JPH0848947A - ホットメルトを酸化させないで加熱溶融する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ホットメルトを酸化させないで加熱溶融する連
続式真空加熱装置の提供。 【構成】ホットメルトを酸化させないで加熱溶融するた
め、その構成として、真空分離室、真空加熱室、金属パ
イプ等から成っている。 真空分離室：常温のホットメルトの固形物を中に入れ、
中の空気を外に出すために真空分離室があり、投入口バ
ルブ、コーン型バルブ、真空ポンプ等がある。 真空加熱室：ホットメルトを約１８０℃に溶融する加熱
コイルや、溶融物を送り出す排出ポンプ等があり、真空
で加熱するので酸化は発生しない。 金属パイプ：加熱コイルで金属パイプの中を約１８０℃
に保ち、自動ガンに圧送するので酸化は発生しない。
尚、真空加熱室と金属パイプの内面は遠赤外線セラミッ
ク材でコートしてあり、ホットメルトの熱吸収性は高
い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】ホットメルトは加熱すると溶融
し、ベタつく性質があり高速で使える糊として、段ボー
ルやカートン等のフラップの糊付けに利用されている。
常温では固形物であり淡黄色角板状のチップである。

【０００２】

【従来の技術】従来のホットメルトアプリケーター及び
ホットメルトホース等は、大気中で加熱するから酸素と
ホットメルトが反応し、ホットメルトの酸化によるゲル
化や炭化によって、器具の汚れ、ノズル等のつまりがあ
った。従来のバッチ式窒素充填加熱装置も効果は悪い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ホットメルトの加熱溶
融を大気中ではなく真空中で連続的におこなえば、酸素
がないので酸化が発生しない。また溶融した後も酸化さ
せない対策が必要である。

【０００４】

【課題が解決するための手段】ホットメルトを真空中で
連続的に加熱溶融する手段として、真空分離室を設け
た。ホットメルトは加熱室の中へ、空気は加熱室の外へ
と分難した。真空ポンプ、コーン型バルブ、投入口バル
ブ等がその役目をする。真空加熱室では酸素がゼロに近
いので、酸化されずに溶融される。金属パイプでは溶融
物が大気中の酸素と触れずに自動ガンに圧送されるか
ら、ホットメルトは酸化されることがない。

【０００５】

【作用】このようにすると酸素のない環境が得られるか
ら、ホットメルト等の高分子有機化合物は酸化が発生し
ない。

【０００６】

【発明の効果】酸化が発生しないからゲル化や炭化によ
る器具の汚れや、ノズル等のつまりが発生しないので生
産性が高まる。ホットメルトの湿気や水分等も真空ポン
プでさらに排出されるから、ホットメルトの品質も向上
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明は、連続式真空加熱装置でホットメルト
の酸化を防止するための断面図である。

【符号の説明】

１は、真空分離室、２は、コーン型バルブ、３は、真空
加熱室、４は、投入口バルブ、５は、真空ポンプ、６
は、加熱コイル、７は、排出ポンプ、８は、金属パイ
プ、９は、自動ガン、１０は、ノズル、１１は、ソレノ
イドバルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ホットメルトの加熱溶融の方法を連続式真
   空加熱方式にして、ホットメルトの酸化に伴う障害を無
   くした。