JPH08504001A - 電気化学的弗素化方法 - Google Patents

電気化学的弗素化方法

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JPH08504001A
JPH08504001A JP6513910A JP51391094A JPH08504001A JP H08504001 A JPH08504001 A JP H08504001A JP 6513910 A JP6513910 A JP 6513910A JP 51391094 A JP51391094 A JP 51391094A JP H08504001 A JPH08504001 A JP H08504001A
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パウエル,リチヤード,レウエリン
フオーシス,ステイーブン,ロバート
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B3/00Electrolytic production of organic compounds
    • C25B3/20Processes
    • C25B3/27Halogenation
    • C25B3/28Fluorination

Abstract

(57)【要約】 次式:R-On-(R1m-CH2F(式中、R、R1、m及びnは下記の意義を有する)で表わされる化合物を液体弗化水素電解質中で電気化学的に弗素化することからなる、次式:R-On-(R1m−CHF2(式中、Rは水素原子であるか又は含弗素C1〜4アルキル基であり、R1は弗素化されていてもよいメチレン基であり且つm及びnはそれぞれ独立して0又は1であるが、n=0である場合にはm=0であることを条件としており、またn=1である場合にはRは水素原子ではないことを条件とする)で表わされる化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】 電気化学的弗素化方法 本発明は部分弗素化された有機化合物、特に基-CH2Fを有する化合物の水素を 弗素で置換するための電解方法に関する。 液体弗化水素電解質(electrolyte)を使用する電気化学的弗素化であって、 出発原料中の水素原子を弗素で置換することを伴う電気化学的弗素化は公知であ り、例えば米国特許第2,519,983号明細書に記載されている。しかしながら、液 体弗化水素電解質を使用する前記の型の電気化学的弗素化はこれまでに当該方法 があまり選択性が高くないという不都合を招いている。すなわち、公知の電気化 学的弗素化方法、例えばエタン、エチレン及び1,1-ジクロロエタンの電気化学的 弗素化によって得られる生成物は、生じ得るより高次に弗素化された(possible higher fluorinated)生成物全ての複合混合物からなる。例えば、“Bulletin of the Chemical Society of Japan,39,219-222(1966)”に記載されている ようなエタンの電気化学的弗素化によって得られる生成物は、モノフルオロエタ ン、ジフルオロエタン、トリフルオロエタン、テトラフルオロエタン、ペンタフ ルオロエタン及びペルフルオロエタンの混合物からなる。さらにまた、主生成物 は典型的にはペルフルオロ化誘導体である。より揮発性の低い基質、例えばBull etin of Electrochemistry,6(4),471-477(1990年4月)に記載の基質を用 いた場合には、ペルフルオロ化生成物のみが生成し得る。 本発明者らは今般、ある種の部分弗素化された基質を電気化学的に弗素化する と、予測されたペルフルオロ誘導体よりは、むしろ前記基質がさらに高次に但し 部分的に弗素化された誘導体が高い選択率で生成し得ることを知見した。 本発明によれば、次式: R-On-(R1m-CH2F (式中、R、R1、m及びnは下記の意義を有する)で表わされる化合物を液体 弗化水素電解質中で電気化学的に弗素化することからなる、次式: R-On-(R1m-CHF2 (式中、Rは水素原子又は含弗素C1〜4アルキル基であり、R1は弗素化されて いてもよいメチレン基であり且つm及びnはそれぞれ独立して0又は1であるが 、n=0である場合にはm=0であることを条件としており、またn=1である 場合にはRが水素原子ではないことを条件とする)で表わされる化合物の製造方 法が提供される。 本発明者らは、前記の式R-On-(R1m-CH2Fで表わされる化合物を液体弗化水 素中で電気分解すると、前記の部分弗素化誘導体R-On-(R1m-CHF2が、弗素で 置換されて式R-On-(R1m-CF3で表わされる化合物を生成するのに利用し得る水 素原子がまだ存在しているのにもかかわらず、60%を越えしかも80%に達する場 合さえあり得る高い選択率で製造し得ることを知見した。 前記の式R-On-(R1m-CH2Fで表わされる化合物は、弗素原子以外のハロゲン 原子(該原子は電気分解法による影響を受けないものであり得る)例えば塩素原 子を含有していてもよいが、該化合物は通常は他のハロゲン原子を有していない 含弗素化合物からなる。従って、該化合物は通常は基-CH2Fを有することを特徴 とするハイドロフルオロアルカン類及び弗素化ジアルキルエーテル類である。 従って、n=0である場合には弗素化すべき式R-On-(R1m-CH2Fで表わされ る化合物(以下、“基質”と呼ぶ)は、式R-CH2F(式中、Rは水素原子又は含弗 素C1〜4アルキル基である)で表わされる化合物からなる。Rは水素原子からな る基であるか又は炭素原子を1個又は2個有する含弗素アルキル基からなる基で あるのが好ましい。その基質はハイドロフルオロメタン、ハイドロフルオロエタ ン又はハイドロフルオロプロパンからなるものであるのが好ましい。 特に好ましい基質としてはCH3F及びCH3CH2Fが挙げられる。 n=1である場合には、基質は式R-O-R1-CH2F(式中、Rは含弗素C1〜4アル キル基である)で表わされる部分弗素化ジアルキルエーテルからなる。前記の基 R1は弗素化メチレン基すなわち-CH2-、-CHF-及び-CF2-からなるものであり得、 前記基質は部分弗素化エチルエーテルであり得る。しかしながらm=0であり、 基質がモノフルオロメチルエーテルからなるものであるのが好ましい。また、基 Rは部分弗素化メチル基からなるものであるのが好ましく、好ましいジアルキル エーテル基質は部分弗素化ジメチルエーテル類からなるものである。特に好まし い基質としてはCH2F-O-CH2F及びCH3-O-CH2Fが挙げられる。 本発明の方法の実施中は、前記基質の基R中の水素原子は、当該方法の生成物 の基Rが通常はペルフルオロ化された基からなるものであるように、弗素によっ て置換され得る。しかしながら、当該基質の基Rが基-CH2Fからなる場合には、 当該方法の生成物の基Rは基-CF2Hからなり得る。 本発明の方法を実施する電気化学的反応槽(electrochemical cell)の構成は 慣用の技術に従い得、適当な反応槽は例えば米国特許第2,519,983号明細書、英 国特許第741,399号明細書及び英国特許第758,492号明細書に記載されている。し かしながら、本発明者らは特にThe Journal of Fluorine Chemistry,32,1003- 1134(1986)に記載されている反応槽であって、絶縁材によって分離されたアノ ードとカソードとが交互に積み重ねられた電極スタック(electrode stack)を 有する反応槽のデザインを採用するほうを好む。 アノード材料は例えば鉄又は炭素であり得るが、ニッケルであるのが好ましい 。特に好ましいアノード材料は、単位容積当たりの表面積比が特に高いことから 、ニッケル発泡体(foam)、ダンロップ社(Dunlop Ltd.)から“Retimet”(登 録商標)という商品名で商業的 に入手し得るニッケル発泡体である。 カソード材料は例えば鉄又は鋼(スチール)であり得るが、カソードもまたニ ッケルから構成されるのが好ましい。 アノードの状態調節中に及び基質の弗素化中にアノード電位を監視し得ること を目的として、反応槽はまた参照電極を有していてもよく、該参照電極もまたニ ッケル例えばニッケルワイヤ(wire)からなるものであり得る。ニッケルワイヤ は絶縁材例えばポリテトラフルオロエチレンで被覆されていてもよい。 本発明の方法は、約−80℃〜約30℃の範囲内の温度、好ましくは約−10℃〜約 10℃の範囲内の温度で且つ周囲圧力すなわち大気圧(しかしながら、所望ならば 過圧又は減圧を使用し得る)で実施し得る。操作温度と圧力は、反応の生成物が 反応槽から蒸留するように選択される。 本発明の基質は、具体的な基質及び操作条件に応じて液相状であってもよいし 又は気相状であってもよい。 基質が当該方法の操作条件下で気体(vapour)である場合には、該基質は気体 として反応槽に供給し得、例えば反応槽の底部の入口を介して反応槽に吹き込み 得る。基質気体供給原料(vapour feed)は、所望ならば不活性気体例えば窒素 で希釈してもよい。 供給原料の流量は、特に反応槽の容量に応じて幅広い範囲内で変化させ得るが 、通常は1.5リットルの容量をもつ反応槽については約10ml/分〜約100ml/分の 範囲内である。 基質が本発明の方法の操作条件下で液体である場合には、該液体を反応槽に供 給してもよく、しかも反応槽は反応槽内に又は反応槽から弗化水素と液状基質と を循環させるための手段、例えばポンプを有していてもよい。 液体弗化水素に対する基質の割合は広い範囲の中で変化させ得るが、本発明者 らは、弗化水素に対する基質の量を慣用の方法(pract ice)に従って用いる場合よりも実質的に多く用いる場合には、前記のさらに高 次に但し部分的に弗素化された生成物が高い選択率で生成することを認めた。す なわち、本発明者らは基質と弗化水素とを約1:2〜約1:10)好ましくは約1 :3〜約1:5のモル比で用いることを好む。 本発明の方法の実施に際しては、液体弗化水素が反応槽に供給される。該弗化 水素は無水状であるのが好ましく、所望ならば基質を添加する前に反応槽の電極 に電位を印加して弗化水素を乾燥させてもよい。 アノード表面は弗化水素から水分を除去した後に状態調節するのが好ましい。 アノード表面の状態調節は、反応槽に基質を供給する前にアノード電位を印加す ることによって実施し得る。状態調節電位は約3V〜約8V)好ましくは約4V 〜約6Vの範囲内であり得る。 アノードを状態調節した後に、電極電位を反応槽に印加しながら、反応槽に基 質を供給し得る。弗素化の気体状生成物は反応槽の頂部の排気口(vent)を介し て回収し得、しかも種々の慣用のスクラバーの中を通して生成物流に同伴され得 る弗化水素とOF2とを除去し得る。弗素化の液状生成物は反応槽の底部から排出 し(drain)得る。基質が液体である場合には、乾燥させた弗素水素の一部を( 水の混入を避けるために)反応槽から注意深く取り出し得、該液体基質を弗化水 素と混合し得、次いで混合物を反応槽に返送し得る。 本発明の方法は約3V〜約7V、好ましくは約4V〜約6Vの範囲内の直流ア ノード電位を用いて操作し得る。しかしながら、本発明者らは、基-CH2Fを基-CH F2に弗素化する選択性は、周期的電位を印加することとしても知られているアノ ード電位をパルスさせる(pulsing)ことによって実質的に増大させ得る。これ は例えば固定化された直流電位に対して周期的な変動(fluctuating)電位を、 パ ルス化ししかも好ましくは交互に起こる(alternating)波形として、すなわち パルスの最大電位及び最大電位が反対の極性であるパルス波形(pulsating wave form)として重畳する(superimposing)ことによって達成し得る。本発明者ら は特に正方形又は長方形の波形を有し得る交互波形(alternating waveform)を 適用することを好む。 また、本発明者らはアノード電位をパルスさせることによって達成される選択 性の増大は、とりわけパルス電位(pulsed potential)の最大電位と最小電位の 間の差に依存していることを認めた。パルスの最大電位と最小電位の間の電位の 差は少なくとも3V、好ましくは少なくとも4V、さらに好ましくは少なくとも 5Vであることが好ましい。 本発明を第1図を参照して説明する。第1図は本発明の方法を実施し得る電気 化学的反応槽の垂直方向横断面図である。 第1図において、1.5リットルの容量をもつ電気化学的反応槽1は、冷媒液を 循環させるための流路3を有するモネル(Monel)製反応槽胴体部(body)2か ら構成される。モネル製反応槽の頭部4はニッケル参照電極(図示していない) 、熱電対(図示していない)、弗化水素及び窒素の供給口(図示していない)、 ニッケル製アノード接続部6及びニッケル製カソード接続部7、並びに生成物ガ ス取出し口(vent)8を備えている。モネル製反応槽底部9は基質供給口10と液 取出し口11とを備えている。 反応槽胴体部2の内部では、電極スタック(stack)12は、ポリテトラフルオ ロエチレン製のスペーサーリング15によって分離され互い違いになっている複数 のニッケル製網状カソード13と複数のニッケル発泡体製アノード14とを有する。 ニッケル製アノード環(annulus)16とニッケル製カソード環17が取り付けられ 、前記スタックはポリテトラフルオロエチレン製の支持リング18で支えられてい る。電気的接触は、ポリテトラフルオロエチレン製スリーブ(sleeving) で部分的に絶縁されたニッケルテープ19を用いて、電極と電極接続部との間で行 われる。 電極スタックは、複数のニッケル製引棒20と複数のニッケル製端板21によって 一緒に保持される。 電気化学的反応槽の操作に際しては、該反応槽に弗化水素が供給され、該反応 槽に電位が印加されて先ず弗化水素が乾燥され、次いでアノード表面が状態調節 される。 次いで、反応槽の底部の入口10を介して基質が反応槽に供給され、生成物と未 反応気体が反応槽の頭部の生成物ガス取出し口8から取出される。 本発明を以下の実施例によりさらに説明する。 実施例1 第1図に示した反応槽を使用して、弗化水素1.5リットルを反応槽に装入し、 6Vのアノード電位(ニッケル製参照電極に対して)を引加することによって弗 化水素を電気化学的に乾燥した。次いで、アノード電位を3.8Vまで下げ、アノ ード表面を48時間状態調節した。 この時間の後に、上記反応槽に1,1,1,2-テトラフルオロエタン55ml/分を連続 的に供給した。アノード電位を5.2Vまで上げ、反応槽を8時間運転した。この 時間中は、得られた排ガス(off gases)を弗化水素を反応槽に戻すために凝縮 器の中を通し、水酸化ナトリウムとゴム断片とを用いて洗浄して(scrub)同伴O F2と弗化水素とを除去し、液体窒素コールドトラップに捕集し、次いでガスクロ マトグラフィーにより分析した。8時間を通して、1,1,1,2-テトラフルオロエタ ンの転化率は約30%であり、ペンタフルオロエタンの選択率は60%であった。 実施例2〜5 以下の実施例においては、2枚のニッケルシート製端板の間に挟まれたポリテ トラフルオロエチレンリングから構成されてヘキサフルオロプロピレン/弗化ビ ニリデン・共重合体か製の“O”リングでシールされた円筒状反応槽胴体部を形 成してなる10mlの実験室反応槽を用いた。電気接触は電力源から2枚のニッケル 製端板のそれぞれに行った。前記の端板の一方はカソードとして機能させた。ア ノードは、ニッケル製ワッシャー(座金)〔これはアノードの裏に小さな空隙( cavity)を形成するのに機能する〕を介して他方のニッケル製端板と電気接触し たニッケル発泡体製円筒(直径30mm、肉厚7mm)5600cm2/cm3の表面積をもつ) により構成された。真空系に連結され且つ窒素パージを取り付けたトランスファ ーポット(transfer pot)を介して、この空隙に基質を供給した。予備飽和剤と して機能し且つ反応槽からの電解質の損失を最小限にするように機能する弗化水 素でトランスファーポットを満たした。 実施例2 反応槽に弗化水素を供給し、弗化水素を乾燥し、次いで1,1,1,2-テトラフルオ ロエタン供給材料なしで4V〜5Vのアノード電位を3〜4時間印加することに よってアノード表面を状態調節した。 次いで、反応槽に未蒸留1,1,1,2-テトラフルオロエタンを約2.5ml/分の流速 で4.5Vのアノード電位で8時間供給した。反応槽から得られた排ガスを(i) 炭酸カリウム水溶液及び(ii)水で洗浄して弗素水素を除去し、次いでゴム断片 を用いて洗浄してOF2を除去した。ガス状生成物を液体窒素コールドトラップに 捕集し、ガスクロマトグラフィーで分析した。8時間にわたるペンタフルオロエ タンの平均収率は40%であった。 実施例3 アノード電位が6Vであり、それを3時間維持した以外は実施例2の操作を反 復した。ペンタフルオロエタンの収率(始動時間1時 間を除く)は60%であった。 実施例4 6Vの定常アノード電位で2時間運転した後に一連の種々のパルス(pulsed) アノード電位を反応槽に印加した以外は、実施例2の操作を反復した。パルス波 形は下記の通りであった。 (i)5Vで0.2秒、次いで−1Vで0.2秒 (ii)5.5Vで0.2秒、次いで−0.5Vで0.2秒 (iii)5.5Vで0.2秒、次いで3.5Vで0.2秒 (iv)5.5Vで1.0秒、次いで3.5Vで0.2秒 各パルスアノード電位を約2時間印加した。 得られた結果を第2図にグラフとして示した(y軸の単位は%である)。各パ ルス波形を印加する間の時間を図の垂直の欄(vertical column)によって示し 、そのそれぞれを前記のパルス波形に対応して(i)〜(iv)と表示した。 実施例5 トランスファーポットに1,2−ジフルオロジメチルエーテル8mlを供給し、そ の中に弗化水素を8ml蒸留した。トランスファーポットの混合物のうち10mlを反 応槽中に蒸留し、トランスファーポットの弗化水素/1,2-ジフルオロジメチルエ ーテルの混合物の中に窒素を吹き込んだ後に、反応槽の底部に窒素を連続的に供 給しながら6Vのアノード電位を印加した。得られた排出ガス(vent gases)を (i)炭酸カリウム水溶液及び(ii)水で洗浄して弗素水素を除去し、次いでゴ ム断片を用いて洗浄して弗素を除去した。ガス状生成物を液体窒素コールドトラ ップに捕集した。得られた生成物をガスクロマトグラフィーで分析し、下記の複 数の弗素化された物質からなることを認めた。 %v/v 1,1,2,2-テトラフルオロジメチルエーテル 50 ペンタフルオロジメチルエーテル 19 ペルフルオロジメチルエーテル 15 ジフルオロメタン 1 トリフルオロメタン 14 テトラフルオロメタン 1 1,2-ジフルオロジメチルエーテルの転化率は62%であった。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年11月10日 【補正内容】 請求の範囲 1.次式: R-On-(R1m-CH2F (式中、R、R1、m及びnは下記の意義を有するが、Rは弗素を含有していて もよいC1〜4アルキル基であってもよい)で表わされる化合物を液体弗化水素電 解質中で電気化学的に弗素化することからなる、次式: R-On-(R1m-CHF2 (式中、Rは水素原子又は含弗素C1〜4アルキル基であり、R1は弗素化されて いてもよいメチレン基であり且つm及びnはそれぞれ独立して0又は1であるが 、n=0である場合にはm=0であることを条件としており、またn=1である 場合にはRは水素原子ではないことを条件とする)で表わされる化合物の製造方 法。 2.次式: R-On-(R1m-CH2F (式中、R、R1、m及びnは下記の意義を有するが、Rはメチル基であっても よい)で表わされる化合物を液体弗化水素電解質中で電気化学的に弗素化するこ とからなる、次式: R-On-(R1m-CH2F (式中、Rは水素原子又は含弗素C1〜4アルキル基であり、R1は弗素化されて いてもよいメチレン基であり且つm及びnはそれぞれ独立して0又は1であるが 、n=0である場合にはm=0であることを条件としており、またn=1である 場合にはRは水素原子ではないことを条件とする)で表わされる化合物の製造方 法。 3.n=1である請求項1又は請求項2に記載の方法。 4.m=0である請求項3に記載の方法。 5.Rが基CH2F又はCH3である請求項4に記載の方法。 6.電気化学的反応槽中で生成物が該反応槽から蒸留する条件下 で実施される請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 7.式R-On-(R1m-CH2Fで表わされる化合物と弗化水素のモル比が約1:2 〜約1:10の範囲内にある請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 8.約3ボルト〜約6ボルトの範囲内の直流アノード電位を用いて操作する請 求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 9.アノード電位がパルスするものである請求項8に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9225391.3 (32)優先日 1992年12月4日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9225384.8 (32)優先日 1992年12月4日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 フオーシス,ステイーブン,ロバート イギリス国.チエシヤー・シイエツチ3・ 5ジエイキユ.ヴイカース・クロス.バー クヒル・ロード.31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式: R-On-(R1m-CH2F (式中、R、R1、m及びnは下記の意義を有する)で表わされる化合物を液体 弗化水素電解質中で電気化学的に弗素化することからなる、次式: R-On-(R1m-CHF2 (式中、Rは水素原子又は含弗素C1〜4アルキル基であり、R1は弗素化されて いてもよいメチレン基であり且つm及びnはそれぞれ独立して0又は1であるが 、n=0である場合にはm=0であることを条件としており、またn=1である 場合にはRは水素原子ではないことを条件とする)で表わされる化合物の製造方 法。 2.n=1である請求項1に記載の方法。 3.m=0である請求項2に記載の方法。 4.Rが基CH2F又はCH3である請求項3に記載の方法。 5.電気化学的反応槽中で生成物が該反応槽から蒸留する条件下で実施される 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 6.式R-On-(R1m-CH2Fで表わされる化合物と弗化水素のモル比が約1:2 〜約1:10の範囲内にある請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 7.約3ボルト〜約6ボルトの範囲内の直流アノード電位を用いて操作する請 求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 8.アノード電位がパルスするものである請求項7記載の方法。
JP6513910A 1992-12-04 1993-11-30 電気化学的弗素化方法 Pending JPH08504001A (ja)

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