JPH0859407A - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤

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JPH0859407A
JPH0859407A JP21069594A JP21069594A JPH0859407A JP H0859407 A JPH0859407 A JP H0859407A JP 21069594 A JP21069594 A JP 21069594A JP 21069594 A JP21069594 A JP 21069594A JP H0859407 A JPH0859407 A JP H0859407A
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JP
Japan
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vitamin
antibacterial
organic solvent
antimicrobial agent
antibacterial agent
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JP21069594A
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English (en)
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Norikazu Fujii
則和 藤井
Katsumi Yuasa
克己 湯浅
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Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐性菌が出現することなく、かつ広い抗菌活
性スペクトルを有する抗菌剤を提供する。 【構成】 本発明は、ビタミンD類を有機溶剤に溶か
し、少なくとも1時間以上、溶液の品温を10〜100
℃で保持してなる抗菌剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌剤、詳しくは、ビタ
ミンD類を有機溶剤に溶かして得られる抗菌剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】抗菌剤は種々知られているが、長期間使
用における耐性菌の出現、抗菌活性スペクトルが狭いな
どの問題点をもっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
問題を解決するためになされたもので、長期間使用して
も耐性菌が出現しない、かつ広範囲の抗菌活性スペクト
ルを有する抗菌剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究した結果、ビタミンD類は、
それ自身抗菌活性がないのに、それらの所定量を有機溶
剤に溶かし、所定時間以上、溶液の品温を所定の温度に
保持すると、ビタミンD類は抗菌活性を有するものに変
化するとの知見に基づいて、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、ビタミンD類を有機
溶剤に添加して得られる抗菌剤に関する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいてビタミンD類とは、プロビタミンD類、ビタミン
D類、またはそれらD類の混合物、並びにプロビタミン
D類、ビタミンD類、またはそれらD類の混合物の含有
物と定義される。そしてプロビタミンD類としては、エ
ルゴステロール(ergosterol)、7−デヒド
ロコレステロール(7−dehydrocholest
erol)、22−ジヒドロエルゴステロール(22−
dihydroergosterol)、7−デヒドロ
シトステロール(7−dehydrositoster
ol)、7−デヒドロスチグマステロール(7−deh
ydrostigmasterol)、7−デヒドロカ
ンペステロール(7−dehydrocampeste
rol)の群から選ばれた一つのもの、または複数のも
のの混合物であり、ビタミンD類としては、ビタミンD
2、D3、D4、D5、D6、D7の群から選ばれた一つのも
の、または複数のものの混合物である。
【0007】なお、前記ビタミンD類含有物としては、
例えば、しいたけ、まいたけ、えのきたけ、しめじたけ
などのきのこ類、あおさ、あおのり、あまのり、あら
め、いわのり、おごのり、昆布、ひじき、わかめ、もず
くなどの藻類、アスペルギルス・ニガー(Asperg
illus niger)、アスペルギルス・オリゼー
(Aspergillus oryzae)、アスペル
ギルス・ソーヤ(Aspergillus soya
e)などの糸状菌の液体または固体培養の菌体類または
培養物類、米麹、醤油麹、ふすま麹などの麹類、サッカ
ロミセス・セルビシェ(Saccharomyces
cervisae)、サッカロミセス・ルキシー(Sa
ccharomyces rouxii)、カンジダ・
ウチリス(Candida utilis)などの酵母
菌体類または培養物類、ならびにそれら菌体類から酵母
エキスを抽出して得られる残渣類、酒粕、醤油粕などの
醸造粕類、または各種魚油類などを好適なものとして挙
げることができる。これらのビタミンD類含有物が有機
溶剤に溶けにくい場合は、懸濁状態にすることにより、
本発明が達成できる。すなわち、そのような状態を維持
することにより、それらに含有しているビタミンD類が
有機溶剤に溶け出るからである。
【0008】本発明の抗菌剤は、前記ビタミンD類を有
機溶剤に添加することにより製造されるが、具体的には
所定量の前記ビタミンD類を有機溶剤に添加し、所定時
間以上、溶液の品温を所定温度に保持して、ビタミンD
類を抗菌活性のあるもの(以下、抗菌物と略称する)に
変えることにより製造される。その有機溶剤としてはビ
タミンD類を溶かす能力があればよく、特に制限されな
いが、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、2−プロパノール、ブタノールなどのアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢
酸エチル、n−プロパノール酢酸などのエステル類、ジ
エチルエーテルなどのエーテル類、クロロホルム、4塩
化炭素などの塩素化有機化合物類、ベンゼン、ヘキサン
など有機溶剤類、各種穀物、各種魚、各種動物から搾取
される油脂類を挙げることできる。これらの中でも、特
にメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノ
ール、アセトン、酢酸エチルなどを好適なものとして挙
げることができる。これらの有機溶剤の中で水に溶ける
もの、例えば、メタノール、エタノール、アセトンを、
水溶液として、例えば、有機溶剤濃度として10%(v
/v)以上、好ましくは50%(v/v)以上の溶液と
して用いてもよい。
【0009】ビタミンD類の前記の溶剤に添加する量
は、0.01%(w/v)〜50%(w/v)、好まし
くは0.05%(w/v)〜20%(w/v)である。
なお、これらの量が0.01%未満のときは、得られる
抗菌剤の抗菌活性が弱いのでコスト的に見合わず、50
%越えるときは、ビタミンD類が溶剤に完全に溶けなく
なるので、添加する意味がなくなる。
【0010】有機溶剤に前記のような濃度でビタミンD
類を溶かし、次にその溶液を、1時間以上、好ましくは
5時間以上、より好ましくは24時間以上、溶液の品温
を10〜100℃、好ましくは20〜90℃、より好ま
しくは40〜80℃に保持すると、ビタミンD類は抗菌
物に変化する。なお、前記温度が10℃未満の場合、ま
た時間が1時間未満の場合は十分な活性のある抗菌物が
生成しない。なお、時間が120日を越えると抗菌物の
生成は平衡状態になるので、それ以上の時間は意味のな
いものになる。また温度が100℃を越えた場合も抗菌
物が生成しない。
【0011】ビタミンD類を添加した有機溶剤を前記品
温温度に保持するとき、有機溶剤が蒸発しないように有
機溶剤を入れた容器は密閉しておくのが好適であるが、
該容器に還流冷却管をつけて蒸発する有機溶剤を該容器
に戻す方法なども好適に採用される。また前記溶剤を加
温する場合は、マントルヒーター、ホットプレートなど
を用いればよい。
【0012】なお、ビタミンD類を溶かした有機溶剤溶
液を前記品温温度に保持するとき、その溶液に初発の溶
存酸素濃度として少なくとも0.1ppb、好ましくは
0.5ppb以上の酸素を存在させると、抗菌物の生成
が増大する。そして、その溶液に酸素を溶かす方法は、
大気圧下にその溶液をよく攪拌するだけで十分である
が、エアレーションなどを行なってもよい。そして、各
種有機溶剤の飽和溶存酸素濃度(例えば、エタノールの
場合、20℃で400ppm)まで酸素を溶かしても本
発明は達成できる。また前記溶液に光を直接照射する
と、抗菌物の生成が促進される。光は任意の波長のもの
でよく、また単色光でも複合光でもよい。例えば、自然
光、またハロゲンランプ、タングステンランプ、蛍光
灯、紫外線ランプからの光を挙げることができる。な
お、自然光の場合、照射量には制限がないが、タングス
テンランプ、ハロゲンランプ、白熱灯、蛍光灯の光の照
射の場合、その量は、50万ルックス、好ましくは30
万ルックス以下である。また紫外線ランプの光の照射の
場合、その量は、5万ルックス、好ましくは3万ルック
ス以下である。それらの値以上の場合は抗菌物が分解し
て抗菌活性のないものになってしまう。
【0013】本発明の抗菌剤は前記のようにして製造さ
れる抗菌物を含む有機溶剤溶液そのものであるが、それ
らを有効成分として含有してなるものを本発明の抗菌剤
とすることもできる。また、抗菌物を含有する前記有機
溶剤溶液から抗菌物を採取しても本発明の抗菌剤とする
こともできる。この採取には、通常の抗菌物の採取法が
採用される。例えば、抗菌物を含有している有機溶剤溶
液から有機溶剤を通常の手段で、例えば、減圧濃縮(フ
ラッシュまたはロータリーエバポレターなどで)などで
除去して、濃縮物または乾固したものとして採取され
る。
【0014】更には抗菌物含有の前記有機溶剤溶液、濃
縮物、乾固物をHPLC、または通常のオープンのカラ
ムクロマトグラフィーにかけて抗菌物を分画精製しても
よい。その際、ODS系の充填剤を詰めたカラムが好適
に利用される。そして、溶出剤としてメタノール、エタ
ノール系などのものを用いると、抗菌物はビタミンD類
の溶出画分より前に分れて溶出する。ODS系充填剤と
しては、通常のものが使用できる。例えば、ODS−A
M120−S50(YMS Co.製)などを挙げるこ
とができる。このようにして、分画精製された抗菌物
(本発明の抗菌剤)が得られる。そして分画精製画分液
単独を、またはそれを濃縮した濃縮物、または濃縮物の
乾固物、またそれらを有効成分として含有してなるもの
を本発明の抗菌剤としてよい。
【0015】本発明の抗菌剤は、例えば、ショ糖脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、キラヤサポ
ニンなどを用いて、乳化物としたり、またアルコール
類、アセトン、酢酸エチルなどに希釈、溶解などして、
製品化される。またこの抗菌剤には、通常の担体または
賦形剤が適当量添加されてもよい。そして、それらは、
溶液、分散液、乳剤、粉末剤、錠剤、カプセル入れなど
の形状になし得る。
【0016】また本発明の抗菌剤は各種微生物、例えば
糸状菌類、例えば、アスペルギルス(Aspergil
lus)属、ペニシルウム(Penicillium)
属、酵母類、例えば、カンデダ(Candida)属、
チゴサッカロミセス(Zygosaccharomyc
es)属、サッカロミセス(Saccharomyce
s)属、細菌類、例えば、バチルス(Bacillu
s)属、スタヒロコッカス(Staphylococc
us)属、エスシェリヒア(Escherichia)
属、サルモネラ(Salmonella)属、シュウド
モナス(Pseudomonas)属、ビブリオ(Vi
brio)属、クロストリジウム(Clostridi
um)属、キャンピロバクター(Campylobac
tor)属、フラボバクテリウム(Flavobact
erium)属、セラチャ(Serratia)属、プ
ロテウス(Proteus)属に属す微生物に作用し
て、それらの細胞を殺す(殺菌作用を有する)。すなわ
ち、広範囲の抗菌活性スペクトルを有する。そして、こ
れらの微生物に対して長期間作用させても、合成抗菌剤
において観察されるような耐性菌は出現しない。
【0017】それで、本発明の抗菌剤は、飼料用または
食品添加用の抗菌剤、保存剤、殺菌剤として、特に好適
にはヒラメ養殖などの飼料用添加剤して使用される。ま
た医薬品・化粧品用抗菌剤、農業用殺菌剤、工業用防菌
・防黴剤などとして使用される。本発明の抗菌剤を使用
する場合、例えば、有機溶剤の除去、または分画精製し
て得られる乾燥物として0.01〜20%(w/w)、
好ましくは0.1〜5%(w/w)の割合で目的の適用
物に添加される。0.01%(w/w)未満では抗菌作
用がえられず、また20%(w/w)を超える場合は添
加される食品等の味を損ねるので好ましくない。
【0018】
【発明の効果】本発明の抗菌剤は、糸状菌、酵母、細菌
の広範囲の微生物に作用し、それらの細胞を殺す、すな
わち、広い抗菌活性スペクトルをもつ。また長期間使用
しても耐性菌は出現しない。それで非常に有用価値の高
いものである。また安価なビタミンD類から簡単に得ら
れるので安価なものでもある。
【0019】
【実施例】以下本発明を実施例をもって説明する。本発
明においては、抗菌剤の抗菌活性は次の培地を用いて以
下の2つの方法で行なった。 1)使用培地(1l当りの組成) 糸状菌:米麹汁寒天(寒天20%含有)斜面培地。 酵母:グルコース、20.0g;酵母エキス、2.0
g;硫酸マグネシウム、0.5g;ペプトン、5.0
g; リン酸二水素カリウム、1.0g;pH5.7、
蒸留水。 細菌:酵母エキス、2.5g;ペプトン、5.0g;グ
ルコース、1.0g;pH7.0、蒸留水。
【0020】2)抗菌活性測定法 方法1:上記組成の液体培地を121℃、15分の条件
でオートクレーブ殺菌した後、細菌類および酵母類を培
養し、菌液を得る。糸状菌類については前記斜面培地に
30℃、7日間培養し胞子を形成させた。細菌類および
酵母類については、前記液体培地と同じ条件で予め殺菌
し、約40〜50℃に冷ました寒天固体培地(前記液体
培地に寒天20g添加したもの)10mlに前記菌液
0.5mlを添加し、次に無菌的にシャーレ内で混合し
てプレートを作製した。糸状菌については培地1mlあ
たり胞子数1×108個になるように、前記酵母用培地
に寒天20g/lを添加した培地10mlに前記胞子を
懸濁したプレートを作製した。直径6mmのペーパーデ
スクに本発明の抗菌剤の所定量を滲み込ませ、前記プレ
ートの上においた。更に、該プレートを、糸状菌および
酵母の場合は25℃で48時間、細菌の場合は37℃で
24時間、インキュベートした。その結果ペーパーデス
クの周りに生じた各菌の生育阻止円の直径(mm)から
抗菌活性を測定した。
【0021】方法2: a)酵母、細菌 上記組成の培地に本発明の抗菌剤を各種濃度(乾燥物と
して)で添加した液体培地を作成した。その培地5ml
を試験管にとり、前記同様に殺菌した。それに前記同様
に前培養して得た菌液を細胞数が1×108個/mlに
なるように添加した。次に前記同様な条件で培養した。
この培養物について、細胞数を平板培地法で計測した。 b)糸状菌 前記酵母用液体培地に寒点20g/l添加した培地に本
発明の抗菌剤を各種濃度(乾燥物)で添加した。その培
地のプレート(直径10cm)を作成し、1×108
/mlの胞子懸濁液100μlを塗抹した。前記同様に
培養し、プレート上に糸状菌が生育するかどうかを観察
した。この方法2により、最小生育阻止濃度(MIC)
を求めた。
【0022】実施例1 エタノール100mlを500ml容丸底フラスコにと
り、エルゴステロール1gを添加した後、攪拌して大気
中の酸素を吸収させた(溶存酸素濃度、200pp
m)。更にフラスコに還流冷却管をとりつけ、エタノー
ルの蒸発を防いだ。次に光を遮断して14日間、溶液の
品温を70℃に保持した。この溶液(本発明の抗菌剤)
をHPLCで分析した。エルゴステロールをエタノール
に添加した直後のクロマトグラム図は図1に、また前記
の温度に保持したものについては図2に示される。図1
に示される主ピークはエルゴステロールのものである。
図2に示されるように前記温度に保持されたものについ
ては、完全にエルゴステロールのピークがなくなり、カ
ラム保持時間(リテンションタイム)が5分以内である
ピークのものに変化した。このことはエルゴステロール
が完全に他の物質に変化したことを意味する。次に前記
温度に保持したものについて、カラム保持時間が5分以
内に出現するピークのものが抗菌活性をもつかどうかに
ついて、抗菌活性測定方法1を使って検討した。1分毎
に溶出液を分画し、その分画液15μlについて抗菌活
性を調べ、表1の様な結果を得た。なお、抗菌活性の指
示菌としてEscherichia coli IAM
1253を用いた。
【0023】
【0024】表1から、カラム保持時間1分から4分に
かけて出現するピークを有する物質が抗菌物(本発明の
抗菌剤)であることが分る。このことから本発明の抗菌
剤は単一のものではなく各種物質の混合物であることが
分った。なお、図1に示されるものについても図2と同
様に溶出液を分画して抗菌活性を測定したが、どの分画
液にも抗菌活性は見出せなかった。
【0025】実施例2 300ml容丸底フラスコにビタミンD21gをとり、
更に2−プロパノール100mlを加え、ビタミンD2
に溶解した。次に十分攪拌し、酸素を十分吸収させた後
(溶存酸素濃度、200ppm)、品温が50℃になる
ようにして10日おいた。この溶液(本発明抗菌剤)に
ついて、表2に示される各種微生物に対する抗菌活性を
前記方法2の最小生育阻止濃度(MIC)測定法で測定
し、その結果を表2に示した。なお、抗菌剤の濃度は、
抗菌剤から2−プロパノールを完全に蒸発除去させて得
た乾燥物に換算して得たものである。
【0026】
【表2】
【0027】表2から本発明の抗菌物は細菌類、糸状菌
類、酵母類の広範囲の微生物について抗菌活性、すなわ
ち広い抗菌活性スペクトルをもっていること、また低濃
度で活性があることが分る。
【0028】実施例3 エルゴステロール、7−デヒドロコレストール、ビタミ
ンD2、ビタミンD3の各々について、それらの1gを3
00ml容丸底フラスコにとり、更に2−プロパノール
100mlを加え、それらを溶かした。十分攪拌し、酸
素を吸収させた後(溶存酸素濃度、200〜300pp
m)、直径8cmのガラスシャーレに入れ、蓋をしない
で品温50℃で30ワットの白色燈(100ボルト)を
用いて、10cmの距離から14日間前記溶液を直接照
射した(15,000ルックス)。前記各物質から照射
物(本発明抗菌剤)の各々の15μlを方法1の抗菌活
性試験に供した。供試菌株としてはヒラメ養殖において
パラコロ病に感染したヒラメから分離した細菌エドワジ
エラ・タルダ(Edwardiera tarda)の
一菌株A1を用いた。その結果を表3に示した。
【0029】 +、++、+++については表1と同様に定義される
【0030】表3から各物質から得られる本発明の抗菌
剤は、細菌エドワジエラ・タルダ菌に対して強い抗菌活
性があることが分る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エルゴステロールをエタノールに溶かした直後
に、その溶液をHPLCにかけたときのクロマトグラム
【図2】エルゴステロールをエタノールに溶かし、14
日間、品温を50℃に保持した後、その溶液をHPLC
にかけたときのクロマトグラム図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンD類を有機溶剤に添加してなる
    抗菌物剤。
  2. 【請求項2】 ビタミンD類を有機溶剤に、0.01%
    (w/v)〜50%(w/v)添加し、1時間以上、溶
    液の品温を10〜100℃に保持することを特徴とする
    抗菌剤の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1の抗菌剤から有機溶剤を除去し
    てなる抗菌剤。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の抗菌剤をO
    DS系充填剤を有するカラムで、メタノール、またはエ
    タノールを溶出液として分画したとき、ビタミンD類が
    溶出する画分の前に溶出する分画を採取することを特徴
    とする抗菌剤の製造法。
JP21069594A 1994-08-12 1994-08-12 抗菌剤 Pending JPH0859407A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0838155A1 (de) * 1996-10-22 1998-04-29 Beiersdorf Aktiengesellschaft Antiadhäsive Sterole und Sterolderivate
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CN114606135B (zh) * 2022-01-24 2023-09-29 宁波大学 一种海绵共附生真菌及其在制备甾醇类化合物中的应用

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