JPH08509722A - シクロヘキサペプチジルアミン化合物 - Google Patents

シクロヘキサペプチジルアミン化合物

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JPH08509722A JP6524314A JP52431494A JPH08509722A JP H08509722 A JPH08509722 A JP H08509722A JP 6524314 A JP6524314 A JP 6524314A JP 52431494 A JP52431494 A JP 52431494A JP H08509722 A JPH08509722 A JP H08509722A
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ザンビアス,ロバート・エイ
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Abstract

(57)【要約】 シクロヘキサペプチジル核を有し、かつ抗生活性と治療用組成物中への直接使用に適した物理特性とを共に有すると認められる幾つかのアミン化合物を開示する。前記アミン化合物を製造する新規な方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 シクロヘキサペプチジルアミン化合物 本発明は、幾つかのシクロヘキサペプチジルアミン化合物とそれらの製造方法 とに係わる。 式 によって表わされ得る本発明のシクロヘキサペプチジルアミン化合物即ち化合物 X(配列番号1〜7、29)またはその酸付加塩は、1個のアミン基を環上に直 接有し、かつ第二のアミン基をエーテル基上の置換基として有する。 上記及び後出式中、 R1はHまたはOHであり、 R2はHまたはOHであり、 R3はQCn2nNRVVI、QCn2nNRVVIVII+-またはQ(CH21〜 3 CRVIIIIXNHRXであり、 R4はHまたはOHであり、 R5はH、OHまたはCH3であり、 R6はHまたはCH3であり、 RIであり、前記式中RaはC1〜C10アルキルまたは(CH2qNRbCであり、そ の際Rb及びRCは互いに独立にHもしくはC1〜C10アルキルであるか、または Rb及びRCは一緒になって を構成し、前記式中RdはC1〜C16アルキル、フェニルまたはベンジルであり、 RIIはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 RIIIはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 RIVはRIIとRIIIとが一緒になったもので、−(CH24−または−(CH25 −を構成し、 RVはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 RVIはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 またはRVとRVIとは一緒になって−(CH24−もしくは−(CH25−を構 成し、 RVIIはHまたはC1〜C4アルキルであり、 RVIIIはH、(CH2mH、(CH2mOH、(CH2mNH2またはCOXで あり、その際XはNH2、OHまたはO(CH2mHであり、 RIXはHもしくは(CH2mHであるか、またはRVIIIと一緒になって=O(カ ルボニル)を構成し、 RXはH(RVIII及びRIXがHである場合を除く)、C(=NH)NH2、C(= NH)(CH20〜3H、CO(CH20〜3H、CO(CH2mNH2、(CH2 2〜4OHまたは(CH22〜4NH2であり、 QはOまたはSであり、 Yは医薬に許容可能な塩のアニオンであり、 各mは互いに独立に整数1〜3であり、 nは整数2〜4であり、 pは整数1または2であり、 qは整数2〜4である。 以後、“アミン化合物”または“化合物X”という語を用いる場合は式(X) のアミンまたはその1種以上の酸付加塩を包含するものとする。化合物Xにおい てR3はアミノアルキルエーテルまたは第四級アンモニウムアルキルエーテルで あり得ることに留意するべきである。即ち、アミン化合物は2個のアミノ基を有 する非荷電化合物であり得、またはモノアンモニウム化合物であり得る。“アミ ン化合物”が先に規定したようなアミン(化合物X)であり、かつR3がQCn2n NRVVIまたはQ(CH21〜3CRVIIIIXNHRXである場合、最終化合 物は非荷電であり、“化合物X−a”と総称され得る。化合物X−a(配列番号 1〜7、29)は次の式によって表わされ得る。 “アミン化合物”においてR3がQCn2nNRVVIVII+-である場合は分 子の荷電部分がアミノエーテル部分に位置し、この化合物は“化合物X−b”( 配列番号1〜7、29)と呼称され得る。化合物X−bは次の式によって表わさ れ得る。 “アルキル”、“アルケニル”または“アルコキシ”という語を用いる場合は 分枝鎖基も直鎖基も包含するものとする。また、シクロアルキル置換基を有する アルキル鎖も包含するものとする。 “エーテル”という語を用いる場合は、文脈から明白であるようにチオエーテ ルを包含するものとする。 酸付加塩として、及び第四級塩のアニオンをもたらす塩として適当である医薬 に許容可能な塩は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、マレイン酸、クエン酸、 酢酸、酒石酸、琥珀酸、蓚酸、リンゴ酸、グルタミン酸等、及びJournal of Pharmaceutical Science 66 ,p.2,19 77に列挙された医薬に許容可能な塩に関連する他の酸などの酸に由来する塩で ある。 化合物Xの代表的な核、及びそれらの核を有する化合物の配列番号が次表から 知見され得る。ペプチド核は置換基RI、RII、RIIIまたはRIVと関係なく定め られ、かつ配列番号は核の異なる化合物毎に付与してあるので、アミンとアンモ ニウム塩とは同じ配列番号を有する。また、核アミノ酸は特定のアミノアルキル エーテルと関係なく、即ち RV、RVIまたはRVIIには依存しないので、R3は配列同定上同じであると看做 し、表中に示さない。更に、アミノ酸は親油性側鎖が変化しても変化しないので 、側鎖が異なるのみで別の配列番号を付与することはしていない。本明細書中に 用いる“親油性側鎖”という語はRIを意味する。 化合物が遊離アミンである場合、該化合物は低級アルコール、並びにジメチル ホルムアミド(DMF)及びピリジンなどの極性非プロトン性溶媒に溶解し得る 。この化合物はエーテル及びアセトニトリルなどの溶媒には溶解しない。第四ア ンモニウム塩またはプロトン化アミンである場合は、化合物は水及び極性溶媒に 溶解する。 本発明の化合物は抗生物質として、特に抗真菌薬または抗原虫薬として有用で ある。抗真菌薬としては、本発明の化合物は糸状菌と酵母との両方の制御に有用 である。抗真 菌薬としての本発明化合物は特に哺乳動物の、特にC.albicansC. tropicalis 及びC.pseudotropicalisなどのCan dida 属種、並びにA.fumigatusA.flavus及びA.ni ger などのAspergillus属種によって引き起こされる真菌感染(m ycotic infection)の治療への使用に適合し得る。この化合物 はまた後述のように、免疫低下(immune compromised)患者 が特に罹患しやすいPneumocystis carinii肺炎の治療及び /または予防にも有用である。 先に指摘した溶解特性は、治療用途への使用、特に注射用組成物中への使用に 有利である。 本発明の化合物は天然産物の誘導体から、下記の流れ図から知見される一連の 反応を介して得ることができる。 まず、通常は天然産物の側鎖誘導体であり、後述のようにして取得可能である 式(E)の出発物質を脱水して(ステップA)式(F)のニトリルを生成させ、 次にこのニトリルを還元して(ステップB)アミンG(RII、RIIIはH)とす る。置換アミンが所望である場合はアミンGを適 当なアルデヒド、及びシアノホウ水素化ナトリウムなどの還元剤での還元的アル キル化によってアルキル化し、それによって化合物G(RII及びRIIIはアルキ ルまたはベンジル)を得る。 天然産物から得られるものとは異なる核構造を有する化合物Gは、OH部分の 還元によって取得可能である。 化合物Gは、同日付で出願されたBalkovec、Hammond及びZa mbias名義の同時係属出願において特許請求されている新規な化合物の代表 例である(PCT/US94/04169)。 シクロヘキサペプチジルプロパノールアミン(化合物G)及び20〜200当 量の、塩酸塩や臭化水素酸塩といった酸付加塩の形態の適当なアミノアルコール またはアミノチオールを、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホ ルムアミド(DMF)などの適当溶媒に溶解させた溶液に1〜10当量の樟脳ス ルホン酸または塩酸などの強有機または無機酸を添加することによって化合物G をアミ ノアルキルエーテルに変換することができ、その際混合物を室温で1〜7日間攪 拌する。反応をHPLCによって監視し、完了を確認したら反応混合物を5〜5 0体積部の水で稀釈し、全混合物を逆相クロマトグラフィーカラムに適用する。 適当なカラムの代表例に“LICHROPREP”C−18(E.Merck) が有る。次に、カラムにおいて[0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)または 酢酸を含有する]水中の5%アセトニトリルなどの弱溶離溶媒での溶離を行なっ て過剰なアミノアルコールまたはアミノチオールを除去し、その後10〜50% アセトニトリルなどのより強力な溶離溶媒を用いて生成物を溶離する。ステップ Cに従い、所望のアミン化合物を含有する画分を合わせ、かつ濃縮して酸付加塩 の化合物X−aを単離する。 類似の方法で化合物Gを化合物X−bに変換することも可能であり、その場合 はシクロヘキサペプチジルプロパノールアミン及び20〜200当量の適当なア ルキルアンモニウムアルコールまたはチオールをDMSOまたはDMFなどの適 当な溶媒に溶解させた溶液を攪拌し、これに1〜10当量の強有機または無機酸 を添加して、混合物を反応がHPLCで完了を確認され得るまで室温で1〜7日 間攪 拌する。次に、反応混合物を5〜50体積部の水で稀釈し、全混合物を逆相クロ マトグラフィーカラムに適用する。その後、カラムにおいて5%アセトニトリル などの弱溶離溶媒での溶離を行なって過剰なアミノアルコールまたはチオールを 除去し、次いで10〜50%アセトニトリルを用いて生成物X−bを溶離し得る 。 上記流れ図から知見され得るように、核中のアミノ酸はヒドロキシグルタミン における以外は同じままである。アミノアルキルエーテルはアミノ酸の性質を変 化させない誘導体である。アミノアルキルエーテルまたはチオエーテルを構成す る(元のヒドロキシグルタミンの位置の)アミンまたはアンモニウム化合物の配 列番号は同じであり、なぜならアミノ酸のアミン及びヒドロキシ基が変化してい ないからである。出発物質及びニトリル中間体の配列番号を下記に示す。 脱水ステップの出発物質の配列番号は次のとおりである。 ニトリルの配列番号は次のとおりである。 プロパノールアミンの配列番号は次のとおりである。 化合物X(配列番号1〜7、29)を製造する第一のステップでは、化合物E のカルボキサミド基を脱水して化合物Fのニトリルとする。反応は好ましくは、 モレキュラーシーブを存在させてかまたは存在させずに溶媒中で塩化シアヌルを 用いて窒素下に生起させる。 塩化シアヌルの替わりに用い得る適当な試薬は、無水酢酸、無水トリフルオロ 酢酸及び五酸化リンなどの無水物; 塩化オキサリル、オキシ塩化リン、塩化チオニル、p−トルエンスルホニルク ロリド及びクロロスルホニルイソシアネートなどの酸塩化物;五塩化リン、トリ フェニルホスフィン/四塩化炭素、トリフェニルホスホニウムジトリフレート及 びトリフェニルホスホニウムジクロリドなどのホスホニウム試薬;ジシクロヘキ シルカルボジイミドなどのカルボジイミド;塩化アルミニウム、四塩化チタン、 エチル(カルボキンスルファモイル)トリエチルアンモニウムヒドロキシド内部 塩といった他の脱水剤である。 適当な溶媒にはジメチルホルムアミド、またはピリジン、コリジン等のような 弱塩基性溶媒が含まれる。 モレキュラーシーブは寸法範囲3A〜5Aであり得る。 化合物E(配列番号8〜14)及び試薬の相対量は様々 であるが、通常脱水剤を過剰に用いる。約1.5〜15当量の脱水剤を用いる。 モレキュラーシーブを用いる場合はその量を、重量に基づき少なくとも10倍と する。 反応の実現に当たってはまず、厳密に脱水した溶媒中にモレキュラーシーブを 懸濁させて懸濁液を製造し、窒素雰囲気下に攪拌しながら塩化シアヌルまたは他 の脱水剤を添加して徹底的に混合する。得られた混合物に、窒素雰囲気下に攪拌 しながら出発物質の化合物Eを添加し、攪拌を約12〜24時間、即ち反応混合 物のHPLC分析が反応の実質的完了とそれに伴うニトリルの生成とを示すまで 継続する。HPLC分析が反応の実質的完了を示したら、モレキュラーシーブを 好ましくは半融ガラス漏斗での濾過によって除去し、濾液を濃縮し、分取HPL Cによって精製する。精製において用いる移動相は、様々な比率の水/アセトニ トリル組成物及びアセトニトリル/水組成物である。これらの組成物に記号A及 びBを付す。組成物Aは、95/5の0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)ま たは酢酸を含有する水/アセトニトリルである。化合物Bは、95/5のアセト ニトリル/0.1%のTFAまたは酢酸を含有する水である。HPLC分析に用 いる正確な移動相及び分取 HPLCで用いる移動相は、互いに相違し得るのみでなく化合物毎にも相違し得 るが、当業者には容易に決定可能である。 モレキュラーシーブ不在下で反応を生起させる際には、化合物Eを非プロトン 性溶媒に溶解させた溶液に固体塩化シアヌルを一時に添加して短時間高速攪拌し 、次に酢酸ナトリウム水溶液を反応混合物に直接添加することによって反応を停 止させる。その後、揮発物質を真空下に除去して固体残留物を得るが、この残留 物は先に述べたようにして精製することができる。 ニトリルを還元してアミンとする操作は、化学還元または接触還元を用いて行 ない得る。アルコール溶媒中の塩化第一コバルトを伴ったホウ水素化ナトリウム が特に有用であることが判明した。このような組み合わせ試薬を用いる場合、ホ ウ水素化ナトリウムの用量はニトリル1モル当たり約5〜50モル当量、塩化第 一コバルトの用量はニトリル1モル当たり2〜10モル当量とする。 シアノホウ水素化ナトリウム、水素化アルミニウム、ジボラン、水素化ジイソ ブチルアルミニウム等といった他の水素化物還元剤を用いることも可能である。 これらの還元 剤はしばしば、ホウ水素化ナトリウムと塩化第一コバルトとから成る本発明の組 み合わせでのように、塩化第一コバルトまたは塩化アルミニウムなどのルイス酸 と組み合わせて用いる。 パラジウム−炭、酸化白金、またはロジウム−アルミナを含めた様々な触媒上 での接触水素化も行ない得る。 試薬にもよるが、典型的な溶媒には、アルコール、特にメタノール及びエタノ ール、ジメチルホルムアミド、ピリジン、テトラヒドロフランまたは他のエーテ ルが含まれる ニトリルのアミンへの還元を好ましい化学的操作を用いて行なう場合、反応は 、窒素雰囲気下にアルコール性溶液中のニトリルに化学還元剤を添加し、210 nmでの紫外線吸収による検出を用いるHPLC分析が反応の実質的完了を示す まで攪拌することにより生起させ得る。ホウ水素化ナトリウムを塩化第一コバル トと組み合わせて用いる場合は、周囲温度において先に述べたようにニトリルを メタノールまたは他の溶媒に溶解させて製造した溶液に攪拌下に塩化第一コバル トを添加してからホウ水素化ナトリウムを少しずつ添加し、この添加にはガス発 生が伴う。攪拌を12〜24時間継続する。この時点で混合物の反応を酢酸 または塩酸で停止させ得る。次に、混合物を高度に水性の移動相、即ち70:3 0から50:50のA:Bで稀釈し、得られる稀釈物は酢酸または塩酸で酸性化 し、濾過し、かつクロマトグラフィーによって精製し得る。溶出画分を凍結乾燥 し、それに。よってアミンを酢酸、トリフルオロ酢酸または塩酸付加塩として得 る。 第二級または第三級アミンを製造する任意の適当な公知操作を用いることによ り、N−アルキル化またはベンジル化した化合物を製造することができる。N− ベンジル化合物は、まずベンズアルデヒドでシッフ塩基を製造し、その後ニトリ ルの還元に関して先に挙げたような通常の還元剤で還元すれば最良のものが得ら れるが、より穏やかな還元剤の使用も可能である。 窒素上に所望のアルキル基がメチルである場合、ホルミル化によって炭素を導 入し、その後ヒドロキシメチル基をシアノホウ水素化ナトリウムまたは他の還元 剤で還元し得る。窒素上に所望のアルキル基がより高級なアルキルである場合に 好ましい操作では、N−ベンジル誘導体をアルデヒド、及びシアノホウ水素化ナ トリウムなどの還元剤で還元的にアルキル化し、生成物を逆相クロマトグラフィ ーで 精製してベンジルと高級アルキル置換第三級アミンとを得る。ベンジル基は、パ ラジウム−炭または他の適当な触媒を用いる水素化によって除去し得る。 アルキル基が同じである場合は同じ概括的操作を用いることが好ましい。アル キルハライドまたはアルキルスルフェートを用いることも可能であるが、これら は第四級塩のために最良の物質である。 窒素上の置換基を総て同じにする場合は出発アミンを第一級アミンとし得る。 混合アミンの場合は最初に特定基を導入することが好ましく、なぜならアルキル 化剤を用いてのアルキル化は比較的制御しにくいからである。 アミノアルキルエーテルまたはアンモニウムアルキルエーテルを製造するには 、シクロヘキサペプチジルプロパノールアミン化合物(化合物G)と、適当なア ンモニウムアルカノールもしくはアミノアルカノール塩酸塩またはアンモニウム アルキルチオールもしくはアミノアルキルチオール塩酸塩とを含有する溶液に樟 脳スルホン酸を添加するか、またはN−カルボベンジルオキシ(CBZ)で保護 したアミノアルカノールもしくはアミノアルキルチオールと樟脳スルホン酸また は塩酸とを混合し、得られた混合物を室温 で1〜7日間攪拌する。反応の進行を、溶離剤としてアセトニトリル/水を用い るHPLCによって適宜監視する。反応が実質的に完了したら反応混合物を水で 稀釈し、得られた溶液を逆相フラッシュシリカゲルカラムに適用し、アセトニト リルと水との適当な混合物での溶離を行なって所望のアミン化合物か、またはC BZ保護アミン化合物を得る。後者の場合、保護基のCBZを水素化分解によっ て除去する。 アンモニウムアルカノールもしくはアミノアルカノールまたはアンモニウムア ルキルチオールもしくはアミノアルキルチオールは、好ましくは100モル当量 ほどの大過剰量で用いる。樟脳スルホン酸または塩酸の量は、シクロヘキサペプ チジルプロパノールアミン1モル当たり約2モルとする。反応媒質は、ジメチル スルホキシド(DMSO)やジメチルホルムアミド(DMF)やジオキサン、ま たはこれらの組み合わせなどの適当な非プロトン性溶媒とする。 反応の進行の監視には、0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)または酢酸を 含有する10〜50%水性アセトニトリルを用いる分析カラム“ZORBAX” (DuPont)が適する。分取精製には、溶媒の除去に5〜15% 水性アセトニトリル、生成物の溶離に(0.1%のTFAまたは酢酸を含有する )10〜50%アセトニトリルを用いる粒径40〜63μmの“LICHROP REP”C−18などの逆相カラムが有用である。 本発明の化合物は多くの真菌、特にCandida属種、Aspergill us 属種及びCryptococcus属種に対して活性である。抗真菌特性は 、1%デキストロース含有酵母窒素塩基培地(YNBD;Difco)において 行なうミクロブイヨン(microbroth)稀釈アッセイでの、幾つかの andida 属及びCryptococcus属生物に対する最低殺菌濃度(M FC)の測定によって例証し得る。 或る代表的アッセイでは、化合物Xaを100%ジメチルスルホキシド(DM SO)に初期濃度5mg/lで溶解させる。溶解したら薬物ストックを、最終D MSO濃度が約10%となるように水で稀釈することにより濃度512mg/l とする。次に、溶液を(各ウェルが0.075mlのYNBDを収容する)96 ウェルプレートの第1列に多岐(multichannel)ピペッターを介し て分配し、その結果薬物濃度は256mg/lとなる。第1列 の化合物を行に沿って2倍ずつに稀釈してゆくと、最終的な薬物濃度は256m g/lから0.12mg/lまでとなる。 試験するべき生物の4時間ブイヨン培養物を、600nmにおいて分光光度計 を用いて0.5McFarland基準に等しくなるように調節する。この懸濁 液をYNBDで1:100に稀釈して、細胞濃度を1〜5×104コロニー形成 単位(CFU)/mlとする。マイクロタイタープレートの各ウェルに懸濁液の アリコート(0.075ml)を接種し、その結果最終的な細胞接種量(ino culum)は5〜25×103CFU/ml、最終的な薬物濃度は128mg /lから0.06mg/lまでとなる。いずれのアッセイも、1行の薬物を加え ない対照ウェルと、1行の細胞を接種しない対照ウェルとを含む。 接種の24時間後、マイクロタイタープレートを振盪機で穏やかに振盪し、そ れによって細胞を再懸濁させる。MIC−2000接種装置を用いて96ウェル マイクロタイタープレートの各ウェルから1.5μl試料を、サブローデキスト ロース寒天(SDA)を収容した単槽接種プレートに移す。接種済みのSDAプ レートを35℃で24時間 インキュベートする。 本発明の化合物の真菌に対するin vivo有効性は化合物X−aによって 実証し得る。 Candida albicans MY 1055の一晩SDA培養物から 得た増殖物を滅菌食塩液中に懸濁させ、得られた細胞懸濁液の細胞濃度を血球計 計数によって測定し、かつ3.75×105細胞/mlに調節する。その後、最 終接種量が7.5×104細胞/マウスとなるように、0.2mlの上記懸濁液 をマウスの尾静脈にI.V.投与する。 次に、上述のようにして予めCandida albicansに感染させた 体重18〜20gの雌のDBA/2マウスに様々な濃度の化合物X−aの水溶液 を連続4日間毎日2回(b.i.d.)腹腔内(I.P.)投与することによっ てアッセイを行なう。対照としてのC.albicans攻撃マウスには蒸留水 をI.P.投与する。7日後、マウスを二酸化炭素ガスによって殺し、腎臓対を 無菌状態で取り出し、5mlの滅菌食塩液を収容した滅菌ポリエチレン袋に入れ る。腎臓を袋内でホモジナイズし、滅菌食塩液で段階的に稀釈し、アリコートを SDAプレートの 表面に展延する。プレートを35℃で48時間インキュベートし、酵母コロニー を計数して腎臓1g当たりのコロニー形成単位(CFU)を決定する。 本発明の化合物は、免疫低下患者のPneumocystis carini 感染を抑制または緩和するのにも有用であり得る。本発明の化合物が有する治 療または抗感染効力は免疫抑制ラットでの試験において実証し得る。 或る代表的試験では化合物X−aの有効性を決定する。Sprague−Da wleyラット(体重約250g)を飲用水中のデキサメタゾン(2.0mg/ l)で免疫抑制し、このラットに低タンパク質の食事を7週間与え続けてPne umocystis 属肺炎潜伏感染からの発症を誘発する。薬物治療前に2匹の ラットを殺してPneumocystis carinii肺炎(PCP)の存 在を確認する。5匹のラット(体重約150g)に、0.25mlの賦形剤(蒸 留水)中の化合物X−aを毎日2回ずつ4日間皮下(sc)注射する。賦形剤対 照も行なう。治療期間中、総ての動物に飲用水中のデキサメタゾンと低タンパク 質の食事とを与え続ける。治療完了時点で総ての動物を殺し、肺を取り出して処 理し、疾患の程度を染色スライ ドの顕微鏡分析によって決定する。 本発明の化合物を医薬に許容可能なキャリヤと、通常の医薬配合技術に従い配 合して新規な医薬組成物を調製すれば、優れた特性を最も有効に利用できる。 上記新規な組成物は活性化合物を、少なくとも治療に有効な抗真菌または抗 neumocystis 属(antipneumocystis)量で含有する 。この組成物は通常、化合物X、または成分のうちの1種を少なくとも1重量% 含有する。使用前に稀釈するのに適した濃縮組成物は90重量%以上を含有し得 る。組成物には、経口投与、局所投与、(腹腔内、皮下、筋肉内及び静脈内投与 を含めた)非経口投与、鼻腔内投与及び坐剤としての投与、または通気に適した 組成物が含まれる。組成物は、化合物Xを所望の媒質に適した成分と十分混合す ることによって事前包装可能である。 経口投与用に調製した組成物は液体組成物または固体組成物であり得る。液体 製剤の場合は治療薬を水、グリコール、油、アルコール等のような液体キャリヤ と配合し得、カプセル剤及び錠剤などの固体製剤の場合には、通常結合剤、崩壊 剤等と共にステアリン酸カルシウムなどの滑沢剤 を伴う澱粉、砂糖、カオリン、エチルセルロース、炭酸カルシウム及び炭酸ナト リウム、リン酸カルシウム、タルク、ラクトースといった固体キャリヤと配合し 得る。投与が容易なことから、錠剤及びカプセル剤が最も有利な経口投与形態で ある。投与が容易となり、かつ投与量が均一となるように組成物を(後段に定義 する)単位投与形態に調製すれば特に有利である。単位投与形態の組成物は本発 明の一特徴を成す。 組成物を注射用に調製することも可能であり、注射用組成物は油性賦形剤、ま たは0.85%の塩化ナトリウムもしくは5%のデキストロースを含有する水な どの水性賦形剤を媒質とする懸濁液、溶液または乳濁液などの形態とし得、かつ 懸濁化剤、安定剤及び/または分散剤などの製剤用薬剤を含有させ得る。緩衝剤 、及び食塩液またはグルコースなどの添加物を添加することによって溶液を等張 性とすることができる。静脈内点滴投与のために化合物をアルコール/プロピレ ングリコールまたはポリエチレングリコールに溶解させることも可能である。こ れらの組成物はまた、好ましくは防腐剤を添加してアンプルまたは多回投与容器 に収容した単位投与形態で提供し得る。あるいは他の 場合には、活性成分を、投与前に適当な賦形剤で液体に戻すべく粉末状とし得る 。 本明細書及び請求の範囲の項目中に用いた“単位投与形態”という語は、医薬 用キャリヤとの関連で所望の治療効果を上げるべく算出した所定量の活性成分を 各々含有する、物理的に別個の単位を意味する。このような単位投与形態の例に は、錠剤、カプセル剤、丸剤、分包散剤、カシェ剤を用いる製剤、計量してアン プルまたは多投与容器に収容された単位等が有る。本発明の単位投与形態は通常 、本発明の化合物の一つを100〜200mg含有する。 化合物が抗真菌用である場合は任意の投与方法を用い得る。 化合物をPneumocystis属感染の制御に用いるべきである場合は、 任意の方法を用い得るが、肺及び気管支を直接治療することが望ましいかもしれ ない。そのような投与では吸入法を用いる。吸入による投与のためには、本発明 の化合物をエアゾル剤型噴霧剤の形態で加圧包装容器または噴霧器から放出する と都合が好い。吸入のために好ましい放出系は計測投与量吸入(MDI)エアゾ ル剤であり、このエアゾル剤は、化合物Xをフルオロカーボンや 炭化水素といった適当な噴射剤に加えた懸濁液または溶液として調製し得る。 本発明の化合物は錠剤、カプセル剤、局所投与用組成物、通気散剤、坐剤等と して用い得るが、本発明の化合物が有する水及び水性媒質への溶解性は該化合物 を注射製剤中への使用に、またエアゾル剤型噴霧剤に適した液体組成物中への使 用にも適合可能とする。 以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、制限するためのものと 解してはならない。 実施例I 中間体のニトリル化合物の製造 リポペプチド(R1、R2、R3、R4=OH、R5=H、R6=CH3、RI=4″ (n−ペンチルオキシ−[1,1′:4′,4″−テルフェニル]−4−イル) (1.0eq)の溶液を分子篩で脱水したDMF中で製造し、約3モル当量の塩 化シアヌルを一度に添加する。5〜6分後、10モル当量の酢酸ナトリウム水で 反応を停止する。反応混合物を50%のアセトニトリル水で希釈し、分取HPL C(C18“ZORBAX”DuPont、70/30のH2O/CH3CN/0 .1%TFAから始める段階勾配)によって精製し、適切な画分を凍結乾燥して 所望の生成物を固 体として得る(MW=1151.25)。アミン化合物の製造 メタノール中の上記のニトリル化合物(1.0eq)の溶液に塩化コバルト( II)(4.0eq)を添加する。次にNaBH4(20eq)を慎重に数回にわ けて添加する。黒い反応物を数時間撹拌し、十分な2Nの塩酸を添加して沈殿物 を溶解させる。生じた溶液を水で希釈し、分取HPLC(C18“ZORBAX ”、70/30のH2O/CH3CN/0.1%TFAから始める段階勾配)によ って精製する。適切な画分を合わせ、凍結乾燥して所望の水溶性の生成物を得る (MW=1269.32)。アミノエチルエーテルの製造 上記で製造するプロパノールアミン化合物(1.0eq)、塩酸エタノールア ミン(200eq)及び樟脳スルホン酸(1.0eq)を少量のDMFに溶解し 、出発プロパノールアミンが消費されるまで室温で1〜4日間撹拌する。混合物 を水で希釈し、分取HPLC(C18“ZORBAX”、70/30のH2O/ CH3CN/0.1%TFAから始める段階勾配)によって精製し、適切な画分 を合わせ、凍結し、凍結乾燥して固体を得る。その物質を水に溶 解し、陰イオン交換カラム(C1形)を通し、溶出液を凍結乾燥して所望の生成 物を塩酸塩として得る(MW=1271.27)。 実施例II 上記実施例Iの工程A、B及びCと類似の方法で、但しリポペプチド(R1、 R2、R3、R4=OH、R5=H、R6=CH3、RI=4′−n−オクチルオキシ −[1,1′−ビフェニル]4−イル)から出発して対応するビスアミン化合物 を製造してもよい(MW=1237.25)。 実施例III 上記実施例Iの工程A、B及びCと類似の方法で、但しリポペプチド(R1、 R2、R3、R4=OH、R5=H、R6=CH3、RI=4′−(2−[4−ウンデ シルピペラジン−1−イル]エトキシ)[1,1′−ビフェニル]−4−イル) から出発して対応するテトラアミン化合物を製造してもよい(MW=1464. 5)。 実施例IV 中間体ニトリル化合物の製造 リポペプチド(R1、R2、R3、R4=OH、R5=H、R6=CH3、RI=4′ −(2−[4−シクロヘキシルメチルピペラジン−1−イル]エトキシ)[1, 1′ビフェニル]−4−イル)(1.0eq)の溶液を分子篩で脱水したDMF 中で製造し、約3モル当量の塩化シアヌルを一度に添加する。5〜6分後、10 モル当量の水性の酢酸ナトリウムで反応を停止する。反応混合物を50%の水性 アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(C18“ZORBAX”、70/30 のH2O/CH3CN/0.1%TFA から始める段階勾配)によって精製し、適切な画分を凍結乾燥して所望の生成物 を固体として得る(MW=1326.40)。アミン化合物の製造 メタノール中の上記のニトリル化合物(1.0eq)の溶液に塩化コバルト( II)(4.0eq)を添加する。次にNaBH4(20eq)を慎重に、数回に 分けて添加する。黒い反応物を数時間撹拌し、十分な2Nの塩酸を添加して沈殿 物を溶解させる。生じた溶液を水で希釈し、分取HPLC(C18“ZORBA X”、70/30のH2O/CH3CN/0.1%TFAから始める段階勾配)に よって精製する。適切な画分を合わせて凍結乾燥して所望の生成物を得る(MW =1444.46)。N−ベンジルオキシカルボニルアミノエチルエーテルの製造 上記で製造されるプロパノールアミン化合物(1.0eq)、N−(ベンジル オキシカルボニル)エタノールアミン(25eq)及び樟脳スルホン酸(1.0 eq)を少量のジオキサン−DMF−DMSO(10:2:1)に溶解し、室温 で約24時間撹拌する。重炭酸ナトリウム水を添 加することによって混合物を中和し、分取HPLC(C18“ZORBAX”、 70/30のH2O/CH3CN/0.1%TFAから始める段階勾配)によって 精製する。適切な画分を合わせ、凍結し、凍結乾燥して固体を得る(MW=16 21.66)。還元されたグルタミンのジメチル化 上記で製造したアセトニトリル中のジアミン化合物(1eq)の溶液に37% のホルムアルデヒド水50eqを添加する。次にシアノホウ水素化ナトリウム( 8eq)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌する。反応物を酢酸で中和し、 分取HPLC(C18“ZORBAX”、70/30のH2O/CH3CN/0. 1%TFAから始める段階勾配)によって精製する。適切な画分を合わせ、凍結 乾燥して所望の生成物を得る(MW=1649.72)。カルボベンジルオキシ基の水添分解 工程Dで製造した化合物を氷酢酸に溶解し、触媒として10%のPd−C(2 5重量%)を使用して1気圧で数時間水素添加する。反応混合物をろ過して触媒 を除去し、真空下で濃縮する。分取HPLC(C18“ZORBAX”、70/ 30のH2O/CH3CN/0.1%TFAから始 める段階勾配)によって精製し、次いで所望の画分を凍結乾燥して固体を得る。 この物質を水に溶解し、陰イオン交換カラム(C1形)を通し、溶出液を凍結乾 燥して所望の生成物を塩酸塩として得る(MW=1396.91)。 実施例V 実施例I〜IIに記載されたように実施される操作で以下の化合物(式中、R1 、R2及びR4はOH、R6はCH3、他の置換基は以下のとおりである)を製造す る: 実施例VI 先行の実施例に記載されたように実施される操作によって以下の化合物(RI はp,p′−φ−φ−φ−OC511、RII及びRIIIはH)を製造する: 実施例VII 化合物Xを各500mg含む1000個の堅いゼラチンカプセルを以下の配合 から製造する: ブレンドすることによって前記成分の均一な混合物を製造し、2ピースの固い ゼラチンカプセルに装填するのに使用する。 実施例VIII 以下の配合を有するエアロゾル組成物を製造してもよい: 実施例IX 以下の配合を有する250ミリットルの注射し得る溶液を慣用の手順によって 製造してもよい: デキストロース 12.5g 水 250ml 化合物X 400mg 成分をブレンドし、その後滅菌して使用する。出発材料の製造 : 化合物のための出発材料を天然の産出物から誘導する。 以下で詳細に述べるが、適切な有機体の培養によって種々の核を得、異なる側鎖 をもつ適切な核を有する天然生成物を単離し、次いで親油性の基を脱アシル化し 、脱アシル化したシクロペプチドを回収し、該シクロペプチドを適切な活性エス テルRICOXでアシル化して化合物Eを得る。 出発材料と側鎖が異なる天然生成物を以下でEの後にダッシュをつけて同定す る。従って出発材料“E−1”に対応する天然生成物は以下で“E′−1”と同 定する。 E′−1は米国特許第5,021,341号、1991年6月4日に記載され た、主要炭素源としてマニトールを補強した栄養培地でZalerion ar boricola ATCC 20868を培養することによって製造してもよ い。 E′−2は米国特許第4,931,352号、1990年6月5日に記載の栄 養培地、又は米国特許第4,968,608号、1990年11月6日に記載の グリセロールを補強した栄養培地でZalerion arboricola ATCC 20868を培養することによって製造してもよい。 異なるRを持つE′−2の核は米国特許第4,173, 629号に記載の栄養培地でAcrophialophora limonis pora を培養することによって製造してもよい。 E′−3及びE′−7は、Pacheらが第13版ICC(1983),PS 4.8/3,第115部,アブストラクトNo.10及びPCT WO 82/ 00587号で記載した栄養培地でCryptosporiopsis ATC C 20594を培養することによって製造してもよい。 E′−4、E′−5及びE′−6は栄養培地でZalerion arbor icola ATCC 20868を培養することによって製造してもよい。 R1がH、R2、R3及びR4がOH、R5がH又はCH3、R6がCH3であるとき 、R1、R2、R3及びR4はOH、R5はH、R6はCH3(つまりE′-1)である 別の出発材料を使用し、R1を当業者に既知の方法によって還元することによっ て出発材料を製造してもよい。好都合には、材料及びトリアセトキシホウ水素化 物(triacetoxyborohydride)にトリフルオロ酢酸を添加 し、一緒に混合して生成物を得、その後HPLCのような慣用 の方法で生成物を精製することによって実施してもよい。 天然生成物を、Experentia 34,1670(1978)又は米国 特許第4,293,482号にも記載されているように、Pseudomond aceae 又はActinoplanaceaeの科の微生物を培養することに よって最初に得た脱アシル化酵素と、実質的な脱アシル化が起こるまで栄養培地 で反応させることによって天然生成物の親油基を脱アシル化し、脱アシル化した シクロペプチドを回収Iし、その後適切な活性エステルRICOXと混合すること によって脱アシル化したシクロペプチドをアシル化することによってRIが天然 生成物とは異なる基である出発材料を得、慣用の手順を使用して所望のアシル基 を有する化合物Eを得てもよい。方法は米国特許第4,287,120号及び4 ,293,489号にも記載されている。 側鎖RIのための活性エステルRICOXは、以下の例で示されるとおり当業者 に既知の方法によって製造し得る。どんな活性エステルでもよいが、以下の化合 物ではペンタフルオロフェニルエステルをもって例示する。アルコキシテルフェニル側鎖の製造 : テルフェニルカルボン酸エステルを以下の特定の例で示された以下の反応順序 によって製造してもよい:ペンチルオキシフェニル置換テルフェニルカルボン酸の製造 パートA4−(4−n−ペンチルオキシフェニル)ブロモベンゼン ジメチルスルホキシド400ml中の4−(4−ブロモフェニル)フェノール (化合物(a))25.5gの撹拌溶液に、2.5NのNaOHを40.9ml 、次に臭化n−ペンチルを12.7ml添加し、生じた混合物を70℃で18時 間加熱し、混合物中に化合物(b)を得た。混合物を酢酸エチル1000mlと 水500mlとに分配し、水とブラインで洗浄し乾燥した後で有機層から化合物 (b)30.9gを白い固体として得た。 1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ0.93(t、J=7.2H z、3H)、1.41(m、4H)、1.79(m、2H)、3.97(t、J =6.6Hz、2H)、6.94(d、J=8.8Hz、2H)、7.39(d 、J=8.6Hz、2H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.51 (d、J=8.6Hz、2H)。パートB4−(4−n−ペンチルオキシフェニル)フェニルボロン酸 無水テトラヒドロフラン20ml中の化合物(b)1. 0gの撹拌懸濁液に−78℃で窒素下でヘキサン中の2.5Mのn−ブチルリチ ウム1.32mlを添加した。15分後、ホウ酸トリイソプロピル0.760m lを添加し、−78℃で15分間、次いで25℃で40分間撹拌を継続した。混 合物を酸性化し、エーテルと水とに分配し、反応混合物中にボロン酸化合物(c )を得た。水及びブラインで洗浄し、乾燥することで化合物を回収し、4−(4 −n−ペンチルオキシフェニル)フェニルボロン酸750mgを以下の1H N MRを有する白い固体として得た。1 H NMR(400MHz)DMSO−d6)δ0.89(t、J=7.2Hz 、3H)、1.38(m、4H)、1.72(m、2H)、3.99(t、J= 6.5Hz、2H)、6.99(d、J=8.8Hz、2H)、7.57(d、 J=8.2Hz、2H)、7.60(d、J=8.8Hz、2H)、7.83( d、J=8.2Hz、2H)。パートC4″−(n−ペンチルオキシ)−[1,1′: 4′,4″−テルフェニル]−4−カルボン酸 ペンタフルオロフェニル 11mlのエタノール及び30mlのトルエン中のボロ ン酸1.0g及び4−ヨード安息香酸0.0874mlの撹拌混合物に2Mの炭 酸ナトリウム水溶液5.3ml、次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン) パラジウム204mgを添加し、反応混合物を還流下(100℃)で18時間加 熱した。その後、混合物を冷却し、酸性化して酢酸エチルと水とに分配した。有 機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し、次いでセライト床を通してろ過し、溶 剤の除去及びフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによる精製後に4′−( n−ペンチルオキシ)−[1,1′:4′,4″−テルフェニル]−4−カルボ ン酸を得た。1 H NMR(400MHz)DMSO−d6)δ0.89(t、3H)、1.3 7(m、4H)、1.72(m、2H)、3.98(t、2H)、7.01(d 、2H)。 酢酸エチル中の4′−(n−ペンチルオキシ)−[1,1′:4′,4″−テ ルフェニル]−4−カルボン酸(10.5ミリモル)及びジシクロヘキシルカル ボジイミド(10.5ミリモル)の混合物に0℃でペンタフルオロフェノール( 11.5ミリモル)を添加する。混合物を25℃で18時間撹拌して沈殿物を得 る。混合物をろ過する。ろ液を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱 水す る。溶剤を真空下で除去後、4″−(n−ペンチルオキシ)−[1,1′:4′ ,4″−テルフェニル]−4−カルボキン酸ペンタフルオロフェニル、C3023 53、M.W.=526.5を得る。 アルコキシビフェニル側鎖の製造 ビフェニルカルボン酸エステルを以下に例示の反応順序によって得てもよい:オクチルオキシビフェニルカルボン酸の製造 臭化n−オクチル(0.102モル)を4−(4−ヒドロキシフェニル)安息香 酸(0.102モル)と2.5Nの水酸化ナトリウム(0.102モル)の溶液 に添加し、混 合物を70℃で18時間撹拌する。反応混合物を冷却し、次いでpH3に酸性化 し、酢酸エチルと水とに分配する。有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで溶 剤を除去して4′−n−オクチルオキシ[1,1′−ビフェニル]−4−イルカ ルボン酸C21233、M.W.326.4を得る。ペンタフルオロフェニルエステルの製造 ペンタフルオロフェノール(11.5ミリモル)を酢酸エチル中の4′−n− オクチルオキシ[1,1′−ビフェニル]−4−イルカルボン酸10.5ミリモ ル及びジシクロヘキシルカルボジイミド10.5ミリモルの混合物に添加する。 混合物を25℃で18時間撹拌すると沈殿物が形成される。反応混合物をろ過し 、ろ液を水及びブラインで洗浄し、溶剤を真空下で除去して4′−n−オクチル オキシ[1,1′−ビフェニル]−4−イルカルボン酸ペンタフルオロフェニル 、C272553、M.W.492.5を得る。アミノエチルオキシビフェニル側鎖の製造 4′−(2−[4−シクロヘキシルメチルピペリジン−1−イル]エトキシ)− [1,1′−ビフェニル]−4−イ ルカルボン酸ペンタフルオロフェニルエステルの製造 パートA4−シクロヘキシルメチルピペリジンの製造 PtO2(約50重量%)を含む氷酢酸に4−ベンジルピペリジンを溶解する 。Paar水素添加器を使用し、反応容器をH2でフラッシュし、3atmに加 圧する。芳香族環を還元するのに十分な時間混合物を震盪し、3モル等量のH2 の消費によって判定して完全に飽和な生成物にする。黒い固体をろ過し、酢酸を 減圧下で蒸発によって除去し、酢酸塩として生成物を得る。パートB1−(2−ヒドロキシエチル)−4−シクロヘ キシルメチルピペリジンの製造 パートAからの生成物(1.0eq)を等モル量のジイソプロピルエチルアミ ンを含むジクロロメタンに溶解する。酸化エチレン(10eq)を添加し、出発 材料が消費されるまで混合物を撹拌する。溶剤を真空下で除去し、カラムクロマ トグラフィーによって精製することによって所望 の生成物を得る。パートC4′−(2−[4−シクロヘキシルメチルピペ リジン−1−イル]エトキシ)−[1,1′− ビフェニル]−4−イルカルボン酸の製造 4′−ヒドロキシー[1,1′−ビフェニル]−4−イルカルボン酸メチルエ ステル(1.0eq)をジクロロメタンとトリフェニルホスフィン(1.3eq )とに溶解し、パートBからのヒドロキシエチル化合物(1.0eq)を添加す る。次にアゾカルボン酸ジエチル(1.3eq)を添加し、出発材料が消費され るまで混合物を撹拌する。混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄する。有 機層をMgSO4で脱水し、ろ過する。溶剤を真空下で除去し、残留物をエタノ ールに溶解する。過剰な3Nの水酸化ナトリウムを添加し、混合物を数時間撹拌 する。反応物を2NのHClで中和し、酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を MgSO4で脱水し、ろ過し、溶剤を減圧下で蒸発する。所望の生成物をカラム クロマトグラフィーによって実質的に純粋な形で得る。ペンタフルオロフェニルエステルの製造 カルボン酸(1.0eq)及びジシクロヘキシルカルボ ジイミド(1.0eq)を酢酸エチルに溶解し、溶液を0℃に冷却する。ペンタ フルオロフェノール(1.05eq)を添加し、次いで氷浴を除去し、反応物を 周囲温度で18〜24時間撹拌する。等量のエーテルを添加し、混合物をろ過し 、溶剤を真空下で除去する。生成物(MW=587.64)は十分純粋であるの で核のアシル化にそのまま使用する。4′−(2−[4−ウンデシルピペリジン−1−イル]エトキシ)[1,1′− ビフェニル]−4−イルカルボン酸ペンタフルオロフェニルエステルの製造 パートA4−ウンデシルピペラジンの製造 過剰なピペラジン(5eq)及び1−ブロモウンデカン(1.0eq)をジク ロロメタンに溶解し、一晩反応させる。混合物を重炭酸ナトリウム水で抽出し、 有機層を硫酸ナトリウムで脱水する。混合物をろ過し、溶剤を真空下で除去し、 残留物をカラムクロマトグラフィーで精製する。パートB1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ウンデシルピペラジンの製造 上記の置換ピペラジン(1.0eq)をn−プロパノールに溶解し、ブロモエ タノール(1.0eq)をジイソプロピルエチルアミン(1.1eq)とともに 添加する。数時間後、溶剤を真空下で除去し、残留物をジクロロメタンに溶解す る。有機層を水、次いで重炭酸ナトリウム水で洗浄する。有機層をMgSO4で 脱水し、ろ過する。溶剤を真空下で除去し、次いでカラムクロマトグラフィーで 精製する。パートCカルボン酸の製造 手順はパートCの記載と本質的に同じであるが、但し前記からのヒドロキシエ チルピペラジンをヒドロキシエチルピペリジンで置換する。パートDペンタフルオロフェニルエステルの製造 手順はパートDと類似であるが、但しピペラジン酸イルエトキシ置換ビフェニ ルイルを使用する。生成物(MW=646.75)は十分純粋であるので核のア シル化にそのまま使用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KR,KZ,LK,L V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU ,SD,SI,SK,TT,UA,US,UZ (72)発明者 ボウフオード,フランシス・アイリーン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07076、スコツチ・プレーンズ、クーパ ー・ロード・1521 (72)発明者 ドロピンスキー,ジエイムズ・エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 08854、ピスケイタウエイ、ハンプシヤ ー・コート・307 (72)発明者 ザンビアス,ロバート・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07081、スプリングフイールド、サウス・ スプリングフイールド・アベニユー・805

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式 〔式中 R1はHまたはOHであり、 R2はHまたはOHであり、 R3はQCn2nNRVVI、QCn2nNRVVIVII+-またはQ(CH21〜 3 CRVIIIIXNHRXであり、 R4はHまたはOHであり、 R5はH、OHまたはCH3であり、 R6はHまたはCH3であり、 RIであり、前記式中RaはC1〜C10アルキルまたは(CH2qNRbcであり、そ の際Rb及びRCは互いに独立にHもしくはC1〜C10アルキルであるか、または Rb及びRcは一緒になって を構成し、前記式中RdはC1〜C16アルキル、フェニルまたはベンジルであり、 RIIはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 RIIIはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 RIVはRIIとRIIIとが一緒になったもので、−(CH24−または−(CH25 −を構成し、 RVはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 RVIはH、C1〜C4アルキルまたはベンジルであり、 またはRVとRVIとは一緒になって−(CH24−もしくは−(CH25−を構 成し、 RVIIはHまたはC1〜C4アルキルであり、 RVIIIはH、(CH2mH、(CH2mOH、(CH2mNH2またはCOXで あり、その際XはNH2、OHまたは O(CH2mHであり、 RIXはHもしくは(CH2mHであるか、またはRVIIIと一緒になって=O(カ ルボニル)を構成し、 RXはH(RVIII及びRIXがHである場合を除く)、C(=NH)NH2、C(= NH)(CH20〜3H、CO(CH20〜3H、CO(CH2mNH2、(CH2 2〜4OHまたは(CH22〜4NH2であり、 QはOまたはSであり、 Yは医薬に許容可能な塩のアニオンであり、 各mは互いに独立に整数1〜3であり、 nは整数2〜4であり、 pは整数1または2であり、 qは整数2〜4である〕によって表わされる化合物(配列番号1〜7、29)ま たはその酸付加塩。 2.式 を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物(配列番号1)。 3.式 を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物(配列番号1)。 4.式 を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物(配列番号1)。 5.式 を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物。 6.式 を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物。 7.式 を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物(配列番号1)。 8.医薬に許容可能なキャリヤ中に存在する治療量の請求項1の化合物を含有す る抗生組成物。 9.単位投与形態において請求項1の化合物を10〜200mgの量で含有する ことを特徴とする請求項8に記載の組成物。 10.ヒト以外の動物の真菌感染を治療する方法であって、治療量の請求項1の 化合物を投与することを含む方法。 11.ヒト以外の動物のPneumocystis carinii感染を予防 または治療する方法であって、予防 または治療量の請求項1の化合物を投与することを含む方法。 12.Pneumocystis cariniiに感染したヒト以外の動物で ある免疫低下患者の肺における嚢胞形成を抑制し、または前記肺に形成された嚢 胞を減少させる方法であって、有効量の請求項1の化合物を投与することを含む 方法。
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