JPH08506506A - 細胞誘導デバイス - Google Patents

細胞誘導デバイス

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JPH08506506A
JPH08506506A JP6518373A JP51837394A JPH08506506A JP H08506506 A JPH08506506 A JP H08506506A JP 6518373 A JP6518373 A JP 6518373A JP 51837394 A JP51837394 A JP 51837394A JP H08506506 A JPH08506506 A JP H08506506A
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グロワッキ,ジュリ
ミズノ,シュウイチ
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ブリガーム・アンド・ウーメンズ・ホスピタル・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は細胞分化を誘導するためのデバイスと方法とに関する。本発明の1実施態様は内面と外面とを有する壁を含むデバイスに関する。この内面は室を画定する。外面は生物学的組織と接触して配置されることができる。壁は誘導物質を受容するために室と連通し、この誘導物質を含むために室を閉鎖する開口を有する。この壁は分化できる細胞を受容することができる、生物学的に適合性で、透過性物質を含む。このデバイスを用いて、誘導物質を生物学的環境に含めて、この室に細胞を受容することができる。細胞派この誘導物質の存在下で分化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞誘導デバイス この研究は国立衛生研究所(JGへの助成金#CA45548)によって一部 支援されたものである。米国政府は本発明にある程度の権利を有しうる。 発明の背景 1つの表現型の細胞が1種以上の成長及び分化因子(growth and differentia tion factors)の存在下で他の表現型に形質転換されるときに、分化転換又は誘 導が生ずる。1つの例は脱塩された骨粉に対する結合組織の反応である。脱塩さ れた骨粉の存在下で、結合組織細胞は軟骨芽細胞(chondroblast)に転化して、 軟骨マトリックスを生成し、この軟骨マトリックスが骨によって再吸収されて、 骨によって代わられる。 分化転換の研究に用いられるデバイスは、必要な成長及び分化因子のため及び これらの因子によって作用される細胞のためのサポートとしての半透膜に、しば しば基づくものであった。これらの半透膜は、生体内(in vivo)に移植された ときに、しばしば被験者(subject)に炎症反応を誘導する。さらに、成長及び 分化因子の能力と、この活性を調節する他の分子とを試験するように設計された 生体内分析はしばしば費用がかかり、複雑で非能率的であり、かつ時間を要する 。さらに、以前の培養デバイスは成長及び分化因子のサポート表面への分散に関 連した問題を欠点として有する。これらの因子は、サポート中のレベルが低すぎ て所望の効果を生ずることができないので、効果的ではない。その結果、分化転 換を促進するための試験管内(in vitro)系と、分化転換を誘導するように設計 された生体内インプラントは一般に効果的ではなかった。 発明の概要 本発明は細胞分化を誘導するためのデバイスと方法とに関する。本発明の1実 施態様は内面と外面とを有する壁を含むデバイスに関する。内面は室を画定する 。外面は生物学的組織と接触して配置されることができる。この壁は、誘導物質 (induction material)を受容する室に連通し、誘導物質を含む室を閉鎖するた めの開口を有する。この壁は生物学的に適合性の透過性物質を含み、分化可能な 細胞を受容することができる。誘導物質を生物学的環境に含め、室に細胞を受容 する ために、このデバイスを用いる。細胞を誘導物質の存在下で分化させる。 デバイスの好ましい1実施態様では、壁と開口とが第1壁区分(wall section )と第2壁区分とを含む。第1壁区分は誘導物質を受容するための室領域(cham ber area)と、周縁領域(peripheral edge area)とを有する。第2壁区分は第 1壁区分の周縁領域によって受け入れられて、室を形成することができる協同作 用(cooperating)周縁領域を有する。 本発明のデバイスの1実施態様はサポートに関する。このサポートは第1及び 第2壁区分の周縁領域と係合して、縁領域を閉鎖し、取り扱いを容易にする。サ ポートは好ましくはハウジングを含む。このハウジングは内面と外面とを有する 。この内面は第1及び第2壁区分と係合する溝を有するキャビティを画定する。 この溝が間隔を置いて内側に突出する協同作用フランジによって画定されること が好ましい。好ましくは、ハウジングは2つの端部を有する。少なくとも1つの 端部はハウジングを平たい表面上に安定に載せるために平縁(planar edge)を 有する。ハウジングが平縁上に在るときに該キャビティを外面における環境と流 体連通させるように、ハウジングは外面から内面に達する流路(conduit)を有 する。 前記平縁とは反対側の縁は露出しており、細胞及び他の物質を壁の外面に付着 させることができる。 本発明の細胞誘導デバイスの1つは、構造マトリックス物質の第1層及び第2 層を含むラミネートを有する。各層は外側及び内側の周辺面(peripheral surfa ce)を有する。第1層及び第2層の各々の内側周辺面は向かい合う関係で(in f acing relationship)相互に係合する。内側周辺面のこのような係合は2層の間 に室を画定する。この室は構造マトリックス物質を実質的に含まない。係合した 周辺面はラミネートの外周(outer periphery)の周囲に伸びるシームを画定す る。 1種以上の細胞の成長及び/又は分化を誘導することができる基質(substrat e)を室内の基質密度を最適にするために充分な量で室内に分配する。ラミネー トは好ましくは透過性かつ基質と生体適合性である。 基質は好ましくは、1種以上の細胞の分化転換を誘導することができる物質で ある。最も好ましくは、基質は骨原性物質である。本発明の特に好ましい実施態 様では、基質は脱塩された骨粉であり、構造マトリックスは例えばコラーゲンの ような構造タンパク質である。 細胞誘導デバイスはさらに、ラミネートのためのサポートを含むことができ、 このサポートはラミネートの周辺シームと係合する。支持構造は対立する端部を 有する環状カラーであり、ラミネートの周辺シームはこの環状カラーの内側周辺 面に結合する。最も好ましくは、ラミネートシームはカラーの対立する端部の間 に結合する。カラーの1端部は培養培地(すなわち、例えば結合組織のような、 培養すべき細胞)をカラーの内部に移動させるための複数の流路を有する。 本発明は被験者に移植するためのデバイスを含む。このデバイスは透過性構造 マトリックスの第1層と第2層とを含むラミネートを有する。各層は外側及び内 側の周辺面を有し、第1層及び第2層の各々の内側周辺面は向かい合う関係で共 に係合して、構造マトリックスを含まない、実質的に中空の室を画定する。この 室内には、ラミネートと接触する1種以上の細胞に対する誘導活性を有する基質 を配置する。複数個の誘導された細胞がこのラミネートと係合するが、前記細胞 の一部はデバイスのインプランテーション(implantation)前に既に誘導されて いる。 本発明はまた、細胞の誘導活性(inductive activity)を分析する方法にも関 する。この方法は構造マトリックス物質の第1層と第2層とを含むラミネートを 用意する工程を含み、各層は外側及び内側の周辺面を有する。第1層及び第2層 の各々の内側周辺面は向かい合う関係で相互に係合して、マトリックスを実質的 に含まない、実質的に中空の室を画定する。基質を室中に配置し、基質の存在下 で誘導されることができる細胞と基質とを接触させる。細胞が基質によって誘導 される(すなわち、成長及び/又は分化する)ために充分な時間、これらの細胞 の存在下でラミネートをインキュベートする。この方法はまた、少なくとも1種 の細胞成長因子及び/又は1種のグリコソアミノグリカンをラミネートに加える ことを含む。好ましくは、基質は脱塩された骨粉である。 本発明はまた、本発明のデバイスの製造方法にも関する。この方法は、対立す る端部を有する管を含む型(mold)を用意する工程を含む。構造マトリックス物 質の第1溶液を管型の底部に入れ、凍結させる。スペーサーを凍結マトリックス の頂部に載せるが、マトリックスの小さい非被覆周縁を露出して残させる。スペ ー サーとマトリックスとを再度凍結させ、第2回量の構造マトリックス物質をスペ ーサーの頂部に付着させる。第2スペーサーを第2構造マトリックス物質上に載 せ、型全体を凍結乾燥させる。凍結乾燥後に、スペーサーを注意深く構造マトリ ックスから除去し、第1層と第2層とを含むラミネートを製造する、これらの層 の各々は外側及び内側の周辺面を有する。スペーサーはラミネート上により緻密 な不透性層が形成されるのを防止する。各層シートの内側周辺面は向かい合う関 係で係合して、周辺シームを画定する。このラミネートは実質的に構造マトリッ クス物質を含まない中空室を画定する。ラミネートの層間に基質を配置する。サ ポート中の受容手段をラミネートの周辺シームと係合させることによって、基質 を含むラミネートは所望によりサポートと係合する。 図面の簡単な説明 図1は本発明のラミネートの概略断面図であり; 図2は本発明のラミネートを製造するための方法及び装置の概略断面図であり ; 図3はサポートデバイスと係合した、本発明のラミネートの概略断面図である 。 発明の詳細な説明 本発明は三次元ラミネートと、三次元細胞誘導デバイスのフレームワークとし てのその使用とに関する。このデバイスは、既述した系よりも大きな程度に、生 体内に存在する生理的条件を模倣する。このデバイスは異なる種類の細胞の成長 に適用可能であり、骨及び結合組織に限定することなく、多くの種々な組織の形 成に適用可能である。 このデバイスは多様な用途を有する。例えば、デバイスを試験管内状態から生 物(living organism)の生体内に移植するか、又は直接生物に移植することが できる。或いは、増殖する細胞を移植のためにデバイスから単離することができ る。また、細胞毒性の試験及び化合物のスクリーニング(screening)のために デバイスを試験管内で用いることもできる。さらに他の用途では、デバイスを“ バイオリアクター(bioreactor)”として用いて、細胞産物を多量に生成するこ とができる。 本発明によると、1個以上の標的細胞の誘導を促進することができる基質を、 予め確立した三次元ラミネート構造体の室中に配置する。“誘導”なる用語は標 的細胞の成長及び/又は分化を意味し;特に、“誘導性(inductive)”なる用 語は、例えば間充織細胞(例えば、繊維芽細胞)の軟骨生成軟骨芽細胞への表現 型形質転換(phenotypic transformation)のような分化転換プロセスを促進す ることができる基質を意味する。 本明細書でさらに詳しく述べる、付加的な細胞及び/又は要素を含む又は含ま ない三次元ラミネートによって、室が形成される。ラミネートの物質は三次元培 養系における多くの種々な細胞及び組織の成長を支持することができる。ひと度 形成されると、この三次元ラミネート内に基質が配置される。このラミネートに 他の成長及び調節因子を加えることもできる。 図1に関しては、本発明のラミネートを示す。ラミネート10は構造マトリッ クス物質の第1層12と第2層14とを含む。“マトリックス”なる用語は、目 視的に均質であることができるが、好ましくは粒状、フィブリル状及び/又は繊 維状の構造である物質を意味する。第1層及び第2層の各々は、それぞれ、外側 周辺面16、18を有する。各層はそれぞれ内側周辺面17、19を有する。第 1層及び第2層の内側周辺面17、19は向かい合う関係で共に係合して、シー ム21を形成する。シーム21はラミネートの全周の周囲に実質的に伸びる。 表面17と19との間に実質的な中空室20が形成され、室20は構造マトリ ックス物質を実質的に含まない。室20内には基質22を配置する。基質22は 1種以上の細胞(図示せず)の成長及び/又は分化を誘導することができる。 本発明の構造マトリックスは使用環境に対して透過性である。“透過性”とは 、ラミネートが物質(例えば、標的細胞、標的細胞フラグメント、血管、体液( bodily fluid))の浸入及び排出を、これらの物質を特定の分子量又はサイズに 限定することなく、可能にすることを意味する。この性質は、分子量及び/又は サイズに応じて識別する周知の半透膜又は選択的半透膜とは区別されるべきであ る。本発明のラミネートの透過性性質(permeable nature)は、生体内状態を模 倣するラミネート内微小環境(microenvironment)の発生を促進する。 本発明のラミネートは基質と生体適合性でもなければならない。通常の細胞培 養デバイスは、特にそれらが生体内に移植される場合には、典型的にインプラン トであり、細胞又は細胞産物がインプラントから放出されて遠隔標的に作用する 。これらの構造体の生体適合性は、7日後に、炎症細胞(すなわち、泡沫細胞、 多形核白血球、マクロファージ等)の有無に関してインプラントを分析すること によって試験する。この分析が陰性(すなわち、インプラント中に炎症細胞が存 在せず)であるならば、このインプラント物質は生体適合性であると見なされる 。 これとは対照的に、本発明のラミネートはラミネート自体の中で標的細胞が誘 導されることを必要とするので、標的細胞に対する基質の作用は遠隔作用ではな い。本発明に関連して、“生体適合性”なる用語の意味は厳密であり、ラミネー トが基質の生物学的結合性(biological integrity)を維持できることを意味す る。したがって、生体適合性ラミネートは(i)例えば血管のような構造体を誘 引する又は1種以上の細胞を誘導する基質の能力を直接阻害しない;及び/又は (ii)1種以上の細胞を誘引又は誘導する基質の能力を炎症細胞が危険にさらす (compromise)ことを防止するものでなければならない。特に、本発明の好まし いラミネートは、多形核白血球の一過性浸潤が生体内で2日後に観察されないな らば、基質について生体適合性と見なされる。 特定のラミネートの生体内での生体適合性は、ラミネートと封入される基質と を用意して、このラミネートを炎症細胞の存在に関して組織学的に検査し、この 組織学的検査を誘導性活性の分析と相互に関連させることによって容易に試験す ることができる。 中空室内への基質の配置は構造マトリックス物質自体の全体に基質を均質に分 散させるよりも非常に長期間、培養中の細胞の活発な増殖と分化を持続させる。 出願人は発明が作用する機構を説明する義務又は責任を課せられないが、これに はこの三次元培養に固有の幾つかの要素が寄与すると考えられる: (a)室が生体模倣的な(biomimetic)基質の空間分配を可能にする(すなわ ち、基質分配が生体内の対応(counterpart)組織に見られる基質分配に類似す る)。 (b)室中の粒状基質の可能な容積(volume)の増加が、細胞の成長及び/又 は分化を助成する粒状基質充填密度の確立を可能にする。すなわち、室中の細胞 と基質とのより大きい充填を可能にすることによって、室内の粒状基質の配置が 細胞−基質の相互作用を最適にすることができると考えられる。 (c)分化した細胞表現型の維持(maintenance)は、成長/分化因子の産生 のために有利な微小環境を必要とすることが認識されている。本発明のデバイス が適当な細胞相互作用に適した、この微小環境を提供すると考えられる。 (d)ラミネートは流体、細胞又は他の構造体(例えば、血管)の室中への浸 透(infiltration)を妨害する不透性部分を有さない。 ラミネートマトリックスは:(a)細胞のそれへの結合を可能にする(又は細 胞のそれへの結合を可能にするように改質されることができる);及び(b)層 の内側周辺面が向かい合う関係で共に、接着剤、賦形剤又は他の添加物の使用な しで、シール又はアニールされて、室を画定する複数の層として形成されること ができる、任意の物質であることができる。 本発明のラミネートには幾つかの物質が適する。好ましいラミネートは: (i)中性に近い又は中性よりも大きい生体内pH(約7.0〜約8.0)を 有するべきである。この性質は例えばポリグリコリド又はポリラクチドのような 生体腐食性(bioerodible)ポリマーを、これらのポリマーは生体内に移植され たときに酸性になると思われるので、排除する傾向がある。これらのポリマーの 酸性度はラミネート内への繊維芽細胞の移行及び軟骨への分化を妨害する; (II)半透性及び/又は選択的半透性であるよりもむしろ、透過性であるべき である; (iii)試験管内及び生体内において基質と生体適合性であるべきである。 限定する訳ではなく、無機物(例えば、ヒドロキシアパタイト、アラゴナイト )、セラミック、ガラス、ダクロン(ポリエステル)、ポリテトラフルオロエチ レン(PTFE;テフロン)、ニトロセルロース、綿、セルロース、ゼラチン、 デキストラン等を含めた、幾つかの透過性物質を用いて、マトリックスを形成す ることができる。これらの物質が上記必要条件を満たすならば、これらの物質の いずれもラミネートに形成することができる。 しかし、本発明のラミネートを形成するための最も好ましい物質は例えばエラ スチンファイバー(elastin fiber)、フィブロネクチン、ラミニン等のような 構造タンパク質である。ラミネートを形成するための特に好ましい物質は、凍結 乾燥時に多孔度を維持し、生体内で炎症性でないように処理されたコラーゲンで あ る。 5種類のコラーゲン:繊維芽細胞、骨、デンティン(dentin)及び結合組織中 に存在するI型;ヒアリン及び弾性軟骨中に存在するII型;血管中に存在する III型;基底膜中に存在するIV型;及び骨、平滑筋及び胎児膜(fetal memb rane)中に存在するV型が知られている。I型が本発明のラミネートに好ましい 。 他の細胞及び以下に述べる要素の有無に拘わらず、1種以上の細胞の成長及び /又は分化を誘導することができる基質を室中に配置する。基質は、生検(必要 な場合)又は剖検時に得ることができる細胞又は組織に由来するものであること ができる。基質は1種類以上の細胞の成長及び/又は分化を誘導することができ る物質である。このカテゴリーの一般的な基質は、限定する訳ではなく、(i) 骨原性;(ii)血管形成性(angiogenic);(iii)脂肪形成性(adipogenic) ;又は(iv)血液生成性の基質を含む。これらの各特性を有する、特定の基質は :(i)例えば繊維芽細胞のような間充織細胞を誘導して軟骨芽細胞を形成する ことができる脱塩骨粉(DBP);(ii)血管形成を誘導することができる硫酸 ヘパラン(heparan sulfate);(iii)繊維芽細胞を脂肪組織に転化させること ができるステロイド産生細胞;及び(iv)標的細胞を血管細胞に転化させること ができる骨髄結合組織細胞の細胞外マトリックスを含む。 基質は室内のその充填密度を最適にするように選択された濃度を有する。基質 の充填密度はその誘導能力を決定する上で重要である。繊維芽細胞の軟骨芽細胞 への分化はしばしば、DBPの隣接粒子の間で生ずる。直径約3/8”のラミネ ートに対しては、約10mgのDBPが最適である。当業者は他の基質の最適量 を、基質量とその基質の誘導能力との間の関係を分析することによって、容易に 知ることができる。DBPの場合には、各DBP粒子が隣接DBP粒子と物理的 に接触することを確認することによって、充填密度は目視的に最適化される。 培養中の長期間成長及び/又は分化を支持するために、基質以外の他の物質を ラミネートに加えることができる。例えば、ルーズな(loose)結合組織中に存 在する細胞をラミネート中に接種することができる。このような細胞は、限定す る訳ではなく、内皮細胞、周皮細胞、マクロファージ、単核細胞、形質細胞、マ スト細胞、脂肪細胞、骨芽細胞及び骨髄間質細胞を含む。これらの細胞は、技術 上 周知の方法を用いて、例えば皮膚、肝臓等のような、適当な器官から容易に得る ことができる。他の細胞は原核生物細胞、真核生物細胞及び組み換え処理細胞( recombinantly engineered cell)を含むことができる。 基質の存在下での細胞の成長は、ラミネートに糖タンパク質(例えば、骨形態 形成性(bone morphogenic)タンパク質)、グリコサミノグリカン(例えば、硫 酸ヘパラン、コンドロイチン−4−スルフェート、コンドロイチン−6−スルフ ェート、硫酸デルマタン、硫酸ケラタン等)、細胞マトリックス及び/又は他の 物質を加えることによって、さらに促進させることができる。成長因子の添加を 用いて、培養物中の増殖と細胞成熟とを促進、変更又は調節することができる。 培養中の細胞の成長及び活性は、例えば血小板由来増殖因子(PDGF)、トラ ンスホーミング成長因子−β(TGF−β)、インシュリン、成長ホルモン、ソ マトメジン、コロニー刺激因子、エリスロポイエチン、上皮増殖因子、肝臓造血 因子(ヘパトポイエチン)及び肝細胞増殖因子のような、多様な成長因子によっ て影響される可能性がある。増殖及び/又は分化を調節する他の因子は、ステロ イド、プロスタグランジン、インターロイキン、ビタミン及び自然生成(natura lly occuring)ケイロンを含む。例えば、繊維芽細胞又は骨髄細胞の分化転換を ステロイドによって調節して、繊維芽細胞又は骨髄細胞を軟骨細胞ではなく脂肪 細胞に形質転換させることができる。 ラミネートによって形成される室中に基質を配置した後に、基質の影響下で成 長及び/又は分化することができる1種以上の細胞を含む、適当な栄養培地中で ラミネートをインキュベートする。例えばRPMI 1640、フィッシャー培 地(Fisher's)、イスコブ培地(Iscove's)、マッコイ培地(McCoy's)等のよ うな、多くの商業的に入手可能な培地が使用に適切である。増殖及び/又は分化 活性を最大にするために、インキュベーション期間中に培地中にラミネートを懸 濁又は浮遊させることができる。さらに、消費された培地を除去し、放出された 細胞を取り出し(depopulate)、新たな培地を加えるために、培養物を定期的に 供給すべきである。 室内に配置される特定の基質に依存して、広範囲な細胞をラミネート中に導入 することができる。例えば、DBPが封入基質である場合には、繊維芽細胞を用 意して、ラミネートに加える。繊維芽細胞の供給源として役立つことができる適 当な器官又は組織を分解する(disaggregate)することによって、繊維芽細胞を 容易に単離することができる。このことは、当業者に周知の方法を用いて、容易 に実施することができる。例えば、組織又は器官を機械的に分解して、及び/又 は隣接細胞の間の結合を弱める消化酵素及び/又はキレート化剤によって処理し て、細胞の知覚しうる破壊なしに、組織を個々の細胞の懸濁物に分散させること ができる。組織を細かく刻み、この刻んだ組織を幾つかの消化酵素のいずれかの 単独又は組合せによって処理することによって、酵素分解を実施することができ る。これらの酵素は、限定する訳ではなく、トリプシン、キモトリプシン、コラ ーゲナーゼ、エラスターゼ及び/又はヒアルロニダーゼ、DNアーゼ、プロナー ゼ、ディスパーゼ等を含む。機械的破壊も、限定する訳でなく、若干のみを挙げ ても、グラインダー、ブレンダー、シーブ(siave)、ホモジナイザー、プレッ シャーセル(pressure cell)、又はインソネーター(insonator)を含む、幾つ かの方法によって実施することができる。組織分解方法の概観に関しては、フレ ッシュネイ(Freshney),Culture of Animal Cells, A Manual of Basic Technique,第2版,A.R. Liss,Inc.ニューヨーク,1987,第9章,107〜126頁を参照 のこと。 本発明の独特の特徴は、本発明の層状細胞培養デバイスの製造に用いる方法と 装置である。不活性なエラストマー(すなわち、タイゴン(Tygon)(登録商標 )チューブ(tubing))から製造された型を用意する。図2は、製造プロセスの 中間工程における好ましい型とラミネートとを説明する。型30は対立する端部 34、36を有する実質的に環状のカラー32である。型を製造するために、3 /8”タイゴン(登録商標)チューブを約1cmピース(piece)に切断する。 組織培養皿31上にチューブを例えばメディカル アドヘシブ シリコン(Medi cal Adhesive Silicon)(Dow Corning)によって接着することによ って、チューブの1端36を閉鎖する。型を乾燥させる。 型30の閉鎖端部36に構造タンパク質(すなわち、コラーゲンマトリックス )の第1溶液38(数百μlまで)を供給することによって、好ましいラミネー ト を形成する。本発明の好ましいラミネート構造体には80〜200μlの構造タ ンパク質溶液が最適である。 次に、型を凍結する。スペーサー40(好ましくは、湿った紙)を凍結マトリ ックス38の頂部に載せるが、マトリックスの周縁は露出させて残す。スペーサ ー40とマトリックス38とを再び凍結させ、第2量の構造タンパク質マトリッ クス42(数百μlまで)をスペーサー40の頂部上に配置する。第2スペーサ ー44を第2構造タンパク質マトリックス42上に載せる。第2マトリックスの 周縁は露出させて残す必要はない。型全体を凍結乾燥させる。 凍結乾燥後に、スペーサーを構造タンパク質マトリックスから注意深く除去す る。層の内側周辺面は凍結乾燥操作中に自然にシール又はさもなくばアニールし て、シームを形成し、構造マトリックス物質を実質的に含まない、実質的に中空 の室を画定する。このシームはラミネートの全外周の周囲に実質的に伸びる(図 1参照)。スペーサーの使用は、凍結乾燥中に典型的に形成される、タンパク質 の不透性の緻密なシェルの発生を除く。凍結乾燥はラミネートの取り扱い及び充 填を容易にするために充分な強度をラミネートに与える。 ラミネートの形成後に、室に基質を充填する。好ましい基質は大腿骨及び脛骨 の皮質切片(すなわち、ラット)から製造された脱塩骨粉である(実施例1参照 )。骨をアルコール溶剤(すなわち、エタノール)及びエーテル溶剤によって抽 出する。脱水した骨を凍結させ、例えば液体窒素衝撃ミル(impacting mill)( Spex Industries、ニュージャーシー州,メツヘン)中で微粉状 にする。骨片をふるい分けし、好ましくは75〜250μmの画分(fraction) として回収する。無機物抽出は酸(すなわち、0.5HCl)によって室温にお いて数時間実施する。最終乾燥は上述したように溶剤洗浄によって実施する。 必要なら、基質を含むラミネートをサポートデバイスに固定する。サポートデ バイスは製造型に幾つかの特徴を加えたものと実質的に同じである。 図3は基質22を室20中に配置した後のサポート50を説明する。3/8” タイゴンチューブの1端54中に複数の流路52が開けられている。これらの流 路はサポートの外部からの培養流体(culture fluid)の浸入を可能にする。サ ポート50の反対端部55は標的細胞(図示せず)を受容し、ラミネートの周辺 面 16と、サポート50の内周60と、端部55とによって画定される空間57は 、好ましくは、標的細胞が浸透し、ラミネート中に移行するように、標的細胞の 容器として役立つ。 1対の対立フランジ56、58又はシリコンO−環をサポート50の内周60 上に配置する。フランジ56、58は相互に向かい合う関係にある。サポート5 0の内周60上の対立フランジはラミネートの周辺シーム21を収容する。好ま しくは、シリコンチューブ(直径約3/8”、肉厚1/16”、長さ1.5mm )を用いて、フランジを形成する。サポート50の内周60上の適所に取り付け る。 基質を充填したラミネートを含むサポートは、1種以上の細胞の移行、成長及 び分化のための安定な容器及びプラットフォームを提供するために、試験管内細 胞培養の予備段階に用いることができる。本発明の方法を用いて、多様な他のラ ミネート形状を製造することができることは理解されるであろう。例えば、幾つ かのスペーサーと、3層以上の構造マトリックス物質とを用いて、多重室ラミネ ートを容易に製造することができる。各室には同じ又は異なる基質を装入するこ とができる。 本発明のデバイスは多様な用途に使用可能である。これらの用途は、限定する 訳ではなく、若干のみを挙げると、生体内でのラミネートの移植又はインプラン テーション;試験管内における分化誘導因子、細胞毒性化合物、アレルゲン、成 長/調節因子、薬剤化合物等のスクリーニング;薬物及び/又は成長因子が作用 する機構の研究;及び生物学的に活性な産物の生成を含む。 被験者(すなわち、動物、好ましくはヒトを含む哺乳動物)中に生体内移植又 はインプランテーションのために、関係する組織の種類に依存して、ラミネート から得られた細胞又はラミネート全体のいずれかを移植することができる。例え ば、三次元骨培養物を長期間試験管内に維持することができ;これらの培養物か ら単離した細胞を移植に用いることができる、或いはラミネート全体を移植する ことができる。 既存組織に代用する若しくは既存組織を増大させるため、新しい若しくは変化 した組織を導入するため、人工プロテーゼを調節する(modify)ため、又は生物 学的組織若しくは構造体を共に結合させるために、三次元組織培養物インプラン ト を、本発明によって、用いることができる。例えば、但し限定する訳ではなく、 本発明の特定の実施態様は(i)被験者からの細胞(すなわち、ヒト皮膚生検サ ンプルからの繊維芽細胞)の取り出し、これらの細胞の試験管内誘導による軟骨 芽細胞の形成、及び化学療法による治療中に破壊された骨に代用するために同じ 被験者に生体内で用いる三次元骨培養物インプラントの生成;(ii)例えば、治 療剤をコードする組み換え遺伝子を表現する軟骨芽細胞の三次元培養物を製造す るための、三次元培養物中で成長した細胞の遺伝的変化と、化学療法による治療 中に破壊された骨に代用するためのこれらの生体内使用を含む。 このデバイスを試験管内で用いて、広範囲な、考えられる(putative)基質及 び成長/調節因子をスクリーンすることができる。この目的のために、細胞培養 物を試験管内に維持して、誘導活性を有すると考えられる特定の基質に暴露させ る。細胞培養物の反応を通常の方法を用いて分析する(実施例1参照)。誘導性 活性を調節(すなわち、促進又は抑制)する化合物の能力を、例えば生体染色方 法によって、又は例えば全細胞計数(cell count)若しくは示差細胞計数による ラミネートの細胞含量の分析によって評価することもできる。このことは、種類 特異的な(type-specific)細胞抗原を限定する(define)抗体を用いる免疫細 胞化学的な方法の使用を含む、標準の細胞学的、生化学的及び/又は組織学的方 法を用いて達成することができる。このデバイス中で培養された細胞に対する種 々な薬物の効果も評価することができる。例えば、骨及び/又は軟骨形成を増大 させる薬物は、軟骨芽細胞の培養で試験することができる。 本発明のデバイスは、種々な構造マトリックス物質の生体適合性の試験及び評 価にも用いることができる。試験すべき物質からラミネートを製造して、このラ ミネートに特定の基質を装入することができる。基質の誘導能力(inductive ca pacity)に対する種々なラミネート物質の影響は、本明細書に述べる方法を用い て、分析することができる。 本発明のデバイスは、生理的又は病的(pathological)状態の研究のためのモ デル系として使用可能である。例えば、本発明の特定の実施態様では、骨を通し ての物質の浸透を調べるために使用可能な骨系のモデルとして、及び/又は骨分 化転換因子の効果を調べるためのモデル系として、ラミネートを用いることがで き る。 増殖した及び/又は分化した細胞の予定の用途に依存して、デバイスに種々な 特殊化細胞(specialized cell)を加えることができる。例えば、ある種の単核 細胞集団の添加によって又は培養培地への成長因子の添加によって、ラミネート 中の骨細胞の長期間成長を促進することができる。 このデバイスは、生物学的産物を高い収率で生成するために、試験管内での有 用性を有する。例えば、基質の存在下で多量の特定生物学的産物を製造する分化 細胞(differentiated cell)をこのデバイスによって増殖させることができ、 この産物をラミネート物質内に捕捉し、単離させることができる(例えば、細胞 外マトリックス、細胞−表面−結合産物(cell-surface-associated product) )。より溶解性の産物(例えば、成長因子、調節因子、ペプチド、ホルモン等) を産生する分化細胞も増殖させることができる。特に、形質転換細胞(transfor med cell)が産物をラミネートマトリックス又は栄養培地中に直接放出する場合 には、この産物をラミネートから栄養培地中へ単離することができ、産物をラミ ネート又は培地から標準の分離方法(例えば、若干のみを挙げると、HPLC、 カラムクロマトグラフィー、電気泳動方法)を用いて、容易に単離することがで きる。それ故、例えば標的細胞の細胞外マトリックス又は細胞−表面−結合産物 の産生のために、試験管内のラミネートに供給する連続流動方法(continuous f low method)を利用する“バイオリアクター”を考案することができる。 試験管内研究のためのキットは、対象の細胞(cell of interest)の成長及び /又は分化に特異的な基質を室内に配置されてする本発明のラミネート;このラ ミネートに接種された対象の細胞;及び対象の細胞の成長及び/又は分化に対す る所定化合物の効果を評価するための試薬を含む。好ましくは、ラミネートはコ ラーゲンマトリックスであり、基質はDBPである。 他の実施態様では、上記キットは基質を含まないコラーゲンマトリックスと細 胞とを含むことができる。ラミネートは凍結乾燥又は凍結状態で販売されること ができる。キットは、ラミネートの室に適時に配分するために別の容器に入れた 基質を含むことができる。キットはさらに、対象の細胞に対する化合物の効果を 評価するための1種以上の試薬を含むことができる。 以下の項では本発明の実施例を述べる。限定するためではなく、説明のみのた めに、本発明のラミネートを基質としてのDBPと、基質によって誘導される細 胞としての繊維芽細胞とに基づいて述べる。このデバイスが他の種類の細胞及び 基質に対しても使用可能であることは、明白に理解されるであろう。 実施例1:繊維芽細胞の軟骨誘導(chondroinduction) 材料と方法 型/サポート物質の用意 医用等級タイゴン(登録商標)チューブ(Norton(オハイオ州,アクロ ン)によって製造)(内径3/8”、厚さ3/32”)を1cm長さに切断する 。これらのピースを細胞−培養等級ソープ(soap)によってソニケーター(soni cator)中で洗浄し、次に水道水と蒸留水とによってすすぎ洗いする。これらの ピースを包装し(packaged)、121℃、1kg/cm2圧力において10分間 オートクレーブ処理する。型を形成するために、チューブの片側を60mm培養 皿に医用等級シリコン接着剤によって接着させる。この型と皿を滅菌フード(st erile hood)内で12時間乾燥させる。 脱塩骨/コラーゲンマトリックス複合体 例えばセラゲン(Cellagen)(登録商標)(Cat.#PC−5−ICN B iomedicals、カリフォルニア州)のような、I型溶解性コラーゲン溶 液をラミネート製造のために用いた。これは子牛真皮から抽出された精製不溶性 I型コラーゲンから成り、このコラーゲン溶液を中和するためにペプシン処理に よって可溶化したものである。このコラーゲン溶液に、最終量の約1/100の 1M HEPES(pH7.4(最終10mM))と、同じ量の1M NaHC O3(最終10mM)とを加えた。次に、約120μlの0.5%コラーゲン溶 液(ICN Biomedicals,イリノイ州)を型に注入して、−20℃ において凍結した。最終マトリックスの多孔度がコラーゲン濃度の関数であるの で、コラーゲン濃度は変化することができる。酢酸中でpH3である0.5%ペ プシン消化コラーゲン溶液が最も好ましい。しかし、濃度は0.5%を越えるこ とができるが、0.3%よりも非常に低い濃度は充分に丈夫なコラーゲンマトリ ック スを生じない。次に、紙を折り畳んだ、湿ったピースを凍結コラーゲンの頂部表 面に載せたが、ラミネートの小さい非被覆縁を露出させて残した。 凍結後に、さらに130μlの氷冷コラーゲン溶液を凍結コラーゲン上に注入 し、再び凍結させた。最後に、この追加コラーゲン上に湿ったティッシュ(tiss ue)を載せて、ラミネート上に緻密なコラーゲンシェルが形成されるのを避けた 。凍結乾燥後に、このティッシュをコラーゲンから注意深く除去した。ラミネー トの両側にUV光線を3時間照射した。コラーゲンラミネートの層の間に、約1 0mgのDBPを挿入して、層の外周をラミネートの周辺面の上下にシリコンフ ランジが在るようにサポートに固定した(例えば、図3を参照のこと)。 脱塩骨粉(DBP)は標準プロトコールに従って製造した。簡単には、例えば 牛からの骨幹(diaphyseal)の骨のような、哺乳動物の骨から筋肉及び脂肪を除 去し、骨膜を除き、圧力と冷水とによって骨髄を除去し(demarrowed)、乾燥さ せ、大型ミルでの破砕と微粉砕によって微粉状化する(fragmented)。液体窒素 を用いることによって、加熱を防止するように注意する。微粉状骨を約75〜2 50ミクロンの粒度に磨砕する。次に骨粉を4℃において20倍量の0.5N HCl約24時間脱塩する。8時間毎に酸を除去し、新たな酸を加える。この粉 末を次に多量の水によって、洗液(wash solution)が中性pHを有するまで、 洗浄する。脱塩骨粉をさらに3倍量のクロロホルムとメタノール(3:1)によ って抽出する。この粒状骨を1倍量の無水エタノールによって洗浄し、1倍量の 無水エーテルによって脱水する。 DBPを20倍量の4Mグアニジン−HClによる分離抽出(dissociate ext raction)によって不活化する。次に、固体物質を水によって洗浄し、1倍量の 無水エタノールによって洗浄し、1倍量の無水エーテルによって脱水する。 細胞培養:10%FBSと抗生物質とを含むDMEM中での組織片培養によっ て、ヒト皮膚繊維芽細胞を単離した。ヒト肋骨の軟骨細胞(陽性対照として用い る)をコラーゲナーゼ消化によって単離し、10%FBSと抗生物質とを含むハ ム(Ham's)F−12中で培養した。ウシ関節の軟骨細胞も陽性対照として用い た。約1x106標的細胞をサポートの開放端部から導入し、ラミネートの上部 周辺面に接触させた。他では、細胞を直接ラミネート中に接種した。一晩インキ ュベ ートした後に、ラミネートを効果的に栄養分交換するために垂直状態の型中で培 養した。3日間後に、型からラミネートを取り出し、続いて、ラミネートのみを インキュベートした。培地は1週間に2回交換した。7日目に又は10日目に、 ラミネートを回収し、2%パラホルムアルデヒド中に上述したように固定した。 分析:生体内活性を評価するために、DBP又はグアニジン抽出DBP残渣を 含む/含まないラミネートを生後28日間のラットの皮下ポケット中に配置した 。ラミネートを間隔を置いて回収し、2%パラホルムアルデヒド中に固定し、グ ルコールメタクリレート(JB−4)又はパラフィン中に埋封した。一連の20 ミクロン切片をトルイジンブルーによって染色して、細胞周囲の異染性(metach romatic)マトリックスの可視化を可能にした。20ミクロン切片を5%正常ヤ ギ血清によってブロックし(blocked)、コンドロイチナーゼABC消化後に、 種々な量(1:100から1:1000までの希釈)のモノクローナル抗体によ って硫酸コンドロイチン;CS−56(ICN Biochemicals,C at.#63−650−1)若しくはD型(MO−225;Seikagaku America,Cat.#270802);抗−II型コラーゲン(anti-t ype II collagen)(Chemicon Co.,Cat.#MAB1330) ;硫酸ケラタン(Seikagaku,Cat.#270786);アンチ−プ ロテオグリカン(△Di−0S;Seikagaku,Cat.#270788 ;△Di−6S;Seikagaku,Cat.#270789;及び△Di− 4S;Seikagaku,Cat.#270790)に対して染色した。可視 化のために、銀強化イムノゴールド方法(silver-enhanced immunogold procedu re)を用いた(アウロプローブ(AuroProbe)LMR,Janssen Bio tech NV,ベルギー)。 結果 生体内:組織学的分析のために、間隔を置いて反応性組織を回収した。上述し たように製造したDBPラミネートは炎症性ではなく、実質的な血管形成を可能 にして、細胞移行のための足場(scaffold)を提供し、軟骨内骨形成(endochon dral osteogenesis)を誘導した。 試験管内:DBP基質と接触した、ラミネートの室中に繊維芽細胞を接種した サンプルにおいて、生存能力(viability)は7日目までは良好であったが、そ の後は、退行性(degenerative)細胞が優勢であった。これらの細胞が移動(tr ansfer)中にPO2変化を受けて、生存能力を失ったと考えられる。繊維芽細胞 をラミネートの頂部に接種して、コラーゲンマトリックス中に移行させた場合に 、最も良い結果が得られた。 軟骨細胞含有ラミネートでは、細胞はコラーゲンネットワークに浸透し、DB PとDBP残渣の両方に結合した。3日目までに、異染性の粒状付着物が軟骨特 異的抗体とのイムノヒストケミカル(immunohistochemical)反応性によって軟 骨細胞を囲んだ。繊維芽細胞含有ラミネートでは、移行と生存能力とはDBP及 びDBP残渣と同等であった。繊維芽細胞はコラーゲンネットワークと、ECM 合成の形跡を有する粒子とに結合した。異染性(metachromasia)と、軟骨特異 的抗体との免疫反応性とはコラーゲンラミネート上でもDBP残渣上でも繊維芽 細胞の周囲に見られなかった。これとは対照的に、DBPに密接に接近した繊維 芽細胞は、真正の軟骨細胞の周囲と同様に、異染性の免疫反応性マトリックスに よって囲まれた。 抗−硫酸ケラタン(anti-keratan sulfate)抗体はラミネートに及びDBP粒 子間に結合したヒト軟骨細胞内及び周囲に強度の染色を示した。軟骨特異的抗体 はDBP上のヒト繊維芽細胞と反応性であった。また、コンドロイチン−4スル フェートに対する抗体はDBP上の細胞に対してはポジティブ(positive)であ り、グアニジン抽出DBP又はコラーゲン単独上の細胞に対してはネガティブ( negative)であった。結論 ヒト皮膚繊維芽細胞は、本発明のDBP/コラーゲンラミネートにおいて培養 した場合に、軟骨細胞特性を表現した。この三次元試験管内系は細胞浸透を最適 化した。ラミネート内の細胞は少なくとも2週間生存能力を有した。DBPの充 填形態(packing geometry)は生体内微小環境をより密接に模倣した。DBPに 近接する皮膚繊維芽細胞によって、軟骨様マトリックスが合成された。この系は (1)骨誘導性(osteoinductive)物質による分化転換の細胞生物学と、(2) 分化に及ぼす他の細胞外成分(例えば、ヒアルロン酸)及び溶解性因子(例えば 、 PDGF、TGF−β)の影響と、(3)他の誘導性因子の試験管内バイオアッ セイと、(4)骨格再構成のための複合代替え物(composite substitute)の開 発とを明確にする(define)ために重要である。同等物 好ましい実施態様において特有の設計を示したが、これらの特有の設計によっ て本発明を限定することは意図しない。本発明の上記説明が単に例示を意図する ものであり、本発明の他の実施態様、変更及び同等物が、発明の範囲及び要旨か ら逸脱せずに、当業者に明らかであることを理解すべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年4月6日 【補正内容】 34条補正の翻訳 (当初請求の範囲を全て削除して以下の内容に差し替える) 請求の範囲 1.生物学的適合性の構造物質を含み、誘導物質を保持するための室を有す る容器を画定する壁手段を含む細胞分化を誘導するためのデバイスであって、前 記構造物質が密度を有し、前記壁手段が少なくとも1つの内面と少なくとも1つ の外面とを有し、これらの内面と外面とが一致した密度を有し、緻密な物質のシ ェルを含まず、前記内面と外面とが細胞透過性であり、前記外面が分化可能な細 胞を受容し、前記内面が前記細胞を、誘導物質を含む前記室に侵入させ、前記誘 導物質が細胞を分化させることができるデバイスであり、被験者内に挿入又は栄 養培地と共に配置されると、分化された細胞を生成することができる前記デバイ ス。 2.前記壁手段が第1層と第2層とを含むラミネートを包含し、少なくとも 1つの層が、一致した密度を有する内面と外面とを有し、緻密な構造物質のシェ ルを含まず、前記内面と外面とが細胞透過性であり、前記第1層が周縁を有し、 前記第2層も周縁を有し、これらの周縁が係合して、前記室を形成する請求項1 記載のデバイス。 3.前記縁が係合して、シームを形成する請求項2記載のデバイス。 4.前記少なくとも1つの外面と前記少なくとも1つの内面とがUV照射タ ンパク質を含む請求項1記載のデバイス。 5.前記壁手段がコラーゲンを含む請求項1記載のデバイス。 6.前記コラーゲンが凍結乾燥したものである請求項5記載のデバイス。 7.前記室内に配置された誘導物質をさらに含み、前記誘導物質が前記外面 に接触する1種以上の細胞に対して誘導活性を有する請求項1記載のデバイス。 8.サポートをさらに含み、前記サポートが前記容器を保持するために前記 壁手段と係合する請求項1記載のデバイス。 9.サポートをさらに含み、前記サポートが前記容器を保持するために前記 第1及び第2層の前記縁と係合する請求項2記載のデバイス。 10.前記サポートが2つの対立端部を有する環状カラーを含み、前記カラ ーが外面と内面とを有し、前記内面が前記容器を保持するために前記第1及び第 2層の前記縁と係合する請求項9記載のデバイス。 11.このようなカラーの前記内面と、前記壁手段とが前記誘導物質によっ て誘導されることができる1種以上の細胞を受容するための容器を画定する請求 項10記載のデバイス。 12.前記内面が溝を有し、この溝が前記容器を保持するために前記第1及 び第2層の前記縁と係合する請求項10記載のデバイス。 13.前記溝が第1及び第2フランジによって画定され、前記第1及び第2 フランジが前記カラーの内面上に向かい合う関係で存在して、前記層の前記縁と 係合する請求項12記載のデバイス。 14.第1量の構造物質又は第1スペーサーを用意し;前記構造物質上に第 2スペーサーを配置し;前記スペーサーと構造マトリックス物質とを凍結乾燥さ せ;前記凍結乾燥構造物質から前記スペーサーを取り出して、一致した密度の凍 結乾燥構造マトリックス物質を有する壁手段を形成することによって製造され、 前記スペーサーが不透性シェルの形成を防止する請求項1記載のデバイス。 15.下記工程: (a)細胞を誘導して分化させることができる誘導物質をさらに含む請求項1 記載のデバイスを形成する工程と; (b)前記デバイスを1種以上の細胞の存在下に配置して、前記外面及び内面 に通して前記細胞を前記誘導物質中に移行させる工程と を含む細胞を誘導する方法。 16.誘導物質に少なくとも1種の成長因子を加える工程をさらに含む請求 項15記載の方法。 17.前記成長因子が骨形態形成性タンパク質、血小板由来増殖因子、及び 形質転換増殖因子−βから成る群から選択される請求項16記載の方法。 18.前記誘導物質が脱塩骨粉である請求項17記載の方法。 19.前記壁手段がコラーゲンを含む請求項12記載の方法。 20.第1スペーサー上に第1量の生物学的適合性構造物質を供給し;前記 第1量の構造物質上に第2スペーサーを配置し;前記スペーサーと構造物質とを 凍結乾燥させ;前記凍結乾燥構造物質から前記スペーサーを取り出して、細胞透 過性表面を有する壁手段を形成する工程を含む請求項1記載のデバイスの製造方 法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,L K,LV,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO ,RU,SD,SK,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.透過性構造マトリックスの第1層と第2層とを包含するラミネートを含 み、前記層の各々が外側及び内側の周辺面を有し、前記第1層と第2層との内側 周辺面が向かい合う関係で共に係合して、それらの間に前記構造マトリックスを 含まない実質的に中空の室を画定する細胞誘導デバイス。 2.前記室内に配置される基質をさらに含み、この基質が前記ラミネートと 接触する1種以上の細胞に対する誘導活性を有する請求項1記載のデバイス。 3.基質の充填密度を最適にするように、前記室を構成し、配置する請求項 1記載のデバイス。 4.前記係合した内側周辺面が前記ラミネートの外周の周囲に伸びるシーム を画定する請求項1記載のデバイス。 5.前記ラミネートが前記基質に関して生体適合性である請求項1記載のデ バイス。 6.前記ラミネートの前記外側周辺面と係合するサポートをさらに含む請求 項1又は2に記載のデバイス。 7.前記サポートが前記外周シームと係合する請求項6記載のデバイス。 8.前記サポートが対立した端部を有する環状カラーを含み、前記ラミネー トの前記周辺シームが前記カラーの内部周辺面によって支えられる請求項7記載 のデバイス。 9.前記ラミネートが前記カラーの前記対立端部の中間に配置される請求項 8記載のデバイス。 10.前記対立端部の1つと、前記カラーの前記内部周辺面と、前記ラミネ ートの外側周辺面とが前記基質によって誘導されることができる1種以上の細胞 を受容する容器を画定する請求項9記載のデバイス。 11.前記内部周辺面がその中に画定されたスリットを有し、前記スリット が前記ラミネートの前記外周面と係合する請求項8記載のデバイス。 12.前記スリットが向かい合う関係の1対のフランジによって画定され、 前記フランジが前記カラーの前記内部周辺面によって支えられ、前記ラミネート の前記外周シームが前記フランジ対の間に係合する請求項11記載のシーム。 13.前記対立端部の一方がそこに画定された複数の流路を有する請求項8 記載のデバイス。 14.前記流路が前記カラーの前記端部に隣接して配置される請求項13記 載のデバイス。 15.前記構造マトリックスが構造タンパク質マトリックスを含む請求項1 記載のデバイス。 16.前記基質が骨原性物質を含む請求項15記載のデバイス。 17.前記骨原性物質が脱塩骨粉を含む請求項16記載のデバイス。 18.前記構造タンパク質がコラーゲンを含む請求項15記載のデバイス。 19.細胞の成長及び分化を分析する方法であって、 構造タンパク質マトリックスの第1層と第2層とを含み、前記層の各々が外側 及び内側の周辺面を有し、前記第1層と第2層との内側周辺面が向かい合う関係 で共に係合して、それらの間に構造タンパク質マトリックスを含まない実質的に 中空の室を画定するラミネートを形成する工程と; 前記室内に、1種以上の細胞に対する誘導能力を有する基質を配置する工程と ; 前記基質を前記1種以上の細胞と接触させる工程と; 前記細胞が前記基質によって誘導されるために充分な時間、前記ラミネートを 前記細胞の存在下でインキュベートする工程と を含む前記方法。 20.前記ラミネートに少なくとも1種の細胞増殖因子を加える工程をさら に含む請求項19記載の方法。 21.前記ラミネートに加える前記細胞増殖因子が骨形態形成性タンパク質 、血小板由来増殖因子、及び形質転換増殖因子−βから成る群から選択される請 求項20記載の方法。 22.前記ラミネートに少なくとも1種のプロテオグリカン又はグリコサミ ノグリカンを加える工程をさらに含む請求項19記載の方法。 23.前記グリコサミノグリカンが硫酸コンドロイチン、硫酸ケラタン、硫 酸ヘパラン、ヒアルロン酸及びこれらの組合せから成る群から選択される請求項 22記載の方法。 24.第1量の構造マトリックス物質を用意し;前記構造マトリックス物質 上に第1スペーサーを配置し;前記第1スペーサーに第2量の構造マトリックス 物質を供給し;前記第2量の構造マトリックス物質上に第2スペーサーを配置し ;前記スペーサーと構造マトリックス物質とを凍結乾燥させ;前記凍結乾燥マト リックスから前記スペーサーを除去して、向かい合う関係で共に係合して、構造 マトリックス物質を実質的に含まない実質的に中空の室を画定する内面を有する ラミネートを形成することによって製造される請求項1記載の培養デバイス。 25.前記第1量及び第2量の構造マトリックス物質を、対立端部を有するチ ューブを含む型に供給する請求項24記載の培養デバイス。 26.第1量の構造マトリックス物質を用意し;前記構造マトリックス物質 上に第1スペーサーを配置し;前記第1スペーサーに第2量の構造マトリックス 物質を供給し;前記第2量の構造マトリックス物質上に第2スペーサーを配置し ;前記スペーサーと構造マトリックス物質とを凍結乾燥させ;前記凍結乾燥マト リックスから前記スペーサーを除去して、向かい合う関係で共に係合して、構造 マトリックス物質を実質的に含まない実質的に中空の室を画定する内面を有する ラミネートを形成し;前記室中に基質を配置することによって製造される請求項 2記載の培養デバイス。 27.前記基質が脱塩骨粉であり、前記構造マトリックス物質がコラーゲン を含む請求項26記載の培養デバイス。 28.対立端部を有するチューブを含む型を用意し;前記チューブ中に第1 量の構造マトリックス物質を配置し;前記構造マトリックス物質上に第1スペー サーを配置し;前記第1スペーサー上に第2量の構造マトリックス物質を配置し ;前記第2量の構造マトリックス物質上に第2スペーサーを配置し;前記スペー サーと構造マトリックス物質とを含む前記型を凍結乾燥させ;前記凍結乾燥マト リックスから前記スペーサーを除去して、第1層と第2層とを含み、各層が外側 周辺面と内側周辺面とを有し、前記各内側周辺面が向かい合う関係で共に係合し て、構造マトリックス物質を実質的に含まない実質的に中空の室を画定するラミ ネートを形成する工程を含む、三次元培養デバイスの形成方法。 29.前記室中に基質を配置することをさらに含む請求項28記載の方法。 30.内面と外面を有し、前記内面が室を画定し、前記外面が生物学的組織 と接触して配置される壁手段を含み、前記壁手段が誘導物質を受容するために前 記室と連通し、前記誘導物質を含むために前記室を閉鎖するための開口手段を有 し、かつ前記壁手段が分化可能な細胞を受容することができる生物学的に適合性 で、透過性物質を含む細胞分化を誘導するデバイスであって、生物学的環境に誘 導物質を含み、前記室中に細胞を受容し、前記誘導物質の存在下で前記細胞を分 化させる前記デバイス。 31.前記壁手段と開口手段とが第1壁区分と第2壁区分とを含み、前記第 1壁区分が誘導物質を受容するための室領域と周縁領域とを有し、前記第2壁区 分が前記第1壁区分の前記周縁領域によって収容されて、前記室を形成すること ができる協同作用周縁領域を有する請求項30記載のデバイス。 32.前記第1及び第2壁区分の周縁領域と係合して、前記周縁領域のクロ ージャーを形成して、取り扱いを用意にするためのサポートをさらに含む請求項 31記載のデバイス。 33.前記サポートがハウジングを含み、前記ハウジングが内面と外面とを 有し、前記内面がキャビティを画定し、かつ前記壁手段と係合する壁保持手段を 有する請求項31記載のデバイス。 34.前記壁保持手段が前記ハウジングの内面における溝を含み、前記溝が 前記第1及び第2壁区分の周縁領域と係合する請求項33記載のデバイス。 35.前記内面が間隔を置いた関係で内側に突出して、前記溝を画定する2 個の協同作用フランジを有する請求項34記載のデバイス。 36.前記ハウジングが2個の端部を有し、前記端部の少なくとも一方が前 記ハウジングを平面上に安定に載せるために平縁を有する請求項33記載のデバ イス。 37.前記ハウジングが前記平縁で支えられるときに、前記キャビティを前 記外面における環境と流体連通させるために、前記ハウジングが前記外面から前 記内面に達する流路を有する請求項33記載のデバイス。 38.次の要素: (a)内面と外面を有し、前記内面が室を画定し、前記外面が生物学的組織と 接触して配置される壁手段であって、分化することができる細胞を受容し、この ような細胞を前記室に侵入させることができる、生物学的に適合性で、透過性物 質を含む前記壁手段と; (b)細胞を分化させることができる誘導物質と を含む細胞分化を誘導するデバイスであって、生物学的組織と共に配置されると 、前記室に含まれる前記誘導物質によって、誘導型細胞を形成することができる 前記デバイス。 39.前記誘導物質によって誘導されることができる又は既に誘導された少 なくとも1種の細胞をさらに含む請求項38記載のデバイス。
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