JPH08505741A - 信号処理システム - Google Patents

信号処理システム

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JPH08505741A
JPH08505741A JP6515847A JP51584794A JPH08505741A JP H08505741 A JPH08505741 A JP H08505741A JP 6515847 A JP6515847 A JP 6515847A JP 51584794 A JP51584794 A JP 51584794A JP H08505741 A JPH08505741 A JP H08505741A
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バンガム,ジェイムズ・アンドリュー
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バンガム,ジェイムズ・アンドリュー
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0261Non linear filters
    • H03H17/0263Rank order filters

Abstract

(57)【要約】 望ましくない信号を取除くために信号の集合体に応用されるパルス解析の方法に対して典型的に用いられるデータ篩であって、たとえばその出力をイメージ解析器における対象の識別のために用いることを可能とし、このデータ篩は、サイズがN(Mよりも小さい)からMまで増大するウインドウで信号の集合体をサンプリングするための連続する順序値フィルタ(130、132、134)を含み、各フィルタは先行するフィルタの出力から引出される信号が与えられ、バンドパスフィルタ出力は連続するフィルタの出力を減算することにより形成される粒状性を表わし、粒状性の予め定められた信号の部分集合が選択され、対象の粒状性が合計されて必要とされる出力信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】名称 信号処理システム 発明の分野 この発明は包括的に信号処理に関し、より特定的には雑音低減、信号解析、パ ターン認識およびデータ圧縮のための方法および装置に関する。発明の背景 この発明は順序値フィルタを利用するが、この用語は以下の解説を考慮すれば 解明され、この発明についての説明の前にこれらフィルタに関する技術について 簡単な説明を行なうことが適切である。関連文献においてはしばしば順序値フィ ルタの代わりにランクフィルタという用語が用いられる。 与えられたR個のデータの値の集合のうちどれがN番目に大きいかを決定する リアルタイム順序値フィルタは、もしRが奇数でNが(R+1)/2に等しけれ ばメジアンフィルタとなる。係るモードにおいては、フィルタは出力としてデー タ集合の「中央の」値を与えるが、それ自身よりも大きなおよび小さなその集合 のその他のデータの値の数は一般に等しい。 メジアンフィルタの設計および動作については、特に米国特許4441165 号、4439840号、4560974号および45135440号に述べられ ている。 単純にデータサンプルの線形アレイの場合は、もしR=3でありN=2であれ ば、3つの連続するデータの値が3 つの各グループの最も小さなもので始まり最も大きなもので終わるようにソーテ ィングされ順に並べられているとき、メジアン値は各3つの連続するデータ値の 中央の値となる。平均をしないため、メジアンフィルタは元のサンプルの連続に おける鋭い遷移を劣化させることなくスプリアスサンプルを除去するだろう。言 い換えれば、もしデータサンプルが正規的にサンプリングされ、時間に従属する 信号を表わしていれば、メジアンフィルタは、信号の帯域幅の制限(元の信号に おける鋭い遷移を劣化させる)を行なわないという特性を有するが、その代わり として持続時間が長いという特徴を示す元の信号遷移が、電気的雑音の特性であ る持続時間のより短いスプリアススパイクを実質的に減衰する一方で、全帯域幅 で伝送されることを可能にする。 このようなフィルタがスプリアス信号を除去するがその他の信号は通過させる 特定的なしきい値は、RおよびNの値により決定する。除去されるべきスプリア ス信号を表わす変則的なサンプルの数が多いほど、Rの値は大きくなければなら ないだろう。 しかしながら、たとえばN個よりも少ないサンプルで表わされるスプリアスス パイクを除去するように設定されたメジアンフィルタは、短いスパイクの連続が N個のサンプリング区間よりもより近接しているとき、持続時間においてN個の サンプルよりも長いスプリアス信号を実際にフィルタ出力に導入するかもしれな い。このことは、もし情報 が元のものにおける振幅の逸脱を表わすサンプルの数において少なくとも一部分 に含まれていれば、重大な影響を及ぼす可能性がある。 雑音低減をさらに促進しようという試みにおいて、第1のメジアンフィルタか らフィルタ処理された信号を同じフィルタの入力に再び与えるかまたは同一の第 2のフィルタに与えることにより、メジアンフィルタ処理ステップを繰り返すこ とが提案されてきた。もし信号によりさらに変化がもたらされなくなるまでこの 処理が繰返されれば、ルートメジアンフィルタと呼ばれる。始めはこのことか上 記のようなスプリアス信号の導入を克服するかもしれないと考えられたが、この ように順序値のフィルタ処理を繰返しても問題を解決することにはならないとい うことがわかっている。 実験により、Rの値が小さいとき、フィルタ出力への外来の情報の導入は低減 されることが示されている。たとえば、線形のシーケンスのサンプルの場合、も しR=3であれば、さらにいかなるスプリアス信号も出力に現れる可能性は少な いことが明らかであろう。サンプリング区間を適切に選択することにより、R= 3の値であればメジアンフィルタは、フィルタの出力信号にいかなる望ましくな い信号遷移も導入しないはずである。しかしながら、2つまたはそれ以上のサン プルで表わされるスプリアス信号は抑圧されることはないであろうし、サンプリ ングレートが高け れば、結果として十分に満足の得られるような雑音低減は生じないかもしれない 。 所与の信号を表わすサンプルの数を増加させても、必ずしも結果としてフィル タ処理された信号の正確度を高めることにならないであろうが、その理由はRの 値を増大させて所与のスプリアス雑音信号スパイクの間に発生するであろうさら に大きな数のサンプリング区間を考慮せねばならないからである。 この発明は1つの局面において、たとえば欧州特許番号第0383814号に 述べられるように、連続的に接続されてデータ篩を形成し得るフィルタのレンジ を拡張することを求め、そうすることにより、順序値フィルタが広帯域の望まし い信号を含む信号の集合体から望ましくない信号を除去するために採用される、 すなわちデータ篩として採用されるときに、順序値フィルタ(および特にメジア ンフィルタ)に関連する明らかに基本的な問題を克服するものである。 したがって、この発明はまたデータ篩に関する。このようなデータ篩は上記の 欧州特許およびまた『IEEE トランザクシヨン(Transactions)、信号処理 (Signal Processing)』41巻、31頁−42頁(1993)においてJ A バンガム(Bangham)により報告されたリサーチペーパにおいて開示される。 これらの装置の簡単な説明は以下のとおりである。 データ篩は、ウインドウサイズが次第に増大する順序(ランク順序)フィルタ のカスケード(連続)から構成されてもよい。しかしながら、順序フィルタは各 段において2つ以上の処理装置を含むことができ、たとえばフィルタは1つまた はそれ以上のメジアンフィルタ、最大、最小、最小、最大もしくは最小、最大、 最大、最小のシーケンスのフィルタを含むことができ、またはランクが段によっ て変化できることが理解されるだろう。したがって「順序フィルタ」および「ラ ンクフィルタ」という用語は、最大/最小オペレータの組合せたとえば最大/最 小形態オペレータの組合せを含むものと認識されねばならず、この発明の1つの 局面はまた、今まで雑音低減のためのみに特定的に使用されてきた重み付き順序 フィルタ、およびさらに後に述べる「強制された」ルートフィルタを含む。雑音 低減のための重み付きメジアンフィルタは、専門家の文献において十分に立証さ れている。1つの例を以下に略述する。 順序フィルタは、ウインドウ内に記憶されるサンプルの値の数により特徴付け られる。次に、その値のうち1つが出力のために選択される。メジアンの場合こ れは中央にランク付けられた値であるが、(最大および最小を含む)その他のラ ンクも選択可能である。重み付き順序フィルタの1つの実現において、各サンプ ルの値の複数のコピーがウインドウ内に記憶され、ランクが先に述べたように選 択される。本質的ではないが通常は、ウインドウの中心におけ る値はエッジの値よりも大きな重みが与えられ、サンプルの合計数のメジアンが 取られる。たとえば、典型的な重みは、1、1、2、5、2、1、1であり、こ の場合ソーティングされた集合における7番目の値がメジアンと解釈される。こ の回路の1つの実現において、重みは、重み付きメジアンフィルタ内に記憶され る各サンプル入力のコピーの数を表わす。このことは添付の図面のうちの図1よ り理解でき、ここではSH1.1i、SH1.2i、SH1.3iは、フィルタ 全体の段1に対して入力された3つのサンプルを記憶するサンプルホールド増幅 器である。これらは、データ篩の段1に対する入力ウインドウを表わす。SH1 .1iをSH1.1に接続することにより、1つのコピーが1つのソートに含ま れる。SH1.2iを、SH1.2、SH1.3およびSH1.4に接続するこ とにより、3つのコピーがソート内に含まれる。同様に、SH1.3iがSH1 .5に接続される。これは、雑音低減目的のために専門家の文献において立証さ れてきた重み付きメジアンフィルタを実現するための唯一の方法ではない。 この発明のさらなる局面は、たとえば信号解析、パターン認識、雑音低減およ びデータ圧縮のために連続する重み付き順序フィルタをデータ篩に組入れること にある。この発明のさらなる局面は、各段でのメジアンフィルタ出力を、メジア ンフィルタ処理を繰返すことにより得られる出力と類似するが同一ではないメジ アンルートに強制するための 方法にある。 この発明はまた主として、迅速かつ効率的にデータ篩を実現するための回路に 関する。上記の欧州特許において述べられたような簡単な回路では、Rが大きい 場合、ソーティングされる必要のある値の数はまた大きいであろうということが 含意されている。実際、これにかかわる複雑性、データ篩を実現するのに必要な 回路のスケール、および特にビデオ画像処理のためにデータ篩を用いることが要 求される場合、そのような回路が動作に要する時間のために、このことがデータ 篩の使用の実用性を制限する可能性がある。 今までデータ篩は標準メジアンフィルタまたは標準形態フィルタを使用して実 現されている。標準メジアンフィルタは非常に大量のソーティングを含む。コン ピュータではこれは時間の浪費であるため、メジアン発見演算を実行するための ハードウェア回路を発見しようと数多くの試みがなされてきたが、その例につい ては図4に引用されるマルコーニ(Marconi)のMA7190、およびS D リチャード(Richards)の「VLSTメジアンフィルタ(VLST Median fllters )」、(IEEE ASSP 38巻、145頁−153頁)を参照されたい。 これらの設計は高速であるが、実現可能なウインドウのサイズはデータ篩標準か らすればなお小さく、たとえばMA7190は15のサンプルしか処理できない 。これはまた標準形態フィルタ にも当てはまる。出版された文献は、データ篩標準による小さな構成エレメント を含む方法に限られる。データ篩構造が用いられるようになって初めて大きなウ インドウまたは構成エレメントを使用する何らかの圧力が生じたことを認識せね ばならない。その必要が生じたのは改良された特性を有するデータ篩の昨今の発 展以来でしかない。 したがってこの発明のさらなる局面は、たとえば既存の提案には必要である何 時間もではなく秒のオーダの期間における完全な処理の達成を可能とするために 、より簡潔な回路を実現するデータ篩の特定的な性質を利用することを目的とす る。このことは、雑音低減のために用いられる回路よりもより複雑な回路の実現 を実際的なものとする。 したがって、この発明はまた信号解析に関し、特にイメージを含む信号の解析 に関する。既存のシステムがしたがって以下に簡潔に説明される。 従来、複数のパターンを異なるスケールで処理を行なうことのできるイメージ 解析パターン認識システムは、以下の2つのステップに関する。 1.分類に適切な形式での光学的イメージの再表現。 2.再表現されたデータの対象の内容を分類するステップ。 しばしば、データ分解プロセスにおいて、エッジ検出および適切な場合はしき い値処理と組合せて、ガウスフィルタのバンクといった線形のマルチスケール変 換器が使用さ れる。 「この対象は“X”タイプの対象であるか?」といった判断を行なうとき、分 類ステップは必然的に情報を廃棄する。 しかしながら、マスク(それ自身が元のフィールド内の複合対象の1つから引 出されたものまたは正確にそれを表わすものである)と元のイメージをマッチン グするかまたは比較し、結果をしきい値処理し、マスクとの畳込みによりマスク 対象(すなわち所与のタイプの対象)と同じ形状およびパターン特性を有する対 象に関連するデータのみを識別し抽出しようと試みることにより、あるものは所 与のタイプの対象に関連しその他のものは所与のタイプの対象に類似するが同一 ではない対象に関連する複数のデータを含む視野から、所与のタイプの類似する 複合対象を識別するこどが上記の従来のシステムではできないことがわかってい る。上記のような従来のシステムは、所与のタイプの対象と周波数構成において 非常に似ているが同一ではない対象から対象データを取除くには十分選択的でな いことが発見されている。 信号分解は、2つの明らかな方法でパターン認識のために使用可能である。 1つの方法において信号分解はエッジ検出に先行してマルチスケールの平滑化 をもたらし、このことは雑音の多いイメージから重要なエッジのみを引出すのに 有益である。 多くのパターン認識方式は、分類の前に前処理ステップとしてエッジ検出を用い る。データ篩は、インパルス雑音においてさえエッジの優れた局所化をもたらし 、これは強靱なパターン認識のためには理想的である。 代替の方法は、相互相関といったマッチング処理を用いて、雑音の多い信号内 のターゲットパターンを識別することである。以下に説明される例(図9および 10)は、データ篩から得られた粒状性ドメインにマッチング処理を応用するこ とにより、空間(ピクセル)ドメインにおいて直接マッチングする場合と比較し て改良された結果をもたらすことを示す。 その代わりとして、複数のパターンを異なるスケールで処理することができる 従来のパターン認識システムは、2つの主要なステップ、すなわち1)分類器に 対する適切な形式での視覚的世界の再表現および2)分類器を含まねばならない といってもよい。システムに柔軟性を持たせるには、段200はすべての重要な 情報を保存し、したがって信号基本立体から元の信号202の主要な特徴を再構 成することができなければならない。この時点で余分の処理段204、206を 含むことがしばしは必要である。ガウスフィルタのバンクといった線形マルチス ケール変換は、信号基本立体からの再構成を可能とするために段200に対して 広範に用いられる。 ステップ2、すなわち分類器209は、たとえば2進的 判断「これは“目”か否か?」という判断が行なわれなければならないとき必然 的に情報を廃棄する。ただ1つのしきい値段208が必要であろうが、通常はこ れでは十分ではない。たとえば図9は、従来のマッチングされたフィルタは周囲 のすべておよびその他の特徴から右目を分別することができず、たとえばもみあ げ/耳は元のイメージ(左側のパネル)がマスク(最も中央の目)と相互相関さ れるときは目のように思われ、結果がしきい値処理されるとマスクとの畳込みに より目が明らかになる(右側のパネル)ということを示す。 さらなる局面におけるこの発明の目的は、特定の形状およびパターン(ターゲ ット)を有する対象を、そのうちのいくつかはマスク(ターゲット)対象と非常 に類似する特性を有するその他多くの対象に加えそのような対象を複数含むフィ ールドから、信頼高く選択することのできる、改良されたイメージ解析システム を提供することである。 さらなる局面におけるこの発明の目的はまた、イメージを形成する有効エレメ ントに関連するデータを失うことなくイメージデータを圧縮するためのシステム を提供することである。発明 この発明は1つの局面において、広帯域の望ましい信号から望ましくない信号 を取除くために、データサンプルの集合として表わされる信号の集合体に応用さ れるパルス解 析の方法を含み、 (i) N(Mよりも小さい)からMまで増加する数多くのサンプルを含むウ インドウサイズを有する連続するフィルタを用いて、信号の集合体の少なくとも 選択された部分を順序値フィルタ処理するステップを含み、各連続するフィルタ への入力は先行するフィルタの出力であり、バンドパス出力は粒状性を表わし、 先行するフィルタ出力から現在のフィルタ出力を減算することにより得られ、グ ラニュールはバンドパス出力の非ゼロセグメントであり、さらに、 (ii) 連続するフィルタのバンドパス出力から、バンドパスフィルタ出力の 予め定められた部分集合を選択するステップと、 (iii) 部分集合のパルスを合計し、選択により決定された望ましいパルス を含む出力信号を生成するステップとを含む。 特にローパスフィルタ処理に対し、この方法は、部分集合を形成するバンドパ スフィルタ出力が選択され、少なくとも予め定められた数のデータサンプルを有 するパルスのみを含む出力信号を生成するような配置を含んでもよい。 選択および算術ステップは、連続するフィルタ内で実行されてもよい。 データのアイテムの集合体が1次元にあり、距離および/または時間により間 隔が設けられている場合、選択され たグループは連続するバンドパスフィルタ出力のグループを含んでもよい。デー タのアイテムの集合体が2次元にあるとき、選択されたグループは、サンプリン グされた値の連続し類似するアレイを含み、各々のグループが少なくとも2つの そのようなアレイからのサンプル値を含んでもよい。 上述のとおりこの発明のさらなる局面は、各段におけるメジアンフィルタ出力 をメジアンルートに強制することに関する。1次元のアレイにおいては、データ 篩の各段におけるフィルタ処理演算はべき等となり、すなわちフィルタ処理がい かなる特定の段で繰返されているときもさらなる変化を生じさせないことが理解 される。このことはデータ篩の各段において組入れられるべきフィルタ処理プロ セスの理想的な特徴であり、ルートメジアンにより達成可能である。しかしなが ら、この明細書中で後に述べる方法によるルートの強制は、ルートメジアンより わずかに劣るがはるかに高速である出力を生成する。この方法はまた、2次元ま たは多次元のアレイに応用される。 上記のように、この発明はまたデータ篩に基づいた信号処理のためのより簡潔 な回路を提供することを目的とする。たとえば、データ篩のいかなる特定的な段 においても、信号のあるセグメントは変化せず、これら変化しないセグメントの 範囲は、Rがより大きな後の段へと信号が通過するにつれて増大することが発見 される。これらのセグメン卜 をフラグ処理することにより、データ篩プロセスを簡潔化し高速化するためにラ ンク処理の量を減少させることが可能である。コンピュータシミュレーションは 、この発明に従う改良された方法は、最初の方法よりも3000倍まで高速化可 能であることを示している。簡潔化プロセスは、信号処理をグラニュールに関連 する元の信号における特徴に集中させる。上記のプロセスで設定されたフラグを 利用することにより、パターンマッチングプロセスを促進することがまた可能で ある。 粒状性ドメインにおけるマッチングのプロセスは、データ篩構成の各段で粒状 性イメージに応用される相互相関法のプロセスに類似するが同一ではない。たと えば、1,000のサンプル信号は、1,000段のデータ篩配列を用いて1, 000の異なるメッシュ(スケール)の粒状性イメージに分解され、ここでは5 0のサンプルで表わされる対象がシークされ、50×1,000=50,000 サンプル、合計2,500,000までの乗算を伴なう50サンプル特徴ベクト ルの有限の畳込みを意味する。この明細書中で説明される粒状性ドメインを用い たマッチングプロセスはしたがって、グラニュールの振幅を1ビットに量子化す ることはマッチングの感度を大きく減ずることにはならないため、2,500, 000のAND演算(1ビット相関法)に減少させることができる。より重要な ことは高速の分解について先に述べたフラグ回路を開発することに より、精々50×1,000のAND演算に減らすことが可能であり、またはよ り典型的には25×500のANDオペレータを用いる。したがって、ANDオ ペレータの元の数の精々0.5%まで低減が達成される。畳込み方法と異なり、 マッチング演算が行なわれる順序を修正することによりさらに削減可能である。 たとえば、マッチングプロセスを最も大きなグラニュールで開始し、最も小さい ものへと進み、一旦マッチングの成功を発見する可能性がないに等しくなれば探 索を断念すると、回路の簡潔化および演算時間の節約がまた可能である。 局所的極値、モノトーンおよび定数領域(IDラン)におけるフラグ処理によ り、以下の方法に従い効率的なデータ篩の実現が行なわれる。この方策はいかな るデータ篩にも利用できるが、1次元の分解の場合について説明する。(最大最 小、最小、最大のシーケンスとして規定される)アルファフィルタおよび(最小 、最大、最大、最小のシーケンスとして規定される)ベータフィルタの場合、最 大および最小の極値は通常異なるパスにおいて処理される。第1に、mをデータ 篩の段とすると、メジアン篩の場合ウインドウは2m+1サンプルであり、アル ファおよびベータフィルタの場合m+1サンプルとなる。 1) 各篩段に対する入力をランレングス符号化し、次にランレングス符号化 された信号を用いてフィルタ処理プロセスを実行することは好都合であるが、必 然的なもので はない。1次元の信号の場合、ランレングス符号化は比較的単純であり、2次元 (または多次元)信号では信号のコード化の方法にはいくつかあり、たとえば2 つの別々の直交する1次元のランレングス符号化された信号として、または2次 元のイメージを横切る1次元の信号としてである。 2) 極値を形成する少なくとも最短のラン(RL)のランレングスを記録す る。ここで「極値」とは篩のタイプ次第で極値の終端の局所的な最大または最小 の領域であることが理解される。mがRLよりも小さい場合いかなる段でも処理 は行なわれない。したがって、これらの段への入力は、直接またはアドレスをデ ータバッファに転送することにより各出力にリレーされる。このことは、フィル タ段が最短の極値ラン(RL)の長さに等しいmを有し、1つの時間節約プロセ スを示すまで、効率的に段をスキップする。 3) 単調に上昇、下降する信号のフラグセグメント、および2つ、すなわち 極値間に存在するラン。モノトーンは2つ以上のサンプルのランを含む可能性が あることに注目されたい。これらフラグの状態に従い、局所的に単調な入力セグ メントおよび篩のタイプ次第で、mまたはm+1よりも長いランは、出力にリレ ーされる。このことはまた別の時間節約ステップを表わす。 4) 極値を形成し、持続時間においてmのサンプルよりも短いかまたは等し いランのみを処理する。これはデー タ篩の特性であり、処理ステップは極値および隣接する信号のサンプルの値を含 むことのみが必要である。 データ篩の各段においてのフィルタ処理の前に極値、単調さおよびデータにお ける定数領域を識別する原理は、多次元信号にも等しく応用されることが理解さ れねばならない。 データ篩のさらなる効率的な実現において、データ篩の各段を実現するのに必 要な組合せ論理の削減のためにデータ篩特性が研究される。 データ篩の効率的な実現のためのこの方法は、信号はデータ篩を通過するに従 って単純になるという観察を利用する。この特性を利用する回路の設計には2つ のステップが含まれる。以下の説明において、1次元のメジアンデータ篩が述べ られる。しかしながら、この方策はその他のデータ篩および多次元のデータ篩に も応用される。 1) 信号のしきい値分解、すなわち8ビット信号はしきい値処理されて25 6の2進信号を形成することが可能であり、その総和はもとの8ビット信号を生 む。各2進信号は次に独立してメジアンフィルタ処理される。その結果は次に合 計され、グレースケールのメジアンフィルタ処理された信号を形成する。いかな る正のブール関数のスタッキング特性も、2進信号のフィルタ処理はグレースケ ール信号のフィルタ処理と等価であることを確実にする。データ篩においてフィ ルタ処理段間の信号を再び組合せること は必要ではない。 2) 以下のプロセスにより実現される第1段の3点2進メジアンフィルタ処 理演算であり、ここにおいてウインドウはa、b、cに値を含み、スタックの1 つのレベルでのフィルタの出力はfである。 ウインドウにおける値に対する真理値表は以下のとおりとなる。 圧縮操作(Kマップ)の後、結果生じる関数は、 f=ab+bc+acとなる。 第2段は5つのウインドウを有し、a、b、c、d、eに値を含む。特定的に は、このフィルタ処理段は以下の真理値表を利用して実現可能である。 これにより、以下の式が生じる。 f=cde+bde+bce+bcde+ace+acde+abe+abd +abde+abc+abce+abcde この式は以下に簡約化される。 f=cde+bde+bce+ace+abe+abd+abc しかしながら、もし篩がルートメジアン篩またはアルファもしくはベータ篩ま たは強制されたルート篩であればさらなる簡約化が可能であるが、その理由は入 力のある組合せが発生しないことによる。結果として、これら組合せからの出力 は「ドントケア」状態に設定可能である。 上記はKマップ歩留りを用いた簡約化の後(正のブール論理式のみを用いて、 すなわちNOTa、NOTb、NOTc、NOTd、NOTeといった補数を含 まない等式を用いて)、以下が得られ、eが真であれば下のとおりである。 eは偽であれば下のとおりである。 f=ac+bd+cde+abc+ade この簡約化はウインドウが大きくなるに従いより効果的となるが、その理由は さらにドントケア状態が存在するた めである。結果として、篩の各段を実現するのに必要な論理は、ランク分解の非 篩の実現よりも低いレートで複雑性が増大する。この発明の1つの局面は、上記 の例示の手段により得られた削減された論理回路を用いたデータ篩の実現に関す る。 この発明のさらなる重要な局面は、前述のとおりパターン認識に関する。その 最大局面においては、この発明は対象を含むフィールドを表わすデータにおける パターン認識の方法を提供する。このプロセスは増大するウインドウサイズを用 いて連続的に順序フィルタ処理をするステップと、結果として変換されたデータ を形状またはパターンまたはその両方に従い識別される1つの特定的な対象を示 す変換されたデータとマッチングまたは比較する(通常の意味において)ステッ プと、特定的な対象の前記特性を有する対象のみに関連するデータを含む出力信 号を生成するステップとを含む。 マッチングに必要な情報は、分解から生じる粒状性においてのみに含まれるの ではなく、前述した高速アルゴリズム(グラニュールの位置に関連する)により 生成されたフラグ場所のパターンにおいて含まれることが理解されるだろう。 各順序フィルタは重み付きメジアンフィルタでもよい。 順序フィルタ処理は、元のフィールドにおける対象に関連する1、2またはそ れよりも大きな次元で実行されても よい。 スケールに基づく弁別は、フィルタ処理された出力に対して行なわれてもよい 。 元のデータは、1次元信号、多次元イメージの走査により得られた1次元信号 でもよく、またはそのものが2次元イメージといった多次元であってもよい。 各フィルタの入力が先行するフィルタからの出力から構成され、各連続するフ ィルタは次第に増大するウインドウサイズを有する順序フィルタのカスケードは 、データ篩として前述されている。 入力信号におけるあるパターンは長時間かけてルートメジアンフィルタ処理段 に到達することが注目される。実際、このことは制限ではなく、自然データまた はイメージについてこのことが問題となるようなケースに未だ出合ったことはな い。しかしながら、ルート信号はデータ篩の各段で出力可能となることを確実に するための方法が発見されている。このことは、メジアンデータ篩は常に設計に おいてアルファまたはベータデータ篩と同様に簡潔であることを確証する。 したがって、この発明は「強制された」ルートが各段において生成されるデー タ篩に関する。連続する極値が同じ持続時間であるときはいつでも、「発振」フ ラグが設定される。その解決はこれらサンプルをメジアンフィルタ処理すること ではなく、出力を、その段に対してmよりも小さ いかまたは等しいランがない連続する値の集合にまたはその間にある値の連続に 強制することである。 この発明はまた、視野における特定的なエレメントを表わす信号を記憶するた めのデータ記憶手段と、視野における特定のエレメントに示されたデータをマッ チングまたは比較するための手段と、特定のエレメントを表わすデータをデータ 篩の出力とマッチングまたは比較し、高度の相互関係が発見されるデータのみを 選択するための手段とを含むことにより、パターン認識を実行するように適応さ れたイメージ解析器における画信号分解エレメントとして採用されるデータ篩に 関する。相関レベルは、選択度を高めるために調整されてもよい。 この発明はまた、前記のようにデータ篩を実現するイメージ解析器、データ篩 に提示するためにデータが引出されたフィールドに存在し得るシークされた特徴 または対象に関連するデータを記憶するためのデータ記憶手段、および記憶され たデータをデータ篩の出力とマッチングまたは比較し、入力信号からデータ記憶 手段におけるデータに高度の相関性のあるデータのみを選択するための手段に関 する。 相互マッチングは、データ篩のいくつかまたはすべての異なる段(または異な る段からの連続する出力間の差)からの興味あるマスク(ターゲット)を表わす 出力を記憶手段に記憶し、記憶されたデータを、データ篩を通るイメージデータ の後続の進行の間、記憶されたデータ(または 差)が引出されたデータ篩の同じ段から得られたデータ(またはデータにおける 差)とマッチングまたは比較し、相互マッチングされた信号を出力し、それをし きい値に提示してしきい値により決定された相互マッチングの所与のレベルを有 するすべての信号を取除くことにより実行されてもよい。 この発明のさらなる局面はデータ圧縮に関する。 この発明に従うデータ圧縮の方法は、あるイメージに関するデータをデータ篩 に与えるステップと、データ篩を形成するフィルタの連続におけるm番目の順序 フィルタにより通された信号を選択するステップと、データ篩の先行する段から 得られたより大きなグラニュールの少数部のみをそれと組合せるステップとを含 む。図10はこのプロセスの例を示し、グラニュールの約10%が保持されてい る。このことは結果として、先行する段により取除かれたデータのより重要な部 分を(m′1)番目の段からの劣化したイメージデータに戻すように加えること のみにより、大幅なイメージデータ圧縮となる。 この発明はまた、前記のような信号フィルタに関し、たとえば音声からまたは イメージの走査から引出された信号のようなデジタルデータ信号から望ましくな い内容を除去するために用いられてもよい。実施例の説明 この発明のさまざまな局面は、そのいくつかに既に簡単 に言及した添付の図面を参照してさらに説明される。図面において: 図1は重み付きメジアンフィルタの原理を説明する。 図2はこの発明に従うパルス解析システムを概略的に説明する。 図3はこのシステムの回路図である。 図4はこの回路の実際的な実施例を示す。 図5は代替的なパルス解析システムを概略的に説明する。 図6は代替的なシステムの回路図である。 図7は図6の回路の実際的な実施例を示す。 図8はイメージ解析システムを示す。 図9および図10は図8のシステムの使用の結果を示す。 図11は別のイメージ解析システムを示す。 図12は1次元データ篩を用いて2次元イメージを解析するための方法を示す 。 図13はイメージ処理のためのマッチしたデータ篩の利用を示す。 図14は組合されたデータ篩およびイメージ分類器を示す。 図15は2つのイメージ分解システムの組合せを示す。 図16から図18は高速データ篩に関連する図である。 便宜上、この発明のさまざまな局面は、第1にノイズ低減およびパルス解析を 含む基本的なデータ篩オペレーションに関して説明され、第2にパターン認識に 関して説明さ れる。データ圧縮および線形/非線形切換えがこの説明にさらに組込まれ、最後 に高速データ篩回路の実現例が説明される。 図1は、既に説明した、ノイズ低減を達成するための、これまではより大きな ウインドウサイズで用いられてきた、公知の重み付けされたメジアンフィルタ回 路を示す。 図2を参照すると、ビデオカメラ100がバッファ増幅器104とA/D変換 器106とを介してアナログ信号102をデータ篩108に与えるのが図示され る。データ篩は、1つのバンドパス出力が各段から与えられるM個のバンドパス 出力110を与える、積分的に増分する値のひと続きの順序値フィルタを含む。 A/D変換器が好ましくはあるが、データ篩108はアナログ信号で動作できる ため、それは必要不可欠なものではない。 データ篩108はM個の段のパルス幅弁別器を効果的に含み、各段の出力はそ の出力から減じられて、その段に独自の幅のパルスを含むバンドパス出力を生じ る。こうして、データ篩はパルス幅に従って入力信号を成分パルスに分解する。 M個の出力は、パルスセレクタ112に取られ、それは、その複数の入力で生 ずるパルスの予め定められる部分集合を選択し、それらをともに加えて、その選 択によって決定されたデータパルスのみを含む出力114を生ずる。 信号114はD/A変換器116を介してビデオモニタ 118に送られ、ビデオモニタ118は、パルスセレクタによって合成されたイ メージを表示し、ゆえにパルスセレクタ112によって選択された入力信号の特 徴のみを含む。 図2の右手には元のイメージ120の一部が図示され、白線は102で示され るアナログ信号を生ずる2つの走査線を強調している。この下には、走査線が1 12で異なる幅の構成パルスの集合に分解されて示される。振幅は強さによって 示され、パルス幅は垂直軸に沿って対数的にグラフで表わされ、水平軸は時間を 表わす。出力114はより特定的には、イメージ120における対象の目を表わ すパルスのパターンを選択し、振幅変調されたビデオ信号を形成するために再合 成した結果を示す。望まれない(目でない)信号は実質的に減衰される。 図3の回路図は図2のシステムの例を示し、図4はこの回路の実際の実現例を 示す。これら2つの図において、参照番号130は順序値1フィルタを示し、参 照番号132は順序値2フィルタを示し、参照番号134は順序値3フィルタを 示す。順序値3フィルタはメジアンフィルタもしくは何らかの他のランクフィル タ(たとえばMA 7190は任意のランクを発見することができる)、または ランクフィルタの何らかの組合せであってもよい。順序値4、5、…のフィルタ が後に続くが、ここには図示されない。ボックス131は「2の補数」回路を表 わす。ボックス117は「2の補数および否定」回路を表わす。加算器13 6、138等はパルスセレクタに出力を与えるが、十分な詳細なここには示され ない。 図4の実際的な回路において、各フィルタ130、132等のピン8および9 は中央バスに接続する。フィルタ130ではウインドウは3に、ランクは2に設 定され、フィルタ132ではウインドウは5に、ランクは3に設定される。 図5ないし図7は、光電子倍増管142の出力140に適応される、同様の態 様の修正されたシステムを示す。しかしながら、この実施例においては、パルス を選択し加えることはデータ篩144内で行なわれ、それは、信号アナライザ1 50によって発生される最終出力148において望まれない短期パルスまたはイ ンパルスを全く有さない、または少なくとも極わずかにしか有さない、出力14 6を直接与えるM個の段を有するパルス幅弁別器を構成する。 光電子倍増管142は、フローサイトメータの蛍光をモニタすることによって 得られる出力140を与えるよう図示される。この出力140は、M個のサンプ ルより長いひと続きのパルスとして表されてもよい基本的な望まれない信号を、 無作為の、相関されない短期のノイズ信号とともに明らかに含む。148でクリ ーンにされた出力は同じくクリアである。典型的には、この出力は20のデータ サンプルより大きい持続期間のパルスのみを含む。 より詳細には、図5は光電子倍増管が142でたとえば フローサイトメータにおける細胞の蛍光をモニタするのを示す。出力信号140 は、N個のサンプルより長いパルスのシーケンスとして表されてもよい、基礎を なす(望まれる)信号と、持続期間がN個のサンプルより短いパルスとして表わ される、(望まれない)無作為の、相関されないノイズとを表わす。参照番号1 41はバッファ増幅器を示し、143はA/D変換器を表わす(たいていのデー タ篩およびパルスセレクタはデジタルデータで動作するが、すべてのデータ篩お よびパルスセレクタがデジタルデータで動作するわけではない)。データ篩パル ス幅弁別器144は全部でN個の段を有し、その出力148は、短期のパルスま たはインパルスを全く有さない(または極わずかに有する)、基礎となる(望ま れる)信号を表わす。信号アナライザ150は、データ篩によってクリーンにさ れた、基礎となる(望まれる)信号をさらに解析する。 図の右手に示されるのは、 I) 光電子倍増管からのデジタル化された信号。 II) 望まれる信号148。これは、5サンプルより大きい持続期間のパルス すべてを含む。それより短いパルス(望まれないノイズ)は厳しく減衰されてお り、エッジ位置、鋭さ、およびパルス幅はデータ篩によってよりよく保存される 。 III) 標準的なメジアンフィルタリングの、劣った結果。 IV) 線形ガウスフィルタバンクを介するフィルタリン グの、劣った結果。周波数およびスケールを局所化するための最適F.I.R. フィルタであるにもかかわらず、それはパルスをあまりよく弁別しない。 示されるA/D変換器143は必要不可欠ではないことがここでも注目される 。 図6の回路図および図7の実際の実現例は、図2および図4の説明との類似か ら、詳細な説明がなくとも明らかである。しかしながらこの例においては、必要 とされる出力はデータ篩の最終フィルタの出力によって与えられる。パルス選択 はデータ篩内に効果的に組込まれる。 別の局面において、この発明は、代替的な、汎用目的の、マルチスケールの分 解、つまりデータ篩に依存するパターン認識システムに関連する。これは、図7 のアイテム200として用いられ、パターン認識に好適なマルチスケールの基本 立体を生ずるよう特定的に設計される。この設計は最初の分解段でしきい値処理 オペレーションを開始する。したがって、データ篩200は、非線形事象から生 ずる、鋭いエッジを有する対象の位置を分離して位置付けるのに適当であり、な ぜならそれは、対象のスケールとそれらのエッジとの間に真性結合があるからで ある。典型的な例は、1つの対象が他の対象を特定的に吸蔵することによるイメ ージである。これは、空間周波数とは無関係であり、かつ異なる不確かさのトレ ードオフを有し、かつスケール、位置およびコントラストに影響されないパター ン認識のため に用いられ得る方法で、構造的情報を表し得る。 図8は典型的なイメージ解析システムの概略を示す。信号202のスケールに よる分解は従来は線形プロセス装置を通して行なわれてきた。しかしながらこの 発明に従うとデータ篩構造200が利用される。これら2つはピンに互換性があ り、故に標準的なエッジ発見204、分類206、しきい値処理208、210 、および中間信号基本立体の処理212が実行され得る。しかしながら、この発 明は、データ篩によって可能となるステップ204ないし210への従来にはな いアプローチにさらに関連する。 これらの非線形順序フィルタは可換でもなく関連してもおらず、ゆえにサブフ ィルタの異なる構成が異なる全体的な結果を生じることに注目するのは重要であ る。線形フィルタとのこの違いは、フィルタの異なる構成(構造)が機能上異な ることを示すことから重要である。 ウインドウ幅を増加させる順序フィルタがともに直列に結合されるデータ篩に よって導入されるカスケード構造は、特有かつ有用な結果を生ずる。重要なのは 、一連の、スケールを増大する順序またはランクフィルタのカスケード構造であ って、その連なりにおける各段で用いられる特定の順序フィルタではないことを 強調することは重要である。この構成は、メジアンフィルタ(またはランクフィ ルタの他の組合せ)のカスケードの連続する段は単一の長いフィルタによって導 入される歪みを取除くことがわかっている ため、代替物に対して利点を有する。これは、たとえば米国特許第4 603 430号にある、プッシュからヴァンを弁別するのに必要な長いメジアンフィル タの対を用いる際に遭遇する問題である。 データ篩は、信号を単純化しなからエッジを保つ順序(つまりランクオーダ) フィルタの周知の特性を利用する(たとえは米国特許第4 441 165号、 第4 439 840号、第4 506 974号を参照されたい)。この特徴 は、1950年代における非常に関連する、二進の形態フィルタの導入以来認識 されているものであるが、これらのフィルタが最大および最小オペレーションの シーケンスを用いてグレースケールに拡張されたのは1980年代中期になって からであった。1970年代後期において、研究の別の流れがメジアンフィルタ について発展したが、最近になって、スタックフィルタ理論、本影、および最終 的にはデータ篩という発展に伴い、これら2つのアプローチが1つとなった。 ここに説明されるシステムは、データ篩から得られる基本立体に基づくパター ン認識を表わす。データ篩から導出された基本立体における情報は、粒状性、グ ラニュール、またはレクトと名付けられている。粒状性は、信号を単純化し、1 次元および2次元の両方においてパターンを認識するのに直接用いられ得ること がわかっている。これを行なうことの利点は図10の左側のパネルに示されてお り、 このパネルは、右目はテストイメージに位置付けられ得、イメージの残りの部分 は除去され得ることをはっきりと示している。この図は、図9の左側のパネルに おけるイメージから得られる信号グラニュール200(図8)にデータ篩を適用 した結果を示す。線形処理の例にあるように(図9の右側のパネル)、マスクは 中央にある目から導出される。データ篩の使用により得られる改善された結果( 図10の左側のパネル)は、線形処理により得られる結果(図9の右側のパネル )よりも明らかによい。 この方法の別の適用において、視覚的に重要なイメージのエレメントを認識す る手段が生ずる。これはイメージ圧縮に用いられるであろう。グラニュールの特 性は、図10の右側のパネルに示されるような、情報が減らされたイメージを形 成するのに利用される。これは、最初の9つの段から得られるグラニュールのう ちの最も大きい10%だけが加えられているローパス2Dデータ篩からの(循環 マスク、オーダ10、つまりデータ篩の10番目の段からの)出力を示す。イメ ージの中間領域は図9の左側のパネルの中間領域と比較される。グラニュールが 100%加えられると、完全な再生が結果として生ずる。 マッチングしたデータ篩を用いての単一のスケールでの1次元認識の場合、1 次元(1D)ターゲット信号の粒状性(データ篩によって得られる信号基本立体 )は、データ篩に基づいて、背景信号からターゲットを弁別する回路を 設計するのに用いられ得る。これはマッチングしたデータ篩と呼ばれる。この方 法は粒状性に関するターゲットのシグネチャを必要とし、言い換えるとターゲッ トはその粒状性を得るためにデータ篩にかけられる。1Dの例では、各グラニュ ールは3つのパラメータ、つまりその位置x、振幅a、およびスケールまたはメ ッシュmによって表わされる。次いでグラニュールのうちの1つ、通常は最初の グラニュールが基準グラニュールに指定され、そのxの値は各xから減じられる 。この結果、すべてのxパラメータは基準グラニュールに対するオフセットとな る。 マッチングした篩の1つの実施例においては、ターゲットのパラメータを得る プロセスは、マッチングした篩自体を設計する前に生ずる。別の実現例において は、ターゲットへのパラメータは、エラー測定および負のフィードバックを組込 む標準的適応フィルタ法を用いて純化される。 次に、パラメータはターゲットにマッチングしたデータ篩を設計または構成す るために用いられる。これは、制御される制限内でパラメータがターゲットのパ ラメータと一致するグラニュールのパターンだけを通過させるグラニュール(1 Dではパルス)セレクタによって達成される。1Dのマッチングした篩における グラニュールセレクタの役割は図11に示される。 図11は、(I)部で、処理される例に用いられる2つの走査線を白線で強調 する元のイメージの一部を示す。こ れは次いで、アナログのライン走査されたイメージ(II)を発生するビデオカメ ラ220を用いてサンプリングされる。バッファ増幅器222はA/D変換器2 24に与え(たいていのデータ篩およびパルスセレクタはデジタルデータで動作 するが、すべてのデータ篩およびパルスセレクタがデジタルデータで動作するわ けではない)、次いでデジタル化された信号は226で合計M個の段にデータ篩 にかけられる。各段の出力はその入力から減じられて、その段に独自のスケール のグラニュールを含むバンドパス出力を生じ、つまりそれは幅および2次元的な 幾何学的形状に従って入力信号を成分グラニュールに分解する。並列出力は次い でグラニュールセレクタ228に送られ、それはその入力に到着するグラニュー ルの部分集合を選択し、それらをともに加えて、出力を生じさせる。結果(III )は、目を表わすグラニュールのパターンを選択し、振幅変調されたビデオ信号 を形成するよう再合成した結果を示す。望まれない(目でない)情報は実質的に 低減され、次いで(226および228がデジタル化されたデータで動作してい る場合は)D/A変換器230を介して送られて、パルスセレクタによって合成 され故にセレクタ228によって選択されたパルスのパターンにマッチングする 入力の特徴のみを含むイメージを表示するビデオモニタ232上に表示される。 参照番号234は、各段につき1つのバンドパス出力を 与える、セレクタ228へのM個のバンドパス出力をデータ篩226が与えるこ とを示す。学習モードにあるこのセレクタ(異なるオーダのグラニュール信号2 36を送る)は、グラニュール(g−ターゲット)をストアし、次いで238で マッチングモードのAND g−ターゲットと入来グラニュール(g−イメージ )とをストアして、g−ターゲットが超えられた場合にのみ出力を与える。 この発明にさらに従うと、図12は1Dのデータ篩を用いて2次元(2D)イ メージの基本立体を得るための3つの改善された方法を示す。1つの実現例にお いては、データ篩の各段で前の段250の出力はいくつかの角度αで走査され、 サンプルのいくつかのシーケンスはウインドウがデータ篩のその段に対して適当 な状態で順序によるフィルタリングを受ける。いくつかの結果的に生じたイメー ジは次いで252でともにOR演算されるかまたは254でともにAND演算さ れて段256で出力イメージを形成する。別の実現例においては、各段250の イメージはまず1つの角度αで走査され、サンプルのシーケンスはウインドウが データ篩のその段に対して適当である状態で順序によってフィルタリングされる 。次いで、結果として得られたイメージは別の角度α2で再走査され、サンプル のシーケンスは再び窓がデータ篩のその段に対して適当な状態で順序によってフ ィルタリングされる。言い換えると、オペレーションは258で示されるように 連続して行なわれる。こ れはすべての角度に対して繰返され、最終出力イメージ256はその段の出力と なる。 マッチングした篩を用いるパターン認識のより一般的な例は、たとえばイメー ジのような多次元信号を扱う。図13はこれがどのように達成され得るかを示し 、図14はそれを実現するための回路を示す。段260(図13)でイメージ2 62(対象263の積重ねの底部のイメージとして図示される)は、スケールが 増大する一連のイメージに分解される。これはデータ篩を用いて実行される。次 のステップでは、スケールが増大する対の間の差を取る。この差のイメージは粒 状性gという、イメージ中の対象に関連するスケールおよび幾何学的情報を含む 。この差のイメージはスケールがg1 イメーシ゛、g2 イメーシ゛、g3 イメーシ゛…と増大する状 態で示される。対象の粒状性は各スケールでさらに示される。 次のステップ264では、ターゲット(底部でイメージ265として図示され る)をスケールが増大する一連のイメージに分解する。これはイメージの場合と 同じ方法で行なわれる。 差をってg1 ターケ゛ット、g2 ターケ゛ット、g3 ターケ゛ット…を形成 し、0でない値のすべてのパラメータはgターケ゛ットに記憶される。2Dイメージの 例では、結果は3Dのマスクである。マスクにあるグラニュールのうちの1つは 基準となり、すべてのオフセットxはその基準グラニュールに対して相対化され る。同様の態様で、すべてのmおよび オフセットxは基準グラニュールのパラメータmに従ってスケーリングされる。 最終ステップ266で、ターゲットマスクは、適当にスケーリングする、x、 y、z面(2Dイメージは3つの面を有し、1Dは2つの面つまりx位置および スケールzを有する)において、イメージボックスを通して送られる。各位置で ターゲットx、y、zは基準エレメントの値zに従ってスケーリングされる。次 いで、ターゲットボックスにあるすべてのエレメントはイメージボックスにある 関連するエレメントとAND演算されて、各zで0でない数(オーダ)を表わす カウンタを増分させる。しきい値数よりも多くのエレメントが0でない場合には 、各マッチングするエレメントの関数が関連の出力粒状性すなわちg−出力に出 力され、g−出力のエレメントは各x、y位置で加えられて出力イメージを形成 する。このようなマッチングしたデータ篩からの結果の例は図10の左側のパネ ルに図示される。 図14はマッチングしたデータ篩のための回路を図示する。たとえばイメージ の位置x、yでの信号は入力300であり(これは図11の入力226に対応す る)、3つの可能な出力が利用可能である。出力302は低域の、データが篩に かけられた結果であり、出力304は入力における特定の点でのマッチングの質 の尺度であり、出力306は位置x、yでのマッチングした篩出力の値である。 出力 306は図11の230への入力に対応する。 308は、既に説明したように、各段で循環マスクおよびメジアンフィルタを 典型的に用いる標準的なデータ篩である。それは各段に3つの主な素子を含む。 310は順序フィルタであり、312は310によって導入される遅延を補償す るための遅延ラインである。314は310への入力300とその出力との間の 差を見つける加算器である。M個の差信号316があり、1つの差信号はデータ 篩における各スケールまたはレベルに対応する。1つ以上の差信号がともに合成 されてもよい。 318、320、322、324を含む回路は、ターゲットのパラメータを判 断して記憶する手段を提供する。アイテム326が設定されると、326がクリ アされると必ずグラニュール値が記憶されるバッファの組324に信号316が 送られる。信号338は(図13の264に示されるように)ターゲットの粒状 性イメージである。バッファの組320は、ターゲットを含むのに必要なだけの 数のエレメントを有する遅延ラインを表わす。ターゲットがイメージである場合 、これは2次元アレイである。すべてではないがいくつかのグラニュールのパラ メータは324に記憶され、その選択はしきい値処理装置322によって行なわ れる。素子320、322、324はともにパーセプトロンの一例を表わす。 324からの出力は、しきい値装置の別の組330から の出力をゲート処理するために用いられる。素子332および330は、望まれ ない小さなグラニュールを取除くために値がしきい値処理されるサンプルの空間 的シーケンスをそれらが記憶するという点で、320、322と同様である。信 号334は図13の260に示されるような粒状性イメージである。336は信 号338によって可能化されるバッファである。このステップが、324に記憶 されるターゲットのパターンに従ってイメージにおけるグラニュールの集合を選 択する。 308からの出力上における特定のスケールmでのマッチングの質を判断する ために、336の出力は340で加算され、その結果は342において特定のス ケールmで局所的に、またはすべてのmにわたってひとまとめにしきい値処理さ れる。信号がしきい値を超える場合には、バッファ348を可能化して出力34 6をゲート処理するために、ゲート動作のための信号344が用いられる。各x 、y、mでの選択されたグラニュール350は次いで352で加算され、その位 置での強さは出力306となる。 各x、yでの代替的な出力はその点での全体的なマッチングの尺度であり、こ れはすべてのM個のスケールに対して344で加算を行なうことによって得られ る。 完全な回路のエレメントを説明しているが、データ篩の各段を処理するために 同様の回路が存在することが理解される。スケールmの各々にスケーリングされ たパラメータ 354、356を適用するために操作回路が存在することもさらに理解される。 ターゲットのミラーイメージである対象を認識するために、出力328のオー ダを切換える手段が提供される。 バッファ336のすべての素子が可能化され(ゆえにターゲットを無視し)、 344に基づく選択も無視されると、装置はしきい値装置330を使って成分グ ラニュールをそれらの振幅に従って選択する手段となる。この結果は、低域信号 と組合されると、元の信号の単純化された表現となる。たとえば、図10の右側 のパネルは、この態様で単純化されたレナのイメージを図示する。 従来の方法に対立するものとしての、この経路による分解を区別するデータ篩 の鍵となる特性は、鋭いエッジを有する対象が多くのスケールに広がらないとい う点である。情報の広がりが小さいほど、記憶される必要があるターゲットパラ メータはより少なくなる。逆に、従来の線形信号処理法では、コントラストが滑 らかな対象を数多くの空間的チャネルに広げない。ゆえに、ハイブリッドフィル タを形成するには、線形またはデータ篩のいずれであれ、異なるスケールにわた って最も小さい情報の広がりを生じさせる分解を用いることが望ましい。 非線形法と線形法との間における切換えの利点は、データ篩に関してではない が、たとえば「このスキームは線形および非線形フィルタの組合せと判断構造と に基づく。判 断構造は、深刻なエイリアシングアーティファクトを引起こし得る信号成分の存 在に依って判断構造が線形フィルタと非線形フィルタとの間で切換わるように設 計される。このようにして、ボケおよびエイリアシングの両方を除去するフィル タリングが達成される。」と公表されている。(デフィー・アイ(Defee,I.)、 ソイニネン・アール(Soininen,R.)、およびヌーボ・ワイ(Neuvo,Y.)による 論文「改善された低域特性を有する、詳細を保存するフィルタ(“Detail-prese rving filters with improved lowpass characteristics”)」信号処理(Signa l Processing)、エルズビア(Elsevier)、1157〜1160頁(1992) の図3をさらに参照されたい)。 しかしながら、この先行の提案は粒状性を利用しない。代わりに、結果的に信 頼性のない、ピクセル単位の切換えとなる、はずれ値を識別するための特別な方 法が用いられる。より信頼性のある方法は以下に明らかにされる。 異なるスケールにわたる情報の広がりの尺度は、すべてのmにわたる出力34 6(図14)の分散(パワー)を見つけることによって得られてもよい。図15 (a)は、401で2つの信号の入力を比較して、その結果に依って適当なデー タ篩または線形のマッチングしたフィルタを選択する回路を図示する。アイテム 400は粒状性についてデータ篩分解を生ずる。アイテム402は空間波長に関 連するパラメータについて線形分解を生じる。図14の出力3 04および306と等しくてもよいこれらの出力はアイテム404および406 にそれぞれ接続される。408への入力は、図14の出力350に関連する粒状 性(波長)の分布に関連する分散(パワー)と、線形分解からの等しい尺度とを 表わす。408は次いで404を用いて400を出力410へゲート処理するか 、または別々に、406を用いて402をその出力へゲート処理する。 コントラストが平滑であり、かつエッジが鋭い対象を信号が含むことはさらに 可能であり、この例において、システムの選択性は線形および非線形分解の組合 せによって改善され得る。図15(b)は好適な回路を示す。データ篩非線形分 解は420によって行なわれ、線形分解は422によって行なわれる。この例に おいて、これらのステップはマッチングのエレメントを含んでもよい。出力は、 たとえば、図9の右側のパネルおよび図10の左側のパネルのようであるかもし れない。コンポーネント424は次いでその2つの結果をAND演算するかまた はそれらをともにOR演算して出力426を生じる。 ランレングス符号化を用いる高速データ篩をこれより図16ないし図18を参 照して説明する。 これより、高速1次元データ篩のオペレーション原理を、1次元分解のための 擬似コードプログラムを使って説明する。より高速なハードウェアの実現は後に 説明することを理解されたい。 スタート: 1)a) データを一連のトリプル(ベクトル)r=(v,n,s)としてラン レングス符号化し、ここでvはランの値であり、nはラン内のサンプル数であり 、フラグsはランがモノトーンまたは極値の一部であるか否かを意味するiを現 ランレングスへのインデックスとして: b) siをモニタする (vi-1<vi<vi+1)の場合si=1 上方へのモノトーン (vi-1>vi>vi+1)の場合si=2 下方へのモノトーン (vi-1<vi>vi+1)の場合si=−1 最大値 極値、山の 頂部 (vi-1>vi<vi+1)の場合si=−2 最小値 極値、谷の 底部 さらに、si<0のとき、nの最小の値をmin nとして記録する。 2) データ篩における現在の段のメッシュをmin nに設定、つまりm=m in nとする。 3) (min n<=m)のとき ビギン: (i=データの始めからi=データの終わり)に対して ビギン: (si>0またはn>m)ならばコピー出力する または(メジアンまたはルートメジアン)ならば、極値のm値前からm値後まで のデータ、つまり全部で2m+1のサンプルをフィルタリングする。ルートメジ アンフィルタが実現されているときは常に、従来のソーティングを用いる必要は ない。si=−1のときvi-1およびvi+1のうちの大きいほうか、またはsi=− 2のときvi-1およびvi+1のうちの小さいほうを選ぶだけで十分である。または (アルファまたはベータフィルタ)なら、山の頂部をフィルタリングして最大値 オペレーションが後に続く最小値オペレーションを実現するか、または谷の底部 をフィルタリングして最小値オペレーションが後に続く最大値オペレーションを 実現する。 最大値オペレーションが後に続く最小値オペレーションを実行するためには、s =−1のときvi-1およびvi+1のうちの大きいほうを選択し、最小値オペレーシ ョンが後に続く最大値オペレーションを実行するためには、si=−2のときvi -1 およびvi+1のうちの小さいほうを選択する。 min nを更新する。 エンド 4) (min n>必要な最大値メッシュ、またはmin n≧N サンプル 数)ならばフィニッシュ または(min n=m)ならば3に進む(これは、メジアンの累乗根では、 またはアルファもしくはベータでた篩を適用する際には、起こらない) 2へ進む フィニッシュ。 ハードウェアの実現例は図16ないし図18に示され、その詳細は後に記載す る。 2次元または多次元信号の例では、フラグsの値は2次元モノトーンと、1つ 以上の方向における信号の不連続が存在するか否かとを示すために拡張されなけ ればならない。しかしながら、計算が全く必要とされず、ゆえに実行されなけれ ばならない処理量を制限するフラグ処理領域の技術も依然として同じく適用可能 である。 これより説明される2Dデータ篩アルゴリズムは回路の複雑性を大きく低減し 得る。これは、信号、たとえば2次元イメージがデータ篩の段を通過するとより 単純なものとなるデータ篩法の特性を利用する単純な2次元二乗フィルタの形式 をとる。 1) イメージを水平走査線ごとにバッファHに転送し、さらに垂直走査線ごと にVに転送し、それらはjおよびiを用いてそれぞれインデックスされる。Hの 行およびVのボリュームをランレングス符号化してその結果をバッファRHおよ びRVにそれぞれ転送し、これらのバッファはrjおよびriを用いてインデッ クスされる。 2) 以下の規則に従い、バッファHsに各位置riでロードする (RHri-1<RHri<RHri+1)の場合Hsri=1 上方へのモノトーン または(RHri-1>RHri>RHri+1)の場合Hsri=2 下方へのモノトーン またはHsri=0 同様に、Vsriの場合はVに依存する。 3) フラグVsおよびHsをランレングス符号化してRVsおよびRHsをそ れぞれ形成する。 4) イメージi、jの左最上位置において開始するがウインドウを考慮に入れ 、データ篩の最初の段以外ではjは増分されている。 5) 位置i、jに中心をおくウインドウ内のイメージエレメントの最上の行に アクセスするインデックスの範囲を変数Topとする。同様に位置i、jに中心 をおくウインドウ内のイメージエレメントの左側の列にアクセスするインデック スの範囲を変数Leftとする。 6) RHのエレメントが同じであり、かつ各位置iでTopによってインデッ クスされるRVのエレメントがすべて同じである、Leftによってインデック スされるRHの最小値iをi minとする RHsのエレメントが同じであり、かつ各位置でTopによってインデックスさ れるRVsのエレメントがすべて同 じでありかつウインドウ内のイメージがすべての他の方向においてモノトーンで ある、LeftによってインデックスされるRHsの最小値iをi minと するi min=i minおよびi minのうちの最小値とする (i min>現在の位置iであり、かつRVおよびRHのいずれもこの位置 でランを開始しない)ならば i=iないしi minの場合は、VおよびHの入力エレメントを等価出力バ ッファに転送する または位置i、jでイメージをフィルタリングする 7) フラグVs、RVs、Hs、RHsを更新する 8) iはラインの終わりに到達すると、jを増分することによって次のライン に増分して5に進む。 9) iおよびjがイメージの終わりに到達し、かつデータ篩が終了していない 場合は、ウインドウのサイズを大きくして1に進む。 結果的には、データ篩の後の段は大きなウインドウを有するが、信号は(デー タ篩回路のために)2Dにおいて平坦またはモノトーンである大きな領域を含む 。ゆえに、ウインドウにあるすべてのエレメントが別々に考慮されなければなら ない(複雑さは二乗されたmに比例する)標準的アプローチと対照して、提示さ れた回路は、ウインドウの頂部および左側のエッジ(mに比例する)のみを処理 するだけでよいため(複雑さはスケールmに比例する)、より 高速である。このアプローチは二乗フィルタまたは長方形格子イメージに限られ るものではない。 1つの可能なハードウェア実現例は、図16ないし図18に示される1次元回 路のそれである。 図16は高速データ篩回路の概略を示す。この例では、入力信号はランレング ス符号化される。ランレングス符号化された信号500は、組合されたゲートお よびバッファ502に与えられる。これは入力バッファと計算バッファとを含む 。組合されたゲートおよびバッファ502は制御バッファ504を介して制御装 置506に接続される。制御装置は502に対し、入力バッファから計算バッフ ァへ新しいランまたはランのシーケンスを転送するよう命ずる。計算バッファの 内容は次いでランクオペレータユニット510に転送される。これは、スケール パラメータm=1を用いて1つの段の平滑化を行なう。結果512は出力ゲート 514に送られる。514によってなされる信号の経路付けは、実現されるデー タ篩のタイプに依存する。アルファまたはベータデータ篩の場合には、高速デー タ篩の各段は、最小値から最大値への、または最大値から最小値への、2つのラ ンクフィルタリングステップを行なう。その結果、信号516は、m=2である 次の段に送られる前に適当な型のフィルタリングステップに送られるか、または 502を介してリサイクルされ、次の段に送られる前に代替オペレーションでも って再処理される。実現されるデータ篩が ルートメジアンに基づく場合には、514の出力は、最小極値のランレングスが m個のサンプルの長さよりも確実に大きくなるように510の段にさらに十分に 送られるか、または502にリサイクルして戻り、そこで最小極値のランレング スの条件が満たされるまで信号のセグメントが繰返して処理される。制御システ ム504、506は回路の全体的な監視を提供する。これは有限数の反復におい て保証される。これらの篩にかけるオペレーションの間、502は入力信号をバ ッファリングする。データ篩段の全体的な出力516は最終的に、m=2である 次のデータ篩段に送られる。代替的なバンドパス出力518は、必要であればラ ンレングス符号化された入力500および出力信号516を拡張してその差を取 る回路520によって与えられる。 信号がランレングス符号化されるまたはその状態のままであることは本質的な ことではない。実際には、アナログのサンプル・ホールドから作り出されるバッ ファを用いて、回路全体をアナログフィルタとして実現することにも利点はある だろう。 このアプローチを用いれば、データの単一のブロックで動作する、有限セグメ ント長の高速データ篩変換(代替的には高速篩変換として公知である)か、また はアナログイン・アナログアウトであってもよい、連続する、1つのサンプルが 入ると1つのサンプルが出る篩のいずれをも生じ させることが可能である。 1次元においては、各段の出力は1つの通過においてべき等であるため、アル ファおよびベータフィルタは予測可能な数のランクオーダオペレータを用いて直 接実現することができる。ルートメジアンの例では、累乗根を見つけるのに数多 くの通過が必要である。しかしながらこれは、所与の篩に必要な510でのラン クオペレーションの数を大きく増加させるには至らない。これは、スケールmの 発振があり、1つのスケールでの発振が必然的に他のスケールでの発振数を減少 させる場合では、所与のmでの複数の通過しか必要とされないからである。これ を利用する回路の一例においては、各々が図16に示されるような多数の段が存 在する。各段は、前の段の出力での信号にある最小のランレングスによって支配 されるmでもって信号をメジアンフィルタリングする。この結果、スケールmで のメジアンフィルタリング動作が信号にある最小のランレングスを増加させなけ れば、次の段はメジアンフィルタリング動作を同じスケールで繰返す。これは所 望されるmに到達するまで繰返される。必要な段の最大数は有限でありかつ実施 可能であることがわかっている。 図17は極値を見つけるための回路530を示す。入力532は、その必要は ないが、ランレングス符号化される1つのランにおけるサンプル数をnとし、ラ ンの振幅をvとし、ランレングス構造、もしくはスタック上の位置、ま たはランを形成するシーケンスを534で示されるようにiによってインデック スするとする。増大するモノトーン、つまりvi-1<vi<vi+1の一部である信 号のセグメントは、コンパレータ536およびANDゲート538によって検出 され、540によって信号送信されて、論理上真となる。同様に、減少するモノ トーン、つまりvi-1>vi>vi+1の一部であるセグメントは、コンパレータ5 36およびNORゲート542によって検出され、544によって信号送信され て、論理上真となる。極値、つまり最大値または山の頂部vi-1<vi>vi+1、 および最小値または谷の底部vi-1>vi<vi+1は、コンパレータ536とEO Rゲート546とによって検出され、548によって信号送信されて、論理上真 となる。(アルファまたはベータフィルタの例では、山の頂部を谷の底部から区 別することが必要であり、これはさらなる単純な論理ゲートによって達成され得 る。) 図18は高速データ篩のランクフィルタリングステップ550を示す。入力5 52はランレングス符号化される。局所的極値、山の頂部および谷の底部は回路 554(図17において詳細に説明される)を用いてフラグ処理される。554 の出力、つまり556はゲート558を制御するために用いられる。ゲート55 8は552または560のいずれかをバッファ出力562に送る。558は、5 52がモノトーンであるかまたは極値がm個のサンプルよりも大 きいランを有する場合には必ず552を562へ送る。そうでない場合にはそれ は560をバッファ562へ送る。それは560を562へ送るとき、560が 出力バッファに正しくおかれ、正しい出力566が選択されるよう、それはバッ ファ564および562のアドレス指定をさらに制御する。図17からの回路5 34および536も図18にさらに示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI H03H 17/02 F 8842−5J H03M 7/46 9382−5K H04N 5/21 B 7923−5C 7/24 4228−5C H04N 7/13 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V N

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.広帯域の望ましい信号から望ましくない信号を取除くために、データサンプ ルの集合として表わされる信号の集合体に応用されるパルス解析の方法であって 、 (i) 信号の集合体の少なくとも選択された部分を、ウインドウのサイズが N(Mよりも小さい)からMまで増大する連続するフィルタで順序値フィルタ処 理するステップを含み、各連続するフィルタへの入力は先行するフィルタの出力 であり、バンドパス出力は、粒状性を表わし、先行するフィルタの出力から現在 のフィルタの出力を減算することにより得られ、グラニュールは粒状性の非ゼロ セグメントであり、さらに、 (ii) 連続するフィルタの粒状性から粒状性の予め定められた信号の部分集 合を選択するステップと、 (iii) 部分集合の粒状性を合計し、選択により決定されたグラニュールを 含む出力信号を生成するステップとを含む、パルス解析の方法。 2.部分集合を形成する粒状性が選択されて少なくとも予め定められた数のデー タサンプルを含むグラニュールのみを含む出力信号を生成する、請求項1に記載 の方法。 3.選択および算術ステップは連続するフィルタ内で行なわれる、請求項1また は2に記載の方法。 4.データのアイテムの集合体は1次元にあり、距離および/または時間により 間隔が設けられ、選択された部分集 合は連続するフィルタ処理段に対応する粒状性のグループを含む、請求項1ない し3のうちいずれか1つに記載の方法。 5.データのアイテムの集合体は2次元にあり、選択された部分集合は連続し類 似する粒状性のアレイのグループを含み、各グループは少なくとも2つのそのよ うなアレイからの信号を含む、請求項1ないし3のうちいずれか1つに記載の方 法。 6.信号の集合体はデジタル形式またはそれに変換されたものであり、デジタル 信号のフィルタ処理に必要な時間は、データを対応する順序フィルタに与える前 に各フィルタ処理段への入力信号を前処理してその段において変化しないセグメ ントのロケーションを決定することにより短縮される、請求項1ないし5のうち いずれか1つに記載の方法。 7.少なくとも1つの順序値フィルタ処理段は重み付きメジアンフィルタ処理に より実行される、請求項1ないし6のうちいずれか1つに記載の方法。 8.データサンプルの集合として表わされる広帯域の信号の集合体から望ましく ない信号を取除くためのデータ篩であって、信号の集合体の少なくとも選択され た部分を受取る連続する順序フィルタを含み、順序フィルタはN(Mよりも小さ い)からMまで増大するウインドウの長さを有し、各連続するフィルタへの入力 は先行するフィルタの出力であり、連続するフィルタ出力を減算することにより バンド パスフィルタ出力を形成するための減算手段と、連続するフィルタのバンドパス 出力からバンドパスフィルタ出力の予め定められた信号の部分集合を選択するた めの手段と、部分集合の信号を合計して選択により決定された望ましい信号のみ を含む出力信号を生成するための手段とをさらに含む、データ篩。 9.少なくとも1つの順序フィルタは重み付きメジアンフィルタである、請求項 8に記載のデータ篩。 10.少なくとも1つの順序フィルタは強制されたルートフィルタである、請求 項8に記載のデータ篩。 11.少なくとも1つの順序フィルタはルートメジアンフィルタである、請求項 8に記載のデータ篩。 12.最大および最小フィルタの組合せを含む、請求項8に記載のデータ篩。 13.極値を表わす信号のセグメントはフラグ処理され、極値の範囲が用いられ て処理を必要としないものを区別し、そのようにして処理が必要な領域をマーク するフラグを残す、請求項8ないし12のうちいずれか1つに記載のデータ篩を 動作させる方法。 14.2つ以上のサンプルのデータにおける定数領域をまた含むことのできる上 向きおよび下向きの単調領域はフラグ処理され、実行される処理の範囲を制限す るためにフラグが用いられる、請求項13に記載の方法。 15.デジタルデータの符号付き集合体は各フィルタ処理 段に先行してランレングス符号化される、請求項8ないし12に記載のデータ篩 を動作する方法。 16.i) 各フィルタ処理段からの出力をランレングス符号化し、ランレング ス符号化された信号を用いてフィルタ処理するステップと、 ii) 極値を形成する少なくとも最短のラン(RL)のランレングスを記録す るステップと、 iii) ランレングス符号化された信号を各フィルタ出力に転送し(またはデ ータのアドレスを記録し)、それにより、フィルタ段が最短の極値のラン(RL )の長さに等しい段(m)を有するまで段をスキップするステップと、 iv) 単調に上昇または下降し、極値を形成する、信号のセグメントをフラグ 処理するステップと、 v) 極値を形成しまた持続時間においてmのデータサンプルよりも短いラン のみを処理するステップとを含む、請求項13ないし15のうちいずれか1つに 記載の方法。 17.データ篩構造に潜在する「ドントケア」状態を利用することにより減少さ れる形式で順序フィルタを実現するための正のブール論理式を含む段を有するス タックフィルタによるデータ篩で、デジタルデータが処理される、請求項13な いし16のうちいずれか1つに記載の方法。 18.i) デジタル信号をしきい値分解して2進信号にするステップと、 ii) 各データ篩フィルタ処理段において、対応する圧 縮されたブール論理式を用いて独立して2進信号を順序フィルタ処理するステッ プと、 iii) フィルタ出力を加算し、グレースケールのフィルタ処理された信号を 形成するステップとを含む、請求項17に記載の方法。 19.複数の対象を含むフィールドを表わすウインドウサイズの増大するデータ を用いて連続的に順序値フィルタ処理するステップと、結果として生じるデータ を、フィールドにおける前記複数の対象からの形状および/またはパターンおよ び/またはサイズに従い識別されることになる1つの特定の対象を表わすデータ とマッチングまたは比較するステップと、特定の対象の前記特性を有する対象の みに関連するデータを含む出力信号を生成するステップとを含む、パターン認識 の方法。 20.マッチングまたは比較プロセスは、データ篩分解から引出されたデータの 部分集合のみに基づく、請求項19に記載の方法。 21.順序フィルタ処理は重み付きメジアンフィルタを用いて実行される、請求 項18に記載の方法。 22.フィルタ処理は最大および最小フィルタの組合せを含むデータ篩において 実行される、請求項19ないし21のうちいずれか1つに記載の方法。 23.フィルタ処理は強制されたルートフィルタを用いて実行される、請求項1 9ないし21のうちいずれか1つに 記載の方法。 24.フィルタ処理はフィールドにおける対象に関して2次元において実行され る、請求項19ないし23のうちいずれか1つに記載の方法。 25.マッチングまたは比較はサイズに基づく、請求項24に記載の方法。 26.元のデータは走査により得られる、請求項19ないし25のうちいずれか 1つに記載の方法。 27.パターン認識を行なうように適応するイメージ解析器における画信号分解 エレメントとして採用され、解析器はまた、視野内での特定のエレメントを表わ す信号を記憶するためのデータ記憶手段と、視野内での特定のエレメントで表わ されたデータをマッチングまたは比較するための手段と、特定のエレメントを表 わすデータをデータ篩の出力とマッチングまたは比較し、高度の整合が発見され るデータのみを選択するための手段とを含む、請求項8ないし12のうちいずれ か1つに記載のデータ篩。 28.マッチングプロセスは選択性を高めるために学習により調整可能である、 請求項27に記載のデータ篩。 29.データ篩に提示するためにデータが引出されるフィールドにおいて存在し 得るシークされる特徴または対象に関連するデータを記憶するためのデータ記憶 手段と、記憶されたデータをデータ篩の出力とマッチングまたは比較し、入力信 号からデータ記憶手段におけるデータと高度に整合 するデータのみを選択するための手段とを含む、請求項8ないし12のうちいず れか1つに記載のデータ篩を実施するイメージ解析器。 30.データ篩のいくつかまたはすべての異なる段(または異なる段からの連続 する出力間の差)からの出力を記憶手段に記憶し、データ篩を通るイメージデー タの後続の進行の間に、記憶されたデータ(または差)が引出されたデータ篩の 同じ段から得られるデータ(またはデータにおける差)と記憶されたデータをマ ッチングまたは比較し、マッチングまたは比較プロセスの結果、つまり信号を出 力し、これらの信号をしきい値に与え、しきい値により決定された整合の所与の レベルを有するすべての信号を排除することにより、マッチングまたは比較が実 行される、請求項29に記載のイメージ解析器。 31.視野を表わすデータストリームは、請求項1ないし7のうちいずれか1つ でクレームされた方法により順序値フィルタ処理され、視野における対象の1つ またはそれ以上のイメージを粒状性により識別し、フィルタ処理された出力は、 識別されることになる特定の対象のターゲットまたはテンプレート・とマッチン グされる、イメージ解析の方法。 32.マッチングはターゲットまたはテンプレートにおけるいくつかまたはすべ てのグラニュールを用いて、フィルタ処理された出力およびターゲットまたはテ ンプレートを AND演算することにより、グラニュールレベルで達成される、請求項31に記 載の方法。 33.マッチングは請求項13ないし15のうちいずれか1つの方法を用いて実 行される、請求項31に記載の方法。 34.フィルタ処理された出力における粒状性は、多次元分解の結果として得ら れる、請求項31ないし33のうちいずれか1つに記載の方法。 35.フィルタ処理された出力における粒状性は、視野における対象の複数のオ リエンテーションから得られたイメージの1次元分解の結果として得られる、請 求項31ないし33のうちいずれか1つに記載の方法。 36.粒状性を表わす信号の順序をスイッチし、1つまたはそれ以上の対象のミ ラーイメージがマッチング段で認識されることを可能にするための手段を含む、 請求項31ないし35のうちいずれか1つに記載の方法。 37.ハイブリッドフィルタの出力は、請求項8ないし11のうちいずれか1つ に記載のデータ篩の出力からまたは従来の線形マルチスケール分解から引出され る、信号処理の方法。 38.マッチングプロセスは識別されることになる対象の1つまたはそれ以上の 特定のイメージにおける回転しても不変の特徴を認識するステップを含む、請求 項28ないし32のうちいずれか1つに記載の方法。 39.イメージに関連するデータを請求項8ないし11の うちいずれか1つに記載のデータ篩に与えるステップと、データ篩を形成するフ ィルタの連鎖におけるm番目の順序フィルタより通される信号を選択するステッ プと、データ篩の先行する段から得られたいくつかのグラニュールのみをそれと 組合せるステップとを含む、データ圧縮の方法。 40.信号を通過させて請求項8ないし11のうちいずれか1つに記載のデータ 篩を通して平滑化されるようにするステップを含み、連続する順序値フィルタは カットオフスケールの異なる連続するフィルタを含む、平滑化された信号におけ る鮮鋭な信号のエッジを保持するための信号処理の方法。
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