JPH08508892A - 多重組込みベクター及びヤロウィア・リポリティカ形質転換体 - Google Patents

多重組込みベクター及びヤロウィア・リポリティカ形質転換体

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JPH08508892A JP7508023A JP50802395A JPH08508892A JP H08508892 A JPH08508892 A JP H08508892A JP 7508023 A JP7508023 A JP 7508023A JP 50802395 A JP50802395 A JP 50802395A JP H08508892 A JPH08508892 A JP H08508892A
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ファイザー・インク.
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子プロモーター;その改変ヤロウィア・リポリティカ EU2遺伝子プロモーターを含む改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子;及びその改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子を含むベクターに関する。また、本発明は、ヤロウィア・リポリティカの組込み形質転換に充分なヤロウィア・リポリティカDNA配列を含むベクター;ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列と、それに作動可能に連結されている、ヤロウィア・リポリティカにおいて機能的なプロモーターとを含むベクター;本発明のベクターを含む大腸菌形質転換体;本発明による発現ベクターを含むヤロウィア・リポリティカ形質転換体;多重組込み発現ベクターを含むヤロウィア・リポリティカ形質転換体の製造方法;前記形質転換体の製造に有用なヤロウィア・リポリティカ株;或るヤロウィア・リポリティカ形質転換体によるポリペプチドの製造方法;本発明による改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子プロモーターの製造において有用なヌクレオチド配列;及び改変ヤロウィア・リポリティカ EU2プロモーターの製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 多重組込みベクター及びヤロウィア・リポリティカ形質転換体 技術分野 本発明は、改変ヤロウィア・リポリティカ(Yarrowia lipoly ticaLEU2遺伝子プロモーター、及びその改変ヤロウィア・リポリティ カLEU2遺伝子プロモーターを含む改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺 伝子に関する。更に、本発明は、前記改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺 伝子を含むベクターに関する。前記ベクターには、ヤロウィア・リポリティカの LEU2遺伝子座以外の遺伝子座におけるヤロウィア・リポリティカの組込み形 質転換に充分なヤロウィア・リポリティカDNA配列を含むベクター;及びポリ ペプチドをコードするヌクレオチド配列と、それに作動可能に(operabl y)連結されている、ヤロウィア・リポリティカにおいて機能的なプロモーター とを含むベクターが含まれる。後者のベクターは、また、発現ベクターとして知 られている。更に、本発明は、本発明のベクターを含む大腸菌(E.coli) 形質転換体に関する。 また、本発明は、本発明による発現ベクターを含むヤロウィア・リポリティカ 形質転換体;多重組込み発現ベクターを含むヤロウィア・リポリティカ形質転換 体の製造方法;前記形質転換体の製造に有用なヤロウィア・リポリティカ株;及 び或るヤロウィア・リポリティカ形質転換体によるポリペプチドの製造方法に関 する。更に、本発明は、本発明による改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺 伝子プロモーターの製造において有用なヌクレオチド配列、及び改変ヤロウィア ・リポリティカLEU2プロモーターの製造方法に関する。背景技術 ヤロウィア・リポリティカの形質転換方法、それに有用なベクター、及びその ベクターを含む形質転換体は、特に、米国特許第4,880,741号及び第5, 071,764号各明細書に開示及びクレームされており、両方とも本件の譲受 人に譲渡されている。ヤロウィア・リポリティカの形質転換に有用で、異種タン パ ク質の発現及び分泌用のベクター、形質転換体、及びそれによる異種タンパク質 の製造方法は、特に、これも本件の譲受人に譲渡されている米国特許第4,93 7,189号明細書に開示及びクレームされている。また、米国特許第4,937 ,189号明細書には、ヤロウィア・リポリティカのLEU2遺伝子のヌクレオ チド配列(配列番号1で表わされる配列)が開示されている。 第WO91/00920号(PCT/EP90/01138)公報(1991 年1月24日発行)には、酵母染色体中への発現ベクターの多重コピー組込みに より形質転換された酵母による、同種又は異種タンパク質の製造方法が開示され ている。この方法で使用する発現ベクターは、所望のタンパク質をコードする「 発現可能な遺伝子」及び「特定の培地中で酵母の増殖に必要な欠失選択マーカー 」[例えば、欠失LEU2遺伝子(leu2d)]の両方を含む。また、リボゾ ームRNAをコードするDNAも含む前記ベクターが開示されている。 第WO92/01800号(PCT/US91/04899)公報(1992 年2月6日発行)には、酵母染色体のあらゆるところに高いコピー数で挿入する ことが可能な組込みプラスミドベクター及び前記組込みを達成する方法が開示さ れている。開示されたベクターは、「散在型反復要素(dispersed r epetitive elements;DRE′s)」、例えば、酵母δ配列 、Ty配列、及びtRNA DNA配列を使用する。発明の開示 本発明は、改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子の製造に有用な、改 変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子プロモーターを提供する。特には、 本発明は、配列番号1で表わされる配列の第693番目〜第798番目のヌクレ オチド、配列番号1で表わされる配列の第718番目〜第798番目のヌクレオ チド配列、第724番目のヌクレオチドがAからGに変えられている配列番号1 で表わされる配列の第718番目〜第798番目のヌクレオチド、第725番目 のヌクレオチドがTからGに変えられている配列番号1で表わされる配列の第7 18番目〜第798番目のヌクレオチド、第722番目のヌクレオチドがAから Gに変えられている配列番号1で表わされる配列の第718番目〜第798番目 のヌクレオチド、配列番号1で表わされる配列の第745番目〜第798番目の ヌクレオチド、及びそれらの機能的等価物からなる群から選んだ、改変ヤロウィ ア・リポリティカLEU2遺伝子プロモーターを提供する。また、本発明は、ヤ ロウィア・リポリティカLEU2構造遺伝子コード配列に機能的に連結されてい る、本発明による改変LEU2遺伝子プロモーターを含む、改変ヤロウィア・リ ポリティカLEU2遺伝子を提供する。 更に、本発明は、前記の改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子を含む ベクターを供給する。更に、本発明は、前記の改変ヤロウィア・リポリティカ EU2 遺伝子と、ヤロウィア・リポリティカのLEU2遺伝子座以外の遺伝子座 におけるヤロウィア・リポリティカの組込み形質転換に充分なヤロウィア・リポ リティカDNA配列とを含むベクターを提供する。前記ベクター用の好ましいヤ ロウィア・リポリティカDNA配列は、ヤロウィア・リポリティカのリボゾーム DNA配列である。また、本発明により、以下の発現ベクターの構築に有用なベ クターが提供される。 LEU2遺伝子座以外の遺伝子座における組込み形質転換に充分なヤロウィア ・リポリティカDNA配列を含む、本発明によるベクターは、形質転換において 、複数部位に組込みが可能であり、従って、前記ベクターの多重コピーを含むヤ ロウィア・リポリティカ形質転換体が得られる。 更に、本発明は、ヤロウィア・リポリティカの形質転換により、前記ヤロウィ ア・リポリティカによる異種ポリペプチドの発現及びその分泌の両方が起きる発 現ベクターを提供する。前記発現ベクターは、(前記の)改変ヤロウィア・リポ リティカLEU2遺伝子、ヤロウィア・リポリティカのLEU2遺伝子座以外の 遺伝子座におけるヤロウィア・リポリティカの組込み形質転換に充分なDNA配 列、ヤロウィア・リポリティカのXPR2プロモーター、及び前記プロモーター に作動可能に連結される、ヤロウィア・リポリティカのXPR2遺伝子のシグナ ルプロ1−若しくはプロ2−配列、又はその機能的断片若しくは等価物(従って 、ポリペプチドのコード配列に作動可能に連結される)を含む。LEU2遺伝子 座以外の遺伝子座におけるヤロウィア・リポリティカの組込み形質転換に充分な DNA配列が、ヤロウィア・リポリティカのリボゾームDNA配列である、ヤロ ウィア・リポリティカのXPR2遺伝子のシグナルプロ1−又はプロ2−配列を 含む 前記発現ベクターが好ましい。また、前記発現ベクター、又はポリペプチドが異 種ポリペプチドである好適発現ベクターが好ましい。本発明の好ましい異種ポリ ペプチドには、プロキモシン、プロインシュリン類似体、インシュリノトロピン (insulinotropin)、及びヒトTGF−β3が含まれる。 更に、本発明は、本発明の発現ベクターを含むヤロウィア・リポリティカ形質 転換体を提供する。また、本発明は、本発明による改変LEU2遺伝子の選択に 有用である、LEU2遺伝子座での欠失を含むヤロウィア・リポリティカ株と、 本発明のベクターを含む大腸菌形質転換体とを提供する。 更に、本発明は、同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培 地中で、本発明のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵させることを含む 、ポリペプチドの製造方法を提供する。 また、本発明は、多重組込み発現ベクターを含むヤロウィア・リポリティカ形 質転換体の製造方法を提供する。前記方法には、前記組込み形質転換が可能な発 現ベクター(ベクターは、組込み形質転換に充分なDNA配列中で、発現ベクタ ーを切断することによって、予め線状化する)による、LEU2遺伝子の欠失を 有するヤロウィア・リポリティカ株の形質転換と、ロイシンを欠く培地上におけ る、もっともよく増殖する形質転換体の選択とが含まれる。 また、本発明により、改変ヤロウィア・リポリティカLEU2プロモーターの 製造方法が提供される。前記方法は、5′末端及び3′末端を有し、配列番号1 で表わされる配列の領域に相同性又は実質的な相同性を有するDNA配列(前記 5′末端は、配列番号1で表わされる配列のプロモーター領域の5′末端とは末 端を共有せず、その内部にある)を調製し;(i)直前の記載のようにして調製 したDNA配列の3′末端が、配列番号1で表わされる配列由来のヌクレオチド を含むDNA配列の5′末端に連結され、LEU2の構造遺伝子が形成される、 DNA配列と、(ii)第2のヤロウィア・リポリティカ構造遺伝子をコードする 配列とを調製し;前記第2の構造遺伝子に相当する構造遺伝子における変異又は 欠失と、LEU2遺伝子の欠失とを有するヤロウィア・リポリティカ宿主を、直 前の記載のようにして調製したベクターであって、前記第2の構造遺伝子をコー ドする領域内部で切断したベクターで形質転換し;ロイシンを含むが、増殖に前 記 第2の構造遺伝子を必要とする培地上で、ヤロウィア・リポリティカ形質転換体 を選択し;そして、前記のヤロウィア・リポリティカ形質転換体から、ロイシン を欠く培地上で増殖が劣る形質転換体をスクリーニングすることを含む。前記方 法で使用するのに好ましい第2の構造遺伝子は、ヤロウィア・リポリティカの RA3 遺伝子である。 本明細書及び付随する請求項において、「機能的断片」とは、その語句が言及 する配列の断片であって、その完全配列の全機能の少なくとも一部の機能を有す る断片を意味する。 本明細書及び付随する請求項において、「機能的等価物」とは、その語句が言 及する配列と同一又は実質的に同一の機能を有する配列を意味する。図面の簡単な説明 図1は、プラスミドpNB276構築の模式的説明図である。 図2は、プラスミドpNB243構築の模式的説明図である。 図3は、プラスミドpNB308構築の模式的説明図である。 図4は、プラスミドpMIVINS構築の模式的説明図である。 図5は、プラスミドpNB747構築の模式的説明図である。材料及び方法 プラスミド調製用の宿主として、大腸菌株DH5α(ベセスダリサーチラボラ トリーズ,ゲイサーズバーグ,メリーランド州からコンピテントセルとして入手 )を使用した。商品添付の説明書に従って大腸菌細胞を形質転換し、アンピシリ ン(100μg/ml)を含むLB培地で37℃で増殖させた。LB培地は、バ クトトリプトン10g、バクト酵母抽出物5g、及び塩化ナトリウム10g(1 リットル当たり)を含有した。プラスミドDNAは、アルカリ溶菌法[Birn boim,H.C.et al.,NAR7,1513(1979)]又は煮沸 法[Holmes,D.S.et al.,Anal.Biochem.114 :193(1981)]を使用して調製した。 制限エンドヌクレアーゼ、T4ポリメラーゼ、T4DNAリガーゼ、クレノウ DNAポリメラーゼ、ウシ小腸アルカリ性ホスファターゼ、及び後述する他の必 要な酵素は、ニューイングランドバイオラブズ(ベバリー,マサチューセッツ州 ) 及び/又はベセスダリサーチラボラトリーズ(ゲイサーズバーグ,メリーランド 州)から購入し、商品添付の説明書に従って使用した。すべての分子生物学的操 作は、標準的方法[Sambrook,J.,E.F.Fritsch及びT. Maniatis,Molecular Cloning,A Laborat ory Manual (第二版)CSHL Press(1989)]に従って 実施した。 ヤロウィア・リポリティカ株は、1%バクト酵母抽出物、2%バクトペプトン 、及び2%デキストロースを含む標準的な富養酵母培地(YPD)又はロイシン を含まない完全最少培地[Sherman,F.,et al.,Labora tory Course Manual for Methods in Ye ast Genetics ,CSHL Press(1986)]で28℃で増 殖させた。形質転換は、Dabidow,L.S.,et al.,Curr Genet 10:39−48(1985)による記載のようにして実施した。 発現用には、メジウムA(Medium A;5%バクトペプトン,1%グルコ ース,0.1%酵母抽出物)で培養した。酵母DNAは、Sherman,F. ,et al.,Laboratory Course Manual for Methods in Yeast Genetics ,CSHL Pres s(1986)による記載のようにして調製し、サザン分析は、標準条件[Sa mbrook,J.,E.F.Fritsch及びT.Maniatis,Mo lecular Cloning,A Laboratory Manual ( 第二版)CSHL Press(1989)]を使用して実施した。参照した前 記方法は、当業者に周知である。詳細な説明 1.改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子プロモーター及び改変ヤロウ ィア・リポリティカLEU2遺伝子の構築 ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子のヌクレオチド配列を、以下の配列 表に配列番号1で表わされる配列として示す。ヤロウィア・リポリティカLEU 遺伝子のヌクレオチド配列は、特に、米国特許第4,937,189号明細書 に開示されている。前記特許は、本件の譲受人に譲渡されており、その内容は参 照により本明細書に取り込まれる。更に、ヤロウィア・リポリティカLEU2遺 伝子を含むプラスミドpLD25が、米国特許第5,071,764号明細書に 開示され、米国特許第4,880,741号明細書に開示及びクレームされてい る。両方の特許もまた、本件の譲受人に譲渡されており、その内容は参照により 本明細書に取り込まれる。プラスミドpLD25は、ブタペスト条約の条件下、 アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ロックビル,メリーランド州 ,米国)に大腸菌形質転換体(pLD25を伴う大腸菌JC−355形質転換体 )の形で寄託され、ATCC39464と命名されている。ATCC39464 の入手可能性におけるすべての制限は、米国特許第4,880,741号の付与 により取り除かれ、再び制限されることはない。 図1に、プロモーターを欠失させたLEU2遺伝子の構築を模式的に示す。ポ リメラーゼ連鎖反応(PCR)用の鋳型として働くプラスミドpNB258には 、形質転換効率用のポジティブコントロールとしての野生型ヤロウィア・リポリ ティカURA3遺伝子が含まれ、単一コピーでロイシン欠損宿主を相補する能力 に関して、プロモーターを欠失させたLEU2遺伝子をテストする能力を提供す る。pNB258を構築するために、商品添付の説明書に従って、StuI及び SalI制限酵素でプラスミドDNAを消化し、クレノウフラグメントで制限消 化物を処理することによって、URA3配列を含む1.6kbの平滑末端化DN A断片をpLD106から単離した。このDNA約200ngと、SalI消化 、クレノウ平滑化、アルカリ性ホスファターゼ処理したpBluescript +SKベクター(ストラトジーンクローニングシステムズ,ラホイラ,カリフォ ルニア州)約500ngとを、商品添付の説明書に従って、T4DNAリガーゼ を使用して連結した。連結混合物1/3で大腸菌株DH5−αを形質転換し、1 00μg/mlアンピシリンを含むLBプレートに蒔いた。形質転換体の選ばれ た単一コロニー単離体からDNAを調製し、KpnI及びBamHI制限酵素で 消化した。1%アガロースゲルで制限断片を分離し、エチジウムブロマイド染色 により目に見えるようにした。URA3遺伝子を含む1.6kbのDNA断片が そこに存在することを基にして、プラスミドpNB257を同定した。 LEU2コード配列を変えない一塩基変化により、その内在のEcoRI部位 を除去したLEU2遺伝子を構築した。LEU2遺伝子構築物は、単一のEco RI DNA断片としてLEU2遺伝子を単離することができ、以降の操作をよ り便利なものにした。この構築物は、以下のようにして作製した。プラスミドp LD40(pBR322中にLEU2遺伝子を含み、米国特許4,880,74 1号及び米国特許第5,071,764号各明細書に開示されている)由来のD NAをXhoIで消化し、内在のEcoRI部位を含む29塩基対のDNA断片 を除去し、アルカリ性ホスファターゼで処理した。線状DNAを、0.7%アガ ロースゲルで電気泳動的に分離し、電気溶出した。この線状DNA200ngと 合成リンカーDNA[相当するLEU2コドンを変化させることなくEcoRI 部位を除去する、一塩基対変化(第22番目の塩基においてC/GからT/Aへ )を含む]50ngとを連結した。使用した合成リンカーの配列は、 (配列中、変化させた塩基を下線で示す)であり、以下の配列表用に、5′から 3′方向に示す以下の配列: からなる。連結混合物1/5で大腸菌株DH5−αを形質転換し、100μg/ mlアンピシリンを含むLBプレートに蒔いた。形質転換体コロニー16個から DNAを調製し、プラスミドDNA1〜2μgをEcoRIで消化した。0.7 %アガロースゲルでDNA断片を電気泳動的に分離し、エチジウムブロマイドに より目に見えるようにした。次に、1.6及び0.9kbのDNA断片でなく、 単一の2.5kbのEcoRI DNA断片を放出する、いくつかのプラスミド 由来のDNA5μgをSacIで消化し、変えた内在のXhoI断片を含む24 3bpのDNA断片を放出した。5%ポリアクリルアミドゲルで断片を電気泳動 的に分離し、エチジウムブロマイド染色により目に見えるようにした。プラスミ ド1種類由来の243bpのSacI DNA断片を電気溶出し、SacI消化 及びアルカリ性ホスファターゼ処理したpBluescript+SK DNA 200ngと連結した。青色/白色選択用の商品添付の説明書に従って、連結混 合物で大腸菌XL1−Blue細胞(ストラトジーンクローニングシステムズ, ラホイラ,カリフォルニアリ州)を形質転換し、100μg/mlアンピシリン 、IPTG、及びX−GALを含むLBプレートに蒔いた。白色の形質転換体コ ロニー10種類からプラスミドDNAを調製し、SacIで消化し、5%ポリア クリルアミドゲルで断片を電気泳動的に分離し、挿入の存在を確認した。挿入を 含むプラスミド2種類由来のDNAを、ジデオキシチェインターミネーション法 (シークエナーゼキット,ユナイテッドステーツバイオケミカルコーポレーショ ン,クリーブランド,オハイオ州)を用いてシークエンスして、LEU2コード 配列内部のXhoI DNA断片の正確な方向を確認した。変えた内在のXho I断片を有するLEU2遺伝子を含むプラスミドの1種類をpLD1049と命 名した。 次に、pNB257由来のDNA約500ngをEcoRIで消化することに よって、プラスミドを線状化し、アルカリ性ホスファターゼで処理し、pLD1 049から単離したヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子を含む2.5kb のEcoRI DNA断片約200ngと連結した。得られた連結混合物1/5 で大腸菌株DH5−αを形質転換し、100μg/mlアンピシリンを含むLB プレートに形質転換体を蒔いた。相当数の形質転換体コロニーからプラスミドD NAを調製し、各プラスミドDNA1〜2μgをEcoRIで消化した。0.7 %アガロースゲルでDNA断片を電気泳動的に分離し、エチジウムブロマイドに より目に見えるようにした。LEU2遺伝子を含む2.5kbのEcoRI D NA断片を含む形質転換体を、pNB258と命名した。プラスミドpNB25 8は、下記のアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに大腸菌DH5− α形質転換体の形で寄託され、寄託番号ATCC69353が付与されている。 ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子プロモーターヌクレオチド配列にお ける欠失のシリーズを以下のようにして調製した。配列番号4〜8及び12で表 わされる配列から作製された下記の欠失は、約50塩基対の間隔で間が開けられ ていた。配列番号9、10、及び11で表わされる配列から作製された欠失は、LEU2 遺伝子の椎定TATAボックス内部の一塩基変化を生じさせ、配列番号 9で表わされる配列では、LEU2遺伝子の第724位のヌクレオチドをAから Gに変化させ;配列番号10で表わされる配列では、LEU2遺伝子の第725 位のヌクレオチドをTからGに変化させ;配列番号11で表わされる配列では、LEU2 遺伝子の第722位のヌクレオチドをAからGに変化させた。更に、作 製しようとする配列のサブクローニングにおける今後の使用のために、適当な制 限酵素部位(例えば、BamHI及びEcoRI)を提供するように、プライマ ーを設計した。本開示により実施可能な当業者であれば、本発明により、あるい は他の適当な制限部位の使用により、任意の間隔又は複数間隔で任意の欠失又は 一連の欠失の調製が可能であることを理解することができよう。 以下の5′プライマーを、ミリジェン・サイクロン・プラス(Millige n Cyclone Plus)・シンセサイザー(モデル8400;ミリポア コーポレーション,ベッドフォード,マサチューセッツ州)を使用して合成した 。前記のように、今後のサブクローニングに適した制限酵素部位及び種々の5′ 末端を有するヌクレオチド配列が得られるように、プライマーを設計した。調製 したプライマーを以下の表にした。 前記表1のリストにあげた各プライマーは、その5′末端方向に向かってBa mHI及びEcoRIの制限酵素認識部位を含む。 ヤロウィア・リポリティカLEU2構造遺伝子ヌクレオチド配列は、配列番号 1で表わされる配列の第799番目のヌクレオチドで始まる。3′プライマーを 調製し、LEU2遺伝子の構造的コード領域内部に便利な制限部位が含まれるよ うに、その配列を選んだ。選んだ部位は、配列番号1で表わされる配列の第91 9番目のヌクレオチドに位置するStuI部位であった。当然、他の適当な制限 酵素部位を使用することもできた。下記の構築において使用した3′プライマー は、ヌクレオチド配列:CACAAACTCG GTGCCGGAGG CC( 配列番号13)を含んでいた。表1にリストアップした5′プライマーの調製用 の前記方法に従って、3′プライマーを調製した。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を使用することによって、前記表1にリス トアップしたプライマーの5′末端に相当する5′末端と、配列番号13で表わ される配列の3′プライマーの3′末端に相当する3′末端とを有する、ヌクレ オチド配列の多数コピーを調製した。PCRは、パーキンエルマーシータス(P erkin−Elmer−Cetus)PCR試薬キット(カタログ番号N80 1−0055)を使用してパーキンエルマーシータスDNAサーマルサイクラー (Thermal Cycler)(ノーウォーク,コネチカット州)で実施し た。反応混合物は、総容量100μl中に、10mMトリス−HCl(pH8. 3)、50mM塩化カリウム、1.5mM塩化マグネシウム、各200μMのd ATP、dCTP、dGTP、及びdTTP、1μM5′プライマー、1μM3 ′プライマー、アンプリタック(ampliTaq)DNAポリメラーゼ2.5 ユニット、並びにpNB258DNA約10ngを含有した。反応は、以下のパ ラメーター(94℃で1.5分間溶融、50℃で2分間アニール、72℃で3分 間伸長)を使用して30回実施した。 欠失させたプロモーターを伴う改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子 は、以下のようにした、そして図1に示すようにして構築した。直前の記載のよ うにして調製したPCRで作製の各DNA断片を、BamHI及びStuIで消 化し、ゲルで単離した。プラスミドpNB258DNAをBamHI及びStu Iで消化することによって、野生型LEU2プロモーター、PCRで作製した各 DNA断片の3′末端を構成するStuI部位までのLEU2コード配列、及び LEU2遺伝子内部の0.68kbのStuI DNA断片を除去した。6.2 kbのBamHI−StuI DNAベクター断片、及び0.68kbのStu I間DNA断片を、電気泳動を使用してゲルで単離した。次に、PCRで作製し た各断片約200ngを、別々の反応液中で、6.2kbのBamHI−Stu I DNA断片約500ng、及び0.68kbのStuI DNA断片200 ngと連結した。各連結混合物約1/5で大腸菌株DH5−αを形質転換し、1 00μg/mlアンピシリンを含むLBプレートに形質転換体を蒔いた。相当数 の形質転換体からプラスミドDNAを調製し、EcoRI及びStuIで別々に 消化することによって、正しいDNA断片を含む前記プラスミドを同定した。以 下のオリゴデオキシヌクレオチド[前記のように合成(配列番号5及び14で表 わされる配列)、又は商品として入手可能(T3プライマー;ストラトジーンク ローニングシステム,ラホイラ,カリフォルニア州)]の1種又はそれ以上を、 プライマーとして使用する、ジデオキシチェインターミネーション法[タックト ラック(TaqTrack)シークエンシングシステム,プロメガ,マジソン, ウイスコンシン]によって、正しいプラスミドをシークエンスした: (1)5′−CTCCTCCAATGAGTCGG−3′(配列番号14で表 わされる配列);本プライマーは、内在の0.68kbのStuI DNA断片 内部のLEU2遺伝子配列とハイブリダイズし、PCR DNA断片の3′末端 のStuI部位から上流のDNA配列情報を与えるように設計された; (2)配列番号5で表わされる配列;本プライマーは、オープンリーディング フレームの5′でLEU2配列にハイブリダイズし、プロモーター領域の3′末 端から下流方向にLEU2オープンリーディングフレームを経由する配列情報を 与えた。 (3)PCRで作製したDNA断片の5′末端の上流のベクター配列にハイブ リダイズした市販のT3プライマー。 こうして得られたDNA配列情報を使用して、内在のStuI DNA断片の 方向が正しいか、そしてPCRで作製したDNA配列が本来のものであるかを決 定した。2.欠失させたLEU2遺伝子(LEU2Δ)を有するヤロウィア・リポリティ カ宿主株の構築 本発明の欠失LEU2遺伝子の配列と相同的なLEU2配列を欠失させた、ヤ ロウィア・リポリティカ宿主株を構築した。前記株を構築するために、以下のプ ラスミド(pNB243)を調製した。図2に、前記プラスミドの構築を模式的 に示す。pLD106由来のURA3遺伝子を含む1.7kbのSalI断片を 、クレノウポリメラーゼのラージフラグメントで末端を埋めることにより平滑末 端に変換し、1.7kbのSalI平滑化断片約200ngを、EcoRI消化 、クレノウ平滑化pBluescriptSK+ベクター(ストラトジーンクロ ーニングシステムズ,ラホイラ,カリフォルニア州)約500ngに連結した。 また、平滑化URA3遺伝子も、例えば、KpnI及びHindIIIによる消化 、並びにT4DNAポリメラーゼによる平滑化によって、前記のpNB258か ら回収することができる。連結混合物約1/5で大腸菌株DH5−αを形質転換 し、10 0μg/mlアンピシリンを含むLBプレートに形質転換体を蒔いた。相当数の 形質転換体からプラスミドDNAを調製し、HindIII及びBamHI制限酵 素で消化した。1.0%アガロースゲルで断片を電気泳動的に分離し、エチジウ ムブロマイドによる染色によって目に見えるようにした。 正しいプラスミドは、URA3配列を含む1.7kbのDNA断片を含み、p NB241と命名した。次に、pNB241DNA500ngを、SalIで消 化し、アルカリ性ホスファターゼで処理し、pLD28由来の5.3kbのSa lI DNA断片(LEU2コード配列と、ヤロウィア・リポリティカ染色体内 のLEU2フランキングDNA配列とを含む断片)200ngと一緒に連結した 。プラスミドpLD28は、米国特許第5,071,764号明細書に開示され 、米国特許第4,880,741号明細書に開示及びクレームされている。連結 混合物約1/5で大腸菌株DH5−αを形質転換し、100μg/mlアンピシ リンを含むLBプレートに形質転換体を蒔いた。相当数の形質転換体からDNA を調製し、SalIで消化した。1.0%アガロースゲルで断片を電気泳動的に 分離し、エチジウムブロマイドによる染色によって目に見えるようにした。正し いプラスミドを消化すると、5.3kbのSalI DNA断片が放出された。 このプラスミドをpNB242と命名した。次に、プラスミドpNB242由来 のDNAをEcoRIで消化することによって、LEU2コード配列を含む1. 6及び0.9kbのDNA断片を放出した。残った7.4kbの線状ベクターを 、電気泳動的にゲルで単離し、連結し、連結混合物を使用して大腸菌株DH5− αを形質転換した。100μg/mlアンピシリンを含むLBプレートに形質転 換体を蒔いた。相当数の形質転換体からDNAを単離し、SalIで消化し、1 .0%アガロースゲルで断片を電気泳動的に分離した。正しいプラスミド(pN B243)は、2.8kbのSalI DNA断片を含んでいた。 プラスミドpNB243は、XhoI制限部位3箇所(URA3遺伝内部に2 箇所、及びLEU2の2.8kbのSalI DNA断片内部に1箇所)を含む 。以下のようにして、XhoIでプラスミドpNB243を部分的に消化するこ とによって、ベクターを線状化した。pNB243DNA約2μgを、37℃で 5、10、及び20分間、XhoI酵素10ユニットでそれぞれ処理した。反応 混合 物のエタノール沈殿により反応を止め、消化したDNAのサンプルを0.8%ア ガロースゲルで電気泳動的に分析した。5分の時点(この時点が、7.4kbの 線状ベクターの割合がもっとも高い)を選択し、ヤロウィア・リポリティカ株N BL369(MATBbio6::BIO(pBR322)leu2−40xpr2−1002ura3Δ)の形質転換用に使用した。ウラシルを欠く 最少培地上に形質転換体を蒔くことによって、Ura+形質転換体を選択した。 相当数のUra+形質転換体からDNAを単離し、SphI及びSalIで別々 に消化した。得られたDNA断片を、アガロースゲル電気泳動により分離し、ハ イボンド(Hybond)Nナイロン膜(アマーシャムコーポレーション,アー リントン・ハイツ,イリノイ州)に転写した。pNB243由来のLEU2の2 .4kbのEcoRI−SalI DNA断片と、膜とをハイブリダイズさせた 。元来あった7.5kbのSphI LEU2DNA断片の消失と、新しい約1 6kbのSphI DNA断片の出現は、ベクターがLEU2遺伝子座に適当に 組み込まれたことを示した。5.3kbのSalI(元来あった)及び2.9k bのSalI(欠失)LEU2DNA断片の両方の出現は、野生型及び欠失LE U2 遺伝子の両方が存在することを証明した。前記形質転換体2種類をNBL4 61及びNBL462と命名した。 非選択的条件下で、NBL461及びNBL462を、富養なYPD培地で2 日間増殖させると、相同組換えによりURA3マーカーの消失又は「ポップアウ ト(pop−out)」が起こった。次に、Boeke,J.D.らの記載[M ethods in Enzymology 154:164−175(198 7)]のように、ロイシン及びウラシルを補充した5−フルオロウラシル選択プ レート上に細胞を蒔いた。5−フルオロウラシル(ura -)の生き残り数種か らDNAを調製し、SalIで消化し、プローブとしてpNB243の0.4k bのSalI−EcoRI断片を使用する前記のサザンハイブリダイゼーション 分析によりスクリーニングした。形質転換体2種類(NBL463及びNBL4 64)は、野生型サイズのSalI断片を消失しており、LEU2ΔサイズのS alI断片のみを保持していた。 以下のリストにあげた株は、ブタペスト条約の条件下、アメリカン・タイプ・ カルチャー・コレクション(12301パークローン・ドライブ,ロックビル, メリーランド州20852,米国)に1993年7月22日に寄託された。前記 機関は、仮に本願に特許が付与された場合に、公衆による容易な入手可能性と、 寄託の永続性とを提供する、認定された寄託機関である。本願の対応出願又はそ の派生出願が出願されている外国の特許法に従って、並びに米国特許法施行規則 第1.14条及び米国特許法第122条に基づいて、資格を与えられ、米国特許 商標庁長官により決定された者は、本願の係属期間中にその寄託を利用すること ができる。寄託された微生物の公衆への入手可能性におけるすべての制限は、特 許の付与により取り除かれ、再び制限されることはない。 3.欠失LEU2遺伝子の評価 前記のようにして調製したLEU2遺伝子プロモーター欠失プラスミドを評価 するために、ヤロウィア・リポリティカLEU2Δ株NBL464(ATCC7 4234)を、pNB258及び各LEU2プロモーター欠失プラスミドで、別 々に形質転換した。ヤロウィア・リポリティカ染色体のura3Δ領域を標的と して、相同組換えによる組込みを行うために、形質転換の前に各プラスミドをP stIで消化した。ウラシルを含まない完全最少培地で形質転換体を選択し、次 に、ロイシンを欠く完全最少培地での増殖能により、Ura +形質転換体から eu 表現型をスクリーニングした。そのスクリーニングの結果を以下の表にした 。 プラスミドpNB276は、弱い相補性を示すLEU2遺伝子を含み、従って 、LEU2遺伝子の第693番目の位置に5′末端を有する、欠失LEU2遺伝 子プロモーターを含む。pNB656(LEU2遺伝子の第718番位の5′末 端)、pNB652(LEU2遺伝子の第718番位の5′末端、及び第724 番位のAに代わりヌクレオチドGを含む)、pNB653(LEU2遺伝子の第 718番位の5′末端、及び第725番位のTに代わりヌクレオチドGを含む) 、pNB654(LEU2遺伝子の第718番位の5′末端、及び第722番位 のAに代わりヌクレオチドGを含む)、及びpNB313(LEU2遺伝子の第 745番位の5′末端)と命名したプラスミドに含まれ、かつ本発明により製造 される、他のLEU2プロモーター欠失遺伝子は、同様の結果を与えた。4.rDNA配列を含む多重組込みベクターの構築 図3に、多重組込みベクター(pNB308)の構築を模式的に示す。前記の ようにして調製及び同定したプラスミドpNB276を、そのプラスミドのポリ クローニング領域内部のSacII部位の欠失により、改変した。欠失は、Sac IIでpNB276を消化することにより行った。続いて、SacIIで消化したp NB276を、クレノウフラグメントで平滑末端化し、次に平滑末端連結を行っ た。平滑末端連結したプラスミドを使用して大腸菌DH5−αを形質転換し、正 しい構築物(pNB305)を制限分析により同定した。HindIIIでプラス ミドDNAを消化することにより、pNB650からリボゾームDNA(rDN A)配列を単離した。pNB650は、rDNAの2.8kbのNcoI断片を 含み[Clare,J.J.,et al.,Curr Genet 10:4 49−452(1986)]、その中のNcoI部位は、クレノウフラグメント による平滑化、及びHindIIIリンカーとの連結、それに続くHindIIIで消 化したpBluescript+SK(ストラトジーンクローニングシステムズ ,ラホイラ,カリフォルニア州)との連結によって、HindIII部位に変換さ れていた。プラスミドpNB650は、前記のように、アメリカン・タイプ・カ ルチャー・コレクションに大腸菌DH5−α形質転換体の形で寄託され、寄託番 号ATCC69354が付与されている。pNB650由来の断片を含む2.8 kbのHi ndIII rDNAを、標準的アガロースゲル電気泳動法により単離した。次に 、単離した2.8kbのHindIII rDNA断片を、HindIII消化したp NB305に連結した。得られた連結混合物を使用して大腸菌DH5−αを形質 転換した。相当数の形質転換体由来のDNAをHindIIIで消化し、0.7% アガロースゲルで断片を電気泳動的に分離した。正しいプラスミドは、2.8k bのHindIII DNA断片を含み、pNB308と命名した。5.多重組込みベクターを含むヤロウィア・リポリティカ株の構築 前記のようにして調製したプラスミドpNB308を、そのプラスミドのrD NA配列内部で1回切断するSacIIで消化した。宿主のヤロウィア・リポリテ ィカ株の反復rDNA配列を標的として、相同組換えによる線状プラスミドの組 み込みを行った。前記の標準手法に従って、ヤロウィア・リポリティカ株NBL 464(ATCC74234)をSacII消化したpNB308で形質転換した 。ロイシンを含まない完全最少培地で形質転換体を選択した。大型及び小型のコ ロニータイプのLeu+ 形質転換体が現われた。 大型の形質転換体コロニーからDNAを単離し、SalIで消化し、アガロー スゲルで泳動し、ハイボンドN膜に転写し、URA3DNAの0.49kbのB stXI−SalI断片[染色体ura3Δ遺伝子(1.0kbのSalI断片 上)の単一コピー、及びpNB308由来のURA3(3.5kbのSalI断 片上)の各コピーの両方にハイブリダイズすることができる]をプローブにして 調べた。ベータースコープ603ブロットアナライザー(ベータジェン,ウォル トハム,マサチューセッツ州)を使用してハイブリダイゼーションシグナルを定 量化し、1.0kbバンドと比較して3.5kbバンドの総カウント数が何倍で あるかを計算することによって、各形質転換体のプラスミドコピー数を決定した 。サザン分析により調べた形質転換体のコピー数を、以下の表IIIにまとめる。 ベクターがrDNA内部に組み込まれたかを確認するために、形質転換体DN Aを、rDNA配列内部のそのプラスミド内部で1回切断するSacIIで消化し 、アガロースゲルで泳動し、ハイボンドN膜に転写し、URA3由来の0.49 kbのBstXI−SalI DNA断片をプローブにして調べた。10.8k bバンド(もとのままのプラスミドのサイズ)が検出され、このことは、rDN A内部にベクターが組み込まれ、しかも大きな再配列がないことを裏付けた。 形質転換体8及び9の安定性を調べた。形質転換体8及び9を、別々のYPD 培地に1:100で接種し、28℃で24時間増殖させ、新しいYPD培地中に 1:100で希釈して再増殖させ、合計3サイクル行った。24、48、及び7 2時間(約12、24、及び36世代に相当)で、細胞をサンプリングした。細 胞サンプルからDNAを調製し、前記のようにしてコピー数を分析した。富養な 非選択培地での継続的増殖中に、形質転換体8及び9のコピー数は変化しなかっ た。7.プロインシュリン類似体多重組込み発現ベクターの構築 プロインシュリン類似体多重組込み発現ベクターの構築における出発プラスミ ドは、プラスミドpXPRURAcasであり、前記プラスミドは、XPR2プ ロモーター、プレ及びプロ配列、それに続く多重クローニング部位、及びXPR ターミネーター配列、更には選択マーカーとしての野生型URA3遺伝子を含 む。図4に、プロインシュリン類似体多重組込み発現ベクターの構築を示す。プ ラスミドpXPRURAcasを、KpnIで消化し、T4ポリメラーゼ処理に より平滑化し、SacIIで再消化した。このベクター断片と、サイオスノバ社( Scios Nova,Inc.;マウンテンビュー,カリフォルニア州)によ り供給されたプロインシュリン類似体(A14trp)コード配列とを連結した 。前記プロインシュリン類似体コード配列は、以下の配列を有し、5′−平滑末 端及び3′−SacII制限末端を有した。 下記の配列表のために、前記配列の内、5′−3′一本鎖を配列番号14で、 3′−5′一本鎖を配列番号15で表わす。但し、配列番号15で表わされる配 列では相当する5′−3′鎖として表わす。 この連結は、ヤロウィア・リポリティカXPR2プロ領域の最後のコドンと、 プロインシュリン類似体A14trpの最初のコドンとの間で、インフレーム( in−frame)融合を創出した。連結混合物の一部で大腸菌DH5−αを形 質転換し、100μg/mlアンピシリンを含むLB上に形質転換体を蒔いた。 相当数の形質転換体からプラスミドDNAを調製し、HindIIIで消化し、0 .8%アガロースゲルで断片を電気泳動的に分離した。正しい構築物は、プロイ ンシュリン類似体遺伝子断片内部への付加的HindIII部位の導入による、2 .8kbのHindIII DNA断片の放出を示した。ポジティブクローン数種 類を同定及びシークエンスすることによって、XPR2プロ領域とプロインシュ リン遺伝子との間の連結部の正確さ、及びPCRで作製したプロインシュリン類 似体遺伝子それ自体の正確さを保証した。XPR2のプロ領域内部にハイブリダ イズするプライマーと、タックトラックキット及びデアザーヌクレオチド(プロ メガ,マジソン,ウイスコンシン州)とを使用してプラスミドDNAをシークエ ンスすることによって、XPR2プロープロインシュリン連結部を越え、プロイ ンシュリン遺伝子の端から端までの配列情報が得られた。プライマーの配列は、 TACACGGATGGATCTGG(配列番号16)である。前記のプロイン シュリン類似体発現ベクターの1つをpXPRURAINSと命名した。 次に、プラスミドpXPRURAINSをMluI(XPR2プロモーター内 部のユニーク部位)及びSacII(プロインシュリン類似体遺伝子の3′末端の ユニーク部位)で消化し、1.7kbのDNA断片を電気泳動的にゲル単離した 。1.7kbのDNA断片と、MluI及びSacIIでpXPRLEUcasを 消化することによって生じる7.3kbのDNA断片とを連結した。プラスミド pX PRLEUcas(pNB268とも称する)は、前記のアメリカン・タイプ・ カルチャー・コレクションに寄託され、寄託番号ATCC69355が付与され ている。連結混合物で大腸菌DH5−αを形質転換し、100μg/mlアンピ シリンを含むLB上に形質転換体を蒔いた。いくつかの形質転換体からDNAを 調製し、HindIIIで消化することによって、図4に示す正しいプラスミド( pXPRLEUINSと命名)を同定した。 次に、プラスミドpXPRLEUINSをSacIIで消化し、クレノウフラグ メントで処理することによって、平滑末端を作製し、再連結した。これによって プロインシュリン類似体遺伝子の3′末端のSacII部位は壊されるので、pN B650のrDNA断片内部のSacII部位は、唯一の部位となることができ、 この部位での消化を使用することにより、多重組込み発現ベクターの組込みの標 的をrDNA遺伝子座とすることができた。連結混合物で大腸菌DH5−αを形 質転換し、100μg/mlアンピシリンを含むLB上に形質転換体を蒔いた。 形質転換体DNAを調製し、SacIIで消化した。SacIIでの消化でそれ以上 線状化されない、正しいプラスミドを同定した。このプラスミドをpXPRLE UINS(−SacII)と命名した。次に、EcoRIでpXPRLEUINS (−SacII)を消化することによって、野生型LEU2遺伝子を除去し、7. 4kbベクター断片と、pNB276から単離した欠失LEU2((d)LEU )遺伝子を含む2.2kbのEcoRI DNA断片とを連結した。連結混合物 で大腸菌DH5−αを形質転換し、100μg/mlアンピシリンを含むLB上 に形質転換体を蒔いた。EcoRIで制限消化することにより[野生型1.6及 び0.9kbのEcoRI DNA断片の代わりに、(d)LEU遺伝子を含む 単一の2.2kbのDNA断片を放出する]、正しいプラスミドを同定した。こ の正しいプラスミドをpXPR(d)LEUINSと命名した。次に、前記と同 様にして、HindIIIによる部分消化によってこのプラスミドを線状化し、ウ シ小腸ホスファターゼ処理により脱リン酸化し、前記pNB650由来のrDN A配列を含む2.8kbのHindIII DNA断片と連結した。連結混合物で 大腸菌DH5−αを形質転換し、100μg/mlアンピシリンを含むLB上に 形質転換体を蒔いた。rDNA配列がXPR2プロモーター上流のHindIII 部位に連結した、正しい プラスミドを、EcoRIによる制限消化(4.9、5.4、及び2.4kbの 断片を放出する)によって同定した。このプラスミドをpMIVINSと命名し た。8.プロインシュリン類似体発現多重組込みベクター形質転換ヤロウィア・リポ リティカの構築 SacIIでプラスミドpMIVINSを消化することによって、その標的をr DNA遺伝子座とし、ヤロウィア・リポリティカ株NBL464(ATCC74 234)を形質転換した。ロイシンを含まない完全最少培地上で、29℃で48 時間後に形質転換体が得られた。以下の表IVにおいて1及び2で示す別々の実験 における形質転換体2組からDNAを得た。ゲノムDNAを、HindIII及び EcoRI(実験1)又はHindIII(実験2)で消化し、0.7%アガロー スゲルで電気泳動的に断片を分離し、ハイボンドN膜にブロッティングした。 PR2 のプロモーター領域から単離した0.8kbのラベル化PstI−Mlu I DNA断片をプローブにして膜を調べた。このプローブは、XPR2のゲノ ムコピー由来の3.7kbのHindIII DNA断片(HindIII−EcoR I消化又はHindIII消化のいずれかから)と、pMIVINS由来の2.8 kbのHindIII DNA断片(HindIII−EcoRI消化又はHindII I消化のいずれかから)とにハイブリダイズした。前記ベータースコープ603 ブロットアナライザーを使用してブロットをスキャンすることによって、各形質 転換体株に組み込まれたpMIVINSのコピー数を決定した。また、同じ方法 により、コントロール形質転換体(NBL449及びNBL451)(本発明の 実施には必要でなく、以下のようにして調製した)も分析した。 コントロール形質転換体NBL449及びNBL451を、以下のようにして 調製した。XhoIでプラスミドpXPRURAINSを消化することによって 、その組込みの標的をURA3遺伝子座とし、ヤロウィア・リポリティカ株NB L369(MATBbio−6::BIO(pBR322)leu2−40xpr2−1002ura3Δ)を形質転換した。ウラシルを含まない完全 最少培地に形質転換体を蒔くことによって、Ura+形質転換体を同定した。次 に、XhoIでプラスミドpXPRLEUINSを消化することによって、その 組込 みの標的をLEU2遺伝子座とし、ヤロウィア・リポリティカ株NBL369と 、直前の記載のようにして得られたUra+形質転換体とを別々に形質転換する のに使用した。ロイシンを含まない、又はウラシル及びロイシンを含まない完全 最少培地上に、各形質転換の形質転換体を蒔くことによって、Leu+及びLe u+Ura+形質転換体をそれぞれ同定した。1コピーのpXPRLEUINSを 含むLeu+形質転換体をNBL449と命名した。1コピーのpXPRURA INS及び1コピーのpXPRLEUINS(すなわち、2コピーのプロインシ ュリン類似体コード配列)を含むLeu+Ura+形質転換体をNBL451と命 名した。以下の表IVに、前記のようにしてテストした形質転換体株、並びにコン トロール形質転換体NBL449及びNBL451のコピー数を示す。 ラジオイムノアッセイ(RIA)を使用して、pMIVINSの多重コピーを 含むヤロウィア・リポリティカ形質転換体により分泌されるプロインシュリン類 似体関連物質の相対量を測定した。前記の形質転換体株を、メジウムA(5%バ クトペプトン,1%グルコース,0.1%酵母抽出物)中で48時間増殖させ、 上清を採取した。次に、市販のキット[インクスター(Incstar)コーポ レーション,スチルウォーター,ニューメキシコ州]を使用して、インシュリン の遊離のCペプチドを測定する、CペプチドRIAを実施した。コピー数の増加 に伴って、Cペプチド抗体に反応する物質が増加することを見い出した。5コピ ーの形質転換体は、単一コピーのプロインシュリン発現株に対して、約4〜4. 5倍量のCペプチド関連タンパク質を分泌した。9.インシュリノトロピン多重組込み発現ベクターの構築 以下の工程に従って、インシュリノトロピンをコードする合成遺伝子を調製し た。以下の配列: を有する配列番号17、18、19、及び20で表わされる配列は、ジェノシス (Genosys)バイオテクノロジーズ社(ウッドランズ,テキサス州)から 得た。次に、100℃で10分間加熱し、室温までゆっくりと冷却することによ って、配列番号17及び18で表わされる配列を一緒にハイブリダイズさせ、同 じ条件で配列番号19及び20で表わされる配列を一緒にハイブリダイズさせた 。得られたハイブリダイズした配列を、ポリヌクレオチドキナーゼで処理し、T 4DNAリガーゼを用いて連結することによって、インシュリノトロピンをコー ドし、かつApaI粘着性5′末端及びXbaI粘着性3′末端を含む、100 bpの断片を得た。次に、配列確認に使用するために、ApaI/XbaI消化 したプラスミドpBluescript+KS(ストラトジーンクローニングシ ステムズ,ラホイラ,カリフォルニア州)に前記断片を連結した。確認したコー ド配列を含むプラスミドをpNB716と命名した。配列を確認したところで、 図5に模式的に示したように、最初の発現ベクター(pNB747)を以下のよ うに構築した。 プラスミドpNB268(ATCC69355)DNAをKpnIで消化し、 T4DNAポリメラーゼで粘着性末端を平滑化した。次に、DNAをXbaIで 消化して、前記と同様にして調製したインシュリノトロピンをコードする断片の 3′末端を得た。インシュリノトロピンをコードする配列を含むプラスミドpN B716のDNAをApaIで消化し、T4DNAポリメラーゼで粘着性末端を 平滑化した。次に、DNAをXbaIで消化した。得られた100bp断片を、 2.0%ヌシーブ(NuSieve)アガロース(FMCバイオプロダクツ,ロ ックランド,メイン州)ゲルで電気泳動的に単離し、KpnI消化、平滑化、及 びXbaI消化したpNB268のDNAと連結した。得られた連結混合物を用 いて大腸菌DH5−αを形質転換した。正しい構築物を有するプラスミドを制限 酵素分析により同定し、平滑化連結部領域をシークエンスすることによって、 PR2 プレプロ配列とインシュリノトロピンをコードする配列との間のインフレ ーム融合を確認した。このようなプラスミドの1つであるpNB747を図5に 示す。 プラスミドpNB747をEcoRIで消化して野生型LEU2遺伝子を除去 し、7.4kbベクター断片と、pNB276から単離した欠失LEU2((d )LEU)遺伝子を含む2.2kbのEcoRI DNA断片とを連結した。連 結混合物で大腸菌DH5−αを形質転換し、100μg/mlアンピシリンを含 むLB上に形質転換体を蒔いた。EcoRIで制限消化することにより[野生型 1.6及び0.9kbのEcoRI DNA断片の代わりに、(d)LEU遺伝 子を含む単一の2.2kbのDNA断片を放出する]、正しいプラスミドを同定 した。正しいプラスミドをpNB751と命名した。 次に、プラスミドpNB751をSacIIで消化し、クレノウフラグメントで 処理して平滑末端を作製し、再連結した。これによってインシュリノトロピン遺 伝子の3′末端のSacII部位は壊されるので、pNB650のrDNA断片内 部のSacII部位は、唯一の部位となることができ、この部位での消化を使用す ることにより、多重組込み発現ベクターの組込みの標的をrDNA遺伝子座とす ることができた。連結混合物で大腸菌DH5−αを形質転換し、100μg/m lアンピシリンを含むLB上に形質転換体を蒔いた。形質転換体DNAを調製し 、SacIIで消化した。SacIIでの消化でそれ以上線状化されない、正しいプ ラスミド を同定した。このプラスミドをpXPRLEUIST(−SacII)と命名した 。次に、EcoRIでプラスミドpXPRLEUIST(−SacII)を消化す ることによって、野生型LEU2遺伝子を除去し、7.4kbベクター断片と、 pNB276から単離した欠失LEU2((d)LEU)遺伝子を含む2.2k bのEcoRI DNA断片とを連結した。連結混合物で大腸菌DH5−αを形 質転換し、100μg/mlアンピシリンを含むLB上に形質転換体を蒔いた。 EcoRIで制限消化することにより[野生型1.6及び0.9kbのEcoR I DNA断片の代わりに、(d)LEU遺伝子を含む単一の2.2kbのDN A断片を放出する]、正しいプラスミドを同定した。正しいプラスミドをpXP R(d)LEUISTと命名した。次に、前記と同様にして、HindIIIによ る部分消化によってこのプラスミドを線状化し、ウシ小腸ホスファターゼ処理に より脱リン酸化し、前記pNB650由来のrDNA配列を含む2.8kbのH indIII DNA断片と連結した。連結混合物で大腸菌DH5−αを形質転換 し、100μg/mlアンピシリンを含むLB上に形質転換体を蒔いた。rDN A配列がXPR2プロモーター上流のHindIII部位に連結した、正しいプラ スミドを、EcoRIによる制限消化(4.9、5.4、及び2.4kbの断片 を放出する)によって同定した。このプラスミドをpMIVISTと命名した。10.インシュリノトロピン発現多重組込みベクター形質転換ヤロウィア・リポ リティカの構築 プラスミドpMIVISTを使用し、SacIIで消化した後に、ヤロウィア・ リポリティカ株NBL464(ATCC74234)を形質転換体した。ロイシ ンを含まない完全最少培地上で得た、得られた形質転換体は、多重組込みベクタ ーを含んでいた。組み込まれたコピー数とインシュリノトロピンの発現レベルと の相互関係は、不明であった。 配列表 (1)一般情報 (i)出願人:ジェイムス,ラリー C. ストリック,クリスチン A. ファイザー・インク(非米国) (ii)発明の名称:多重組込みベクター及びヤロウィア・リポリティカ形質転 換体 (iii)配列の数:20 (iv)通信住所 (A)受取人:グレッグ C.ベンソン,ファイザー・インク (B)通り:イースタン・ポイント・ロード (C)市:グロトン (D)州:コネチカット (E)国:米国 (F)郵便番号(ZIP):06340 (v)コンピュータ読込可能な形式: (A)媒体の種類:フロッピーディスク (B)コンピュータ:IBM PC互換機 (C)オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウエア:パテントイン・リリース#1.0、バージョン#1. 25 (vi)本出願データ (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類: (Vii)原出願情報 (A)出願番号:US08/117,375 (B)出願日:1993年9月2日 (Viii)弁理士/代理人情報 (A)氏名:ベンソン,グレッグ C. (B)登録番号:30,997 (C)照会/処理番号:PC8154AGCB (ix)遠隔通信情報 (A)電話:(203)441−4901 (B)ファクシミリ:(203)441−5221 (2)配列番号1の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:2810塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:DNA(ゲノム) (xi)配列:配列番号:1 (2)配列番号2の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:29塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:2 (2)配列番号3の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:29塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:3 (2)配列番号4の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:34塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:4 (2)配列番号5の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:34塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:5 (2)配列番号6の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:34塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:6 (2)配列番号7の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:34塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:7 (2)配列番号8の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:39塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:8 (2)配列番号9の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:39塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:9 (2)配列番号10の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:39塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:10 (2)配列番号11の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:39塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:11 (2)配列番号12の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:32塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:12 (2)配列番号13の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:22塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:13 (2)配列番号14の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:279塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:14 (2)配列番号15の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:271塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:15 (2)配列番号16の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:16 (2)配列番号17の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:35塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:17 (2)配列番号18の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:44塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:18 (2)配列番号19の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:62塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:19 (2)配列番号20の情報 (i)配列の特徴 (A)配列の長さ:61塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子の型:cDNA (xi)配列:配列番号:20
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI (C12N 1/19 C12R 1:645) (C12N 1/21 C12R 1:19)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列番号1で表わされる配列の第693番目〜第798番目のヌクレオチ ド、配列番号1で表わされる配列の第718番目〜第798番目のヌクレオチド 配列、第724番目のヌクレオチドがAからGに変えられている配列番号1で表 わされる配列の第718番目〜第798番目のヌクレオチド、第725番目のヌ クレオチドがTからGに変えられている配列番号1で表わされる配列の第718 番目〜第798番目のヌクレオチド、第722番目のヌクレオチドがAからGに 変えられている配列番号1で表わされる配列の第718番目〜第798番目のヌ クレオチド、配列番号1で表わされる配列の第745番目〜第798番目のヌク レオチド、及びそれらの機能的等価物からなる群から選んだ、改変ヤロウィア・ リポリティカLEU2遺伝子プロモーター。 2. ヤロウィア・リポリティカLEU2構造遺伝子コード配列に機能的に連結 されている請求項1に記載の改変LEU2遺伝子プロモーターを含む、改変ヤロ ウィア・リポリティカLEU2遺伝子。 (配列番号12)、及びそれらの機能的等価物からなる群から選んだヌクレオチ ド配列。 4. 請求項2に記載の改変ヤロウィア・リポリティカLEU2遺伝子を含むベ クター。 5. ヤロウィア・リポリティカのLEU2遺伝子座以外の遺伝子座におけるヤ ロウィア・リポリティカの組込み形質転換に充分なヤロウィア・リポリティカD NA配列を含む、請求項4に記載のベクター。 6. 組込み形質転換に充分なヤロウィア・リポリティカDNA配列が、ヤロウ ィア・リポリティカのリボソームDNA配列である、請求項5に記載のベクター 。 7. 請求項5に記載のベクター、ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列 、及び前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に作動可能に連結されて いる、ヤロウィア・リポリティカにおいて機能的なプロモーターを含む発現ベク ター。 8. 請求項6に記載のベクター、ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列 、及び前記ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に作動可能に連結されて いる、ヤロウィア・リポリティカにおいて機能的なプロモーターを含む発現ベク ター。 9. ヤロウィア・リポリティカにおいて機能的なプロモーターが、ヤロウィア ・リポリティカのXPR2プロモーターである、請求項7に記載の発現ベクター 。 10. ヤロウィア・リポリティカにおいて機能的なプロモーターが、ヤロウィ ア・リポリティカのXPR2プロモーターである、請求項8に記載の発現ベクタ ー。 11. ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に、作動可能に連結される 、ヤロウィア・リポリティカのXPR2遺伝子のプロ1−若しくはプロ2−シグ ナル配列、又はその機能的断片若しくは等価物を含む、請求項9に記載の発現ベ クター。 12. ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に作動可能に連結される、 ヤロウィア・リポリティカのXPR2遺伝子のプロ1−若しくはプロ2−シグナ ル配列、又はその機能的断片若しくは等価物を含む、請求項10に記載の発現ベ クター。 13. ポリペプチドが異種のポリペプチドである、請求項11に記載の発現ベ クター。 14. ポリペプチドが異種のポリペプチドである、請求項12に記載の発現ベ クター。 15. 異種のポリペプチドが、プロキモシン、プロインシュリン、インシュリ ノトロピン、又はヒトTGF−β3である、請求項13に記載の発現ベクター。 16. 異種のポリペプチドが、プロキモシン、プロインシュリン、インシュリ ノトロピン、又はヒトTGF−β3である、請求項14に記載の発現ベクター。 17. プラスミドpNB258。 18. 大腸菌ATCC69353。 19. プラスミドpNB650。 20. 大腸菌ATCC69354。 21. プラスミドpMIVINS。 22. プラスミドpNB268。 23. 大腸菌ATCC69355。 24. ヤロウィア・リポリティカATCC74234。 25. プラスミドpMIVIST。 26. プラスミドpNB308。 27. 請求項4に記載のベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形質転換 体。 28. 請求項7に記載の発現ベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形質 転換体。 29. 請求項8に記載の発現ベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形質 転換体。 30. 請求項10に記載の発現ベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形 質転換体。 31. 請求項12に記載の発現ベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形 質転換体。 32. 請求項15に記載の発現ベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形 質転換体。 33. 請求項16に記載の発現ベクターを含む、ヤロウィア・リポリティカ形 質転換体。 34. 請求項21に記載のプラスミドpMIVINSを含む、ヤロウィア・リ ポリティカ形質転換体。 35. 請求項25に記載のプラスミドpMIVISTを含む、ヤロウィア・リ ポリティカ形質転換体。 36. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項28に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 ポリペプチドの製造方法。 37. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項29に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 ポリペプチドの製造方法。 38. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項30に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 ポリペプチドの製造方法。 39. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項31に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 ポリペプチドの製造方法。 40. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項32に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 ポリペプチドの製造方法。 41. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項33に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 ポリペプチドの製造方法。 42. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項34に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 A14trpプロインシュリンの製造方法。 43. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項33に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 インシュリノトロピンの製造方法。 44. 同化可能な炭素源、窒素源、及び無機塩源を含む水性栄養培地中で、請 求項35に記載のヤロウィア・リポリティカ形質転換体を発酵することを含む、 インシュリノトロピンの製造方法。 45. (a)組込み形質転換に充分なDNA配列中で、発現ベクターを切断す ることによって線状化した請求項7に記載の発現ベクターで、そのLEU2遺伝 子の欠失を有するヤロウィア・リポリティカ株を形質転換し; (b)ロイシンを欠く培地上で、もっともよく増殖する形質転換体を選択する ことを含む、多重組込み発現ベクターを含有するヤロウィア・リポリティカ形質 転換体の製造方法。 46. (a)5′末端及び3′末端を有し、配列番号1で表わされる配列の領 域に相同性又は実質的な相同性を有するDNA配列(前記5′末端は、配列番号 1で表わされる配列のプロモーター領域の5′末端とは末端を共有せず、その内 部にある)を調製し; (b)(i)工程(a)で調製したDNA配列の3′末端が、配列番号1で表わ される配列のヌクレオチドを含むDNA配列の5′末端に連結され、LEU2の 構造遺伝子が形成される、DNA配列、及び(ii)第2のヤロウィア・リポリテ ィカ構造遺伝子を含むベクターを調製し; (c)前記第2の構造遺伝子に相当する構造遺伝子における変異又は欠失と、 EU2 遺伝子の欠失とを有するヤロウィア・リポリティカ宿主を、工程(b)で 調製したベクターであって、前記第2の構造遺伝子をコードする領域内部で切断 したベクターで形質転換し; (d)ロイシンを含むが、増殖に前記第2の構造遺伝子を必要とする培地上で、 ヤロウィア・リポリティカ形質転換体を選択し;そして (e)工程(d)のヤロウィア・リポリティカ形質転換体から、ロイシンを欠く 培地上で増殖が劣る形質転換体をスクリーニングする ことを含む、改変ヤロウィア・リポリティカLEU2プロモーターの製造方法。 47. 前記第2の構造遺伝子がURA3である、請求項46に記載の方法。
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