JPH08506046A - エラストマーシール及びプラスチック物質中に含有された低分子量汚染物を除去する方法 - Google Patents

エラストマーシール及びプラスチック物質中に含有された低分子量汚染物を除去する方法

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JPH08506046A JP6513896A JP51389693A JPH08506046A JP H08506046 A JPH08506046 A JP H08506046A JP 6513896 A JP6513896 A JP 6513896A JP 51389693 A JP51389693 A JP 51389693A JP H08506046 A JPH08506046 A JP H08506046A
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アンドレ シェルバシェンコフ
クリスチアン ペレ
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Abstract

(57)【要約】 プラスチック物質及びエラストマー物質でなる群から選ばれる原材料でなる部品に含有された低分子量汚染物を除去する方法において、該方法は前記部品を超臨界状態のCO2中に浸漬することによって汚染物を抽出する工程を包含してなり、超臨界CO2を使用する抽出工程につづいて、期間30分〜16時間、温度31℃より大においてCO2中、大気圧までゆっくりと等温減圧する工程を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 エラストマーシール及びプラスチック 物質中に含有された低分子量汚染物を 除去する方法 本発明は、エラストマーシール及びプラスチック物質中に含有された汚染物を 除去する方法に係り、さらに詳述すれば、当該除去法の一部を構成しかつ抽出を 適切に行う工程につづく工程を構成する減圧を行う方法に係る。 エラストマー及びプラスチック物質の重合では、一般に、エラストマー又はプ ラスチック物質内に有毒性の単量体及び低分子量の重合体が残ることが知られて いる。さらに、エラストマーに関しては、イオウ又はペルオキシドを基剤とする 加硫剤が他の添加剤(エラストマー内で有毒性残渣を生成する)と共に使用され る。 上述の単量体及び低分子量重合体と同様に、これら有毒性残渣は、プラスチッ ク物質又はエラストマーを構成する重合体と比べて低い分子量のものである。 エラストマー又はプラスチック物質でなる部品が、ある種のこわれやすい医薬 品と接触されるものであるか、又は非常に純粋のままであることが望まれるもの である場合、エラストマー又はプラスチック物質製の 部品を使用する前に、溶媒によって低分子量汚染物を抽出し、これにより汚染物 の医薬品への混入を防止することが知られている。 かかる方法は、特にエーロゾルバルブにおいて使用されるエラストマーシール に関して使用される。エーロゾルの液化された推進ガス(これまではCFCsであっ た)は非常に良好な溶媒であり、従って、エラストマーシール中に含有された汚 染物を溶解させ易く、これら汚染物を医薬品(前記液化推進ガス中に溶解される か、又は懸濁される)と混合させる。同様の問題は、液化推進ガスと接触するプ ラスチック物質でなる部品に関しても生ずる。この問題は、こわれ易くかつ各種 の溶媒(アルコール、水など)と組合わされる活性成分と接触するプラスチック 物質製又はエラストマー製の部品についても生ずる。 現在までのところ、シールを配置する前に汚染物を抽出するために最も頻繁に 使用されている溶媒はCFCs(特にフレオン11)であり、これらは満足できる結 果を与えるが、大気中のオゾン層に有害な影響を有するため、これらの使用を中 止することが必要である。 液体又は超臨界形の二酸化炭素(CO2)は、既に各種の抽出法:たとえば、カ フェインの抽出(FR−A−2,133,957号、FR−A−2,176,008号、FR−A−2,394,547 号及びFR−A−2,361,824号);ホップ中の活性成分の抽出(GB−A−1,388,581号 、GB−A−1,557,123号、US 一A−4,212,895号、US−A−4,104,409号);油脂の抽出;アルコールの抽出(FA −A−2,505,616号、FR−A−2,505,868号、DE−A−2,992,067号);固体、特にセ ラミックの精製(US−A−4,731,208号、特開昭62−27860号、特開昭63−134574 号);石油生成物用溶媒の回収;及び香気及び香料の抽出で既に使用されている 。フランスでは、超臨界CO2の使用は、特にFR−A−2,586,938号、FR−A−2,628, 983号及びFR−A−2,674,872号の所有者であるAtomic Energy Commissariatによ って開発されている。 超臨界CO2の利点は、抽出温度が達成され易いこと、高揮発性であること、無 毒性であること、化学的副作用のレベルが低いこと、及びコストが安いことであ る。CO2の超臨界状態に特異な他の利点は、粘度が低いこと(これにより、循環 のためのエネルギーコストが低減される)及び拡散率が高いこと(抽出速度を増 大させる)である。 超臨界CO2は、オゾン層の破壊に関与すると考えられているCFCsよりも汚染が かなり少ないため、環境的要求をも満足させる。 特にWO93/12161(Schering)から、処理対象の製品を超臨界状態の液体と接 触させることにより、当該エラストマー製品中に含有された残留添加剤を抽出す ることが知られている。この特許明細書は、CO2を特に抽出剤として示している 。開示された抽出法は、分 配装置(たとえば医薬品用のエーロゾル)を構成するエラストマーに適用される 。製品を超臨界状態のCO2の存在下、温度35℃のオートクレーブ内に置く。圧力 上昇プログラムは複数の段階でなり、各段階の期間は2分であり、圧力は240分 の期間の300バールにおける最終段階まで常に上昇する。それにもかかわらず、S cheringは、いかにしてオートクレーブを大気圧まで減圧するかについての情報 を示していない。 残念なことには、通常の減圧法(すなわち、等温ではなく、CO2の熱運搬流を 使用しない方法)を使用する際には、オートクレーブ内で顕著な温度低下が生じ (温度が0℃以下に低下する)、エラストマー中に含まれるCO2(稠密相CO2)が 液化する。減圧速度(これにより冷却速度)が与えられ、室温に戻される(一般 に30分を要する)際、CO2がシールから脱出する充分な時間はない。室温に戻る ことにより、液体CO2は迅速に蒸発し、これにより、容積が増大し、シールを膨 潤させ、局部的なインフレーション及び膨れを形成する(巨視的又は微視的サイ ズは減圧速度に左右される)。 かかる現象は、明らかに、シールを使用不能にする。 従って、与えられた技術的課題は、部品の機械的特性を良好に保持すると共に 、特に部品の表面上に膨れが生ずることを回避又は排除することである。 本発明によれば、この問題は、プラスチック物質及びエラストマー物質でなる 群から選ばれる原材料でな る部品中に含有された低分子量汚染物を除去する方法において、該方法は前記部 品を超臨界状態のCO2中に浸漬することによって汚染物を抽出する工程を包含し てなり、該方法は、超臨界CO2を使用する抽出工程につづいて、期間30分〜16時 間、温度31℃より大においてCO2中、大気圧までゆっくりと等温減圧する工程を 行うことを特徴とする。有利には、このゆっくりとした減圧工程は、抽出工程の 間の超臨界CO2の温度とは関係なく、40〜60℃の所定温度で行われる。第1の実 施例では、前記抽出工程は8MPaより高い圧力で行われるが、等温減圧工程の直 前に、8MPaまでの迅速な非等温減圧工程を行う。有利には、この迅速な減圧は 1時間を越えない期間で行われる。 本発明の第2の実施例では、ゆっくりとした減圧工程は、a)1時間及び抽出 に供した部品1kg当たり超臨界CO2 2〜10kgの速度の超臨界CO2の熱運搬流によっ て温度を一定に維持しながら、圧力を220バールに近い値から70バールに近い値 まで0.3〜4バール/分の速度で低下させる第1の等温減圧工程;及びb)圧力を 70バールに近い値から大気圧に近い値まで0.05〜0.4バール/分の速度で低下さ せる第2の等温減圧工程を包含する。 好ましくは、前記第1の減圧工程は、a)1時間及び抽出に供した部品1kg当 たり超臨界CO2約5kgの速度の超臨界CO2の熱運搬流によって温度を55℃で一定 に保ちながら、圧力を220バールに近い値から120バールに近い値まで約2バール /分の速度で低下させる第1の減圧段階;及びb)1時間及び抽出に供した部品 1kg当たり超臨界CO2約5kgの速度の超臨界CO2の熱運搬流によって温度を55℃で 一定に維持しながら、圧力を120バールに近い値から70バールに近い値まで約0.4 バール/分の速度で低下させる第2の減圧段階を包含する。 第2の減圧工程は、a)圧力を70バールに近い値から30バールに近い値まで約 0.3バール/分の速度で低下させる第1の減圧段階;及びb)圧力を30バールに 近い値から大気圧まで約0.13バール/分の速度で低下させる第2の減圧段階を包 含する。 第1の減圧工程中にオートクレーブに供給される超臨界CO2の熱運搬流により 、同時に温度を低下させることなく圧力を低減できる。使用した単位は超臨界CO2 の質量流量である。 本発明の他の特徴及び利点は、本発明を限定することなく、図面を参照して述 べる本発明の特別な具体例に関する記載から明らかになるであろう。 図1はCO2に関する状態ダイアグラムであり;図2は本発明の方法の実施に使 用される装置のブロックダイアグラムであり;図3は通常の減圧及び本発明によ る減圧に関する減圧経過を比較するグラフであり;及び図4は使用した超臨界CO2 の密度を抽出期間の積を 関数とする処理後に残留するBHTの百分率を示すダイアグラムである。 図1はCO2が超臨界状態にある条件を示す。これは、圧力が7.3MPa(73バール )より大、温度が31℃より大の場合に適合する。 図2は、プラスチック物質又はエラストマーでなる部品中に含有された低分子 量汚染物を除去するために使用される装置の1例を示すダイアグラムである。装 置は、1バッチの処理される部品を収容するオートクレーブ又は圧力容器1(イ ンレットパイプ2及びアウトレットパイプ3が接続されている)を包含する。イ ンレットパイプ2は液体CO2タンク4からCO2を受け取り、該インレットパイプ2 はCO2を7.3MPa以上に加圧するコンプレッサー5(CO2の温度を31℃以上に上昇さ せるための熱交換器6に対して直列に配置されている)を包含する。アウトレッ トパイプは、抽出された汚染物を集めるための分離器8の上流側に膨張弁7を包 含する。分離器8を出たCO2は、つづいて、タンク4内で保存される前に熱交換 器9で冷却されることによって液化される。 1バッチのプラスチック物質製又はエラストマー製の部品を処理することが望 まれる場合には、この1バッチの部品をオートクレーブ1内に置き、7.3MPaより 大のCO2圧力及び31℃より大の温度を確立し(加圧工程)、ついで超臨界CO2を上 記サーキットを介してオ ートクレーブ内を循環させ、CO2で抽出された汚染物を分離する(実質的に一定 の温度及び圧力での抽出工程)。その後、圧力オートクレーブを大気圧及び周囲 温度に戻し(減圧工程)、ついで、オートクレーブを開放し、部品を容器から取 出す。以上が、1つの完全な汚染物除去サイクルの概略である。 本発明の除去法は2つの連続する別々の工程でなるが、減圧工程についてのみ 詳述する。抽出工程は一般的な操作であり、単に方法が全体として良好に理解さ れることを目的としてのみ記述する。 本発明の減圧工程及びこれにより生ずる利点への理論的なアプローチは、初め に従来の減圧操作との比較によって与えられる。これら2つの操作の間及びさら に他の操作との比較テストについて述べる。 非等温的にかつ熱運搬流を使用しないで実施される通常の減圧工程とは異なり 、本発明による減圧は等温的に行われ、減圧はゆっくりとした全体速度を有する ものとして記載される。処理されるべき部品の物理特性を適切に保持するために 、CO2の密度が過剰に変化することを防止することが必須である。すなわち部品 内でCO2の蒸発が生じてはならない。さらに、CO2が2つの状態(ガス相及び液体 相が共存する)を生じないように(精製されるべき部品の品質を害するため)、 一定温度で減圧操作を行うことも必要である。 結果として、図3から理解されるように2相状態領 域に近づくと、減圧を制御して等温に維持することが必須である。これを可能に するため、減圧はゆっくりと実行されなければならない。 このように、約80バールで2相状態領域に近づくまで、迅速等温減圧を数分間 で実施できる(たとえば10バール工程)。その後、ゆっくりとした等温減圧を大 気圧まで約16時間で実施することが必要である。 ゆっくりとした減圧により、CO2がガス状態に変化する(7.3MPa以下において )際のゴムシール内に含有されたCO2の容積の急激な増大を回避することが可能 となり、CO2がゴムを傷つけることなくゴムから放出される充分な時間が提供さ れる。 減圧を等温的に行うとの事実は、CO2が決して液体状態とならないことを保証 する。液体は高度に粘稠であり、低い拡散率を有する。従って、CO2は減圧の間 シール内に残留する傾向にあり、ガス状態に移行する際、容積の増大を生じ、シ ールが傷つく危険がある。 後述のテストの間では、シールの寸法は未変化のままであった。観察されたい ずれにおいても、シール内にガス状CO2が含まれているため少量の膨潤があるが 、かかる膨潤は数時間後に消失する。シールの少量の変形又は表面の微細亀裂の 出現も観察されるが、シールの外観又は有効性に影響を及ぼさない。 迅速な先の等温減圧を実行することは可能であるが、本発明の好適な具体例で は、抽出後のオートクレーブ の初期圧力(220バール)から始まって大気圧までのいくつかの別個の工程にお いてゆっくりとした減圧が行われる。各種の工程については、テストに関して記 述する際に詳述する。この具体例では、約70バールまでの減圧段階の間、オート クレーブに超臨界CO2の熱運搬流を供給することによって温度を完全に一定に保 つ。特に述べない限り、下記の記述は本発明のこの好適な具体例のみを参照する ものである。 この減圧法からもたらされる利点がさらに良好に理解されるように、図3は、 通常の減圧法と、除去処理を実行するために開発された本発明の減圧法との間の 比較を示す。 このグラフは、圧力(バール)を関数とする等温線の密度(kg/m3)の変動( 状態の変化を有する又は有しない)をプロットしたものであり、各種の可能な減 圧経路を示している。減圧操作の期間のみ明らかではないが、選択される各経路 については特定される。 経路1は完全な又は部分的な液体状態(すなわち、ガス相及び液体相が共存す る2相状態)を通過する通常の減圧を示す。工業的規模では、この操作は30分よ り短い期間続き、その後の蒸発は一般にこれよりも早い。これは次の欠点を示す 。すなわち、重合体の過剰な冷却;マトリックス中における液体CO2の封入;及 び膨潤(たとえば3倍)及び引き裂きを生ずる急激な蒸発である。 30分よりも短い時間では、密度の変化は800〜900(kg/cm3)程度であること が理解される。 経路2は、40℃、50℃及び60℃の各恒温制御された温度での本発明による減圧 を示す。上述の経路と比較して明らかな利点は、密度の変化がより均一に広がっ ている;超臨界状態とガス状態との間に非常に濃密な液体状態を経由することな く完全な連続性があること;密度の変化を関数として期間が徐々に変化すること (100バール以上では比較的速く、100バール以下ではゆっくりである);及び50 ℃又は60℃で調節したCO2の流れを保ち、他の分野から公知のCO2の熱運搬量の利 点を利用することによって熱を一定してかつ均一に分配できることである。 経路1の期間の2倍以上の時間にわたる密度の変化(ΔMV)は300(kg/m3) より小であり(臨界領域100バールから50バールまで)、脱ガスのための拡散メ カニズムは非常に容易となる。 50℃以上での減圧を選択する理由も、少なくとも下記減圧に関連してグラフか ら理解される。 40℃の等温線:100バールから50バールまでのΔMV=約500(kg/m3) 50℃の等温線:100バールから50バールまでのΔMV=約280(kg/m3) 60℃の等温線:100バールから50バールまでのΔMV=約200(kg/m3比較テスト 1)下記の表1は、ゴム製のエーロゾルバルブシール及びゴム製の各種の他の 部品について行ったテストの結果を示す。実施した処理では、初めに迅速な減圧 を行い、つづいて上述のゆっくりとした減圧を行った。 被処理ガスケットを3タイプの機械的テスト[すなわち、引き裂き抵抗性(引 き裂きを開始させるための横方向のVノッチを有するストリップに関する引張テ スト);引張強さ;80℃における28日間のエージング後における引張強さ]に供 した。 Aは未処理ゴムのコントロールサンプルに相当する。 BはCFC 11で処理したサンプルに相当する。 テスト1〜10は超臨界CO2を使用する抽出に相当する。 ゴムの製造に使用される酸化防止剤であるBHTについて抽出効率を測定した。 超臨界CO2による抽出は、CFC 11による抽出よりもわずかに効率が低いが、それ にもかかわらず、特に約35℃、20MPa、6時間における抽出では優秀な結果が得 られることが理解される。 図4は、抽出段階の期間(t)とCO2の密度(ρ)との積を関数としてプロッ トした初めにゴム中に存在していたBHTに対する残留BHTの百分率(質量%)のグ ラフである。抽出段階の期間(t)は、実質的に一定の温度及び圧力下で超臨界 CO2中に部品を浸漬しておいた時間である(すなわち、CO2の初期圧力の上昇後、 及び最終減圧前)。CO2の密度ρは前記抽出工程の間の超臨界CO2の密度である。 引張強さがCFC 11による処理後のものに匹敵すること、及びエージング後の引 張強さは、テスト10を除き、CFC 11によって得られるものよりも良好であること 、及び引き裂き強さはCFC 11によって得られるものよりもわずかに劣るが、シー ルの有効性については明確な差異はないことが理解される。 従って、超臨界CO2はシールの機械特性をあまりそこなうものではない。 工業的用途では、ゆっくりとした減圧の期間は短縮されうる。通常30分〜16時 間の範囲内と考えられる。 液体領域へそれることを防止するため、抽出段階中のCO2温度に関係なく、所 定温度40〜60℃で減圧を行 う。等温条件は完全ではないが、上記範囲で許容される。 極性の汚染物の抽出を良好に行うためには、CO2の極性の助溶媒(たとえば、 水又はアルコール)を添加することが望ましい。 2)本発明の好適な方法(すなわち、迅速減圧を包含しないが、好適に一定温 度に維持した条件下で減圧を行う)を実施するため、第2の一連のテストを行っ た。本発明の操作の利点をより明確に示すため、従来の通常の減圧に関して現実 のテストも行った。 使用したオートクレーブは容積200lを有し、製品を、抽出が行われる間に該 製品の底部に位置するシールが応力下で破壊又は膨張を受けることを防止するた めに相互に離して設けられた6つのレベルを包含する特殊なデザインのバスケッ トに入れてオートクレーブに充填した。 第1テストを下記の条件下で行った。 製品の充填量:50kg 抽出圧力:220バール 抽出温度:35℃ CO2の流量:500〜600kg/時間 総溶媒量:充填物1kg当たりCO2 60kg テストの時間的条件 圧力の上昇(0から220バールまで):45分 220バールでの抽出:5時間 抽出が完了した後、下記の順序の操作を使用して複雑な減圧段階を実行した。 減圧段階1 温度上昇:35℃から55℃まで 熱運搬CO2の流量:300kg/時間 圧力の低下:2バール/分で200バールから120 バールまで 段階1の期間:50分 減圧段階2 2バール/5分、熱運搬CO2の流量300kg/時間で120バールから70バールまで の減圧を行った。 70バールでCO2ポンプを停止し、抽出器及び分離器を徐々に平衡化させた。 段階2の期間:2時間30分 減圧段階3 5バール/15分及び期間2時間、ついで2バール/5分で手動制御弁によって 70バールから1バールへの減圧を行った。 段階3の期間:5時間45分 テストの全体の時間は約15時間であった。 抽出器内の温度は減圧中ほとんど変動がなく、これにより等温減圧が達成され た。これは、段階1及び2の間に熱運搬CO2を添加することによって可能になっ たものである。 分離器において、においの強い抽出物が効率約0.5 %で得られた(これはCFC 11抽出で得られる値に匹敵する)。 処理後のシールの目で見た外観は優秀であった(目視可能な減圧による欠陥は 存在しない)。 上述の層状バスケットを使用せず、従来のバスケットに製品を入れることによ り充填状態に多少の変更を加えて第2のテストを行った。 充填物は既に使用したものを詰めることによって構成し、機械的テスト用のシ ールのみ新しいものである。 充填物は、3つのレベル(すなわち、バスケットの底部、バスケットの中央部 及びバスケットの頂部)上に分配したテストシール60kgである。表面の欠陥をよ り明確にするために、エラストマーの2つの大きいプレート(10cm×20cm)も配 置した。 操作条件(圧力、温度、CO2流量、溶媒量など)はテスト1と全く同じである 。ただし、特にCO2ポンプを停止して、圧力をつづく抽出器と均衡させた(通常 の製造の間と同じ)点で減圧操作のみ異なる。これにより、圧力は約20分で200 バールから80バールに低下する。 減圧全体の時間は約45分であり、その後、バスケットを抽出器から取出した。 5〜10℃の温度低下が観察されたことから、この減圧は等温的ではない。シー ルを取出す前のバスケットの壁温度は、底部で12℃、中央部で25℃、頂部で18℃ であった。 バスケットが空の時及びサンプルを回収する際に、バスケット内部で温度を測 定した。バスケットの底部では12℃、中央部では7℃及び頂部では2.5℃の温度 がそれぞれ測定された。 目視外観では、シールは、その形状又はサイズにかかわらず、すべてに表面の 欠陥(膨れ、膨潤、ひずみ)が見られた。機械特性を表2(膨張法を関数として シール性能を比較する)に示した。シールの機械的品質を5項目(すなわち、硬 さ、応力、引き裂き抵抗性、破壊強度及び膨れの有無)に基づいて評価した。 結論 a)抽出の方法にかかわらず、低分子量物質を除去するとの事実はエラストマ ー物質の剛性を増大させる。それにもかかわらず、CFC抽出に供したコントロー ルと比較すると、第1テストの結果は良、及び多くの場合やや良である。従って 、本発明の除去法は、環境を汚染するものと考えられているCFCを使用する処理 に代わる良好な別法を構成するものである。 b)テスト2と比較すると、テスト2は物質がいくつかの項目で劣っているこ とを示す。引き裂き抵抗性及び破壊強さがかなり影響されており、テスト1及び 2において抽出操作が同一であることから、これは主に減圧法によるものである 。膨れの存在は、物質が層に分裂したことを意味する。層状化した構造はガスの 通過を容易にするため、これも抽出後のシールによって行われるシーリングに対 して影響を及ぼす。 シーリングテストを、テスト1のシール、抽出に供していないコントロール及 びCFCsを使用して抽出処理したコントロールについても実施した。各シールを測 定弁に設置した。層当たりの損失(mg)は、非処理コントロールについては10、 第1テストのシールについては170及びCFC抽出に供したコントロールについては 18であった。 特定の物質が抽出されたことによって発生したミクロ細孔は、使用した抽出剤 にかかわらず、シールの性 能に明らかに有害である。 従って、抽出に供した部品の機械的品質は、主に抽出剤又は抽出の方法には左 右されず、つづく減圧法に左右される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチック物質及びエラストマー物質でなる群から選ばれる原材料でなる 部品に含有された低分子量汚染物を除去する方法において、該方法は前記部品を 超臨界状態のCO2中に浸漬することによって汚染物を抽出する工程を包含してな り、超臨界CO2を使用する抽出工程につづいて、期間30分〜16時間、温度31℃よ り大においてCO2中、大気圧までゆっくりと等温減圧する工程を行うことを特徴 とする、低分子量汚染物の除去法。 2 請求項1記載の方法において、ゆっくりとした減圧工程を、抽出工程の間の 超臨界CO2の温度に関係なく、40〜60℃の所定温度で行う、低分子量汚染物の除 去法。 3 請求項1又は2記載の方法において、抽出工程を8MPaより大の圧力で行い 、ゆっくりとした等温減圧工程の直前に、8MPaまでの迅速な減圧工程を行う、 低分子量汚染物の除去法。 4 請求項3記載の方法において、迅速な減圧工程を1時間以内の期間で行う、 低分子量汚染物の除去法。 5 請求項1又は2記載の方法において、ゆっくりとした減圧工程が、a)1時 間及び抽出に供した部品1kg当たり超臨界CO2 2〜10kgの速度の超臨界CO2の熱運 搬流によって温度を一定に維持しながら、圧力を220バールに近い値から70バー ルに近い値まで0.3〜4 バール/分の速度で低下させる第1の等温減圧工程;及びb)圧力を70バールに 近い値から大気圧に近い値まで0.05〜0.4バール/分の速度で低下させる第2の 等温減圧工程を包含してなる、低分子量汚染物の除去法。 6 請求項5記載の方法において、前記第1の減圧工程が、a)1時間及び抽出 に供した部品1kg当たり超臨界CO2約5kgの速度の超臨界CO2の熱運搬流によって 温度を55℃で一定に保ちながら、圧力を220バールに近い値から120バールに近い 値まで約2バール/分の速度で低下させる第1の減圧段階;及びb)1時間及び 抽出に供した部品1kg当たり超臨界CO2約5kgの速度の超臨界CO2の熱運搬流によ って温度を55℃で一定に維持しながら、圧力を120バールに近い値から70バール に近い値まで約0.4バール/分の速度で低下させる第2の減圧段階を包含してな る、低分子量汚染物の除去法。 7 請求項5記載の方法において、前記第2の減圧工程が、a)圧力を70バール に近い値から30バールに近い値まで約0.3バール/分の速度で低下させる第1の 減圧段階;及びb)圧力を30バールに近い値から大気圧まで約0.13バール/分の 速度で低下させる第2の減圧段階を包含してなる、低分子量汚染物の除去法。 8 請求項7記載の方法において、前記第2の減圧工程の減圧を、手動制御弁に よって制御されたCO2の漏 れを確立することによって達成する、低分子量汚染物の除去法。
JP6513896A 1992-12-17 1993-12-17 エラストマーシール及びプラスチック物質中に含有された低分子量汚染物を除去する方法 Pending JPH08506046A (ja)

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