JPH0853815A - 道路情報等の表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示板を取替えたり、表示内容を書き直した
りすることなく、表示内容を任意に変更することができ
ることは勿論、表示タイミングや表示している時間も任
意に制御できるようにした表示装置を提供する。 【構成】 道路脇乃至は道路上に、支柱，ポ−ル，設置
桁等の支持部材Ｆに支持させて設置した道路案内表示板
又は道路標識板11〜13の真裏側、又は、前記裏側の横側
に、適宜大きさに形成され、かつ、表面全域にＬＥＤ５
又は小型電球等による発光体ＬＢを面状に設けて付加表
示部41〜4nを形成し、該表示部41〜4nの前記面状発光体
ＬＢの点灯又は点滅パタ−ンを、適宜内容の文字，図
形，記号又はこれらを組合せた態様に制御して表示する
ようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は既設の道路案内表示板や
交通標識板などの裏面、或は、そのような表示板や標識
板が設けられた支柱やポ−ル、或は、支持桁の不使用ス
ペ−スに、前記道路案内表示や交通標識以外の、例えば
気象情報や道路情報、或は、ニュ−スなど公共性の高い
内容の表示を、表示内容を適宜変更して表示の制御をす
るようにした表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より交通の安全や円滑のため、高速
道路や自動車専用道路は勿論のこと、一般国道，県道，
市（町村）道には、種々多様な交通標識板や道路案内表
示板等の表示板が、支柱やポ−ル、或は、取付桁に支持
させて全国津々浦々の道路に設置されている。

【０００３】上記のように、道路交通法や道路管理の面
から設置された交通標識や道路案内等の表示板11と12
は、図２に例示するように、それぞれ車輌Ca1とCa2の走
行方向に対面する車線R1とR2に面した側に表示面DP1を
向けて設けられているため、該表示面DP1の裏面12bは、
単なるデッドスペ−スとして空いたままである。

【０００４】このようなデッドスペ−スは、図２に示し
たように、上，下の車線RIとR2に対する夫々の表示板11
と12が、道路幅一ぱいに設けられた門型の取付枠Ｆの桁
31に取付けられている大型の表示装置である場合、各車
線R1とR2に対する表示板11と12の裏側11b，12bは、それ
ぞれ反対車線側の車輌Ca2又はCa1の運転者等からは、何
の表示もなく、単に桁31の構造や、表示板11又は12の裏
側11b，12bが見えるだけであるから、景観上も好ましく
ないのみならず、当該グレ−ゾ−ンが余剰空間として遊
んでいるため、経済的見地からもロスである。

【０００５】また、図２の上，下の車線R1とR2用の表示
板11と12は、上，下車線を併せた道路幅一ぱいに設けら
れた桁31の表面又は裏面において、各車線R1又はR2に対
向した面にしか設置されないため、反対側車線に面した
桁31の裏面は、その桁31が遊んでいる状態となり、この
点も経済的に見て望ましい状態とはいい難い。

【０００６】本発明の発明者は、先に上記のような点に
鑑み、道路案内表示板等の裏面や該表示板の脇に空いて
いる場所を利用して広告，宣伝，公報等を目的とする表
示を可能にした屋外表示装置を発明し、既に特許出願し
ている。

【０００７】先に出願した表示装置の構成は、道路脇乃
至は道路上に、支柱，ポ−ル，設置桁等の支持部材に支
持させて設置した道路案内表示板又は道路標識板の裏面
側に、適宜内容の広告，宣伝，公報等の表示がなされた
別の表示板を、前記表示板又は標識板若しくは前記支持
部材に支持させて設けたものである。

【０００８】しかし、先に提案した表示装置は、既設道
路表示におけるデッドスペ−スの利用を図る上で有用な
ものであるが、表示内容が固定されたものであるため、
表示内容を変えるには、表示板を取替えたり、表示内容
を書き直したりする必要があった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、表示板を取替えたり、表示内容を
書き直したりすることなく、表示内容を任意に変更する
ことができることは勿論、表示タイミングや表示してい
る時間も任意に制御できるようにした表示装置を提供す
ることにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明表示装置の構成は、道路脇
乃至は道路上に、支柱，ポ−ル，設置桁等の支持部材に
支持させて設置した道路案内表示板又は道路標識板の真
裏側、又は、前記裏側の横側に、適宜大きさに形成さ
れ、かつ、表面全域にＬＥＤ又は小型電球等による発光
体を面状に設けて付加表示部を形成し、該表示部の前記
面状発光体の点灯又は点滅パタ−ンを、適宜内容の文
字，図形，記号又はこれらを組合せた態様に制御して表
示するようにしたことを特徴とするものである。

【００１１】

【作用】裏面には何も表示されずに、従って、その面が
いわば遊んだ状態にある場所に、所要の広告板等を設置
することにより、いわゆるデッドスペ−スの有効利用を
図ることが出来ることは勿論、各地に設置される本発明
表示装置の表示内容を、一斉に、或は、個々に、任意の
表示内容に変更したり、表示タイミングや表示時間を制
御することができるので、上記デッドスペ−ス利用と相
俟って、表示効果は絶大である。

【００１２】

【実施例】次に本発明の実施例を図に拠り説明する。図
１は本発明表示装置の一例であって、図２の状態の従来
装置に本発明を適用した斜視図、図２は従来の表示装置
の裏面の状態を示す裏面斜視図、図３は従来の道路案内
表示板の一例の正面側の斜視図、図４は図３の表示板の
裏面側の斜視図、図５は図４の従来表示板に本発明を適
用した別例の斜視図、図６は本発明装置の機能ブロック
図である。

【００１３】図２において、R1とR2は道路の上り車線と
下り車線、Cbは中央分離帯、Ca1は上り車線R1を走行し
ている車輌、Ca2は下り車線R2を走行する車輌、11，12
は前記上，下車線R1とR2の夫々の車輌Ca1，Ca2の走行方
向に対し、表示面DPを当該車線R1又はR2に正対させて設
けた道路案内表示板、21，21は道路の両脇に立設した支
柱、31は該支柱の上部に水平に架設した桁部材で、２本
の支柱21と桁部材31によって門型のフレ−ムＦを形成し
ている。従って、前記表示板11，12はこの桁部材31に、
その裏面11b，12bにおいて固定されている。但し、11b
は図に表われない。

【００１４】図２に例示したように道路案内表示板11，
12の裏面11b，12bは、何も表示されないで桁部材31や表
示板12の裏面12bが外部に露出したままである。本発明
はこのような何も利用されていない場所，空間に着眼
し、その部分に図１に例示するような付加表示部41を設
けたのである。

【００１５】付加表示部41は、その表示面ＬＢの全面
に、ここでは発光体としてＬＥＤ５を列設し、各ＬＥＤ
５の点灯パタ−ンを適宜の文字や図形等の形に点灯又は
点滅制御できるように形成している。表示内容として
は、公官署の広報用の文字や図形等、或は、反対側車線
用の道路案内表示や道路情報や交通情報、若しくは、各
種のニュ−ス，天気予報などのほか、企業等の宣伝，広
告用の文字，図形など、任意のものを単独で或は適宜組
合せて自由に表示させることができる。

【００１６】図３〜図５は本発明装置の別例を説明する
ための図である。図３において、22は支柱、23は該支柱
22の上端を側方に曲げて一体に形成した腕部材で、この
腕部材32に吊下された表示板13の表示面ＤＰには道路案
内が表示されている。そして、この表示板13の裏面13b
は、図４に示すように、表示板13の支骨13Sが現われた
ままである。そこで本発明では、この裏面13bに、ＬＥ
Ｄ５を設けるためのボ−ド5aを取付け、このボ−ド5aの
全面にＬＥＤ５を規則的に列設し、列設された各ＬＥＤ
５を、コンピュ−タによって所要の文字等を表わすよう
に点灯又は点滅させるようにした。

【００１７】このようにすると、従来装置では全くのデ
ッドスペ−スで何にも利用されていなかった表示板13の
裏面13bの側を、道路案内などを可変電光表示板用のス
ペ−スとして有効利用できることとなる。

【００１８】上記のような付加表示部41や42は、例え
ば、幹線道路や高速道路に既設の各道路案内板や標識板
について設けられるため、適当な距離間隔で多数が設け
られることとなるが、それらの各表示面ＬＢのＬＥＤ５
の点灯、又は、点滅の制御は、図６に例示したような制
御系統により複数の表示面ＬＢを一括して表示制御する
ので、以下、この点について述べる。

【００１９】図６において、61〜64は、交通情報，各種
のニュ−ス，天気情報などの情報源で、例えば、日本道
路公団や国又は地方公共団体の道路管理者、警視庁や各
道府県の交通警察部署，気象庁や気象情報会社、或は、
新聞社，ＴＶ局等の各種報道機関である。65は前記情報
源61〜64から情報の提供を受けて本発明の付加表示部41
〜4nの表示操作を一元的に制御する表示制御センタで、
この制御センタ65は、モデム66a，66bを介在させた通信
回路66cを経由して各表示部41〜4nに接続されている。
通信回線66cは、電話回線のほか、専用回線や光ファイ
バ通信回線を利用する。また、制御センタ65には、企業
や個人等から直接表示情報を取込む電話又はファクシミ
リ回線67も接続することができる。

【００２０】表示制御センタ65では、各表示部41〜4nご
と別々に、或は、各表示部41〜4nに一斉に、交通情報や
ニュ−ス、或は、天気予報などを、表示内容を変えなが
ら表示させる。また、表示内容も、表示時間によって交
通案内であったり、ニュ−スや広告等に変更するなど、
表示内容の変更が容易にできるので、表示手段としての
効率も高い。また、前記の各表示は、制御センタ65のコ
ンピュ−タに内蔵したタイマを利用して、表示タイミン
グ、或は、表示時間を自由に設定又は変更することがで
きる。

【００２１】上記のようにして所要の表示内が点灯表示
される付加表示部41〜4nの各表示面ＢＬは、反対車線側
の車輌の運転者、同乗者にしか見えないから、本来の表
示板の表側に対面した車線側の交通表示や車輌の運転等
の支障になることはない。従って、付加表示部41〜4n
は、街中の他の広告等と同様に、運転等の妨げとなるこ
ともない。

【００２２】

【発明の効果】本発明は以上の通りであって、道路に設
置される道路案内表示板、或は、道路標識板の裏面又は
その横側に、広告，広報，その他の適宜の表示がＬＥＤ
などによる発光体の点灯或は点滅により行われる付加表
示部を、その表示面を反対車線側に正対させて付設する
ので、従来全く利用されていない既設表示板の裏面や表
示板が設けられて支持枠における不使用箇所を、各種の
情報提示用のスペ−スとして容易に活用できる。

【００２３】しかも、本発明装置は、付加表示部の全面
にＬＥＤ等による点状発光体の多数を列設し、その中の
所要の発光体を点灯又は点滅させることにより、交通情
報，ニュ−ス，天気予報，広告等の表示任意の内容を、
任意のタイミングで点灯表示させることができるので、
表示効果がきわめて高く、前記スペ−ス効果と相俟って
その経済的効果、実用的効果はきわめて多大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明表示装置の一例であって、図２の状態の
従来装置に本発明を適用した斜視図。

【図２】従来の表示装置の裏面の状態を示す裏面斜視
図。

【図３】従来の道路案内表示板の一例の正面側の斜視
図。

【図４】図３の表示板の裏面側の斜視図。

【図５】図４の従来表示板に本発明を適用した別例の斜
視図。

【図６】本発明装置の機能ブロック図。

【符号の説明】

11，12，13 表示板 11b，12b，13b 表示板の裏面 21，22 支柱 31 桁部材 41〜4n 付加表示部 61〜64 各種情報源 65 制御センタ 66a，66b モデム 66c 通信回線

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 道路脇乃至は道路上に、支柱，ポ−ル，
   設置桁等の支持部材に支持させて設置した道路案内表示
   板又は道路標識板の真裏側、又は、前記裏側の横側に、
   適宜大きさに形成され、かつ、表面全域にＬＥＤ又は小
   型電球等による発光体を面状に設けて付加表示部を形成
   し、該表示部の前記面状発光体の点灯又は点滅パタ−ン
   を、適宜内容の文字，図形，記号又はこれらを組合せた
   態様に制御して表示するようにしたことを特徴とする道
   路情報等の表示装置。
2. 【請求項２】 道路に沿って複数基設けられた面状発光
   体を具備した複数の付加表示部は、各表示面を、通信回
   線を介して表示制御用コンピュ−タに接続し、前記コン
   ピュ−タによって表示内容を制御するようにした請求項
   １の道路情報等の表示装置。
3. 【請求項３】 表示制御用コンピュ−タは、日本道路公
   団等の道路管理者，交通警察部署，気象庁，各種報道機
   関のいずれか又はすべてに、電話回線又は専用回線によ
   って接続されている請求項１又は２の道路情報等の表示
   装置。
4. 【請求項４】 表示内容は、道路交通情報のほか、各種
   のニュ−ス，天気予報，国や公共企業体の広報，企業広
   告のいずれか又はその適宜組合せである請求項１〜３の
   いずれかの道路情報等の表示装置。
5. 【請求項５】 表示時間をタイマ−によって制御するよ
   うにした請求項４の道路情報等の表示装置。