JPH0869253A - 道路交通標識塔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】標識板の裏面側を広告等の情報媒体として利用
することの出来る道路交通標識塔を提供する。 【構成】道路交通標識塔２５に取り付けられた標識板２
１の裏面側を広告等の情報媒体として利用可能な構成と
した。また、道路の反対車線から標識板２１の裏面側が
見やすいように傾斜面２１ｂを設けた。従って、１本の
標識塔２５の表側は道路交通標識として使用し、その裏
面側は広告等の情報媒体として利用できるので、新たに
広告塔等を設置する必要がなく、極めて経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の利用分野】本発明は道路交通標識塔に係り、特
に交通標識を表示した標識板の裏面側を有効活用するた
めの道路交通標識塔に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の道路交通標識塔（以下標識塔とい
う）を図１ないし図３により説明する。１はその表側に
行き先方面等様々な交通標識が表示されている標識板
で、この標識板１は標識塔ポール２に一端を固定された
支持軸３及び４に適宜な方法で取り付けられている。図
３において、道路６の上り車線７の車両の進行方向を矢
印Ａとすると、標識板１は標識塔５の車両の進行方向に
対面する側に取り付けられている。また同様に、道路６
の下り車線８の進行方向を矢印Ｂとすると、標識板１１
は標識塔１５の車両の進行方向に対面する側に取り付け
られている。今車両が上り車線７をＣ位置まで進行して
きた場合、前方の標識板１を視認することができると共
に、反対車線である下り車線８の標識板１１の裏面側を
視認することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上り車線７か
ら視認できる標識板１１の裏面側は図２に示すように標
識板１１を支持する構造１３，１４となっており、従来
より交通標識や広告等の情報媒体として利用されていな
かった。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、１本の標識塔に取り付けられた標識板の裏面側
を有効利用することによって、従来の標識塔に比べて極
めて経済的な広告等の効果を持たらしめるようにした標
識塔を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達す
るため、道路交通標識を表示した標識板を取り付け固定
した道路交通標識塔において、前記標識板の裏面側を情
報媒体としたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明によれば、１本の標識塔で道路交通標識
と広告等その他の情報とを表示することができるように
したので、新たに広告塔を配設する等の無駄を廃し、標
識塔を有効な情報媒体として利用することができる。

【０００７】

【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る道路交通
標識塔の好ましい実施例について詳述する。図４ないし
図５は本発明の標識塔の一実施例を説明する概略図であ
る。２１はその表側に行き先方面等様々な交通標識が表
示されている標識板である。標識板２１はその上端が支
持軸２３に、また下端が支持軸２４により水平に取り付
けられ、それぞれの支持軸２３、２４の標識板２１を取
り付けていない他の一端は標識塔ポール２２に固定さ
れ、これらによって標識塔２５が構成されている。標識
板２１の裏面は表側と同様のスペースを有しており、こ
こに広告あるいは交通標識２６等様々な情報を表示する
ことができるようになっている。また２７は比較的遠い
反対車線からも、表示されている情報が視認できるよう
にするために設けられた照明灯である。

【０００８】この実施例においては支持軸２３、２４を
使用して標識板２１を保持しているので、比較的道幅の
広い道路や、あるいは樹木等が生い茂り視界が悪い道路
等でなるべく標識板２１を上り車線または下り車線の中
央に近い位置に取り付ける場合に有効である。しかし、
道幅の狭い道路等では図６に示すように直接標識板２１
を標識塔ポール２２に取り付けてもよい。

【０００９】また、上記実施例においては、標識板２１
の裏面を直接情報媒体として利用する場合について説明
したが、本発明は必ずしもこれに限られず、図１、図４
の支持軸３，４，２３，２４あるいは図６の標識塔ポー
ル２２に取り付け固定された標識板１，２１とは別個
に、その裏面側に情報板を取り付け、これに広告あるい
は交通標識等の情報を表示してもよい。

【００１０】次に図７により本発明の標識塔の他の実施
例を説明する。この実施例は標識板２１の裏面を反対車
線から見やすくなるよう構成した標識塔である。すなわ
ち、標識塔２２に適宜な方法で固定された標識板２１
は、その表側は車両の進行方向に対し垂直な面２１ａを
有し、その裏面は反対車線に対面する傾斜面２１ｂを有
するよう構成されている。

【００１１】従って、例えば上り車線７をＡ方向にＣ位
置まで進行してきた車両からは、上り車線７に位置する
標識板２１の表側面２１ａの交通標識を垂直な面として
視認出来ると共に、下り車線である反対車線８に位置す
る標識板２１の裏面２１ｂの様々な情報もまた垂直な面
として視認出来、見やすく見誤ることがない。

【００１２】この実施例においても、標識板２１は垂直
な面２１ａと傾斜面２１ｂとを一体に有する構造とし、
これを支持軸あるいは標識塔ポールに取り付け固定して
もよいし、また標識板２１を取り付け固定した支持軸あ
るいは標識塔ポールに、標識板２１とは別個に、その裏
面側に情報板を取り付け、この情報板を反対の車線に対
面するよう傾斜させてもよい。なお上記いずれの実施例
においても、傾斜面は反対車線側への傾斜面と反対車線
の下方側への傾斜面の両方を含むものとする。

【００１３】

【発明の効果】以上のように構成された本発明において
は、一本の標識塔の表側は本来の道路交通標識として使
用し、その裏面側は広告等の情報媒体として利用出来る
ので、新たに広告などの表示塔を設置する必要がなく、
極めて経済的である。また、例えば上り、下り各１車線
程度の道幅の狭い道路においては、裏面側も道路交通標
識用として使用しても、運転手がそれを見誤ることはな
く、従来上り、下り車線用にそれぞれ必要であった標識
塔が１本で兼用することができ、この点においても極め
て経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の道路交通標識塔の正面図

【図２】従来の道路交通標識塔の裏面図

【図３】従来の道路交通標識塔を配置した道路の平面図

【図４】本発明の道路交通標識塔の第１実施例正面図

【図５】本発明の道路交通標識塔の第１実施例裏面図

【図６】本発明の道路交通標識塔の他の実施例正面図

【図７】本発明に係る道路道路交通標識塔を配置した道
路の平面図

【符号の説明】

２１…標識板 ２１ａ…標識板の垂直面 ２１ｂ…標識板の傾斜面 ２２…標識塔ポール ２３，２４…支持軸 ２５…道路交通標識塔 ２６…標識板の裏面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真田 友宏 東京都三鷹市下連雀９丁目７番１号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 伊波 輝政 東京都中央区銀座１丁目13番12号 株式会 社愛理トレーディング内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】道路交通標識を表示した標識板を取り付け
   固定した道路交通標識塔において、前記標識板の裏面側
   を情報媒体としたことを特徴とする道路交通標識塔。
2. 【請求項２】前記情報媒体は、前記標識板の裏面である
   ことを特徴とする請求項１の道路交通標識塔。
3. 【請求項３】前記情報媒体は、前記標識板を固定した支
   持軸または標識塔ポールに取り付け固定された情報板で
   あることを特徴とする請求項１の道路交通標識塔。
4. 【請求項４】前記情報媒体は、前記道路交通標識塔を配
   設した車線と反対の車線に対面する傾斜面を有すること
   を特徴とする請求項１ないし３の道路交通標識塔。