JPH0855350A - 光学的情報読み取り方法 - Google Patents

光学的情報読み取り方法

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JPH0855350A
JPH0855350A JP19325794A JP19325794A JPH0855350A JP H0855350 A JPH0855350 A JP H0855350A JP 19325794 A JP19325794 A JP 19325794A JP 19325794 A JP19325794 A JP 19325794A JP H0855350 A JPH0855350 A JP H0855350A
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JP
Japan
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objective lens
photodetector
optical information
recording medium
optical
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JP19325794A
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English (en)
Inventor
Shigeru Akao
茂 赤尾
Keiichi Kimura
景一 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の受光素子からなりその間に不感帯を有
する光検出器を使用する光学的情報読み取り方法におい
て、斯かる不感帯に起因する誤差を排除し正確に光学的
情報を読み取ることを目的とする。 【構成】 光源からの光束を対物レンズによって収束さ
せ、光学的情報を有する光学的記録媒体に照射し、それ
に反射した光を複数の分割された受光素子よりなり該受
光素子の間に不感帯を有する光検出器によって検出し、
基準位置に対する上記対物レンズの偏倚量を指示するフ
ォーカシングエラー信号を生成し、フォーカシングエラ
ー信号に基づいて対物レンズの位置を制御する。斯かる
フォーカシングエラー信号は対物レンズの焦点深度内を
除くデフォーカス領域において生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、工作機械にお
けるガイドとそれに沿って移動するステージのように、
互いに相対的に移動する2つの物体間の相対的位置を検
出するための光学的情報読み取り方法に関する。
【0002】本発明は、例えば、CD、MD等の光ディ
スクを再生するのに使用する光ピックアップを用いて、
ガイドに沿って移動するステージの姿勢精度を制御する
のに利用して好適な光学的情報読み取り方法に関する。
【0003】本発明は、より詳細には、光学的情報読み
取り方法におけるフォーカシングエラーの検出方法の改
良に関する。
【0004】
【従来の技術】工作機械等において、ガイドとこのガイ
ドに沿って移動するステージの間の相対的変位又は相対
的位置を精密に測定するために光学的情報読み取り方法
が使用される。
【0005】光学的情報読み取り方法によると、例え
ば、ガイド側に光検出器が配置され、ステージ側に光学
的記録媒体が配置される。ステージがガイドに対して移
動するとき、光検出器によって光学的記録媒体に記録さ
れた情報が読み取られ、それによってガイドに対するス
テージの相対的変位又は相対的位置が求められる。
【0006】光検出器として、CD、MD等の光ディス
クに記録された情報を読み取るための光ピックアップが
使用されてよい。
【0007】光学的記録媒体に記録された情報を正確に
再生するためには、対物レンズによって収束された光束
を正確に制御して光学的記録媒体のトラックに照射する
必要がある。しかしながら、実際には斯かる制御に誤差
がある。斯かる誤差として、フォーカシングエラーとト
ラッキングエラーがある。
【0008】フォーカシングエラーは、光学的記録媒体
のトラックの情報記録面が対物レンズの焦点深度より偏
倚したことに起因する誤差である。これは、光学的記録
媒体のトラックの情報記録面と対物レンズとの間の相対
的な距離が変化した場合に起きる。
【0009】トラッキングエラーは、対物レンズによっ
て収束された光束の照射点が光学的記録媒体のトラック
に対して偏倚したことに起因する誤差である。これは、
対物レンズによって収束された光束の光路に対して光学
的記録媒体のトラックが偏倚した場合に起きる。
【0010】フォーカシングエラーの検出法としてナイ
フエッジ法、非点収差法等が知られている。またトラッ
キングエラーの検出法として、プッシュプル法、3ビー
ム法等が知られている。
【0011】図7を参照して、従来の光学的情報読み取
り装置及び方法について説明する。この例はフォーカシ
ングエラーの検出法として非点収差法を使用し、トラッ
キングエラーの検出法としてプッシュプル法を使用す
る。
【0012】図示の装置は光学系と制御系とを有する。
光学系は光源11とビームスプリッタ15と対物レンズ
19とシリンドリカルレンズ21と光検出器25とを有
する。光源11からの光12はビームスプリッタ15を
経由して対物レンズ19に導かれる。光束12は対物レ
ンズ19によって収束され、光学的記録媒体の基準面3
5に照射される。
【0013】光学的記録媒体の基準面35は情報が記録
された基板35−1とその上側の透明な保護膜35−2
とを有する。基板35−1の表面にはトラックに沿って
情報ピット35pが形成されている。
【0014】基準面35からの反射光は再び対物レンズ
19を経由してビームスプリッタ15に導かれ、それに
よって偏向される。こうして偏向された光束12はシリ
ンドリカルレンズ21を経由して光検出器(光ピックア
ップ)25に導かれる。光検出器25は2分割又は4分
割された受光素子よりなり、それによってフォーカシン
グエラーとトラッキングエラーが検出される。即ち、対
物レンズ19と基準面35の情報ピット35pとの間の
距離の偏倚量と光軸に対する基準面35のトラックの半
径方向の偏倚量が検出される。
【0015】制御系はアクチュエータ31と演算回路3
2と駆動回路33とを有する。光検出器25からのフォ
ーカシングエラー信号とトラッキングエラー信号は演算
回路32に供給され、斯かる演算回路32の出力信号は
駆動回路33に供給されて駆動信号が出力される。斯か
る駆動信号はアクチュエータ31に供給され、それによ
ってアクチュエータ31は対物レンズ19の位置を制御
する。
【0016】こうして、基準面35の情報ピット35p
の表面は焦点深度の範囲内に維持され、照射点が基準面
35のトラックに整合するように光路が制御される。そ
れによって、フォーカシングエラーとトラッキングエラ
ーがゼロとなる。
【0017】図8及び図9を参照して非点収差法による
フォーカシングエラーの検出法を説明する。図8Aは対
物レンズ19に対して基準面35が光軸に沿って移動
し、両者の間の距離が変化した場合を示す。対物レンズ
35の焦点を符号F、焦点深度は符号DFで示す。焦点
深度DFの範囲は焦点領域(フォーカス領域)であり、
焦点深度DFの範囲を越えると非焦点領域(デフォーカ
ス領域)となる。
【0018】図7に示すように、基準面35が光軸に沿
って移動すると、基準面35に照射される光束の断面形
が変化するが、光検出器25に照射される光束の断面形
も変化する。図8Bは、基準面35が光軸に沿って移動
したとき、それに対応して光検出器25に照射される光
束の像又は断面形状を示す。図8Bに示すように、光検
出器25は4分割受光素子25A、25B、25C、2
5Dよりなる。
【0019】非点収差法では、光学系にシリンドリカル
レンズ21を含み、シリンドリカルレンズ21によって
出力された光束の断面形状は図示のように光軸に沿って
変化する。基準面35の情報ピット35pの表面が焦点
深度DFの範囲にあるとき、光束の断面は円形(図8B
のd4)となり、焦点深度DFの範囲を越えると楕円又
は長円(図8Bのd3、d5)となり、更に線分(図8
のd2、d6)及び楕円又は長円(図8Bのd1、d
7)となる。
【0020】図示のように、光軸に垂直な平面にXY座
標をとる。光束の断面形状の楕円又は長円の長軸及び短
軸に沿ってX軸及びY軸をとる。受光素子25A、25
CはY軸に沿って配置され、受光素子25B、25Dは
X軸に沿って配置されている。
【0021】図9に光検出器25の出力特性を示す。こ
のグラフの縦軸はY軸に沿って配置された受光素子25
A、25Cの出力の和EY とX軸に沿って配置された受
光素子25B、25Dの出力の和EX の差EY −EX
ΔEを表し、横軸は焦点Fに対する基準面35の情報ピ
ット35pの表面の偏倚量ΔXを示す。
【0022】基準面35の情報ピット35pの表面が焦
点Fの位置にあるとき、光検出器25によって検出され
る光束の断面は円形となり、光検出器25の4分割受光
素子25A、25B、25C、25Dの各々によって検
出される光量は同一となる。従って、ΔE=0である。
【0023】基準面35の情報ピット50pの表面が焦
点深度DFの範囲より偏倚すると、光検出器25によっ
て検出される光束の断面は楕円又は長円となり、Y軸に
沿って配置された受光素子25A、25Cによって検出
される光量とX軸に沿って配置された受光素子25B、
25Dによって検出される光量は同一ではなくなり、Δ
E≠0となる。
【0024】基準面35が対物レンズ19より離れる方
向に移動して、子午像面d6の位置に配置されると、偏
差ΔEは正の最大値をとり、基準面35が対物レンズ1
9に近づく方向に移動して、球欠像面d2の位置に配置
されると、偏差ΔEは負の最大値をとる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】近年、光学的記録媒体
に記録される情報は高密度化され、それを正確に読み取
るために、基準面35の情報ピット35pの表面は常に
焦点領域(フォーカス領域)即ち焦点深度DFの範囲に
あるように制御される。
【0026】焦点深度DFの範囲では、対物レンズ19
によって収束される光束の断面積は極めて小さく且つそ
の変化量は極めて小さいから、照射点を基準面35のト
ラックの情報ピット35p内に容易に配置することがで
きるからである。
【0027】しかしながら、図8Bに示すように、光検
出器25は4分割受光素子25A、25B、25C、2
5Dよりなり、隣接する2つの受光素子の間に間隙即ち
不感帯を有する。対物レンズ19によって収束された光
束の照射点が斯かる不感帯に配置されると、光検出器2
5の各受光素子25A、25B、25C、25Dによっ
て受光される光束の断面は減少する。それによって、フ
ォーカシングエラーの検出精度が低下する。特に、焦点
深度DFの範囲では、対物レンズ19によって収束され
る光束の断面積は極めて小さく、各受光素子25A、2
5B、25C、25Dの出力信号は小さくなる。
【0028】本発明は斯かる点に鑑み、光学的情報読み
取り装置及び方法において、フォーカシングエラーの検
出精度を改善することを目的とする。
【0029】本発明は斯かる点に鑑み、フォーカシング
エラーの検出精度が高い光学的情報読み取り装置及び方
法を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によると、光学的
記録媒体に光束を照射しその反射光を検出することによ
って光学的記録媒体に記録された光学的情報を読み取る
光学的情報読み取り方法において、光源からの光束を対
物レンズによって収束させ、光学的情報を有する光学的
記録媒体に照射することと、上記光学的記録媒体によっ
て反射した光を複数の分割された受光素子を含む光検出
器によって検出することと、基準位置に対する上記対物
レンズの偏倚量を指示するフォーカシングエラー信号を
生成することと、上記フォーカシングエラー信号に基づ
いて上記対物レンズの位置を制御することと、を含み、
上記フォーカシングエラー信号は上記対物レンズの焦点
深度内を除くデフォーカス領域において生成されること
を特徴とする。
【0031】本発明によると、光学的情報読み取り方法
において、上記光学的記録媒体の情報記録ピットは上記
対物レンズのデフォーカス領域の所定の範囲内に維持さ
れることを特徴とする。
【0032】本発明によると、光学的情報読み取り方法
において、上記基準位置に対する上記対物レンズの偏倚
量ΔXと上記光検出器の出力信号によって得られるフォ
ーカシングエラー信号ΔEの関係を示すS曲線を求め、
該S曲線を使用して上記対物レンズの位置を制御するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0033】本発明によると、光学的情報読み取り方法
において、上記S曲線は、上記対物レンズが上記光学的
記録媒体より離れる方向に移動して上記フォーカシング
エラー信号ΔEが正の最大値をとる子午像面の位置と上
記対物レンズが上記光学的記録媒体に近づく方向に移動
して、上記フォーカシングエラー信号ΔEが負の最大値
をとる球欠像面の位置の間であって、デフォーカス領域
にて求められることを特徴とする。
【0034】
【作用】本発明の光学的情報読み取り装置及び方法によ
れば、基準面35の情報ピット35pの表面は、焦点深
度DFの範囲を越えた非焦点領域(デフォーカス領域)
に維持され、それによって基準面35の情報が読み取ら
れる。
【0035】予め、レーザ干渉計等の外部測定機によっ
て図9に示す如き偏倚量ΔX対するフォーカシングエラ
ーΔEのS曲線を求めておく。斯かるS曲線は非焦点領
域(デフォーカス領域)にて求める。好ましくは、斯か
るS曲線は非焦点領域(デフォーカス領域)のうち、子
午像面d6の位置と球欠像面d2の位置の間にて求め
る。
【0036】非焦点領域(デフォーカス領域)において
は、光検出器に照射される光束の断面は不感帯の寸法に
比較して充分大きいから、光検出器の検出出力として正
確な値を得ることできる。
【0037】従って、予め求めた非焦点領域(デフォー
カス領域)におけるS曲線を使用して、基準面35に対
する対物レンズ19の位置又は相対距離を正確に求める
ことができる。基準面35の情報ピット35pの表面を
非焦点領域(デフォーカス領域)の所望の位置に維持す
ることができる。
【0038】
【実施例】以下に図1〜図6を参照して本発明の実施例
について説明する。図1及び図2を参照して本発明によ
る光学的情報読み取り方法及び装置の第1の例を説明す
る。この第1の例は、フォーカシングエラーの検出法と
して非点収差法を使用し、トラッキングエラーの検出法
としてプッシュプル法を使用する。
【0039】図1は光学的情報読み取り装置の第1の例
の構成を示しており、本例の装置は光源11と2つのビ
ームスプリッタ15、17と対物レンズ19とを有し、
更にフォーカシングエラーを検出するためのシリンドリ
カルレンズ21と第1の光検出器25とトラッキングエ
ラーを検出するための第2の光検出器27を含む。
【0040】第1の光検出器25は図示のように4分割
受光素子25A、25B、25C、25Dを有し、十字
形の不感帯25Sを含む。第2の光検出器27は2分割
受光素子27A、27Bを有し、直線状の不感帯27S
を含む。
【0041】光源11からの光12は第1のビームスプ
リッタ15及び対物レンズ19を経由して光学的記録媒
体の基準面35に照射される。基準面35の情報ピット
35pを反射した光は再び対物レンズ19及び第1のビ
ームスプリッタ15を経由して第2のビームスプリッタ
17に導かれる。
【0042】斯かる光は第2のビームスプリッタ17に
よって2つの光束12f、12tに分割される。第1の
光束12fはシリンドリカルレンズ21に導かれ、第1
の光検出器25によって検出される。第2の光束12t
は第2の光検出器27によって検出される。
【0043】図2を参照して本例の光学的情報読み取り
装置の動作を説明する。本例の装置には、図示のよう
に、第1の光検出器25に接続されたf−制御系61、
62、63と第2の光検出器27に接続されたt−制御
系81、82、83及びd−制御系91、92、93と
が設けられている。f−制御系は第1の光検出器25の
出力信号を入力する第1の演算回路61と該演算回路6
1の出力を入力する駆動回路62とアクチュエータ63
とを有する。t−制御系は第2の光検出器27の出力信
号を入力する第2の演算回路81と駆動回路82とアク
チュエータ83とを有する。d−制御系は第2の光検出
器27の出力信号を入力する第3の演算回路91と波形
整形回路92とカウンタ93とを有する。
【0044】先ずf−制御系61、62、63の動作を
説明する。最初に調節作業がなされる。対物レンズ19
によって収束された光束の焦点像が丁度基準面35の情
報ピット35pの表面の位置にて得られたとき、光検出
器25の4分割受光素子25A、25B、25C、25
Dの各々の感度が均一又は同一となるように設定され
る。斯かる設定は、例えば、対物レンズ19の位置及び
第1の演算回路61を調節することによってなされる。
【0045】次に、第1の光検出器25の受光面におけ
る第1の光束12fの断面の大きさが所望の値になるよ
うに、第1の光検出器25及びシリンドリカルレンズ2
1の位置及び両者間の相対的位置が調節される。
【0046】次に、非焦点領域(デフォーカス領域)に
おいてフォーカシングエラー信号ΔEと距離Xの関係を
求めておく。距離Xは外部の測定機、例えば、レーザ干
渉計等を使用して測定する。それによって、非焦点領域
(デフォーカス領域)における図9に示したS曲線が得
られる。
【0047】こうして、準備作業が完了してから、通常
の作動がなされる。第1の光検出器25の出力信号は第
1の演算回路61に供給される。第1の演算回路61は
次の数1の式を演算する。
【0048】
【数1】EX =EB +EDY =EA +EC ΔE=EY −EX
【0049】ここに、EA 、EB 、ED 、EC はそれぞ
れ受光素子25A、25B、25C、25Dによる出力
信号である。斯かる出力信号は各受光素子の受光量の大
きさを表す。EX はX軸に沿って配置された受光素子2
5B、25Dの出力の和、E Y はY軸に沿って配置され
た受光素子25A、25Cの出力の和、ΔEはフォーカ
シングエラー信号である。
【0050】第1の演算回路61はフォーカシングエラ
ー信号ΔEを駆動回路62に出力する。駆動回路62は
それに応答して命令信号を生成する。斯かる命令信号は
アクチュエータ63に供給され、アクチュエータ63が
作動する。アクチュエータ63は対物レンズ19の位置
を調節する。それによって、対物レンズ19と基準面3
5の間の距離は常に最適な値に維持され、情報ピット3
5pの表面は非焦点領域(デフォーカス領域)の所望の
位置に配置される。
【0051】次に、t−制御系81、82、83の動作
を説明する。同様に、最初に調節作業がなされる。対物
レンズ19によって収束された光束の焦点像が丁度基準
面35の情報ピット35pの表面の位置にて得られたと
き、光検出器27の2分割受光素子27A、27Bの各
々の感度が均一又は同一となるように設定される。斯か
る設定は、例えば、対物レンズ19の位置及び第2の演
算回路81を調節することによってなされる。
【0052】次に、第2の光検出器27の受光面におけ
る第2の光束12tの断面の大きさが所望の値になるよ
うに、第2の光検出器27の位置が調節される。
【0053】第2の光検出器27の出力信号は第2の演
算回路81に供給される。第2の演算回路81は次の式
を演算する。
【0054】
【数2】ΔET =EA −EB
【0055】EA 、EB は第2の光検出器27の2つの
受光素子27A、27Bの出力、ΔET はトラッキング
エラー信号である。第2の演算回路81によって演算さ
れたトラッキングエラー信号ΔET は駆動回路82に供
給され、斯かる駆動回路82によって生成された命令信
号はアクチュエータ83に供給される。こうして、アク
チュエータ83によって対物レンズ19が駆動され、対
物レンズ19によって収束された光束による照射点は基
準面35のトラックに整合して配置される。
【0056】次に、d−制御系91、92、93の動作
を説明する。d−制御系は基準面35のトラックの情報
ピット35pに記憶された情報を検出する。第3の演算
回路91は次の式を演算する。
【0057】
【数3】ΣE=EA +EB
【0058】第2の演算回路84によって演算された検
出信号ΣEは波形整形回路85に供給され、波形整形さ
れてカウンタ86に供給される。カウンタ86によって
得られた計数値によって情報ピット35pに記憶された
情報が求められる。
【0059】図3及び図4を参照して、本発明による光
学的情報読み取り方法及び装置の第2の例を説明する。
この第2の例は、フォーカシングエラーの検出法として
ナイフエッジ法を使用し、トラッキングエラーの検出法
としてプッシュプル法を使用する。
【0060】図3は光学的情報読み取り装置の第2の例
の構成を示しており、本例の装置は光源11とビームス
プリッタ15と対物レンズ19とナイフエッジ23とを
有する。本例の装置は更に、フォーカシングエラーを検
出するための第1の光検出器25とトラッキングエラー
を検出するための第2の光検出器とを含む。第1の光検
出器25は2分割受光素子25A、25Bを含み、その
間に不感帯25Sを含む。第2の光検出器27は2分割
受光素子27A、27Bを含み、その間に不感帯27S
を含む。
【0061】図4を参照して本例の光学的情報読み取り
装置の動作を説明する。本例の装置は、第1の例と同様
に、第1の光検出器25に接続されたf−制御系61、
62、63と第2の光検出器27に接続されたt−制御
系81、82、83及びd−制御系91、92、93と
を有する。f−制御系は第1の光検出器25の出力信号
を入力する第1の演算回路61と該演算回路61の出力
を入力する駆動回路62とアクチュエータ63とを有
し、t−制御系は第2の光検出器27の出力信号を入力
する第2の演算回路81と駆動回路82とアクチュエー
タ83とを有し、d−制御系は第2の光検出器27の出
力信号を入力する第3の演算回路91と波形整形回路9
2とカウンタ93とを有する。
【0062】先ずf−制御系の動作を説明する。同様
に、最初に調節作業がなされる。対物レンズ19によっ
て収束された光束の焦点像が丁度基準面35の情報ピッ
ト35pの表面の位置にて得られたとき、光検出器25
の2分割受光素子25A、25Bの各々の感度が均一又
は同一となるように設定される。斯かる設定は、例え
ば、対物レンズ19の位置及び第1の演算回路61を調
節することによってなされる。
【0063】次に、第1の光検出器25の受光面におけ
る第1の光束12fの断面の大きさが所望の値になるよ
うに、第1の光検出器25及びナイフエッジ23の位置
及び両者間の相対的位置が調節される。
【0064】次に、非焦点領域(デフォーカス領域)に
おいてフォーカシングエラー信号ΔEと距離Xの関係を
求めておく。距離Xは外部の測定機、例えば、レーザ干
渉計等を使用して測定する。それによって、非焦点領域
(デフォーカス領域)における図9に示したS曲線が得
られる。
【0065】こうして、準備作業が完了してから、通常
の作動がなされる。第1の光検出器25の出力信号は第
1の演算回路61に供給される。第1の演算回路61は
次の数4の式を演算する。
【0066】
【数4】ΔE=EA −EB
【0067】ここに、EA 、EB はそれぞれ受光素子2
5A、25Bによる出力信号である。斯かる出力信号は
各受光素子の受光量の大きさを表す。偏差ΔEはフォー
カシングエラー信号である。
【0068】第1の演算回路61はフォーカシングエラ
ー信号ΔEを駆動回路62に出力する。駆動回路62は
それに応答して命令信号を生成する。斯かる命令信号は
アクチュエータ63に供給され、アクチュエータ63が
作動する。アクチュエータ63は対物レンズ19の位置
を調節する。それによって、対物レンズ19と基準面3
5の間の距離は常に最適な値に維持され、情報ピット3
5pの表面は非焦点領域(デフォーカス領域)の所望の
位置に配置される。
【0069】次に、t−制御系の動作を説明する。同様
に、最初に調節作業がなされる。対物レンズ19によっ
て収束された光束の焦点像が丁度基準面35の情報ピッ
ト35pの表面の位置にて得られたとき、光検出器27
の2分割受光素子27A、27Bの各々の感度が均一又
は同一となるように設定される。斯かる設定は、例え
ば、対物レンズ19の位置及び第2の演算回路81を調
節することによってなされる。
【0070】次に、第2の光検出器27の受光面におけ
る第2の光束12tの断面の大きさが所望の値になるよ
うに、第2の光検出器27の位置が調節される。
【0071】第2の光検出器27の出力信号は第2の演
算回路81に供給される。第2の演算回路81は次の式
を演算する。
【0072】
【数5】ΔET =EA −EB
【0073】EA 、EB は第2の光検出器27の2つの
受光素子27A、27Bの出力、E T はトラッキングエ
ラー信号である。第2の演算回路81によって演算され
たトラッキングエラー信号ΔET は駆動回路82に供給
され、斯かる駆動回路82によって生成された命令信号
はアクチュエータ83に供給される。こうして、アクチ
ュエータ83によって対物レンズ19が駆動され、トラ
ッキングエラー信号ΔET はゼロとなる。このとき対物
レンズ19によって収束された光束による照射点は基準
面35のトラックに整合して配置される。
【0074】次にd−制御系について説明する。第3の
演算回路91は第2の光検出器27の出力信号を入力し
て次の式を演算する。
【0075】
【数6】ΣE=EA +EB
【0076】第3の演算回路91によって演算された検
出信号ΣEは波形整形回路92に供給され、波形整形さ
れてカウンタ93に供給される。カウンタ93によって
得られた計数値は例えば基準面35のトラックに記憶さ
れた情報を検出するために使用される。
【0077】図5及び図6を参照して、本発明による光
学的情報読み取り方法及び装置の第3の例を説明する。
この第3の例は、フォーカシングエラーの検出法として
非点収差法を使用し、トラッキングエラーの検出法とし
て3ビーム法を使用する。
【0078】図5は光学的情報読み取り装置の第3の例
の構成を示しており、本例の装置は光源11と回折格子
13とビームスプリッタ15と対物レンズ19とを有す
る。本例の装置は更にフォーカシングエラー及びトラッ
キングエラーを検出するためにシリンドリカルレンズ2
1と光検出器25、27、29を有する。
【0079】第1の光検出器25は4分割受光素子25
A、25B、25C、25Dを含み、第2及び第3の光
検出器27、29はそれぞれ単一の受光素子27E、2
9Fを含む。第1の光検出器25は十字形の不感帯25
Sを有するが、第2及び第3の光検出器27、29は不
感帯を含まない。
【0080】光源11からの光12は回折格子13によ
って回折され、0次光及び±1次光を含む3つのビーム
12aが得られる。斯かる3つのビーム12aはビーム
スプリッタ15及び対物レンズ19を経由して基準面3
5に照射される。基準面35の情報ピット35pを反射
した光は再び対物レンズ19及びビームスプリッタ15
に導かれる。
【0081】斯かる光束12aはビームスプリッタ15
によって偏向され、シリンドリカルレンズ21を経由し
て光検出器25、27、29によって検出される。0次
光は第1の光検出器25によって検出され、±1次光は
それぞれ第2及び第3の光検出器27、29によって検
出される。
【0082】図6を参照してf−制御系61、62、6
3、t−制御系81、82、83及びd−制御系91、
92、93の構成及び動作を説明する。f−制御系は第
1の光検出器25の出力信号を入力する第1の演算回路
61と該演算回路61の出力を入力する駆動回路62と
アクチュエータ63とを有し、t−制御系は第2の光検
出器27の出力信号を入力する第2の演算回路81と駆
動回路82とアクチュエータ83とを有し、d−制御系
は第3の光検出器29の出力信号を入力する第3の演算
回路91と波形整形回路92とカウンタ93とを有す
る。
【0083】先ずf−制御系の動作を説明する。0次光
は第1の光検出器25によって検出される。第1の光検
出器25の受光面における0次光の断面の大きさが所望
の値になるように、また第1の光検出器25の4分割受
光素子25A、25B、25Cの各々による受光量が均
等となるように、シリンドリカルレンズ21及び第1の
光検出器25の位置及び両者間の相対的位置が調節され
る。
【0084】更に、対物レンズ19によって収束された
光束の焦点像が丁度基準面35の情報ピット35pの表
面の位置にて得られたとき、第1の光検出器25の4分
割受光素子25A、25B、25Cの各々の感度が均一
又は同一となるように設定される。斯かる設定は、例え
ば、対物レンズ19の位置及び第1の演算回路61を調
節することによってなされる。
【0085】第1の演算回路62は数1の式によってフ
ォーカシングエラー信号ΔEを演算する。
【0086】次に、t−制御系81、82、83の構成
と動作を説明する。第2の演算回路81は第2及び第3
の光検出器27、19の出力信号を入力して次の式によ
ってトラッキングエラー信号ΣEを演算する。
【0087】
【数7】ΣE=EE +EF
【0088】EE 、EF はそれぞれ第2及び第3の光検
出器27、29の出力信号である。斯かるトラッキング
エラー信号ΣEは駆動回路82に供給される。駆動回路
82の出力信号はアクチュエータ83に供給され、それ
によって対物レンズ19の位置が制御される。
【0089】最後に、d−制御系91、92、93の構
成と動作を説明する。第3の演算回路81は第1の光検
出器25の出力信号を入力して次の式によって検出信号
を生成する。
【0090】
【数8】ΣE=EA +EB +EC +ED
【0091】ここに、EA 、EB 、ED 、EC はそれぞ
れ受光素子25A、25B、25C、25Dによる出力
信号である。斯かる検出信号ΣEは波形整形回路92に
供給され、波形整形される。波形整形回路92の出力信
号はカウンタ93に供給される。カウンタ93によって
得られた計数値は例えば基準面35のトラックに記憶さ
れた情報を検出するために使用される。
【0092】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0093】
【発明の効果】本発明によると、光学的記録媒体35の
情報を読み取る場合に、基準面35の情報ピット35p
の表面は非焦点領域(デフォーカス領域)の所定の範囲
に維持されるから、基準面35に対する対物レンズの位
置を正確に制御することができる利点がある。
【0094】本発明によると、予め、非焦点領域(デフ
ォーカス領域)にて焦点からの偏倚量ΔX対するフォー
カシングエラーΔEのS曲線を求め、斯かるS曲線を使
用して基準面35に対する対物レンズの位置を制御する
から、正確な制御をなすことができる利点がある。
【0095】本発明によると、非焦点領域(デフォーカ
ス領域)において、基準面35に対する対物レンズの位
置を制御するから、光検出器が不感帯を含む場合であっ
ても、それに起因する誤差を排除することができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的情報読み取り装置の第1の
例を説明する説明図である。
【図2】本発明による光学的情報読み取り方法の第1の
例を説明する説明図である。
【図3】本発明による光学的情報読み取り装置の第2の
例を説明する説明図である。
【図4】本発明による光学的情報読み取り方法の第2の
例を説明する説明図である。
【図5】本発明による光学的情報読み取り装置の第3の
例を説明する説明図である。
【図6】本発明による光学的情報読み取り方法の第3の
例を説明する説明図である。
【図7】従来の光学的情報読み取り方法の例を示す図で
ある。
【図8】非焦点法によるフォーカシングエラーの検出方
法を説明する説明図である。
【図9】非焦点法におけるフォーカシングエラー曲線を
示す図である。
【符号の説明】
11 光源 12 光束 13 回折格子 15、17 ビームスプリッタ 19 対物レンズ 21 シリンドリカルレンズ 23 ナイフエッジ 25、27、29 光検出器 31 アクチュエータ 35 基準面 35−1 保護膜 35−2 基板 35P 情報ピット 61 演算回路 62 駆動回路 63 アクチュエータ 81 演算回路 82 駆動回路 83 アクチュエータ 91 演算回路 92 波形整形回路 93 カウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的記録媒体に光束を照射しその反射光
    を検出することによって光学的記録媒体に記録された光
    学的情報を読み取る光学的情報読み取り方法において、 光源からの光束を対物レンズによって収束させ、光学的
    情報を有する光学的記録媒体に照射することと、 上記光学的記録媒体によって反射した光を複数の分割さ
    れた受光素子を含む光検出器によって検出することと、 基準位置に対する上記対物レンズの偏倚量を指示するフ
    ォーカシングエラー信号を生成することと、 上記フォーカシングエラー信号に基づいて上記対物レン
    ズの位置を制御することと、 を含み、 上記フォーカシングエラー信号は上記対物レンズの焦点
    深度内を除くデフォーカス領域において生成されること
    を特徴とする光学的情報読み取り方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学的情報読み取り方法に
    おいて、上記光学的記録媒体の情報記録ピットは上記対
    物レンズのデフォーカス領域の所定の範囲内に維持され
    ることを特徴とする光学的情報読み取り方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光学的情報読み取り
    方法において、上記基準位置に対する上記対物レンズの
    偏倚量ΔXと上記光検出器の出力信号によって得られる
    フォーカシングエラー信号ΔEの関係を示すS曲線を求
    め、該S曲線を使用して上記対物レンズの位置を制御す
    るように構成されていることを特徴とする光学的情報読
    み取り方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光学的情報読み取り方法に
    おいて、上記S曲線は、上記対物レンズが上記光学的記
    録媒体より離れる方向に移動して上記フォーカシングエ
    ラー信号ΔEが正の最大値をとる子午像面の位置と上記
    対物レンズが上記光学的記録媒体に近づく方向に移動し
    て、上記フォーカシングエラー信号ΔEが負の最大値を
    とる球欠像面の位置の間であって、デフォーカス領域に
    て求められることを特徴とする光学的情報読み取り方
    法。
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