JPH08509464A - (2r,4s)イトラコナゾールを使用する方法および組成物 - Google Patents

(2r,4s)イトラコナゾールを使用する方法および組成物

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JPH08509464A JP6517300A JP51730094A JPH08509464A JP H08509464 A JPH08509464 A JP H08509464A JP 6517300 A JP6517300 A JP 6517300A JP 51730094 A JP51730094 A JP 51730094A JP H08509464 A JPH08509464 A JP H08509464A
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Abstract

(57)【要約】 イトラコナゾールの光学的に純粋な(2R,4S)異性体を使用する方法および組成物が開示される。この化合物は、イトラコナゾールのラセミ化合物に伴なう逆効果の随伴障害を避けながら、局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染の治療のため強い効力を有する薬である。

Description

【発明の詳細な説明】 (2R,4S)イトラコナゾールを使用する方法および組成物 発明の背景 本発明は、実質上その(2S,4R)異性体を含まない(2R,4S)イトラ コナゾールを含む新規な組成物に関する。これらの組成物は、イトラコナゾール のラセミ混合物の投与に伴なう逆効果を避けながら、局所および全身系の真菌類 、酵母および皮膚糸状菌類の感染の治療において強い効力を有する。逆効果の例 には、肝毒性、不整脈、悪心、嘔吐および過敏症反応、例えば、じんま疹、腹痛 、頭痛、めまい、および血清肝酵素の上昇が含まれるが、これらに限定されない 。また人体における前記の感染を、イトラコナゾールの(2R,4S)異性体を 前記の人体に投与することによるイトラコナゾールのラセミ混合物のに伴なわれ る逆効果を避けながら、治療する方法が開示される。 これらの組成物および方法の有効化合物はイトラコナゾールの光学異性体の特 定の小さな一組であり、それはVan Cutsemにより、Chemothrapy 38 Suppl. ,3−11(1992)に、およびHeeresらにより、J. Med. Chem. 27,8 94−900(1984)に記載されている。それは米国特許第4,267,1 79号において包括的に特許請求されているが、そこでそれは明確に開示されて いるようには見えない。 イトラコナゾールはUSANおよびUSPの薬品名辞典(Dictionary of Drug Names)に4−〔4−〔4−〔4−〔〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−2 −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−ジオキソラ ン−4−イル〕メトキシ〕フェニル〕−1−ピペラジニル〕フェニル〕−2,4 −ジヒドロ−2−(1−メチルプロピル)−3H−1,2,4−トリアゾール− 3−オンとして、または(±)−1−sec−ブチル−4−〔p−〔4−〔p−〔 〔2R*,4S*)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2, 4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−ジオキソラン−4−イル〕−メ トキシ〕フェニル〕−1−ピペラジニル〕フェニル〕−Δ2−1,2,4− トリアゾリン−5−オンとして定義されている。その市販物はジオキソラン環に おけるシス異性体であり、下の構造式Iにより表わされる。 式Iにおいて3つの不斉炭素が、2つはジオキソラン環にそして1つはトリアゾ ロンのsec−ブチル側鎖にあることに注意されるであろう。 ここで用いられたラセミ体の、アンビスカレミックおよびスカレミックのまた は鏡像異性体として純粋な化合物の図式的表現は、MaehrJ. Chem. Ed. 62,1 14−120(1985)から取られている。実線または破線のくさび形線はキ ラル要素の絶対配置を示すために用いられている。くさび形の輪郭と点線または 破線は不確定の絶対配置を有する鏡像異性体として純粋な化合物を示す。波形線 は、それが表わす結合が生成することができたというすべての立体化学的な言外 の意味の否認を示す。そして、式Iにおけるような、肉太の実線と破線は示され た相対配置を示すが、特にラセミ体の特徴を示す幾何学的作図である。 3つの不斉炭素を有する構造の8種の可能な異性体がある。すなわち、(R, R,R),(R,R,S),(R,S,S),(S,S,S),(R,S,R) ,(S,R,S),(S,R,R)および(S,S,R)である。市販のイトラ コナゾールはシス異性体であるので、それはジオキソラン環においてシス関係を 表わす異性体のみの混合物から成る。第1に示されるキラル中心はジオキソラン 環のC−2にあり、第2はジオキソランのC−4にあり、そして第3はsec−ブ チル基にあるという慣例を採用すると、市販のイトラコナゾールは(R,S,S ),(R,S,R),(S,R,S)および(S,R,R)異性体の混合物であ る。 本発明の化合物はジオキソラン環に(2R,4S)配置を有するので、従って( 2R,4S)イトラコナゾールと呼ばれるであろう。(2R,4S)イトラコナ ゾールは2種のジアステレオマー、(R,S,S)(II)および(R,S,R) (III)、の混合物から成ることになる。 第2級ブチル炭素のキラリティーは下記に開示されるR,Sジオキソラン配置 の予想外の利益に対して重要ではないので、(R,S,S)の(R,S,R)に 対する割合は100%(R,S,S)から100%(R,S,R)までの範囲に わたることができる。さらに、(R,S,S)と(R,S,R)はジアステレオ マーであるから、それらはもし必要ならばアキラルな媒体の中での溶解度および 結晶化のような化学的特性に基づき分離されることができるが、しかしそうする 必要はない。トランスからシス、すなわち、(R,R,R)/(R,R,S)/ (S,S,S)/(S,S,R)混合物から(R,S,S)/(R,S,R)/ (S,R,S)/(S,R,R)混合物の分離以外にイトラコナゾールの異性体 のいずれかの分離について文献に報告がない。ラセミ体のシスイトラコナゾール は遊離塩基として市販されている。 イトラコナゾールは経口的に有効な、広範囲の抗真菌剤である。この化合物、 ミコナゾールおよびクロトリマゾールに構造上関係のあるトリアゾール誘導体は 、真菌細胞膜の主要ステロールであるエルゴステロールの合成を妨害する。これ はおそらく細胞内容物の透過性および漏出の増加を結果としてもたらす。高濃度 において、細胞内器官は退縮し、ペルオキシゾームは増加し、そして壊死性変化 が起る。 経口投与に引き続いて、イトラコナゾールは徐々に吸収される。最高の血漿水 準は15日間毎日の投与の後に達成され、そしてイトラコナゾールの薬物動力学 的作用は非線形である。この化合物は明らかに肝臓の機能を通して数種の不活性 な代謝産物に結局代謝され、そして大抵の被験者において代謝産物は尿中に排泄 されない〔Hardin et al.,AntimicroAgents and Chemothrapy 32,13 10−1313(1988)を参照されたい〕。 イトラコナゾールのラセミ体混合物は最近にブラストミセス症およびヒストプ ラスマ症のための抗真菌剤としての使用を認可された。この化合物はまたアスペ ルギルス症、コクシジオイデス症、クリプトコックス症、爪真菌症、皮膚糸状菌 およびカンジダ症の感染における使用のために研究されている。 全身性の糸状菌の病気(全身性真菌症)は一般に慢性の、正常なとき病原性で ないこともある日和見性の病原糸状菌により誘導される非常に遅く進展する条件 反射である。しかし、それらがHIV、イオン化放射線、コルチコステロイド、 免疫抑制薬などにより、または気腫、気管支拡張、糖尿病、白血病、火傷などの ような病状により弱体化した宿主に入る場合には、それらは病原性になる。その ような真菌症の徴候は一般に強烈でないが、発熱、悪寒、食欲不振および体重損 失、不快感およびうつ病を含むことがある。真菌症はしばしば典型的な解剖学的 分布に制限され、そして多くは肺に原病巣を含み、その真菌が原病巣から広まる とき特定の真菌感染のより一層特徴的な徴候を伴なう。例えば、コクシジオイデ ス症は一次形態において、急性の、良性自己限定的呼吸病として発生し、慢性の 、しばしば致命的な皮膚、リンパ節、脾臓および肝臓の感染として一次形態から 発 展する進行性の病症を伴なう。同様にブラストミセス症ははじめは肺、随時皮膚 へ拡がる。その他の感染病、例えば、パラコクシジオイデス症およびカンジダ症 、はしばしば異なる行程を与え、そして病因に従って、皮膚、粘膜、リンパ節、 および内部器官を含む数種の形態を示すことがある。特定の真菌症の診断は、痰 、尿、血液、または骨髄からの原因となる糸状菌の単離により、または組織侵入 の証拠により主な糸状菌の種類によりなされることができよう。 表面の真菌感染は、皮膚、毛髪または爪の外層を含む皮膚糸状菌または真菌に より発生される。これらの感染は結果として軽い炎症を生じ、そして徐々に拡張 し、はげ落ちる、浮き上った外傷の間欠性緩解および病状悪化をもたらすことが ある。カンジダ症を含む酵母感染、および口のカンジダ症(口腔カンジダ症)は 通常皮膚、および粘膜に限定され、そしてその徴候は感染の部位により変る。一 般に、感染は腋の下、臍、鼠径部、足指の間に、および指の間の皮膜の上に、紅 斑性の、しばしばかゆい、浸出性の斑点として現われる。口腔カンジダ症は炎症 を起した舌、または頬の粘膜を含み、そして白い浸出物の斑点を示すが、慢性の 皮膚と粘膜のカンジダ症は額または鼻の上の赤い、膿胞性の、かさぶたのある、 密になった外傷を特徴とする。 イトラコナゾールを含めて、「コナゾール」抗真菌薬の多くは同じ逆効果を共 有する。これらの逆効果の例は、それらに限定されないが、悪心、嘔吐、貧血、 血小板血症、過敏症反応、肝毒性およびある種の中枢神経系毒性を含む。イトラ コナゾールのラセミ混合物は悪心、嘔吐、食欲不振、頭痛、およびめまいを起さ せることが発見された。じんま疹および血清肝酵素の上昇を含めて肝毒性および 過敏症反応もまたこの薬品の投与に結びつけられる。肝毒性は一般的ではないが より重要な逆効果である。確かに、最前線の抗真菌剤としての経口コナゾールの 使用は、肝毒性の低い発生率の潜在的に重要な結果の故に、通常は妨げられてい る。〔例えば、Lavrijsen et al.Lancet 340,251−252(1992 )を参照されたい〕。 我々は我々自身の分離されたモルモットの心臓の研究において、ラセミ体コナ ゾールの投与は心臓の不整脈の危険の増加と結びつけられる、という証拠を発見 した。不整脈はこれまで全身性のラセミ体イトラコナゾールの副作用として報告 されたことはなかったが、ラセミ体イトラコナゾールがテルフェナジンと同時に 投与されたときに不整脈の特殊な亜類型、念珠状鋭波(torsades de pointes) が報告されたことはあった。不整脈またはQT異常についての臨床報告の欠乏は 、現在まで被験者人口が比較的少ないという事実の単なる反映であるかも知れな い。 従って、前記の不利な点を有しないでイトラコナゾールのラセミ混合物の利点 を有する化合物を発見することは特に望ましいことであった。 発明の要約 いまや、イトラコナゾールの光学的に純粋な(2R,4S)異性体が局所およ び全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染を治療するため有効な薬品で あって、ラセミ混合物投与に結びつく逆効果、例えば、これらに限定されないが 、肝毒性、不整脈惹起性、めまい、血清肝酵素の上昇、過敏症反応、じんま疹、 頭痛、悪心および嘔吐と腹痛、を避ける薬品であることが発見された。本発明は また人体における局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染を 、前記人体に光学的に純粋なイトラコナゾールの(2R,4S)異性体を投与す ることにより、イトラコナゾールのラセミ混合物に結びつく逆効果を避けながら 治療する方法を含む。 発明の詳細な説明 本発明は人体における局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の 感染を治療する方法を包含するものであり、その方法はそのような抗感染治療を 必要とする人に、その(2S,4R)立体異性体を実質上含まない、ある量の( 2R,4S)イトラコナゾール、またはその医薬として許容される塩、を投与す ることから成り、かつ前記の量はそのような感染を軽減するために十分であるこ とから成る。本発明の方法は、イトラコナゾールのラセミ混合物に結びつく逆効 果を引き起すには不十分である量の(2R,4S)イトラコナゾールを与えるこ とによりラセミ体イトラコナゾールの投与に結びつく逆効果の付随する障害を避 ける。 本発明はまた全身系のまたは局所の真菌類、酵母または皮膚糸状菌感染のため の治療の必要のある人の処置のための抗感染薬組成物をも包含し、その組成物は その(2S,4R)立体異性体を実質上含まない、ある量の(2R,4S)イト ラコナゾール、また医薬として許容されるその塩、から成り、かつ前記の量は前 記の感染を軽減するために十分である。その組成物は、ラセミ体イトラコナゾー ルに結びつく逆効果を引き起すには不十分である投与量を提供すべきである。 入手可能なイトラコナゾールのラセミ混合物(すなわち、シスジアステレオマ ーの2つの鏡像異性体の1:1混合物)は抗感染作用を有しており、そして真菌 類、酵母および皮膚糸状菌類に対する治療を提供する。しかし、このラセミ混合 物は、有効性の期待を与える一方で、逆効果を引き起す。イトラコナゾールの実 質上光学的に純粋な、または光学的に純粋な異性体を使用すると、より明瞭な投 与量に関連する有効性の定義、減少した逆効果、および従って、改良された治療 指数をもたらす。それ故、イトラコナゾールの(2R,4S)異性体を投与する ことはラセミ体イトラコナゾールよりも望ましい。 用語「逆効果」は、例えば、それらに限定されないが、不整脈惹起性、肝毒性 および血清肝酵素の上昇、じんま疹、悪心、嘔吐、腹痛、頭痛、めまいなどを含 む過敏症反応を包含する。 用語「その(2S,4R)立体異性体を実質上含まない」とはここで用いられ るとき、その組成物が(2S,4R)異性体に関してより大なる比率のイトラコ ナゾールの(2R,4S)異性体を含んでいることを意味する。特に好ましい実 施態様において、用語「その(2S,4R)異性体を実質上含まない」はここで 用いられるとき、その組成物が少なくとも90重量%の(2R,4S)イトラコ ナゾールと10重量%以下の(2S,4R)イトラコナゾールであるを意味する 。さらに好ましい実施態様において、用語「(2S,4R)立体異性体を実質上 含まない」は、その組成物が少なくとも99重量%の(2R,4S)イトラコナ ゾール、および1%以下の(2S,4R)イトラコナゾールを含んでいることを 意味する。最も好ましい実施態様においては、用語「その(2S,4R)立体異 性体を実質上含まない」はここで用いられるとき、その組成物は99重量%以上 の(2R,4S)イトラコナゾールを含んでいることを意味する。これらのパー センテージはその組成物中のイトラコナゾールの全量に基づくものである。用語 「実質上光学的に純粋なイトラコナゾールの(2R,4S)異性体」または「実 質上光学的に純粋な(2R,4S)イトラコナゾール」および「光学的に純粋な イトラコナゾールの(2R,4S)異性体」または「光学的に純粋な(2R,4 S)イトラコナゾール」もまた前記の量に包含される。 イトラコナゾールのラセミ混合物の化学合成は、Heeres,J.etal.,J. Med. Chem .,27,894−900(1984)および米国特許第4,267,17 9号明細書に記載の方法により行われることができる。イトラコナゾールの個々 の異性体は慣用の手段を用いる鏡像異性体のラセミ混合物の分割により得ること ができよう。イトラコナゾールは光学活性な酸、例えば酒石酸、と共に非対称性 のピペラジンの存在するすべての段階で分割されることができよう。その他の当 業者に周知の標準的分割方法、例えば、それらに限定されないが、単純な結晶化 およびクロマトグラフィー分割なども使用されることができる。〔例えば、「炭 素化合物の立体化学」(“Stereochemistry of Carfon Compounds”、E.L.Eli el,Mac GrawHill(1962);「分割剤表」(“Tables of Resolving Agents ”)Wilen & Lochmuller,J. Chromatography 113,283−302(19 75)を参照されたい〕。光学的純粋な(2R,4S)異性体はまた酵素の生体 触媒分割によりラセミ混合物から製造されることもできる。例えば、米国特許第 5,057,427号および同第5,077,217号を参照されたい。これら の開示は引用によりここに組み入れられる。従って2−(チアゾリルメチル)ジ オキソラン−4−メタノール中間体のエステルは酵素により分割できる。さらに 純粋な(2R,4S)異性体は、光学活性ジオキソラン前駆体からの立体制御合 成によるケトコナゾール異性体についてのRotsteinらの記載に類似の手順により 合成されることができる。〔J. Med. Chem. 35,2818−2825(199 2)を参照されたい〕。 急性または慢性の病気の処置における(2R,4S)イトラコナゾールの予防 または治療用の投与量は処置される病状の難度、および投与の経路により変るで あろう。投与量、および多分投与頻度、はまた個々の患者の年令、体重、および 反応に従って変るであろう。一般に、毎日の全投与量の範囲は、(2R,4S) イトラコナゾールについて、ここに記載の条件について、単独または分割投与量 において、約50mgより約1200mgまでである。好ましくは、毎日の投与量範 囲は、単独または分割投与量において、約100mgより約800mgの間であるべ きだが、最も好ましくは、毎日投与量範囲は、分割投与量において、約200mg より約400mgの間であるべきである。患者を処置する際に、治療は比較的低い 投与量、多分約100mgから約200mgまで、で始め、そして患者の全般的反応 に応じて約400mgまたはそれ以上に増加すべきである。さらに、幼児、および 65才以上の患者、また損なわれた腎臓の、または肝臓の機能を有する患者は、 最初は低い投与量を受けること、および彼らは個々の反応および血液レベルに基 づいて滴定されることを推奨される。当業者には明らかであるようにある場合に はこれらの範囲の外の投与量を用いることが必要なこともある。さらに、臨床医 または処置医は、個々の患者の反応と関連して如何にしてかつ何時に治療を中断 するか、調整するか、または終結させるべきかを知るであろう。用語「そのよう な感染を軽減するためには十分だが、前記の逆効果を起させるには不十分な量」 は、前記の投与量および投与頻度スケジュールに含まれている。 いかなる適当な投与経路も患者に(2R,4S)イトラコナゾールの有効投与 量を与えるために採用することができよう。例えば、経口、直腸内、注射(皮下 、筋肉内、静脈内)、経皮、局所などの投与形態が用いられてよい。投与形態は 錠剤、トローチ剤、分散液、懸濁液、溶液、カプセル、ばんそう膏、軟膏、クリ ーム、シャンプーなどを含む。 本発明の医薬組成物は有効成分として(2R,4S)イトラコナゾール、また は医薬として許容されるその塩から成り、そしてまた医薬として許容される担体 、および任意に、その他の治療薬成分を含むことがある。 用語「医薬として許容される塩」または「医薬として許容されるその塩」とは 、無機の酸と塩基および有機の酸と塩基を含む医薬として許容される非毒性の酸 または塩基から製造された塩のことを言う。本発明の化合物は塩基性であるので 、塩は無機および有機の酸を含む医薬として許容される非毒性の酸から製造され ることができよう。本発明の化合物として適当な医薬として許容される酸付加塩 の例は、酢酸、ベンゼンスルホン酸(ベシラート)、安息香酸、ショウノウスル ホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、 臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、 メタンスルホン酸(メシラート)、ムチン酸、硝酸、パモイン酸、パントテン酸 、 リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などの塩を含む。 本発明の組成物は、懸濁液、溶液、エリキシル、エーロゾル、および固体投与 剤形のような組成物を含む。デンプン、糖類、微晶質セルロース、希釈剤、造粒 剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などのような担体は一般に経口固形製剤(例えば、 粉体、カプセル、および錠剤)の場合に使用され、そして経口固形製剤は経口液 状製剤以上に好まれる。最も好ましい経口固形製剤は錠剤である。 それらの投与の容易さの故に、錠剤とカプセルは最も有利な経口投与単位剤形 を代表しており、その場合に固形の医薬品担体が使用されている。もし望ましけ れば標準的な水性または非水性技術により被覆されることもある。 第2の好ましい投与経路は局所投与であって、そのためにはクリーム、軟膏、 シャンプーなどがよく適している。 上記の一般投与形に加えて、本発明の組成物はまた米国特許第3,845,7 70号、第3,916,899号、第3,536,809号、第3,598,1 23号、および第4,008,719号に記載のような制御放出手段および/ま たは送り出し装置により投与されることもある。前記の開示は引用によりここに 組み入れられる。 経口投与に適する本発明の医薬組成物は、カプセル、カシエ剤、または錠剤、 またはエーロゾルスプレー剤のような非連続単位として提供され、それらのそれ ぞれは予め定められた量の有効成分を、粉末または顆粒として、または水性液、 非水性液、水中油エマルション、または油中水エマルション中の溶液または懸濁 液として含む。そのような組成物は製薬方法のいずれによっても製造されること ができるが、すべての方法は有効成分を、1種以上の必要な成分を構成する担体 と配合する段階を含む。一般に、それらの組成物は有効成分を液状担体または微 粉化された固形担体、あるいはその両者と共に均一にかつ密接に混合し、それか ら、要すれば、製品を望みの形態に成形することにより調製される。 例えば、錠剤は、任意に、1種またはより多くの補助成分と共に圧縮または成 形により製造されることができよう。圧縮錠剤は有効成分を粉末または顆粒のよ うな自由流動する形態で、任意に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、界面活性剤ま たは分散剤と混合されて適当な機械内で圧縮することにより製造されることがで きよう。成形錠剤は不活性希釈剤で湿らされた粉体化合物の混合物を適当な機械 内で成形することにより造ることができよう。望ましくは、各錠剤は約100mg から約300mgの有効成分を含むことである。最も好ましくは、錠剤、カシェッ トまたはカプセルは、約50mg、約100mg、または約200mgの有効成分の3 種の投与量のいずれか1つを含むことである。 局所塗布のためには、局所塗布に適合する担体から成りかつ好ましくは水より 大なる動的粘性を有するスプレーできない剤形、粘液から半固体または固体の剤 形として使用される。適当な配合物は、それらに限定されないが、溶液、懸濁液 、エマルション、クリーム、軟膏、粉末、リニメント剤、膏薬、エーロゾルなど であり、それらは、望ましければ、滅菌されるかまたは添加剤、例えば、保存剤 、安定剤、湿潤剤、緩衝剤または浸透圧に影響を与えるための塩類など、と混合 される。局所塗布のためには、またスプレー可能なエーロゾル製剤も適当であり 、その場合に有効成分は、好ましくは固体または液体の不活性担体材料と組み合 わせて、スクイズボトルの中に、または加圧された揮発性の、通常はガス状の噴 射剤、例えば、フレオン、との混合状態で包装される。 本発明はさらに詳細に本発明の組成物の製法並びにその効用を説明する次の例 により定義される。当業者には、材料および方法の両者に対する多くの修正が本 発明の目的と利益より逸脱することなく実行され得ることは明らかであろう。 微生物学的および薬学的研究は、多くの真菌類、酵母および皮膚糸状菌類に対 する広範な作用を有する抗真菌剤として、イトラコナゾールの光学的純粋な鏡像 異性体およびラセミ混合物の相対的効力および特殊性の輪郭を決定するために用 いられることができる。 前記の化合物の抗微生物作用に関して、選択された実験は有用な抗微生物作用 の輪郭を画くために、そしていかにしても本発明を限定するためでなく、作用を 受けやすい微生物の範囲を含めて、例示される。抗真菌性コナゾール類は試験管 内で数種の濃度(μg/ml)で多数の真菌類とバクテリアに対して評価されるこ とができよう。〔Van Cutsem Chemotherapy 38 Suppl 1,3−11(19 92)およびVan Cutsem et al.Rev. Infec. Dis. Suppl 1,S15−S3 2(1987)を参照されたい〕。静真菌作用試験はSabouraud液(100 mLの蒸留水につき1gのネオペプトンDifcoおよび2gのグルコースDifco)の中 で16×160mm試験管中で行なわれ、そして各試験管は予め120°で5分間 圧力加熱された4.5mLの液状媒体を容れていた。試験されるべき化合物は50 %のアルコールに20mg/mLの初濃度で溶解される。それらの溶液は次に滅菌蒸 留水で希釈して10mg/mLの濃度にされる。それに続く十進法希釈は蒸留水中で なされる。4.5mLのSabouraud液媒体を容れた試験管に0.5mLの前記薬品溶 液が加えられ、それにより1000,500,100,10,および1μg/mL 媒体の濃度を得る。対照管は0.5mLの蒸留水を4.5mLの媒体に加え、そして アルコールを加えて前記薬品の1000および500μgを含む試験管と同じ濃 度を与えることにより調製される。糸状菌類はSabouraud寒天中に25℃で2− 3週間保温される。それから2×2×2mmのブロックが前記媒体の中に入れて保 温される。すべての培養は正副2通りになされ、そして25°で14日間保温さ れる。イトラコナゾールの抗真菌活性は、10%の不活性化した牛の血清を含む Sabouraudスープ中において試験管内で増進され、そして使用される試験用媒体 に依存する。保温14日後Sabouraudスープ中での完全なまたは著るしい生長阻 害はMicrosporum canis,Trichophyton mentagrophytes,Candida albicans,Sp rothrix schenckii,Paracoccidioides braoiliensis,Blastomyces dermatitid es,Histoplasmaspp.,Aspergillus spp.およびその他の真菌類とバクテリアと 共に観察されることができよう。濃度/反応曲線はイトラコナゾール、その異性 体ら、およびミコナゾールのような標準的薬品について範囲と効力に関して比較 されることができよう。 イトラコナゾールとその光学的に純粋な鏡像異性体の生体内活性はモルモット における実験的カンジダ症、およびラットにおける膣カンジダ症に対して比較さ れることができよう。膣カンジダ症におけるこれらの化合物の生体内活性は、ゴ マ油中の100μgのエストラジオールにより毎週皮下に処置されている卵巣摘 出されかつ子宮摘出されたウイスターラット(100g)におけるC.albicans による膣感染を誘導することにより評価される。偽発情期にある動物が食塩水中 固定濃度のC.albicansにより膣内感染させられる。感染または治癒の制御は感 染の後の一定の日に膣スミアを採取することにより推定される。評価され、そし てmg/kgベースで比較されることになる薬剤は予防に、または治療に与えられ、 そしてそれらの有効性は各薬剤グループにおける全数に対する陰性の動物の比を 比較することにより判定されることができよう。同様の研究において、モルモッ トの皮膚カンジダ症に対する活性〔(Van Cutsem et al.Chemotherapy 17, 392(1972)〕はイトラコナゾールのラセミ化合物と鏡像異性体の間の比 較の基準を与える。 不整脈を促進する潜在力はイトラコナゾールの光学的に純粋な異性体の人およ び犬における心臓の機能潜在力および収縮性への影響を調査することにより評価 される。 念珠状鋭波は抗不整脈薬、例えばキニジン、ソタロールおよびアセチル−プロ カインアミド、のよく知られた副作用であり、それらは心臓の再分極の延長を引 き起す。これらの薬剤のすべては共通に遅れた整流器(Ik)と呼ばれる細胞の カリウム流路をふさぐ能力を有しており、そしてこれは念珠状鋭波症候群を誘導 するそれらの能力に機械論的に結合されることが一般に仮定されている。 〔Zehender et al.Cardiovascular Drugs Ther 515−530(19 91)を参照されたい。〕 分離されたモルモットの心臓内のQT持続および活動潜在力の持続の増加は不 整脈惹起性効果を示すために用いられることができる。心臓は、0.0;1.0 ;5.0または10.0μMのラセミ体イトラコナゾールを含む酸化されたタイ ロード(Tyrode)液を濯流される。QT持続と活動潜在力持続(APD)は心臓 電極から測定される。別の実験において、心臓は3つのサブグループに分けられ て、それぞれ(2R,4S)鏡像異性体、(2S,4R)鏡像異性体、またはラ セミ体を受けて、QT持続およびAPDへのそれぞれの効果を測定される。 生体内の効果を観察するために、体重5〜20kgの両性の雑種犬が麻痺されて から、血圧とEKGのための標準的技術により器械を取り付けられる。dP/dTの ためのソリッドステートトランスジューサーが左側の心室内に置かれ、そして心 外膜電極が取り付けられる。試験化合物は次第に高い投与量で注ぎ込まれ、15 分間は1μg/kg/分で始まり、そして心臓血管の崩壊が結果として起こるまで 漸増的に増される。測定されるパラメーターは、血圧、心拍数、dP/dT、および QT間隔、である。血行力学および電気的活性度の測定は(2R,4S)鏡像異 性体、(2S,4R)鏡像異性体およびラセミ混合物に応じて行なわれた。 肝毒性を促進する潜在力は人の肝ミクロソームと人のリンパ球において生体外 で評価される。肝ミクロソームは人の肝臓から調製される。組織は打ち解かされ てから、次にポリトロン(Polytron)ホモゲナイザーの中で0.15M KCl内に 均質化される。そのホモジネートは遠心分離されてから、そのペレットを再懸濁 されて0.15M KCl中に均質化される。数アリコットが凍結されて、−70℃ で貯蔵される。人のリンパ球は新鮮なヘパリンを加えた人の血液から無菌的に分 離される。血液はイーグル(Eagle)の最小必須媒体で希釈されてからFicoll-Pa queの上に層にされる。それらの試料は遠心分離され、そしてリンパ球はそれか ら水−Ficoll界面から除かれて媒体(15Mm HEPES,pH,7.4)の中に 懸濁される。それらの細胞は次に遠心分離され、HEPES媒体の中で一度洗わ れてから、再度懸濁される。 細胞毒性は3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェ ニルテトラゾリウムブロミド(MTT)の紫色のホルマザンへの転化により評価 される。MTTの染料への転化は多井板の中で行なわれる。調製の後、肝ミクロ ソームまたはリンパ球は、湿らされた定温器の中で37℃において単独または試 験化合物と共に1より400μMまでの濃度範囲内で保温される。保温の後、ミ クロソーム/細胞はHEPESで緩衝された媒体中の5%アルブミンで洗われて から、再度懸濁される。そのミクロソーム/細胞はそれから湿らされた定温器の 中で37℃において保温される。保温の後、125μgのMTTがそれぞれの凹 みに加えられる。それらの板は37℃で保温されてから、遠心分離される。遠心 分離の後、100μLのイソプロパノールが加えられ、そして保温の後、最適密 度が自動プレートリーダーを使用して測定される。 例1 経口配合薬 カプセル 有効成分、(2R,4S)イトラコナゾール、は篩い分けされてから添加剤と 混合される。その混合物は適当な機械を使用して適当な大きさの2つの部分から 成る硬質ゼラチンカプセルの中に充填される。その他の投薬量は充填量を変更す ることにより、また必要ならばカプセルの大きさを適当に変えることにより調製 できよう。 例2 経口配合薬 錠剤 有効成分はラクトースと均一な混合物が形成されるまで混合される。比較的少 量のトウモロコシデンプンが水と混合されて、その結果トウモロコシデンプンペ ーストを形成する。これは次に前記の均一混合物と、終に均一な湿った塊りが形 成されるまで混合され、そして残りのトウモロコシデンプンが加えられて、均一 な顆粒が得られるまで混合される。それらの顆粒は、1/4”ステンレス鋼スク リーンを使用する適当な製粉機を通して篩い分けられる。粉砕された顆粒は適当 な乾燥炉で乾燥されてから、再び適当な製粉機を通して粉砕される。それからス テアリン酸マグネシウムが混合されて、その結果生ずる混合物は圧縮されて望み の形、厚さ、硬さおよび崩壊性の錠剤に成形される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年8月23日 【補正内容】 請求の範囲 1.人における局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染の 治療のためおよび同時にラセミ体イトラコナゾールに伴なう望ましからぬ副作用 を減少または除去するための方法であり、そのような症状の軽減治療を必要とす る人に、実質上その(2S,4R)立体異性体を含まない(2R,4S)イトラ コナゾールまたは医薬として許容されるその塩の治療上有効な量を投与すること から成る前記の方法。 2.(2R,4S)イトラコナゾールは静脈内注射により、経皮送達により、 あるいは錠剤またはカプセルとして経口で投与される請求項1に記載の方法。 3.投与される(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容される その塩の量は1日当り約50mgより約1200mgまでである請求項2に記載の方 法。 4.投与される量は1日当り約200mgより約400mgまでである請求項3に 記載の方法。 5.(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容されるその塩の量 はイトラコナゾールの全重量の約90重量%より大である請求項1に記載の方法 。 6.実質上その(2S,4R)立体異性体を含まない該(2R,4S)イトラ コナゾールまたは医薬として許容されるその塩の量が医薬として許容される担体 と共に投与される請求項1に記載の方法。 7.人における局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染を 治療のため、同時に、ラセミ体イトラコナゾールに伴なう望ましからぬ副作用を 減少または除去するための医薬を製造するために、実質上(2S,4R)イトラ コナゾールを含まない、(2R,4S)イトラコナゾールの使用。 8.(2R,4S)イトラコナゾールは静脈内注射、により、経皮送達により 、あるいは錠剤またはカプセルとして経口で投与される請求項7に記載の使用。 9.投与される(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容される その塩の量は1日当り約50mgより約1200mgまでである請求項7に記載の使 用。 10.投与される量は1日当り200mgより約400mgまでである請求項9に記 載の使用。 11.(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容されるその塩の量 はイトラコナゾールの全重量の約90重量%より大である請求項7に記載の使用 。 12.実質上その(2S,4R)立体異性体を含まない、該(2R,4S)イト ラコナゾールまたは医薬として許容されるその塩の量は医薬として許容される担 体と共に投与される請求項7に記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ (72)発明者 ウースリィ,レイモンド,エル. アメリカ合衆国20007 ワシントン,ディ. シー.,エヌダブリュ,リザーボアー ロ ード 3900,メディカル ― デンタル ビルディング エスダブリュ 108

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.人における局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染を 治療する方法において、抗感染治療を必要とする人に、実質上その(2S,4R )立体異性体を含まない(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容 されるその塩のある量を投与することから成り、そして前記の量は前記の感染を 軽減するため十分である前記の方法。 2.人における局所および全身系の真菌類、酵母および皮膚糸状菌類の感染を 治療しかつラセミ体イトラコナゾールに伴なう逆効果の随伴障害を避ける方法に おいて、抗感染治療を必要とする人に、実質上その(2S,4R)立体異性体を 含まない(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容されるその塩の ある量を投与することから成り、そして前記の量は前記の感染を軽減するために 十分であるが前記の逆効果を引き起すためには不十分である前記の方法。 3.(2R,4S)イトラコナゾールは静脈内注射、経皮送達、または錠剤ま たはカプセルとして経口で投与される請求項2に記載の方法。 4.投与される(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容される その塩の量は1日当り約50mgより約1200mgまでである請求項3に記載の方 法。 5.投与される量は1日当り約100mgより約800mgまでである請求項4に 記載の方法。 6.投与される量は1日当り約200mgより約400mgまでである請求項5に 記載の方法。 7.(2R,4S)イトラコナゾールまたは医薬として許容されるその塩の量 はイトラコナゾールの全重量の約90重量%より大である請求項1に記載の方法 。 8.実質上その(2S,4R)立体異性体を含まない該(2R,4S)イトラ コナゾールまたは医薬として許容されるその塩の量は医薬として許容される担体 と共に投与される請求項1に記載の方法。 9.全身系または局所の真菌類、酵母または皮膚糸状菌類の感染のための治療 を必要とする人の処置のための抗感染薬組成物において、組成物が実質上その (2S,4R)立体異性体を含まない、ある量の(2R,4S)イトラコナゾー ルまたは医薬として許容されるその塩から成り、そして前記の量は前記の感染を 軽減するため十分である前記の抗感染薬組成物。 10.全身系または局所の真菌類、酵母または皮膚糸状菌類の感染のための治療 を必要とする人の処置のための請求項9に記載の抗感染薬組成物において、組成 物が実質上その(2S,4R)立体異性体を含まない、ある量の(2R,4S) イトラコナゾールまたは医薬として許容されるその塩から成り、そして前記の量 は前記の感染を軽減するために十分であるが、ラセミ体イトラコナゾールの投与 に伴なう逆効果を引き起すためには不十分である請求項9に記載の抗感染薬組成 物。 11.(2R,4S)イトラコナゾールの量は約50mgより約1200mgまでで ある請求項10に記載の組成物。 12.(2R,4S)イトラコナゾールの量は約100mgより約1000mgまで である請求項11に記載の組成物。 13.該組成物は経口投与に適合させられている請求項10に記載の組成物。 14.非経口送達に適合した請求項10に記載の組成物。 15.筋肉内送達に適合した請求項14に記載の組成物。 16.局所送達に適合した請求項10に記載の組成物。 17.実質上その(2S,4R)立体異性体を含まない(2R,4S)イトラコ ナゾールまたは医薬として許容されるその塩は医薬として許容される担体と共に 投与される請求項10に記載の組成物。
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