JPH0854309A - 防塵試験装置 - Google Patents

防塵試験装置

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JPH0854309A
JPH0854309A JP20823094A JP20823094A JPH0854309A JP H0854309 A JPH0854309 A JP H0854309A JP 20823094 A JP20823094 A JP 20823094A JP 20823094 A JP20823094 A JP 20823094A JP H0854309 A JPH0854309 A JP H0854309A
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chamber
suction
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amount
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JP20823094A
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English (en)
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Yasuhiko Sekiya
康彦 関谷
Yoshiyuki Sato
嘉之 佐藤
Chukichi Yoshimoto
忠吉 吉本
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RKC Instrument Inc
Original Assignee
Rika Kogyo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱型の制御盤の取付パネルに前面側から取付
けた状態と同じ状態で制御機器の防塵試験ができるよう
にする。 【構成】 粉塵室55に吸引室57を連結する。粉塵室
55と吸引室57を支持板59で仕切る。支持板59に
は供試機器61の計器ケース63がはまる支持孔65を
設ける。粉塵室55側から供試機器61の計器ケース6
3を支持孔65を介して吸引室57側へはめて固定し、
粉塵室55と吸引室57間を密封する。粉塵室55の下
端から循環パイプ69、循環ポンプ71、循環パイプ7
3を介して粉塵室55の上部を連結し粉塵の循環系を形
成する。吸引室57に吸引パイプ81、ろ過器83、バ
ルブ85および真空ポンプ87を連結し、吸引室57を
減圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防塵試験装置に係り、例
えば温度調節計等の制御機器、特にパネルカット取付け
型の制御機器の防塵性能を試験する防塵試験装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防塵試験装置としては、
図9に示すような構成が知られている。すなわち、容器
1内を上下に試験室3と塵貯蔵室5に二分し、上側の試
験室3の側面には透明な観察窓7を設けるとともに上面
を蓋9で覆い、下側の塵貯蔵室5の途中には網11を設
けて粉塵としてのタルクを貯めるとともに外側にバイブ
レータ13を配置し、網11の下側の塵貯蔵室5先端に
循環パイプ15を連結し、この循環パイプ15の途中に
循環ポンプ17を配置し、この循環ポンプ17から循環
パイプ19を介して試験室3の上側へ連結している。
【0003】さらに、試験室3内に配置された防塵試験
を行う制御機器である供試機器21の電線導入口23か
ら吸引パイプ25を試験室3外へ導出し、この吸引パイ
プ25の途中に粉塵をろ過するろ過器27、吸引空気流
量を測定する流量計29、吸引空気流量を調節するパル
ブ31および吸引用の真空ポンプ33を各々間隔を置い
て連結していた。図9中の符号35は吸引による試験室
3内の減圧度合いを測定するマノメータであり、ろ過器
27と平行に接続されている。
【0004】このような防塵試験装置では、蓋9を開け
て供試機器21を試験室3内に配置して電線導入口23
に吸引パイプ25を接続し、バイブレータ13による振
動によって粉塵を網11でふるいにかけ、循環用ポンプ
17でその粉塵を循環パイプ15、19を介して試験室
3内へ循環させ、その粉塵を試験室3内に浮遊させて供
試機器21全体にかける一方、流量計29やマノメータ
35を見てパルブ31を調節しながら真空ポンプ33で
供試機器21内を吸引減圧し、所定時間かけて防塵試験
していた。
【0005】そして、バイブレータ13、循環用ポンプ
17および真空ポンプ33を停止させて蓋9を開け、供
試機器21から吸引パイプ25を外して試験室3から取
り出し、供試機器21内の粉塵の侵入状態により、防塵
度合いを判定していた。
【0006】ところで、供試機器21としては、例えば
図10に示すように、操作パネル37aと図示しない内
部回路で形成された内器37を計器ケース39に差し込
み、図示しない制御盤の前面側の取付パネル41の取付
穴43に計器ケース39の後部から挿通する一方、図1
1に示すように、取付具45を計器ケース39の係合孔
(図11では隠れる。)47に係合するとともに、計器
ケース39の背面側からねじ49で係合孔(図11では
隠れる。)47に係合した取付具45をパネル41を押
圧することにより、計器ケース39のつば(図11では
隠れる。)51の裏面と取付具45の先端間で取付パネ
ル41を挟み込むように固定して使用する、いわゆるパ
ネルカット取付けタイプのものが良く使用されている。
図11中の符号53は取付具45のねじ49を回転させ
るドライバである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の防塵試験装置は、供試機器21がパネルカット
取付け型である場合、制御盤内が密閉されて外部からの
油や塵等が取付パネル41内へ侵入し難いことから、供
試機器21全体に粉塵をかけて防塵性能試験しても正確
な試験を行うことができず、制御盤に取付けた状況と同
じ使用環境下で試験することが求められていた。
【0008】また、循環用ポンプ17によって試験室3
内に一定量の粉塵を浮遊させるようになっているが、実
際には、塵貯蔵室5内の粉塵量、網11やバイブレータ
13の動作状況、供試機器21の形状等によって浮遊す
る粉塵量が変化し、常に一定の浮遊量を確保した試験が
行われているとは言い難かった。さらに、上述した防塵
試験装置では、防塵試験中の状況をオペレータが常に監
視する必要があり、自動化が望まれていた。
【0009】本発明はこのような従来の欠点を解決する
ためになされたもので、制御盤等に取付けたのと同じ状
態で制御機器への防塵試験が可能な防塵試験装置の提供
を目的とする。また、本発明は、制御機器の防塵試験に
使用する粉塵の浮遊量を一定に確保し、自動運転も可能
な防塵試験装置を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、粉塵を浮遊させる粉塵室と、この粉
塵室から粉塵を流過させて再びその粉塵室へ循環させる
粉塵循環手段と、供試機器を支持する支持孔を有しその
供試機器を密封支持する支持板と、この支持板を介して
その粉塵室に隣接して配置された吸引室と、この吸引室
内を吸引して減圧する吸引手段とを有するものである。
【0011】そして、本発明は、上述した構成に加え
て、上記粉塵室内に浮遊する粉塵量を測定する光学的測
定手段と、それら粉塵室および粉塵循環手段を含む循環
系に投入する粉塵を貯蔵する粉塵貯蔵手段と、その浮遊
粉塵量が低下してその光学的測定手段の出力による測定
粉塵量が所定値を越えたときその粉塵貯蔵室からの粉塵
を投入制御する制御手段とを設けると良い。
【0012】
【作用】このような手段を備えた本発明では、供試機器
を支持板に密封支持させた状態でそれら粉塵室と吸引室
にまたがって配置し、それら粉塵循環手段および吸引用
手段を駆動すると、粉塵が循環しながら粉塵室内を浮遊
する一方、隣接する吸引室内が減圧される。
【0013】そのため、供試機器に隙間等があれば、浮
遊する粉塵が粉塵室から供試機器や吸引室内に流入す
る。また、粉塵室の粉塵量を測定する光学的測定手段、
粉塵を貯蔵する粉塵貯蔵手段および粉塵を投入制御する
制御手段を設けた構成では、光学的測定手段で測定した
粉塵室の粉塵量が低下して所定値を越えたとき、粉塵が
自動的に循環系に追加投入される。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。本発明に係る防塵試験装置の詳細を説明する前に、
まず図1および図2を参照してその概略を説明する。図
1および図2は本発明に係る防塵試験装置の一実施例を
分り易くするための概略図であり、後述する図3の防塵
試験装置とは表示が若干異なるが、その差異は便宜上の
ものである。
【0015】図1において、粉塵を浮遊させる粉塵室5
5は透過性の良好なプラスチックから箱型に形成されて
おり、この粉塵室55には同様に透過性の良好なプラス
チックからなる吸引室57が横方向に連結するように配
置されており、粉塵室55と吸引室57の間が支持板5
9にて仕切られている。
【0016】粉塵室55と吸引室57は別個又は一体的
に形成されており、図2の概略図に示すように、支持板
59には供試機器61の計器ケース(いずれも図2では
省略)63がはまる寸法の支持孔65が、粉塵室55と
吸引室57とは別個、又は一方もしくは双方と一体的に
形成されている。そのため、例えば粉塵室55側から計
器ケース63を支持孔65から吸引室57側へ突出する
ようにはめ込み、供試機器61の背面側から上述した図
11中の取付具45等で支持板59を押圧することによ
って支持されるとともに、粉塵室55と吸引室57間が
密封されるようになっている。なお、粉塵室55への供
試機器61の収納は、後述するように開閉扉103を操
作して行う。
【0017】この支持板59は1枚構成でもよいもの
の、図示はしないが、計器ケース63がはまる支持孔6
5を有する小支持板を大きい枠状の大支持板に重ねて取
付け、この大支持板を粉塵室55や吸引室57に固定す
る二重構成とすることも可能であり、二重構成の支持板
を用いれば寸法の異なる複数種類の供試機器61を試験
できる。粉塵室55の下部は先細りになって垂下してお
り、途中に上述した図9と同様な網が配置されているが
見えない。すなわち、粉塵室55は、上述した図9の試
験室3と塵貯蔵室5を合わせた容器1のような構成とな
っている。
【0018】粉塵室55の下部外周にはこれを例えば1
00Hz程度の周波数で振動させる電磁型のバイブレー
タ67が取付けられており、粉塵室55の先細り下端に
は循環パイプ69が連結され、この循環パイプ69から
循環ポンプ71および循環パイプ73を介して粉塵室5
5の上部へ連結され、粉塵室55からの粉塵を循環させ
て再び粉塵室55へ循環させる粉塵循環手段75が形成
されている。粉塵室55の上面にはこれに粉塵を投入す
る粉塵貯蔵手段77が形成されており、粉塵室55の側
面には内部に配置した供試機器61の近傍に位置するよ
うに光学的測定手段79が配置されている。これら詳細
は後述する。
【0019】吸引室57の下部には吸引パイプ81が連
結されており、この吸引パイプ81の途中には吸引した
空気中の粉塵を除去するろ過器83、吸引空気流量を調
節するバルブ85が連結され、吸引パイプ81の先端に
は吸引用の真空ポンプ87が間隔を置いて連結されてお
り、これらによって吸引室57内を吸引脱気して減圧す
る吸引手段89が形成されている。符号91は吸引パイ
プ81に接続された流量計である。
【0020】制御手段93は、循環ポンプ69や真空ポ
ンプ87をオンオフ制御したり、光学的測定手段79に
よる粉塵室55内の浮遊粉塵量が所定値を越えたとき、
粉塵貯蔵手段77を駆動制御して粉塵を粉塵室55内へ
追加投入制御する他、粉塵を追加投入しても浮遊粉塵量
が所定値を越えないとき警報を出力制御する機能を有す
るものである。詳細は後述する。
【0021】次に、上述した本発明の防塵試験装置の詳
細な構造を図3を参照して説明する。図3において、裏
側四隅にキャスタ95を取付けた基台97の対向辺から
一対の支持柱99が立設されており、これら支持柱99
の先端間および途中の間が連結棒101で連結固定され
て保持枠を形成している。なお、基台97は図示しない
防振マット上に置いて使用すると良いであろう。
【0022】途中の2本の連結棒101の間にはこれら
支持柱99と連結棒101で形成される枠を横切るよう
に、上述した粉塵室55と吸引室57の連結体が適当な
固定手段(図示せず)によって固定されている。以下、
便宜上、粉塵室55側を正面側とし、吸引室57側を背
面側として説明する。
【0023】粉塵室55の上部側面には、供試機器(図
3では省略)61を出入れするとともに内部が見えるよ
うに透過材料からなる開閉扉103が外側へ開閉自在に
固定される一方、吸引室57の側面にも供試機器61の
固定作業に供し、内部が見えるように透過材料からなる
開閉扉105が外側へ開閉自在に固定されている。これ
ら開閉扉103、105は上述した図1や図2では図示
が省略されている。
【0024】そして、正面側の開閉扉103を開けて供
試機器61を粉塵室55内に入れるとともに、計器ケー
ス63を支持板59の支持孔65から吸引室57へ挿入
し、供試機器61の操作パネル64に形成されるつばを
粉塵室55側で支持板59に当接させ、背面側の開閉扉
105を開けて背面側から、上述した図11のように取
付具45を計器ケース39(63)の係合孔47に係合
させ、ねじ49で支持板59を吸引室57側から押圧す
ることにより、供試機器61が支持板59に密封支持さ
れる。
【0025】開閉扉103、105が閉められたとき
は、粉塵に対して粉塵室55と吸引室57が密閉構造と
なる。粉塵室55の上面に配置された粉塵貯蔵手段77
は、図4に示すように、モータ107をフランジ107
a、109aどうしを重ねるようにして貯蔵筒109に
固定し、貯蔵筒109の他方のフランジ109bをパッ
キン111を介して粉塵室55に固定して形成されてい
る。実際の固定は、フランジ107a、109a、10
9b部分にねじ等を介して行われている。
【0026】貯蔵筒109内には、制御手段93に接続
されたモータ107から延びるロータ軸113にジョイ
ント115を介して回転軸117が延びており、回転軸
117の先端に回転板119とそのパッキン111が挿
通され、その回転板119がねじ123でねじ止めされ
ている。
【0027】回転板119には、図5に示すように、細
長いスリット125が形成されており、粉塵室55の上
面およびパッキン111にはスリット125に揃う貫通
孔127が形成されている。そのため、モータ107の
回転によって回転軸117先端の回転板119が回転
し、図5のようにスリット125と貫通孔127の位置
が揃えば、貯蔵筒109内の粉塵129が粉塵室55内
に追加投入される。なお、図5は図4の粉塵貯蔵手段7
7のうちパッキン111や回転板119部分のみ示した
ものである。
【0028】粉塵室55の上部側面に配置された光学的
測定手段79は、概略図である図6に示すように、粉塵
室55の対向する側面に互いに対向配置された発光部7
9aと、この発光部79aからの光の強弱に応じた電気
信号に変換する受光部79bから形成され、いずれも制
御手段93に接続されてこれによって制御されている。
例えば、粉塵室55内の浮遊粉塵の濃度が少ないときに
は制御手段93への変換電気信号が大きくなり、濃度が
大きいときには変換電気信号が小さくなるようになって
いる。
【0029】粉塵室55の下部外周にバイブレータ67
が配置されるとともに、粉塵室55の下端に循環パイプ
69、循環ポンプ71および循環パイプ73が連結され
て粉塵循環手段75が形成されるのは図1の構成と同様
であるから、説明を繰返さない。さらに、吸引室57に
も、上述したように、吸引パイプ81が連結され、この
途中にろ過器83、バルブ85、真空ポンプ87が間隔
を置いて連結されるとともに流量計91が配置されてい
るが、真空ポンプ87以外は隠れて見えない。支持柱9
9にはランプやブザー等の警報手段131が配置されて
おり、制御手段93によって制御されている。
【0030】支持柱99および連結棒101に配置され
た制御手段93は、図示しない電源スイッチのオンオフ
に基づき、バイブレータ67、循環ポンプ71および真
空ポンプ87をオンオフ制御する一方、光学的測定手段
79の発光部79aを適宜発光駆動するとともにこの発
光部79aからの電気信号を入力し、入力信号が所定値
を越えたとき、粉塵室55内の浮遊粉塵量が少なくなっ
た判断し、粉塵貯蔵手段77のモータ107を例えばス
テッピング駆動し、上述したスリット125と貫通孔1
27の位置が揃う毎、所定量の粉塵129を粉塵室55
内に追加投入して供給制御する
【0031】また、制御手段93は、粉塵129を追加
投入しても発光部79aからの電気信号が所定回数や所
定期間にわたって所定値を越えないとき、正常な粉塵量
に達しないと判断し、異常事態が発生したとして警報手
段131を駆動する機能を有している。
【0032】さらに、制御手段93は、図示しない操作
手段からの入力により、循環ポンプ71や真空ポンプ8
7の試験時間T1の設定や、バイブレータ67が起動し
てから粉塵室55内の粉塵濃度が安定するまでの時間T
2の設定や、粉塵濃度に応じてバイブレータ67の振動
強度を切換え制御する機能を有する他、後述する機能を
有する。なお、制御手段93は、実際にはCPUや、こ
のCPUの動作プログラムを格納したROM、演算過程
のデータを一時的に格納するRAM、データや信号のイ
ンターフェースであるI/Oから形成されたマイクロコ
ンピュータである。
【0033】このような本発明の防塵試験装置の動作を
図7および図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、供試機器61を粉塵室55と吸引室57にまたが
って支持板59に設置した後、ステップ101で電源を
オンしてプログラムを開始して運転をスタートさせる。
ステップ102で循環ポンプ71をオンし、ステップ1
03で真空ポンプ87をオンして粉塵の循環と吸引をス
タートさせる。
【0034】続くステップ104で試験時間T1を例え
ば8時間(H)に設定して試験時間のカウントをスター
トさせ、ステップ105でバイブレータ67を弱くオン
するとともに警報カウントS1を「0」に設定し、ステ
ップ106で粉塵室55内の粉塵安定時間T2を例えば
3分に設定する。この安定時間T2がカウントアップし
たか否かをステップ107で判断し、粉塵が安定してカ
ウントアップするまでステップ107を繰返し、カウン
トアップしてステップ107がYESになると、ステッ
プ108で光学的測定手段79からの測定信号の入力に
基づき粉塵室55内の浮遊粉塵量が十分か否か確認し、
不足してNOであればステップ110へ移り、十分であ
ればYESとなってステップ109に移る。
【0035】ステップ109では試験時間T1がタイム
アップしたか否かを判断し、タイムアップしてYESに
なればステップ125に移り、タイムアップせずにNO
であればステップ108に戻る。ステップ110では粉
塵量を増加させるためにバイブレータ67を強くオンし
て、続くステップ111で粉塵安定時間T2をオンし、
ステップ112で粉塵が安定したか否か判断し、粉塵が
安定してカウントアップするまでステップ112を繰返
す。
【0036】カウントアップしてステップ112がYE
Sになるとステップ113で光学的測定手段79からの
測定信号に基づき粉塵量が十分か否か確認し、不足して
いれば図8のステップ115へ移り、十分であればステ
ップ114でバイブレータ67を弱に変更してステップ
109へ移る。図7のステップ125ではステップ10
9で試験時間T1がタイムアップしてYESとなった場
合や図8のステップ124で警報出力がオンの場合に循
環ポンプ71をオフし、続くステップ126で真空ポン
プ87をオフし、ステップ127でバイブレータ67を
オフして終了する。
【0037】図8のステップ115では警報カウント値
S1を1つ増加させて粉塵投入回数とし、ステップ11
6では規定投入回数をnとしてカウント値S1が(n+
1)以上になったか否かを判断し、規定投入回数未満で
NOの場合にはステップ117に移り、規定投入回数以
上となってYESの場合にはステップ124に移って警
報出力をオンして警報手段131を駆動させてステップ
125へ移る。ステップ116の判断が規定投入回数未
満の場合には、バイブレータ67を強に変更しても粉塵
の量が少ない状態であるから、続くステップ117で粉
塵貯蔵手段77のモータ107をオン駆動し、ステップ
118で粉塵を粉塵室55内へ一定時間投入し、ステッ
プ119でモータ107をオフし、ステップ120で粉
塵安定時間T2をオンする。
【0038】そして、ステップ121で粉塵が安定した
か否か判断し、カウントアップして粉塵が安定するまで
ステップ121を繰返し、カウントアップしてYESに
なるとステップ122で光学的測定手段79からの測定
信号に基づき粉塵量が十分か否か判断し、不足していれ
ばステップ115へ移り、十分であればステップ123
でバイブレータ67を弱に変更して上述したステップ1
09へ移る。
【0039】このように上述した防塵試験装置は、供試
機器61の前面部を配置する粉塵室55と、供試機器6
1の計器ケース63を配置する吸引室57と、粉塵室5
5内に粉塵を浮遊させる粉塵循環手段75と、吸引室5
7内を減圧にする吸引手段89を設けたから、供試機器
61の前面部側から粉塵をかけて供試機器61内に粉塵
が流入するか否か試験可能となり、箱型の制御盤の前面
側にある取付パネルに設けた取付孔に供試機器61をこ
の背面側から挿入して取付けた状態と同様の環境下で防
塵試験できる。
【0040】また、光学的測定手段79によって粉塵室
55内の浮遊粉塵量の測定が可能となり、粉塵濃度が低
下してその測定値が所定値を越えたとき制御手段93が
粉塵貯蔵手段77を駆動して粉塵129を自動的に粉塵
室55内に投入できるから、循環ポンプ71の駆動変
動、網やバイブレータ67による粉塵ふるい動作変動、
更に、試験する供試機器61の大きさ等に起因して粉塵
室55の浮遊粉塵量が変化しても、一定の浮遊量を自動
的に確保できる。さらに、制御手段93で制御される警
報手段131を有するから、粉塵貯蔵手段77を駆動し
て粉塵129を追加投入しても浮遊粉塵量が増加しない
場合、外部に警報を発することが可能となり、この点か
らも自動運転が可能である。
【0041】しかも、粉塵量の不足状態が所定期間継続
したり又は所定数に達してから粉塵量の異常を判断可能
であるから、粉塵量の不足誤動作を防止して信頼性を高
めることができる。また、上述した粉塵室55および吸
引室57を透過性の良好な樹脂材料等で形成すれば、粉
塵室55および吸引室57内を観察し易くなり、試験の
状況および計器の状態を確認し易いが、本発明では粉塵
室55や吸引室57等の材料を任意に選定できる。
【0042】本発明では、粉塵貯蔵手段77を粉塵室5
5に固定して粉塵室55内へ粉塵を投入する構成であっ
たが、粉塵貯蔵手段77は粉塵室55、循環パイプ6
9、循環ポンプ71、循環パイプ73の循環系のいずれ
かの箇所に取付け、その循環系に粉塵を投入する構成で
実施可能である。さらに、上述した実施例は、供試機器
61を粉塵室55と吸引室57にまたがって支持板59
に支持させ、粉塵を浮遊させた粉塵室55側から吸引室
57側の供試機器61部分に粉塵が流入するか否かを試
験する構成であったが、従来のように、本発明の構成に
おいて、粉塵室55のみに供試機器61を配置して粉塵
をかけて試験することも可能である。この場合、粉塵室
55に設置した供試機器61から電線導入口等の開口部
から補助パイプ(図示せず)を吸引パイプ81へ連結す
れば良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防塵試験装
置は、供試機器を粉塵室と吸引室の間に配置した支持板
にそれら粉塵室と吸引室にまたがるように配置し、粉塵
循環手段にて粉塵室内に粉塵を浮遊させる一方、吸引手
段で吸引室内を減圧にするようにしたから、供試機器の
前面部側から粉塵をかけて供試機器内への粉塵流入試験
が可能となり、箱型の制御盤の前面側にある取付パネル
の取付孔に取付けた状態と同様の環境下でパネルカット
取付け型の供試機器を防塵試験できるし、従来のように
供試機器全体に防塵粉塵をかけて試験も可能である。そ
して、粉塵室の粉塵量を測定する光学的測定手段、粉塵
を貯蔵する粉塵貯蔵手段および粉塵を投入制御する制御
手段とを設ける構成では、光学的測定手段で測定した粉
塵室の粉塵量が低下して所定値を越えたとき、粉塵が自
動的に循環系に追加投入されるから、粉塵循環系の粉塵
量を自動的に一定に保つことができるうえ、自動運転も
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防塵試験装置の一実施例を示す概
略図である。
【図2】図1中の粉塵室および吸引室の概略を一部除去
して示す斜視図である。
【図3】図1の防塵試験装置を詳細に示す斜視図であ
る。
【図4】図1中の粉塵貯蔵手段を示す縦断面図である。
【図5】図4中の粉塵貯蔵手段の要部を示す概略平面図
である。
【図6】図1中の粉塵室に配置された光学的測定手段の
概略を説明する図である。
【図7】図1の防塵試験装置の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図8】図1の防塵試験装置の動作を説明する図7に続
くフローチャートである。
【図9】従来の防塵試験装置を説明する図である。
【図10】供試機器を制御盤の取付パネルに取付ける状
態を示す分解斜視図である。
【図11】供試機器を取付パネルに取付ける手順を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 3 試験室 5 塵貯蔵室 7 観察窓 9 蓋 11 網 13、67 バイブレータ 15、19、69、73 循環パイプ 17、71 循環ポンプ 21、61 供試機器(制御機器) 23 電線導入口 25、81 吸引パイプ 27、83 ろ過器 29、91 流量計 31、85 パルブ 33、87 真空ポンプ 35 マノメータ 37 内器 37a 操作パネル 39、63 計器ケース 41 取付パネル 43 取付穴 45 取付具 47 係合孔 49 ねじ 51 つば 53 ドライバ 55 粉塵室 57 吸引室 59 支持板 65 支持孔 75 粉塵循環手段 77 粉塵貯蔵手段 79 光学的測定手段 79a 発光部 79b 受光部 89 吸引手段 93 制御手段 95 キャスタ 97 基台 99 支持柱 101 連結棒 103、105 開閉扉 107 モータ 107a、109a フランジ 109 貯蔵筒 111 パッキン 113 ロータ軸 115 ジョイント 117 回転軸 119 回転板 123 ねじ 125 スリット 127 貫通孔 129 粉塵 131 警報手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉塵を浮遊させる粉塵室と、 この粉塵室から前記粉塵を流過させて再び前記粉塵室へ
    循環させる粉塵循環手段と、 試験される供試機器を支持する支持孔を有し前記供試機
    器を密封支持する支持板と、 この支持板を介して前記粉塵室に隣接して配置された吸
    引室と、 この吸引室内を吸引して減圧する吸引手段と、 を有することを特徴とする防塵試験装置。
  2. 【請求項2】 前記粉塵室内に浮遊する粉塵量を測定す
    る光学的測定手段と、 前記粉塵室および粉塵循環手段を含む循環系に投入する
    前記粉塵を貯蔵する粉塵貯蔵手段と、 前記浮遊粉塵量が低下して前記光学的測定手段からの測
    定粉塵量が所定値を越えたとき、前記粉塵貯蔵室からの
    前記粉塵を投入制御する制御手段と、 を有する請求項1記載の防塵試験装置。
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