JPH086154Y2 - 切羽探知レーダー用防水アンテナ装置 - Google Patents

切羽探知レーダー用防水アンテナ装置

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JPH086154Y2
JPH086154Y2 JP1991005849U JP584991U JPH086154Y2 JP H086154 Y2 JPH086154 Y2 JP H086154Y2 JP 1991005849 U JP1991005849 U JP 1991005849U JP 584991 U JP584991 U JP 584991U JP H086154 Y2 JPH086154 Y2 JP H086154Y2
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JP
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antenna
waterproof
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face plate
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JP1991005849U
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幸司 多田
徹 谷口
雅弘 中川
裕次 舘川
誠 請川
敬昭 窪田
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Toda Corp
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Toda Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は防水アンテナ装置、特に
シールド工法における掘進経路の状況を探査するため、
シールド掘進機に取り付けられる切羽探知レーダー用防
水アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市トンネルなどの施工法としてシール
ド工法が広く用いられているが、このシールド工法にお
いては、カッターの回転数や切羽側への負荷圧力などの
掘削条件を適切に設定し、安全かつ確実な施工を行うこ
とが要請される。
【0003】このような施工管理の適性を図るために、
掘進機の掘進経路の探査を行っておくことが必要とな
る。このような探査方式として、電磁波を利用した探査
方法が開発されている。
【0004】この方法は、切羽前方の状況の探査や土質
の判断を電磁波の送受波によって行うものである。すな
わち、送信した電磁波の反射波によって、杭や埋木、緩
み領域などを探知し、表面伝搬波によって切羽土質の判
別などが行われている。このような電磁波を利用した探
査方法の場合、電磁波の送受波を行うための装置として
防水アンテナが必要となる。
【0005】図5は、このような防水アンテナ10が取
り付けられたシールド掘進機の面板部の正面側から見た
図が示されている。図示のように、アンテナ10は面板
12の表面部にケーシングに収められて取り付けられて
おり、送信用アンテナ10aと受信用アンテナ10bと
から構成されている。
【0006】面板12には、図示のようにカッター14
や掘削した土を面板部内に取り込むためのスリット1
6、さらにスリット開閉装置18、さらに開閉式マンホ
ール19などの種々の装備がなされている。従って、防
水アンテナ10は、それらの必要不可欠な装備の取付に
邪魔にならない箇所に設ける必要があり、具体的には、
図示のように1個の防水アンテナ10が面板12の外周
部寄りに固定取付されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
防水アンテナ10は、面板12の外周近傍位置に1個の
み取り付けられており、そして、この防水アンテナ10
による電磁波の送受波は、一定の指向性をもって行われ
ている。
【0008】従って、面板12の回転によって得られる
防水アンテナ10による探知結果は、図6に示すよう
に、防水アンテナ10の取り付けられた位置の部分のド
ーナツ状の範囲である。すなわち、シールド掘進機の進
行方向の面板12の前方部分のドーナツ状領域Xの範囲
のみの探知が行われていることとなる。
【0009】しかしながら、より適切な掘削条件やより
安全な施工を行うためには、上記ドーナツ状領域Xに囲
まれた中心部分の探査や、ドーナツ状領域Xの外側の周
辺領域の探査も必要となる。すなわち、その中央領域に
埋木が存在している場合や、外側領域に水道管やガス管
などが設置されている場合には、これを的確に探知して
作業を行うことがより的確かつ安全な施工を行うことに
つながる。
【0010】従って、従来の防水アンテナ10の設置に
よっては得ることのできない上記ドーナツ状領域Xの中
央部及び外側部の的確な探知を行うことのできる防水ア
ンテナの設置が課題となっていた。
【0011】考案の目的 本考案は、上記課題を解決するためになされたものであ
り、その目的はトンネルの掘進工法において、切羽前方
を広範囲に漏れなく確実に探査することのできる切羽探
知レーダー用防水アンテナ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の考案は、シールド掘進機の切羽前方に向
け電磁波を送受波し、切羽前方の状況の探知を行う切羽
探知レーダー用アンテナ装置において、シールド掘進機
の回転する面板に対しラジアル方向に傾動自在に取付ら
れ、切羽前方に向け電磁波を送受波するアンテナと、前
記アンテナを傾動させラジアル方向へ向けた電磁波の送
受波方向を制御するアンテナ角度付け手段と、前記アン
テナを防水する防水手段と、を含むことを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1において、前記防水手段
は、前記面板のアンテナ設置用開口に配置され、前記面
板の一部を形成する電磁波透過型の防護プレートと、前
記防護プレートの裏面側に取り付け固定され、防護プレ
ートとの間に防水空間を形成する防水用ハウジングと、
前記防水用ハウジングを、前記面板に対しラジアル方向
に傾動自在となるよう支持する支持手段と、を含み、前
記防水空間内に前記アンテナを収納することを特徴とす
【0013】
【作用】上記構成によれば、アンテナ角度付け手段によ
って防水アンテナを面板に対しラジアル方向に傾斜さ
せ、切羽前方に向けた電磁波の送受波方向を、面板のラ
ジアル方向に傾動制御することができる。
【0014】これにより、切羽前方の状況の探知を、従
来の固定防水アンテナのようなドーナツ状の領域だけで
なく、必要に応じその領域の内側や外側周辺部という広
い範囲を漏れなく確実に探査することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例
について説明する。
【0016】図1は、本考案の第1実施例を示してお
り、防水アンテナ20は、この防水アンテナ20を保護
するために設けられるFRPなどにて形成された防護プ
レート22に取り付けられている。防護プレート22
は、面板12に設けられたアンテナ設置用開口23の部
分に設置され、その外側面22aは掘進機の面板12の
一部を構成している。そして、この防護プレート22の
内側面22bに止水箱24にて覆われた防水アンテナ2
0が設置されている。
【0017】本考案の特徴は、切羽前方に向けた電磁波
の送受波方向を、アンテナ角度付け手段を用い面板12
のラジアル方向に傾動制御することにより、切羽前方の
状況の探知を広い範囲にわたり漏れなく確実に行なうこ
とにある。
【0018】このため、本実施例の装置には、方向調整
ジャッキ26と、回転ヒンジ部28とが設けられてい
る。
【0019】方向調整ジャッキ26は、伸縮動作を自動
的に行うことのできる油圧シリンダなどにて構成され、
その一端が止水箱24の側面にヒンジ30を介して取り
付けられ、他端がヒンジ32を介して面板部の側壁34
に取り付けられている。この方向調整ジャッキ26は、
図示されていないジャッキ調整機構によってその動作が
制御されている。
【0020】また、回転ヒンジ部28は、面板12の後
方に位置する後部壁13に取り付けられており、止水箱
24の背面に取り付けられた結合部材25がこの回転ヒ
ンジ部28に取り付けられている。従って、防護プレー
ト22、アンテナ20及び止水箱24は、回転ヒンジ部
28を中心に回転面板12のラジアル方向に傾動自在と
なっている。
【0021】図2(A)は、方向調整ジャッキ26及び
回転ヒンジ部28の機能によって、アンテナ20を回転
面板12のラジアル方向に傾斜させた状態が示されてい
る。
【0022】すなわち、方向調整ジャッキ26の伸縮動
作から伸長動作への動きにより、防護プレート22に取
り付けられたアンテナ20及び止水箱24が全体として
矢印100方向に傾斜している。
【0023】すなわちアンテナ20の送受波面20a
が、図1に示すよう面板12に対して垂直な状態にある
場合には、図3に示したXのドーナツ状領域が探査され
るが、図2(A)に示すよう遠心方向にアンテナ20の
送受波面20aを傾斜させた状態においては、図3に示
す領域Zが探査される。すなわち、従来と同様のドーナ
ツ状領域Xの探査だけではなく、その外側の周辺領域Z
をも探査することができる。
【0024】次に、図2(B)に示したように、方向調
整ジャッキ26及び回転ヒンジ部28の機能によってア
ンテナ20の送受波面20aを面板12の回転中心方向
へ傾斜させることにより、図3に示した中央領域Yの部
分の探査が可能となる。
【0025】このように、アンテナ20を所定角度の範
囲でその傾斜状態を種々変化させることができ、所定の
指向性をもって電磁波の送受波を行うアンテナ20の送
受波方向に振れ角200を与えることができる。従っ
て、図3に示したように掘進機の進行方向である面板1
2の前方及びその周辺領域を漏れなく広範囲に探査する
ことができ、この探査によって、より適正な掘削条件を
設定し、より安全に掘進作業を行うことができる。
【0026】図4は、第2実施例を示しており、図1の
第1実施例と同様の要素には同一の符号を付している。
本実施例の特徴的事項は、面板部の後部壁13と止水箱
24との間に2つの方向調整ジャッキ36a及び36b
を設けたことである。これら2つの方向調整ジャッキ3
6a及び36bは、それぞれ一端が止水箱24の背面部
にヒンジ38a及び38bを介してそれぞれ取り付けら
れており、他端が面板部の後部壁13にヒンジ40a及
び40bにてそれぞれ取り付けられている。
【0027】この2つの方向調整ジャッキ36a及び3
6bは、それぞれ一方が伸長した時に他方が伸縮すると
いう関係で動作制御される。そして、それぞれの方向調
整ジャッキ36は、各ヒンジ38及び40にて回動可能
とされていることから、防水アンテナ20は、上記第1
の実施例と同様に傾動制御され、電磁波の送受波方向に
振れ角200を得ることができ、これにより図3に示し
た探査領域X、Y、Zの広範囲な領域の探査を行うこと
が可能である。
【0028】なお、上記第1実施例及び第2実施例にお
いて、防水アンテナ20の回転角度は、別途設けられる
回転角度検出装置、例えば方向調整ジャッキ26あるい
は36の動作に基づいて角度を検出する装置などを設け
ることにより認識することができる。従って、確実にそ
の探査方向を確認することができ、探知された障害物の
方向などをすることが可能である。
【0029】なお、本考案における角度付け手段は、上
記2つの実施例のような構成に限られるものではなく、
アンテナ20の面板に対する傾斜角を自動的に調節でき
る機構であれば種々のものを用いることが可能である。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
シールド掘進機の回転する面板部に取り付けられる防水
アンテナを、面板部に対しラジアル方向に傾斜させ、切
羽前方に向けた電磁波の送受波方向を、面板部のラジア
ル方向に傾動制御することができる。これにより、切羽
前方の状況の探知を、従来の固定防水アンテナのような
ドーナツ状の領域だけでなく、必要に応じその領域の内
側や外側周辺部という広い範囲で確実に行なうことがで
き、機械式密閉型トンネル工法における的確な条件の下
での施工の確保並びに作業の安全性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の概略断面図である。
【図2】(A)及び(B)は第1実施例の動作説明図で
ある。
【図3】実施例による探査領域説明図である。
【図4】第2実施例の概略断面図である。
【図5】従来の防水アンテナの取付状態を示す正面図で
ある。
【図6】従来の防水アンテナの取付による探査領域を示
す説明図である。
【符号の説明】
20 防水アンテナ 22 防護プレート 24 止水箱 26,36 方向調整ジャッキ 28 回転ヒンジ部 30,32,38,40 ヒンジ X,Y,Z 探査領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 舘川 裕次 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)考案者 請川 誠 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)考案者 窪田 敬昭 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−176593(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機の切羽前方に向け電磁波
    を送受波し、切羽前方の状況の探知を行う切羽探知レー
    ダー用アンテナ装置において、 シールド掘進機の回転する面板に対しラジアル方向に傾
    動自在に取付られ、切羽前方に向け電磁波を送受波する
    アンテナと、 前記アンテナを傾動させラジアル方向へ向けた電磁波の
    送受波方向を制御するアンテナ角度付け手段と、前記アンテナを防水する防水手段と、 を含むことを特徴とする切羽探知レーダー用防水アンテ
    ナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記防水手段は、 前記面板のアンテナ設置用開口に配置され、前記面板の
    一部を形成する電磁波透過型の防護プレートと、 前記防護プレートの裏面側に取り付け固定され、防護プ
    レートとの間に防水空間を形成する防水用ハウジング
    と、 前記防水用ハウジングを、前記面板に対しラジアル方向
    に傾動自在となるよう支持する支持手段と、 を含み、前記防水空間内に前記アンテナを収納すること
    を特徴とする切羽探知レーダー用防水アンテナ装置。
JP1991005849U 1991-01-21 1991-01-21 切羽探知レーダー用防水アンテナ装置 Expired - Lifetime JPH086154Y2 (ja)

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JPH0497997U JPH0497997U (ja) 1992-08-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0713432B2 (ja) * 1989-12-06 1995-02-15 五洋建設株式会社 シールド掘削機障害物検出装置

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