JPH0851540A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH0851540A
JPH0851540A JP6183372A JP18337294A JPH0851540A JP H0851540 A JPH0851540 A JP H0851540A JP 6183372 A JP6183372 A JP 6183372A JP 18337294 A JP18337294 A JP 18337294A JP H0851540 A JPH0851540 A JP H0851540A
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JP
Japan
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area
same
white
background color
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JP6183372A
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Makoto Fujimoto
良 藤本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿の地色を認識することにより、地色が白
でない原稿においてもカラー画像部と文字部とを適切に
判定し、十分効率的かつ高画質な伝送を行う画像処理装
置及び方法を提供することを目的とする。 【構成】 背景色認識部21において原稿の背景色を認
識し、メモリ22に格納する。背景色置換部23におい
て原稿画像の背景色を「白」に置換し、その画素位置は
メモリ22に保持しておく。そして領域分割部24でカ
ラー領域と白黒領域に分離し、そのカラー領域について
背景色再置換部25で「白」に置換された画素を背景色
に戻し、カラー領域、白黒領域それぞれの符号化を行
い、出力する。また、メモリ22に格納されている背景
色も出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置及び方法に
関し、特に、カラー画像領域と白黒画像領域とが混在す
る原稿を処理する画像処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー原稿を伝送可能なファ
クシミリ装置において、送信する原稿がカラーであるか
白黒であるかに応じて伝送時の符号化方式を切替えるこ
とにより、伝送効率、及び画質を向上させる技術が検討
されてきた。原稿がカラーであるか白黒であるかは、1
ページ分の原稿全体について、操作者が手動によりその
指定を切り替える方法や、装置内で自動的に判定するこ
とにより判断することが検討されてきた。尚、原稿を装
置で自動的に判定するためには、読取センサのR,G,
B出力の比等により、原稿がカラーか白黒かを判定する
様に構成されていた。
【0003】最近、1ページにカラー画像と白黒2値の
文字とが複雑に混在しているような文書が一般に広く使
用される様になってきている。上述した様なファクシミ
リ装置においては、1ページ分の原稿全体についてカラ
ー原稿であるか白黒原稿であるかを判定するため、1ペ
ージの原稿内にカラー画像と白黒2値の文字とが複雑に
混在している場合には適切な判定を行うことが困難とな
り、例えば、少しでもカラー部分があると原稿全体をカ
ラー原稿と判断してしまい、伝送効率及び画質の向上が
望めなくなってしまう。
【0004】そこで、まず1ページの原稿の内部を所定
の小領域に分割し、各領域毎にふさわしい符号化方式を
採用して符号化し、伝送するという方法が検討されてい
た。例えば、小領域へ分割方法として、カラー領域と白
黒領域とに分割するという方法も検討されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、地色が白でな
い用紙(例えば、わら半紙等)に白黒の文字データとカ
ラー画像データとが混在しているような原稿の場合で
も、もちろん文字部とカラー画像部とを分離し、各々に
適した符号化を行って伝送する方が好ましい。しかしな
がら、上述した従来のファクシミリ装置において、単純
に色の付いた領域か白黒領域かという分類により領域分
割を行うと、文書全体が色領域と判定されてしまい、従
って最適な符号化が行われないという不都合が生じてし
まう。
【0006】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、原稿の地色を認識することにより、
地色が白でない原稿においてもカラー画像部と文字部と
を適切に判定し、十分効率的かつ高画質な伝送を行う画
像処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は以下の構成を備える。
【0008】即ち、原稿画像を入力する入力手段と、前
記原稿画像の背景色を認識する認識手段と、前記原稿画
像において前記背景色とほぼ同一色の画素を所定色に置
換する置換手段と、前記置換手段により置換された画素
を含む原稿画像をカラー領域と白黒領域とに分離する分
離手段と、前記カラー領域において前記置換手段により
所定色に置換された画素を前記背景色に再置換する再置
換手段と、前記再置換手段により再置換された画素を含
むカラー領域を符号化するカラー符号化手段と、前記白
黒領域を符号化する白黒符号化手段と、前記カラー符号
化手段及び前記白黒符号化手段により符号化された画像
データを出力する出力手段とを有することを特徴とす
る。
【0009】例えば、前記所定色は白色であることを特
徴とする。
【0010】更に、前記認識手段により認識された背景
色を出力する背景色出力手段を有することを特徴とす
る。
【0011】例えば、前記認識手段は前記原稿画像を所
定ブロックに分割し、前記ブロックのうち、ほぼ同色か
つほぼ同輝度な画素からなる同色ブロックを抽出し、抽
出されたブロック数が「0」であれば背景色を「白」と
することを特徴とする。
【0012】更に、前記認識手段は、前記同色ブロック
のうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度かつ隣接するブロック
を連結して連結領域を生成し、該連結領域のうち、所定
面積以上の領域数が「0」であれば背景色を「白」とす
ることを特徴とする。
【0013】更に、前記認識手段は、前記連結ブロック
のうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度な連結ブロックを収集
して同色領域を生成し、該同色領域数が「1」であれば
背景色を該同色領域の色とすることを特徴とする。
【0014】更に、前記認識手段は、前記原稿画像から
画像の存在しない領域を除去し、かつ所定の周辺領域を
除去する周辺補正を行い、前記同色領域のうち、前記周
辺補正された原稿画像における周辺部を含む周辺同色領
域を抽出し、該周辺同色領域数が「0」であれば背景色
を「白」とし、「1」であれば背景色を該周辺同色領域
の色とすることを特徴とする。
【0015】更に、前記認識手段は、前記周辺同色領域
のうち、最大面積である最大周辺同色領域を選択し、該
面積が所定値以上であれば背景色を該最大周辺同色領域
の色とし、所定値以下であれば背景色を「白」とするこ
とを特徴とする。
【0016】例えば、前記背景色が所定の範囲内で
「白」に近い場合、前記背景色を「白」とすることを特
徴とする。
【0017】
【作用】以上の構成により、原稿の背景色を認識し、原
稿画像から該背景色を所定色(白)に置換してからカラ
ー領域と白黒領域との分離を行うことにより、背景色を
色領域と誤認することなく、分離できる。そして、分離
したカラー領域において所定色に置換された画素を背景
色に再置換してから、それぞれに適した符号化を行い、
伝送することができるという特有の作用効果が得られ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0019】<第1実施例>本実施例においては、1ペ
ージの原稿をカラー領域と白黒領域に分割し、前者をJ
PEG符号化方式で、後者をMH符号化方式で符号化
し、伝送を行うカラーファクシミリ装置について説明す
る。
【0020】図1は、本実施例に基づくカラーファクシ
ミリ装置の概要構成を示すブロック図である。
【0021】図1において、カラーファクシミリ装置1
0は画像入力部11,送信処理部12,受信処理部1
3,画像出力部14,及び通信部15から構成される。
画像入力部11を構成するCCDラインセンサ等によ
り、原稿画像が多値のカラー画像、又は2値の白黒画像
データとして読み込まれ、送信処理部12において後述
するデータ処理が施された後、通信部15より公衆電話
回線又は専用回線等に出力される。一方、通信部15に
おいて他装置からの画像データを受信した場合には、受
信処理部13で所定の画像処理を施した後、プリンタ等
で構成される画像出力部14において受信データを出力
する。
【0022】次に、上述した送信処理部12の詳細構成
を図2に示し、説明する。
【0023】図2において、21は背景色認識部、22
はRAM等により構成されるメモリ、23は背景色置換
部、24は領域分割部、25は背景色再置換部、26は
カラー符号化部、27は白黒符号化部である。これら各
構成は、不図示のCPUにより制御される。
【0024】以下、図2に示す構成をもつ送信処理部1
2における送信処理について、図3のフローチャートを
参照して詳細に説明する。
【0025】本実施例においては、実際に符号化を行う
ための本走査に先だって、背景色認識のために予備走査
(プリスキャン)を行う場合について説明を行うが、プ
リスキャンを省略するために、装置内に1ページ分の画
像メモリを備える構成にしてもよい。
【0026】尚、本実施例において白黒領域とは、本来
の意味での白黒領域と、原稿の紙の地色の上に黒文字が
存在する領域とが考えられる。
【0027】図3において、まず画像入力部11におい
てプリスキャンを行い、ステップS101で、背景色認
識部21において原稿の背景色を認識し、メモリ22に
格納する。認識する方法については後述する。ここで、
格納された背景色を「a」とする。ここで、「a」と
は、背景色を示す各R,G,Bの夫々の値を便宜上示す
ものである。
【0028】次にステップS102に進み、画像入力部
11における本走査により入力された1ページ分の画像
データに対し、背景色置換部23において、1ページの
原稿を構成する全ての画素のうち、前記「a」と同一色
であると判断される画素を「白」(R=1,B=1,G
=1;0≦R≦1,0≦B≦1,0≦G≦1)に置き換
える。このようにして得られた1ページ分のデータを、
以下「P1」と称する。尚、この時置換した画素のアド
レスは、メモリ22に保持される。
【0029】次にステップS103に進み、前記「P
1」を「カラー領域」と「白黒領域」に分割し、カラー
領域の信号は後続する背景色再置換部25へ、白黒領域
の信号は白黒符号化部27へ出力される。
【0030】ステップS103における領域分割処理に
おいては、例えば、R,G,Bの比率により、カラー領
域と白黒領域とを判定すれば良い。即ち、例えばα,β
を十分小さな所定値であるとすると、 |(R/G)−1|<αかつ|(B/G)−1|<β が成立すれば、即ち、R,G,Bの比が1:1:1に十
分近いとして、該領域は白黒領域であると判定し、そう
でなければカラー領域であると判定すれば良い。そして
ステップS104において、ステップS103で「カラ
ー領域」として分割された領域のうち、ステップS10
2で「白」に置き換えた画素については、再度元の色で
ある「a」に戻す。ステップS102で置きかえられた
画素のアドレスはメモリ22に保持されているため、こ
れを参照することにより、再置換が行われ、カラー符号
化部26へ出力される。
【0031】次にステップS105に進み、「カラー領
域」はカラー符号化部26においてJPEG符号化方式
で、「白黒領域」は白黒符号化部27においてMH符号
化方式で符号化を行う。そしてステップS106で、各
符号化部において各領域の原稿上におけるアドレスを示
す情報を付加し、ステップS107で通信部15へ出力
し、伝送する。
【0032】そして、ステップS108において、メモ
リ22に格納されている背景色「a」の値も通信部15
へ伝送する。
【0033】以上説明したようにして、本実施例におけ
る送信処理が行われる。
【0034】次に、図4のフローチャートを参照して、
受信処理部13における受信処理、及び画像出力部14
における出力処理について説明する。
【0035】まず、ステップS201において、符号化
データ及び前記背景色「a」を受信し、次にステップS
202に進み、JPEGにより符号化された領域(カラ
ー領域)、MH符号化された領域(白黒領域)をそれぞ
れ復号する。
【0036】そしてステップS203に進み、背景色を
表示するか否かを判定する。ここで、背景色表示につい
ては、操作者が不図示の操作部より手動設定を行うか、
又は、装置内における自動設定により、判定される。例
えば自動設定を行う場合、背景色の濃度が所定値よりも
薄い場合には、表示(印刷)を行わないという具合に設
定すれば良い。
【0037】ステップS203において背景色を表示す
ると判定された場合はステップS204に進み、「白黒
領域」として復号された部分において、「白」である画
素値を、受信した背景色「a」の値に置き換える。そし
て、ステップS205で画像出力部14に送出され、ス
テップS206で印刷出力される。
【0038】一方、ステップS203において背景色を
表示しないと判定された場合は、そのままステップS2
05に進む。
【0039】次に、上述した図3のステップS101に
おける背景色の認識処理について、図5及び図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0040】まず、図5のステップS301において、
入力した原稿画像を所定単位のブロックに分割する。例
えば、画像入力部11から入力されたR,G,Bのデー
タを、それぞれ8×8画素のブロックに分割する。
【0041】そしてステップS302に進み、ほぼ平坦
で、かつ一色と判定されるブロックを抽出する。ここで
「平坦」とは、輝度差がほとんど無い状態をさす。例え
ば、あるブロックについてこれをディスクリートコサイ
ン変換を施し、所定の閾値により判定すれば、即ちノイ
ズ分が除去され、該ブロックが平坦であるか、どうかは
容易に判定できる。
【0042】そしてステップS303に進み、ステップ
S302で抽出されたほぼ平坦かつ一色のブロック数
が、「0」であるか否かを判定する。「0」であれば処
理は図6に示すステップS316へ進み、背景色は
「白」であると判断する。即ち、平坦なブロックが1つ
もなければ、背景色は「白」と判定される。
【0043】一方、ステップS303において抽出され
たブロック数が「0」でない場合にはステップS304
に進み、抽出された各ブロックの「輝度」及び「色」を
隣接ブロックと比較し、隣接するブロックと「輝度」及
び「色」がほぼ等しいと判定されればブロック同士を連
結し、領域化する。例えば、平坦なブロックが存在する
場合、各平坦ブロックのR,G,B値(「平坦」である
ため、1ブロックに対し、R,G,B値は各1つずつで
ある)を隣接する平坦ブロックのR,G,B値と比較す
る。隣接する平坦ブロックが存在しない場合には、その
平坦ブロックは背景色の対象から除外する。そして、
R,G,Bの差が十分小(適当な値を設定する)の場合
は同じ色のブロックであったとし、連結する。この処理
を続けることにより、複数の同色ブロックの連結領域が
構成される。
【0044】そしてステップS305において、各連結
領域毎にその「輝度」及び「色」を設定する。この設定
値は、その連結領域に含まれる各ブロックの「輝度」及
び「色」の平均値とする。
【0045】次に処理はステップS306に進み、各連
結領域の面積を計算し、所定面積以上の領域のみを抽出
し、それ以外の領域については、背景色の判定対象から
除外する。そしてステップS307で、ステップS30
6で抽出された領域数が「0」であるか否かを判定す
る。「0」であればステップS316に進み、背景色は
「白」であると判定される。
【0046】一方、所定面積以上の連結領域数が「0」
でなければ、処理はステップS308に進む。ステップ
S308において、複数の連結領域間でその「輝度」及
び「色」の値の差が十分小さい場合、即ち、「輝度」及
び「色」の差が所定の閾値以内である場合、その連結領
域は互いに「同色、同輝度」であるとし、各領域の「輝
度」及び「色」を重み付け平均により再度設定する。こ
こで、「同色の連結領域」は必ずしも連続したブロック
より構成されるとは限らず、原稿上において離れて存在
していることもあり得ることに留意したい。また、ステ
ップS308で得られた領域の集合を、以下、「同色領
域」と称する。
【0047】次にステップS309において、ステップ
S308で得られた同色領域数が「1」であるか否かを
判定する。「1」であれば、ステップS317に進み、
該同色領域の総面積が所定値以上であれば、ステップS
318においてステップS308で形成された同色領域
における「輝度」及び「色」をもって、背景色とする。
尚、ステップS317で総面積が所定値に満たなけれ
ば、ステップS316に進み背景色は「白」と判定され
る。
【0048】以上の処理により、背景色をほぼ抽出する
ことができる。例えば、一般的な原稿として、図8に示
す様な原稿について考える。図8は、カラー自然画像領
域801,802と、白黒文字データとが混在する原稿
を示す。以上説明したステップS302における平坦ブ
ロック抽出処理により、この原稿の画像データから高周
波を含む部分が除去され、即ち、カラー自然画像領域及
び文字周辺部分が除去されるため、原稿の地色である背
景色のみが残る。
【0049】また、図9に示す様に単色で塗られた領域
を持つグラフや円グラフ等が混在する原稿の場合、「連
結領域」が複数発生するが、ステップS306で示した
様に連結領域に対して適当な閾値を設定することによ
り、一般的にこれらグラフ等の面積は大きくないため、
背景色として誤認識されることはない。
【0050】しかしながら、特殊な場合として例えば図
10及び図11に示す様に、少なくとも2種類の単色領
域を比較的広い範囲に含む原稿も考えられる。このよう
な場合には、複数の「同色領域」(必ずしも隣接してい
ない)が存在することになり、以上説明した方法ではど
の色が背景色であるかが判定できない。
【0051】そこで、図5及び図6に示すステップS3
10以降においては、複数の「同色領域」が存在する場
合の背景色判定処理を示す。
【0052】上述したステップS309において、ステ
ップS308で形成された同色領域数が「1」でないと
判定されると、処理はステップS310に進む。ステッ
プS310では、原稿の周辺について以下に説明する処
理を行う。
【0053】ステップS310における周辺処理の詳細
を図7のフローチャートに示し、説明する。
【0054】一般的に原稿の「周辺」部分においては、
そり返っていたり、破れていたり、すすけていたりする
ことがあり、また、画像入力部11を構成するスキャナ
等におけるの位置合わせが不十分な場合には、原稿の
「周辺」は必ずしも原稿の背景色ではない場合が発生す
る。
【0055】そこで、まず図7のステップS501にお
いて、原稿が存在していない場合の補正処理を行う。例
えば、スキャナ部に原稿が存在しない場合における入力
画像信号の値は、原稿照射光の全透過、又は全てが原稿
抑え板で反射される状態等、ファクシミリ装置の構成に
よって異なるが、各装置毎に所定のデータ値になること
は、容易に想像できる。従って、該所定のデータ値に適
合する部分については、それを判定対象から除去する。
【0056】次にステップS502において、原稿周辺
部分の各種いたみ等による影響を除去するため、原稿よ
り、周辺と想定される範囲を予め設定された所定幅分を
判定対象から除去する。
【0057】以上説明したようにして、図5に示すステ
ップS310の周辺処理においては、複数の同色領域か
ら、上記に該当する部分を除去する。即ち、背景色を判
定するための対象領域を狭める。
【0058】ステップS310の周辺処理が終了する
と、次に図6に示すステップS311において、ステッ
プS310で除去された部分を除いて、原稿の周辺を含
んでいる領域(周辺領域)を抽出する。そしてステップ
S312進み、ステップS311で抽出された周辺領域
数が「0」であるか否かを判定し、「0」であればステ
ップS316に進んで、背景色は「白」であると判定す
る。
【0059】一方、ステップS312で周辺領域数が
「0」でないと判定されると処理はステップS313に
進み、周辺領域数が「1」であるか否かを判定する。周
辺領域数が「1」であればステップS317に進み、ス
テップS311で抽出された同色領域の総面積が所定値
以上であれば、ステップS318において該領域におけ
る「輝度」及び「色」をもって、背景色とする。尚、ス
テップS317で総面積が所定値に満たなければ、ステ
ップS316に進み背景色は「白」と判定される。
【0060】一方、ステップS313で周辺領域数が
「1」でないと判定されるとステップS314に進み、
ステップS311で抽出された複数の周辺領域のうち、
最大面積を持つものを抽出する。そしてステップS31
5において、該最大周辺領域の面積が所定値以上である
か否かを判定し、所定値以上であればステップS318
に進み、ステップS314で抽出された最大周辺領域に
おける「輝度」及び「色」をもって、背景色とする。
【0061】一方、ステップS315で面積が所定値に
満たないと判定されるとステップS316に進み、背景
色は「白」であると判定する。
【0062】尚、ステップS318においては抽出され
た1つの領域における「輝度」及び「色」をもって、背
景色とするが、ここで決定された背景色が十分「白」に
近い場合、これを「白」として背景を決定するようにし
てもよい。もちろん、「白」に近いか否かの判定は、決
定された背景色が所定の差分値以内で「白」に近いか否
かを判定する等、装置特性等により適当な方法で行えば
良い。
【0063】以上説明したようにして、本実施例におけ
る背景色の判定処理が行われる。
【0064】以下、上述したステップS310に示した
周辺処理以降の処理について、具体例を示して説明す
る。
【0065】図11は、複数の同色領域を含む原稿を示
す図であり、各連続領域毎に91〜99までの番号を付
す。また、100は、原稿台への設置時点におけるずれ
等により、原稿が存在していなかった領域を示す。図1
1において、91が本来の原稿の下地、即ち背景色であ
る領域を示し、93,95,99は91とは異なる同色
領域であり、92,94,96,97,98はその他の
色の領域である。
【0066】まず、上述したステップS501におい
て、図11に100で示される領域(原稿無し)が背景
色判定対象から除去される。
【0067】図11において、100以外の部分が原稿
の存在する部分であるが、ステップS502において、
ある一定の周辺部分が除去されるため、図11において
点線の内側の領域に残った同色領域から、背景色が判定
される。
【0068】次にステップS311において、図11に
示す複数の同色領域から、ステップS502で除去され
た部分を除く新しく切り出された周辺、即ち、図11に
おける点線部分を含まない領域(92,93,94,9
5,96,97)を背景色ではないとして除去する。即
ち、周辺を含む領域(91,98、99)のみが抽出さ
れる。そしてステップS312で周辺を含む領域間での
面積の比較を行い、最大面積である91が抽出される。
【0069】そして、ステップS315で最大面積であ
る91が所定面積以上であるかを判定する。尚、領域面
積が所定値を満たすか否かは、ステップS306におい
て既に判定済みであるが、周辺処理により、図11に示
す点線外の部分の面積が減少するため、再度判定する必
要がある。そして、所定値以上であれば91を「背景
色」と決定し、満たないのであれば、背景色は「白」と
する。
【0070】以上説明したように本実施例によれば、原
稿の背景色を正確に把握してからカラー領域と白黒領域
との分割を行えるため、白でない地色を持った原稿にお
いても適切に領域分割ができ、各領域毎に最も効率的な
符号化を施すことができる。
【他の実施例】上述した第1実施例においては領域の分
割方法を単純にカラーと白黒としたが、本発明はこの例
に限定されるものではなく、他の属性による分類を更に
追加しても良い。例えば、カラー,白黒2値,及び白黒
多値の3通りに分類するようにしても良い。
【0071】また、カラー領域はJPEGにより符号化
するとしたが、例えばベクトル量子化等、カラー画像の
符号化に適した符号化方式であればこれに限定されるも
のではない。白黒領域も同様にMH符号化のみでなく、
例えばMMR符号化でももちろん良い。
【0072】背景色の判定方法も第1実施例に限定され
るものではなく、例えばブロック分割の方法等を変更し
たり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適用可能
である。
【0073】また、カラー領域と白黒領域の分離方法も
第1実施例には限定されず、例えばγを所定値とする
と、 |(R/G)^2 +(B/G)^2 −2|≦γ (A^2
はAの二乗を示す) が成立すれば白黒領域とする等、さらに複雑な種々の処
理を加えて、判定精度を高めることも可能である。
【0074】背景色を表示(印刷)するか否かの判定方
法についても、色の種類(色相)により判定するように
しても良い。例えば、わら半紙や新聞紙に対応する背景
色の色相については、「白」に置換したまま出力するこ
と等が可能である。
【0075】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
稿の「背景色」を認識する手段を備えることにより、地
色を持つ原稿上のデータであっても、適切にカラー画像
部と白黒画像部とが判別可能となるため、原稿全体をカ
ラー画像部として処理してしまうことが無く、従ってカ
ラー画像部と白黒画像部とにそれぞれ適した符号化を行
うことが確実にできる。
【0076】従って、伝送コストの削減と、印刷品位の
向上とをもたらすことができるという特有の効果があ
る。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の装置構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本実施例における送信処理部の詳細構成を示す
図である。
【図3】本実施例における送信処理を示すフローチャー
トである。
【図4】本実施例における受信処理を示すフローチャー
トである。
【図5】本実施例における背景色判定処理を示すフロー
チャートである。
【図6】本実施例における背景色判定処理を示すフロー
チャートである。
【図7】本実施例における周辺処理を示すフローチャー
トである。
【図8】本実施例における標準的な原稿例を示す図であ
る。
【図9】本実施例における標準的な原稿例を示す図であ
る。
【図10】本実施例における周辺処理が必要な原稿例を
示す図である。
【図11】本実施例における周辺処理を説明するための
原稿例を示す図である。
【符号の説明】
10 カラーファクシミリ装置 11 画像入力部 12 送信処理部 13 受信処理部 14 画像出力部 15 通信部 21 背景色認識部 22 メモリ 23 背景色置換部 24 領域分割部 25 背景色再置換部 26 カラー符号化部 27 白黒符号化部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を入力する入力手段と、 前記原稿画像の背景色を認識する認識手段と、 前記原稿画像において前記背景色とほぼ同一色である画
    素を所定色に置換する置換手段と、 前記置換手段により置換された画素を含む原稿画像をカ
    ラー領域と白黒領域とに分離する分離手段と、 前記カラー領域において前記置換手段により所定色に置
    換された画素を前記背景色に再置換する再置換手段と、 前記再置換手段により再置換された画素を含むカラー領
    域を符号化するカラー符号化手段と、 前記白黒領域を符号化する白黒符号化手段と、 前記カラー符号化手段及び前記白黒符号化手段により符
    号化された画像データを出力する出力手段とを有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定色は白色であることを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段により認識された背景色を
    出力する背景色出力手段を更に有することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段は前記原稿画像を所定ブロ
    ックに分割し、 前記ブロックのうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度な画素か
    らなる同色ブロックを抽出し、 抽出されたブロック数が「0」であれば背景色を「白」
    とすることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は更に、 前記同色ブロックのうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度かつ
    隣接するブロックを連結して連結領域を生成し、 該連結領域のうち、所定面積以上の領域数が「0」であ
    れば背景色を「白」とすることを特徴とする請求項4記
    載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記認識手段は更に、 前記連結ブロックのうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度な連
    結ブロックを収集して同色領域を生成し、 該同色領域数が「1」であれば背景色を該同色領域の色
    とすることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記認識手段は更に、 前記原稿画像から画像の存在しない領域を除去し、かつ
    所定の周辺領域を除去する周辺補正を行い、 前記同色領域のうち、前記周辺補正された原稿画像にお
    ける周辺部を含む周辺同色領域を抽出し、 該周辺同色領域数が「0」であれば背景色を「白」と
    し、「1」であれば背景色を該周辺同色領域の色とする
    ことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記認識手段は更に、 前記周辺同色領域のうち、最大面積である最大周辺同色
    領域を選択し、 該面積が所定値以上であれば背景色を該最大周辺同色領
    域の色とし、所定値以下であれば背景色を「白」とする
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記背景色が所定の範囲内で「白」に近
    い場合、前記背景色を「白」とすることを特徴とする請
    求項6乃至8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 入力された前記原稿画像の背景色を認
    識する認識工程と、 前記原稿画像において前記背景色とほぼ同一色の画素を
    所定色に置換する置換工程と、 前記置換工程により置換された画素を含む原稿画像をカ
    ラー領域と白黒領域とに分離する分離工程と、 前記カラー領域において前記置換工程により所定色に置
    換された画素を前記背景色に再置換する再置換工程と、 前記再置換工程により再置換された画素を含むカラー領
    域を符号化するカラー符号化工程と、 前記白黒領域を符号化する白黒符号化工程と、 前記カラー符号化工程及び前記白黒符号化工程により符
    号化された画像データを出力する出力工程とを有するこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記所定色は白色であることを特徴と
    する請求項10記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記認識工程により認識された背景色
    を出力する背景色出力工程を更に有することを特徴とす
    る請求項10記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記認識工程は前記原稿画像を所定ブ
    ロックに分割し、 前記ブロックのうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度な画素か
    らなる同色ブロックを抽出し、 抽出されたブロック数が「0」であれば背景色を「白」
    とすることを特徴とする請求項10記載の画像処理方
    法。
  14. 【請求項14】 前記認識工程は更に、 前記同色ブロックのうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度かつ
    隣接するブロックを連結して連結領域を生成し、 該連結領域のうち、所定面積以上の領域数が「0」であ
    れば背景色を「白」とすることを特徴とする請求項13
    記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記認識工程は更に、 前記連結ブロックのうち、ほぼ同色かつほぼ同輝度な連
    結ブロックを収集して同色領域を生成し、 該同色領域数が「1」であれば背景色を該同色領域の色
    とすることを特徴とする請求項14記載の画像処理方
    法。
  16. 【請求項16】 前記認識工程は更に、 前記原稿画像から画像の存在しない領域を除去し、かつ
    所定の周辺領域を除去する周辺補正を行い、 前記同色領域のうち、前記周辺補正された原稿画像にお
    ける周辺部を含む周辺同色領域を抽出し、 該周辺同色領域数が「0」であれば背景色を「白」と
    し、「1」であれば背景色を該周辺同色領域の色とする
    ことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記認識工程は更に、 前記周辺同色領域のうち、最大面積である最大周辺同色
    領域を選択し、 該面積が所定値以上であれば背景色を該最大周辺同色領
    域の色とし、所定値以下であれば背景色を「白」とする
    ことを特徴とする請求項16記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記背景色が所定の範囲内で「白」に
    近い場合、前記背景色を「白」とすることを特徴とする
    請求項15乃至17記載の画像処理方法。
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