JPH08509638A - 波形スペーサを使用する可撓性カミソリユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 改良された切断性能を提供するため波形スペーサ（２２）を使用する可撓性の２枚刃の湿式ひげそり用カミソリユニット（１０）。波形部分は、刃（１８，２２）の剛性を大きくし、これは、刃（１８，２２）に伝わる振動の振幅を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】 波形スペーサを使用する可撓性カミソリユニット 発明の背景 本発明は、可撓性の２枚刃のカミソリユニットに関し、特に改良された切断性 能を提供するために波形スペーサを使用する可撓性の２枚刃カミソリユニットに 関する。 今日、使い捨てのカミソリ及びカートリッジのような可撓性の湿式カミソリユ ニットの使用は、極めて一般的になった。１９９０年８月７日に出願された米国 特許第４，８５４，０４３号及び特許出願０７／５６３，９２６号に示されてい るようなこれらの可撓性カミソリユニットは、ひげそり装置の業界で著しく進歩 した。特に、可撓性カミソリユニットは、ひげそり中に出合う力に対応してたわ み、それによって、ひげをそる面の自然の輪郭にカミソリユニットを適合させる ことができる。またこれは、刃の大きな部分をひげをそる面に有効に切断するよ うに接触することができるようにする。 可撓性２枚刃のカミソリユニットの出現によって２枚刃のカミソリユニットの 追加的な設計が脚光を浴び、例えば、それは、刃の剛性に焦点を当てることが必 要になった。さらに詳細に述べると、刃がユニットのハウジングにしっかりと固 定される従来のユニットと異なり、可撓性カミソリの刃には、ある程度の自由度 を与えなければならない。当業者にあきらかなように、このような自由度がなけ れば、刃は、カミソリユニットがたわむことを妨げるか、少なくともそれを制限 する。 しかしながら、刃が互いに動くようにカミソリユニットを構成することは、刃 がハウジングに固定されるカミソリユニットを提供する設計者の能力を妨げるこ とになる。この剛性は、ひげそり中にこのような刃に伝わる振動の振幅を減少さ せるという点で湿式ひげそり用カミソリの刃にとって重要である。理想的には、 この振動の振幅は、カミソリユニットが使用者に快適で密着したひげそりを確実 に提供するようにできるだけ小さく維持しなければならない。 従って、刃がたわむことができるようにある程度の自由度が刃に与えられると 同時に、切断性能を改良する大きな剛性を備えた可撓性湿式カミソリユニットを 提供することが望ましい。 発明の要約 従来技術のニーズに答える本発明は切断性能が改良された可撓性２枚刃の湿式 ひげそりカミソリユニットを提供する。カミソリユニットは、前記刃の各々がひ げそり用の切断縁を有するキャップ刃及びシート刃を有する。カミソリユニット は、カミソリの刃が間に現れるシート部分及びキャップ部分を有する。最後にカ ミソリユニットは、前記刃の間に配置されるスペーサを有する。スペーサは、ひ げそり中に前記切断縁の剛性を増大する波形部分を有する。 好ましい実施例において、スペーサは、複数のプレートによって相互に接続さ れた複数の波形部を有する。プレートは、ほぼシート刃の幅にわたって伸びてお り、好ましくは、刃に固定的に接続されている。さらにスペーサ指示体の波形部 は、キャップ刃の幅にわたって伸びている。 他の好ましい実施例において、刃の各々は、支持されない材料のほぼ等しい部 分を有し、それによって外力を受けたときに、刃が同時に振動し始めることを保 証する。 従って、本発明は、カミソリ刃ユニットがたわむことのできる十分な自由度を 刃に与えると同時にユニットの切断性能を改良する大きな剛性を有する刃を提供 する可撓性２枚刃カミソリユニットを提供する。 図面の簡単な説明 第１図は、可撓性の２枚刃湿式ひげそりユニットの斜視図である。 第２図は、本発明に使用する波形スペーサの斜視図である。 第３図は、本発明の部品の分解正面図である。 第４図は、第１図の線４−４に沿って切った断面図である。 発明の詳細な説明 図面、特に第１図を参照すると、可撓性２枚刃の湿式カミソリユニット１０が 示されている。カミソリユニット１０は、ガードバー１４を有するシート部分１ ２と、キャップ部分１６と、シート刃１８と、キャップ刃２２とを有する。刃の 間にはスペーサ２２が配置されている。 第２図で最もよく分かるように、スペーサ２２は、複数の波形部分２４を有し 、 この波形部分２４は、複数のプレート２６によって相互に接続されておりスペー サの可撓性を増大する。プレート２６は、シート刃１８の幅Ｗの大部分にわたっ て伸びている。 当業者には理解できるように、スペーサ２２の構成及び形状は、刃の剛性を増 大すると同時に、ひげそり中に出合う力に応答して刃がたわむことができるよう にする。この観点において、本発明の好ましい実施例は、プレートをスポット溶 接２８によってシート刃に固定的に接続することを行う。スペーサを刃に固定的 に接続することによって、このような部品の整合が一定のまま維持され、さらに 刃の剛性を増大することを保証する。しかしながら、スペーサをシート刃に固定 的に接続する必要はなく、その代わり、以下に説明するように、独特の構成の部 品を単に間に挟むことによって、刃の剛性を所望に増大することができる。 第３図を参照すると、キャップ刃２２及びシート刃１８は、キャップ部分１６ とシート部分１２との間に配置されることが分かる。さらに詳細には、キャップ 部分１６は、スペーサ及びシート刃の共通する直線上に配置された開口部の対（ すなわち、開口部２６，２８及び３０）を通る複数の固定ピン３０を有する。固 定ピン３０は、ピン３０がスナップ留めされ、その後抜けないような寸法のシー ト部分１２の開口部によって受けられる。さらに、ピン３０は、ユニットが一端 組み立てられると、キャップとシート部分との間にこのようなユニットの部品が きつくはさまれるような寸法を有する。たわんでいる間に刃とスペーサの間の相 対的な運動が可能になるように、（中央に配置された開口部を除く）開口部２６ がスロットの形状で形成される。スペーサに関しては、（中央に配置された開口 部を除く）開口部２８が対応する固定ピンの直径よりわずかに大きな直径を有す るように形成される。この構成によって、カミソリユニットがたわむとき、部品 が互いに摺動することができるようにする。 カミソリユニットを組み立てるとき、波形部分２４の上面３２は、キャップ刃 ２０の下面に接触し、それを支持する。これらの波形部分の支持体は、このよう 増大した剛性をキャップ刃に提供する。さらに、キャップ刃と、シート刃とを等 しく支持するようにカミソリユニットの部品を構成することができる。 最後に、上述したように、波形スペーサは、刃の剛性を増大し、またこれは、 このような刃に伝えられる振動の振幅を減少させる。 本発明の好ましい実施例を説明したが、当業者は、本発明の範囲から逸脱する ことなく本発明に変更または変形が行われることは理解できよう。また、このよ うな変形及び変更は本発明の範囲に入るものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．各々がひげそり用の切断縁を有するキャップ刃及びシート刃と、 ひげをそるために前記刃が間に配置され固定されるシート部分及びキャップ部 分と、 ひげそり中に前記切断縁の剛性を増大する波形部分を有すると共に前記刃の間 に配置されるスペーサとを有する切断性能が改良された可撓性２枚刃の湿式ひげ そり用カミソリユニット。 ２．前記波形部分は、ひげそり中に生じるたわみの間に表面を前記キャップ刃 に接触させながら前記キャップ刃を前記シート刃から離すように作用する請求項 １に記載のカミソリユニット。 ３．前記波形部の各々は、溝形状の断面を有する請求項１に記載のカミソリユ ニット。 ４．前記波形部は、複数のプレートによって相互に接続され、前記プレートは 、ひげそり中に生じるたわみの間に表面と前記キャップ刃との接触を維持する請 求項１に記載のカミソリユニット。 ５．前記プレートはほぼ前記シート刃の幅にわたって伸びている請求項４に記 載のカミソリユニット。 ６．前記プレートは前記シート刃に接続されている請求項４に記載のカミソリ ユニット。 ７．前記プレートは、前記切断縁の近傍の所定の位置で前記シート刃に溶接さ れている請求項６に記載のカミソリユニット。 ８．前記波形部分は、ほぼ前記キャップ刃の幅にわたって伸びている請求項１ に記載のカミソリユニット。