JPH0860947A - 窓サッシ材 - Google Patents

窓サッシ材

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JPH0860947A
JPH0860947A JP6200989A JP20098994A JPH0860947A JP H0860947 A JPH0860947 A JP H0860947A JP 6200989 A JP6200989 A JP 6200989A JP 20098994 A JP20098994 A JP 20098994A JP H0860947 A JPH0860947 A JP H0860947A
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JP
Japan
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outer shell
window sash
resin
shell member
window
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Pending
Application number
JP6200989A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawase
瀬 崇 川
Nobukatsu Kato
藤 宣 勝 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プラスチックサッシの従来の利点である保温及
び結露防止性能を維持しつつ、その性能上の問題点であ
る防火性能を高める。 【構成】熱可塑性樹脂を主材とする細長い外殻部材
(2)と、繊維強化熱硬化性樹脂から成り、外殻部材
(2)の内部に長手方向に挿通され、防火壁を構成する
障壁部材(3)とから成る窓サッシ材(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主要部が合成樹脂から
成る窓サッシ材、特に防火性能が高く、乙種防火戸にも
使用できる合成樹脂製窓サッシ材に関する。
【0002】
【従来の技術】窓枠や引き戸、框等を構成する窓サッシ
材として、その全部又は主要部が塩化ビニール樹脂等の
熱可塑性樹脂から成る、いわゆるプラスチックサッシが
広く用いられている。
【0003 】これらは従来のいわゆるアルミサッシ等、
その主要部が金属から成るものに比べて熱貫流率が低い
ため保温及び結露防止性能に優れているが、一方、火災
時の防火性能、即ち、窓外面が火炎に曝されたとき、室
内への延焼を防止する能力が充分でなかった。
【0004】そのため、従来のプラスチックサッシは、
地域や建物の構造により防火性能が要求される開口部や
窓には使用できなかった。そのため、従来のプラスチッ
クサッシの優れた保温及び結露防止性能を維持しなが
ら、その防火性能を高めることが重要課題とされてき
た。
【0005】プラスチックサッシの防火性能を高める方
法としては、例えば、本質的に不燃性である鋼鉄などの
金属製部材をサッシ内部に挿入して防火壁を構成するこ
とが考えられるが、金属は熱の良導体であるため、単に
従来形状のプラスチックサッシの内部に金属製部材を挿
入するのみでは、火炎の貫通を一時的に防ぎ得ても、火
炎に曝される面と反対側の温度が短時間内に上昇し、発
煙、着火する等の現象を防ぎ得ないものである。
【0006】そのため、例えば特開平2−140383号公報
に示されているように、外殻部材を窓内外方向に2以上
に区分し、その空洞それぞれに金属製耐火部材と耐火性
断熱材とを装填するなどして、金属性耐火部材への断熱
を図るなど特別な構成を必要としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、技術的、経済的に容易な方法で従来のプラスチ
ックサッシの利点である保温及び結露防止性能を維持し
つつ、その性能上の問題点である防火性能を高めること
にある。
【0008】具体的には、本発明の目的とするところ
は、既に確立されている従来のプラスチックサッシの外
部形状や寸法が同一で、従って従来公知のプラスチック
サッシに対し完全な互換性を有し、又、サッシの熱貫流
率を高めるような問題のある金属製部材を使用すること
なく、平成2年建設省告示第1125号に定められた乙種防
火戸として要求される性能を有する窓を形成し得る合成
樹脂製窓サッシ材を提供することにある。
【0009】上記の防火性能を満足するためには、窓サ
ッシ材がが上記告示に定める時間(即ち、20分間)、火
災温度で窓ガラスを保持し得る形態と強度を維持し、炎
熱を遮断し、火炎の貫通を阻止し得る性能を有し、、火
炎に曝される面とは反対側に火炎や煙を発生させないこ
とを要する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、窓サッシ材
の主要部を構成する熱可塑性樹脂を主材とする外殻部材
の内部に、耐火性に富んだ繊維強化熱硬化性樹脂から成
る障壁部材を設け、この障壁部材により外殻部材の内部
に防火壁を形成し、これを実質的に窓ガラスと接触させ
て窓前面に渡る防火壁を形成させることにより達成され
る。
【0011】尚、本明細書に於いて『防火壁を形成す
る』とは、窓サッシ材の内部に耐火性障壁を構成するこ
とにより、この窓サッシ材を用いて構成された窓又はそ
の一部から成る試験用部材を建物又は適宜の試験装置に
取り付けて一定時間その一面を火炎に曝したとき、他の
一面に火炎や煙の発生がなく、かつ、そのサッシの内外
面に通じる隙間又は亀裂が生じないようにすると共に、
その耐火試験後にも一定の強度を保持させることを言う
ものとする。尚、この耐火試験はJIS A1311 に準拠して
行うことが望ましい。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の好ましい実施態様
に就いて具体的に説明する。図1は本発明に係る窓サッ
シ材の原理的構成を示す軸直角断面図、図2は図1に示
した窓サッシ材の軸方向縦断面図、図3乃至図10は、障
壁部材の変更例を示す窓サッシ材の軸直角断面図、図11
乃至図15はそれぞれ本発明に係る窓サッシ材の好ましい
変更実施例を示す軸直角断面図、図16は嵌殺窓に用いら
れた窓サッシ材の構成を示す軸直角断面図、図17は、窓
サッシ材の耐熱試験に用いた装置の正面図、図18はその
平面図、図19は衝撃試験装置の概要を示す平面図、図20
はその正面図である。
【0013】尚、実際の窓サッシ材は、それ自身の補強
や、サッシの組立、窓ガラス取付、建付け、防水、防塵
などのため、内外に突出する突条、溝、内部補強壁、
襞、窪み、切欠き部や、窓ガラス取付用押縁などを受け
入れる溝などを設けて成るものであるが、本発明はそれ
らの細部構造とは無関係なものであるので、これらの図
面及び以下の説明に於いては、これらの細部構造を省略
してあり、特に、図1乃至図10は、本発明の原理的構成
の説明図として可能な限り単純化されており、そのため
窓ガラスの取付部分なども一切省略されているものであ
る。
【0014】先ず、図1及び図2により、本発明の原理
的構成に就いて説明する。図中1は、外殻部材2、障壁
部材3及び耐火材4から成る窓サッシ材であり、5は窓
ガラス、6はサッシが取り付けられる建物躯体の一部で
ある。外殻部材2はその全部が熱可塑性樹脂から成る
か、又は、その一部にアルミ等を用いた複合材から成る
中空の細長い角柱体であり、その一対の対面にはそれぞ
れその長手方向中心線に沿って長いスリット2a、2b
が設けられている。又、障壁部材3は繊維強化熱硬化性
樹脂から成る断面矩形状の帯状体であり、その上下の両
縁面には、上記のスリット2a、2bに適合する突条3
a、3bが設けられている。
【0015】これらの突条3a、3bは、障壁部材3を
外殻部材2に挿通する際、その挿通が可能となるよう外
殻部材2を弾性的に変形させて障壁部材3を挿通した
後、外殻部材2をもとの形状に復する際、それぞれ対応
するスリット2a、2bに嵌め込まれ、その外端面が外
殻部材2の外面と同一平面となるものである。又、本発
明の必須要件ではないが、この外殻部材2の内部の空間
には、例えばガラスウールなどから成る熱伝導率が1.0
W/m・K以下の耐火性断熱材4を充填しておくことが
推奨される。尚、本発明実施例に於いては、これらのス
リット2a、2b及び突条3a、3bを窓サッシ材の上
下両側に設けたが、これは何れか一方の側のみとしても
良く、又、これらは、本発明の必須の要件ではなく、他
の実施例に示す如く、これらを設けない場合もあり、更
に、スリット2a、2bに替えて浅い溝を採用すること
も可能である。更にこの突条3a、3bとスリット2
a、2bとの間には、適宜の係合部、接合部などを設け
ておくことも推奨される。
【0016】而して図には下框のみが示してあるが、上
框及び立框も同様に構成され、これらにより窓サッシが
形成されるものである。このように構成すると、この窓
サッシ材1を用いて窓サッシを構成したとき、障壁部材
3の突起3aの上端面は直接窓ガラスの下端縁に当接
し、その突起3bの下端面は建物躯体構造6に直接接触
することになり、窓ガラス5は実質的にこの障壁部材3
により支持されることとなり、これにより完全な防火障
壁が構成されることとなる。
【0017】即ち、図1に示した状態で、例えば図中左
側に火災が生じ、火炎が吹きつけ、耐火性に乏しい熱可
塑性樹脂を主材とする外殻部材2の一部が溶融、消滅し
ても、窓ガラス5は繊維強化熱硬化性樹脂から成る耐火
性の高い障壁部材3により支持されているため、それら
の右側には、一定時間火炎や煙は発生せず、又、図中左
右を通じる亀裂、隙間も生じないものである。而して、
この防火障壁の耐火力は、外殻部材2の壁面と障壁部材
3との間の空間内に前述のガラスウール等の耐火性断熱
材4を充填しておくことにより、更に増進される。
【0018】尚、叙上の如く、これらの図に於いて、外
殻部材の形状は極限まで簡略化して表示されているの
で、実際には窓ガラスの取付け、建物躯体への取付け又
は建て付け、水切りなどのため複雑な構造となっている
ものである。又、外殻部材内に挿通される障壁部材の形
状も任意であり、要するに、それらの外形形状などに関
わらず、外殻部材の内部に適切な障壁部材を設け、窓サ
ッシによる仕切面内に強固な防火障壁が構築されるよう
構成すれば足りるものである。
【0019】以下図3乃至図10により障壁部材の形状の
変更例に就いて説明する。図3に示した窓サッシ材1−
1では、図1に示したものと略同様な、矩形断面の帯状
の障壁部材3−1が用いられている。但し、この場合、
使用する外殻部材2には、前述のスリットが設けられて
おらず、それに対応して障壁部材3−1にも突条が設け
られていない。このため、窓ガラス5は、直接にではな
く、外殻部材2の壁体を介して障壁部材3−1により支
持されることとなる。
【0020】而して、障壁部材3−1と窓ガラス5の間
に挟まれた外殻部材2の壁体には火災に際してもなかな
か熱が伝わらないが、加熱時間が長くなり、それが溶融
して窓ガラス5がずり落ちても、外殻部材2自体その肉
厚が薄いので、窓ガラス5の支持には何等支障がなく、
寧ろ前述の図1及び2に示した実施例のものよりもサッ
シ内外に通じる隙間を生じさせない意味があるものであ
る。従って、この実施例に於いても、窓ガラス5は実質
的に障壁部材3−1により支持されているものと見るこ
とができ、前述の図1及び2に示したものと同等又はそ
れ以上の火災遮断効果が奏せられることとなる。
【0021】図4に示した窓サッシ材1−2では、I字
型断面の障壁部材3−2が用いられており、図5に示し
た窓サッシ材1−3では、外殻部材2の両側壁面及び上
壁面に内接する門型断面の障壁部材3−3が採用され、
図6に示した窓サッシ材1−4では、逆L字型断面の障
壁部材3−4が使用されており、図7には山型の障壁部
材3−5を用いた窓サッシ材1−5が、又、図8には円
筒状の障壁部材3−6を用いた窓サッシ材1−6が示さ
れている。
【0022】又、図9に示した窓サッシ材1−7は、二
個の断面A字形の障壁部材3−7及び3−8を組み合わ
せて用いる例である。図10に示した窓サッシ材1−8で
は、外殻部材2はその内部に水平に接着された仕切板2
−1を有し、それによりその内部空間が上下二室に仕切
られており、夫々の空間に断面A字形の障壁部材3−
9、3−10が挿通されている。このように、外殻部材と
その内部に挿通される障壁部材の形状は千差万別、融通
無碍なものであって、特に限定されるものではない。
【0023】図11に示した窓サッシ材10は、障壁部材11
により補強された外殻部材12から成るものである。而し
て図中、5は前出の窓ガラス、7は望ましくはガラス繊
維強化熱硬化性樹脂から成るクッションである。外殻部
材12は、熱可塑性樹脂を主材とする断面略凹字状の中空
体であり、クッション7を介して窓ガラス5を受け入れ
る凹溝12aを有し、凹溝12aを形成する壁面12b、12
b、12c、凹溝12aの両側の上壁面12d、12d、左右対
をなす側壁面12e、12e及び底壁面12fから成る。尚、
実際の外殻部材は、この様な単純形状のものでなく、前
述の如く、内外に突出する突条、溝、内部補強壁、襞な
どを有するものである。
【0024】障壁部材11は、外殻部材12の凹溝12aを形
成する壁面12b、12cに密着し、それらを介して窓ガラ
ス5を保持する支腕部分11a、11bと、外殻部材12の凹
溝12aが形成される上壁面12d、12dと相対向する底壁
面12fに立脚する支脚部11c、11cとを具備する。それ
らの支腕部分11bと支脚部11c、11cとは、連結部11d
に依って一体的に結合されており、障壁部材11はその長
手方向に沿って外殻部材12の内部に挿入されているもの
である。このような構成であると、例えば外殻部材12の
表面が火炎に曝され溶融若しくは燃焼しても、一定の耐
火力のある障壁部材11は、一定の時間、火炎に耐え窓ガ
ラス5を保持する。
【0025】尚、実用的な窓サッシ材を構成するとき
は、障壁部材11の支脚部11c、11cの下端を係止するた
め、外殻部材12の底壁面12fの適所に凸条または凹溝を
設けるものであるが、ここで説明したものは、様々な形
状の障壁部材をテストする便のためこれらを設けず、そ
の代わり適宜の接着剤を用いて支脚部11c、11cを外殻
部材12の内面に接着した。
【0026】而して、図示されていないが、この外殻部
材12と障壁部材11との間の空間、特に火災時火炎に曝さ
れる恐れのある側の空間には、適宜の耐火性を有する断
熱材、望ましくは、熱伝導率が1.0 W/m・K以下の、
例えば、ガラスウール、パーライト、珪酸カルシウム
板、炭酸マグネシウム板、ロックウール、石綿、フェノ
ール樹脂フォーム、尿素樹脂フォームなどの断熱材を充
填しておくことが推奨される。このように断熱材を充填
しておけば、障壁部材11が火炎に耐え窓ガラス5を保持
している時間が大幅に延長されるものである。
【0027】図12には、前記と同一形状の外殻部材12
と、梯子型の障壁部材21とから成る窓サッシ材20が示さ
れている。この第二実施例で用いられる障壁部材21は、
前記の障壁部材11と同様に、外殻部材12の凹溝12aを形
成する壁面12b、12cに密着し、それらを介して窓ガラ
ス5を保持する支腕部分21a、21bと、外殻部材12の凹
溝12aが形成される上壁面12d、12dと相対向する底壁
面12fに立脚する支脚部21c、21cとを具備する。それ
らは支脚部21c、21cを連結する控21eと共に一体的に
成形されており、外殻部材12の内部に挿入されている。
【0028】従って、この窓サッシ材20も、火炎に曝さ
れその壁面が溶融若しくは燃焼しても、一定の耐火力の
ある障壁部材21が、一定の時間、火炎に耐え窓ガラス5
を保持するものである。然も、この実施例では、障壁部
材21が全高に渡って二面構造を有するため、火炎に対す
る抵抗力が強く、その半分近くが溶融してもなお窓ガラ
ス5を保持し得るから、前述の第一実施例の構成よりも
高い耐火性が得られるものである。又、この実施例にお
いても、外殻部材12の内部空間に耐熱性のある断熱材を
充填しておくことが推奨されること勿論である。
【0029】図13には、第三実施例として、外殻部材12
の底壁面12f以外の内壁面に密着する障壁部材31を用い
た窓サッシ材30が示されている。この障壁部材31は、壁
面31a、31b、31c及び31dから成り、それらの壁面は
それぞれ外殻部材12の凹溝12aを構成する壁面12b及び
12c、上壁面12d、側壁面12eにそれぞれ密着するよう
構成されている。
【0030】この障壁部材31も耐熱性のある繊維強化熱
硬化性樹脂により製造されるので、窓サッシ材30が火炎
に曝されても、一定の時間、火炎に耐え窓ガラス5を保
持し得るものである。又、この実施例に於いても、内部
空間に耐熱性のある断熱材を充填しておくことが推奨さ
れる。
【0031】次に図14に示された第四実施例に就いて説
明する。図中、40は窓サッシ材、41は障壁部材、12は外
殻部材、5は前出の窓ガラス、7はクッション、8は断
熱材である。この窓サッシ材40は前述の第一実施例のも
のと略同形であるが、その外殻部材12には、凹溝の底壁
にその長手方向中心線に沿って長いスリットが設けられ
ており、そのスリットには障壁部材41の対応する箇所に
設けられた突条41eが嵌め込まれるようになっているも
のである。
【0032】即ち、障壁部材41は、外殻部材12の凹溝12
aを形成する壁面12b、12cに密着してそれらを介して
窓ガラス5を保持する支腕部41a、41bと、外殻部材12
の凹溝12aが形成される上壁面12d、12dと相対向する
底壁面12fに立脚する支脚部41c、41cとを具備する。
それらの支腕部41bと、支脚部41c、41cとは、連結部
41dに依って一体的に結合されており、この障壁部材41
は、外殻部材12の内部にその長手方向に沿って挿入され
ているものである。
【0033】而して、支腕部41bの上面にはその中心線
に沿って長い突条41eが設けられており、この突条41e
は、前記の外殻部材12のスリットに嵌め込まれ、外殻部
材12の凹溝の底壁を貫通し、外殻部材12の壁を介するこ
となく、窓ガラス5と接することになる。
【0034】又、この実施例に於いても、内部空間に耐
熱性のある断熱材を充填しておくことが推奨される。こ
のような構成であると、窓ガラス5の重量が熱可塑性樹
脂層を介することなく耐熱性のある熱硬化性樹脂から成
る部材によって支持されるから、前述の第一実施例のも
のよりも更に確実に、火炎に耐え窓ガラス5を保持し得
るものである。
【0035】次に、図15に示した窓サッシ材50に就いて
説明する。この実施例の構成は、前述の図12に於いて第
二実施例として示した窓サッシ材20と類似のものである
が、外殻部材12はその内部を上下二室に区画する内部補
強壁51を有し、障壁部材が、下室用障壁部材52及び上室
用障壁部材53に分割されている点で、窓サッシ材20と異
なるものである。而して、この内部補強壁51は、耐熱性
のある熱硬化性樹脂により製造される。
【0036】この実施例に於いても、内部空間に耐熱性
のある断熱材を充填しておくことが推奨される。この内
部補強壁51を設ける目的は、外殻部材12の機械的強度を
補強すると共に、その内部空間を細分することにより窓
サッシ材の断熱性を高めることにある。
【0037】図16は、所謂嵌殺窓の下框に利用される窓
サッシ材の一例を示す断面図である。図16には、前の説
明では省略した外殻部材の補強や、相互接続、建付け及
び窓ガラスの取付けなどのため設けられる、内外に突出
する突条、溝、内部補強壁、襞、窪み、欠陥部や、窓ガ
ラス取付用押縁などを示してある。
【0038】図16に於いて、60は窓サッシ材、61は外殻
部材、62は椅子型断面を有する障壁部材、63及び64は窓
ガラス5を取り付けるための押縁、65、66及び67は釘で
ある。 外殻部材61の主体部は、完全な凹字形でなく、
凹溝の一方の壁面を構成する部分が欠けて、段差部とな
っており、この部分には窓ガラス取付用押縁63及び64が
取付けられている。なお、押縁63には熱可塑性樹脂を主
材としたものが、押縁64には繊維強化熱硬化性樹脂より
成るものが用いられる。
【0039】亦、この外殻部材61は、雨仕舞のための水
切り部61a、建物躯体への取り付けのためのフランジ61
b及び61c、障壁部材62の固定用突条61d、61e、61f
及び61gを有する。この窓サッシ材61は釘65および66に
より建物の躯体に釘付けされ、窓ガラス5はクッション
7を伴って、上面の段差部に押し当てられ、窓ガラス取
付用押縁63及び64により仮止めされ、釘67により窓ガラ
ス取付用押縁63及び64が窓サッシ材61に釘付けされたと
き、固定されるようになっている。
【0040】尚、図面には示されていないが、この嵌殺
窓は、この下框の外、この下框から水切り部61aを除い
た形状の上框、立框から成るものであり、JIS A1311 に
規定された耐火試験の結果、耐火20分の規定に合格する
ものであることが立証されている。
【0041】以下、外殻部材及び障壁部材を構成する材
料などに就いて述べる。本発明の窓サッシ材の外殻部材
は、例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂等の
熱可塑性樹脂から成る。これらの樹脂の内、成形性、難
燃性等の観点から、塩化ビニル樹脂が推奨されるが、耐
衝撃性、耐候性等を考慮すると、塩化ビニル単独重合体
よりもゴム変性塩化ビニル樹脂、特にアクリル系ゴム状
重合体の存在下で塩化ビニル単量体をグラフト重合した
共重合体が適している。
【0042】このアクリル系ゴム状重合体としては、ア
ルキルアクリレート及び/またはアルキルメタクリレー
トを主体とする単量体、又は、それと共重合する他の適
宜の単量体との混合物を共重合して得られたゴム状重合
体が挙げられる。アルキルアクリレート及び/またはア
ルキルメタクリレートとしては、メチルアクリレート、
メチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルア
クリレート等の炭素数が1〜12のアルキル基を有するア
クリレート及びそれらのメタクリレートが挙げられる。
【0043】アルキルアクリレート及び/またはアルキ
ルメタクリレートを主体とする単量体と共重合性を有す
る単量体には、単官能性単量体及び多官能性単量体があ
る。この単官能性単量体としては、エチレン、プロピレ
ン等のオレフィン類、スチレン、α−メチルスチレン等
の芳香族ビニル類、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等の不飽和ニトリル類、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル等のビニルエステル類、ブチルビニルエーテル、
ラウリルビニルエーテル等のビニルエーテル類等を挙げ
ることができる。これらは単独で、又は、適宜混合して
使用される。
【0044】多官能性単量体としては、エチレングリコ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−プロピレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、
1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、ジアリ
ルフタレート、ジアリルサクシネート、トリアリルイソ
シアヌレート、ジビニルベンゼン等がある。これらは単
独で使用しても良いが、混合して使用することもある。
【0045】アクリル系ゴム状重合体は、アルキルアク
リレート及び/またはアルキルメタクリレート 100重量
部に対し、上記の共重合性の単量体1〜10重量部、好ま
しくは1〜5重量部を混合して共重合することが推奨さ
れる。又、ゴム変性塩化ビニル樹脂は、上記アクリル系
ゴム状重合体1〜20重量部、好ましくは2〜15重量部の
存在下で、塩化ビニル単量体 100重量部をグラフト重合
して得る。重合度は、成形性、耐衝撃性等を考慮する
と、塩化ビニル単位に換算して 800〜2000、望ましくは
800〜1500とすることが望ましい。この熱可塑性樹脂か
ら成形した外殻部材は、その表面にメチルメタクリレー
ト樹脂等のアクリル樹脂を積層して使用することが推奨
される。
【0046】外殻部材を製造する熱可塑性樹脂には、必
要に応じて、高級脂肪酸金属塩等の熱安定剤、酸化チタ
ン等の金属酸化物、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ
ール系等の紫外線吸収剤、顔料、難燃材、滑剤等の公知
の添加剤を加える。外殻部材の成形方法には特に制限は
なく、公知の成形方法、例えば、一軸又は二軸の押出機
による異形押出成形法などが採用できる。
【0047】外殻部材形成に当たっては、上記の熱可塑
性樹脂、特に硬質塩化ビニール樹脂を押出成形などの手
段で一体成形することが望ましいが、それ以外に、意匠
面、コスト面その他の要求に応じ、他の熱可塑性樹脂な
どとの共押出や貼付等の手段により二層以上に構成する
こと、更には一つの部材に加えて、別に製作した他の部
材を接合、又は、組合せて、複合外殻部材とすることも
ある。
【0048】具体的には、従来市販のサッシなどのよう
に、押出成形した硬質塩化ビニール樹脂製の外殻部材の
表面に共押出や貼付等の手段によりアクリル樹脂被覆を
施したり、アルミ板を貼付したりすること、或いは押出
成形した硬質塩化ビニール樹脂製の部材と、別に押出成
形したアルミ製の部材とを接着または嵌合などの手段で
組合わせ一体化することなどが可能である。
【0049】障壁部材を構成する熱硬化性樹脂として
は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、難燃化
不飽和ポリエステル樹脂、難燃化エポキシ樹脂、シリコ
ン樹脂、アリル樹脂、キシレン樹脂、アニリン樹脂等が
挙げられる。これらの内、成形加工性、難燃性等を考慮
すると、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、難
燃化不飽和ポリエステル樹脂、難燃化エポキシ樹脂など
が好ましい。最適のものはフェノール樹脂である。フェ
ノール樹脂は、ノボラック型、レゾール型のいずれであ
っても良い。
【0050】これらの熱硬化性樹脂には、必要に応じて
公知の硬化剤、補強材、難燃材、充填材、滑剤、離型剤
等の各種添加剤が添加される。硬化剤の種類及び添加量
は、熱硬化性樹脂の種類により変わる。硬化剤の添加量
は得られる補強部材の機械的強度、表面状態等に影響を
及ぼす。即ち、硬化剤の添加量が少ないと補強部材の剛
性が低下し、逆に多いと補強部材の表面にふくれ等が発
生し表面状態を悪化させる。かかる点を考慮すると、硬
化剤の添加量は使用する熱硬化性樹脂の種類に応じ、そ
れぞれ下記の範囲内とすることが好ましい。
【0051】フェノール樹脂にはノボラック型フェノー
ル樹脂とレゾール型フェノール樹脂があり、本発明には
いずれの樹脂も使用される。レゾール型フェノール樹脂
を使用する場合には硬化剤を添加する必要はないが、ノ
ボラック型フェノール樹脂の場合には、硬化剤としてヘ
キサメチレンテトラミンが好ましく用いられる。硬化剤
の添加量はフェノール樹脂 100重量部に対し8〜20重量
部である。又、キシレン樹脂、アニリン樹脂の場合にも
フェノール樹脂と同様の硬化剤が使用される。
【0052】メラミン樹脂及び尿素樹脂には、硬化剤と
して、硫酸亜鉛、トリエチルフォスフェートクロロアセ
トアミド、塩化アンモニウム、エチルアミン塩酸塩、蓚
酸ジメチルエステル等が用いられ、その好ましい添加量
は、尿素樹脂 100重量部に対し0.5 〜2重量部である。
不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤としては、トリエチル
ケトンパーオキサイド等の過酸化物が用いられる。その
好ましい添加量は不飽和ポリエステル樹脂 100重量部に
対し1〜3重量部である。
【0053】エポキシ樹脂の硬化剤としては、ジエチル
アミノプロピルアミンの如き第3級アミン、m−フェニ
レンジアミン、p,p’−ジアミノフェニルメタンの如
き芳香族アミン、無水フタル酸、無水マレイン酸の如き
2塩基性酸無水物等が挙げられる。その添加量は、エポ
キシ樹脂のエポキシ当量に対し1〜1.2当量に相当する
量が好ましい。シリコーン樹脂の硬化剤としては、硫
酸、塩酸、リン酸、酸性白土、塩化鉄等の酸性触媒、水
酸化第4アンモニウム、水酸化テトラアルキルホルホニ
ウム等が用いられる。その好ましい添加量は、シリコー
ン樹脂 100重量部に対し0.5 〜3重量部である。アリル
樹脂に対する硬化剤には、ジクミルパーオキサイド、p
−tert−ブチルパーオキサイド等の過酸化物があ
る。その望ましい添加量はアリル樹脂 100重量部に対し
1〜4重量部である。硬化剤の配合比が、上記の下限値
以下であるとその添加効果が不十分となり、上限値を越
えると却って弊害を生じるものである。
【0054】補強材としては、ガラス繊維、セラミック
繊維、ロックウール、炭素繊維、石綿繊維、ヘッドマン
繊維、石膏繊維、チタン酸カリウム繊維等が挙げられ
る。補強材の添加量は成形加工性、得られる障壁部材の
機械的強度等に影響を及ぼす。補強材の添加量が少ない
と障壁部材の機械的強度が低下し、多いと成形加工性が
低下する。かかる点を考慮すると、補強材の添加量は熱
硬化性樹脂 100重量部に対して 100〜 400重量部、更に
好ましくは 150〜 300重量部である。
【0055】難燃材として望ましいものは、酸化アンチ
モン等の金属酸化物、デカブロムジフェニルエーテル、
塩素化パラフィン、パークロロペンタシクロデカン、ト
リス(β−クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジク
ロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジブロ
モプロピル)ホスフェート、トリス(ブロモ、クロロプ
ロピル)ホスフェート、トリスフェニルホスフェート等
のハロゲン化ホスフェート類などである。
【0056】これらの難燃材の内、難燃性向上が良好で
ある点から特に望ましいものとして、酸化アンチモン等
の金属酸化物とデカブロムジフェニルエーテルの混合物
が挙げられる。窓サッシ材に、平成2年建設省告示第11
25号に定められた乙種防火戸としての性能を付与するた
めには、難燃材の添加量は熱硬化性樹脂 100重量部に対
して1〜20重量部、更に望ましくは3〜9重量部とすべ
きである。熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル又は
エポキシ樹脂を使用する場合には、樹脂の難燃性が低い
ので、特に難燃材の添加が重要である。
【0057】充填材としては、カオリン、クレー、セラ
イト、ケイソウ土、ガラス粉、シリカ粉、酸化マグネシ
ウム、塩素化ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、
アルミナ、炭酸カルシウム等が挙げられる。充填材の添
加量は、熱硬化性樹脂 100重量部に対して10〜 200重量
部、更には60〜 150重量部である。
【0058】滑剤及び離型剤としては、ステアリン酸、
パルミチン酸等の高級脂肪酸、これら高級脂肪酸のアル
カリ土類金属塩(カルシウム、マグネシウム塩)、モン
タン酸ワックス、高級脂肪酸のアミド酸が挙げられる。
成形加工性の観点から、滑剤の添加量は熱硬化性樹脂 1
00重量部に対して 0.5〜2重量部、更に好ましくは1〜
1.5 重量部と定められる。離型剤は成形加工直前に添
加、混合され、その添加量は熱熱可塑性樹脂性樹脂100
重量部に対し、0.2 乃至 0.5重量部である。
【0059】障壁部材は、上記材料の、圧縮成形、プレ
ス成形、射出成形等通常の各種の方法により製造するこ
とも出来るが、これらの方法により一本ずつ製造するよ
り、押出成形または引抜き成形により均一形状で連続生
産し、窓のサイズ等必要に応じて切断使用する方が経済
的に有利である場合が多い。
【0060】尚、上記の実施例に於いては、障壁部材が
窓ガラスの中心面に対して対称であり、かつ、外殻部材
内面が平坦である場合を示しているが、これらも亦本発
明の要件ではない。また、障壁部材の外殻部材への固定
は、上記実施例に示す如き平坦な外殻部材内面への接着
による以外に、外殻部材内面に設けた突起、凹凸印籠等
との嵌合、ネジ等による締結等別途の手段によることも
可能である。
【0061】耐火性能を強化するためには、障壁部材の
材料としてより難燃性の高い材料を用い、肉厚を増し、
壁を多重にすることが望ましいが、それに加えて、外殻
部材ないし障壁部材で区画された空間内部に、適宜の耐
火性断熱材を充填することによっても、火炎の貫通防止
及び熱遮断性能を向上させることができる。
【0062】平成2年建設省告示第1125号に定められた
乙種防火戸としての性能を付与することを考慮すると、
耐火性断熱材としては、熱伝導率が1.0 W/m・K以下
であることが必要である。これらの条件に適合する耐火
材としては、例えば前述のガラスウール、パーライト、
珪酸カルシウム板、炭酸マグネシウム板、ロックウー
ル、石綿、フェノール樹脂フォーム、尿素樹脂フォーム
などが挙げられる。
【0063】かかる耐火性断熱材を、単独で、又は適宜
に組み合わせて、外殻部材の内部空間の全部又は一部に
充填しておくことにより、火炎が一層効果的に防止でき
るようになり、火災の熱を遮断する効果も一層向上す
る。特に、例えば後述するガラス繊維強化難燃化不飽和
ポリエステル樹脂の如き、比較的耐火性に乏しい材料で
製造した障壁部材を用いた場合でも、上記の如き耐火性
の断熱材を空間部に充填することにより、充分な防火性
能を持つ窓サッシ材を得ることが出来る。
【0064】以下、図17及び18に示した装置による耐火
試験、及び、図19及び図20に示した装置による試験の結
果に就いて説明する。図17は、窓サッシ材の耐火試験に
用いた装置の正面図、図18はその平面図である。而し
て、耐火試験装置70は、基台71上に対をなして直立する
支柱72及び73、窓サッシ材固定具74及び75から成る。支
柱72及び73の基部には、それぞれ窓サッシ材10の端部を
受入れ得る略立方体形の切欠きが相対向するように設け
られ、又その対向面には、窓ガラスの端部が嵌め込まれ
る縦溝が設けられる。
【0065】テストされる窓サッシ材10は、この一対の
切り欠きの間の対面間隔と略同一の長さに切断されてい
る。その外殻部材12の凹溝にクッション2を挿入した状
態で、窓サッシ材10を、支柱72及び73に直角にかつその
両端部をそれぞれ切欠きに臨ませて基台71上に保持し、
次いで基台71上を滑らせて、その両端部をこの対をなす
支柱72及び73の切欠き内に突き当たる迄進入させ、次い
で窓サッシ材固定具74及75を切欠き内に押し込んで窓サ
ッシ材10を固定する。
【0066】次いで金網入りの窓ガラス5の両側縁を、
支柱72、73の縦溝に嵌め込み、窓ガラス5を下降させ、
その下端縁を窓サッシ材10の凹溝に予め挿入しておいた
クッション2に嵌め込む。この耐火試験には、厚さ6.8
mm、幅 255mm、長さ 300mmの金網入りガラスを用いた。
又、窓サッシ材の寸法は、60mm×60mm×300mm であっ
た。
【0067】試験に用いた窓サッシ材の仕様は表1の通
りである。尚、その主要配合は熱硬化性樹脂 100重量部
に対し、補強材としてガラス繊維 150重量部、充填材と
してクレー60重量部、滑材としてステアリン酸カルシウ
ム1重量部をそれぞれ混合し、更に、硬化剤として、フ
ェノール樹脂の場合はヘキサメチレンテトラミン12重量
部、メラミン樹脂の場合はトリエチルフォスフェートク
ロロアセトアミド1重量部、尿素樹脂の場合は硫酸亜鉛
1.5 重量部、ポリエステル樹脂の場合はトリエチルケト
ンパーオキサイド2重量部をそれぞれ添加、混合した。
尚、ポリエステル樹脂の場合は難燃材として酸化アンチ
モンとデカブロムジフェニルエーテルの混合物(重量比
1対1)を5重量部添加、混合し、各種添加材を含む熱
硬化性樹脂組成物を得た。
【0068】得られた熱硬化樹脂組成物に離型剤として
ステアリン酸カルシウム0.2 重量部を添加、混合した
後、試料No.6、10、及び11については引抜成形、他の
試料については押出成形により、表1に示す窓サッシ材
用障壁部材を得た。尚、試料No. 2、3、9及び11の窓
サッシ材の内部空間には表1に示した耐火性断熱材を充
填した。耐火試験のため、窓ガラスと窓サッシ材の境界
に向けて都市ガスバーナーの火炎を30分間連続して放射
し、表2に示す評価項目1乃至3の評価を行い、次いで
その耐火試験に供した試料を用いて、図9及び図10に示
した衝撃試験装置90により、前記耐火試験に使用した窓
サッシ材10の強度を評価した。
【0069】
【表1】
【0070】衝撃試験装置90は、基台91、窓ガラス支台
92及び窓サッシ材支台93、94から成る。尚、実際の装置
では、窓サッシ材10は図17及び18に示したのと同様な方
法でその両端を固定しているが、ここでは説明を簡略と
するため、そのクランプ装置は図示を省略した。窓ガラ
ス支台92の上面は軟質ゴムシート92aが張り付けてあ
る。試験には、厚さ6.8 mm、幅 210mm、長さ 300mmの金
網入りガラスを用いた。ガラスの略中央のx印を付した
所に、 500mmの高さから重量3kgの砂袋を落下させ、表
2の評価項目4の評価を行った。
【0071】
【表2】尚、評価項目3は、加熱30分後の目視観測に依
るものである。
【0072】試験の結果は表3に示す通りであった。こ
の表から試料No.2、3、4、5、6、7、9及び10の
ものは、略完全な耐火性能を有することが知られる。特
に、 内部空間に耐火性断熱材を充填したものは、障壁部
材を構成する樹脂の耐火性が低い場合でも充分な耐火力
を示すこと、 図11に示した第一実施例よりも図12に示した第二実
施例の方が耐火力があること、 フェノール樹脂やメラミン樹脂により障壁部材を構
成したときは内部空間に断熱材を充填しなくとも所期の
耐火性能が得られること、 が特筆さるべきである。
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る窓サッシ材の原理的構成を示す軸
直角断面図である。
【図2】図1に示した窓サッシ材の軸方向縦断面図であ
る。
【図3】障壁部材の第一変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図4】障壁部材の第二変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図5】障壁部材の第三変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図6】障壁部材の第四変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図7】障壁部材の第五変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図8】障壁部材の第六変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図9】障壁部材の第七変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図10】障壁部材の第八変更例を示す窓サッシ材の軸直
角断面図である。
【図11】本発明に係る実用的な窓サッシ材の第一実施例
を示す軸直角断面図である。
【図12】本発明に係る実用的な窓サッシ材の第二実施例
を示す軸直角断面図である。
【図13】本発明に係る実用的な窓サッシ材の第三実施例
を示す軸直角断面図である。
【図14】本発明に係る実用的な窓サッシ材の第四実施例
を示す軸直角断面図である。
【図15】本発明に係る実用的な窓サッシ材の第五実施例
を示す軸直角断面図である。
【図16】嵌殺窓に用いられた窓サッシ材の構成を示す軸
直角断面図である。
【図17】耐火試験装置の正面図である。
【図18】図17に示した耐火試験装置の平面図である。
【図19】衝撃試験装置を示す平面図である。
【図20】図19に示した衝撃試験装置の正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・窓サッシ材 2・・・・・外殻部材 3・・・・・障壁部材 4・・・・・耐火性断熱部材 5・・・・・ガラス 6・・・・・躯体構造 7・・・・・クッション 10、20、30、40、50、60・・・窓サッシ材 11、21、31、41・・・・・・・障壁部材 12・・・・・・・・・・・・・外殻部材 12a・・・・・・・・・・・・凹溝 63、64・・・・・・・・・・・窓ガラス取付用押縁
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【表2】 尚、評価項目3は、加熱30分後の目視観測に依るもので
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】試験の結果は表3に示す通りであった。こ
の表から試料No.2、3、4、5、6、7、9及び10の
ものは、略完全な耐火性能を有することが知られる。特
に、 内部空間に耐火性断熱材を充填したものは、障壁部
材を構成する樹脂の耐火性が低い場合でも充分な耐火力
を示すこと、 図11に示した第一実施例よりも図12に示した第二実
施例の方が耐火力があること、 フェノール樹脂やメラミン樹脂により障壁部材を構
成したときは内部空間に断熱材を充填しなくとも所期の
耐火性能が得られること、 が特筆さるべきである。
【表3】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記の防火性能を満足するためには、窓サ
ッシ材が上記告示に定める時間(即ち、20分間)、火災
温度で窓ガラスを保持し得る形態と強度を維持し、炎熱
を遮断し、火炎の貫通を阻止し得る性能を有し、火炎に
曝される面とは反対側に火炎や煙を発生させないことを
要する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、窓サッシ材
の主要部を構成する熱可塑性樹脂を主材とする外殻部材
の内部に、耐火性に富んだ繊維強化熱硬化性樹脂から成
る障壁部材を設け、この障壁部材により外殻部材の内部
に防火壁を形成し、これを実質的に窓ガラスと接触させ
て窓全面に渡る防火壁を形成させることにより達成され
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【表2】 尚、評価項目3は、加熱30分後の目視観測に依るもので
ある。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を主材とする細長い外殻部
    材(2)と、繊維強化熱硬化性樹脂から成り、外殻部材
    (2)の内部に長手方向に挿通され、窓内外を区画する
    防火壁を構成する障壁部材(3)とから成る窓サッシ材
    (1)。
  2. 【請求項2】 障壁部材(3)が外殻部材(2)の壁体
    にその長手方向に沿って設けたスリット(2a、2b)
    を貫通しその壁体外面に達する突条(3a、3b)を有
    し、窓ガラス(5)が嵌め込まれたサッシの窓枠として
    使用されるとき、障壁部材(3)がその突起(3a、3
    b)の端面で直接窓ガラス(5)と接する請求項1に記
    載の窓サッシ材(1)。
  3. 【請求項3】 窓ガラスが嵌め込まれたサッシの窓枠と
    して使用されるとき、障壁部材(3−1乃至3−10)が
    外殻部材(2)の壁体を介して窓ガラス(5)と接する
    請求項1に記載の窓サッシ材(1−1乃至1−8)。
  4. 【請求項4】 複数に分割された障壁部材(3−7、3
    −8)を組み合わせて防火壁が構築される請求項1乃至
    3に記載の窓サッシ材(1−7)。
  5. 【請求項5】 外殻部材(2)が、その内部を2以上の
    区画に区分する内部補強壁(2−1)を有し、複数に分
    割された障壁部材(3−9、3−10)が各区画内にそれ
    ぞれ挿入される請求項1乃至3に記載の窓サッシ材(1
    −8)。
  6. 【請求項6】 外殻部材(2)が、塩化ビニル樹脂から
    成る層と、ポリメチルメタアクリレートから成る層との
    積層体である請求項1乃至5の何れか一に記載の窓サッ
    シ材(1、1−1乃至1−8)。
  7. 【請求項7】 外殻部材(2)が、アクリル系ゴム状重
    合体1〜20重量部の存在下で、塩化ビニル単量体 100重
    量部をグラフト重合して得られたゴム変性塩化ビニル樹
    脂である請求項6に記載の窓サッシ材(1、1−1乃至
    1−8)。
  8. 【請求項8】 障壁部材(3、3−1乃至3−10)がフ
    ェノール樹脂、ユリア油脂、メラミン樹脂、難燃化不飽
    和ポリエステル樹脂及び難燃化エポキシ樹脂から成る群
    のなかから選ばれた少なくとも一種の樹脂を、ガラス繊
    維、セラミック繊維、ロックウール、炭素繊維、ヘッド
    マン繊維、石膏繊維、チタン酸カリウム繊維、炭素繊
    維、石綿繊維及び高強度合成繊維から成る群のなかから
    選ばれた少なくとも一種の補強材により補強して得た繊
    維補強樹脂から成る請求項1乃至7の何れか一に記載の
    窓サッシ材(1、1−1乃至1−8)。
  9. 【請求項9】 障壁部材(3、3−1乃至3−10)を形
    成する熱硬化性樹脂がフェノール樹脂である請求項8に
    記載の窓サッシ材(1、1−1乃至1−8)。
  10. 【請求項10】 障壁部材(3、3−1乃至3−10)に用
    いられる補強材がガラス繊維である請求項8又は9に記
    載の窓サッシ材(1、1−1乃至1−8)。
  11. 【請求項11】 障壁部材(3、3−1乃至3−10)が、
    熱硬化性樹脂 100重量部に対し、補強材 100〜400 重量
    部を含む繊維補強樹脂から成る請求項8乃至10の何れか
    一に記載の窓サッシ材(1、1−1乃至1−8)。
  12. 【請求項12】 外殻部材(2)内に画成された少なくと
    も一つの空室内に、熱伝導率が1.0 W/m・K以下の耐
    火性断熱材が充填された請求項1乃至11の何れか一に記
    載の窓サッシ材(1)。
  13. 【請求項13】 外殻部材(2)内の空室に充填された耐
    火性断熱材が、ガラスウール、パーライト、珪酸カルシ
    ウム板、炭酸マグネシウム板、ロックウール、石綿、フ
    ェノール樹脂フォーム、尿素樹脂フォームから成る群の
    中から選ばれた少なくとも1種の耐火断熱材である請求
    項12に記載の窓サッシ材(1)。
  14. 【請求項14】 外殻部材(12)がその一側面にその長手
    方向に沿って窓ガラス(5)の端部を受け入れ得る凹溝
    (12a)又は段部を有する請求項1乃至13の何れか一に
    記載の窓サッシ材(10、20、30、40、50、60)。
  15. 【請求項15】 外殻部材(12)の主体部が、略凹字形の
    断面形状を有する請求項14に記載の窓サッシ材(10、2
    0、30、40、50、60)。
  16. 【請求項16】 外殻部材(12)が、その主体部に、内外
    に突出する突起、内部補強壁、襞又は凹凸を設けて成る
    請求項15に記載の窓サッシ材(60)。
  17. 【請求項17】 外殻部材(12)の主体部の断面形状が、
    凹溝(12a)の一側を形成する壁面が欠如した一部欠如
    凹字形であり、その欠如部に窓ガラス取付用押縁(63、
    64)が取付けられ窓ガラスを受け入れる凹溝が完成され
    る請求項14に記載の窓サッシ材(60)。
  18. 【請求項18】 外殻部材(12)がその凹溝の底面中心線
    に沿って設けられたスリットを有し、障壁部材(41)に
    設けた突条(41e)がそのスリットを貫通し、外殻部材
    (12)の外表面に達している請求項14ないし17の何れか
    一に記載の窓サッシ材(40)。
  19. 【請求項19】 外殻部材(12)が、その内部を2以上の
    区画に区分する内部補強壁(51)を有し、障壁部材(5
    2、53)が複数に分割されて各区画内に挿入され、内部
    補強壁(51)を介して窓ガラス(5)と接触し連続した
    防火壁を構成するよう配設される請求項14乃至18に記載
    の窓サッシ材(50)。
  20. 【請求項20】 障壁部材(11、21、41)が、凹溝(12
    a)を形成する壁面(12b、12c)に密着、保持する支
    腕部分(11a、11b:21a、21b:41a、41b)と、外
    殻部材(12)の窓ガラス受入溝(12a)が形成された面
    (12d、12d)と相対向する面(12f)に立脚する支脚
    部(11c、21c、41c)とを具備する請求項14乃至19の
    何れか一に記載の窓サッシ材(10、20、40、50)。
  21. 【請求項21】 障壁部材(31)が、窓ガラス受入溝(12
    a)が形成される壁面(12c、12d)に相対向する壁面
    (12f)を除く外殻部材(12)の全ての内壁面に密着す
    る壁面から成る請求項14乃至20の何れか一に記載の窓サ
    ッシ材(30)。
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