JPH08502902A - ヒト5−ht▲下2▼レセプター - Google Patents

ヒト5−ht▲下2▼レセプター

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JPH08502902A JP7507408A JP50740895A JPH08502902A JP H08502902 A JPH08502902 A JP H08502902A JP 7507408 A JP7507408 A JP 7507408A JP 50740895 A JP50740895 A JP 50740895A JP H08502902 A JPH08502902 A JP H08502902A
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キャレイ,ジャネット・エリザベス
フラニガン,トーマス・パトリック
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、5−HT2サブクラスの新規セロトニンレセプター、該レセプターをコードする単離された核酸、セロトニンレセプターをコードするDNAで形質転換された組換え宿主細胞、ならびに薬剤スクリーニングおよび開発における、ならびに治療および診断的使用における発現レセプターと核酸配列の使用を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト5−HT2レセプター 本発明は5−HT2サブクラスのセロトニンレセプターの新規構成員、該レセ プターをコードする単離された核酸、セロトニンレセプターをコードするDNA で形質転換された組換え型宿主細胞および薬剤のスクリーニングおよび開発なら びに治療および診断用途における発現レセプターおよび核酸配列の使用に関する 。さらに詳しくは、本発明は新規ヒト5−HT2レセプターに関する。 5−ヒドロキシトリプタミン(種々、5−HT、またはセロトニンとも称され る)は、セロトニン作動性神経細胞にて見られる細胞表面レセプターを介してそ の効果を発揮する、有効な天然に存在する神経伝達物質である。少なくとも4種 の主要ファミリーの5−HTレセプター(5−HT1-4)が知られている。各フ ァミリーは、例えば、5−HT1a、5−HT1b、5−HT1c、5−HT1dまたは 5−HT1eと称される1またはそれ以上のタイプからなる。さらには、あるタイ プの5−HTレセプターには、5−HT1dαまたは5−HT1dβのような種々の サブタイプが知られている。かなり定まってはいるが、新規レセプターが同定さ れたり、または新規特性が既存のレセプターに基づくものとされるため、この分 野における命名法は、流動し、かつ修正される状況にあるということはしかたが ないことである。近年、ピー・ピー・エイ・ハンフリー(P.P.A.Humphrey)らは 、「5−HTレセプターについての新規命名法」、1993年,トレンズ・イン ・ファーマコロジカル・サイエンシス(Trends Pharmacol.Sci.)第14巻,2 33−236頁において該命名法を検討しており、その内容を出典明示により本 明細書の一部とする。簡単には、レセプターは、特定のファミリー、タイプまた はサブタイプの他の構成員と共通するその分子生物学的、薬理学的および生化学 的特性に基づき、個々のファミリー、タイプまたはサブタイプに割り当てられる 。また、何かの理由で、認識されているクラスに明白に分類できるように未だ十 分に特徴付けられていないレセプターに対する区分けも普遍化されている。これ ら のレセプターは、いわゆる、「オーファン」レセプターである。 特に有用な技法は、急速濾過放射リガンド検定として知られており、種々の放 射活性として標識化されたリガンドに対する相対親和性に基づき、レセプターを 特徴付けるものである。例えば、5−HT1ファミリーのレセプターは、ほとん ど、5−HTおよび5−カルボキシアミノトリプタミン(5−CT)に対して1 0nMより小さい親和性を示し、メチセルギド、メチオセピン、クイパジンおよ びm−トリフルオロメチルフェニルピペラジン(TFMPP)に対して10−1 000nMの親和性を示し、3−アルファ−トロパニル−1H−インドール−3 −カルボン酸エステル(ICS205−930)および1−アルファH、3−ア ルファ、5−アルファH−トロパン3イル−3,5−ジクロロベンアート(MD L72222)に対して1000nMより大きい親和性を示す。一般に、5−H T1ファミリーは、a、b、dおよびeのタイプからなる。5−HT1cタイプレ セプターは、構造相同性、薬理活性および刺激移入経路に基づき、5−HT2aお よび5−HT2bタイプの属する5−HT2ファミリーの構成員として特徴付けら れ、5−HT2cと改名された。 分子生物学的特性に基づき、ファミリーのあるものは、いわゆる、スーパーフ ァミリーに配置できる。例えば、5−HT2c、2a、2b、1dα、1dβおよび1eレセプタ ーはすべて、7つの推定膜内外ドメインを有するスーパーファミリーのレセプタ ーに属し、Gタンパク結合型である。 ラット・胃底調製は、相当の期間、セロトニン(5−HT)についてのin vit ro生物検定として用いられていた。該胃底レセプターは、5−HT、ラウオルシ ン(rawolscine)およびヨヒンビンに対して高親和性を有し、スピペロンおよび ケタンセリンに対して感受性を有しない。近年の分子クローニング操作により、 「ラットの胃底レセプター」の単離、発現および薬理学的特性が得られ(フォギ ュエット(Foguet)ら、EMBOJ.11(9)3481−3487;カーサー (Kursar)ら、1992年、モレキュラー・ファーマコロジー(Mol.Pharmasol. )42,549−557)、それらの操作はこの5−HTレセプターが5−HT1c/2 レセプターサブファミリーの第3の構成員を構成すること を示唆している。したがって、このレセプターは、一時的に5−HT2bサブタイ プとして分類された。このレセプターが種−特異的でないことは、このレセプタ ーのマウス等価物を単離したロリック(Loric)らにより、FEBSレター(Let ter)312(2,3)203−207,1992)にて主張されており、その 薬理特性はそれが5−HT2レセプターサブファミリーのメンバーであることと 矛盾しない。フォギュエットら(1992)およびカーサー(1992)は、ラ ット・底レセプターが胃底外部にて発現することについて証拠を見いだせなかっ たが、ロリックら(1992)は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用い、マ ウスの腸、心臓、腎臓および脳におけるレセプターmRNAの存在を証明した。 これは、このレセプターが(少なくともマウスにおいて)以前に考えられていた よりもより広範に分布していることを示唆するものである。種の違いはこれら研 究におけるレセプターmRNA分布に見られるずれの原因となるが、用いた分析 技法の感度の違いがさらに納得のいく説明を提供する。実際、胃底外部にて「フ ァンディック(fundic)」5−HTレセプターmRNAを検出するには、ネステ ッドPCRのような増幅操作を必要とし、それはこの転写が低頻度でこれらの組 織にて起こることを示唆する。また、これらのデータはこのレセプターmRNA の高度に局所化された局在化を反映し、細胞型を特定するかもしれない。フォギ ュエットら(1992年、前掲)は、ゲノムDNAのPCR増幅により決定され るように、基底5−HTレセプター遺伝子がヒトゲノム中に存在すると注釈して いる。 本発明は5−HT2タイプの新規なヒトレセプターを提供するものである。本 明細書に開示されている特異的配列を有する本発明のDNAは、該DNAがこの 新規サブタイプのレセプターを発現するのに必要な遺伝情報をコードするのに有 用である。加えて、該配列は、ファミリー、タイプおよびサブタイプのさらなる 構成員を単離および同定するための、ならびに新規遺伝子の典型的でない発現に より特徴付けられる症状についてのアンチセンス療法の基礎を形成する、プロー ブとして用いてもよい。本明細書に記載の試薬についてのこれらおよび付加的な 使用は、当業者であれば、本明細書を読むにつれて明らかとなるであろう。 死後のヒト皮質、海馬および扁桃の試料(ドクター・ビー・マクドナルド(Dr .MacDonald),デプト・オブ・ニューロパソロジー(Dept.of Neuropathology) ,ラドクリッフ・インファーマリー,オックスフォード)を用い、ラット・基底 5−HTレセプターヌクレオチド配列に由来するオリゴヌクレオチドの対と共に 、RT−PCRに用いるためのポリ(A)+mRNAを調製した(フォギュエッ トら、1992年)。各試料で、得られた主要RT−PCR産物は、ラット(マ ウス)のヌクレオチド配列より推定される大きさに等しい大きさを示した。この ように、ラット・基底5−HTレセプターのヒト相同性は皮質、海馬および扁桃 ならびに胃および小腸における転写機能にあると考えられる。 本発明は、mRNA、DNA、cDNAを包含する新規ヒト5−HT2レセプ ター、ならびにそのアンチセンスアナログおよびその生物学上活性なおよび診断 学上または治療学上有用なフラグメントをコードする単離された核酸分子を提供 する。 特に、本発明は: (a)配列番号1または配列番号3に対応する塩基からなる核酸分子、および (b)同じタンパクをコードするが、遺伝暗号のデジェネラシーによりコドン配 列における(a)の核酸分子と異なる核酸分子 からなる群より選択される単離された核酸分子を提供する。 本発明はまた、新規5−HT2タンパクまたはペプチドの組換え産生における 試薬として有用な組換えベクター、例えばクローニングおよび発現プラスミド、 ならびに新規5−HT2核酸配列からなる組換え原核および/または真核宿主細 胞を提供する。 本発明はまた、既知リガンドとの関連で同定されるリガンドの結合を測定する ことにより、新規5−HT2レセプターとの結合能を有するリガンドを同定する 方法を提供する。 本発明はさらに、新規5−HT2レセプターと相関し、結合する化合物を同定 するための薬剤のスクリーン法を提供する。そのレセプターは溶液中の単離形態 であるかまたは固定化形態であってもよく、または組換え宿主細胞の表面で発現 させてもよい。レセプターの形態にかかわらず、多数の候補となる薬剤を、薬剤 /レセプター結合複合体を形成させるに十分な条件下、レセプターと接触させ、 該複合体の形成、強化または妨害能を有する薬剤を検出する。 本発明はまた、新規5−HT2配列に特異的にハイブリダイズさせるに十分な 長さの核酸分子からなる核酸プローブを提供する。 本発明はまた、mRNAの翻訳を防止するように新規5−HT2レセプターを コードする該mRNAとの結合能を有する配列からなるアンチセンスオリゴヌク レオチドを提供する。 本発明はまた、新規5−HT2レセプターをコードする核酸分子からなるヒト 以外の遺伝子導入動物を提供する。さらに、種々のレセプターの発現、変異およ びSAR(構造/活性の関係)を評価するためのモデルとして、ならびにリガン ドおよび薬剤スクリーンにおける、該遺伝子導入動物の使用方法を提供する。 本発明はまた、新規5−HT2レセプタードメインと、分析上検出可能なシグ ナルを発することができるレセプター/リガンド結合インジケータードメインと からなる融合タンパクを提供する。さらに、検出可能なシグナルを形成し、強化 しまたは妨害することにより薬剤をスクリーンする方法を提供する。 本発明はまた、新規5−HT2レセプターに結合する化合物を同定するための スクリーン方法であって;細胞表面にて、該化合物が該レセプターに結合するこ とに応答して検出可能なシグナルを発しうる第2の成分と結合する、新規5−H T2レセプターを発現する組換え宿主細胞を提供し;化合物がレセプターに結合 するに十分な条件下、候補となる多数の化合物を該宿主細胞と接触させ;該第2 の成分により発せられるシグナルを検出することによってレセプター結合能を有 する化合物を同定することからなるスクリーン法を提供する。 本発明はさらに新規ヒト5−HT2レセプターを提供する。 本発明のさらなる記載において、以下の語句が用いられており、次に示すよう に定義されるものである。 「融合タンパク」とは、少なくとも2つの機能上連結した異種の暗号配列の発 現により得られるタンパクをいう。5−HT2タンパクまたはそのフラグメント および第2の関連しないペプチド配列からなるタンパクは融合タンパクの一例で ある。 RNAポリメラーゼが2つの暗号配列をシングルmRNAに転写し、ついでそ れが両方の暗号配列より誘導されるアミノ酸を有するシングルポリペプチドに翻 訳される場合、一の暗号配列は別の暗号配列に「機能上連結」している。発現さ れる配列が、最終的に、所望のタンパクを産生するように処理されている限り、 暗号配列は相互に隣接している必要はない。 「組換え」ポリペプチドは、組換えDNA技法により産生される、すなわち、 所望のポリペプチドをコードする外来性DNA構築物によって形質転換された細 胞により産生されるポリペプチドをいう。「合成」ポリペプチドは化学合成によ り製造されるものである。 「レプリコン」は、in vivoにてDNA複製の自律単位として機能する、すな わち、それ自身の調節下で複製能を有する、いずれの遺伝因子(例、プラスミド 、染色体、ウイルス)でもある。 「ベクター」は、プラスミド、ファージまたはコスミドのようなレプリコンで あり、結合セグメントの複製が引き起こされるように、それに別のDNAセグメ ントが結合していてもよい。 「二本鎖DNA分子」とは、弛緩したおよび超螺旋状の、二本鎖ヘリックスに おけるポリマー形のデオキシリボヌクレオチド(アデニン、グアニン、チミンま たはシトシン塩基)をいう。この語は一次および二次構造の分子のみをいい、分 子を何ら三次形態に限定するものではない。すなわち、この語は、判明している 二本鎖DNA、とりわけ、線状DNA分子(例、制限フラグメント)、ウイルス 、プラスミドおよび染色体を包含する。個々の二本鎖DNA分子の構造を考える 場合、本明細書中、配列は、DNAのセンス鎖に沿って5’から3’の方向にあ る配列のみを付与する正規の慣習に従って記載する。 DNA「暗号配列」または個々のタンパクを「コードするヌクレオチド配列」 は、適当な調整配列の調節下に置かれた場合、転写され、ポリペプチドに翻訳さ れるDNA配列である。 「プロモーター配列」は、細胞にてRNAポリメラーゼの結合能を有し、下流 (3’方向)の暗号配列の転写を開始能を有するDNA調整領域である。プロモ ーター配列内に、転写開始部位(都合よくは、遺伝地図作製によりヌクレアーゼ S1で定義される)、ならびにRNAポリメラーゼの結合に関与するタンパク結 合ドメイン(コンセンサス配列)が見られる。真核生物のプロモーターは、常時 ではないが、しばしば、「TATA」ボックスおよび「CAT」ボックスを有す る。 DNA「調節配列」は、集合的に、プロモーター配列、リボソーム結合部位、 ポリアデニル化シグナル、転写終結配列、上流調整ドメイン、エンハンサーなど をいい、包括的には、宿主細胞にて暗号配列の発現(すなわち、転写および翻訳 )を付与するものである。 RNAポリメラーゼがプロモーター配列と結合し、その暗号配列をmRNAに 転写し、ついでその暗号配列によりコードされたポリペプチドに翻訳される場合 、調節配列が細胞にて暗号配列の「発現を指向させる」。 「宿主細胞」は、外来性DNA配列により、形質転換されるかまたはトランス フェクションされ、あるいは形質転換またはトランスフェクションされる可能性 のある細胞である。 外来性DNAが細胞膜中に導入された場合、細胞はそのような外来性DNAに より「形質転換」される。外来性DNAは、細胞のゲノムを形成する染色体DN Aに組み込まれても、または組み込まれていなくてもよい(共有結合)。原核生 物および酵母において、例えば、外来性DNAが、プラスミドのようなエピゾー ム因子に維持されていてもよい。真核細胞に関して、しっかりと形質転換または トランスフェクションされた細胞は、外来性DNAが染色体中に組み込まれ、そ の結果、染色体の複製を介して娘細胞により遺伝される細胞である。この安定性 は、真核細胞が外来性DNAを含有する一群の娘細胞からなる細胞系またはクロ ーンを確立する能力により測定される。 「クローン」は有糸分裂により単細胞または共通の祖先に由来する一群の細胞 である。「細胞系」は、数世代にわたって、in vitroにて安定した増殖能を有 する初代細胞のクローンである。 分子の所定の長さにわたって少なくとも85%(好ましくは、少なくとも90 %、最も好ましくは、少なくとも約95%)のヌクレオチドまたはアミノ酸が適 合する場合、2つのDNAまたはポリペプチド配列は「実質的に同種」または「 実質的に同一」である。本明細書にて用いる場合、実質的に同種とはまた特定の DNAまたはポリペプチド配列について同一性を示す配列をいう。実質的に同種 であるDNA配列は、例えば、個々の系について定義されているような、厳しい 条件下、サザーン・ハイブリダイゼーション実験にて同定できる。適当なハイブ リダイゼーション条件を定義することは当該分野の範囲内である。例えば、「カ ーレント・プロトコル・イン・モレキュラー・バイオロジー(Current Protocol s in Mol.Biol.)」Vol.I&II,ウィリー・インターサイエンス(Wiley Inters cience).アウスベル(Ausbel)ら(編)(1992)参照のこと。実質的に同 一であるタンパク配列は、タンパク分解消化、ゲル電気泳動およびミクロ配列決 定により同定できる。 「機能上等価」なる語は、該タンパクのアミノ酸配列が、前記したように、特 定の5−HT2ペプチドに等価なセロトニン作動性応答を発揮する配列を意図す るものである。 DNA構築物の「異種」領域は、天然において他の分子と関連して見られない 別のDNA分子内にあるかまたは結合したDNAの同定可能なセグメントである 。かくして、異種領域がレセプター遺伝子をコードする場合、該遺伝子は、通常 、供給源の動物のゲノム中の遺伝子をフランクしないDNAによってフランクさ れる。異種暗号配列の別の例は、暗号配列それ自体が天然で見られない(例えば 、天然遺伝子と異なるコドンを有する合成配列の)構築物である。対立遺伝子変 異または天然の変異事象は、本明細書にて用いるDNAの異種領域で生じない。 本発明は新規ヒト5−HT2レセプターをコードする単離された核酸分子を提 供する。そのようなレセプターは前記の基準により定義される。新規ヒト5−H T2レセプターをコードする核酸を単離する一の方法は、その分野にて公知の操 作(例えば、「カーレント・プロトコル・イン・モレキュラー・バイオロジー (Current Protocols in Molecular Biology)」,アウスベル・エフ・エム(Au subel,F.M.)(編)グリーン・パブリッシュイング・アソシエーション・アンド ・ウィリー・インターサイエンス(Greene Publishing Assoc.and Wiley Inter science),ニューヨーク,1989,1992参照)を用い、天然のまたは人 工的に設計されたプローブでヒトゲノムまたはcDNAライブラリーを探査する ことである。このために特に有用な一のプローブは、本明細書中、配列番号1お よび3に開示されている配列のDNAのすべてを、またはハイブリダイゼーショ ン可能なフラグメントを組み入れたプローブである。こうして得られた単離核酸 分子は、ヒト、哺乳動物または他の動物の供給源からゲノムDNA、cDNAま たはRNAの相補的なコピーを得るか、または前記の転写調整および調節因子な らびに他の安定性、プロセシング、翻訳および組織特異性−決定領域(本明細書 に開示の暗号配列に対する5’および/または3’領域に由来する)からなる関 連配列のためにかかる供給源をスクリーンするのに用いてもよい。付加配列が配 列番号1または3の配列と少なくとも約85%の相同性を有するならば、本明細 書に開示の操作により単離された付加的な暗号配列は、配列番号1および3にて 得られる暗号配列と実質的に同一であると考えられる。 本発明はまた新規ヒト5−HT2レセプターである単離されたタンパクを提供 する。このレセプターは配列番号2および4に列挙されたアミノ酸配列について 定義されており、本明細書にて同定した新規5−HT2レセプターのレセプター 結合活性を保有している以外、実質的に同種のアミノ酸配列を有する変異体を包 含する。 特に、本発明は、配列番号2に対応する残基からなるか、または配列番号4に 対応する残基からなる、新規5−HT2レセプターを提供する。 本発明はさらには、本発明の新規5−HT2レセプターをコードする単離され た核酸分子を提供する。 本発明のタンパクは組換え型遺伝工学技法により調製されることが好ましい。 したがって、本発明は、新規5−HT2レセプターの製法であって、該レセプタ ーをコードするDNAを発現させ、その発現産物を回収することからなる製法を 提供する。 単離された核酸、特にDNAは、DNAを遺伝子発現て要求される必須発現調 節領域(例、調整領域)に機能上連結させることにより、発現ベクター中に導入 できる。該ベクターは、その分野における周知方法(アウスベルら、前掲)によ り、原核生物(例、細菌)または真核生物(例、酵母、昆虫または哺乳動物)の ような適当な宿主細胞中に導入できる。調製または単離される所望のタンパクに ついての暗号配列は、適当なベクターまたはレプリコン中にクローンされ得る。 多数のクローニングベクターが当業者に公知であり、適当なクローニングベクタ ーを選ぶことが問題である。クローニング用組換えDNAベクターおよびそれら が形質転換できる宿主細胞の例は、バクテリオファージλ(イー・コリ(E.coli .))、pBR322(イー・コリ)、pACYC177(イー・コリ)、pK T230(グラム陰性細菌)、pGV1106(グラム陰性細菌)、pLAFR 1(グラム陰性細菌)、pME290(イー・コリ以外のグラム陰性細菌)、p HV14(イー・コリおよびバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis))、 pBD9(バチルス)、pIJ61(ストレプトミセス(Streptomyces))、p UC6(ストレプトミセス)、YIp5(サッカロミセス(Saccharomyces)、 バクロウイルス昆虫細胞系,YCp19(サッカロミセス)を包含する。一般に 「DNAクローニング(DNA Cloning)」:Vol.I&II、グローバー(Glover) ら編、IRL・プレス・オックスフォード(1985)(1987)およびティ ー・マニアティス(T.Maniatis)「モレキュラー・クローニング(Molecular C loning)」コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー(1982)参照の こと。 遺伝子はプロモーター、リボゾーム結合部位(細菌発現の場合)および、所望 により、オペレーター(以下、集合的に「調節」因子という)の調節下に置くこ とができ、その結果、所望のタンパクを発現するDNA配列は、この発現構築物 を含有するベクターにより形質転換される宿主細胞のRNA中に転写される。該 暗号配列はシグナルペプチドまたはリーダー配列を含有していても、いなくても よい。本発明のタンパクは、例えば、イー・コリtacプロモーターまたはタン パクA遺伝子(spa)プロモーターおよびシグナル配列を用いて発現させるこ とができる。リーダー配列は、翻訳後プロセシングの細菌宿主により除去できる 。例えば、米国特許第4,431,739号;第4,425,437号;第4, 338,397号参照のこと。 調節配列に加えて、宿主細胞の増殖に関連してタンパク配列の発現の調整を可 能とする調整配列を加えることが望ましい。調整配列は当業者に公知であり、例 えば、調整化合物の存在を含め、化学的または物理的刺激に応答して、刺激を与 えまたは除去するように遺伝子の発現を生じさせるものを包含する。他に調整因 子は、ベクター、例えばエンハンサー配列中に存在してもよい。 発現ベクターは、個々の暗号配列が適当な調整配列と共にベクター中に配置さ れるように構築され、調節配列に関して暗号配列の位置付けおよび指向が、調節 配列の「調節」下、該暗号配列が転写される(すなわち、調節配列でDNA分子 に結合するRNAポリメラーゼが暗号配列を転写する)ようにする。暗号配列の 修飾は、この終わりに行うことが望ましい。例えば、ある場合には、適当な指向 を有する調節配列に結合させるように、すなわちリーディングフレームを維持す るように、配列を修飾してもよい。調節配列および他の調整配列を、前記したク ローニングベクターのような、ベクターに挿入する前に暗号配列にライゲートし てもよい。また、暗号配列を、すでに調節配列および適当な制限部位を含有する 発現ベクター中に直接クローン化してもよい。暗号配列の修飾はまた、選択され る宿主細胞を発現強化に適応させるようにコドンの使用を変えて行ってもよい。 ある場合には、宿主生物由来のポリペプチドの分泌を生じさせ、つづいて分泌 シグナルの切断を引き起こす、配列を加えることが望ましい。さらに、注目する レセプターの変異体またはアナログを生じさせることも望ましい。変異体または アナログは、タンパクをコードする配列の一部を欠失することにより、配列の挿 入により、および/または配列中の1またはそれ以上のヌクレオチドの置換によ り調製してもよい。部位定方向突然変異のようなヌクレオチド配列の修飾法は当 業者によく知られている。例えば、ティー・マニアティス(T.Maniatis)ら、前 掲;DNA・クローニング,Vol.IおよびII,前掲;核酸ハイブリダイゼーショ ン,前掲を参照のこと。 多くの原核生物用発現ベクターが当該分野にて知られている。例えば、米国特 許第4,578,355号;第4,440,859号;第4,436,815号 ;第4,431,740号;第4,431,739号;第4,428,941号 ;第4,425,437号;第4,418,149号;第4,411,994号 ;第4,366,246号;第4,342,832号を参照;また、英国特許出 願GB2,121,054;GB2,008,123;GB2,007,675 ;および欧州特許出願103,395参照のこと。酵母用発現ベクターもまた当 該分野において知られている。例えば、米国特許第4,446,235号;第4 ,443.539号;第4,430,428号参照;また、欧州特許出願103 ,409;100,561;96,491参照のこと。SV40後期プロモータ ーを用い、哺乳動物細胞にて発現を生じさせるpSV2neo(ジャーナル・オ ブ・モレキュラー・アンド・アプライド・ジネティックス(J.Mol.Appl.Genet. )1:327−341に記載)またはpCDNA1neoまたはpCDNA3、 CMVプロモーターを用いて発現を生じさせるpCDNAI(モレキュラー・ア ンド・セルラー・バイオロジー(Mol.CellBiol.)7:4125−29)から誘 導されるベクターを参照のこと。これらのうち後者の2つのベクターは共に哺乳 動物細胞にて一時的なまたは安定な(G418耐性を用いる)発現のために使用 することができる。好ましくは、CMVプロモーターを用い、G418にて増殖 する能力に基づいてトランスフェクション体を選択するためのネオマイシン耐性 遺伝子およびDHFR-細胞にてトランスフェクションされた遺伝子の増幅を可 能とするジヒドロフォラート・レダクターゼ遺伝子をコードするベクターを用い ることが好ましい。昆虫細胞発現系、例えば、ドロソフィラ・アンド・スポドプ テラ(Drosophila and Spodoptera)もまた有用である、例えば、PCT出願W O90/06358およびWO92/06212ならびにEP290,261− B1参照のこと。 本発明のタンパクは、選択される発現系および宿主に依存して、注目するタン パクが発現される条件下、前記の発現ベクターにより形質転換された宿主細胞を 増殖させることにより産生される。ついで、該タンパクを宿主細胞から単離し、 精製する。発現系がタンパクを増殖培地中に分泌する場合、タンパクは培地より 直接精製できる。タンパクが分泌されない場合、細胞溶解質より単離するかまた は細胞膜フラクションより回収する。ここで、タンパクが細胞表面に局在化され る場合、所望の遺伝子産物の検定可能な起源として、全細胞または単離された膜 を用いることができる。適当な増殖条件および回収方法の選択は当該分野の技術 範囲内である。 本発明のタンパクを同定する別の方法は、遺伝子ライブラリーを構築し、得ら れたクローンを用いてイー・コリを形質転換させ、所望のレセプターに対するポ リクローナル血清またはモノクローナル抗体を用いて個々のコロニーをプールし 、スクリーンすることによるものである。 本発明のタンパクはまた、公知アミノ酸配列または注目する遺伝子のDNA配 列から派生するアミノ酸配列を用い、固相ペプチド合成のような化学合成により 産生してもよい。そのような方法は当業者に公知である。ペプチドの化学合成は とりわけ好ましくはない。 本発明のタンパクまたは少なくとも1つのエピトープからなるそのフラグメン トを用い、ポリクローナルおよびモノクローナルの両方の抗体を産生できる。ポ リクローナル抗体が望ましい場合、選択される噛乳動物(例、マウス、ラビット 、ヤギ、ウマなど)を本発明のレセプター、またはそのフラグメント、あるいは 変異レセプターで免疫する。免疫動物からの血清を収集し、公知技法に従って処 理する。ポリクローナル抗体含有の血清を用いる場合、該ポリクローナル抗体は イムノアフィニティークロマトグラフィーまたは他の公知操作により精製できる 。 本発明のタンパクに対する、およびそのフラグメントに対するモノクローナル 抗体もまた、当業者であれば容易に産生できる。ハイブリドーマ技法を用いてモ ノクローナル抗体を産生する方法が一般によく知られている。不死抗体産生細胞 系は細胞融合により、また腫瘍原性DNAによるBリンパ球の直接形質転換、ま たはエプスタイン・バー(Epstein-Barr)ウイルスでのトランスフェクションの ような他の技法により造り出すことができる。例えば、エム・シュライアー(M. Schreier)ら、「ハイブリドーマ・テクニックス(Hybridoma Techniques)」( 1980);ハンマーリング(Hammerling)ら、「モノクローナル抗体および T−細胞ハイブリドーマ(Monoclonal Antibodies and T-cell Hybridomas)」 (1981);ケンネット(Kennett)ら、「モノクローナル抗体(Monoclonal Antibodies)」(1980);さらに、米国特許第4,341,761号;第4 .399,121号;第4,427,783号;第4,444,887号;第4 ,452,570号;第4,466,917号;第4,472,500号;第4 ,491,632号および第4,493,890号を参照のこと。注目する抗原 またはそのフラグメントに対抗して産生される一群のモノクローナル抗体は、種 々の特性;すなわち、イソタイプ、エピトープ、アフィニティーなどに関してス クリーンできる。モノクローナル抗体は、イムノアフィニティー技法を用い、関 連する個々の抗原を精製するのに有用である。別法として、注目するモノクロー ナルをコードする遺伝子を当該分野において公知のPCR技法によりハイブリド ーマから単離し、適当なベクターにてクローン化して発現させてもよい。本発明 の抗体は、ポリクローナルまたはモノクローナルのいずれであっても、イムノア ッセイ、RIA、ELISAなどにて試薬として用いることができる有用性を有 する。 本発明は、新規ヒト5−HT2レセプターに結合することが前以て分かってい ないリガンドが、そのようなレセプターに結合しうるかどうかの測定方法であっ て、かかるレセプターに結合するとして前以て同定されたリガンドが結合するに 十分な条件下、同定されるべきリガンドを、新規ヒト5−HT2レセプターの暗 号配列からなる細胞と接触させ、その表面に同一物を発現させることからなる方 法を提供する。他に、固体支持体上で自由もしくは固定されたレセプターまたは 単離レセプターからなる細胞膜フラクションを用い、試験されるべきリガンドの 結合を測定してもよい。組換え細胞をレセプターの発現のために用いる場合、あ るとすれば、結合が注目する発現レセプターの存在によるものであるように、外 来性レセプター活性のほとんどまたは全くない細胞を用いることが好ましい。好 ましい細胞はヒト真核腎臓細胞(HEK−293細胞)、サル腎臓、線維芽細胞 (COS)、チャイニーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞、ドロソフィラまた はマウスL−細胞を包含する。宿主細胞として、また第2のメッセンジャー系に 応答するレセプターが存在する細胞を用いることが好ましい。よく知られた第2 のメッセンジャー系は、限定されるものではないが、ホスホイノシチド加水分解 、アデニラートシクラーゼ、グアニラートシクラーゼまたはイオンチャネル活性 の細胞外レセプタードメインに結合するリガンドに対する応答の増加または減少 を包含する。さらなる具体的において、特別に設計されたレセプター結合のイン ジケーターを構築させることができる。例えば、本発明のレセプターをレセプタ ーリガンド結合に対して感受的であるタンパクドメインと融合させることにより 、融合タンパクを調製できる。本明細書に言うところのインジケータードメイン としてのかかるドメインは、それ自身、または補助分子と一緒になって、レセプ ターリガンド結合を示唆する分析上検出可能なシグナルの発生能を有する。 また、トランスフェクションまたは形質転換された細胞に由来する細胞膜調製 物を用いてもよい。そのような場合には、分析上検出可能なリガンドの結合を測 定する。放射活性および非放射活性的に標識化したリガンドの使用は本発明の意 図するところである。リガンドの同定に有用な前記技法はすべて、薬剤スクリー ニングおよび薬剤開発プロトコルにおいてもまた有用である。 化合物をスクリーンする本発明の具体例においては、単離された、免疫化また は細胞結合形の新規ヒト5−HT2レセプターを、多数の候補となる分子と接触 させる。これらの候補分子は、レセプターと結合し、相互作用するものを選択す る。結合または相互作用は、放射活性的に標識化された注目の候補となる化合物 を用いることにより、または候補化合物の相互作用または結合に由来する第2の メッセンジャー効果により直接測定できる。別法として、候補となる化合物は競 合スクリーニング検定に供することができる。その検定においては、好ましくは 分析上検出可能な試薬で標識化された、最も好ましくは放射活性的に標識化され た公知リガンドを、試験薬剤と共に導入し、標識化されたリガンドの結合を阻害 または強化する化合物の力量を測定する。注目するレセプターに対するアフィニ ティーおよび選択性の増加について化合物をスクリーンする。 本発明はまた、前記方法にて同定した場合、例えばアゴニストまたはアンタゴ ニストである化合物と、医薬上許容される担体とからなる医薬組成物に関する。 本発明のタンパク様(proteineous)薬剤の医薬組成物は、特に、非経口投与、 すなわち、皮下的、筋肉内または静脈内投与に有用である。非経口投与用の組成 物は、通常、本発明の化合物の溶液または適当な担体、好ましくは水性担体に溶 けるそのカクテルからなる。種々の水性担体、例えば、水、緩衝水、0.4%塩 溶液、0.3%グリシンなどを用いることができる。これらの溶液は滅菌状態で あり、一般に粒子体を含まない。これらの溶液は、従来の周知滅菌技法により滅 菌操作に付してもよい。組成物は、pH調整剤および緩衝剤などの適当な生理学 的条件に要求される医薬上許容される助剤を含有してもよい。このような医薬処 方中の本発明の化合物の濃度は、広範に、すなわち、約0.5重量%、通常1重 量%または少なくとも1重量%以下から、15または20重量%まで変化しても よく、主として流動体積、粘度等、選択される投与方法に基づいて選択される。 かくして、筋肉内注射用の本発明の医薬組成物は、1mlの滅菌緩衝水および 50mgの本発明の化合物を含有するように調製できる。同様に、静脈内注入用 の本発明の医薬組成物は、250mlの滅菌リンゲル溶液、および150mgの 本発明の化合物を含有するように調製できる。非経口投与可能な組成物の製法は 周知であるか、または当業者に明らかであり、例えば、レミントンの製薬科学( Remington's Pharmaceutical Science)、第15版、マック.パブリッシング・ カンパニー(Mack Publishing Company)、イーストン、ペンシルベニアに詳細 に記載されている。 本明細書に記載の化合物は、貯蔵用に凍結乾燥させ、使用前に適当な担体で復 元できる。この技法は通常のタンパクで効果的であることがわかっており、公知 凍結乾燥操作および復元操作を用いることができる。 同定された薬剤が非タンパク様である状況においては、それを単独でまたは医 薬上許容される担体と組み合わせて投与してもよい。その割合は、化合物の溶解 および化学特性、選択される投与経路および標準的製薬慣習により決定される。 例えば、医薬組成物は、澱粉、乳糖、ある種のクレイなどのような賦形剤を含有 する錠剤またはカプセル剤の形態にて経口投与してもよい。該組成物は、活性成 分をショ糖およびコーンシロップ、フレーバー剤および色素と混合し、ついで固 体形に打錠するのに適するように十分に脱水された、トローチまたはロゼンジの 形態にて舌下投与してもよい。該組成物は、非経口注射、すなわち、筋肉内、静 脈内または皮下注射される溶液の形態にて経口投与してもよい。非経口投与の場 合、該組成物は、他の溶質、例えば、等張溶液を調製するのに十分なセイライン またはグルコースを含有する滅菌溶液の形態にて用いてもよい。 内科医は最適の治療薬の用量を決定するであろう。その用量は投与形態および 選択される特定の化合物で変化し、その上、治療を受ける個々の患者で変化する であろう。一般に、最適量よりも実質的に少量の化合物で治療を開始し、その環 境下、最適な効果に達するまで用量を少量づつ増加させることが望ましい。一般 に、組成物を経口投与する場合、少量を非経口投与したと同一の効果を得るのに より多量の活性薬剤を必要とする。該化合物は他のセロトニン作動剤と同様に有 用であり、通常、用量レベルは、これら他の治療剤で用いるのと同じレベルであ る。該治療用量は、一般に、1〜10mg/日およびそれ以上であるが、数個の 用量単位に分けて投与してもよい。0.5〜10mgの活性剤を含有する錠剤が 特に有用である。 患者の症状に依存し、アンタゴニストまたはアゴニストからなる本発明の医薬 組成物は、各々、過剰または不十分な5−HT2レセプター活性化に付随する症 状の予防および/または治療処理に対して投与できる。治療処理においては、疾 患およびその併発症を治癒または少なくとも部分的に阻止するに十分な量にて、 既に疾患を患っている患者に投与する。予防処理においては、本発明の化合物ま たはそのカクテルを含有する組成物を、未だ症状のない患者に投与し、その患者 の耐性を亢進させる。 医薬組成物の単一または複数投与は、治療医により選択される用量レベルおよ び方法で実施できる。いずれの事象において、本発明の医薬組成物は患者を効果 的に治療するに十分な量を提供すべきである。 本発明の核酸は、具体的に、新規ヒト5−HT2配列との特異的ハイブリダイ ゼーション能を有するプローブの提供において特に有用である。プローブ技法は 当該分野にて周知であり、そのプローブの大きさは広範に変化しうるが、プロー ブは長さが少なくとも15個のヌクレオチドであることが好ましい。また、かか るプローブは、分析上検出可能な試薬で標識化でき、または好ましくは標識化さ れ、そのプローブの同定を促進する。有用な試薬は、限定されるものではないが 、放射活性体、蛍光色素または検出可能な生成物を形成する触媒能を有する酵素 を包含する。本発明は、例えば、異常な、たとえばレセプター遺伝子発現の増大 または減少レベルにより特徴付けられる症状の診断にて、レセプターをコードす るプローブを用いることを意図するものである。別法として、該プローブを用い 、該レセプターをコードする遺伝子にて染色体または分子変異体を有する対象を 同定することができる。当業者が採用する条件に依存して、プローブを同定し、 他の細胞型および対象からこのレセプターの付加的な例を回収するのに用いるこ とができる。一般に、ハイブリダイゼーション条件を緊縮すればするほど、より 近似関係にある遺伝子が回収される。 新規5−HT2レセプターについて本明細書に開示されている配列に基づいて 断定されるアンチセンスオリゴヌクレオチドもまた本発明の範囲内である。合成 オリゴヌクレオチドまたは関連アンチセンス化学構造アナログは、レセプター遺 伝子をコードする標的核酸を認識し、特異的に結合し、遺伝子発現、例えば、標 的核酸がmRNAである場合、遺伝子の翻訳を阻害するように設計される。アン チセンス薬剤の作用機構について、特定の論理に制限したくはないが、かかる薬 剤は、以下の1またはそれ以上の機構により;mRNAに結合し、RNaseIのよ うな外来性ヌクレアーゼによる分解を誘発することにより、または産生タンパク 合成に必須の調整因子または染色体成分に結合することによりmRNAの翻訳を 阻害して作用すると考えることができる。加えて、アンチセンス配列は複合的マ クロモレキュラー配列の成分として有用である。ここに、該配列をリボザイム配 列または化学反応基と組み合わせ、注目するmRNAを特異的に標的とし、該m RNAを分解し、または化学的に修飾するのに用いる。アンチセンス技法は、出 典明示により本明細書の一部とする、以下の開示により説明されている(コヘン ・ジェイ・エス(Cohen,J.S.)、トレンズ・イン・ファーマコロジカル・サイエ ンシス(Trends in Pharm.Sci.)10:435(1989)およびウェイントラ ウブ・エッチ・エム(Weintraub,H.M.)サイエンティック・アメリカン・ジャ ン(Scientific American Jan.)、40頁)。 本発明はまた、新規5−HT2レセプターからの本明細書に開示されているア ミノ酸配列に対応するエピトープに依存するモノクローナルまたはポリクローナ ル抗体を包含する。免疫学的な目的について、特に重要な領域は、レセプターの 細胞外ドメインと関連する親水性領域である。該領域に依存する抗体は、そのレ セプター・リガンド相互作用に対する効果のため、診断および治療的適用にて特 に有用である。ポリクローナルおよびモノクローナル抗体の製法は周知である; 例えば、アウスベルら(前掲)の第11章参照のこと。 本発明はまた、新規5−HT2レセプターに対して関連付けられる有効量の抗 体からなり、レセプター活性化に付随する症状を治療または回復させるために、 天然のリガンドのその5−HT2レセプターへの結合を遮断することからなる医 薬組成物を提供する。その診断例においては、5−HT2レセプター含有細胞を 本発明の抗体と接触させ、抗体/レセプター複合体を測定することにより、細胞 表面にある該レセプターを検出することができる。抗体を、放射活性体、蛍光体 または酵素のような分析上検出可能な試薬で標識化する場合、該抗体を用い、レ セプターの存在または不在および/またはその定量レベルを検出できる。 ヒト以外のトランスジェニック動物は、宿主の適当な受精卵または胚を本明細 書に開示の新規5−HT2レセプターをコードする核酸でトランスフェクション させることにより得られる;例えば、米国特許第4,736,866号;第5, 175,385号;第5,175,384号および第5,175,386号参照 のこと。得られたトランスジェニック動物はレセプター・リガンド相互作用の研 究用のモデルとして用いることができる。特に、有用なトランスジェニック動物 は、レセプターの発現に付随して検出可能な表現型を示す動物である。薬剤を、 次に、関連する表現型を逆転または悪化させるその能力についてスクリーンする 。本発明はまた、種々の温度または代謝条件に特異的に反応する調整因子にレセ プター暗号遺伝子を機能的に連結し、それらの条件に応答してその表現発現を効 果的に生じさせまたは停止させる。 本発明を限定するものではないが、本発明を例示する実験データを示す。 実施例1−新規ヒト・5−HT2レセプターの単離 (a)5−HT2bプローブの調製 ラット・5−HT2b遺伝子(1992年Emboジャーナル(Embo.J.)第1 1巻,3481〜3487頁)のcDNA配列およびマウスの等価物のゲノム構 造(ニューロレポート(Neuroreport)第3巻,345〜348頁,1992年 )が記載されている。この情報を用いて、オリゴヌクレオチドA+Bを設計して エキソン3の約396bpフラグメントのPCR増幅を行った。 オリゴヌクレオチドA: 5′CGTAACTTTAGCTCTGTGTGATTCC オリゴヌクレオチドB: 5′CTTGGTCTTCTACTTTGTCACC 1μgのヒト・ゲノムDNAに関するPCR反応を、1xPARRバッファー (アドバンスト・バイオテクノロジーズ(Advanced Biothchnologies)社製(1 0mM Tris pH8、1.5mM MgCl2、0.1mg/mlゼラチ ンおよび特許成分))、0.2mM dATP、dGTP、dTTP、dCTP 、オリゴヌクレオチドAおよびB各1μgを含有する100μlの全反応体積と してセットアップした。94℃7分、45℃1分、72℃1分の最初のサイクル を、5ユニットのT3DNAポリメラーゼ(アドバンスト・バイオテクノロジー ズ社製)を添加して45℃で行った。これに続けて、94℃1分、45℃1分、 72℃1分を30サイクル行い、ついで、5分間の最終サイクルにおいて伸長ス テップを行った。テクネ・プログラマブル・ドライ−ブロック PHC−1(Te chne programmable Dri-block PHC-1)中で増幅反応を行った。 PCR生成物のうち10μlを、1μg/mlのエチジウムブロミドを含有す る3%TBEアガロースゲル上で泳動し、約400bpのバンド(C)を可視化 した。PCR反応物の残りを3%TAEアガロースゲル上で泳動し、Cを切り出 し、ジェネクリーンIIキット(GenecleanII kit)(バイオ101((Bio101) )社製)を製造者の指示に従って用いて、DNAをTEバッファー15μl中( 最終体積)に溶出した。 以下のごとく、製造者の指示に従い、アマーシャム(Amersham)社のブランテ ィングキット(blunting kit)(カタログ番号RPN1508)で、7μlのC を平滑末端に切断し、キナーゼ処理した。10xブランティングバッファー1μ l、10mM rATP0.5μl、T4DNAポリメラーゼ1μl、T4ポリ ヌクレオチドキナーゼ0.5μl(ギブコ(Gibco)社製)を7μlのCに添加 した。混合物を37℃で30分、ついで、65℃で15分インキュベーションし て酵素を不活性化した。ついで、処理したフラグメントを、SmaIで切断され 、BAP(ファルマシア(Pharmacia)から市販されている切断されたベクター :カタログ番号27−4860−01)で処理されているpUC19中に以下の ごとくライゲーションした:すなわち、アマーシャム社のブランティングキット (RPN1508)からの試薬を用いて、8μlのフラグメントCとSmaIで 切断した5ngのpUC19とを製造者の指示に従いライゲーションした。 得られたプラスミド(ベクターD)を細菌宿主JM101に形質転換した(サ ムブルック・ジェイ(Sambrook,J)ら,モレキュラー・クローニング:ア・ラボ ラトリー・マニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)記載の標準 的方法を用いた)。挿入された配列を、サンガー(Sanger)のジデオキシターミ ネーション法およびシークエンス・バージョンI(Sequence Version)1(US B)を用いて決定した。 得られた396bpのDNA配列は、ヌクレオチド1255ないし1652の 間の領域において、公表されたラット・cDNA配列に対して84.9%の相同 性を示した。 (b)組織局在性の研究:ヒト・皮質、扁桃、海馬、胃および小腸のPCR、R T−PCRおよびネスティッドPCR分析 齧歯類の5−HT2bレセプターは薬理学的に十分特徴づけられているが、これ の組織への分配についての情報はきわめて少ない。ロリック(Loric)ら(Fe bs第312巻第2,3号203〜207頁)には、脳、心臓および小腸におけ るネズミ・5−HT2bレセプターの発現が示されているが、フォウゲト(Fouget ) らは(Emboジャーナル第11巻(9)3841〜3847頁)、ラットの胃 底における発現を示したにすぎなかった。 (i)脳試料 尿素−塩化リチウム、フェノール・クロロホルム抽出およびエタノール/酢酸 沈澱を用いて、切り取ったヒト・皮質、扁桃、海馬および全脳から全RNAを調 製した。製造者の指示に従い、ダイナビーズ(ダイナル・リミテッド製(Dynal Ltd.))を用いてポリA+RNAを単離した。20mM Trls HCl p H8.4、50mM KCl、2.5mM MgCl2、1mM dNTP(フ ァルマシア社製)、0.5μMオリゴヌクレオチドB、RNAsin(プロメガ (Promega)社製)12.5ユニット、AMV逆転写酵素(ファルマシア社製) 10ユニットを含有する最終体積10μl中で、45℃において60分間、mR NA1μgを逆転写した。5mM EDTAN 50mM NaOHの存在下、 65℃で60分間RNAを加水分解し、ついで、HClで中和した。体積を水で 100μlに増加させ、生成物を即座に以下ののPCRに使用した:10mM Trls pH8.3、50mM KCl、5mM MgCl2、各dNTP2 00μM、オリゴヌクレオチドA+B各1μMおよびアンプリタック(Amplitaq )(パーキン・エルマー(Perkin Elmer)社製)1.25ユニットを含有する5 0μ1の反応液中に逆転写産物10μlを入れた。反応液に鉱油を重層し、94 ℃7分、55℃1分、ついで72℃2分の最初のサイクルを行った。ついで、9 4℃1分、55℃30秒、72℃1分を30ラウンド行った。ついで、この反応 混合物10μlを、同じ反応条件を用い、オリゴヌクレオチドAおよびBの代わ りに、 オリゴヌクレオチドE: 5′GGGTAGGCTACGTTTCCTCGGGおよび オリゴヌクレオチドF: 5′AAGACTGAATGGTTGAACTTCG を用いてさらに30サイクルのネスティッドPCRに付した。PCR生成物のう ち5μlを、1μg/mlのエチジウムブロミドを含有する1%TBEアガロー スゲル上で泳動した。約270bpのバンドを可視化した。扁桃試料からのPC R生成物をゲル精製し、7μlを、SmaIで切断してあるpUC19にサブク ローン化し、上記のごとく部分的に配列決定を行った。得られた150bpの配 列は、生成物Cの一部と同じであった。 (ii)胃および小腸 5HT2bプローブの調製について記載したのと同じ条件で、ヒト・胃(カタ ログ番号〜7126−1)および小腸(タログ番号〜7176−1)由来のクイ ッククローン(QuickClone)TMcDNA(クローンテック(Clontech)社製)試 料のうちの10ngの試料についてPCR反応を行った。PCR精製物のうち1 0μlを、エチジウムブロミド1μg/mlを含有する3%TBEアガロースゲ ル上で泳動し、約400bpのサイズのバンドをはっきりと可視化した。小腸試 料からのPCR生成物をサブクローン化し、上記のごとく配列決定を行い、ヒト ・ゲノムDNA(生成物C)から単離された配列と同じ配列であることがわかっ た。 (c)cDNAライブラリーのスクリーニング ヒト・小腸由来の市販されているλGT10cDNAライブラリー(クローン テック社製)を、下記のごとく、プローブとしてベクターDを用いてスクリーニ ングした。ライブラリーをプレートに撒き、サムブルック・ジェイら,モレキュ ラー・クロ−ニング:ア・ラボラトリー・マニュアルにより記載のごとくプラー クを釣り上げた。6xSSC、10xデンハーツ(Denhardt's)、0.25%S DS、100μg/mlサケ・精子DNA中、65℃で一夜、フィルターをハイ ブリダイズさせ、0.5xSSC、0.1%SDSの緊縮条件下、65℃で30 分間、2回洗浄した。ついで、陽性シグナルに対応するオートラジオグラフィー (増強スクリーンを用いて−70℃で16時間行った)の部位を拾いあげ、数ラ ウンドのプラーク精製に付した。このスクリーニングによりクローン8.2をを 単離した。 (d)クローン8.2の分析 上記λファージ単離体は、1430bpの挿入物(配列番号1)を有すること がわかった。該クローンの配列分析により、ラットおよびマウスの5−HT2bレ セプター配列と強い相同性を有するGタンパク結合レセプターファミリーに属す る新規ヒト遺伝子であることがわかった。該クローンの配列分析により、399 個のアミノ酸からなるタンパクフラグメントを表す1197bpのオープンリー ディングフレームであることがわかり、該配列はストップコドンを含んでいなか った。ラットおよびマウスの5−HT2b遺伝子は、それぞれ479個および50 4個のアミノ酸を含有している。推定タンパクのヒドロパシー分析(ゴルドマン (Goldman)は、エンゲルマン(Engelman)およびシュタイツ(Steitz))は、 7個の疎水性ドメイン(このレセプターファミリーのすべての構成員が有してい る鍵となる特徴)を示す。N結合型グリコシレーションに関する5個の可能性の ある部位が存在し、ホスホリレーションに関する一致したシグナルが、ラット、 マウスと推定上の1C3ループ領域におけるこのヒトの配列との間で保存されて いる。8.2の推定アミノ酸配列(配列番号2)を他のGタンパク結合レセプタ ーと比較することにより、それが5−HT2レセプターファミリーと最も強力な 相同性を有しており、8.2をこのファミリーの新規構成員であるというのが適 当であることが示される。このグループ内において、8.2は最も密接にラット およびマウスの5−HT2b遺伝子と関連している(それぞれ81.2%および8 2.2%)。 クローン8.2を、その全体を放射標識プローブとして用いて、レセプター、 例えば、ヒト・胃または脳のcDNAライブラリーのごとき他の組織由来のライ ブラリーをスクリーニングすることができる。 別のアプローチは、クローン化したDNAを、制限酵素EcoNI(暗号領域 中ヌクレオチド571において開裂)およびStyI(暗号領域中ヌクレオチド 975において開裂)で消化することにより、レセプターの3’末端において指 向された短いプローブを得ることであろう。かかるフラグメントとしては、EC 2ループ、TM5およびIC3ループが挙げられるであろう。これを放射標識し 、ヒト・ゲノムライブラリーのスクリーニングに使用することができる。 レセプター暗号領域の残りの部分を含んでいるいずれのクローンも8.2にス プライシングされて完全タンパク暗号配列を形成しうる。 完全なcDNAは、実施例2記載の組織培養系において発現されて、リガンド 結合アッセイに使用する膜または第2のメッセンジャーアッセイに使用する全細 胞系を提供しうる。 (e)3’プローブの調製 (d)のλファージ単離体由来の1430bpのEcoRI挿入物をEcoR Iで切断したpUC19中にサブクローン化してベクターGを形成することがで きる。クローン8.2の3’末端由来の短いプローブであるフラグメントHを、 EcoNI(ORF中のヌクレオチド575において開裂)およびStyI(O RF中のヌクレオチド975において開裂)でのベクターGの消化により得た。 (f)ヒト・ゲノムDNAライブラリーのスクリーニング アマーシャムのメガプライムシステム(Megaprime system)を用い、製造者の 指示にしたがってフラグメントHを標識し、市販されているヒト・白血球DNA 由来のEMBL3ゲノムライブラリー(クローンテック(Clonetech)社製)を スクリーニングするのに用いた。ライブラリーをプレートに撒き、サムブルック ・ジェイら,モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアルによ り記載のごとくプラークを釣り上げた。フィルターをハイブリダイズさせ、cD NAライブラリーのスクリーニングについて記載したのと同じ条件で洗浄した( 実施例1c)。オートラジオグラフィー(増強スクリーンを用いて−70℃で1 6時間行った)後、複製されたシグナルに対応する領域を拾い上げ、数ラウンド のプラーク精製に付した。このスクリーニングによりクローン8Gを単離した。 (g)クローン8Gの分析 EMBL3ファージ単離体は、13kbより大きいサイズの挿入物を含んでい ることがわかった。該DNAをAccIで開裂し、サムブルック・ジェイら,モ レキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアルにより記載のごとく サザンブロットを行い、フラグメントHおよびベクターDで順次プローブした。 ベクターDのみにハイブリダイズする約1.4kbのサイズのバンドを同定した 。これを平滑末端にし、SmaIにより切断されたpUC19中にサブクローン 化してベクターJを形成した。分析により、このフラグメントが、クローン8. 2中のDNA配列(暗号領域中ヌクレオチド1136ないし1197)を含み、 さらにTAGストップコドンまでの249bpまで伸長していることがわかった 。クローン8.2と8Gをオーバーラップさせることにより誘導されたORFは 長さ1443bpであり(配列番号3)、481個のアミノ酸からなるタンパク (配列番号4)をコードしている。推定タンパクのヒドロパシー分析(ゴルドマ ン(Goldman)は、エンゲルマン(Engelman)およびシュタイツ(Steitz))は 、7個の疎水性ドメイン(このレセプターファミリーのすべての構成員が有して いる鍵となる特徴)を示す。推定アミノ酸配列を他のGタンパク結合レセプター と比較することにより、それが5−HT2レセプターファミリーと最も強力な相 同性を有しており、8.2をそのファミリーの新規構成員であるというのが適当 であることが示される。このグループ内において、それは最も密接にラットおよ びマウスの5−HT2b遺伝子と関連している(各々、80.4%および81.3 %)。N結合型グリコシレーションに関する5個の可能性のある部位が存在し、 ホスホリレーションに関する一致したシグナルが、ラット、マウスの5−HT2b 遺伝子と推定上の1C3ループ領域におけるこのヒト配列との間で保存されてい る。 (h)完全タンパク暗号領域の構築 クローン8.2および8G由来の制限フラグメントをライゲーションすること により、完全タンパク暗号領域を構築した。約1.4kbの制限フラグメントを 、標準的条件下におけるEcoRIおよびBspMIでの消化により、ベクター G から単離した。約900bpの制限フラグメントを、BglIIおよびKpnIで の消化により、ベクターJから単離した。これらを、リンカーKを介してEco RI/KpnI消化されたpUC19中に一緒にライゲーションしてベクターL を形成した。 リンカーKを形成するオリゴヌクレオチド 5′ACCGGGCCACAAAGTCAGTAAAAACTCTCAGAAAACGCTCCAGTAA 5′GATCTTACTGGAGCGTTTTCTGAGAGTTTTTACTGACTTTGTGGCC 酵素XbaIおよびKpnIでの開裂による挿入DNAの単離、ついで、Xb aI/KpnIで切断されたpUC19中への再ライゲーションによりpUC1 9中の混成クローンの方向を変更してベクターMを形成した。 (i)3’非翻訳配列の除去 3’非翻訳配列はタンパク生成に必要でなく、適当な真核細胞発現ベクターへ のサブクローニングを妨害しうる。TAGストップコドンを越えて57bpの地 点まで伸長したフラグメントを、ヒト・ゲノムDNAに対するPCRを用いて調 製した。オリゴヌクレオチドNおよびPをPCRに用いた。 オリゴヌクレオチドN: 5′TATAACTTTAGTTTTATGTGATTCC オリゴヌクレオチドP: 5′CTCATCATTATGTTTGATGACAACTGCC 5HT2bプローブの調製について記載したのと同じ条件下で、ヒト・ゲノム DNA1μgに対してPCR反応を行った。PCR生成物のうち10μlを、3 %ゲル上で泳動し、約420bpのバンド(Q)を可視化した。該バンドを単離 し、実施例1(a)記載のごとく、SmaIにより切断されたpUC18中にサ ブクローン化した。得られたベクター(R)を細菌宿主JM101に形質転換し た。該挿入物を、pUC18ポリリンカー中のBamHI部位に隣接する遺伝子 の3’末端とともに方向づけた。挿入配列は、同じ領域のゲノムクローン8Gに おいて見られる配列と同じであることが確認された。 (j)完全暗号領域の真核発現ベクターへの転移 ベクターM由来の1500bpのHindIII/EcoRIフラグメント(5 ’非翻訳配列およびタンパク暗号領域の大部分を含む)を、ベクターR由来の2 00bpのEcoRI/BamHIフラグメント(タンパク暗号領域の残りを含 む)と一緒に、HindIII/BamHIで切断されている真核発現ベクターC DN(図2)中にライゲーションしてベクターSを形成した。該ベクターは、ト ランスフェクションされた細胞にて高レベル発現を行うためにCMVプロモータ ーを用いている。さらに、該ベクターは、G418中で増殖する能力に基いてト ランスフェクション体を選択するためのネオマイシン耐性遺伝子およびDHFR- 細胞におけるトランスフェクションされた遺伝子の増幅を可能にするジヒドロ 葉酸レダクターゼ遺伝子をコードしている。 実施例2−異種発現 (a)部分レセプター配列の発現 部分レセプター配列は7個の推定上のトランスメンブレンドメインを含んでい るので、該配列を組織培養系で発現してリガンド結合アッセイに用いる膜を得る ことが可能であることが証明されうる。 クローン8.2をSmaI部位に有するpUC19のごときホールディングベ クターをEcoRIおよびBspMIで消化することにより、これを行うことが できる。得られる約1430bpのフラグメントを、2個のストップコドンを有 するリンカーH: とともに、EcoRIおよびHindIIIで消化されているベクターCNOD( 図1)中にライゲーションしてベクターJを形成することができる。ベクターC NODは、トランスフェクションされた細胞における高レベル発現を行うために CMVプロモーターを用いている。さらに、該ベクターは、G418中で増殖す る能力に基いてトランスフェクション体を選択するためのネオマイシン耐性遺伝 子およびDHFR-細胞におけるトランスフェクションされた遺伝子の増幅を可 能にするジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子をコードしている。かかるベクターは 、ヒト・無血清培地中での増殖に用いられる非付着性DHFR-細胞系であるC HO ACC98およびヒト胚腎293細胞(ATCC CRL 1573)の ごとき宿主細胞系におけるタンパク生産に指向されるべきである。トランスフェ クションされた細胞系を、G418耐性により選択することができる。成功した 細胞系は、少なくとも、細胞あたり5x104〜105個のレセプター部位を発現 し、5−HT、ラウオルシン(rauwolscine)およびケタンセリン(ketanserin )のごとき既知リガンドの結合を示す。 (b)レセプター配列全長の発現 レセプターを、ヒト胚腎293細胞(ATCC CRL 1573)中で発現 させてリガンド結合アッセイに使用する膜および結合アッセイ系で使用する全細 胞を得た。 トランスフェクション24時間前に30%0集密となるよう細胞を12ウェル プレートに撒いた。2.5μg/ウェルのベクターSを用いてりん酸カルシウム 沈殿を形成させた。これを細胞に添加し、3%CO2を満たしたインキュベータ ー中、37℃で一晩インキュベーションした。ついで、単層上の培地をイーグル 最少必須培地およびL−グルタミンと交換した。さらに24時間インキュベーシ ョンした後、G418(ジェネティシン(Geneticin)社製)を培地中800m g/mlの濃度になるまで添加した。各ウェルに生成したコロニーを、最初の薬 理学的特徴づけのために大量培養した。 別法として、トランスフェクションされた哺乳動物細胞において高レベル発現 を行うためにCMVプロモーターを用いたpcDNA3(インビトロジェン(In vitrogen)社製)中にレセプターの暗号配列をサブクローン化することによって も発現を行うことができる。さらに、該ベクターは、G418中で増殖する能力 に基いて安定なトランスフェクション体を選択するためのネオマイシン耐性遺伝 子をコードしている。かかるベクターは、SKN−S−Hヒト・神経芽細胞腫細 胞(ATCC HTB II)のごとき他の適当な宿主細胞系におけるタンパク生 成に指向されるべきである。成功した細胞系は、細胞あたり5x104〜105個 のレセプター部位を発現し、5−HT、ラウオルシンおよびケタンセリンのごと き既知リガンドの結合を示す。 実施例3−化合物のスクリーニング 5−HT2レセプターに対する新規で有効なアゴニスト/アンタゴニストを同 定するために、全細胞、細胞ホモジネート物、または実施例2からの組み換えレ セプターを発現する細胞系から単離された細胞膜について化合物のスクリーニン グを行う。ウェインスコット,ディー・ビー(Wainscott,D.B.)ら,モレキュラ ー・ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.)第43巻:419〜426頁およびロ リック,エス(Loric,S.)ら,FEBS第312巻:203〜207頁により記 載されたような結合アッセイを用いて、調製された膜への放射標識化合物(例え ば、3H−5−HTまたは125I−DOI)の結合に対する阻害能より、レセプタ ーに対する与えられた化合物の親和性を測定することができる。この方法を、新 規5−HT2レセプターにおいて測定可能な平衡離離定数を有する選択化合物を 同定するための第1スクリーニングとして用いることができる。 新規5−HT2レセプターを発現している細胞の周囲の細胞外液の酸性化を引 き起こす代謝活性の上昇を測定することによって、化合物の能力を評価すること ができる。サイトセンサー・マイクロフィジオメーター(cytosensor lnicro-ph ysiometer)により測定されるような、実施例2(b)の形質転換されたヒト胚 腎293細胞の5−HTの最大刺激濃度に対する酸性化応答は明確である(典型 的には、基本的な酸性化速度よりも10%またはそれ以上大きい)。親の細胞 系においては、かかる5−HTに対する応答は検出されない。リガンドの親和性 、能力および本来的な効率を、リガンドが酸性化応答を起こさせる能力、または 5−HTにより誘導された酸性化応答を小さくする能力により測定することがで きる。 新規5−HT2レセプターはGタンパク結合型なので、ラゼレノ(Lazereno) およびバードサル(Birdsall)(1993年)ブリティッシュ・ジャーナル・オ ブ・ファーマコロジー第109巻,1120〜1127頁により記載された方法 と同様に方法でグアニンヌクレオチド交換を測定することにより、または該レセ プターはこの第2の伝達系に適当な効率で結合すると信じられているため、ホス ホリパーゼCを刺激してポリホスホイノシチドを生成する能力もしくはかかる刺 激を小さくする能力を測定することにより、化合物の活性を測定することもでき る。他の系において、該レセプターは、ある程度の効率で他の第2の伝達系、例 えば、アデニリルシクラーゼに結合することが見いだされうる。 候補となる化合物は、グッドマン(Goodman)およびジルマン(Gilman)のザ ・ファーマコロジカル・ベイシス・オブ・セラピューティクス・セブンス・エデ ィション(The Pharmacological Basis of Therapeutics'7th ED)629〜63 1頁およびEP0189002に記載の疾患、例えば、不安症、鬱、脳関門また は網膜関門機能に関連する病理、偏頭痛、食欲不振、強迫観念疾患、アルツハイ マー症、睡眠障害、大食、恐怖発作、癲痴、薬剤乱用耽溺、精神分裂症をはじめ とするCNS、心臓血管系および胃腸の障害の治療または予防に有用である可能 性があり、これらの治療指標について適当な動物モデルにおいて試験される。 図中、 図1はベクターCNODの図である。 図2はベクターCDNの図である。 配列表 配列番号1 部分ヌクレオチド配列 配列番号2 部分ヌクレオチド配列 配列番号3 全ヌクレオチド配列 配列番号4 全ペプチド配列 配列番号5(オリゴヌクレオチドA) 配列番号6(オリゴヌクレオチドB) 配列番号7(オリゴヌクレオチドE) 配列番号8(オリゴヌクレオチドF) 配列番号9(リンカーK) 配列番号10(リンカーK) 配列番号11(オリゴヌクレオチドN) 配列番号12(オリゴヌクレオチドP) 配列番号13(リンカーH) 配列番号14(リンカーH)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 39/395 N 9284−4C C07K 14/72 8318−4H C12N 5/10 C12P 21/02 C 9282−4B 21/08 9358−4B G01N 33/53 D 8310−2J 33/577 B 8310−2J //(C12P 21/02 C C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 フラニガン,トーマス・パトリック イギリス国オックスフォード・オーエック ス2・6エイチイー、ウッドストック・ロ ード、ラドクリフ・インファーマリー、エ ス・ケイ・ビー・センター、オックスフォ ード・ユニバーシティ(番地の表示なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)配列番号1または配列番号3に対応する塩基からなる核酸分子、および (b)同じタンパクをコードするが、遺伝暗号のデジェネラシーによりコドン配 列における(a)の核酸分子と異なる核酸分子 からなる群より選択される単離核酸分子。 2.DNAである請求項1記載の核酸分子。 3.RNAである請求項1記載の核酸分子。 4.請求項1に記載の核酸分子からなるベクター。 5.請求項4に記載のベクターからなる組換え宿主細胞。 6.請求項3に記載の核酸分子に結合する能力のある配列を有するアンチセン スオリゴヌクレオチド。 7.請求項1に記載の核酸分子によりコードされる新規ヒト5−HT2レセプ ターである単離タンパク。 8.配列番号2および4に列挙されたアミノ酸配列に関して定義される新規ヒ ト5−HT2レセプターであり、新規5−HT2レセプターのレセプター結合活性 を保持する以外、実質的に同種アミノ酸配列を有する変異体を包含する単離タン パク。 9.配列番号2に対応する残基からなるか、または配列番号4に対応する残基 からなる請求項8記載の新規5−HT2レセプター。 10.該レセプターをコードするDNAを発現させ、その発現産物を回収するこ とからなる、請求項7〜9のいずれか1つに記載のレセプターの製法。 11.請求項7〜9のいずれか1つに記載のレセプターに依存する抗体。 12.モノクローナル抗体である請求項11記載の抗体。 13.請求項7〜9のいずれか1つに記載のレセプターと相互作用し、結合する 薬剤を同定するための薬剤のスクリーン法であって、薬剤/レセプター結合複合 体を形成させるに十分な条件下、候補となる多数の薬剤を該レセプターと接触さ せ、該複合体を形成させ、強化し、または妨害能を有する薬剤を同定することか らなる薬剤のスクリーン法。 14.請求項13に記載の方法により同定されるアンタゴニストまたはアゴニスト 。 15.請求項14に記載のアンタゴニストまたはアゴニストと、医薬上許容される 担体とからなる医薬組成物。 16.請求項7〜9のいずれか1つに記載のレセプターに結合する化合物を同定 するための化合物のスクリーン法であって、細胞表面にて、化合物が該レセプタ ーに結合することに応答して検出可能なシグナルを発しうる第2の成分と結合す る、該レセプターを発現する組換え宿主細胞を提供し、化合物がレセプターに結 合するに十分な条件下、候補となる多数の化合物を該宿主細胞と接触させ、該第 2の成分により発せられるシグナルを検出することによってレセプター結合能を 有する化合物を同定することからなる化合物のスクリーン法。 17.細胞表面にある請求項7〜9のいずれか1つに記載の5−HT2レセプタ ーの診断法であって、レセプター保有細胞を請求項11に記載の抗体と接触させ、 抗体・レセプター複合体を測定することからなる5−HT2レセプターの診断法 。 18.いずれかの細胞にて請求項2に記載のDNAの発現能を有するヒト以外の トランスジェニック哺乳動物。 19.過剰の5−HT2レセプター活性化に付随する疾患の治療法であって、天 然に存在するリガンドが該レセプターに結合することを遮断するのに効果的であ る請求項11に記載の抗体を含有する医薬組成物を一定量、対象に投与し、該疾患 を緩和することからなる疾患の治療法。 20.過剰の5−HT2レセプター活性化に付随する疾患の治療法であって、天 然に存在するリガンドが請求項7〜9のいずれか1つに記載のレセプターに結合 することを遮断するのに効果的であるアンタゴニスト含有の請求項15に記載の医 薬組成物を一定量、対象に投与し、該疾患を緩和することからなる疾患の治療法 。 21.5−HT2レセプター活性化が不十分であることに付随する疾患の治療法 であって、請求項7〜9のいずれか1つに記載のレセプターに結合するアゴニス トを含有する請求項15に記載の医薬組成物を一定量、対象に投与し、該疾患を緩 和することからなる治療法。
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