JPH0863994A - サンプリング・ゲート回路 - Google Patents
サンプリング・ゲート回路Info
- Publication number
- JPH0863994A JPH0863994A JP6203918A JP20391894A JPH0863994A JP H0863994 A JPH0863994 A JP H0863994A JP 6203918 A JP6203918 A JP 6203918A JP 20391894 A JP20391894 A JP 20391894A JP H0863994 A JPH0863994 A JP H0863994A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- circuit
- signal
- memory capacitor
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被測定信号の瞬時値をメモリ・キャパシタに
保持してその値を測定するサンプリング・ゲート回路に
おいて、測定の繰り返し周期を短縮するとともに、特別
な回路を設けることなく寄生容量によって生じる歪を補
正する。 【構成】 メモリ・キャパシタC2に並列にスイッチS
2を接続し、このスイッチを導通させることによりメモ
リ・キャパシタC2に蓄えられた電荷を放電させる。さ
らに、同一の回路の動作モードを切り替えて被測定信号
の測定と補正値の測定とを行う。 【効果】 スイッチS2を導通させることによりメモリ
・キャパシタC2に蓄えられた電荷を急速に放電させる
ことができ、測定の繰り返し周期を短縮できる。また、
動作モードを切り替えることにより、同じ回路で補正値
を求めることができ、補正精度を高めることができる。
保持してその値を測定するサンプリング・ゲート回路に
おいて、測定の繰り返し周期を短縮するとともに、特別
な回路を設けることなく寄生容量によって生じる歪を補
正する。 【構成】 メモリ・キャパシタC2に並列にスイッチS
2を接続し、このスイッチを導通させることによりメモ
リ・キャパシタC2に蓄えられた電荷を放電させる。さ
らに、同一の回路の動作モードを切り替えて被測定信号
の測定と補正値の測定とを行う。 【効果】 スイッチS2を導通させることによりメモリ
・キャパシタC2に蓄えられた電荷を急速に放電させる
ことができ、測定の繰り返し周期を短縮できる。また、
動作モードを切り替えることにより、同じ回路で補正値
を求めることができ、補正精度を高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ信号をディジタ
ル回路へ入力するための回路に関する。特に、被測定信
号の瞬時値をキャパシタに保持してその値を測定するサ
ンプリング・ゲート回路に関する。本発明は、特に、広
帯域サンプリング・オシロスコープの入力回路として利
用するに適する。
ル回路へ入力するための回路に関する。特に、被測定信
号の瞬時値をキャパシタに保持してその値を測定するサ
ンプリング・ゲート回路に関する。本発明は、特に、広
帯域サンプリング・オシロスコープの入力回路として利
用するに適する。
【0002】
【従来の技術】アナログ信号をサンプリングしてA/D
変換を行うための入力回路として、従来から、被測定信
号の瞬時値をサンプリングするサンプリング・ゲート回
路が用いられている。サンプリング・ゲート回路は、基
本的に、被測定信号を断続するゲート回路と、このゲー
ト回路が接続状態となったときに入力される電圧を保持
するメモリ・キャパシタと、このメモリ・キャパシタの
端子間電圧を測定する測定系とにより構成される。ゲー
ト回路とメモリ・キャパシタとからなる回路をサンプル
・ホールド回路またはS/H回路という。
変換を行うための入力回路として、従来から、被測定信
号の瞬時値をサンプリングするサンプリング・ゲート回
路が用いられている。サンプリング・ゲート回路は、基
本的に、被測定信号を断続するゲート回路と、このゲー
ト回路が接続状態となったときに入力される電圧を保持
するメモリ・キャパシタと、このメモリ・キャパシタの
端子間電圧を測定する測定系とにより構成される。ゲー
ト回路とメモリ・キャパシタとからなる回路をサンプル
・ホールド回路またはS/H回路という。
【0003】測定系としては、メモリ・キャパシタに蓄
えられた信号を増幅する高入力インピーダンスのバッフ
ァ増幅器が用いられる。ただし10GHz以上の広帯域
S/H回路を構成する場合はメモリ・キャパシタが1p
F以下となる場合も多く、そのときはバッファ増幅器の
入力容量があたかも第二のメモリ・キャパシタの如く作
用してS/H回路帯域の劣化や暴れを引き起こす。この
状況を避けるため、メモリ・キャパシタとバッファ増幅
器との間に高抵抗を挿入し、サンプルされた高周波信号
がバッファ増幅器の入力容量に流れ込むことを阻止する
構成がとられる。
えられた信号を増幅する高入力インピーダンスのバッフ
ァ増幅器が用いられる。ただし10GHz以上の広帯域
S/H回路を構成する場合はメモリ・キャパシタが1p
F以下となる場合も多く、そのときはバッファ増幅器の
入力容量があたかも第二のメモリ・キャパシタの如く作
用してS/H回路帯域の劣化や暴れを引き起こす。この
状況を避けるため、メモリ・キャパシタとバッファ増幅
器との間に高抵抗を挿入し、サンプルされた高周波信号
がバッファ増幅器の入力容量に流れ込むことを阻止する
構成がとられる。
【0004】このようなサンプリング・ゲート回路で
は、ゲート回路に寄生容量が存在するため、測定波形に
歪が生じる。このような波形歪を補正する技術として
は、特開平4−48270号公報、特開平4−1743
67号公報あるいは特開平5−90924号公報に開示
されたものがある。これらの各公報に実施例として開示
された構成をそれぞれ第一、第二および第三の従来例と
して図10ないし図12に示す。
は、ゲート回路に寄生容量が存在するため、測定波形に
歪が生じる。このような波形歪を補正する技術として
は、特開平4−48270号公報、特開平4−1743
67号公報あるいは特開平5−90924号公報に開示
されたものがある。これらの各公報に実施例として開示
された構成をそれぞれ第一、第二および第三の従来例と
して図10ないし図12に示す。
【0005】これらの従来例では、被測定信号源が被測
定信号電圧源E0と内部インピーダンスR0とにより等
価的に表され、その出力が被測定信号として第1サンプ
リング・ゲート(ゲート回路)101に印加される。第
1サンプリング・ゲート101は、等価的に、スイッチ
S31と、スイッチS31がオンになったときのオン抵
抗を表す抵抗R31と、ゲート素子(一般にはダイオー
ド)の端子間容量を表すキャパシタC31とにより表さ
れる。第1サンプリング・ゲート101の出力には、グ
ランドとの間にメモリ・キャパシタC32が接続され、
バッファ抵抗R33を介して増幅手段すなわち第一およ
び第二の従来例ではバッファ・アンプ102、第三の従
来例では差動増幅器103が接続される。バッファ・ア
ンプ102または差動増幅器103の入力とグランドと
の間には、抵抗R34と入力容量であるキャパシタC3
4とが接続される。バッファ・アンプ102または差動
増幅器103の出力は、整形回路104(図12では省
略)により波形整形され、第2サンプリング・ゲート1
05で再度サンプルされる。
定信号電圧源E0と内部インピーダンスR0とにより等
価的に表され、その出力が被測定信号として第1サンプ
リング・ゲート(ゲート回路)101に印加される。第
1サンプリング・ゲート101は、等価的に、スイッチ
S31と、スイッチS31がオンになったときのオン抵
抗を表す抵抗R31と、ゲート素子(一般にはダイオー
ド)の端子間容量を表すキャパシタC31とにより表さ
れる。第1サンプリング・ゲート101の出力には、グ
ランドとの間にメモリ・キャパシタC32が接続され、
バッファ抵抗R33を介して増幅手段すなわち第一およ
び第二の従来例ではバッファ・アンプ102、第三の従
来例では差動増幅器103が接続される。バッファ・ア
ンプ102または差動増幅器103の入力とグランドと
の間には、抵抗R34と入力容量であるキャパシタC3
4とが接続される。バッファ・アンプ102または差動
増幅器103の出力は、整形回路104(図12では省
略)により波形整形され、第2サンプリング・ゲート1
05で再度サンプルされる。
【0006】図10に示した第一の従来例では、キャパ
シタC31による波形歪を補正するため、第1サンプリ
ング・ゲート101の入力信号が、抵抗R36と、抵抗
R35およびキャパシタC35の並列回路とを介して、
バッファ・アンプ102の入力に印加される。抵抗R3
5とキャパシタC35は、抵抗R34とキャパシタC3
4との積に実質的に等しい時定数を有し、かつキャパシ
タC35とC34の交点にキャパシタC31とメモリ・
キャパシタC32とによる入力信号に対する減衰比と同
じ値を得るように設定される。また、抵抗R36には同
じ減衰比で入力信号を減衰させる減衰器106が接続さ
れ、その出力は差動増幅器107によりバッファ・アン
プ102の出力に逆相加算される。
シタC31による波形歪を補正するため、第1サンプリ
ング・ゲート101の入力信号が、抵抗R36と、抵抗
R35およびキャパシタC35の並列回路とを介して、
バッファ・アンプ102の入力に印加される。抵抗R3
5とキャパシタC35は、抵抗R34とキャパシタC3
4との積に実質的に等しい時定数を有し、かつキャパシ
タC35とC34の交点にキャパシタC31とメモリ・
キャパシタC32とによる入力信号に対する減衰比と同
じ値を得るように設定される。また、抵抗R36には同
じ減衰比で入力信号を減衰させる減衰器106が接続さ
れ、その出力は差動増幅器107によりバッファ・アン
プ102の出力に逆相加算される。
【0007】図11に示した第二の従来例では、第1サ
ンプリング・ゲート101の入力信号を等価ネットワー
ク110に入力し、第1サンプリング・ゲート101が
サンプル動作をしていない場合にキャパシタC34の端
子間に得られる信号の波形と実質的に等しい信号波形を
得る。そして、キャパシタC34に並列に接続されたス
イッチS32と等価ネットワーク110の出力に接続さ
れたスイッチS33とにより、第1サンプリング・ゲー
ト101がサンプル動作をするときにキャパシタC34
に得られる信号および等価ネットワーク110の出力を
通過させ、第2サンプリング・ゲート105がサンプル
動作を終了した後にそれぞれを遮断する。そして、差動
増幅器107により、バッファ・アンプ102の出力と
等価ネットワーク110の出力との差信号を得る。
ンプリング・ゲート101の入力信号を等価ネットワー
ク110に入力し、第1サンプリング・ゲート101が
サンプル動作をしていない場合にキャパシタC34の端
子間に得られる信号の波形と実質的に等しい信号波形を
得る。そして、キャパシタC34に並列に接続されたス
イッチS32と等価ネットワーク110の出力に接続さ
れたスイッチS33とにより、第1サンプリング・ゲー
ト101がサンプル動作をするときにキャパシタC34
に得られる信号および等価ネットワーク110の出力を
通過させ、第2サンプリング・ゲート105がサンプル
動作を終了した後にそれぞれを遮断する。そして、差動
増幅器107により、バッファ・アンプ102の出力と
等価ネットワーク110の出力との差信号を得る。
【0008】等価ネットワーク110は、アンプ(また
は減衰器)111、キャパシタC41、C44および抵
抗R43、R44により構成され、被測定信号は、アン
プ111とその出力側に接続されたキャパシタC41、
抵抗R43の直接接続を介して、抵抗R44およびキャ
パシタC44の並列接続に印加される。
は減衰器)111、キャパシタC41、C44および抵
抗R43、R44により構成され、被測定信号は、アン
プ111とその出力側に接続されたキャパシタC41、
抵抗R43の直接接続を介して、抵抗R44およびキャ
パシタC44の並列接続に印加される。
【0009】この従来例はまた、サンプリングを指示す
るサンプリング・コマンドを入力するコマンド端子11
2、このサンプリング・コマンドを受けて第1サンプリ
ング・ゲート101のスイッチS31を短時間だけオン
にするサンプリングパルスを発生するサンプリング・パ
ルス発生器113、サンプリング・コマンドを受けて一
定の期間だけスイッチS32、S33をオフさせるワン
ショット・マルチバイブレータ114、第1サンプリン
グ・ゲート101と第2サンプリングゲート105との
サンプリング時間差を決定するための遅延回路115、
および第2サンプリング・ゲート105用のサンプリン
グ・パルス発生器116を備える。
るサンプリング・コマンドを入力するコマンド端子11
2、このサンプリング・コマンドを受けて第1サンプリ
ング・ゲート101のスイッチS31を短時間だけオン
にするサンプリングパルスを発生するサンプリング・パ
ルス発生器113、サンプリング・コマンドを受けて一
定の期間だけスイッチS32、S33をオフさせるワン
ショット・マルチバイブレータ114、第1サンプリン
グ・ゲート101と第2サンプリングゲート105との
サンプリング時間差を決定するための遅延回路115、
および第2サンプリング・ゲート105用のサンプリン
グ・パルス発生器116を備える。
【0010】図12に示した従来例では、図11に示し
た従来例における等価ネットワーク110に加えて等価
サンプリング・ネットワーク120を備え、再現波形に
おける歪部分の波形を求めてキャパシタC34の出力と
の差信号を得ることにより、源信号波形に忠実な再現波
形を得る。等価ネットワーク110および等価サンプリ
ング・ネットワーク120のそれぞれの出力は、差動増
幅器103により、キャパシタ34に蓄えられた信号か
ら差し引かれる。
た従来例における等価ネットワーク110に加えて等価
サンプリング・ネットワーク120を備え、再現波形に
おける歪部分の波形を求めてキャパシタC34の出力と
の差信号を得ることにより、源信号波形に忠実な再現波
形を得る。等価ネットワーク110および等価サンプリ
ング・ネットワーク120のそれぞれの出力は、差動増
幅器103により、キャパシタ34に蓄えられた信号か
ら差し引かれる。
【0011】等価サンプリング・ネットワーク120に
は、キャパシタC32に瞬時に電荷を蓄えたときの電荷
量に比例した電荷を蓄積するためにキャパシタC52を
備え、このキャパシタC32に瞬時に電荷を与えたとき
に示す応答特性をキャパシタC52が示すように入力信
号をキャパシタC52に印加する減衰器121、抵抗R
51、R52およびキャパシタC51からなる回路網を
備え、この回路網をキャパシタC52に接続し、第1サ
ンプリング・ゲート101の動作後はその接続を切断す
るスイッチS51を備え、このスイッチS51が切断状
態にあるときに、キャパシタC32、抵抗R33、キャ
パシタC34および抵抗R34からなる回路の有する時
定数に等しい時定数をキャパシタC52に与えて電荷を
取り出す抵抗R53、この抵抗R53を介して取り出さ
れた電荷を蓄積するキャパシタC53、およびこのキャ
パシタC53を放電させてリセットするリセット用の抵
抗R54を備える。
は、キャパシタC32に瞬時に電荷を蓄えたときの電荷
量に比例した電荷を蓄積するためにキャパシタC52を
備え、このキャパシタC32に瞬時に電荷を与えたとき
に示す応答特性をキャパシタC52が示すように入力信
号をキャパシタC52に印加する減衰器121、抵抗R
51、R52およびキャパシタC51からなる回路網を
備え、この回路網をキャパシタC52に接続し、第1サ
ンプリング・ゲート101の動作後はその接続を切断す
るスイッチS51を備え、このスイッチS51が切断状
態にあるときに、キャパシタC32、抵抗R33、キャ
パシタC34および抵抗R34からなる回路の有する時
定数に等しい時定数をキャパシタC52に与えて電荷を
取り出す抵抗R53、この抵抗R53を介して取り出さ
れた電荷を蓄積するキャパシタC53、およびこのキャ
パシタC53を放電させてリセットするリセット用の抵
抗R54を備える。
【0012】等価サンプリング・ネットワーク120の
出力にはスイッチS52が接続され、キャパシタC53
の端子間電圧をスイッチS51が切断状態にあるときに
差動増幅器103に供給し、スイッチS51が接続状態
にあるときにキャパシタC53の端子を接地する。
出力にはスイッチS52が接続され、キャパシタC53
の端子間電圧をスイッチS51が切断状態にあるときに
差動増幅器103に供給し、スイッチS51が接続状態
にあるときにキャパシタC53の端子を接地する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の三つの
従来例には、以下の点で問題がある。
従来例には、以下の点で問題がある。
【0014】まず、第一の従来例(特開平4−4827
0号公報)では、バッファ・アンプ102の入力端子に
R0×C31×C32/(C31+C32)の時定数で
立ち上がる高速ステップ状の信号が必要である。しか
し、この信号は抵抗R36と抵抗R35およびキャパシ
タC35の並列回路とを通して抵抗R34およびキャパ
シタC34に印加されるので、その立ち上がり時定数は
(R0+R36)×C35×C34/(C35+C3
4)となる。一般に広帯域ゲートではC31(0.1p
F程度)≦C32≒C34(0.5〜1pF)、R0
(25Ω程度)≪R36(数百Ω程度)となるので、抵
抗R36、キャパシタC34およびキャパシタC35に
よる時定数は100〜200ps、立ち上がり時間にし
て200ps〜400ps程度となり、10ps以下の
立ち上がり時間をもつS/H回路では第一の従来例を利
用することはできない。
0号公報)では、バッファ・アンプ102の入力端子に
R0×C31×C32/(C31+C32)の時定数で
立ち上がる高速ステップ状の信号が必要である。しか
し、この信号は抵抗R36と抵抗R35およびキャパシ
タC35の並列回路とを通して抵抗R34およびキャパ
シタC34に印加されるので、その立ち上がり時定数は
(R0+R36)×C35×C34/(C35+C3
4)となる。一般に広帯域ゲートではC31(0.1p
F程度)≦C32≒C34(0.5〜1pF)、R0
(25Ω程度)≪R36(数百Ω程度)となるので、抵
抗R36、キャパシタC34およびキャパシタC35に
よる時定数は100〜200ps、立ち上がり時間にし
て200ps〜400ps程度となり、10ps以下の
立ち上がり時間をもつS/H回路では第一の従来例を利
用することはできない。
【0015】第二の従来例(特開平4−174367号
公報)では、波形歪除去動作が不完全である。これにつ
いては、本発明実施例の説明において比較して説明す
る。
公報)では、波形歪除去動作が不完全である。これにつ
いては、本発明実施例の説明において比較して説明す
る。
【0016】第三の従来例(特開平5−90924号公
報)は、原理的には波形歪を補正できるが、回路構成上
で以下の問題点がある。
報)は、原理的には波形歪を補正できるが、回路構成上
で以下の問題点がある。
【0017】第一に、被測定信号が加えられる端子に補
正回路が2系統接続されるため、被測定信号に対する影
響が大きく、測定誤差の原因となる。
正回路が2系統接続されるため、被測定信号に対する影
響が大きく、測定誤差の原因となる。
【0018】第二に、補正回路の構成が本来のS/H回
路とは異なることである。第三の従来例では、サンプリ
ング動作に基づいて波形歪を除去する等価サンプリング
・ネットワーク120が、減衰器121、抵抗R51、
R52およびキャパシタC51による実時間応答と、ス
イッチS51、キャパシタ52、抵抗53、54および
キャパシタ52、53による等価時間応答との合成され
た応答を出力する。この応答は、本来のS/H回路応答
からS/H回路のステップ応答分とブローバイ補正回路
(等価ネットワーク110)の応答とを引いた差分とな
る。この差分の応答を得るためには、本来のS/H回路
とは異なった回路構成をとらざるを得ず、異なるインピ
ーダンス、異なる時定数および有限の等価帯域の組み合
わせで精度の高い補正信号を得ることは困難である。ま
た、必然的に調整箇所が多くなる。この異なる回路構成
と調整箇所の多さは、超高速のS/H回路実現の基本テ
クノロジーであるIC化技術には適していない。
路とは異なることである。第三の従来例では、サンプリ
ング動作に基づいて波形歪を除去する等価サンプリング
・ネットワーク120が、減衰器121、抵抗R51、
R52およびキャパシタC51による実時間応答と、ス
イッチS51、キャパシタ52、抵抗53、54および
キャパシタ52、53による等価時間応答との合成され
た応答を出力する。この応答は、本来のS/H回路応答
からS/H回路のステップ応答分とブローバイ補正回路
(等価ネットワーク110)の応答とを引いた差分とな
る。この差分の応答を得るためには、本来のS/H回路
とは異なった回路構成をとらざるを得ず、異なるインピ
ーダンス、異なる時定数および有限の等価帯域の組み合
わせで精度の高い補正信号を得ることは困難である。ま
た、必然的に調整箇所が多くなる。この異なる回路構成
と調整箇所の多さは、超高速のS/H回路実現の基本テ
クノロジーであるIC化技術には適していない。
【0019】第三に、本来のS/H回路と補正回路とで
は素子定数および回路構成が異なるため、温度変化に対
して回路応答が異なり、低温あるいは高温環境では補正
機能が十分に機能せず、歪を生じる。
は素子定数および回路構成が異なるため、温度変化に対
して回路応答が異なり、低温あるいは高温環境では補正
機能が十分に機能せず、歪を生じる。
【0020】第四に、メモリ・キャパシタC32に蓄え
られた電荷を放電するための抵抗34の値が大きいた
め、測定の繰り返し周期が長くなってしまう。メモリ・
キャパシタC32に蓄えられた電荷は1回の測定期間中
に十分に無視できる程度しか放電されてはいけないた
め、放電用の抵抗R34はある程度大きな値に定められ
る必要がある。しかし、サンプル間の干渉を防ぐために
は、次回の測定までにこの電荷が十分に放電されていな
ければならない。したがって測定の繰り返し周期は、メ
モリ・キャパシタC32とバッファ抵抗R33から定ま
る測定時間よりも数倍から数十倍以上長い時間となる。
られた電荷を放電するための抵抗34の値が大きいた
め、測定の繰り返し周期が長くなってしまう。メモリ・
キャパシタC32に蓄えられた電荷は1回の測定期間中
に十分に無視できる程度しか放電されてはいけないた
め、放電用の抵抗R34はある程度大きな値に定められ
る必要がある。しかし、サンプル間の干渉を防ぐために
は、次回の測定までにこの電荷が十分に放電されていな
ければならない。したがって測定の繰り返し周期は、メ
モリ・キャパシタC32とバッファ抵抗R33から定ま
る測定時間よりも数倍から数十倍以上長い時間となる。
【0021】本発明は、このような課題を解決し、歪補
正回路用に特別な回路を設けることなく補正効果の高い
サンプリング・ゲート回路を提供することを目的とす
る。さらに本発明は、そのようなサンプリング・ゲート
回路を動作させるために必要な技術として、測定の繰り
返し周期が短いサンプリング・ゲート回路を提供するこ
とを目的とする。
正回路用に特別な回路を設けることなく補正効果の高い
サンプリング・ゲート回路を提供することを目的とす
る。さらに本発明は、そのようなサンプリング・ゲート
回路を動作させるために必要な技術として、測定の繰り
返し周期が短いサンプリング・ゲート回路を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のサンプリング・
ゲート回路は、入力された被測定信号電圧を保持するメ
モリ・キャパシタと、このメモリ・キャパシタへの被測
定信号の入力を断続するゲート回路と、メモリ・キャパ
シタに保持された電圧を測定する測定手段とを備えたサ
ンプリング・ゲート回路において、メモリ・キャパシタ
に並列に接続されたスイッチと、このスイッチを導通さ
せることによりメモリ・キャパシタに蓄えられた電荷を
放電させる手段とを備えたことを特徴とする。
ゲート回路は、入力された被測定信号電圧を保持するメ
モリ・キャパシタと、このメモリ・キャパシタへの被測
定信号の入力を断続するゲート回路と、メモリ・キャパ
シタに保持された電圧を測定する測定手段とを備えたサ
ンプリング・ゲート回路において、メモリ・キャパシタ
に並列に接続されたスイッチと、このスイッチを導通さ
せることによりメモリ・キャパシタに蓄えられた電荷を
放電させる手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】スイッチとメモリ・キャパシタとに別々の
素子を用いることもできるが、スイッチを電圧制御スイ
ッチ内の等価回路で表されるスイッチとし、メモリ・キ
ャパシタをその電圧制御スイッチの端子間容量で実現す
ることもできる。
素子を用いることもできるが、スイッチを電圧制御スイ
ッチ内の等価回路で表されるスイッチとし、メモリ・キ
ャパシタをその電圧制御スイッチの端子間容量で実現す
ることもできる。
【0024】繰り返し入力される被測定信号のあらかじ
め定められた時間位置でスイッチを断続する第一の制御
手段と、ゲート回路が接続状態となりメモリ・キャパシ
タに被測定信号を入力して測定手段による測定を実行す
る信号測定モードと、ゲート回路が断状態のまま被測定
信号がメモリ・キャパシタにリークして測定手段による
測定を実行する補正値測定モードとの切り替えを制御
し、上述したあらかじめ定められた時間位置の近傍で一
度は信号測定モードを実行させ、また一度は補正値測定
モードを実行させる第二の制御手段と、スイッチを開放
にしてからあらかじめ定められた時間が経過した後に測
定手段を動作させる第三の制御手段とを備え、測定手段
は信号測定モードで得られた測定値から補正値測定モー
ドで得られた測定値を減算して波形歪を補正する手段を
含むことができる。
め定められた時間位置でスイッチを断続する第一の制御
手段と、ゲート回路が接続状態となりメモリ・キャパシ
タに被測定信号を入力して測定手段による測定を実行す
る信号測定モードと、ゲート回路が断状態のまま被測定
信号がメモリ・キャパシタにリークして測定手段による
測定を実行する補正値測定モードとの切り替えを制御
し、上述したあらかじめ定められた時間位置の近傍で一
度は信号測定モードを実行させ、また一度は補正値測定
モードを実行させる第二の制御手段と、スイッチを開放
にしてからあらかじめ定められた時間が経過した後に測
定手段を動作させる第三の制御手段とを備え、測定手段
は信号測定モードで得られた測定値から補正値測定モー
ドで得られた測定値を減算して波形歪を補正する手段を
含むことができる。
【0025】また、これとは別に、ゲート回路およびス
イッチからなる回路を2系統備え、この2系統の回路の
双方のスイッチを繰り返し入力される被測定信号のあら
かじめ定められた時間位置で断続する第一の制御手段
と、一方のゲート回路をスイッチが開く時間位置の近傍
で接続状態となるように制御する第二の制御手段と、ス
イッチを開放にしてからあらかじめ定められた時間が経
過した後に測定手段を動作させる第三の制御手段とを備
え、測定手段は2系統の回路の出力を減算してその波形
歪を補正する手段を含んでもよい。
イッチからなる回路を2系統備え、この2系統の回路の
双方のスイッチを繰り返し入力される被測定信号のあら
かじめ定められた時間位置で断続する第一の制御手段
と、一方のゲート回路をスイッチが開く時間位置の近傍
で接続状態となるように制御する第二の制御手段と、ス
イッチを開放にしてからあらかじめ定められた時間が経
過した後に測定手段を動作させる第三の制御手段とを備
え、測定手段は2系統の回路の出力を減算してその波形
歪を補正する手段を含んでもよい。
【0026】
【作用】メモリ・キャパシタに並列にスイッチを設ける
ことにより、補正回路を本来のS/H回路と全く同じ回
路構成で実現できるので、種々の調整を不要とした高精
度の歪補正回路を実現できる。これはS/H回路をモノ
リシックICで超広帯域化する際には極めて有用な特質
である。また、ひとつのサンプリング・ゲート回路の動
作モードを二通りに変えることでS/H回路と補正回路
とを時分割に実現し、補正用の特別な回路を必要とせず
に高い補正精度を実現できる。さらに、メモリキャパシ
タに蓄えられる電荷をスイッチの導通により急速に放電
させ、測定の繰り返し周期を短縮することができる。
ことにより、補正回路を本来のS/H回路と全く同じ回
路構成で実現できるので、種々の調整を不要とした高精
度の歪補正回路を実現できる。これはS/H回路をモノ
リシックICで超広帯域化する際には極めて有用な特質
である。また、ひとつのサンプリング・ゲート回路の動
作モードを二通りに変えることでS/H回路と補正回路
とを時分割に実現し、補正用の特別な回路を必要とせず
に高い補正精度を実現できる。さらに、メモリキャパシ
タに蓄えられる電荷をスイッチの導通により急速に放電
させ、測定の繰り返し周期を短縮することができる。
【0027】スイッチとメモリ・キャパシタとの並列接
続回路は、上述した第二の従来例(特開平4−1743
67号公報)にも用いられている。しかし、そのスイッ
チは被測定信号電圧を保持するメモリ・キャパシタ(C
32)に並列接続されるのではなく、そのキャパシタに
バッファ抵抗を介して接続された第2のメモリ・キャパ
シタ(C34)すなわち測定系の入力容量に並列接続さ
れている。この場合、特開平4−174367号公報に
記載された効果は得られず、サンプリング・ゲートを構
成するスイッチの端子間容量とバッファ抵抗とによって
ほぼ決定される時定数の歪みが発生する。その時定数は
サンプリング時間に比べて長く、帯域の低下を引き起こ
す。このように、第二の従来例は構成の点でも作用効果
の点でも本発明とは異なる。
続回路は、上述した第二の従来例(特開平4−1743
67号公報)にも用いられている。しかし、そのスイッ
チは被測定信号電圧を保持するメモリ・キャパシタ(C
32)に並列接続されるのではなく、そのキャパシタに
バッファ抵抗を介して接続された第2のメモリ・キャパ
シタ(C34)すなわち測定系の入力容量に並列接続さ
れている。この場合、特開平4−174367号公報に
記載された効果は得られず、サンプリング・ゲートを構
成するスイッチの端子間容量とバッファ抵抗とによって
ほぼ決定される時定数の歪みが発生する。その時定数は
サンプリング時間に比べて長く、帯域の低下を引き起こ
す。このように、第二の従来例は構成の点でも作用効果
の点でも本発明とは異なる。
【0028】
【実施例】図1は本発明第一実施例のサンプリング・ゲ
ート回路を示すブロック構成図である。
ート回路を示すブロック構成図である。
【0029】この回路は、入力された被測定信号電圧を
保持するメモリ・キャパシタC2と、このメモリ・キャ
パシタC2への被測定信号の入力を断続するゲート回路
10と、メモリ・キャパシタC2に保持された電圧を測
定する測定手段としてのバッファ抵抗R3、A/D変換
器30、ディジタル・メモリ40および演算器50とを
備える。
保持するメモリ・キャパシタC2と、このメモリ・キャ
パシタC2への被測定信号の入力を断続するゲート回路
10と、メモリ・キャパシタC2に保持された電圧を測
定する測定手段としてのバッファ抵抗R3、A/D変換
器30、ディジタル・メモリ40および演算器50とを
備える。
【0030】被測定信号源は被測定信号電圧源E0と内
部インピーダンスR0とにより等価的に表され、これら
がサンプリング・ゲート回路の入力端子とグランドとの
間に直列に接続される。ゲート回路10は電圧制御スイ
ッチにより構成され、その等価回路はスイッチS1と寄
生容量C1との並列回路に寄生抵抗R1を直列に接続し
た回路として表される。ゲート回路10の出力端子とグ
ランドとの間にはメモリ・キャパシタC2を含む回路が
接続され、S/H回路が構成される。S/H回路の出力
はバッファ抵抗R3を介してA/D変換器30に入力さ
れる。A/D変換器30の入力端子とグランドとの間に
は寄生入力容量C3が存在する。A/D変換器30はデ
ィジタル信号用のバスラインを介してディジタル・メモ
リ40に接続され、ディジタル・メモリ40は同じくデ
ィジタル信号用のバスラインを介して演算器50に接続
される。
部インピーダンスR0とにより等価的に表され、これら
がサンプリング・ゲート回路の入力端子とグランドとの
間に直列に接続される。ゲート回路10は電圧制御スイ
ッチにより構成され、その等価回路はスイッチS1と寄
生容量C1との並列回路に寄生抵抗R1を直列に接続し
た回路として表される。ゲート回路10の出力端子とグ
ランドとの間にはメモリ・キャパシタC2を含む回路が
接続され、S/H回路が構成される。S/H回路の出力
はバッファ抵抗R3を介してA/D変換器30に入力さ
れる。A/D変換器30の入力端子とグランドとの間に
は寄生入力容量C3が存在する。A/D変換器30はデ
ィジタル信号用のバスラインを介してディジタル・メモ
リ40に接続され、ディジタル・メモリ40は同じくデ
ィジタル信号用のバスラインを介して演算器50に接続
される。
【0031】ここで本実施例の特徴とするところは、メ
モリ・キャパシタC2に並列に接続されたスイッチS2
を備え、このスイッチS2を導通させることによりメモ
リ・キャパシタC2に蓄えられた電荷を放電させる手段
としてパルス発生回路60を備えたことにある。また、
この実施例では、スイッチS2が電圧制御スイッチ20
内の等価回路で表されるスイッチであり、メモリ・キャ
パシタC2はその電圧制御スイッチ20の端子間容量で
実現される。この場合、電圧制御スイッチ20の等価回
路は、スイッチS2と端子間容量との並列回路に寄生抵
抗R2を直列に接続した回路として表され、その端子間
容量がメモリ・キャパシタC2として動作する。電圧制
御スイッチ20に別個のキャパシタを並列に接続し、メ
モリ・キャパシタの容量を調節することもできる。
モリ・キャパシタC2に並列に接続されたスイッチS2
を備え、このスイッチS2を導通させることによりメモ
リ・キャパシタC2に蓄えられた電荷を放電させる手段
としてパルス発生回路60を備えたことにある。また、
この実施例では、スイッチS2が電圧制御スイッチ20
内の等価回路で表されるスイッチであり、メモリ・キャ
パシタC2はその電圧制御スイッチ20の端子間容量で
実現される。この場合、電圧制御スイッチ20の等価回
路は、スイッチS2と端子間容量との並列回路に寄生抵
抗R2を直列に接続した回路として表され、その端子間
容量がメモリ・キャパシタC2として動作する。電圧制
御スイッチ20に別個のキャパシタを並列に接続し、メ
モリ・キャパシタの容量を調節することもできる。
【0032】本実施例はさらに、繰り返し入力される被
測定信号のあらかじめ定められた時間位置で電圧制御ス
イッチ20(スイッチS2)を断続する第一の制御手段
としてパルス発生回路60を備え、ゲート回路10(ス
イッチS1)が接続状態となりメモリ・キャパシタC2
に被測定信号を入力して測定を実行する信号測定モー
ド、すなわちゲート回路10およびメモリ・キャパシタ
C2をS/H回路として動作させるモードと、ゲート回
路10が断状態のまま被測定信号がメモリ・キャパシタ
C2にリークする状態で測定を実行する補正値測定モー
ドとの切り替えを制御し、上述したあらかじめ定められ
た時間位置の近傍で一度は信号測定モードを実行させ、
また一度は補正値測定モードを実行させる第二の制御手
段としてインパルス発生回路70およびカウンタ80を
備え、スイッチS2を開放にしてからあらかじめ定めら
れた時間が経過した後に測定手段を動作させる第三の制
御手段として遅延回路90を備え、演算器50には、信
号測定モードで得られた測定値から補正値測定モードで
得られた測定値を減算して波形歪を補正するプログラム
手段を含む。
測定信号のあらかじめ定められた時間位置で電圧制御ス
イッチ20(スイッチS2)を断続する第一の制御手段
としてパルス発生回路60を備え、ゲート回路10(ス
イッチS1)が接続状態となりメモリ・キャパシタC2
に被測定信号を入力して測定を実行する信号測定モー
ド、すなわちゲート回路10およびメモリ・キャパシタ
C2をS/H回路として動作させるモードと、ゲート回
路10が断状態のまま被測定信号がメモリ・キャパシタ
C2にリークする状態で測定を実行する補正値測定モー
ドとの切り替えを制御し、上述したあらかじめ定められ
た時間位置の近傍で一度は信号測定モードを実行させ、
また一度は補正値測定モードを実行させる第二の制御手
段としてインパルス発生回路70およびカウンタ80を
備え、スイッチS2を開放にしてからあらかじめ定めら
れた時間が経過した後に測定手段を動作させる第三の制
御手段として遅延回路90を備え、演算器50には、信
号測定モードで得られた測定値から補正値測定モードで
得られた測定値を減算して波形歪を補正するプログラム
手段を含む。
【0033】パルス発生回路60は繰り返し被測定信号
波形の同じポイントで2度エッジを発生し、スイッチS
2を制御する。インパルス発生回路70はパルス発生回
路60の出力のダウンエッジまたはアップエッジの一方
でパルスを発生する。カウンタ80はインパルス発生回
路70からの二つのパルス入力に対して一つのパルスを
発生し、電圧制御スイッチ20(スイッチS2)の断続
2動作に対してゲート回路10(スイッチS1)を1度
の割合で、上述した時間位置の近傍で接続状態となるよ
うに制御する。遅延回路90はインパルス発生回路70
の出力を遅延させ、A/D変換器30にトリガ信号を出
力する。
波形の同じポイントで2度エッジを発生し、スイッチS
2を制御する。インパルス発生回路70はパルス発生回
路60の出力のダウンエッジまたはアップエッジの一方
でパルスを発生する。カウンタ80はインパルス発生回
路70からの二つのパルス入力に対して一つのパルスを
発生し、電圧制御スイッチ20(スイッチS2)の断続
2動作に対してゲート回路10(スイッチS1)を1度
の割合で、上述した時間位置の近傍で接続状態となるよ
うに制御する。遅延回路90はインパルス発生回路70
の出力を遅延させ、A/D変換器30にトリガ信号を出
力する。
【0034】図2は電圧制御スイッチ20の構成例を示
す。この例はダイオードブリッジを用いた回路であり、
(a)が実際の回路、(b)が等価回路を示す。この二
つの回路において、端子A〜Dは互いに対応している。
このような回路構成は従来からゲート回路に用いられて
おり、本実施例のゲート回路10にも同様の回路を用い
ることができる。
す。この例はダイオードブリッジを用いた回路であり、
(a)が実際の回路、(b)が等価回路を示す。この二
つの回路において、端子A〜Dは互いに対応している。
このような回路構成は従来からゲート回路に用いられて
おり、本実施例のゲート回路10にも同様の回路を用い
ることができる。
【0035】次に、本実施例の動作について、図3ない
し図5を参照して説明する。図3は被測定信号に対する
パルス発生回路60のパルス発生タイミング、図4は各
部の動作、図5は各動作状態(フェーズ)における等価
回路を示す。図4において、(a)はパルス発生回路6
0の出力電圧、(b)はインパルス発生回路70の出力
電圧、(c)はカウンタ80の出力電圧、(d)は遅延
回路90の出力電圧、(e)は動作状態の変化(フェー
ズ1〜8)、(f)は被測定信号としてステップ状の電
圧Eを仮定した場合の立ち上がりのタイミングを示す。
図3、図4において横軸は時間を表す。
し図5を参照して説明する。図3は被測定信号に対する
パルス発生回路60のパルス発生タイミング、図4は各
部の動作、図5は各動作状態(フェーズ)における等価
回路を示す。図4において、(a)はパルス発生回路6
0の出力電圧、(b)はインパルス発生回路70の出力
電圧、(c)はカウンタ80の出力電圧、(d)は遅延
回路90の出力電圧、(e)は動作状態の変化(フェー
ズ1〜8)、(f)は被測定信号としてステップ状の電
圧Eを仮定した場合の立ち上がりのタイミングを示す。
図3、図4において横軸は時間を表す。
【0036】ここで、最初に信号測定モードで動作さ
せ、次に補正値測定モードで動作させる場合を例に説明
する。スイッチS1、S2は電圧が正のときにオンとな
るものとする。また、パルス発生回路60は被測定信号
電圧源E0の発生する繰り返し波形の同じポイントでエ
ッジをもつパルスを2度発生した後、繰り返し波形の順
次異なったポイントでパルスを発生するものとする。さ
らに、インパルス発生回路70はパルス発生回路60の
出力のダウンエッジで正のパルスを発生するものとす
る。
せ、次に補正値測定モードで動作させる場合を例に説明
する。スイッチS1、S2は電圧が正のときにオンとな
るものとする。また、パルス発生回路60は被測定信号
電圧源E0の発生する繰り返し波形の同じポイントでエ
ッジをもつパルスを2度発生した後、繰り返し波形の順
次異なったポイントでパルスを発生するものとする。さ
らに、インパルス発生回路70はパルス発生回路60の
出力のダウンエッジで正のパルスを発生するものとす
る。
【0037】図4に示すように、信号測定モードおよび
補正値測定モードはいずれも、パルス発生回路60の出
力電圧が高レベルから低レベルとなるとき(厳密にはそ
の近傍)に開始される。信号測定モードが開始される時
刻をt=t0 、ある測定点に対する信号測定モード開始
時刻と補正値測定モード開始時刻との時間差(サンプリ
ング周期)をT0 、インパルス発生回路70とカウンタ
80とによる遅延時間をT1 、カウンタ80の出力パル
スの時間幅をT2 とし、インパルス発生回路70および
遅延回路90による遅延時間からT1 およびT2 を差し
引いた時間をT3 とする。時間差T0 は被測定信号の周
期の整数倍に設定される。T1 はスイッチS2が動作を
開始する時刻とスイッチS1が動作を開始する時刻との
時間差、T2 はサンプリング時間、T3 はサンプリング
が終了してからA/D変換を開始するための時間であ
る。T3 はゲート回路10が動作し被測定信号電圧源E
0から電圧制御スイッチ20のメモリ・キャパシタC2
に電荷が流れ込んでから回路全体が定常状態になるまで
の時間に設定され、パルス発生回路60のハイレベル発
生期間は電圧制御スイッチ20のスイッチS2が閉じて
から回路全体が定常状態になるまでの時間以上に設定さ
れる。
補正値測定モードはいずれも、パルス発生回路60の出
力電圧が高レベルから低レベルとなるとき(厳密にはそ
の近傍)に開始される。信号測定モードが開始される時
刻をt=t0 、ある測定点に対する信号測定モード開始
時刻と補正値測定モード開始時刻との時間差(サンプリ
ング周期)をT0 、インパルス発生回路70とカウンタ
80とによる遅延時間をT1 、カウンタ80の出力パル
スの時間幅をT2 とし、インパルス発生回路70および
遅延回路90による遅延時間からT1 およびT2 を差し
引いた時間をT3 とする。時間差T0 は被測定信号の周
期の整数倍に設定される。T1 はスイッチS2が動作を
開始する時刻とスイッチS1が動作を開始する時刻との
時間差、T2 はサンプリング時間、T3 はサンプリング
が終了してからA/D変換を開始するための時間であ
る。T3 はゲート回路10が動作し被測定信号電圧源E
0から電圧制御スイッチ20のメモリ・キャパシタC2
に電荷が流れ込んでから回路全体が定常状態になるまで
の時間に設定され、パルス発生回路60のハイレベル発
生期間は電圧制御スイッチ20のスイッチS2が閉じて
から回路全体が定常状態になるまでの時間以上に設定さ
れる。
【0038】信号測定モード時、あるいは補正値測定モ
ード時の等価回路は、パルス発生回路60、カウンタ8
0および遅延回路90の出力状態により、 フェーズ1:t<t0 フェーズ2:t0 ≦t<t0 +T1 フェーズ3:t0 +T1 ≦t<t0 +T1 +T2 フェーズ4:t0 +T1 +T2 ≦t<t0 +T1 +T2
+T3 フェーズ5:t0 +T1 +T2 +T3 ≦t フェーズ6:t<t0 +T0 フェーズ7:t0 +T0 ≦t<t0 +T0 +T1 +T2
+T3 フェーズ8:t0 +T0 +T1 +T2 +T3 ≦t に分類される。フェーズ6、7、8の等価回路は、図5
に示すように、フェーズ1、4、5の等価回路とそれぞ
れ等しい。
ード時の等価回路は、パルス発生回路60、カウンタ8
0および遅延回路90の出力状態により、 フェーズ1:t<t0 フェーズ2:t0 ≦t<t0 +T1 フェーズ3:t0 +T1 ≦t<t0 +T1 +T2 フェーズ4:t0 +T1 +T2 ≦t<t0 +T1 +T2
+T3 フェーズ5:t0 +T1 +T2 +T3 ≦t フェーズ6:t<t0 +T0 フェーズ7:t0 +T0 ≦t<t0 +T0 +T1 +T2
+T3 フェーズ8:t0 +T0 +T1 +T2 +T3 ≦t に分類される。フェーズ6、7、8の等価回路は、図5
に示すように、フェーズ1、4、5の等価回路とそれぞ
れ等しい。
【0039】ここで、時刻t=0にステップ状の電圧E
を入力したときの応答を考える。この電圧Eが維持され
る時間は各モードの測定に要する時間より十分に長く、
その後に一旦零に戻り、t=T0 に再び電圧Eになるも
のとする。なお、任意の波形はステップ信号のコンボル
ーションで表記できるので、この仮定の下に行う今後の
説明は任意の波形に対しても有効である。
を入力したときの応答を考える。この電圧Eが維持され
る時間は各モードの測定に要する時間より十分に長く、
その後に一旦零に戻り、t=T0 に再び電圧Eになるも
のとする。なお、任意の波形はステップ信号のコンボル
ーションで表記できるので、この仮定の下に行う今後の
説明は任意の波形に対しても有効である。
【0040】このとき、図4(f)に示したように、電
圧Eが入力される時刻t=0がフェーズ1〜5のいずれ
のときかで、場合分けが生じる。この5通りの場合のA
/D変換器30の出力について図5を参照して説明す
る。なお、回路に電源が供給された直後には寄生容量C
1、メモリ・キャパシタC2および寄生入力容量C3に
初期電荷が残るが、サンプリングが繰り返されるとこの
電荷は放電されるので、初期電荷は零とする。バッファ
抵抗R3の抵抗値が十分に大きいとすると、遅延時間T
1 およびサンプリング時間T2 の間にこのバッファ抵抗
R3を通過する電荷は、メモリ・キャパシタC2に蓄え
られる電荷に比較して十分に小さく、無視することがで
きる。以下の説明では、内部インピーダンスR0、ゲー
ト回路10の寄生抵抗R1、および電圧制御スイッチ2
0の寄生抵抗R2のそれぞれの抵抗値をR0 、R1 、R
2 とし、ゲート回路10および電圧制御スイッチ20の
それぞれの寄生容量および端子間容量の値をC1 、C2
とし、さらに、 R≡R0 +R1 +R2 C≡C1 C2 /(C1 +C2 ) と定義する。
圧Eが入力される時刻t=0がフェーズ1〜5のいずれ
のときかで、場合分けが生じる。この5通りの場合のA
/D変換器30の出力について図5を参照して説明す
る。なお、回路に電源が供給された直後には寄生容量C
1、メモリ・キャパシタC2および寄生入力容量C3に
初期電荷が残るが、サンプリングが繰り返されるとこの
電荷は放電されるので、初期電荷は零とする。バッファ
抵抗R3の抵抗値が十分に大きいとすると、遅延時間T
1 およびサンプリング時間T2 の間にこのバッファ抵抗
R3を通過する電荷は、メモリ・キャパシタC2に蓄え
られる電荷に比較して十分に小さく、無視することがで
きる。以下の説明では、内部インピーダンスR0、ゲー
ト回路10の寄生抵抗R1、および電圧制御スイッチ2
0の寄生抵抗R2のそれぞれの抵抗値をR0 、R1 、R
2 とし、ゲート回路10および電圧制御スイッチ20の
それぞれの寄生容量および端子間容量の値をC1 、C2
とし、さらに、 R≡R0 +R1 +R2 C≡C1 C2 /(C1 +C2 ) と定義する。
【0041】(1)フェーズ5で電圧が立ち上がった場
合、すなわちt0 +T1 +T2 +T3≦t=0 時刻t=t0 からt=t0 +T1 +T2 +T3 に至るま
で入力が零なので、A/D変換後の値は当然に零であ
る。補正値測定モードの場合はフェーズ8で電圧が立ち
上がるので、その動作開始の時刻t=t0 +T0 からt
=t0 +T0 +T1 +T2 +T3 に至るまで入力が零で
あり、A/D変換後の値は零である。したがって、 〔信号測定モードでの測定値〕−〔補正値測定モードで
の測定値〕=0 となる。
合、すなわちt0 +T1 +T2 +T3≦t=0 時刻t=t0 からt=t0 +T1 +T2 +T3 に至るま
で入力が零なので、A/D変換後の値は当然に零であ
る。補正値測定モードの場合はフェーズ8で電圧が立ち
上がるので、その動作開始の時刻t=t0 +T0 からt
=t0 +T0 +T1 +T2 +T3 に至るまで入力が零で
あり、A/D変換後の値は零である。したがって、 〔信号測定モードでの測定値〕−〔補正値測定モードで
の測定値〕=0 となる。
【0042】(2)フェーズ4で電圧が立ち上がった場
合、すなわちt0 +T1 +T2 ≦t=0<t0 +T1 +
T2 +T3 A/D変換器30は、時刻t=t0 +T1 +T2 +T3
のとき、寄生入力容量C3の両端が示す電圧値をディジ
タル変換して出力する。また、補正値測定モードでは、
フェーズ7のときに電圧Eが入力され、A/D変換器3
0は時刻t=t0 +T0 +T1 +T2 +T3 のときの寄
生入力容量C3の両端が示す電圧値を出力する。いずれ
の場合も、初期電荷が零であり、電圧Eが入力されてか
らA/D変換を行うまでの時間も等しいので、同じ値を
出力する。したがって、 〔信号測定モードでの測定値〕−〔補正値測定モードで
の測定値〕=0 となる。
合、すなわちt0 +T1 +T2 ≦t=0<t0 +T1 +
T2 +T3 A/D変換器30は、時刻t=t0 +T1 +T2 +T3
のとき、寄生入力容量C3の両端が示す電圧値をディジ
タル変換して出力する。また、補正値測定モードでは、
フェーズ7のときに電圧Eが入力され、A/D変換器3
0は時刻t=t0 +T0 +T1 +T2 +T3 のときの寄
生入力容量C3の両端が示す電圧値を出力する。いずれ
の場合も、初期電荷が零であり、電圧Eが入力されてか
らA/D変換を行うまでの時間も等しいので、同じ値を
出力する。したがって、 〔信号測定モードでの測定値〕−〔補正値測定モードで
の測定値〕=0 となる。
【0043】(3)フェーズ3で電圧が立ち上がった場
合、すなわちt0 +T1 ≦t=0<t0 +T1 +T2 t=t0 +T1 +T2 のときのメモリ・キャパシタC2
の電圧は次のようになる。
合、すなわちt0 +T1 ≦t=0<t0 +T1 +T2 t=t0 +T1 +T2 のときのメモリ・キャパシタC2
の電圧は次のようになる。
【0044】
【数1】 時刻t=t0 +T1 +T2 +T3 には定常状態になるの
で、寄生入力容量C3の電圧(=A/D変換出力)は次
のようになる。
で、寄生入力容量C3の電圧(=A/D変換出力)は次
のようになる。
【0045】
【数2】 一方、補正値測定モードのときには、初期電荷が零での
定常状態であるから、寄生入力容量C3の電圧は次のよ
うになる。
定常状態であるから、寄生入力容量C3の電圧は次のよ
うになる。
【0046】
【数3】 したがって、信号測定モードと補正値測定モードとの測
定値の差は次のようになる。
定値の差は次のようになる。
【0047】
【数4】
【0048】(4)フェーズ2で電圧が立ち上がった場
合、すなわちt0 ≦t=0<t0 +T1 t=t0 +T1 のときのメモリ・キャパシタC2の電圧
は次のようになる。
合、すなわちt0 ≦t=0<t0 +T1 t=t0 +T1 のときのメモリ・キャパシタC2の電圧
は次のようになる。
【0049】
【数5】 しかし、ゲート回路10が導通するT2 の時間内に、寄
生容量C1に蓄えられた電荷が放電される。この結果、
ゲート回路10が再びオフとなるt=t0 +T1+T2
のときのメモリ・キャパシタC2の電圧は、次のように
なる。
生容量C1に蓄えられた電荷が放電される。この結果、
ゲート回路10が再びオフとなるt=t0 +T1+T2
のときのメモリ・キャパシタC2の電圧は、次のように
なる。
【0050】
【数6】 t=t0 +T1 +T2 +T3 になると回路は定常状態に
達し、寄生入力容量C3の電圧は、次式で表される。
達し、寄生入力容量C3の電圧は、次式で表される。
【0051】
【数7】 補正値測定モードのときには(3)の場合と同様であ
り、寄生入力容量C3の電圧は次のようになる。
り、寄生入力容量C3の電圧は次のようになる。
【0052】
【数8】 したがって、信号測定モードと補正値測定モードとの測
定値の差は次のようになる。
定値の差は次のようになる。
【0053】
【数9】
【0054】(5)フェーズ1で電圧が立ち上がった場
合、すなわちt=0<t0 この場合には信号測定モードが開始されるt=t0 まで
フェーズ1(図5(a))の状態で電圧Eが印加され
る。この結果、t=t0 のときの寄生容量C1の両端の
電圧は次式となる。
合、すなわちt=0<t0 この場合には信号測定モードが開始されるt=t0 まで
フェーズ1(図5(a))の状態で電圧Eが印加され
る。この結果、t=t0 のときの寄生容量C1の両端の
電圧は次式となる。
【0055】
【数10】 t=t0 でフェーズ2の状態となり、このフェーズが終
了するt=t0 +T1 のときのメモリ・キャパシタC2
の両端の電圧は次のようになる。
了するt=t0 +T1 のときのメモリ・キャパシタC2
の両端の電圧は次のようになる。
【0056】
【数11】 さらに、t=t0 +T1 からフェーズ3の状態となり、
このフェーズが終了するt=t0 +T1 +T2 のときの
メモリ・キャパシタC2の両端の電圧は、次のようにな
る。
このフェーズが終了するt=t0 +T1 +T2 のときの
メモリ・キャパシタC2の両端の電圧は、次のようにな
る。
【0057】
【数12】 このT2 期間内に、(4)の場合と同様に寄生容量C1
に蓄えれらた電荷が放電される。
に蓄えれらた電荷が放電される。
【0058】t=t0 +T1 +T2 でフェーズ4とな
り、t=t0 +T1 +T2 +T3 で回路は定常状態に達
する。このときの寄生入力容量C3の両端の電圧は次式
となる。
り、t=t0 +T1 +T2 +T3 で回路は定常状態に達
する。このときの寄生入力容量C3の両端の電圧は次式
となる。
【0059】
【数13】 一方、補正値測定モードはt=t0 +T0 から開始され
るが、それ以前のT0≦t<t0 +T0 間はフェーズ5
の状態で電圧Eが印加されている。このため、t=t0
+T0 のときの寄生容量C1の両端の電圧は次式で表さ
れる。
るが、それ以前のT0≦t<t0 +T0 間はフェーズ5
の状態で電圧Eが印加されている。このため、t=t0
+T0 のときの寄生容量C1の両端の電圧は次式で表さ
れる。
【0060】
【数14】 t=t0 +T0 で補正値測定モードに入り、フェーズ6
の状態となるので、定常状態に達するt=t0 +T0 +
T1 +T2 +T3 のときの寄生入力容量C3の両端の電
圧は、次のようになる。
の状態となるので、定常状態に達するt=t0 +T0 +
T1 +T2 +T3 のときの寄生入力容量C3の両端の電
圧は、次のようになる。
【0061】
【数15】 したがって、信号測定モードと補正値測定モードとの測
定値の差は次のようになる。
定値の差は次のようになる。
【0062】
【数16】 以上、図4および図5を参照して、図1に示した実施例
の動作を(1)〜(5)の場合に分けて解析した。この
結果をまとめると、 (1)、(2)の場合は差が零であり、入力信号を
正確に再現している。 (3)、(4)の場合には、ステップの立ち上がり
が鈍り、周波数帯域が狭くなっている。しかし、(3)
はサンプリング時のパルス時間幅(T2 )がある有限の
値をもつために起きる現象であり、本発明で改善しよう
とする歪ではない。また、(4)は信号測定モードに入
ってからサンプリングパルスがゲート回路10に入力す
るまでの期間であり、T1 は極めて小さい値に設定する
ことができる。このとき、数式9の右辺最終項はほぼ零
となるので、等価帯域を狭めるのはパルス幅T2 だけと
なる。 (5)の場合は、tが大きくなるにつれ、RC1 の
比較的短い時定数で次の値に収束する。
の動作を(1)〜(5)の場合に分けて解析した。この
結果をまとめると、 (1)、(2)の場合は差が零であり、入力信号を
正確に再現している。 (3)、(4)の場合には、ステップの立ち上がり
が鈍り、周波数帯域が狭くなっている。しかし、(3)
はサンプリング時のパルス時間幅(T2 )がある有限の
値をもつために起きる現象であり、本発明で改善しよう
とする歪ではない。また、(4)は信号測定モードに入
ってからサンプリングパルスがゲート回路10に入力す
るまでの期間であり、T1 は極めて小さい値に設定する
ことができる。このとき、数式9の右辺最終項はほぼ零
となるので、等価帯域を狭めるのはパルス幅T2 だけと
なる。 (5)の場合は、tが大きくなるにつれ、RC1 の
比較的短い時定数で次の値に収束する。
【0063】
【数17】 ここで、Kは次の式で表される補正係数である。
【0064】
【数18】 すなわち、信号測定モードで動作したときのA/D変換
器30の出力値と補正値測定モードで動作したときのA
/D変換器30の出力値との差を補正係数Kで割ること
により、入力信号の振幅値が得られる。
器30の出力値と補正値測定モードで動作したときのA
/D変換器30の出力値との差を補正係数Kで割ること
により、入力信号の振幅値が得られる。
【0065】比較のため、図11に示した第二の従来例
について同様の解析を行った。ここでは、上述の解析と
対応するように、キャパシタC31、メモリ・キャパシ
タC32およびキャパシタC34のそれぞれの容量をC
1 、C2 およびC3 とし、被測定信号源の内部インピー
ダンスR0と抵抗R31との抵抗値の和をR、バッファ
抵抗R33の抵抗値をR3 とした。この結果、(1)か
ら(4)のそれぞれの場合について図1に示した実施例
と同じ出力が得られたが、(5)の場合には次の式とな
った。
について同様の解析を行った。ここでは、上述の解析と
対応するように、キャパシタC31、メモリ・キャパシ
タC32およびキャパシタC34のそれぞれの容量をC
1 、C2 およびC3 とし、被測定信号源の内部インピー
ダンスR0と抵抗R31との抵抗値の和をR、バッファ
抵抗R33の抵抗値をR3 とした。この結果、(1)か
ら(4)のそれぞれの場合について図1に示した実施例
と同じ出力が得られたが、(5)の場合には次の式とな
った。
【0066】
【数19】 この式の右辺第3項にはeの−t0 /(C1 +C2 )R
3 乗の項が含まれており、大きな時定数(C1 +C2 )
R3 で波形が上昇していくことを示している。これは第
二の従来例について開示している特開平4−17436
7号公報の記載と異なっている。
3 乗の項が含まれており、大きな時定数(C1 +C2 )
R3 で波形が上昇していくことを示している。これは第
二の従来例について開示している特開平4−17436
7号公報の記載と異なっている。
【0067】図11に示した符号を用いて特開平4−1
74367号公報の記載を説明すると、ステップ入力が
印加された後にゲートスイッチが動作するフェーズにお
いて、歪補正用信号(差動増幅器107の反転入力)の
振幅は、サンプリングされた信号波形(差動増幅器10
7の非反転入力)の振幅のC1 /(C1 +C2 )倍とし
ている。ただし、C1 、C2 はそれぞれキャパシタC3
1、メモリ・キャパシタC32の容量である。しかし、
信号波形の振幅は入力ステップの立ち上がり時刻とサン
プリング動作が行われる時刻との時間差に依存しない
が、歪補正用信号の振幅は時間差が大きくなるにつれて
減少する。前者はスイッチS31がトラックホールドモ
ードで動作するから自明であり、後者はキャパシタC4
1がステップ入力によりチャージされるためである。こ
の結果、第二の従来例ではC1 /(C1 +C2 )倍の関
係を維持することができず、チャージ時定数C41×R
43=k(C1 +C2 )×R3 /k=(C1 +C2 )×
R3 の歪が発生してしまう。C41はキャパシタタC4
1の容量、R3 、R43はそれぞれバッファ抵抗R3
3、抵抗R43の抵抗値を表す。
74367号公報の記載を説明すると、ステップ入力が
印加された後にゲートスイッチが動作するフェーズにお
いて、歪補正用信号(差動増幅器107の反転入力)の
振幅は、サンプリングされた信号波形(差動増幅器10
7の非反転入力)の振幅のC1 /(C1 +C2 )倍とし
ている。ただし、C1 、C2 はそれぞれキャパシタC3
1、メモリ・キャパシタC32の容量である。しかし、
信号波形の振幅は入力ステップの立ち上がり時刻とサン
プリング動作が行われる時刻との時間差に依存しない
が、歪補正用信号の振幅は時間差が大きくなるにつれて
減少する。前者はスイッチS31がトラックホールドモ
ードで動作するから自明であり、後者はキャパシタC4
1がステップ入力によりチャージされるためである。こ
の結果、第二の従来例ではC1 /(C1 +C2 )倍の関
係を維持することができず、チャージ時定数C41×R
43=k(C1 +C2 )×R3 /k=(C1 +C2 )×
R3 の歪が発生してしまう。C41はキャパシタタC4
1の容量、R3 、R43はそれぞれバッファ抵抗R3
3、抵抗R43の抵抗値を表す。
【0068】図6は帯域数十GHz程度を実現する素子
パラメータを用いて計算したステップ応答を示し、図7
はその遷移部を拡大して示す。実線は本発明実施例によ
るものであり、破線は上述した第二の従来例によるもの
である。この例では、R0 =25Ω、R1 =4Ω、R2
=4Ω、R3 =1kΩ、C1 =30fF、C2 =55f
F、C3 =1pF、T1 =1ps、T2 =4.4ps、
T3 =5nsとした。図6および図7の横軸は時間であ
り、縦軸は規格化された出力(出力値をKで割った値)
である。
パラメータを用いて計算したステップ応答を示し、図7
はその遷移部を拡大して示す。実線は本発明実施例によ
るものであり、破線は上述した第二の従来例によるもの
である。この例では、R0 =25Ω、R1 =4Ω、R2
=4Ω、R3 =1kΩ、C1 =30fF、C2 =55f
F、C3 =1pF、T1 =1ps、T2 =4.4ps、
T3 =5nsとした。図6および図7の横軸は時間であ
り、縦軸は規格化された出力(出力値をKで割った値)
である。
【0069】この例では、R0 +R1 +R2 =25+4
+4=33Ω、R3 =1kΩであるから、t=0以降の
時定数が33/1000=0.033倍に減少する。こ
れはサンプリング周期T2 より小さな値であり、波形歪
としては認識されないレベルである。このように、本願
発明では、時刻t>0以後の波形が大幅に改善される。
+4=33Ω、R3 =1kΩであるから、t=0以降の
時定数が33/1000=0.033倍に減少する。こ
れはサンプリング周期T2 より小さな値であり、波形歪
としては認識されないレベルである。このように、本願
発明では、時刻t>0以後の波形が大幅に改善される。
【0070】また、サンプルされメモリ・キャパシタC
2に蓄えられた信号が測定手段に伝わる時定数は(C1
+C2 )×R3 =(55f+30f)×1K≒0.1n
s、寄生入力容量C3に蓄えられた信号を放電する時定
数はC3 ×R3 =1p×1k=1nとなるので、10n
s以下毎にサンプル動作を行わせることができる。
2に蓄えられた信号が測定手段に伝わる時定数は(C1
+C2 )×R3 =(55f+30f)×1K≒0.1n
s、寄生入力容量C3に蓄えられた信号を放電する時定
数はC3 ×R3 =1p×1k=1nとなるので、10n
s以下毎にサンプル動作を行わせることができる。
【0071】比較のため第三の従来例について説明する
と、その構成では信号対雑音比の悪化を防ぐため抵抗R
34をバッファ抵抗R33の十倍以上の値に設定せざる
を得ず、メモリ・キャパシタC32、キャパシタC34
に蓄えられた電荷の放電定数は10nsを越えることに
なる。この結果、第三の従来例では、サンプリング周期
が100ns以上となり、高速サンプルを実現すること
は困難である。
と、その構成では信号対雑音比の悪化を防ぐため抵抗R
34をバッファ抵抗R33の十倍以上の値に設定せざる
を得ず、メモリ・キャパシタC32、キャパシタC34
に蓄えられた電荷の放電定数は10nsを越えることに
なる。この結果、第三の従来例では、サンプリング周期
が100ns以上となり、高速サンプルを実現すること
は困難である。
【0072】図8は本発明第二実施例のサンプリング・
ゲート回路を示すブロック構成図である。この実施例
は、A/D変換器30の入力とグランドとの間にさらに
電圧制御スイッチ20′を設け、電圧制御スイッチ20
と同じタイミングで動作させることが第一実施例と異な
る。この電圧制御スイッチ20′により、寄生入力容量
C3に蓄えられた信号を急速に放電することができる。
このような電圧制御スイッチ20′を挿入しても上述し
た解析には影響を与えることはない。スイッチがバッフ
ァ抵抗R3の出力側に接続される点は第二の従来例と類
似しているが、その目的および作用は明らかに異なる。
ゲート回路を示すブロック構成図である。この実施例
は、A/D変換器30の入力とグランドとの間にさらに
電圧制御スイッチ20′を設け、電圧制御スイッチ20
と同じタイミングで動作させることが第一実施例と異な
る。この電圧制御スイッチ20′により、寄生入力容量
C3に蓄えられた信号を急速に放電することができる。
このような電圧制御スイッチ20′を挿入しても上述し
た解析には影響を与えることはない。スイッチがバッフ
ァ抵抗R3の出力側に接続される点は第二の従来例と類
似しているが、その目的および作用は明らかに異なる。
【0073】図9は本発明第三実施例のサンプリング・
ゲート回路を示すブロック構成図である。この実施例
は、S/H回路を2系統備え、その一方を信号測定モー
ド、他方を補正値測定モードでそれぞれ動作させ、その
出力を減算するように構成されている。また、S/H回
路に対応して測定手段の入力部分も2系統設けられてい
る。すなわち、一方の系統にはゲート回路10−1、電
圧制御スイッチ20−1、バッファ抵抗R13、入力容
量C13およびA/D変換器30−1を備え、他方の系
統にはゲート回路10−2、電圧制御スイッチ20−
2、バッファ抵抗R23、入力容量C23およびA/D
変換器30−2を備え、この2系統の回路の双方の電圧
制御スイッチ20−1、20−2を繰り返し入力される
被測定信号のあらかじめ定められた時間位置で断続する
第一の制御手段としてパルス発生回路60を備え、一方
のゲート回路10−1を電圧制御スイッチ20−1、2
0−2が開く時間位置の近傍で接続状態となるように制
御する第二の制御手段としてインパルス発生回路70を
備え、電圧制御スイッチ20−1、20−2を開放にし
てからあらかじめ定められた時間が経過した後にA/D
変換器30−1、30−2を動作させる第三の制御手段
として遅延回路90を備え、演算部50は2系統の回路
の出力を減算してその波形歪を補正することができる。
このような構成により、信号測定モードの出力と補正値
測定モードの出力とが同時に得られる。
ゲート回路を示すブロック構成図である。この実施例
は、S/H回路を2系統備え、その一方を信号測定モー
ド、他方を補正値測定モードでそれぞれ動作させ、その
出力を減算するように構成されている。また、S/H回
路に対応して測定手段の入力部分も2系統設けられてい
る。すなわち、一方の系統にはゲート回路10−1、電
圧制御スイッチ20−1、バッファ抵抗R13、入力容
量C13およびA/D変換器30−1を備え、他方の系
統にはゲート回路10−2、電圧制御スイッチ20−
2、バッファ抵抗R23、入力容量C23およびA/D
変換器30−2を備え、この2系統の回路の双方の電圧
制御スイッチ20−1、20−2を繰り返し入力される
被測定信号のあらかじめ定められた時間位置で断続する
第一の制御手段としてパルス発生回路60を備え、一方
のゲート回路10−1を電圧制御スイッチ20−1、2
0−2が開く時間位置の近傍で接続状態となるように制
御する第二の制御手段としてインパルス発生回路70を
備え、電圧制御スイッチ20−1、20−2を開放にし
てからあらかじめ定められた時間が経過した後にA/D
変換器30−1、30−2を動作させる第三の制御手段
として遅延回路90を備え、演算部50は2系統の回路
の出力を減算してその波形歪を補正することができる。
このような構成により、信号測定モードの出力と補正値
測定モードの出力とが同時に得られる。
【0074】ここではA/D変換器を二つ用いた例を示
したが、A/D変換器の前段に差動増幅器を配置し、比
較的高価なA/D変換器の数を削減することもできる。
したが、A/D変換器の前段に差動増幅器を配置し、比
較的高価なA/D変換器の数を削減することもできる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサンプリ
ング・ゲート回路は、メモリ・キャパシタと並列に電荷
放電用のスイッチを設けることにより、ゲート回路のス
イッチに存在する端子間容量およびサンプルされた信号
を測定する測定系に存在する寄生容量の双方に起因して
発生する歪の時定数を小さくするとともに、サンプルし
た信号を急速に放電できる。この結果、高速サンプルレ
ートと広帯域性、さらに低歪特性を併せもつS/H回路
を実現できる。
ング・ゲート回路は、メモリ・キャパシタと並列に電荷
放電用のスイッチを設けることにより、ゲート回路のス
イッチに存在する端子間容量およびサンプルされた信号
を測定する測定系に存在する寄生容量の双方に起因して
発生する歪の時定数を小さくするとともに、サンプルし
た信号を急速に放電できる。この結果、高速サンプルレ
ートと広帯域性、さらに低歪特性を併せもつS/H回路
を実現できる。
【0076】また、S/H回路を補正回路として動作さ
せることが可能となるので、被測定信号が入力される端
子には一つのS/H回路を接続するだけで、補正回路の
並列接続は不要とすることが可能である。このとき、被
測定信号に対するS/H回路接続の影響は最小限とな
り、測定器として好ましい結果を得ることができる。
せることが可能となるので、被測定信号が入力される端
子には一つのS/H回路を接続するだけで、補正回路の
並列接続は不要とすることが可能である。このとき、被
測定信号に対するS/H回路接続の影響は最小限とな
り、測定器として好ましい結果を得ることができる。
【0077】また、ゲート回路やメモリ・キャパシタを
構成する電圧制御スイッチがダイオード・ブリッジで容
易に実現できるので、IC化に有利である。
構成する電圧制御スイッチがダイオード・ブリッジで容
易に実現できるので、IC化に有利である。
【図1】本発明第一実施例のサンプリング・ゲート回路
を示すブロック構成図。
を示すブロック構成図。
【図2】電圧制御スイッチの構成例を示す図。
【図3】パルス発生回路によるパルス発生のタイミング
を示す図。
を示す図。
【図4】実施例回路の各部の信号波形、動作状態の変化
および被測定ステップ信号のタイミング例を示す図。
および被測定ステップ信号のタイミング例を示す図。
【図5】各動作状態の等価回路を示す図。
【図6】計算により求めたステップ応答例を示す図。
【図7】図6における遷移部を拡大して示す図。
【図8】本発明第二実施例のサンプリング・ゲート回路
を示すブロック構成図。
を示すブロック構成図。
【図9】本発明第三実施例のサンプリング・ゲート回路
を示すブロック構成図。
を示すブロック構成図。
【図10】第一の従来例を示すブロック構成図。
【図11】第三の従来例を示すブロック構成図。
【図12】第三の従来例を示すブロック構成図。
10 ゲート回路 20 電圧制御スイッチ 30 A/D変換器 40 ディジタルメモリ 50 演算器 60 パルス発生回路 70 インパルス発生回路 80 カウンタ 90 遅延回路 C1 寄生容量 C2 メモリ・キャパシタ C3 寄生入力容量 R1 寄生抵抗 R2 寄生抵抗 R3 バッファ抵抗 S1、S2 スイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 入力された被測定信号電圧を保持するメ
モリ・キャパシタ(C2)と、 このメモリ・キャパシタへの被測定信号の入力を断続す
るゲート回路(10)と、 前記メモリ・キャパシタに保持された電圧を測定する測
定手段(R3、30、40、50)とを備えたサンプリ
ング・ゲート回路において、 前記メモリ・キャパシタに並列に接続されたスイッチ
(S2)と、 このスイッチを導通させることにより前記メモリ・キャ
パシタに蓄えられた電荷を放電させる手段(60)とを
備えたことを特徴とするサンプリング・ゲート回路。 - 【請求項2】 前記スイッチ(S2)は電圧制御スイッ
チ(20)内の等価回路で表されるスイッチであり、前
記メモリ・キャパシタ(C2)はその電圧制御スイッチ
(20)の端子間容量で実現された請求項1記載のサン
プリング・ゲート回路。 - 【請求項3】 繰り返し入力される被測定信号のあらか
じめ定められた時間位置で前記スイッチを断続する第一
の制御手段(60)と、 前記ゲート回路が接続状態となり前記メモリ・キャパシ
タに被測定信号を入力して前記測定手段による測定を実
行する信号測定モードと、前記ゲート回路が断状態のま
ま被測定信号が前記メモリ・キャパシタにリークして前
記測定手段による測定を実行する補正値測定モードとの
切り替えを制御し、前記時間位置の近傍で一度は前記信
号測定モードを実行させ、また一度は前記補正値測定モ
ードを実行させる第二の制御手段(70、80)と、 前記スイッチを開放にしてからあらかじめ定められた時
間が経過した後に前記測定手段を動作させる第三の制御
手段(90)とを備え、 前記測定手段は前記信号測定モードで得られた測定値か
ら前記補正値測定モードで得られた測定値を減算して波
形歪を補正する手段を含む請求項1または2記載のサン
プリング・ゲート回路。 - 【請求項4】 ゲート回路およびスイッチからなる回路
を2系統備え、 この2系統の回路の双方のスイッチを繰り返し入力され
る被測定信号のあらかじめ定められた時間位置で断続す
る第一の制御手段(60)と、 一方のゲート回路を前記スイッチが開く時間位置の近傍
で接続状態となるように制御する第二の制御手段(7
0)と、 前記スイッチを開放にしてからあらかじめ定められた時
間が経過した後に前記測定手段を動作させる第三の制御
手段(90)とを備え、 前記測定手段は前記2系統の回路の出力を減算してその
波形歪を補正する手段を含む請求項1または2記載のサ
ンプリング・ゲート回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20391894A JP3167541B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | サンプリング・ゲート回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20391894A JP3167541B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | サンプリング・ゲート回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0863994A true JPH0863994A (ja) | 1996-03-08 |
JP3167541B2 JP3167541B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=16481854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20391894A Expired - Fee Related JP3167541B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | サンプリング・ゲート回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3167541B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110412545A (zh) * | 2019-07-26 | 2019-11-05 | 桂林理工大学 | 脉冲激光雷达时间间隔的模-数测量电路 |
CN118868930A (zh) * | 2024-07-29 | 2024-10-29 | 上海芯鳍集成电路有限公司 | 一种sar adc前端电路和同步采样多路复用模数转换器 |
CN118868930B (zh) * | 2024-07-29 | 2025-02-11 | 上海芯鳍集成电路有限公司 | 一种sar adc前端电路和同步采样多路复用模数转换器 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP20391894A patent/JP3167541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110412545A (zh) * | 2019-07-26 | 2019-11-05 | 桂林理工大学 | 脉冲激光雷达时间间隔的模-数测量电路 |
CN118868930A (zh) * | 2024-07-29 | 2024-10-29 | 上海芯鳍集成电路有限公司 | 一种sar adc前端电路和同步采样多路复用模数转换器 |
CN118868930B (zh) * | 2024-07-29 | 2025-02-11 | 上海芯鳍集成电路有限公司 | 一种sar adc前端电路和同步采样多路复用模数转换器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3167541B2 (ja) | 2001-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6307363B1 (en) | Ultrahigh-frequency high-impedance passive voltage probe | |
WO1997040392A1 (en) | Charge detector with long integration time | |
US20120062500A1 (en) | Adaptive high dynamic range surface capacitive touchscreen controller | |
JP3828343B2 (ja) | 基準発振器及びサンプリング・オシロスコープ | |
WO2005026759A1 (ja) | キャリブレーション用比較回路 | |
KR20070026121A (ko) | 장치 특성 측정 시스템 | |
US6922071B2 (en) | Setting multiple chip parameters using one IC terminal | |
JPH0863994A (ja) | サンプリング・ゲート回路 | |
JPH0658614U (ja) | Fm検波回路 | |
JPS6135010A (ja) | トランスバーサル・フイルタ | |
CN112798872A (zh) | 一种触摸屏电容检测电路 | |
JPH04250356A (ja) | 超音波送受信装置 | |
US6642752B1 (en) | Broadband sample and hold circuit | |
CN110658715B (zh) | 一种基于抽头动态可调进位链细时间内插延时线的tdc电路 | |
JP3666408B2 (ja) | 半導体試験装置 | |
JP2532229B2 (ja) | 伝送路パラメ−タ測定装置 | |
JPS6143811A (ja) | 遅延回路 | |
JP4958308B2 (ja) | 応答特性測定装置 | |
JP2988039B2 (ja) | 周波数/周期測定装置 | |
US20060061394A1 (en) | Quasi-peak detector with inductor | |
JPH08125495A (ja) | アナログ入力選択回路 | |
JP2002026999A (ja) | 伝送線路損失の補償手段を有する送信装置または受信装置 | |
JPH036035Y2 (ja) | ||
JPH04174367A (ja) | 広帯域サンプリング・ゲート回路 | |
JPH075204A (ja) | 電荷サンプリング回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |