JPH08500758A - 組み合わされたペースメーカおよびデフィブリレータ - Google Patents

組み合わされたペースメーカおよびデフィブリレータ

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JPH08500758A
JPH08500758A JP6522160A JP52216094A JPH08500758A JP H08500758 A JPH08500758 A JP H08500758A JP 6522160 A JP6522160 A JP 6522160A JP 52216094 A JP52216094 A JP 52216094A JP H08500758 A JPH08500758 A JP H08500758A
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    • A61N1/3956Implantable devices for applying electric shocks to the heart, e.g. for cardioversion
    • A61N1/3962Implantable devices for applying electric shocks to the heart, e.g. for cardioversion in combination with another heart therapy
    • A61N1/39622Pacing therapy

Abstract

(57)【要約】 組み合わされたペースメーカおよびデフィブリレータは信号を増幅器 (36)を介して論理制御回路 (34) に供給する心臓センサ (18) を含んでいる。論理制御回路は捕獲検出器 (42) の活動に応じてレベルの変化時に発生器 (38)から整調パルスを用意する。細動が検出されるか整調パルスが心臓に生ずる問題を克服することなしに最大振幅に達したときに、論理制御回路 (34) は細動制御回路 (40) に信号を送り、細動出力回路 (44) から心臓電極 (26、28)に高いエネルギー衝撃を供給するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 組み合わされたペースメーカおよびデフィブリレータ発明の分野 本発明は植え込み可能な剌激装置に関し、一層詳細には、低振幅の細動を検出 しかつ処置し得る植え込み可能なカーディオバータ/デフィブリレータ(ICD )装置に関する。発明の背景 徐脈は、患者の身体を通じて血液の適切な供給をポンピングするのに不十分と みなされるレートに心拍が減速する心臓の状態である。毎分50拍以下の心臓レ ートはたいていの患者に対して徐脈状態とみなされる。 徐脈を処置するめの一般的な技術は患者の内部にペースメーカを植え込むこと である。ペースメーカは一般に心拍を伴う心臓の電気的活動を検出する。もし心 臓の電気的活動が検出されないならば、それは心臓が規定されたレートで拍動し ていないことを示す。心臓の筋肉組織を剌激して収縮させ、それにより内因性レ ートよりも速いレートで心臓を強制的に拍動させるため、剌激パルスが次いで発 生され、また適切な心臓チャンバ、心房もしくは心室に供給される。徐脈レート よりも速いレートに心拍を維持するべく作動するペースメーカは徐脈支援ぺース メーカと呼ばれている。 徐脈支援整調は、徐脈を経験している心臓の心拍の間の時間周期よりも少し長 い一般に“逸走間隔”と呼ばれる時間周期を定義することによりペースメーカに おいて実現される。たとえば、もし心臓が50拍毎分のレートで拍動しているな らば、相い続く心拍の間の時間周期は1200ミリ秒である。こうして、徐脈支 援ペースメーカでは、もし心臓レートが50拍毎分以下のレートに決して減速し ないことが望まれているならば、ペースメーカの逸走間隔は、もし1200ミリ 秒以上が最後の検出された心拍以後に逸走するならば、剌激パルスが常に発生さ れるようにする適切な値に設定される。もし1200ミリ秒が逸走し終わる前に 心拍が生起するならば、そのことは心臓が50拍毎分よりも速いレートで拍動し ていることを示し、また剌激パルスが発生される必要はない。定められた時間周 期内のこのような“自然”心拍の電気的検出と同時に、逸走間隔はリセットされ 、また新しい逸走間隔が開始される。刺激パルスは、自然心拍が逸走間隔の間に 再び検出されないかぎり、この新しい逸走間隔の終了時に発生される。こうして 刺激パルスは“オン‐デマンド”で、すなわち逸走間隔により設定されるレート 以下に決して低下しないレートに心拍を維持するために必要とされる時にのみ発 生される。 心拍は心臓筋肉組織の脱分極に相当する電気的信号を検査することによりモニ ターされる。心臓筋肉組織の脱分極は心臓筋肉組織の機械的収縮をトリガする。 心房筋肉組織の脱分極に相当する電気信号は表面EKG上のP波と呼ばれている 。心室筋肉組織の脱分極に相当する電気信号は表面EKG上のR波と呼ばれてい る。R波により続かれるP波に相当する電気信号のシーケンスは、心臓の内側ま たは心臓の上に植え込まれた適切な電極を有する検出リード、すなわちペースメ ーカリードを使用することにより、心臓の内側からまたは直接に心臓の上で検出 され得る。心臓の内側または直接に心臓の上で検出されるP波およびR波に相当 する電気信号は心臓のエレクトログラム(EGM)と呼ばれる。 ペースメーカはP波および/またはR波を検出するための手段、従ってまた患 者のEGMをモニターするための手段を含んでいる。このようなEGMから、心 臓の物理的活動(すなわち所与の心臓チャンバ、心房および/または心室の筋肉 収縮)が推定され得る。たとえば心拍を決定するため、ペースメーカは相い続く R波の間に経過する時間を測定する。R波は一般にこの決定のために使用される 。なぜならば、R波は一般にP波よりもはるかに長い電気信号であり、従ってま たはるかに検出し易いからである。しかし、所望であれば、同じ心拍決定は相い 続くP波の間の時間を測定することによっても行われ得る。 R波および/またはP波は、対象となる心臓組織に接触させて、またはその付 近に電極を置くことにより検出される。別々の検出および剌激電極を使用し得る し、また使用されてきているけれども、たいていのペースメーカは、心室および /または心房にそれぞれ剌激パルスを供給するのに使用されるように、R波およ び/またはP波を検出するために同一の電極を使用する。実際には心臓の電気信 号(たとえばR波)が生起していない時に電気的雑音または他の低レベルの電気 信号が電気的な心臓活動として検出されるのを防止するため、検出された電気信 号が心臓の電気的活動の指標として認識される前に検出された電気信号の振幅お よび/または他の特性が越えなければならないしきいレベルを定義することが必 要である。不都合なことに、この仕方でのしきい検出の使用は時によると、設定 されたしきいレベル以下の有効な低レベルのR波または他の有効な心臓の電気的 信号の検出を妨げる。有効な心臓の電気信号の検出の失敗を最小化するようにし きいレベルを設定するべくあらゆる試みがなされているが、しきいレベルは、雑 音または他の無効な信号を有効な信号として一般に検出するように低くは設定さ れ得ない。従って、トレードオフがされなければならず、また一般にこのような トレードオフは雑音または他の無効な信号を検出しないことを優先し、従って有 効な低レベルの心臓の電気的信号を検出し損なう可能性がある。従って、実際問 題として、たいていのペースメーカは、それらが場合によっては有効な低レベル のR波および/またはP波を検出できないように設定されている。 すべての最近の植え込み可能なペースメーカはプログラム可能である。すなわ ち、ペースメーカの基本逸走間隔もペースメーカに使用される検出回路のしきい レベルもペースメーカの種々の他の作動パラメータも植え込みの時点またはその 後に特定の患者のニーズに最良に適するようにプログラム可能に設定され得る。 最近、植え込み可能なカーディオバータ/デフィブリレータ(ICD)システ ムにも大きな関心が寄せられている。ICDシステムは、(1)心臓が速く拍動 している(頻脈)をICDシステムが検出する時、または(2)心臓が速く混乱 状に拍動している(細動)をICDシステムが検出する時に、心臓に1つまたは それ以上の高エネルギーの衝撃パルスを与える。(注:ICD装置はペースメー カと同様に心臓の電気信号を検出し、また相い続くR波の間の時間感覚を測定す ることにより心臓レートを決定する。ICDが心室の細動−非常に速い混乱状の R波レート−を検出する時、心臓への機械的影響は心臓停止である。すなわち心 臓筋肉が有効に収縮せず、また血液が身体を通じてポンピングされない。) ICD装置により供給される高エネルギーの衝撃パルスはジュールの単位のエ ネルギー含有量を有し、他方においてペースメーカにより供給される剌激パルス はマイクロジュールの単位のエネルギー含有量を有する。ICD装置により供給 される高エネルギーの衝撃パルスからペースメーカの低エネルギーの整調パルス を明らかに区別するため、ペースメーカパルスはここでは“刺激パルス”と呼ば れ、またICDパルスは“衝撃パルス”と呼ばれる。 心室頻脈、心室細動または他の頻不整脈の間に高エネルギーの衝撃パルスを供 給する目的は、頻脈、細動または他の頻不整脈を中断または停止させることであ る。頻脈、細動または他の頻不整脈は所与の心臓チャンバ、典型的には心室の種 々の組織の間の回復および伝導の不平衡により維持される。このような不平衡は 不応性の一時的分散と呼ばれている。高エネルギーの衝撃パルスはその瞬間に分 極していないすべての組織を分極させる。すなわち、それは組織のすべて(また は組織の大きい部分)を同一の生理学的状態におき、またこうして、このような 組織が回復または再分極する時に、同期化またはコーディネートされた仕方で能 動化または脱分極が可能となる。 頻脈の場合には、ICDによる衝撃パルスの供給は一般に“カーディオバージ ョン”と呼ばれ、また衝撃パルスは、心臓サイクルのT波部分の間に心臓に衝撃 パルスを供給するのを回避するため、典型的に心臓のR波と同期して供給される 。(T波部分はマッシブな心室組織が再分極しているR波に続く心臓サイクルの 部分である) 。T波への高エネルギー衝撃パルス (またはさらには低エネルギー 衝撃パルスまたはペースメーカ剌激パルス) の供給を回避しようと試みる理由は 、このような作用は矛盾のある影響を有し得るし、またさらに心臓リズムを加速 し得ることである。すなわち、遅い心室頻脈がより速い心室頻脈に加速されるか もしれないし、かつ/またはより速い心室頻脈が心室細動に加速されるかもしれ ない。 細動の場合には、心臓の多くの個々の筋肉繊維の混乱状で速い拍動が存在し、 また心臓がその結果として有効な同期的収縮を維持することができず、従ってま た血液をポンピングすることができない。すべての実際的な目的に対して、 (上 記のように) 電気的には心臓は多重の混乱状の電気信号に非常に能動的であるけ れども、心臓は機械的には停止されている。従って、細動の間に心臓に衝撃パル ス (一般に“脱細動”パルスと呼ばれる) を供給する目的は、多くの個々の筋肉 繊維がいま一度有効な同期的収縮を維持し、またそれにより患者の身体を通じて 血液をポンピングし得るように心臓組織を同期化またはコーディネートすること である。 従来知られているICD装置は内蔵されたセンサ回路を含んでいる。このよう なセンサ回路は、付設された検出電極を通じて、心臓が拍動するレートを検出す るべく設計されている。もし検出された心臓レートが高い固定されたレートしき いを超過するならば (すなわち、もし頻脈が検出されるならば)、ICD装置は 一般にカーディオバージョンパルスと呼ばれる低エネルギー衝撃パルスを供給す るべく設計されている。もし細動が検出されるならば、ICDは高エネルギー衝 撃パルスまたは衝撃パルスを供給するべく設計されている。典型的には、カーデ ィオバージョンパルスは衝撃パルスのエネルギーよりも低いエネルギーの放電で ある。 徐脈支持ペースメーカおよびICD装置の双方を有する患者に対しては、ぺー スメーカの検出回路により認識されない低振幅の細動 (すなわちペースメーカが 検出し得ないような低振幅の非常に速い混乱状の心臓リズム) が存在する時、潜 在的な間題が生ずるペースメーカに関するかぎり、心臓活動は検出されないため 生じていないものとされる。もしICDがこれらの信号を“見る”ことができる ならば、それは適切に応答する。しかしもしICDが低振幅の細動信号を“見る ”ことに失敗する (また応答しない) ならば、ペースメーカ回路は活動のこの欠 落を心臓収縮不全として解釈し、また出力刺激パルスをレリーズする。もし患者 が実際に細動しているならば、このような出力剌激パルスは無効となろう。しか し、もしICD装置がいま出力剌激パルスを“見る” (すなわち検出する) なら ば、その回路はこのような無効の刺激パルスをR波として解釈し、またこうして 衝撃パルスを充電もレリーズもしないことになろう。さらに、もしICD装置が 低振幅の心室細動を“見ない”ならば、それは静穏にとどまるであろう。従って 、細動は検出されず、また処置されなくなる。 徐脈、カーディオバージョンおよび細動除去機能を含んでいる組み合わされた 植え込み可能な剌激装置を有する患者に対しては、心室細動からのエレクトログ ラム信号がICDもペースメーカ検出回路も検出しないような低振幅であり、従 ってシステムのペースメーカ部分に剌激パルスをレリーズさせ得るという類似の 問題が存在する。剌激のレリーズ時に、ICD/ペースメーカ検出回路の自動利 得特徴が、もしイネーブルされていれば、R波を“見よう”と試みて、その感度 をその最も敏感な感度設定にインクレメンタルに増す。もしR波の検出失敗が持 続するならば、診断は“真の心臓収縮不全”であり、またICD/ペースメーカ は剌激パルスをそのプログラムされたレートでレリーズし続ける。不都合なこと に、もしリズムが装置のペースメーカ部分もしくはICD構成要素により検出さ れるのに過度に低いEGM信号を有する真の心室の細動であれば、ペースメーカ の刺激パルスは有効でない。しかし、ペースメーカはその整調パルスが無効であ ることを知らないので、ペースメーカはこのような無効の整調剌激を供給し続け る。 従って、主張された心臓収縮不全への適切な応答が生起することができ、また ペースメーカ/ICD装置が所与の刺激パルスが有効であるか否か、すなわちそ れが心臓を“捕獲する”か否かを確認することができるペースメーカ/ICD装 置またはシステムが必要とされる。発明の要約 本発明は、植え込み可能なカーディオバージョン/細動除去(ICD)装置の 機能および植え込み可能なペースメーカの機能の双方を含んでいるICD/ぺー スメーカ装置を提供する。このようなペースメーカ/ICD装置は有利なことに 、このような細動状態を有効に検出しかつ処置するべく計算された低振幅の細動 状態への応答を与える。 有利なことに、従来のICD装置と同様に、本発明のICD/ペースメーカ装 置は、心室の細動を指示する心臓活動が検出される時には常に衝撃パルスを与え る。さらに、従来のペースメーカ装置と同様に、本発明のICD7/ペースメー カ装置は、心臓活動が予め定められた逸走間隔の間に検出されない時には常に、 患者の心臓に需要に応じて剌激パルスを与える。しかし、従来のICDおよびぺ ースーメーカ装置と異なり、本発明のICD/ペースメーカ装置は、装置により 発生 される所与の刺激パルスが捕獲を生じさせたか否かを決定するための手段を含ん でいる。もし否定であれば、剌激パルスのエネルギーが、捕獲が実現されるまで 増される。刺激パルスのエネルギーが有効な捕獲なしに最大チャンバまで増され るべきであれば、さらに刺激パルスの発生が停止され、またICD/ペースメー カ装置は心室の細動が存在しているものと仮定する。 一層詳細には、もし低振幅の心室細動状態が生ずるならば、(すなわちペース メーカ/ICD検出回路により検出されるのに不十分な振幅であれば)、装置の ペースメーカ側が心臓収縮不全を“見て”、それに応答して剌激パルスを発する 。同時に装置の自動利得特徴が、ますます低い振幅のEGM信号が検出され得る ように、システムの感度を増す。もしまだ何も検出されないならば、ペースメー カは心臓収縮不全を“見続けて”、他の剌激パルスがレリーズされるようにする 。本発明では、自動捕獲特徴が、捕獲が各整調パルスにより生起しているか否か を決定する。真の心室細動の存在中は、整調パルスは無効であり、従って自動捕 獲特徴が“非捕獲”を検出し、パルス発生器をしてその発生するパルスの振幅を 増大させる。1つの実施例では、ICD/ペースメーカは、“捕獲の喪失”の原 因を決定するべく、各々増大ずるエネルギーを有する予め定められた数の剌激パ ルスを発生する。もし捕獲が生ずるならば、捕獲が喪失されるまでエネルギーレ べルを漸次に低くすることにより新しいしきいレベルが決定される、次いでそれ に適切な安全余裕が加えられる。しかし、もし捕獲の証拠がまだ存在しないなら ば、(それは多分真の心室細動の場合であろう) 、ペースメーカ/ICD論理回 路は低振幅の心室細動が存在しているに違いないことを結論する。このような結 論に応答して、衝撃パルスがレリーズされる。このような衝撃パルスは、もし心 臓が低振幅の心室細動をしているならば、有効であろう。 好ましい実施例では、増大するエネルギーレベルを有する予め定められた数の 剌激パルスは最大エネルギーの少なくとも1つのパルスまたは捕獲を保証すると 期待されまた喚起された応答がなお検出され得るエネルギーレベルを有する少な くとも1つのパルスである。ただ1つのパルスが供給されるので、システムは“ 捕獲の喪失”の原因を迅速に決定し得る。システムは、単一の失敗がシステムを 早まってディスエーブルしないことを保証するべく、、所望のエネルギーレベル で の一連のパルスにわたり捕獲を立証してもよい。もし捕獲が所望の数のパルスに わたり生起しないならば、ペースメーカ/ICD論理回路は低振幅の細動が存在 しているに違いないことを推論する。 本発明の1つの実施態様によれば、ICD/ペースメーカは、心室細動が存在 することが検出される時には常に、または心室細動が存在することが推定される 時には常に、心臓を正常なリズムに戻すべく衝撃パルスを発生する。この仕方で 、適切な治療、需要に応じての剌激パルスもしくは必要とされる衝撃パルスの形 態が有利な仕方で患者に与えられる。 本発明の他の実施態様によれば、ICD/ペースメーカ装置は、少なくとも1 つのより高いエネルギーの剌激パルスを心臓に与えた後に捕獲が達成されない時 には常に、心室細動が存在することを推論する。有利な仕方で、このような推論 をすることにより、ICD/ペースメーカ装置は、さもなければ装置の通常の検 出回路により検出可能でない低振幅の心室細動を検出し、またそれに応答する。 ここで使用されている用語“捕獲”は、ICD/ペースメーカ装置により発生 される所与の刺激パルスが心筋を脱分極する能力、すなわち心臓を“拍動”させ る能力を指している。所与の剌激パルスが捕獲を遂げるか否かに影響する多くの 因子が存在するが、原理的な因子の1つは剌激パルスのエネルギーである。剌激 パルスのエネルギーはICD/ペースメーカ装置により発生される剌激パルスの 振幅および幅により決定される。有利な仕方で、プログラム可能なペースメーカ では、剌激パルスの振幅およびパルス幅の双方が、所望の値にプログラム可能に 制御または設定され得るパラメータである。ICD/ペースメーカ装置の電池に 蓄積された制限されたエネルギーを節減するべく、刺激パルスのエネルギーが可 能なかぎり低く、ただしなお適切な安全余裕を保つように調節されることは一般 に望ましい。 本発明の1つの実施例は、従来の検出手段により容易に検出され得ない低振幅 の心臓活動により特徴付けられる心臓細動の特定の形式を決定するための方法と して特徴付けられ得る。このような方法は植え込み可能な整調装置の内部に使用 するために設計されている。植え込み可能な整調装置は心臓活動を検出するため の検出手段と、需要に応じて整調パルスを発生するための整調手段とを含んでい る。本方法は、 (a) もし検出手段が予め設定された逸走間隔の間に心臓活動の 検出に失敗するならば、整調パルスを発生するステップと、 (b) もしステップ (a) で発生された整調パルスが捕獲を遂げていることを決定するステップと、( c) ステップ (a) で発生された整調パルスが捕獲を遂げていない場合に、心臓 細動の特定の形式の存在を結論するステップとを含んでいる。 本発明の他の実施例は、検出されるR波の不存在時に整調パルスを供給する徐 脈支援整調システムが存在するとき、このような心室細動と組み合わされるR波 が徐脈支援整調システムにより検出されることを阻止するのに十分に振幅が低い 時に、心室細動を検出し、またそれに応答するため、植え込み可能なカーディオ バージョン装置 (ICD) の内部に使用するための方法として特徴付けられ得る 。 このような方法は、 (a) 徐脈支援整調システムにより発生される所与の整調パルスが捕獲を遂げ ているかどうかを決定するステップと、 (b) 捕獲がステップ (a) で実現されない場合に、増されたエネルギーレベ ルを有する整調パルスを供給し、また増されたエネルギーレベルの整調パルスに よりステップ (a) を繰り返すステップと、 (c) 捕獲が実現されない場合に、ICDから衝撃パルスを供給するステップ とを含んでいる。 本発明のさらに他の実施例は植え込み可能な整調およびカーディオバージョン 装置として特徴付けられ得る。このような整調およびカーディオバージョン装置 は、 (a) 心臓活動を検出するための検出手段と、 (b) 需要に応じて整調パル スを発生するための整調手段と、 (c) 予め定められたレートよりも速いレート での検出される心臓活動の持続されるリズムにより特徴付けられる第1の形式の 心臓細動を指示する心臓活動の検出時に衝撃パルスを発生するための細動除去手 段と、 (d) 検出手段により検出され得ない低振幅の心臓活動により特徴付けら れる第2の形式の心臓細動の存在を決定するための決定手段とを含んでいる。こ のような実施例の検出手段は、 (i) 整調手段により発生された所与の整調パル スが捕獲を遂げているかどうかを決定するための捕獲検出手段と、 (ii) 第2の 形式の心臓細動の存在を決定するため捕獲検出手段に応答する判定決定手段とを 含んでいる。 こうして本発明の1つの特徴は、需要に応じての剌激パルスもしくは必要とさ れる衝撃パルスの形態で適切な治療を患者に自動的に与える植え込み可能な整調 およびカーディオバージョン装置および/または方法を提供することである。 本発明の他の特徴は、需要に応じての剌激パルスを与えるだけでなく、心室細 動が高振幅のR波により特徴付けられるか低振幅のR波により特徴付けられるか にかかわりなく、心室細動の存在を確認し、またそれに応答する植え込み可能な 整調およびカーディオバージョン装置および/または方法を提供することである 。 本発明のさらに他の特徴は、心室細動と組み合わされるR波の振幅が検出され るには過度に低い時、または増されたエネルギーレベルを有する剌激パルスを使 用して捕獲が達成されない時に、低振幅の心室細動の存在を推定する植え込み可 能な装置および/または方法を提供することである。 本発明のさらに他の特徴は、所与の整調パルスが捕獲を遂げているか否かを決 定するための手段を含んでいる植え込み可能なペースメーカおよびカーディオバ ージョン装置を提供することである。図面の簡単な説明 発明の上記および他の実施態様、特徴および利点は下記の図面と結び付けての 一層詳細な説明から一層明らかになろう。 図1は心臓と接続されているICD/ペースメーカ装置を示す。 図2は本発明により製造されたICD/ペースメーカ装置の機能ブロック図を 示す。 図3は図2のICD/ペースメーカ装置の機能を実行する本発明の1つの実施 例のブロック図を示す。 図4は低振幅の心室細動を検出し、またそれに応答するために本発明により使 用される技術を示す簡単化されたフローチャートである。 図5および図6は図4の技術を示す一層詳細なフローチャートである。 図7は、R波が逸走間隔のタイミングアウト前に生起する時のECG、EGM 、逸走間隔 (EI) および出力信号の簡単化された表示を示すタイミングダイア グ ラムである。 図8は、R波がペースメーカの逸走間隔よりも上およびトのレートで生起する 時のECG、EGM、逸走間隔 (EI) および出力信号の簡単化された表示を示 すタイミングダイアグラムである。 図9は、検出される細動信号の間のECG、EGM、逸走間隔 (EI) および 出力信号の簡単化された表示を示すタイミングダイアグラムである。 図10は、検出されない低振幅の細動信号の間のECG、EGM、逸走間隔 ( EI) および出力信号の簡単化された表示を示すタイミングダイアグラムである 。 図11は、本発明を使用して検出されない低振幅の細動信号の間のECG、E GM、逸走間隔 (EI) および出力信号の簡単化された表示を示すタイミングダ イアグラムである。発明の詳細な説明 下記の説明は本発明を実施するために現在意図されている最良のモードに関す るものである。この説明は本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の 一般的原理を説明するものである。本発明の範囲は請求の範囲を参照して決定さ れるべきである。以下の説明中で、同一の数字または符号は本明細書を通じて同 一の部分または要素を示すのに使用されている。 本発明の1つの実施例によれば、植え込み可能なペースメーカと組み合わされ ている植え込み可能なカーディオバージョン装置 (ICD) が設けられている。 “ICD/ペースメーカ”と呼ばれるこのような組み合わされた装置が図1に示 されている。図1中に見られるように、ICD/ペースメーカ装置12はICD 回路14およびペースメーカ回路16を含んでいる。ペースメーカ回路16はぺ ースメーカ回路16を心臓20に接続する整調リード18に接続されている。リ ード18は典型的には心臓の予め定められたチャンバ、たとえば右心室の内側に 存在するように静脈を横断して植え込まれている。心臓の内側に植え込まれたリ ードは心内リードと呼ばれる。しかし、本発明の目的に対して、整調リード18 は心臓の外部に置かれてもよく、その場合にそれは心外リードと呼ばれる。 図1中に示されているリード18は遠位電極22およびリング電極24を含ん でおり、いずれの電極も心臓の組織および/または液体と接触するように置かれ ている。心室内に存在するように置かれた単一のペースメーカリード18しか図 1中に示されていないが、このような図示は例示に過ぎないと理解されるべきで ある。整調の分野で知られているように、1つまたはそれ以上の心臓チャンバ内 で検出および整調するのに、必要であれば、複数個の整調リードが使用され得る 。さらに、当分野で知られているように、このような整調は単極、双極もしくは それらの組み合わせで行われ得る。本発明はすべてのこのような整調構成と共に 有利に使用され得る。 ICD回路14は典型的には一対の“細動除去”リード26および28を通じ て心臓20に接続されている。一般に、このようなリードは、図1中に示唆され ているように、心外リードを使用して予め実現されている。しかし、本発明の目 的に対して、心外もしくは心内の細動除去リード28および26が使用され得よ う。適当な電極30がリード26を心臓20に接続する。同様に、適当な電極3 2がリード28を心臓20に接続する。図1中に示されている電極30および3 2は“パッチ”電極として示されているが、心臓の細動除去のためにICD装置 と共に使用するのに適した任意の形式の電極が使用され得よう。 次に図2を参照すると、ICD/ペースメーカ装置12の簡単化された機能ブ ロック図が示されている。この図は本発明に関連する機能のみが示されるように 簡単化されている。すべての整調およびカーディオバージョン装置に共通の他の よく知られている機能は示されていない。 ICD/ペースメーカ装置12の制御は、“ペースメーカ/ICD論理回路” と記入されておりまた以下では“制御論理”34と呼ばれる論理制御回路34に より行われる。制御論理34は検出増幅器36を通じて心臓20をモニターする 。すなわち、R波のような心臓活動が生起する時には常に、このような活動が整 調リード18の電極および検出増幅器36を通じて検出される。 制御論理34は、第1のトリガ信号の発生およびペースメーカ出力回路38へ のこのような第1の信号の供給により心臓20が剌激されるタイミングを制御す る。ペースメーカ出力回路38は、トリガ信号に応答しで、予め定められたパル ス幅および振幅の剌激パルスを発生し、またこのような剌激パルスを整調リード 18を経て心臓20に供給する。 制御論理34は、心室細動 (またはそれを終了させるために衝撃パルスを必要 とする心室頻脈) が検出される時には常に、第2のトリガ信号を発生ずることに より衝撃パルスが心臓20に供給される時をも制御する。このような第2のトリ ガ信号はICD制御回路40に与えられる。ICD制御回路40、自動捕獲論理 回路42と組み合わさって、衝撃パルスが発生され心臓20に供給されるべきか 否かを決定する機能を実行する。肯定であれば、衝撃トリガ信号が発生されIC D出力回路44に与えられ、それに応じて衝撃パルスが発生され細動除去リード 26および28を経て心臓に供給される。 本発明によれば、ICD制御回路40は2つの形式の心室細動に応答する。第 1の形式の心室細動は非常に速いレートでR波を検出することにより特徴付けら れ、また“検出された”心室細動とみなされ得る。R波は増幅器36を通じて検 出される。R波が生起するレートは制御論理回路34により決定される。もし検 出されたR波のレートが予め定められたしきいを超過するならば、第2のトリガ 信号が発生される。第2のトリガ信号に応答して、ICD制御回路が、適切な時 点で衝撃パルスを発生するべくICD出力回路をイネーブルする衝撃トリガ信号 を発生する。 ICD制御回路40が応答する第2の形式の心室細動は低振幅の心室細動であ る。低振幅の心室細動は、検出増幅器36により検出されない非常に低振幅のR 波により特徴付けられ、また推定された心室細動とみなされ得る。この第2の形 式の心室細動の存在は、従来の検出手段により検出され得ないので、すなわちこ のような心室細動と組み合わされるR波は検出増幅器36により検出され得ない ほど振幅が低いので、推定される。しかし、たといR波が検出され得ないとして も、R波の検出の失敗と組み合わされる他の因子の存在は、このような第2の形 式の心室細動が存在するという合理的な推定に通ずる。 第2の形式の心室細動 (“推定された”心室細動) の認識を容易にする本発明 の鍵となる要素は自動捕獲論理回路42である。自動捕獲論理回路42は、ぺー スメーカ出力回路38により発生された所与の剌激パルスが捕獲を生じさせたか 否かを決定する。2つの出力信号が自動捕獲論理回路42により与えられ、その 一方は制御論理34に向けられ、また他方はICD制御回路40に向けられる。 双方の出力信号は捕獲か生起したか否かについての指示を与える。もし捕獲が生 起するならば、ICD/ペースメーカ装置12の作動はその正常な整調モードで 継続する。すなわち、剌激パルスが心臓20により必要とされる需要に応じて発 生され、また衝撃パルスは発生されない。もし捕獲が生起しないならば、制御論 理34が、心臓20に供給される次の剌激パルスの振幅および/またはパルス幅 を増し、それにより与えられる剌激パルスのエネルギーを増すことにより応答す る。もし捕獲が予め定められたレベル、たとえば捕獲検出が生起し得る最大可能 なレベルに高められたエネルギーの剌激パルスの後にまだ生起しないならば、第 2の形式の心室細動の存在が推定される。 第2の形式の心室細動が存在するという決定に応答して、制御論理34が (刺 激パルスのその後の発生を終了させるため) 第1のトリガ信号の発生を停止し、 またICD制御回路40がその衝撃トリガ信号を発生させるべくイネーブルされ る。このような衝撃トリガ信号はICD出力回路をして衝撃パルスを発生させ心 臓に供給される。もし第1の衝撃パルスが無効であれば、ICD制御回路40は 、心臓活動が検出増幅器36を通じて検出されるまで、または予め定められた数 の衝撃パルスが心臓に供給され終わるまで、適切なレートでの衝撃パルスの発生 をトリガし続ける。 図3には本発明によるICD/ペースメーカ装置12の1つの実施例の簡単化 されたブロック図が示されている。図3は本発明に直接に関連する要素および構 成部分のみが示されているように“簡単化”されている。ペースメーカおよびそ の作動の一層詳細な説明はたとえば米国特許第 4,712,555号、第 4,788,980号、 第 4,940,052号、第 4,944,298号明細書に示されており、それらの内容を参照に よりここに組み入れるものとする。ICDの一層詳細な説明はたとえば米国特許 第 4,787,389号または第 4,989,602号明細書に示されている。米国特許第 4,989 ,602 号は本願の出願人と同一の出願人に譲渡された“プログラム可能な自動式 の植え込み可能なカーディオバータ/デフィブリレータおよびペースメーカシス テム”という名称の特許である。米国特許第 4,989,602号明細書の内容を参照に よりここに組み入れるものとする。 図3に示されているICD/ペースメーカ装置12の実施例はマイクロプロセ ッサを利用する実施例である。それは適当なメモリ52に接続されているマイク ロプロセッサ50を含んでいる。マイクロプロセッサ50は図2で説明した制御 論理34、ICD制御回路40および自動捕獲論理回路42の機能を与えるよう にプログラムされている。有利には、適当なテレメトリ回路54が、所望の性能 が達成されるように適切な作動パラメータおよび制御データをマイクロプロセッ サ50およびメモリ52にプログラムすることを許す。このようなプログラミン グはテレメトリ回路54と外部プログラマとの間の波矢印56により示されてい る通信リンクを確立する適当な外部プログラマ (図示せず) の使用を通じて行わ れる。このようなリンク56が確立されている時、制御データはマイクロプロセ ッサ50および/またはメモリ52に転送され得るし、またメモリ52に記憶さ れているデータまたはマイクロプロセッサ50から得られる他のデータは外部プ ログラマに転送され得る。こうして、装置12はプログラム可能であるだけでな く、その作動状態およびEGMデータのような他のデータが外部位置に伝達され 記録され得る。 パルス幅/振幅制御回路58がマイクロプロセッサ50に接続されている。パ ルス制御回路58は、トリガ信号“T”がマイクロプロセッサ50から受信され る時には常にマイクロプロセッサ50により定められた振幅 (“A”) およびパ ルス幅 (“PW”) を有するパルスを発生する。このようなパルスはパルス増幅 器60に向けられる。パルス増幅器60は次いで整調リード18を経て心臓に所 望のパルス振幅および幅を供給する。 検出増幅器62が整調リード18に接続されている。こうして、心臓活動 (た とえばR波) を表す整調リード18上に現れるすべての電気信号は検出増幅器6 2により検出され得る。検出増幅器62の出力はマイクロプロセッサ50に向け られる信号である。こうして、R波または他の心臓活動が検出される時には常に 、マイクロプロセッサ50にこのような事実が警報される。 さらに図3に示されているように、またペースメーカの分野で一般に実施され ているように、マイクロプロセッサ50はトリガ信号“T”の発生と同時にブラ ンキング信号をも発生する。このようなブランキング信号は検出増幅器62に向 けられる。図3中に信号“ブランク”として示されているブランキング信号の機 能は、パルス増幅器60が心臓に剌激パルスを供給している時と同時に、またそ の後の短い時間にわたり検出増幅器をディスエーブルまたはブランクすることで ある。ブランキング信号またはそれと等価な信号がない時には、検出増幅器62 は大きい振幅の整調パルスが発生される時にそれを検出し、またその検出回路は 飽和状態になるであろう。 さらに図3を参照すると、発振器64がマイクロプロセッサ50により使用さ れる基本タイミング感覚を定めるのに使用されている。このような発振器64は 好ましくは、安定なタイミングベースを与えるべく水晶発振器を使用して実現さ れている。発振器64の出力はマイクロプロセッサを作動させるため、またマイ クロプロセッサ50の部分として含まれておりまたはそれに接続されているすベ てのカウンタまたはタイミング回路をクロックするためののクロック信号として 機能する。 マイクロプロセッサ50は、“細動除去”充電回路66をイネーブルするべく ICDトリガ信号をも発生する。細動除去充電回路66は電池 (図3中には示さ れていない) からの出力キャパシタ68またはそれと等価な電荷蓄積装置の充電 を制御する。出力キャパシタ68が完全に充電されると、マイクロプロセッサ5 0は、衝撃パルスが必要とされる時には常に、“放電”信号を発する。このよう な放電信号は出力キャパシタ68と細動除去リード26および28との間に接続 されている放電スイッチ70を有効に閉じる。放電スイッチ70の閉路はこうし て出力キャパシタ68に蓄積された電荷を細動除去電極30および32に転送す る。細動除去充電回路66および放電スイッチ70は通常の設計のものである。 強調されるべきこととして、図3に示されているマイクロプロセッサを利用す るICD/ペースメーカ装置12の実施例は装置12の1つの可能な実施例を代 表するものに過ぎない。図2と結び付けて先に説明した機能またはそれと等価な 機能を有する任意の設計または構成が、プログラム可能なマイクロプロセッサを 使用すると否とにかかわらず、本発明のICD/ペースメーカ装置を実現するの に有効に使用され得る。 上記のように、ICDからの細動除去支援と同時にペースメーカからの徐脈整 調支援をも行う場合の間題の1つは、衝撃パルスが必要とされる時を決定するこ とである。通常、ICDは不整脈、たとえば頻脈または細動を検出する時に衝撃 パルスを与える。低振幅の心室細動の存在中は、細動と組み合わされるR波は、 たとい存在するとしても、検出されるには不十分な振幅であり得る。従って、ぺ ースメーカは心臓を剌激しようと試みて整調レートで刺激パルスを与えることに より応答する。 こうして、本発明の他の実施例によれば、低振幅の心室細動 (すなわち検出さ れるには不十分な振幅のR波により特徴付けられる心室細動) を検出しかつそれ に応答する方法が実施される。このような方法は図4の簡単化されたフローチャ ートに示されている。図4中には本方法の各主要ステップが“ブロック”として 示されている。説明の目的で各ブロックには符号が付されている。さらに、典型 的なフローチャート形態で、各ブロックは実行されるステップ (長方形状のブロ ック) もしくは行われる決定 (ダイアモンド状のブロック) を表す。 図4中に見られるように、本方法は、R波が検出されているか否かを決定する 第1のステップを含んでいる (ブロック80) 。もし肯定であれば、第2の決定 (ブロック96) は、このような検出されたR波が心室細動 (“V‐Fib” ) の指標であるか否の決定を含んでいる。R波が生起するレートに基づくこのよう な決定は典型的には、適切な細動検出規範を使用して、連続していくつかのR波 の検出を検査すること (たとえば予め定められたレートよりも速いレートでの少 なくとも一連の相い続くR波を探索すること) により行われる。たとえば米国特 許第 4,712,556号または第 4,788,980号明細書に示されているような任意の適当 な技術がこの目的で使用され得る。もし検出されたR波が心室細動の存在を指示 しないならば、本方法は、他のR波が検出されるか否かを見るべく第1のステッ プに戻る (ブロック80) 。もし検出されたR波が心室細動の存在を指示するな らば、衝撃パルスが発生される (ブロック92) 。衝撃パルスが発生された後に 、このような衝撃パルスが心室細動を停止させるのに有効であったか否について の決定が行われる。典型的には、この決定は、他のR波が検出されるか否かを決 定することにより行われる (ブロック94) 。もしR波が検出されないならば、 他の衝撃パルスが発生される (ブロック92) 。もしR波が検出されるならば、 こ のような検出されたR波が心室細動の存在を指示するか否かについての他の決定 が行われ (ブロック96) 、またプロセスが上記のように繰り返す。 さらに、心室細動を検出しかつそれに応答するための図4に示されている方法 は、R波が検出されていること、すなわちR波が検出されるのに十分な振幅およ びそれと組み合わされたスリューレートを有することを仮定する。図4に示され ている方法のR波を当てにする部分は、上記のように、たとえば米国特許第 4,0 89,602号明細書に示されているように、既存の植え込み可能なペースメーカおよ びICD装置により使用される方法と実質的に異なっていない。 従来の整調およびICD装置および方法と異なる本発明の特徴は、整調および 細動除去方法が、R波が検出されないか否かにどのように応答するかに関する。 作動の需要モードで作動するすべてのペースメーカのように、もしR波が指定さ れた逸走間隔の終了以前に検出されないならば (ブロック80) 、心室剌激パル スが発生される (ブロック82) 。既知のペースメーカと異なり、本発明は、V パルスが捕獲を遂げているか否かを決定するステップを含んでいる (ブロック8 4) 。もし捕獲が生起しているならば、逸走間隔は再開始され、また方法はR波 の生起を探索するステップに戻る (ブロック80) 。もし捕獲が生起していない ならば (ブロック84) 、予め定められた数のパルスが供給されているかについ ての決定が行われ (ブロック86) 、またエネルギーレベルが予め定められたシ ーケンスに従って調節される (ブロック88) 。最も簡単な実施例では、少なく とも1つのパルスが、捕獲が確実に検出され得る最高のエネルギーレベルで供給 される。代替的な実施例では、衝撃パルスを誤ってトリガすることから単一の“ 非捕獲”を防止するべく、少なくとも3つのパルスが、捕獲が確実に検出され得 る最高のエネルギーレベルで供給される。さらに他の実施例では、増されたエネ ルギーレベルを各々が有するプログラム可能な数またはシーケンスのパルスが供 給され得る。 いったん予め定められた数のパルスおよびエネルギーレベルが供給され終わり 、かつ捕獲がまだ生起しないと、本発明の方法は、低振幅の心室細動が存在する に違いないことを推定する (ブロック90) 。整調および検出回路に (整調/検 出リードの断線のような) 破局的な不良が存在しないならば、このような推定は 正 確である高い確率を有する。さらに、多くの最近の整調装置は、整調リードの断 線および損傷のような破局的な不良を検出するための手段を含んでいる (たとえ ば米国特許第 4,899,750号明細書を参照) 。有利には、このような不良検出手段 は、図4のブロック88でなされた推定が正しい確率をさらに高めるのに、本発 明の方法と組み合わせて使用され得る。 低振幅の心室細動が存在するという推定がされた後 (ブロック90) 、衝撃パ ルスが発生される (ブロック92) 。もし衝撃パルスが低振幅の心室細動の終了 時に有効であれば、R波は再び検出可能であるべきである。もしR波が検出され るならば (ブロック94) 、またもしこのような検出されるR波の生起の周波数 が高振幅 (すなわち検出可能なR波) の心室細動を表さないならば (ブロック9 6) 、方法は続くR波の生起を探索ずることによりブロック80で開始して上記 のように継続する。もし衝撃パルスが低振幅の心室細動の終了時に有効でないな らば、検出可能なR波は生起せず、またR波は検出されない (ブロック94) 。 もしR波が予め定められた時間周期中に検出されないならば、低振幅の心室細動 を終了させようとさらに試みて、他の衝撃パルスが発生される (ブロック92) 。R波が衝撃パルスの発生後に検出されない間は、システムが離脱前に許す間は 、追加的な衝撃パルスが発生され続ける (ブロック92、94) 。 図5および図6には、図4の本発明の技術および追加的な特徴を示す一層詳細 なフローチャートが示されている。強調すべきこととして、本発明は植え込み可 能なプログラム可能なペースメーカ/ICD装置と共に使用するために適合され ているので、本発明はオンまたはオフにプログラムされ得る。もしオフにプログ ラムされているならば、ペースメーカおよび/またはICD装置はその整調およ び検出機能を通常の仕方で実行する。もしオンにプログラムされているならば、 ぺースメーカ/ICD装置はその捕獲決定機能を実行し、またこのような特徴を 、低振幅の心室細動が存在するか否かを決定するのに使用する。 図5中に示されているように、方法は、逸走間隔EIをリセットすることによ り (ブロック98) 、またR波がプログラムされた逸走間隔の間に検出されてい るか否かについての第1の決定を行うことにより (ブロック100、102) 、 開始する。もしR波が逸走間隔のタイムアウト以前に検出されるならば、このよ うな検出されるR波の周波数が心室細動を表すか否かの決定が行われる (ブロッ ク126) 。この決定は図4と結び付けて先に説明した仕方と同一の仕方で行わ れ得る。ブロック126で決定されるように、心室細動が存在しないと仮定して 、逸走間隔がリセットされ (ブロック98) 、また逸走間隔の間にR波の生起を 探索するプロセスが再び開始する (ブロック100、102) 。 もし逸走間隔がR波の検出なしにタイムアウトするならば、Vパルスが発生さ れる (ブロック104) 。もし捕獲決定特徴 (自動捕獲) がオンにプログラムさ れていないならば (ブロック106) 、Vパルスの発生は通常の需要モードのペ ースメーカ作動で逸走間隔のリセットをトリガし (ブロック98) 、またプロセ スを繰り返す。こうして、もしR波が先の逸走間隔の間に検出されないならば、 Vパルスが需要に応じて連続的に発生される。需要に応じてVパルスを発生する 上記のプロセスは、もちろん、よく理解されまた知られている。 低振幅の心室細動を検出しかつそれに応答するため本発明がこのプロセスをど のように変更するかを一層よく理解するため、図5および図6の残部としての図 7〜図11のタイミング波形図をも同時に参照して説明する。一般に図7〜図1 1はそれぞれ、 (1) 通常の心電図装置を使用して患者の皮膚において検出され た心電図 (ECG) 、 (2) ペースメーカ検出回路により検出されたEGM、 ( 3) 逸走間隔 (EI) 、および (4) 特定の条件に対して本発明により使用され る出力信号の簡単化された表示を示す。水平軸は時間を表し、また垂直軸は指示 される特定の信号 (たとえばECGまたはEGM信号または発生される剌激パル スまたは衝撃信号 (“出力”と記入されている) ) を表す。逸走間隔EIは図7 〜図11中に黒丸 (もし逸走間隔が検出された事象により終わるならば) または 矢頭 (もし逸走間隔が心臓信号の検出なしにタイムアウトするならば) により終 わる水平線として表されている。この線に沿う小さい垂直線は次の逸走間隔の開 始を示す。 こうして、図7を参照すると、心臓がペースメーカの逸走間隔よりも小さい間 隔でR波140を発生する (すなわち心臓レートが出力を禁止する整調レートよ りも速い) 心臓状態が示されている。図7に示されているように、R波140は EGM上の双極性の波形として示されているが、正確な波形はリードの形式およ び方向に関係する。R波が常に逸走間隔のタイムアウト以前に生起しているので 、出力パルスは発生されない。こうして、図5のフローチャートに示されている 本発明のステップを参照すると、図7に示されている状態はブロック98、10 0および126に示されているステップの繰り返しに相当する。 図8ではR波142、144が最初の心臓サイクルに対して図7に示されてい るようなペースメーカの逸走間隔よりも小さい間隔で発生される。 (“心臓サイ クル”は相い続くR波142と144との間に生起する時間間隔である。) しか し、R波144の後に、矢印146により示されているように、他のR波が検出 される前にタイムアウトする逸走間隔が開始された。従って、心室収縮を喚起す るため、剌激パルス148が発生される。このような心室収縮は反転さたR波1 50としてEGM波形の上に示されている。剌激パルス148はさらに、反転さ れたR波154により続かれるパルス152としてEGM中に明らかである。逸 走間隔145がタイムアウトした後に、後続の逸走間隔147が開始され、この 逸走間隔もタイムアウトして、他の剌激パルス155が発生されるようにする。 図8に示されている状態に対しては、このプロセスが、各逸走間隔のタイムアウ ト時に剌激パルスが発生されて、繰り返す。図8に示されている状態 (逸走間隔 145のタイムアウトで開始し、また自動捕獲がオンにプログラムされているこ とを仮定する (ブロック106) ) は図5に示されているステップ98、100 、102、104、106および108の繰り返しに相当する。 図9には、高レベルの心室細動を表す状態が示されている。すなわち、EGM 中に最もよく見られるように、一連のR波156が速いレートで生起する。この ようなR波156は検出可能であるように十分に高い振幅を有する。すなわち、 検出回路 (図2の36または図3の62) は、もしそれか検出されるべきであれ ばR波の振幅が越えなければならないしきいレベルを有する。このようなしきい レベルは図9中に破線158により示されている。R波156はしきいレベル1 58を越える振幅を有するので、それらは適切な検出増幅器により検出される。 従って、心室細動状態が検出され、また衝撃パルス160が発生される。図9に 示されているように、検出されるR波は衝撃パルスの発生前の予め定められた時 間周期Tcにわたり速いレート (すなわち細動を包含するのに十分に高いレート) で継続する。典型的には、時間周期Tc は細動除去充電回路66の出力キャパシ タ68 (図3) を充電するのにかかる時間に相当する。時間周期Tc の間、シス テムは好ましくは図5および図6に記載されているように連続的にR波を探索す る。しかし、充電サイクルの終了時に心室細動を簡単に立証することも従来の技 術で知られている。図9に示されている状態に対して、衝撃パルス160の発生 に続く正常なレートでの正常なR波162の生起によりEGM波形上に示されて いるように、衝撃パルス160は心室細動の停止時に有効である。 (心室細動の検出、衝撃パルスの供給および正常な心臓リズムの検出の) 図9 に示されている状態は図5および図6のブロック98、100、126、128 、130、132、134、136、138、128、130、132および9 8に示されているステップに相当する。すなわち、いったん心室細動が存在する という決定が行われると (ブロック126、図5) 、細動除去出力回路の出力キ ャパシタが充電を開始する (ブロック128、図6) 。典型的には時間Tc を必 要とずる充電周期の間に、システムは好ましくはR波を連続的にチェックし (ブ ロック130、132) 、またもし心室細動がもはや検出されないならば衝撃パ ルスを中止する。もしシステムがまだ心室細動を検出し (ブロック132) 、ま たこのようなキャバシタが完全に充電された状態になる (ブロック134) なら ば、衝撃パルスが供給される (ブロック136) 。次の衝撃パルスを予期して、 システムは好ましくは次のパルスに対する出力キャバシタの充電を開始する (ブ ロック128) 。逸走間隔が次いでリセットされ、またシステムは正常なR波を 探索する (ブロック132) 。もし心室細動が継続するならば、システムは好ま しくは、ICD回路をディスエーブルする前に (ブロック140) 予め定められ た数の衝撃のみを供給する (ブロック138) 。 さらに図5中に示されているように、もし本発明の捕獲決定特徴がオンにプロ グラムされているならば (ブロック106) (こうして本発明をイネーブルする ならば) 、Vパルスの発生 (ブロック104) に続いて捕獲検査が実行される ( ブロック108) 。このような検査は、最も新たに発生されたVパルスが捕獲を 生じさせたか否かを決定する。たとえば米国特許第 4,686,988号明細書またはク レクスほかの“植え込み可能なベースメーカ用の自動捕獲システム”という名称 の1992年11月23日付けの米国特許出願第07/980,941号明細書に開示されているも ののようないくつかの捕獲決定検査かこの目的で使用され得る。米国特許第 4,6 86,988号およびクレクスほかの“植え込み可能なペースメーカ用の自動捕獲シス テム”の米国特許出願は共に本願の出願人と同一の出願人に譲渡されており、ま たそれらの内容は共に参照によりここに組み入れられる。 もし捕獲検査が捕獲が生起していることを指示するならば (ブロック108) 、逸走間隔がリセットされ (ブロック98) 、またプロセスは上記のように継続 して、新しい逸走間隔の間のR波の生起を探索する (ブロック100、102) 。もし捕獲が生起していないならば (ブロック108) 、エネルギーレベルが増 され (ブロック110) 、新しいVパルスがより高いエネルギー出力で発生され 、また他の捕獲検査が実行される (ブロック110、112および114) 。次 に、予め定められた数のパルスが供給されているか否かについての決定が行われ る(ブロック120) 。もし否定であれば、エネルギーレベルが再び増されるべ きか否か (ブロック110) 、または単に同一のレベルでVパルスを発生しまた 検査を繰り返す (ブロック112、11 ) か否かについての決定 (ブロック1 21) が行われる。 上記のように、誤決定 (すなわち低振幅の細動の誤検出) を防止するのに用い られ得るパルスエネルギーおよびパルス数の多くの組み合わせが存在する。4つ の例は、 (1) 捕獲が確実に検出され得る最高のレベルでの少なくとも1つのパ ルス、 (2) 単一の“非捕獲”が衝撃パルスを誤ってトリガさせないように捕獲 が確実に検出され得る最高のレベルでの少なくとも3つのパルス、 (3) 各々が 増されたエネルギーレベルを有ずる一連のパルス、および (4) 各々がプログラ ム可能なエネルギーレベルを有するプログラム可能な数のパルスの供給を含んで いる。 もし捕獲が生起しておらず (ブロック114) 、またパルスエネルギーの組み 合わせがすべて供給され終わった (ブロック120) という決定が行われるなら ば、低振幅の心室細動の存在が推定される (ブロック122) 。この推定に応答 して、衝撃パルスの供給を予期して、また図6および図9と結び付けて先に説明 したように、その後のVパルスの発生は禁止され (ブロック124) 、また出力 キャパシタが充電を開始する (ブロック128、図6) 。 図10には低振幅の心室細動状態が示されている。R波164はEGM信号か ら最も明らかなように速いレートで生起するが、このようなR波は検出増幅器に より検出されるには不十分な振幅を有する。すなわち、低振幅のR波164の振 幅は検出増幅器と組み合わされているしきいレベル158よりも小さい。従って 、逸走間隔166が (矢印により示されているように) タイムアウトし、剌激パ ルス (Vパルス) 168が発生され、またプロセスが繰り返す。もちろん、Vパ ルス168は心室細動の終了時には無効である。捕獲が生起しているか否かの決 定なしに、心室細動は検出されなくなる。 本発明は、低振幅のR波が検出され得ない時にも衝撃パルスを発生するのに図 5および図6と結び付けて先に説明した方法を使用する。この方法を応用する効 果は図11のタイミング波形図に示されている。図10に示されている状態のよ うに、図11に示されている状態は検出しきいよりも小さい振幅を有する低振幅 のR波164の生起により開始される。従って、逸走間隔166がタイムアウト し、また剌激パルス170が発生される。剌激パルス170に応答して、捕獲決 定技術がたとえば時点172で、剌激パルス170が捕獲を遂げなかったという 決定を行う。それに応答して、次の逸走間隔の終了時に発生される次の剌激パル ス174は前回の剌激パルスよりも高いエネルギー含有量を有する。剌激パルス 174は、時点180で決定されるように、捕獲を遂げるのに失敗する。従って 、逸走間隔184のタイムアウト時に発生される剌激パルス182はさらに高い エネルギー含有量を有するパルスである。図11に示されている状態に対して、 刺激パルス182は捕獲が確実に検出され得る最大可能な剌激パルスを表す。こ の最大出力パルス182も、時点186で決定されるように、捕獲を遂げるのに 失敗する。従って、心臓が低レベルの細動状態にあることが仮定される (ブロッ ク122、図5) 。出力キャパシタ68が完全に充電された状態になる時 (ブロ ック134、図6) 、衝撃パルス190 (ブロック136) が発生される。図1 1に示されているように、衝撃パルス190は、その後に生起する正常な振幅の R波192により特徴付けられるように、低振幅の心室細動を終了させるのに成 功する。図11に示されているパルスのシーケンス (すなわち増大するエネルギ ー を有する3つのパルス) は例示の目的でのみ示されている。なぜならば、パルス エネルギーおよびパルス数の複数個の組み合わせが可能であるからである。 上記の説明から理解されるように、本発明は、需要に応じての剌激パルスの形 態もしくは必要とされる衝撃パルスの形態で自動的に患者の適切な治療を与える 植え込み可能な整調およびカーディオバージョン装置および方法を提供する。有 利には、このような装置または方法は需要に応じて剌激パルスを発生するだけで なく、このような心室細動が高レベルのR波により特徴付けられるか低レベルの R波により特徴付けられるかにかかわりなく、心室細動の存在を確認し、またそ れに応答する。すなわち、このような装置または方法は、このような心室細動と 組み合わされるR波の振幅が装置の通常の検出回路を使用して検出されるには過 度に低い時にも低振幅の心室細動の存在を推定する。 さらに上記の説明から理解されるように、本発明は有利には、ペースメーカお よびカーディオバージョン/細動除去装置の双方の機能を実行しながら、カーデ ィオバージョン/細動除去装置が心臓活動としてペースメーカにより発生される 剌激パルスを検出し誤って解釈する確率を最小化する植え込み可能な装置を提供 する。 追加的に、上記の説明から理解されるように、本発明は、所与の整調パルスが 捕獲を生じさせたか否かを決定するための手段を含んでいる植え込み可能なぺー スメーカおよびカーディオバージョン/細動除去装置を提供する。 以上に本発明を特定の実施例およびその応用により説明してきたが、請求の範 囲により定められる本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更が当業者によ り行われ得よう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1の形式の心臓細動を検出し、またそれに応答するための植え込み可能な 刺激装置の内部に使用するための方法であって、植え込み可能な剌激装置が心臓 活動を検出ずるための検出手段と、需要に応じて整調パルスを発生するための整 調手段とを有し、第1の形式の心臓細動が検出手段により検出され得ない低振幅 の心臓活動により特徴付けられている場合に使用される方法において、 (a)もし検出手段が予め設定された逸走間隔の間に心臓活動の検出に失敗す るならば、整調パルスを発生するステップと、 (b)ステップ(a)で発生された整調パルスが捕獲を生じさせているかどう かを検出するステップと、 (c)捕獲を生起していない場合に、第1の形式の心臓細動の存在を決定する ステップとを含んでいることを特徴とする方法。 2.非捕獲を検出するステップ(b)に応答して、少なくとも1つの整調パルス のエネルギーレベルを予め定められた値に増し、また増されたエネルギーレベル の整調パルスでステップ(a)および(b)を繰り返すステップと、 増されたエネルギーレベルの整調パルスが捕獲を生じさせなかったときにのみ 第1の形式の心臓細動の存在を決定ずるステップとを含んでいることを特徴とす る請求項1記載の方法。 3.エネルギーレベルを増すステッップが、 少なくとも1つの整調パルスのエネルギーレベルを、捕獲が検出され得るおよ び生起すると期待されるエネルギーレベルに増すステップを含んでいることを特 徴とする請求項2記載の方法。 4.非捕獲を検出するステップ(b)に応答して、各々が順次により高いエネル ギーレベルを有ずる一連の整調パルスを発生し、また各々のより高いエネルギー レベルの整調パルスに対してステップ(a)および(b)を繰り返すステップと 、 一連のより高いエネルギーレベルの整調パルスが捕獲を生じさせなかったとき にのみ第1の形式の心臓細動の存在を決定するステップとを含んでいることを特 徴とする請求項1記載の方法。 5.整調手段が一連の整調パルスの各々に対するエネルギーレベルをプログラム するための手段を含んでいる場合に、 プログラムされたエネルギーレベルに従って一連の整調パルスの各々に対する エネルギーレベルを調節するステップを含んでいることを特徴とする請求項4記 載の方法。 6.整調手段が一連の整調パルスを形成するべく整調パルスの予め定められた数 をプログラムするための手段を含んでいる場合に、 プログラムされた予め定められた数に従って一連の整調バルスを発生するステ ップを含んでいることを特徴とする請求項4記載の方法。 7.整調パルスのシリーズを調節するステップが、 少なくとも3つの整調パルスを含むようにシリーズを調節するステップを含ん でいることを特徴とする請求項4記載の方法。 8. 非捕獲を検出するステップ(b)に応答して、各々の整調パルスが予め定 められたエネルギーレベルを有する少なくとも3つの整調パルスを発生し、また 各整調バルスに対してステップ(a)および(b)を繰り返すステップと、 少なくとも3つの整調パルスが捕獲を生じさせなかったときにのみ第1の形式 の心臓細動の存在を決定するステップとを含んでいることを特徴とする請求項1 記載の方法。 9.非捕獲を検出するステップ(b)に応答して、等しい値の少なくとも3つの 整調パルスを発生し、また各整調パルスに対してステップ(a)および(b)を 繰り返すステップと、 等しい値の少なくとも3つの整調パルスが捕獲を生じさせなかったときにのみ 第1の形式の心臓細動の存在を決定するステップとを含んでいることを特徴とす る請求項1記載の方法。 10. 少なくとも3つの整調パルスのエネルギーレベルを、捕獲が検出され得 るおよび生起すると期待されるエネルギーレベルに増すステップを含んでいるこ とを特徴とする請求項9記載の方法。 11.(d)予め定められたレートよりも速いレートで検出手段により検出され 得る高振幅の心臓活動の持続されるリズムにより特徴付けられる第2の形式の心 臓細動の指標である心臓活動を検出すするステップと、 (e)第1の形式の心臓細動の決定時または第2の形式の心臓細動の検出時に 整調パルスの発生を終了するステップと、 (f)第1または第2の形式の心臓細動の1つを終了させるため衝撃パルスを 発生するステッブとを含んでいることを特徴とする請求項1記載の方法。 12.心室細動と組み合わされるR波が十分に低い振幅である時にそれらが検出 されるのを防止するべく心室細動を検出し、またそれに応答するための植え込み 可能な剌激装置の内部に使用するための方法であって、植え込み可能な刺激装置 が心臓活動を検出するための検出手段と、需要に応じて整調パルスを発生するた めの整調手段と、心室細動を終了させるため衝撃パルスを発生するための衝撃手 段とを有する場合に使用される方法において、 (a)もし整調手段により発生される所与の整調パルスが捕獲を生じさせてい るかどうかを決定するステップと、 (b)捕獲がステップ(a)で生起しない場合に、整調手段により発生される 整調パルスのエネルギーを増すステップと、 (c)整調パルスのエネルギーが予め定められた値に増し終わるまで、もしく は捕獲が生起するまで、ステップ(a)および(b)を繰り返すステップと、 (d)捕獲が生起しない場合に衝撃手段から衝撃パルスを供給するステップと を含んでいることを特徴とする方法。 13.整調パルスのエネルギーが予め定められた値に増し終わった後に整調パル スの発生を停止するステップを含んでいることを特徴とする請求項12記載の方 法。 14.植え込み可能な整調および衝撃装置において、 予め定められたレートよりも速いレートでの心臓活動の持続されるリズムによ り特徴付けられる第1の形式の心臓細動を検出するための検出手段と、 需要に応じて複数個のエネルギーレベルで整調パルスを発生するための整調手 段と、 予め定められたレートよりも速いレートでの検出される高振幅の心臓活動の持 続されるリズムにより特徴付けられる第1の形式の心臓細動の指標である心臓活 動の検出時に衝撃パルスを発生するための手段と、 検出手段により検出され得ない低振幅の心臓活動により特徴付けられる第2の 形式の心臓細動の存在を決定するための決定手段とを含んでおり、この決定手段 が、 整調手段により発生された所与の整調パルスが捕獲を遂げたかどうかを決定す るための捕獲決定手段を含んでおり、捕獲の不存在は第2の形式の心臓細動に相 当し、また捕獲の存在は捕獲を保証するのには過度に低かったエネルギーレベル に相当し、 また第2の形式の心臓細動の存在を決定するための捕獲決定手段に応答する判 定決定手段を含んでいることを特徴とする植え込み可能な整調および衝撃装置。 15.第2の形式の心臓細動の存在が、予め定められた形式の整調パルスが捕獲 を遂げるのに失敗する時には常に判定決定手段により決定されることを特徴とす る請求項14記載の植え込み可能な整調および衝撃装置。 16.第2の形式の心臓細動の存在が、予め定められた数の整調パルスが捕獲を 遂げるのに失敗する時には常に判定決定手段により決定されることを特徴とする 請求項15記載の植え込み可能な整調および衝撃装置。 17.判定決定手段が、予め定められた高エネルギーレベルの整調パルスが捕獲 を遂げるのに失敗する時にのみ第2の形式の心臓細動の存在を決定することを特 徴とする請求項15記載の植え込み可能な整調および衝撃装置。 18.整調手段が、先行の整調パルスが捕獲を遂げるのに失敗する時には常に次 の整調パルスのエネルギーを増すため捕獲決定手段に応答する手段を含んでいる ことを特徴とする請求項15記載の植え込み可能な整調および衝撃装置。 19.衝撃手段が、捕獲決定手段が第2の形式の心臓細動の存在を決定する時に は常に衝撃パルスを発生するための手段を含んでいることを特徴とする請求項1 8記載の植え込み可能な整調および衝撃装置。 20.植え込み可能なペースメーカおよび衝撃装置において、 選択されたプログラムされたエネルギーで需要に応じて剌激パルスを発生する ためのパルス発生器手段と、 所与の刺激パルスが捕獲を遂げているか否かを決定するための自動捕獲手段と 、 次の刺激パルスのエネルギーを自動的に増すため、捕獲が所与の剌激パルスに より遂げられなかったという自動捕獲手段による決定に応答する第1の処理手段 と、 低振幅の心室細動状態が存在することを決定するため、捕獲が所与のエネルギ ーを有する剌激パルスにより遂げられなかったという自動捕獲手段による決定に 応答ずる第2の処理手段と、 低振幅の心室細動状態が存在するという第2の処理手段による決定に応答して 高エネルギーの衝撃パルスを発生するための高エネルギーパルス発生器手段とを 含んでいることを特徴とする植え込み可能なペースメーカおよび衝撃装置。
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