JPH08504657A

JPH08504657A - 流体濾過のためのフィルター装置

Info

Publication number: JPH08504657A
Application number: JP6503295A
Authority: JP
Inventors: ファン・デゥ・フラーフ、ピータ; ファルケンブルク、ヨス
Original assignee: ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
Priority date: 1992-07-11
Filing date: 1993-05-28
Publication date: 1996-05-21
Anticipated expiration: 2017-04-30
Also published as: MX9303767A; CA2138017A1; DE69309927T2; EP0649335B1; KR0176998B1; EP0649335A1; JP3280028B2; CA2138017C; DE9209362U1; ES2100546T3; DE69309927D1; WO1994001200A1; KR950702136A

Abstract

(57)【要約】フィルター装置（１０）は、ジグザグ形状に折り重ねられて配置された濾材（２０）を含んでいる。その折り重ね方向に延在する長手方向の二つの側部では、濾材（２０）のジグザグ状に折り重ねられた形状を保つために、形状維持ストリップ（３４）が、濾材（２０）に接着されて設けられている。フィルター装置（１０）の使用中は、フィルターエレメント（１２）は、例えば空調システムの空気取り入れロシャフト（１８）のような保持手段内に保持されるフィルターエレメント保持フレーム（１４）の中に配置される。濾材（２０）の本来固有の形状安定性と上述の形状維持ストリップ（３４）とによって、フィルターエレメント（１２）は十分に堅く、且つ自立して支持できる構造を有している。フィルターエレメント（１２）は、取り扱いが簡便であり、フィルターエレメント保持フレーム（１４）内に簡単に挿入することができる。フィルターエレメント（１２）は、装置の安定性を確実にするために、実際の濾材（２０）を除いて、僅かばかりの別部材を、すなわち形状維持ストリップ（３４）の替わりに、必要とする。このようにして、フィルターエレメント（１２）交換時の、濾材（２０）に加えて処理されるべき廃棄材の量が非常に小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】流体濾過のためのフィルター装置本発明は、気体及び／又は液体の濾過のための、特に、自動車の車室内への気流のためのフィルター装置に関する。発明の技術分野及び背景上述のような用途のフィルター装置は、多様な形のものが知られている。通過することによって清浄化される気体ないし流体を有する濾材の容積増大のための、周知のアプローチとして、濾材をジクザグの襞状に配置するものがある。このように、数多くのフィルター装置が知られており、濾材を有するフィルターエレメントは、清浄化しようとする流れの中に置かれる襞状の形状を有している。多くの場合、このフィルターエレメントは、これを固定的に保持するためにフレームに収容されている。上述のタイプのフィルター装置は、例えば米国特許明細書第３２４６４５７号、英国特許明細書第１５７０３８５号、及び欧州特許公開公報第０４５０２９９号に開示されて知られている。これら周知のフィルター装置における共通の短所は、フィルター装置の交換部品が、フィルターエレメントと、そのフィルターエレメントの支持フレームを含んでいることにある。周知のフィルター装置におけるこれら二つの構成は異なった材質からなっており、これら使い捨て部品の環境に適した処分が煩雑である。また、フィルターエレメントの濾材の形状を維持するためには、濾材を交換するとき、交換しなければならないとき、また廃棄しなければならないとき、かなり多量の材料を必要とするので、その材料の量は比較的大きなものとならざるを得ない。本発明の目的は、気体及び／又は液体の濾過のためのフィルター装置を提供することにあり、特に、自動車の車室内への気流のためのフィルター装置を提供することにあって、この装置では、気体及び／又は液体の清浄化に使われなくなった材料ではあるけれども、使用済みの濾材を交換する時には配置されていなければならない材料の量が、できるだけ少なくなるようにされている。上述の目的を達成するために、本発明は、上述のタイプで以下の特徴を備えたフィルター装置を提案するものである。すなわち、ジグザグ状に折り重ねられた濾材を含み、その折り重ね方向に延びる二つの長手方向の側部に、該濾材のジクザグ状に折り重ねられた襞形状を保つための形状維持ストリップを備え、且つ該形状維持ストリップが、濾材の長手方向の側部エッジに直接接着されているフィルターエレメントと、濾材とは別の位置で向かい合っている二つの形状維持ストリップの外がわの側部に設けられたシール材と、長手方向の部分と横断方向の部分とを有してフィルターエレメントの挿入および取り出しのために設けられたフィルターエレメント保持フレームとを備え、フィルターエレメントがフィルターエレメント保持フレーム内に挿入されるとき、形状維持ストリップのシール材が、フィルターエレメント保持フレームの長手フレーム部分の内側に接し、濾材の折り重ね方向の端部が、該フィルターエレメント保持フレームの横断方向部分に設けられた受容手段と係合する。本発明のフィルター手段においては、二つだけの形状維持ストリップによって襞状を保っている濾材の本来固有の形状安定性とは関係なく、濾材の襞形状の保持が有効である。これらの形状維持ストリップは、襞状に折り重ねられた方向へ両端が延在している濾材の、その側部エッジに直接接着されている。形状維持ストリップの厚さは、このストリップ用として選択される材料にもよるが、濾材が所定の適切な力学的に安定した襞形状となるように、あるいは規定の力学的に安定した襞形状となるように選択されればよい。そのような形状維持ストリップあるいは同等の適切な手段は、濾材の端部に襞の折り重ね方向には設けられていない。濾材の長手方向の側部エッジに沿う形状維持ストリップの幅寸法は、襞形状構造の高さに等しくされている。本発明のフィルター装置のフィルターエレメントの取り扱いは、簡単にして且つ便利である。フィルターエレメントを、使用済みの濾材と新しいものと（by a now one）交換するために、古いフィルターエレメントがフィルターエレメント保持フレームから取り出され、それに替わって保持フレーム内に新しいフィルターエレメントが挿入される。フィルターエレメントが保持フレーム内の目的の位置にあるとき、二つの形状維持ストリップのシール材料は、保持フレームの長手方向のフレーム部分の内方側部に隣接している。フィルター装置の使用時、気体及び液体は、シール材によって、フィルターエレメントとその保持フレームとの間の隙間から濾過されずに通り抜けるのを禁止される。濾材の折り重ね方向における端部でフィルターエレメント保持フレームの横断面に延在するように生じる如何なる開口隙間も、その端部をフレーム横断部分上に形成される受容手段内に挿入することで無いようになる。この端部は、フィルターエレメントがフレーム内に挿入されると同時にその受容手段内に挿入される。この受容手段は、好ましくは流れの方向に対向して開口された隙間状の凹部として設けられ、これら凹部（theme recesses）は濾材の端部全体を収容し、且つ流れの方向に沿って配置されている。この構造は、一方では保持フレームへのフィルターエレメントの挿入を簡略化し、他方では、フィルター装置の使用中において、清浄化しようとする気体もしくは液体が濾材の端部を受容手段内に押し込んで、濾材の端部がフィルター装置使用中にこの受容手段から抜け出すのを防止するという利点をもたらす。本発明のフィルター装置におけるフィルターエレメント、すなわち二つの形状維持ストリップが接着されている濾材は、その濾材が寿命に達したときに交換される単なるコンポーネントにすぎない。フィルターエレメント保持フレームは、フィルター装置の保持手段内に、例えば空調システムの空気取り入れ開口の中に設置されて、且つ特にそのフレームの交換が可能なようにして、再使用できるのが好ましい。このように、形状維持ストリップ及びシール材の製造に必要な材料の量は極めて少ないのが望ましいので、配置されるべき廃棄材の量は最小限にされる。濾材と、シール材と、形状維持材のストリップと、そしてこの濾材とシール材を形状維持ストリップに連結するための接着剤とが、同じプラスチック材料を含有し、このプラスチック材料は、好ましくはポリプロピレンである。このように、フィルターエレメント材の処理および再利用は、本発明のフィルターエレメントが互いに異なる材料から製造されてはいないので、従来技術の装置よりも複雑ではない。この点において、本発明のフィルター装置は、環境に対して好適である。本発明の好適な実施例において、フィルターエレメント保持フレームは、フィルターエレメントの挿入を容易にするように傾斜したフレーム部分を、あるいは少なくとも部分的に傾斜したフレーム部分を有している。この形状のフィルターエレメント保持フレームによって、フィルターエレメントの挿入方向に円錐状のテーパーが付けられ、装置全体の取り扱いがさらに簡略にされる。本発明の好適な実施例において、受容手段は、一方ではフィルターエレメント保持フレームの複数のフレーム横断面によって区画され、他方ではこれら横断面上に配置された複数のフラップまたは複数の舌状部分によって区画されて、窪まった挿入スペースとして設けられている。上記フラップは、フレームの横断面に面している端部領域内で、フレームの横断面上及び／又はフレームの長手部分上に配置されている。二つのフラップは、互いの方に向かって僅かに傾斜しており、あるいは互いの方へ向かって傾斜した部分を有しており、フラップとフレームの横断面との間のスペースが上方に向かって大きくなっている。これらのフラップは、フィルターフレームに一体的に接続されてよく、例えばフィルターエレメント保持フレームの長手軸に関して中央に位置していると同時に、フラップがフレームの横断面の長さ部分の上に延在しさえすればよい。好ましくは、フィルターエレメント保持フレーム内に配置されたフラップが、ジグザグ形状の濾材の両端部の下方から係止しており、あるいは少なくとも部分的に係止している。フラップは、空気もしくは液体の通過を旨く防止するように、下流側もしくは下端のエッジの、フィルター端部における横断面全体を横切るように延在している。このフラップは、挿入を簡単にするために、上端もしくは上流側のエッジから下端もしくは下流側のエッジに向かってテーパーが付けられている。このように、フラップは、濾材の折り重ね方向の両端部でこの濾材を支持し、このことは、フィルターエレメントのジグザグ形状の維持に寄与する。フィルターエレメントの両端部は、受容手段内に押し込まれるようにされており、少なくともある領域（例えば下流側のエッジ）におけるフレームの横断面とフラップとの間の距離は濾材の厚さ寸法よりも小さく、受容手段内に挿入される濾材の両端部は（僅かに）圧縮されている。シール材は、好ましくは濾過機能もまた有する材料よりなる。シール材の材料は、濾材とちょうど同じであり、フィルターエレメントの形状維持ストリップと、フィルターエレメント保持フレームの長手方向のフレーム部分との間のスペースに入る気体および液体が同様に濾過される。シール材は、網状支持構造によって支持されると同時に濾材用としての材料でもある単層もしくは多重層の不織布フィルターである。特に、そのシール材は、これが接着される形状維持ストリップの幅よりも狭い幅のストリップとして設けられており、好ましくは下流側もしくは下端のエッジで、形状維持ストリップの全長にわたって延在している。このように、シール材は形状維持ストリップの外がわ全体を覆う訳ではなく、材料の経済的な使用に寄与する。さらに、フィルターエレメント保持フレーム内へのフィルターエレメントの挿入を容易にする。図面の簡単な説明本発明の実施例について、以下の添付図面を参照してさらに詳細に説明する。図１は、フィルターエレメントと、フィルターエレメントを受けるためのフィルターエレメント保持フレームと、このフィルターエレメント保持フレームを挿入するための保持手段とを有するフィルター装置の分解組み立て図である。図２は、図１のフィルター装置の縦断面図であり、保持フレーム内にフィルターエレメントが挿入された状態を示している。図３は、図１のフィルター装置の横断面図であり、保持フレーム内にフィルターエレメントが挿入された状態を、図２のIII−III線に沿って見られるように示している。好適な実施例の説明分解組み立て図の図１は、自動車の車室内への気流の濾過のためのフィルター装置１０を示している。この気流は、フィルターエレメントを通して空気を吸引もしくは吐出する例えばブロワーもしくはそのような装置によって維持される。『手段』という用語は、本発明においては広範な意味を有しており、このフィルターエレメントを通過する（流体の）流れに供するすべての装置および事柄を本来的に表している。究極的には、上述のフィルターエレメント１０を備えた自動車においては、そのような手段は、自動車が運転されるときに気流を生じて、その気流が濾過手段のフィルターエレメントに通されることもあるので、それ自身が自動車でもあり得る。フィルター装置１０は、フィルターエレメント保持フレーム１４内に挿入でき、且つフィルターエレメント１２の交換のためにそこから取り出すことができるフィルターエレメント１２を有している。フィルターエレメント保持フレーム１４は、このフィルターエレメント保持フレーム１４のための保持手段１６内に設置され、この保持手段１６は、本実施例においては空気取り入れシャフト１８として設けられている。フィルターエレメント１２は、ジグザグ形状に折り重ねられた濾材２０を有しており、この濾材２０は、図２においてはビート（beet）のように示されている網状支持構造体２２として設けられ、この構造体２２の上には比較的ルーズな第１の不織布フィルター層２４が配置されている。この不織布のフィルター層２４は、その上に、比較的締まった被覆層としての第２の不織布フィルター層２６が順に配置されるかたちで設けられている。濾材２０を形成するこの結合された材料の構造は、図１および２から特に明らかなように、ジグザグ状に折り重ねられている。このジグザグ形状は、気流２８の方向に見たときに、横方向且つ横断方向に隔てられて連続した屈曲部３０によって境界が決められており、この屈曲部３０は、実質的に平坦な折り重ね部３２の間に位置している。このジグザグ状に折り重ねられた形状においては、濾材２０は所定の形状安定性を有しており、その性質は二つの形状維持ストリップ３４によってさらに強化される。これらの形状維持ストリップ３４は、比較的薄く、折り重ね方向（双方向矢印３６）に延在する濾材２０の長手方向のエッジ３８に接着されている。このように、二つの形状維持ストリップ３４は濾材２０の二つの長手側部３９上に位置し、一方で濾材２０は、その横断する二つの側部上には、すなわち折り重ね方向３６の両端部分４０には、そのような強化部分を有しない。その替わり、濾材２０は、それぞれの折り重ね部３２によって終結された両端部４０を有しており、この両端部は、フィルターエレメント１２が正しい方向でフィルターエレメント保持フレーム１４内に挿入されたときに、フィルターエレメント保持フレーム１４に向かって対面している。シール材４２の細いストリップは、形状維持ストリップ３４の両外側に接着されている。不織布層内のシール材４２の材料は、濾材２０の第１不織布フィルター層２４のように、被覆層（図示せず）を保持している。このように、濾材２０に用いられた不織布の結合された層のフィルター構造は、シール材４２の材料としても適している。形状維持ストリップ３４の両外側のシール材料４２の目的は、形状維持ストリップ３４とフィルターエレメント保持フレーム１４との間のスペース内の気流に対して少なくとも抵抗となるような閉塞部を提供することにあり、その隙間は、フィルターエレメント１２を保持フレーム１４内に挿入することによって生じる。このように、フィルターエレメント１２の両側部に沿って流れる如何なる気流も濾過作用を受けることになる。フィルターエレメント１２の全体は、一つのそして同一のプラスチック材からなっており、この実施例の場合はポリプロピレンである。濾材２０およびシール材４２のの様々な不織布の繊維もまたポリプロピレンからなっている。ポリプロピレンは、好ましくは着色されおらず、あるいは、着色されている限りは、フィルターエレメントのすべてのコンポーネント（シール材４２、形状維持ストリップ３４、濾材２０）と同じ色にされている。形状維持ストリップ３４の厚さは、フィルターエレメント１２の折り重ねられた形状を全体に自立して力学的に安定した状態に保つために用いる必要最小限の材料の量となるように選択される。このポリプロピレンの形状維持ストリップ３４は、好ましくは、たった０．２〜０．５ｍｍほどの厚さである。形状維持ストリップ３４の厚さは約０．２〜０．３ｍｍ程度であっても十分であることが解っている。フィルターエレメント１２を受け入れるフィルターエレメント保持フレーム１４は、長手方向の二つの平行なフレーム部分４４と、この長手フレーム部分４４に接続する横断方向の二つの平行なフレーム部分４６とを含んでいる。このフレームの長手部分４４および横断部分４６は、フィルターエレメント１２の四つの側部の高さ（流れ方向２８におけるフィルターエレメント１２の長さ）全体を覆う。フィルターエレメント保持フレーム１４は、一端に、外方へ曲げられたフランジ状の外周エッジ４８が設けられている。さらにフィルターエレメント保持フレーム１４は、エッジ４８の反対側端部に底部５０を有している。底部５０は、その中に形成された二つの切り抜き部分５２と、この切り抜き部分５２の間に設けられたウェブ５４と、両切り抜き部分５２を囲繞する底部エッジ部分５６とを有している。底部エッジ部分５６の、該フィルターエレメント保持フレーム１４の長手方向に互いに離れて向かい合う二つの縁部分には、立ち上がりフラップもしくは舌状部分５８が配置されている。これらのフラップ５８は、略矩形の底部切り抜き部分５２の幅に等しい幅を有している。フラップ５８のそれぞれは、底部５０から始まって横断フレーム部分４６に平行に一体的に延びた第１部分６０を有しており、そのエッジ部分６２でそれぞれ互いのフラップ５８の方へ曲げられて内側へフレアが付けられている。このようにして、それぞれのフラップ５８とこれに対向する横断フレーム部分４６との間には、ギャップ状の中間スペース６４が形成される。この中間スペース６４の幅は、フラップ５８から横断フレーム部分４６までの距離で規定される。フィルターエレメント１２がフィルターエレメント保持フレーム１４内に挿入されるとき、フラップ５８は濾材２０の折り重ね方向３６における両端部４０の二つの折り重ね部分３２の下に（図２参照）（see Fig．29）係合する。フィルターエレメント１２が挿入されると同時に、最外側の折り重ね部分３２がその中間スペース６４内に収用される。形状維持ストリップ３４によって、濾材２０のその長手方向に沿う側部におけるジグザグ形伏の安定性が改善されると同時に、濾材２０の横断方向に沿う側部（および部分４０）の形状安定性も改善される。フィルターエレメント保持フレーム１４内でのフィルターエレメント１２の位置決めは、最初、シール材４２が僅かに圧縮されて長手フレーム部分４４に内側から隣接させられ、次に濾材２０の両端部４０における折り重ね部分３２が、これらも僅かに圧縮されて、上述の中間スペース６４内に挿入されるようにしてなされる。したがって、フィルターエレメント１２の支持および保持フレーム１４内の濾材２０の折り重ねられたジグザグ形状の保持は、摩擦によって得られる。フィルターエレメント保持フレーム１４の上部エッジ４８における開口は、フィルターエレメント１２の保持フレーム１４内への挿入を容易にするように僅かに拡張されている（特に、図２および３を参照）。フラップ５８の屈曲上端部６２のため、濾材２０の両端部４０における折り重ね部分３２の中間スペース６４への挿入もまた容易になっている。この中間スペース６４はフラップ５８と共に、濾材２０の部分４０を受け入れてその部分４０を正しい位置に保持する受容手段６６として作用する。フィルターエレメント保持フレーム１４もまた、フィルターエレメント１２の場合と同様に、ポリプロピレンからなっている。フィルターエレメント１２だけがフィルター装置１０における使い捨てコンポーネントである。フィルターエレメント１２（濾材２０のための材料以外に）は、濾材２０のジグザグ形状を維持するための幾分かの付加的材料を必要とするので、廃材の量は最小となる。フィルター装置の使用時、フィルターエレメント１２は、付加的に必要な形状安定性を保持フレーム１４によって得る。例上述のフィルター装置１０が以下に述べるような形態で配置され、且つ以下に示すような部品および材料からなるときには、非常に大きな利点ヲもたらす。網状支持構造体２２の材料として、約０．４５ｍｍの直径を有するポリプロピレンの繊維が選ばれる。この網状支持構造体２２の開口は、約３．６ｍｍ×４．１ｍｍのダイヤ形状である。この網状支持構造体２２は、０．８５ｍｍの厚さ（高さ）を有している。濾材２０およびシール材４２のために、エレクトレット材が選択される。まず、濾材２０の比較的ルーズな不織布のフィルター層２４は、断面径１０ないし４０ｐｍのスプリットファイバを有している。この不織布材の坪量は約５８ｇ／ｍ²である。この不織布材は、互いに連結され且つ不規則に分離した繊維を含んでいる。まず、比較的ルーズな不織布のフィルター層２４は、約０．２ｍｍの厚さである。その繊維は、専門家には周知の方法によって繊維に与えられるエレクトレットの性質を備えたポリプロピレンからなっている。エレクトレットフィルター層２４と網状支持構造体２２との間の結合は、ポリプロピレン接着剤を用いた接着により得られる。このエレクトレットフィルター層２４のためのフィルター材は、例えば３Ｍフィルトレット（登録商標）の商品名で、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー社から販売されている。第１フィルター層２４のための不織布材はまた、１ないし５μｍの直径を有して熔融吹き出し法（melt-blown process）により得られる円形繊維からなる不織布構造としても得られる。被覆層として機能する第２フィルター層２６は、既知の方法により多重に熱融着されて不規則に分離された繊維からなるスパンボンデッド（spun-bonded）の不織布材からなる。この不織布スパンボンデッド材の坪量は約１０ないし３０ｇ／ｍ²であり、好ましくは１７ｇ／ｍ²である。被覆層とエレクトレットフィルター層２４との間の結合は、ポリプロピレンとの融和性を有する既知の接着剤によりなされる。被覆層の繊維材料としては、ポリエステル、ポリアミド、そして好ましくはポリプロピレンが適切である。被覆層の厚さは、好ましくは０．２２ｍｍである。ポリエステルおよびポリアミドもまた、フィルター層２４の繊維として適切である。第１不織布フィルター層２４と第２不織布フィルター層２６の組合せは、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー社からＳＢＭＦの商品名で販売されてものを被覆層として用いる。上述の網状支持構造体と、第１および第２フィルター層との結合構造は、ジグザグ形状に折り重ねられた濾材品として有用であり、全体のサイズは１００×３００ｍｍ、折り重ね部分の長さが２５ｍｍ）折り畳み、すなわち一つの屈曲部から次の屈曲部までの距離が約０．８〜１．５ｍｍとされる。このように、ジグザグ形状にされた濾材のＶ字状の部分は、好ましくはその広い部分で１．０ｃｍの幅を有し、約２５ｍｍの深さまたは脚の長さで頂部（tip）から離れて面している。形状維持ストリップ３４もまたポリプロピレンからなり、０．２から０．３ｍｍの範囲内の厚さを有している。シール材４２の材料は、上述の結合層フィルター構造を有している。形状維持ストリップ３４の幅が、濾材２０のジグザグ形状に折り重ねられた構造の高さよりも幾分されて、すなわち２５ｍｍより僅かに大きくされており、と同時にシール材４２の細いストリップは、例えば６から８ｍｍである。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項【提出日】１９９３年１１月１２日【補正内容】請求の範囲１．気体及び／又は液体の濾過のための、特に、自動車の車室内への気流のためのフィルター装置であって、ジグザグ状に折り重ねられた濾材（２０）を含み、該濾材（２０）は、その折り重ね方向に延びる二つの長手方向の側部に、該濾材（２０）のジクザグに折り重ねられた襞形状を保つための形状維持ストリップ（３４）を備え、該形状維持ストリップ（３４）が濾材（２０）の長手方向のエッジ（３８）に直接接着されているフィルターエレメント（１２）と、長手方向および横断方向のフレーム部分（４４，４６）を有し、フィルターエレメント（１２）の挿入および取り出しのために設けられたフィルターエレメント保持フレーム（１４）とを備え、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、上記シール材（４２）が、上記フィルターエレメント（１２）とフィルターエレメント保持フレーム（１４）とに接し、濾材（２０）の折り重ね方向（３６）の端部（４０）が、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）の上記横断方向のフレーム部分（４６）に設けられた受容手段（６６）内に挿入される、フィルター装置。２．二つの形状維持ストリップ（３４）のそれぞれが、濾材（２０）とは別の位置で向かい合う外がわのそれぞれの側部に、シール材（４２）を備え、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、これら形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）の上記長手方向のフレーム部分（４４）の内がわの側部に接することを特徴とする請求項１記載のフィルター装置。３．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、上記フィルターエレメント（１２）の挿入を容易にするための、傾斜したフレーム部分（４４，４６）を、あるいは少なくとも部分的に傾斜したフレーム部分（４４，４６）を有していることを特徴とする請求項１または２記載のフィルター装置。４．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）の横断方向のフレーム部分（４６）が、互いに向かい合って少なくとも部分的に傾斜しているフラップ（５８）を備え、該フラップ（５８）が、該横断方向のフレーム部分（４６）と共にフィルターエレメントの端部（４０）のための受容手段（６６）を形成することを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載のフィルター装置。５．上記フィルターエレメント（１２）が、複数の折り重ね部（３２）と、該折り重ね部の間に位置する屈曲部（３０）とを備え、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、上記フラップ（５８）が、外側の折り重ね部（３２）に、少なくとも部分的に下から係合することを特徴とする請求項４記載のフィルター装置。６．上記フラップ（５８）は、フィルターエレメント（１２）の端部（４０）が上記受容手段（６６）内に押し込まれることができるように配置されていることを特徴とする請求項４または５記載のフィルター装置。７．上記濾材は、不織布材のフィルター層（２４）をその上に配置されて有する網状支持構造体（２２）を含み、該フィルター層（２４）は、その上に該フィルター層（２４）よりも強い不織布材の被覆層（２６）が、順に配置されていることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載のフィルター装置。８．上記形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）が、少なくとも一つの不織布材の層を含んでいることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載のフィルター装置。９．上記シール材（４２）が、上記形状維持材のストリップ（３４）に接着されていることを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のフィルター装置。１０．上記形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）がストリップ形状をなし、該ストリップのそれぞれが、上記形状維持ストリップ（３４）に対して実質的に同じ長さを有し、且つこれらよりも狭くされていることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載のフィルター装置。１１．濾材（２０）と、シール材（４２）と、形状維持材のストリップ（３４）と、該形状維持材のストリップ（３４）を該濾材（２０）およびシール材（４２）に結合させるための接着剤とが、同じプラスチック材から、好ましくはポリプロピレンからなることを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかに記載のフィルター装置。１２．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）の交換を許容するように保持手段（１６）内に挿入されるようにされたことを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載のフィルター装置。１３．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、一つの部材からなるフレームであることを特徴とする請求項１ないし１２のいずれかに記載のフィルター装置。【手続補正書】特許法第１８４条の８【提出日】１９９４年９月２日【補正内容】請求の範囲１．気体及び／又は液体の濾過のための、特に、自動車の車室内への気流のためのフィルター装置であって、ジグザグ状に折り重ねられた濾材（２０）を含み、該濾材（２０）は、その折り重ね方向に延びる二つの長手方向の側部に、該濾材（２０）のジクザグに折り重ねられた襞形状を保つための形状維持ストリップ（３４）を備え、該形状維持ストリップ（３４）が濾材（２０）の長手方向のエッジ（３８）に直接接着されており、この二つの形状維持ストリップ（３４）は、濾材（２０）とは別の位置で向かい合ってこれら形状維持ストリップのそれぞれの外がわの側部にシール材（４２）が設けられているフィルターエレメント（１２）と、長手方向および横断方向のフレーム部分（４４，４６）を有し、フィルターエレメント（１２）の挿入および取り出しのために設けられたフィルターエレメント保持フレーム（１４）とを備え、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）は、その横断方向の側部で、フィルターエレメント（１２）の端部を、自在に挿入し、且つ自在に抜き出すための受容手段（６６）を有し、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、シール材（４２）が、フィルターエレメント保持フレーム（１４）の上記長手方向のフレーム部分（４４）の内がわの側部に接し、濾材（２０）の端部（４０）がその横断方向の側部で、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）の横断方向のフレーム部分（４６）に設けられた受容手段（６６）内に挿入される、フィルター装置。２．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、上記フィルターエレメント（１２）の挿入を容易にするための、傾斜したフレーム部分（４４，４６）を、あるいは少なくとも部分的に傾斜したフレーム部分゛（４４，４６）を有していることを特徴とする請求項１記載のフィルター装置。３．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）の横断方向のフレーム部分（４６）が、互いに向かい合って少なくとも部分的に傾斜しているフラップ（５８）を備え、該フラップ（５８）が、該横断方向のフレーム部分（４６）と共にフィルターエレメントの端部（４０）のための受容手段（６６）を形成することを特徴とする請求項１または２記載のフィルター装置。４．上記フィルターエレメント（１２）が、複数の折り重ね部（３２）と、該折り重ね部の間に位置する屈曲部（３０）とを備え、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、上記フラップ（５８）が、外側の折り重ね部（３２）に、少なくとも部分的に下から係合することを特徴とする請求項３記載のフィルター装置。５．上記フラップ（５８）は、フィルターエレメント（１２）の端部（４０）が上記受容手段（６６）内に押し込まれることができるように配置されていることを特徴とする請求項３または４記載のフィルター装置。６．上記濾材は、不織布材のフィルター層（２４）をその上に配置されて有する網状支持構造体（２２）を含み、該フィルター層（２４）は、その上に該フィルター層（２４）よりも強い不織布材の被覆層（２６）が、順に配置されていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載のフィルター装置。７．上記形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）が、少なくとも一つの不織布材の層を含んでいることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載のフィルター装置。８．上記シール材（４２）が、上記形状維持材のストリップ（３４）に接着されていることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載のフィルター装置。９．上記形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）がストリップ形状をなし、該ストリップのそれぞれが、上記形状維持ストリップ（３４）に対してより狭く、且つ実質的に同じ長さを有することを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のフィルター装置。１０．濾材（２０）と、シール材（４２）と、形状維持材のストリップ（３４）と、該形状維持材のストリップ（３４）を該濾材（２０）およびシール材（４２）に結合させるための接着剤とが、同じプラスチック材から、好ましくはポリプロピレンからなることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載のフィルター装置。１１．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）の交換を許容するように保持手段（１６）内に挿入されるようにされたことを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のフィルター装置。１２．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、一つの部材からなるフレームであることを特徴とする請求項１ないし１１のいずれかに記載のフィルター装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ファルケンブルク、ヨスオランダ、ゾイト・ホラント、3028ヘーエル、ロッテルダム、ハーヘンバンウェッヒ 82番【要約の続き】て、フィルターエレメント（１２）交換時の、濾材（２０）に加えて処理されるべき廃棄材の量が非常に小さくなる。

Claims

【特許請求の範囲】１．気体及び／又は液体の濾過のための、特に、自動車の車室内への気流のためのフィルター装置であって、ジグザグ状に折り重ねられた濾材（２０）を含み、該濾材（２０）は、その折り重ね方向に延びる二つの長手方向の側部に、該濾材（２０）のジクザグに折り重ねられた襞形状を保つための形状維持ストリップ（３４）を備え、該形状維持ストリップ（３４）が濾材（２０）の長手方向のエッジ（３８）に直接接着されており、この二つの形状維持ストリップ（３４）は、濾材（２０）とは別の位置で向かい合ってこれら形状維持ストリップのそれぞれの外がわの側部にシール材（４２）が設けられているフィルターエレメント（１２）と、長手方向および横断方向のフレーム部分（４４，４６）を有し、フィルターエレメント（１２）の挿入および取り出しのために設けられたフィルターエレメント保持フレーム（１４）とを備え、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）が、フィルターエレメント保持フレーム（１４）の長手フレーム部分（４４）の内がわの側部に接し、濾材（２０）の折り重ね方向（３６）の端部（４０）が、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）の上記横断方向のフレーム部分（４６）に設けられた受容手段（６６）内に挿入される、フィルター装置。２．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、上記フィルターエレメント（１２）の挿入を容易にするための、傾斜したフレーム部分（４４，４６）を、あるいは少なくとも部分的に傾斜したフレーム部分（４４，４６）を有していることを特徴とする請求項１記載のフィルター装置。３．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）の横断方向のフレーム部分（４６）が、互いに向かい合って少なくとも部分的に傾斜しているフラップ（５８）を備え、該フラップ（５８）が、該横断方向のフレーム部分（４６）と共にフィルターエレメントの端部（４０）のための受容手段（６６）を形成することを特徴とする請求項１または２記載のフィルター装置。４．上記フィルターエレメント（１２）が、複数の折り重ね部（３２）と、該折り重ね部の間に位置する屈曲部（３０）とを備え、フィルターエレメント（１２）がフィルターエレメント保持フレーム（１４）内に挿入されるとき、上記フラップ（５８）が、外側の折り重ね部（３２）に、少なくとも部分的に下から係合することを特徴とする請求項３記載のフィルター装置。５．上記フラップ（５８）は、フィルターエレメント（１２）の端部（４０）が上記受容手段（６６）内に押し込まれることができるように配置されていることを特徴とする請求項３または４記載のフィルター装置。６．上記濾材は、不織布材のフィルター層（２４）をその上に配置されて有する網状支持構造体（２２）を含み、該フィルター層（２４）は、その上に該フィルター層（２４）よりも強い不織布材の被覆層（２６）が、順に配置されていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載のフィルター装置。７．上記形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）が、少なくとも一つの不織布材の層を含んでいることを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載のフィルター装置。８．上記シール材（４２）が、上記形状維持材のストリップ（３４）に接着されていることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載のフィルター装置。９．上記形状維持ストリップ（３４）のシール材（４２）がストリップ形状をなし、該ストリップのそれぞれが、上記形状維持ストリップ（３４）に対してより狭く、且つ実質的に同じ長さを有することを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のフィルター装置。１０．濾材（２０）と、シール材（４２）と、形状維持材のストリップ（３４）と、該形状維持材のストリップ（３４）を該濾材（２０）およびシール材（４２）に結合させるための接着剤とが、同じプラスチック材から、好ましくはポリプロピレンからなることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載のフィルター装置。１１．上記フィルターエレメント保持フレーム（１４）が、該フィルターエレメント保持フレーム（１４）の交換を許容するように保持手段（１６）内に挿入されるようにされたことを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載のフィルター装置。