JPH0854219A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0854219A
JPH0854219A JP6147853A JP14785394A JPH0854219A JP H0854219 A JPH0854219 A JP H0854219A JP 6147853 A JP6147853 A JP 6147853A JP 14785394 A JP14785394 A JP 14785394A JP H0854219 A JPH0854219 A JP H0854219A
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voxel
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Takashi Wada
和田  隆
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Tatsuro Nakamura
達郎 中村
Natsuko Matsuda
夏子 松田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 3次元CADやコンピュータグラフィックス
において、複雑な形状の被測定物体に対して表面形状デ
ータが高精細で得られ、3次元座標値の測定方法に制限
の無い画像処理装置を提供する。 【構成】 セル発生部78は、データ入力部77で入力
されたレンジデータを覆うボクセルデータを作成し、セ
ル加工部81は、データ入力部77により入力された各
レンジデータの表面3次元座標値と観測点座標値の2点
を通る直線とボクセルデータの交差を求め、物体領域決
定部79は、各ボクセルデータに対して1個の3次元座
標値を対応付け、セルパターン認識部82は、各ボクセ
ルデータに1個の3次元座標値の対応づけがなされてい
るか否かにより判定される関係を隣接するボクセルデー
タ間について求め、パッチ発生部83は、これら隣接ボ
クセルデータ間の位相幾何学的関係に基づき三角パッチ
を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定物体から表面3
次元座標値を獲得し、この表面3次元座標値から被測定
物体の表面形状を復元する画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、工業部品などの設計を支援するた
めの3次元CADや、コンピュータグラフィックスを用
いた映像作成のニースが急速に高まっている。これらの
技術においては、設計、または、コンピュータグラフィ
ックス(以下、CGと呼ぶ)表示を行なう対象の幾何形
状、表面属性、及び動きのデータを計算機に入力するこ
とが必要である。この過程をモデリングと呼び、計算機
内部に表現された数値データをモデルと呼ぶ。この部分
は、現在人間が多くの労力を費やして行なっており、自
動化が強く望まれている。
【0003】最近、3次元CADへの適用のために、レ
ンジファインダと呼ばれる距離画像装置を用いて、呈示
した対象の形状の自動入力を行なうシステムが提案され
ている。
【0004】レンジファインダは、対象物体の離散的な
表面3次元座標値だけしか測定することができないの
で、形状の復元を行なうには表面3次元座標値間に幾何
的位相情報を加えて面を発生させなければならない。こ
のように作成された数値データを形状モデルと呼ぶ。現
在提案されている手法は、測定順序を基にして表面3次
元座標値間に幾何的な順序づけを行ない、幾何的位相関
係を得ている。
【0005】図24はレンジファインダを用いた従来手
法の概略を示すものである。
【0006】被測定物体50は、回転台52上に置かれ
ており、レンジファインダ49に対する向きを回転台5
2を回転することにより任意に変えることができる。
【0007】レンジファインダ49は、回転台52の回
転軸方向に向いており、設置位置を固定してある。
【0008】レンジファインダ49による測定は、被測
定物体50のある向きに対して投影像51のように縦方
向に対して1走査のみ行なわれる。この測定を、回転台
52を△θずつ回転させて360°/△θ回行なう。
【0009】この様にして測定される表面3次元座標値
間には、縦方向とθ方向の2次元空間において幾何的位
相情報が付加されることになり、この情報を基にして被
測定物体50の形状復元は容易になる。
【0010】しかし、レンジファインダ49は常に回転
台52の回転軸方向を向いており、被測定物体50自身
が影になってレンジファインダ49から測定できないオ
クルージョン領域を生じる場合がある。よって、この手
法で測定できる物体は、被測定物体50自身によりオク
ルージョン領域が発生しないような単純な形状に限定さ
れる。
【0011】また、横方向からの測定だけでは十分にデ
ータが得られないような被測定物体に対しては、被測定
物体を置き換えることにより上方向、下方向などから表
面3次元座標値を得ることが考えられる。
【0012】しかし、横方向、上方向、下方向などの各
方向から得られたデータ間の幾何的位相関係を求めるこ
とは、この手法にとって非常に困難な問題である。
【0013】また、サイエンティフィック・ビジュアラ
イゼーションの分野において、計測データや計算結果デ
ータなどのボリュームデータを可視化するマーチングキ
ューブ法(以下、MC法と呼ぶ。)が知られている。
【0014】MC法は、ボリュームデータから等値面を
抽出し、等値面を三角パッチ群で近似構成する手法であ
る。
【0015】レンジファインダにより得られた対象物体
上の表面3次元座標値に対してこの手法を用いると、デ
ータ間に幾何的位相関係が未知であっても表示可能な形
状データを得ることができる。
【0016】しかし、等値面を三角パッチ群で近似構成
する際に三角パッチの各頂点の位置を補間により決定し
ているため、必ずしも、測定した表面3次元座標値を通
る三角パッチが生成されるとは限らない。
【0017】よって、レンジファインダから得られた高
精度の表面3次元座標値が、復元された形状データに忠
実に反映されない。このことは、精度が重要なCAD分
野にとっては深刻な問題である。また、コンピュータグ
ラフィックス分野においても、対象物体の形状ができる
だけ忠実に復元されることが望ましい。
【0018】さらに、レンジファインダ自体が持つ問題
のために、得られた表面3次元座標値が対象物体の表面
上から大きくずれてしまっているスパイクノイズが発生
してしまう、物体表面上にあるにも関わらず表面3次元
座標値を得ることができない(この得られなかった表面
3次元座標値を欠損点と呼ぶ)等の問題がある。
【0019】これは、対象物体の反射特性、計測時の照
明環境などに大きく左右され上記の問題を解決すること
は非常に困難である。この様に、ノイズ及び欠損点が含
まれている表面3次元座標値から対象物体の形状を精度
良く復元することは、難しい問題である。
【0020】上記の理由により、従来提案されている手
法は、3次元CADやコンピュータグラフィックスのた
めの形状モデルを自動作成する目的には未だ不十分だと
考えられる。
【0021】また、従来より3次元位置を観測する装置
として、レンジファインダが提案されている。
【0022】図30に従って、レーザースポットを光パ
タンとして利用し、3次元位置を計測するレンジファイ
ンダの原理を説明する。
【0023】レーザー光源517を発したレーザービー
ム518は物体に到達するまで直進する。いま物体51
9がビーム直線上に存在するなら、ビーム518は点5
20にスポットを発生させ、撮像面523上の点524
に結像する。
【0024】また、物体519ではなく、物体521が
存在する場合には、ビーム518は点522にスポット
を発生させ、撮像面523上の点525に結像される。
この点は撮像面上の輝度分布における最大ピーク値を持
つ点として抽出される。
【0025】このとき、ビーム直線518と視線520
−524の交点座標値を求めると点520の空間位置が
得られ、ビーム直線518と視線522−525の交点
座標値を求めると点522の空間位置が得られる。
【0026】これが、レンジファインダの座標計算の原
理である。
【0027】このレンジファインダでは、パタン投影手
段と画像入力手段とが別々の位置に配置される必要があ
るため、物体上の箇所のうち、両者を同時に見ることの
できる箇所しか入力できず、各手段の配置と物体表面の
形状によって偶然にも両者を同時に見ることのできない
箇所が入力不可能な箇所として残る。
【0028】このような箇所をオクルージョンと呼ぶこ
とにする。
【0029】このオクルージョンの例を図7に示す。
【0030】レーザー光源526を発したレーザービー
ム527は、物体528上の点529にスポットを発生
させる。しかし、このスポットは物体528上の点53
0によって進路を阻まれて撮像面531上の点532に
到達しない。この結果、点529の像が検出されないの
で、この点の空間位置を算出することができない。これ
がオクルージョンである。
【0031】上記のオクルージョンに対処する方法とし
て、例えば、 IEICE TRANS. Vol.E74, No.10, pp3407"A
Method for the Synchronized Acquisition of Cylind
rical Range and Color Data" にて提案される生き残り
法が上げられる。
【0032】これを図32に従って説明する。
【0033】画像入力手段を2箇所に置き、撮像面53
8及び540を設置する。
【0034】レーザー光源533を発したレーザービー
ム534は物体に到達するまで直進する。いま、物体5
35がビーム直線上に存在するなら、このレーザービー
ム534は点536にスポットを発生させ、撮像面53
8上及び撮像面540上の点539及び541に結像す
るはずである。
【0035】しかし、図32に示す通り、点536に発
生したスポットは点537によって進路を阻まれて点5
39に到達しない。
【0036】一方、撮像面540上の点541には結像
するので、座標計算の原理により、この点をもとにして
点536の空間位置を得ることができる。
【0037】このように複数の画像入力手段を用いて、
入力の得られたものから空間位置を得る方法を「生き残
り法」といい、この方法によってオクルージョンを回避
できる。
【0038】従来の複数撮像面(もしくは複数光路)を
持つ装置はこの生き残り法を実現している。
【0039】また、一般にレーザービームが、物体表面
に直接作る1次反射スポットが観測されれば、レンジフ
ァインダの原理により算出された空間座標値は正しく物
体表面のサンプル点の座標値を与えてくれる。
【0040】ところが、このレーザービームがさらに反
射して物体表面の別の場所に当たって作る2次以降のス
ポットが最も強い反射を示すとき、このスポットが観測
されて誤った空間座標点が算出されることがある。この
ようなノイズをスパイクノイズと呼ぶ。
【0041】このスパイクノイズ発生の原理を図33に
示す。
【0042】レーザー光源542を発したレーザービー
ム543は、物体544の点545に1次スポットを発
生させ、撮像面550上の点546に像を結ぶ。
【0043】一方、レーザービーム543は点545で
反射し物体上の点547に2次スポットを発生させ、撮
像面550上の点548に像を結ぶ。
【0044】たまたま点548の輝度が点546よりも
明るい場合、撮像面上に現われた輝度分布中で最大ピー
ク値を持つ点は点548となり、この点から空間位置を
算出すると点549が得られる。この結果、実際の点5
45ではなく、空中に浮いた点549に物体表面のサン
プル点があるものと錯覚する。これがスパイクノイズで
ある。
【0045】上記のスパイクノイズに対処する方法とし
ては、現在、ローパスフィルタが用いられている。
【0046】これは、物体表面の周囲のデータと比較し
て過度に突出している点があれば、それをスパイクノイ
ズとみなし、この点の算出値を棄却して周囲の点から局
所平均などで算出しなおす方法である。
【0047】しかし、この方法には3つの問題点が挙げ
られる。
【0048】 スパイクノイズかどうかを判断するた
めに周囲のデータを必要とすることである。つまり、そ
の点だけを見てスパイクノイズか否かの判断をし、除去
することができない。
【0049】 スパイクノイズであると判断するため
の閾値を決定する指標がないことである。従って、現在
は人間の判断によって閾値を決定しているのが実情であ
る。
【0050】 起伏に富んだ物体の場合、周囲のデー
タと比較してもスパイクノイズが否かの判断が困難であ
る点が挙げられる。また、オクルージョン及びスパイク
ノイズが同時に発生した場合、その両方を回避すること
は不可能であった。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、MC
法においては、等値面を三角パッチ群で近似構成する際
に三角パッチの各頂点の位置を補間により決定している
ため、必ずしも測定した表面3次元座標値を通る三角パ
ッチが生成されるとは限らない問題点がある。また、ノ
イズや欠損点が含まれている表面3次元座標値から対象
物体の形状を精度よく復元することが難しいという問題
点がある。
【0052】第1の発明は、上記の従来方式における被
測定物体の形状の限定、測定方法の限定、及び不完全性
の問題点を解決し、環境に存在する一般物体の形状モデ
ルを自動的に作成する手法を提案することを目的として
いる。
【0053】また、以上述べたように、従来のレンジフ
ァインダではスパイクノイズへの対処方法に、多数のデ
ータを必要とすること、スパイク検出の閾値が自動的に
決定できないことなどの問題点が存在した。
【0054】そして、オクルージョン、スパイクノイズ
それぞれの回避方法があったものの、両方同時に対処す
ることは不可能であった。
【0055】第2の発明は、このような問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは上記の問
題点を解決してより利便性の向上した画像処理装置を提
供することである。
【0056】
【課題を解決するための手段】第1の発明の画像処理装
置は、被測定物体を観測して得られた表面3次元座標値
を入力するためのデータ入力手段と、このデータ入力手
段より入力された全ての表面3次元座標値を完全に覆う
空間を格子状に分割したボクセルデータを作成するセル
発生手段と、前記表面3次元座標値から被測定物体が占
有している可能性がある空間を求め、この求めた空間と
前記ボクセルデータを対応づけ、前記求めた空間に対応
づけがなされた前記ボクセルデータが、被測定物体が占
有する空間と一致する可能性を示す占有度数の更新を行
なう占有空間予想手段と、前記ボクセルデータの占有度
数に従い、これらボクセルデータに1つの3次元座標値
を対応づける占有空間決定手段と、隣接する前記ボクセ
ルデータの位相幾何学的関係と、前記ボクセルデータに
前記占有空間決定手段により対応づけられた1つの3次
元座標値によって形状データを決定する形状決定手段と
を具備するものである。
【0057】第2の発明の画像処理装置は、被観測物体
表面に強制的に光パタンを発生させるパタン投影手段
と、このパタン投影手段によって被観測物体表面に発生
させた光パタンを撮像する2つ以上の撮像手段と、これ
ら撮像手段によって撮像された画像から光パタンの像と
推定される1以上の輝度ピークを検出するピーク検出手
段と、このピーク検出手段によって検出された輝度ピー
クの軌跡と前記光パタンの軌跡の交点とから、この輝度
ピークに対応する空間中の点の位置座標を算出する位置
算出手段と、この位置算出手段から得られた点を所定の
距離以内に分布するクラスタに分類し、各クラスタに含
まれる点の数をこのクラスタの得点とする得点計算手段
と、この得点計算手段により得られたクラスタの内、最
も得点の高いクラスタを構成する点の平均座標を計算す
る平均座標計算手段と、この平均座標計算手段により計
算された平均座標を、前記光パタンによりサンプリング
された前記被観測物体上の点の座標として出力する出力
手段とからなる。
【0058】
【作 用】第1の発明の画像処理装置について説明す
る。
【0059】データ入力手段は、TVカメラ、レーザー
または超音波を用いた視覚センサ等から得られた被測定
物体の表面3次元座標値を入力する。
【0060】セル発生手段は、このデータ入力手段によ
り入力された全ての表面3次元座標値を完全に覆う空間
を格子状に分割したボクセルデータを作成する。
【0061】占有空間予想手段は、前記表面3次元座標
値から被測定物体が占有している可能性がある空間を求
め、この求めた空間と前記ボクセルデータを対応づけ、
前記求めた空間に対応づけがなされた前記ボクセルデー
タが、被測定物体が占有する空間と一致する可能性を示
す占有度数の更新を行うものである。
【0062】占有空間決定手段は、ボクセルデータの占
有度数に従い、これらボクセルデータに1つの3次元座
標値を対応づける。
【0063】形状決定手段は、隣接するボクセルデータ
の位相幾何学的関係と、ボクセルデータに占有空間決定
手段により対応づけられた1つの3次元座標値によって
形状データを決定する。
【0064】これより、被測定物体を測定して得られた
膨大な量の表面3次元座標値の数を減らすことができ、
また表面3次元座標値間に幾何的位相関係が未知であっ
ても、幾何的位相関係が既知である領域に対して表面3
次元座標値から予想される被測定物体が占有する空間を
対応づけることにより、形状の復元が容易にできる。ま
た、得られた表面3次元座標値にノイズまたは欠損点が
含まれていても、それらに左右されることのない形状デ
ータを生成できる。さらに、領域の大きさを変えること
によって、測定結果の表面3次元座標値を忠実に反映し
た高解像度形状データからデータ量が少ない低解像度形
状データまで、所望の形状データを作成できる。
【0065】第2の発明の画像処理装置について説明す
る。
【0066】パタン投影手段は、非観測物体表面に強制
的に光パタンを発生させる。
【0067】2つ以上の撮像手段は、このパタン投影手
段によって非観測物体表面に発生された光パタンを撮像
する。
【0068】ピーク検出手段は、これら撮像手段によっ
て撮像された画像から光パタンの像と推定される1以上
の輝度ピークを検出する。
【0069】位置算出手段は、このピーク検出手段によ
って検出されたピークと前記光パタンの軌跡とから、こ
のピークに対応する空間中の点の1座標を算出する。す
なわち、ピークと光パタンの軌跡の交点を1座標とす
る。
【0070】得点計算手段は、この位置算出手段から得
られた点を所定の距離以内に分布するクラスタに分布さ
せ、各クラスタに含まれる点の数をこのクラスタの得点
とする。
【0071】平均座標検出手段は、この得点計算手段に
より得られたクラスタのうち、最も得点の高いクラスタ
を構成する点の平均座標を計算する。
【0072】出力手段は、この平均座標検出手段により
計算された平均座標を、前記光パタンによりサンプリン
グされた前記非観測物体上の点の座標として出力する。
【0073】この画像処理装置によれば、最も得点の高
いクラスタを構成する点をサンプリングされた被観測物
体上の点の座標とするため、スパイクノイズを除去する
ことができる。
【0074】
【実施例】第 1 の 発 明 以下、本発明の画像処理装置に係る形状復元装置の実施
例について図面を用いて説明する。
【0075】図1は、本発明の実施例の処理内容を簡単
に説明する図である。
【0076】符号7は、被測定物体を観測して得られた
観測レンジデータである。
【0077】符号8は、観測レンジデータ7を完全に覆
うような空間をボクセル分割法で等分割することにより
得られたボクセルデータである。
【0078】符号9は、処理結果として得られる三角パ
ッチデータである。
【0079】観測レンジデータ7からボクセルデータ8
を作成することにより、観測レンジデータ7に幾何的な
位相関係を持たすことができ、単純な処理によりCG表
示可能な三角パッチデータ9を作成できる。
【0080】実 施 例 図2は、実施例の概要を示したもので、説明を簡単にす
るために2次元的に描いている。
【0081】この例では、レンジファインダによる観測
を異なる3方向から被測定物体75を観測した場合であ
る。
【0082】まず、図2(b)に示すように被測定物体
の全周を完全に覆うようなボクセルデータ76を生成す
る。この時、生成された全ボクセルデータに対し値0を
与える。
【0083】この与えられた値は、各ボクセルデータが
被測定物体により占有された空間であることの物体領域
期待値を示す。この値が大きいボクセルデータほど、そ
のボクセルデータが被測定物体により占有された空間で
ある可能性を表す。
【0084】一方向の観測において物体領域期待値に
は、値1が加算されるか、何も変更されないかのいずれ
かである。物体領域期待値が変更されるボクセルデータ
は、観測地点から見て、得られた表面3次元座標値の後
方にあるボクセルデータである。
【0085】図2(c),(d),(e)は、順次矢印
で示す方向から観測したレンジデータに基づき物体領域
期待値を変更した例である。
【0086】図2(c)では、被測定物体により占有さ
れている可能性が一番高いボクセルデータの物体領域期
待値が値1に、図2(d)では値2に、図2(e)では
値3になる。被測定物体75の占有する空間は、図2
(e)のように物体領域期待値が値3となるボクセルデ
ータで得られる。
【0087】この物体領域期待値が3のボクセルデータ
の属性値を1に、その他のボクセルデータの属性値を0
としたボクセルデータに対して、形状データ生成法を適
用することにより、被測定物体の形状データを得る。
【0088】[全体構成]図3は、実施例の構成を示し
たものである。
【0089】データ入力部77は、被測定物体を観測す
ることにより得られたレンジデータを入力する。入力さ
れる各レンジデータは観測された表面3次元座標値と、
その表面3次元座標値を観測した時にレンジファインダ
が設置されていた3次元座標値(以下、観測点座標値と
呼ぶ)を保持している。
【0090】セル発生部78は、データ入力部77で入
力されたレンジデータを完全に覆うような空間をボクセ
ル分割法で等分割して得られたボクセルデータを作成
し、各ボクセルデータに物体領域期待値として値0を対
応付け、データ蓄積部80にボクセルデータを蓄積す
る。
【0091】セル加工部81は、データ入力部77によ
り入力された各レンジデータの表面3次元座標値と観測
点座標値の2点を通る直線とデータ蓄積部80に蓄積さ
れているボクセルデータの交差を求め、その結果に従い
ボクセルデータに対応付けられている物体領域期待値の
値を変更する。
【0092】物体領域決定部79は、データ入力部77
からレンジデータが入力されるに従い、データ蓄積部8
0に蓄積されているボクセルデータに対応付けられてい
る物体領域期待値が、予め指定した条件を満たすまで、
データ入力部77にレンジデータの入力を行なわせる。
【0093】この条件が満たされると、物体領域決定部
79は、物体領域期待値が予め指定した条件を満たすボ
クセルデータを物体領域とし、その条件を満たす各ボク
セルデータに対して、1個の3次元座標値を対応付け
る。
【0094】セルパターン認識部82は、各ボクセルデ
ータに1個の3次元座標値の対応づけがなされているか
否かにより判定される関係を8個の隣接するボクセルデ
ータ間について求める。
【0095】パッチ発生部83は、セルパターン認識部
82で求められた8個の隣接ボクセルデータ間の位相幾
何学的関係に基づき三角パッチを発生する。
【0096】形状データ84は、すべてのボクセルデー
タについてパッチ発生部83の処理を行なった結果とし
て出力される三角パッチ群である。
【0097】以下、図3の各構成部について詳細に説明
する。
【0098】[データ入力部77]データ入力部77
は、図4に示すように被測定物体13の表面上において
できるだけ未観測部分が無いように、レンジファインダ
10、11、12を用いて複数方向から観測されて得ら
れた観測レンジデータ14が入力される。
【0099】但し、入力される各レンジデータは、観測
された被測定物体表面上の表面3次元座標値Psf、及
びその表面3次元座標値を観測した時にレンジファイン
ダが設置された観測点座標値Prgを保持している。デ
ータ入力部77は、物体領域決定部79において予め指
定された条件が満たされるまで、レンジデータを入力す
る。
【0100】[セル発生部78]セル発生部78で行な
う処理について説明する。
【0101】図5は、セル発生部78で行なわれる処理
の概略を示すものである。
【0102】データ入力部77で入力された観測レンジ
データ15の全ての座標値を参照してx軸方向、y軸方
向、z軸方向それぞれについて最小値(xmin ,ymin
,zmin )、最大値(xmax ,ymax ,zmax )を求
める。そして、
【数1】 の8点を頂点とする空間に対してボクセル分割法を適用
する。x軸方向、y軸方向、z軸方向それぞれについて
分割数をl,m,n個とユーザが指定を行なうと、V
(0,0,0),V(0,0,1),…,V(l−1,
m−1,n−1)のl×m×n個のボクセルデータを生
成する。
【0103】但し、生成した各ボクセルデータに値0の
物体領域期待値を対応づけを行なった上で、データ蓄積
部80にボクセルデータを蓄積する。
【0104】図6(a)は、その様子を2次元的に示し
たもので、被測定物体85に対して、セル発生部78に
より生成されたボクセルデータ86には、値0の物体領
域期待値が対応づけられる。
【0105】[データ蓄積部80]データ蓄積部80
は、ボクセルデータを蓄積するものである。
【0106】[セル加工部81]セル加工部81におい
て行なう処理について図6及び図7を用いて説明する。
【0107】セル加工部81に対して、一度に入力され
るレンジデータは、2次元アレイ状に観測されたもので
(このレンジデータを距離画像と呼ぶ)、この距離画像
は被測定物体を(その距離画像中において)二次元的に
完全にカバーするように観測されたものである。図6
は、説明を簡単にするために、セル加工部81に一度に
入力されるレンジデータを1個としている。
【0108】図6(b)は、データ入力部77から初め
てレンジデータが入力された時の状態を示すものであ
る。この時入力されるレンジデータは、観測方向89か
らレンジファインダ90により計測され、表面3次元座
標値87、観測点座標値88である。
【0109】このレンジデータがデータ入力部77から
入力された場合について説明する。
【0110】(ステップA01)入力されたレンジデー
タの観測点座標値88と表面3次元座標値87の2点を
通過する直線(半直線91+半直線92)を求める。
【0111】(ステップA02)ステップA01で求め
られた直線上にあり、表面3次元座標値87を端点とす
る半直線92を求める。表面3次元座標値87を端点と
するこの半直線は2通り考えられるが、図6(b)のよ
うに観測点座標値88を通過しない半直線92を選ぶ。
【0112】(ステップA03)ステップA02で求め
られた半直線92と交差するデータ蓄積部80に蓄積さ
れているボクセルデータを求める。この場合、図6
(b)において斜線を引いた四角形が半直線92と交差
するボクセルデータである。
【0113】(ステップA04)ステップA03で求め
られたボクセルデータの物体領域期待値に値1を加算す
る。データ入力部77によりレンジデータが入力される
以前の初期状態において、ボクセルデータの物体領域期
待値はすべて値0なので(図6(b)の場合)、ステッ
プA03で求められたボクセルデータの物体領域期待値
は値1に変更される。
【0114】図6(c)は、図6(b)に続いて2個目
のレンジデータをデータ入力部77から入力した場合を
示したものである。
【0115】この時入力されるレンジデータは、観測方
向95からレンジファインダ90により計測され、表面
3次元座標値93、観測点座標値94である。
【0116】このように入力されたレンジデータに対し
て、ステップA01〜A04の処理を施すと図6(c)
に示すようになる。
【0117】図6のように2個のレンジデータが入力さ
れた時、両方のステップA03において求められたボク
セルデータの物体領域期待値は図6(c)に示すように
値2となる。
【0118】このようにデータ入力部77から入力する
レンジデータの個数が増すにつれて、被測定物体により
占有された空間と対応するボクセルデータの物体領域期
待値の値が大きくなる。
【0119】以上、セル加工部81に一度に入力される
レンジデータを1個として説明を行なったが、実際には
ある観測点から計測された距離画像を一度にセル加工部
81に入力する。
【0120】図8は、(観測点座標値103、観測方向
99)と(観測点座標値104、観測方向100)から
計測した2つの距離画像をセル加工部81に順次入力し
た結果を二次元的に示したものである。
【0121】但し、ある一個の距離画像がセル加工部8
1において処理されている間、各ボクセルデータの物体
領域期待値の値は、そのボクセルデータが、求められた
複数個の半直線と交差している時でも値1のみが加算さ
れる。
【0122】上記では、求めた半直線との交差を調べる
ことによりボクセルデータの物体領域期待値を変更する
方法について述べたが、以下、別の方法について図9を
用いて説明する。
【0123】まず、データ入力部77により入力された
距離画像から、三角パッチを発生する。
【0124】データ入力部77から入力される距離画像
は、図10のように横方向にi=0,1,2,…、縦方
向にj=0,1,2,…と幾何的に被測定物体上の隣接
点がその距離画像中のインデックスにより容易に判明す
るように観測されている。このときある距離画像におい
て各点列間の幾何的位相関係は既知となり、図11のよ
うに三角パッチを発生することができる。すなわち、
(i,j)番目、(i+1,j)番目、(i+1,j+
1)番目、(i,j+1)番目に観測された隣接する4
個の点列から三角パッチを発生させる。
【0125】ここで、図9(a)に示すように距離画像
から発生させたP1、P2、P3を頂点とする三角パッ
チ110を用いて説明する(P1、P2、P3は、表面
3次元座標値)。
【0126】この三角パッチ110の3頂点P1、P
2、P3について上記で説明したように表面3次元座標
値を端点とし観測点座標値を通過しない半直線107、
108、109をそれぞれ求める。
【0127】そして、半直線107、108、109と
ボクセル空間の交点をそれぞれ求め、この交点をボクセ
ル境界座標値Q1、Q2、Q3とする。ただし、ボクセ
ル境界座標値Q1、Q2、Q3は、ボクセル空間を構成
する6面体のうちの1面上に存在しているものとする。
【0128】以上求めた3個のボクセル境界座標値Q
1、Q2、Q3と三角パッチ110の3頂点P1、P
2、P3から成る5面体の境界及び内部と交差するボク
セルデータの物体領域期待値に値1を加算する。なお、
この5面体の各面は以下のように面1〜面5から構成さ
れている。
【0129】上記では、求めたボクセル境界座標値の3
点がボクセル空間を構成する6面体のうちの1面上に存
在するときの処理を説明したが、以下に、求めたボクセ
ル境界座標値の3点がボクセル空間を構成する6面体の
うちの1面上に存在しないときの処理について図9
(b)を用いて説明する。
【0130】図9(a)と同様に半直線114、11
5、116を求め、半直線114、115、116とボ
クセル空間との交点Q1、Q2、Q3をそれぞれ求め
る。図9(b)において、交点Q1、Q2、Q3はボク
セル空間を構成する6面体のうちの2面に渡って存在し
ている。このとき、三角形Q1、Q2、Q3の各辺のう
ち、ボクセル空間を構成している6面体のうち同一面上
に存在しない辺に対応する三角パッチの辺と、対応する
半直線とを境界とする平面を求め、その平面とボクセル
空間との新たな交点を求める。
【0131】図9(b)においては、辺Q1、Q2、辺
Q2、Q3が、上記の場合に対応する。このとき、辺P
1、P2、半直線114、半直線115とを境界とする
平面とボクセル空間との新たな交点はQ4、辺P2、P
3、半直線115、半直線116とを境界とする平面と
ボクセル空間との新たな交点は、Q5として求められ
る。
【0132】最後に、上記のように求めたボクセル境界
座標値から成る多角形と三角パッチとを境界とする多面
体の境界及び内部と交差するボクセルデータの物体領域
期待値に値1を加算する。図9(b)の場合において
は、以下のような面1〜面6から構成される多面体の境
界及び内部と交差するボクセルデータの物体領域期待値
に値1を加算する。
【0133】面1(P1、P2、P3) 面2(P1、P2、Q2、Q4、Q1) 面3(P1、P3、Q3、Q1) 面4(P2、P3、Q3、Q5、Q2) 面5(Q1、Q3、Q5、Q4) 面6(Q2、Q4、Q5) このように、求められたボクセル境界座標値とボクセル
空間との幾何的な関係から処理を分けることにより、交
差するボクセルデータの物体領域期待値を変更する。
【0134】このような処理を入力された距離画像から
発生した三角パッチ全てに対して行なう。
【0135】[物体領域決定部79]物体領域決定部7
9の処理について、図12を用いて説明する。物体領域
決定部79は、以下のような値を保持している。
【0136】入力距離画像数Nは、セル加工部81に
入力された距離画像数である。初期値としては、値0を
設定しておく。
【0137】物体領域候補数NCP、NCNは、データ
蓄積部80に蓄積されたボクセルデータのうち、物体領
域候補と判定されたボクセルデータ数である。N
CPは、セル加工部81が(N−1)個目の距離画像
を処理することによってデータ蓄積部80に蓄積された
ボクセルデータから求めた物体領域候補数である。N
CNは、セル加工部81がN個目の距離画像を処理す
ることによってデータ蓄積部80に蓄積されたボクセル
データから求めた物体領域候補数である。
【0138】物体領域候補判定値Aは、データ蓄積部
80に蓄積されたボクセルデータから物体領域候補を求
めるための閾値である。以下の式により求められる。
【0139】
【数2】
【0140】候補数変化率Rは、入力距離画像数N
がnからn+1に変化した時の物体領域候補数の変化率
である。この値は、入力距離画像数Nの値が変更され
るごとに求められる。
【0141】候補数最小変化率RCminは、入力距離
画像数Nがnからn+1に変化した時の物体領域候補
数の最小変化率である。この値は、予め設定しておく。
【0142】物体領域候補判定係数Gは、データ蓄積
部80に蓄積されたボクセルデータから物体領域候補を
求める際に用いられる値である。この値は、予め設定し
ておく。
【0143】以下、物体領域決定部79の処理を図12
を用いて説明する。
【0144】(ステップB01)データ入力部77から
セル加工部81に新たな距離画像が入力された時、ステ
ップB02に進む。そうでない時は、ステップB01に
進む。
【0145】(ステップB02)入力距離画像数N
値に1を加え、ステップB03に進む。
【0146】(ステップB03)セル加工部81におい
て現在行なっている距離画像に対する処理が終了した時
は、ステップB04に進む。そうでない時は、ステップ
B03に進む。
【0147】(ステップB04)ここでは、データ蓄積
部80に蓄積されているボクセルデータから物体領域候
補NCPとNCNを求める。
【0148】まず、[数2]を用いて物体領域候補値A
を求める。
【0149】ここで、データ蓄積部80に蓄積されてい
るボクセルデータV(i,j,k)の物体領域期待値を
I(i,j,k)とする(但し、i=0,…l−1、j
=0,…m−1、k=0,…n−1)。この時、データ
蓄積部80に蓄積されているボクセルデータから物体領
域候補数NCNは、I(i,j,k)≧Aを満たすボ
クセルデータの個数の総和として求める。物体領域候補
数NCNを求めた後、ステップB05に進む。
【0150】(ステップB05)Nが1の時、NCN
の値をNCPに代入した後、ステップB01に進む。そ
うでない時、変化率Rを求め、候補数最小変化率R
Cminとの比較を行なう。候補数変化率Rは、次式
で求める。
【0151】
【数3】
【0152】求めたRが正の値または、|R|がR
Cminより大きい場合、NCNの値をNCPに代入し
た後、ステップB01に進む。そうでない場合、ステッ
プB06に進む。
【0153】(ステップB06)ここでは、物体領域候
補判定値Aとデータ蓄積部80に蓄積されている各ボ
クセルデータの物体領域期待値I(i,j,k)との比
較結果に従い、各ボクセルデータに属性値と平均レンジ
データを対応づける。
【0154】I(i,j,k)≧Aを満たすボクセル
データV(i,j,k)には属性値1を、その他のボク
セルデータV(i,j,k)には属性値0を対応づけ
る。
【0155】そして、属性値1が対応づけられたボクセ
ルデータV(i,j,k)にボクセルデータV(i,
j,k)が占有する空間の重心座標値を平均レンジデー
タとして対応づける。
【0156】[セルパターン認識部82]セルパターン
認識部82で行なう処理について説明する。
【0157】図13は、ボクセルデータ間の関係が求め
られる8個の隣接するボクセルデータを論理的に示した
ものである。
【0158】図13に示したボクセルデータV,…,
は、
【数4】 を示す(但し、0≦p≦l−2,0≦q≦m−2,0≦
r≦n−2)。
【0159】また、ボクセルデータV,…,Vをボ
クセルデータ群VG(p,q,r)で表すことにする。
ボクセルデータ群VG(p,q,r)における各ボクセ
ルデータは、物体領域決定部79における処理が既にな
されている。
【0160】ボクセルデータ群VG(p,q,r)にお
ける各ボクセルデータの属性値により発生しうるパター
ンは図14に示すように(a)〜(w)の23パターン
である。但し、8個の隣接ボクセルデータの属性値を
x,y,zそれぞれの軸回りに90度の整数倍だけ回転
させた時に一致するパターン群は同一に扱うものとして
1パターンにまとめている。
【0161】ボクセルデータ群VG(p,q,r)のパ
ターンを求めるために図14に示した23通りのパター
ンと照合を行なう。照合を行なう際にボクセルデータ群
VG(p,q,r)の各ボクセルデータの属性値に回転
処理を施してから後に処理を行なう。
【0162】照合が取れた図14のパターンをボクセル
データ群VG(p,q,r)の照合パターンとする。こ
のような処理をp,q,rそれぞれについて0…l−
2,0…m−2,0…n−2としたボクセルデータ群V
G(p,q,r)に対して行なう。その後ボクセルデー
タ群VG間において以下のような処理を行なう。
【0163】ここで、ボクセルデータ群VG(p,q,
r)に対して次のようなデータを定義する。
【0164】
【数5】 これは図13に示した論理的六面体26の各面をボクセ
ルデータ群VS,…,VSで定義したものである。
ボクセルデータ群VSにおける各ボクセルデータの属性
値により発生しうるパターンは、図15に示すように
(0)〜(5)の6パターンである。ボクセルデータ群
VS,…,VSに対して図15の6パターンと照合
を行ない、照合が取れたパターンをボクセルデータ群V
,…,VSの照合パターンとする。
【0165】このような処理をすべてのボクセルデータ
群VG(p,q,r)に対して行なう。よって、セルパ
ターン認識部82の処理によりボクセルデータ群VGと
それに付随するボクセルデータ群VSが生成され、それ
ぞれは照合パターンデータを保持する。
【0166】[パッチ発生部83]パッチ発生部83で
行なう処理について説明する。
【0167】図16は、図14に示した各パターンに対
応して生成する三角パッチ37を模式的に示したもので
ある。
【0168】図16(a)に示すように図16(a)〜
(w)の論理的六面体36の各頂点をVP,…,VP
で表す。
【0169】以下に、生成する三角パッチTを各パター
ンに対して示す。
【0170】
【数6】
【数7】 例えば、三角パッチT(VP,VP,VP)はV
,VP,VPを頂点とする三角パッチを表して
いる。また、VP,VP,VPの順番は、その三
角パッチの向きを表している。
【0171】上記のように論理的六面体36において属
性値が1のボクセルデータ35の数が3個以上の場合に
のみ三角パッチ37を生成するようにする。
【0172】三角パッチ37の発生のさせ方は、論理的
六面体36内においてできるだけ属性値が、1のボクセ
ルデータ35間で閉じた多面体を構成するように三角パ
ッチ37を生成する。生成される三角パッチ37の各頂
点は、セルパターン認識部82において対応づけられた
ボクセルデータ群VGの各ボクセルデータが持つ平均レ
ンジデータが用いられる。
【0173】このようにセルパターン認識部82で生成
されたボクセルデータ群VGの照合パターンに従って三
角パッチ37が生成される。
【0174】しかし、生成された閉じた多面体同士が三
角パッチを境界にして隣接する場合、境界の三角パッチ
は他の三角パッチにより隠れてしまう。
【0175】図17は、そのような状態になる場合の例
を示している。
【0176】図17では、隣接する2個のボクセルデー
タ群VGのパターンが(j)と(l)の場合であり、隠
蔽三角パッチ43により境界をなしている。
【0177】以下、そのような三角パッチを削除する処
理について説明する。
【0178】上記に述べた隠れる三角パッチが発生する
のは、互いに隣接しているボクセルデータ群VGのパタ
ーンがそれぞれ、(j),(l),(m),(o),
(p),(q),(r),(s),(t),(u),
(v),(w)の内のいずれかの場合のみである。
【0179】互いに隣接しているボクセルデータ群VG
のそれぞれのパターンがいずれも上記の12パターンの
内であり、かつ、互いに隣接しているボクセルデータ群
VGの隣接面に存在するボクセルデータ群VSのパター
ンが(4)または(5)の場合においては、そのボクセ
ルデータ群VS内のみで生成される三角パッチを削除す
る。ボクセルデータ群VGに付随するボクセルデータ群
VSのパターンは、既にセルパターン認識部82により
認識処理が行なわれ照合パターンデータがパターン
(4)または(5)であるかを判定することは容易であ
る。
【0180】上記のような処理を行なうことにより、す
べてのボクセルデータ群VGから生成した三角パッチか
ら他の複数の三角パッチにより完全に隠れてしまう三角
パッチを取り除く。
【0181】また、図18に示すように互いに隣接する
ボクセルデータ群VGのそれぞれのパターンが(f)と
(f)のような場合、それぞれのボクセルデータ群VG
により重複三角パッチ48を2個生成してしまうので、
余分なデータが増えてしまう。このような状況は、隣接
するボクセルデータ群VGのそれぞれのパターンが
(i)と(i)の場合にも発生する。
【0182】このように余分な三角パッチを発生させる
場合、一方のボクセルデータ群により発生させられた三
角パッチを削除するような処理を行なう。
【0183】以上のように、パッチ発生部83では、セ
ルパターン認識部82で認識されたボクセルデータ群V
G、VSのパターンに基づき、被測定物体の表面形状を
復元する三角パッチを生成する。
【0184】[形状データ84]形状データ84は、パ
ッチ発生部83により生成された被測定物体の表面形状
を復元する三角パッチデータである。
【0185】以上により、データ入力部77によって入
力されたある距離画像中にスパイクノイズが含まれてい
ても、スパイクノイズによって物体領域期待値が変更さ
れたボクセルデータの物体領域期待値の値は他の距離画
像によって増加される可能性が低い。
【0186】よって、物体領域決定部79によってスパ
イクノイズの影響を受けたボクセルデータの属性値は0
となる。
【0187】また、ある距離画像中に欠損点が存在して
いても、他の距離画像により物体領域期待値が増加さ
れ、物体領域決定部79によって、その欠損点領域のボ
クセルデータは属性値1となる。
【0188】このように、被測定物体の表面上において
できるだけ未観測部分が無いように観測して得られたレ
ンジデータから、被測定物体の表面形状を矛盾なく復元
することができる。また被測定物体を計測して得られた
表面3次元座標値に含まれるスパイクノイズ、欠損点の
影響を受けず精度良く被測定物体の表面形状を復元でき
る。
【0189】なお、形状データ84の各三角パッチに対
応して法線ベクトルを求めることによりCG映像を描画
可能とするデータを作成することは容易である。
【0190】[パッチ発生部83における冗長な三角パ
ッチを削除する処理]上記実施例のパッチ発生部83か
ら生成される三角パッチ群内において、図19のように
ある1辺70を共有するパッチの個数が71〜74のよ
うに3個以上存在する状況が起こりうる。通常、物体を
三角パッチで表現するとき、ある1辺を共有するパッチ
の個数は1個あるいは2個である。
【0191】そこで、冗長な三角パッチを削除する処理
をパッチ発生部83に加える。ここで加える処理は、隣
接するパッチ間の向きが同調するようにパッチ間を連結
し、不適当なパッチは削除するものである。
【0192】図20を用いて、三角パッチ間の向きが同
調している意味を説明する。
【0193】三角パッチtr[p],tr[q]は、v
rtx[a]と、vrtx[c]から成るline
[s]を共有する。
【0194】このときtr[p],tr[q]は、隣接
するという。また、tr[p],tr[q]はそれぞれ
向き(vrtx[a]→vrtx[b]→vrtx
[c]),(vrtx[a]→vrtx[c]→vrt
x[d])を持つ。パッチ間の向きが同調しているとい
うことは、隣接するパッチの向きが共有する辺において
互いに逆を向いていることを意味する。
【0195】図20の場合には、共有する辺line
[s]においてtr[p],tr[q]の向きは、それ
ぞれ(vrtx[c]→vrtx[a]),(vrtx
[a]→vrtx[c])となり互いに逆方向を向いて
いるので、tr[p],tr[q]は向きが同調してい
る。パッチの向きはパッチを構成する頂点の順番で表さ
れ、すなわちこれはパッチの法線ベクトルの向きを決定
するので、パッチ間の法線ベクトルの向きを揃えること
になる。また、1個のパッチに複数のパッチが隣接する
場合がある。再構成される形状は各三角パッチの各辺に
対して最大1個の三角パッチが連結されるべきなので、
複数個隣接する場合は適切なパッチを1個連結、又は適
切なパッチが存在しないときは連結しないようにする。
図21(a)は、tr[p]にtr[q],tr[r]
の2個のパッチが隣接する場合を示したもので、tr
[q],tr[r]はtr[p]に対して向きが同調し
ている。そこで、tr[q],tr[r]のうちのいず
れか1個のパッチをtr[p]に連結させる。図21
(b)は図21(a)を1次元的に示したものである。
tr[p]とtr[q],tr[r]がなす角度をそれ
ぞれθ,θとすると、θ>θのときtr[r]
をtr[p]に連結する。
【0196】図22は、最終データを生成する処理のフ
ローチャートを示している。
【0197】(ステップC01)処理の手順はまず、正
しいと思われる初期パッチを1個決め連結元パッチとす
る。
【0198】初期パッチは、次の関数fを最大にするよ
うな三角パッチtr[p]とする。但し、tr[p]の
3頂点をv,v,vとする。
【0199】
【数8】 関数fは、3頂点の座標値がx,y軸方向の座標値がで
きるだけ0に近く、z軸方向の座標値ができるだけ大き
くなるような三角パッチに対して大きな値をとる。これ
は、レンジファインダからできるだけ近くまたxy平面
上の原点すなわち被測定物体の重心付近の領域にあるパ
ッチは観測時におけるオクルージョンの影響を受けづら
く、形状を再構成するにおいて信頼できるパッチである
という考えに基づいている(但し、統合座標系を上記の
考えに当てはまるように設定する)。
【0200】(ステップC02)連結元パッチの3辺の
うち、同調性チェックが行われていない1辺を選択し、
その辺に隣接するパッチのうち連結元パッチとの同調性
をチェックして、同調するパッチが存在するときはステ
ップC03に進み、選択された1辺に同調するパッチが
存在しないときは、パッチは連結されず、ステップC0
6に進む。
【0201】(ステップC03)同調するパッチの数を
調べ、パッチ数が1個のときは、ステップC05に進
み、パッチ数が複数のときはステップC04に進む。
【0202】(ステップC04)パッチ数が複数のとき
は、上記で述べたように適切なパッチを連結元パッチに
連結する。
【0203】(ステップC05)ステップC03でただ
1個同調していると判定されたパッチを連結元パッチに
連結する。
【0204】(ステップC06)連結パッチの3辺すべ
てが同調性のチェックが終了している場合には、ステッ
プC07に進み、そうでない場合にはステップC02に
進む。
【0205】(ステップC07)連結されていて連結処
理が行われていない辺があるパッチが存在する場合、そ
のパッチを連結元パッチとし、ステップC02に進む。
また、連結されていて連結処理が行われていない辺があ
るパッチが存在しない場合には、処理を終了する。
【0206】よって、最終的にどのパッチにも連結され
なかったパッチは不適切なものとして削除される。
【0207】[物体領域決定部79の処理の他の方法]
物体領域決定部79の処理に関して、上述においては属
性値1が対応づけられたボクセルデータV(i,j,
k)にボクセルデータV(i,j,k)が占有する空間
の重心座標値を平均レンジデータとしてボクセルデータ
V(i,j,k)に対応づけたが、上記実施例は、この
方法に限定されるものではない。
【0208】以下、別の方法を説明する。
【0209】図23は、属性値1が対応づけられたボク
セルデータV(i,j,k)に1個の平均レンジデータ
を対応づける別の方法を説明するものである。図23
(a)に示すようにボクセルデータV(i,j,k)の
内部に観測レンジデータ20が存在する場合、図23
(b)に示すように、その内部レンジデータ21をボク
セルデータV(i,j,k)に対応づける。もし、ボク
セルデータV(i,j,k)の内部に存在する内部レン
ジデータ21が1個も存在しない場合には、ボクセルデ
ータV(i,j,k)が占有する空間の重心座標値を平
均レンジデータとしてボクセルデータV(i,j,k)
に対応づける。ボクセルデータV(i,j,k)に1個
以上の内部レンジデータ21が対応づけられている場
合、その内部レンジデータ21間で座標値の平均を求
め、その求めた平均座標値を持つ1個の平均レンジデー
タ22を図23(c)に示すようにボクセルデータV
(i,j,k)に対応づける。
【0210】また別の方法として、まず、データ入力部
77に入力される観測レンジデータをr,r,…と
すると各観測レンジデータが観測された際のレンジファ
インダの観測位置とレンジデータとの距離をそれぞれ観
測距離d,d,…とする。
【0211】このような観測距離を保持する観測レンジ
データをデータ入力部77に入力する。この時、物体領
域決定部79において属性値1が対応づけられたボクセ
ルデータV(i,j,k)に内部レンジデータr,r
,rが対応づけられたとする。
【0212】また、内部レンジデータr,r,r
の3次元座標値をそれぞれp,p,pとし、観測
距離はそれぞれd,d,dである。
【0213】各内部レンジデータの重みづけ値をそれぞ
れwt(a),wt(b),wt(c)とし、それぞれ
を次のように定義する。
【0214】
【数9】 但し、d>d>dとする。
【0215】よって、観測距離が小さい値であるほど観
測レンジデータの信頼性が高いものとして、観測距離が
小さい値である内部レンジデータほど大きな重み付けを
行なう。
【0216】平均レンジデータの3次元座標値pは、
【数10】 で与えられる。もし、属性値1が対応づけられたボクセ
ルデータV(i,j,k)に内部レンジデータが1個も
対応づけられていないときには、ボクセルデータV
(i,j,k)が占有する空間の重心座標値を平均レン
ジデータとして、ボクセルデータV(i,j,k)に対
応づける。
【0217】上記のように、属性値が対応づけられたボ
クセルデータV(i,j,k)に対応づけられる平均レ
ンジデータを観測されたレンジデータの座標値から求め
ることにより、より観測結果を反映した形状データが生
成可能となる。
【0218】さらに、対象を物体単体に限定すること無
く、複数の物体が存在する空間の形状復元に対しても本
発明は有効である。
【0219】第 2 の 発 明 本発明の画像処理装置に係る3次元センサー装置の実施
例を図面に従って説明する。
【0220】図25は、本実施例の3次元センサー装置
の全体構成図である。
【0221】符号501は、レーザー光源など、物体表
面に強制的に光パタンを発生させるための光パタン投影
部である。
【0222】符号502,505は、発生したパタンを
撮影するための、第1〜第n番目の画像入力手段である
撮像部である。
【0223】符号503,506は、撮影された画像の
輝度分布を算出し、そこから輝度のピーク値を検出する
ためのピーク検出部である。
【0224】符号504,507は、ピーク検出部にお
いて検出された点から、物体上のサンプル点の空間座標
を算出するための位置算出部である。
【0225】符号508は、第1〜n番目までの撮像部
502,505から算出された物体表面の点をε範囲の
クラスタに分類し、クラスタ内の点の個数によってクラ
スタの得点を決定するための得点計算部である。
【0226】符号509は、得点計算部で最高得点を得
たクラスタの代表点を空間位置情報として出力する出力
部である。
【0227】図26に従って、本発明として提案するス
パイクノイズを回避可能とする「多数決法」の原理を説
明する。
【0228】多数決法では、画像入力手段であるカメラ
の撮像部555,557を置く。図26の場合、説明簡
略のため2箇所に置くこととする。
【0229】レーザー光源551を発したレーザービー
ム552は、物体553の点554に到達し、1次スポ
ットを発生させる。そして、撮像面555上の点556
及び撮像面557上の点558に像を結ぶ。
【0230】一方、レーザービーム552は、点554
で反射して、点559に2次スポットを作り、撮像面5
55上の点560及び撮像面557上の点561に像を
結ぶ。
【0231】従って、撮像部555,557からピーク
検出を行うと点556,558,560及び561の4
点が候補点に挙がる。
【0232】次に、この4点及びレーザービーム552
から空間座標を算出する。
【0233】ここで、物体表面上のサンプル点を真の点
とすると、2つのカメラから別々に位置を算出しても真
の点の位置は、ほぼ同一の点を示すはずである。ただ
し、カメラのセッティング時の誤差、あるいは量子化誤
差を含んでいるので、全く同一の点を示すとは限らな
い。
【0234】よってそれぞれの点を中心としたε範囲の
クラスタを発生させる。クラスタ内に含まれる点の個数
をこのクラスタの得点とし、最高得点のクラスタ内の点
の空間座標を平均し、この平均した空間座標を真の点と
みなす。
【0235】図26の場合、レーザー光源551を発し
たビームの軌道、及び物体553から反射し、この5点
を得たビームの軌道(552−556、552−55
8、552−560、552−561)の交点を得て空
間座標を算出する。すなわち、点556及び558から
は点554が、点560からは物体からかけ離れた点
が、点561からは点562が算出される。
【0236】それぞれのクラスタを発生させた場合、点
554を含むクラスタが最高の2点を獲得するため、点
554が真の点であり、その他の点がスパイクノイズで
あったことが確認される。
【0237】以上の方法を多数決法と呼ぶ。この方法は
撮像部の数が2以上から利用可能であり、多ければ多い
ほどその安定性が増す。
【0238】次に、本発明の他の実施例を図27及び図
28に従って示す。
【0239】本実施例は、オクルージョン及びスパイク
ノイズの両方を同時に回避可能とするために、生き残り
法と多数決法を併用したものである。
【0240】この方法では、3つ以上の画像入力手段を
配置する。図27は画像入力手段としてカメラを3つ配
置した例であり、そのカメラの撮像面を568,57
0,572に置く。
【0241】図27において、レーザー光源563を発
したレーザービーム564は物体565上の点566に
到達し、1次スポットを発生させる。
【0242】この時、撮像面568上の点569では、
点567によってオクルージョンが発生し像は結ばれな
いが、複数カメラにより画像撮影したことにより、生き
残り法の原理通り、撮像面570及び572上の点57
1及び573には像を結ぶ。従って、オクルージョンは
回避されたことになる(図28のD01)。
【0243】一方、レーザービーム564は、点566
で反射して点574で2次スポットを作り、3つの撮像
面568,570及び572上の点575,576及び
577に像を結び、スパイクノイズを発生させる。
【0244】ここで、周囲の点の輝度値が自分よりも低
い値である点をピーク候補として抽出し(図28のD0
2)、閾値処理を行ってピーク候補の中から輝度ピーク
を検出する。
【0245】図27の場合、3つの撮像部からピーク検
出を行うと、点571,573,575,576及び5
77の5点が輝度ピーク値を持つ点として検出される
(図28のD03)。
【0246】よって、光源563を発したビームの軌
道、及び物体565から反射しこの5点を得たビームの
軌道(566−571、566−573、574−57
5、574−576、574−577)の交点を得るこ
とにより、点566,578及び579周辺の空間座標
を算出する(図28のD04)。
【0247】多数決法と同様に、この交点よりε範囲の
クラスタを生成する。図27の場合、点566を含むク
ラスタ、点578を含むクラスタ、点579を含むクラ
スタが生成される(図28のD05)。
【0248】次に、個々のクラスタについて、クラスタ
が含む点の個数を得点と見なし得点計算を行う(図28
のD06)。
【0249】図27において、点571及び573から
算出された点566を含むクラスタが、最高点2点を獲
得するため、点566を含むクラスタ内に真の点が存在
する。この得点計算により、スパイクノイズであった点
578及び579は除去されたことになる(図28のD
07)。
【0250】最後は、点566を含むクラスタ内の点を
平均することにより真の点を決定する(図28のD0
8)。
【0251】このように、オクルージョンとスパイクノ
イズが同時に発生していても、カメラを3つ以上置くこ
とで生き残り法と多数決法を併用することによって、両
方を同時に回避することが可能である。
【0252】また、本発明における他の実施例を以下に
説明する。
【0253】図29に示すように、前記画像入力手段で
ある撮像部511または512などを複数配置し、各々
で撮像された画像を順次ピーク検出部513によって処
理し、全ての画像について輝度ピークの検出を行う。こ
のピーク検出により検出されたピークに基づいて、位置
検出部514にて空間中の点の位置座標を算出及び蓄積
する。同時に撮像された複数画像の処理を終えた時点
で、蓄積した位置座標を得点計算部515に出力し、得
点計算を行って真の点を導き、結果を出力部516に出
力する。
【0254】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、様々に変形して実施可能である。すなわ
ち、少なくとも多数決法が実行可能でありさえすれば、
撮像手段、ピーク検出手段、位置算出手段の数量関係
は、様々に設定可能である。
【0255】例えば、n個の撮像手段とm個のピーク検
出手段と1個の位置算出手段による構成をとることも可
能である。
【0256】要するに、本発明においては少なくとも多
数決法が実行可能であるか、もしくは多数決法と生き残
り法が両立可能であるならば、構成上の細部の差異は問
わない。
【0257】
【発明の効果】第1の発明の画像処理装置によれば、被
測定物体の表面上において未観測部分が無いように、レ
ンジファインダで複数方向から観測されて得られたレン
ジデータから予想される被測定物体が占有する空間を、
幾何的位相関係が既知である領域に対応づけることによ
り被測定物体の形状モデル作成を容易にできる。よっ
て、従来手法では、幾何的位相情報を得るために余儀な
くされていたレンジデータの測定方法の制約が、本発明
を用いることにより取り除くことができる。
【0258】そして、測定方法の制約が無くなったこと
により、複雑な形状を持つ物体に対しても、幾何的位相
関係を気にすること無く、オクルージョンが無くなるよ
うな自由な測定により対象物体のレンジデータを獲得で
き、形状復元が可能となる。
【0259】また、被測定物体を計測して得られた表面
3次元座標値に含まれるスパイクノイズ、欠損点の影響
を受けること無く精度良く被測定物体の表面形状を復元
できる。
【0260】さらに、幾何的位相関係が既知である領域
の大きさを変えることにより、測定結果の表面3次元座
標値を忠実に反映した高解像度形状データからデータ量
が少ない低解像度形状データまで、所望の形状データを
作成でき、MC法における精度の問題を解決した。
【0261】第2の発明の画像処理装置によれば、最も
得点の高いクラスタを構成する点をサンプリングされた
被観測物体上の点の座標とする多数決法により、スパイ
クノイズを除去できるため、被観測物体上の空間位置を
確実に算出することができる。
【0262】
【図面の簡単な説明】
【0263】
【図1】第1の発明の実施例の処理内容を説明する図で
ある。
【0264】
【図2】実施例の処理内容を説明する図である。
【0265】
【図3】実施例の概略構成図である。
【0266】
【図4】データ入力部77の処理内容を説明する図であ
る。
【0267】
【図5】セル発生部78における処理内容を説明する図
である。
【0268】
【図6】セル加工部81における処理内容を説明する図
である。
【0269】
【図7】セル加工部81における処理のフローチャート
である。
【0270】
【図8】セル加工部81における処理内容を説明する図
である。
【0271】
【図9】(a)(b)共に、物体領域決定部79におけ
る処理内容を説明する図である。
【0272】
【図10】距離画像から三角パッチを生成する方法を説
明する図である。
【0273】
【図11】距離画像から三角パッチを生成する方法を説
明する図である。
【0274】
【図12】物体領域決定部79における処理のフローチ
ャートである。
【0275】
【図13】8隣接ボクセルデータを論理的に示した図で
ある。
【0276】
【図14】隣接ボクセルデータ群VGの各ボクセルデー
タの属性値によるパターンを示す図である。
【0277】
【図15】隣接ボクセルデータ群VSの各ボクセルデー
タの属性値によるパターンを示す図である。
【0278】
【図16】図14に示した各パターンに対応して発生さ
せる三角パッチを示した図である。
【0279】
【図17】他の三角パッチにより隠れる三角パッチが発
生する状態を説明する図である。
【0280】
【図18】同一の三角パッチを発生する状態を説明する
図である。
【0281】
【図19】複数の三角パッチが隣接する状況を説明する
図である。
【0282】
【図20】三角パッチ間の向きに関する同調性を説明す
る図である。
【0283】
【図21】三角パッチ間の連結処理を説明する図であ
る。
【0284】
【図22】三角パッチに対する連結処理のフローチャー
トである。
【0285】
【図23】属性値1が対応づけられたボクセルデータに
1個の平均レンジデータを対応づける別の方法を説明す
る図である。
【0286】
【図24】従来手法を説明する図である。
【0287】
【図25】第2の発明に係る実施例の3次元センサー装
置の全体構成図である。
【0288】
【図26】3次元センサー装置におけるスパイクノイズ
回避のための多数決法を例示した図である。
【0289】
【図27】3次元センサー装置におけるオクルージョン
及びスパイクノイズ発生時の動作を示した図である。
【0290】
【図28】3次元センサー装置における処理の流れを示
したフローチャート図である。
【0291】
【図29】第2の発明に係る3次元センサー装置の他の
実施例の全体構成部である。
【0292】
【図30】レンジファインダの原理図である。
【0293】
【図31】レンジファインダにおけるオクルージョン発
生の原理を示した図である。
【0294】
【図32】レンジファインダにおけるオクルージョン回
避のための生き残り法の原理を示した図である。
【0295】
【図33】レンジファインダにおけるスパイクノイズ発
生の原理を示した図である。
【0296】
【符号の説明】
7 観測レンジデータ 8 ボクセルデータ 9 三角パッチデータ 77 データ入力部 78 セル発生部 79 物体領域決定部 80 データ蓄積部 81 セル加工部 82 セルパターン認識部 83 パッチ発生部 84 形状データ 501 光パタン投影部 502 第1の撮像部 503 第1のピーク検出部 504 第1の位置算出部 505 第nの撮像部 506 第nのピーク検出部 507 第nの位置算出部 508 得点計算部 509 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 達郎 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内 (72)発明者 松田 夏子 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物体を観測して得られた表面3次元
    座標値を入力するためのデータ入力手段と、 このデータ入力手段より入力された全ての表面3次元座
    標値を覆う空間を格子状に分割したボクセルデータを作
    成するセル発生手段と、 前記表面3次元座標値から被測定物体が占有している可
    能性がある空間を求め、この求めた空間と前記ボクセル
    データを対応づけ、前記求めた空間に対応づけがなされ
    た前記ボクセルデータに対して、被測定物体が占有する
    空間と一致する可能性を示す占有度数の更新を行なう占
    有空間予想手段と、 前記ボクセルデータの占有度数に従い、これらボクセル
    データに1つの3次元座標値をそれぞれ対応づける占有
    空間決定手段と、 この占有空間決定手段により対応づけられたボクセルデ
    ータの3次元座標値にしたがって隣接する前記ボクセル
    データの位相幾何学的関係を求めることにより形状デー
    タを決定する形状決定手段とを具備することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記セル発生手段は、 入力された3次元座標値からX軸方向、Y軸方向、Z軸
    方向夫々について最大値及び最小値を求め、これら8点
    を頂点とする空間に対しX軸方向、Y軸方向、Z軸方向
    夫々について所定数で分割することによりボクセルデー
    タを作成するものであることを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記占有空間予想手段は、 前記データ入力手段により入力された各表面3次元座標
    値と観測点座標値の2点を通る直線と、セル発生手段で
    作成したボクセルデータとの交差点を求め、 前記直線上にあり前記表面3次元座標値を端点として前
    記観測点座標値を通過しない半直線上にある前記交差点
    に対応するボクセルデータの占有度数を更新することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記占有空間予想手段は、 前記データ入力手段により入力された少なくとも2個以
    上の表面3次元座標値と観測点座標値を境界とする空間
    と、前記直線上にあり前記3次元座標値を端点として前
    記観測点座標値を通過しない半直線を求め、 この3本の半直線を境界とする開空間と前記セル発生手
    段で作成したボクセルデータとの交差点を求め、 その交差点に対応するボクセルデータの占有度数を更新
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記占有空間決定手段は、 前記占有空間予想手段によって更新された占有度数の中
    で、一定の条件を満たす占有度数に対応する各ボクセル
    データを被測定物体の占有空間とし、 この占有空間としたボクセルデータに対して1個の3次
    元座標値をそれぞれ対応づけることを特徴とする請求項
    3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記形状決定手段は、 前記占有空間決定手段により3次元座標値が対応づけら
    れたボクセルデータに対し、3次元的に隣接した所定数
    のボクセルデータ毎に位相幾何学的関係を求めるセルパ
    ターン認識手段と、 このセルパターン認識手段により求められた位相幾何学
    的関係に従って前記所定数のボクセルデータ毎に三角パ
    ッチを作成し、この三角パッチ群に対して前記形状デー
    タとするパッチ発生手段とを具備したことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】被観測物体表面に強制的に光パタンを発生
    させるパタン投影手段と、 このパタン投影手段によって被観測物体表面に発生させ
    た光パタンを撮像する2つ以上の撮像手段と、 これら撮像手段によってそれぞれ撮像された画像から光
    パタンの像と推定される1以上の輝度ピークを検出する
    ピーク検出手段と、 このピーク検出手段によって検出された輝度ピークの軌
    跡と前記光パタンの軌跡の交点とから、この輝度ピーク
    に対応する空間中の点の位置座標を算出する位置算出手
    段と、 この位置算出手段から得られた点を所定の距離以内に分
    布するクラスタに分類し、各クラスタに含まれる点の数
    をこのクラスタの得点とする得点計算手段と、 この得点計算手段により得られたクラスタの内、最も得
    点の高いクラスタを構成する点の平均座標を計算する平
    均座標計算手段と、 この平均座標計算手段により計算された平均座標を、前
    記光パタンによりサンプリングされた前記被観測物体上
    の点の座標として出力する出力手段とを具備することを
    特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記撮像手段を3つ以上有し、かつ、前記
    被観測物体表面に発生された光パタンを、少なくとも1
    つの撮像手段が撮像できるように配されたことを特徴と
    する請求項7記載の画像処理装置。
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