JPH085270A - 酒類製造用タンク - Google Patents
酒類製造用タンクInfo
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- JPH085270A JPH085270A JP6160609A JP16060994A JPH085270A JP H085270 A JPH085270 A JP H085270A JP 6160609 A JP6160609 A JP 6160609A JP 16060994 A JP16060994 A JP 16060994A JP H085270 A JPH085270 A JP H085270A
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- tank
- titanium
- tank body
- steel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐衝撃性に優れ、補修が容易で鉄イオンの溶
出による酒類の変色、味の劣化がなく、かつ温度調節用
熱交換機能を備えた酒類製造用タンクの提供。 【構成】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外面に
設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、胴体
が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タンク
であって、タンク本体自体がチタン材で形成されている
か、またはチタンクラッド鋼で内面がチタン相面となる
ように形成されているか、またはタンク本体は鋼材で形
成されているがタンク内面にチタン内筒を、必要に応じ
チタン内筒とタンク内面との間に設けた伝熱性間詰め材
層を介して、設けたことを特徴とする酒類製造用タン
ク。
出による酒類の変色、味の劣化がなく、かつ温度調節用
熱交換機能を備えた酒類製造用タンクの提供。 【構成】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外面に
設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、胴体
が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タンク
であって、タンク本体自体がチタン材で形成されている
か、またはチタンクラッド鋼で内面がチタン相面となる
ように形成されているか、またはタンク本体は鋼材で形
成されているがタンク内面にチタン内筒を、必要に応じ
チタン内筒とタンク内面との間に設けた伝熱性間詰め材
層を介して、設けたことを特徴とする酒類製造用タン
ク。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は清酒をはじめとする酒類
の製造に用いる熱交換器付きの、最内面がチタン面であ
るように構成されたタンクに関する。
の製造に用いる熱交換器付きの、最内面がチタン面であ
るように構成されたタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酒類の製造に使用するタンクとし
ては内面グラスライニング鋼鉄製タンク、内面樹脂塗装
鋼鉄製タンク、ステンレス製タンク等が用いられてい
る。しかしながら、これらのタンクはいずれも以下のご
とく欠点を有している。すなわち、特開平4−3674
88号公報に開示されているようにタンク胴体を囲繞し
てタンク外面に直接熱交換器を設けた清酒製造用タンク
は知られているが、グラスライニングのため、衝撃に弱
く、補修が困難で、剥離した面より鉄イオンが溶出し、
酒質を低下させると共に更に老朽化した際のリサイクル
ができない等の問題点を有している。また、樹脂塗装タ
ンクは内面に塗布した樹脂に、経年変化により、ピンホ
ールができやすく、鉄イオンの溶出により酒質が低下す
ると共に、温度が上昇した際に樹脂が溶出する等の問題
点を有している。ステンレス製タンクの場合には、材質
自体または溶接部分の不備に由来する鉄イオン溶出の欠
陥がある。また特開平3−90525号公報には、容器
材料としてチタンを使用した酒類用チタン製容器が開示
されているが、これは、チタンが経年変化でも耐蝕性が
良好である特徴を生かした貯蔵タンクであるが、温度制
御装置がなく、酒類の生産効率の面で満足できるもので
はない。
ては内面グラスライニング鋼鉄製タンク、内面樹脂塗装
鋼鉄製タンク、ステンレス製タンク等が用いられてい
る。しかしながら、これらのタンクはいずれも以下のご
とく欠点を有している。すなわち、特開平4−3674
88号公報に開示されているようにタンク胴体を囲繞し
てタンク外面に直接熱交換器を設けた清酒製造用タンク
は知られているが、グラスライニングのため、衝撃に弱
く、補修が困難で、剥離した面より鉄イオンが溶出し、
酒質を低下させると共に更に老朽化した際のリサイクル
ができない等の問題点を有している。また、樹脂塗装タ
ンクは内面に塗布した樹脂に、経年変化により、ピンホ
ールができやすく、鉄イオンの溶出により酒質が低下す
ると共に、温度が上昇した際に樹脂が溶出する等の問題
点を有している。ステンレス製タンクの場合には、材質
自体または溶接部分の不備に由来する鉄イオン溶出の欠
陥がある。また特開平3−90525号公報には、容器
材料としてチタンを使用した酒類用チタン製容器が開示
されているが、これは、チタンが経年変化でも耐蝕性が
良好である特徴を生かした貯蔵タンクであるが、温度制
御装置がなく、酒類の生産効率の面で満足できるもので
はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の酒類製
造用タンクの欠点がなく、すなわち、耐衝撃性に優れ、
補修が容易で、鉄イオンの溶出による酒類の変色、味の
劣化がなく、温度調整用熱交換機を備え、発酵時の反応
速度を任意に変えることができ、かつ酒類の長期間の保
存が可能な酒類製造用タンクを提供することを目的とす
る。
造用タンクの欠点がなく、すなわち、耐衝撃性に優れ、
補修が容易で、鉄イオンの溶出による酒類の変色、味の
劣化がなく、温度調整用熱交換機を備え、発酵時の反応
速度を任意に変えることができ、かつ酒類の長期間の保
存が可能な酒類製造用タンクを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題はタンク胴体外
面を囲繞してタンク胴体外面に設けた材質が鋼材もしく
はチタン材の熱交換器と、胴体が円筒形のタンク本体よ
り構成される酒類製造用タンクであって、タンク本体自
体がチタン材で形成されているか、またはチタンクラッ
ド鋼で内面がチタン相面となるように形成されている
か、またはタンク本体は鋼材で形成されているがタンク
内面にチタン内筒を、必要に応じチタン内筒とタンク内
面との間に設けた伝熱性間詰め材層を介して、設けたこ
とを特徴とする酒類製造用タンク、及びそのさらに具体
的態様としてのタンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた熱交換器が、溝条を形成するように成形され
た外套板をタンク胴体外面に溶接してタンク胴体外面と
の間に熱交換用媒体のための流路を形成することによっ
て形成された、頂部に蓋が開閉自在となるように形成さ
れた突出した仕込口、温度測定のための突出した温度測
定口、及び安全器のための突出した安全器口を設け、側
面下部に酒類抜出のための突出した呑口、及び呑口をタ
ンク内部最低部に相当する位置に設けない場合にはさら
に当該位置に突出した排出口を設けた、胴体が円筒形の
酒類製造用タンクであって、タンク本体自体がチタン材
で形成されているか、またはチタンクラッド鋼で内面が
チタン相面となるように形成されているか、またはタン
ク本体は鋼材で形成されているがタンク内面にチタン内
筒を、必要に応じチタン内筒とタンク内面との間に設け
た伝熱性間詰め材層を介して、設けたことを特徴とする
酒類製造用タンクによって解決された。
面を囲繞してタンク胴体外面に設けた材質が鋼材もしく
はチタン材の熱交換器と、胴体が円筒形のタンク本体よ
り構成される酒類製造用タンクであって、タンク本体自
体がチタン材で形成されているか、またはチタンクラッ
ド鋼で内面がチタン相面となるように形成されている
か、またはタンク本体は鋼材で形成されているがタンク
内面にチタン内筒を、必要に応じチタン内筒とタンク内
面との間に設けた伝熱性間詰め材層を介して、設けたこ
とを特徴とする酒類製造用タンク、及びそのさらに具体
的態様としてのタンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた熱交換器が、溝条を形成するように成形され
た外套板をタンク胴体外面に溶接してタンク胴体外面と
の間に熱交換用媒体のための流路を形成することによっ
て形成された、頂部に蓋が開閉自在となるように形成さ
れた突出した仕込口、温度測定のための突出した温度測
定口、及び安全器のための突出した安全器口を設け、側
面下部に酒類抜出のための突出した呑口、及び呑口をタ
ンク内部最低部に相当する位置に設けない場合にはさら
に当該位置に突出した排出口を設けた、胴体が円筒形の
酒類製造用タンクであって、タンク本体自体がチタン材
で形成されているか、またはチタンクラッド鋼で内面が
チタン相面となるように形成されているか、またはタン
ク本体は鋼材で形成されているがタンク内面にチタン内
筒を、必要に応じチタン内筒とタンク内面との間に設け
た伝熱性間詰め材層を介して、設けたことを特徴とする
酒類製造用タンクによって解決された。
【0005】次に本発明の酒類製造様タンクについて、
その代表的態様を表す図面を参照して、さらに詳しく説
明する。本発明のタンクは酒類、特に清酒の製造に適す
る。本発明のチタンの一例の全体図及び熱交換器部分の
取付状況を示す縦断面図をそれぞれ図1及び図2に示
す。本発明のタンクにおいては熱交換器2はタンク本体
1の円筒形の胴体の外面を囲燒して設けられており、か
かる熱交換器は多数の溝条を形成するように成形された
外套板3をタンク胴体外面に溶接してタンク胴体外面と
の間に熱交換用媒体のための流路11を形成することに
よって形成される。すなわち外套板3の縁部はタンク胴
体外面に直接に全周溶接12aし、溝条と溝条との間で
タンク胴体外面に接触する板面部は適当な間隔をとって
スポット溶接12bし、溝条部においてタンク胴体外面
との間に流路11を形成する。溝条の巾及び数、及び溝
条と溝条との間隔等には特に制限はなく、タンク本体1
の大きさ、熱交換媒体の種類及び流量、必要とされる熱
交換の度合等を考慮して適宜定めることができる。外套
板3には媒体出入口9及び10が設けられており(通常
下の口が入口で上の口が出口)、冷媒体(通常冷水)ま
たは熱媒体(通常温水)が流され熱交換が行われる。ま
た外套板3には1つもしくはそれ以上の適当な数の、例
えば各溝条ごとに、図示していないエアー抜口を設ける
のが好ましい。なお、外套板3の材質は特に制限されな
いが、例えば優れた耐食性を有するステンレス鋼を用い
ることができる。
その代表的態様を表す図面を参照して、さらに詳しく説
明する。本発明のタンクは酒類、特に清酒の製造に適す
る。本発明のチタンの一例の全体図及び熱交換器部分の
取付状況を示す縦断面図をそれぞれ図1及び図2に示
す。本発明のタンクにおいては熱交換器2はタンク本体
1の円筒形の胴体の外面を囲燒して設けられており、か
かる熱交換器は多数の溝条を形成するように成形された
外套板3をタンク胴体外面に溶接してタンク胴体外面と
の間に熱交換用媒体のための流路11を形成することに
よって形成される。すなわち外套板3の縁部はタンク胴
体外面に直接に全周溶接12aし、溝条と溝条との間で
タンク胴体外面に接触する板面部は適当な間隔をとって
スポット溶接12bし、溝条部においてタンク胴体外面
との間に流路11を形成する。溝条の巾及び数、及び溝
条と溝条との間隔等には特に制限はなく、タンク本体1
の大きさ、熱交換媒体の種類及び流量、必要とされる熱
交換の度合等を考慮して適宜定めることができる。外套
板3には媒体出入口9及び10が設けられており(通常
下の口が入口で上の口が出口)、冷媒体(通常冷水)ま
たは熱媒体(通常温水)が流され熱交換が行われる。ま
た外套板3には1つもしくはそれ以上の適当な数の、例
えば各溝条ごとに、図示していないエアー抜口を設ける
のが好ましい。なお、外套板3の材質は特に制限されな
いが、例えば優れた耐食性を有するステンレス鋼を用い
ることができる。
【0006】タンクの頂部の形状は特に制限されない
が、通常は図1に示すごとく上部へ向かって凸レンズ状
(皿状)に構成されている。頂部中央に突出した仕込口
4が設けられており、原料の仕込がこの口を通して行わ
れる。また内部の補修を要する場合もこの口を通して人
が出入りする。仕込口4の上には蓋が開閉自在になるよ
うに、また閉時内部の気密が保たれるように取り付けら
れている。頂部にはまた温度測定のための突出した温度
測定口5が設けられており、例えば測温抵抗体がこの口
を通して、内部の気密が保たれるように、内部に挿入さ
れ内部温度が測定される。頂部にはさらに安全器設置の
ための安全器口6が設けられており、ここに安全器を内
部の気密が保たれるように設置することにより、酒類発
酵により生じた炭酸ガスの圧力が一定値以上になると安
全器を通して排出される。
が、通常は図1に示すごとく上部へ向かって凸レンズ状
(皿状)に構成されている。頂部中央に突出した仕込口
4が設けられており、原料の仕込がこの口を通して行わ
れる。また内部の補修を要する場合もこの口を通して人
が出入りする。仕込口4の上には蓋が開閉自在になるよ
うに、また閉時内部の気密が保たれるように取り付けら
れている。頂部にはまた温度測定のための突出した温度
測定口5が設けられており、例えば測温抵抗体がこの口
を通して、内部の気密が保たれるように、内部に挿入さ
れ内部温度が測定される。頂部にはさらに安全器設置の
ための安全器口6が設けられており、ここに安全器を内
部の気密が保たれるように設置することにより、酒類発
酵により生じた炭酸ガスの圧力が一定値以上になると安
全器を通して排出される。
【0007】タンク本体1の胴体部の下部には突出した
呑口7が設けられており、発酵生産された酒類がこの口
を通して抜出される。呑口7の取付位置はタンク内部の
最低部に相当する位置に設けてもよいが、通常は酒粕の
混入をなるべくさけるために最低部よりやや上に設けら
れる。最低部よりやや上に呑口7を設ける場合には酒粕
の取出しや洗浄廃水の排出のための突出した排出口8を
設ける。最低部に呑み口7を設ける場合にはここから発
酵生産物が取出され、また洗浄排水が排出される。タン
ク本体1の底部の形状は図1に示すごとく上に向かって
凸レンズ状(いわゆる逆皿状)になっていてもよく、一
方に傾斜した形状であってもよい。
呑口7が設けられており、発酵生産された酒類がこの口
を通して抜出される。呑口7の取付位置はタンク内部の
最低部に相当する位置に設けてもよいが、通常は酒粕の
混入をなるべくさけるために最低部よりやや上に設けら
れる。最低部よりやや上に呑口7を設ける場合には酒粕
の取出しや洗浄廃水の排出のための突出した排出口8を
設ける。最低部に呑み口7を設ける場合にはここから発
酵生産物が取出され、また洗浄排水が排出される。タン
ク本体1の底部の形状は図1に示すごとく上に向かって
凸レンズ状(いわゆる逆皿状)になっていてもよく、一
方に傾斜した形状であってもよい。
【0008】本発明のタンクの胴体外面及び底部外面は
保温材、例えばグラスウールで被覆するのが好ましい。
酒類発酵の温度制御は通常測定温度と冷媒体もしくは熱
媒体の温度もしくは流量とを連携させることにより自動
的に行う。またタンク底部の外部にヒーターを設置して
必要に応じ加熱することができるようにすることも可能
であり、またこのヒーターのオンオフも目的品温を保つ
べく自動的に制御できるようにすることも可能である。
保温材、例えばグラスウールで被覆するのが好ましい。
酒類発酵の温度制御は通常測定温度と冷媒体もしくは熱
媒体の温度もしくは流量とを連携させることにより自動
的に行う。またタンク底部の外部にヒーターを設置して
必要に応じ加熱することができるようにすることも可能
であり、またこのヒーターのオンオフも目的品温を保つ
べく自動的に制御できるようにすることも可能である。
【0009】本発明のタンクの本体1はチタン材のみで
形成されているか、またはチタンクラッド鋼で内面がチ
タン相となるように形成されているか、または本体1自
体は鋼材で構成されているがタンク内面にチタン内筒を
設けた構造を有している。以下それぞれの場合について
説明を加える。タンク本体自体をチタン材またはチタン
クラッド鋼で作製する場合の胴体部、上下鏡部の部材の
断面構成を図3に示す。13はチタン材またはチタンク
ラッド鋼である。チタン材としてはJIS4600 の1種TP28
C 、2種TP35C 、3種TP49C 等を用いることができ、チ
タンクラッド鋼としてはTi+SUS またはTi+Feの二相ク
ラッド鋼、Ti+Fe+SUS の三相クラッド鋼を用いること
ができる。チタンクラッド鋼はチタン面がタンク内面と
なるように用いる。タンク本体としてのチタン材または
チタンクラッド鋼の厚さはタンク容量等を考慮し、強度
的に十分な厚さとする限り、特に限定される訳ではない
が、チタン材の場合通常3〜15mm、特に4.5 〜9mmが適
当であり、チタンクラッド鋼の場合通常3〜15mm、好ま
しくは5〜9mmが適当である。チタン材またはチタンク
ラッド鋼を用いてタンク本体を製作する場合、通常のス
テンレス製酒製造用タンクを製作する場合と同様に製作
することができる。すなわち下鏡部分(または底部
分)、円筒胴部分、上鏡部分(または頂部分)を別個に
製作し、上記順序でそれぞれ溶接して接続する。溶接は
チタン材の場合はチタン溶接となり、クラッド鋼の場合
はタンク外側部は例えばSUS溶接、タンク内面部はチ
タン溶接となる。各接続部における接続はそれぞれ外部
側に設けた図示していないフランジ同士のボルト締めも
加味して行ってもよく、特に円筒胴部と上鏡部の接続は
その方が強度上の要請から好ましい。なおフランジ使用
の場合には通常外部SUS溶接は不要である。最後にチ
タン製の蓋またはチタンクラッド鋼製の蓋(内面側チタ
ン相)を開閉自在に仕込口上に取り付ける。この取付け
は例えば蝶番とクランプとの組合わせ等によって行うこ
とがで、その際シリコンパッキン等のパッキンを使用し
てタンク内部の気密性が保たれるようにする。
形成されているか、またはチタンクラッド鋼で内面がチ
タン相となるように形成されているか、または本体1自
体は鋼材で構成されているがタンク内面にチタン内筒を
設けた構造を有している。以下それぞれの場合について
説明を加える。タンク本体自体をチタン材またはチタン
クラッド鋼で作製する場合の胴体部、上下鏡部の部材の
断面構成を図3に示す。13はチタン材またはチタンク
ラッド鋼である。チタン材としてはJIS4600 の1種TP28
C 、2種TP35C 、3種TP49C 等を用いることができ、チ
タンクラッド鋼としてはTi+SUS またはTi+Feの二相ク
ラッド鋼、Ti+Fe+SUS の三相クラッド鋼を用いること
ができる。チタンクラッド鋼はチタン面がタンク内面と
なるように用いる。タンク本体としてのチタン材または
チタンクラッド鋼の厚さはタンク容量等を考慮し、強度
的に十分な厚さとする限り、特に限定される訳ではない
が、チタン材の場合通常3〜15mm、特に4.5 〜9mmが適
当であり、チタンクラッド鋼の場合通常3〜15mm、好ま
しくは5〜9mmが適当である。チタン材またはチタンク
ラッド鋼を用いてタンク本体を製作する場合、通常のス
テンレス製酒製造用タンクを製作する場合と同様に製作
することができる。すなわち下鏡部分(または底部
分)、円筒胴部分、上鏡部分(または頂部分)を別個に
製作し、上記順序でそれぞれ溶接して接続する。溶接は
チタン材の場合はチタン溶接となり、クラッド鋼の場合
はタンク外側部は例えばSUS溶接、タンク内面部はチ
タン溶接となる。各接続部における接続はそれぞれ外部
側に設けた図示していないフランジ同士のボルト締めも
加味して行ってもよく、特に円筒胴部と上鏡部の接続は
その方が強度上の要請から好ましい。なおフランジ使用
の場合には通常外部SUS溶接は不要である。最後にチ
タン製の蓋またはチタンクラッド鋼製の蓋(内面側チタ
ン相)を開閉自在に仕込口上に取り付ける。この取付け
は例えば蝶番とクランプとの組合わせ等によって行うこ
とがで、その際シリコンパッキン等のパッキンを使用し
てタンク内部の気密性が保たれるようにする。
【0010】次に鋼鉄タンクにチタン内筒を設ける場合
の胴体部、上下鏡部の部材の断面構成を図4及び図5に
示す。14及び16は鋼材層であり、15及び18はチ
タン層であり、17は伝熱性間詰材層である。鋼材とし
ては特に制限はないがSS 400(JIS-G-3101)、SM 490A(JI
S-G-3106) 、冷間圧延ステンレス鋼板SUS 304(JIS 430
5) 、SUS 316(JIS 4305) 、熱間圧延ステンレス鋼板SUS
316(JIS 4306) 等を用いることができる。チタン材と
してはJIS 4600の1種TP28C 、2種TP35C 、3種TP49C
等を用いることができる。板厚は特に限定されないが、
例えばチタン材0.4 〜4.5mm 、特に1〜 4.5 mm 、鋼材
3〜15mm、特に5〜9mmが適当である。また間詰材層
の厚さは2〜20mm、特に3〜10mmが適当である。
の胴体部、上下鏡部の部材の断面構成を図4及び図5に
示す。14及び16は鋼材層であり、15及び18はチ
タン層であり、17は伝熱性間詰材層である。鋼材とし
ては特に制限はないがSS 400(JIS-G-3101)、SM 490A(JI
S-G-3106) 、冷間圧延ステンレス鋼板SUS 304(JIS 430
5) 、SUS 316(JIS 4305) 、熱間圧延ステンレス鋼板SUS
316(JIS 4306) 等を用いることができる。チタン材と
してはJIS 4600の1種TP28C 、2種TP35C 、3種TP49C
等を用いることができる。板厚は特に限定されないが、
例えばチタン材0.4 〜4.5mm 、特に1〜 4.5 mm 、鋼材
3〜15mm、特に5〜9mmが適当である。また間詰材層
の厚さは2〜20mm、特に3〜10mmが適当である。
【0011】チタン内筒の設け方については、特に限定
されないが、一例を示すと、まず鋼材でできた下鏡部と
胴体部とを使用鋼材と同一鋼材で溶接し、ついで必要に
応じ、伝熱セメント等の伝熱性間詰材を中間構築物内面
に塗布し、ついでチタン材で作製した、鋼材下鏡内面と
同一形上でわずかに小さい大きさの下鏡部を入れ、伝熱
性間詰め材を介さないか介して、鋼材下鏡部と可能な限
り密着させ、ついでチタン材で作製した、鋼材円筒胴部
分内面と同一形状でわずかに小さい大きさの円筒胴部分
を入れ、伝熱性間詰材を介さないか介して、鋼材円筒胴
部分と可能な限り密着させる。ついでチタン材の下鏡部
と円筒胴体部とをチタン溶接する。チタン溶接により伝
熱性間詰材が劣化する場合は高い溶接熱にさらされる部
分は伝熱性間詰材を使用しなくともよい。他方、鋼材を
用いて上鏡部分を作製し、その内側部分へ、下鏡部作製
の場合と同様、伝熱性間詰材を介さないか介して、チタ
ン材で作製した、鋼材上鏡内面と同一形状でわずかに小
さい大きさの上鏡部を可能な限り密着させる。かくして
作製された下鏡部円筒胴体部よりなる中間構築物と上鏡
部とを、通常それぞれの接続部に設けたフランジ間の締
付を行ったあと、内部をチタン材で溶接する。最後にチ
タン製の蓋またはチタンクラッド鋼製の蓋(内面側チタ
ン相)またはチタン材で被覆(必要により伝熱セメント
で接着)した鋼材製の蓋を開閉自在に仕込口上に取付け
る。この蓋は経済的観点から及び通常発酵液に直接触れ
ないのでステンレス鋼、特にフッ素コーティングしたス
テンレス鋼で作ったものであってもよい。いずれの材質
の場合でも蓋の取付は前記チタンクラッド鋼でタンクを
製作する場合の蓋の取付の場合と同じ要領で行うことが
できる。
されないが、一例を示すと、まず鋼材でできた下鏡部と
胴体部とを使用鋼材と同一鋼材で溶接し、ついで必要に
応じ、伝熱セメント等の伝熱性間詰材を中間構築物内面
に塗布し、ついでチタン材で作製した、鋼材下鏡内面と
同一形上でわずかに小さい大きさの下鏡部を入れ、伝熱
性間詰め材を介さないか介して、鋼材下鏡部と可能な限
り密着させ、ついでチタン材で作製した、鋼材円筒胴部
分内面と同一形状でわずかに小さい大きさの円筒胴部分
を入れ、伝熱性間詰材を介さないか介して、鋼材円筒胴
部分と可能な限り密着させる。ついでチタン材の下鏡部
と円筒胴体部とをチタン溶接する。チタン溶接により伝
熱性間詰材が劣化する場合は高い溶接熱にさらされる部
分は伝熱性間詰材を使用しなくともよい。他方、鋼材を
用いて上鏡部分を作製し、その内側部分へ、下鏡部作製
の場合と同様、伝熱性間詰材を介さないか介して、チタ
ン材で作製した、鋼材上鏡内面と同一形状でわずかに小
さい大きさの上鏡部を可能な限り密着させる。かくして
作製された下鏡部円筒胴体部よりなる中間構築物と上鏡
部とを、通常それぞれの接続部に設けたフランジ間の締
付を行ったあと、内部をチタン材で溶接する。最後にチ
タン製の蓋またはチタンクラッド鋼製の蓋(内面側チタ
ン相)またはチタン材で被覆(必要により伝熱セメント
で接着)した鋼材製の蓋を開閉自在に仕込口上に取付け
る。この蓋は経済的観点から及び通常発酵液に直接触れ
ないのでステンレス鋼、特にフッ素コーティングしたス
テンレス鋼で作ったものであってもよい。いずれの材質
の場合でも蓋の取付は前記チタンクラッド鋼でタンクを
製作する場合の蓋の取付の場合と同じ要領で行うことが
できる。
【0012】なお伝熱性間詰材を用いない場合であって
も、酒類製造時の液圧による底部チタン材の破損を防ぐ
ため、下鏡部には伝熱セメント等の伝熱性間詰材を使用
するのが好ましい。また伝熱性間詰材を用いないか、下
鏡部だけに用いてタンクを作製した後、鋼材とチタン材
との間隙に低級アルコール、ペンタン、パラフィン、ポ
リエチレンなどの有機物を流し込んで伝熱を向上させる
伝熱性間詰材として機能させてもよい。この場合は封入
有機物の過度の加圧を防ぐため蒸気抜き口を設ける必要
がある。
も、酒類製造時の液圧による底部チタン材の破損を防ぐ
ため、下鏡部には伝熱セメント等の伝熱性間詰材を使用
するのが好ましい。また伝熱性間詰材を用いないか、下
鏡部だけに用いてタンクを作製した後、鋼材とチタン材
との間隙に低級アルコール、ペンタン、パラフィン、ポ
リエチレンなどの有機物を流し込んで伝熱を向上させる
伝熱性間詰材として機能させてもよい。この場合は封入
有機物の過度の加圧を防ぐため蒸気抜き口を設ける必要
がある。
【0013】チタン材、チタンクラッド鋼または鋼材で
作製された下鏡部と円筒胴部との接続に際し、呑口や排
出口は円筒胴体部に予め設けておいてもよいし、呑口や
排出口用の穴を予め開けておき、後から突出した呑口や
排出口を溶接により設けてもよい。また、熱交換器はタ
ンク本体を作製した後に取付けてもよいが、円筒胴体部
に予め設けておく方が好ましい。チタン材、チタンクラ
ッド鋼または鋼材で作製した円筒胴体部と上鏡部との接
続に際し、仕込口は通常予め設けておくが、温度測定口
や安全器口は予め設けておいてもよいし、これらのため
の穴を予め開けておき、後から突出した温度測定口や安
全器口を溶接により設けてもよい。
作製された下鏡部と円筒胴部との接続に際し、呑口や排
出口は円筒胴体部に予め設けておいてもよいし、呑口や
排出口用の穴を予め開けておき、後から突出した呑口や
排出口を溶接により設けてもよい。また、熱交換器はタ
ンク本体を作製した後に取付けてもよいが、円筒胴体部
に予め設けておく方が好ましい。チタン材、チタンクラ
ッド鋼または鋼材で作製した円筒胴体部と上鏡部との接
続に際し、仕込口は通常予め設けておくが、温度測定口
や安全器口は予め設けておいてもよいし、これらのため
の穴を予め開けておき、後から突出した温度測定口や安
全器口を溶接により設けてもよい。
【0014】チタン内筒の場合、仕込口内面もチタン材
で被覆するのが好ましい。チタン被覆はまた呑口、排出
口、温度測定口及び安全器口の内側部分にも施す方が好
ましいが、これらの突出部はステンレス製であってもよ
く、特に温度測定口や安全器口は発酵液に直接触れない
ので、チタン被覆を行わずステンレス製としてもよい。
チタンクラッド鋼でタンク本体を作製する場合も呑口、
排出口、温度測定口及び安全器口はチタンクラッド鋼に
よって作製するのが好ましいが、これらの口、特に温度
測定口及び安全器口はステンレス製であってもよい。
で被覆するのが好ましい。チタン被覆はまた呑口、排出
口、温度測定口及び安全器口の内側部分にも施す方が好
ましいが、これらの突出部はステンレス製であってもよ
く、特に温度測定口や安全器口は発酵液に直接触れない
ので、チタン被覆を行わずステンレス製としてもよい。
チタンクラッド鋼でタンク本体を作製する場合も呑口、
排出口、温度測定口及び安全器口はチタンクラッド鋼に
よって作製するのが好ましいが、これらの口、特に温度
測定口及び安全器口はステンレス製であってもよい。
【0015】呑口及び排出口は、これらに接続される、
本発明のタンクの部分ではない、図示していないバルブ
によって開閉する。これらの接続部及びバルブもチタン
製またはチタンクラッド鋼製であるかチタン被覆されて
いることが好ましいが、ステンレス製であってもよい。
本発明のタンクの部分ではない、図示していないバルブ
によって開閉する。これらの接続部及びバルブもチタン
製またはチタンクラッド鋼製であるかチタン被覆されて
いることが好ましいが、ステンレス製であってもよい。
【0016】本発明のタンクは通常、底部(下鏡部)の
下に設けた脚(袴)によって支持する。本発明のタンク
には必要に応じ、温度測定口や安全器口設置と同様な要
領でサンプリング口を頂部に設けることができる。本発
明のタンクの大きさ(容量)は特に制限されないが通常
1〜20m3、特に1〜5m3程度が適当である。
下に設けた脚(袴)によって支持する。本発明のタンク
には必要に応じ、温度測定口や安全器口設置と同様な要
領でサンプリング口を頂部に設けることができる。本発
明のタンクの大きさ(容量)は特に制限されないが通常
1〜20m3、特に1〜5m3程度が適当である。
【0017】なお、本発明において伝熱性間詰材とは熱
交換器またはヒーターと被冷却体または被加熱体との間
の熱移動を促進するために、固体(例えば金属)と固体
(例えば金属)の隙間の空気と置換させる固体、半固体
または液体をいうものとする。また本発明において伝熱
セメントとは伝熱性間詰材の一種であって、伝熱性と共
に接着性を有する、グラファイトを主成分とするペース
ト状組成物をいうものとする。伝熱セメントは使用する
液媒体によって油系と水系に分けられる。市販品として
はケマックス社(米国)のTRACIT-1100 ( 油系、低温
用) 、TRACIT-600A(水系、高温用) 、ニチアス社(日
本)のサーモコンH(油系)、サーモコンR(水系) 等があ
り、いずれも本発明において使用可能である。
交換器またはヒーターと被冷却体または被加熱体との間
の熱移動を促進するために、固体(例えば金属)と固体
(例えば金属)の隙間の空気と置換させる固体、半固体
または液体をいうものとする。また本発明において伝熱
セメントとは伝熱性間詰材の一種であって、伝熱性と共
に接着性を有する、グラファイトを主成分とするペース
ト状組成物をいうものとする。伝熱セメントは使用する
液媒体によって油系と水系に分けられる。市販品として
はケマックス社(米国)のTRACIT-1100 ( 油系、低温
用) 、TRACIT-600A(水系、高温用) 、ニチアス社(日
本)のサーモコンH(油系)、サーモコンR(水系) 等があ
り、いずれも本発明において使用可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明によって、従来の酒類製造用タン
クの欠点がなく、すなわち耐衝撃性に優れ、補修が容易
で、鉄イオンの溶出による酒類の変色、味の劣化がな
く、かつ温度調節用熱交換機能を備えた酒類製造用タン
クが提供される。
クの欠点がなく、すなわち耐衝撃性に優れ、補修が容易
で、鉄イオンの溶出による酒類の変色、味の劣化がな
く、かつ温度調節用熱交換機能を備えた酒類製造用タン
クが提供される。
【図1】本発明の酒類製造用タンクの一例の全体図であ
る。
る。
【図2】本発明の酒類製造用タンクの熱交換器部分の取
付状況を示す縦断面図である。
付状況を示す縦断面図である。
【図3】本発明の酒類製造用タンクの胴体部、上下鏡部
の部材の断面構成を示す。
の部材の断面構成を示す。
【図4】本発明の酒類製造用タンクの胴体部、上下鏡部
の部材の断面構成を示す。
の部材の断面構成を示す。
【図5】本発明の酒類製造用タンクの胴体部、上下鏡部
の部材の断面構成を示す。
の部材の断面構成を示す。
【符号の説明】 1 … タンク本体 2 … 熱交換器 3 … 外套板 4 … 仕込口 5 … 温度測定口 6 … 安全器口 7 … 呑口 8 … 排出口 9及び 10 … 媒体出入口 11 … 流路 12a… 全周溶接 12b… スポット溶接 13 … チタン材または 14 … 鋼材 15 … チタン材 チタンクラッド鋼 16 … 鋼材 17 … 伝熱性間詰材 18 … チタン材
フロントページの続き (71)出願人 000233701 日鐵溶接工業株式会社 東京都中央区築地3丁目5番4号 (72)発明者 鈴木 恒夫 新潟県新潟市近江3丁目20番10号 (72)発明者 橋田 充雄 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 相良 勝 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式會社内 (72)発明者 大毛利 英昭 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式會社内 (72)発明者 中澤 宏 千葉県船橋市本町6丁目2番10−203 丸 勝産業株式会社内 (72)発明者 長谷 泰治 東京都中央区築地3丁目5番4号 日鐵溶 接株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、
胴体が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タ
ンクであって、タンク本体自体がチタン材で形成されて
いるか、またはチタンクラッド鋼で内面がチタン相面と
なるように形成されているか、またはタンク本体は鋼材
で形成されているがタンク内面にチタン内筒を、必要に
応じチタン内筒とタンク内面との間に設けた伝熱性間詰
め材層を介して、設けたことを特徴とする酒類製造用タ
ンク。 - 【請求項2】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、
胴体が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タ
ンクであって、タンク本体は鋼材で形成されているがタ
ンク内面にチタン内筒を設けたことを特徴とする酒類製
造用タンク。 - 【請求項3】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、
胴体が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タ
ンクであって、タンク本体は鋼材で形成されているがタ
ンク内面にチタン内筒を、チタン内筒とタンク内面との
間に設けた伝熱性間詰め材の層を介して、設けたことを
特徴とする酒類製造用タンク。 - 【請求項4】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、
胴体が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タ
ンクであって、タンク本体は鋼材で形成されているがタ
ンク内面にチタン内筒を、チタン内筒とタンク内面との
間に設けた伝熱性間詰め材としての伝熱セメントの層を
介して、設けたことを特徴とする酒類製造用タンク。 - 【請求項5】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、
胴体が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タ
ンクであって、タンク本体がチタンクラッド鋼で内面が
チタン相面となるように形成されていることを特徴とす
る酒類製造用タンク。 - 【請求項6】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた材質が鋼材もしくはチタン材の熱交換器と、
胴体が円筒形のタンク本体より構成される酒類製造用タ
ンクであって、タンク本体がチタン材で形成されている
ことを特徴とする酒類製造用タンク。 - 【請求項7】 タンク胴体外面を囲繞してタンク胴体外
面に設けた熱交換器が、溝条を形成するように成形され
た外套板をタンク胴体外面に溶接してタンク胴体外面と
の間に熱交換用媒体のための流路を形成することによっ
て形成された、頂部に蓋が開閉自在となるように形成さ
れた突出した仕込口、温度測定のための突出した温度測
定口、及び安全器のための突出した安全器口を設け、側
面下部に酒類抜出のための突出した呑口、及び呑口をタ
ンク内部最低部に相当する位置に設けない場合にはさら
に当該位置に突出した排出口を設けた、胴体が円筒形の
酒類製造用タンクであって、タンク本体自体がチタン材
で形成されているか、またはチタンクラッド鋼で内面が
チタン相面となるように形成されているか、またはタン
ク本体は鋼材で形成されているがタンク内面にチタン内
筒を、必要に応じチタン内筒とタンク内面との間に設け
た伝熱性間詰め材層を介して、設けたことを特徴とする
酒類製造用タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6160609A JPH085270A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 酒類製造用タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6160609A JPH085270A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 酒類製造用タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085270A true JPH085270A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15718645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6160609A Pending JPH085270A (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 酒類製造用タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085270A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011232012A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ジャケット付きグラスライニング容器、及びその製造方法 |
JP2013151299A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Toshiba Corp | 加温装置 |
JP2014037908A (ja) * | 2012-08-14 | 2014-02-27 | Long Hu Gen | 冷却タンクの冷却構造及びその製造方法 |
JP2014052089A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Daikin Ind Ltd | 給湯用熱交換器 |
JP2014052087A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Daikin Ind Ltd | 給湯用熱交換器 |
JP2015081760A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 木村化工機株式会社 | 熱交換装置 |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP6160609A patent/JPH085270A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011232012A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ジャケット付きグラスライニング容器、及びその製造方法 |
JP2013151299A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Toshiba Corp | 加温装置 |
JP2014037908A (ja) * | 2012-08-14 | 2014-02-27 | Long Hu Gen | 冷却タンクの冷却構造及びその製造方法 |
JP2014052089A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Daikin Ind Ltd | 給湯用熱交換器 |
JP2014052087A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Daikin Ind Ltd | 給湯用熱交換器 |
JP2015081760A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 木村化工機株式会社 | 熱交換装置 |
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