JPH08501830A - 構成部分の表面を処理するための工具 - Google Patents

構成部分の表面を処理するための工具

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JPH08501830A
JPH08501830A JP6508565A JP50856594A JPH08501830A JP H08501830 A JPH08501830 A JP H08501830A JP 6508565 A JP6508565 A JP 6508565A JP 50856594 A JP50856594 A JP 50856594A JP H08501830 A JPH08501830 A JP H08501830A
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Abstract

(57)【要約】 構成部分の表面を処理するための工具であって、複数の種々異なる範囲を有しているので、1つの工具を用いて、同時に構成部分の表面の硬化、平滑化および特に寸法正確な加工が可能となる。工具を孔に単純に押し通すことによって、たとえば孔の表面を処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 構成部分の表面を処理するための工具 背景技術 本発明は、構成部分の表面を処理するための工具に関する。これまで、表面の 処理はホーニング工具またはラッピング工具を用いたホーニング加工またはラッ ピング加工によって実施されている。大量生産のためには、半自動的または全自 動的に作動するホーニングマシンが使用される。この場合に、表面は多段のプロ セスで加工される。しかし、表面の超精密加工に課せられる要求を満たすことは できない。多数の亀裂や溝筋が残ってしまうので、処理された表面は比較的故障 しやすい。 発明の利点 請求項1の特徴部に記載の本発明による工具は、従来のものに比べて次のよう な利点を持っている。すなわち、加工された表面は切削加工されるのではなく、 材料を圧縮しかつ材料表面を閉じるように加工される。これにより、表面の硬化 ・平滑化・圧縮プロセスが実施される。加工された構成部分の得られた寸法精度 は、従来の方法で得られた寸法精度をはるかに凌駕している。表面はほとんど溝 筋を有しないので、処理表面は腐食しにくい。これによって、加工された構成部 分は 比較的高い寿命を有している。 請求項2以下に記載の手段により、請求項1に記載の工具の有利な改良が記載 されている。 図面 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。第1図は、本発明によ る工具の縦断面図であり、この場合、個々の範囲は、図面を明瞭にする目的で縮 尺通りには図示されていない。第2図および第3図には、第1図に示した実施例 の変化実施例が示されており、第4図には、工具の基本材料における硬質層の層 状の形成が示されている。 実施例の説明 第1図には、符号10で工具が示されている。この工具は表面を同時に平滑化 しかつ硬化させるために適している。第1図に矢印11で示した作業方向で見て 、工具10は始端部にセンタリング範囲12を有している。このセンタリング範 囲12は円錐状に先細りになった導入範囲13を有している。この導入範囲13 は、たとえば約7゜の傾斜を有している。導入範囲13は工具を損傷なく、たと えば孔に導入するために役立つ。以下においては、常に孔に関して説明を行なう 。導入範囲13からセンタリング範囲12への移行部は極めて精密な曲率半径を 有している。このことは、加工したい表面の損傷を阻止するために必要となる。 センタリング範囲12自体は円筒状に形成されている。しか し重要なことは、工具10の軸線と孔の軸線とが整合して、工具10が孔内でひ っかからないことである。 センタリング範囲12に続いて、走入範囲15が設けられている。この走入範 囲15も傾斜を有している。この傾斜の勾配は0.7〜2.3°である。この勾 配は工具の材料にも、加工したい構成部分、つまりたとえば孔を形成された弁の 材料にも関連している。この勾配の値は現在ではまだ経験により求められなけれ ばならない。前記走入範囲15は、続いて設けられた作業範囲17によって穿孔 開始時に、規定されていない掻取りが行なわれることを阻止するために役立つ。 走入範囲15からは、接線方向範囲18が作業範囲17に通じている。この接線 方向範囲18の経過はほぼ大きな曲率半径に相当しているので、この経過は接線 に相当する。この接線方向範囲18は、走入範囲15から作業範囲17への角張 った移行を回避するために役立つ。接線方向範囲18が所定の曲率半径を持った 曲面状に形成されていることに基づき、加工したい構成部分の材料の圧縮が既に 生ぜしめられる。上で説明したように望ましくない角張った移行部とは異なり、 接線方向範囲18の曲率半径に基づき、工具10の運動方向11における、マイ クロ域での材料移動は行なわれず、材料はほぼ半径方向外側に、つまり運動方向 11に対して直角または90゜に移動させられる。接線方向範囲18の曲率半径 は構成部分の材料にも、また 工具10の長さ対直径の割合にも関連している。 続いて設けられた固有の作業範囲17は円筒状の範囲から成っている。この場 合、この作業範囲の直径は、加工したい孔の所望の直径よりも最大約0.2%だ け大きく形成されている。この増径分は、構成部分の材料と孔の長さとに関連し ている。工具10に設けられた前記作業範囲17の幅は、加工したい孔の直径の 約0.4%に相当している。作業範囲17に続いて、回復補正範囲20が設けら れている。この回復補正範囲20は曲線状に形成されている。この回復補正範囲 20は構成部分の、前記作業範囲17によって加工された材料のための回復補正 のために役立つ。回復補正段階は構成部分の孔の表面のマイクロ域で行なわれる 。構成部分の材料は回復補正範囲20で再び僅かに分布することができる。 回復補正範囲20の後方には、異物のための捕集凹部22が設けられている。 この異物は、先行して行なわれた機械的前処理によって孔内に存在している。こ の異物は、たとえば研削粒子であるか、またはその他の汚染物または消費された 液体の成分である。この液体は、さらに下で詳しく説明するように、工具10を 用いて孔の表面を平滑化するために使用される。捕集凹部22は所定の曲率半径 を持った曲面状に形成されており、この場合、この曲率半径は工具の直径と長さ とに関連している。数学的に見て合成された曲線の場 合のような、回復補正範囲20から捕集凹部22への連続的な移行部は、孔から 工具を損傷なく戻し運動させるために重要となる。続いて設けられた範囲24は 形状、作用および役目の点で回復補正範囲20に相当している。捕集凹部22の 最低点を通るように仮想鏡像軸線が描かれると、捕集凹部22から範囲24への 移行部および範囲24自体は回復補正範囲20および回復補正範囲20から捕集 凹部22への移行部の鏡像対称的な反復を成している。このことは、作業範囲1 7が回復補正範囲20に移行するのと同様に、範囲24が連続的に第2の作業範 囲26に移行することをも意味する。この作業範囲26は作業範囲17の長さの 約60%の長さしか有していない。しかし作業範囲26の直径は作業範囲17の 直径に正確に一致している。作業範囲26および作業範囲17の長さを除いて、 捕集凹部22から範囲24への移行部と、範囲24自体と、作業範囲26との区 域は、作業範囲17と、回復補正範囲20と、捕集凹部22との区域の鏡像対称 的な反復を成している。作業範囲26および作業範囲17と作業範囲26との間 に位置する範囲は、加工したい部分の長さに到達するまでの回数だけ等しく反復 される。反復された作業範囲26は全て第1の作業範囲17の長さの60%の長 さしか有していない。最後の作業範囲26には、走出範囲30が続いている。こ の走出範囲30の勾配は導入範囲15よりも少しだけ大 きな勾配角度を有している。この勾配角度は3〜7゜である。この走出範囲30 はやはり構成部分の加工された材料のための膨張範囲として働く。 走出範囲30から走出円筒体32への移行部は所定の曲率半径を持った曲面状 に形成されており、これにより工具に対する破断危険が回避される。走出円筒体 32の長さはセンタリング範囲12の長さの約60%に相当している。走出円筒 体32の直径は作業範囲17または26の直径よりも約0.5〜1%だけ小さく 形成されている。このことは、走出円筒体32の直径がセンタリング範囲12の 直径よりも小さく形成されていることをも意味する。しかし個別事例では、この 直径は同じ大きさに形成されていてもよい。 工具10の終端部は笊底状の球面34によって形成されている。この笊底状の 球面34は矢印11の作業方向における工具10のための送り運動の力導入およ び力伝達のために役立つ。笊底状の球面34は、たとえば自動的なプレスを用い た点状の力導入が可能となるように形成されていなければならない。この曲率半 径は経験により求められ、また工具10の長さと直径とに関連している。数学的 に見て、笊底状の球面34は工具10の直径が比較的小さな場合には、3つの曲 率中心を有する球面の形を有している。このことは、笊底状の球面34の側面が 、所定の曲率半径を持った曲面状の構成の場合よりも急勾配に延びていることを 意味する。このことは特に比較的大きな長さと、比較的小さな直径とを有する工 具において必要となる。さらに、笊底状の球面34は、この笊底状の球面34の 先端を通って延びる仮想鏡像軸線に対して鏡像対称的に形成されていると望まし い。 工具の、上で説明した各範囲は、工具の使用とは無関係に常に存在する主要区 分である。工具が、一貫して延びる貫通孔を処理するために使用されると、セン タリング範囲12は上で説明したように、直接に工具に形成されている。択一的 には、加工したい構成部分にセンタリング範囲を設けることもできる。センタリ ング範囲12に続いて、さらに工具の作業部分が設けられている。この作業部分 は作業範囲17から作業範囲26にまで延びており、この場合、この作業部分は 数回反復される。既に上で説明したように、第1の反復後に作業範囲26は常に 等しい長さを有しているが、しかしそれぞれ、挿入範囲15に続いて設けられた 第1の作業範囲17の長さの60%の長さしか有していない。前記作業部分は複 数の段から成っており、この場合、個々の段の作業範囲17および作業範囲26 はその都度、より大きな直径を有している。この場合に、直径は段毎に線状に増 大するのではなく、作業範囲17,26;17a,26aの直径の増大は工具の 全長にわたって曲線状に行なわれ、たとえば対数曲線またはポテンシャルに延び る曲線の形を有している。工具 のための正確な経過は経験により求められている。 最後の段、つまり作業範囲26は、所要の全増径分(増径分もやはり段毎に増 大する)を有する加工された孔の直径に適合されている。この作業範囲26に続 いて、走出範囲30と、走出円筒体32と、笊底状の球面34とが設けられてい る。 工具の変化実施例では、この工具を盲孔の処理のためにも使用することができ る。この場合には、工具を再び盲孔から引き抜くことが必要となる。このことは 、適当な工具を作用させるために適した範囲を必要とする。このためには、走出 円筒体32と笊底状の球面34との間に連行範囲36が配置されている。この連 行範囲36は、たとえば2面体または4面体として形成されている。工具10を 確実に引き抜くためには、規定の粗さを有する連行範囲36の表面を形成するこ とができる。 さらに別の変化実施例では、工具を用いて孔に座部や肩部を形成することがで きる。このためには工具が作業範囲26の後方に座部38を有している。この座 部38は孔内の所望の座部の寸法に相当している。座部38の傾斜は構成部分の 材料に関連して、形成したい座部の傾斜よりも約0.5%だけ大きく形成されて いる(このことは材料および構成部分の戻しばね作用に基づき必要となる)。こ の座部38には、走出円筒体32が続いている。 当然ながら、噴射弁の座部を形成する目的で、座部を導入範囲13とセンタリ ング範囲12との前方に形成することも考えられる。座部40が前方にずらされ ると、両範囲13,12の長さは極めて小さくなるか、または第3図に示したよ うに不要となる。この場合には、作業範囲17と、上で説明した後続の範囲とが 続いている。さらに、座部を形成するために適当な座部を有する、段付けされた 作業範囲を使用することもできる。上で説明した作業範囲および場合によっては 座部は、工具において任意に互いに組み合わせることができる。 上記工具を用いて表面を硬化させかつ平滑化するためには、工具10が規定の 材料から製造されていて、しかも特別な方法によって付与された縁部層を有して いなければならない。工具10の基体50は均質な微粒子状の組織を有する金属 から成っていなければならない。約2〜12mmの直径を有する細い工具を製造 したい場合には、高圧焼結半製品、つまり高圧焼結法で製造された支持体が使用 される。比較的太い工具のためには、高出力高速切断鋼(HSS)を使用するこ とができる。しかしいずれの場合にも、あとからの作業範囲17,26のために 望ましい直径よりも約40%だけ大きな直径を有する工具が製造される。所望の 直径を越えて突出した、この範囲には、汚染物や脱炭が存在している。この汚染 物や脱炭は細い工具に対し ても、太い工具に対しても、半製品の製造時に生じる。このような直径の40% のオーバハングは機械的に、つまりたとえばフライス加工により除去される。し かし、この時に生じた表面はできるだけ平滑であることが望ましい。フライス加 工による除去の後に、中央部には比較的均質な支持材料もしくは基体50が得ら れる。さらに、この機械的な加工に基づき、工具の残りの材料が圧縮される。こ のことは、粒子が一層良好に互いに溶着して、一層密な組織が形成されることを 意味する。こうして製造された、工具のための半製品は、非金属性の硬質層51 の形成もしくは被着のための出発材料として役立つ。この硬質層は工具10の前 記ジオメトリ形状と共に、処理される表面の硬度および平滑度の品質のために重 要となる。 加工段階の終了時では、外壁に、つまり工具の作業面を形成する壁に、非金属 性の硬質層が形成される。しかし、この非金属性の硬質層51は、上で説明した ような金属性の支持材料50に被着されなければならない。工具10の対応する 構造は第4図に示されている。この場合、符号50で支持材料が示されている。 この支持材料50は、上で説明した方法で均質な微粒状組織を備えている。この 場合に重要なのは、支持材料50の表面ができるだけ平滑に形成されていて、し かも全長にわたって寸法安定性を満たしていることである。支持材料50には、 約0.2〜0.3μmの厚 さの薄い活性化層52が被着されている。この活性化層52は、たとえば白金、 パラジウム、スズ、ニッケル、銀または金から成っている。当然ながら、これら の物質の互いの物質化合物も可能である。この活性化層52は支持材料50の外 面全体に網状に載設されている。このことは、この活性化層が閉じていない、つ まり支持材料50上に完全に閉じた表面を形成していないことを意味する。この 活性化層52は電解・化学的に被着される。このことは、電解法(物理的方法) に比べて電解質が付加的な浄化の役目をも引き受けることを意味する。 活性化層52は凝集性であり、軟質材料である。この活性化層52は支持材料 50の材料と凝集結合されていて、同じく後続の純金属層53とも凝集結合され ると望ましい。この場合に、活性化層52のイオンは支持材料50内に拡散する 。これによって、弾性的な中間層が得られる。この中間層は網状体のように、活 性化層52と支持材料50とを結合させる。引き続き、活性化層52には、たと えばチタン、クロム、ホウ素またはタングステンの純金属層53が被着される。 の純金属層53はイオン交換およびスパッタリング(PVD法、つまり物理蒸着 法)によって被着される。それと同時に、形成された層はアークで溶融結合され る。このことは、活性化層52に0.3〜0.5μmの最小層が存在するまで行 なわれる。したがって、こ の純金属層53は活性化層52を介して支持材料50と凝集結合されていて、ま た形成される非金属性の硬質層51(以下に説明する)とも部分凝集結合されて いる。 純金属層53がその最小層厚さに達していると、規定の方法で炭素イオンおよ び/または窒素イオンが添加されるので、移行層54を介して非金属性の硬質層 51が形成され得る。炭素イオンもしくは窒素イオンはいわゆるPVD法(物理 蒸着法)で真空内で、たとえば少なくとも10-3バールまたは高真空で導入され る。この場合に、供給された成分窒素および炭素の含量は半径方向外側で見て、 つまり非金属性の硬質層51に向かって徐々に増大して行く。移行層54は均質 な非金属性の硬質層51に移行している。この硬質層は約95〜98%の密度を 有している。この非金属性の硬質層51は金属炭素・炭素化合物もしくは金属炭 素化合物もしくは金属窒素化合物(窒化物合金)から成っている。たとえばチタ ンの場合には、硬質層51はTiNまたはTi(CN)から成っていてよい。 上記工具10を用いて表面を処理するためには、以下に説明するイオン・潤滑 液が使用されなければならない。この液体は、処理したい表面の潤滑と冷却と配 合の役目を有している。これまで、これら3つの過程のためには、それぞれ各役 目に合わせて調整された固有の液体が使用されてきたのに対して、これら3つの 役目はいまや唯1種の液体によって引き受けられる。この液体はその組成および 役目に基づき、イオン・潤滑液と呼ばれる。このイオン・潤滑液は、主として酸 貧有の有機油、たとえばナタネ油から成る担持液を有している。残りの成分は合 成鉱油、たとえば酸貧有の無塩素油である。上記両成分の組合わせに基づき、イ オン・潤滑液の粘度は希液性に、つまり9〜12Ctst(ヤンチストークス) の範囲に調節される。正確な組成は、加工したいワークの材料に関連している。 すなわち、有機油の代わりに、無機油を使用することもできる訳である。こうし て準備されたイオン・潤滑液には、少なくとも15容量%の微細煤と、少なくと も17容量%の微細黒鉛とが導入される。この混合物は引き続き濾過され(最大 0.3μmの粒度)、これにより、できるだけ希液性のイオン・潤滑液が得られ る。さらに、上記両成分微細煤および微細黒鉛の均一な微分配が保証されていな ければならない。 次に、イオン・潤滑液が、加工したいワーク、ひいてはその配合役目に合わせ て調整される。このことは、加工したいワークの材料に良好に配合可能な種々の 金属イオン、たとえばスズ(Sn)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(P l)、ニッケル(Ni)が添加されることを意味する。こうして製造された液体 は撹拌され、引き続き少量で工具10に塗布される。この場合、1滴のイオン・ 潤滑液で既に十分となり得 る。上でジオメトリに関しても組成に関しても説明した工具10およびイオン・ 潤滑液を用いて、次の方法によって表面を処理することができる。 工具10には、少量のイオン・潤滑液が供給される。引き続き、工具10は孔 内に導入範囲13とセンタリング範囲12とで導入される。工具10は孔内で極 めて良好にセンタリングされて、自動的なプレスによって孔に押し通される。こ の場合に、孔の表面構造において加熱を得るために、規定の最小速度が必要とな る。この加熱は硬質層51のため必要となる。硬質の材料は冷たい状態では押通 し時に破断してしまうおそれがある。それに対して加熱状態では、押通し時に材 料補償、つまり加工溝筋の補填が得られる。工具10の硬質層51が孔の凹凸状 の個所を越えて移動する場合にも、イオン・潤滑液に基づき、摩擦はほとんど生 じない。このときに自由となるイオンは構成部分の材料内に結合される。この場 合に、イオン・潤滑液によって凝集結合が得られ、これにより構成部分表面の成 分は「もはや脱落することができなくなる」。 座部を形成したい場合の変化実施例では、工具10の座部が孔の加工したい肩 部に接触するまで工具10が孔に導入される。次いで、この工具10は数回回転 させられ、引き続き再び孔から引き出される。 複数の段を有する上記工具は特に、孔が非円形性を有している場合や、または 構成部分の孔の表面が過度 に大きな粗さを有している場合に使用される。種々異なる段は加工したい孔の直 径に対する孔の長さに応じて設定されていなければならない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.構成部分、特に孔、軸等の表面を処理するための、特に平滑化し、かつ硬 化させるための工具において、導入範囲(13)と、傾斜を有する走入範囲(1 5)と、接線方向範囲(18)とが設けられており、該接線方向範囲(18)が 、ほぼ移行部なしに第1の円筒状の作業範囲(17)に通じており、該作業範囲 (17)の直径が、加工したい構成部分の直径よりも大きく形成されており、さ らに、曲線状の少なくとも1つの回復補正範囲(20)と、少なくとも1つの凹 部(22)と、少なくとも1つの第2の回復補正範囲(24)と、少なくとも1 つの第2の作業範囲(26)とが設けられており、該第2の作業範囲(26)の 直径が、前記第1の作業範囲(17)の直径の約60%であり、走出範囲(30 )が設けられており、該走出範囲(30)が、前記走入範囲(15)よりも大き な傾斜角度を有しており、さらに走出円筒体(32)と笊底状の球面(34)と が設けられていることを特徴とする、構成部分の表面を処理するための工具。 2.導入範囲(13)と走入範囲(15)との間に、円筒状のセンタリング範 囲(12)が設けられており、該センタリング範囲(12)の軸線が、処理した い構成部分の軸線と整合している、請求項1記載の工具。 3.前記センタリング範囲(12)が、構成部分の 長さの約30〜40%の長さを有している、請求項2記載の工具。 4.導入範囲(13)の代わりに高圧座部が設けられており、該高圧座部の傾 斜が、構成部分に設けられる所望の座部よりも大きいか、または小さく形成され ている、請求項1から3までのいずれか1項記載の工具。 5.第2の作業範囲(26)の後方に、走出範囲(30)の代わりに設けられ た高圧座部が続いていて、該高圧座部が走出円筒体(32)に移行している、請 求項1から3までのいずれか1項記載の工具。 6.笊底状の球面(34)が、3つの曲率中心を有する球面の形に形成されて いる、請求項1から5までのいずれか1項記載の工具。 7.請求項1から6までのいずれか1項記載の工具を用いて構成部分の表面を 処理するための方法において、工具の軸線と、加工したい構成部分の軸線とを互 いに同軸的に収容部内に位置固定し、加工したい構成部分の表面を加熱する目的 で、加工したい構成部分に対して相対的に工具を所定の最小速度で運動させて、 構成部分の加工したい表面を、供給された金属性の異種イオンと配合させること を特徴とする、構成部分の表面を処理するための方法。 8.構成部分に対して工具を相対運動させる前に、工具に、少なくとも走入範 囲(15)で、金属性の異 種イオンを含有する液状潤滑剤を被着させる、請求項7記載の方法。 9.構成部分に対して工具を相対運動させた後に、構成部分の座部縁部に到達 して、工具を不変の圧力および速度で軸線を中心にして少なくとも360゜だけ 回転させる、請求項7または8記載の方法。
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