JPH0852314A - 粒子凝集装置 - Google Patents
粒子凝集装置Info
- Publication number
- JPH0852314A JPH0852314A JP18821194A JP18821194A JPH0852314A JP H0852314 A JPH0852314 A JP H0852314A JP 18821194 A JP18821194 A JP 18821194A JP 18821194 A JP18821194 A JP 18821194A JP H0852314 A JPH0852314 A JP H0852314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mist
- main body
- washing
- particles
- wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Electrostatic Separation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微細なミストの粒子をフィルタ捕集可能な大
きさにするための前置荷電方式の凝集装置において、電
極部を効果的に洗浄することで、荷電性能の経時劣化の
問題を解消するとともに、着火の危険を回避した装置を
提供し、オイルミストや可塑剤ヒュームなどの微細粒子
を含むミストの、高性能かつ実用的な集塵装置を実現す
る。 【構成】 本体1、本体1とスリット7で連通する洗浄
室4、洗浄室4内に設けたホイール5および洗浄機構、
本体1内に配備された放電極2、前記ホイール5により
前記スリット7を通して本体1と洗浄室4の間を移動す
るアース極3からなることを特徴とする。そして、洗浄
機構がスチームノズル6であり、かつ洗浄室4がバイパ
スダクト8を経て本体1のミスト出側と連通し、該ダク
ト8内にダンパー9を有しているのが好ましい。
きさにするための前置荷電方式の凝集装置において、電
極部を効果的に洗浄することで、荷電性能の経時劣化の
問題を解消するとともに、着火の危険を回避した装置を
提供し、オイルミストや可塑剤ヒュームなどの微細粒子
を含むミストの、高性能かつ実用的な集塵装置を実現す
る。 【構成】 本体1、本体1とスリット7で連通する洗浄
室4、洗浄室4内に設けたホイール5および洗浄機構、
本体1内に配備された放電極2、前記ホイール5により
前記スリット7を通して本体1と洗浄室4の間を移動す
るアース極3からなることを特徴とする。そして、洗浄
機構がスチームノズル6であり、かつ洗浄室4がバイパ
スダクト8を経て本体1のミスト出側と連通し、該ダク
ト8内にダンパー9を有しているのが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集塵装置においてオイ
ルミストや可塑剤ヒュームなどの微細なミストの粒子
を、集塵可能な大きさに凝集する装置に関するものであ
る。
ルミストや可塑剤ヒュームなどの微細なミストの粒子
を、集塵可能な大きさに凝集する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種製造工場などで発生するオイルミス
トや、有機溶媒等の可塑剤ヒュームなどの液体微粒子
(ミスト)には、非常に微細なものが多く含まれてい
る。たとえば、塩化ビニールの製造工程では、可塑剤や
その他の添加物が加熱され、気化してガスとなったもの
が冷却されてミストとなり、白煙状のヒュームが発生
し、該ヒュームには粒径1μm以下の微細なミストが5
0%も含まれている。
トや、有機溶媒等の可塑剤ヒュームなどの液体微粒子
(ミスト)には、非常に微細なものが多く含まれてい
る。たとえば、塩化ビニールの製造工程では、可塑剤や
その他の添加物が加熱され、気化してガスとなったもの
が冷却されてミストとなり、白煙状のヒュームが発生
し、該ヒュームには粒径1μm以下の微細なミストが5
0%も含まれている。
【0003】こうしたミストを含む排気ガスの処理にあ
たり、特に粒径1μm以下の微細なミストを集塵装置で
捕集し除去するのは容易ではなかった。従来各種の集塵
装置が開発され、実用化されてきたが、十分に満足でき
るものではなく、上記塩化ビニール製造工程等におい
て、可塑剤ヒューム等の微細なミストを含む排気ガスを
処理する場合、排気を無色にできる実用的な装置は見ら
れなかった。
たり、特に粒径1μm以下の微細なミストを集塵装置で
捕集し除去するのは容易ではなかった。従来各種の集塵
装置が開発され、実用化されてきたが、十分に満足でき
るものではなく、上記塩化ビニール製造工程等におい
て、可塑剤ヒューム等の微細なミストを含む排気ガスを
処理する場合、排気を無色にできる実用的な装置は見ら
れなかった。
【0004】従来、最も多く用いられている集塵装置は
濾過方式のものである。この方式において微細なミスト
を捕集するには、細い繊維で作られたフィルターを採用
しなければならない。しかし、細い繊維は強度が低くて
フィルターに成形するのが困難である。また、細かいフ
ィルターは目詰まりしやすくて寿命が短いので、実用性
に欠けるという問題もある。
濾過方式のものである。この方式において微細なミスト
を捕集するには、細い繊維で作られたフィルターを採用
しなければならない。しかし、細い繊維は強度が低くて
フィルターに成形するのが困難である。また、細かいフ
ィルターは目詰まりしやすくて寿命が短いので、実用性
に欠けるという問題もある。
【0005】一方、ガス中に含まれるミストやダスト
(固体微粒子)の粒子径を増大させ、それらの捕集を容
易にする手段として、前置荷電方式のものが知られてい
る。この方式は、液体や固体の微粒子に正や負の電荷を
与える、すなわち荷電することによってクーロン力で粒
子を凝集させ、粒子径を増大させるものであり、多くの
事例によりその性能が実証されている。
(固体微粒子)の粒子径を増大させ、それらの捕集を容
易にする手段として、前置荷電方式のものが知られてい
る。この方式は、液体や固体の微粒子に正や負の電荷を
与える、すなわち荷電することによってクーロン力で粒
子を凝集させ、粒子径を増大させるものであり、多くの
事例によりその性能が実証されている。
【0006】この方式において粒子を荷電するには、正
と負の両極間に直流の高電圧を与えてコロナ放電を発生
させ、その間に粒子を通過させることによって行うのが
一般的な方法である。荷電は極めて高速で達成されるの
で、粒子の通過速度を高めることが可能であり、30m
/sec程度にしても有効という実証例がある。
と負の両極間に直流の高電圧を与えてコロナ放電を発生
させ、その間に粒子を通過させることによって行うのが
一般的な方法である。荷電は極めて高速で達成されるの
で、粒子の通過速度を高めることが可能であり、30m
/sec程度にしても有効という実証例がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前置荷電方式の装置は
電気集塵器と同じ構造であるため、使用とともに電極部
に粒子が付着してコロナ放電電流が低下し、荷電性能が
劣化するので、上記のような高速処理は、実用的な装置
においては困難であった。特に粒子の絶縁性が高い場
合、例えば電気的見掛固有抵抗値が1010Ω・cm以上
であるようなものについては、電極部の汚れによる荷電
性能の低下が著しいという問題があった。さらにオイル
ミストや可塑剤ヒュームなどの場合には、絶縁性が高い
だけでなく、電極部の汚れによって発生する火花放電に
よる着火の危険性があった。
電気集塵器と同じ構造であるため、使用とともに電極部
に粒子が付着してコロナ放電電流が低下し、荷電性能が
劣化するので、上記のような高速処理は、実用的な装置
においては困難であった。特に粒子の絶縁性が高い場
合、例えば電気的見掛固有抵抗値が1010Ω・cm以上
であるようなものについては、電極部の汚れによる荷電
性能の低下が著しいという問題があった。さらにオイル
ミストや可塑剤ヒュームなどの場合には、絶縁性が高い
だけでなく、電極部の汚れによって発生する火花放電に
よる着火の危険性があった。
【0008】このため、前置荷電方式によるミストの集
塵装置は、一時的には普及したものの、頻繁なメンテナ
ンスを要するなどの理由から、濾過方式のものに置き換
えられているのが実情であった。したがって、前置荷電
方式により微細なミストの粒子を凝集させ、集塵器で除
去する装置の実用化に際しては、電極部のクリーニング
は極めて重要であり、その確実かつ効率的な技術を確立
することが不可欠であった。
塵装置は、一時的には普及したものの、頻繁なメンテナ
ンスを要するなどの理由から、濾過方式のものに置き換
えられているのが実情であった。したがって、前置荷電
方式により微細なミストの粒子を凝集させ、集塵器で除
去する装置の実用化に際しては、電極部のクリーニング
は極めて重要であり、その確実かつ効率的な技術を確立
することが不可欠であった。
【0009】本発明は、微細なミストの粒子をフィルタ
などで捕集可能な大きさに凝集するための前置荷電方式
の凝集装置において、電極部を効果的に洗浄すること
で、荷電性能の経時劣化の問題を解消するとともに、着
火の危険を回避した装置を提供し、オイルミストや可塑
剤ヒュームなどの微細粒子を含むミストの、高性能かつ
実用的な集塵装置を実現することを目的とする。
などで捕集可能な大きさに凝集するための前置荷電方式
の凝集装置において、電極部を効果的に洗浄すること
で、荷電性能の経時劣化の問題を解消するとともに、着
火の危険を回避した装置を提供し、オイルミストや可塑
剤ヒュームなどの微細粒子を含むミストの、高性能かつ
実用的な集塵装置を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、集塵装置の一部として用いられる装置であ
って、本体、本体とスリットで連通する洗浄室、洗浄室
内に設けたホイールおよび洗浄機構、本体内に配備され
た放電極、前記ホイールにより前記スリットを通して本
体と洗浄室の間を移動するアース極からなることを特徴
とする粒子凝集装置である。そして、洗浄機構がスチー
ムノズルであり、かつ洗浄室がバイパスダクトを経て本
体のミスト出側と連通し、該ダクト内にダンパーを有し
ているのが好ましい。
の本発明は、集塵装置の一部として用いられる装置であ
って、本体、本体とスリットで連通する洗浄室、洗浄室
内に設けたホイールおよび洗浄機構、本体内に配備され
た放電極、前記ホイールにより前記スリットを通して本
体と洗浄室の間を移動するアース極からなることを特徴
とする粒子凝集装置である。そして、洗浄機構がスチー
ムノズルであり、かつ洗浄室がバイパスダクトを経て本
体のミスト出側と連通し、該ダクト内にダンパーを有し
ているのが好ましい。
【0011】
【作用】以下、図面に示す例により本発明装置を説明す
る。図1は本発明装置例の横断面図、図2は図1のA−
A矢視縦断面図である。ミストを含有するガスは、図示
しないファン等により送風されて、図1の矢印aの方向
に本体1に入り、放電極2の間およびアース極3の間を
通る。放電極2およびアース極3は、図2に示すように
電源11に接続され、直流高電圧により両極間でコロナ
放電を発生している。したがって、ミストは両極間で荷
電され、クーロン力により凝集し、微粒子が凝集され、
矢印bの方向に導出されて、図示しないフィルタ等によ
りミストが捕集される。
る。図1は本発明装置例の横断面図、図2は図1のA−
A矢視縦断面図である。ミストを含有するガスは、図示
しないファン等により送風されて、図1の矢印aの方向
に本体1に入り、放電極2の間およびアース極3の間を
通る。放電極2およびアース極3は、図2に示すように
電源11に接続され、直流高電圧により両極間でコロナ
放電を発生している。したがって、ミストは両極間で荷
電され、クーロン力により凝集し、微粒子が凝集され、
矢印bの方向に導出されて、図示しないフィルタ等によ
りミストが捕集される。
【0012】放電極2は、多数の棒を縦に平行に並べ端
部近傍を連結した簾状構造で本体1内に固設されてい
る。アース極3は同じく簾状構造で無端チェーン12で
連結したものを、本体1の両側の洗浄室4内に設けたス
プロケットホイール5の回転により連続的に移動するよ
うに設けられている。スプロケットホイール5は、モー
タ10により駆動される。本体1にてミストで汚染され
たアース極3は、スリット7を通って洗浄室4に導入さ
れ、ノズル6から噴射したスチームにより洗浄されるの
で、本体1は常に所定能力以上の荷電性能を有し、また
放電による着火の危険が回避される。
部近傍を連結した簾状構造で本体1内に固設されてい
る。アース極3は同じく簾状構造で無端チェーン12で
連結したものを、本体1の両側の洗浄室4内に設けたス
プロケットホイール5の回転により連続的に移動するよ
うに設けられている。スプロケットホイール5は、モー
タ10により駆動される。本体1にてミストで汚染され
たアース極3は、スリット7を通って洗浄室4に導入さ
れ、ノズル6から噴射したスチームにより洗浄されるの
で、本体1は常に所定能力以上の荷電性能を有し、また
放電による着火の危険が回避される。
【0013】図1の例は特に着火しやすいミスト用のも
のであり、洗浄室4がバイパスダクト8を経て本体1の
ミスト出側と連通し、該ダクト8内にダンパー9を有し
ている。すなわち、洗浄に際しノズル6からスチームを
噴射したとき、スリット7から本体1にスチームが入
り、電極部にて火花放電が頻発し着火するおそれがある
ので、スチーム噴射時には、ダンパー9を開きスチーム
を矢印cのようにバイパスダクト8を経て本体1の出側
に導出する。しかし、着火のおそれのないミストを処理
する場合は、ダンパー9を閉じたままとすることがで
き、またそのようなミストのみを処理する装置にいて
は、バイパスダクト8は設ける必要がない。
のであり、洗浄室4がバイパスダクト8を経て本体1の
ミスト出側と連通し、該ダクト8内にダンパー9を有し
ている。すなわち、洗浄に際しノズル6からスチームを
噴射したとき、スリット7から本体1にスチームが入
り、電極部にて火花放電が頻発し着火するおそれがある
ので、スチーム噴射時には、ダンパー9を開きスチーム
を矢印cのようにバイパスダクト8を経て本体1の出側
に導出する。しかし、着火のおそれのないミストを処理
する場合は、ダンパー9を閉じたままとすることがで
き、またそのようなミストのみを処理する装置にいて
は、バイパスダクト8は設ける必要がない。
【0014】つぎに本発明の別の例を示す。図3はその
縦断面図、図4は図3のB−B矢視縦断面図である。こ
の例において図1および図2の例と異なるのは、放電極
2およびアース極3が、多数の棒を横に平行に並べ両端
を連結した簾構造で、スプロケットホイール5の軸が横
方向であり、また洗浄用のノズル6が下方の洗浄室4の
みに設けてある。洗浄室4には、図1のようなバイパス
ダクト8が設けられていないが、必要に応じて設けるこ
とができる。
縦断面図、図4は図3のB−B矢視縦断面図である。こ
の例において図1および図2の例と異なるのは、放電極
2およびアース極3が、多数の棒を横に平行に並べ両端
を連結した簾構造で、スプロケットホイール5の軸が横
方向であり、また洗浄用のノズル6が下方の洗浄室4の
みに設けてある。洗浄室4には、図1のようなバイパス
ダクト8が設けられていないが、必要に応じて設けるこ
とができる。
【0015】また本発明装置において、放電極2および
アース極3と電源11の接続を、図5および図6に示す
ような両極性荷電方式とすることもできる。すなわち、
電極11を2台使用し、放電極2を2群に分けて、一方
を正極に他方を負極に接続する。こうすることにより、
ミストの微粒子は+あるいは−に荷電され、電極部の出
口以降にて合流し、混合されて合体し、凝集がより効果
的に行われる。
アース極3と電源11の接続を、図5および図6に示す
ような両極性荷電方式とすることもできる。すなわち、
電極11を2台使用し、放電極2を2群に分けて、一方
を正極に他方を負極に接続する。こうすることにより、
ミストの微粒子は+あるいは−に荷電され、電極部の出
口以降にて合流し、混合されて合体し、凝集がより効果
的に行われる。
【0016】以上説明した本発明装置において、放電極
2およびアース極3には、各種形状の金属棒あるいは炭
素棒などの棒状導電体のほか、たとえば図7に示すよう
な、ミスト通過時の抵抗の小さい空孔14を有する、板
状導電体13を採用することもできる。また洗浄室4内
のホイールとしては、スプロケットホイール5のほか、
摩擦力あるいは磁力でアース極3を保持するホイールな
どを採用することができる。洗浄機構としては、ノズル
6からスチームを噴射するほか、対象とするミストに応
じて、空気や窒素などの気体、各種洗浄剤を含む液体を
噴射するものでもよく、さらにブラシなど機械的手段の
単独あるいはノズルと併用するものなどを採用すること
ができる。
2およびアース極3には、各種形状の金属棒あるいは炭
素棒などの棒状導電体のほか、たとえば図7に示すよう
な、ミスト通過時の抵抗の小さい空孔14を有する、板
状導電体13を採用することもできる。また洗浄室4内
のホイールとしては、スプロケットホイール5のほか、
摩擦力あるいは磁力でアース極3を保持するホイールな
どを採用することができる。洗浄機構としては、ノズル
6からスチームを噴射するほか、対象とするミストに応
じて、空気や窒素などの気体、各種洗浄剤を含む液体を
噴射するものでもよく、さらにブラシなど機械的手段の
単独あるいはノズルと併用するものなどを採用すること
ができる。
【0017】
【実施例】図1に示すような縦型の本発明装置により、
空気中に可塑剤および添加物からなる微細なミストを含
むガスを処理して、微細ミスト粒子を凝集し、フィルタ
ーからなるミストコレクターで捕集した。ガスの処理量
は400m3 /min、装置入口のガス温度は83〜1
08℃、装置入口のミスト濃度は678mg/Nm3 で
あり、ミストコレクターでミストを捕集した後のミスト
濃度は23mg/Nm3 に減少した。
空気中に可塑剤および添加物からなる微細なミストを含
むガスを処理して、微細ミスト粒子を凝集し、フィルタ
ーからなるミストコレクターで捕集した。ガスの処理量
は400m3 /min、装置入口のガス温度は83〜1
08℃、装置入口のミスト濃度は678mg/Nm3 で
あり、ミストコレクターでミストを捕集した後のミスト
濃度は23mg/Nm3 に減少した。
【0018】比較として、上記と同一の装置で、荷電せ
ずに同様のガスを処理した結果、ミストコレクターでミ
ストを捕集した後のミスト濃度は85.2mg/Nm3
であった。したがって、本例においては、本発明の凝集
装置を採用した場合の集塵装置出口でのミスト濃度減少
率εは(85.2−23)/85.2×100=73%
であった。また、集塵装置出口における排気は、上記比
較例では白煙状であったが、本発明例ではほぼ無色であ
り、本発明装置の有効性が目視でも十分に確認できた。
なお本発明例における圧力損失は8mmH2 O、消費電
力は0.15KWH、洗浄用スチーム使用量は1kg/
h(圧力1〜5kgf/cm2 G)であった。
ずに同様のガスを処理した結果、ミストコレクターでミ
ストを捕集した後のミスト濃度は85.2mg/Nm3
であった。したがって、本例においては、本発明の凝集
装置を採用した場合の集塵装置出口でのミスト濃度減少
率εは(85.2−23)/85.2×100=73%
であった。また、集塵装置出口における排気は、上記比
較例では白煙状であったが、本発明例ではほぼ無色であ
り、本発明装置の有効性が目視でも十分に確認できた。
なお本発明例における圧力損失は8mmH2 O、消費電
力は0.15KWH、洗浄用スチーム使用量は1kg/
h(圧力1〜5kgf/cm2 G)であった。
【0019】
【発明の効果】本発明装置は、集塵装置にて、オイルミ
ストや可塑剤ヒュームなどの微細なミストの粒子を、フ
ィルタなどで捕集可能な大きさに凝集するための前置荷
電方式の凝集装置であり、アース極を連続的に移動さ
せ、洗浄室にてクリーニングする構造としたことによ
り、荷電性能の経時劣化の問題を解消するとともに、着
火の危険を回避することができる。したがって、各種製
造工場などで発生する各種ミストを、高い安全性の下で
確実に捕集することのできる実用的な集塵装置が達成さ
れる。
ストや可塑剤ヒュームなどの微細なミストの粒子を、フ
ィルタなどで捕集可能な大きさに凝集するための前置荷
電方式の凝集装置であり、アース極を連続的に移動さ
せ、洗浄室にてクリーニングする構造としたことによ
り、荷電性能の経時劣化の問題を解消するとともに、着
火の危険を回避することができる。したがって、各種製
造工場などで発生する各種ミストを、高い安全性の下で
確実に捕集することのできる実用的な集塵装置が達成さ
れる。
【図1】本発明装置の例を示す横断面図である。
【図2】本発明装置の例を示す縦断面図であり、図1の
A−A矢視図である。
A−A矢視図である。
【図3】本発明装置の別の例を示す縦断面図である。
【図4】本発明装置の別の例を示す縦断面図であり、図
3のB−B矢視図である。
3のB−B矢視図である。
【図5】本発明装置の別の例を示す縦断面図であり、図
2を両極性荷電方式としたものである。
2を両極性荷電方式としたものである。
【図6】本発明装置の別の例を示す縦断面図であり、図
3を両極性荷電方式としたものである。
3を両極性荷電方式としたものである。
【図7】本発明装置における放電極およびアース極の別
の例を示す平面図である。
の例を示す平面図である。
1…本体 2…放電極 3…アース極 4…洗浄室 5…スプロケットホイール 6…ノズル 7…スリット 8…バイパスダク
ト 9…ダンパー 10…モータ 11…電源 12…無端チェー
ン 13…板状導電体 14…空孔
ト 9…ダンパー 10…モータ 11…電源 12…無端チェー
ン 13…板状導電体 14…空孔
Claims (2)
- 【請求項1】集塵装置の一部として用いられる装置であ
って、本体、本体とスリットで連通する洗浄室、洗浄室
内に設けたホイールおよび洗浄機構、本体内に配備され
た放電極、前記ホイールにより前記スリットを通して本
体と洗浄室の間を移動するアース極からなることを特徴
とする粒子凝集装置。 - 【請求項2】洗浄機構がスチームノズルであり、かつ洗
浄室がバイパスダクトを経て本体のミスト出側と連通
し、該ダクト内にダンパーを有していることを特徴とす
る請求項1記載の粒子凝集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18821194A JP2610110B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 粒子凝集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18821194A JP2610110B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 粒子凝集装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852314A true JPH0852314A (ja) | 1996-02-27 |
JP2610110B2 JP2610110B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=16219718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18821194A Expired - Lifetime JP2610110B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 粒子凝集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2610110B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111871137A (zh) * | 2020-08-09 | 2020-11-03 | 盐城工学院 | 一种菱形管道式超细颗粒凝并器 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5362277A (en) * | 1976-11-15 | 1978-06-03 | Metallgesellschaft Ag | Electric dust collector |
JPS55174920U (ja) * | 1979-05-30 | 1980-12-15 | ||
JPS602222U (ja) * | 1983-06-16 | 1985-01-09 | トヨタ自動車株式会社 | 空気調和装置 |
JPS6353859A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-08 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
JPS63103757U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | ||
JPH01178533U (ja) * | 1988-06-03 | 1989-12-21 |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP18821194A patent/JP2610110B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5362277A (en) * | 1976-11-15 | 1978-06-03 | Metallgesellschaft Ag | Electric dust collector |
JPS55174920U (ja) * | 1979-05-30 | 1980-12-15 | ||
JPS602222U (ja) * | 1983-06-16 | 1985-01-09 | トヨタ自動車株式会社 | 空気調和装置 |
JPS6353859A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-08 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
JPS63103757U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | ||
JPH01178533U (ja) * | 1988-06-03 | 1989-12-21 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111871137A (zh) * | 2020-08-09 | 2020-11-03 | 盐城工学院 | 一种菱形管道式超细颗粒凝并器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2610110B2 (ja) | 1997-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2357354A (en) | Electrified liquid spray dust precipitator | |
CN104566650B (zh) | 适于在家居环境条件下除去空气中细颗粒物的空气净化装置 | |
WO2020083149A1 (zh) | 一种发动机进气除尘系统及方法 | |
JP2000135411A (ja) | 排ガス処理装置及びその製造方法 | |
CN104588209A (zh) | 一种在家居环境条件下对空气中细颗粒物的去除方法 | |
CN105797524A (zh) | 一种异极性荷电雾滴聚并除尘装置及方法 | |
CN101124046A (zh) | 填充床洗涤器的刚性电极离子化 | |
CN105536996A (zh) | 一种电除尘装置 | |
CN105396441B (zh) | 一种低温省煤器和双极性高压流光放电联用烟气净化方法 | |
CN110882843A (zh) | 一种粉尘清洁设备 | |
JP3790394B2 (ja) | 空気浄化装置 | |
KR20050046659A (ko) | 가스 환경에서의 입자 변환 및 정전 여과 | |
CN207204383U (zh) | 空气净化设备 | |
CN206184198U (zh) | 复合水雾电场净化器 | |
CN206631378U (zh) | 湿式静电废气处理系统 | |
JP2610110B2 (ja) | 粒子凝集装置 | |
WO2019063834A2 (en) | AIR POLLUTION FILTRATION SYSTEM AND UNIT | |
CN202621290U (zh) | 径流式电除尘器及使用该电除尘器的电站锅炉除尘装置 | |
CN205587144U (zh) | 一种高效安全的静电除尘器 | |
CN106422632A (zh) | 一种动态分离含油有机废气的净化装置 | |
CN206350685U (zh) | 湿式烧烤车 | |
CN206198934U (zh) | 一种动态分离含油有机废气的净化装置 | |
CN206996849U (zh) | 一种循环式摩擦静电除尘装置 | |
CN2761248Y (zh) | 磁增强雾化电晕放电低温等离子体烟气除尘净化器 | |
CN207709217U (zh) | 一种地轨式喷涂线用静电除尘装置 |