JPH0869174A - 電子写真式印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像ローラに対するトナー層の厚さを常に均
一に設定制御し、画像の高品質を長期にわたって維持し
得る電子写真式印刷装置を提供すること。 【構成】 円筒状の感光体ドラム１と、この感光体ドラ
ム１に対応して装備された現像手段２とを備えている。
現像手段２は、感光体ドラム１に当接装備された現像ロ
ーラ３と、この現像ローラ３に併設され当該現像ローラ
３上のトナー層の厚さを均一に設定するトナー層制御用
プレート４とを備えている。トナー層制御用プレート４
の前述した現像ローラ３との当接する領域の面を、所定
の耐磨耗性部材をコーティングしてコーティング面４Ａ
としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式印刷装置に
係り、トナーカートリッジを装備した電子写真式印刷装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の電子写真式印刷装置で
は、供給ローラより供給されたトナーが、現像ローラに
送り込まれるが、この場合、トナー層制御用プレートに
より所定の厚さのトナー層が現像ローラ上に形成され
る。

【０００３】一方、光学システムで感光体ドラム上に形
成された静電潜像は、現像ローラによって現像されて感
光体ドラムの表面にトナー画像が形成され、続いて転写
ローラによって用紙上に転写され、その後に定着ローラ
により定着されるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、現像ローラ上のトナー層を制御してい
るトナー層制御用プレートが現像手段に直接取り付いて
いて現像ローラに圧接し、トナー層を規制しているた
め、特にＡ３サイズなど、用紙幅が広くなると現像ロー
ラの全面に対してトナー層が均一となりにくい。また、
トナー制御用プレートの材質によっては当該トナー制御
用プレートに形状変化が生じて画像の安定が阻害される
場合が生じるという不都合があった。

【０００５】

【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに現像ローラに対するトナー層の厚さを
常に均一に設定制御し、これによって画像の高品質を長
期にわたって維持し得る電子写真式印刷装置を提供する
ことを、その目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では、円筒状の感
光体ドラムと、この感光体ドラムに対応して装備された
現像手段とを備えた電子写真式印刷装置において、現像
手段を、感光体ドラムに当接装備された現像ローラと、
この現像ローラに併設され当該現像ローラ上のトナー層
の厚さを均一に設定するトナー層制御用プレートとを備
えている。更に、トナー層制御用プレートの現像ローラ
との当接する領域の面には、所定の耐磨耗性部材をコー
ティングする、という構成を採っている。これによって
前述した目的を達成しようとするものである。

【０００７】

【作 用】トナー層制御用プレートの表面コーティング
の作用により、現像ローラへのトナー層を均一とし、現
像ローラへの押しつけ圧を安定させることができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図３に基
づいて説明する。

【０００９】この図１乃至図３に示す実施例では、円筒
状の感光体ドラム１と、この感光体ドラム１に対応して
装備された現像手段２とを備えている。

【００１０】現像手段２は、感光体ドラム１に当接装備
された現像ローラ３と、この現像ローラ３に併設され当
該現像ローラ３上のトナー層の厚さを均一に設定するト
ナー層制御用プレート４と、現像ローラ３にトナーＴを
供給する供給ローラ２Ａと、この供給ローラ２Ａに併設
されたトナーケース２Ｂとを備えている。符号２Ｃはト
ナー撹拌機構を示す。

【００１１】トナー層制御用プレート４は、その現像ロ
ーラ３との当接する領域の面に、所定の耐磨耗性部材が
コーティングされてコーティング面４Ａが形成されてい
る。このコーティング面４Ａのコーティングの素材とし
ては、プラスチック性素材が使用されいる。

【００１２】一方、このコーティング面４Ａの素材とし
ては、他に、クローム等の金属メッキをもって構成して
もよい。

【００１３】これを更に詳述すると、図１において電子
写真式印刷装置は、矢印方向（時計方向）に回転する感
光体ドラム１の周辺に一次帯電器５，現像手段２，転写
ローラ６，クリーニング手段７が配設された構成となっ
ている。

【００１４】また現像手段２は、上述したように供給ロ
ーラ２Ａを配し、また、当該現像手段２に取り付けられ
たトナー層制御用プレート４は現像ローラ３に圧接され
た構成となっている。

【００１５】図２は、トナー層制御用プレート４の概略
図を示す。この図２において、ハッチング部の曲げ外径
部に表面コーティングが施され、その曲げ外径と現像ロ
ーラ３への圧接によって、トナー層の厚さが規制されて
いる。

【００１６】次に、上記実施例の動作を説明する。

【００１７】現像手段２に組み込まれた供給ローラ２Ａ
より供給されたトナーＴは、トナー層制御用プレート４
によって現像ローラ３上へトナー層として付加される。
ここでトナーＴは非磁性一成分系トナーで、現像ローラ
３の材質はゴム系のもので形成されている。このトナー
層の厚さ及び均一度は、トナー層制御用プレート４の材
質及び表面状態，形状等によって左右される。

【００１８】本実施例では、トナー層制御用プレート４
は、トナー層を規制する曲げ外径部の表面がコーティン
グされており、このため、その表面状態が安定を保って
いる。従って、現像ローラ３との圧接が安定し、これに
よって均一なトナー層が得られるようになっている。

【００１９】その後、光学システムによって感光体ドラ
ム１に形成された潜像は、感光体ドラム１の表面に帯電
したトナー層に現像されてトナー画像となり、続いて転
写ローラ６により所定の用紙上に転写され、その後、定
着される。

【００２０】

【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、トナー層制御用プレートのトナー
層を規制する曲げ外径部に表面コーティングを設けたの
で、当該トナー層制御用プレートの作用により現像ロー
ラに対して長期にわたってトナー層を均一に付加するこ
とができ、このため、現像され定着される画像品質の安
定を図ることができるという従来にない優れた電子写真
式印刷装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す電子写真式印刷装置の
概略構成図である。

【図２】図１内に開示したトナー層制御用プレートの例
を示す説明図である。

【図３】図２の右側面図である。

【符号の説明】

１ 感光体ドラム ２ 現像手段 ３ 現像ローラ ４ トナー層制御用プレート ４Ａ コーティング

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒状の感光体ドラムと、この感光体ド
   ラムに対応して装備された現像手段とを備えた電子写真
   式印刷装置において、 前記現像手段を、前記感光体ドラムに当接装備された現
   像ローラと、この現像ローラに併設され当該現像ローラ
   上のトナー層の厚さを均一に設定するトナー層制御用プ
   レートとを備えた構成とすると共に、 前記トナー層制御用プレートの前記現像ローラとの当接
   する領域の面を、所定の耐磨耗性部材をコーティングし
   てコーティング面としたことを特徴とする電子写真式印
   刷装置。
2. 【請求項２】 前記コーティング面のコーティングの素
   材として、プラスチック性素材を使用したことを特徴と
   する請求項１記載の電子写真式印刷装置。
3. 【請求項３】 前記コーティング面を、クローム等の金
   属メッキをもって構成したことを特徴とする請求項１記
   載の電子写真式印刷装置。