JPH08509221A - テトラヒドロ−ピリド−インドール - Google Patents

テトラヒドロ−ピリド−インドール

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JPH08509221A
JPH08509221A JP6523466A JP52346694A JPH08509221A JP H08509221 A JPH08509221 A JP H08509221A JP 6523466 A JP6523466 A JP 6523466A JP 52346694 A JP52346694 A JP 52346694A JP H08509221 A JPH08509221 A JP H08509221A
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ドロステ、ジェームズ・ジョーゼフ
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 本発明は中枢神経系に対する有用な活性を有する新規テトラヒドロ−β−カルボリン化合物および中間生成物を提供する。本発明は新規テトラヒドロ−β−カルボリン化合物を使用する製剤および方法を提供する。さらに、テトラヒドロ−β−カルボリン化合物を製造するのに有用に新しいピクテ−スペングラー(Pictet−Spengler)法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 テトラヒドロ−ピリド−インドール 発明の分野 本発明は有機化学の分野に関する。本発明は5−HT1c受容体に対して高親和 性を有する新規テトラヒドロ−βカルボリン化合物を提供する。 発明の背景 多くの一連の証拠が、5−HT1c受容体の変調と様々な疾患ならびに非健康状 態との関係を裏づけている。 5−HT1c受容体サブタイプは、最初、脈絡膜叢の上皮細胞において認められ 、また、これらの細胞が発現する唯一の5HT受容体サブタイプである。放射性 リガンドを用いる5−HT1c受容体の研究は、5−HT1c受容体と5−HT2受 容体との交差反応性によって複雑なものとなっている。5−HT1cと5−HT2 とを区別する選択的で高親和性の化合物を発見することが、つかみどころのない 重要な目標となっている。Hartigらの、The 5−HT1c Recep tor Annals New York Academy of Scien ce 149,159。5−HT1c受容体に対する選択的親和性を有する化合物 は、5−HT2受容体に対する活性に関連する副作用を伴わずに、5−HT1c受 容体介在性の状態の治療法を提供することができる。そのような化合物は5−H T1c受容体の特徴づけを簡単にし、有用な新規治療薬を提供することができる。 インビトロにおいて、クロロフェニルピペラジン(m−CPP)は5−HT1c部 位に対して他の5−HT受容体に対するよりもわずかに高い親和性を有するが、 本発明以前において5−HT1c選択的なリガンドは知られていなかった。 5−HT1c受容体の活性化は多くの行動的および生理的効果と関連している。 TiPS 11,181(1990年5月)。大脳辺縁系の5HT1c受容体は気 持ち、行動、および幻覚症に対して影響を及ぼしうる。Hartigらの、Th e 5−HT1c Receptor Annals New York Aca demy of Science 149,159。5HT1c受容体の調節は、 精神分裂症および精神分裂症型の障害に関連している。Ugedo,L.らの、 Psychopharmacology,98,45(1989);Canto n Hらの、.Eur.J.Pharmacol.191,93(1990)。 視床下部の5−HT1c受容体は、睡眠、食欲、体温調節、性行動、運動活性、お よび神経内分泌機能に影響を及ぼしうる。Hartigらの、The 5−HT1c Receptor Annals New York Academy of Science 149,159。さらに、5−HT1c受容体は低活動性に介在 し、ラットの採餌低下をもたらし、不安誘発効果を有することが研究により示唆 されている。同上。薬剤誘発性のペニスの勃起は5−HT1c介在性であることが 研究から示されている。Psychopharmacology 101,57 (1990)。同様に、5−HT1cを調節することによって持続性勃起症を治療 または予防することができる。 他の研究ではm−CPPを用いて、5−HT1c受容体に関連する反応を特徴づ けている。5−HT1cに対する反応をこの方法によって特徴づけることはむずか しいが、これらの研究は、5−HT1c受容体が不安、強迫神経障害、恐慌障害、 Gilles de la Tourette症候群、および片頭痛の発現に影 響を及ぼすことを示している。TiPS 11,181(1990年、5月)。 これらの研究は、5−HT1c受容体がアルツハイマー病にも同様に関与しうるこ とを示唆している。同上。5−HT1c受容体は脳脊髄液のバランスの調節に関与 している。さらに、5−HT1c受容体は痛覚に関連している。Zemlan,F .P.らの、Neurochem.Int.16,507(1990) 5−HT1c受容体の調節を可能にする化合物を得ることは好都合であると思わ れる。5−HT1c受容体に対する親和性が高く、5−HT2受容体に対する親和 性の低い化合物を得ることは、特に望ましいであろう。5−HT1c受容体の調節 に関連する摂食障害、性障害、および他の障害または状態の影響を最小限度にす る化合物を得ることはさらに好都合であろう。 本発明の要約 本発明は5−HT1c受容体活性を有する新規化合物群を提供する。また、本発 明は、切望されていた選択的な5−HT1c受容体アンタゴニスト活性を有する化 合物をも提供する。さらに本発明の化合物は、5−HT1c受容体の効果を特徴づ け、5−HT1c受容体調節に基づく治療薬を開発するための有用な手段である。 さらに本発明は、5−HT1c受容体活性を有する化合物を製造するための新し い方法を提供する。 本発明は式(I): [式中、R1は水素またはC1−C3アルキルであり、 R2は水素またはC1−C6アルキルであり、 R3は水素またはC1−C3アルキルであり、 R4は2環式基または置換2環式基であり、 Aは、 (式中、R6およびR7は独立して、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニ ル、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルケニル、COR5 、C1−C10アルカノイル、CO25'、(C1−C6mアルキルアミノ、NO2、 −SR5、またはOR5である(mは1または2であり、R5は独立して、水素ま たはC1−C4アルキルであり、R5'はC1−C4アルキルである)、 R8は独立して、R6基、置換C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルキ ル、C3−C8シクロアルキル−(C1−C3)アルキル、C5−C8シクロアルケニ ル、置換C5−C8シクロアルケニル、C5−C8シクロアルケニル−(C1−C3) アルキル、C7−C16アリールアルキルからなる群から選ばれる。またはR6およ びR7は基Aの炭素原子と一緒になって、5−から8−員の炭素環を形成してい てもよい) からなる群から選ばれる] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物に関する。 本発明は式(VI): 式中、R2は水素であり、R1、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびAは既述の 定義と同意義である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を製造する ための新しい方法を提供するものであって、プロトン酸の存在下で、式(VII ): で示される化合物を式(VIII): で示されるラクトンと接触させることを特徴とする方法である。 発明の詳細な説明 本明細書中に用いている用語「治療」には、固有の名前を持つ身体的および/ または精神的状態の予防、またはいったん確立された発現した身体的および/ま たは精神的状態の改善または除去が含まれる。 用語「中枢神経系に対する傷害」には、脊髄、神経管、または脳の硬膜に対す る傷害が含まれるが、これには制限されない。また、中枢神経系に対する傷害に は持続性勃起症、脳脊髄液の平衡失調ならびに他の5−HT1cの平衡失調、およ び中枢神経系の傷害から生じる関連する状態が含まれる。 本明細書中に用いているnが2〜10である用語「C1−Cnアルキル」は、炭 素数が1から特定数の分岐鎖状または直鎖状のアルキル基を表す。通常のC1− C6アルキル基にはメチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、ブチル 、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、およびヘキ シルなどが含まれる。 本明細書中に用いているnが3〜10である用語「C2−Cnアルケニル」は、 炭素数2〜10の、少なくとも1つの二重結合を有する、オレフィン性不飽和分 岐鎖状または直鎖状の基を表す。これらの基は分岐鎖または直鎖でありうる。そ のような基の例には、1−プロペニル、2−プロペニル(−CH2−CH=CH2 )、1−ブテニル(−CH=CHCH2−CH3)、1,3−ブタジエニル(−C H=CHCH=CH2)、ヘキセニル、およびペンテニルなどが含まれる。 用語「ハロゲン化物」、「ハロゲン」、および「ハロ」には、フッ素、塩素、 臭素、およびヨウ素が含まれる。 用語「ハロ(C1−C6)アルキル」および「ハロ(C2−C6)アルケニル」は 、1またはそれ以上の利用可能な炭素原子に結合した、1またはそれ以上の独立 して選ばれるハロ原子を有するアルキルまたはアルケニル置換基を表す。これら の用語には、クロロメチル、ブロモエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロ メチル、トリフルオロエチレニル、3−ブロモプロピル、3−ブロモプロペニル 、 2−ブロモプロピル、2−ブロモプロペニル、3−クロロブチル、3−クロロブ テニル、3,2−ジクロロブチル、クロロエチレニル、フルオロペンテニル、3 −クロロ−2−ブロモヘキセニル、3−クロロ−2−ブロモブチル、トリクロロ メチル、ジクロロエチル、1,4−ジクロロブチル、3−ブロモペンチル、1, 3−ジクロロブチル、および1,1−ジクロロプロピルなどが含まれる。より好 ましいハロー(C1−C6)アルキル基は、トリクロロメチル、トリクロロエチル 、およびトリフルオロメチルである。最も好ましいハロー(C1−C6)アルキル はトリフルオロメチルである。 用語「C1−C10アルカノイル」は、式C(O)(C1−C9)アルキルの基を 表す。典型的なC1−C10アルカノイル基には、アセチル、プロパノイル、およ びブタノイルなどが含まれる。 mが1〜2である用語「(C1−C6アルキル)mアミノ」は、基のアルキル部 分が直鎖状または分岐鎖状であることがありうる、モノ−またはジアルキルアミ ノ基のいずれかを表す。そのような基の例としては、ジメチルアミノ、ジエチル アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、2−プロピルアミノ、1−プロピルアミ ノ、ジ(n−プロピル)アミノ、ジ(iso−プロピル)アミノ、メチル−n− プロピルアミノ、およびt−ブチルアミノなどがある。 nが4〜8である用語「C3−Cnシクロアルキル」は、シクロプロピル、シク ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオ クチルを表す。 用語「置換(C5−Cn)シクロアルキル」は、シクロアルキル基が、水素、C1 −C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、N02、ハロ、ハロ(C1−C6)ア ルキル、ハロ(C2−C6)アルケニル、C2−C6アルケニル、C3−C8シクロア ルキル−(C1−C3)アルキル、C5−C8シクロアルケニル、C5−C8シクロア ルケニル−(C1−C3)アルキル、COR5、C1−C10アルカノイル、C7−C1 6 アリールアルキル、CO25、(C1−C6アルキル)mアミノ、−SR5、およ びOR5からなる群から独立して選ばれる1〜4つの置換基で置換されているこ とがありうる、既述のシクロアルキル基を表す。 用語「C3−C8シクロアルキル−(C1−C3)アルキル」は、末端の炭素にC3 −C8シクロアルキル基による置換がある直鎖状のアルキル基を表す。典型的な シクロアルキルアルキル基には、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルメチル 、および3−シクロペンチルプロピルなどが含まれる。 用語「C5−C8シクロアルケニル」は、炭素数5〜8のオレフィン性不飽和環 、例えば、シクロヘキサジエニル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シク ロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタジエニ ル、およびシクロオクタトリエニルなど、を表す。このシクロアルケニル基は、 水素、C1−C6アルキル、NO2、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ(C2 −C6)アルケニル、C2−C6アルケニル、(C1−C6アルキル)mアミノ、CO R5、C1−C10アルカノイル、OR5、CO25'、−SR5、およびC7−C16ア リールアルキルからなる群から選ばれる1〜4つの置換基で置換されていてもよ い。 用語「C5−C8シクロアルケニル−(C1−C3)アルキル」は、末端の炭素に C3−C8アルケニル基による置換がある直鎖状のC1−C3アルキル基を表す。用 語「アリール」はフェニルまたはナフチルを表す。このアリール基は置換されて いないか、またはC1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、C3−C6アルケ ニル、C3−C8シクロアルキル−(C1−C3)アルキル、(C1−C6アルキル)m アミノ、フェニル、C5−C8シクロアルケニル、C5−C8シクロアルケニル− (C1−C3)アルキル、COR5、C1−C10アルカノイル、OR5、およびC7− C16アリールアルキルからなる群から独立して選ばれる1または2つ置換基を有 することができる。これらの置換基はアリール環上の利用できるいかなる位置に 位置していてもよい。 用語「C7−C16アリールアルキル」は、アリール基がベンジル、フェネチル 、3−フェニルプロピル、もしくはフェニル−t−ブチルの様な直鎖状であるか 、または分岐鎖状である、アリール(C1−C10)アルキル置換基を表す。用語 「2環式基」は、不飽和または飽和の安定な融合もしくは架橋した7−〜12− 員の2環式炭素環を表す。2環式環は安定な構造をもたらす如何なる炭素原子に 結合していてもよい。2環式構造は、式: [式中、yは独立して1または2であり、w、x、およびzは独立して1から5 であり、(w+z)は2より大きく、また必要に応じて、所望する程度に飽和し た安定な構造を生じるように結合が存在していてもよい] によって例示される。本用語にはナフチル、テトラリニル、デカリニル、および 式: で示される化合物などが含まれるが、これには制限されない。本発明の範囲は、 例示したこれらの構造によってなんら制限されないと理解される。 用語「置換2環式基」は、2環式環系基上の所望の位置に1〜4つの置換基が 結合している2環式環系基を表す。2環式置換基は、独立して、水素、C1−C6 アルキル、N02、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ(C2−C6)アルケ ニル、C2−C6アルケニル、COR5、C1−C10アルカノイル、C7−C16アリ ールアルキル、CO25'、(C1−C6アルキル)mアミノ、−SR5、およびO R5(ここで、mおよびR5は既述の定義と同意義である)からなる群から選ばれ ていてもよい。置換2環式置換基は、2環式環系基の利用できるどの炭素原子を 介してCHR2基と結合していてもよい。本用語には、2−メチルテトラリニル 、3−ヒドロキシテトラリニル、4−ニトロテトラリニル、3−ジメチルアミノ ナフチル、2−メトキシナフチル、6−クロロデカリニル、および8−エテニル ナフチルなどの様な化合物が含まれるが、これには制限されない。 用語「ナフチル」は、有機化学において通常用いられるナフタレン環系置換基 を表す。ナフチル置換基はナフチル環系の利用できるどの炭素原子を介してCH R2基と結合していてもよい。用語「置換ナフチル」は、ナフチル環系上の所望 の位置に1〜4つの置換基が結合しているナフチル環系を表す。本ナフチル置換 基は独立して、既述の「置換2環式」基から選ばれてもよい。 本明細書中に用いられている用語「フェニル」は非置換ベンゼン環系を表す。 用語「置換フェニル」は、独立して既述の通り定義された2環式置換基から選ば れる1〜3つの置換基を有するベンゼン環系を表す。 用語「有機溶媒」には、ハロゲン化した炭化水素、エーテル、トルエン、キシ レン、ベンゼン、およびテトラヒドロフランの様な炭素を含有する溶媒が含まれ る。 用語「振とう(agitate)」には、かくはん、遠心、混合、および他の 同様の方法の様な技術が含まれる。 用語「非プロトン性溶媒」は、酸性水素を含まない、適度に高い誘電率を有す る極性溶媒を表す。通常の非プロトン性溶媒の例としては、シメチルスルホキシ ド(DMSO)、ジメチルホルムアミド、スルホラン、テトラヒドロフラン、エ ーテル、メチル−t−ブチルエーテル、または1,2−ジメトキシエタンがある 。 用語「プロトン性溶媒」は、酸素と結合している水素を含有する溶媒を表し、 したがって、本溶媒はかなり酸性である。通常のプロトン性溶媒には、水、メタ ノール、エタノール、2−プロパノール、および1−ブタノールの様な溶媒が含 まれる。 用語「非活性環境」は、混合物が窒素またはアルゴンの様な非活性ガス層で被 われている反応条件を表す。 用語「プロトン酸」は、酸性水素を有する酸を表す。好ましいプロトン酸には 、水性媒質中の塩酸、ギ酸、過塩素酸、硫酸、およびリン酸が含まれる。最も好 ましいプロトン酸は、塩酸、硫酸、およびギ酸である。 用語「5−HT1c受容体の選択的結合」は、5−HT2受容体に結合するより も強い程度に5−HT1c受容体と結合する方法を表す。 用語「実質的に純粋」は、所望のエンチオマーまたは立体異性体が他の考えら れる立体配置と比べて、少なくとも約90モル%、より好ましくは少なくとも約 95モル%、最も好ましくは少なくとも約98モル%存在することを意味するこ とを意図している。 用語「リガンド」は、5−HT1c受容体に結合している化合物を表す。5−H T1c選択的リガンドとして有用な化合物を用いて選択的に5−HT1c受容体部位 を占有するか、または本リガンドは5−HT1c受容体部位において選択的アゴニ ストとして作用することができる。 本明細書中で用いている略号は、特に示さない限りそれらの認められた意味を 有する。例えば、「Me」および「Et」は、それそれメチルおよびエチルを表 し、また「t−Bu」は第三ブチルを表す。略語「RT」は、特に示さない限り 室温または周囲温度を表す。 略語「TMEDA」は、テトラメチルエチレンジアミンを表す。「THF」は テトラヒドロフランを表す。「MOMCl」は、クロロメチルメチルエーテルを 表す。「Ph」はフェニル基を表す。 用語「MeO」および「EtO」は、酸素を介して親分子と結合しているメト キシおよびエトキシ置換基を表す。 式(I)の化合物は広範囲の無機酸および有機酸と酸付加塩を形成することが できる。使用できる典型的な酸には、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、次リン 酸、ヨウ化水素酸、スルファミン酸、クエン酸、酢酸、マレイン酸、リンゴ酸、 コハク酸、酒石酸、桂皮酸、安息香酸、アスコルビン酸、マンデル酸、p−トル エンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、 および馬尿酸などが含まれる。式(I)の医薬的に許容される酸付加塩が特に好 ましい。 本発明の化合物は、5−HT1c受容体の調節または阻害において有用である。 そのための使用において、ある本発明の化合物が好ましい。好ましい化合物は以 下の特性を有する当該化合物である: A)R1が水素であり、 B)R2が水素またはメチルであり、 C)R3が水素またはメチルであり、 D)R4がナフチルであるか、またはナフチル置換基が(C1−C6アルキル)m アミノおよびOR5からなる基から選ばれる置換ナフチルであり、 E)Aが式IIIの基であり、 F)Aが、R6およびR7が独立して水素、C1−C5アルキル、およびハロから なる基から選ばれる式IVの基である。R8は独立して、水素、C1−C5アルキ ル、ハロ、C5−C8シクロアルキル、フェニル、および置換フェニルからなる基 から選ばれ、 G)R2が水素であり、 H)R3が水素であり、 I)R4がナフチルであるか、または置換基がジアルキルアミノおよびOR5か ら選ばれる置換ナフチルであり、 J)Aは、R6が水素であり、R7が水素またはメチルであり、R8がC1−C4 アルキル、Br、またはFである式IVの基である。 化合物のより好ましいクラスは以下の特徴を有する: A−C、EまたはF、およびI。 最も好ましいクラスは以下の特徴を有する: AおよびG−J。 選択的5−HT1cリガンドとして使用する化合物の好ましいクラスは以下の特 徴を有する: A−D、およびEまたはJ。 選択的5−HT1cリガンドとして使用する化合物の最も好ましいクラスは以下 の特徴を有する: A、およびG−J。 式(I)の化合物は中枢神経系に対する有用な活性を有する。表Iに式(I) の化合物を例示する。表中で用いている項目「S1」、「S2」、および「S3」 はR4基上の置換基を表す。 4基の略号は以下に示す: 本発明では、式Iの化合物の実質的に純粋な光学異性体およびラセミ混合物が 予期される。用語「エナンチオマー」は、有機化学において通常用いられるよう に本明細書中で用いており、偏光面が回転している化合物を表す。したがって、 「−エナンチオマー」は偏光面が左に回転しており、式Iの左旋性化合物が予期 される。+および−エナンチオマーは古典的な分割法を用いて分離することがで きる。そのような方法を記載している特に有用な引用例は、Jacouesらの 、Enantiomers、Racemates and Resolutio ns(John Wiley and Sons 1981)である。適切な分 割法には、直接結晶化、飛沫同伴、および光学活性溶媒による結晶化が含まれる 。Chrisey,L.A.の、Heterocycles,267,30(1 990)。好ましい分割法は、光学的に活性な酸を用いる結晶化か、またはA. I.Meyersの方法を用いる実施例46に記載のキラル合成法による。Lo ewe,M.F.らの、Tetrahedron Letters,3291, 26(1985)、Meyers、A.I.らの、J.Am.Chem.Soc .4778,110(1988)。好ましい光学的に活性な酸にはカンホスルホ ン酸、および酒石酸の誘導体が含まれる。 例えば、本発明には、(−)−(S)−6−メチル−1−[(4−ジメチルア ミノ−ナフタレニル)−メチル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリ ド[3,4−b]インドール、(−)−(S)−6−メチル−1−(1−ナフタ レニル−1−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4 −b]インドール、(−)−(S)−6−(1,1−ジメチルエチル)−1−( 1−ナフタレニル−1−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリ ド[3,4−b]インドール、および(−)−(S)−6−(1,1−ジメチル エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(1−ナフタレニルメチル)− 9H−ピリド[3,4b]インドールの様な化合物が含まれるが、これらには制 限されない。また、本発明には、(+)−(S)−6−メチル−1−[(4−ジ メチルアミノ−ナフタレニル)−メチル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9 H−ピリド[3,4−b]インドール、(+)−(S)−6−メチル−1−(1 − ナフタレニル−1−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[ 3,4−b]インドール、(+)−(S)−6−(1,1−ジメチルエチル)− 1−(1−ナフタレニル−1−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H −ピリド[3,4−b]インドール、および(+)−(S)−6−(1,1−ジ メチルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(1−ナフタレニルメチ ル)−9H−ピリド[3,4b]インドールも含まれるが、これらには制限され ない。本発明の化合物は適切な溶媒とともに水和物および溶媒和物を形成するこ とが知られている。溶媒和物形を製造するための好ましい溶媒には、水、アルコ ール、テトラヒドロフラン、DMF、およびDMSOが含まれる。好ましいアル コールはメタノールおよびエタノールである。他の適切な溶媒は溶媒分子の大き さに基づいて選ぶことができる。対応する溶媒和物の形成を容易にするには低分 子の溶媒が好ましい。本溶媒和物または水和物は通常、再結晶化中、または塩形 成中において形成される。溶媒和物に関する有用な引用例には、Sykes,P eterの、A Guidebook to Mechanism in Or ganic Chemistry,56+,第6版(1986,John Wi ley & Sons,New York)がある。本明細書中に用いている用 語「溶媒和物」には、1水和物および2水和物の様な水和物形が含まれる。 本発明の化合物は、当該技術分野で知られている化学的方法を用いて製造する ことができるが、本発明の式(I)の化合物を製造するための最も好ましい方法 では、工程Vに例示している新しい方法を利用する。工程Vの方法はピクテ−ス ペングラー(Pictet−Spengler)型の反応である。 伝統的にピクテ−スペングラー反応はβ−アリールエチルアミンとカルボニル 化合物の縮合からなり、テトラヒドロイソキノリンを生成する。Pictetら の、44Ber.2030(1911)。ピクテ−スペングラー反応は置換アミ ンおよびトリプタミンとさまざまなアルデヒドとの縮合まで拡大されている。D eckerらの、396Ann.342(1913)。残念なことに、既知のピ クテ−スペングラー反応はしばしば強烈な反応条件を必要とし、望ましくない副 産物を生じ、またこの反応の有効性は反応に用いるカルボニル化合物と密接 に関連している。Shonoらの、48 J.Org.Chem.1621−1 628(1983)。伝統的なピクテ−スペングラーカルボニル化合物は、製造 および分離が面倒なアセトアルデヒド誘導体である。しばしば、伝統的なピクテ −スペングラー反応を用いる全収量は望ましくないほどに低い。本発明の新しい 方法は、簡単に製造されるナフサアルデヒドを利用する。 このピクテ−スペングラー型反応は広く応用可能であり、望ましい収量を与え 、安定な中間生成物を生成する。さらに、本反応の生成物は通常、所望の塩とし て直接分離することができる。 驚くべきことに、出願人は、プロトン酸の存在下で式(i)のラクトン化合物 と式(h)のアミンとを接触させることにより、R2が水素である式Iの化合物 を製造することができることを見いだした。このピクテ−スペングラー型反応は 広く応用可能であり、望ましい収量を与え、安定な中間生成物を生成する。さら に、本反応の生成物は通常、所望の塩として直接分離することができる。 本発明の化合物の出発物質として用いることかできる式(a)の化合物は、製 造販売業者から購入するか、またはよく知られた化学技術を用いて製造すること ができる。Furniss,Brian S.らの、Vogel’s Text book of Practical Organic Chemistry, 989−993,第5版(1989,John Wiley & Sons,N ew York)。本発明の化合物の出発物質として有用な式(b)の化合物は 工程Iに示す通りに製造することができる。R4基は本明細書に既述の定義と同 意義である。 工程Iの化合物(a)は所望の生成物に応じて置換されているか、または置換 されてなくてもよい。出発物質アザラクトン(b)の製造に必要なほどんどの式 (a)の化合物は、市販のものを利用できる。さらに置換された式(a)の化合 物は、通常の化学的方法を用いて製造することができる。Furniss,Br ian S.らの、Vogel’s Textbook of Practic al Organic Chemistry,989−993,第5版(198 9,John Wiley & Sons,New York)。 通常、工程Iの反応は、無水酢酸中の化合物(a)、アセチルグリシン、およ び酢酸ナトリウムの溶液を調製することによって開始する。本反応は通常、約2 〜15時間の間、約90℃〜約110℃に加熱する。この反応混合物をほぼ周囲 温度に冷却し、非活性条件下で約0〜10時間の間攪拌する。反応時間は2環式 環系基上の置換の程度および所望する反応の完結に応じて異なるであろう。 反応が完結したら、混合物を攪拌しながら氷の上から注ぐ。アザラクトン(b )を濾過の様な標準的な分離技術によって分離し、減圧下で乾燥することができ る。 工程IIの化合物(d)は、式(I)の化合物の出発物質として使用される。 これらの化合物は市販のものを利用するか、またはトリプタミンを用いるよく知 られたフィッシャーインドール合成法の変法を用いて製造することができる。変 法フィッシャー合成法を工程IIに示す。「A」は既述の定義と同意義である。 工程IIで使用するクロロブタナル化合物は、クロロブチリルクロリドの水素 添加を介して製造することができる。他のハロブタナル化合物が工程IIの水素 添加に適していることもありうる。本水素添加は、Pd/Cの様な触媒を使用す ることによって促進することができる。工程IIの出発化合物(c)は購入する か、または既知の方法を用いて製造することができる。March,Jerry の、Advanced Organic Chemstry,1163,第3版 (1985,John Wiley & Sons,New York)。 変法フィッシャー合成法は通常、クロロホルムの様な有機溶媒中のヒドラジ ン塩の攪拌されている懸濁液に炭酸ナトリウムの様な適切な飽和塩基を加えるこ とによって開始する。ヒドラジン塩酸塩が特に好ましいヒドラジン塩の1つであ る。所望するヒドラジン遊離塩基は有機相を用いて抽出される。油状物をアルコ ールおよび水溶液中に置き、酢酸ナトリウムの様な適切な塩基で処理する。ハロ ブタナルを加え、試験管に窒素の様な非活性ガスを吹き込む。得られた混合物を 約90℃〜110℃に加熱した油浴中に置く。混合物は約17〜19時間加熱す べきである。混合物を周囲温度に冷却し、減圧下で濃縮する。残留物を、クロロ ホルム/メタノールと炭酸ナトリウム水溶液のような適切な有機相と塩基性水性 相とに分配する。有機相を濃縮し、得られた化合物(d)をフラッシュクロマト グラフィーの様な標準的方法によって精製することができる。クロマトグラフィ ーを用いる場合は、生成物を含有する分画を混合し濃縮することができる。油状 物を、約1%のアルコールを含むジエチルエーテルの様な適切な溶媒中に溶解す る。好ましいアルコールはメタノールである。混合物を乾燥HClガスの様な乾 燥酸ガスで処理し、所望の化合物(d)の対応する酸付加塩を製造する。 式(I)の化合物の1製造法では、工程IIIに示すピクテ−スペングラー反 応を使用する。 一般に、工程IIIの反応は化合物(e)を約35〜50時間、エタノールま たはメタノールの様な適切な溶媒中、選択したアルデヒドと共に還流することに よって行われる。析出した反応生成物(f)を濾過の様な通常の分離法によって 回収し、再結晶化によって精製することがてきる。R1置換基を有する化合物を 所望する場合は、この反応に続いて還元的アルキル化を行うことができる。この 還元的アルキル化を工程IVに示す。 通常、プロトン酸とアルデヒドの溶液を、化合物(f)の水溶液に加える。最 も好ましいプロトン酸はギ酸である。最も好ましいアルデヒドはホルムアルデヒ ドである。当業者はこの還元的アルキル化を行うための他の適切な試薬を容易に 選ぶことができる。得られた溶液を約60〜80時間還流する。還流後、炭酸カ リウムの様な適切な塩基を用いてこの溶液を塩基性とすべきである。次いで、所 望の生成物をクロロホルムの様な適切な有機相を用いて抽出することができる。 生成物を乾燥し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーの様な既知の方法によ り精製することができる。 R2が水素である式(I)の化合物の好ましい製造法は、工程Vに示す既述の 新しい変法ピクテ−スペングラー反応を利用する。置換基は既述の定義と同意義 である。 化合物(h)と化合物(i)を非活性条件下で適切なプロトン水性酸溶液中で 接触させる。最も好ましくは、化合物(h)と化合物(i)を約20〜約30時 間非活性条件下で還流する。好ましいプロトン酸には、ギ酸および塩酸が含まれ る。最も好ましい酸溶液は1N HClである。直接分離が有効でない場合は、 さらに反応混合物を炭酸カリウムの様な適切な塩基で中性化し、次いでクロロホ ルムの様な有機相を用いて抽出することができる。溶媒を除去し、次いでシリカ ゲルクロマトグラフィーの様なクロマトグラフィーによる分離法か、または他の 通常の分離法によって、生成物を分離することができる。通常生成物は酸付加塩 として分離される。適切な塩の形については先に述べている。 以下に示す様に、本発明の化合物は分割したエナンチオマーとして存在するこ とができる。単一の(−)エナンチオマーは以下の工程VIに示すA.I.Me yersの方法によって製造することができる。(+)エナンチオマーは既述し た既知の分割法を用いて製造することができる。すべての置換基は既述の定義と 同意義である。 工程VIにおいて、CSAはカンファースルホン酸を表す。ブチルホルマジン (1)は既知の方法を用いてアミノ酸のバリンから製造される。他のホルマジン 化合物も役に立つであろう。段階1において、化合物(k)とブチルホルマジン (1)の溶液を約70〜80時間還流する。還流反応の生成物はフラッシュクロ マトグラフィーの様な標準的分離法によって精製することができる。分離された 油状物はさらに精製することなく使用することができる。 段階1において製造された化合物(m)は、テトラヒドロフラン(THF)中 のカリウムハロゲン化物(KH)の懸濁液に加えることができる。段階2に示す ように、この溶液に、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、次いでク ロロメチルメチルエーテル(MOMCl)を加える。この混合物を約1時間攪拌 する。混合物を水で処理し、ジエチルエーテルの様な適切な有機物と水に分配す る。生成物を有機相を用いて抽出し、炭酸カリウムで乾燥し、濃縮すべきである 。得られた油状物は、さらに精製することなく続く段階に用いることができる。 段階3において、攪拌し、冷却した(約−76℃〜−80℃)、乾燥THF中 のホルマジンの溶液にn−BuLiを徐々に滴加する。この溶液を約1時間攪拌 し、さらに乾燥THF中のクロロ化合物を加える。この溶液を還元温度でさらに 約4〜5時間攪拌する。混合物を約4〜14時間で、室温に冷却する。湿THF を加え、溶液を濃縮する。残留物をクロロホルムの様な適切な有機相に溶解し、 水洗する。有機相を炭酸ナトリウムの様な適切な乾燥剤で乾燥し、濃縮して所望 の生成物の精製を促す。生成物はフラッシュクロマトグラフィーで分離し、濃縮 することができる。得られる油状物はさらに精製することなく続く段階に使用す ることができる。 段階4に示す脱保護反応は、還元温度(約0℃)で開始する。水、酢酸、およ びヒドラジン水和物を化合物(o)に加える。反応温度を約60〜120時間の 間、約−10℃〜−20℃に低下させる。混合物を周囲温度に温め、濃縮する。 生成物をクロロホルムの様な適切な有機相に溶解し、水洗する。この有機相を炭 酸ナトリウムの様な適切な乾燥剤で乾燥し、濃縮して粘性のある油状物とする。 この油状物をジエチルエーテルの様な適切な溶媒に溶解し、適切な有機酸または 無機酸で処理して、所望の酸付加塩を得る。この塩は通常の化学的方法によって 分離し精製することができる。 所望の生成物がR3位にアルキル基を有する場合は、工程VIIに示した反応 を用いることができる。 工程VIIにおいて、炭酸ナトリウムの様な適切な飽和塩基溶液を化合物(q )に加える。所望の化合物(q)塩は既述の工程IIの方法によって製造するこ とができる。この混合物をほぼ周囲温度で約1時間攪拌する。相を分離し、水性 相をクロロホルムの様な適切な有機溶媒で抽出する。有機相を硫酸ナトリウムの 様な適切な乾燥剤で乾燥し、濃縮する。残留物をトルエンの様な適切な溶媒に溶 解し、無水フタル酸で処理する。この溶液を、共沸乾燥しながら、約12〜20 時間還流する。この溶液を冷却し、濃縮し、さらに再結晶化して化合物(r)を 得る。 化合物(r)をTHFと混合する。乾燥THF中の水素化カリウムの様な適切 な塩基の冷却した(約0℃)懸濁液を、化合物(r)の溶液に徐々に滴加する。 塩基を加えた後、さらに混合物を約1時間攪拌する。テトラメチルエチレンジア ミン(TMEDA)、次いでヨウ化メチル(MeI)の様なハロアルキルを加え る。約1時間後に、水を加えて反応をとめ、ジエチルエーテルの様な適切な有機 相を用いて抽出する。この有機相を硫酸マグネシウムの様な適切な乾燥剤で乾燥 し、濃縮する。 濃縮した化合物(s)(既述)の溶液をメタノールの様な適切な溶媒と接触さ せ、ヒトラジンで処理する。混合物を約2時間還流する。混合物を周囲温度に冷 却し、HClの様な濃酸で処理する。次いで混合物をアルコールで処理し、約1 2〜20時間還流する。好ましいアルコールには、メタノール、エタノール、お よびブタノールが含まれる。周囲温度に冷却し、混合物を適切な有機相と水相に 分配する。適切な組み合せはクロロホルムと濃炭酸ナトリウム溶液である。水相 をさらに抽出し、有機相を混合し、乾燥し、濃縮する。生成物をフラッシュクロ マトグラフィーで精製し、濃縮し、所望の塩に変換する。得られた化合物(t) を工程IIIまたは工程V中で使用し、所望の式(I)の化合物を生成する。 以下の実施例において、さらに本発明の化合物ならびにその製造法を例示する 。実施例は単に例示であって、本発明の範囲を制限することを意図するものでは ない。 カラムクロマトグラフィー法は標準的なフラッシュクロマトグラフィー法を用 いた。適切なフラッシュクロマトグラフィー法について記載したよく知られてい る引用例はStill,W.C.Kahn,およびMitraの、J.Org. Chem.1978,43,2932である。生成物を含む分画を通常、減圧下 で留去して生成物を得る。 メタノール、ピリジン、または他の適切な溶媒を用いて旋光体を得た。 特定の化合物の塩酸塩は遊離塩基をジエチルエーテル中へ入れることにより製 造した。このエーテル溶液を攪拌しながら、ジエチルエーテル中のHCl溶液を 溶液が酸性になるまで滴加した。若しくは、エーテル溶液を乾燥HClガスで処 理した。 特定の化合物のマレイン酸塩は遊離の塩基を酢酸エチル中に入れ、マレイン酸 で処理することにより製造した。生成した沈殿を濾過し、乾燥して遊離の塩基に 対応するマレイン酸塩を得た。 実施例1 (+/−) 6−メチル−1−(1−(4−メトキシ−ナフタレニル)メチル) −1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドール塩酸塩 の製造 無水酢酸(100ml)中の4−メトキシ−1−ナフトアルデヒド(20.0 g,0.107mol)、N−アセチルグリシン(12.58g,0.107mo l)及び酢酸ナトリウム(8.81g,0.107mol)の溶液を100℃に2 時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、窒素雰囲気下で10時間攪拌した。 混合物を攪拌しながら氷(250ml)上に注いだ。生成物を濾過により単離し 、水(3×50ml)及びジエチルエーテル(3×50ml)で洗浄した後、減 圧下で乾燥した(3.16g)。 1N塩酸(20ml)中の上記で製造したアザラクトン(2.00g,7.5m mol)及び5−メチルトリプタミン塩酸塩(1.18g,5.62mmol)の 懸濁液を還流温度で48時間、窒素雰囲気下で加熱した。反応混合物を室温に冷 却し、粗製物を濾過により単離した。褐色の固体はイソプロピルアルコール(3 ×50ml)で細かく粉砕しジエチルエーテル(3×50ml)で洗浄した。エ タノールから再結晶し、所望の生成物1.42gを淡色の固体として得た(融点 271.7℃)。 実施例2 (+/−) 6−メチル−1−(1−(2−メトキシ−ナフタレニル)メチル) −1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドール塩酸塩 の製造 冷却し(−78℃)、攪拌した、無水THF 150ml中のメトキシメチル −トリフェニルホスホニウムクロリド(11.05g,32.2mmol)の溶液 にn−ブチルリチウム(ヘキサン中の1.6M溶液 20.14m1、32.2m mol)を注射器を用いて滴加した。添加が完了した後、溶液をこの温度で15 分間攪拌した。THF(75ml)中の2−メトキシ−1−ナフトアルデヒド( 5.0g,26.9mmol)の溶液を添加漏斗によりこの溶液に滴加した。完全 に添加した後、溶液を室温に温め、14時間攪拌した。塩化アンモニウムの飽和 溶液(100ml)を加え、この混合物をジエチルエーテルと水の間に分配した 。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。粗製の 残留物はプラグ濾過(plug filtration)(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘ キサンで溶出)により精製し、生成物5.0gをエノールエーテルの混合物とし て得、これはこれ以上精製することなく使用した。 ジエチルエーテル(50ml)中の上記で製造したエノールエーテルの溶液( 5.0g,23.3mmol)を水(1.0ml)及び過塩素酸(60%溶液 1. 5ml)で処理した。溶液を室温で72時間攪拌した。溶液はクロロホルム(1 00ml)で希釈し、重炭酸ナトリウム飽和溶液で中和した。混合物をクロロホ ルム(3×100ml)で抽出し、有機相を集め、硫酸ナトリウム上で乾燥して 濃縮した。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(5%ジエチ ルエーテル/ヘキサンで溶出)により精製し、(2−メトキシ−1−ナフチル) −アセトアルデヒド(1.79g)を無色の油として得た。 エチルアルコール20ml中の5−メチルトリプタミン塩酸塩(947mg, 4.49mmol)の攪拌溶液に(2−メトキシ−1−ナフチル)−アセトアル デヒド(1.0g,4.99mmol)を加えた。この溶液を窒素雰囲気下で40 時間還流温度に加熱した。反応混合物を室温に冷却し粗製物を濾過により単離し た。エチルアルコール/2−ブタノンから再結晶し、淡色の固体として生成物を 得た(705mg)。(融点245.3℃)。 実施例3 (+/−) 6−メチル−1−(1−ナフタレニル−1−エチル)−1,2,3, 4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドールの製造 メタンスルホン酸(215ml)を五酸化リン(31.8g)に攪拌しながら ゆっくりと加えた。添加が完了したら、混合物を窒素雰囲気下でさらに2時間均 一になるまで攪拌した。この溶液に1−ナフチルアセトニトリル(50g,0. 3mol)を1度に加え、ついで2−メチル−2,4−ペンタンジオール(76. 4ml、0.6mol)を温度を25〜30℃の間に維持するような速度で滴加 した(1時間)。添加が完了したら、反応混合物を室温で10時間攪拌し、氷( 500g)上に注いだ。混合物を温度を35℃以下に保つような速度で水酸化ナ トリウム溶液(50%)を加えて塩基性にした。混合物は、ジエチルエーテル( 3×250ml)で抽出し、集めた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した後、 減圧下で濃縮して緑色の固体を得た。酢酸エチルから再結晶し、中間体(28. 3g)を得、これはこれ以上精製することなく使用した。 THF(475ml)中の、先に製造した中間体生成物(28.3g,0.10 6mol)の冷却した溶液(−78℃)にアルゴン雰囲気下でt−ブチルリチウ ム溶液(ペンタン中の1.7M溶液68.4ml、0.116mol)を攪拌しな がら15分にわたって注射器を用いて滴加した。添加が完了したら、橙色の溶液 を−78℃で30分間攪拌した。ヨウ化メチル(6.6ml,0.106mol) を注射器を用いて滴加し、得られた溶液をさらに−78℃で45分間攪拌した。 t−ブチルリチウム(ペンタン中の1.7M溶液68.4ml、0.116mo l)を15分間にわたって滴加し、橙色の溶液を2時間攪拌した。この混合物は を氷/水(500ml)中に注ぎ、5N HCl溶液でpH2〜3に酸性化した 。混合物をジエチルエーテル(2×100ml)で抽出し、これらの抽出物は除 いた。必要であれば氷で混合物を冷却しながら水相を水酸化ナトリウム溶液(5 0%)で塩基性にした。塩基性の水相はジエチルエーテル(2×200ml)で 抽出し、有機の抽出物を集め硫酸マグネシウム上で乾燥した後、濾過及び濃縮し 、生成物を油状の固体(13.15g)として得た。これはこれ以上精製するこ となく使用した。 THF(100ml)中の前工程の生成物(13.15g,46.7mmol) 及びエチルアルコール(100ml)の冷却した(−40℃)攪拌溶液に5NH Cl溶液をpH7まで加えた。分離フラスコ中でホウ水素ナトリウム(2.52 g,65.8mmol)を50%水酸化ナトリウムを1滴加えた水(20ml) 中に溶解した。少量のホウ水素ナトリウム溶液及び5N HCl溶液をpH6〜 8に保ち、温度を−35〜−45℃に保つような速度で交互に反応混合物に加え た。添加が完了したら、反応混合物を2時間室温に温めた。反応混合物は、水酸 化ナトリウム溶液で塩基性にし、ジエチルエーテルで抽出した(3×100ml )。集めた有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過及 び溶媒の除去により、粗製物(13.2g)を粘稠な油として得、これはこれ以 上精製することなく使用した。 水(380ml)中の前工程の反応から得た粗製の生成物(13.2g,46. 6mmol)とシュウ酸二水和物(19.1g,152mmol)の混合物を還 流温度に12時間加熱した。混合物を室温に冷却し、クロロホルム(2×100 ml)で抽出した。集めた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過、濃縮し てアルデヒドを橙色の油として得た。減圧下で蒸留(クーゲラー(Kuge1rohr) )し、純粋なアルデヒド(1.97g)を淡色の油として得た。 95%エチルアルコール中の5−メチルトリブタミン塩酸塩(1.11g,5. 27mmol)及び2−(1−ナフチル)プロピオンアルデヒド(0.97g, 5.26mmol)を窒素雰囲気下で還流温度に48時間加熱した。混合物を室 温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を炭酸カリウム水溶液とクロロホルムの 間に分配した。クロロホルム相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し た。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(溶出液としてクロ ロホルム中の25%メチルアルコール)に付し、高いrfの異性体529mgと 低いrfの異性体200mgを得た。各々のジアステレオマーを別個に酢酸エチ ル中に溶解し、過剰のマレイン酸で処理した。マレイン酸塩を濾過によって単離 し、異性体A(+)570mg、異性体B(−)30mgを得た。 異性体Aのデータ: m/e=340 異性体Bのデータ: m/e=340 実施例4 (+/−) 6−(1,1−ジメチルエチル)−1−(1−ナフタレニル−1− エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インド− ル塩酸塩の製造 4−クロロブチリルクロリド(300g,2.13mol)を乾燥THF(3 L)中に溶解した。この溶液に2,6−ルチジン(252ml)、次いで5%P d/C(30g)を加えた。この混合物をパーの水素添加装置(Parr Hy drogenator)中に入れ、60psiの水素下で6時間振盪した。混合 物を窒素でパージし、濾過し、THF(500ml)で触媒を洗浄した後、減圧 下、室温にて濃縮した。蒸留により、4−クロロブタナール(148.3g)を 無色の液体として得た。 クロロホルム(250ml)中の4−イソプロピルフェニルヒドラジン塩酸塩 −水和物(15.3g,91.95mmol)の攪拌した懸濁液に炭酸ナトリウム 飽和溶液(250ml)を加えた。混合物を有機相が均一になるまで30分間攪 拌し、クロロホルム(2×200ml)で抽出した。集めた有機相を濃縮してヒ ドラジンの遊離塩基を黄色の油として得た。この油をメタノール(200ml) 及び水(5ml)中に溶解し酢酸ナトリウム(6.72g,82mmol)及び 4−クロロブタナールで処理した(8.7g,82mmol)。混合物を密閉で きる試験管に入れ窒素で10分間パージした。試験管を密閉し、100℃に前も って加熱した油浴中に置いた。加熱は18時間続けた。得られた暗色の溶液を室 温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をクロロホルム/メタノール(75/2 5の体積比)と炭酸ナトリウム水溶液の間に分配した。有機相を濃縮し、粗製の インドール エタンアミンをシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ク ロロホルム中の0〜25%メタノールのグラジェントで溶出)により精製した。 生成物を含む画分を集め濃縮した。油を1%メタノールを含むジエチルエーテル (300ml)中に溶解し、乾燥したHClガスで処理した。塩酸塩は濾過に より単離し、2−プロパノール(50ml)及びジエチルエーテル(100ml )で洗浄し、乾燥して5−イソプロピルトリプタミン塩酸塩(9.8g)を淡色 の固体として得、これはこれ以上精製することなく使用した。 95%エチルアルコール中の5−イソプロピルトリプタミン塩酸塩(1.24 g,5.19mmol)及び2−(1−ナフチル)プロピオンアルデヒド(0. 95g,5.16mmol)の溶液を窒素雰囲気下で48時間還流温度に加熱し た。混合物を室温に冷却した後、減圧下で濃縮した。残留物を炭酸カリウム水溶 液とクロロホルムの間に分配した。クロロホルム相を硫酸マグネシウム上で乾燥 し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー (クロロホルム中の25%メチルアルコールで溶出)に付し、高いrfの異性体 500mgを純粋でない低いrfの異性体400mgと共に得た。大部分のジア ステレオマーを酢酸エチル中に溶解し過剰のマレイン酸で処理した。塩酸塩を濾 過により単離し、標記の生成物400mgを淡色の固体として得た。 m/e=369 実施例5 (+/−) 6−メチル−1−(1−ナフタレニルメチル)−1,2,3,4−テ トラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドール塩酸塩の製造 無水酢酸(147ml)中の1−ナフトアルデヒド(25.0g,0.16mo l)、N−アセチルグリシン(19.0g,0.162mol)及び酢酸ナトリウ ム(13.1g,0.160mol)の溶液を100℃に4時間加熱した。反応混 合物を室温に冷却し、攪拌しながら氷(300ml)上に注いだ。生成物を濾過 により単離し、水(3×50ml)及びジエチルエーテル(3×50ml)で洗 浄し、減圧下で乾燥した(11.82g)。 1N HCl(50ml)中の前の工程で製造したアザラクトン(3.15g, 13.3mmol)及び5−メチルトリプタミン塩酸塩(2.0g,9.5mmo l)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に24時間加熱した。反応混合物を室温 に冷却し、粗製の生成物を濾過により単離した。褐色の固体をイソプロピルアル コール(3×50ml)で細かく粉砕し、ジエチルエーテル(3×50ml)で 洗浄した。エタノールからの再結晶により、所望の生成物1.94gを塩酸塩と して得た。 実施例6 (+/−) 8−ブロモ−1−(1−ナフタレニルメチル)−1,2,3,4−テ トラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドール塩酸塩の製造 クロロホルム(500ml)中の2−ブロモフェニルヒドラジン塩酸塩(25 .8g,115mmol)に炭酸ナトリウム飽和溶液(500ml)を加えた。 混合物を有機相が均一になるまで30分間攪拌し、クロロホルム(2×200m l)で抽出した。集めた有機相を濃縮してヒドラジン遊離塩基を黄色の油として 得た。この油をメタノール(100ml)中に溶解し、(実施例4に記載のよう に製造した)4−クロロブタナール(12.3g,115mmol)でゆっくり と処理した。混合物を密閉できる試験管に入れ、窒素で10分間パージした。試 験管を密閉し、95℃まで前もって加熱した油浴中に置いた。加熱は18時間続 けた。得られた暗色の溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をクロロ ホルム/メタノール(75/25の体積比)と炭酸ナトリウム水溶液の間に分配 した。有機相を濃縮し、粗製のインドールエタンアミンをシリカゲル上のフラッ シュ クロマトグラフィー(クロロホルム中の0〜25%メタノールグラジェントで溶 出)により精製した。生成物を含む画分を集め濃縮した。油を1%メタノールを 含むジエチルエーテル(300ml)中に溶解し、乾燥したHClガスで処理し た。塩酸塩は濾過により単離し、2−プロパノール(50ml)及びジエチルエ ーテル(100ml)で洗浄し、乾燥して7−ブロモトリプタミン塩酸塩(3. 6g)を淡色の固体として得、これはこれ以上精製することなく使用した。 1N HCl(100ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラ クトン(55g,6.53mmol)及び7−ブロモトリプタミン塩酸塩(1.5 0g,5.44mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に24時間加熱し た。反応混合物を室温に冷却し、粗製の生成物を濾過により単離した。褐色の固 体をイソプロピルアルコール(3×50ml)で細かく粉砕し、ジエチルエーテ ル(3×50ml)で洗浄した。エタノールから再結晶し、所望の化合物260 mgを塩酸塩として得た。(融点=231〜233℃、分解) 実施例7 (+/−) 6−メチル−8−ブロモ−1−(1−ナフタレニルメチル)−1, 2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドールの製造 冷却(−5℃)し攪拌した、濃HCl(200ml)中の2−ブロモ−4−メ チル−アニリン(50.54g,0.272mol)の溶液に水(200ml)中 の亜硝酸ナトリウム(18.9g,0.274mol)を温度を5℃以下に維持す るような速度で滴加した。添加が完了したら、混合物をさらに5℃で30分間攪 拌した。濃HCl中の塩化スズ一水和物(185.4g,0.822mol)の溶 液(全体積400ml)を温度を5℃以下に維持するような速度で再び滴加した 。添加が完了し、攪拌をさらに30分間続けた後、混合物をフリーザーに一晩入 れた。沈殿した淡褐色の固体を濾過により単離し、冷却したブライン、次いで石 油エーテル/ジエチルエーテル(2/1の体積比)の溶液で洗浄した。この固体 を50%水酸化ナトリウム溶液/酢酸エチルの氷冷混合物中にゆっくりと加えた 。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過 した後、溶液を全体積400mlに濃縮し、ジエチルエーテル(1.5L)で希 釈して乾燥HClで処理した。生成物、2−ブロモ−4−メチル−フェニルヒド ラジン塩酸塩(52.4g)を淡褐色の固体として得、これ以上は精製すること なく使用した。 5−メチル−7−ブロモトリプタミン塩酸塩(4.95g)を、2−ブロモ− 4−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(21g)を出発物質として使用すること を除いては実施例6に記載のように製造した。 1N HCl(80ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(1.44g,6.07mmol)及び5−メチル−7−ブロモトリプタミン 塩酸塩(1.12g,3.87mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に2 4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和し 、クロロホルムで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上のク ロマトグラフィー(酢酸エチル/0.2%NH4OHで溶出)に付した。生成物を 含む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物を1%メタノールを含む酢酸エチル 中に溶解しマレイン酸で処理した。生成物を濾過によりマレイン酸塩(840m g)として単離した。(融点=203〜205℃、分解) 実施例8 (+/−) 8−メトキシ−1−(1−ナフタレニルメチル)−1,2,3,4− テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドールの製造 冷却(0℃)し攪拌した、THF(600ml)中の2−メトキシフェニルヒ ドラジン塩酸塩(14.44g,83mmol)の溶液に実施例5に記載のよう に製造した4−クロロブタナール(9.0g,84mmol)、次いでTHF( 20ml)中のトリエチルアミン(8.6g,85mmol)を滴加した。添加 を完了したら、冷却浴を取り除き、溶液を1時間攪拌した。反応混合物を濾過し 、濾過ケークをTHF(100ml)で洗浄した。集めた濾液を橙色の油に濃縮 し、これをメタノール(150ml)及び水(5ml)中に溶解した。この溶液 を密閉できる試験管に移し、窒素で10分間パージした。試験管を密閉し、あら かじめ95℃に加熱した湯浴中に置いた。14時間加熱した後、反応混合物を室 温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を炭酸カリウム飽和水溶液と3:1のク ロロホルム:2−プロパノールの間に分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾 燥し、濃縮した。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(クロ ロホルム中の、15%メタノール、0.2% NH4OHで溶出)により精製した 。生成物を含む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物をメタノール中に溶解し 、乾燥HClで処理した後、濃縮して7−メトキシトリプタミン塩酸塩(4.0 4g)を安定した泡として得、これはこれ以上精製することなく使用した。 1N HCl(100ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラ クトン(1.30g,5.5mmol)及び7−メトキシトリプタミン塩酸塩(1 .08g,4.8mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に24時間加熱し た。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和し、クロロホル ムで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフ ィー(酢酸エチル/0.2% NH4OHで溶出)に付した。生成物を含む画分を 集め、減圧下で濃縮した。残留物は1%メタノールを含む酢酸エチル中に溶解し マレイン酸で処理した。生成物を濾過によりマレイン酸塩(880mg)として 単離した。(融点=226〜227℃、分解) 実施例9 (+/−) 6−ブロモ−1−(1−ナフタレニルメチル)−1,2,3,4−テ トラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドールの製造 1N HCl(100ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラ クトン(1.4g,5.9mmol)及び5−ブロモトリプタミン塩酸塩(1.7 7g,6.4mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に24時間加熱した 。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和し、クロロホルム で抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィ ー(酢酸エチル/0.2%NH4OHで溶出)に付した。生成物を含む画分を集め 、減圧下で濃縮した。残留物は1%メタノールを含む酢酸エチル中に溶解し、マ レイン酸で処理した。生成物を濾過によりマレイン酸塩(540mg)として単 離した。(融点=234〜235℃、分解) m/e=390 実施例10 (+/−) 7−メチル−8−ブロモ−1−(1−ナフタレニルメチル)−1, 2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]−インドール塩酸塩の製 造 6−メチル−7−ブロモトリプタミン塩酸塩(2.42g)は、出発物質とし て2−ブロモ−3−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩を使用することを除いては 実施例7の5−メチル−7−ブロモトリプタミン塩酸塩について記載のように製 造した。 1N HCl(70ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(1.07g,4.51mmol)及び6−メチル−7−ブロモトリプタミン 塩酸塩(1.22g,4.21mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に6 5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和し 、 クロロホルムで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上のクロ マトグラフィー(酢酸エチル/0.2%NH4OHで溶出)に付した。生成物を含 む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物は1%メタノールを含む酢酸エチル中 に溶解し、乾燥HClで処理した。生成物を濾過により塩酸塩(840mg)と して単離した。(融点=276〜279℃)分解) 実施例11 (+/−) 6−シクロヘキシル−1−(1−ナフタレニルメチル)−1,2,3 ,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール塩酸塩の製造 4−シクロヘキシルフェニルヒドラジン塩酸塩(35.6g)は、出発物質と して4−シクロヘキシルアニリンを使用することを除いては実施例7の2−ブロ モ−4−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩についての記載のように製造した。 5−シクロヘキシルトリプタミン塩酸塩(1.29g)は、出発物質として4 −シクロヘキシルフェニルヒドラジン塩酸塩を使用することを除いては実施例7 の5−メチル−7−ブロモトリプタミン塩酸塩についての記載のように製造した 。 1N HCl(70ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(1.09g,4.59mmol)及び5−シクロヘキシルトリプタミン塩酸 塩(1.28g,4.59mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に14時 間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、粗製の生成物を濾過により単離した。 この固体をエタノール(2回)から再結晶し、所望の生成物690mgを淡色の 固体の塩酸塩として得た。 m/e=395 実施例12 (+/−) 2,6−ジメチル−1−(1−ナフタレニルメチル)−1,2,3,4 −テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール塩酸塩の製造 実施例5において先に製造した5−メチル−1−(1−ナフタレニルメチル) −1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール塩酸塩( 2.00g,5.51mmol)の水溶液(200ml)にギ酸(4.1ml)及 びホルムアルデヒド溶液(37%水溶液0.8ml)を加えた。混合物を還流温 度に72時間加熱した。溶液を炭酸カリウム飽和溶液で塩基性にし、クロロホル ム(2×100ml)で抽出した。有機相を集め、炭酸カリウム上で乾燥し、減 圧下で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー (クロロホルムで溶出)により精製した。生成物を含む画分を集め、粘稠な油に 濃縮した。この油をジエチルエーテル中に溶解し、無水のHClで処理して得ら れる塩酸塩を濾過により単離した。乾燥した後、標記の生成物(1.34g)を 得た。 m/e=340 実施例13 (+/−) 5−フルオロ−6−メチル−1−(1−ナフタレニルメチル)−1 ,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドールの製造 3−フルオロ−4−メチル−フェニルヒドラジン塩酸塩(21.4g)は、出 発物質として3−フルオロ−4−メチルアニリンを使用することを除いては実施 例7の2−ブロモ−4−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩についての記載のよう に製造した。 4−フルオロ−5−メチルトリプタミン塩酸塩(2.20g)は、出発物質と して3−フルオロ−4−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(6.00g)を使用 することを除いては実施例7の5−メチル−7−ブロモトリプタミン塩酸塩につ いての記載のように製造した。 1N HCl(40ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(2.3g,9.6mmol)及び4−フルオロ−5−メチルトリプタミン塩 酸塩(2.2g,9.6mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に24時間 加熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和してクロ ロホルムで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上のクロマト グラフィー(酢酸エチル/0.2% NH4OHで溶出)に付した。生成物を含む 画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物は1%メタノールを含む酢酸エチル中に 溶解し、マレイン酸で処理した。生成物を濾過によりマレイン酸塩(520mg )として単離した。 実施例14 (+/−) 7,8,9,10−テトラヒドロ−10−(1−ナフタレニルメチル )−11H−ベンゾ[g]ピリド[3,4−b]インドールの製造 6,7−ベンゾトリプタミン塩酸塩(2.85g)は、出発物質として1−ナフ チルヒドラジン塩酸塩(6.00g)を使用することを除いては実施例7の5− メチル−7−ブロモトリプタミン塩酸塩についての記載のように製造した。 1N HCl(50ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(2.75g,11.6mmol)及び6,7−ベンゾトリプタミン塩酸塩( 2.85g,11.6mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に24時間加 熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和してクロロ ホルムで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上のクロマトグ ラフィー(酢酸エチル/0.2% NH4OHで溶出)に付した。生成物を含む画 分を集め、減圧下で濃縮した。残留物は1%メタノールを含む酢酸エチル中に溶 解し、マレイン酸で処理した。生成物を濾過によりマレイン酸塩(300mg) として単離した。 m/e=363 実施例15 (+/−) 6−(1,1−ジメチルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1 −(1−ナフタレニルメチル)−9H−ピリド[3,4b]インドールの製造 5−(1,1−ジメチルエチル)−トリプタミン塩酸塩(2.95g)は、出発 物質として4−(1,1−ジメチルエチル)フェニルヒドラジン塩酸塩(6.00 g)を使用することを除いては実施例7の5−メチル−7−ブロモトリプタミン 塩酸塩についての記載のように製造した。 1N HCl(50ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(1.25g,5.26mmol)及び5−(1,1−ジメチルエチル)−ト リプタミン塩酸塩(1.33g,5.26mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還 流温度に24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶 液で中和してクロロホルムで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカ ゲル上のクロマトグラフィー(酢酸エチル/0.2% NH4OHで溶出)に付し た。生成物を含む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物は1%メタノールを含 む酢酸エチル中に溶解し、マレイン酸で処理した。生成物を濾過によりマレイン 酸塩(700mg)として単離した。 m/e=369 実施例16 (+/−) 6−(1−メチルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−( 1−ナフタレニルメチル)−9H−ピリド[3,4b]インドールの製造 1N HCl(40ml)中の(実施例5に記載のように製造した)アザラク トン(1.75g,7.38mmol)及び(実施例4に記載のように製造した) 5−イソプロピルトリプタミン塩酸塩(1.76g,7.37mmol)の懸濁液 を窒素雰囲気下で還流温度に24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、炭 酸カリウム飽和水溶液で中和してクロロホルムで抽出した。溶媒を減圧下で除去 し、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(酢酸エチル/0.2%NH4O Hで溶出)に付した。生成物を含む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物は1 %メタノールを含む酢酸エチル中に溶解し、マレイン酸で処理した。生成物を濾 過によりマレイン酸塩(671mg)として単離した。 m/e=355 実施例17 (+/−) 6,9−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(1−ナフタ レニルメチル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール塩酸塩の製造 クロロホルム(300ml)中の5−メチルトリプタミン塩酸塩(10.0g ,43.2mmol)の攪拌した懸濁液に炭酸ナトリウム飽和溶液(300ml )を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。層を分離し水層をクロロホル ムで逆抽出した(2×100ml)。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮 した。残留物をトルエン(300ml)中に溶解し無水フタル酸(7.05g, 47.6mmol)で処理した。溶液を還流温度に14時間加熱し、水を(De an−Stark トラップにより)共沸させて除去した。溶液を室温に冷却し 、濃縮して粗製の生成物を淡色の泡として得た。エタノールからの再結晶により 生成物のフタルイミド(13.52g)を白色の固体として得、これはそれ以上 精製することなく使用した。 攪拌して冷却(0℃)した、乾燥THF(50ml)中の、水素化カリウム( 8.24g、51.3mmolを25%に油に分散した)の攪拌して冷却した(0 ℃)懸濁液に、THF(150ml)中の前工程で製造したフタルイミド(13 . 02g,42.8mmol)の溶液を30分間かけて加えた。添加が完了したら 、混合物をさらに1時間攪拌した。テトラメチルエチレンジアミン(7.7ml ,51.3mmol)を加え、次いでヨウ化メチル(4.0ml,63.8mmo l)を加えた。1時間後、水(200ml)を加えることにより反応をクエンチ し、次いでジエチルエーテル(2×100ml)で抽出した。有機相を集め、硫 酸マグネシウム上で乾燥して減圧下で濃縮し、精製物を黄色の固体(14g)と して得、これはそれ以上精製することなく使用した。 メタノール(85ml)中の前工程で製造したフタルイミド(14g,42. 8mmol)の溶液をヒドラジン(3.4ml,109mmol)で処理した。 混合物を還流温度に2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濃HCl(7ml )及びメタノール(25ml)で処理し、さらに還流温度に14時間加熱した。 室温に冷却した後、混合物をクロロホルム(200ml)と炭酸ナトリウム飽和 水溶液(200ml)の間に分配した。水層をさらにクロロホルム(2×100 ml)で抽出し、有機相を集め、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、濃縮した。 粗製の生成物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中 の0〜25%メタノール/0.2%NH4OHで溶出)により精製した。生成物を 含む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテルに溶解し、無水 の塩酸で処理した。生成物1,5−ジメチルトリプタミン塩酸塩(6.08g)を 濾過により黄褐色の固体として単離し、それ以上精製することなく使用した。 1N HCl(50ml)中の、実施例5に記載のように製造したアザラクト ン(1.06g,4.45mmol)及び1,5−ジメチルトリプタミン塩酸塩( 1.00g,4.47mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で還流温度に48時間加 熱した。反応混合物を室温に冷却し、粗製の生成物を濾過により単離した。褐色 の固体をイソプロピルアルコール(3×50ml)で細かく粉砕し、ジエチルエ ーテル(3×50ml)で洗浄した。エタノールからの再結晶により所望の生成 物710mgを塩酸塩として得た。 m/e=340 実施例18 (−)−(S)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(1−ナフタ レニルメチル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール塩酸塩の製造 乾燥キシレン(65ml)中の6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9 H−ピリド[3,4−b]インドール(3.14g,16.9mmol)の攪拌し た溶液に(S)−N,N−ジメチル−N’−(1−tert−ブトキシ−3−メ チル)−2−ブチルホルムアミジン(3.79g,17.7mmol)、次いでシ ョウノウスルホン酸(200mg)を加えた。得られる溶液を還流温度に72時 間加熱した。この溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル 上のフラッシュクロマトグラフィー(1:3:6のトリエチルアミン:酢酸エチ ル:ヘキサンで溶出)により精製した。精製物を含む画分を集め、濃縮して生成 物のホルムアミジン(5.99g)を粘稠な油として得、これはそれ以上精製す ることなく使用した。 攪拌し、冷却(0℃)した、THF(10ml)中の水素化カリウム(829 mg、20.2mmolを25%になるよう油に分散した)の懸濁液に、THF (45ml)中の前工程で製造したホルムアミジン(5.99g,16.8mmo l)を加えた。この混合物にテトラメチルエチレンジアミンを(3.0ml,2 0.2mmol)、次いでクロロメチルメチルエーテル(1.9ml,25.2m mol)を加えた。この混合物をさらに1時間攪拌し水(50ml)で処理した 。この混合物をジエチルエーテルと水の間に分配し、層を分離した。水相をジエ チルエーテル(2×100ml)で抽出し、有機相を集め、炭酸カリウム上で乾 燥し、濃縮して橙色の油として生成物(6.73g)を得、これはそれ以上精製 することなく使用した。 攪拌し、冷却(−78℃)した、乾燥THF(55ml)中の先に製造したホ ルムアミジン(3.36g、8.4mmol)の溶液に、n−BuLi(ヘキサン 中の1.7M溶液5.4ml、9.18mmol)を5分間かけて滴加した。溶液 をさらに−78℃で1時間攪拌し、乾燥THF(10ml)中の1−クロロメチ ルナフタレン(1.62g,9.18mmol)で処理した。溶液をさらに−78 ℃で4時間攪拌し、一晩室温にした。湿潤THF(50ml)を加え溶液を減圧 下で濃縮した。残留物をクロロホルム中に溶解し、水で洗浄した。有機相を炭酸 ナトリウム上で乾燥し濃縮した。粗製の生成物をシリカゲル上のフラッシュクロ マトグラフィー(1:3:6のトリエチルアミン:酢酸エチル:ヘキサンで溶出 )により精製した。生成物を含む画分を集めて濃縮し、生成物(3.48g)を 粘稠な油として得、これはそれ以上精製することなく使用した(m/e=539 )。 攪拌したTHF(30ml)中の、上記で製造したメトキシメチルインドール (3.48g,6.45mmol)の溶液に2N HCl(30ml)を加えた。 混合物を室温で24時間攪拌し、ジエチルエーテルと水の間に分配した。水相を ジエチルエーテル(2×50ml)で逆抽出し、集めた有機相をブラインで洗浄 した後、炭酸ナトリウム上で乾燥して減圧下で濃縮した。残留物をTHF(20 ml)中に溶解し、2N水酸化ナトリウム溶液(6ml)で処理した。2時間後 、反応混合部をクロロホルム(2×100ml)で抽出した。有機相を炭酸ナト リウム上で乾燥し、濃縮して生成物(2.68g)を粘稠な油として得た。(m /e=495) 攪拌し冷却(0℃)したエタノール(100ml)中の、先に製造したホルム アミジン(2.68g,5.41mmol)の溶液に水(12ml)、次いで酢酸 (12ml)及びヒドラジン水和物(22ml)を加えた。反応容器をフリーザ ー(−10℃)に72時間入れた。混合物を室温に温め、減圧下で濃縮した。粗 製の生成物をクロロホルム(300ml)中に溶解し、水(3×50ml)で洗 浄した。有機相を炭酸ナトリウム上で乾燥し、粘稠な油に濃縮した。この油をジ エチルエーテルに溶解し、無水HClで処理した。塩酸塩(1.50g)を濾過 により単離した。エタノールからの再結晶(2回)により、旋光度一定の物質を 得た。キラルHPLCにより、鏡像異性体純度95%ee.以上(m/e=32 6)と確認した。 比旋光度 @589nM=−40.21(ピリジン、C=1) 比旋光度 @365nM=+80.43(ピリジン、C=1) 実施例19 6−メチル−1−[(4−ジメチルアミノナフタレニル)メチル]−1,2,3, 4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール二塩酸塩一水和物 攪拌し、冷却(−78℃)した乾燥THF(150ml)中のメトキシメチル トリフェニルホスホニウムクロリド(10.32g,30.1mmol)の懸濁液 にn−BuLi(1.6M 18.8ml、30.1mmol)溶液を注射器を用い て滴加した。橙色の懸濁液を−78℃で15分間攪拌した。THF(75ml) 中の4−ジメチルアミノ−1−ナフトアルデヒド(5.00g,25.1mmol )を10分間かけてイリドに滴加した。反応混合物を室温まで徐々に温め14時 間攪拌した。塩化アンモニウム飽和溶液(110ml)を加え、混合物をジエチ ルエーテル(3×50ml)で抽出した。有機相を集め、硫酸ナトリウム上で乾 燥し、減圧下で濃縮した。15%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上 のクロマトグラフィーにより、生成物(5.43g)をオレフィンの異性体混合 物として得、これはそれ以上精製することなく使用した。 アセトニトリル(20ml)及び1N HCl溶液(150ml)中の5−メ チルトリプタミン塩酸塩(695mg,3.3mmol)及び1−メトキシ−4 ’−ジメチルアミノ−ベンゾスチレン(1.00g,4.4mmol)の混合物を 還流温度に96時間加熱した後、濃HCl 1mlを加えて4時間加熱した。反 応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム飽和水溶液で中和してクロロホルムで抽 出した。有機相を集め減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフ ィー(2.5%メタノール/クロロホルム/0.2%NH4OHで溶出)に付した 。生成物を含む画分を集め、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、 無水HClで処理した。生成物を濾過により、二塩酸塩一水和物(1.22g) として単離した。 融点=231.3℃ 上記のように本発明の化合物は5−HT1c受容体でのアゴニストの作用の阻止 に有用である。したがって、本発明は哺乳類において5−HT1c受容体をブロッ クする方法も提供し、該方法は5−HT1c受容体のブロックを必要とする哺乳類 に、受容体ブロック用量の本発明化合物を投与することを含んでなる。 本明細書で定義している用語「受容体阻害用量」は、5−HT1c受容体の阻害 を必要とする哺乳動物に投与した後に5−HT1c受容体を阻害するのに必要な化 合物の量を意味する。活性化合物は広い用量範囲にわたって有効である。例えば 、1日当りの用量は、通常、体重1kg当り約0.05〜約250mgの範囲内 となるであろう。成人を治療する場合は、約0.5〜100mg/kgの範囲で 単回投与するかまたは分与することが望ましい。しかし、実際に投与する化合物 の量は、治療される状態、投与される化合物の選択、個々の患者の年齢、体重、 ならびに反応、患者の症状の重症度、および選択した投与経路を含む関連環境に 照らして医師が決定するであろうことは理解されるであろうから、上記の用量範 囲は本発明の範囲をなんら制限することを意図するものではない。本化合物は経 口、経皮、皮下、鼻内、筋肉内、および静脈内経路の様な様々な経路で投与する ことができる。 様々な生理機能が5−HT1c受容体の影響を受ける対象となることが示されて いる。したがって、本発明の化合物を用いて、これらの受容体に関連する哺乳動 物の様々な障害を治療することができる。そのような障害には、睡眠障害、摂食 障害(病的飢餓および肥満を含む)、体温調節障害、性的障害、多動性障害、過 剰な攻撃性、アルコール中毒、不安、強迫神経障害、欝病、恐慌障害、Gill es de la Tourette症候群、片頭痛、およびアルツハイマー病 が含まれる。さらに、5−HT1c受容体の効果は、本発明の化合物が痛覚を軽減 するのに有用となりうることを示唆している。したがって、本発明は既述の障害 を治療し、痛覚を軽減するための方法をも提供する。 本発明の化合物を用いて治療することができるより特定の障害の例には以下の 物が含まれるがこれらには制限されない:(括弧内の数字はDSM−III−R 分類コードを示す)注意欠損多動性障害(314.01)、行為障害(312. 20、312.00、312.90)、アルツハイマー型の原発性変性性痴呆症 (高齢で発症)(290.30、290.20、290.21、290.00) 、アルツハイマー型の原発性変性性痴呆症(高齢となる前に発症)(290.1 1、290.12、290.13、290.10)、アルコール離脱性せん妄( 291.00)、アルコール性幻覚症(291.30)、アルコール、アルコー ル中 毒関連痴呆症(291.20)、大麻、妄想障害(292.11)、コカイン、 中毒(305.60)、幻覚剤、気分障害(292.84)、ニコチン、離脱( 292.00)、フェンシクリジンまたは同様に作用するアリールシクロヘキシ ルアミン、中毒(305.90)、他の精神活性物質、中毒(305.90)、 せん妄(293.00)、痴呆(294.10)、器質妄想障害(293.81 )、器質幻覚症(293.82)、器質気分障害(293.83)、器質不安障 害(294.80)、器質人格障害(310.10)、器質精神障害(294. 80)、精神分裂症、緊張性(295.21、295.22、295.23、2 95.24、295.25、295.20)、精神分裂症、分裂性(295.1 1、295.12、295.13、295.14、295.15、295.00 )、精神分裂症、誇大妄想性(295.31、295.32、295.33、2 95.34、295.35、295.00)、精神分裂症、画一性(295.9 1、295.92、295.93、295.94、295.95、295.00 )、精神分裂症、後遺症性(295.61、295.62、295.63、29 5.64、295.65、295.60)、妄想(誇大妄想障害)(297.1 0)、精神分裂型障害(295.40)、分裂情動障害(295.70)、誘発 精神障害(297.30)、両極性障害、混合型(296.61、296.62 、296.63、296.64、296.65、296.66、296.60) 、両極性障害、そう病性(296.41、296.42、296.43、296 .44、296.45、296.46、296.40)、両極性障害、欝病性( 296.51、296.52、296.53、296.54、296.55、2 96.56、296.50)、重症欝病、単発性(296.21、296.22 、296.23、296.24、296.25、296.26、296.20) 、重症欝病、再発性(296.31、296.32、269.33、296.3 4、296.35、296.36、296.30)、強発神経障害(300.3 0)、外傷後ストレス障害(309.89)、全身性不安障害(300.02) 、心気症(300.07)、身体化障害(300.81)、男性勃起障害(30 2.72)、間欠性爆発性障害(312.34)、刺激調節障害(312.39 )、誇大妄想(30 1.00)、分裂病質(301.20)、精神分裂病型(301.22)、反社 会的(301.70)、および境界性(301.83)。 本発明の特に予期しない態様として、5−HT1c受容体に対する選択的リガン ドを提供する。一般的に5−HT1c受容体に対する高親和性を有する化合物は、 5−HT2受容体とも交差反応する。本発明において、5−HT1c受容体におけ るアゴニストの効果を阻害するために既述した割合で本発明の化合物を用いるこ とによって、5−HT1c受容体を選択的に調節することができる。この選択的親 和性によって、副作用のより少ない治療法を提供することができ、また、治療薬 の開発がいっそう促されるであろう。 本発明の化合物は、本化合物の5−HT1c受容体に対する結合親和性を測定す る5−HT1c受容体結合アッセイにおいて、優れた活性を示すことがわかってい る。逆に、選択的5−HT1c活性を有する化合物は5−HT2受容体に対して低 い親和性を示した。したがって、本化合物の5−HT2親和性について試験し、 選択的5−HT1c効果が証明された。本アッセイは以下の方法によって実施した 。 5−HT1c選択的化合物は、以下の生物学的アッセイ法を用いて確認すること ができる。5−HT1c受容体に対する選択的な親和性を有する化合物は、5−H T1c受容体アッセイにおいて低いIC50を示し、5−HT2受容体アッセイにお いてより高いIC50を示す。表II(下記)に示すように、実施例3、4、5、 7、10、13、15、および16において製造される化合物は特に5−HT1c 選択的である。 I.生物学的試薬の製造 ウシ脳を屠殺直後に取り出し、脈絡膜叢を氷上で解剖する。体重125〜15 0gの雄のSprague−Dawley系ラット(Harlan Indus tries,Cumberland,IN)を断頭により屠殺する。各々の脳を 速やかに取り出し、大脳皮質を氷上で解剖する。組織を0.32モル/Lショ糖 9倍容中でホモゲナイズし、1000×gで10分間遠心する。上清を1700 0×gで20分間遠心する。沈さを50mMトリス−HCl(pH7.4)10 0倍容に浮遊し、37℃で10分間インキュベートし、50000×g、10分 間遠心した。また、この工程は3回繰り返した。最後の沈さを−70℃で凍結し 、2週間以内に使用した。沈さを生理緩衝液を加えて元に戻して使用した。 11.アッセイ法 5−HT1cおよび5−HT2受容体の放射性リガンド結合アッセイは、既述の 方法に従って実施した。本アッセイは、Hoyer Dの、Functiona l correlates of serotonin 5−HT1 reco gnition sites,J.Receptor Res 8,59−81 (1988)、およびHoyer D,Engel G,Kalkman HO の、 Molecular pharmacology of 5−HT1 a nd 5−HT2 recogintion sites in rat an d pig brain membrans:Radioligand bin ding studies with [3H]5−HT,[3H]8−OH−D PAT,(−)[125I]iodocyanopindolol,[3H]mes ulergine and [3H]ketasetin,Eur.J.Pha rmacol.118,13−23(1985)、の記載に従って行うことがで きる。 試験化合物濃度を増加させる5−HT1c受容体アッセイにおいては、50mM トリスHCl緩衝液(pH7.4)およびトリチウム化メスラジン(2.0nM )(3Hリガンド)を室温でポリスチレンチューブ中にて混合した。37℃で2 0分間プレインキュベートした再浮遊した脈絡膜叢組織を加えることにより反応 を開始した。反応混合物を37℃水浴中で15分間インキュベートした。 試験化合物濃度を増加させる5−HT2受容体アッセイにおいては、50mM トリスHCl緩衝液(pH7.4)およびトリチウム化ケタンセリン(1nM) (3Hリガンド)を室温でポリスチレンチューブ中にて混合した。37℃で20 分間プレインキュベートした再浮遊した大脳皮質組織を加えることにより反応を 開始した。反応混合物を37℃水浴中で30分間インキュベートした。 多くの化合物をスクリーニングし、5−HT1cアッセイにおいて本発明の化 合物が予期しない高い効力を示したため、既述のアッセイを一部変更した。本ア ッセイにおける試験化合物の濃度範囲を[0.1〜1000(nM)]から[0 .1〜100(nM)]に変更し、試薬の使用および分析時間を最適化した。表 IIにおいて100nMより大きいIC50値が増大したため、本アッセイの試験 化合物の濃度範囲を変更した。 予めトリス緩衝液(pH7.4)に浸したWhatman GF/Bガラスフ ィルターを通す急速濾過、(Brandel Cell Harvestor) により反応を終了した。次いでこのフィルターを冷トリス緩衝液(pH7.4) 5mlで2回洗浄した。洗浄したフィルターをシンチレーションバイアル中に入 れ、RedySolv、(Brandel)を加え、試料をSearle D− 300 βカウンターでカウントした。いくつかの例におけるトリプリケートの 実験測定値について平均および標準誤差統計値を計算した。3つまたそれ以上の 別々の測定値から平均値を求めた。反応混合物のインキュベーション時間は37 ℃で15分間であった。 放射性リガンドの結合を50%阻害する濃度(IC50)およびHill係数を コンピューター支援回帰分析によって求めた。5−HT1cおよび5−HT2結合 アッセイにおける本発明の化合物の評価の結果を以下の表IIに示す。表中、1 列目は評価した化合物の実施例番号、2列目および3列目はそれぞれ5−HT1c および5−HT2受容体のIC50(nM)値である。 本発明のある化合物およびトリプタミン様中間生成物が5−HT2B受容体を調 節するために有用である。5−HT2B受容体の結合に最も有用な化合物は以下の 方法を用いて確認することができる。 II.5−HT2Bの放射性リガンド結合試験: 形質転換細胞からの膜の調製。 クローン化ラット5−HT2B受容体を発現している浮遊細胞を、4℃、2200 ×gで15分間遠心して回収した。Kusar,J.D.、D.L.Nelso n、D.B.Wainscott、M.L.Cohen、およびM.baezの 、Mol.Pharmacol.42:549−557(1992)。結合アッ セ イのための膜は、沈さを50mMトリスHCl(pH7.4)中でボルテキシン グして調製した(細胞数0.5×109個/30ml)。次に、組織浮遊液を4 ℃、39800×gで10分間遠心した。この手順を繰り返して合計3回洗浄し 、1回目と2回目の洗浄の間に37℃で10分間のインキュベーションを行った 。最終沈さを、67mMトリスHCl(pH7.4)中で(低レベルおよび比較 的高レベルの5−HT2B受容体を発現する細胞ごとに最初の細胞数がそれぞれ2 0〜40および12.5×106個/mlで)、Tissumizer(Tek mar,Cincinnati,OH)(15秒、65にセット)を用いてホモ ゲナイズした。 [3H]5−HT結合試験。結合アッセイは、Biomek 1000(Be ckman Insruments,Fullerton,CA)を用いて自動 化し、全量0.8ml中でトリプリケートで実施した。膜浮遊液200μl(0 .04−0.27mg蛋白)および薬剤希釈水溶液200μlを、[3H]5− HT、パージリン、CaCl2、およびL−アスコルビン酸を含む67mMトリ スHCl(pH7.4)400μlに加えた。パージリン、CaCl2、および L−アスコルビン酸の最終濃度はそれぞれ10μM、3mM、および0.1%で あった。チューブを37℃で15分間または0℃で2時間インキュベートし(こ れらの2つの条件において結合平衡を確認した)、次いで0.5%ポリエチレン イミンに予め浸し、氷冷50mMトリスHCl(pH7.4)で予め冷却したW hatman GF/Bフイルターを通すBrandel cell harv ester(Model MB−48R;Brandel,Gaithersb urg,MD)を用いて速やかに濾過した。次に、フィルターを、氷冷50mM トリスHCl(pH7.4)1mlを用いて速やかに4回洗浄した。フィルター 上に捕捉された[3H]5−HTの量を液体シンチレーション分光測定法(Re ady Protein and Beckman LS 6000IC,Be ckman Instruments,Fullerton,CA)により測定 した。飽和試験では、結合した放射能を遠心によって分離した平行飽和試験の上 清を試料として、活性実際の遊離放射性リガンド濃度を測定した。飽和試験では 、0. 02〜5nMおよび0.6nM〜63nMの範囲の濃度の[3H]5−HTをそ れそれ0℃および37℃でインキュベートした。5−HT10μMまたは1−ナ フチルピペラジン(1−NP)10μMを非特異的結合として定義した。競合試 験では、6〜12濃度の置換薬剤を用い、6log単位の範囲とし、[3H]5 −HTの最終濃度は2nMであった。蛋白質はウシ血清アルブミンを標準に用い てBradfordの方法により測定した。Bradford,M.M.の、A nal.Biochem.72:248−254(1976)。 統計分析: 飽和アッセイからのKd値およびBmax値を、部分F検定を用いて1部位または 2部位結合モデルに最も適合するように決定した。De Lean、A.A.H ancock、およびR.J.Lefkowitzの、Mol.Pharmac ol.21:5−16(1981)。以下の方程式を1部位結合モデル、 [式中、結合=[3H]5−HT特異的結合量、Bmax=最大結合部位数、Kd= 平衡解離定数、および[L]=遊離の[3H]5−HT濃度]、 または2部位結合モデル、 [式中、結合=[3H]5−HT特異的結合量、Bmax1=高親和性結合部位の最 大数、Bmax2=低親和性結合部位の最大数、Kd1=高親和性部位の平衡解離定数 、Kd2=低親和性部位の平衡解離定数、および[L]=遊離の[3H]5−HT 濃度]を用いた。4パラメーターロジスティック方程式の非線形回帰分析(Sy s tat,Systat Inc,Evanston,IL)によって、競合アッ セイからのIC50値、IP3標準曲線の結合パラメーター、およびIP3アッセイ からのEC50値およびEmax値を検討した。De Lean,A.、A.A.H ancock、およびR.J.Lefkowitzの、Mol.Pharmac ol.21:5−16(1981)。Cheng−Prusoff方程式を用い て、IC50値をKi値に変換した。Cheng,Y.およびW.H.Pruso ffの、Biochem.Pharmacol.22:3099−3108(1 973)。 III.インビトロ5−HT2Bアッセイ法: 雄のWisterラット(150〜375g;Laboratory Sup ply,Indianapolis,IN)を頚椎脱臼により屠殺し、インビト ロ実験用に胃底部の縦方向の切片を作製した。1匹のラット胃底部から4つの切 片を得た。抜き取った頚静脈の輪状切片は、Hookerの、Blood Ve ssels 14:1(1977)およびCohen,M.L.の、J.Pha rmacol.Exp.Ther.227:327(1983)の記載に従って 調製した。組織を以下の組成(mモル濃度)の変法Krebs溶液10mLを含 む器官浴中にマウントした:NaCl、118.2;KCl、4.6;CaCl2 ・H2O、1.6;KH2PO4、1.2;MgSO4、1.2;デキストロース 、10.0;およびNaHCO3、24.8。組織浴溶液を37℃に維持し、9 5%O2および5%CO2で平衡化した。組織を最適静止力(4g)下に置いて約 1時間平衡化し、次いで試験化合物にばく露した。Statham UC−3ト ランスデューサーを備えたBeckman Dynographで、等尺収縮を 力(g)の変化として記録した。 見かけのアンタゴニスト解離定数の決定: 前の濃度を15〜20分毎に洗い流して段階的に濃度を上昇させることにより 、胃底部におけるセロトニンの非蓄積性の収縮濃度反応曲線と頸静脈における蓄 積性の濃度反応曲線を求めた。各アゴニスト濃度に約2分間組織を接触させ、各 化 合物濃度に対する最大反応を測定した。最大収縮の半分の収縮を生じるアゴニス トの濃度としてED50値を求めた。対照の反応を求め、組織を適切な濃度の緩衝 液またはアンタゴニストと1時間インキュベートした。次いで、アンタゴニスト の存在下でセロトニンに対する反応を反復した。濃度反応では、組織当り1アゴ ニストおよび1アンタゴニスト濃度のみを用いた。一般に、緩衝液処理の存在下 において、続くアゴニスト反応は変化しなかった(平均用量比は1.28±0. 21)。 見かけのアンタゴニスト解離定数(KB)は、以下の方程式に従ってアンタゴ ニストの各濃度ごとに求めた: KB=[B]/(用量比−1) [式中、[B]はアンタゴニストの濃度であり、用量比はアンタゴニストの存在 下におけるアゴニストのED50を対照のED50で割ったものである]。一般に、 アンタゴニストの存在下において、濃度反応曲線の平行なシフトが生じた。結果 をKBの負の対数(すなわち、−logKB)で示した。計算は既知の方法を用い て完了した。Zaborowsky,B.R.の、J.Pharmacol.M ethods 4:4165(1980)。 5HT2B受容体に対する活性を有する化合物は、5HT2B受容体の変調に関連 する障害を治療するために有用である。5HT2Bアンタゴニスト活性を有する化 合物は結腸における痙性を低下させる。これらの化合物は過敏性腸症候群および 過敏性腸症候群関連症状を含む機能的腸障害の治療において有用である。そのよ うな化合物の鎮痙効果は、機能的腸障害に関連する腹痛を低下させることができ る。 本明細書中で用いている用語「機能的腸障害」は、(1)腹痛および/または (2)排便障害(緊急、力み、不完全な排便感、便の形状変化[堅さ]、ならび に排便頻度/タイミングの変化)および/または(3)腹部の膨満(膨張)によ って発現する機能的胃腸障害を表す。用語「機能的腸障害」には、過敏性用症候 群、運動機能亢進、イクラシア(ichlasia)、高緊張性下部食道括約筋 、タキガストリア(tachygastria)、便秘、過敏性腸症候群関連性 の運 動機能亢進が含まれるが、これには制限されない。 5HT2A受容体に対する活性が証明された化合物は、5HT2A受容体の変調が 関与する非健康状態の治療または予防に利用することができる。そのような状態 の例には、高血圧、睡眠障害、幻覚誘発活性、精神病、不安、欝病、体温調節、 気分障害、および低血圧が含まれる。Leonard,B.E.の、Inter national Clinical Psychopharmacology ,7,13−21(1992)。 本発明の化合物は如何なる製剤化も行うことなく直接投与しうるが、本化合物 は医薬的に許容される賦形剤および本発明の少なくとも1種類の化合物を含む医 薬製剤の形で使用することが好ましい。そのような組成物は、本発明の化合物を 約0.1重量%〜約90.0重量%を含む。本発明は、本発明の化合物とその医 薬的に許容される賦形剤を含む医薬製剤をも提供する。 本発明の当該組成物を製造するにあたっては、通常、活性成分を担体となりう る賦形剤もしくは希釈剤と混合するか、担体で希釈するか、またはカプセル、サ シェー、紙、もしくは他の容器の形状をとりうるような担体内に封入する。担体 を希釈剤として用いる場合は、担体は活性成分のビークル、賦形剤、もしくは媒 質として作用する固形物、半固形物、または液体物質でありうる。したがって、 本組成物は、錠剤、丸剤、粉末剤、口中剤、サシェー剤、カシェー剤、エリキシ ル剤、乳剤、溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、エアゾル剤(固形としてか、または 液体媒質中で)、および軟ならびに硬ゼラチンカプセル剤の形をとりうる。 本発明の化合物は、所望により経皮的な送達が可能である。経皮浸透増強剤お よびパッチなどを含む送達システムは当業者によく知られている。 適切な担体、賦形剤、および希釈剤の例には、乳糖、デキストロース、ショ糖 、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、 アルギネート、ケイ酸カルシウム、微晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、 セルロース、トラガカント、ゼラチン、シロップ、メチルセルロース、メチル− ならびにプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム 、水、および鉱油が含まれる。本製剤には湿潤剤、乳化剤ならびに懸濁化剤、防 腐 剤、甘味料、または香料も含まれる。本発明の製剤は、当該分野でよく知られた 方法を用いて患者に投与した後に、活性成分が速やかにか、持続的に、または遅 れて放出される様に製剤化することができる。 本発明の化合物は、知られた経皮送達システムおよび賦形剤を用いて経皮的に 送達することができる。最も好ましくは、本発明の化合物はプロピレングリコー ル、ポリエチレングリコールモノラウレート、ならびにアザシクロアルカン−2 −オン(これらには制限されない)を含む浸透増強剤と混合し、パッチまたは同 様の送達システムの中に組み込まれる。さらに所望により、経皮製剤にゲル化剤 、乳化剤、および緩衝剤を含む賦形剤を加えることができる。 経口投与では、典型的には本発明の化合物を担体ならびに希釈剤と混合し、錠 剤の中に成形するか、またはゼラチンカプセルに封入することができる。 好ましくは本組成物は、各用量に約0.1〜約500mgまたはそれ以上の 、通常は約5〜約300mgの活性成分を含有する単位剤形に製剤化することが できる。用語「単位剤形」は、各単位に所望の治療効果が得られるように計算に より予め決定した量の活性成分と適切な医薬的担体とを含有するヒト対象および 他の哺乳動物のための単位用量として適切な物理的に分離した単位を表す。 本発明の操作をより完全に例示するために、以下の製剤例を示す。本製剤例は 単に例示であって本発明の範囲を制限することを意図するものではない。本製剤 には、本発明のいかなる化合物も活性化合物として用いることができる。 製剤例1 以下の成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造する: 上記成分を混合し、460mg量で硬ゼラチンカプセルに充填する。 製剤例2 以下のようにそれぞれ活性成分20mgを含有するカプセル剤を製造する: 活性成分、セルロース、デンプン、およびステアリン酸マグネシウムを混合し 、No.45メッシュU.S.のふるいを通し、硬ゼラチンカプセルに充填する 。 製剤例3 以下のようにそれそれ活性成分100mgを含有するカプセル剤を製造する: 上記成分を完全に混合し、空のゼラチンカプセルに充填する。 製剤例4 以下のようにそれぞれ活性成分10mgを含有する錠剤を製造する: 活性成分、デンプン、およびセルロースをNo.45メッシュU.S.のふる いに通し、完全に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液と得られた粉末を混合 し、No.14メッシュU.S.のふるいを通す。そのようにして生成した顆粒 を50℃〜60℃で乾燥し、No.18メッシュU.S.のふるいを通す。この 顆粒に、予めNo.60メッシュU.S.のふるいを通したカルボキシメチルナ トリウムデンプン、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを加えて混合し、 打錠器で圧縮して重量100mgの錠剤を製造する。 製剤例5 以下の活性成分を用いて錠剤を製造することができる: 成分を混合し、圧縮して重量各665mgの錠剤を形成する。 製剤例6 以下のごとく各用量5ml当り活性成分5mgを含有する懸濁液を製造する: 活性成分をNo.45メッシュU.S.のふるいに通し、カルボキシメチルナ トリウムセルロースおよびシロップと混合し、滑らかなペーストを形成する。安 息香酸溶液、香料、および着色料をいくらかの水で希釈し、攪拌しながらペース トに加える。次いで十分量の水を加え、所要量とする。 製剤例7 以下の成分を含有するエアゾル溶液を製造する: 活性化合物をメタノールと混合し、この混合物をプロペラント22の一部に加 え、−30℃に冷却し、充填器に移す。次いで所要量をステンレススチール製容 器に供給し、プロペラントの残量でさらに希釈する。次いで、この容器にバルブ 装置を装着する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,UZ,VN (72)発明者 エブラード、デボラ・アン アメリカ合衆国46254インディアナ州イン ディアナポリス市、エアリ・レーン4639番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、R1は水素またはC1−C3アルキルであり、 R2は水素またはC1−C6アルキルであり、 R3は水素またはC1−C3アルキルであり、 R4は2環式基または置換2環式基であり、 Aは、 (式中、R6およびR7は独立して、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニ ル、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルケニル、COR5 、C1−C10アルカノイル、CO25'、(C1−C6mアルキルアミノ、NO2、 −SR5、またはOR5である(mは1または2であり、R5は独立して、水素ま たはC1−C4アルキルであり、R5'はC1−C4アルキルである)、 R8は独立して、R6基、置換C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルキ ル、C3−C8シクロアルキル−(C1−C3)アルキル、C5−C8シクロアルケニ ル、置換C5−C8シクロアルケニル、C5−C8シクロアルケニル−(C1−C3) アルキル、C7−C16アリールアルキルからなる群から選ばれる。またはR6およ びR7は基Aの炭素原子と一緒になって、5−から8−員の炭素環を形成してい てもよい) からなる群から選ばれる] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物。 2.R1が水素である請求項1に記載の化合物。 3.R3が水素またはメチルである請求項2に記載の化合物。 4.R2が水素またはメチルである請求項3に記載の化合物。 5.Aが、R6およびR7が独立して、水素、C1−C5アルキル、およびハロゲ ン化物からなる群から選ばれ、R8が独立して、水素、C1−C5アルキル、ハロ ゲン化物、C5−C8シクロアルキル、またはフェニルからなる群から選ばれる、 式IVで示される基である請求項4に記載の化合物。 6.R6がC1−C5アルキルまたはハロゲン化物であり、R7およびR8が独立 して水素、ハロゲン化物、またはC1−C5アルキルである請求項5に記載の化合 物。 7.R4がナフチルまたは置換ナフチルである請求項5に記載の化合物。 8.R4が、ナフチル置換基がジアルキルアミノまたはモノアルキルアミノか らなる群から選ばれる置換ナフチルである、請求項5に記載の化合物。 9.R4が、ナフチル置換基がジアルキルアミノである置換ナフチルである、 請求項8に記載の化合物。 10.R4が、ナフチル置換基がジメチルアミノである置換ナフチルである、 請求項9に記載の化合物。 11.Aが式(III)で示される基である請求項3に記載の化合物。 12.R1が水素であり、R2が水素またはメチルであり、R3が水素であり、 R4がジアルキルアミノ置換ナフチルであり、Aが、R6が水素であり、R7が水 素またはメチルであり、R8がC1−C4アルキル、Br、もしくはFである、式 (IV)で示される基である、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容 される塩もしくは溶媒和物。 13.請求項1に記載の化合物の実質的に純粋な立体異性体。 14.実質的に純粋な(−)エナンチオマーである請求項1に記載の化合物。 15.6−(1,1−ジメチルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1 −(1−ナフタレニルメチル)−9H−ピリド[3,4b]インドール、 6−(1−メチルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−(1−ナフタ レニルメチル)−9H−ピリド[3,4b]インドール、 6−メチル−1−(1−ナフタレニル−1−エチル)−1,2,3,4−テトラ ヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール、 6−(1,1−ジメチルエチル)−1−(1−ナフタレニル−1−エチル)−1 ,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール、 7,8,9,10−テトラヒドロ−10−(1−(2−ジメチルアミノナフチレ ニル)−メチル)−11H−ベンゾ[g]−ピリド[3,4−b]インドール、 6−メチルオキシ−1−(2−メチルアミノナフタレニル)−1−エチル)−1 ,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール、 6−(1,1−ジメチルエチル)−1−(1−(3−ジエチルアミノナフタレニ ル)−1−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4− b]インドール、および 6−メチル−1−[(4−ジメチルアミノナフタレニル)−メチル]−1,2, 3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドールからなる群から 選ばれる請求項1に記載の化合物。 16.(−)−(S)−6−メチル−1−[(4−ジメチルアミノナフタレニ ル)−メチル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b] インドール、 (−)−(S)−6−メチル−1−(1−ナフタレニル−1−エチル)−1,2 ,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール、 (−)−(S)−6−(1,1−ジメチルエチル)−1−(1−ナフタレニル −1−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b] インドール、および (−)−(S)−6−(1,1−ジメチルエチル)−1,2,3,4−テトラヒ ドロ−1−(1−ナフタレニルメチル)−9H−ピリド[3,4−b]インドー ルからなる群から選ばれる請求項15に記載の化合物。 17.請求項1に記載の化合物と1つまたはそれ以上の医薬的に許容される賦 形剤とを含有する医薬製剤。 18.5HT1c変調が関与する非健康状態にあるか、またはその様な非健康状 態になりやすい哺乳動物を治療するための方法であって、式(I): [式中、R1は水素またはC1−C3アルキルであり、 R2は水素またはC1−C6アルキルであり、 R3は水素またはC1−C3アルキルてあり、 R4は2環式基または置換2環式基であり、 Aは、 (式中、R6およびR7は独立して、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニ ル、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルケニル、COR5 、C1−C10アルカノイル、CO25'、(C1−C6mアルキルアミノ、NO2、 −SR5、またはOR5である(mは1または2であり、R5は独立して、水素ま たはC1−C4アルキルであり、R5'はC1−C4アルキルである)、 R8は独立して、R6基、置換C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルキ ル、C3−C8シクロアルキル−(C1−C3)アルキル、C5−C8シクロアルケニ ル、置換C5−C8シクロアルケニル、C5−C8シクロアルケニル−(C1−C3) アルキル、C7−C16アリールアルキルからなる群から選ばれる。または R6およびR7は基Aの炭素原子と一緒になって、5−から8−員の炭素環を形 成していてもよい) からなる群から選ばれる] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物の有効量を 当該動物に投与することを特徴とする方法。 19.精神分裂病、精神分裂病型疾患、分裂情動障害、もしくは急性そう病に り患するか、またはり患しやすい哺乳動物を治療するために、式(I)の化合物 の有効量を当該哺乳動物に投与することを特徴とする請求項18に記載の方法。 20.摂食障害にり患するか、またはり患しやすい哺乳動物を治療するために 、 式(I)の化合物の有効量を当該哺乳動物に投与することを特徴とする請求項1 8に記載の方法。 21.ヒトにおける喫煙の欲求を抑制するために、式(I)の化合物の、喫煙 の欲求を軽減させるために有効な量を、当該抑制を必要とするかまたは望むヒト に投与することを特徴とする請求項18に記載の方法。 22.睡眠障害にり患するか、またはり患しやすい哺乳動物を治療するために 、式(I)の化合物の有効量を当該哺乳動物に投与することを特徴とする請求項 18に記載の方法。 23.哺乳動物における痛覚を軽減するために、式(I)の化合物の、痛覚を 軽減するのに有効な量を、そのような軽減を必要とするかまたは望む哺乳動物に 投与することを特徴とする請求項18に記載の方法。 24.アルツハイマー病にり患するか、またはり患しやすい哺乳動物を治療す るために、式(I)の化合物の有効量を当該哺乳動物に投与することを特徴とす る請求項18に記載の方法。 25.精神的抑欝にり患するか、またはり患しやすい哺乳動物を治療するため に、式(I)の化合物の有効量を当該哺乳動物に投与することを特徴とする請求 項18に記載の方法。 26.中枢神経系の傷害を受けた哺乳動物を治療するために、式(I)の化合 物の有効量を当該哺乳動物に投与することを特徴とする請求項18に記載の方法 。 27.式(I)の5−HT1c選択的化合物の受容体結合用量を、5−HT1c受 容体の選択的結合を必要とする哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物に おける5−HT1c受容体と選択的に結合するための請求項18に記載の方法。 28.式(VI): [式中、R1は水素またはC1−C3アルキルであり、 R2は水素であり、 R3は水素またはC1−C3アルキルであり、 R4は2環式基または置換2環式基であり、 Aは、 (式中、R6およびR7は独立して、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニ ル、ハロ、ハロ(C1−C6)アルキル、ハロ(C1−C6)アルケニル、COR5 、C1−C10アルカノイル、CO25'、(C1−C6mアルキルアミノ、NO2、 −SR5、またはOR5である(mは1または2であり、R5は独立して、水素ま たはC1−C4アルキルであり、R5'はC1−C4アルキルである)、 R8は独立して、R6基、置換C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルキ ル、C3−C8シクロアルキル−(C1−C3)アルキル、C5−C8シクロアルケニ ル、置換C5−C8シクロアルケニル、C5−C8シクロアルケニル−(C1−C3) アルキル、C7−C16アリールアルキルからなる群から選ばれる。またはR6およ びR7は基Aの炭素原子と一緒になって、5−から8−員の炭素環を形成してい てもよい) からなる群から選ばれる] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物の製造法で あって、プロトン酸の存在下で式(VII): て示される化合物を式(VIII): で示されるラクトンと接触させることを特徴とする方法。
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