JPH0862783A - ロール状感光材料用包装体 - Google Patents

ロール状感光材料用包装体

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JPH0862783A
JPH0862783A JP14629495A JP14629495A JPH0862783A JP H0862783 A JPH0862783 A JP H0862783A JP 14629495 A JP14629495 A JP 14629495A JP 14629495 A JP14629495 A JP 14629495A JP H0862783 A JPH0862783 A JP H0862783A
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JP
Japan
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photosensitive material
roll
light
flange
shielding
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JP14629495A
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English (en)
Inventor
Shinji Yomo
真司 四方
Kazuo Kasahara
和男 笠原
Hideo Kobayashi
秀雄 小林
Minako Ono
美奈子 小野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 安定して感光材料をスムーズに引き出すこと
ができるロール状感光材料用包装体の提供。 【構成】 遮光材料からなる円筒状コア部材と、該円筒
状コア部材に巻き付けられてロール部を形成する感光材
料と、前記円筒状コア部材の両端に取り付けられて前記
ロール部の外周より突出するフランジ部7を有する遮光
性のフランジ部材7と、前記ロール部の幅よりも広幅で
厚さが40〜100μm、遮光性を有し、引張り弾性率が1,50
0〜5,000kg/cm2の第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4
及び前記ロール部の幅と略同じ幅で厚さが15〜50μm、
引張り弾性率が20,000〜45,000kg/cm2の第2の熱可塑
性樹脂フィルム部材5とから構成されて前記感光材料の
終端部に接続される遮光リーダ部材3とを備えて成るロ
ール状感光材料用包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真、製版、スキャナ
用のフイルムや印画紙と言った感光材料をコアにロール
状に巻いたロール状感光材料の包装体であって、明るい
場所でリーダを引き出せるように遮光状態でロール状感
光材料を保持し得るマガジン等に包装体をセットして、
その後リーダを使用可能にする明室装填タイプのロール
状感光材料用包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のようなロール状感光材料用包装体
として、特開昭62-172344号公報に記載のように、中空
コアに巻かれたロール状感光材料と、ロール状感光材料
の両側端面を覆う端部カバーと、ロール状感光材料の外
周を覆う円周カバーとから成る包装体において、前記端
部カバーと前記円周カバーの一部がロール状感光材料の
外周側で互い違いにシールされている光遮蔽包装された
ロール状感光材料包装体がある。
【0003】また、被包装ロール体の外周面に包装シー
トを巻き付けるとともに、該包装シートの両側縁部を被
包装ロール体の両側端部に折り込む菊折りを行ったロー
ル包装体等が知られている。
【0004】しかるに、これらの包装体は、端部カバー
と円周カバーの一部をロール状感光材料の外周側で互い
違いに安定してシールすることが難しかったり、包装シ
ートの側縁部を被包装ロール体の側端部に折り込む菊折
り工程に時間がかかる等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消する為になされたものであり、生産し易くて、感
光材料に対する遮光性能と保護性能に優れ、安定して品
質の良い感光材料を容易にスムーズに引き出すことがで
きるロール状感光材料用包装体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は第1に、遮光材
料からなる円筒状コア部材と、該円筒状コア部材に巻き
付けられてロール部を形成する感光材料と、前記円筒状
コア部材の両端に取り付けられて前記ロール部の外周よ
り突出するフランジ部を有する遮光性のフランジ部材
と、前記ロール部の幅よりも広幅で厚さが40〜100μm、
遮光性を有し、引張り弾性率が1,500〜5,000kg/cm2
第1の熱可塑性樹脂フィルム部材及び前記ロール部の幅
と略同じ幅で厚さが15〜50μm、引張り弾性率が20,000
〜45,000kg/cm2の第2の熱可塑性樹脂フィルム部材と
から構成されて前記感光材料の終端部に接続される遮光
リーダ部材とを備えて成り、該遮光リーダ部材が前記ロ
ール部の外周に巻き付けられて前記第1の熱可塑性樹脂
フィルム部材が前記両端のフランジ部の外側面の外径か
ら2mm以上中側まで被覆することを特徴とするロール状
感光材料用包装体にある。
【0007】また第2に、遮光材料からなる円筒状コア
部材と、該円筒状コア部材に巻き付けられてロール部を
形成する感光材料と、前記円筒状コア部材の両端に取り
付けられて前記ロール部の外周より突出するフランジ部
を有する遮光性のフランジ部材と、前記ロール部の幅よ
りも広幅で厚さが40〜300μm、遮光性を有し、引張り弾
性率が1,300〜5,000kg/cm2の熱可塑性樹脂フィルム部
材から成って前記感光材料の終端部に接続される遮光リ
ーダ部材とを備えて成り、該遮光リーダ部材が前記ロー
ル部の外周に巻き付けられて前記両端のフランジ部の外
側面の外径から2mm以上中側まで被覆することを特徴と
するロール状感光材料用包装体にある。
【0008】また第3に、遮光材料からなる円筒状コア
部材と、該円筒状コア部材に巻き付けられた略同じ幅の
感光材料と、該感光材料の外周面より突出するフランジ
部を有して前記円筒状コア部材の両端に取り付けられた
遮光性のフランジ部材と、前記感光材料の幅よりも広幅
の遮光性を有する熱可塑性樹脂フィルム部材を用いてい
て、前記感光材料の終端部に接続されて感光材料上に巻
き付けられたことにより前記熱可塑性樹脂フィルム部材
で前記両端のフランジ部の外側面の外径から2mm以上中
側まで被覆する遮光リーダ部材とから構成されたロール
状感光材料用包装体であって、該ロール状感光材料用包
装体が両端のフランジ部材にホルダ部材をその平板状基
部から突出した短円柱状突出部の外径をフランジ部材の
中心穴に嵌合させて取り付けた状態で箱に収納されるこ
とにより箱内で中間に浮いた状態で保持されることを特
徴とするロール状感光材料用包装体にある。
【0009】そして、本発明はこれら第1、第2または
第3の構成によって前記目的を達成する。
【0010】
【作用】即ち、本発明のロール状感光材料用包装体は、
感光材料を円筒状コア部に巻き付けて、円筒状コア部材
の両端にフランジ部材を嵌着するとともに、感光材料の
終端部に遮光リーダ部材を接続して、遮光リーダ部材を
感光材料上に巻き付けて端末を接着シート等で止める、
またはさらに両端のフランジ部材にホルダを嵌着して箱
に収納すると言う簡単な作業で生産することができて、
遮光リーダ部材と両フランジ部材またはさらに両ホルダ
と箱によって感光材料の遮光と保護を安全にでき、しか
も感光材料を容易にスムーズに引き出すことができると
言う顕著な作用効果を奏する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して実施例により
説明する。
【0012】図1はロール部の感光材料の端部に遮光リ
ーダ部材を接続した状態の斜視図、図2はフランジ部材
を示す斜視図、図3は図1のロール部にフランジ部材を
取り付けた感光材料巻き体の斜視図、図4と図5は感光
材料巻き体に遮光リーダ部材を巻き付ける状態の斜視図
と平面図、図6は本発明のロール状感光材料用包装体の
斜視図、図7は本発明のロール状感光材料用包装体を平
面上に置いた状態の側面図、図8は本発明のロール状感
光材料用包装体を箱に収納する状況を示す斜視図、図
9,図10及び図11はそれぞれホルダ部材の外面図,一部
断面側面図及び内面図、図12はフランジ部材の他の例を
示す側面図、図13はロール部の感光材料の端部に遮光リ
ーダ部材の他の例のものを接続した状態の斜視図であ
る。
【0013】図1乃至図7において、1は遮光性の紙管
等からなる円筒状コア部材、2は幅2aが円筒状コア部
材1の幅1aと略等しい感光材料で、円筒状コア部材1
に巻かれてロール部を形成する。3は、幅4aが円筒状
コア部材幅1aや感光材料幅2a正しくはロール部幅よ
り広くて、厚さが40〜100μm、引張り弾性率が1,500〜
5,000kg/cm2の遮光性を有する例えばPEフィルムから
なる第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4と、幅5aが感
光材料幅2aと略等しくて、厚さが15〜50μm、引張り
弾性率が20,000〜45,000kg/cm2の例えばPETフィル
ムからなる第2の熱可塑性樹脂フィルム部材5とが、幅
中心を合わせ重ねられて接着された構成の、遮光リーダ
部材である。6は片面に粘着剤を塗布された接着シー
ト、7は、遮光性を有する熱可塑性樹脂からなり、円筒
状コア部材1の内径に嵌合する円筒状ボス部7aと、フ
ランジ部7bとからなる、フランジ部材である。
【0014】フランジ部材7は遮光性を有する熱可塑性
樹脂シートから真空成形法もしくは真空圧空成形法によ
り、または遮光性を有する熱可塑性樹脂の射出成形法に
より形成するのが効率的である。そしてフランジ部材7
は、それを構成する熱可塑性樹脂のJISK-7203に準拠し
て求めた曲げ強さが250kg/cm2以上、好ましくは400kg
/cm2以上で、フランジ部7bの厚さが0.3〜1mm、好ま
しくは0.4〜0.8mmであることが望ましい。そのようなフ
ランジ部材7の熱可塑性樹脂としては、PS,ABS,
PC,アクリル,PA,PE,PP等が好ましく用いら
れる。
【0015】フランジ部材7の熱可塑性樹脂の上述の曲
げ強さが250kg/cm2より小さかったり、フランジ部7b
の厚さが0.3mmより薄かったりすると、ロール部外周よ
りも突出するフランジ部7bが倒れ易くなって、遮光リ
ーダ部材3による突出したフランジ部7bの被覆が困難
になったり、剥がれ易くなったりすることや、またロー
ル状感光材料用包装体を平面上に置いた場合に感光材料
2に重量圧が掛かるようになったりすることが起こり易
くなる。逆にフランジ部7bの厚さが1mmより厚くなる
と、フランジ部材7の生産性が低下したり、寸法精度を
得るのが難しくなったりする。
【0016】感光材料2は、暗室において円筒状コア部
材1に図1に示したように巻かれ、末端に接着シート6
により遮光リーダ部材3を接続される。その遮光リーダ
部材3の接続前または接続後、円筒状コア部材1の両端
に図2に示したフランジ部材7が円筒状ボス部7aを円
筒状コア部材1の内径に嵌合させて図3に示したように
取り付けられる。これに限らず、フランジ部材7を取り
付けた円筒状コア部材1に感光材料2を巻き付けてもよ
い。
【0017】真空成形法によって形成されたフランジ部
材7の場合は、円筒状ボス部7aの外周面に厚さが約0.
2mmの黒色塩ビテープを巻いた後、円筒状コア部材1の
内径に挿入することにより、フランジ部材7と円筒状コ
ア部材1の接触部からの光の進入を防止でき、良好な品
質を得ることができる。この場合、円筒状コア部材1の
内径に対し黒色塩ビテープを巻いたフランジ部材円筒状
ボス部7aの外径が小さすぎると、それらの接触する部
分の間隙が大きくなるため、光の進入が発生したり、遮
光リーダ部材3を巻き付ける際フランジ部材円筒状ボス
部7aが円筒状コア部材1の内径で滑って、良好な巻き
付けが出来なくなることが発生したりして、品質に影響
を与える。反対に円筒状コア部材1の内径に対し黒色塩
ビテープを巻いたフランジ部材円筒状ボス部7aの外径
が大きすぎると、円筒状コア部材1へのスムーズな挿入
が出来ず、フランジ部材円筒状ボス部7aに変形が起こ
って、光漏れの原因となる。したがって、円筒状コア部
材1の内径とフランジ部材円筒状ボス部7aの外径の関
係は重要である。
【0018】即ち、真空成形法によるフランジ部材7を
用いた上述の場合は、黒色塩ビテープを円筒状ボス部7
aに巻くのに手間がかかること、円筒状コア部材1の内
径とフランジ部材円筒状ボス部7aの外径の嵌合寸法の
許容範囲が狭いことが改良すべき問題点として挙げられ
る。
【0019】一方、射出成形法によって形成されたフラ
ンジ部材7の場合は、真空成形法より複雑な形状のもの
を容易に形成できるので、フランジ部材7を例えば図12
のように形成することによって上述の問題点を容易に解
消できる。即ち、図12のフランジ部材7は、射出成形
法によるもので、円筒状ボス部7aの根元に複数個の突
起7cを形成しており、この突起7cが円筒状コア部材
1の内径に食い込んだり局部的につぶれたりすることに
より、次に示すように、円筒状ボス部7aの外径に黒色
塩ビテープを巻くことなく良好な品質の包装体を提供す
る円筒状コア部材1の内径とフランジ部材円筒状ボス部
7aの外径の嵌合寸法許容範囲の拡大を可能にする。
【0020】真空成形のフランジ部材7の外径が51.5mm
φの円筒状ボス部7aに厚さ0.2mmの黒色塩ビテープを
1周巻くようにした場合は、良好な品質の包装体を得る
円筒状コア部材1の内径は51.7〜51.8mmφであったのに
対し、外径が51.85mmφの円筒状ボス部7aの根元の外
径の周りを等分した12箇所に幅2mm、高さ7mm、厚さ0.
2mmの突起を設けた射出成形のフランジ部材7では、51.
7〜52.0mmφの内径を有する円筒状コア部材1に用いて
何れも良好な品質の包装体を得ることができた。
【0021】フランジ部材7のフランジ部7bは感光材
料2の外周面より2〜10mm、好ましくは3〜6mm外方に
突出する外径とするのがよい。この突出高さが2mmより
低くても10mmより高くても遮光リーダ部材3のフランジ
部7b外側面への曲がり込み被覆が行われ難くなる。
【0022】次に、前述のようにフランジ部材7付きの
円筒状コア部材1に巻かれた感光材料2上に遮光リーダ
部材3を巻き付けるが、その際、図4と図5に示したよ
うに、フランジ部7bの内側近傍で遮光リーダ部材3の
巻き付き位置外面を押さえる押圧ローラ8と、巻かれる
遮光リーダ部材3に張力をかける挟圧緊張ローラ9を用
いることが好ましい。
【0023】遮光リーダ部材3に張力をかけて感光材料
2上に巻き付けると、図1に示した第1の熱可塑性樹脂
フィルム部材4の円筒状コア部材1の幅1aより左右そ
れぞれSmmずつ広い部分が、図4と図5に示したよう
に、それぞれフランジ部7bのロール部より突出した突
出部分の内面から外径面及び外側面の外径から2mm以上
中側に入り込んだ周縁部までをそれらの面に密着して被
覆するようになる。第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4
がフランジ部7bの外側面まで被覆する外径からの被覆
幅が2mmより狭いと、その被覆が剥がれることによる光
の漏れが生じ易くなる。即ち、第1の熱可塑性樹脂フィ
ルム部材4の図1に示した左右の広幅部分のSmmはフラ
ンジ部7bの外側面の外径から2mm以上中側まで、好ま
しくは5mm以上中側までを被覆する寸法に設定する。
【0024】第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4は、上
述のようにフランジ部7bに密着させるため、厚さが40
〜100μm、引張り弾性率が1,500〜5,000kg/cm2の熱可
塑性樹脂フィルムからなることを必要とする。厚さが40
μmより薄いと破損による光の漏れが生じやすくなる
し、100μmより厚いとフランジ部7bを被覆するのが困
難になる。また引張り弾性率が1,500kg/cm2より小さく
ても局部的伸長による破損が生じやすくなるし、5,000k
g/cm2より大きくてもフランジ部7bを被覆するのが困
難になる。良好な被覆が安定して行われる上で、第1の
熱可塑性樹脂フィルム部材4の引張り弾性率は1,800〜
5,000kg/cm2が好ましい。
【0025】第2の熱可塑性樹脂フィルム部材5は、遮
光リーダ部材3の剛性を負担して感光材料2が巻かれて
いるロール部への密着を良くすると共に、遮光リーダ部
材3を張ったときに第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4
が長さ方向に伸び過ぎることがないようにすることを目
的としているため、幅5aが感光材料2の幅2aの±2
mmの範囲にあることが好ましく、厚さが15〜50μm、引
張り弾性率が20,000〜45,000kg/cm2の熱可塑性樹脂フ
ィルムからなることを必要とする。
【0026】第2の熱可塑性樹脂フィルム部材5の厚さ
が15μmより薄いか、引張り弾性率が20,000kg/cm2より
小さいと、上述の目的が達成できなくなるし、厚さが50
μmより厚いか、引張り弾性率が45,000kg/cm2より大き
いと、第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4に張力が掛か
り難くなるため、第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4が
フランジ部7bの外側面に曲がり込んで密着するのが難
しくなる。
【0027】具体例として、フランジ部材7が遮光性P
Sシートの真空成形により形成されて、フランジ部7b
の厚さが0.5mmであり、フランジ部7bの外径が感光材
料2の外周面より6mm突出し、遮光リーダ部材3の第1
の熱可塑性樹脂フィルム部材4が幅332mm、厚さ60μm、
引張り弾性率2,800kg/cm2の遮光性PEフィルムであっ
て、感光材料2の幅と略等しい幅の第2の熱可塑性樹脂
フィルム部材5が幅310mm、厚さ25μm、引張り弾性率3
5,000kg/cm2のPETフィルムである場合、遮光リーダ
部材3に0.7kg程度以上の張力を掛けると、両側のフラ
ンジ部7bの突出内面から外側面の外径より中側8mm程
度までが第1の熱可塑性樹脂フィルム部材4の密着で被
覆される。この場合、円筒状コア部材1に感光材料2を
巻き付けるとき巻きずれが発生するようになるが、それ
でも両端にフランジ部材7を嵌着した状態の感光材料巻
き体の幅をできるだけ短くするように、円筒状コア部材
1の幅は感光材料2の幅2aと殆ど同じか、余裕を見て
1〜2mm短かくするのが望ましい。感光材料巻き体の幅
が感光材料2の幅2aに対して長くなり過ぎると、感光
材料巻き体を感光材料2の処理装置等に仕掛けたりする
のに支障が生ずるようになるからである。
【0028】以上、遮光リーダ部材3が第1の熱可塑性
樹脂フィルム部材4と第2の熱可塑性樹脂フィルム部材
5の重ね合わせから成る例を述べたが、それに限らず、
図13に示すように遮光リーダ部材3が単一のフィルムで
構成されたものでもよい。単一の熱可塑性樹脂フィルム
部材から成る遮光リーダ部材3は、厚さが40〜300μm、
引張り弾性率が1,300〜5,000kg/cm2である必要があ
る。かかる条件を満たすことにより、図13の例でも第1
と第2の熱可塑性樹脂フィルム部材4、5の重ね合わせ
から成る遮光リーダ部材3を用いた前述の実施例と同様
な効果を得ることができる。
【0029】具体例として、フランジ部材7が遮光性P
Sシートの真空成形により形成されて、フランジ部7b
の厚さが0.5mmであり、フランジ部7bの外径が感光材
料2の外周面より6mm突出し、遮光リーダ部材3が幅33
2mm、厚さ100μm、引張り弾性率2,000kg/cm2の遮光性
PEフィルムである場合、遮光リーダ部材3に0.7kg程
度以上の張力を掛けると、両側のフランジ部7bの突出
内面から外側面の外径より中側8mm程度までが遮光リー
ダ部材3の密着で被覆される。この場合も、円筒状コア
部材1に感光材料2を巻き付けるとき巻きずれが発生す
るようになるが、それでも両端にフランジ部材7を嵌着
した状態の感光材料巻き体の幅をできるだけ短くするよ
うに、円筒状コア部材1の幅は感光材料2の幅2aと殆
ど同じか、余裕を見て1〜2mm短かくするのが望まし
い。感光材料巻き体の幅が感光材料2の幅2aに対して
長くなり過ぎると、感光材料巻き体を感光材料2の処理
装置等に仕掛けたりするのに支障が生ずるようになるか
らである。
【0030】以上のように遮光リーダ部材3の巻き付け
が終了したら、遮光リーダ部材3の末端部を感光材料2
上に巻かれた遮光リーダ部材3の外周面に接着シート6
で図6や図7に示したように止める。それによって本発
明のロール状感光材料用包装体が得られるが、遮光リー
ダ部材3の図1或いは図13に示した長さLmmは遮光リー
ダ部材3が感光材料2の外周を1周以上覆う長さにすれ
ばよい。Lmmを好ましくは1.5周以上、より好ましくは
3周以上巻く長さに設定する。
【0031】得られたロール状感光材料用包装体は、遮
光リーダ部材3とフランジ部7bの間から光が漏れるよ
うなことを起こす事なく、図7に示したように平面上に
置いても、フランジ部7bの突出部が感光材料2を平面
から浮かすように弾性的に倒れて、フランジ部7bやそ
れを被覆している遮光リーダ部材3の第1の熱可塑性樹
脂フィルム部材4または単一の熱可塑性樹脂フィルム部
材に局部的過大力が掛からないようにするから、フラン
ジ部7bや遮光リーダ部材3が破損することも、感光材
料2に傷は勿論、押圧癖や皺が付くこともなく、遮光リ
ーダ部材3による被覆が剥がれないから、光が漏れるよ
うなことも起こらない。特に、遮光リーダ部材3が感光
材料2の外周を3周以上巻いてフランジ部7bの外側面
の外径から5mm以上中側まで被覆している場合は、一層
破損や被覆剥がれが起こりにくく、光が漏れるようなこ
とは起こらない。
【0032】本発明のロール状感光材料用包装体を輸送
したり倉庫等に積み上げ保管するような場合は、図8に
示したように箱に収容した状態で行うのが好ましい。即
ち、本発明のロール状感光材料用包装体10の感光材料が
巻かれている部分の外周にエアキャップ材11を図示のよ
うに取り付けるとともに、ロール状感光材料用包装体10
の両端に図9乃至図11に詳細を示したような平板状基部
12aと短円柱状突出部12bとからなるホルダ部材12をそ
の短円柱状突出部12bの外径をフランジ部材7の円筒状
ボス部7aの内径に嵌合させることによって取り付け
る。そしてエアキャップ材11によってホルダ部材12付き
ロール状感光材料用包装体10を持ち上げて箱13に収納す
る。
【0033】エアキャップ材11は、例えば市販のポリエ
チレンフイルム製エアキャップ材等、感光材料2に対し
て局部的過大圧力を及ぼすことによる影響を与えない柔
軟なものが好ましい。またエアキャップ材11はエアキャ
ップ部の厚さが4〜15mm、特に8〜15mmのものが好まし
く、これによりロール状感光材料用包装体10を机の上な
どに長時間置いても感光材料2を外力によるダメージか
ら保護し、良好な品質を維持することができる。
【0034】ホルダ部材12は、その平板状基部12aによ
ってロール状感光材料用包装体10を浮かした状態に保持
し、輸送時や保管時に遮光リーダ部材3やフランジ部材
7のフランジ部7aさらには感光材料2が外力によって
損傷を受けるのを防止するものである。前述のように静
置状態ではフランジ部材7によってもロール部を浮かし
た状態に保持できるが、輸送時等ではフランジ部7bの
厚さが薄くて強度的に無理である。ホルダ部材12はブロ
ー成形、真空成形、射出成形等によって製作でき、ポリ
エチレンのブロー成形で製作するのが生産性及びコスト
の点で好ましい。
【0035】図9乃至図11に示したホルダ部材12は、短
円柱状突出部12bが根元まで円滑にフランジ部材7の円
筒状ボス部7aの内径に入り込むように短円柱状突出部
12bの根元部に環状の逃がし溝12cを設けており、また
平板状基部12aの短円柱状突出部12bと反対側面にはロ
ール状感光材料用包装体持ち上げ用把手の取り付け用穴
12dが設けられている。ホルダ部材12は図示例に限定さ
れるものではなく、要はロール状感光材料用包装体が収
納された箱等の内部で輸送時等に移動して傷付けられる
のを防止するものであればよく、フランジ部材7よりも
外周方向に突出してロール状感光材料用包装体の重量を
支えるに十分な強度を持った突出部を有し、ロール状感
光材料用包装体の両端のフランジ部材7にセットされる
ものであればよい。
【0036】本発明は、円筒状コア部材が紙管に限られ
るものでも、フランジ部材や遮光リーダ部材のフイルム
の熱可塑性樹脂が例示の樹脂に限定されるものでもない
ことは勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明のロール状感光材料用包装体は、
生産し易くて、感光材料に対する遮光性能と保護性能に
優れ、安定して品質の良い感光材料を容易にスムーズに
引き出すことができると言う顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール部の感光材料の端部に遮光リーダ部材を
接続した状態の斜視図である。
【図2】フランジ部材を示す斜視図である。
【図3】図1のロール部にフランジ部材を取り付けた感
光材料巻き体の斜視図である。
【図4】感光材料巻き体に遮光リーダ部材を巻き付ける
状態の斜視図である。
【図5】感光材料巻き体に遮光リーダ部材を巻き付ける
状態の平面図である。
【図6】本発明のロール状感光材料用包装体の斜視図で
ある。
【図7】本発明のロール状感光材料用包装体を平面上に
置いた状態の側面図である。
【図8】本発明のロール状感光材料用包装体を箱に収納
する状況を示す斜視図である。
【図9】ホルダ部材の外面図である。
【図10】ホルダ部材の一部断面側面図である。
【図11】ホルダ部材の内面図である。
【図12】フランジ部材の他の例を示す側面図である。
【図13】ロール部の感光材料の端部に遮光リーダ部材
の他の例のものを接続した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 円筒状コア部材 2 感光材料 3 遮光リーダ部材 4 第1の熱可塑性樹脂フィルム部材 5 第2の熱可塑性樹脂フィルム部材 6 接着シート 7 フランジ部材 7a 円筒状ボス部 7b フランジ部 8 押圧ローラ 9 挟圧緊張ローラ 10 ロール状感光材料用包装体 11 エアキャップ材 12 ホルダ部材 13 箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 65/16 G03C 3/02 F (72)発明者 小野 美奈子 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光材料からなる円筒状コア部材と、該
    円筒状コア部材に巻き付けられてロール部を形成する感
    光材料と、前記円筒状コア部材の両端に取り付けられて
    前記ロール部の外周より突出するフランジ部を有する遮
    光性のフランジ部材と、前記ロール部の幅よりも広幅で
    厚さが40〜100μm、遮光性を有し、引張り弾性率が1,50
    0〜5,000kg/cm2の第1の熱可塑性樹脂フィルム部材及
    び前記ロール部の幅と略同じ幅で厚さが15〜50μm、引
    張り弾性率が20,000〜45,000kg/cm2の第2の熱可塑性
    樹脂フィルム部材とから構成されて前記感光材料の終端
    部に接続される遮光リーダ部材とを備えて成り、該遮光
    リーダ部材が前記ロール部の外周に巻き付けられて前記
    第1の熱可塑性樹脂フィルム部材が前記両端のフランジ
    部の外側面の外径から2mm以上中側まで被覆することを
    特徴とするロール状感光材料用包装体。
  2. 【請求項2】 前記第1の熱可塑性樹脂フィルム部材は
    PEフィルムを用い、前記第2の熱塑性樹脂フィルム部
    材はPETフィルムを用いていることを特徴とする請求
    項1に記載のロール状感光材料用包装体。
  3. 【請求項3】 遮光材料からなる円筒状コア部材と、該
    円筒状コア部材に巻き付けられてロール部を形成する感
    光材料と、前記円筒状コア部材の両端に取り付けられて
    前記ロール部の外周より突出するフランジ部を有する遮
    光性のフランジ部材と、前記ロール部の幅よりも広幅で
    厚さが40〜300μm、遮光性を有し、引張り弾性率が1,30
    0〜5,000kg/cm2の熱可塑性樹脂フィルム部材から成っ
    て前記感光材料の終端部に接続される遮光リーダ部材と
    を備えて成り、該遮光リーダ部材が前記ロール部の外周
    に巻き付けられて前記両端のフランジ部の外側面の外径
    から2mm以上中側まで被覆することを特徴とするロール
    状感光材料用包装体。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂フィルム部材はPEフ
    ィルムを用いていることを特徴とする請求項3に記載の
    ロール状感光材料用包装体。
  5. 【請求項5】 前記円筒状コア部材が紙製であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の
    ロール状感光材料用包装体。
  6. 【請求項6】 前記フランジ部材が熱可塑性樹脂から成
    っていて、フランジ部の厚さが0.3〜1.0mm、曲げ強さが
    250kg/cm2以上であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れか1項に記載のロール状感光材料用包装
    体。
  7. 【請求項7】 前記フランジ部材のフランジ部の前記ロ
    ール部の外周よりも突出する高さが10mm以下であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載
    のロール状感光材料用包装体。
  8. 【請求項8】 前記遮光リーダ部材の長さが前記ロール
    部の外周の1.5倍以上であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項7の何れか1項に記載のロール状感光材料用
    包装体。
  9. 【請求項9】 前記巻き付けられた遮光リーダ部材の前
    記ロール部の外側に、周りを囲むエアキャップ材を取り
    付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか
    1項に記載のロール状感光材料用包装体。
  10. 【請求項10】 遮光材料からなる円筒状コア部材と、
    該円筒状コア部材に巻き付けられた略同じ幅の感光材料
    と、該感光材料の外周面より突出するフランジ部を有し
    て前記円筒状コア部材の両端に取り付けられた遮光性の
    フランジ部材と、前記感光材料の幅よりも広幅の遮光性
    を有する熱可塑性樹脂フィルム部材を用いていて、前記
    感光材料の終端部に接続されて感光材料上に巻き付けら
    れたことにより前記熱可塑性樹脂フィルム部材で前記両
    端のフランジ部の外側面の外径から2mm以上中側まで被
    覆する遮光リーダ部材とから構成されたロール状感光材
    料用包装体であって、該ロール状感光材料用包装体が両
    端のフランジ部材にホルダ部材をその平板状基部から突
    出した短円柱状突出部の外径をフランジ部材の中心穴に
    嵌合させて取り付けた状態で箱に収納されることにより
    箱内で中間に浮いた状態で保持されることを特徴とする
    ロール状感光材料用包装体。
JP14629495A 1994-06-16 1995-06-13 ロール状感光材料用包装体 Pending JPH0862783A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148539A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Asahi Kasei Home Products Kk 詰替ラップフィルム包装体
JP2014196120A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社オーク製作所 直管型放電ランプの梱包構造

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