JPH08500832A - 縮合カルバペネム誘導体 - Google Patents

縮合カルバペネム誘導体

Info

Publication number
JPH08500832A
JPH08500832A JP6506822A JP50682294A JPH08500832A JP H08500832 A JPH08500832 A JP H08500832A JP 6506822 A JP6506822 A JP 6506822A JP 50682294 A JP50682294 A JP 50682294A JP H08500832 A JPH08500832 A JP H08500832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound according
group
formula
compound
heteroaryl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6506822A
Other languages
English (en)
Inventor
カルレッソ,ロベルト
ホールマン,スチュアート
ペルボーニ,アルチデ
ロッシ,ティーノ
Original Assignee
グラクソ、ソシエタ、ペル、アツイオーニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グラクソ、ソシエタ、ペル、アツイオーニ filed Critical グラクソ、ソシエタ、ペル、アツイオーニ
Publication of JPH08500832A publication Critical patent/JPH08500832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D477/00Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記の式(I)の化合物およびその塩および代謝上不安定なエステル、その製造法、および抗菌剤としてのそれらの使用に関する。 (式中、Rは5または6員環の窒素を含有するへテロアリール基であり、このへテロアリール基は場合によって窒素、酸素、または硫黄から選択される1または2個の追加のヘテロ原子を含み、このヘテロアリール基はヘテロアリール基の窒素原子を介してアルキレン鎖(CH2nに結合しておりnは2〜4の整数である)。

Description

【発明の詳細な説明】 縮合カルバペネム誘導体 本発明は、抗菌活性を有する複素環式化合物、それらの製造法、それらを含む 組成物、およびそれらの医薬としての使用に関する。 欧州特許出願第0416953A2号明細書には、10−(1−ヒドロキシエ チル)−11−オキソ−1−アザトリシクロ[7.2.0.0.3.8]−ウン デカ−2−エン−2−カルボン酸およびその4−置換誘導体、およびその塩およ びエステルが記載されており、これらの化合物は抗菌活性を有する。 欧州特許出願第0422596A2号明細書には、取り分け10−(1−ヒド ロキシエチル)−11−オキソ−1−アザトリシクロ[7.2.0.0.3.8 ]−ウンデカ−2−エン−2−カルボン酸およびその誘導体、およびその塩およ び代謝上不安定なエステルであって抗菌活性を有するものが記載されている。 本発明者らは、今般、有用な抗菌活性を有する、4−位が置換された10−( 1−ヒドロキシエチル)−11−オキソ−1−アザトリシクロ[7.2.0.0 .3.8]−ウンデカ−2−エン−2−カルボン酸およびその塩の新規な群を見 出した。 従って、本発明によれば、下記の一般式(I)を有する化合物、およびその塩 および代謝上不安定なエステルが提供される。 (式中、Rは、5または6員の窒素を含有するヘテロアリール基であって、この ヘテロアリール基は場合によっては窒素、酸素、または硫黄から選択される1ま たは2個のヘテロ原子を更に有するものでありかつこのヘテロアリール基はこの ヘテロアリール基中の窒素原子を介してアルキレン鎖(CH2)nに結合してい るものであり、nは2〜4の整数である)。 式(I)に定義された固定された立体化学的配置に加えて、この分子は8−位 に更に1個の不整炭素原子と4−位にもう一つの不整炭素原子を有している。こ れらの追加の不整中心から生じる混合物を含む総ての立体異性体は式(I)の化 合物の範囲内にあることが理解されるであろう。 式(I)の化合物の塩としては、生理学的に許容可能なカチオンを有する塩基 から形成される医薬に用いられる塩基付加塩が挙げられる。好適な塩としては、 アルカリ 金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カル シウム)、アミノ酸(例えば、リジンおよびアルギニン)、および有機塩基(例 えば、プロカイン、フェニルベンジルアミン、ジベンジルエチレンジアミン、エ タノールアミン、ジエタノールアミンおよびN−メチルグルコサミン)の塩が挙 げられる。 カチオンが生理学的に許容可能でない塩基から誘導される塩は、本発明の他の 化合物の調製および/または単離のための中間体として用いることができ、これ らの塩も本発明の一部を形成する。 基Rが塩基性中心を含むときには、この化合物の酸付加塩およびカルボン酸基 で形成された内部塩も本発明に包含される。 式(I)の化合物は好適な代謝上不安定なエステルの代謝によってイン・ビボ で製造することができる。好適な代謝上不安定なエステルの例としては、アシル オキシアルキルエステルが挙げられ、例えばアシルオキシメチルまたは1−アシ ルオキシエチル、例えばピバロイルオキシメチル、1−ピバロイルオキシエチル 、アセトキシメチル、1−アセトキシエチル、1−メトキシ−1−メチル−エチ ルカルボニルオキシエチル、1−べンゾイルオキシエチル、イソプロポキシカル ボニルオキシメチル、1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル、シクロヘキ シルカルボニルオキシメチル、1−シクロヘキシルカ ルボニルオキシエチルエステル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル 、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステル、シクロヘキシルオキシ カルボニルオキシメチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル、 1−(4−テトラヒドロピラニルオキシカルボニルオキシエチル)または1−( 4−テトラヒドロピラニルカルボニルオキシエチルが挙げられる。好適なヘテロ アリール基Rの例としては、トリアゾール、例えば1,2,3−トリアゾールま たは1,2,4−トリアゾール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジニウム、ピ リミジン、ピラジン、チアゾール、チアジン、チアジアゾールまたはトリアゾー ルが挙げられる。 ヘテロアリール環が第二の窒素原子を含むときには、本発明はそのC1〜4アル キル第四級誘導体のようなその第四級誘導体も包含する。 前記のような一般式(I)としては、少なくとも4個の立体異性体およびそれ らの混合物が挙げられ、これらは下記の式(1a、1b、1cおよび1d)によ って表すことができる。 実線の楔形をした結合は、この結合が紙面の上に出ていることを表している。 破線の結合は、この結合が紙面の下方に出ていることを表している。 式1bおよび1dの4位の炭素について示された配置を以後α配置と呼び、式 1aおよび1cにおいてはβ配置と呼ぶことにする。 一般に、下記に示す具体的化合物では、8位がβ配置であるものはS異性体に 相当し、4位がβ配置であるものはR異性体に相当する。8位がα配置であるも のはR異性体に相当し、4位がα配置であるものはS異性体に相当する。4およ び8位におけるRまたはS配置は、Cahn,Ingold and Prelog,Experientia,1956, 12,81の規則に準じて決定した。 式Iの化合物の好ましい群は、8位の炭素原子がβ配置であるものである。こ の群において、4位の炭素原子 がα配置である化合物が、特に好ましい。 本発明の化合物の更に好ましい群は、nが2または3、更に好ましくは2であ るものである。 基Rは、1〜3個の窒素原子を有するヘテロアリール基、例えば、ピリジニウ ム、イミダゾール、N−メチルイミダゾリウム、ピラゾール、1,2,3−トリ アゾールまたは1,2,4−トリアゾールである。 具体的な好ましい化合物としては、 (4S,8S,9R,10S,12R)−10−(1−ヒドロキシエチル)−1 1−オキソ−4−[2−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)エトキシ)] −1−アザトリシクロ[7.2.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2−カルボ ン酸およびその塩、例えばカリウムまたはナトリウム塩、 (4S,8S,9R,10S,12R)−4−[2−(N−ピリジニウム)エト キシ]−10(1−ヒドロキシエチル)11−オキソ−1−アザトリシクロ[7 .2.0.3’8]ウンデカ−2−エン−2−カルボキシレート が挙げられる。 本発明による化合物は、広汎な病原性微生物に対して広い抗菌活性のスペクト ルを示すだけでなく、総てのβラクタマーゼに対して極めて高い耐性を有する。 本発明の化合物は、腎デヒドロペプチダーゼに対しても比較 的安定である。 本発明の化合物は、Staphylococcus aureus,Streprococcus faecalis, Escher ichia coli,Pseudomonas aeruginosa, Clostoridum perfringensおよびBacterio des fragilisの菌株に対して有用なレベルの活性を示すことが見出されている。 それ故、本発明の化合物は、ヒトおよび動物の病原菌によって引き起こされる 各種の病気の治療に用いることができる。 従って、本発明のもう一つの態様によれば、ヒトまたは動物の患者における全 身性または局所性の細菌感染症の治療または予防に用いられる式(I)の化合物 または生理学的に許容可能なその塩が提供される。 本発明のもう一つの態様によれば、ヒトまたは動物体の全身性または局所性細 菌感染症の治療用医薬の製造のための式(I)の化合物または生理学的に許容可 能なその塩の使用が提供される。 本発明の更にもう一つの態様によれば、ヒトおよびヒト以外の動物体の細菌感 染症の治療法であって、体内に式(I)の化合物または生理学的に許容可能なそ の塩の有効量を投与することからなる方法が提供される。 本発明の化合物は、ヒトまたは獣医用医薬品に用いる目的で任意の好都合な方 法で投与できるように処方することができ、従って本発明はその範囲内にヒトま たは獣 医用の医薬品に用いるのに適した本発明の化合物を含んでなる医薬組成物を包含 する。このような組成物は、1種類以上の適当なキャリヤーまたは賦形剤の補助 により好都合な投与経路で用いる目的で提供することができる。本発明の組成物 としては、非経口、経口、経頬、直腸、局所、移植、点眼、鼻または非尿生殖器 用に特に処方された形態の組成物が挙げられる。 本発明による化合物は、注射により(例えば、ボーラス注射または輸液または 筋肉内、皮下または鞘内注射により)ヒトまたは獣医医薬用に処方することがで き、単位投与形態、アンプル、または他の単位投与容器、または複数投与容器に 入れて、必要であれば防腐剤を加えて提供することができる。注射用組成物は、 油性または水性ビヒクルの懸濁液、溶液またはエマルジョンの形態をとることが でき、懸濁剤、安定剤、可溶化剤および/または分散助剤のような配合剤を含む ことができる。また、活性成分を無菌の粉末形態にして、使用前に適当なビヒク ル、例えば無菌の、発熱性物質を含まない水で再構成することもできる。 本発明の化合物は、経口または経頬投与に適した形態、例えば溶液、ゲル、シ ロップ、口中洗浄剤または懸濁液の形態、あるいは使用前に水または適当なビヒ クルで構成するのに適し、場合によっては風味料および着色剤を加えた乾燥粉末 の形態でヒトまたは獣医用に提供するこ ともできる。錠剤、カプセル、ロゼンジ、パスティル、ピル、ボーラス、粉末、 ペースト、顆粒、ビュレットまたはプレミックス製剤のような固形組成物を用い ることもできる。経口使用に適した固形および液状組成物は、当該技術分野でよ く知られている方法によって製造することができる。このような組成物は、1種 類以上の薬学上許容可能な固形または液状のキャリヤーおよび賦形剤を含むこと もできる。 本発明の化合物は、活性成分と薬学上許容可能なキャリヤーまたは賦形剤との 溶液、懸濁液または分散液のような液状水薬の形態の獣医用医薬品で経口投与す ることもできる。 本発明の化合物は、例えばヒトまたは獣医用医薬品に用いられる通常の座薬基 剤を含む座剤として、または通常の腟座剤を含む腟座剤として処方することもで きる。 本発明による化合物は、軟膏、クリーム、ゲル、ローション、シャンプー、粉 末(噴霧用粉末を含む)、腟座剤、タンポン、スプレー、浸剤、エアゾール、点 滴剤(例えば、眼、耳または鼻の点滴剤)、またはポーア・オン(pour-ons)の 形態でヒトおよび獣医用医薬品に用いられる局所投与用に処方することができる 。 エアゾールスプレーは、通常はジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオ ロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適当なガスな どの適 当な噴射剤を用いて加圧パックから噴射される。 吸入による局所投与には、本発明による化合物をネブライザーを介してヒトま たは獣医用医薬品に用いる目的で噴射することができる。 局所投与に適した薬学組成物は、糖質ステロイドまたは抗真菌剤のような他の 活性成分を適宜含むこともできる。 この組成物は、活性成分0.01〜99%を含むことができる。局所投与には 、例えば、組成物は一般的には活性成分0.01〜10%、更に好ましくは0 01〜1%を含む。 全身投与には、成人の治療用としての一日投与量は、5 〜100mg/kg体重 、好ましくは10〜60mg/kg体重の範囲であり、例えば投与経路および患者の 状態によって一日1〜4回投与することができる。組成物が投与単位からなると きには、それぞれの単位は活性成分200mg〜1gを含有するのが好ましい。 治療期間は、任意の日数によるよりは応答の速度によって決定される。 式(I)の化合物は、下記の式(II)の化合物であって、R1がカルボニル保 護基であり、Xがハロゲン、例えばヨウ素のような脱離基であり、nは式(I) で定義した通りであるものから、適当なヘテロアリールアミンまたはその保護誘 導体と反応させた後、保護基R1を除去する ことによって製造することができる。 反応は、アセトニトリルのような極性の非プロトン性溶媒中で行なうのが好ま しく、例えば40〜80Cの温度で行なうのが好ましい。 式(II)の化合物の所望な反応がヘテロアリール基の第二アミノとのものであ るときには、第二アミノ基を対応するトリメチルシリル誘導体に転換した後、反 応を行なうのが好ましい。 Rが1,2,3−トリアゾール基である式(I)の化合物は、R1がカルボニ ル保護基であり、R2がトリアルキルシリル基であるアジド(III) をトリメチルシリルアセチレンと反応させた後、フッ化テトラn−ブチルアンモ ニウムと反応させ、次いでカルボニル保護基R1を除去することによって製造す ることができる。 式(III)のアジドは、式(IV)の対応するアルコール から、トリフェニルホスフィンおよび四臭化炭素の存在下にてアジ化ナトリウム と反応させることによって製造することができる。この反応は、ジメチルホルム アミドのような極性の非プロトン性溶媒中で行なうのが好ましい。 式(II)、(III)または(IV)の化合物は、W092/15587号明細書 に記載の手法を用いて製造することができる。 式(II)、(III)および(IV)におけるカルボニル保護基は、緩衝条件下ま たは非水性条件下で加水分解によって除去することができる基であるのが好まし い。 このような好適なカルボニル保護基R1の例としては、べンジル、p−ニトロ ベンジルまたはトリチルのようなアリールメチル基、またはアリルまたは置換ア リルのようなアルケニル基、t−ブチル、ハロアルキル、例えばトリクロロエチ ル、またはトリアルキルシリルアルキル、例えばトリメチルシリルエチルが挙げ られる。好ましい保護基R1としては、アリールメチル、例えばベンジルまたは アリルが挙げられる。 式(III)および(IV)のヒドロキシル保護基R2は、緩 衝条件下または非水性条件下での加水分解によって除去することができる基が好 ましい。 特に好ましい保護基R2の例としては、R2がトリアルキルシリル、例えばトリ メチルシリルまたはt−ブチルジメチルシリルのようなヒドロカルビルシリル基 であるものが挙げられる。R2は、アルカノイル、例えばアセチル、ピバロイル ;アルケノイル、例えばアリルカルボニル;アロイル、例えばp−ニトロベンゾ イル;アルコキシカルボニル、例えばt−ブトキシカルボニル;ハロアルコキシ カルボニル、例えば2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルまたは1,1, 1−トリクロロ2−メチル−2−プロポキシカルボニル;アラールキルオキシカ ルボニル、例えばべンジルオキシカルボニルまたはp−ニトロベンジルオキシカ ルボニル;またはアルケニルオキシカルボニル、例えばアリルオキシカルボニル のようなアシル基を表すこともできる。 特に好都合な基R2は、t−ブチルジメチルシリルである。 ヒドロキシルおよびカルボキシル保護基R2およびR1は、Protective Groups in Organic Chemistry、46〜119頁、JFW Mc0mie編集、Plenum Press,1973 に記載されているような通常の手法によって除去することができる。例えば、R2 がt−ブチルジメチルシリル基であるときには、これはフッ化テトラブチルア ンモニウ ムおよび酢酸で処理することによって除去ずることができる。この方法は、テト ラヒドロフランのような溶媒中で行なうのが好都合である。同様に、R2がトリ クロロエトキシカルボニル基であるときには、これは亜鉛および酢酸で処理する ことによって除去することができる。 カルボニル保護基R1は、Protective Groups in Organic Chemistry、46〜 119頁、JFW McOmie編集Plenum Press,1973に記載されているような標準的方 法によって除去することもできる。例えば、R1がアリールメチル基であるとき には、これは水素および金属触媒、例えばパラジウムを用いて通常の手続きによ って除去することができる。基R1がアリルまたは置換アリル基を表すときには 、これはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび場合によって はトリフェニルホスフィンの存在下にてアリル受容体で処理することによって除 去するのが好ましい。好適なアリル受容体としては、第三ブチルアミンのような 立体障害を有するアミン、モルホリンまたはチオモルホリンのような環状第二ア ミン、トリエチルアミンのような第三アミン、アセチルアセトン、アセト酢酸エ チルまたはジメドンのような脂肪族または環状脂肪族β−ジカルボニル化合物、 水素化トリブチルスズ、またはアルカン酸またはそのアルカリ金属塩、例えば酢 酸、プロピオン酸または2−エチルヘキサン酸 またはそれらのカリウムまたはナトリウム塩が挙げられる。 特に有用なアリル受容体としては、2−エチルヘキサン酸、更に具体的にはそ のナトリウムまたはカリウム塩、または水素化トリブチルスズが挙げられる。 反応は、エーテル、例えばジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン、アル カノール、例えばエタノール、エステル、例えば酢酸エチル、またはハロゲン化 炭化水素、例えば塩化メチレンのような不活性溶媒またはその混合物中で行なう のが好ましい。反応は、0°〜40°の温度範囲で、更に詳細には室温で行なう のが好都合である。 式(I)の化合物の塩基付加塩は、親酸から適当な塩基で処理することによって 製造することができる。塩は溶液中で形成した後、必要であれば非溶媒、例えば 無極性の非プロトン性溶媒を加えることによって沈殿させるのが好都合である。 あるいは、式(I)の親酸の溶液をジエチルエーテルのような無極性溶媒中で2− エチルヘキサン酸ナトリウムまたはカリウムの溶液で処理することによって製造 することもできる。 前記の式(I)〜(IV)のいずれにおいても、不整炭素原子がありかつ具体的な配 置が示されていないときには、その式は総ての可能な配置を包含する。 式1a、1b、1cおよび1dに定義されている式 (I)の化合物の具体的な立体異性体であって、他の立体異性体を本質的に含まな いものは、式(I)の適当な立体異性体から出発して前記の一般化された方法を用 いることによって製造することができる。 本発明を更に完全に理解できるようにするため、下記の実施例を例示のためだ けに挙げる。 製造および実施例において、特に断らない限り、 −融点(m.p.)はGallenkamp融点測定装置で測定したものであり、未補正で ある。総ての温度は℃で表している。 −赤外スペクトルは、FT−IR装置上でクロロホルム −d1溶液中で測定した。プロトン磁気共鳴(1H−NMR)スペクトルは、ク ロロホルム−d1の溶液として300MHzで記録した。化学シフトは内部標準 として用いたMe4Siからのppmで表したダウンフィールドで記録し、一重 線(s)、二重線(d)、二重線の二重線(dd)または多重線(m)として特 定する。 −カラムクロマトグラフィは、シリカゲル(Merck AG、ダルムシュタット、ドイ ツ)上で行なった。 −溶液は、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。 −「ガソリン」とは、石油エーテル、沸点40〜60℃を指す。 −塩化メチレンは水素化カルシウム上で再蒸留し、テ卜ラヒドロフランはナトリ ウム上で再蒸留し、エチルエー テルはナトリウム上で再蒸留し、キシレンは五酸化リン上で再蒸留し、酢酸エチ ルは活性化したモレキュラーシブ上で乾燥した。 −T.l.c.は、シリカプレート上での薄層クロマトグラフィを指す。中間体1 アリル(4S,8S,9R,10S,12R)−4−[2−(N−ピリジニウム )−エトキシ]−10−(1ヒドロキシ−エチル)−11−オキソ−1−アザト リシクロ−[7.2.0.03.8]ウンデカ−2−エン2−カルボン酸ヨーダ イド 十分に栓をしたフラスコ中で、アリル(4S,8S,9R,10S,12R) −4−[2−(ヨード)−エ卜キシ]−10−(1−ヒドロキシエチル)−11 −オキソ−1−アザトリシクロ−[7.2.0.03.8]ウンデカ−2−エン −2−カルボキシレー卜(250mg)およびピリジン(214mg)を乾燥アセト ニトリル(5ml)に溶解し、60℃で5時間攪拌した。次いで、溶液を真空で蒸 発させ、残渣をジエチルエーテルと石油との混合物で粉砕して標題化合物(18 3mg)を得て、これを精製なしで次の段階で用いた。 IR(CDCl3)max(cm-1)3410(OH),1774(C=O), 1715(C=O) 1H−NMRδ(CDCl)9.27(d), 8.64(t),8.20(m),5.90(m),5.5〜5.26(m), 5.3〜5.0(m),5.05(t),4.88〜4.6(m),4.37( dd),4.21(m),4.0〜3.8(m),3.18(dd),2.96 (m),1.95(m),1.88(m),1.7〜1.25(m),1.9( d)中間体2 アリル(4S,8S,9R,10S,12R)−1−アザ−4−t−ブチルジメ チルシリルオキシエトキシ−10−[1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキ シ)エチル]−11−オキソ−1−トリシクロ−[7.2.0.03.8]ウン デカ−2−エン−2−カルボキシレート (3S,4R)−3−[(R)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エ チル]−4−[(R)−2′−[(S)−6′−(2−t−ブチルジメチルシリ ルオキシエトキシ)−1′−オキソシクロヘキシル]アゼチジン−2−オン(6 50mg)、炭酸カリウム(250mg)および塩化メチレン(15ml)をフラスコ に入れ、窒素雰囲気下にて5分間攪拌した。トリエチルアミン(0.3ml)およ びアリルオキサリルクロリド(0.3ml)を加え、3時間後に更にこれらの反応 物0.2mlを加えた。混合物を更に2時間攪拌し、水で反応を停止し、 塩化メチレンで抽出した。有機層を塩酸(0℃で2%溶液2.50ml)、炭酸水 素ナトリウム(0℃で5%溶液2×50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で 乾燥し、減圧下にて濃縮した。生成する油状生成物をキシレン(20ml)に溶解 したもの、ヒドロキノン(20mg)トリエチルホスフィン(1.2ml)を加え、 混合物を5時間還流した。反応混合物を室温で冷却し、減圧下にて濃縮した。標 題化合物をシクロヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として用いてフラッシュクロマ トグラフィによって単離した(500mg、RF0.8)。 IR(CDCl3)(cm-1)1769(C−Oラクタム),1744(C=O )。中間体3 アリル(4S,8S,9R,10S,12R)−10−[1−(t−ブチルジメ チルシリルオキシ)エチル]−−4−[2−ヒドロキシエトキシ]−11−オキ ソ−1−アザトリシクロ−[7.2.0.03.8]ウンデカ−2−エン−2− カルボキシレート フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムをテトラヒドロフランに溶解したもの (1.1M,5.0ml)を、中間体2(2.8g)および酢酸(0.5ml)をテ トラヒドロフラン(40ml)に溶解したものに加えた。混合物を20°で窒素雰 囲気下にて18時間攪拌した後、酢酸エチル(120ml)で希釈した。溶液を順 次5%塩酸水 溶液(50ml)、飽和の重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)および飽和塩水(5 0ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧下にて蒸発させて油 状生成物とした。この油状生成物を、シリカゲル上でクロマトグラフィによって 精製した。シクロヘキサン/酢酸エチル1/1で溶出したところ、淡黄色シロッ プとして標題化合物(1.73g)を得た(Tlc,シクロヘキサン/酢酸エチ ル1/1,Rf=0.6)。中間体4 アリル(4S,8S,9R,10S,12R)−4−[2−アジドエトキシ]− 10−[1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−11−オキソ−1 −アザトリシクロ[7.2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2−カルボ キシレート 四臭化炭素(219mg)を乾燥ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解したもの を、中間体3(228mg)、アジ化ナトリウム(201mg)およびトリフェニル ホスフィン(184mg)を20°で窒素雰囲気下にて乾燥ジメチルホルムアミド (5ml)に懸濁攪拌したものに、20分間で滴下して加えた。混合物を1時間攪 拌した後、ジエチルエーテル(30ml)で希釈した。混合物を飽和塩水(3×2 0ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下にて蒸発させて、油状 生成物を得た。これをシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィにより精 製した。酢酸エチル/シクロヘキサン1/4で溶出したところ、無色油状生成物 として標題化合物(185mg)を得た。 IR:max(CDCl3)2108,1776,1820cm-1 中間体5 アリル(4S,8S,9R,10S,12R)−10−[1−(t−ブチルジメ チルシリルオキシ)エチル]−4−[2−(4−トリメチルシリル−1,2,3 −トリアゾール−1−イル)エトキシ]−11−オキソ−1アザトリシクロ[7 .2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2−カルボキシレート 中間体4(1.18g)をトリメチルシリルアセチレン(20ml)に溶解した ものを、窒素雰囲気下にて20時間還流下にて加熱した。次いで、溶媒を減圧下 で蒸発させ、残渣油状生成物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ処理 を行なった。酢酸エチル/シクロヘキサン1.4を用いて溶出したところ、無色 油状生成物として標題化合物(0.63g)を得た。 IR:max(CDCl3)1772,1717,1600cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)7.64(s),5.95(m),5 .43(m),5.26(m),5.12(t),4.82〜4.6(m), 4.57(m),4.21(m),4.07(dd),3.72(m),3.1 6(dd),2.80(m),2.02(m),1.8〜1.2(m),1.( d),0.88(s),0.33(s),0.07(s)。中間体6 アリル(4S,8S,9R,10S,12R)−10−[1−(ヒドロキシエチ ル)−[1−オキソ−4−[2−1,2,3−トリアゾール−1−イル)エトキ シ]−1−アザトリシクロ[7.2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2 −カルボキシレート フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムをテトラヒドロフランに溶解したもの (1.1M,1.0ml)を、中間体5(100mg)および氷酢酸(0.1ml)を 乾燥テトラヒドロフラン(1.5ml)に溶解したものに加えた。混合物を窒素雰 囲気下にて22°で23時間攪拌した後、炭酸水素ナトリウムの5%溶液(30 ml)で処理した。混合物を酢酸エチル(2×50ml)で抽出し、合わせた抽出物 を塩水(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させ た。残渣のガム状生成物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィにより精 製した。酢酸エチルで溶出したところ、無色油状生成物として標題化合物(47 mg)を得た。 IR:max(CDCl3)3611,1776,1720,1620,1603c m-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)7.71(s),7.66(s),5 .96(m),5.43(m),5.28(m),4.8〜4.6(m),4. 57(m),4.21(m),4.08(dd),3.75(m),3.19( dd),2.75(m),5.10(t),2.32(m),2.1〜1.94 (m),1.92〜1.60(m),1.5〜1.2(m),1.31(d)。実施例1 (4S,8S,9R,10S,12R)−4−[2−(N−ピリジニウム)エト キシ]−10−[1−(ヒドロキシエチル)−11−オキソ−1−アザトリシク ロ[7.2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2−カルボキシレート 中間体1(183mg)を乾燥ジクロロメタン(5ml)に溶解したものに、トリ フェニルホスフィン(18mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ ウム(19.6mg)をジクロロメタン(3ml)に溶解したものを加えた。次に、 水素化トリブチルスズ(138mg)を加え、得られた混合物を60分間攪拌した 。次いで、沈殿した固形生成物を、ジエチルエーテルで数回粉砕した。次に、固 形生成物遠心分離によって分離した後、真空下にて乾燥し、標題化合物(90mg )を得た。 IR(ヌジョール)max(cm-1)1757(C=O) ,1589(C=C)。1 H−NMRδ(アセトン−D6,D2O)8.75(m),8.48(m),7 .98(m),4.84(m),4.72〜4.6(m),4.050(m), 3.9〜3.64(m),3.8(dd),3.61(t),3.22(dd) ,2.42〜2.3(m),1.88〜1.74(m),1.68〜1.54( m),1.54〜1.3(m),1.2〜1.1(m),1.08(d)。実施例2 (4S,8S,9R,10S,12R)−10−[1−(ヒドロキシエチル)] −11−オキソ−4−[2−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)エトキシ ]−1−アザトリシクロ[7.2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2− カルボン酸、カリウム塩 2−エチルヘキサン酸カリウムを酢酸エチルに溶解したもの(0.5M,0. 2ml)を、中間体6(40mg)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィ ン)(2mg)およびトリフェニルホスフィン(2mg)を乾燥テ卜ラヒドロフラン (0.5ml)に溶解したものに加えた。混合物を22°で窒素雰囲気下にて4時 間攪拌した後、ジエチルエーテル(5ml)で希釈した。生成する懸濁液を遠心分 離し、上澄液を捨てた。残渣固形生成物をジエチルエーテル(5ml)で3回粉砕 した後、真空で乾燥し たところ、白色粉末として標題化合物(29mg)を得た。 IR:max(CDCl3)1751,1595cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)7.88(s),7.70(s),4 .36(m),4.7〜4.4(m),4.04(m),3.9〜3.8(m) ,3.82〜3.7(m),3.79(dd),3.60(m),3.18(d d),2.19(m),1.76(m),1.58(m),1.5〜1.3(m ),1.07(d)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,US,VN (72)発明者 ペルボーニ,アルチデ イタリー国ヴェローナ、ヴィア、アレッサ ンドロ、フレミング、2、グラクソ、ソシ エタ、ペル、アツィオーニ内 (72)発明者 ロッシ,ティーノ イタリー国ヴェローナ、ヴィア、アレッサ ンドロ、フレミング、2、グラクソ、ソシ エタ、ペル、アツィオーニ内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記の一般式(I)を有する化合物、ならびにその塩および代謝上不安 定なエステル。 (式中、Rは、5または6員環の窒素を含有するヘテロアリール基であって、こ のヘテロアリール基は場合によっては窒素、酸素、または硫黄から選択される1 または2個のヘテロ原子を更に有するものでありかつこのヘテロアリール基はこ のヘテロアリール基中の窒素原子を介してアルキレン鎖(CH2nに結合してい るものであり、そしてnは2〜4の整数である)。 2. Rが1〜3個の窒素原子を含むヘテロアリール基である、請求の範囲第 1項に記載の化合物。 3. Rがピリジニウム、イミダゾール、N−メチルイミダゾリウム、ピラゾ ール、1,2,3−トリアゾールまたは1,2,4−トリアゾール基である、請 求の範囲第1項または第2項に記載の化合物。 4. Rが1,2,3−トリアゾールまたはピリジニウム基である、請求の範 囲第1〜3項のいずれか一項に 記載の化合物。 5. nが2または3である、請求の範囲第1〜4項のいずれか一項に記載の 化合物。 6. nが2である、請求の範囲第1〜5項のいずれか一項に記載の化合物。 7. 下記の配置を有する請求の範囲第1〜6項のいずれか一項に記載の化合 物。 8. (4S,8S,9R,10S,12R)−10[1−(ヒドロキシエチ ル)−11−オキソ−4−[2−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)エト キシ]−1−アザトリシクロ[7.2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン− 2−カルボン酸およびその塩、例えばカリウムまたはナトリウム塩、 (4S,8S,9R,10S,12R)−4−[2−(N−ピリジニウム)エト キシ]−10−[1−(ヒドロキシエチル)−11−オキソ−1−アザトリシク ロ[7.2.0.0.3.8]ウンデカ−2−エン−2−カルボキシレート。 9. ヒトまたは動物における全身性または局所性の細菌感染症の治療または 予防に用いられる請求の範囲第 1〜8項のいずれか一項に記載の化合物。 10. ヒトまたは動物体における全身性または局所性の細菌感染症の治療ま たは予防のための治療薬の製造のための請求の範囲第1〜8項のいずれか1項に 記載の化合物の使用。 11. 請求の範囲第1〜8項のいずれか一項に記載の化合物の有効量を投与 することを含んでなる、細菌感染症を治療するためのヒトまたはヒト以外の個体 の治療法。 12. 請求の範囲第1〜8項のいずれか一項に記載の化合物を1種類以上の 生理学的に許容可能なキャリヤーまたは賦形剤と混合して含んでなる、医薬組成 物。 13. 請求の範囲第1項に記載の化合物の製造法であって、 (a) 式(II) (式中、Xは脱離基であり、R1はカルボニル保護基であり、nは式(I)で定 義した通りである)を、適当なヘテロアリールアミン(RまたはRH)(但し、 Rは式(I)で定義した意味を有する)またはその保護誘導体と 反応させた後、任意の保護基を除去し、 (b) 式(III) (式中、R1はカルボニル保護基であり、R2はトリアルキルシリル基である)を 有する化合物をトリメチルシリルアセチレンと反応させた後、ヒドロキシ保護基 R2とカルボニル保護基R1を除去し、式(I)(式中、Rが1,2,3−トリア ゾール基である)を有する化合物を得て、 (c) 式(I)の化合物をその塩として単離する ことを含んでなる、方法。
JP6506822A 1992-08-27 1993-08-25 縮合カルバペネム誘導体 Pending JPH08500832A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9218240.1 1992-08-27
GB929218240A GB9218240D0 (en) 1992-08-27 1992-08-27 Heterocyclic compounds
PCT/EP1993/002274 WO1994005666A1 (en) 1992-08-27 1993-08-25 Condensed carbapenem derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08500832A true JPH08500832A (ja) 1996-01-30

Family

ID=10721053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6506822A Pending JPH08500832A (ja) 1992-08-27 1993-08-25 縮合カルバペネム誘導体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5576312A (ja)
EP (1) EP0656899A1 (ja)
JP (1) JPH08500832A (ja)
AU (1) AU4952293A (ja)
GB (1) GB9218240D0 (ja)
WO (1) WO1994005666A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999020270A1 (en) * 1997-10-23 1999-04-29 Merck & Co., Inc. Carbapenem antibacterial compounds, compositions and methods of treatment
US20020151527A1 (en) * 2000-12-20 2002-10-17 Benjamin Wiegand Method for reducing acne or improving skin tone

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4978659A (en) * 1987-02-02 1990-12-18 Merck & Co., Inc. 2-(Heteroaryliumalkyl)phenyl carbapenem antibacterial agents
US4962101A (en) * 1989-08-21 1990-10-09 Merck & Co., Inc. 2-(Heterocyclylalkyl)phenyl carbapenem antibacterial agents
CZ435990A3 (cs) * 1989-09-08 1999-11-17 Glaxo S.P.A. Kyselina 10-(1-hydroxyethyl)-11-oxo-1-azatricyklo/7,2,0,03,8/-undec-2en-2-karboxylová a její deriváty, způsob jejich výroby, použití pro výrobu farmaceutických prostředků a farmaceutické prostředky s jejich obsahem
AU636913B2 (en) * 1989-10-11 1993-05-13 Takeda Chemical Industries Ltd. Tricyclic carbapenem compounds
GB9104832D0 (en) * 1991-03-07 1991-04-17 Glaxo Spa Heterocyclic compounds
KR920019791A (ko) * 1991-04-05 1992-11-20 우메모또 요시마사 다환성 카르바페넴 화합물, 그의 제조방법 및 용도

Also Published As

Publication number Publication date
WO1994005666A1 (en) 1994-03-17
US5576312A (en) 1996-11-19
EP0656899A1 (en) 1995-06-14
GB9218240D0 (en) 1992-10-14
AU4952293A (en) 1994-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5407931A (en) Derivatives of 1-azatricyclo[7.2.03,8]undec-2-ene-2-carboxyclic acid
US4383946A (en) Process for the preparation of 1-carbapenems and intermediates via silyl-substituted dithioacetals
US4262009A (en) 6- And 1,1-disubstituted-1-carbadethiapen-2-em-3-carboxylic acid
JP3461786B2 (ja) 全身的細菌感染症の治療又は予防のための医薬組成物
US4348320A (en) Substituted azetidiones
IE882347L (en) Stable Oxapenem-3-carboxylic acids
US5426104A (en) Tricyclic carbapenem compounds, methods of preparation and methods of use
JPH08500832A (ja) 縮合カルバペネム誘導体
EP0502464A1 (en) Antibacterial condensed carbapenemes
EP0502465A1 (en) Esters of antibacterial condensed carbapenemederivatives
US5384317A (en) Bridged biphenyl carbapenem compounds, compositions containing such compounds and methods of use
EP0373388A2 (de) Penemderivate und Verfahren zu ihrer Herstellung
JPH09510193A (ja) 縮合カルバペネムのフェニルアルキルアミノ誘導体
US5372993A (en) Bridged carbapenem compounds, compositions containing such compounds and methods of use
US5401735A (en) Bridged biphenyl carbapenem antibacterial compounds
US4544557A (en) 6-(1-Hydroxyethyl)-2-(2-aminoethylthio)-3-tetrazoly-1-carbadethiapen-2-em
EP0372582A2 (en) 6-Aminoalkyl carbapenems
EP0597401A2 (en) Production of penem
JPH06211858A (ja) 4−アリルアゼチジノンを経由する1−カルバペネム類の中間体の製造方法
JPS59161384A (ja) β−ラクタム分解酵素阻害剤としての6−β−置換ペニシラン酸