JPH08500966A - 曇天冬季用太陽熱暖房建造物 - Google Patents

曇天冬季用太陽熱暖房建造物

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JPH08500966A JP6500738A JP50073894A JPH08500966A JP H08500966 A JPH08500966 A JP H08500966A JP 6500738 A JP6500738 A JP 6500738A JP 50073894 A JP50073894 A JP 50073894A JP H08500966 A JPH08500966 A JP H08500966A
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Abstract

(57)【要約】 外的反応性太陽エネルギ一空調システムにおける熱損失及び熱利得を効果的に制御する高効率光透過断熱材光シャッタ太陽エネルギーコレクタ(HETIOSSC)を有する建造物。HETIOSSCは、保護ガラス層、光透過断熱材、光シャッタ、任意の太陽輻射吸収体及び任意の蓄熱要素を備える。建造物及びその蓄熱が過度に温度上昇した場合、光シャッタ層が過熱を防ぐよう不透明になる。曇りがちで寒冷な冬季の間、HETIOSSCは、さらに暖房用の太陽光を集めるのに充分大きな太陽エネルギー透過及び断熱効果を発揮する。壁面よりはむしろ屋根にHETIOSSCを配置することにより、建造物の形状と向きを変更する必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】 曇天冬季用太陽熱暖房建造物関連出願の前後参照 本出願は、コピーが添付され、その全容が参照によりここに組み込まれている 1991年3月19日出願の米国出願07/670,783号の一部継続出願で ある。他の関連情報の参照 本出願はまたその主題に関して、フラウンホーファー・インスティチュート( Fraunhofer Institute)主催によりドイツ、フライブルグで開催された光透過断 熱技術会議(Transparent Insulation Technology Conference)において、19 92年5月26日にデイ・チャーロウディ(Day Chahroudi )により提出された 「気候パネル開発及び構造」("Weather Panel Development And Architecture" )という名称の書類と、デイ・チャーロウディ著1992年5月19日付「曇天 冬季用太陽熱暖房建造物の設計」("Solar Heated Building Designs For Cloud y Winters")という名称の公開書面とに関連している。上記書面及び書類はとも に、その全容が参照によりここに組み込まれているとともに、それらのコピーが 本出願に添付されている。発明の背景 1.発明分野 本発明は太陽熱暖房建造物の改良設計を対象としている。特に、本発明は、建 造物の設計及び建造の容易性の改良、コストダウン、及び特に、曇った冬季の気 候において既存の外的反応性太陽熱暖房設計を超える優れた性能を提供する、太 陽熱暖房建造物の改良設計に関する。 2.関連技術の説明 太陽エネルギーを収集し蓄積し放出するために使用される数多くの公知のシス テムがある。既存の太陽エネルギー収集器は、一般に、冬季において1カ月につ き1日ないし10日間の晴天日の間太陽熱を収集する。上記既存のソーラーシス テムは、晴天日にのみ収集された熱を蓄積し、曇天の気候の間にその熱を放出す る。世界の人口の大部分は冬季が曇りがちな地域に住んでいる。従来、ソーラー システム設計者は、冬季において1カ月につき1日ないし10日間の晴天日の間 太陽熱を収集し、その熱を蓄積し、その後曇天の気候の間に上記熱を放出すると いう設計戦略に対応してきた。このような設計はいくつかの不都合を招いている 。例えば、この種の設計は、長期にわたる曇天日の間に熱の蓄えが使い果たされ た場合に充分な大きさのバックアップ化石燃料ヒータを使用することを余儀なく させる。それはまた、高価でかつ蓄積した熱の一部を放出し得る大きな蓄熱ユニ ットを必要とするとともに、赤道、冬季の太陽の方向に向かい、更に高価な大面 積の太陽エネルギーコレクタを必要とする。この太陽エネルギーコレクタは、南 向き壁及び/または屋根の大部分を占めることになり、建造物の形状、方向及び 外観に厳しい制約を課する。この制約は、従来の太陽熱暖房建造物の設計を、美 観、建物形状、利用制限、立地制限、コスト、太陽エネルギー効率という対立す る種々の要件の間の高度に技術的な妥協物にしてしまう。上記太陽エネルギー効 率、コストダウン、建造の容易さ、美観、建物形状、立地という対立する要件の 調和が困難であり、時に不可能であるために、太陽熱空間暖房及び採光は、未だ にその約束された役割を果たしきれていない。 太陽光を収集し蓄積するための様々な類似の建造物設計が過去に使用されてき た。にもかかわらず、それら公知の設計のいずれもが、建物の美観、形状、向き 、或いは構造設計上の機能性を変えることなく、或いは、太陽エネルギー収集効 率を犠牲にすることなく、建造物に太陽エネルギーコレクタを組み込む効果的な 手段を提供していない。上記従来の太陽熱暖房システムは、大規模の蓄熱ユニッ トと、一般に建物の南壁に配置される大規模の赤道向太陽エネルギーコレクタと を必要としている。 上述の公知のシステムのいずれもが、曇天日に太陽光を効果的に収集し蓄積し 得るという大きな有利性を提供していない。同様に、上記技術のいずれもが、屋 根の設計が太陽エネルギーの条件よりはむしろ建築上の条件により指令された場 合には、建造物の屋根に太陽エネルギーコレクタを配置させていない一方で、代 わりに、太陽エネルギーコレクタを建物の南壁或いは屋根に配置する場合には、 伝統的な建物設計及び建物配置の実質的な変更を必要とする。発明の要約 本発明の目的の一つは、太陽エネルギー効率を最大に活用するとともに、特別 な建造物設計プランや美観上の妥協をなくすことである。 本発明の更なる目的は、屋根部材や壁部材に対して付加物を必要とするのでは なく、屋根部材や壁部材の代わりに太陽エネルギーコレクタを用いることを可能 にして、屋根のコストが上記太陽エネルギーコレクタのコストから差し引かれる ようにすることである。 本発明の更に他の目的は、太陽エネルギーコレクタの配置や配向の問題を解決 することである。本発明の更に他の目的については、以下の記述により当該分野 の技術者にとって明きらかになるであろう。 本発明によれば、建造物の屋根に組み込まれた一連の多層太陽エネルギーコレ クタを有する建造物が提供される。各多層太陽エネルギーコレクタは、この多層 太陽エネルギーコレクタの最外面に位置する透明ガラス材の層と、光透過断熱材 の層と、光シャッタの層と、蓄熱要素とを備えている。上記光シャッタは、太陽 光を吸収することによって不透明になる場合には、上記透明ガラス材と光透過断 熱材との間にそれぞれに隣接して配置される。これにより、上記シャッタの光吸 収により生成された熱が必要でない場合には、この熱が遮断される。この実施例 では、上記蓄熱要素は、入射太陽光の移動方向に対して光透過断熱材層の後に配 置される。上記光シャッタは、反射により太陽光を拒絶する場合には、反射手段 として利用される。この場合、光シャッタは、光透過断熱材と蓄熱要素との間で これらと隣接し、蓄熱要素と熱伝達関係で配置されるか、或いは、上記ガラス材 と光透過断熱材との間に配置される。或いは、光シャッタが反射手段として使用 される場合には、蓄熱要素は太陽エネルギー吸収材料で置き換えられてもよい。 「熱伝達関係」とは、蓄熱要素がこの要素に熱を伝達するような関係にある要素 と充分な熱的接触状態で位置していることを意味する。熱は、対流、伝導、或い は建物内全体にわたって暖められた空気を移動させるファンなどの強制熱輸送な ど、いかなる適宜な手段によって蓄熱要素に伝達されてもよい。上記「要素」と は、板状の岩、家具、鉢植え植物など、熱を吸収し得る建物内の物、或いは、内 装煉瓦壁、集合石など、建造物の構造的な部材を意味する。 気候次第で、上記多層太陽エネルギーコレクタは建造物の屋根の大部分に組み 込まれる。上記光透過断熱材の熱伝導率は0.3BTU毎時平方フィート゜Fよ り小さい必要がある。また、70%より大きい太陽エネルギーのスペクトル吸収 率を有する太陽輻射吸収材料を備える別の層が、光シャッタ及び光透過断熱材に より許容される太陽光を吸収し得る場所に配置される必要がある。また、本発明 の条件を満たすためには、光シャッタは、その透明状態において不透明状態の少 なくとも3倍以上の太陽輻射を透過させなければならない。 ここで利用される太陽エネルギーコレクタは、好ましくは、高効率光透過断熱 材光シャッタ太陽エネルギーコレクタ(HETIOSSC)である。この種の太 陽エネルギーコレクタは、不透明状態になってパネルの過熱を防ぐ光シャッタを 備えている。曇天の冬季の日昼に、上記HETIOSSCは、それが配置された 建造物の屋上において建造物を暖房するのに充分な太陽熱エネルギーを収集する 程に、充分高い太陽エネルギー透過効率を有している。 以下により詳細に指摘されているように、建造物の屋根に太陽エネルギーコレ クタを配置することは、従来技術に優る大きな利点をもたらす。例えば、側壁よ りもむしろ屋根に太陽エネルギーコレクタを配置するならば、建造物の向きと形 状により建造物の太陽エネルギーに対する性能が左右されない。これにより、効 率的な太陽熱暖房建造物を設計するのに必要な技術を大幅に減らすことができる 。 上記HETIOSSCは、不適切に配置された場合、単に不透明な断熱パネル になるのみで、このような設計ミスは重大なことではない。本発明の他の有利点 は、本設計が既存の屋根構造に付加するよりはむしろ従来の屋根部材に代わるよ う働き、従来の屋根のコストが太陽エネルギーコレクタのコストから差し引かれ るようになることである。本発明の更に他の有利点は、断熱値及び本設計を完成 するコストが従来の屋根構造と(必ずしも同じである必要はないが、)同等であ るので、屋根の一部が多大な付加コストや夜間の熱損失なしに取り替え可能であ る。従って、大規模な夜間バックアップ用化石燃料(或いは他の非太陽熱暖房シ ステム)が不要になる。 本発明の更に他の有利点は、北緯地域の寒い冬の気温の間でさえ、曇った天候 の間に採取可能な比較的少なく散乱した太陽エネルギーを収集する効率を上昇さ せたことであり、また、そのような太陽エネルギーコレクタが曇った天候の間に 熱を収集するのに充分大きな太陽エネルギー透過率と断熱値とをともに有してい る点である。 本発明自体は、更なる目的及び付随する長所とともに、以下の詳細説明及び関 連する添付図面を参照することで理解されるであろう。図面の簡単な説明 図1はその屋根に太陽エネルギーコレクタを組み込んだ建造物を示す。 図2は上記屋根及び太陽エネルギーコレクタを有する建造物の断面図を示す。 図3Aないし図3Cは熱変色性シャッタを用いた太陽エネルギーコレクタをそ の屋外側(左)から屋内側(右)に見た断面図を示す。 図3Dはパネル構成の一例の3/4図を示す。 図4は太陽エネルギーコレクタにおける吸収型光シャッタ層に隣接する透明ガ ラス材層の相対位置を概略的に示す。 図5は一般的な周囲温度に対する光シャッタの反射率を示し、太陽輻射に対す る反射が温度変化とともに変動する様子を示す。 図6は太陽エネルギーコレクタにおける光透過断熱材層及び任意の太陽輻射吸 収材層に対する熱変色性反射型光シャッタ層の相対位置を概略的に示す。 図7は、1層または2層の低放射率層がガラスに覆われた真空空間の内側表面 に貼着された構成の光透過断熱材層の別の実施例を概略的に示す。 図8はハニカム材料を利用した光透過断熱材層の一実施例を示す。 図9は開口部が構造上のガラス及び屋根とほぼ垂直に構成されたハニカム光透 過断熱材を概略的に示す。 図10は開口部が建造物の床にほぼ垂直に配向されたハニカム材料の一例を概 略的に示す。 図11はエーロゲル光透過断熱材層の一例を概略的に示す。 図12Aは太陽エネルギーコレクタに対して必要な層及び任意の層全ての様々 に可能な配置を示す。 図12Bは図12Aにおいて描写された様々に可能な層の確認識別のための図 である。 図13は蓄熱要素の様々な変形例と配置及び水の蒸発器及び凝縮器の可能な配 置を概略的に示す。 図14はダクトを通じたファンによる空気循環により熱を輸送する一例を概略 的に示す。 図15は両空気循環路において空気を移動させるよう接続された個々のファン を有する空気間熱交換器を概略的に示す。 図16は水、パイプ及びポンプを用いた熱循環を概略的に示す。 図17は熱放射により屋根下の床に含まれた蓄熱要素から建造物内部の残りの 個所まで熱を輸送する方法を概略的に示す。 図18は太陽エネルギー蒸留器の配置及び作用を概略的に示す。 図19は空気間熱交換器の作用を示す。 図20は建造物の屋根の垂木及び蒸留水を集める凝縮経路に多層太陽エネルギ ーコレクタを取り付ける構造の詳細を示す。発明の詳細な説明 図面を見るに、図1はその屋根24に太陽エネルギーコレクタ22を組み込ん だ建造物20を示す。この建造物20の設計は、美観あるいは経済的影響との対 立を最少限に抑え、そして、特にこの実施例は、4階建て1500平方フィート の住宅になっている。屋根24の傾斜は30度であり、それは雪が屋根から滑落 する最小限の角度である。屋根24は、従来の屋根材料からなる外辺部を除いて 、太陽エネルギーコレクタ22から形成されている。その透明状態において、太 陽エネルギーコレクタ22は、散乱する太陽輻射(より正確には、半球状の太陽 エ ネルギースペクトル)を30%を超える割合で透過させる。本発明において使用 される太陽エネルギーコレクタ建造物構造(図13に示すように、吸収体及び蓄 熱要素が建造物の一部であり、コレクタが建造物の一部でなくてもよい)はいず れも以下の能力を有する。すなわち、太陽エネルギーの透過率が30%以上であ り、光シャッタの透過率の最大値と最小値の比が3:1以上であり、吸収体の太 陽エネルギー吸収率が70%以上であり、最も寒い月の平均日において一夜中の 熱消費の70%を超える蓄熱量を有していることである。適切な太陽エネルギー コレクタは、ここでは、高効率光透過断熱材光シャッタ太陽エネルギーコレクタ (HETIOSSC)と称される。そのようなHETIOSSCからなる太陽エ ネルギーコレクタの好ましい実施例は、ここに添付された「光許容熱絶縁構造」 という名称でデイ・チャーロウディ(Day Chahroudi )により1991年3月1 9日に出願された係属中の米国特許出願07/670,783号に詳細に記載さ れている。理解を容易にするため、本出願の「対流バッフル」という用語は前記 `783出願のCBTLTRという部材に相当するものである。簡単に言えば、 上記出願の光許容熱絶縁構造とは、その内部と外部との間で光及び太陽輻射を透 過させる改良された熱抵抗を有する光許容熱パネルと、このパネルの外側表面の 近傍に位置する(熱放射熱対流抑制材料からなる)1層以上の光透過断熱層と、 建造物の内部の近くに位置する光シャッタ層及び任意の太陽輻射吸収層とを備え ている。上記HETIOSSCは、暖房される建造物の屋根や壁に配置されるか これらを形成するよう設計されている。 上記対流バッフルは、気体で満ちたキャビティをいくつかの部屋に分けること によって、キャビティ内の気体による対流熱移動を抑制するよう設計された構造 である。また、対流バッフルは、透明な低放射率層とともに使用される場合、太 陽光及び熱放射透過材料の薄いシートやフィルムから形成されてもよい。上記バ ッフルの表面は、ポリオレフィン、好ましくは非常に高い結晶性のポリエチレン あるいは非常に低い結晶性を有するポリエチレンのポリオレフィンから構成され てもよい。 上記低放射率層とは、光を透過させるか或いは吸収する層である。この層は、 熱放射を反射するとともに放出しないことにより熱の伝達を防ぐ材料からなる1 層以上の被膜或いは層を含んでいる。上記低放射率層は透明であってもよいし、 光を吸収してもよい。上記低放射率層については更に後に説明する。 上記光シャッタは、光の透過を規制して太陽光の形での熱の流れを防ぐ層であ る。 シャッタは、局部温度(熱変色性)、入射光度(光変色性)、電流または電場 (電気変色性)、或いは局部温度と入射光度の両方(熱光変色性)により、可逆 的に作動されてもよい。 上記光シャッタは、所望の太陽熱の規制を可能にするとともに、それにより太 陽エネルギー存在領域の温度が他に向けられ転換されることを可能にする。 デイ・チャーロウディに対し1978年4月25日に特許付与された「光透過 断熱システム」という名称の米国特許4,085,999号、デイ・チャーロウ ディに対し1981年12月29日に特許付与された「太陽エネルギー制御シス テム」という名称の米国特許4,307,942号、「自動光弁の構造及び作成 」という名称の1986年12月21日出願の米国特許出願06/948,03 9号、及び「自動光弁」という名称の1989年11月28日出願の米国特許出 願07/441,907号は、同様に、それらの全容の参照によりここに組み込 まれており、上記`039出願及び`907出願のコピーが添付されている。米 国特許4,085,999号はいくつかの断熱システムを開示している。米国特 許4,307,942号は温度の関数としての可視光線透過率の制御を開示して いる。上記米国特許出願`039号及び`907号は本発明で利用される太陽エ ネルギーコレクタにおいて使用され得る光シャッタのいくつかの例を開示してい る。 本発明(図1)では、太陽エネルギーコレクタ22は曇りの日の最大限の太陽 熱収集のために、建造物の垂直壁ではなく、屋根24上に設置される。 図2に見るように、屋根24及び太陽エネルギーコレクタ22を備える建造物 20の一実施例の断面が示されている。図2に示すように、建造物は、例えば、 住居やオフィスを含む低価格の建物であってもよい。屋根24は雪が滑落し得る ように30度或いはそれ以上の傾斜度で構成されてもよい。200フィート(6 5メートル)の広い吹き抜け区間(図示せず)からなる断熱被覆体23が、スパ ン及び縁部に沿った雪の堆積を制限するよう使用されてもよい。65フィート( 20メートル)の高さの断熱被覆体23は、風を捕捉するとともに煙突効果によ って夏の冷房を容易にする。建造物20の上記断熱被覆体23の内部には、蓄熱 要素が含まれており、この蓄熱要素は、建造物20の不透明かつ光透過性の断熱 体及び建造物が建つ地面から内側に位置するか或いは断熱体の内部に含まれたも のから構成されている。これにより、例えば、建造物の外側表面仕上げ(図示せ ず)を形成する煉瓦壁や、天窓(図示せず)の外装透明ガラスは含まれなくなる であろう。上記断熱被覆体23を構成する時折半透明で時折透明な吹き抜けの内 側には、観覧席のように積み重ねられた数段の部屋25が存在する。これらの部 屋の天井は新鮮な食物、水及び空気を提供するよう使用される菜園26で覆われ てもよいし、上記部屋25の非断熱性の構造内に熱が蓄えられてもよい。上階の 住居用の庭園が下階の住居の屋根上に位置してもよい。この庭園は植物で覆われ た格子垣や低木により隣室の庭園から見えないように形成されてもよい。この建 造物設計が住居用に使用されない場合は、屋根の庭園は、上記被覆体が大木用の 空間を作るために部屋側から少し離れて動かされるようにして、公共の場として 使用されてもよい。1年中夏の公園、庭園、アスレチック広場及びスイミングプ ールが、住居の列の間及び上記被覆体区間が結合したり曲がっている場所におい て高木で覆われていてもよい。 図3Aないし図3Cには、低放射率コーティング、熱変色性シャッタ及び対流 バッフルとともに形成されたHETIOSSC太陽エネルギーコレクタ22の様 々な実施例の断面図が概略的に示されている。図3Aないし図3Cには、屋外側 (左)から屋内側(右)に向かって各層が描写されている。図3Aないし図3C は、透明ガラス材層26を示しており、この層はガラス、プラスチックシートや フィルム、半透明ガラス繊維補強プラスチックなどの太陽輻射を透過させる材料 である。上記透明ガラス材26に隣接して、光透過断熱材層30があり、この層 は太陽輻射を良好に透過させるが、0.3BTU毎時平方フィート゜Fより低い 熱伝導率を有して熱を良くは通さないようになっている。ここでの使用において 、「隣接」という言葉は別の層とほぼ平行であるが必ずしも接触していない状態 を意味する。光透過断熱材30は、低放射率コーティング及びバッフルを、ハニ カ ム、エーロゲル及び低放射率コーティングされた窓を含む真空空間にするように して、1層以上の低放射率層32と対流熱伝達を抑制する効果を発揮するととも にさらに太陽輻射に対して透過性を有する1層以上の層34とから構成されても よい。上記層34に好ましい材料は、対流バッフル34もしくはハニカム構造、 間が真空化された複数の窓、エーロゲル、及び非反射性プラスチックフィルムも しくはガラスの多層窓である。低放射率層32は、太陽輻射を透過させる一方で 熱放射を反射する材料、例えば、In23/Ag/In23、或いは真空コーテ ィングにより形成された他の絶縁体/金属/絶縁体積層体、或いは熱分解により 形成された酸化インジウム層または酸化すず層から構成される。上記層34の次 に、光シャッタの機能を発揮する層36がある。この層36は、好ましくは、電 圧、電流、熱或いは光によって作動される反射型または吸収型シャッタから形成 される。この層36の次には、コレクタの構造体表面(保護層)の機能を発揮す る層37(独立に図示はしていない)が位置し、光吸収性であっても光透過性で あってもよい。この層37は金属、プラスチック、ガラス、プラスチックフィル ム、繊維強化プラスチックなどの堅い材料から形成され得る。この層37の機能 はコレクタに機械的剛性と保護を付与することであり、更に、熱を蓄える機能を 有してもよい。 図3B及び図3Cはそれぞれ4つの層34(対流バッフル)を含む太陽エネル ギーコレクタの一実施例を示す。これらの実施例では、ソーラーパネルは上述の HETIOSSC太陽エネルギーコレクタである。 光透過断熱材30は1ないし2インチのプラスチック発泡樹脂と等しい断熱値 を有し、一般的な屋根及び壁構造の断熱値にほぼ匹敵する(必ずしも等しくはな い)。同時に、そのような高性能の光透過断熱材は入射太陽エネルギーの30% ないし70%を透過させる。 図7ないし図11は様々なタイプの光透過断熱構成部分を太陽エネルギーコレ クタ22に組み込んだ状態を例示している。図3A,図3B及び図3Cでは、低 放射率層32は、3ないし40ミクロンの波長範囲で室温熱放射の大部分を放射 しない(すなわち、25%以下を放射する)材料である。この低放射率層32は 透明であり、例えば、両側の2層の絶縁層により光を反射しない(太陽輻射をあ まり反射しない)薄い銀の層、或いは酸化インジウムまたは酸化すずの層からな っていてもよい。低放射率層32は太陽輻射に対して吸収性を有し、例えば、ア ルミニウム層の上に次酸化ニッケル層を置く構成であってもよい。低放射率層が 吸収性である場合、コレクタ22の内部でかつ対流バッフル34と建造物20の 内装との間に配置される。対流バッフルは好ましくは3ミクロンの波長と40ミ クロンの波長の間で熱放射の25%以下を吸収する材料の層である。対流バッフ ル34として使用される適切な材料は、一例として、0.001インチの厚さの ポリエチレンフィルムである。対流バッフル34は(対流バッフルのない太陽エ ネルギーコレクタに比べ)太陽エネルギーコレクタ22の熱抵抗を2倍にすると ともに、低価格である。上記ポリエチレン材料が対流バッフルとして使用される 場合、大部分のプラスチックと同様に、3ミクロンの波長と40ミクロンの波長 との間で長波長の赤外線放射に対して90%の透過性を有し、太陽光に対して極 めて高い透過性を有するとともに、太陽光の紫外線に30年間耐え得る。対流バ ッフル34が熱放射を吸収しすぎる場合、低放射率層32の有効性を損なうこと になるだろう。対流バッフル34の使用は低放射率層32の断熱値を倍増させる ことができるが、第2低放射率層32のコストの一部に相当するにすぎない。図 3Aないし図3Cは光透過断熱材が太陽エネルギーコレクタ22に装備された様 子を示す。上記光透過断熱材30に隣接して、そのどちらかの側には、制御され た可逆的に変動可能な太陽輻射透過率を有する材料もしくは装置を備えるととも に、不透明状態の3倍以上の太陽輻射エネルギーを透明状態において透過させる 光シャッタ36を備える層が位置している。光シャッタ36を通過する太陽エネ ルギー透過率は、例えば、(図5に示す)温度によって、電流、電圧などの電気 的手段によって、あるいは機械的作用によって制御されてもよい。そして、反射 或いは吸収により太陽輻射を遮断してもよい。光シャッタ36の配置は、図12 の光シャッタ36が反射手段として機能するか或いは吸収手段として機能するか に依存する。 吸収型のシャッタの場合、光シャッタ36は透明ガラス材26と光透過断熱材 30との間で両者に隣接して配置されている(図4参照)。反射手段として利用 される場合、光シャッタ36は、光透過断熱材30、任意の蓄熱要素42、或い は、もし存在すれば、(図12に示すような)太陽エネルギー吸収材の任意の層 40のどれかに隣接して配置される。 図3Cは低放射率型の光透過断熱材を利用した太陽エネルギーコレクタの更に 別の実施例を示し、このコレクタは互いに独立した7層を含んでいる。この太陽 エネルギーコレクタはまた太陽エネルギー吸収材の層40を含んでもよい。この 太陽エネルギー吸収材40は、例えば、輻射を吸収するとともに建造物20の外 装に適合する暗色の塗料、及び例えば、建造物20の内装に心地よい外観を与え かつ/または洗浄しやすい壁紙、石膏、木の層の内装仕上げをふくむ。 一例として、図3Aないし図3Cの3つの典型的な太陽エネルギーコレクタの 熱伝導率と太陽エネルギー透過率比較が以下に示される。 上記表の太陽エネルギー透過率と熱抵抗は、USDOEローレンス・バークレイ 研究所(USDOE Lawrence Berkeley Laboratory)のウインドウ3.1プログラム (Window 3.1program)を用いて算出される。これらの値の大部分はまた、ドイ ツ、フライブルグのフラウンホーファー・インスティチュート(Fraunhofer Ins titute)、ドイツ、ハノーヴァーのISFH、及びベルギー、ブリュッセルのB BRIによっても測定された。上記の測定はどのケースにおいてもコンピュータ モデルを証明した。図3Aの太陽エネルギーコレクタ22の太陽エネルギー透過 率に関して上記列挙された高い値は、温室での使用を示唆している。図3B及び 図3Cの太陽エネルギーコレクタ22に関する高い断熱値は、曇りの日の間に熱 を収集する際の使用を示唆している。 図4は吸収型の光シャッタ層の太陽エネルギーコレクタ22における相対位置 の拡大詳細断面を示す。透明ガラス材26は吸収型光シャッタ層36に隣接し、 この層が次に光透過断熱材30に隣接し、この光透過断熱材30が、本実施例で は、任意の太陽エネルギー吸収材40に隣接している。この図は吸収手段により 作動する光シャッタ36を用いることにより必要とされる様々な層の構造的な配 列を示す。光シャッタ36は、吸収性になり温度上昇する際、光透過断熱材30 によって建造物の内部から遮断されねばならない。したがって、吸収型の光シャ ッタ36はガラス26と光透過断熱材30との間に配置されるべきである。光シ ャッタ36が反射型である場合には、光透過断熱材30のどちらの側に配置され てもよい。 図5に示すように、熱変色性反射型光シャッタ36の周囲温度に対する反射率 は周囲温度に対して曲線で描かれる。この図は、建造物内部温度或いは蓄熱要素 温度を一定に保つように建造物の内部或いは蓄熱要素の隣に配置された図6の熱 変色性反射型光シャッタに関して、太陽輻射の反射が周囲温度の変化に従ってい かに変動するかを示している。 上述の実施例には変形が存在し得る。例えば、図6は太陽エネルギーコレクタ 22の断面図を示す。図6において、透明ガラス材層26が光透過断熱材層30 に隣接し、この層が、本実施例では、反射型光シャッタ層36に隣接しており、 次に、この光シャッタ層が任意の太陽エネルギー吸収材40に隣接している。図 6はまたクラウドゲル(Cloud Gel )などの反射型光シャッタが太陽エネルギー コレクタ22に装備される様子を示す。上記クラウドゲルは、熱変色性反射型光 シャッタであり、サンテック社(Suntek,Inc.)の商標である。その他の材料が ここで使用される太陽エネルギーコレクタにおいて反射型光シャッタとして使用 されてもよい。クラウドゲルは、係属中でそれぞれの全容が参照によりここに組 み込まれている、「自動光弁の構造と作成」という名称のデイ・チャーロウディ (Day Chahroudi)により1986年12月31日に出願された米国特許出願0 6/948,039号、及び「自動光弁」という名称のデイ・チャーロウディに より1989年11月28日に出願された米国特許出願07/441,907号 に詳細に説明されている。また、ポピュラーサイエンス1984年3月号の「思 考型窓は過熱時に太陽を遮断する」("Thinking Window Switches Off the SunW hen it is Hot")、及び1990年3月の米国外的反応性太陽エネルギー会議( U.S.Passive Solar Conference)における私の論文「請負業者が外的反応性暖房 、冷房及び採光を設計した」("Contractor Designed Passive Heating,Cooling ,and Daylighting")を参照。 簡単に言えば、クラウドゲルはポリマー及び溶剤からなる熱−光シャッタ層で あり、上記ポリマーはその遷移温度を超える溶解状態から可逆的に凝結すること により、光を反射する。上記ポリマー及び溶剤はきれいに分割された個別の位相 を形成する。それら位相の一方は溶剤リッチ(solvent rich)であり、他方の位 相はポリマーリッチ(polymer rich)である。 光シャッタ36は、コレクタ22内の温度が太陽光を集束させずに400°F まで達し得るので、コレクタ22に陰影を付与して建造物の過熱を防ぐようにな っている。クラウドゲル、すなわち熱変色性光シャッタは、快適な室温以上に過 熱されると不透明な白色に可逆的に変色して光の全スペクトルの90%までを反 射させ、その後冷却されると90%の太陽エネルギー透過率を有する透明状態に 戻る。遷移温度及び最大反射率は人間及び植物のための様々な室内気候を作り上 げる間に設定される。 単なる一例として、他のタイプの光シャッタ36が電子(electronic)電流ま たは電圧により作動されてもよい。これらの光シャッタ36は電気変色性として 分類され、太陽輻射を吸収または反射する特性を有するように制御され得る。上 記光シャッタは電気的(electric)電圧または電流により制御されてもよい。図 4は吸収型光シャッタ36が太陽エネルギーを吸収している際に建造物を加熱す るのを避けるよう太陽エネルギーコレクタ内に装備された様子を示す。例えば、 液体水晶光シャッタは時間区分でデジタル表示の生成が可能なものとして公知の これらの化学物質と同じタイプの活性成分を有している。例えば、時折ポリマー マトリックス内で小滴の形で存在する液体水晶が、電極として作用する酸化イン ジウムまたは酸化すずの極薄膜層などの透明な導電体でコーティングされたガラ ス或いはプラスチックフィルムの間に挟持される。電圧が上記電極に印加される と、液体水晶はガラスと垂直に整えられ、光がそこを通過する。電圧が切られる と、液体水晶は太陽輻射を散乱させ、光シャッタ36を半透明な白色に変える。 液体水晶を用いた実施例の変形においては、透明電池に例えられている電気変 色性ガラスを含んでいる。本実施例は電気変色性材料(すなわち、不純物添加タ ングステン、酸化バナヂウムなどの酸化遷移金属と呼ばれる無機半導体)の層の 光吸収特性を電子的に変更することによって作動する。これらのシャッタにおい ても2個の透明電極を使用している。電流が印加されると、ある1つの層からイ オンがそして他の層から電子が第3の層、すなわち電気変色性材料に移動する。 その結果起こる化学反応はガラスに光を吸収させてガラスを暗色(一般的に青色 )に変色させる。この効果を逆転させるためには、電極の極性が反転される。 ここに開示された液体水晶ガラス及びクラウドゲル光シャッタ以外にも、他の タイプのシャッタ、例えば電気変色性シャッタが適している。これらの材料は電 気変色性材料の層の光吸収特性を電子的に変えることにより作動する。適切な電 気変色性材料はある種の無機半導体、例えば、不純物添加タングステン、酸化バ ナヂウムなどの酸化遷移金属である。これらの材料を利用したシャッタは2個の 透明電極を含んでいる。電圧が印加されると、ある1つの層からイオンがそして 他の層から電子が第3の層、すなわち電気変色性材料に移動する。その結果起こ る化学反応はガラスに光を吸収させてガラスを暗色(一般には青系色)に変色さ せる。この効果を逆転させるためには、2個の電極の極性が反転される。電気変 色技術を開発している会社としては、ペンシルバニア州ピッツバーグのPPG社 、ニューヨーク州ヴァレイコテージ(Valley Cotage)のSAGE社(SAGE Corp .)、コロラド州ゴールデン(Golden)の太陽エネルギー調査研究所(the Solar Energy Research Institute)、カリフォルニア州バークレイのローレンス・バ ークレイ研究所(Lawrence Berkeley Laboratory)などがある。 別のタイプの電気変色性シャッタとして、懸濁粒子状光シャッタがある。懸濁 粒子状光シャッタは活性成分、例えばポリヨウ化水晶が印加電圧に反応して配向 を変化させる液体水晶技術に似る。最近まで、開発者は濃度の高い液体内に懸濁 され再度透明導電材料でコーティングされた2枚のガラスシートの間に挟持され た針状の水晶を用いていた。電圧が印加されると、針は光の通過を許容しながら 壁と垂直に並ぶ。電気が切られると、粒子が散乱して光を吸収しガラスがダーク ブルーに見えるようになる。ある開発者、すなわちニューヨーク州ウッドベリー (Woodbury)のリサーチフロンティアズ社(Research Frontiers,Inc.)プラス チックフィルム内で粒子を含む液体の滴をカプセル状にする処理に取り組んでい る。対流バッフルは、好ましくは、ここで使用される太陽エネルギーコレクタの 低放射率コーティングに加えることができる。 シャッタが入射する太陽輻射の熱を拒絶するように吸収性になる際、シャッタ 自体が温度上昇して建造物の内部から光透過断熱材によって断熱されねばならな い。従って、吸収型のシャッタは図4に示すようにガラスと光透過断熱材との間 に配置されねばならない。光シャッタが反射型のものである場合には、光透過断 熱材のどちらの側に配置されてもよい(図12参照)。蓄熱要素も透明である場 合には、その後反射型光シャッタは透明蓄熱要素のどちらの側に配置されてもよ い。反射型光シャッタが(例えば、クラウドゲルのような)熱変色性である場合 には、図3A,図3B及び図6に示すように、光透過断熱材から構造の内側に配 置され、建造物及び/またはその蓄熱要素が温度上昇し過ぎた時に反射性になり 、建造物及び/またはその蓄熱要素が温度低下し過ぎた時に不透明になるよう構 成されてもよい。 他の変形において、図7は光透過断熱材層30の他の一実施例を示し、1層ま たは2層の低放射率層32がガラスで覆われた真空空間43の内部表面に貼着さ れている。 更に他の変形例として、図8は光透過断熱材層30の別の実施例を示し、ハニ カム材料の層44が、その開口46が透明ガラス材料の入れ物状の層26にほぼ 垂直になる状態で配向されている。この実施例では、光シャッタ36はガラス材 層26の上もしくはそれより下方に任意に配置される。 図9はその開口46が透明ガラス材層及び屋根外装24にほぼ垂直になった状 態のハニカム材料44を示す。 更に別の変形例では、図10はその開口46が建造物20の床50にほぼ垂直 に向けられたハニカム材料44の別の実施例を示す。 更に別の変形例として、図11は透明ガラス材層26に隣接するエーロゲル5 2からなる光透過断熱材層の別の実施例を示す。エーロゲル52は太陽輻射の1 /4波長(100nm)より薄い固体材料を備え熱放射を吸収する細かく区分さ れた材料である。 図7ないし図11に例示された好ましい光透過断熱部材は従来技術として公知 のもので、それらは、例えば、1990年3月、光学エンジニアリング国際学会 (Internatinal Society For Optical Engineering)の「光学材料技術(OPTICA L MATERIALS TECHNOLOGY)」の「光透過断熱材料」("Transparent InsulationM aterials")第284頁にフォルカー・ウィットワー(Volker Wittwer)により 開示されたハニカム構造、私の米国特許出願07/670,783号に開示され た対流バッフル、デイ・チャーロウディ(Day chahroudi )の米国特許3,95 3,110号、同じく4,085,999号及び4,389,452号に開示さ れたハニカム構造及び低放射率コーティング、1990年3月の米国太陽エネル ギー学会の第15回全国外的反応性太陽エネルギー会議(15th National Passiv e Solar Conference)における「熱循環真空窓の評価」("Evaluation of a The rmally Circulating Vacuum Window")第43頁にJ.D.ギャリソン(J.D.Gar rison )により開示された真空空間、及び、1986年11月27日ないし28 日に開催された国際太陽エネルギー学会ドイツ部門の第1回国際外的反応性太陽 エネルギー利用光透過断熱材料研究会(The lst International Workshop onTra nsparent Insulation Materials for Passive Solar Energy Utilization)にお いて提出されたM.ミエルケ他(M.Mielke et al )著「エーロゲル−新しい部 類の材料」("Aerogels - a new class of materiar")第25頁に開示されたエ ーロゲルなどである。上記特許及び公開書面の全てはその全容が参照によりここ に組み込まれている。 蓄熱の必要性はここで利用される太陽エネルギーコレクタの使用とともに実質 的に削減されるけれども、完全には取り除かれず、蓄熱は、熱を建造物に一夜中 供給するのに充分な暖房能力を確保するのを助ける役割をする。図12Aでは、 太陽エネルギーコレクタ22を形成するのに使用され得る様々な必要及び任意の 層の様々な相対的配置が概略的に示されている。この図はこの後太陽エネルギー コレクタ22の構造の様々な実施例を説明するための基礎を提供するために含ま れている。図12Aにおいて、太陽エネルギーコレクタ22の断面図は蓄熱要素 42を含んでおり、同様の蓄熱要素が図13(要素50及び56)、図14(要 素50)及び図2(要素25)に示されている。 図12Aに示されるように、蓄熱要素42の配置は太陽エネルギーコレクタ2 2の一部に対して下方で近接した配置(ここでは「熱輸送関係」とも称される) であってもよい。この近接した配置は、蓄熱要素42が、太陽エネルギーコレク タにより受け取られたエネルギーが以下に説明するように熱輸送機構により蓄熱 要素42に輸送されるような太陽エネルギーコレクタの残りの部分に対する関係 において配置されることを意味している。例えば、図12Aは蓄熱要素42の配 置のいくつかの可能性、例えば、その配置が40Aまたは40Bとして指示され た太陽輻射吸収材料と任意の内装仕上げ54との間でこれらに隣接した位置、内 装仕上げ54と光シャッタ36Bまたは光透過断熱材30との間でこれらに隣接 した位置などを示している。蓄熱要素42は図12Aに示すように、光透過断熱 材30の下方に配置されねばならない。蓄熱要素42が透明である場合には、そ の後反射型熱変色性光シャッタ36は、36Cもしくは36Dの配置で示される ように、透明蓄熱要素42のどちらの側に配置されてもよい。反射型光シャッタ 36が熱変色性である場合には、図3A、図3B及び図6に示すように、構造体 20(図示せず)及びその蓄熱要素42が温まり過ぎた時にこの反射型光シャッ タが反射性になるとともに、構造体20及び/またはその蓄熱要素42が冷えす ぎた時にこの反射型光シャッタが不透明になるように、反射型光シャッタ36は 光透過断熱材30から構造体20(図示せず)の内側に配置されるべきである。 図12Aを伴う様々な実施例のより完全な説明は本出願の実施例14及び15に 含まれている。 図13は蓄熱要素42の配置に関するいくつかの更なる変形例を示す。この図 は本発明の他の実施例に比べてわずかにコストを上昇させる代わりに、熱に加え て新鮮な果物、野菜、花、水及び空気を供給するような一軒の家族用の住宅設計 を示す。例えば、蓄熱要素42(図示せず)は、建造物20の断熱被覆体23の 内部で、屋根24の下方の床50であったり床50内に配置されたり、床50と 屋根24との間の空間60内であったり、あるいは建造物20の最上階または屋 根裏64内に位置する温室60における植物62、土(56)などの対象内であ ってもよい。図13に示すように、鉢植えの木及び天井の真下に吊り下げられた プランター群により与えられた陰を有する温室60はその最上階64をまぶしさ から解放する。この空間は居間、ダイニングルーム或いは台所として使用されて もよい。植物62用の土56は蓄熱作用をもたらす。また、植物62は空気の汚 染を除去しCO2をO2に置換することによって空気を浄化させる。洗浄や家庭の 雑用に使用された水は植物に供給され、そこで最終的に葉から発散する。この蒸 留された排出復水は太陽エネルギーコレクタ22の天井の内側表面から集められ てもよい。 或いは、蓄熱要素42は建造物の断熱被覆体23内に他の目的で既に配置され た物、例えば、蓄熱以外の理由で建造物20内に配置された物に配置されてもよ い。これにより、例えば、板状の岩もしくは石膏ボードの壁、天井表面、セメン ト床、家具などは全て熱を良く蓄積するが、通常は熱を蓄積する能力とは関係な く建造物20の内部に配置されている。図13に示された屋根裏64は太陽エネ ルギー蒸留器として代用される。太陽エネルギー蒸留器は太陽輻射を使って蒸発 及び液化により水を純化させるとともに、その後復水を集める装置である。図1 3では、空気中の水分、例えば、植物の葉を通して発散された湿気が空気の流れ 及び拡散のせいで屋根に向かって上昇し、そこでガラス表面上で凝縮される。こ の凝縮物はその後純粋な水として集められる。植物62は蒸発器70(個別には 図示せず)の機能を発揮し、太陽エネルギーコレクタ22の内側表面は凝縮器及 び蒸留された水の収集器72の機能を発揮する。凝縮物は太陽エネルギーコレク タの内側表面に沿って屋根24の下方の縁54に位置する収集点及び収集槽74 まで流れる(図13、図18及び図20参照)。 図14は建造物20を通る空気の流れを概略的に示す。図14に示すように、 熱の輸送はダクト80を介したファン76による空気循環によって実現される。 図14では、例えば、天井50が蓄熱要素として働く。暖められた空気はダクト 80を介したファン76により蓄熱要素24及び26から建造物20内部の残り の部分まで運ばれる。冬季には、このような方法で熱が屋根裏または最上階51 から建造物20の残りの部分まで循環されてもよい。この空気循環路(59A、 59B、59C)は天井または床通気口58(1つのみが図示されているが、複 数個の場合も含む)を通じて下方の階59から屋根裏51まで満たされる。夏季 には、同じファン76が大部分の屋根付き建造物に一般的に設けられている通気 口(図示せず)を通じて外部から空気を取り入れることにより屋根裏51を通じ て外気を循環させるように使用されてもよい。日中の間は、熱循環は太陽エネル ギーコレクタ22の不透明状態における太陽エネルギー透過の少なさに起因する 熱負荷を廃棄する。夜には、ファン76が夜の空気を使って建造物20全体及び 的熱要素50を冷却する。空気循環のパターンは図14に矢印59A,59B及 び59Cにより概略的に示されている。 図15は空気間熱交換器74を示し、この熱交換器74はこれに接続され循環 路82において空気を移動させるファン77A、77Bを有している。この空気 間熱交換器74は、断熱被覆体23の内部において(屋根裏51の代わりとして 図13に60で参照された)上方階の温室に蓄えられた熱を建造物の下方の階に 伝達する一方で、湿気が建造物20の内部24の上方レベルに残るのを防ぐよう に使用され得る。空気循環のパターンは図15に矢印A、B、Cで概略的に示さ れている。 図16は熱が水に蓄えられる実施例を示す。図16では、例えば、建造物20 の屋根24は水84を保持するように設けられており、水84により保持され太 陽エネルギーコレクタ22から生成された熱はポンプ86及び建築物20の内装 を貫く一連の暖房部材に接続されたパイプ90などのパイプネットワークによっ て建築物20の内部23の他の部分に循環される。好ましい暖房部材は、例えば 、ラヂエータ92などのラヂエータである。このようにして断熱被覆体23の全 体が暖房される。屋根24は好ましいいかなる方法によって水を保持するように してもよい。例えば、屋根はそれにはんだづけされた管を有する金属シートや水 蓄熱及び水循環の経路を有するプラスチック押し出し成形品から構成されてもよ い。 図17は蓄熱要素42が太陽エネルギーコレクタの屋根24の下方の床50に 含まれ、建造物20の内部83の残りの部分への熱輸送が矢印Aで概略的に図示 された熱放射により発生し得る実施例を示す。 図18は太陽エネルギー蒸留器66の配置及び作用を示す。汚れた水70は屋 根裏の床50で蒸発され太陽エネルギーコレクタ22の内側部分で凝縮される。 結果としての復水或いは蒸留水はその後天井22の下方縁54に配置された収集 手段72により集められる。上記汚れた水は、例えば、悪くなった井戸水や衣服 、食器及び人体からの洗浄水である。上記床50は1インチ以上の水の層を支持 し得るよう構成されなければならない。それ故、床50は、例えば、従来構造の 平屋上の耐水プラスチックフィルムから形成される。上記収集手段は天井の底縁 で(図示しない)端壁に位置する槽74である。 図19は空気間熱交換器74の作用を示し、ここではファン76は湿気を含ん だ暖房空気を移送し、ファン78は、例えば、復水の滴が蓄えられ復水排出パイ プ80に流れる従来の熱交換器と異ならない凝縮装置を介して相対的により冷た い空気を移送するようになっている。この図は図15の熱交換器の詳細図であり 、同様にして建造物に設置されている。暖房された湿潤な空気は例えば図18の 屋根裏66または図13の屋根裏64によって生成される。冷たい空気は図13 及び図18の太陽エネルギーコレクタ下方の建造物及び水蒸気発生器68から来 る。 図20は建造物(図示せず)の屋根(図示せず)の垂木100に対する多層太 陽エネルギーコレクタ22の取付の詳細を示す。74は蒸留水の収集用水路であ る。太陽エネルギーコレクタ22はゴム気密シールにより木、鋼またはアルミニ ウムから形成された格子状の垂木100にシールされる。 ここで使用されるHETIOSSCは光シャッタ層、保護ガラス、任意の蓄熱 要素、任意の太陽エネルギー吸収材及び光透過断熱材を含んでもよい。光透過断 熱材は、例えば、低放射率層、或いは対流バッフルを備えた低放射率層、或いは 真空層を備えた低放射率層、或いはハニカム材料もしくはエーロゲル材料から形 成されてもよい。ここで使用されるHETIOSSCのいくつかの要素は特許付 与された或いは係属中の米国特許出願の対象である。例えば、「鏡状伝達及び散 乱反射光シャッタ」("Specularly Transmitting and Diffuse Reflecting Opti cal Shutter")という名称の米国特許出願07/670,784号は本発明の光 シャッタ要素の一例を説明している。同様に、「光許容断熱建造物」("Light A dmitting Thermal Insulating Building")という名称の米国特許出願07/6 70,783号は本発明のガラス、光透過断熱光シャッタ及び吸収体要素のいく つかの構成を開示している。簡単に言えば、HETIOSSCは建造物の外装面 を形成する透明ガラス、0.3BTU毎時平方フィート゜Fより小さい熱伝達率 を有する光透過断熱材、透明状態において不透明状態の3倍以上の太陽輻射エネ ルギーを透過する光シャッタ、太陽エネルギー吸収材の任意の層、蓄熱材料の任 意の層、及び内装仕上げの任意の層の各層を有する太陽エネルギーコレクタであ る。HETIOSSCは建造物内の屋根または壁部材に取って代わる。その透明 状態では、HETIOSSCは30%を超える太陽エネルギー透過率(より正確 には、半球状太陽エネルギースペクトル透過率)を有する。本発明において特許 請求されているのは、HETIOSSC或いはその他の太陽エネルギーコレクタ ではなく、そのような太陽エネルギーコレクタを用いた建造物設計である。 高性能光透過断熱材が曇天の間に太陽エネルギーを収集するように使用される 本発明の新規な外的反応性太陽熱暖房設計戦略は、太陽熱暖房に極めて効果的で ある。熱模型作成では、この設計戦略が特別な建造物設計次第で共に寒く非常に 曇りがちな冬を持つ都市であるボストン及びベルリンにおいて、それぞれ80な いし100%の太陽熱暖房と63ないし100%の太陽熱暖房とをもたらすこと を示している。熱が曇天の間に収集されるので、一夜間の蓄熱のみで足りるとと もに、バックアップヒータがより小型になりかつ低価格になる。また、屋根の一 部または全体がコレクタとして使用されるとともに、太陽エネルギーに関する性 能はコレクタの向きに対して比較的感度が悪いので(太陽輻射は曇天の間あらゆ る方向から来るので)、美観上の影響が最少に抑えられるとともに、それにより 設計者または請負業者がほぼ完全な設計面の自由を得ることになる。光透過断熱 材及び光シャッタは従来の平均的な屋根構造に匹敵するコストで屋根に組み込ま れ得る。これらHETIOSSCは北部地方の気候において良く性能を発揮する とともに完全に化石燃料を用いて暖房された建造物の初期コスト、設計及び建造 の容易さに匹敵する外的反応性暖房建造物の設計戦略を可能にする。 上記に参照された米国特許出願07/670,783号に記載されたHETI OSSC技術の登場とともに、全く異なる設計戦略が可能になった。HETIO SSCの光透過断熱材は低放射率コーティング、対流バッフル、透明毛細管付き ハニカム建造物、真空窓、エーロゲル、及び非反射性プラスチックフィルムまた はガラスの多層窓ガラスを含み得る。(1986年、1988年、1989年、 1991年、ドイツ、フライブルグのフラウンホーファー・インスティチュート (Fraunhofer Institute)における国際研究会(International Workshop)の太 陽エネルギー変換用光透過断熱技術(Transparent Insulation Technology forS olar Energy Conversion)と、1990年3月、光学エンジニアリング国際学会 (Internatinal Society For Optical Engineering)、光学材料技術(OPTICAL MATERIALS TECHNOLOGY)のフォルカー・ウィットワー(Volker Wittwer)による 「光透過断熱材料」(Transparent Insulation Materials)第284頁と、デイ .チャーロウディ(Day chahroudi)によりそれぞれ出願された、1974年出 願の米国特許3,953,110号、1976年出願の米国特許4,085,9 99号及び1978年1月18日出願の米国特許4,389,452号と、19 90年3月の米国太陽エネルギー学会の第15回全国外的反応性太陽エネルギー 会議(15th National Passive Solar Conference)におけるジョン.D.ギャリ ソン(John D.Garrison)による「断熱真空窓の評価」(Evaluation of a Therm ally Insulating Vacuum Window)第43頁と、1986年11月の国際太陽エ ネルギー学会ドイツ部門の光透過断熱材料(Transparent Insulation Materials )におけるM.ミエルケ他(M.Mielke et al))著「エーロゲル−新しい部類の 材料」(Aerogels - a new class of material)第25頁とを参照。)これらの 材料は1ないし2インチのプラスチック発泡材料と等しい断熱値を有し、この値 は一般的な屋根及び壁構造の断熱値に対して(必ずしも等しくはないが)これに 匹敵する。同時に、これら高性能の光透過断熱材は入射太陽エネルギーの50% から70%を透過させる。 上記光透過断熱材の断熱値は充分に高く、太陽エネルギーコレクタは不透明断 熱の個別の層を使用することなく建造物の構造に組み込まれることができ、夜間 の熱損失を防ぐことができる。従って、HETIOSSCは外側から付加される のではなく、完全な屋根もしくは壁の代わりに直接代用されることができる。H ETIOSSCは平均的な屋根や壁と同じ程度のコストであるので、太陽熱空間 暖房を備え付けるコストが大幅に削減される。 この新規な設計戦略は曇りの日に熱を収集することを必要とするので、HET IOSSC表面は雲りの際に上方に向く。従って、南壁よりは屋根の方が太陽エ ネルギーコレクタにとって好ましい配置になる。壁パネルではなく屋根を太陽エ ネルギーコレクタで置き換えることの更なる利点は、建造物の美観にほとんど悪 影響を与えないことである−HETIOSSC太陽熱暖房建造物はその屋根をガ ラス張りにした場合にのみ外観上従来の非太陽熱暖房建造物と変わることになる であろう。曇天時の太陽光は直上から来るので、HETIOSSC暖房建造物及 びその屋根のコレクタの配向は決定的な要因ではないし、平面プランについても そうであるので、設計者にほとんど完全な設計の自由を与えることができる。太 陽光は曇天の間あまり強くないので、その地方の気候次第では、屋根の半分以上 がHETIOSSCからなる広面積のコレクタが必要とされる。 対流バッフルは図3A、図3B及び図3Cに示すような低放射率コーティング に付加される。対流バッフルとして好ましい材料は透明なプラスチックフィルム である。このフィルムを対流バッフルとして使用することにより、低放射率コー ティングの断熱値がほぼ2倍になり得るとともに、第2低放射率コーティングを 設けるコストの一部で利用可能である。対流バッフルは92%までの優れた太陽 エネルギー透過特性を有する耐太陽光ポリエチレンから形成され得る。その機能 は低放射率コーティングされたガラスまたはプラスチックフィルムの作用と干渉 せずにHETIOSSCの気体空間内での対流を禁ずることである。大部分のプ ラスチックとは異なり、このポリエチレンは熱を移送する種類の放射である3ミ クロンから40ミクロンの間の長波赤外線放射に対して90%の透過率を有する 。(上記バッフルが多くの赤外線を吸収すれば、低放射率コーティングされた層 があるにもかかわらず熱放射を移送するように作用するとともに、低放射率層の 効果を大いに減少させるだろう。)大部分のポリエチレンと異なり、このポリエ チレンは太陽光に対して極めて透過率が高く、30年間太陽の紫外線のもとで耐 え得る。対流バッフルは低放射率コーティングを単独で過度に使用するHETI OSSCの熱抵抗の2倍になり、そのコストは非常にわずかになるだろう。 HETIOSSCの断熱値は従来の壁及び屋根に匹敵する。その予想される寿 命は30年間に達し得る。製造量が多量になれば、太陽熱や照射を全く捕捉しな い平均的な壁や屋根とほぼ同じコストになるだろう。間違った場所に備え付けら れた場合には、単に不透明な状態になりその状態を維持する結果、過度の熱利得 や熱損失やまぶしさがほとんどなくなる。 低放射率層1層、対流バッフル2層及びクラウドゲル層(図3A参照)を有し ているので、HETIOSSCは、0.20BTU毎時平方フィート゜F(1. 1ワット毎平方メートル゜K)の熱伝導率を有し、その太陽エネルギー透過率は 70%と7%との間で変動するとともに、この変化の大部分は3゜F(約2℃) の変化以上に発生する。このHETIOSSC構成の高い光透過率はそれが温室 での使用に向いていることを示している。4層の対流バッフルと1層のクラウド ゲル(図3B及び図3C)の代わりに2層の低放射率コーティングを用いれば、 太陽エネルギー透過率が50%ないし5%の状態で、熱伝導率が0.10BTU 毎時平方フィート゜F(0.57ワット毎平方メートル゜K)になる。これら気 候パネルの低熱伝導率はこれら気候パネルを曇天の期間中に熱を収集するのに適 切なものにしている。 上記HETIOSSCは、外的反応性空間暖房、採光(天窓)、温室、及びそ れ自体の環境を生成する透明建造物被覆体を含む様々な市場部門に答えるように 、プラスチックフィルム、低鉄ガラス、繊維強化プラスチック或いはプラスチッ クシートのいずれかからなるガラス層で表面仕上げされてもよい(図2参照)。 1989年アメリカ合衆国デンバーにおける第14回米国外的反応性太陽エネル ギー会議(14th U.S.Passive Solar Conference)においてデイ・チャーロウデ ィにより開示され、その全容が参照によりこの明細書に組み込まれているような 、この種の光透過断熱被覆体は、0.30BTU毎時平方フィート゜Fを超える 熱伝導率を有していた。また、それゆえ、ここで使用される光透過断熱被覆体よ りも低い熱性能を有していた。上記の書類に開示されていた建造物設計では、対 流バッフルを使用せずに低放射率コーティングである上記開示の光透過断熱材を 使用すれば、北の地方の気候ではあまりよく効果を発揮しないであろう。従って 、本発明で使用される太陽エネルギーコレクタは0.30BTU毎時平方フィー ト゜Fより小さい熱伝導率を有する光透過断熱材を用いることが重要である。 図3Cに示すように、これらHETIOSSC構成はいずれも建造物の外装に 適合するとともに太陽輻射を吸収するように暗色に塗られた室内表面を有してい てもよい。この表面はその後、例えば、内装仕上げ用の壁紙や石膏で覆われても よい。上記気候パネルの縁及び図20に示されたフレーム構造によって与えられ る陰は、わずか約4%である。 HETIOSSCを用いて曇天の期間中に充分な太陽熱を集めることを基にし た設計戦略は集める太陽熱の蓄熱の必要性を大幅に減少させるけれども、蓄熱の 必要はなくならない。しかしながら、次の曇の日まで建造物を暖房するのにわず か一晩の蓄熱で足りる。一晩の蓄熱は、壁の内部、天井の内部及び建造物に既存 の家具においてであってもよいし、図2(要素25)、図9(要素50)、図1 0(要素50)、図12A(要素42)、図13(要素50及び56)、図14 (要素56)、図16(要素56)、図17(要素50)、図18(要素70) などに示すように、個別の蓄熱要素が使用されてもよい。コンピュータモデルは 、建造物が位置する場所の気候の年間で最も寒い月の平均日に必要な一晩の蓄熱 量を超えて蓄熱が増大すると、太陽熱暖房により供給された年間熱負荷の割合が 急速に上昇することを示している。しかしながら、従来の晴天日外的反応性設計 戦略と異なり、熱が次の日の曇の天候によって供給されるので、蓄熱量が一晩の 蓄熱を超えて上昇すると、太陽エネルギーにより供給される暖房の割合が非常に ゆっくりと上昇する。実施例1ないし13 建造物太陽エネルギー性能のコンピュータモデル化 建造物太陽エネルギー性能のコンピュータモデルの13個の実施例の熱モデル 化の結果が、下記の表に要約されている。ボストン及びシアトルは外的反応性暖 房にとって米国内で最も悪条件の気候を有している。東京、パリ及びロンドンは ボストン及びシアトルと非常に似た冬季の気候を有している。これらの結果は少 し楽観的であり、実際の建造物は建設業者の技術次第で、これらコンピュータモ デルの性能にわずかに接近しているばかりである。非太陽エネルギーの基準とな る建物は非常によく断熱されているので、この表に示された補足の熱の割合は熱 の絶対値の小ささを示している。これらの性能値は晴天の冬の気候用にコレクタ を設計し曇りの日用に熱を蓄える従来の戦略により曇天時に達成され得る値より もはるかに優れている。カリフォルニア州バークレイのバークレイ太陽エネルギ ーグループ(Berkeley Solar Group)から入手可能な、USDOE・ローレンス ・バークレイ研究所(USDOE Lawrence Berkeley Laboratory)により開発された Calpas3が、この表の太陽熱暖房性能の割合を作成するために使用された 。実施例1−13 太陽熱暖房の割合実施例番号は括弧の中図1、図2及び図13ないし図18に示された設計の性能はCalpas3のプ ログラムを用いてモデル化された。このプログラムは光シャッタをモデル化して いないので、HETIOSSCは常にその最大透過率の状態であると仮定され、 過度の熱は逃がされた。図1及び図13ないし図18の建造物は壁面積の割合が ほぼ同じコレクタを有しているので、ほぼ同じ太陽エネルギー性能を有すると仮 定された。以下の仮定は図1及び図13ないし図18の建造物用に使用された。 すなわち、屋根は無作為の配向をシミュレートするようにその棟が南北軸に対し て45度の状態に配向されている。また、蓄熱は屋根裏の断熱されていない厚さ 2インチ(5cm)のコンクリート床(例えば、図13の要素50参照)内で行 われ、但し、ベルリンでは、6インチ(15cm)の厚さの床内で行われている 。さらに、壁の熱伝導率は0.05BTU毎時平方フィート゜F(0.28ワッ ト毎平方メートル゜hr)である。また、窓は床面積の10%であり、0.17B TU毎時平方フィート゜F(1.0ワット毎平方メートル゜hr)の熱伝導率を有 する。さらに、建物の基礎は0.10BTU毎時平方フィート゜F(0.19ワ ット毎時平方メートル゜hr)の熱伝導率を有する。そして、侵入空気率は住居で は4時間に1回の換気であり、屋根裏或いは温室では8時間に1回の換気である 。住居及び屋根裏もしくは温室内部の最低気温は日中で65゜F(18℃)、夜 間の7時間の間は60゜F(15℃)である。屋根裏はその蓄熱床と同じ気温で ある。屋根裏のファンの割合は図1の建造物では5000cfm(10000毎 時立方メートル)であり、図2の建造物では、上記と同じ仮定がなされた。但し 、その蓄熱材は6インチ(15cm)の厚さのコンクリートである。図1及び図 13ないし図18の建造物は、侵入空気を1時間当たり4分の1から8分の1ま で減らすとともに壁の断熱を0.05BTU毎時平方フィート゜F(0.28ワ ット毎平方メートル゜hr)の熱伝導率から増大させることにより、超断熱され得 る。太陽熱暖房の割合は、屋根が不透明で0.05BTU毎時毎平方フィート゜ F(0.28ワット毎平方メートル゜hr)の熱伝導率を有するとともに窓がHE TIOSSCではなく低放射率コーティングを使用しており0.33BTU毎時 毎平方フィート゜F(1.9ワット毎平方メートル゜hr)の熱伝導率を有するこ とを除いて、上記の建造物と同一の建造物に関して算出された。使用された気候データの説明 CALPAS3モデルは1年間全体で1時間毎の気候データを使用して建造物 の太陽熱暖房性能をシミュレートしている。米国に関する200以上のデータ群 が存在する。これら米国のデータ群はTMY(代表的気象年)データ群と呼ばれ る。更に短い期間をモデル化することは可能であるが、正確な年間の性能を得る ためには、まる1年に相当するものが必要である。欧州の完全な代表的(平均的 )1年間は我々には簡単には入手不可能であったので、我々は正確な結果を与え るような方法、すなわち、それぞれ考察に基づくその地方の平均的な月を代表す る12個の短いデータ群及びそれと似た平均偏差値を生成する方法を使用するこ とを選択した。考察に基づくその地方に最も近い平均的な気候特性を有するこれ らデータ群のそれぞれは米国用TMYデータ群から選出された。各月に関しては 、考察に基づくその地方の平均値に最も近い太陽輻射と温度の平均値を有する連 続する2日ないし5日間がTMYデータ群から選出された。日数はその月の平均 偏差値に依った。シミュレーションはその後短期間走らされ、その結果がその月 の代表値として採用された。使用されたCALPAS3モデルの変数の説明 TITLE: ただの記述子であり、演算では使用されない。 AZMSOUTH: 45度に設定された。建造物が真の南北方向から45度 回転されていることを意味する。 以下のものは建造物の暖房部分に関し、太陽光空間(図13の温室や屋根裏な ど、光シャッタと熱吸収体との間の空間)に関するものではない。 HOUSE; FLRAREAは暖房空間の床面積(平方フィート)であり、 VOLは暖房空間の容積(立方フィート)である。これらのパラメータはプログ ラムにより要求される。図2のように、太陽光空間を単独でモデル化した場合に は、これらの値を1に設定した。 ROOF: AREAは屋根面積(平方フィート)である。このパラメータは プログラムにより要求される。建造物の最上部に太陽光空間を有する構造をモデ ル化したので、屋根は存在しなかった。この値を1に設定した。 WALL: 以下は暖房された建造物の不透明な垂直外装表面に適用する。N AMEは記述子であり、演算には使用されない。AREAは上記表面の面積(平 方フィート)である。AZMは上記表面に対する法線の方位(コンパスの方向) である(0ないし360度)。UVALはBTU毎時平方フィート゜Fを単位と する上記表面の熱伝導率である。 GLASS: NGLZはガラスの数である。他のパラメータは前述のWAL Lと同じに定義されている。 INFIL: ACBASE: 空気侵入に起因する暖房空間内の1時間当た りの換気数。 INTGAIN: 暖房空間の内側の他の熱源である(kWh/day)。 VENT: TYPE=NATURALはガラス面積の10%を占めるととも に積み重ね効果による2フィートの高さの相違を有する吸気口及び排気口を用い た自然換気をモデル化し、風の効果に関して無方向性の風を利用している。 TSTATSWNTR: THEATはバックアップ熱が点く暖房設定点であ る。 THEATNIGHTは夜間のバックアップ熱が点くサーモスタットの設定点 である。 TIMEDOWNは制御設定点が日中の制御点から夜間の制御点へ変換する時 点である。 以下は太陽光空間に関する。 SUNSPACE: これらの定義は上記HOUSEと同じである。 SSROOF: これらの定義は上記HOUSEのROOFと同じである。 SSWALL: これらの定義は上記HOUSEのWALLと同じである。 SSMASSWALL: AREAは質量壁(ass wall)(この場合は床)の 面積(平方フィート)である。THKNSは質量壁の厚さ(インチ)である。M ATERIALは(熱量及び熱伝導率を算出するために使用された)質量壁の材 料である。HTASSは質量壁の内側表面から太陽光空間の空気への熱移動(B TU毎時平方フィート゜F)である。HTAHSは質量壁から暖房空間の空気へ の熱移動(BTU毎時平方フィート゜F)である。HOLGLSは質量壁から質 量壁用外装ガラスへの熱移動(BTU毎時平方フィート゜F)である。HGTA SSは太陽光空間のガラスから太陽光空間の空気への熱移動(BTU毎時平方フ ィート゜F)である。 SSMWGLASS: これらは上記のSSMASSWALLのガラスに関す る。AZMは上記HOUSEのAZMと同じである。UGLASSは上記HOU SEのGLASSのUVALと同じである。(0は失われたり得られた熱エネル ギーが全くないことを示す。)XRFLCTはこのガラスから反射された太陽輻 射の割合(fraction)である。(1は何も透過されなかったことを意味する。) SSGLASS: これらは太陽光空間のガラスに関する。(この記述及び以 下の2つの記述は異なる特性を有する各ガラスに関して繰り返される。)ARE Aは上記HOUSEのGLASSのAREAと同じである。AZMは上記HOU SEのGLASSのAZMと同じである。UVALは上記HOUSEのGLAS SのUVALと同じである。NGLZは上記HOUSEのGLASSのNGLZ と同じである。TILTは水平線からのガラスの傾斜(度)である。XRFLC Tはこのガラスから反射された太陽輻射の割合(fraction)である。 SGDISTWNTR: SSAIRは冬季に太陽光空間の空気に入るSSG LASSを経た太陽エネルギー利得の割合である。SSMWOは冬季に上記質量 壁に入るSSGLASSを経た太陽エネルギー利得の割合である。 SGDISTSMR: SSAIRは夏季に太陽光空間の空気に入るSSGL ASSを経た太陽エネルギー利得の割合である。SSMWOは夏季に上記質量壁 に入るSSGLASSを経た太陽エネルギー利得の割合である。 SSTSTATSWNTR: THEATは冬季の太陽光空間のバックアップ 暖房に関する設定点である。TVENTは冬季の太陽光空間の換気に関する設定 点である。 SSTSTATSSMR: THEATは夏季の太陽光空間のバックアップ暖 房に関する設定点である。TVENTは夏季の太陽光空間の換気に関する設定点 である。 SSCOUPLING: VENT=FANは太陽光空間と家との間を連結し ているファンを特定している。CFMMAXは連結量(ファンのサイズ)である 。KWMAXは暖房空間に加えられたファンからのエネルギーである。 END: パラメータリストの終了を意味する。 適切な太陽エネルギーコレクタを設計するためには、以下の包括的な及び特殊 な設計条件(すなわちルール)に従う必要がある。最初に、従うべき包括的なル ールとは、 1. 外側ガラス、シャッタ、光透過断熱材、吸収体、蓄熱要素及び内装仕上 げのそれぞれただ1層が必要であり、 2. (コレクタ或いは建造物のいずれかにおいて必要とされるが)太陽エネ ルギーコレクタの任意の部分は、吸収体、蓄熱要素及び内装仕上げであることで ある。 従われるべき特殊なルールは以下の通りである。すなわち、 3. 外側ガラスは外側に位置すること、 4. 蓄熱要素は、それが透明である場合、吸収体及びシャッタの内側或いは 外側に位置していること、 5. 吸収型シャッタは外側ガラスと光透過断熱材との間に位置すること、 6. 熱変色性反射型シャッタは光透過断熱部材から内側かつ吸収体から外側 に位置すること、 7. 熱変色性反射型シャッタは吸収器の外側に位置すること、 8. 蓄熱要素は光透過断熱材及びシャッタの内側に位置すること、 9. 蓄熱要素はガラス及び光透過断熱材の内側に位置すること、 10. 蓄熱要素が透明でない場合、シャッタ及び吸収体の内側に位置すること 、 11. 光透過断熱材はガラスの内側に位置すること、 12. 内装仕上げは内側面に位置すること、及び 13. 内装仕上げは、上記全ての層が透明である場合、透明であってもよいこ とである。 図12Bの一例とともにこれらルールを適用することにより、以下の実施例に 例示されたような特別な適用による特定の実施例が得られる。実施例14 吸収型シャッタを有するコレクタを形成するための設計条件の適用 実施例15 反射型熱変色性シャッタを有するコレクタを形成するための設計条件の適用 下記の出版物、特許出願、その他引例及び情報はそれらの全容を参照によりこ の明細書に組み込まれる。 1. 出願、「光許容熱絶縁構造」、出願番号07/670,782、デイ・ チャーロウディにより1991年3月19日出願。 2. 太陽エネルギー変換用光透過断熱技術、1986年、1988年、19 89年、1991年、ドイツ、フライブルグにおけるフラウンホーファー・イン ステイチュート(Fraunhofer Institute)における国際研究会(InternationalW orkshop)。 3. 光透過断熱材料、1990年3月光学エンジニアリング国際学会(Inte rnatinal Society For Optical Engineering)、フォルカー・ウィットワー(Vo lker Wittwer)著「光学材料技術(OPTICAL MATERIALS TECHNOLOGY)」284頁 。 4. イ・チャーロウディ(Day Chahroudi)による、1974年出願の米国 特許3,953,110号、同じく1976年出願の米国特許4,085,99 9号、同じく1978年1月18日出願の米国特許4,389,452号。 5. 「熱循環真空窓の評価」("Evaluation of a Thermally Circulating V acuum Window")ジョン.D.ギャリソン(John D.Garrison)著第43頁、19 90年3月、米国太陽エネルギー学会の第15回全国外的反応性太陽エネルギー 会議(15th National Passive Solar Conference)。 6. 「エーロゲル−新しい部類の材料(Aerogels - a new class of materi al)」M.ミエルケ(M.Mielke)著第25頁、1986年11月、国際太陽エネ ルギー学会ドイツ部門の光透過断熱材料(Transparent Insulation Materials) 。 7. 本出願に報告されている太陽エネルギー透過及び熱抵抗はUSDOEロ ーレンス・バークレイ研究所(USDOE Lawrence Berkeley Laboratory)のウィン ドウ3.1プログラムを用いて算出された。これらの値の大部分はまた、ドイツ 、フライブルグのフラウンホーファー・インスティチュート(Fraunhofer Insti tute)、ドイツ、ハノーヴァーのISFH、及びベルギー、ブリュッセルのBB RIにおいても測定された。測定結果はいずれの場合もコンピュータモデルを証 明 した。 8. 「材料設計を通じて簡単に構成された外的反応性空間暖房及び昼間照明 」("Passive Space Heating and Daylighting Made Simple Through Materials Design")デイ・チャーロウディ(Day Chahroudi)著、1991年アメリカ合 衆国デンバーの国際太陽エネルギー会議。 9. デイ・チャーロウディ(Day Chahroudi)により1978年1月18日 に出願された米国特許4,307,942号。 10. デイ・チャーロウディ(Day Chahroudi)により1989年11月2 8日に出願された係属中の米国特許出願07/441,907号「自動光弁」、 及びデイ・チャーロウディ(Day Chahroudi)により1986年12月31日に 出願された係属中の米国特許出願06/948,039号「自動光弁の構造と作 成」。 11. 「広領域発色技術」(Large area chromogenics)、カール・ランパ ート(Carl Lampert)及びクライス・グラヴァンキスト(Claes Gravanquist) 編集、1988年9月発行、SPIE光学エンジニアリングプレス(SPIE Optic al Engineering Press)。 12. 電気変色技術を開発中の会社としては、ペンシルバニア州ピッツバー グのPPG社、ニューヨーク州ヴァレイコテージ(Valley Cotage)のSAGE 社(SAGE Corp.)、コロラド州ゴールデン(Golden)の太陽エネルギ一調査研究 所(the Solar Energy Research Institute)、カリフオルニア州バークレイの ローレンス・バークレイ研究所(Lawrence Berkeley Laboratory)がある。その 他の開発努力は欧州及び日本でも進行中である。 13. ニューヨーク州ウッドベリー(Woodbury)のリサーチフロンティアズ 社(Research Frontiers,Inc.)はプラスチックフイルム内で粒子を含む液体の 滴をカプセル状にする処理に取り組んでいる。 14. 「気候的被覆体(Climatic Envelope)」デイ・チャーロウディ(Day Chahroudi)著、1989年アメリカ合衆国デンバーの第14回米国外的作用太 陽エネルギー会議(14th U.S.Passive Solar Conference)。この引例で示され た光透過断熱材はほぼ0.35BTU毎時平方フィート゜Fの熱伝導率を有し ていた。 15. Calpas3、カリフォルニア州バークレイのバークレイ太陽エネ ルギーグループ(Berkeley Solar Group)から入手可能、USDOE・ローレン ス・バークレイ研究所(USDOE Lawrence Berkeley Laboratory)により開発。 16. 外的反応性太陽エネルギ一設計ハンドブック第3冊(Passive SolarD esign Handbook,Vol.III)、コロラド州ボールダーの米国太陽エネルギー学会定義 本出願の目的を達成するため、本出願にて使用の用語は以下に定義される。 「高効率光透過断熱材光シャッタ太陽エネルギーコレクタ(HETIOSSC )」は、建造物の外装表面を形成する透明ガラス層と、0.3BTU毎時平方フ ィート゜Fより低い熱伝導率を有する光透過断熱層と、その不透明状態の3倍以 上の太陽輻射エネルギーを透明状態で透過させる光シャッタ層と、太陽エネルギ ー吸収材料の任意の層と、内装仕上げの光学層とを有する太陽エネルギーコレク タである。HETIOSSCは建造物の屋根または壁部材と置き換えられる。そ の透明状態では、HETIOSSCは30%を超える太陽エネルギー透過率(よ り正確には、半球状太陽エネルギースペクトル透過率)を有している。 「透明ガラス」は、例えば、ガラス、プラスチックシートまたはフィルム、半 透明繊維ガラス補強プラスチックなど、太陽輻射を透過させるとともに、気候か らHETIOSSCを保護する材料である。 「光透過断熱材」は太陽輻射をよく透過させるが熱を良くは通さない材料であ る。 「光シャッタ」は太陽輻射の透過率を可逆的に変更可能に制御する材料または 装置である。その透過率は、例えば、温度、電流または電圧、機械的作用により 制御される。また、太陽輻射を反射するか吸収するかどちらかにより太陽輻射を 遮断する。 「低放射率層」は3ミクロンないし40ミクロンの波長範囲で室温の熱放射の 25%以下を放出する材料である。透明であってもよく、例えば、各側における 2層の絶縁層によって非反射性にされた薄い銀の層から構成され、或いは、酸化 インジウムまたは酸化すずの層から構成される。或いは、低放射率層は、太陽輻 射に対して吸収性であってもよく、例えば、アルミニウム層の上に次酸化ニッケ ル層を積層した構成である。 「対流バッフル」は、0.001インチの厚さのポリエチレンフィルムなど、 3ミクロンないし40ミクロンの波長の間の熱放射の25%以下を吸収する材料 の層である。 「鏡状伝達」とは散乱のない伝達であり、放射がその移動方向を変えない反射 のことである。 「鏡状反射」とは散乱のない反射であり、放射の移動方向が鏡を用いたように 該表面に対して同じ入射角と反射角とを有する反射のことである。 「他の目的のために配置された」とはその対象物が蓄熱以外の理由でいずれに せよそこに存在するという意味である。例えば、板状岩や石膏ボードの壁もしく は天井面、セメント床、家具の全てが熱を良く蓄えるけれども、これらは通常蓄 熱能力とは関係なく建造物内に配置される。 「建造物の断熱被覆体の内部で」とは建造物及びそれが建つ地面の不透明及び 透明な断熱材の内側に位置するかもしくは内部に含まれるものを意味する。すな わち、例えば、建造物の外側表面仕上げを形成する煉瓦壁は建造物の断熱被覆体 の内部には含まれないであろうし、天窓の外装としての透明ガラスも含まれない だろう。 「内装仕上げ」とは、例えば、建造物の内装に快い外観を与えかつ/または清 掃しやすい壁紙、石膏または木の層である。 「太陽エネルギー蒸留器」とは太陽輻射を利用して水を蒸発させた後凝縮させ その復水を集めることによって水を純化する装置である。 勿論、上述の好ましい実施例には広い範囲の変形がなされ得ることが理解され るであろう。それゆえ、上記の詳細な説明は、限定ではなく例示とみなされるこ とを意図して述べられており、また、本発明の範囲を定めるための、全ての均等 物を含む、以下の請求の範囲であると理解されることを意図して述べられている 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 面積の半分以上が建物の屋根の一部を形成するとともに最大30%以上の 太陽エネルギー透過率を有する太陽エネルギーコレクタを備えた太陽熱暖房建造 物であって、 上記太陽エネルギーコレクタは、 透明ガラスの層と、 0.3BTU毎時平方フィート゜Fより低い熱伝導率を有する光透過断熱材の 層と、 上記光透過断熱層の一方の面に設けられ、その透明状態において不透明状態の 3倍以上の最大太陽エネルギー透過率を有する単層の光シャッタ層と、 任意に設けられ、70%以上の太陽エネルギースペクトル吸収率を有する太陽 輻射吸収材の層と、 その建物が存在する場所における年間で最も曇りの多い月の平均日において夜 間中建物を暖房するのに必要な熱の少なくとも70%を蓄熱する1つ以上の蓄熱 要素とを有することを特徴とする太陽熱暖房建造物。 2. 上記光シャッタは、主として太陽輻射を反射することによりほぼ不透明状 態になり、 上記吸収材層が存在するときこの吸収材層と上記光透過断熱材層との間に設置 され、 上記吸収材が存在しないとき上記光透過断熱材と上記蓄熱要素との間に設置さ れている請求項1記載の建造物。 3. 上記光シャッタは、主として太陽輻射を吸収することによりほぼ不透明状 態になるとともに、 上記透明ガラスと上記光透過断熱材との間に設置されている請求項1記載の建 造物。 4. 上記光シャッタは、一定温度より上昇すると太陽輻射に対してほぼ不透明 状態になり、一定温度より低下すると太陽輻射をほぼ透過させるようになってい る請求項1記載の建造物。 5. 上記光シャッタは、印加電圧または印加電流に応じて太陽輻射に対してほ ぼ不透明状態になり、逆極性の印加電圧または印加電流に応じて太陽輻射をほぼ 透過させるようになっている請求項1記載の建造物。 6. 上記光透過断熱材は1層以上の低放射率層を有している請求項1記載の建 造物。 7. 上記光透過断熱材は、1層以上の低放射率層と、太陽輻射及び熱放射の両 方をほぼ透過させる1つ以上の対流バッフルとを有している請求項1記載の建造 物。 8. 上記光透過断熱材は、1層以上の低放射率層と、上記低放射率層間に設け られた1層以上の真空層とを有している請求項1記載の建造物。 9. 上記光透過断熱材は、1層以上のハニカム材料層を有し、このハニカム材 料層は、 その開口が建造物の屋根または床に対してほぼ垂直になるよう配向されており 、 太陽輻射に対してほぼ非吸収性であり、 太陽輻射の透過及び反射に関してほぼ鏡の性質を有するとともに、 熱放射に対してほぼ吸収性を有している請求項1記載の建造物。 10.上記光透過断熱材は1層以上のエーロゲル層からなる請求項1記載の建造 物。 11.上記吸収材の下方に近接して、内装仕上げ層が位置している請求項1記載 の建造物。 12.上記蓄熱要素の下方に近接して、内装仕上げ層が位置している請求項11 記載の建造物。 13.上記蓄熱要素の一部は上記光透過断熱材層及び光シャッタ層の下方に近接 して位置する層である請求項1記載の建造物。 14.上記蓄熱要素の一部は水である請求項13記載の建造物。 15.上記蓄熱要素の一部は位相変化材料である請求項13記載の建造物。 16.上記蓄熱要素の一部は屋根より下方の床に含まれている請求項1記載の建 造物。 17.上記蓄熱要素の一部は建造物の断熱被覆材の内側に他の目的で既に配置さ れている、内装壁、天井、床及びその他の部材である請求項1記載の建造物。 18.上記蓄熱要素の一部は屋根と屋根の下方の床との間に他の目的で既に配置 されているものである請求項17記載の建造物。 19.熱はダクトを通じてファンにより循環される空気により上記蓄熱要素の一 部から建造物内部の部分まで送給される請求項1記載の建造物。 20.上記給熱とともに湿気を送ることのないよう、空気間熱交換器が上記蓄熱 要素と建造物内部の部分との間に設置されているとともに、 別個のファンが上記熱交換器の一方の側で空気循環を行うようになっている請 求項19記載の建造物。 21.熱はパイプを通じてポンプにより循環される水により上記蓄熱要素から建 造物内部の部分まで送給される請求項1記載の建造物。 22.熱は熱放射により上記蓄熱要素から建造物内部の部分まで送給される請求 項1記載の建造物。 23.建造物の最上階または屋根裏は温室である請求項1記載の建造物。 24.さらに太陽エネルギー蒸留器を備え、この蒸留器は、 上記太陽エネルギーコレクタから建造物の内部までの汚染水に対する蒸発器と 、 上記太陽エネルギーコレクタの内面の一部及び/または空気間熱交換器からな る蒸留水用凝縮集水器とを備える請求項1記載の建造物。 25.上記蒸発器は建造物最上階または屋根裏の温室内の植物を含んでいる請求 項24記載の建造物。
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