JPH0855411A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH0855411A
JPH0855411A JP21058294A JP21058294A JPH0855411A JP H0855411 A JPH0855411 A JP H0855411A JP 21058294 A JP21058294 A JP 21058294A JP 21058294 A JP21058294 A JP 21058294A JP H0855411 A JPH0855411 A JP H0855411A
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JP
Japan
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stocker
loader
loading
disc
lever
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Withdrawn
Application number
JP21058294A
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English (en)
Inventor
Tadao Arata
忠男 荒田
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Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストッカから不所望なCDの飛び出しを阻止
可能とするディスク再生装置を提供する。 【構成】 ディスク再生装置は、ストッカ4内の収納C
Dのセンタ孔を通じて延び、ローダ110の往復動に連
動して上下動可能なストッパロッド164を備えてお
り、このストッパロッド164はその上端がパレット1
0と同一レベルに位置したストッカ4内の対象CDのセ
ンタ孔に進入し、その対象CDのストッカ4からの飛び
出しを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクトディスク
(CD)のような光ディスクの再生装置に係わり、特に
ディスクオートチェンジャを備えたディスク再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平6−12770号公報に開
示されているように、この種のディスク再生装置はスト
ッカ(ディスクホルダ)を備えており、このストッカ内
に複数枚のCDを上下に離間した状態で収納可能となっ
ている。ストッカ内に収納されているCDは、パレット
(ディスク受け)上に一旦引き出され、このパレットよ
りも上方の再生レベル位置にてターンテーブル上にクラ
ンプされる。この後、CDはターンテーブルとともに回
転されて、その再生が行われることになる。再生の終了
したCDは、再生レベル位置からパレット上に戻された
後、このパレットからストッカに収納される。
【0003】ストッカ内の任意のCDを再生するため
に、ストッカは昇降可能であって、この昇降により、選
択された収納CDをパレットと同一レベルに位置付ける
ことができ、また、ストッカとパレットとの間でのCD
の受け渡しはローダ(スライド体)の往復動によって可
能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ストッカか
らの収納CDの不所望な飛び出しを防止するためには、
ストッカとパレットとの間に上下に延びるストッパプレ
ートを配置すればよいが、このストッパプレートにおい
て、パレットと同一レベルの部位は、ストッカとパレッ
トとの間でのCDの受け渡しを可能とするために開口し
ておく必要がある。即ち、ストッパプレートは、上下2
枚に分割される必要がある。
【0005】パレットと同一のレベルにあるストッカの
収納CD、即ち、ストッパプレート間の隙間に位置する
対象CDはローダに係合可能であるから、このローダに
よってストッカからの不所望な飛び出しが防止されてい
るもの、再生装置に強い衝撃が加わった場合、前記対象
CDはローダを乗り越え、ストッカから飛び出す可能性
がある。
【0006】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、ストッカからの
収納ディスクの不所望な飛び出しを確実に防止すること
ができるディスク再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、この発明
のディスク再生装置によって達成され、請求項1のディ
スク再生装置は、ストッカ、このストッカの昇降手段及
びストッカと再生準備位置即ちパレット上との間でディ
スクの受け渡し、つまり、ストッカからの対象ディスク
の引き出し及びストッカへの対象ディスクの押し戻しを
なすためにストッカ側のアンローディング位置と再生準
備位置側のローディング位置との間で往復動可能なロー
ダに加えて、ストッパ手段を備えており、このストッパ
手段は、ローダがアンローディング位置にあるとき、ス
トッカの収納ディスクの全ての搬出レベルと交差してス
トッカからのディスクの飛び出しを阻止するストッパ部
材を有しているが、ローダがアンローディング位置から
ローディング位置に向けて移動するときにストッパ部材
を避けて対象ディスクの引き出しを許容するものとなっ
ている。
【0008】請求項2のディスク再生装置は、ストッカ
内に収納ディスクのセンタ孔を通じて下方から侵入する
ストッパロッド及び連動機構を備えており、この連動機
構は、ローダの往復動に連動してストッパロッドを上下
動させ、その上端をパレットと同一レベルの移送レベル
に対して突没させる。この場合、ストッパロッドはスト
ッパ手段におけるストッパ部材の一部を構成している。
【0009】請求項3のディスク再生装置は、連動機構
をより具体化したものであり、この場合、連動機構は、
ストッカの下方に配置され、水平面内で回動可能なレバ
ー部材を備えており、このレバー部材は、その一端から
立設されてローダの往復動に伴い、このローダに係合し
てレバー部材を回動させる係合アームと、レバー部材に
設けられ、このレバー部材の回動に伴いストッパロッド
の下面に係合して、このストッパロッドを上下動させる
カムを有している。
【0010】
【作用】請求項1のディスク再生装置によれば、ローダ
がアンローディング位置にあるとき、ストッパ手段のス
トッパ部材はストッカの収納ディスクの全ての搬出レベ
ルと交差し、ストッカからの収納ディスクの飛び出しを
阻止する。しかしながら、ローダがアンローディング位
置からローディング位置に向けて移動するとき、ストッ
パ手段は対象ディスクに対し、そのストッパ部材を絶対
的又は相対的に退避させ、ローダによるストッカから対
象ディスクの引き出しを可能とする。ローダがアンロー
ディング位置から離れている場合、ストッパ部材は前記
退避した状態に維持され、ローダがローディング位置か
らアンローディング位置に向けて移動するとき、対象デ
ィスクはストッパ部材に阻止されることなく、ストッカ
に押し戻される。
【0011】請求項2のディスク再生装置によれば、ロ
ーダがアンローディング位置にあるとき、ストッパ部材
の一部をなすストッパロッドはその先端が対象ディスク
のセンタ孔に侵入し、ストッカからの対象ディスクの飛
び出しを阻止する。ローダがアンローディング位置から
ローディング位置に移動するとき、ローダの移動に連動
して、ストッパロッドの先端は対象ディスクのセンタ孔
から下方に退避し、対象ローダはストッカから対象ディ
スクを引き出す。ローダがアンローディング位置から離
れている場合、ストッパロッドの先端は退避位置に維持
され、ローダがローディング位置からアンローディング
位置に向けて移動するとき、対象ディスクはストッパロ
ッドの先端に阻止されることなく、ストッカに押し戻さ
れる。
【0012】請求項3のディスク再生装置によれば、ロ
ーダがアンローディング位置からローディング位置に向
けて移動するとき、ローダは係合アームを介してレバー
部材を回動させ、この回動により、レバー部材のカムが
ストッパロッドを降下させて、その先端を退避位置に位
置付ける。一方、ローダがローディング位置からアンロ
ーディング位置に向けて移動して、アンローディング位
置の近傍に到達すると、ローダは係合アームに係合して
レバー部材を逆向きに回動させ、この逆向きの回動によ
り、レバー部材のカムがストッパロッドを上昇させ、そ
の先端は対象ディスクのセンタ孔に侵入する。
【0013】
【実施例】図1を参照すると、12cmのCD用のディス
ク再生装置が示されている。このディスク再生装置はシ
ャーシ2を備えており、このシャーシ2の後端部にはス
トッカ4が配置されている。ストッカ4は合成樹脂から
なり、メインシャーシ2の上方に向けて突出可能となっ
ている。即ち、ストッカ4の後縁には、ガイドロッド6
が上下に貫通しており、このガイドロッド6はシャーシ
2の底壁から立設されている。従って、ストッカ4はガ
イドロッド6に案内されて昇降可能となっている。
【0014】ストッカ4は、シャーシ2の前端及びその
一側縁への対向面が大きく開口した形状をなし、その奥
部には複数の収納段8(図2参照)が形成されている。
これら収納段8は、ストッカ4の内壁に沿って延びる円
弧状をなし、一定のピッチで上下に互いに離間してい
る。ストッカ4の前面開口がCDがストッカ4に押し込
まれると、このCDはその周縁が1つの収納段8上に載
置されて、ストッカ4に収納される。より詳しくは、収
納CDはその周縁が上下に隣接する収納段8間に差し込
まれて、その下側の収納段8上に保持される。図1から
明らかなように収納CDはストッカ4から大きくはみ出
した状態にある。
【0015】シャーシ2の上面には、合成樹脂製のパレ
ット10が配置されており、このパレット10は図1中
矢印方向にシャーシ2から引き出し可能となっている。
なお図1中、参照符号12はパレット10のガイドを示
しており、このガイド12はパレット10の両側縁に複
数箇所配置されている。パレット10は、ストッカ4側
の後端縁がストッカ4を避けるべく大きく切り欠かれ、
収納CDに接触又は当接することはない。パレット10
の上面にはCDのための載置凹所14が形成されてお
り、また、載置凹所14の中央には8cmのシングルディ
スク(SD)のための載置凹所16が形成されている。
【0016】更に、図2に示されているようにパレット
10には、その載置凹所16の中央からパレット10の
一側縁に向けて延びる開口18が形成されており、この
開口18の下方には、図3に示すピックアップユニット
(PUユニット)20が配置されている。PUユニット
20は合成樹脂製のフレーム22を備えており、このフ
レーム22はシャーシ2の一側縁からシャーシ2を横断
する方向に延びている。フレーム22の一端には一対の
セルフヒンジ24(一方のみ図示)が一体に形成されて
おり、これらセルフヒンジ24は取付けねじ26を介し
てシャーシ2の一側縁に取付けられている。従って、フ
レーム22は一対のセルフヒンジ24を中心として上下
に回動自在に支持されている。
【0017】フレーム22の上面には取付けプレート2
8が配置されており、この取付けプレート28は複数の
支持脚30を介してフレーム22に弾性的に支持されて
いる。取付けプレート28の上面側にはピックアップ3
2及びターンテーブル34が配置されており、その下面
にはピックアップ32及びターンテーブル34を駆動す
るピックアップモータ36及びターンテーブルモータ3
8がそれぞれ取付けられている。
【0018】ターンテーブル34はそのモータ38の出
力軸に直接取付けられており、一方、ピックアップ32
はそのモータ36にギヤ列を介して接続されている。こ
のギヤ列は取付けプレート28の上面側に配置され、モ
ータ36の出力軸側から出力ギヤ40、一対の2段ギヤ
42,44及び前記開口18に沿って延びるラック46
となっており、このラック46は前記開口18に沿って
がピックアップ32に連結されている。従って、ピック
アップモータ36が駆動されると、その出力軸40の回
転が一対の2段ギヤ42,44により減速されてラック
46に伝達され、このラック46を介してピックアップ
32はターンテーブル34に対し接離する方向に往復運
動する。なお、図3中、参照符47はピックアップ32
の往復動を案内する一対のガイドロッドの一方を示して
いる。
【0019】フレーム22の他端側には、PUユニット
20の回動カム機構48が配置されており、この回動カ
ム機構48は、シャーシ2に回転自在に立設された円筒
カム50と、この円筒カム50と協働してフレーム2
2、即ち、PUユニット20を上下に回動させるピン状
のカムフォロア52から構成されている。より詳しく
は、円筒カム50はその外周面に螺旋状のカム溝54を
有し、このカム溝54にフレーム22の他端から突出し
たカムフォロア52がはめ込まれている。
【0020】従って、図3の状態から円筒カム50が反
時計方向に回転され、カムフォロア52が円筒カム50
のカム溝54内を相対的に移動すると、フレーム22、
即ち、PUユニット20は上方に向けて回動する。この
結果、図3中2点鎖線で示されているようにPUユニッ
ト20のピックアップ32及びターンテーブル34は、
前述したパレット10の開口18を通じて、このパレッ
ト10の上方に突出することができる。この突出した状
態から、円筒カム50が逆向きに回転されると、PUユ
ニット20は下方に向けて回動し、そのピックアップ3
2及びターンテーブル34は図3中実線で示されている
ようにパレット10の下方に待機する。
【0021】PUユニット20が待機位置から上方に回
動するとき、パレット10上にCD又はSDのディスク
が準備されていると、ターンテーブル34はその上昇に
伴い、ディスクのセンタ孔に嵌合され、そして、ディス
クをパレット10上から所定の高さ位置、即ち、再生レ
ベル位置まで持ち上げ、この再生レベル位置にてディス
クはターンテーブル34上にクランプされる。
【0022】ディスクのクランプに関してより詳しく説
明すると、パレット10の上方には、円形のクランパ5
6が配置されており、このクランパ56は、クロスプレ
ート58に上下方向及び水平方向に若干の遊びを存して
支持されている。クロスプレート58はパレット10の
横断方向に延び、その両端が下方に屈曲されてシャーシ
2の両側面に取付けられている。クランパ56の下面に
はその一部に磁石(図示しない)が埋設されている一
方、ターンテーブル34の上面には鉄板などの磁性体が
張り付けられており、従って、ディスクはターンテーブ
ル34上に磁力でもってクランプされる。
【0023】前述した円筒カム50の近傍には正逆回転
可能な共用モータ60が配置されており、この共用モー
タ60はモータ台62に下向きにして固定されている。
モータ台62はシャーシ2の底壁から所定高さ位置にあ
り、共用モータ60はモータ台60から下方に突出した
出力軸を有し、この出力軸にピニオン64が取付けられ
ている。
【0024】ピニオン64は、クラッチ66及びユニッ
ト側動力伝達経路つまりユニット側ギヤ列68を介して
円筒カム50に接続されている。クラッチ66は、ピニ
オン64の近傍に配置されたクラッチギヤ70を備えて
おり、このクラッチギヤ70はシャーシ2から立設され
た支持軸72に回転自在且つ上下動自在に支持されてい
る。クラッチギヤ70は大小のギヤを有した2段ギヤで
あって、その大径ギヤ70Lが上側に位置した姿勢とな
っており、大径ギヤ70Lと支持軸72の上端との間に
は圧縮コイルばね74が取付けられている。この圧縮コ
イルばね74はクラッチギヤ70を下向きに押圧付勢し
ており、通常、クラッチギヤ70は降下した位置にあ
る。
【0025】クラッチギヤ70の大径ギヤ70Lはピニ
オン64に常時噛み合っており、そして、その小径ギヤ
70Sがユニット側ギヤ列68に噛み合っている。ユニ
ット側ギヤ列68は、クラッチギヤ70と円筒カム50
との間に回転自在に配置された2段ギヤ76と、円筒カ
ム50の下端外周に一体に形成されたギヤ78とから構
成されており、図4の状態では、クラッチギヤ70の小
径ギヤ70Sが2段ギヤ76の大径ギヤ70Lに噛み合っ
ており、2段ギヤ76の小径ギヤ76Sは円筒カム50
のギヤ78に噛み合っている。即ち、この状態で、共用
モータ60が駆動されると、この共用モータ60の動力
は、クラッチ66及びユニット側ギヤ列68を介して回
動カム機構48、即ち、その円筒カム50に伝達され
る。
【0026】図5から明らかなように、クラッチ66は
クラッチギヤ70に係合可能なシーソーレバー80を更
に備えており、このシーソーレバー80はシャーシ2の
底壁から突出した一対のブラケット82に回動自在に支
持されている。シーソーレバー80の一端はクラッチギ
ヤ70の小径ギヤ70Sの下方に位置し、通常は、その
一端が自重によりシャーシ2の底壁上に当接した状態に
ある。シーソーレバー80の他端部には、その上面にス
ロープ84が形成されており、このスロープ84はシー
ソーレバー80の他端に向けて上方に傾斜している。な
お、図4においては図面の簡略化を図るため、シーソー
レバー80の一端面のみを示してある。
【0027】図4の状態からシーソーレバー80の一端
が上昇されると、このシーソーレバー80はクラッチギ
ヤ70の小径ギヤ70Sに当接して、クラッチギヤ70
を圧縮コイルばね74の押圧付勢力に抗して持ち上げ、
小径ギヤ70Sをユニット側ギヤ列68から分離させ
る。即ち、この場合、シーソーレバー80が小径ギヤ7
0Sと2段ギヤ76の大径ギヤ76Lとの噛み合いを解除
し、クラッチ66は共用モータ60から円筒カム50へ
の動力の伝達経路を開く第1切換え位置に切換えられ
る。
【0028】この後、シーソーレバー80の一端が図4
に示されているようにシャーシ2の底壁まで下降する
と、クラッチギヤ70は圧縮コイルばね74の押圧付勢
力を受けて元の降下位置まで下がり、その小径ギヤ70
Sは2段ギヤ76の大径ギヤ76Lと再度噛み合い、クラ
ッチ66は共用モータ60から円筒カム50への動力の
伝達経路を閉じる第2切換え位置に、前記第1切換え位
置から切換えられる。
【0029】クラッチ66が第1切換え位置にあると
き、即ち、クラッチギヤ70が持ち上げられたとき、そ
の小径ギヤ70Sはストッカ側ギヤ列86を介して、ス
トッカ2の昇降機構88に接続されることになる。ここ
で、昇降機構88は、図4に示されているようにストッ
カ2の側方を上下に延びる中空のフィードスクリュー9
0を備えており、このフィードスクリュー90はストッ
カ2のナット部92にねじ込まれて、このナット部92
を貫通している。フィードスクリュー90内には、シャ
ーシ2の底壁から立設されたポスト94が挿通されてお
り、このポスト94の上端はフィードスクリュー90か
ら突出し、ブラケット96を介してシャーシ2に支持さ
れている。従って、フィードスクリュー90が回転され
ると、その回転方向に従い、ストッカ2はガイドロッド
6に案内されがら昇降する。
【0030】ストッカ側ギヤ列86は、フィードスクリ
ュー90の下端に一体に形成されたギヤ98と、クラッ
チギヤ70の近傍に回転自在に配置された2段ギヤ10
0と、これらギヤ90,100間を接続する中間ギヤ1
02,104,106から構成されている。2段ギヤ1
00はその小径ギヤ100Sを下向きとし、小径ギヤ1
00Sが中間ギヤ106に噛合されている。図4に示す
ようにクラッチギヤ70が降下位置にあるとき、2段ギ
ヤ100の大径ギヤ100Lは、クラッチギヤ70の大
径ギヤ70Lと小径ギヤ70Sとの間のレベルにあるが、
前述したようにクラッチ66が第2切換え位置から第1
切換え位置に切換えられ、そのクラッチギヤ70が持ち
上げられたときには、クラッチギヤ70の小径ギヤ70
Sが2段ギヤ100の大径ギヤ100Lに噛合される。従
って、クラッチ66が第1切換え位置にあるときには、
共用モータ60からフィードスクリュー90への動力の
伝達経路が閉じ、フィードスクリュー90の回転、つま
り、ストッカ2の昇降が可能となる。
【0031】再度、図1及び図2を参照すれば、パレッ
ト10上にはガイドレール108が一体にして形成され
ている。このガイドレール108は、パレット10の一
側縁に沿い、その前端縁から後端縁に亘って延び、その
断面は図3から明らかなようにT字形をなしている。ガ
イドレール108には、CDのローダ110が摺動自在
にして取付けられており、このローダ110は、ストッ
カ2とパレット10との間でのCDの受け渡しをなすた
め、図1及び図2に示すようにストッカ2の側方に位置
したアンローディング位置と図6に示すようにパレット
10の載置凹所14の側方に位置したローディング位置
との間を往復動することができる。なお、図6は、スト
ッカ2から1枚のCDがパレット10上に引き出された
状態を示している。
【0032】ローダ110は、その外周にリムを有した
矩形のプレート部材からなり、その内部にはガイドレー
ル108が嵌合されるガイド溝(図示しない)がその全
長に亘って形成されている。ローダ110の内側面はそ
の中央が円弧状に凹み、この円弧部分は、CDの半径よ
りも大きな半径を有する仮想円の一部からなるととも
に、そのリムは取り除かれている。従って、ローダ11
0の円弧部分は開口されている。
【0033】ローダ110の外側面には、その全長に亘
ってラック112が形成されており、また、ローダ11
0側のパレット10の外側面にもラック114が形成さ
れている。このラック114は、パレット10の後端か
ら所定の長さに亘って延びている。図2に示されている
ようにガイドレール108側のシャーシ2の一側縁に
は、その上部中央領域に一対のピニオン116,118
が配置されており、これらピニオン116,118は上
方に向けて突出している。これらピニオン116,11
8は、ローダ110及びパレット10のラック112,
114の双方と噛み合い可能な歯幅を有し、シャーシ2
の長手方向に所定の間隔を存して離間している。一対の
ピニオン116,118は、図7に示されているように
ギヤ列を介して正逆回転可能なローディングモータ12
0に接続され、このローディングモータ120からの動
力を受けて、同時に正逆回転される。ローディングモー
タ120はシャーシ2内に取付けられている。
【0034】図2に示されているようにローダ110が
アンローディング位置にあるとき、ローダ110のラッ
ク116は図7から明らかなようにストッカ4側のピニ
オン116に噛み合っており、一方、パレット10のラ
ック118とピニオン116との間に所定の間隔が確保
されている。即ち、ラック118は、ピニオン116,
118の何れとも噛み合っていない。
【0035】この状態で、一対のピニオン116,11
8がローディングモータ120により一方向に回転され
ると、ラック112とピニオン116との噛み合いによ
り、ローダ110はアンローディング位置からローディ
ング位置に向けてガイドレール108上を摺動し始め、
その摺動過程において、ラック112は他方のピニオン
118とも噛み合う。
【0036】ローダ110が図7中2点鎖線で示すよう
にローディング位置に到達し、この到達が図示しないセ
ンサにより検出されると、ローディングモータ120の
回転が停止され、ローダ110はローディング位置に保
持される。このローディング位置では、ローダ110は
パレット10の前端縁と当接した状態にあり、そのラッ
ク112はまだピニオン118と噛み合った状態にあ
る。
【0037】ローダ110がローディング位置にあると
き、ローディングモータ120が更に同一方向に回転さ
れると、ローダ110はパレット10とともに移動し、
パレット10を図1中のホームポジションから矢印方向
に引き出す。この引き出しに伴い、ローダ110のラッ
ク112はピニオン118から外れるが、このときに
は、パレット10は、そのラック114がピニオン11
6,118と順次噛み合うことから、その引き出しが継
続される。パレット110がシャーシ2から所定の長さ
だけ引き出され、この引き出しが図示しないセンサによ
り検出されると、ローディングモータ120の回転が停
止される。このとき、パレット10のラック114はピ
ニオン118にのみ噛み合っている。
【0038】ホームポジションから引き出されたパレッ
ト10が空の場合には、パレット10上に新たなCD又
はSDのディスクを載置でき、また、そのパレット10
上にディスクが存在する場合には、そのディスクをパレ
ット10から取り出すことができる。一方、ローダ11
0がローディング位置にあり、この状態からローディン
グモータ120が逆方向に回転されると、ローダ110
はローディング位置からアンローディング位置に向けて
ガイドレール108上を摺動する。ローダ110がアン
ローディング位置に到達し、この到達が図示しないセン
サによって検出されると、ローディングモータ120の
回転が停止され、ローダ110はアンローディング位置
に位置付けられる。
【0039】従って、ローダ110は、ローディングモ
ータ120の正逆回転により、アンローディング位置と
ローディング位置との間で往復動し、この往復動に伴
い、ストッカ4とパレット10との間でのCDを受け渡
すことができる。即ち、図8に示されているようにロー
ダ110は、その円弧部に対応した内部に一対のローデ
ィングレバー122F、122Rを備えている。なお、図
8中、ローダ110はその輪郭のみが1点鎖線で示され
ている。ローディングレバー122F,122Rは、ロー
ダ110にセンタ軸124を介してそれぞれ回動自在に
支持され、図示の状態では、その往復動方向に互いに逆
向きにして延びている。ローディングレバー122F,
122Rの基端は二股状に分岐され、それらの一方の分
岐部126F,126Rは互いに重なり合っている。分岐部
126Fからは一対のピン128F,128Rが突出され
ており、分岐部126Rには段状開口130が形成され
ている。一対のピン128は、ローディングレバー12
2Fのセンタ軸124を通過する同一線上に位置し、且
つ、段状開口130内に配置されている。この段状開口
130はその中央に段差を有する矩形の孔であって、そ
の段差により2つの領域に分けられ、そして、各領域に
ピン128がそれぞれ位置付けられている。より詳細に
は、図8の状態では、一方のピン128Fはその領域の
一方の側の内側縁に当接した状態にあり、他方のピン1
28Rはその領域の他方の側の内側縁に当接した状態に
ある。
【0040】ローディングレバー122F,122Rの基
端において、その他方の分岐部分は三角形状の突出片1
32F、132Rとして形成されており、これら突出片1
32は、前述したガイドレール108上に位置付けられ
ている。一対の突出片132F,132Rの先端にはガイ
ドレール108の上面に向けて円形の突部134F,1
34Rがそれぞれ形成されている。ここで、ローディン
グレバー122Fのセンタ軸124とその突部134Fと
の間の距離は、ローディングレバー122Rのセンタ軸
124とその突部134Rとの間の距離よりも長く設定
されている。
【0041】一方、ガイドレール108の上面には突部
134F,134Rと協働するカムが形成されている。前
記カムは、ローダ110がアンローディング位置及びロ
ーディング位置にあるとき、その頂上に一対の突部13
4F,134Rがともに乗り上げられる浮き彫りのカム山
136R,136F(図12参照)と、これらカム山13
6R,136F間に亘って延びる彫りのカム山138から
なり、このカム山138はカム山136R,136Fとは
逆向きとなっている。カム山136,138の頂上はガ
イドレール108に沿って延び、同一のライン上に位置
した平坦縁となっている。更に、カム山138の両端は
傾斜縁となっており、カム山138とカム山136との
間には所定の間隔が確保されている。
【0042】一対のローディングレバー122の先端部
には一対の爪がローダ110の円弧部に向けてそれぞれ
突出されており、これら爪はその先端の下側爪140
と、この下側爪140からセンタ軸124側に位置した
上側爪142からなっている。下側爪142の上面は下
方に向けて傾斜され、そして、これら上下の爪140,
142間には、CDを挟持可能とするだけの間隔が確保
されている。なお、下側爪140は、上側爪142に比
べて大きく突出されている。
【0043】更に、一対のローディングレバー122と
ローダ110との間には引張りコイルばね144がそれ
ぞれ掛け渡されており、これら引張りコイルばね144
はそのローディングレバー122の上下の爪138,1
40がローダ110から突出する方向にローディングレ
バー122を回動付勢している。今、ローダ110が図
8に示すアンローディング位置にあるとき、一対のロー
ディングレバー122F,122Rは図示の状態にある。
即ち、このとき、各ローディングレバー122はその上
下の爪138,140がローダ110内に没入してお
り、また、その引張りコイルばね144による回動は、
前記突部134F,134Rがカム山136Rの平坦な頂
上に共に乗り上げていることで阻止されている。
【0044】ローダ110がアンローディング位置から
ローディング位置に向けて摺動されると、ローディング
レバー122Fはその突部134Fが先ずカム山136R
から外れて回動可能となるけれども、この時点ではまだ
回動されることはない。即ち、このとき、他方のローデ
ィングレバー124Rはその突部134Rがまだカム山1
36Rの頂上に位置しているから、その回動が阻止され
た状態にあり、ローディングレバー122Fのピン12
8Fは、ローディングレバー122Rの段状開口130の
内側縁により、その移動が阻止されている。
【0045】ローダ110が更に摺動し、図9に示され
ているように一対のローディングレバー122の突部1
34F,134Rが共に、カム山136Rの頂上から外
れ、そして、ローディングレバー122Fの突部134F
がカム山138の傾斜縁に当接すると、この傾斜縁に沿
い突部134Fが案内されることで、ローディングレバ
ー122Fは図9でみて時計方向に回動し、この回動に
伴い、ローディングレバー122Rは反時計方向に回動
する。即ち、ローディング122Fが時計方向に回動す
ると、そのピン128Fは図9でみて段状開口130の
内側縁を下方に押し付けることから、ローディングレバ
ー122Rは時計方向に回動される。ここで、一対のロ
ーディングレバー122はその引張りコイルばね144
により付勢されているので、これらローディングレバー
122の回動は円滑且つ迅速に行われることになる。
【0046】ローディングレバー122Fは引張りコイ
ルばね144の回動付勢を受けて時計方向に大きく回動
されようとするが、その回動範囲は図10に示されてい
るように、その突部134Fがカム山138の平坦な頂
上に当接することで規制される。ローディングレバー1
22Fの回動が規制されると、そのピン128が段状開
口130の他方の内側縁に当接し、ローディングレバー
122Rは、その引張りコイルばね144の付勢力を受
けているにも拘わらず、その回動が阻止される。
【0047】従って、ローダ110の摺動に伴い、一対
のローディングレバー122F,122Rは、図8の状態
から図10に示す状態まで回動され、それらの上下の爪
140,142がローダ110の円弧部から外側に突出
する。このとき、ストッカ4の収納CDの1枚がパレッ
ト10と同一のレベルに位置付けられている場合、各ロ
ーディングレバー122の突出した上下の爪140,1
42は、その収納CDの外周縁を図11に示されるよう
に挟み込み、収納CDを把持する。
【0048】ここで、図10から明らかようにローディ
ングレバー122F,122Rの突部134F,134Rは
同一のライン上に位置し、そして、前述したようにロー
ディングレバー122Rにおけるセンタ軸124と突部
134Rとの間の距離はローディングレバー122Fにお
けるセンタ軸124と突部134Fとの間の距離よりも
短いことから、ローディングレバー122Rはローディ
ングレバー122Fに比べて大きく回動しており、それ
故、ローディングレバー122Rの上下の爪140,1
42はローディングレバー122Fの上下の爪140,
142によりも大きく突出した状態にある。
【0049】ローディングレバー122の上下の爪14
0,142が突出した状態で、ローダ110がローディ
ング位置に向けて更に摺動すると、ローダ110は前記
CDを把持しながらストッカ4から引き出す。この際、
各ローディングレバー122の突部134F,134Rは
カム山138の平坦な頂上に案内されるので、これらロ
ーディングレバー122はその回動が何れの方向にも阻
止されており、それ故、前記CDはそれらの上下の爪1
40,142により安定して把持された状態にある。
【0050】図12に示されているようにローダ110
がローディング位置の直前まで摺動し、ローディングレ
バー122Fの突部134Fに続いて、ローディングレバ
ー122Rの突部134Rもまたカム山138の平坦な頂
上を越えると、その突部134Rがカム山138の他方
の傾斜縁に案内されることで、ローディングレバー12
2Rは、その引張りコイルばね144の付勢力に抗して
時計方向に回動され始め、また、この回動に伴い、ロー
ディングレバー122Fもまたその引張りコイルばね1
44の付勢力に抗して反時計方向に回動される。つま
り、ローディングレバー122Rの段状開口130の内
側縁がピン128Rを押し出すようにしてローディング
レバー122Fが回動される。この回動により、ローデ
ィングレバー122Fの突部134Fは、カム山136F
の平坦な頂上に乗り上げ、これに引き続き、ローディン
グレバー122Rの突部134Rもまたカム山136Fの
頂上に乗り上げ、ローダ110はローディング位置に到
達する。従って、ローダ110がローディング位置にあ
るときには、各ローディングレバー122の突部134
F,134Rが共にカム山136Fの平坦な頂上に乗り上
げているから、各ローディングレバー122は図8の状
態と同様な回動姿勢となり、この場合、各ローディング
レバー122の上下の爪140,142は、ローダ11
0内に没入し、前記CDの把持を解除する。従って、ロ
ーダ110の摺動に伴い、ストッカ4から引き出された
CDは、図6に示したようにパレット10の載置凹所1
4に載置される。
【0051】この後、ローダ110がローディング位置
からストッカ4側のアンローディング位置に向けて摺動
されると、ローダ110の一対のローディングレバー1
22F,122Rは前述の場合と同様にして回動されて、
それらの上下の爪140,12がローダ110から突出
し、各レバーの上下の爪140,142によりパレット
10上のCDが把持される。従って、ローダ110はパ
レット10上のCDを把持しながらストッカ4に向けて
押し戻し、そのCDをストッカ4に収納させる。
【0052】ローダ110はストッカ4とパレット10
との間でのCDの受け渡しに以外に、前述したクラッチ
66の切換え作動たのための駆動源としても利用され、
以下に、ローダ110を駆動源としたクラッチ66の切
換え機構に関し、図13乃至図15を参照して説明す
る。図13に示されているように、シャーシ2の底壁上
には切換えレバー146が配置されており、この切換え
レバー146はその中央部が回動軸148を介してシャ
ーシ2の底壁上を回動自在に支持されている。回動軸1
48は、ストッカ4の下方で、且つ、ストッカ4におけ
る収納CDのセンタ孔よりもシャーシ2の後端縁側に位
置付けられている。
【0053】切換えレバー146は、その一端側の部分
が回動軸148からクラッチ66のシーソーレバー80
に向けてシャーシ2の長手方向に延びており、その先端
はシャーシ2の底壁から浮き上がるような鉤状の操作部
150として形成されている。一方、切換えレバー14
6の他端側部分は、回動軸148からシャーシ2の幅方
向にストッカ4を越えて延びている。従って、切換えレ
バー146はL字状に屈曲されている。
【0054】切換えレバー146の他端からは係合アー
ム152が立設されており、この係合アーム152は、
ローダ110側のストッカ4の一側面に沿って延び、そ
の上端は、ローダ110のレベルに位置付けられてい
る。切換えレバー146の一端側部分には、その近傍に
捻りコイルばね154が配置されている。この捻りコイ
ルばね154はそのコイル部がシャーシ2の底壁から立
設されたピンに支持され、一方のアーム156は切換え
レバー146の掛止され、他方のアーム158はシャー
シ2の底壁の切り起こし部に掛止されている。捻りコイ
ルばね154は、切換えレバー146をその回動軸14
8を中心として時計方向に回動付勢している。
【0055】更に、シャーシ2の底壁には、切換えレバ
ー146の中央部近傍、即ち、ストッカ4における収納
CDのセンタ孔と同軸上に位置して、円形のロッド台1
60が配置されており、このロッド台160からは円柱
形状のガイドロッド162が立設されている。ガイドロ
ッド162には、ストッパロッド164が上下に摺動自
在に取付けられ、このストッパロッド164はストッカ
4における収納CDのセンタ孔を通じて延びている。
【0056】ストッパロッド164にはその下面から延
びるガイド孔が形成されており、このガイド孔にガイド
ロッド162が挿通されている。ガイド孔の上端から
は、拡径された円孔166がストッパロッド164の上
端まで延び、その上端面に開口している。なお、ストッ
パロッド164の上端はテーパ状をなしている。ガイド
ロッド162の上端部分は円孔166内に突出してお
り、その上端には、ばね座168が取付けられている。
このばね座168と円孔166の底との間には圧縮コイ
ルばね170がガイドロッド162を囲むようにして掛
け渡されており、この圧縮コイルばね170は、ストッ
パロッド164を下方に向けて押圧付勢している。
【0057】一方、切換えレバー146の中央部からは
ストッパロッド164の下面の直下に位置するようにし
て、リフトカム172が立設されており、このリフトカ
ム172は三角形状をなし、切換えレバー146の係合
アーム152側に向いた傾斜面と、この傾斜面に連なる
頂部の平坦面とをそのカム面として有している。今、前
述したローダ110が図13中2点鎖線で示すようにア
ンローディング位置にあるとき、切換えレバー146は
捻りコイルばね154の付勢力に抗して反時計方向に回
動された状態にあり、このとき、切換えレバー146の
係合アーム152の上端はローダ110に係合し、切換
えレバー146の回動を阻止している。より詳しくは、
係合アーム152の上端は、ローダ110の前記円弧部
に連なるストッカ4側の平坦な被係合面174に当接し
ており、その被係合面174は階段状の側面を経て、ロ
ーダ110の後端面に連なっている。
【0058】上述したようにして係合レバー152の上
端がローダ110の被係合面174に当接されると、係
合レバー152からローダ110に働く押圧力、即ち、
捻りコイルばね154の付勢力はローダ110の摺動方
向に対してほぼ直交する方向に加わるから、ローダ11
0をそのアンローディング位置に安定して保持すること
ができる。
【0059】一方、切換えレバー146が図13の状態
にあるとき、その一端の操作部150は前述したクラッ
チ66のシーソーレバー80のスロープ84に乗り上げ
て、このシーソーレバー80の一端を上昇させている。
これにより、図15から明らかなようにシーソーレバー
80は前記クラッチギヤ70を持ち上げ、その小径ギヤ
70Sがストッカ側ギヤ列86側の2段ギヤ100の大
径ギヤ100Lに噛み合っている。即ち、このとき、ク
ラッチ66は、第2切換え位置から第1切換え位置に切
り換えられている。
【0060】また、切換えレバー146が図13の状態
に回動されているとき、そのリフタカム172は、スト
ッパロッド164をその圧縮コイルばね170の付勢力
に抗して押し上げた状態にあり、このとき、ストッパロ
ッド164の上端は、パレット10のレベルを上方に越
えて位置付けられている。上述したようにクラッチ66
が第1切換え位置にあると、共用モータ60からの動力
はクラッチ66を介してストッカ側ギヤ列86を介して
ストッカ4の昇降機構88に伝達可能であるから、共用
モータ60の正逆回転によりストッカ4を昇降させるこ
とで、ストッカ4の任意の収納CDをパレット10と同
一レベルの移送レベルに位置付けることができる。図1
6には、ストッカ4内の最上段の収納CDが選択された
対象CDとして前記移送レベルに位置付けられている。
このとき、ストッパロッド164の下端は、ストッカ4
の下面から突出しており、これにより、ストッパロッド
164は、ストッカ4内の全ての収納CDのセンタ孔を
貫通した状態にある。
【0061】図16中、参照符号176は、パレット1
0の載置凹所14とストッカ4との間において、収納C
Dの外周縁近傍に配置されたストッパプレート176を
示しており、このストッパプレート176は前記移送レ
ベルの直上から上方に向けて延び、ている。ストッパプ
レート176は、図1に示されているようにカバープレ
ート178に固定されており、このカバープレート17
8は、アンローディング位置にあるローダ110の一部
に対して上方から重なるカバー部分と、このカバー部分
からシャーシ2の側面に沿って折り曲げられて、シャー
シ2に固定される取付け部とを有している。
【0062】図16中、2点鎖線で示されているように
ストッカ4内の再下段にある収納CDが対象CDとして
前記移送レベルに位置付けられたとき、つまり、ストッ
カ4が最も上昇されたとき、ストッパプレート176の
上端は、ストッカ4の最上段に収納されたCDよりも僅
かに上方に位置付けられている。図16の状態から、図
17のタイミングチャートに示すようにローディングモ
ータ120が回転され、ローダ110がアンローディン
グ位置に向けて摺動し始めると、前述した切換えレバー
146の係合アーム152の上端とローダ110の被係
合面174との係合が解除され、切換えレバー146は
その捻りコイルばね154の付勢力を受けて時計方向に
回動される。
【0063】切換えレバー146の回動により、ストッ
パロッド164の下面がリフタカム172の傾斜面で支
持されることから、ストッパロッド164はその圧縮コ
イルばね170の付勢力を受け、上昇位置から降下し始
める。ストッパロッド164の上端がストッカ4内の前
記対象CDよりも降下すると、この時点で、ストッカ4
とパレット10との間の対象CDの受け渡し経路が開か
れ、図18に示す状態となる。
【0064】ローダ110の摺動が更に進むと、その一
対のローディングレバー122F,122Rが前述したよ
うに回動され、それらの上下の爪140,142はロー
ダ110から突出して対象CDを把持する。また、切換
えレバー146は図14中2点鎖線で示す最終の位置ま
で回動されて、その先端の操作部150が図5に示した
ようにシーソーレバー80のスロープ84から外れるの
で、クラッチ66は第1切換え位置から第2切換え位置
に切換えられ、一方、ストッパロッド146はその下降
位置まで降下するが、このとき、その上端は対象CDの
下側に位置する収納CDよりも降下することはない。
【0065】この後、ローダ110の摺動に伴い、対象
CDは図19に示されるようにローダ110とともにパ
レット10上のローディング位置まで引き出され、この
時点で、ローディングモータ120の回転が停止され
る。パレット10上に対象CDが引き出された状態にお
いて、共用モータ60が回転されると、この場合、その
動力は第2切換え位置にあるクラッチ66及びユニット
側ギヤ列68を介して円筒カム50に伝達されるから、
この円筒カム50の回転に伴い、PUユニット20が上
方に向けて回動し、対象CDはそのターンテーブル34
によりパレット1上から再生レベル位置に持ち上げら
れ、図20に示されているようにターンテーブル34と
クランパ56との間にクランプされる。
【0066】なお、図16、図18乃至図20中、ロー
ダ110は図示していない。この後、ターンテーブル3
4とともに対象CDが回転され、PUユニット20のピ
ッチアップ32により、対象CDの再生が行われる。対
象CDの再生が終了した後、その対象CDをストッカ4
に戻す場合には、図21のタイミングチャートに従っ
て、共用モータ60及びローディングモータ120の回
転が制御される。即ち、この場合には、先ず、共用モー
タ60の回転により、PUユニット20が下方に回動さ
れ、ターンテーブル34上の対象CDは再生レベル位置
からパレット10に戻される。この後、ローディングモ
ータ120が回転され、ローダ110は対象CDを把持
しながらアンローディング位置まで摺動し、その対象C
Dをストッカ4に押し戻す。
【0067】ここで、ローダ110がアンローディング
位置の直前まで戻ると、ローダ110の被係合面174
に隣接する段差が前記係合アーム152の上端に当接
し、ローダ110は係合アーム152を介して、切換え
レバー146をその捻りコイルばね154の付勢力に抗
して反時計方向に回動させ、そして、ローダ110がア
ンローディング位置に位置付けられ時点で、係合アーム
152の上端が図14中実線で示したようにローダ11
0の被係合面174に完全に係合する。
【0068】切換えレバー146の反時計方向の回動よ
り、ストッパロッド164はリフトカム172によって
押し上げられ、その上端は収納状態にある対象CDのセ
ンタ孔を通じ、図16に示したように対象CDの上方に
突出する。また、切換えレバー146の操作部はシーソ
ーレバー80のスロープ84に乗り上げ、クラッチ66
を第2切換え位置から第1切換え位置に切換える。ここ
で、切換えレバー146が反時計方向に回動される場
合、その回動範囲はストッパロッド164のロッド台1
60によって制限されており、切換えレバー146の操
作部150がシーソーレバー80のスロープ84から外
れるようなことはない。
【0069】上述したディスク再生装置にあっては、ス
トッカ4の任意の収納CDが対象CDとして位置付けら
れている場合、ストッカ4とパレット10との間の対象
CDの受け渡し経路がストッパロッド164の上端によ
って閉じられているから、たとえディスク再生装置に衝
撃が加わるようなことがあっても、その対象CDがスト
ッカ4から不所望にして飛び出すようなことはない。ま
た、このとき、対象CDよりも下側に位置する収納CD
もまたストッパロッド164により、その飛び出しが阻
止されている。
【0070】なお、対象CDがストッカ4内の最下段の
収納CDである場合、その対象CDよりも上側の収納C
D(図16中の2点鎖線)はストッパプレート176に
より、その飛び出しが阻止されている。一方、共用モー
タ60の動力をユニット側ギヤ列68及びストッカ側ギ
ヤ列86の一方に伝達するクラッチ66は、ローダ11
0の往復動に連動して回動される切換えレバー146に
より、第1切換え位置と第2切換え位置との間で切換え
られるから、クラッチ66のための電気的な駆動源を必
要としないし、また、その駆動源を制御する電気回路を
も必要としない。
【0071】この発明は上述の実施例に制約されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、図22に
示されるようにストッパプレート176の下側に所定の
間隔、即ち、CDの収納ピッチよりも短く且つCDの厚
みよりも大きな間隔を存してストッパプレート176と
同様なストッパプレート178を配置しておき、対象C
Dがパレット10からストッカ4に押し戻された後、図
22中2点鎖線で示すようにストッパ4を前記間隔の半
分程度昇降させれば、前述したストッパロッド164を
必要することなく、ストッカ4の全ての収納CDの飛び
出しを一対のストッパプレート176,178によって
阻止することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1のディスク再生装置によれば、ストッカに収納されて
いる全てのディスクの搬出レベルに対し、ストッパ部材
が交差しているから、このストッパ部材はストッカから
の収納ディスクの不所望な飛び出しを確実に阻止する。
請求項2のディスク再生装置によれば、ストッパ部材の
一部としてのストッパロッドをローダの往復動に連動し
て上下動させるようにしたから、その上端を対象ディス
クの移送レベル、即ち、その受け渡しレベルに対し突没
させることで、ストッカ内の対象ディスクの飛び出しを
ストッパロッドの上端により阻止することができる。更
に、請求項3のディスク再生装置によれば、ストッパロ
ッドの上下動がローダの往復動に連動し、係合アームを
介して回動するレバーにカムを設けるだけで実現されて
いるから、その上下動に要する構成は簡単となり、しか
も、上下動のタイミングをも正確に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク再生装置の斜視図である。
【図2】ローダがアンローディング位置にある状態で
の、一部を省略したディスク再生装置の平面図である。
【図3】ピッチアップユニットを一部断面して示す正面
図である。
【図4】共用モータからの動力伝達のギヤ列を示した側
面図である。
【図5】第1切換え位置にあるクラッチの正面図であ
る。
【図6】ローダがローディング位置にある状態での、一
部を省略したディスク再生装置の平面図である。
【図7】ローディングモータからローダへの動力伝達経
路を示した図である。
【図8】ローダがアンローディング位置にあるとき、そ
の内部の一対のローディングレバーを示した図である。
【図9】図8の状態からローダがローディング位置に向
けて摺動し始めたときの一対のローディングレバーを示
した図である。
【図10】図9の状態からローダがローディング位置に
向けて更に移動したときの一対のローディングレバーを
示した図である。
【図11】ローディングレバーの先端部を示した図であ
る。
【図12】ローダがローディング位置の近傍に到達した
ときの一対のローディングレバーを示した図である。
【図13】ローダの往復動に連動する切換えレバー及び
ストッパロッドを示した斜視図である。
【図14】切換えレバーを示した平面図である。
【図15】第2切換え位置にあるクラッチの正面図であ
る。
【図16】ストッカ内の対象CDとパレットとの位置関
係を示した図である。
【図17】ストッカ内の対象CDが再生されるときの各
部の作動状態を示したタイミングチャートである。
【図18】図16の状態からストッパロッドが降下し、
対象CDの受け渡し経路が開かれた状態を示す図であ
る。
【図19】図18の状態から対象CDがパレット上に引
き出された状態を示す図である。
【図20】図19の状態から対象CDが再生レベル位置
に持ち上げられた状態を示す図である。
【図21】再生レベル位置にある対象CDがストッカに
戻されるときの各部の作動状態を示したタイミングチャ
ートである。
【図22】ストッパロッドの代わりに下側のストッパプ
レートを使用した変形例を示す図である。
【符号の説明】 2 シャーシ 4 ストッカ 10 パレット 90 フィードスクリュー(昇降手段) 110 ローダ 146 切換えレバー 152 係合アーム 162 ガイドロッド 164 ストッパロッド 170 圧縮コイルばね 172 カム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に複数の収納段を有し、各収納段に
    ディスクを搬入出可能にして収納するストッカ(4)
    と、 前記ストッカを昇降させ、選択された1つの収納段上の
    ディスクを対象ディスクとして所定の移送レベルに位置
    付ける昇降手段(90)と、 ディスクの前記搬入出方向にアンローディング位置とロ
    ーディング位置との間で往復動し、前記アンローディン
    グ位置から前記ローディング位置に移動するときには前
    記対象ディスクを前記ストッカから再生準備位置に引き
    出し、前記ローディング位置からアンローディング位置
    に移動するときには前記再生準備位置上の対象ディスク
    を前記ストッカの前記選択収納段まで押し戻すローダ
    (110)とを備えたディスク再生装置において、 前記ローダが前記アンローディング位置にあるときに
    は、前記ストッカの収納ディスクの全ての搬出レベルと
    交差して前記ストッカからのディスクの飛び出しを阻止
    するストッパ部材(164,176,178)を有し、
    前記ローダが前記アンローディング位置から前記ローデ
    ィング位置に向けて移動するときに前記ストッパ部材を
    避けて前記対象ディスクの引き出しを許容するストッパ
    手段を具備したことを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材は、前記ストッカ内に
    収納ディスクのセンタ孔を通じて下方から侵入した上下
    動可能なストッパロッド(164)を含み、前記ストッ
    パ手段は、前記ローダの往復動に連動して前記ストッパ
    ロッドを上下動させ、このストッパロッドの上端を前記
    移送レベルに対して突没させる連動機構(146,15
    2,172)を備えていることを特徴とする請求項1の
    ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記連動機構は、前記ストッカの下方に
    配置され、水平面内で回動可能なレバー部材(146)
    と、このレバー部材の一端から立設され、前記ローダの
    往復動に伴い、前記ローダに係合して前記レバー部材を
    回動させる係合アーム(152)と、前記レバー部材に
    設けられ、このレバー部材の回動に伴い前記ストッパロ
    ッドの下面に係合し、このストッパロッドを上下動させ
    るカム(172)とを備えていることを特徴とする請求
    項2のディスク再生装置。
JP21058294A 1994-08-11 1994-08-11 ディスク再生装置 Withdrawn JPH0855411A (ja)

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