JPH08509761A - 酵素分散液、それらの製造方法及びそれらを含有する組成物 - Google Patents

酵素分散液、それらの製造方法及びそれらを含有する組成物

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JPH08509761A JP6524069A JP52406994A JPH08509761A JP H08509761 A JPH08509761 A JP H08509761A JP 6524069 A JP6524069 A JP 6524069A JP 52406994 A JP52406994 A JP 52406994A JP H08509761 A JPH08509761 A JP H08509761A
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Abstract

(57)【要約】 酵素が、30μm未満の粒径の無水粒子の形で存在する少なくとも0.5重量%の酵素を含有する新規の安定な酵素分散液を製造する方法であって、酵素組成物を高分子分散安定剤の存在下に水と混和しない液体中に乳化させて、前記液体中に30μm以下の乾燥粒径を有する水性酵素粒子の安定な分散体を形成し、そして共沸蒸留によって分散粒子を脱水することから成り、共沸蒸留による粒子の脱水の前、中または後に、前記水と混和しない液体より非揮発性であり、界面活性剤及び水と混和する液体から選択される有機液体を分散液に添加し、かつ、水と混和しない液体を、分散液中に残っている最初の水と混和しない液体の量が分散液の液相の20重量%以下になるまで分散液から留去することを特徴とする方法が提供される。これらの新規の分散液は、酵素含有液状組成物、特に液状洗剤組成物に配合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 酵素分散液、それらの製造方法及びそれらを含有する組成物 本発明は、酵素の無水分散液、それらの製造、及び特に液状洗剤の製造におけ るそれらの使用に関する。 酵素は、多くは発酵ブロスから得られる濃縮液として商業的に一般に生産され ている。酵素は、それが水性環境にあると不安定化される傾向にあるので、無水 の形に転化するのが常法である。例えば、濃縮物を、乾燥酵素粒子を凝集体に結 合する高分子バインダーの存在下に、噴霧乾燥することができる。微粉状酵素に 伴う環境及び取扱いの困難性のために、酵素が、非常に細かい、例えば20μm 以下の粉体になるのを避けることが必要である。 酵素が、通常、洗剤に配合される種類のものである場合、その酵素を液状組成 物、例えば液状洗剤の形で使用することがしばしば望まれる。酵素を洗剤に配合 する通常の方法の一つは、噴霧乾燥した酵素の液状界面活性剤スラリーを形成し 、このスラリーを液状洗剤の他の成分と配合するというものである。酵素を最初 に噴霧乾燥せねばならないのは不便であり、また、スラリーの生成及び使用も不 便である。 国際特許公報第WO92/01775号は、液状酵素配合物の製造方法を開示 している。この配合物は、沈殿技術によって製造される。粉状酵素を水と混和す る有機溶剤に溶解し、そして界面活性剤を用いて沈殿させる。しかしながら、こ の方法は、粉状酵素を取扱う際に伴う上述の不利がある。 本発明者等は、EP−A−356,239号及び356,240 号に、酵素を取扱い、かつ、それらを、例えば、液状洗剤に使用するために配合 する種々の方法を記載した。これらの方法は、酵素を含有する発酵ブロス濃縮物 を、例えば、3μm以下の粒径になるような条件下に、高分子安定剤を含有する 液状脂肪族炭化水素に乳化させ、そして、得られた水性酵素液滴の炭化水素分散 液を共沸させて、実質的に無水の粒子の安定な炭化水素分散液を形成する方法を 含む。EP−A−356、239号には、そこに記載された液状組成物を液状洗 剤濃縮物に配合することができると述べられている。洗剤中の酵素の濃度は、常 に低い。 このことによって、液状炭化水素が洗剤濃縮物中に連行されることになり、望 ましくない。 実質的に無水の、生物学的に生産された物質の安定な非水性分散液を提供する ための他の方法は、EP−A−128,661号及び284,367号に記載さ れている。 非水性液中への水性相の乳化を含む上述の方法は、全て、それらの成功が水性 粒子及びその後の乾燥粒子の安定な分散液の形成に依存している。安定性は、( さもなければ水性相がそこに溶解して、微細な乳濁液よりはむしろ溶液を形成す る傾向にあるので)水性相と全く混和しない液相を用いることによって、少なく とも一部それらの方法で達成される。 例えば、液状洗剤中に、洗剤に望ましくない炭化水素または他の水と混和しな い液体を充填することなしに、容易に配合することができる無水酵素の安定な分 散濃縮物を都合よく提供することができるのが望ましい。 本発明によれば、安定な酵素分散液またはそのような分散液を生成するために 溶融可能な組成物が、 水性酵素組成物を、高分子分散安定剤の存在下に、水と混和しない液体中に乳 化させて、前記液体中に約30μm以下の乾燥粒径を有する水性酵素粒子の安定 な分散体を形成し、そして 共沸蒸留によって分散粒子を脱水する ことから成る方法であって、 共沸蒸留による粒子の脱水の前、中または後に、前記水と混和しない液体より も非揮発性であり、界面活性剤及び水と混和する液体から選択される有機液体を 分散液に添加し、かつ、水と混和しない液体を、分散液中に残っている最初の水 と混和しない液体の量が分散液の液相の0〜20重量%になるまで分散液から留 去する ことを特徴とする方法によって製造される。 本方法において、非常に小さい水性酵素粒子の最初の分散液は、上に挙げた特 許出願に述べられているのと同じ一般的方法で炭化水素または他の水と混和しな い液体中に形成される。そして、この液相を、次に界面活性剤及び/または水と 混和する液体から成るより非揮発性の液相に、大部分または完全に交換する。 本発明の方法は、新規の酵素分散液の製造に使用することができる。 本発明の第二の態様によれば、本発明者等は、非水性液中の無水酵素粒子の安 定な無水分散体またはそのような分散液を生成するために溶融可能な組成物であ って、前記粒子の粒径が全て約30μm以下であり、前記分散液が、高分子分散 安定剤を分散液中に含有させることによって安定化され、分散液中の(活性重量 に基づく)酵素の量が、分散液の少なくとも約0.5重量%であり、分散液中の 液状炭化水素の量が、非水性液相の20重量%以下であり、そして非水性液相の 80重量%以上が界面活性剤及び水と混和する液体か ら選択されることを特徴とする分散液または組成物を提供する。 分散液は、それ自体実質的に無水であるので、分散液中の水の合計量はできる だけ少なくすべきである。一般に、合計量は、分散液の10重量%以下、好まし くは5重量%以下、最も好ましくは2重量%以下であるのが好ましい。 上に定義した他の必須の特徴と組合せて、特定の非常に小さな粒径の酵素粒子 を規定する結果として、容認できない量の液状炭化水素を、その組成物中に連行 することなく、液状洗剤または他の液状組成物中に容易に配合することができる 分散液を提供することが可能となる。 本発明は、安定性分散液を製造するいかなる特定の方法に限定されるものでは ない。例えば、安定性分散液は、予め形成された酵素粒子、またはそれらの砕解 性凝集体を高分子分散安定剤の存在下に必要な液相中に配合することによって生 成することができるが、この方法は、乾燥酵素粒子を予め形成し、そして、それ らを取扱うという不利を招く。 本発明の製品及び本発明の方法の生成物は、界面活性剤及び/または水と混和 しない液体中の分散体であるので、この液相が完全に相容できる組成物、例えば 、液状洗剤組成物と容易にブレンドすることができる。 したがって、本発明によれば、水性酵素濃縮物を単一の工程で、その後で望ま しくない炭化水素を液状洗剤中に連れ込むことなく、液状洗剤中に容易に配合す ることができる安定な無水分散液に転化することが可能となる。 本発明の酵素分散液及び本発明の方法の生成物は、他の液状酵素含有組成物の 製造にも都合よく使用することができる。これらは、 例えば、破壊液用の酵素破砕剤に配合することができる。これらの生成物は、繊 維工業に使用して単一投与の糊抜き剤を製造することもできる。酵素分散液を液 状洗剤組成物の製造に使用するのが最も好ましい。したがって、これらの分散液 を以下の説明ではそのような用途に関して記載する。しかしながら、液状洗剤に 関連する開示は他の用途にも応用できる。 水性酵素組成物は、前もって乾燥した酵素を水に分散することによって得るこ とができるが、組成物は、初期発酵または他の酵素の生物学的生産から得られた 濃縮物であるのが好ましい。この濃縮物は、例えば、噴乾燥用の酵素濃縮物を製 造するために使用される従来技術のいずれかを使用して、濃縮、濾過、または別 に処理されたものかもしれない。 酵素は、いかなる所望の種類のものであってもよい。好ましい態様として、組 成物の最終的な用途が液状洗剤の成分である場合、酵素は、プロテアーゼ、リパ ーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、オキシダーゼ、及びペルオキシダーゼ等の通常 の洗剤用酵素のいずれからも選択することができる。市販されている酵素の例に は、全てノボ・ノルディスク(Novo Nordisk)社から入手可能であ るサビナーゼ(Savinase)、デュラザイム(Durazyme)(以上 、プロテアーゼ)、リポラーゼ(Lipolase、リパーゼ)、セルザイム( Celluzyme、セルラーゼ)、テルマミール(Termamyl、アミラ ーゼ)がある。 水性酵素濃縮物を分散する水と混和しない液体は、例えば、植物油でありうる が、一般に、ハロゲン化炭化水素または炭化水素である。逆相重合法で通常使用 されている炭化水素のいずれもが使用できる。水と混和しない液体は、共沸蒸留 工程中に水と共に留去する ことができる比較的低沸点の液体と、その後に留去することができるより高沸点 の液体とのブレンドから成るものでもよい。水と混和しない液体は、その全てが 、一般に、減圧下に100℃以下の温度で蒸留することができるように選択する のが好ましい。したがって、蒸留は、80℃以下、しばしば70℃以下、好まし くは50℃以下の温度で行うのが好ましい。十分に揮発性である液体を選択し、 かつ蒸留を十分に低い圧力で行うことによって、30℃と低い温度で蒸留を行う ことが可能となる。酵素の熱失活の危険性を最小にするので、比較的揮発性の液 体及び蒸留を低温で行うような圧力を使用するのが望ましい。 水性濃縮物を分散する水と混和しない液体は、高分子分散安定剤を含有してい なければならない。これは、一般に重合体中に親水性及び疎水性の両単位を含む 両親媒性高分子物質である。それは、例えば、親水性アクリル(メタクリルを含 む)系アニオンまたはカチオン単位、及び疎水性アクリル酸エステル単位から成 る両親媒性アクリル重合体でありうる。高分子分散安定剤は、非イオン性安定剤 であるのが好ましい。それは、ブロック共重合体、例えば、エチレンオキシドプ ロピレンオキシド共重合体であり、あるいは、例えば、ヒドロキシステアリン酸 とポリエチレングリコールまたはポリエチレンイミンとの縮合生成物でありうる 。 乾燥酵素粒子は、安定な分散液を得るのに十分に小さい粒径を有する必要があ るので、通常、30μm以下、多くは10μm以下、より多くは3μm以下、代 表的には約1μmの粒径を有するべきである。この粒径は、粒子の少なくとも9 0重量%、好ましくは少なくとも98重量%がこの特定の粒径を有することを意 味する。平均粒径は、一般に2μm以下である。酵素粒子の乾燥粒径は、水性粒 子の最初の粒径より小さくなるので、水性粒子は、10μmより大きい、例えば 、20pmまでの粒径を有していてもよい。しかしながら、水性粒子の粒径も1 0μm以下であるのが好ましい。 所望の水性粒子の粒径は、例えば、組成物が所望の粒径を達成するのに十分な 回数通されるシルバーソン(Silverson)ミル等の通常の均質化装置を 用いて、選択した分散安定剤の存在下に単に水性濃縮物を非水性液体中に均質化 することによって達成することができる。しかしながら、所望の小さな粒径の達 成は、油中水形乳化剤を含有させることによって促進することができる。適切な 乳化剤は、一般に比較的低いHLBを有し、その例には、ソルビタンモノオレエ ート及び比較的短いエトキシ鎖を有するエトキシル化脂肪アルコール類がある。 そのHLBは、一般に3〜8の範囲である。天然物質、例えばレシチンが、ある 種の系における乳化剤として適しうる。 水と混和しない液体、それに乳化されている濃縮物、及び後で水と混和しない 液体と交換する界面活性剤及び/または水と混和する液体に鑑みて、分散安定剤 の性質と量、及び存在するならば乳化剤の性質と量を選択することが必要である 。乳化剤の量は、一般に水と混和しない液体中の水性酵素粒子の分散液の0〜5 重量%、しばしば0.5〜3重量%の範囲である。 最初の水性分散液中の分散安定剤の量は、代表的に2〜20%、しばしば5〜 10%でありうる。界面活性剤または水と混和する液体中の最終的な分散液に基 づく量は、一般に最終組成物の2〜30重量%、しばしば4〜10重量%の範囲 である。無水酵素に基づく量は、代表的に15〜70重量%である。 最終的な分散液に必要な分散安定剤の全てを、しばしば最初の水 性分散液中に含有させる。しかしながら、分散安定剤の所望の部分(代表的に、 分散安定剤の合計量の0〜80%、一般に0〜50%)を後で添加する、即ち、 最初の水性分散液を形成した後で添加することができる。この後での添加は、界 面活性剤及び/または水と混和する液体を添加する時、あるいはその後で行う。 有意の量のこの液体を、分散液と共に製造している液状洗剤または他の最終生 成物中に連行するのは望ましくないので、最終分散液中にある最初の分散液から の液状炭化水素または他の残存する水と混和しない液体の量は、約20%以下に する必要がある。量が液相の20%以下であると言うことは、いかなる分散安定 剤または乳化剤もそこに含まない分散液の連続相の重量の20%以下であること を意味するものである。最終分散液は、一般に連続相と無水粒子とだけから成る ので、このことは、その量が無水粒子、乳化剤、及び分散安定剤を含まない分散 液中の全てのものの重量の20%以下であることを意味するものである。この量 は、一般にできるだけ少ないので、通常は液相の10重量%以下、好ましくは5 重量%以下である。理想的には、その量は、2%以下であり、最も好ましくは0 である。高分子分散安定剤の量は、その大部分が各粒子に吸収された薄膜として 存在するので、液相の重量を測定する場合に排除される。 非水性液相(即ち、粒子及び分散安定剤を含まない)の少なくとも80重量% は、界面活性剤及び/または水と混和する液体から選択され、そして、好ましく は少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%が、界面活性剤及び/ま たは水と混和する液体から選択される。最終組成物が、それが配合される液状洗 剤または他の液状組成物に対し適当な相容性を有するために、これらの物質を選 択する。例えば、非水性液が実質的に無水の水と混和しない液体であっても、組 成物は、水性液または水性液に相容しうる液体とブレンドすることができる。非 水性液が界面活性剤である場合、組成物は、一般に、他の適切に配合された界面 活性剤ブレンドと相容しうる。適切な界面活性剤は、それ自体、通常、水と混和 する液体であるが、本発明においては、界面活性剤でない水と混和する液体を使 用することも可能である。例えば、溶媒、ヒドロトープまたは液状洗剤中に通常 存在するそれ自体は界面活性剤ではない他の液体を使用することが可能である。 例としては、グリコール類がある。一般に、適切な界面活性剤ではない水と混和 する液体は、一般に、モノヒドロキシ、ジヒドロキシまたはトリヒドロキシ化合 物である。低分子量ポリエチレングリコール、及びブチルセロソルブ等の物質を 使用することができる。 非水性液体として使用するのに適した界面活性剤は、カチオン性またはアニオ ン性でありうるが、それらが非イオン性であるのが一般に好ましい。適切な界面 活性剤は、室温で液体であるのが好ましく、アルキルフェニル類または脂肪基が 置換されても置換されていなくてもよい脂肪アルコール(例えば、オレイルアル コール)のエトキシル化物、モノ及びジグリセリド、及びそれらの誘導体、アル キルグリコシド、ソルビタンエステル、及びこれらのいずれかのエトキシル化誘 導体である。 最終組成物中の非水性液体は、好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは 少なくとも90%が界面活性剤、好ましくは非イオン性界面活性剤、より好まし くは脂肪アルコールのエトキシル化物から成る。界面活性剤のブレンドも使用す ることができる。所望ならば、液相は、例えば、ポリエチレングリコールまたは それ自体液状 界面活性剤でありうる溶媒に溶かした固体界面活性剤または他の物質の溶液であ ってもよい。最終分散液は、流体であるので、固体界面活性剤と液状界面活性剤 または他の溶媒との組合せは、これを心に置いて選択する必要がある。大量の固 体界面活性剤から成る液相は、室温で固化する分散液となるかもしれない。分散 液を製造し、輸送しそして分散液の固化温度以上で使用する場合は、これも容認 できる。上述のように、液相が溶媒に溶かした固体界面活性剤の溶液又は固体界 面活性剤単独である場合も同様である。固体界面活性剤を使用する場合、本発明 の方法は、固体界面活性剤の融点以上の温度で行われる。あるいはまた、この種 の分散液を液相の溶融温度以上の温度で製造し、その後、輸送のために固化させ て、本発明の分散液を生成するために溶融可能な組成物を得ることもできる。使 用するために流動分散液が必要になった時に、この組成物は、溶融することがで きる。分散液が、それが流動状にある間に劣化するようなものであるか、あるい はそのような地域で輸送される場合に、これは有利である。分散液の製造者は、 界面活性剤、ある場合には界面活性剤の溶剤、及び他の成分を選択して、適切に 分散液の融点を得る。 最終組成物中の酵素の量(活性重量として測定)は、組成物が、例えば、液状 洗剤に添加して、そこで望ましい酵素濃度とすることができる有効な濃縮物とな るのに十分に高くなければならない。したがって、その量は、液状洗剤中に通常 存在する量以上である。濃縮物中の量は、一般に、最終組成物の少なくとも約0 .5重量%、通常は、少なくとも約1重量%である。その量は、しばしば2%以 上、好ましくは5%以上である。40%、またさらには50%までの量がある場 合に適しうるが、10%〜30%の範囲にあることが 多い。出発水性組成物中の活性重量に基づいた酵素の量は、一般に0.2〜30 %、しばしば1〜30%の範囲である。出発組成物は水を含んでおり、また、出 発組成物中の水と混和しない液体の量がしばしば最終組成物中の水と混和する液 体または界面活性剤の量より多いので、この酵素の量は、最終組成物中の量より 少ない。 本発明の好ましい方法において、出発水性組成物を、実質的に全ての水がそこ から留去されるまで共沸蒸留し、次に、界面活性剤及び/または他の水と混和す る液体を添加し、そして、最初の水と混和しない液体の大部分または全てが蒸発 されるまで、蒸留を継続する。 分散液の最終液相の一部または全部として界面活性剤を添加する場合、水の少 なくとも70重量%、好ましくは90〜100重量%が、界面活性剤を添加する 前に、蒸留によって除去されているのが好ましい。しかしながら、水が分散液か ら留去される前、あるいは水の全てではなく一部(例えば、20〜80重量%の 水)が分散液から留去された後に、界面活性剤及び/または他の水と混和する液 体を添加することも可能である。 界面活性剤を、分散液がなお十分な水を含んでいる間に分散液に添加する場合 、添加物質が比較的低い、代表的には12以下、好ましくは10以下、しかし、 通常は6以上のHLBを有することが一般に必要である。低いHLBを有するこ とは、添加界面活性剤が分散液を不安定化する危険性を最小にする。しかしなが ら、実質的に全ての水を蒸発させた後に界面活性剤を添加する場合は、添加界面 活性剤が高い、例えば、14までまたはそれ以上のHLBを有していても十分で ある。例えば、添加物質が脂肪アルコールのエトキシル化物である場合、このエ トキシル化物は、分散液が少なくとも30 重量%の水をなお含んでいる間に添加する場合は、比較的短いエトキシ鎖(例え ば、約6または7個までの)エトキシ基及び比較的低いHLB(例えば、7また は8から10または11まで)を有しているのが好ましいが、組成物が実質的に 脱水された後に添加する場合は、より長いエトキシル化物(例えば、少なくとも 7個のエトキシ基、及び少なくとも12のHLB)であってよい。 添加界面活性剤及び/または水と混和する液体の揮発性は、水と混和しない液 体を連続蒸留する際に、添加界面活性剤または水と混和する液体をほとんどまた は全く除去することなく、その留去がなされるようなものであるべきである。 所望ならば、追加の界面活性剤または水と混和する液体を、蒸留が完了した後 で添加することができる。 水及び水と混和しない液体の最初の除去を共沸蒸留によると説明したが、この 用語は、真の共沸物が形成されるかどうかにかかわらず、それが水及び水と混和 しない液体の両方の留去を単に必要とするという点で、逆相重合系の蒸留に通常 関連した意味で使用されていることを理解すべきである。 水と混和しない液体に最初に分散される水性酵素組成物は、指摘したように、 水性ブロス濃縮物等の物質でありうる。それは、酵素、水、及び酵素に関連した 生物学的残渣(例えば、酵素を生産する発酵工程の結果としての)だけから成る ことができる。しかしながら、最終組成物の酵素の無水粒子中に他の物質を含ん でいるのが望ましい。これは、水と混和しない液体中に分散させる前に、水性酵 素組成物にこのような他の物質を配合することによって達成することができる。 また、水性酵素組成物の液体中での乳化と同時または別々に、そのような他の物 質の水溶液を水と混和しない液体中で乳化さ せ、その後、それらの水性相が液体中に溶けこみ、酵素と他の物質の両方を含有 する水性粒子分散液を形成することも可能である。 含有させることができる適切な他の物質は、高分子物質(高分子分散安定剤に 加えて)及び酵素安定化物質である。高分子物質は、一般に親水性単位だけから 成る。適切な物質には、例えば、ポリアクリルアミドまたはポリビニルピロリド ンがあり、また、酵素安定剤として選択することができる。他の酵素安定剤には 、プロピレングリコール、糖類及び糖アルコール、乳酸、ホウ酸、及び芳香族ホ ウ酸エステル等のホウ酸誘導体がある。 添加した物質が、酵素安定剤として存在する場合、安定量で配合すべきである 。この量は、一般に酵素の活性重量の10〜200重量%、多くは10〜80重 量%である。 配合する重合体は、マトリックスを形成するような種類と量でありうる。この マトリックスは、水または他の液体に対するある程度の不浸透性を与えるための ものであり、その結果、粒子分散体は、30μm以下、一般に10μm以下の粒 径の重合体マトリックスから成り、重合体マトリックスが酵素粒子を含有してい る。一般に、これは、例えば、EP−A−356239号に記載されているよう に、重合体の溶液または乳濁液を、必要に応じて揮発性塩の形で、水性相に含有 させることによって達成される。適切な量及び物質の細かい説明は、それを参照 すべきである。マトリックス重合体は、カチオン性重合体であるのが好ましい。 界面活性剤及び/または水と混和する液体中の無水酵素の実質的に無水の安定 な分散液は、どんな沈降もないか、あるいは沈降物を攪拌または振盪によって容 易に再分散させることができるかのいずれかであるという点で、一か月放置した 際に顕著に沈降しないよう な安定性を有していなければならない。水性酵素粒子の分散液の安定性は、より 低い。ただし、分散液は、共沸及び他の蒸留工程中は安定のままである。 無水の安定な分散液は、比較的自由に流れる液体であるのが好ましく、また、 20℃でブルックフィールドRVT粘度計で測定した場合に、4,000センチ ポイズ以下、好ましくは1,000センチポイズ以下、最も好ましくは500セ ンチポイズ以下の粘度を有しているのが好ましい。好ましい無水組成物は、50 〜300センチポイズの粘度を有している。これらの特性を達成するために、酵 素の量(全分散液に対して活性重量に基づいて、一般に15〜30%)及び粒径 (少なくとも90重量%が3μm以下、及び約1μmの平均粒径)並びに分散安 定剤及び液相を選択する必要がある。液相は、組成物の3〜20重量%の量のエ トキシル化脂肪アルコールから全くまたは主として成るのが好ましい。高分子分 散安定剤は、液相同様非イオン性物質であるのが好ましい。 本発明の安定な無水流動組成物は、酵素が洗剤組成物に使用するのに適してい る場合、通常、他の液状洗剤成分と組み合わされる。無水組成物は、予め生成さ れた液状洗剤とブレンドすることができ、また、液状洗剤の1種またはそれ以上 の成分とブレンドし、その後、他の成分とブレンドして最終洗剤を生成すること ができる。この液状洗剤は、水、例えば50重量%、さらには90重量%までの 水を含んでいてもよく、残りは有機溶剤と洗剤成分である。しかしながら、この 洗剤は、例えば、EP−A−120659号に記載されているように、実質的に 非水性洗剤組成物であるのが好ましい。洗剤が非水性である場合、無水酵素粒子 は、重合体を含まないか、または安定化重合体マトリックスだけを含んでいるか のどちらでもよい。 本発明の洗剤組成物は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性、または これらの種類の混合物でありうる界面活性剤を含有している。洗剤は、線状アル キルベンゼンスルホネート(LAS)、α−オレフィンスルホネート(AOS) 、アルキルスフホネート(AS)、アルコールエトキシスルホネート(AES) 、または石けん等のアニオン性界面活性剤を、通常0〜50%含有している。洗 剤は、ノニルフェノールエトキシレートまたはアルコールエトキシレート等の非 イオン性界面活性剤を0〜40%含有してもよい。さらに、洗剤は、ポリヒドロ キシ脂肪酸アミド系界面活性剤(例えば、WO92/06154号に記載されて いるように)を含有することができる。 pH(洗剤水溶液で測定)は、通常、中性またはアルカリ性、例えば、7〜1 1である。 洗剤組成物は、ゼオライト、ホスフェート、ホスホネート、シトレート、NT A、EDTAまたはDTPA、無水アルケニルコハク酸またはシリケート等の洗 剤用ビルダーを1〜40%含有することができ、または含まなくともよい(即ち 、洗剤用ビルダーを実質的に含まない)。 本発明の洗剤組成物は、酵素(類)用の通常の安定剤、例えば、プロピレング リコール等のポリオール、糖または糖アルコール、乳酸、ホウ酸、または芳香族 ホウ酸エステルなどのホウ酸誘導体を用いて安定化することができ、そして、例 えば、国際特許出願第WO92/19709号及び第92/19708号に記載 されているように配合することができる。 本発明の洗剤組成物は、漂白剤、例えば、過ホウ酸塩、過炭酸塩、テトラアセ チルエチレンジアミン(TAED)またはノナノイルオキシベンゼンスルホネー ト(NOBS)を含有することができ、そ して、例えば、国際特許出願第WO92/07057号に記載されているように 配合することができる。 本発明の洗剤組成物は、他の通常の洗剤成分、例えば、解膠剤重合体、布用コ ンディショナー、泡立て増進剤、起泡抑制剤、腐食防止剤、汚れ浮遊剤、金属イ オン封鎖剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、蛍光増白剤または香料も含みう る。 本発明の範囲内の洗剤組成物の特定の形態としては、次のものがある: (a)アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、有機酸、アルカリから 成る使用pHを7〜10.5に調整した水性液状洗剤として配合された洗剤組成 物。 (b)線状アルコキシル化第一級アルコールから主として成る液状非イオン性 界面活性剤、ホスフェートビルダー、アルカリから成る使用pHを7〜10.5 に調整した非水性液状洗剤として配合された洗剤組成物。 (c)5〜65重量%の界面活性剤、0〜50重量%のビルダー及び0〜30 重量%の電解質から成る濃厚液状洗剤。 (d)1〜30%の漂白剤、2〜30%の界面活性剤、0.30%のビルダー 、0〜30%の電解質、0〜50%の有機溶媒及び/または0〜50%の液状非 イオン性界面活性剤から成る非水性液状洗剤。 (e)1〜30%の漂白剤、2〜30%の界面活性剤、0〜30%のビルダー 、0〜40%の水溶性有機溶媒、0〜30%の電解質、5〜50%の水から成る 水性液状洗剤。 さらに好ましい実施態様において、洗剤組成物は、1992年5月のリサーチ ディスクロージャ337、開示番号第33,781号 (液状洗剤における酵素結晶スラリーの使用)に記載されているように配合する ことができる。 酵素は、洗剤に通常使用される濃縮物に配合することができる。本発明の洗剤 組成物において、酵素は、洗液1リットル当たり0.001〜100mgに相当 する量で添加することができると、現在考えられている。 以下の記載は、本発明のいくつかの実施例である。これらの実施例において、 種々の物質をそれらの商品名で記載する。 サビナーゼ、デュラザイム、及びリポラーゼは、ノボ・ノルディスク社から入 手できる酵素である。 ソフタノール(Softanol)50、及びソフタノール90は、BPケミ カルズによって供給される、それぞれ約10.5と約13.3のHLB、及びそ れぞれ5と9のエトキシル化度を有する脂肪族エトキシル化アルコールである。 ソフタノール類の代わりに使用することができた他の界面活性剤には、シェル・ ケミカルズから入手できる、同様にエトキシル化アルコールである一連の界面活 性剤、ダバノール(Dabanol)がある。添加剤A、H、及びIは、以下に 示す乳化剤であり、また添加剤B〜Gは、高分子分散安定剤である。 アトポール、アトラス、ハイパーマー、スパン、ブリジ、及びソフタノールは 、登録商標である。物質A及びC〜Hは、ICI社によって供給される。実施例1 : ソフタノール50中のサビナーゼ分散液 1600gのサビナーゼ濃縮物(ノボ・ノルディスク社によって全固形分14 .1%で供給されているプロテアーゼ製剤)を413gの29.4%ポリビニル ピロリドン溶液と混合し、水性混合液のpHをpH7.0に調整する。 37.6gの逆乳化剤、添加剤A、32gの高分子分散安定剤B及び792g の揮発性炭化水素溶媒を混合することによって油相を調製する。 酵素/重合体の水性混合物を攪拌しながら油相に添加した後、1μmの平均液 滴径になるまで高剪断ミキサー(シルバーソン)で均質化する。この工程の間、 乳濁液の温度を40℃以下に保持する。乳化後、さらに1598gの前記揮発性 溶媒を希釈剤として添加する。 得られた乳濁液を30℃に加温し、水/溶媒混合液を約30℃の一定の温度で 減圧蒸留する。全ての水を除去した後、741gのソフタノール50を酵素分散 液に加える。次に、温度を減圧下に100℃に上げて、残りの揮発性成分を除去 する。 得られた生成物を室温に冷却する。最終分散液は、1μmの平均粒径及び12 50cPの粘度を有する30%の固形分の非イオン性界面活性剤中の重合体粒子 を加えたサビナーゼの分散液である。 この操作は、ソフタノール90を用いて繰り返すことができた。実施例1の操 作を、ソフタノール50を用いて種々の添加剤系で繰り返した。結果を表1に示 すが、添加剤の表示は、上記(Iはソフタノール50である)と同様であり、ま た、添加剤の割合は、重量基準である。この表において、及び以下の表2と3に おいて、1は、300cP以下の粘度(最高の結果)を示し、2は、300〜5 00cPの粘度を示し、3は、500〜1,000cPの粘度を示し、4は、1 ,000〜2,000cPの粘度を示し、そして、5は、2,000〜4,00 0cPの粘度を示す1〜6の尺度で結果を表示する。6は、4,000cP以上 の粘度を示す。そのような生成物は、それを液状洗剤とブレンドする前に、通常 、希釈する必要がある。 実施例2: ソフタノール50を蒸留による水の除去後よりはむしろ乳化後に乳濁液に添加 したことを除いて、実施例1に記載した手順を繰り返した。 得られた乾燥分散液は、実施例1の生成物と同じ特性を有している。実施例3 : ソフタノール90中のデュラザイム分散液 1400gのデュラザイム濃縮物(ノボ・ノルディスク社によって、全固形分 17.7%で供給されているプロテアーゼ製剤)を433gの29.4%ポリ( アクリルアミド)溶液と混合し、水性混合液のpHをpH7.0に調整する。 40.6gの逆乳化剤、34.3gの高分子分散安定剤、及び681.8gの 揮発性炭化水素溶媒を混合することによって油相を調製する。さらに、1455 .3gの前記揮発性溶媒を希釈剤として乳化後に添加する。 乳濁液の生成及び水/溶媒混合液の蒸留手順は、800.8gのソフタノール 90を添加したことを除いて、実施例1と同様であった。 得られた分散液は、1μmの平均粒径と240cPの粘度を有するソフタノー ル90中の重合体粒子を加えたデュラザイムの分散液(30%の固形分)である 。 この操作を、表2に示すように種々の添加剤系で繰り返した。 実施例4: ソフタノール90を蒸留による水の除去後よりはむしろ乳化後に添加したこと を除いて、実施例3に記載した手順を繰り返した。乳濁液は、即座にゲル状塊ま で増粘した。実施例5 : ソフタノール90中のリポラーゼ分散液 1200gのリポラーゼ濃縮物(ノボ・ノルディスク社によって全固形分31 %で供給されているリパーゼ製剤)を、4%水酸化ナトリウム溶液を添加するこ とによってpH7.0に調整する。 100.2gの逆乳化剤、85.8gの高分子分散安定剤、及び460.2g の揮発性炭化水素溶媒を混合することによって油相を 調製する。さらに、744gの前記揮発性溶媒を希釈剤として乳化後に添加する 。 乳濁液の生成及び水/溶媒混合液の蒸留手順は、実施例1と同様であった。ソ フタノール90(533.8g)をソフタノール50の代わりに添加した。 得られた分散液は、1μmの平均粒径及び360cPの粘度を有する30%の 固形分のソフタノール90中の乾燥リポラーゼ粒子分散液である。 実施例5の操作を、ソフタノール90及び種々の添加剤系を用いて繰り返した 。結果を表3に示す。これは、この特定の酵素系が、これらの実験で使用したも のよりも大量の添加剤系を一般に必要としていることを示している。 実施例6: ソフタノール90を、蒸留による水の除去後よりはむしろ乳化後に、乳濁液に 添加したことを除いて、実施例5に記載した手順を繰り返した。乳濁液は、即座 にゲル状塊まで増粘した。 これらの加工酵素生成物は、全て水に再分散させた場合に予期した酵素活性の 90%超を発揮した。実施例7 : ソフタノール50中のセルザイム分散液(部は、全て重量基準であ る) 揮発性炭化水素溶媒(400部)を、乳化剤A(60部)及び分散安定剤F( 50部)と50℃に暖めながら混合することによって油相を調製した。この油相 を30℃に冷却し、そして、約35%の乾燥固形分の粗セルラーゼ(セルザイム 、ノボ・ノルディスク社;100部)から成る水性相をイン−ラインミキサーに よって粉砕した。得られた乳濁液を蒸留して、30〜40℃及び約10mmHg で5時間かけてほとんど全て(>90%)の水を除去した。得られた残存炭化水 素溶媒/乳濁液/分散安定剤中の実質的に乾燥した酵素粒子の分散液を脂肪酸エ トキシル化物(ソフタノール50;700部)と混合し、そして、100℃まで 減圧蒸留を続行して、ほとんど全ての炭化水素溶媒を除去した。 冷却した最終生成物は、分散安定剤と乳化剤とを加えたソフタナール50中の セルロース酵素の分散液(約30%w/w)であった。カルボキシメチルセルロ ース基質の加水分解によるセルロース活性を測定したところ、原活性の90%よ り高い活性が回復されたことが判明した。実施例8 : ソフタノール50中のサビナーゼ分散液 32部の高分子分散安定剤Bを同重量の分散安定剤I(ホワイト・ シー・アンド・バルチック社、英国)に置き換えたことを除いて実質的に実施例 7に記載した通りに、ソフタノール50中のサビナーゼ/ポリビニルピロリドン 分散液を調製した。蒸留に際し、30%の分散相を含有する液状生成物を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 サイメズ ケネス チャールズ イギリス国 ビーディー20 2ユーユー ウエスト ヨークシャー州、ケースレイ、 イースト モートン、シルク ミル ドラ イブ 4 (72)発明者 ミストリー キショアー クマー イギリス国 ビーディー7 2ジェーゼッ ト ウエスト ヨークシャー州、ブラッド フォード、リジェット グリーン、ベック サイド ロード 69

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 酵素組成物を高分子分散安定剤の存在下に水と混和しない液体中に乳化 させて、前記液体中に約30μm以下の乾燥粒径を有する水性酵素粒子の安定な 分散体を形成し、そして共沸蒸留によって分散粒子を脱水することから成る安定 な酵素分散液またはそのような分散液を生成するために溶融可能な組成物を製造 する方法であって、共沸蒸留による粒子の脱水の前、中または後に、前記水と混 和しない液体より非揮発性であり、界面活性剤及び水と混和する液体から選択さ れる有機液体を分散液に添加し、かつ、水と混和しない液体を、分散液中に残っ ている最初の水と混和しない液体の量が分散液の液相の20重量%以下になるま で分散液から留去することを特徴とする方法。 2. 少なくとも70重量%の水を、界面活性剤または水と混和しない液体を 添加する前に留去する請求項1記載の方法。 3. 前記水性酵素粒子が、酵素安定剤及び重合体から選択される物質を含有 している請求項1または2記載の方法。 4. 製造された分散液中の前記液相の少なくとも80重量%が界面活性剤で ある前記請求項のいずれかに記載の方法。 5. 製造された分散液中の前記液相が、少なくとも7のHLBを有するエト キシル化脂肪アルコールである前記請求項のいずれかに記載の方法。 6. 前記高分子分散安定剤が、両親媒性高分子物質である前記請求項のいず れかに記載の方法。 7. 前記高分子分散安定剤の量が、製造された分散液の2〜20重量%及び /または無水酵素の15〜70重量%である前記請求項 のいずれかに記載の方法。 8. 前記水性酵素粒子が、3μm以下の乾燥粒径を有している前記請求項の いずれかに記載の方法。 9. 製造された分散液において、酵素の量(活性重量に基づく)が分散液の 少なくとも約0.5重量%であり、前記液相中の液状炭化水素の量が液相の20 重量%以下であり、そして、液相の80重量%以上が界面活性剤及び水と混和す る液体から選択される前記請求項のいずれかに記載の方法。 10. 前記製造された分散液が、その温度を分散液の融点以下に下げること によって実質的に固化されている前記請求項のいずれかに記載の方法。 11. 非水性液中の無水酵素粒子の安定な分散体またはそのような分散液を 生成するために溶融可能な組成物であって、前記粒子の粒径が約30μm以下で あり、前記分散液が高分子分散安定剤を含有させることによって安定化され、酵 素の量(活性重量に基づく)が分散液の少なくとも約0.5重量%であり、液相 中の液状炭化水素の量が、液相の20重量%以下であり、そして、液相の80重 量%以上が界面活性剤及び水と混和する液体から選択されることを特徴とする分 散液または組成物。 12. 前記粒子の粒径が3μm以下である請求項11記載の分散液または組 成物。 13. 前記高分子分散安定剤が、両親媒性高分子物質から成る請求項11ま たは12記載の分散液または組成物。 14. 前記液相(分散安定剤を含まない)の少なくとも80重量%が界面活 性剤である請求項11〜13のいずれかに記載の分散液または組成物。 15. 前記液相(分散安定剤を含まない)の少なくとも80重量%が非イオ ン性液状界面活性剤である請求項11〜14のいずれかに記載の分散液または組 成物。 16. 前記液相が少なくとも7のHLBを有するエトキシル化脂肪アルコー ルから成る請求項11〜15のいずれかに記載の分散液または組成物。 17. 前記分散安定剤の量が最終組成物の2〜20重量%及び/または無水 酵素の15〜70重量%である請求項11〜16のいずれかに記載の分散液また は組成物。 18. 前記無水酵素粒子が、酵素粒子と、酵素安定剤及び重合体から選択さ れる物質とから成る請求項11〜17のいずれかに記載の分散液または組成物。 19. 他の洗剤成分とブレンドされた請求項11〜18のいずれかに記載の 分散液または請求項1〜9のいずれかに記載の方法の生成物から成ることを特徴 とする液状洗剤組成物。
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