JPH08509145A - 吸引細胞学装置、キット及び方法 - Google Patents

吸引細胞学装置、キット及び方法

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JPH08509145A JP6523558A JP52355894A JPH08509145A JP H08509145 A JPH08509145 A JP H08509145A JP 6523558 A JP6523558 A JP 6523558A JP 52355894 A JP52355894 A JP 52355894A JP H08509145 A JPH08509145 A JP H08509145A
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トレヴァー ジェイ ポールズ
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Abstract

(57)【要約】 細い針吸引細胞学のための注射器用の吸引針は、遠位端(13)及び近位端(14)を有する剛体の細長いチューブ部材(12)を備える。遠位端(13)は、鋭利な針頭をなすように形成される。チューブ部材は、遠位端から近位端まで貫通する孔(16)を有する。本体(21)は、チューブ部材の近位端に固着され、チューブ部材の孔に連通するチャンバ(26)を形成する。チャンバ(26)は、チューブ部材の孔に達する、傾斜してとぎれない側壁によって形成される。本体は、注射器を受け入れかつ注射器とチャンバとの間の連通を達成するための取付け部品(216)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 吸引細胞学装置、キット及び方法 この出願は、1993年4月20日に出願された出願番号08/049,99 8号の一部継続出願である。 本発明は、吸引針、吸引針用の注射器、それを有する装置、及び、細い針吸引 細胞学用キットに関する。 細い針吸引細胞学は、これまで、標準の10ミリリットル注射器に取付けられ た標準の23ゲージ静脈注射針を利用する癌の診断のための標準技術として利用 されてきた。このような技術では、静脈注射針は、皮膚から腫瘍に突き通される 。注射器の筒は、針に取り付けられている間、針が3又は4回腫瘍に突き通され るとき、3又は4ミリリットル抜き出される。この手順により、針に遊離細胞が 入り、少量の組織液体を吸い込むと共に、いくらかの同時発生したこぼれものが 注射器ノズル内に吸い上げらる。次いで、針を腫瘍から取り外し、注射器から外 す。次いで、空気を注射器の中に吸い込む。針を再び取付け、注射器の操作によ って針内の細胞を含む少量の液体を針の外に押し出し、顕微鏡のスライドに吹き つける。次いで、少量の液体を他のスライドに当ててこすり、両スライドに薄膜 を生じさせ、次いで、この薄膜を空気乾燥して、適当に染色する。典型的には、 しこりの正確な分析は、専門家によって、これらのスライドの顕微鏡検査で行わ れる。このような手順では、標準の23ゲージ針を用いると、しばしば吸引物質 が針の体積を超え、試料は注射器に連結された針のソケットに入り、部分的にソ ケットに入ったままになり、試料のスライドへのしぼり出しを妨げることがわか った。また、多くの場合、このようにして得られた試料は、明確な診断をなすに は不適当であることがわかった。さらに、細胞の蛋白質を検出するための最近開 発された免疫細胞化学技術は、増殖特質、及び、治療法に対する予知、及び、起 こりそうな反応を予言するための細胞学組織標本に用いるのがよい。これらの技 術は、標準の吸引器具を用いて現在得られるものより、より多数の細胞を必要と する。 このような標準の静脈注射針を利用しても、患者の約60乃至70%の免疫細胞 化学の利用にのみ十分な5,000乃至10,000程度のものを得るのが可能 であるにすぎない。従って、針の外部寸法を増さずに、より大きい細胞試料を得 るのが可能になる新しい改良された吸引針が必要である。さらに加えて、このよ うな吸引針と共に用いられる注射器は、このような吸引手順中に用いるのが困難 であることがわかった。従って、また、改良された吸引針用の新しくかつ改良さ れた注射器が必要である。 一般に、吸引針、吸引針用の注射器、それを有する装置、及び、細い針吸引細 胞学用キットを提供することが、本発明の目的である。 本発明の他の目的は、針の外径を増さずに、より大きい細胞試料を得ることが できる、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、細胞の損傷を最小にするために、なめらかな研磨表面を 針に設けた、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、吸引された細胞が吸引針に入ったままにならない、上述 の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、患者の不快をできるだけ少なくするように小寸法で作ら れた、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、腫瘍周りの出血及び損傷を最小にしかつ腫瘍の元のまま の状態を乱すのを阻止するような大きさの、上述の特徴の吸引針を提供すること である。 本発明の他の目的は、皮膚の軟らかい組織及び腫瘍を貫入するのに必要な円柱 強度を有する、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、たやすく製造することができる、上述の特徴の吸引針を 提供することである。 本発明の他の目的は、免疫細胞化学技術用の十分な細胞懸濁液を準備する、よ り大きい細胞試料を与える、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、操作が容易な吸引針と共に利用することができる注射器 を提供することである。 本発明の他の目的は、注射器を吸引針から取りはずさないで、空気を注射器に 導き入れることができる、上述の特徴の注射器を提供することである。 本発明の他の目的は、吸引針用真空を足操作機構によって生じさせる、上述の 特徴の装置を提供することである。 本発明の他の目的は、脈動真空を細胞の機械的運動を生じさせるために利用す る、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、吸引針を機械的に振動させる、上述の特徴の装置を提供 することである。 本発明の他の目的は、一方が1つの内腔を通して例えば塩水溶液を導き入れる ためで、他方が真空を生じさせるための複式内腔が針に設けられた、上述の特徴 の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、吸引針と、吸引針用の注射器と、化学的に構成された媒 質とを有するキットを備え、該キットが細い針吸引細胞学を用いる癌スクリーニ ング操作に必要なすべてのものをもたらす、上述の特徴のキットを提供すること である。 本発明の追加の目的及び特徴は、好ましい実施の形態を添付図面について詳細 に述べた以下の説明から明白になるであろう。 図1は、本発明を実施する吸引針の側面断面図である。 図2は、図1の線2−2における断面図である。 図3は、図1に示す吸引針に取付けられた本発明を実施する注射器の側面断面 図である。 図4は、図3の線4−4における断面図である。 図5は、図3の線5−5における断面図である。 図6は、図3の線6−6における側面図である。 図7は、本発明を実施するキットの平面図である。 図8は、細い針吸引細胞学用の本発明を実施する足操作装置の略図である。 図9は、脈動真空を利用する細い針吸引細胞学用の本発明を実施する足操作装 置の他の実施の形態の略図である。 図10は、図9に示す本発明の実施の形態で利用する脈動真空の振幅及び周波 数を示すグラフである。 図11は、針を振動させる機械的手段を備えた、本発明を実施する装置の他の 実施の形態である。 図12は、図11の線12−12における断面図である。 図13は、吸引針を機械的に振動させる、図11に示す装置の他の実施の形態 を示す側面図である。 図14は、複式内腔を有する、本発明を実施する吸引針の他の実施の形態を示 す側面断面図である。 図15は、図14の線15−15における断面図である。 図15A、図15B、図15C及び図15Dは、吸引針の2つの内腔の変形例 の実施の形態を示すこと以外は、図15と同様な断面図である。 図16は、本発明の他の実施の形態を示す部分的に断面図である側面図である 。 図17は、本発明の吸引針の他の実施の形態を実施する針の遠位端の側面図で ある。 一般に、細い針吸引細胞学に使用する注射器用の本発明を実施する吸引針は、 遠位端及び近位端を有する剛体の細長いチューブ部材を備える。遠位端は、鋭利 な針頭をなすように形成される。チューブ部材は、遠位端から近位端まで貫通す る孔を有する。本体はチューブ部材の近位端に固着され、チューブ部材の孔に通 じるチャンバを形成する。チャンバは、チューブ部材の孔に達する傾斜した連続 したとぎれない側壁によって形成される。本体は、注射器を受け入れ注射器とチ ャンバとの間の連通を達成する手段を有するチューブ部材の近位端に固着される 。 特に、図1及び図2に示す吸引針11は、ステンレス鋼のような適当な材料で 形成された剛体の細長いチューブ部材12を有する。チューブ部材12は、以下 に説明するように、腫瘍に届くことができるような適当な長さを有しなければな らない。典型的には、チューブ部材12は、2乃至8センチメートルの範囲にわ たる長さを有しなければならない。チューブ部材は、23ゲージ針の大きさに対 応する外径を有するのがよい。例えば、チューブ部材は、針に対する所望の円柱 強度を与えるために、0.0635ミリメートル乃至0.0762ミリメートル (0.0025インチ乃至0.003インチ)の範囲にわたる肉厚となるように 、ほぼ0.635ミリメートル(0.025インチ)の外径を有し、0.457 2 乃至0.508ミリメートル(0.018乃至0.020インチ)の範囲にわた る内径を有するのがよい。チューブ部材12には、遠位端13及び近位端14が 設けられる。遠位端13は、例えば、図1に示すように、傾斜したくさびの形態 と同じに鋭利にすることによって、針頭になるように形成される。チューブ部材 には、遠位端13から近位端14まで延びる孔16が設けられる。図1に示すよ うに、チューブ部材12の近位端14は、孔16に達するじょうご形凹部17に なるように外方に開くのがよい。このような肉厚を有するチューブ部材を備える ことによって、貫入を要する組織に針を挿入することができるようなチューブ部 材の必要な円柱強度を達成するのが、今までどおり可能であることがわかった。 ULTEMのような適当な透明な材料で形成された本体21は、近位端14に 取付けられる。本体21は、一例として、2つの部分21a及び21bで形成す るのがよく、該2つの部分は、超音波接合のような適当な手段によって互いに接 合された環状凹部とフランジとの協働によって形成された継手22で互いに接合 される。本体21はほぼ円筒形形体を有するのがよく、本体21にチャンバ26 を形成し、該チャンバはほぼ球形を示し、該チャンバはじょうご形通路17及び 孔16に連通する。チャンバ26は本体の壁によって形成され、該壁は、高度に 研磨された面を有し、傾斜しかつとぎれないでじょうご形通路17に達し、チャ ンバ26を形成する壁とチューブ部材12のフランジ付き近位端14との間でさ えぎられずに円滑に変化する。 チャンバ26は、例えば、0.075ミリリットル乃至0.15ミリリットル 、好ましくは、おおよそ0.1ミリリットルの適当な大きさのものがよい。わか るように、チューブ部材12のスエージ加工された近位端14が部分21aにた やすく取付けられるように、継手22は、チャンバへの迅速接近を可能にするよ うに、チャンバ26にわたって延びる。また、これにより、チャンバには高度に 研磨された面があり、じょうご形通路17に達するとぎれのない傾斜壁があるこ とを確保するのを可能にする。 本体21の部分21aはハブとして役立ち、かつ、テーパした円形凹部31を 有し、該凹部は、従来の注射器、又は、図3乃至図6に示すタイプの本発明を実 施する注射器36を受け入れるようになっている。本体21には、凹部31の片 側にオフセットされた小孔37を設け、該小孔はテーパ凹部31からチャンバ2 6まで延びる。 注射器36は、プラスチックのような適当な材料で形成された筒41を有する 。図に示すように、注射器36は、ほぼ円筒形の形で、内側円筒形凹部即ちチャ ンバ42を備え、該チャンバは、筒41のチューブ延長部44に設けられた孔4 3に連通する。筒41には、一体形成された細長い突出部46が設けられ、該突 出部は筒41の長さ方向に延び、筒41の長さにわたって延びる孔47を有し、 遠位端は円筒形チャンバ42に入る穴49に連通する。孔47の近位端は孔51 に通じ、該孔51は、筒41に筒41の近位端の近くで設けられた、中指によっ て把持するための指形凹部52の遠位端に配置される。また、親指形凹部53が 、凹部52のほぼ向かい側に、筒41に形成される。筒41の近位端には、凹部 52及び53に隣接した外方に延びる環状リップ53が設けられる。 また、注射器36はプランジャ56を有し、該プランジャは、チャンバ42の 中に滑動自在に取付けられ、かつ、環状凹部61を形成するようにプランジャ8 6の遠位端に設けられた第一及び第二の半径方向に延びるフランジ58及び59 を有する十字形部材57(図4を見よ)を備え、環状凹部61の中にOリング6 2が配置される。ハンドル66が、プランジャ56の近位端に設けられ、かつ、 プランジャ56と一体形成され、かつ、一対の指輪67及び68を有し、該指輪 は平面に広がり、該指輪は互いに隣接して配置される。輪67及び68には、人 間の手の指が貫通する指サイズ開口69が設けらる。 今、吸引針11及び注射器36の操作及び使用法を、以下に簡潔に説明する。 今、触診又は他の手段によって、女性の胸のような人体に見いだされたしこりの 正確な非外科的診断をなす細い針吸引細胞診断法を行うことが必要とされたと仮 定する。また、外科医が、図7に示すような、透明なプラスチックラップ78が 重なってる有する厚紙裏張り77の形態のブリスターパック76の形態のキット に組み込まれている本発明を実施する吸引針11及び注射器36を入手できると 仮定する。ブリスターパック76には、注射器36及び吸引針11に加えて、ス ライドキャリヤー即ちホルダ81が設けられ、該ホルダは、例えば、乾燥塗抹標 本の準備にリシンコーティングした2つ又は3つのスライドのような、複数の従 来タイプの調整されたスライドグラス82を収容する。 また、キット76には瓶即ちガラス瓶86が封入され、該ガラス瓶に、吸引針 11が貫入する従来タイプの中央部分88を有するキャップ87を備える。適当 な化学的に構成された媒質(図示せず)が、密閉された瓶即ちガラス瓶86の中 に液体の形で配置され、ガス状気体が液体上にのっている。ガス状気体は種々の タイプのものでよく、例えば、ガス状気体は、実験室へのガラス瓶86の運搬中 に媒質内の癌細胞の生存能力を助長するために、100%の酸素にするのがよい 。 外科医はこのようなキット76を開け、吸引針11が取付けられた滅菌注射器 36を取り出し、外科医の一方の手をつかみ、その手の親指を凹部53に、手の 他の指、例えば中指を凹部52に置き、同時に穴51をふさぐ。同じ手の2つの 他の指、例えば、人指し指及び薬指を、次いで、指穴69に挿入する。他方の手 を用いる外科医は、他方の手で触診できる胸の腫瘍の位置を捜し当て、次いで、 手で注射器を握り、細い吸引針11を皮膚から挿入し、針を触診できる腫瘍に差 し向ける。針が腫瘍に貫入したことを確かめるとすぐに、腫瘍内の組織及び液体 を吸い出すために、注射器内に負圧又は真空を作る。負圧又は真空は、外科医に よって、手の2つの指でプランジャを抜き出し、同時に親指及び人指し指で凹部 52及び53を持ち、指で穴51を閉鎖し続けることによってたやすく達成され 、チャンバ42内にほぼ包囲状態を作り、針11の孔16及びチャンバ26内に 吸い出される吸引物質を生じる。孔37が凹部31の片側にオフセットされてい るので、孔16を通って来る吸引物質の全部が孔16及びチャンバ26内に保持 されないで通路37に入る見込みは非常に少ない。 チャンバ26内の吸引物質の存在を見ることによって測定して吸引物質の所望 の量を腫瘍から抜き出したたあとで、針11を抜き出すのがよい。針11を抜き 出して、針の遠位端を周囲の大気圧にさらすとすぐに、凹部52に配置した指を 持ち上げ、穴51を開くのがよい。次いで、手の2つの指をプランジャ56を更 に引っ込めるように用い、チャンバ42内に空気を吸い込むのがよい。十分な空 気がチャンバ42内に吸い込まれるとすぐ、穴51を中指によって再び閉鎖して 、筒41を中指及び親指で握り、人指し指及び薬指をハンドル66に係合させ、 チャンバ26及び孔16内の吸引物質を押し進めるために、チャンバ42内に吸 い 込まれた空気を、針11から吐出されるように吐出する。スライド82をスライ ドホルダ81から取り外したあと、この吸引物質をスライド82に吐出するのが よい。吸引物質をスライド82に吐出したあと、スライド82を互いにこすり、 スライドに塗抹標本を形成するのがよい。その後、スライド82を空気乾燥して 、分析のために実験室に送るのがよい。 同じ吸引手順中、腫瘍から取り出された一部の吸引物質、又は、所望なら全部 の吸引物質は、針11を、キャップ87に設けられた中央の針貫入可能部分88 から挿入して、吸引物質を媒質に吐出することによって、密閉ガラス瓶86内に 収容された媒質の中に注入するのがよい。次いで、注射器を抜き出して、ガラス 瓶86を実験室に送るのがよい。 かくして、このような手順により、実験室で分析するための吸引物質を運ぶた めに、スライド82及びガラス瓶86を準備するのが可能となる。以前にその通 気孔について説明した注射器36については、注射器36を、手の指によってふ さぐのがよい。このことにより、吸引手順中に針を進め、同時に通気孔の密閉を 容易にする触感感度を維持する方法で、注射器36を持つのが可能になる。また 、注射器の筒に通気孔を設けることによって、注射器36を吸引針11から離す 必要なしで、空気を円筒形チャンバ42に導き入れるのが可能になり、それによ って、吸引された細胞及び液体を、針11からスライド82へ、又は、ガラス瓶 86へ排出するのをたやすく容易にする。 典型的には、外科医は、筒を持つのに中指及び親指を利用し、中指を凹部52 に、親指を凹部53に配置し、人指し指及び薬指をプランジャ56の後方に引く のに利用する。所望なら、プランジャに、手の2つの指の使用を可能にするハン ドルでなく、単一の指によって係合することができるハンドルだけを備えるのが 可能であることが認められる。 本発明の吸引針11の使用は、本発明の吸引針11の少ない肉厚により、以前 に利用されていたものより小さな大きさの細い針で得られる、より大きな試料を 可能にするという点で、特に有利である。かくして、試料の大きさは、10,0 00乃至100,000細胞の範囲にわたり、液体の体積は、約0.05ミリリ ットル乃至約0.5ミリリットルの範囲にわたって得るのがよい。 可視チャンバ26の設置により、十分な試料を得ることを確実にする。前述した チャンバ26は、吸引物質がチャンバ内に留まらず、その結果、針からたやすく 排出されるように、非常に滑らかな内面を有し、かつ、傾斜してとぎれない壁を 有するような方法で形成される。 吸引針11及びチャンバ36の使用法は、胸の腫瘍から吸引試料を得るのに関 連して第一に説明してきたけれども、吸引針11及びチャンバ36は、人体の他 の器官から試料を得るのに利用するのがよいことが認められる。例えば、このよ うな針は、肝臓から吸引試料を得るのに利用するのがよい。このような場合、十 分な円柱強度を与えるために肉厚を適当に変えて、針の長さを約6乃至8センチ メートルに増す。できるだけ患者を不快にしないだけでなく、分析される腫瘍に ほとんど外傷を引き起こさないために、吸引針はできるだけ細く、換言すれば、 できるだけ小直径に保たれなければならない。同時に、針に最大の内径を設け、 それにもかかわらず、吸引処置中の針の曲がり又はつぶれを最小にするために、 針の必要な円柱強度を維持することによって、このような細い針で、できるだけ 大きな試料を得るのが望ましい。このような細い針の利用によって、腫瘍の元の ままの状態を乱すことなく、腫瘍周りの出血及び損傷を防ぐのが可能である。 本発明の吸引針11を利用する装置91を図8に示す。装置91は、従来の真 空ポンプ92を有する。真空ポンプ92は、電気モータ(図示せず)のような適 当な方法によって作動させるのがよく、該電気モータは、チューブ96を大気中 より低い状態又は真空状態にするように、コード93によって足操作ペダル94 に接続され、該チューブは、針11に設けられたテーパ凹部31に取外し自在に 取付けられるようになっている取付け部品97に接続される。また、所望の真空 は、足操作ポンプを利用する機械的運動によって作ってもよいことが認められる 。 図8に示す装置の作動及び使用法を、以下に簡潔に説明する。典型的には、音 波源を持つのに他の手を利用するのが望ましい超音波制御で吸引細胞学を行うの が所望されるとき、図8に示す装置を利用するのが望ましい。幾らかの操作者に とって、吸い上げポンプ技術では、十分な吸引試料を得るために、注射器を使用 するのが望ましい。次いで、外科医の足98を、吸引針11に適当な時間で真空 にするるために、足ペダル94を操作するのに利用するのがよい。針11を取り 外したあと、真空ポンプ92は、制御装置(図示せず)を備えるのがよく、該制 御装置は、上述したように、真空を逆動させる、換言すれば、圧力下の空気をチ ューブ96から供給し、針11内の吸引物質をスライドに、又は、ガラス瓶86 の中に吐出する。真空ポンプ92は、患者への空気注入を防止するための「フェ イルセイフ」機構(図示せず)を必要とする。代わりに、真空ポンプ92は、上 述したように、一方のチューブ96が真空を生じ、他方のチューブ99が圧力下 の空気を供給する2つのポンプを備えるのがよい。圧力下の空気が患者に注入さ れるのを防止するためのフェイルセイフ装置は、チューブ99を患者に届かない ほど短く作ることによって達成するのがよい。真空になったチューブ96は、吸 引物質を抜き出すのに利用され、同様な取付け部品97を有する他のチューブ9 9は、針11から吸引物質を吐出するのに用いられる。フェイルセイフ装置は、 吸引針が患者の中にある間にこのような圧力がはたらくのを防ぐために必要とさ れる。 本発明を実施する装置101の他の実施の形態を、図9に示す。図9に示すよ うに、この装置101は、脈動真空を生じるポンプ102を真空ポンプ92の適 所に備えることを除いて、図8に示す装置と非常に似ている。大気中より低い脈 動真空を生じるこのようなポンプは、当業者に良く知られている。例えば、可動 ダイアフラムを利用する振動装置の使用によって、負圧を生じる装置を開示する 米国特許第2,918,917号を見よ。このような装置は、当業者に良く知ら れているので、詳細に説明しない。ポンプは、図10に示すような、パルスのよ うな波形106を生じることが必要とされ、パルスの振幅及び周波数は、該ポン プで変更又は調節することができる。かくして、図示するように、10132. 5パスカル(0.1気圧)で始まって、40530パスカル(0.4気圧)に向 かい、図10に示すように、あとに81060パスカル(0.8気圧)に向かう 高振幅パルス108が続く、10132.5パスカル(0.1気圧)で始まる低 振幅パルス107を与えるのがよく、低振幅パルス107の反復速度は毎秒10 回で、高振幅パルス108の反復速度は毎秒5回である。しかしながら、本発明 によれば、種々の振幅及び周波数を、パルスに利用することができることが認め られる。 脈動真空は、吸引される細胞の機械的運動を引き起こすので、このような脈動 真空の使用が望ましい。この脈動真空を、針11からチップ及び腫瘍中に伝播さ せて細胞の除去を助け、それによって、細胞を腫瘍から針11及び針11のチャ ンバ内に吸い込むを容易にする。 図11では、本発明の装置の他の実施の形態を示す。この実施の形態では、針 11と同様な針111の機械的運動を達成するのが可能である。図9に示すよう な脈動真空によって細胞に与えられる機械的運動ではなく、針111は機械的に 振動させる。これは、珪素鉄のような適当な強磁性材料で形成したリング113 を備えることによって達成され、該リングは、2つの部分112a及び112b を有する本体112のハブ112bに、接着剤(図示せず)のような適当な手段 によって固着される。代わりに、リング113は、摩擦嵌合いによってハブ11 2bに取付けてもよい。図11に示すように、注射器36を取付けた針111は 、環状電磁コイル116を支持するようになっていて、該コイルは、リード線1 18によって脈動電気エネルギを供給するための電源装置117に接続される。 コイル116は、環状ポール部品119と121との間に配置され、強磁性材料 で形成され、リング113のすぐ遠位で、ポール部品119と121との間に環 状エアギャップ112を形成する。ポール部品119及び121は、プラスチッ クのような適当な絶縁材料で形成されたハウジング123によって、ハブ112 に支持される。ハウジング123には、断面がL字形の内方及び半径方向に延び る環状の曲げ可能な部材が設けられる。部材123の最内側部分は穴126を構 成し、かつ、本体112の外面に設けられた環状凹部127に取り付けられ、エ アギャップ112の間隔を減らすためにポール部品119及び121を曲げるよ うに作用する。電源装置112からの電気信号は交流信号の形態であるのがよく 、該交流信号を、部材124によって与えられる曲げ力に対して、針111のコ イル116の長さ方向の軸線に沿った長さ方向の移動を引き起こすように振幅及 び周波数を変えるのがよい。かくして、コイル116によって引き起こされた脈 動磁界は、針111の長さ方向の機械的運動に変わり、針111のチップを10 分の数ミリメートル乃至数百ミクロンの範囲で振動させる。針のこの機械的運動 により、針を腫瘍に入るように導入する時間中に針が皮膚に貫入する のをより容易にする。針111のチップを腫瘍に配置した後、針の機械的振動に より、細胞を移動させ、内腔16から針のチャンバ26への吸引がはじまるのを 促進する。このような実施の形態では、針を、10ヘルツ乃至10,000ヘル ツの範囲にわたる周波数で振動するのがよい。 図13に、本発明を実施する他の実施の形態を示す。この装置は、図11に示 す電源装置117を利用するのがよい。この装置は、前述したタイプの針111 を有する。しかしながら、この場合、強磁性体チューブ即ちリング113を針1 11のハブの外側に配置しないで、強磁性体チューブ即ちリング128をハブの 中に埋め込み、ハブの射出成形中にハブに組み込むのがよい。リング128は、 強磁性体リングではなく、円形磁石の形であるか、又は、代わりに、ハブの外周 に配置した複数の分離磁石(図示せず)にするのがよい。コイル116に、上述 したタイプの電源装置117から脈動電力を供給するのがよく、針を、図11に 示す針111と同様な方法で機械的に振動させる。 本発明を実施した吸引針131の他の実施の形態を図14及び図15に示す。 吸引針131は、近位端133及び遠位端134を有するチューブ部材132を 備える。吸引針131には、遠位端134から近位端133まで延びる第一内腔 136及び第二内腔137が設けられる。特に、図15に示すように、内腔13 6は、下に説明する目的のために、内腔137の直径より実質的に大きな直径を 有する。チューブ部材132の遠位端134には、針が鋭利端となるように、テ ーパ141が設けられる。小さい方の内腔137の遠位端は、内腔137を通過 する流体がチューブ部材132の側壁に設けられ、かつ、針131の遠位端で通 路136に設けられた開口144から間隔を隔てた側開口143を必ず通るよう に、栓142によって閉鎖される。 吸引針133の近位端133は、図1に示す吸引針で示したのと同様な方法で 、ポリカーボネートのような適当なプラスチックのハブとして役立つ本体146 に取付けられるのがよい。本体146は、2つの部分146a及び146bで形 成され、該2つの部分は、接着剤又は超音波溶接のような適当な方法で、互いに 結合されるのがよい。大きい通路即ち内腔136は本体146に設けられたほぼ 球形の空洞151に通じ、該空洞は通路152に通じる。通路152はテーパ凹 部 153の一方の側面に通じ、該テーパ凹部は、図示した真空供給源又は脈動真空 供給源に連結された取付け部品(図示せず)を受け入れるようになっている。チ ューブ部材132の小さい方の内腔137は、本体146に設けられた通路15 6に連通し、該通路は、断面が円形のテーパ凹部157に連通する。凹部157 は、取付け部品(図示せず)を受け入れるようになっていて、該取付け部品は、 例えば加圧下の塩水のような流体供給源に連結されるのがよい。 図14及び図15に示す吸引針の使用法は、上述したものと同様である。しか しながら、針を腫瘍に挿入したとき、手順を達成する外科医は、塩水ポンプ(図 示せず)により塩水溶液を通路156から内腔137に導き入れ、側ポート即ち 開口143から腫瘍に出すことによって、少量の塩水溶液を注射するのがよい。 細胞は、開口144に入り、これらの細胞が内腔136を通り抜けて収集チャン バ即ち空洞151に入るように真空又は脈動真空が生じた通路136の中に、よ りたやすく抜き出されるように塩水溶液を腫瘍に入れ、腫瘍から細胞をえぐり取 る。図示した構造では、小さい方の内腔137はチップで閉鎖され、塩水溶液は この側から出なければならず、塩水溶液を大きい方の内腔136から吸引物質を 採集して細胞チャンバ151に集める前に、腫瘍からの細胞の移動を促進するよ うに、塩水溶液を腫瘍の組織に浸透することが必要であることがわかる。側開口 143と端開口144との間の間隔により、塩水溶液が吸引される細胞を細胞チ ャンバに移すのを助けるために、少なくとも幾つかの腫瘍表面上を必ず通ること を確保する。 図15Aに示す構造にでは、大きい内腔136は同軸構造の形態にするのがよ く、該構造では、チューブ部材161はステンレス鋼の形態で、プラスチック又 は金属の小さい方のチューブ部材163を有しかつ内腔162に同軸に配置され た大きい方の同軸の内腔162が設けられるのがよいことが認められる。この構 造には、塩水溶液を導き入れる小さい方の内腔164が設けられるのがよい。 図15Bに示す他の実施の形態では、ステンレス鋼のチューブ部材166には 内腔167が設けられ、該内腔は、プラスチックのような適当な材料のチューブ インサート168をその中に配置し、該チューブインサートには、大きい三日月 形内腔169及び小さい方の内腔171が設けられる。 更なる他の実施の形態を図15Cに示し、この実施の形態では、ステンレス鋼 のチューブ部材176は、内腔177の中に配置されたプラスチックのような適 当な材料のチューブインサート178を中に配置された内腔を有する。チューブ インサート176には、大きい中央配置の三日月形内腔179、及び、外面に形 成され内腔177に連通する内腔部分177Aをなすように長さ方向に延びる小 さい方のU字形凹部181が設けられる。このような構造は、内腔部分177A を、主として針の側壁に開口を研削することによって、針の外部にさらすように 針の側開口を形成するのが容易となる点で有利である。 図15Dに示すなお更なる他の構造が可能であり、この構造では、ステンレス 鋼のチューブ部材186は、チューブインサート187とチューブ部材186と の間の大きいD字形通路188を形成するD字形プラスチックインサート187 、及び、インサート187の小さい方のD字形通路189を有する。 上述のものから、上述した目的のために、多数の異なる構造が、2つの内腔を 吸引針に設けるのに利用することができることがわかる。 本発明を実施する吸引針191の他の実施の形態を図16に示す。吸引針19 1はステンレス鋼で形成され、図14のチューブ部材132とほとんど同じ方法 で構成されたチューブ部材即ちカニューレ192を有する。吸引針191には、 遠位端に開口194を有する大きな内腔193、及び、側開口197を有する小 さい内腔196が設けられる。本体201はチューブ部材192の近位端に取付 けられ、上述した方法で形成される。本体201は、ハブとして役立ちかつ比較 的大きい細胞収集チャンバ202を備え、該チャンバは、通路203によって大 きい内腔193に連通する。細胞収集チャンバ202とテーパした凹部206と の間の連結を達成するための通路204が設けられ、該凹部は、断面が円形で、 図示するような真空供給源に連結されるようになっている。第二チャンバ空洞2 07が、本体201に設けられ、例えば、1ミリメートルの適当な体積を有する 。本体207は、通路208を通って小さい内腔196に連通する。小さい通風 孔209は、チャンバ207と外部周囲大気との間の連通を達成する。 図16に示す吸引針191の利用では、チャンバ207は、例えば、塩水溶液 のような所望の媒質で、あらかじめ満たされる。チャンバ207は、塩水溶液を 収容する密閉瓶のゴムキャップから針191を挿入し、チップを塩水溶液に浸し 、細胞収集チャンバ151に連結された注射器によって圧力をあたえることによ って満たすのがよい。塩水溶液が側開口197を通り抜けてチャンバ207を満 たし、チャンバ207内の空気が通風孔209から出ることが可能になる。 針を上述した方法で腫瘍に差し込んだ後、針を真空にして、真空状態はチュー ブ部材192の遠位端に生じる。チューブ部材192の遠位端に生じたこの真空 状態により、開口197が真空になり、チャンバ207内に配置された媒質即ち 塩水溶液が開口197の外ににじみ出し、腫瘍の細胞を内腔193から収集チャ ンバ207に吸引することができるように、腫瘍の細胞を洗浄かつ流すための少 量の塩水溶液を与える。通風孔209から空気が入るので、チャンバ207内の 塩水溶液は漏れ出る。ハブ即ち本体201が透明であるために、内科医は、チャ ンバ207内の塩水溶液が腫瘍に吸い込まれ、腫瘍の細胞といっしょに収集チャ ンバ202の中に戻って吸引されるのを、たやすく観察することができる。 本発明を実施する吸引針の更なる他の実施の形態を図17に示し、図17では 、吸引針の遠位端だけを示す。この吸引針のチューブ部材即ちカニューレ212 には大きい内腔213が設けられ、該内腔は、チューブ部材212の遠位端の近 位の側開口214を通って開く。同様に、小さい方の内腔216は、側開口21 7を通って開く。側開口214及び217は、大きい内腔213及び小さい内腔 216の両方に利用されるので、チューブ部材の遠位端は、例えば、ほぼ円錐形 端221になるように閉鎖される。このような円錐チップを、吸引針211の遠 位端に備えることによって、腫瘍内血管の損傷を避けることが可能となり、それ によって、腫瘍に引き起こされる外傷を実質的に減らす。洗浄機能は、細胞を収 集する吸引機能と同様に、上述した吸引針と関連して上述した方法と同様な方法 で達成するのがよい。 ここに開示した吸引針の種々の実施の形態と関連して、針の実施の形態の全部 が、針に与えられる脈動真空を生じ、かつ、同時又は代わりに、腫瘍から細胞を 収集するのを助ける機械的振動をするのがよいことが認められる。 本発明の吸引針及び装置を用いた細胞収集を最適にするために、収集される細 胞が通過する内腔を形成する針表面は、できるだけなめらかな仕上げにするのが 望ましいことがわかった。内腔になめらかな研磨表面を設けることによって、細 胞が収集されるときの細胞の損傷は減る。内腔のこのような改良された表面仕上 げは、内腔を形成する内面を研磨するためにダイヤモンド砥石輪を高速度で回転 させることによって、研削によって達成するのがよい。代わりに、表面は、化学 的エッチングをして、研磨表面を達成してもよい。また、ポリマーのようなコー ティングを、よくすべる低抵抗面をなすように、内腔を形成する内部表面につけ るのがよいことが認められ、この面は収集される細胞の膜にやさしい。 前述のものから、吸引針及び注射器及びそれを有する装置及びキットが提供さ れ、それらの全部が、ユーザーフレンドリーで、吸引物質の比較的大きい試料を 抜き出すために利用することができ、同時に、細い針吸引細胞学の所望の特徴を 維持し、腫瘍の障害及び患者の外傷を最小にすることがわかる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年5月26日 【補正内容】 このような標準の静脈注射針を利用しても、患者の約60乃至70%の細胞診断 の利用にのみ十分な5,000乃至10,000程度のものを得るのが可能であ るにすぎない。従って、針の外部寸法を増さずに、より大きい細胞試料を得るの が可能になる新しい改良された吸引針が必要である。さらに加えて、このような 吸引針と共に用いられる注射器は、このような吸引手順中に用いるのが困難であ ることがわかった。従って、また、改良された吸引針用の新しくかつ改良された 注射器が必要である。 一般に、吸引針、吸引針用の注射器、それを有する装置、及び、細い針吸引細 胞学用キットを提供することが、本発明の目的である。 本発明の他の目的は、針の外径を増さずに、より大きい細胞試料を得ることが できる、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、細胞の損傷を最小にするために、なめらかな研磨表面を 針に設けた、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、吸引された細胞が吸引針に入ったままにならない、上述 の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、患者の不快をできるだけ少なくするように小寸法で作ら れた、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、腫瘍周りの出血及び損傷を最小にしかつ腫瘍の元のまま の状態を乱すのを阻止するような大きさの、上述の特徴の吸引針を提供すること である。 本発明の他の目的は、皮膚の軟らかい組織及び腫瘍を貫入するのに必要な円柱 強度を有する、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、たやすく製造することができる、上述の特徴の吸引針を 提供することである。 本発明の他の目的は、免疫細胞化学技術用の十分な細胞懸濁液を準備する、よ り大きい細胞試料を与える、上述の特徴の吸引針を提供することである。 本発明の他の目的は、操作が容易な吸引針と共に利用することができる注射器 を提供することである。 本発明の他の目的は、注射器を吸引針から取りはずさないで、空気を注射器に トル(0.0025インチ乃至0.003インチ)の範囲にわたる肉厚を有する 、請求の範囲第1項に記載の吸引針。 12.前記チューブ部材は、おおよそ0.635ミリメートル(0.025インチ )以下の外径と、0.4572乃至0.508ミリメートル(0.018乃至0 .020インチ)の範囲にわたる内径を有する、請求の範囲第11項に記載の吸 引針。 13.前記チューブ部材の遠位端は、前記孔へ向かうじょうご形通路をなすように 外方に開き、前記本体の前記チャンバは、前記チャンバと前記孔への前記じょう ご形通路との間でなめらかに変化する、請求の範囲第1項に記載の吸引針。 14.円筒形チャンバを有する筒を備え、前記筒は前記チャンバに達する孔を有す るチューブ延長部を備え、前記チューブ延長部は前記吸引針に合うようになって いて、前記チューブ延長部の前記孔に連通する前記チャンバの大きさを調節する ための前記筒に取り付けられたプランジャと、手の指によって係合されるように なっている前記プランジャに支持された手段とを備え、前記筒は、前記筒の外部 に延びかつ前記チューブ延長部の付近で前記チャンバの中に開く流れ通路と、前 記筒によって支持され手の指によって順応性のある係合をされるようになってい る前記流れ通路の閉鎖及び開放ための手段とを有し、それによって、流れ通路を 閉鎖して前記プランジャを引っ込めて前記チャンバ内に真空状態を作り、前記流 れ通路を開放して前記プランジャを更に抜き出して、空気を前記チャンバに入れ る、人間の手によって用いられる吸引針を有する注射器。 15.前記筒の外部の前記流れ通路の閉鎖及び開放ための手段は、手の指の動作に よって開放及び閉鎖することができるようになっている、手の指が接近できる穴 を有する、請求の範囲第14項に記載の注射器。 16.前記筒には、手の指の動作を受け入れるようになっている凹部が形成され、 前記穴は前記凹部の中に通じる、請求の範囲第15項に記載の注射器。 17.前記筒には、手の指を受け入れるようになっている、前記第一に指定された 凹部の反対側の他の凹部が設けられている、請求の範囲第14項に記載の注射器 。 18.ならびに、前記プランジャに固着されたハンドル手段を有し、前記ハンドル 手段は、前記プランジャに固着されかつそれを通って延びる少なくとも1つの指 穴を有する、請求の範囲第14項に記載の注射器。 19.前記部材には、前記注射器を持つ人間の2つの指を受け入れるようになって いる一対の間隔を隔てた穴が設けられている、請求の範囲第18項に記載の注射 器。 20.細い吸引針と、前記針から離れた真空供給源と、前記真空供給源を前記針に 連結するチューブと、前記真空供給源の作動を制御し、それによって、前記針へ の真空の供給を制御するための足操作手段とを有することを特徴とする、細い針 吸引細胞学用装置。 21.前記真空供給源は、加圧下の気体を前記針に連結されたチューブに供給する ための手段を有する、請求の範囲第20項に記載の装置。 22.前記真空供給源は、脈動真空供給源である、請求の範囲第20項に記載の装 置。 23.ハブを有する細い吸引針と、前記ハブの付近に配置された、前記吸引針の震 動性運動を引き起こすための手段とを有することを特徴とする、細い針吸引細胞 学用装置。 24.前記吸引針の震動性運動を引き起こすための手段は、前記ハブによって支持 された強磁性体の手段と、前記強磁性体の手段の付近に配置されたコイルと、前 記吸引針の長さ方向の運動を引き起こすために前記コイルに脈動電力を供給する ための手段とを有する、請求の範囲第23項に記載の装置。 25.前記強磁性体の手段は、前記ハブの外部に固着された強磁性体のスリーブの 形態でる、請求の範囲第24項に記載の装置。 26.前記強磁性体の手段は、前記ハブ内部に配置されている、請求の範囲第24 項に記載の装置。 27.内腔を有する細い吸引針と、脈動真空を生じる手段と、前記脈動真空を前記 細い吸引針及び前記内腔に連結するための手段を有することを特徴とする、細い 針吸引細胞学用装置。 28.真空供給源と液体供給源と細い吸引針用の細い針吸引細胞学用装置であって 、前記吸引針はハブ及び前記ハブに固着されたチューブ部材を有し、前記チュー ブ部材は近位端及び遠位端を有しかつ前記近位端から前記遠位端に延びる第一及 び第二の内腔を有し、前記ハブに配置されかつ前記第一内腔に連通する細胞収集 チャンバと、前記ハブによって支持された前記収集チャンバを真空供給源に連結 するようになっている手段とを有することを特徴とする細い針吸引細胞学用装置 。 29.前記ハブには、前記ハブに形成された追加チャンバが設けられ、前記追加チ ャンバを前記第二内腔に連結する手段と、前記ハブによって支持された前記追加 チャンバから周囲への通風を形成するための手段とを有する、請求の範囲第28 項に記載の装置。 30.前記チューブ部材は、前記第一内腔が遠位端まで通じ、前記第二内腔は前記 チューブ部材の前記遠位端の側開口まで通じるように構成されている、請求の範 囲第28項に記載の装置。 31.前記チューブ部材には、鋭利な端が設けられている、請求の範囲第28項に 記載の装置。 32.前記遠位端には、丸い端が設けられている、請求の範囲第28項に記載の装 置。 33.身体の組織に内腔を有する細い吸引針の使用によって細い針吸引細胞学を行 うための方法であって、前記組織に前記針を挿入し、細胞を前記組織から吸引す るのを容易にするために前記内腔に脈動真空を与えることを特徴とする、細い針 吸引細胞学を行うための方法。 34.前記細い吸引針には追加内腔が設けられ、そのうえ、液体媒質が細胞に接触 して流れ、前記第一内腔を通る吸引について細胞収集の促進を引き起こすように 前記追加内腔を通って液体媒質を供給する段階を有する、請求の範囲第33項に 記載の方法。 35.塩水溶液が前記追加内腔を通って供給される、請求の範囲第34項に記載の 方法。 36.内腔を有する細い吸引内腔の使用による細い針吸引細胞学用方法であって、 前記組織から細胞を収集するために前記内腔に機械的震動性運動を与え、細胞が 組織から収集される時間中、前記針に振動力を与える、細い針吸引細胞学用 方法。 37.前記震動性運動の方向は前記針の軸線の長さ方向であり、前記針の前記組織 への挿入を容易にするために前記針の挿入中に与えられる、請求の範囲第36項 に記載の方法。 38.前記内腔に供給される真空は脈動真空である、請求の範囲第36項に記載の 方法。 39.前記細い吸引針には追加内腔が設けられ、前記組織からの細胞の吸引を促進 するために前記追加内腔に液体媒質を与える、請求の範囲第34項に記載の方法 。 40.細い針吸引細胞学用キットであって、前記キットに配置された吸引針と、前 記キットに配置された注射器と、前記キットに配置されかつその中に配置された 少なくとも2つのガラススライドを有するスライドキャリヤーと、前記キットに 配置された密閉されたガラス瓶とを備え、前記ガラス瓶は中に媒質と前記媒質に 重なる気体を有し、前記ガラス瓶はキャップを有しかつ針から吸引物質を前記ガ ラス瓶内の媒質に挿入することができるように前記針によって穴をあけることが できる部分を有することを特徴とする、細い針吸引細胞学用キット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,NZ (72)発明者 イムラン ミア エイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94306 パロ アルト バーロン アベニ ュー 741

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.針の大きさが増加しない、細い針吸引細胞学のための、真空供給源を有する 、より大きい細胞試料収集用吸引針であって、遠位端及び近位端を有する剛体の 細長いチューブ部材を備え、前記チューブ部材は、遠位端から近位端まで貫通す る孔を有しかつ遠位端で前記孔に連通する開口と、チューブ部材の近位端に固着 されかつ前記チューブ部材の前記孔の前記開口に連通しかつきわめて接近したチ ャンバを形成した本体とを備え、前記チャンバは、前記チューブ部材の前記孔の 前記開口に遠位で達する傾斜したとぎれない側壁によって形成され、前記本体は 前記チャンバから間隔を隔てかつ前記チャンバから近位の前記真空供給源を受け 入れかつ前記真空供給源と前記チャンバとの間の連通を達成するためのハブを有 することを特徴とする吸引針。 2.前記チューブ部材には、追加孔と、前記追加孔との連結を形成するための前 記本体にある手段と、前記追加孔に液体媒質を供給するための前記本体によって 支持された手段とが設けられている、請求の範囲第1項に記載の吸引針。 3.前記本体には、追加チャンバと、前記追加チャンバを前記追加孔に連結する 手段とが設けられている、請求の範囲第2項に記載の吸引針。 4.ならびに、前記追加チャンバへの通風孔を形成する、前記本体にある手段が 設けられている、請求の範囲第3項に記載の吸引針。 5.前記孔は、前記第一に指定された孔の断面寸法より小さい断面寸法を有する 、請求の範囲第2項に記載の吸引針。 6.前記遠位端には、円錐形の針頭が設けられ、前記第一に指定された孔及び追 加孔は側開口を有する、請求の範囲第2項に記載の吸引針。 7.前記追加孔には側開口が設けられている、請求の範囲第2項に記載の吸引針 。 8.前記追加孔は高度な研磨がなされている、請求の範囲第1項に記載の吸引針 。 9.前記本体はプラスチックで生成され、前記チューブ部材はステンレス鋼で形 成されている、請求の範囲第1項に記載の吸引針。 10.前記本体は透明である、請求の範囲第9項に記載の吸引針。 11.前記チューブ部材は、0.0635ミリメートル乃至0.0762ミリメー トル(0.0025インチ乃至0.003インチ)の範囲にわたる肉厚を有する 、請求の範囲第1項に記載の吸引針。 12.前記チューブ部材は、おおよそ0.635ミリメートル(0.025インチ )以下の外径と、0.4572乃至0.508ミリメートル(0.018乃至0 .020インチ)の範囲にわたる内径を有する、請求の範囲第11項に記載の吸 引針。 13.前記チューブ部材の遠位端は、前記孔へ向かうじょうご形通路をなすように 外方に開き、前記本体の前記チャンバは、前記チャンバと前記孔への前記じょう ご形通路との間でなめらかに変化する、請求の範囲第1項に記載の吸引針。 14.円筒形チャンバを有する筒を備え、前記筒は前記チャンバに達する孔を有す るチューブ延長部を備え、前記チューブ延長部は前記吸引針に合うようになって いて、前記チューブ延長部の前記孔に連通する前記チャンバの大きさを調節する ための前記筒に取り付けられたプランジャと、手の指によって係合されるように なっている前記プランジャに支持された手段とを備え、前記筒は、前記筒の外部 に延びかつ前記チューブ延長部の付近で前記チャンバの中に開く流れ通路と、前 記筒によって支持され手の指によって順応性のある係合をされる前記流れ通路の 閉鎖及び開放ための手段とを有し、それによって、流れ通路を閉鎖して前記プラ ンジャを引っ込めて前記チャンバ内に真空状態を作り、前記流れ通路を開放して 前記プランジャを更に抜き出して、空気を前記チャンバに入れる、人間の手によ って用いられる吸引針を有する注射器。 15.前記筒の外部の前記流れ通路の閉鎖及び開放ための手段は、手の指の動作に よって開放及び閉鎖することができるようになっている、手の指が接近できる穴 を有する、請求の範囲第14項に記載の注射器。 16.前記筒には、手の指の動作を受け人れるようになっている凹部が形成され、 前記穴は前記凹部の中に通じる、請求の範囲第15項に記載の注射器。 17.前記筒には、手の指を受け入れるようになっている、前記第一に指定された 凹部の反対側の他の凹部が設けられている、請求の範囲第14項に記載の注射器 。 18.ならびに、前記プランジャに固着されたハンドル手段を有し、前記ハンドル 手段は、前記プランジャに固着されかつそれを通って延びる少なくとも1つの指 穴を有する、請求の範囲第14項に記載の注射器。 19.前記部材には、前記注射器を持つ人間の2つの指を受け入れるようになって いる一対の間隔を隔てた穴が設けられている、請求の範囲第18項に記載の注射 器。 20.細い吸引針と、前記針から離れた真空供給源と、前記真空供給源を前記針に 連結するチューブと、前記真空供給源の作動を制御し、それによって、前記針へ の真空の供給を制御するための足操作手段とを有することを特徴とする、細い針 吸引細胞学用装置。 21.前記真空供給源は、加圧下の気体を前記針に連結されたチューブに供給する ための手段を有する、請求の範囲第20項に記載の装置。 22.前記真空供給源は、脈動真空供給源である、請求の範囲第20項に記載の装 置。 23.ハブを有する細い吸引針と、前記ハブの付近に配置された、前記吸引針の震 動性運動を引き起こすための手段とを有することを特徴とする、細い針吸引細胞 学用装置。 24.前記吸引針の震動性運動を引き起こすための手段は、前記ハブによって支持 された強磁性体の手段と、前記強磁性体の手段の付近に配置されたコイルと、前 記吸引針の長さ方向の運動を引き起こすために前記コイルに脈動電力を供給する ための手段とを有する、請求の範囲第23項に記載の装置。 25.前記強磁性体の手段は、前記ハブの外部に固着された強磁性体のスリーブの 形態でる、請求の範囲第24項に記載の装置。 26.前記強磁性体の手段は、前記ハブ内部に配置されている、請求の範囲第24 項に記載の装置。 27.内腔を有する細い吸引針と、脈動真空を生じる手段と、前記脈動真空を前記 細い吸引針及び前記内腔に連結するための手段を有することを特徴とする、細い 針吸引細胞学用装置。 28.真空供給源と液体供給源と細い吸引針用の細い針吸引細胞学用装置であって 、前記吸引針はハブ及び前記ハブに固着されたチューブ部材を有し、前記チュー ブ部材は近位端及び遠位端を有しかつ前記近位端から前記遠位端に延びる第一及 び第二の内腔を有し、前記ハブに配置されかつ前記第一内腔に連通する細胞収集 チャンバと、前記ハブによって支持された前記収集チャンバを真空供給源に連結 するようになっている手段とを有することを特徴とする細い針吸引細胞学用装置 。 29.前記ハブには、前記ハブに形成された追加チャンバが設けられ、前記追加チ ャンバを前記第二内腔に連結する手段と、前記ハブによって支持された前記追加 チャンバから周囲への通風を形成するための手段とを有する、請求の範囲第28 項に記載の吸引針。 30.前記チューブ部材は、前記第一内腔が遠位端まで通じ、前記第二内腔は前記 チューブ部材の前記遠位端の側開口まで通じるように構成されている、請求の範 囲第28項に記載の吸引針。 31.前記チューブ部材には、鋭利な端が設けられている、請求の範囲第28項に 記載の吸引針。 32.前記遠位端には、丸い端が設けられている、請求の範囲第28項に記載の吸 引針。 33.身体の組織に内腔を有する細い吸引針の使用によって細い針吸引細胞学を行 うための方法であって、前記組織に前記針を挿入し、細胞を前記組織から吸引す るのを容易にするために前記内腔に脈動真空を与えることを特徴とする、細い針 吸引細胞学を行うための方法。 34.前記細い吸引針には追加内腔が設けられ、そのうえ、液体媒質が細胞に接触 して流れ、前記第一内腔を通る吸引について細胞収集の促進を引き起こすように 前記追加内腔を通って液体媒質を供給する段階を有する、請求の範囲第33項に 記載の方法。 35.塩水溶液が前記追加内腔を通って供給される、請求の範囲第34項に記載の 方法。 36.内腔を有する細い吸引内腔の使用による細い針吸引細胞学用方法であって、 前記組織から細胞を収集するために前記内腔に機械的震動性運動を与え、細胞が 組織から収集される時間中、前記針に振動力を与える、細い針吸引細胞学用 方法。 37.前記震動性運動の方向は前記針の軸線の長さ方向であり、前記針の前記組織 への挿入を容易にするために前記針の挿入中に与えられる、請求の範囲第36項 に記載の方法。 38.前記内腔に供給される真空は脈動真空である、請求の範囲第36項に記載の 方法。 39.前記細い吸引針には追加内腔が設けられ、前記組織からの細胞の吸引を促進 するために前記追加内腔に液体媒質を与える、請求の範囲第34項に記載の方法 。 40.細い針吸引細胞学用キットであって、前記キットに配置された吸引針と、前 記キットに配置された注射器と、前記キットに配置されかつその中に配置された 少なくとも2つのガラススライドを有するスライドキャリヤーと、前記キットに 配置された密閉されたガラス瓶とを備え、前記ガラス瓶は中に媒質と前記媒質に 重なる気体を有し、前記ガラス瓶はキャップを有しかつ針から吸引物質を前記ガ ラス瓶内の媒質に挿入することができるように前記針によって穴をあけることが できる部分を有することを特徴とする、細い針吸引細胞学用キット。
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