JPH085905A - 焦点検出装置を有するカメラ - Google Patents

焦点検出装置を有するカメラ

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JPH085905A
JPH085905A JP7004920A JP492095A JPH085905A JP H085905 A JPH085905 A JP H085905A JP 7004920 A JP7004920 A JP 7004920A JP 492095 A JP492095 A JP 492095A JP H085905 A JPH085905 A JP H085905A
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flag
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点検出装置において、比較的狭い範囲の光
電変換素子部からの出力に基づいて焦点検出を行なわせ
る際に焦点検出不能と判定されることで、光電変換素子
部の範囲を拡大して焦点検出を行なわせる際に測距フレ
ーム外の被写体に対して焦点検出を行なってしまうこと
を防止する。 【構成】 使用レンズによって生じる最大デフォーカス
量が上記狭い範囲で焦点検出を行なわせた時の検出能力
以内の時には範囲を拡大しての焦点検出を防止すること
で、フレーム外の対象に対する焦点検出を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ等に用いられる焦
点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの焦点検出装置の一つのタ
イプとして、撮影レンズの射出瞳を分割し、各瞳領域を
通過した光束が形成する複数の像の、相対位置変位を観
測することによって、撮影レンズの焦点状態を検出する
方法が知られている。
【0003】具体的には、焦点検出用の光学系によっ
て、撮影レンズの射出瞳を2つに分割し、その分割され
た2領域を通過した各光束は蓄積型の光電変換素子列
(例えば、CCDセンサ列)上に像を形成する。そし
て、そのセンサ出力信号をA/D変換した後、全部ある
いは一部の範囲の信号を抽出して処理を施すことによっ
て、2像の相対位置変位を知ることが出来る。
【0004】焦点検出処理としては、ファインダー内の
測距フレームに対応した比較的狭い範囲の信号で焦点検
出を行い、その際に例えば低コントラスト等の検出不能
の場合にはそれよりも広い範囲の信号が改めて焦点検出
動作を行なわせる方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
狭い範囲の信号で焦点検出を行なって低コントラストと
判定された場合でも、その際に使用されている撮影レン
ズによって生じる最大デフォーカス量が上記比較的狭い
範囲の信号で焦点検出を行なった時の焦点検知能力より
も小の時には、上記範囲を拡大しても測距フレーム内の
対象に対して適正に焦点検出を行わせることが出来ない
こととなる。
【0006】従って、上記の場合に範囲を拡げて焦点検
出処理を実行させると測距フレーム外の被写体に対して
焦点検出動作を行なってしまうおそれが生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事項に鑑
み、装着された撮影レンズによって生じる最大デフォー
カス量が上記比較的に狭い範囲での焦点検出能力以内の
時には、該狭い範囲での焦点検出動作で焦点検出不能と
判定されても範囲を拡大しての焦点検出動作の実行を禁
止することにより、上記の不都合を防止せんとするもの
である。
【0008】
【実施例】先ず初めに、本発明における焦点検出原理を
図1を用いて説明する。焦点検出されるべき撮影レンズ
LNSと光軸を同じくしてフィールドレンズFLDが配
置される。その後方の光軸に関して対称な位置に2個の
2次結像レンズFCLA、FCLBが配置される。さら
にその後方にセンサ列SAA、SABが配置される。2
次結像レンズFCLA、FCLBの近傍には絞りDI
A、DIBが設けられる。フィールドレンズFLDは撮
影レンズLNSの射出瞳を2個の2次結像レンズFCL
A、FCLBの瞳面にほぼ結像する。その結果、2次結
像レンズFCLA、FCLBにそれぞれ入射する光線束
は撮影レンズLNSの射出瞳面上において各2次結像レ
ンズFCLA、FCLBに対応する互いに重なり合うこ
とのない等面積の領域から射出されたものとなる。フィ
ールドレンズFLDの近傍に形成された空中像が2次結
像レンズFCLA、FCLBによりセンサ列SAA、S
ABの面上に再結像されると、光軸方向の空中像位置の
変位に基づいて、センサ列SAA、SAB上の2像はそ
の位置を変えることになる。従って、センサ列上の2像
の相対位置の変位(ずれ)量を検出すれば、撮影レンズ
LNSの焦点状態を知ることができる。
【0009】図2にセンサ列SAA、SAB上に形成さ
れた2像の光電変換出力の例を示す。SAAの出力をA
(i)、SABの出力をB(i)とする。尚この例では
センサの画素数を40画素(i=0,…,39)として
いる。
【0010】像信号A(i)、A(i)から像ずれ量P
Rを検出する信号処理方法としては特開昭58−142
306号公報、特開昭59−107313号公報、特開
昭60−1015313号公報、あるいは特開昭61−
160824号公報等が本出願人により提案されてい
る。
【0011】上記各公報等により開示される方法にて得
られた像ずれに基づいて撮影レンズの焦点調節を行い、
いわゆる合焦状態における2像の関係を示したかが図3
であり、このとき2像は△なるずれ量を呈してしいる。
これは、図1の2次結像光学系の調整によって生ずる合
焦状態での2つのセンサ列上の光学像の変位量である。
本発明は後述するようにこの△を調整工程で処理装置内
の不揮発性メモリに記憶させておき、検出された像ずれ
量PRから△を減算した量が、ある所定値以内となった
とき合焦と見なすようにしている。
【0012】なお図2、図3に示す光電変換信号列はA
GC(Auto Gain Control)がセンサ
列SAAの中央部の範囲で有効の場合(以下「中央部A
GC」と記す)を示している。即ち、図に示した「AG
C範囲」にある画素上に形成される光学像の輝度でセン
サの蓄積動作を制御して、該範囲の光電変換信号が飽和
しないように制御するものである。図2、図3の信号は
中央部AGC範囲内に信号の最大値があるため適正な出
力となっているが、図4に示すように中央部AGC範囲
外に信号出力の最大値があるとき、AGC範囲内の出力
は適正でも、範囲外の信号は電気的に飽和してしまい、
この像信号を用いて像ずれ量検出の信号処理を行うと、
飽和している部分の影響で誤った像ずれ量を検出してし
まう。そこで、この様な場合にはAGCの範囲をセンサ
列全域に拡げること(以下「全域AGC」と記す)によ
って、図5のような適正な光電変換信号を得ることがで
きる。
【0013】上記AGC範囲切換の可能なラインセンサ
装置SNSの例を図6に示す。
【0014】センサ列SAA、SABは公知のCCDラ
インセンサであり、これは図1のセンサ列に相当してい
る。φ1 、φ2 はCCD駆使用のクロック、SHは所定
時間高電位(以下“H”と略記し、低電位を“L”と略
記する)となる事で光電変換素子に蓄積された電荷をC
CD部(電荷転送部)に転送させる信号、CLRは
“H”状態で光電変換素子をクリアするクリア信号であ
る。SSCNTは信号φ1、φ2 、SH、CLRを受け
て光電変換素子部、CCD部を制御するSNS内部の制
御回路である。センサ列SAA、SAB上に形成された
光像の光電変換出力は変換像巾器OAMPを介して、φ
1 、φ2 に同期して信号OSとして時系列的に出力され
る。
【0015】ST1 、ST2 、ST3 はAGC用の測光
素子であり、フォトダイオードから構成され変換増巾器
AAMPを介して、信号AGCとして出力される。セン
サ列SAA上に形成される光像はST1 、ST2 、ST
3 上にも形成され、従ってSAA上と同一の光像がAG
C制御に利用されることになる。MOS1、MOS2は
測光素子ST1、ST3の出力のスイッチング用のMO
Sトランジスタであり、信号CAGCが“H”のとき導
通し、信号SAGCは測光素子ST1、ST2、ST3
各出力の加算されたものとなる。信号CAGCが“L”
のときMOS1、MOS2は非導通となり、信号SAG
Cは中央の測光素子ST2の出力のみとなる。以上をま
とめると信号CAGCが“H”のときには、全域AGC
となり“L”のときには中央部AGCとなる。
【0016】尚、AGC制御の具体的な方法については
後述のフローチャートを用いて詳述する。
【0017】図7は本発明に関わる自動焦点装置を備え
たカメラの実施例を示す回路図である。
【0018】図においてPRSはカメラの制御装置で、
例えば、内部にCPU(中央処理装置)、ROM、RA
M、EEPROM(電気的消去可能プログラマブルRO
M)A/D変換機能を持つ1チップのマイクロ・コンピ
ュータであり、ROMに格納されたカメラのシーケンス
プログラムに従って、自動露出制御機能、自動焦点検出
機能、フィルムの巻き上げ・巻戻し等のカメラの動作を
行っている。EEPROMは不揮発性メモリの一種で、
先に述べた△のデータを始め、各種の調整データが工程
において書き込まれている。
【0019】コンピュータPRSは通信信号SO、S
I、SCLKを用いて、周辺回路およびレンズと通信
し、各々の回路やレンズの動作を制御する。
【0020】SOはコンピュータPRSから出力される
データ信号、SIはコンピュータPRSに入力されるデ
ータ信号、SCLKは信号SO、SIの同期信号であ
る。
【0021】LCMはレンズ通信バッファ回路であり、
カメラが動作中のときはレンズ用電源VLをレンズに与
え、コンピュータPRSからの信号CLCMが高電位レ
ベルのときは、カメラとレンズ間通信のバッファとな
る。
【0022】コンピュータPRSがCLCMを“H”に
して、SCLKに同期して所定のデータをSOから送出
すると、バッファ回路LCMはカメラ・レンズ間接点を
介して、SCLK、SOの各々のバッファ信号LCK、
DCLをレンズへ出力する。それと同時にレンズからの
信号DLCのバッファ信号をSIに出力し、コンピュー
タPRSはSCLKに同期してSI信号を受けレンズの
データを入力する。
【0023】SDRは焦点検出用のライセンサ装置SN
Sの駆動回路であり、信号CSDRが“H”のとき選択
されて、SO、SI、SCLKにてコンピュータPRS
から制御される。
【0024】尚信号CKとはCCD駆使用クロックφ
1 、φ2 を生成するためのクロックであり、信号INT
ENDは蓄積動作が終了したことをPRSへ知らせる信
号である。
【0025】ライセンサ装置SNSの出力信号OSはク
ロックφ1 、φ2 に同期した時系列の図6にて述べた像
信号であり、駆動回路SDR内の増幅回路で増幅された
後、AOS信号としてコンピュータPRSに出力され
る。コンピュータPRSはAOS信号をアナログ入力端
子から入力し、信号CKに同期して、内部のA/D変換
機能でA/D変換後RAMの所定のアドレスに順次格納
する。
【0026】同じく装置SNSに出力信号であるSAG
Cは、装置SNS内のAGC制御用センサ(図6のST
1 〜ST3 )の出力であり、回路SDRに入力されて、
装置SNSの蓄積制御に用いられる。該回路SDRの一
連の動作については後述する。
【0027】SPCは撮影レンズを介して光を受光する
露出制御用の測光センサであり、その出力SSPCはコ
ンピュータPRSのアナログ入力端子に入力され、A/
D変換後、移動露出制御(AE)に用いられる。
【0028】DDRはスイッチ・センスおよび表示用回
路であり、信号CDDRが“H”のとき選択されて、S
O、SI、SCLKを用いてコンピュータPRSから制
御される。即ち、コンピュータPRSから送られてくる
データに基づいてカメラの表示を切り替えたり、不図示
のレリーズボタン(スイッチSW1 、SW2 に連動)を
はじめモード設定ボタン等の各種操作部材に連動するス
イッチ群SWSのオン・オフ状態をコンピュータPRS
に連絡する。
【0029】MDR1、MDR2はフィルム給送、シャ
ッターチャージ用モーターMTR1、MTR2の駆動回
路で、信号M1F、M1R、M2F、M2Rでモーター
正転・逆転を実行する。
【0030】MG1、MG2は各々シャッター先幕・後
幕走行開始用マグネットで、信号SMG1、SMG2増
幅トランジスタTR1、TR2で通電され、PRSによ
りシャッター制御が行われる。
【0031】尚、スイッチ・センス及び表示用回路DD
R、モーター駆動回路MDR1、MDR2シャッター制
御は、本発明と直接関わりがないので、詳しい説明は省
略する。
【0032】AUTは補助光投光ユニットであり、不図
示の部材にてカメラ本体に装着され、カメラからの信号
SALに応答してトランジスタATRがオンし、補助光
源用LED、ALEDに通電させて発光させる。ALN
SはALEDの光を被写体に適切に照射させるためのレ
ンズである。
【0033】同期信号LCKと同期してレンズ内制御回
路LPRSに入力される信号DCLは、カメラからレン
ズFLNSに対する命令のデータであり、命令に対する
レンズの動作が予め決められている。
【0034】回路LPRSは、所定の手続きに従ってそ
の命令を解析し、焦点調節や絞り制御の動作や、出力D
LCからのレンズの各種パラメータ(開放Fナンバー、
焦点距離、デフォーカス量対繰り出し量の係数等)の出
力を行う。
【0035】実施例では、全体繰り出しの単レンズの列
を示しており、カメラから焦点調節の命令が送られた場
合には、同時に送られてくる駆動量・方向に従って、焦
点調節用モーターLMTRを信号LMF、LMRによっ
て駆動して、光学系を光軸方向移動させて焦点調節を行
う。光学系の移動量はエンコーダ回路ENCのパルス信
号SENCでモニターして、所定の移動が完了した時点
で、信号LMF、LMRを“L”にしてモーターLMT
Rを制御する。
【0036】カメラから絞り制御の命令が送られた場合
には、同時に送られてくる絞り段数に従って、絞り駆動
用としては公知のステッピング・モーターDMTRを駆
動する。尚、ステッピング・モーターはオープン制御が
可能なため、動作をモニターするためのエンコーダを必
要としない。
【0037】上記構成によるカメラの動作について図9
のフローに従って説明する。
【0038】不図示の電源スイッチが操作されると、マ
イクロコンピュータPRSへの給電が開始され、PRS
はROMに格納されたシーケンスプログラムの実行を開
始する。
【0039】図9は上記プログラムの全体の流れを表わ
すフローチャートである。
【0040】上記操作にてプログラムの実行が開始され
ると、ステップ(002)においてレリーズボタンの第
1ストロークにてオンとなるスイッチSW1 の状態検知
がなされ、スイッチSW1 がオフのときには、ステップ
(003)でPRS内のRAMに設定されている制御用
のフラグが全てクリアされる。尚、このスイッチSW1
の検出はコンピュータPRSから信号CDDRをHとな
し回路DDRを選択し、スイッチSW1 の検知命令とし
てのSO信号をDDRに伝えることにより、スイッチS
1 の状態検知をDDRにて行い、その結果をSI信号
としてPRSに伝えることにて行う。上記ステップ(0
02)、(003)はスイッチSW1 がオンとなるか、
あるいは電源スイッチがオフとなるまでくり返し実行さ
れ、SW1 がオンとなることによってステップ(00
4)へ移行する。
【0041】ステップ(004)は、「AE制御」のサ
ブルーチンを意味している。この「AE制御」サブルー
チンでは測光演算処理、露光制御ならびに露光後のシャ
ッターチャージ、フィルム巻上げ等の一連のカメラ動作
制御が行われる。
【0042】なお、「AE制御」サブルーチンは本発明
とは直接関わりがないので詳細な説明は省略するが、こ
のサブルーチンの機能の概要は次の通りである。
【0043】SW1 がオン中はこの「AE制御」サブル
ーチンが実行され、その度にカメラのモード設定や測光
および露光制御演算、表示が行われる。不図示のレリー
ズボタンの第2ストロークでスイッチSW2 がオンにな
ると、マイクロコンヒーュータPRSの持つ割り込み処
理機能によってレリーズ動作が開始され、上記露光制御
演算で求められた露光量に基づいて絞りあるいはシャッ
タ秒時の制御を行い、露光終了後にはシャッタ・チャー
ジおよびフィルム給送動作を行うことによってフィルム
1コマの撮影が実行する。
【0044】さて、ステップ(004)にて「AE制
御」が終了すると、ステップ(005)の「AF制御」
サブルーチンが実行される。
【0045】図10に「AF制御」サブルーチンのフロ
ーチャートを示す。
【0046】先ずステップ(102)でフラグPRMV
の状態を検知する。PRMVは後で述べるようにレンズ
制御に関わるフラグであるが、前述したようにSW1
フ中はステップ(003)にて総てのフラグがクリアさ
れているので、SW1 オンから初めてステップ(00
5)の「AF制御」サブルーチンがコールされたときに
は、フラグPRMVも0であるのでステップ(106)
へ移行する。
【0047】ステップ(106)ではフラグAUXJF
の状態を検知する。AUXJFは補助光制御に関わるフ
ラグであり、前述したようにフラグAUXJFもφであ
るからステップ(108)へ移行する。
【0048】ステップ(108)は「像信号入力」のサ
ブルーチンであり、このサブルーチンを実行すること
で、マイクロコンピュータPRSのRAM上の所定アド
レスにセンサ装置SNSからの像信号のA/D変換信号
が格納される。
【0049】「像信号入力」サブルーチンについては図
11にフローチャートを示しており、詳細については後
で述べる。
【0050】ステップ(111)ではフラグAUXMO
Dの状態を検知する。フラグAUXMODの補助光モー
ドであることを表わすフラグである。補助光に関する制
御は後で述べる。
【0051】前述したようにフラグAUXMODも0で
あるからステップ(112)に移行する。ステップ(1
12)ではフラグLLFLGの状態検知を行う。LLF
LGはステップ(108)の「像信号入力」サブルーチ
ン内で設定されるフラグで、被写体輝度が低い場合には
1にセットされる。ここでは被写体輝度が充分あるもの
(LLFLGは0)として説明を進める。フラグLLF
LGは0であるからステップ(113)に移行し、被写
体輝度が充分あるということから、補助光モードフラグ
AUXMODをクリアする。
【0052】次にステップ(114)において「焦点検
出」サブルーチンを実行する。
【0053】このサブルーチンのフローチャートは図1
3に示しているが、このサブルーチン内では、RAMに
格納されている像信号データから撮影レンズ焦点を検出
し、合焦状態ならば合焦フラグJFを1にし、被写体が
低コントラストのために焦点検出が不可能であったなら
ば焦点検出不能をフラグAFNGを1にし、両者の内の
いずれかの状態の場合にはレンズ駆動を禁止するための
レンズ駆動禁止フラグLMVDIを1にセットてリター
ンする。また、コントラストが高く合焦でない場合には
デフォーカス量を求める。なお、この時はフラグLMV
DIは0のまま保持される。
【0054】次のステップ(115)では、合焦または
焦点検出不能を表示するための「表示」サブルーチンを
実行する。これは表示回路DDRに所定のデータを通信
して表示装置DSPに表示せしめるわけであるが、この
動作は本発明と直接関わりがないので、これ以上の説明
は省略する。
【0055】さて次のステップ(116)ではフラグL
MVDIの状態を検知する。先に述べたように、レンズ
駆動が必要でない場合にはLMVDIが1にセットされ
るので、ステップ(116)においてフラグLMVDI
が1ならば、ステップ(117)で「AF制御」サブル
ーチンをリターンする。LMVDIが0ならばステップ
(118)に移行してレンズ駆動サブルーチン「レンズ
駆動」を実行する。このサブルーチンについて後で述べ
る。
【0056】「レンズ駆動」サブルーチン(118)が
終了すれば、ステップ(119)にてレンズ駆動実行フ
ラグPRMVを1にセットしたのち、ステップ(12
0)で「AF制御」サブルーチンをリターンする。
【0057】「AF制御」サブルーチンをリターンする
とステップ(002)に戻り、スイッチSW1 がオンの
限り、AE制御とAF制御サブルーチンが絞り返され
る。
【0058】今、図9のメイン・フローにおいて再び
(2回目)ステップ(005)の「AF制御」がコール
されたとすると、ステップ(102)でフラグPRMV
の状態検知が行われる。
【0059】前回の「AF制御」ルーチンでの合焦ある
いは焦点検出不能ならば、フラグPRMVは1にセット
されていないから、ステップ(106)以降の上述のフ
ローを再び実行してゆく。前回レンズ駆動が行われた場
合にはステップ(119)にてPRMVが1にセットさ
れているから、ステップ(103)へ移行する。
【0060】ステップ(103)ではレンズと通信し
て、現在のレンズの駆動状況を検知し、レンズ側からス
テップ(118)で指示した所定の駆動が終了したこと
が知らせられればステップ(105)にてフラグPRM
Vを0にし、ステップ(106)以降のフローを実行し
てゆく。尚、この判定はエンコーダENCからレンズ駆
動中はモニター信号SENCが送出されているので、こ
の信号SENCをコンピュータPRSにて検知すること
にて行われる。また、レンズ側から未だ駆動中であるこ
とが知らされたならばステップ(104)に移行して、
「AF制御」サブルーチンをリターンする。
【0061】従って、「AE制御」サブルーチンではレ
ンズが駆動していてない状態でのみ新たな焦点検知動
作、レンズ制御を行うことになる。
【0062】即ち、通常モードではスイッチSW1 がオ
ンの限り、AEとAF制御サブルーチンが絞り返され、
かつAF制御サブルーチンでは像信号に基づきデフォー
カス量検知がなされ低コントラスト判定がされれば焦点
検出不能表示を行い合焦判定がされれば合焦表示を行
い、非合焦でデフォーカス量が求められると、このデフ
オーカス量分のレンズ駆動がなされ合焦状態へ移行させ
ることとなる。
【0063】次に補助光に関わる動作について説明す
る。
【0064】上記AF制御サブルーチンにおいて被写体
輝度が低い場合には、ステップ(108)の「像信号入
力」サブルーチンにおいてフラグLLFLGが1にセッ
トされ、ステップ(112)のLLFLG状態検知でス
テップ(121)に移行する。
【0065】ステップ(121)では不図示の補助光ユ
ニットAUT装着部材の状態を検知し、ユニットAUT
が装着されていなければステップ(113)へ移行し、
これまで説明してきた通常と同じ動作を行う。ユニット
が装着されていればステップ(122)に移行し、補助
光モードフラグAUXMODを1セットとする。
【0066】次にステップ(123)でフラグAUXU
SEの状態を検知する。AUXUSEは実際に補助光投
光がなされたときに、(フラグAUXMODが1にセッ
トされた状態で)ステップ(108)の「像信号入力」
サブルーチンが実行された時において1にセットされる
フラグである。いま説明している状況では初めて補助光
モードになったわけであるから、それ以前には補助光投
光がなされておらずステップ(124)で一旦「AF制
御」をリターンする。すなわち、この場合ステップ(1
08)で入力した像信号データは焦点検出に用いずに破
棄し、次の「AF制御」において補助光投光状態で像信
号を入力し、これを焦点検出に使用することとなる。
【0067】さて、ステップ(122)にて初めてAU
XMODが1にセットされた状態で、「AF制御」がリ
ターンしての後上記の如くして再び「AF制御」サブル
ーチンがコールされると、ステップ(108)の「像信
号入力」サブルーチンでは補助光投光状態で像信号を入
力し、ステップ(111)での補助光モードフラグAU
XMODの状態検知でステップ(121)に移行する。
この間に補助光ユニットAUTがはずされていなければ
ステップ(122)へ移行する。はずされていればステ
ップ(113)へ移行して、補助光モードフラグAUX
MODを0にし、補助光モードを解除し、通常のAF制
御に戻る。
【0068】ステップ(121)、(122)を経てス
テップ(123)では補助光使用フラグAUXUSEの
状態検知を行う。既にステップ(108)において補助
光投光状態で「像信号入力」サフルーチンを実行してお
りAUXUSEは1にセットされているからステップ
(114)へ移行し、「焦点検出」サブルーチンを実行
する。以降は通常のAF制御と同様である。
【0069】上述したように低輝度の場合であって補助
光ユニットが装着された時にのみ補助光モードとなり、
補助光発光下での検知像信号に基づき焦点調節動作と行
うわけであるが、補助光投光状態で合焦した場合、ステ
ップ(114)の「焦点検出」サブルーチン内で補助光
合焦フラグAUXJFが1にセットされ、この場合「A
F制御」のフローにおいては、ステップ(106)でA
UXJFの状態が検知されてステップ(107)へ移行
したのち「AF制御」サブルーチンをリターンする。即
ち補助光投光状態で合焦した場合には、スイッチSW1
をオフするまでは再び焦点調節動作及びレンズ駆動は行
わないようになる。
【0070】図11に「像信号入力」サブルーチンのフ
ローチャートを示す。
【0071】ステップ(202)でフラグAGCFLG
の状態検知を行う。AGCFLGはセンサ列上のAGC
範囲を制御するフラグであり、スイッチSW1 がオフ中
はクリアされている。SW1 オン中のセット、クリアは
「焦点検出」サブルーチン内においてなされる。フラグ
AGCFLGが0ならばステップ(203)へ移行し
て、マイクロコンピュータPRSの出力CAGC端子を
“L”にし、1ならばステップ(204)へ移行してC
AGC端子を“H”にする。即ち、フラグAGCFLG
が0の場合にはセンサは中央部AGCとなり、1の場合
には全域AGCとなる。
【0072】よって、初回の「AF制御」サブルーチン
では中央部AGCとなる。
【0073】次のステップ(205)でフラグAUXM
ODの状態を検知し、1の場合(補助光モード)にはス
テップ(206)において、マイクロコンピュータPR
Sの出力SAL端子を“H”にし、補助光を発光せし
め、ステップ(207)で補助光使用フラグAUXUS
Eを1にセットする。AUXMODが0の場合(通常光
モード)にはステップ(205)から(208)に移行
し、補助光を投光する事はない。
【0074】ステップ(208)でセンサ装置SNSに
光像の蓄積を開始させる。具体的にはマイクロコンピュ
ータPRSがCSDRをHとなし、センサ駆動回路SD
RにSO信号として「蓄積開始コマンド」を送出し、回
路SDRはこのコマンドを受けてセンサ装置SNSの光
電変換素子部のクリア信号CLRを“L”にして電荷の
蓄積を開始させる。
【0075】ステップ(209)では、RAM上に設定
されている蓄積時間カウンタINTCNTを0に初期化
する。ステップ(210)では、1ミリ秒計時タイマを
リセットしリセット状態から時計を開始させる。尚、こ
の1ミリ秒計時タイマはマイクロコンピュータPRSが
有するタイマ機能を利用している。
【0076】ステップ(211)ではPRSの入力IN
TEND端子の状態を検知し、蓄積が終了したか否かを
調べる。センサ駆動回路SDRは蓄積開始と同時に信号
INTENDを“L”にし、SNSからのAGC信号S
AGCをモニタし、SAGCが所定レベルに達すると、
信号INTENDを“H”にし、同時に電荷転送信号S
Hを所定時間“H”にして、光電変換素子部の電荷をC
CD部に転送させる構造を有している。
【0077】ステップ(211)でコンピュータPRS
がINTEND端子を検知し、信号INTENDが
“H”ならば蓄積が終了したという事でステップ(21
6)へ移行し、“L”ならば未だ蓄積が終了していない
という事でステップ(212)へ移行する。蓄積してい
ない場合ステップ(212)で先にリセットした1ミリ
秒タイマが1ミリ秒を計時したかどうか調べる。1ミリ
秒経過していなければステップ(211)へ移行し、蓄
積終了或いは1ミリ秒経過を待つ。蓄積終了前に1ミリ
秒経過するとステップ(213)へ移行する。ステップ
(213)で蓄積時間カウンタINTCNTを1つカウ
ントアップし、ステップ(214)へ進む。ステップ
(214)ではカウンタINTCNTと所定定数MAX
INTを比較しているが、MAXINTは1ミリ秒単位
で表される最長蓄積時間であり、INTCNTがMAX
INT未満ならばステップ(210)へ戻り、再び蓄積
終了待ちとなる。INTCNTがMAXINTに一致す
るとステップ(215)へ移行し、強制的に蓄積終了さ
せる。強制蓄積終了はマイクロコンピュータPRSから
センサ駆動回路SDRへ上述の同様にしてSO信号とし
て「蓄積終了コマンド」を送出することで実行される。
SDRはPRSから「蓄積終了コマンド」が送られる
と、電荷転送信号SHを所定時間“H”にして光電変換
部の電荷をCCD部へ転送させる。ステップ(216)
までのフローでセンサの蓄積は終了することになる。
【0078】ステップ(216)ではPRSの出力SA
L端子を“L”にし、ステップ(206)でSAL端子
が“H”になっていれば、補助光が発光しているままな
ので、“L”にすることで発光が停止する。即ち補助光
はセンサの蓄積中のみ発光することになる。
【0079】ステップ(217)では蓄積時間カウンタ
INTCNTと所定の定数AUXTINTを比較する。
定数AUXINTは蓄積時間に対応して表現される低輝
度蓄積時間であり、INTCNTがAUXINTより大
きいときには、ステップ(219)へ移行して低輝度フ
ラグLLFLGを1にセットし、小さい時にはステップ
(218)へ移行してLLFLGをクリアする。即ち、
蓄積時間が所定時間より長いときには低輝度であると判
断するわけである。
【0080】ステップ(220)ではセンサ装置SNS
の像信号OSをセンサ駆動回路SDRで増巾した信号A
OSのA/D変換およびそのディジタル信号のRAM格
納を行う。より詳しく述べるならば、回路SDRはコン
ピュータPRSからのクロックCKに同期してCCD駆
動用クロックφ1 、φ2 を生成して装置SNS内部の制
御回路SSCNTへ与え、SNSはφ1 、φ2 によって
CCD部が駆動され、CCD内の電荷は、像信号として
出力OSから時系列的に出力される。この信号はSDR
内部の増巾器で増巾された後、にAOSとしてPRSの
アナログ入力端子へ入力される。コンピュータPRSは
自らが出力しているクロックCKに同期してA/D変換
を行い、A/D変換後のディジタル像信号を順次RAM
の所定アドレスに格納してゆく。
【0081】このようにして像信号の入力を終了すると
ステップ(221)にて「像信号入力」サブルーチンを
リターンする。
【0082】この様に該像信号入力サブルーチンでは像
信号の蓄積時間制御を行い、該蓄積時間が所定時間より
も長い時にはフラグLLFLGに1をセットし、前述の
AF制御サブルーチンにおける補助光モードへの移行を
許容し、かつ補助光モードに入った状態においては補助
光投光下での像蓄積を行わせる。又、フラグAGCFL
Gのセット状態に応じて、中央部AGC又は全域AGC
の切換え動作を行わせる。
【0083】図12に「レンズ駆動」サブルーチンのフ
ローチャートを示す。
【0084】このサブルーチンがコールされると、ステ
ップ(302)においてレンズと通信して、2つのデー
タ「S」、「PTH」を入力する。「S」は撮影レンズ
固有の「デフォーカス量」対「焦点調節レンズのくり出
し量」の係数であり、例えば全体くり出しタイプの単レ
ンズの場合には撮影レンズ全体が焦点調節レンズである
からS=1であるが、ズームレンズの場合にはズーム位
置によってSは変化する。
【0085】「PTH」は焦点調節レンズの移動に連動
したエンコーダENC1パルス当りの焦点調節レンズの
くり出し量である。尚、エンコーダはレンズの単位移動
量に応じて1パルス出力する形式のパルス板等にて構成
されている。
【0086】従って現在のデフォーカス量DEF及び上
記情報S.PTHにより、焦点調節レンズのくり出し量
エンコーダのパルス数に換算した量いわゆるレンズ駆動
量FPは次式であたえられる。
【0087】FD=DEF×S/PTH (1)
【0088】ステップ(303)は式(1)をそのまま
実行し、後述の検知デフォーカス量DEFに応じたレン
ズ駆動量を表すエンコーダからのパルス数FPが求めら
れる。
【0089】ステップ(304)ではステップ(30
3)で求められたFPをレンズに送出して、焦点調節レ
ンズ(全体くり出しタイプの単レンズの場合は、撮影レ
ンズ全体)の駆動を命令し、次のステップ(305)で
「レンズ駆動」サブルーチンをリターンする。
【0090】尚、上記データ「S」、「PTH」は回路
LPRS内のメモリーに入力されており、コンピュータ
PRSにてCLCMをHとなし、上記データ読み取りコ
マンドとしてのSO信号を回路LCMを介して回路LP
RSに伝えることにて、上記メモリー内のデータ
「S」、「PTH」がDLC、SI信号としてコンピュ
ータPRSに入力され該データの読み取りがなされる。
【0091】又、上記FPも同様に信号SOとして回路
LPRSに伝えられ、回路LPRSは入力FPに応じて
信号LMF、LMRのいずれかをHとなしモータを上記
FPに応じた方向へ回動しレンズを合焦方向へ移行させ
る。また、この際エンコーダSENCはレンズの移動量
に応じた数のパルスを送出し、このパルス数を回路LP
RS内部のカウンタにてカウントし、入力FPと一致し
た時に信号LMF、LMRをLとなしモータを停止させ
ることにてレンズを上記FP分駆動するものである。
【0092】よってレンズ駆動サブーチンがコールされ
ると前述の如くレンズを検知デフォーカス量駆動し、合
焦位置へ移行させる。
【0093】図13に「合焦検出」サブルーチンのフロ
ーチャートを示す。
【0094】このサブルーチンがAF制御サブルーチン
実行中のステップ(114)にてコールされると、ステ
ップ(402)において上述の動作にてレンズと通信し
てレンズから2つのデータ「LF」、「MAXDEF」
を入力する。「LF」は撮影レンズの焦点距離データで
あり、ズームレンズの場合には当然のことながら、ズー
ム位置によってLFは変化する。「MAXDEF」は最
大デフォーカス量と呼ばれるデータであり、撮影レンズ
が無限遠に焦点整合している状態で、そのレンズの最至
近距離に被写体があるとき、その被写体を測距した場合
のデフォーカス量である。従ってMAXDEFはそのレ
ンズが装着された場合に生じ得るデフォーカス量の最大
値と考えることができる。
【0095】これらのデータも回路LPRS内のメモリ
に入力されている。この最大デフォーカス量の考え方に
ついては、本出願人により特願昭60−272563号
公報にて提示している。一般に望遠系レンズ、ズームレ
ンズではMAXDEFは大きくなるものである。
【0096】ステップ(403)ではフラグAGCFL
Gを検知し、AGCFLGが1、すなわち全域AGCな
らばステップ(420)へ移行し、デフォーカス量検出
サブルーチン「WPRED」を実行する。
【0097】AGCFLGが0即ち、中央部AGCなら
ばステップ(404)へ移行する。スイッチSW1がオ
ンして最初の「AF制御」においてはAGCFLGは0
であるから、先ずステップ(404)以降について説明
する。
【0098】ステップ(404)で焦点距離LFと定数
CHLFを比較している。CHLFは所定の焦点距離を
表し、撮影レンズの焦点距離がCHLF以上ならばステ
ップ(406)へ移行して、デフォーカス量検出サブル
ーチン「MPRED」を実行し、未満ならばステップ
(405)へ移行して同サブルーチン「NPRED」を
実行する。
【0099】「MPRED」、「NPRED」はいずれ
もデフォーカス量検出サブルーチンであるが、像信号か
らデフォーカス量を検出する際に演算対象する画素数が
異なり、又それによって検出し得る最大のデフォーカス
量が異なる。図8に「WPRED」、「MPRED」、
「NPRED」の対応関係を示す。ファインダ内の、い
わゆる測距フレームFFRMに対してセンサ列SAA
(SAB)は図のように配置されている。
【0100】更に前述した中央部AGCの範囲は測距フ
レームFFRMにほぼ等しく設定されている。「WPR
ED」、「MPRED」、「NPRED」各サブルーチ
ンのそれぞれの演算対象領域(その領域内の像信号にの
み基づいてデフォーカス量を検出する)WRGN、MR
GN、NRGNは図8のようになっている。
【0101】即ち、「WPRED」はセンサ全域を対象
とし、「MPRED」はその内側で中央部AGCの範囲
は等しく、「NPRED」はさらにその内側にある。こ
れらの対応関係から「WPRED」を実行する際にはセ
ンサの蓄積過程で全域AGCを「MPRED」、「NP
RED」を実行する際には中央部AGCを選択する必要
があることがわかる。
【0102】図13に戻って再びフローチャートの説明
を行う。
【0103】レンズの焦点距離に応じてステップ(40
5)で「NPRED」或いはステップ(406)で「M
PRED」が実行されたのち、ステップ(407)にお
いてフラグLCFLGの状態を検知する。LCFLGは
デフォーカス量検出サブルーチン「NPRED」「MP
RED」内で設定される低コントラストフラグで、検出
演算領域内の像信号のコントラストが所定値より低いと
きに1にセットされる。
【0104】ステップ(407)においてフラグLCF
LGが0ならば充分コントラストがあったとして、ステ
ップ(408)へ移行し、焦点検出不能フラグAFNG
を0にクリアする。続いてステップ(409)において
検出したデフォーカス量DEFの絶対値と所定の定数J
FFLDと比較する。JFFLDは合焦と見なし得るデ
フォーカス量の上限を表し、いわゆる合焦幅である。ス
テップ(409)においてデフォーカス量の絶対値がJ
FFLD以下ならばステップ(410)へ移行して合焦
フラグJFとレンズ駆動禁止フラグLMVDIを共に1
にセットし、デフォーカス量の絶対値がJFFLDより
大きければステップ(411)へ移行してフラグJF、
LMVDIを共にクリアし、ステップ(414)で「焦
点検出」サブルーチンとリターンする。合焦状態の場合
にはさらにステップ(412)へ移行して、補助光モー
ドフラグAUXMODの状態検出を行う。AUXMOD
が0、即ち補助光モードでなければステップ(414)
で「焦点検知」サブルーチンをリターンする。AUXM
ODが1、即ち補助光モードならばステップ(413)
へ移行して、補助光合唱フラグAUXJFを1にセット
して、サブルーチンをリターンする。
【0105】以下の焦点検出サブルーチンの動作をまと
めると下記の如くなる。
【0106】焦点距離が所定値よりも小の時にはNPR
EDにてデフォーカスが検出され、又、所定値よりも大
の時にはMPREDにてデフォーカスが検知される。
又、NPRED、MPREDルーチンはフラグAGCF
LGが0の時なされるので上記像信号入力サブルーチン
にて述べた如く信号CAGCはLとなっており中央部A
GCが選ばれている。従って、この時は中央部AGCに
て制御され、デフォーカス量検知絵素範囲と一致した範
囲の絵素出力にてAGCが行われる。
【0107】上記のデフォーカス量検知結果合焦と判定
されればフラグJFLMVDIに1がセットされるの
で、その後AF制御サブルーチンに戻ると上述の合焦表
示がなされる。又、補助光モードで合焦判定がなされる
とフラグAUXJFに1がセットされ、以後の像信号入
力焦点検出並びにレンズ駆動が禁止される。又、合焦と
判定されない時にはフラグLMVDIが0にセットされ
るので焦点検出サブルーチン終了後レンズ駆動サブルー
チンが実行され、上記NPRED又はMPREDサブル
ーチンにて求められたデフォーカス量のレンズ駆動がな
される。
【0108】又、上記NPRED又はMPREDサブル
ーチンにて低コントラストであると判定されフラグLC
FLGが1にセットされている時には焦点検出サブルー
チン実施中のステップ(407)において、低コントラ
ストフラグLCFLGが1であると検知され、ステップ
(415)へ移行して、補助光モードフラグAUXMO
Dの状態を検知する。
【0109】このときAUXMODが1、すなわち補助
光モードならばステップ(419)へ移行しAUFMO
Dが0で補助光モードでなければステップ(416)に
移行する。ステップ(416)では先に述べた最大デフ
ォーカス量MAXDEFと変数MDを比較する。変数M
Dはデフォーカス量検出サブルーチン「MPRED」、
「NPRED」内で設定される値で、後述するが、各サ
ブルーチン内で検出し得るデフォーカス量の最大値を概
ね表している。従ってステップ(416)においてMA
XDEFとMDを比較するということは、現在装着され
ている撮影レンズで生じ得るデフォーカス量が各デフォ
ーカス量検出サブルーチンの検出能力以上であるかどう
かを判定するということである。即ち、MAXDEF≦
MDならばその装着レンズに対して「MPRED」或い
は「NPRED」のデフォーカス検出能力で充分である
と考える。
【0110】従って、ステップ(416)においてMA
XDEF≦MDならばステップ(419)に移行し、焦
点検出は不能であるとして合焦フラグJFを0にクリ
ア、焦点検出不能フラグAFNGを1にセットし、レン
ズ駆動禁止フラグLMVDIを1にセットした後、ステ
ップ(425)で「焦点検出」サブルーチンをリターン
する。即ち、この様な場合は測距範囲内での十分デフォ
ーカス量検知が不能であって、かつ低コントラストであ
り被写体に対して適正な測距範囲からの信号が低コント
ラストであるため、フラグAFNGおよびLMVDIに
1をセットしAF制御サブルーチンに戻り焦点検出不能
表示を行わせレンズ駆動を行うことなく、再度のAF制
御サブルーチンを実行させる。
【0111】一方、ステップ(416)にてMAXDE
F>MDと判定された場合はサブルーチン「NPRE
D」は「MPRED」の比較的狭い測距範囲での使用レ
ンズに対するデフォーカス検出能力の不足時である。よ
って、この場合には例えばレンズか望遠系のレンズの様
な場合発生し、もし使用レンズに対して適正な測距範囲
で設定し、焦点検出を行えば低コントラストでなくなる
可能性がある。よってこの場合にはステップ(417)
へ移行し、AGC範囲選択フラグAGCFLGを1にセ
ットして、ステップ(418)で「AF制御」サブルー
チンそのものをリターンする。即ち、上記のような場合
には、合焦あるいは焦点検出不能の判定はせず、次回の
「AF制御」サブルーチンでサブルーチン「NPRE
D」、「MPRED」の代わりに最初から「WPRE
D」によってデフォーカス量検出を行おうとするもので
ある。
【0112】さて、AGC範囲選択フラグAGCFLG
が1にセットされた状態で、「AF制御」サブルーチン
が再びコールされると、「焦点検出」サブルーチンの前
に実行される「像信号入力」サブルーチンにおいては、
前述したように全域AGCの状態で蓄積された像信号が
入力される。そして、「焦点検出」サブルーチンがコー
ルされると、ステップ(403)でフラグAGCFLG
の状態が検知され、今度はステップ(420)に移行
し、デフォーカス検出サブルーチン「WPRED」が実
行される。「WPRED」は「NPRED」或いは「M
PRED」に比較して、像信号の広い領域を演算対象
し、またそれによって検出するデフォーカス量の最大値
も大きくなっている。
【0113】サブルーチン「WPRED」の実行が終了
すると、ステップ(421)にてフラグAGCFLGを
クリアする。これは次回の「AF制御」では再びサブル
ーチン「NPRED」或いは「MPRED」を実行させ
るためである。
【0114】次にステップ(422)で低コントラスト
フラグLCFLGの状態検知を行う。LCFLGはステ
ップ(420)の「WPRED」内で誕生されるフラグ
で、LCFLGが1ならば被写体が低コントラスである
として、ステップ(419)へ移行して焦点検出不能で
あると判定したのち、ステップ(425)で「焦点検
出」サブルーチンをリターンする。ステップ(422)
においてフラグLCFLGが0ならば、ステップ(42
3)へ移行して検出されたデフォーカス量DEFの絶対
値と定数SDFLDを比較する。SDFLDは合焦近傍
と見なし得るデフォーカス量の上限を表している。
【0115】|DEF|>SDFLDならばステップ
(424)に移行し、合焦フラグJF、焦点検出不能フ
ラグAFNG、レンズ駆動禁止フラグLMVDIを総て
クリアし、ステップ(426)にて「焦点検出」サブル
ーチンをリターンする。ステップ(423)において|
DEF|>SDFLDでなければ、即ち、合焦近傍範囲
以内ならば、ステップ(422)でLCFLGが1であ
った場合と同様にステップ(419)に移行して焦点検
出が不能であるとする。これは、サブルーチン「WPR
ED」は「NPRED」、「MPRED」でテフォーカ
ス検出結果が低コントラストであった場合に実行される
ものであるから、「WPRED」のデフォーカス検出結
果が合焦近傍範囲内ということは、図8に示した測距フ
レームFFRM外の被写体のデフォーカス量を検出した
と考えられる。従ってこのデフォーカス量で合焦判定や
レンズ駆動を行うと測距フレーム外の被写体に合焦して
しまうことになり、それを回避するために上記したよう
にサブルーチン「WPRED」にて結果が合焦近傍範囲
内であれば、強制的に焦点検出不能であるとするのであ
る。
【0116】図13について「焦点検出」サブルーチン
の動作をまとめると、通常はサブルーチン「NPRE
D」或いは「MPRED」(レンズの焦点距離に応じて
両者のうちの一方が選択される)にてデフォーカス量の
検出を行い、その結果が低コントラストの場合には、補
助光モードでなくかつ望遠系のレンズが装着されている
時に限って次回の「NF制御」においてサブルーチン
「WPRED」で再演算を行う。又、「NPRED」
「MPRED」が実行されるときには中央部AGCの状
態でセンサの蓄積が行われ、「WPRED」が実行され
る場合には全域AGCの状態でセンサの蓄積が行われ
る。
【0117】又、補助光使用時には上記低コントラスト
が検知されれば「WPRED」を実行することなく直ち
に補助光モードで上記「MPRED」または「NPRE
D」による焦点検知がなされる。
【0118】即ち、該焦点検出サブルーチンにおいては
まず、焦点距離に対応してNPREDまたはMPRED
の演算対象領域の選択がなされ、この時のAGCとして
は中央部AGCを選び演算対象領域とのAGC領域との
一致を行わせ、その領域にて求めた像信号のデフォーカ
ス量検知にて低コントラストでない場合には検知デフォ
ーカス量に応じたレンズ駆動や合焦表示を行わせる。
又、低コントラストと判定された際には、その演算対象
領域におけるデフォーカス検知能力がレンズにおける最
大デフォーカス量よりも大、即ち十分なるデフォーカス
検知能力があり、測距フレーム内の対象とする被写体に
対する検知デフォーカス量が適正に被写体に対するデフ
ォーカス量を表している場合にのみ焦点検知不能表示等
を行わせる。
【0119】又、上記デフォーカス検知能力がレンズ最
大デフォーカス量よりも小、即ちNPRED、MPRE
Dルーチンのデフォーカス検知能力より使用レンズの最
大デフォーカス量が大であり、本来、使用レンズの最大
デフォーカス量に合ったデフォーカス検知能力(演算対
象領域を大とする)でのデフォーカス量検知を行えば低
コントラスト判定がなされない様な時にはフラグAGC
FLGに1をセットし、演算対象領域を大となしWPR
EDサブルーチンを行わせ、かつこの時にAGCを全域
AGCとなし、演算対象領域との一致を取る。このWP
REDサブルーチンにて低コントラストの判定がなされ
た時には焦点検出不能表示を行わせる。又、低コントラ
ストの判定がなされなかった時にはWPREDルーチン
にて検知されたデフォーカスが大の時には該デフォーカ
ス量に基づくレンズ駆動を行い、該デフォーカス量が合
焦近傍以内となっている時には測距フレーム外の被写体
に対して合焦と判定する可能性があるので、本来の被写
体(測距フレームにとらえられた被写体)に対する合焦
ではないので焦点検出不能を判定し、不能表示を行わせ
る。
【0120】従って、AGC領域と演算対象領域が一致
し、常に適正なるAGC動作を行うひとが出来、使用レ
ンズ・最大デフォーカス量に一致した演算対象領域にて
デフォーカス量が正しく検知出来、かつ演算対象領域を
測距フレーム内から外をカバーする領域に切換えた際に
測距フレーム外の被写体に対してピントが合うことが防
止できることとなる。
【0121】又、被写体状況に応じた演算対象領域が自
動的に選択され、出来る限り適正なる焦点検出動作がな
される。
【0122】又、演算対象領域をNRGN、MRNGを
レンズの焦点距離によって選択し、焦点距離が小の時に
はNRGNを大の時にはMRGNを選んでいるので焦点
距離に適した演算対象領域には像処理がなされ適正なる
焦点検知がなされる。
【0123】図14に、デフォーカス量検出サブルーチ
ン「NPRED」、「MPRE」、「WPRED」のフ
ローチャートを示す。3つのサブルーチンの機能は、与
えられた像信号から2増のズレ量を検出し、それからさ
らにデフォーカス量を求めるというものであり、具体的
方法は先に本出願人によって特願昭61−160824
号公報で開示されている。従って詳細な説明は省略する
が、基本的な演算は次のようにして行う。
【0124】
【外1】
【0125】A(I)、B(I)はそれぞれ2像の信号
である。f{ }はmax{a,b}、min{a,
b}なる関数であり、前者はa,bの内大なる値を抽出
し、後者は小なる値を抽出することを意味する。
【0126】X(K)は像信号のうち特定の範囲を演算
の対象としており、その範囲は「NPRED」、「MP
RED」、「WPRED」で異なっていることは前述し
たとおりである。その範囲は前式中の変数HB、NPX
で定義される。図14を用いて説明すると、「焦点検
出」サブルーチンにおいて、デフォーカス量検出サブル
ーチン「MPRED」がコールされると、ステップ(5
02)においてマイクロコンピュータPRSのRAM上
に設定された変数領域HBに定数NHBが、同NPXに
定数NNPXが格納され「MPRED」がコールされれ
ば、ステップ(513)において変数HB、NPXに夫
々定数MHB、MNPXが、「WPRED」がコールさ
れればステップ(515)において夫々定数WHB、W
NPXが格納される。図8を用いてさらに詳しく述べる
と、図中NPGN、MRGN、WRGNは夫々サブルー
チン「NPRED」、「MPRED」、「WPRED」
のセンサ列上の演算対象領域を表している。実施例にお
いてセンサ列の画素数を40画素として、端から
[0]、[1]…、[39]というように番号を付与す
ると、「NPRED」の演算対象領域NRGNは{[1
2]〜[27]}となる。
【0127】従って定数NHB=12、NNPX=16
と設定される。同様に「MPRED」の演算対象領域M
RGNは{[10]〜[29]}であるからMHB=1
0、MNPX=20、「WPRED」の演算対象領域W
RGNは{[0]−[39]}であるから、WHB=
0、WNPX=40となる。
【0128】さてステップ(502)、(503)、
(504)においては変数HB、NPXのほかに変数M
Dなる値を設定している。変数MDは図9(e)の説明
にも述べたように、各デフォーカス量検出サブルーチン
における最大検出デフォーカス量を表している。この変
数MDの役割りを以下に述べる。
【0129】式(2)に示した演算はX(K)なる評価
量をKB≦K≦KEなる範囲で演算することによって2
像のずれ量を検出するわけであるが、式(2)に従うと
Kの絶対値が大きくなるに従って、Kを変数とする評価
量X(K)を求めるための演算画素数Mが減少する(M
=NPX−|K|−1なる式による)。
【0130】当然のことながら|K|の増加によってM
が小さくなり過ぎるとそのときX(K)のS/N比が低
下する。それ故、演算画素数Mに依存する演算精度を確
保するには演算対象画素数NPXに応じて|K|の上限
を定める必要がある。NPXが大きくなれば|K|の上
限も大きくすことができ、これは2像のずれ量が大きく
なっても対処することができ、従ってデフォーカス量の
検出能力を大きくすることができることを意味する。
【0131】ステップ(502)、(513)、(51
5)における定数NMD、MMD、WMDは各サブルー
チンでのNPXから許容される|K|の上限をデフォー
カス量に換算したものである。
【0132】演算画素数Mをどこまで小さくし得るかど
うかということは、焦点検出システム全体のS/Nや必
要精度に関わるので一義的に決定し難いが、本発明の実
施例のセンサ列の画素数が40画素ということから、仮
にMの下限を10画素と設定しよう。そうすると各サブ
ルーチンにおける|K|の上限はM=NPX−|K|−
1により次のように決定される。「NPRED」におけ
る|K|の上限は16−10−1=5、「MPRED」
においては20−10−1=9、「WPRED」におい
ては40−10−1=29となる。これらの値を像ずれ
量をデフォーカス量に換算すると定数Cを乗ずれば、各
サブルーチンにおける最大検出デフォーカス量を求める
事ができる。定数Cは焦点検出用2次光学系の構成から
決める値で、例えばC=2とすると、サブルーチン「N
PRED」の最大検出デフォーカス量NMDは5×2=
10、「MPRED」の同量MMDは9×2=18、
「WPRED」の同量WMDは29×2=54となる。
【0133】再び図14のフローチャートの説明に戻っ
て、ステップ(503)において変数MDと変数MAX
DEFを比較しているが、変数MDには上記した値が格
納されており、変数MAXDEFには装着されている撮
影レンズの取り得る最大のデフォーカス量「焦点検出」
サブルーチンの最初のステップで既に格納されている。
【0134】その結果がMD>MAXDEFならばステ
ップ(504)へ、MD≦MAXDEFならばステップ
(505)へ移行する。
【0135】ステップ(504)では、変数MDに変数
MAXDEFの値を再格納して、ステップ(505)へ
移行する。ステップ(505)では変数MDを先に述べ
た定数Cで割り変数MSFTを求めている。この変数M
SFTが|K|の上限を表している。
【0136】ステップ(503)において、変数MDと
変数MAXDEFを比較する理由は、装着レンズの最大
デフォーカス量がそのときのデフォーカス量検出サブル
ーチンの最大検出デフォーカス量よりも小さい状態では
変数MSFTを変数MDから計算する必要はなく、小さ
い方の値を用いれば充分である。それ故MD>MAXD
EFの場合には、ステップ(504)にて変数MAXD
EFの値を変数MDに再格納するのである。
【0137】次にステップ(506)で式(2)に示し
たKの下限KB、上限KEを次式に従って設定する。
【0138】KB=−MSFT+△ (3) KE= MSFT+△
【0139】式(3)においてKB、KEに定数△を加
算しているが、△は先に述べたように合焦時における2
像のずれ量であり、レンズの最大デフォーカス量からK
B、KEを設定する際のオフセットとなる。
【0140】次にステップ(507)においては、式
(2)に基づいた特願昭61−160824号公報に提
示されている方法によって、像ずれ量PRとコントラス
ト量ZDが得られる。
【0141】ステップ(508)では、次式の様にステ
ップ(507)で得られた像ずれ量PRからデフォーカ
ス量を計算している。
【0142】DEF=(PR−△)・C (4) 即ち、像ずれ量PRから合焦時の像ずれ量△を減算した
のちに、像ずれ量対デフォーカス量の係数Cを乗ずるこ
とによってデフォーカス量DEFを得る。
【0143】ステップ(509)ではステップ(50
7)で得られたコントラスト量ZDと定数LCLVLを
比較する。LCLVLは正しい合焦検出を可能とするコ
ントラスト量の下限値であり、ZD≧LCLVLのとき
にはコントラスト充分であるとしてステップ(510)
で低コントラストフラグLCFLGを0にクリアし、Z
D<LCLVLのときにはコントラスト不充分であると
してステップ(511)にて低コントラストフラグLC
FLGに1にセットする。ここまでのステップでデフォ
ーカス量の検出は終了し、そしてステップ(512)で
デフォーカス量検出サブルーチン「NPRED」、「M
PRED」、「WPRED」をリターンする。
【0144】この様に各NPRED、MPRED、WP
REDルーチンは構成されているので、各ルーチンに対
応する演算領域における像のずれ量にてデフォーカス量
検知がなされ、前述の各ステップで該デフォーカス量に
基づく上記の各処理がなされる。
【0145】又、上記演算処理にて上記ずれ量△を加味
し、オフセットさせているので常に正しい像ずれ量が検
知される。
【0146】尚、実施例において、像信号用センサ列の
そばに専用のAGC用センサを設けて説明したが、AG
C用センサは専用である必要はなく、像信号をそのまま
AGC信号として出力するような構成のセンサ装置に対
しても、本発明が有効であることは明らかである。
【0147】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、狭い範囲か
らの光電変換素子出力に基づいて焦点検出不能な場合、
その際の撮影レンズで生じる最大デフォーカス量が上記
範囲での検出能力以上の時にのみ、光電変換素子範囲を
拡大して焦点検出を行なわせたので、測距フレーム外の
被写体に対して焦点検出がなされる等の不都合を防止し
得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦点検出の原理を表す説明図。
【図2】図1のセンサの出力状態の一例を示す説明図。
【図3】合焦状態でのセンサ出力状態を示す説明図。
【図4】センサの出力状態の一例を示す説明図。
【図5】センサの出力状態の一例を示す説明図。
【図6】本発明に使用するセンサ装置の構成を示す回路
図。
【図7】本発明に依る焦点検出装置を有するカメラの一
実施例を示す回路図。
【図8】ファインダー測距フレームとセンサの位置関係
を示す説明図。
【図9】本発明の実施例の動作を説明するメインフロー
チャートを示す図。
【図10】オートフォーカス動作を説明するフローチャ
ートを示す図。
【図11】像信号処理動作を説明するフローチャートを
示す図。
【図12】レンズ駆動動作を説明するフローチャートを
示す図。
【図13】焦点検出判定動作を説明するフローチャート
を示す図。
【図14】演算処理動作を説明するフローチャートを示
す図。
【符号の説明】
SAA センサ例 SAB センサ例 PRS コンピューター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/232 H G03B 3/00 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系を通過した光束を受光する複
    数の光電変換素子から成る受光回路と、該受光回路の光
    電変換素子のうち所定範囲からの光電変換素子出力に基
    づいて焦点検出演算を行なう焦点検出装置を有するカメ
    ラにおいて、前記受光回路の光電変換素子のうち第1範
    囲からの光電変換素子出力に基づき焦点検出演算を行な
    う第1のモードと前記第1範囲よりも広い第2範囲から
    の光電変換素子出力に基づき焦点検出演算を行なう第2
    のモードを有する演算処理手段と、前記第1のモードに
    おける前記第1範囲に応じて決められた焦点検出能力と
    前記結像光学系によって生じるデフォーカス量に基づい
    て該デフォーカス量が前記焦点検出能力を越えているか
    否かを判定する第1判定手段と、該第1判定手段にて前
    記デフォーカス量が焦点検出能力を越えていると判定さ
    れた際に前記第2のモードを選択する選択手段を有する
    ことを特徴とする焦点検出装置を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記カメラに第1のモードにおける焦点
    検出演算に際し焦点検出不能か否か判定する第2判定手
    段を有し、該手段にて焦点検出不能と判定された際に前
    記第1判定手段の判定結果に応じて前記選択手段を作動
    させる請求項1に記載の焦点検出装置を有するカメラ。
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JP2006220684A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Canon Inc 焦点検出装置および光学機器
US9048534B2 (en) 2008-03-19 2015-06-02 Nec Toshiba Space Systems, Ltd. Wide-band feeder circuit and antenna having the same
JP5792401B2 (ja) * 2013-06-24 2015-10-14 オリンパス株式会社 オートフォーカス装置

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