JPH0860574A - インク抜きをしたパルプにおいて蛍光を減少する方法 - Google Patents

インク抜きをしたパルプにおいて蛍光を減少する方法

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JPH0860574A
JPH0860574A JP8974295A JP8974295A JPH0860574A JP H0860574 A JPH0860574 A JP H0860574A JP 8974295 A JP8974295 A JP 8974295A JP 8974295 A JP8974295 A JP 8974295A JP H0860574 A JPH0860574 A JP H0860574A
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ozone
fibers
treatment
fluorescence
pulp
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JP8974295A
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Jack Kogan
ジャック・コーガン
Michelle Steiner
マイケル・スタイナー
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C5/00Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
    • D21C5/02Working-up waste paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/10Bleaching ; Apparatus therefor
    • D21C9/147Bleaching ; Apparatus therefor with oxygen or its allotropic modifications
    • D21C9/153Bleaching ; Apparatus therefor with oxygen or its allotropic modifications with ozone
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、二次繊維のような繊維におい
て蛍光を減少するための新規な方法を提供することであ
る。 【構成】パルプ繊維の蛍光を減少させる方法が提供され
る。この方法は、パルプ繊維を2以上の段階でオゾンと
接触し、好ましくは中間の洗浄または漂白段階を、該オ
ゾン接触段階の間に行うことを具備した方法である。2
以上の段階に全オゾン注入量を分割することで、より有
用で効果的な蛍光を減少する方法が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二次繊維における蛍光の
減少に有用な方法に関する。従って、本発明は、蛍光色
素を含有する使用済みの紙に対する再生工程において特
別な適用が見出される。特に、本発明は、パルプ繊維、
特にインクインク抜きをしたパルプ繊維の蛍光を減少す
る場合にオゾンをより効果的に使用する方法を包含す
る。
【0002】
【従来の技術】環境を考慮することで、再生繊維を利用
する傾向が益々増大している。使用済みか、または廃
紙、例えば新聞紙のリサイクルを通して、一般に得られ
る再生繊維は、発ガンの可能性があると信じられている
蛍光色素をしばしば含有する。環境に関連して推進され
る圧力に応答して、食品包装用紙材(段ボールを含む)
の製造業者は、それらの供給に二次繊維を含めることを
望んでいる。しかし、食品に発ガン物質が接触する可能
性があるので、これは受け入れることができない。あい
にく、従来の繊維処理方法は、紙に含まれる蛍光色素に
関しては、蛍光除去作用は僅かであった。
【0003】再生繊維の蛍光をより効果的に減少するた
めの1つの他の可能な方法は再生パルプを化学消光剤
(quentures )で処理することである。しかし、消光剤
は高価であり、漂白効果がないことに注意すべきであ
る。従って、該パルプを、漂白し、更に別に消光剤で処
理しなければならない。過酸化水素のような幾つかの化
学漂白剤は、現実には蛍光を増加する。塩素化合物の使
用は、塩素化合物が蛍光色素を消光し、攻撃するので、
蛍光色素の中和とみなされうる。しかし、現在の環境規
制は、工場の流出物中の有機塩素化合物のレベルを最小
に減少することを要求している。
【0004】別の理由で再生繊維の処理にオゾンを使用
することが知られている。例えば、日本国特許出願61
−192381は、オゾンを使用する廃棄物処理の方法
に関連している。オゾンは、残余の酪酸および脂肪酸を
除去するため、および脱臭の目的で繊維廃材料に浸透さ
れる。繊維材料は、繊維シートの製造に使用されうる。
【0005】同様に、1981年7月23日に公開され
たドイツ特許出願3001862には、廃紙から紙を製
造するのに有効な原料の製造方法が開示されている。こ
の方法では、廃紙自身は、オゾンのようガス状の殺菌剤
で処理される。この処理に続いて、廃紙は、例えば溶剤
処理および小繊維化を含むリサイクル工程にかけられ
る。家庭のごみと廃紙が接触するので、該廃紙は一般
に、細菌や微生物によって非常に汚染される。オゾン殺
菌剤を使用することで、細菌や微生物が分解され、臭気
のない、安全な一連の紙の取り扱いが可能になる。
【0006】パルプの漂白剤としてオゾンを使用するこ
とも公知である。例えば、「Jack Kogan および Miche
l Muguet, Progress and Paper Recycling(発展とペー
パーリサイクリング)、1992年11月、によるBlea
ching Deinked Pulp with Ozone (オゾンを用いるイン
ク抜きされたパルプの漂白)を参照。使用済みの紙を処
理するためにオゾンを使用することも、日本国公開公報
3199477に開示されている。しかし、開示された
方法は、使用済みの紙の脱色および蛍光除去にオゾンを
使用している。この方法は、少なくとも20%の水より
なるスラリー分散物中の使用済みの紙とオゾンとの反応
を含んでいる。
【0007】従って、オゾンは、再生紙を処理する方法
に有用であることが知られており、環境に優しい方法で
蛍光を減少することが知られている。しかし、紙の処理
にオゾンを使用することに関して、特に蛍光を消すとい
う問題を解決することに、より多大な有利性および効果
が紙業界において歓迎されるだろう。このような蛍光除
去を行うことに対しては、より効果的で能率的な方法
が、該方法をより好ましいものとし、これらが今まで使
用されていない部分への適用についてリサイクル繊維の
使用を促進する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の1つ
の目的は、二次繊維のような繊維において蛍光を減少す
るための新規な方法を提供することにある。
【0009】本発明の更なる目的は、蛍光色素を含有す
るリサイクルされたパルプを処理するための経費的に有
効で、効果のある方法を提供することにある。本発明の
これらの目的および他の目的は以下の明細書、図面およ
び上記の特許請求の範囲で明らかになるであろう。
【0010】
【本発明の概要】先の目的に関連して、ここでは、パル
プ繊維の蛍光を減少するための方法が提供される。この
プロセスは、パルプ繊維を2以上の段階でオゾンと接触
する。好ましくは、中間の洗浄段階または漂白段階は、
オゾンの接触段階の間に行われることが好ましい。二以
上の段階に全オゾンの充填を分けることで、蛍光を減少
する非常に有効で効果的な方法を提供できることが見い
だされた。
【0011】他の態様では、蛍光色素を含有する紙をリ
サイクルするための方法を提供する。この方法は、第一
に、紙をパルプ状にすること(小繊維状にすること)お
よびインク抜きをすること、次いで該インク抜きをされ
たパルプ繊維を、二つに分けられた処理で十分なオゾン
と処理し、該処理繊維の蛍光を減少することを具備す
る。次ぎに、オゾン処理が完了したら、続いて漂白段階
および/または洗浄段階を行いうる。
【0012】同量のオゾン、化学漂白剤および/または
水を用いると、本発明の方法は、一回のオゾン処理を用
いた場合に比べ、非常に効果的な蛍光除去および鮮明度
も提供できることが見いだされた。この驚くべき結果
は、蛍光色素の存在が不適切である食品包装用紙材(段
ボールを含む)並びに他の応用をする場合において、リ
サイクルされた繊維の使用の魅力を増大させる。これに
よって、本発明は、多くの異なった適用においてリサイ
クルされた繊維の使用を増加させることができる方法で
あって、費用的に有効で効果的であり、環境に優しい方
法を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、オゾンを使用
することによって、二次繊維中の蛍光を減少する方法に
関する。驚くことに、化学的な手段によるパルプ繊維の
漂白もこの方法で改善される。一般に、本発明は、二以
上の段階に全オゾンの充填を分割する一連の工程が、オ
ゾンを一回適用するよりも効果的であることを見いだし
たことを部分的な基礎としている。二つのオゾン段階の
間に、洗浄または漂白が適用される。従って、Z=オゾ
ンおよびW=洗浄とすると、ZWZの配列は、オゾンの
全消費量が同じであってもZまたはZWよりもよいこと
が見いだされた。
【0014】本発明に従って処理される繊維は、繊維が
蛍光色素を含有するシート材料を製造するために、たと
えばスラリー化して使用される任意の公知の繊維であり
うる。一般には、繊維パルプは、使用済みの紙または廃
紙がリサイクルされる紙のリサイクル方法を介して得ら
れるだろう。蛍光−白色化された紙(この紙は、一般に
蛍光色素の内部添加および/またはコーティングによっ
て調製される。)は、紙業界において広く普及してい
る。本発明の方法は、このような紙の蛍光除去に特に適
用される。
【0015】本発明の方法で使用されるオゾンは、商業
的に容易に得ることができるか、またはその場所で製造
することができる。一般にオゾンは、純粋な酸素または
生成された空気から電気放電によって製造される。供給
ガスとして酸素を使用するオゾン製造システムが非常に
有利である。このようなシステムは、非常に有効であ
り、相対的に小さなサイズであり、消費量の変化に従っ
てオゾンを製造するのに十分な柔軟性を有する。従っ
て、本発明の実施との関連において使用されるオゾンガ
スは、そのように望まれるならば、工場の要求およびプ
ラントの配置に従って、その場で容易に供給されうる。
【0016】一旦オゾンが製造されれば、オゾンは、ガ
スの形態、たとえばオゾンと、酸素、空気または他のキ
ャリアーガスとの混合物のようなガスの形態、またはオ
ゾンの濃溶液として使用されうる。オゾンをガスの形態
で使用する場合には、オゾンガス(またはオゾンと酸素
の混合物)は、一般に、処理されるパルプを含有する反
応器に注入される。該反応器は、オゾンの導入口および
排出口、およびパルプの導入口および排出口を有し、好
ましくは混合手段を備えた任意の適切な容器である。例
えば、回転によって混合が行われる回転式のガラス反応
器が使用されうる。ガスの導入は、バッチ法におけるよ
うなあらかじめ計算された反応時間の間継続される。さ
もなければ、オゾンとパルプの接触は、連続法によれ
ば、パルプとオゾンを一定に反応器に通して行われる。
このような連続法では、オゾンとパルプの十分な接触が
行われることが保証されなければならない。オゾンガス
は、使用される技術のタイプに依存して、加圧下、また
はほぼ大気圧条件下で導入されうる。例えば、中程度の
濃度(10〜15%の固体、85から90%の水)で
は、オゾンは、好ましくは6 から12バールで導入され
る。高濃度(30から40%の固体、60から70%の
水)では、オゾンは、1から2バールで導入されうる。
オゾンの溶液が使用される場合は、同様の反応器または
接触器が、ガスの代わりに液体を導入または排出するこ
とが可能な適切な装置と共に使用されうる。
【0017】接触の継続時間は、達成されることが望ま
れる結果並びに他の因子(これは全て当業者に周知のも
のである。)に依存して変化する。例えば、オゾン段階
の接触時間は、酸素中または空気中のオゾンの濃度、サ
ンプルのサイズ、適用される充填、および濃度のような
因子に依存する。溶媒中または高濃度での保持時間は、
一般に1 から15分である。本発明の目的に対しては、
全接触時間は、一般に1 から30分、より好ましくは1
から15分である。
【0018】オゾンの適用を半分に分ける必要はない
が、各々のオゾン接触段階が同じ持続時間であることが
好ましい。例えば、最初の接触で使用されるオゾンの量
は使用される全オゾンの90から10重量%であり、1
0から90重量%が第二のオゾンの接触で使用されう
る。特別な態様では、少なくとも50重量%のオゾンを
第一の接触段階で使用し、次いでパルプを洗浄する。次
ぎに、残りの量のオゾンを第二のオゾンの接触段階で使
用するか、または残りのオゾンの量よりも多いかまたは
少ないかを決定することが、結果を最適にするために必
要な場合には、蛍光の測定がなされる。好ましくは、使
用される全オゾン量の約50重量%から60重量%が最
初の接触で使用され、次いで好ましくは洗浄段階または
一回若しくは多数回の漂白段階を行う。更に洗浄は行っ
てもまた行わなくてもよい。次ぎに、第二の接触を、こ
れらの第一および第二の接触で使用される全オゾンの約
40重量%から50重量%で行う。オゾンの分割した添
加をたまたま三段階で行った場合には、最初の段階で
は、好ましい範囲は約40重量%から約60重量%であ
り、第二段階では約20重量%から約30重量%であ
り、第三段階では約20重量%から約30重量%であ
る。これらの各段階(少なくとも1つ)に続いて、2段
階の配列で説明したように洗浄段階および/または漂白
段階が行われるだろう。
【0019】使用される全オゾン量は、乾燥パルプの重
量を基にして、0.2から2.0wt%の範囲にある。
より好ましくは、乾燥パルプの重量を基にして、蛍光除
去の処理に使用されるオゾンの全量は、約0.5から
1.5wt%の範囲である。使用されるオゾンの全量
は、行われる2以上のオゾン処理段階で等しい量に分割
されることが好ましい。
【0020】洗浄若しくは漂白の中間段階、または実際
には水溶液との任意の処理は、オゾンの接触段階の間で
行われうる。このような中間段階は、酸化の望ましくな
い副生成物を除去し、これにより、蛍光色素との反応で
利用される2回目のオゾンの大部分を副生成物と反応す
ることなく残すことによって、第二のオゾンの適用をよ
り効果的にする。
【0021】漂白段階は、パルプを漂白するための従来
より公知の任意の方法に従って、行われうる。一般に
は、水酸化ナトリウム、シリケートおよびDTPAのよ
うな従来の化学漂白剤が、特に水と共に濃度を調節して
反応器に加えられる。次ぎに、過酸化水素またはいくつ
かの他の従来の化学漂白剤を最後の化学薬品として漂白
液に加えうる。処理されるパルプは一般に、従来の漂白
塔のような適切な容積を有する領域に収容される。次ぎ
に、漂白液をパルプに加え、次いで漂白液と接触させる
ためにパルプの混合を行う。
【0022】特別な態様では、漂白段階も第二のオゾン
添加の前の洗浄段階と共に行われうる。従って、ZXW
Z(但し、Zはオゾン処理であり、Xは漂白段階であ
り、Wは水または水溶液処理段階である。)のような順
序が考えられる。上記の例示は制限を意図するものでは
ないので、例えば、ZWZの順序(オゾン処理段階に次
いで洗浄を行い、次いでオゾン処理段階を行う。)、Z
PWZまたはZPZの順序、即ちオゾン行程(sequenc
e)に続いて、過酸化物またはY、FAS、H等(これ
らは周知の化学漂白剤である。)の他の漂白である漂白
行程を行い、更に、洗浄を行うかまたは行わずに、更に
オゾン処理段階を行うことができる。
【0023】他の例では、ZPWYZまたはZPYZ、
即ちオゾン処理段階に続いて過酸化物(過酸化水素)処
理をし、次いで洗浄をし(または洗浄をせず)、次ぎに
ヒドロ亜硫酸塩(Y)で処理をし、次いで洗浄をし(ま
たは洗浄をせず)、更にオゾン処理段階を行うことがで
きる。いずれの場合でも、前のオゾン処理段階にできる
だけ近づけて洗浄段階を行うことが好ましい。また、い
ずれの場合でも洗浄ステップはこれらの順番の最後に行
うことが好ましい。オゾンの添加が三段階で行われる場
合は、その順序は、例えばZXZXZ(ここでXは洗浄
および/または漂白段階である。)であるべきである。
しかし、本発明は、ZZ、即ち間に何も行わずにオゾン
処理段階に続けてオゾン処理段階を行うことは包含しな
い。
【0024】一般に、任意の従来の洗浄条件を使用しう
る。このような条件の例としては、過酸化水素の充填
は、一般的には、オーブンで乾燥したパルプの重量を基
にして、約0.3から5wt%の範囲にある。水酸化ナ
トリウムを使用する場合は、充填量は、オーブンで乾燥
したパルプの重量を基にして、一般に約0.3から3.
0wt%の範囲にある。シリケートを使用する場合に
は、注入量は、オーブンで乾燥したパルプの重量を基に
して約2.0から3.0wt%の範囲にある。DTPA
を使用する場合は、注入量は、一般にオーブンで乾燥し
たパルプの重量を基にして約0.2から0.3wt%の
範囲にある。パルプと漂白液の混合物の温度は、一般に
約60から70℃の範囲に維持され、漂白の反応時間は
約60から180分の範囲にある。
【0025】好ましい態様では、蛍光色素を含有する紙
は、最初に紙のパルブ化(小繊維化)およびインク抜き
を行うことによってリサイクルされる。次ぎに、得られ
たパルプを、2以上の分離した処理で十分なオゾンと処
理し、パルプの蛍光色素含量を減少する。次ぎに、この
パルプを使用して、非常に蛍光指数の低い紙製品か、ま
たは全く蛍光のない紙製品を製造する。一つの例は、食
品包装用紙材(段ボールを含む)である。本発明の方法
は、最も有効かつ効果的な方法で蛍光を減少させるの
で、この方法は、食品包装用紙材(段ボールを含む)の
リサイクルされた繊維の商業的な使用をより魅力的で可
能性のあるものにする。この方法はまた、追加の利点と
して鮮明度を改善することが見いだされた。オゾンの使
用はまた、リサイクル紙を殺菌し脱臭する利点を有し、
これによって、鮮明さがあり、再生利用される紙を得る
ことができる。
【0026】本発明は以下の特別な例によって更に詳細
に例示されるであろう。これらの例は、例示のために与
えられるものであり、特許請求の範囲の開示を制限する
ことを意味するものではないことが理解される。例中の
パーセンテージは、明細書中と同様に、特に示さない限
り、全て(オーブンで乾燥されたパルプに対する)重量
パーセントを表す。
【0027】
【実施例】
例1 以下の例は、本発明の方法が、如何に改善された傾向並
びに鮮明度を与えるかを、一段階のオゾン処理と比較し
て示す。
【0028】パルプサンプル:いくつかのパルプサンプ
ルを本例で使用した。全ての供給物は、低い(5%以
下)の機械的なパルプ含量と高い初期蛍光指数を有する
消費された後の廃紙で構成される。
【0029】Z(オゾン)段階:オゾン処理は、周囲温
度および高濃度で行った。濃度を37から43%にする
ために水を抜いた。次いで、パルプを実験室用の毛羽立
たせ器(fluffer )で毛羽立たせ、オゾンガスを注入さ
れるロータリーエバポレーターに入れた。
【0030】オゾンガスを7g/時間でオゾン発生器で
製造した。製造されたオゾンの濃度および反応によって
消費されないオゾンの量は、ヨードメトリー滴定によっ
て測定した。
【0031】分離したオゾン段階の間の洗浄:パルプを
蒸留水を用いてオゾン反応器から除去した。該パルプを
濾過した水道水で洗浄し、中程度の濃度まで濃くした。
次ぎに、サンプルを蒸留水で低濃度に希釈し、混合し
た。最後に、パルプを遠心して高濃度にし、毛羽立たせ
た。
【0032】ハンドシート(handsheets):ハンドシート
をTAPPIの手順に従って製造した。濾過した水道水
を使用した。ISOの輝度および蛍光指数を、Elrepho
分光光度計を使用して測定した。
【0033】蛍光測定:蛍光の通常の測定は、サンプル
の輝度をサンプル中の光学的な発光剤(brighteners )
が励起される場合と励起されない場合の両方を測定する
ことで行った。最初は、サンプルを紫外線エネルギーを
含む完全なスペクトル光で照らしながら、通常の輝度が
読み取られる。光学的な発光剤がシートに存在すると、
これらは紫外線エネルギーで励起され、蛍光のこの成分
がシートの固有の輝度として加わる。この測定を行った
後、光線に紫外線除去フィルターをかける。紫外線が除
かれるので、蛍光発光剤は励起されなくなる。これらの
2種類の記録の差を、「蛍光成分の輝度」または、単に
「蛍光」と呼ぶ。サンプルが光学的発光剤を含有してい
ない場合は、蛍光は0に非常に近くなる。
【0034】実験の結果を以下の表1に示した。
【0035】
【表1】 オゾンを1回だけ使用した場合と本発明に従って2段階
で別々にオゾンを充填した場合の蛍光およびISO輝度
の測定結果を図1にグラフとして示した。図2は、パル
プBの同様な結果をグラフで表したものであり、図3は
パルプCの結果をグラフで表したものである。
【0036】例2 洗浄段階を漂白段階に置き換え、(高濃度への)水の除
去をし、引き続き反応の望ましくない副生成物を除去す
る以外、例1を繰り返した。化学漂白剤として過酸化水
素(P)および次亜過塩素酸塩(H)を使用した実験を
行った。結果を以下の表2に示す。
【0037】
【表2】 上記のことから、本発明の分離した添加は優れた結果を
提供することが見いだされうる。言い換えれば、X=任
意の化学漂白剤である場合、ZXZは全オゾン消費量が
同じであるZXよりもよいことが見いだされる。
【0038】例3 例2の手順を繰り返し、分離した添加を、異なった化学
漂白剤を使用して、いくつかの順序で比較した。過酸化
水素(P)、次亜過塩素酸塩(H)、ヒドロ亜硫酸ナト
リウム(Y)およびホルムアミジンスルフィン酸(FA
S)を用いて実験を行った。結果を以下の表3 に示す。
この結果は、図4〜7の図面にグラフとして示した。
【0039】
【表3】 全オゾン注入量は全ての場合で同じであることに注意。
【0040】本発明は、好ましい態様で説明されるが、
変更および修正は当業者に明らかなものであるとして、
これらがなされることが理解される得る。このような変
更および修正は、添付の特許請求の範囲の限界内および
範囲内にあると考えられる。
【0041】
【発明の効果】同量のオゾン、化学漂白剤および/また
は水を用いると、本発明の方法は、一回のオゾン処理の
使用に比べ、非常に効果的な蛍光除去および鮮明さを提
供する。この結果は、蛍光色素の存在が不適切である食
品包装用紙材(段ボールを含む)並びに他の応用をする
場合において、リサイクルされた繊維の使用の魅力を増
大させる。これによって、本発明は、多くの異なった適
用においてリサイクルされた繊維の使用を増加させるこ
とができる方法であって、費用的に有効で効果的であ
り、環境に優しい方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1 は、パルプAを、本発明に従って行われた
分離された段階でオゾン処理をした場合、および一回の
オゾン充填を用いる方法で処理した場合のグラフであ
る。
【図2】図2は、パルプBを、本発明に従って行われた
分離された段階でオゾン処理をした場合、および一回の
オゾン充填を用いる方法で処理した場合のグラフであ
る。
【図3】図3は、パルプCを、本発明に従って行われた
分離された段階でオゾン処理をした場合、および一回の
オゾン充填を用いる方法で処理した場合のグラフであ
る。
【図4】図4は、 ZP対ZPZを、本発明に従って行
われた分離された段階でオゾン処理をした場合、および
一回のオゾン充填を用いる方法で処理した場合のグラフ
である。
【図5】図5は、 ZY対ZYZを、本発明に従って行
われた分離された段階でオゾン処理をした場合、および
一回のオゾン充填を用いる方法で処理した場合のグラフ
である。
【図6】図6は、 ZFAS対ZFASZを、本発明に
従って行われた分離された段階でオゾン処理をした場
合、および一回のオゾン充填を用いる方法で処理した場
合のグラフである。
【図7】図7は、 ZH対ZHZを、本発明に従って行
われた分離された段階でオゾン処理をした場合、および
一回のオゾン充填を用いる方法で処理した場合のグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・スタイナー アメリカ合衆国、イリノイ州 60561、ウ エストモント、ブルックサイド・ドライブ 531

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維の蛍光色素含量を減少するための方
    法であって、繊維に含まれる蛍光色素を十分なオゾンと
    分離した処理で接触し、該処理された繊維の蛍光を減少
    する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、該繊維
    がセルロース繊維である方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法であっ
    て、該繊維が再生紙から得られる方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の1つに記載の方法であ
    って、該繊維が、分離したオゾンの処理の間において水
    で洗浄される方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の1つに記載の方法であ
    って、該繊維がオゾンの分離された処理の間において漂
    白剤と接触される方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、該漂白
    剤が過酸化水素よりなる方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の1つに記載の方法であ
    って、該繊維が、オゾンの分離された処理の間において
    洗浄水、または処理溶液と接触される方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7の1つに記載の方法であ
    って、使用されるオゾンの全量は、生じた繊維の蛍光指
    数が0.70以下の程度であるように繊維の蛍光を減少
    するのに十分である方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の方法であって、該生じ
    た繊維の蛍光指数が0.6以下である方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9の1つに記載の方法で
    あって、該処理で使用される全オゾン量が、処理される
    乾燥繊維の重量を基にして約0.2から1.5wt%の
    範囲である方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から9の1つに記載の方法で
    あって、該処理で使用される全オゾン量が、処理される
    乾燥繊維の重量を基にして約0.5から1.0wt%の
    範囲である方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から11の1つに記載の方法
    であって、分離された各々の処理で使用されるオゾンの
    量がほぼ同じである方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から12の1つに記載の方法
    であって、2つの分離されたオゾン処理が用いられる方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法であって、2
    つの分離された各々のオゾン処理で使用されるオゾンの
    量がほぼ同じである方法。
  15. 【請求項15】 蛍光色素を含有する紙をリサイクルす
    るための方法であって、 (i )紙をパルプ状にし、インク抜きをすること;およ
    び (ii)請求項1 から14の1つに記載の方法を用いて該
    インク抜きされたパルプ繊維を処理することを具備した
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法であって、更
    に (iii )該蛍光除去されたパルプ繊維の引き続きの洗浄
    および/または漂白処理を具備した方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法であって、引
    き続きの処理が漂白を具備する方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法であって、該
    漂白剤が過酸化水素よりなる方法。
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