JPH0871413A - 芳香族フルオロ体とニトロ体の分離 - Google Patents

芳香族フルオロ体とニトロ体の分離

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JPH0871413A
JPH0871413A JP7096676A JP9667695A JPH0871413A JP H0871413 A JPH0871413 A JP H0871413A JP 7096676 A JP7096676 A JP 7096676A JP 9667695 A JP9667695 A JP 9667695A JP H0871413 A JPH0871413 A JP H0871413A
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nitro
compound
fluoro
aromatic
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JP7096676A
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English (en)
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Toshiyuki Hashizume
利至 橋爪
Yoshihiro Miyake
可浩 三宅
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SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SEITAI KINOU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子吸引性置換基を有する芳香族炭化水素化
合物のニトロ体をフッ素化して得られるニトロ体のニト
ロ基がフルオロ基に置き換わった構造のフルオロ体を大
量の原料ニトロ体から分離精製する。 【構造】 移動相としてアルカリ性の溶離液を、固相と
して長鎖アルキル化担体を用いる液体クロマトグラフィ
ーを適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脳内D2レセプターサ
ブタイプのリガンドであるブチロフェノン誘導体向精神
薬及びその合成中間体の精製法、該精製法に適用される
特定の固相担体並びに該精製法を適用することにより得
られる電子吸引性置換基を有するフッ素18標識芳香族
炭化水素化合物を含有してなる陽電子断層撮影診断(P
ET)用診断薬に関するが、さらに今後開発されようと
するフッ素18標識化合物を、ニトロ前駆体から合成す
る際に応用できる技術に関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】フッ素は、水素原子とほぼ同じファンデ
ルワールス半径を有し、水素原子とのミメティック効果
があり、そのバイオメディカル領域への応用に関して多
くの研究が行われてきた(「フッ素の化学」 北爪智也著
講談社、「フッ素の研究」 松浦新之助著 東大出版会
及び「フッ素の化合物」 石川延男著 講談社)。その
成功例として、例えば核酸、ピタミン、アラキドン酸、
ペプチド、アミノ酸、糖、ニューキノロン系合成抗菌
薬、ベータラクタム抗生物質、人工血液、農薬、窯業製
品等枚挙にいとまがない(「フッ素薬学」 小林義郎著
廣川書店)。そのひとつの成功例として脳内D2レセプ
ターサブタイプのリガンドであって、アルキルフェニル
ケトン構造を有するブチロフェノン系向精神薬のフルオ
ロ誘導体が挙げられる。ブチロフェノン系誘導体向精神
薬はメペリジン関連の研究途上で発見されたモルヒネ様
鎮痛性とフェノチアジン様神経遮断性を合わせ持つ薬剤
であり、主として精神分裂病、てんかんなどの治療薬と
して広く用いられている。数十種類もの誘導体があり、
これらの合成技術は、既に詳細に検討され、古くから知
られている〔シャンセン、ジャーナル・オブ・メディカ
ル・アンド・ファーマシューティカル・ケミストリィ(J
anssen、J.Med.pharm.chem.)1,281(1959)〕。
【0003】代表的なブチロフェノン誘導体として以下
の化合物が挙げられる。
【化3】 式中、Qは基
【化4】 を示す。
【0004】近年無侵襲断層撮影診断技術の一つとし
て、陽電子崩壊放射性核種で標識した化合物を用いるポ
ジトロンエミッショントモグラフィー(PET)が急速
に普及しつつある〔レイブン・プレス(Raven Press)(19
86)、ポジトロン・エミッション・トモグラフィ(Positr
on Emission Tomography)、エム・レイビッヒ(1985)、
「脳の機能とポジトロンCT」 松浦啓一著 秀潤社(198
6)〕。
【0005】なかでも、PETによる脳の機能検査、病
変部位の確定、診断はその主たる応用分野となってお
り、そこで用い得ると考えられる脳内D2レセプターサ
ブタイプのリガンドであるブチロフェノン誘導体向精神
薬の陽電子放射性核種による標識体は、PET技術にお
いて最も注目されている標識薬物群である。
【0006】それらのうち、11C核種による標識法は既
に確立されており、比較的良く普及している(「ポジト
ロンCT」 館野之男著 医学書院(1983))。しかし11
C核種の半減期は非常に短く(11C:20分)、PET
装置の設備を有する施設において11C−標識化合物を製
造利用するとしても、厳しい時間制約がある。
【0007】これに対し、陽電子崩壊放射性核種中フッ
素18は、半減期が比較的長い(18F:110分)た
め、輸送が可能なことと実質的な比活性が高いことに加
えて、β+線のエネルギーが小さい(Emax=0.6Me
V)ので生体内飛程が2mm(11C:Emax=1MeV,生
体内飛程4mm、13N:Emax=1.2MeV,生体内飛程
5mm、15O:Emax=1.7MeV,生体内飛程9mm)と
短く、この点は、今後の高解像度(解像度4mm)ポジト
ロンカメラの普及に伴い、有効となる等の特徴を有す
る。
【0008】更に、フルオロ化合物は、生理活性化合物
として有用なものが多く知られ、それらの安全性、生理
作用が調べられている〔ポジトロン・エミッション・ト
モグラフィ・アンド・オートラジオグラフィ(Positron
Emission Tomography and Autoradiography)9章、エム
・フェルプス〕。従って、18Fによる標識が注目されて
おり〔フルオライン−18ラベリング・オブ・ラジオフ
ァーマシューティカルズ(Fluorine−18labeling of
Radiopharmaceuticals)、キルボーン・ナショナル・ア
カデミィ・プレス(1990)〕代表的な製造方法として、以
下の方法が公表されている。
【0009】(1)前駆体としてジアゾニウム塩を用い、
1工程でフッ素化する方法〔シー・エス・クーク、エム
・エフ・リード、ジー・エイ・ダイジェンス、ジャーナ
ル・オブ・ニュークレア・メディシン(J.Nuc.Med.)
5,533(1975)〕。
【0010】(2)前駆体として通常の19F−ブチロフェ
ノン誘導体向精神薬そのものを用い、[18F]フルオラ
イドとの交換反応により18F−ブチロフェノン誘導体向
精神薬を得る方法〔エス・ファロクザド、エム・ディク
シク、ジャーナル・オブ・レイベルド・コンパウンズ・
アンド・ラジオファーマシューティカルズ(J.Labelled
Comp.Radiol.)22,721(1985)〕。
【0011】(3)ニトロベンゾニトリルあるいはトリメ
チルアンモニオベンゾニトリルを初発原料とし、[18
F]フルオライドにより18Fフッ素化して[18F]フル
オロベンゾニトリルを合成し、次にこれをシクロプロピ
ルリチウムとの反応によりシクロプロピル−4−[18
F]フルオロフェニルケトンとし、これを塩酸により開
環反応して[18F]フルオロ−4−クロロブチロフェノ
ンとし、続いてアミン誘導体とカップリングして目的の
標識体を得る方法〔シー・ワイ・シウ、ジェイ・エス・
フォーラー、エイ・ピーウルフ、シー・シー、エム・ジ
ェイ・アダム、ジャーナル・オブ・レイベルド・コンパ
ウンズ・アンド・ラジオファーマシューティカルズ(J.
Labelled Comp.Radiol.)26,386(1989)〕。
【0012】(4)前駆体として,ブチロフェノン誘導体向
精神薬のニトロ誘導体を用い、これを[18F]フルオラ
イドにより交換フッ素化して1工程で目的の標識体を得
る方法。
【0013】しかしながら、これらの製造方法は、それ
ぞれ以下のような欠点を有している。即ち、(1)の方法
では、前駆体として用いられるジアゾニウム塩が不安定
であり、フッ素化の収量が低く、実用的ではない。(2)
19F−ブチロフェノン誘導体向精神薬そのものを利用
する方法はキャリアとなる多量のコールド体(即ち19
−体)が共存するため標識体の純度が著しく悪い。(3)
のニトロベンゾニトリルを出発原料とする方法は、収量
は十分であるが、多段(4工程)反応操作となるのた
め、自動合成装置が複雑となり操作に熟練を要するた
め、実用的な方法とは言えない。
【0014】さらに、(4)のニトロ前駆体の[18F]フ
ルオライドによる1工程交換反応による方法は、工程数
からみると有利であるが、この方法は、小型加速器から
産生するフッ素量が極めて微量であるため、反応で得ら
れるフッ素体が原料のニトロ体に比較してごく少量(1
/50〜1/1000)であって、しかもフルオロ体をこれと
物性的に近似の、大量のニトロ体から分離するのが難し
く、従ってこれまでは反応条件の検討に止まっており、
精製法を含めた全体としての製造方法は未完成で、高い
純度のものは得られていなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ニトロ
体を前駆体とする1工程のフッ素標識法に於いて、生成
物に含まれる微量のフルオロ体を分離精製することの重
要性に着目した。すなわち、この分離精製技術の開発は
ニトロ体を前駆体とする18Fフッ素化ブチロフェノン系
脳内D2レセプターサブタイプリガンドの製造法の鍵と
なるものであって、もし一連のフルオロ置換ブチロフェ
ノン系リガンドについて一般的に適応できる方法を見出
すことが出来れば、それはこれらのPET用診断薬の新
合成法の開発に匹敵し、さらにこれまで存在しなかった
高純度の新規な[18F]芳香族化合物を提供しうるし、
数々の新規なPET用診断薬の実用化に極めて有用な技
術的進歩をもたらすものである。
【0016】
【問題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明者らは液体クロマトグラフィーによる諸条
件を高速液体クロマトグラフィーを用いて検討し、クロ
マトグラフィーに用いる担体と、溶媒のある特定の組み
合わせにおいて、従来例を見なかったフルオロ置換ブチ
ロフェノン系リガンドを前駆体であるニトロ体の前に溶
出させることが可能であることを見出したが、さらに検
討の結果、これを広く電子吸引性置換基とニトロ基を有
する芳香族炭化水素化合物とこのニトロ基がフルオロ基
に置き換わった構造の芳香族炭化水素化合物との分離精
製にも適用しうる、従来の技術に比較して驚くほど分離
度の高い条件を見いだし本発明を完成した。
【0017】即ち、本発明は、電子吸引性置換基とニト
ロ基を有する芳香族炭化水素化合物(ニトロ体)をフッ
素化することにより得られる該ニトロ体のニトロ基がフ
ルオロ基に置き換わった構造の化合物(フルオロ体)
を、アルカリ性溶離液を用いる液体クロマトグラフィー
によってニトロ体と分離するための長鎖アルキル化固相
担体。電子吸引性置換基とニトロ基を有する芳香族炭化
水素化合物(ニトロ体)と該ニトロ体のニトロ基がフル
オロ基に置き換わった構造の化合物(フルオロ体)との
混合物からフルオロ体を分離するにあたり、移動相とし
てアルカリ性(pH≧8)の溶離液を、固相として長鎖
アルキル化担体を用いる液体クロマトグラフィーを適用
することを特徴とするフルオロ体とニトロ体との分離方
法。並びに上記分精方法を適用することにより得られる
電子吸引性置換基を有するフッ素18標識芳香族炭化水
素化合物を有効成分とする陽電子断層撮影診断(PE
T)用診断薬。である。
【0018】本発明において、電子吸引性置換基として
は、シアノ基、アルデヒド基、ハロゲノ基、シクロアル
キルカルボニル基又は式、
【化5】 (式中Xは置換分を有しうる、飽和含窒素複素環化合物
から該環構成窒素原子に結合している水素原子を除いて
形成される基を示す。Aは分岐していても良い低級アル
キレン基を示す。)で表される基であり、Xとしては1
−ピロリジニル、1−ピラゾリジニル、2−ピラゾリジ
ニル、1−ピペラジニル、1−インドリニル、4−モル
ホリニル、1−ピペリジニル等の1又は2個の窒素原子
を環構成原子として含むN−複素環基が挙げられ、これ
らは置換分、例えばヒドロキシ基、アミノ、メチルアミ
ノ等の低級アルキルアミノ基、アセチルアミノ等のアシ
ルアミノ基、メトキシ等の低級アルコキシ基、塩素原子
等のハロゲン原子、アセチル等のアシル基、オキソ基、
メチル基等の低級アルキル基、シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基、フェニル基等のアリール基、さらには
ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリ
ジニル、ピラゾリニル、ピペリジル、ピペラジニル、イ
ンドリニル、イソインドリニル、ベンズイミダゾリニ
ル、ベンズイミダゾリルなどを有しうる。又、これらの
置換分のうち、アリール基や含窒素複素環基は、さらに
上記のような置換分、例えばハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、オキソ基、フェニル基等を有
しうる。さらにXは、スピロ結合により置換分を有しう
るものであって、そのような例としては、例えばスピロ
[イミダゾリジン−ピペリジン]イル、スピロ[シクロヘ
キサン−ピペリジン]イル等が挙げられる。
【0019】さらに、Xの例としては、一般式
【化6】 で示すことができるものも存在し、式中、R1、R2、R
3、R4はそれぞれ水素、ヒドロキシ基、ハロゲン原子ま
たはアルキル基、アルコキシ基又はヒドロキシ基により
置換されていてもよいフェニル基、置換基を有していて
もよいアミノ基、環状アミノ基または環状イミノ基、置
換されていてもよいアミノカルボニル基を表し、R1
2は一緒になって環状基を形成していてもよく、さら
にアルキル基はメチル、エチル、プロピルから選ばれる
基、置換されていてもよいフェニル基はメトキシフェニ
ル、メチルフェニル、エチルフェニル、クロロフェニ
ル、フルオロフェニル、ブロモフェニルから選ばれる
基、置換基を有していてもよい環状基はピペリジノ、ピ
ペラジノ、2−オキソベンズイミダゾリジニル、3−メ
チル−2−オキソベンズイミダゾリジニル、3−エチル
−2−オキソベンズイミダゾリジニル、3−フルオロエ
チル−2−オキソベンズイミダゾリジニルおよび1−フ
ェニル−4−イミダゾリジノン−5,5−イリデン、1
−フェニル−3−メチル−4−イミダゾリジノン−5,
5−イリデン、1−フェニル−3−エチル−4−イミダ
ゾリジノン−5,5−イリデン、1−フェニル−3−フ
ルオロエチル−4−イミダゾリジノン−5,5−イリデ
ンなどのスピロ結合環状基から選ばれた基でありうる。
【0020】又、式
【化7】 中、Aの分枝していてもよい低級アルキレン基として
は、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、イソプロ
ピレン、イソブチレン等の炭素数2ないし4のアルキレ
ンを挙げることができる。なお、シクロアルキルカルボ
ニル基のシクロアルキルとしては、例えばシクロプロピ
ルが挙げられる。
【0021】本発明の分離・精製が適用される、アルキ
ルフェニルケトン化合物のフルオロ体と大量のニトロ体
との混合物としては、ニトロ体を前駆体としてこれをフ
ッ素化することにより生成した微量のフルオロ体と大過
剰のニトロ体が共存する反応混合物が挙げられる。本発
明によれば、このような大量のニトロ体と少量のフルオ
ロ体を含有する混合物からフルオロ体がニトロ体に先立
って溶離され、従って、大量に存在するニトロ体の溶離
の際のテイリングの影響を受けることなく、可及的に純
粋なフルオロ体の採取が可能である。
【0022】前述のように、本発明の主な対象の一つ
は、ニトロ前駆体のフルオライドによるフッ素化反応に
より得られる反応生成物からの、目的のフルオロ体の
(高速)液体クロマトグラフィーによる分離に関する。
特に有利な反応生成物は、次の反応式により得られるも
のである。
【化8】 (式中、Zは電子吸引性の置換基を表し、X及びAは前
記と同意義である。)
【0023】例えば特に具体的な分離されるべきフルオ
ロ体としては、アルタンセリン、オルトフルオロフェニ
ルアラニン、メタフルオロフェニルアラニン、パラフル
オロフェニルアラニン、フルオロアセトフェノン、フル
オロベンゾニトリル、4,4'−ジフルオロジフェニルケ
トン、4−フルオロフェニルシクロプロピルケトン、オ
ルトフルオロベンツアルデヒド、メタフルオロベンツア
ルデヒド、パラフルオロベンツアルデヒド、オルトフル
オロベンゾニトリル、メタフルオロベンゾニトリル、パ
ラフルオロベンゾニトリル、4−メトキシ−5−フルオ
ロベンツアルデヒド、2,2−ジメチル−5−フルオロ
インダノン、2,2−ジメチル−6−フルオロインダノ
ン、2,2−ジメチル−5−フルオロインダンジオン、
4−フルオロ−1−メチルスルホニルベンゼン、4−フ
ルオロ−1−メチルスルフィニルベンゼンなどがあげら
れる。
【0024】本発明において、液体クロマトグラフィー
は以下のように実施しうる。即ち、 1)クロマトグラフィーにおける固相担体は長鎖アルキ
ル化された担体を用い、溶離液のアルカリ性水溶液を用
いてHPLCを実施する。 2)長鎖アルキル化された担体としては炭素数1〜18
の中、長鎖アルキル基(例えばオクチル基、オクタデシ
ル基)を有するものがあげられ、中でもオクタデシル化
されたものが望ましい。アルキル化された担体としては
シリカゲルとポリマー担体があげられ、中でもポリマー
担体が望ましい。
【0025】本発明の分離・精製において用いうるアル
カリ水溶液としては限定はされないが、pHが8以上、
好ましくはpHが10以上の燐酸塩緩衝液、ほう酸塩緩
衝液、あるいはトリエチルアミン水溶液、水酸化ナトリ
ウム水溶液があげられ、燐酸塩緩衝液、水酸化ナトリウ
ム水溶液が望ましい。本発明において用いうる移動相と
しては、これらのアルカリ水溶液に、例えばアセトニト
リルなどの有機溶媒を混合したものが挙げられる。
【0026】本発明によれば、フルオロ体のニトロ体に
対する分離度αが0.9以下、即ちフルオロ体に比べ多
量に存在する可能性のあるニトロ体よりも先にフルオロ
体を溶出させうる。この分離状況によって以下の利点が
得られる。通常条件即ち、酸性、中性条件下では、フル
オロ体は多量のニトロ体の後に溶出し、液体クロマトグ
ラフィー特有のテイリング現象のため、フルオロ体の溶
出分画にニトロ体が混入し、生成するフルオロ体の純度
が低下するが、本発明によればフルオロ体をニトロ体の
前に溶出させることが出来、この様な現象を回避でき
る。
【0027】分離度αで表現すればαの値は即ち、酸
性、中性条件下では、0.8〜1.0を示すが、本発明条
件下では、0.9以下0.8〜0.4程度を示し、ニトロ
体の保持時間を100%として10%以上前の時間に目
的フルオロ体の分画が溶出し、フルオロ体の分画の溶出
がほぼ終了した時間に多量のニトロ体の溶出が始まり、
目的フルオロ体の分画にはニトロ体の汚染はないことに
なる。以下の表1にかかる本発明の効果を示す。
【0028】
【表1】
【0029】このように、高い純度のフルオロ体が回収
できることは、その分離度から明らかであり、それゆえ
本発明によれば陽電子断層画像診断技術にとって重要な
高純度標識薬剤を提供することが出来る。本発明に係る
[18F]芳香族化合物を有効成分とするPET用診断薬
は、該有効成分に対応するその原料物質のニトロ体を実
質的に含有しない。本発明のPET用診断薬は、好まし
くは注射剤の形で、適用形態によっても異なるが、有効
成分を0.1〜100mCi、好ましくは0.5〜20mC
i、更に好ましくは1〜10mCi含み、0.1〜10mCi
/回程度で適応されうる。これらの診断薬はエタノー
ル、水等の希釈剤、トリトンX、ヨウ化カリウム、燐
酸、塩酸、水酸化ナトリウム、ポリソルベート80等の
添加剤を含みうる。
【0030】さらに本発明は、上記の[18F]PET用
診断薬の合成中間体としての[18F]芳香族化合物をも
提供しうる。以下に実施例を擧げるが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0031】
【実施例】
実施例1 フルオロ体およびニトロ体を含むアセトニトリル溶液を
調整し、その20μlをオクタデシルシリカゲルもしく
はオクタデシルポリマーを担体とするHPLCカラム
(昭和電工製 Asahipak、カラムサイズφ4.6mm×2
50mm)に担持させ、溶離液として、オクタデシルシリ
カゲルの場合は、アセトニトリル:10mM燐酸緩衝液p
H7=50:50(v/v)を、オクタデシルポリマーの場
合は、アセトニトリル:10mM水酸化ナトリウム水溶
液=50:50(v/v)を用いてクロマトグラフィーを行
い、分離した。検出:紫外吸収検出器(測定波長255n
m)。フルオロおよびニトロ体の溶出時間から分離度をも
とめた。結果を表2に示す。
【0032】
【表2】 表中「分離せず」とはフルオロ体とニトロ体の混合物を
サンプルとする試料が、当該条件下での液体クロマトグ
ラフィーの結果、ピークとして分かれないことを示す。
分離度:α=k'F/k'n(k'n:ニトロ体の保持比、k'
F:フルオロ体の保持比)
【0033】実施例2 ニトロハロペリドールから微量のフルオライドによるハ
ロペリドールの合成及びハロペリドールの精製 フルオライド源としてフッ化水素酸水溶液(森田化学製
半導体用50%水溶液、以下同様)を蒸留水で希釈した
ものを用い、その10μl(20nmol)およびクリプト
フィックス222(メルク社製、以下同様)10mg、炭
酸カリウム(和光純薬製、以下同様)0.1μmol水溶液
20μlおよび蓚酸カリウム(和光純薬製、以下同様)
12μmol水溶液20μlを混合し、さらにアルゴン気流
下アセトニトリル(和光純薬製、以下同様)1mlを加え
80℃で5分間撹拌後、減圧下に乾固し、さらにアセト
ニトリル(和光純薬製、以下同様)1mlを加え80℃で
5分間撹拌後、再び減圧下に乾固した。これにニトロハ
ロペリドール2mgを溶解した無水ジメチルスルホキサイ
ド(DMSO)(アルドリッチ社製、以下同様)500
μlを加えた。反応装置は、グローブボックス内に設置
した。このグローブボックスをアルゴンと窒素ガスで置
換し、グローブボックス内の湿度は最高15%最低0.
2%に保った。更にこの混合ガス気流下で反応を実施し
た。反応温度140℃、反応時間10分。次に、反応液
を直接HPLCに付した。条件:HPLCカラム:Asa
hipakφ4.6mm×15cm、溶離液:アセトニトリル:1
0mM燐酸緩衝液pH11.4=50:50。生成したハ
ロペリドールは、原料のニトロハロペリドール(保持時
間rt=16.18分)の先に溶出した(rt=14.39分)
(分離度α=0.89)。収量13nmolに相当するハロペ
リドールを認めた。生成物の確認は、内部標準法即ち標
品のハロペリドール(アルドリッチ社製)と保持時間が
同一で、かつ標品を添加した後もクロマトグラムは同一
であって、添加分増量されて回収されることにより、ま
た収量は別に作成した検量線によって求めた。純度99
%。
【0034】実施例3 ニトロスピペロンから微量のフルオライドによるスピペ
ロンの合成及びスピペロンの精製 実施例2と同様に、フッ化水素水を蒸留水で希釈したも
の10μl(20nmol)、クリプトフィックス222、
炭酸カリウム水溶液、蓚酸カリウム水溶液を混合した
後、アルゴン気流下アセトニトリル1mlを加え80℃で
5分間撹拌後、減圧下に乾固し、さらにアセトニトリル
1mlを加え80℃で5分間撹拌後、減圧下に乾固した。
これにニトロスピペロン2mgを溶解した無水DMSO5
00μlを加えた。140℃で10分間加熱した。グロ
ーブボックス内の湿度は最高5%最低0.2%であっ
た。次に、反応液を直接HPLCに付した。条件:HP
LCカラム:Asahipakφ4.6mm×25cm、溶離液:ア
セトニトリル:10mM水酸化ナトリウム水溶液=5
0:50。生成したスピペロン(rt=22.26分)
は、原料のニトロスピペロン(保持時間rt=25.02
分)の前に溶出した(分離度α=0.89)。収量9nmo
lに相当するスピペロンを認めた。生成物の確認は、標
品のスピペロン(船越薬品社製)と保持時間が同一で、
かつ標品を添加した際もクロマトグラムは同一であっ
て、添加分増量されて回収されることにより、また収量
は別に作成した検量線によって求めた。純度99%。
【0035】実施例4 4−ニトロベンツアルデヒドから微量のフルオライドに
よる4−フルオロベンツアルデヒドの合成及び4−フル
オロベンツアルデヒドの精製 10mlの試験管型フラスコに、フルオライド源として森
田化学製半導体用50%フッ化水素酸水溶液を蒸留水で
希釈して得た2mM溶液を用い、その10μlにテトラブ
チルアンモニウム水酸化物(和光純薬製、以下同様)1
0mgを加え減圧乾固した後、残留物にアルゴン気流下ア
セトニトリル1mlを加え80℃で5分撹拌後減圧乾固
し、さらにアセトニトリル1mlを加え80℃で5分撹拌
後減圧乾固した。これにニトロベンツアルデヒド(和光
純製薬、以下同様)2mgを無水ジメチルスルホキサイド
(DMSO)500μlに溶かした溶液を加えた。該反
応フラスコをアルゴンと窒素ガスで置換し、湿度を15
%以下に押さえたグローブボックス内に設置し、更にこ
の混合ガス気流中で内容物を150℃に10分加熱し
た。次に、反応液を直接HPLCに付した。条件:HP
LCカラム:Asahipakφ2.1mm×15cm,溶離液:ア
セトニトリル:10mM燐酸緩衝液pH11.4=50:
50。生成した4−フルオロベンツアルデヒド(保持時
間rt=14分)は、原料の4−ニトロベンツアルデヒド
の前に溶出した(分離度α=0.80)。収量14nmol
(収率70%)に相当する4−フルオロベンツアルデヒ
ドを認めた。生成物の確認は、内部標準法即ち標品の4
−フルオロベンツアルデヒド(和光純製薬)と保持時間
が同一で、かつ標品を添加した際もクロマトグラムは同
一であって、添加分増量されて回収されることにより行
った。また収量は別に作成した検量線から求めた。純度
99%。
【0036】実施例5 4−ニトロベンツアルデヒドから微量の[18F]フルオ
ライドによる4−[18F]フルオロベンツアルデヒドの
合成及び4−[18F]フルオロベンツアルデヒドの精製 フルオライド原として[18O]重水をターゲットとして
完全同期型加速器(住友重機製)でのプロトン照射によ
る核反応で得られた[18F]フッ化水素酸水溶液(2.4
g)を用い、これにテトラブチルアンモニウム水酸化物1
0mgを加え減圧乾固した後、アルゴン気流下アセトニト
リル1mlを加え80℃で5分撹拌後減圧乾固し、さらに
アセトニトリル1mlを加え80℃で5分撹拌後減圧乾固
した。これに4−ニトロベンツアルデヒド2mgを溶解し
た無水DMSO500μlを加え、反応温度110℃に
5分加熱した。次に、反応液を直接HPLCに付した。
条件:HPLCカラム:Asahipakφ4.6mm×15cm,
溶離液:アセトニトリル:10mM燐酸緩衝液pH11.
4=50:50。生成した4−[18F]フルオロベンツ
アルデヒドは、原料の4−ニトロベンツアルデヒドに先
んじて4−フルオロベンツアルデヒドの溶出位置に放射
活性5mCi(比活性10Ci/μmol)を伴って得られ
た。収率38%。純度99%。
【0037】実施例6 4−ニトロベンゾニトリルから微量の[18F]フルオラ
イドによる4−[18F]フルオロベンゾニトリルの合成
及び4−[18F]フルオロベンゾニトリルの精製 実施例5と同様にフルオライド源として[18O]重水を
ターゲットとして核反応で得られた[18F]フッ化水素
酸水溶液(2.4g)を用い、これにテトラブチルアンモニ
ウム水酸化物10mgを加え減圧乾固した後、アルゴン気
流下アセトリトリル1mlを加え80℃で5分撹拌後減圧
乾固し、さらにアセトリトリル1mlを加え110℃で5
分撹拌後減圧乾固した。これに4−ニトロベンゾニトリ
ル2mgを溶解した無水DMSO500μlを加え、反応
温度150℃に15分加熱した。次に、反応液を直接H
PLCに付した。条件:HPLCカラム:Asahipakφ
1mm×15cm,溶離液アセトリトリル:10mM NaO
H=50:50。生成した4−[18F]フルオロベンゾ
ニトリルは、原料の4−ニトロベンゾニトリルに先んじ
て4−フルオロベンゾニトリルの溶出位置に放射活性1
5mCi(比活性20Ci/μmol)を伴って得られた。収
量42%。純度99%。
【0038】実施例7 4−ニトロフェニルシクロプロピルケトンから微量の
[18F]フルオライドによる4−[18F]フルオロフェ
ニルシクロプロピルケトンの合成および4−[18F]フ
ルオロフェニルシクロプロピルの精製 フルオライド源として[18O]重水をターゲットとして
完全同期型加速器(住友重機製)でのプロトン照射による
核反応で得られた[18F]フッ化水素酸水溶液(2.4g)
を用い、これにクリプタンド[2.2.2.](メルク社
製、以下同様)10mg、炭酸カリウム30μg、蓚酸カ
リウム2mgを加え減圧乾固した後、アルゴン気流下アセ
トニトリル1mlを加え80℃で5分撹拌後減圧乾固し、
さらにアセトニトリル1mlを加え100℃で5分撹拌後
減圧乾固した。これに4−ニトロフェニルシクロプロピ
ルケトン3mgを溶解した無水DMSO500μlを加
え、反応温度150℃に5分加熱した。次に、反応液を
直接HPLCに付した。条件:HPLCカラム:Asahi
pakφ4.6mm×15cm,溶離液:アセトニトリル:10
mM燐酸緩衝液pH11.4=50:50。生成した4−
[18F]フルオロフェニルシクロプロピルケトンは、原
料の4−ニトロフェニルシクロプロピルケトンに先んじ
て4−フルオロフェニルシクロプロピルケトンの溶出位
置に放射活性15mCi(比活性1Ci/μmol)を伴って
得られた。収率35%。純度99%。
【0039】実施例8 ニトロハロペリドールから[18F]フルオライドによる
[18F]ハロペリドールの合成及び[18F]ハロペリド
ールの分離精製 フルオライド源として[18O]重水をターゲットとして
完全同期型加速器(住友重機製)でのプロトン照射によ
る核反応で得られた18Fフッ化水素酸水溶液(2.4g)
を用い、これにクリプタンド[2.2.2.]15mg、炭酸
カリウム30μg、蓚酸カリウム2mgを加え減圧乾固し
た後、アルゴン気流下アセトニトリル1mlを加え80℃
で5分撹拌後減圧下乾固し、さらにアセトニトリル1ml
を加え80℃で5分撹拌後減圧乾固した。これにニトロ
ハロペリドール2mgを溶解した無水DMSO 500μl
を加え、反応温度150℃に20分加熱した。次に、反
応液を直接HPLCに付した。条件:HPLCカラム
昭和電工製 Asahipakφ4.6mm×15cm、溶離液:ア
セトニトリル:10mM燐酸緩衝液pH11.4=55:
45。生成した[18F]ハロペリドールは、原料のニト
ロハロペリドールに先んじてハロペリドールの溶出位置
に放射活性を伴って得られた。収率11%。放射化学純
度99%。化学的純度99%。
【0040】実施例9 [18F]ハロペリドールを有効成分とするPET用診断
薬の調製 実施例8で得られた[18F]ハロペリドール溶液10ml
に10mgのヨウ化カリウムと150μlのポリソルベー
ト−80及び500μlのエタノールと1Nの燐酸水溶
液0.1mlを加えて中性としてから0.22μmのフィル
ターで濾過した。トキシノメーターET301(和光純
薬製)でパイロジェンテストを行いエンドトキシン相当
0.2EU/ml以下を確認し注射製剤とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 17/38 25/13 47/55 9049−4H 67/307 69/78 255/50 255/51 C07D 207/46 T2 211/52 211/84 401/04 233 471/10 102

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子吸引性置換基とニトロ基を有する芳
    香族炭化水素化合物(ニトロ体)をフッ素化することに
    より得られる該ニトロ体のニトロ基がフルオロ基に置き
    換わった構造の化合物(フルオロ体)を、アルカリ性溶
    離液を用いる液体クロマトグラフィーによってニトロ体
    と分離するための長鎖アルキル化固相担体。
  2. 【請求項2】 長鎖アルキル化固相担体が長鎖アルキル
    化されたシリカゲル又はポリマーである、請求項1の担
    体。
  3. 【請求項3】 長鎖アルキル化されたシリカゲル又はポ
    リマーがオクタデシル化又はオクチル化されたものであ
    る、請求項2の担体。
  4. 【請求項4】 電子吸引性置換基とニトロ基を有する芳
    香族炭化水素化合物(ニトロ体)と該ニトロ体のニトロ
    基がフルオロ基に置き換わった構造の化合物(フルオロ
    体)との混合物からフルオロ体を分離するにあたり、移
    動相としてアルカリ性(pH≧8)の溶離液を、固相と
    して長鎖アルキル化担体を用いる液体クロマトグラフィ
    ーを適用することを特徴とするフルオロ体とニトロ体と
    の分離方法。
  5. 【請求項5】 電子吸引性置換基がシアノ基、アルデヒ
    ド基、ハロゲノ基、シクロアルキルカルボニル基又は式 【化1】 (式中、Xは置換分を有しうる、飽和含窒素複素環化合
    物から該環構成窒素原子に結合している水素原子を除い
    て形成される基を示す。Aは分岐していても良い低級ア
    ルキレン基を示す)の基である、請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 Xが式 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4はそれぞれ水素原子、ヒド
    ロキシ基、ハロゲノ基またはアルキル基、アルコキシ
    基、ヒドロキシ基により置換されていてもよいフェニル
    基、置換基を有していてもよいアミノ基、環状アミノ基
    または環状イミノ基、置換されていてもよいアミノカル
    ボニル基を表わし、R1とR2は一緒になって環状基を形
    成してもよく、その場合構成原子として窒素原子を含み
    うる。)で表される複素環基である、請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 式(1)、(2)及び(3)において、
    1、R2、R3またはR4で表される基が、アルキル基と
    してはメチル、エチル、プロピル基から選ばれる基、置
    換されていてもよいフェニル基がメトキシフェニル基、
    メチルフェニル基、エチルフェニル基、クロロフェニル
    基、フルオロフェニル基、トリフルオロメチルフェニル
    基、ブロモフェニル基から選ばれる基、置換基を有して
    いてもよい環状アミノ基がピペリジノ基、ピペラジノ
    基、2−オキソベンズイミダゾリジニル基、3−メチル
    −2−オキソベンズイミダゾリジニル基、3−エチル−
    2−オキソベンズイミダゾリジニル基、3−フルオロエ
    チル−2−オキソベンズイミダゾリジニル基、および式
    (1)で表される複素環基が1−フェニル−1、3、8
    −トリアザスピロ[4、5]デカン−4−オン−8−イ
    ル、3−メチル−1−フェニル−1、3、8−トリアザ
    スピロ[4、5]デカン−4−オン−8−イル、および3
    −フルオロエチル−1−フェニル-1、3、8−トリア
    ザスピロ[4、5]デカン−4−オン−8−イルから選ば
    れた基である請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 移動相としてのアルカリ性溶離液が燐酸
    塩緩衝液、ほう酸塩緩衝液、炭酸塩緩衝液、アミン水溶
    液あるいは水酸化アルカリ水溶液をその構成要素とする
    ものである、請求項4の方法。
  9. 【請求項9】 アミン水溶液のアミン成分がトリエチル
    アミン、ジエチルメチルアミン、エチルジメチルアミ
    ン、メチルピペリジン、エチルピペリジンから選ばれる
    1種以上のアミンまたはそれらの混合物であり、水酸化
    アルカリ水溶液の水酸化アルカリ成分が水酸化ナトリウ
    ム、水酸化リチウム、水酸化カリウムから選ばれる一種
    以上のアルカリ金属ヒドロキシドである請求項8の方
    法。
  10. 【請求項10】 フルオロ基のフッ素原子が陽電子崩壊
    核種である不安定同位体フッ素18原子である請求項4
    の方法。
  11. 【請求項11】 請求項10の方法により得られるフッ
    素18標識芳香族炭化水素化合物を有効成分とする陽電
    子断層撮影診断(PET)用診断薬。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000003971A1 (fr) * 1998-07-15 2000-01-27 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Procede de production de 2-nitro-fluorobenzenes substitues en position 4
CN1081731C (zh) * 1995-08-07 2002-03-27 发射技术有限公司 制造蜂窝体的设备和方法

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CN1081731C (zh) * 1995-08-07 2002-03-27 发射技术有限公司 制造蜂窝体的设备和方法
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