JPH08508873A - モジュール構造の電気接続ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数個の接続ハウジング（１）を結合することにより必要に応じて拡張可能な、バスラインに接続して使用されるモジュール構造の電気接続ブロックが構成される。接続ハウジング（１）はこのためにダクトねじボルトとして適している標準化された雌ねじ部（１０、１１、１２、１３）を備えたケーブル貫通口（６、７、８、９）を有し、貫通口は一方では丸形ケーブル（１９）を挿入するために、また他方では中空の中間接続体により相互の結合に使われる。これを介して接続ハウジング（１）の接続端子ブロック（１４）間の内部配線が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 モジュール構造の電気接続ブロック この発明はモジュール構造の電気接続ブロックに関する。 モジュール構造の電気接続ブロックは、バスラインに接続するために設けられ るアクチュエータ・センサ・インターフェイス（以下ＡＳＩという）バスモジュ ールのために必要とされる。ＡＳＩバスモジュールは、大抵の場合、バスライン に電気的に接続するための下部構造部分と、加入者側端子及びその時の使用例に 適合した電気回路を備えた上部構造部分とからなる。この回路を介して一方では 加入者としてＡＳＩバスモジュールに結合されたアクチュエータもしくはセンサ と、他方では同様にバスラインに接続されたマスターモジュールとの間のデータ 交換が行われる。電気回路は主としてデジタル信号を加入者側にとって慣用のデ ータ信号に及びその逆に変換する働きをする。デジタル信号は例えばバスライン の供給電圧に合わせて変調されている。このようなバスシステムに対しては、容 易に拡張可能で適当な上部構造部分でもって多数のモジュールをバスラインに接 続することを可能にするモジュール構造の電気接続ブロックの需要がある。その 場合バスラインは多くの場合丸形ケーブルとして構成されているにすぎないこと を考慮する必要がある。 この発明は、上述の要件を満たし、容易にかつコスト的に有利に製作可能であ り、必要空間が小さくかつ容易に接続可能なモジュール構造の電気接続ブロック を提供することをその課題とする。これらの課題は、少なくとも２つのシェル状 の同形に構成された接続ハウジングからなり、この接続ハウジングがそれぞれ第 一のケーブル貫通口と第一の機械的結合手段とを備えた第一の側壁と、第二のケ ーブル貫通口と第二の機械的結合手段とを備え前記第一の側壁に対して対向して いる第二の側壁と、第三の側壁に設けられた第三のケーブル貫通口と、内部に配 置されそれぞれ接触部と電気的に接続されている２つの接続端子ブロックとを有 し、かつ接続ハウジングが第一及び第二の側壁を介してその属する機械的結合手 段により第一及び第二のケーブル貫通口を通る直線状の連結通路を形成しつつ互 いに密接して結合されているモジュール構造の電気接続端子によって解決される 。接続ハウジングが互いに密接して並置されることにより省スペース構造に対す る要求が課題通りに考慮される。簡単なコンポーネントを使用することでかつ簡 単な構造により低コストに対する要件も満たされる。連結通路は隣接した接続ハ ウジング間の内部配線に使用される。 第一、第二及び第三の結合手段が第一、第二及び第三のケーブル貫通口に設け られた雌ねじ部として構成されているときには、これにより接続ハウジング相互 のねじ結合及びケーブル貫通口を通して挿入されたケーブルのねじ締めが簡単に 可能となる。 雌ねじ部が標準化されたダクトねじとして形成されるときには、このダクトね じが市販されており、従ってコスト的に有利な構成が可能になるので、有利であ る。 特に有利な実施形態は、接続ハウジングがダクトねじを介して中間接続体によ りねじ締めにより結合されるときに得られる。このようにして接続ハウジングの 簡単かつ絶対的に密な相互結合が達せられる。 標準化されたダクトねじが標準化されたクランプボルトでの締め付けが可能な ような深さを持つ場合には、特にコスト的に有利な同時にケーブルの密封挿入が 保証される構成が得られる。 さらに第四の雌ねじ部を備えた第四のケーブル貫通口が設けられるのが好まし い。即ちこれによりケーブルを一つの接続ハウジング中を貫通させることが可能 となり、このハウジングから他の結合された複数の接続ハウジングに内部配線を 介して電気的な接続が可能となる。 さらに接続ハウジングが矩形状であり、雌ねじ部を備えた第一及び第二のケー ブル貫通口が縦側の第一の側壁及びこれに対向した第二の側壁にあり、また横側 の第三の側壁には第三のケーブル貫通口が、第四の側壁には第四のケーブル貫通 口が設けられるのが特に有利であることが実証されている。これにより特に幅の 狭い接続ハウジングの形成が可能となり、これにより多数の接続ハウジングを備 えた接続ブロックが比較的少ない所要空間で作ることができる。 接触部が差し込み接触、例えばブッシュに差し込み可能な接触ピンの形の接触 に対して適しているときには、上部ハウジングを接続ハウジングに装着すること で上部ハウジングとの容易な接触が得られる。 さらにまた接続ハウジングが２つの異なる形状に形成された位置決め手段を備 え、接続ハウジングに装着される上部ハウジングにこれと対向する手段を備え、 これらが互いに係合するようにすると有利である。このような特徴を備えること により簡単に上部ハウジングが接続ハウジングに位置ずれなく装着可能となる。 使用例の幾つかにおいてはシールド上の要求があるが、これはシールドされた 導体を使用することによるだけでなく、端子位置における対策によっても保証さ れる。その場合、接続端子ブロックは電磁シールドを、例えばワイヤーケージの 形で備えるのが特に目的に適っていることが実証されている。 接続ハウジングの簡単でコスト的に有利な密封を達成するために、ケーブル接 続に使用されていないケーブル貫通口に閉塞キャップを嵌め込むのが有効である 。 以下にこの発明の実施例を図面を参照して詳しく説明する。図面において、 図１は隣接した接続ハウジング間に内部配線を備えた電気接続ブロックを、 図２は電気接続のために貫通したバスラインを備えた互いに並置された３つの 接続ハウジングを示す。 図１は、以下に挙げる特徴に関して同形に構成された３つの接続ハウジング１ からなり、これらが互いに並置されて結合されているこの発明による接続ブロッ クを示す。接続ハウジング１はＡＳＩ（アクチュエータ・センサ・インターフェ イス）バスモジュールを電気的に接続する下部構造部を形成しており、矩形状の シェルの形に構成されている。４つの側壁２、３、４、５の各々は標準化された 雌ねじ部１０、１１、１２もしくは１３を有するケーブル貫通口６、７、８、９ の１つを備えている。雌ねじ部の深さは、市販のダクトねじボルトの他にバスラ インとしての丸形ケーブルを挿入する場合にも高い密封度を保証するドイツ規格 に合ったクランプボルトが使用できるように設定される。雌ねじ部１０、１１を 備えたケーブル貫通口６、７は縦側の側壁２、３に互いに相対して設けられてい るので、接続ハウジング１を相接して並置したときに対応のケーブル貫通口６、 ７を通る直線状の連結通路ができる。複数の接続ハウジング１をその属する雌ね じ部１０、１１で締めつけ結合するには、図３に示すような中空状の雄ねじを備 えた中間接続体１７が使用される。 横側の側壁４、５の雌ねじ部１２、１３を介してダクトねじボルトを通して丸 形ケーブル１９が左側の接続ハウジング１の内部室に挿入されている。側壁３の 左側のケーブル貫通口７は、結合或いはケーブルの挿入に使用されていない接続 ブロックのケーブル貫通口と同様に閉塞キャップ１８をねじ締めすることにより 閉塞されている。 接続ハウジング１の内部室には異なる電圧用に用意された２つの接続端子ブロ ック１４が設けられ、これにそれぞれ絶縁を剥がした丸形ケーブル１９の２本の 芯線の１本が締めつけられている。供給電圧は例えば下側の丸形ケーブル１９か ら導かれ、端子ブロック１４を介して上側の丸形ケーブル１９に導かれている。 ３つの接続ハウジング１の端子ブロック１４の間には上述した連結通路を介して 内部配線が施され、この内部配線を介して電圧の供給が行われる。内部配線には 単線に較べて容易に敷設することのできる撚り線導体２０が使用されるのが好ま しい。 ２つの接続端子ブロック１４は接触部としての各１つのブッシュ１５に電気的 に接続されている。これに適合した接触ピンを介して接続ハウジング１に装着さ れる上部構造部（ここでは図示されていない）の回路が電圧を供給される。 上部構造部を接続ハウジング１に正しい位置で装着するのを保証するために、 両者には互いに適合する位置決め手段が設けられている。接続ハウジング１では これは異なる幅に形成された図１の案内部１６である。 図１では丸形ケーブル１９は左側の接続ハウジング１を通り抜けている構成が 示されているが、これとは異なる構成も考えられる。即ち、１本の丸形ケーブル １９のみが接続ハウジング１に導かれる、いわゆる単線給電に相当する。さらに 接続ブロックを電圧分岐として使用することも可能である。この場合電圧は直線 状の連結通路を介して隣接した接続ハウジング１に導かれ、そこから接続端子ブ ロック１４に接続された丸形ケーブルを介して外部への電圧分岐が形成される。 この発明による接続ブロックはまた、良好な電磁シールドを必要とする使用例 に対しても適している。このためにはシールドされた丸形ケーブル１９が使用さ れる。さらに接続端子ブロック１４にもシールドケージが備えられる。 図２には、前述のこの発明の利点を備えた電気接続ブロックの変形例を示す。 この場合前述の構成の３つの接続ハウジング１は互いに結合されることなく並置 されている。電圧供給は丸形ケーブル１９を多数回引き回すことにより行われる 。各接続ハウジング１では二度絶縁が剥がされるとともに比較的高価なダクトね じ接続体が２つ必要である。丸形ケーブル１９の引き回しは部品に関してもまた 据え付けに関しても前述の端子ブロックに比較してコスト高となる。さらにまた この構成はより多くの空間を必要とする。この場合上述した電圧分岐の構成は断 念しなければならない。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも２つのシェル状の同形に構成された接続ハウジング（１）からな り、これらの接続ハウジングがそれぞれ第一のケーブル貫通口（６）と第一の機 械的結合手段（１０）とを備えた第一の側壁（２）と、第二のケーブル貫通口（ ７）と第二の機械的結合手段（１１）とを備え前記第一の側壁に対して対向して 位置する第二の側壁（３）と、、第三の側壁（４）に設けられた第三のケーブル 貫通口（８）と、内部に配置されそれぞれ接触部（１５）と電気的に接続されて いる２つの接続端子ブロック（１４）とを有し、かつ接続ハウジングが第一及び 第二の側壁（２、３）を介してその属する機械的結合手段（１０、１１）により 第一及び第二の貫通口（６、７）を通る直線状の連結通路を形成しながら互いに 密接して結合されているモジュール構造の電気接続ブロック。 ２．第一、第二及び第三の結合手段が第一、第二及び第三のケーブル貫通口（６ 、７、８）に設けられた雌ねじ部（１０、１１、１２）として構成されることを 特徴とする請求項１記載の電気接続ブロック。 ３．雌ねじ部（１０、１１、１２）が標準化されたダクトねじとして形成される ことを特徴とする請求項１又は２記載の電気接続ブロック。 ４．接続ハウジング（１）がダクトねじ（１０、１１）を介して中間接続体（１ ７）によりねじ結合されていることを特徴とする上記の請求項の１つに記載の電 気接続ブロック。 ５．標準化されたダクトねじ（１０、１１、１２）が、標準化されたクランプボ ルトでボルト締めが可能な深さを備えていることを特徴とする上記の請求項の１ つに記載の電気接続ブロック。 ６．第四の雌ねじ部（１３）を備えた第四のケーブル貫通口（９）が他の側壁（ ５）に設けられていることを特徴とする上記の請求項の１つに記載の電気接続ブ ロック。 ７．接続ハウジング（１）が矩形状であり、雌ねじ部（１０、１１）を備えた第 一及び第二のケーブル貫通口（６、７）が縦側の第一の側壁（２）及びこれに対 向した第二の側壁（３）にあり、横側の第三の側壁（４）には第三のケーブル貫 通口（８）が、横側のもう一つの側壁（５）には第四のケーブル貫通口（９）が 設けられていることを特徴とする上記の請求項の１つに記載の電気接続ブロック 。 ８．差し込み接触、例えばブッシュに差し込まれる接触ピンに適した接触部（１ ５）が設けられていることを特徴とする上記の請求項の１つに記載の電気接続ブ ロック。 ９．接続ハウジング（１）がそれぞれ２つの異なって形成された位置決め手段（ １６）を備え、この位置決め手段は接続ハウジング（１）に嵌め合わされる上部 構造部の適合した対向手段との係合に使用されていることを特徴とする上記の請 求項の１つに記載の電気接続ブロック。 １０．接続端子ブロック（１４）が電磁シールドを備えていることを特徴とする 上記の請求項の１つに記載の電気接続ブロック。 １１．ケーブル接続に使用されないケーブル貫通口に閉塞キャップ（１８）が嵌 め込まれていることを特徴とする上記の請求項の１つに記載の電気接続ブロック 。 １２．第一及び第二のケーブル貫通口（６、７）を通る直線状の連結通路に隣接 する接続ハウジング（１）間の内部配線が施されることを特徴とする上記の請求 項の１つに記載の電気接続ブロック。