JPH084863B2 - 容器にネックを形成する方法 - Google Patents

容器にネックを形成する方法

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JPH084863B2
JPH084863B2 JP33990691A JP33990691A JPH084863B2 JP H084863 B2 JPH084863 B2 JP H084863B2 JP 33990691 A JP33990691 A JP 33990691A JP 33990691 A JP33990691 A JP 33990691A JP H084863 B2 JPH084863 B2 JP H084863B2
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container
neck
forming
punch
neck forming
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Inventor
エドワード・スタンレイ・トラズイク
マーチン シュルスキイ ミカエル
Original Assignee
アメリカン ナショナル カン カンパニー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、小径端部を開
放端付近に有していると共に外方に向いたフランジをそ
の上に有しているような容器を製造する方法に係り、特
に、該容器にネックを形成する方法の改良に関する。。
【0002】
【従来の技術】ビール及び酒類の業界で使用されている
金属容器の最も一般的な形式は、通常2片カンと称され
ているものである。この2片とは、一端が一体的な端壁
で閉ざされた円筒状のカン本体部より成る第1の片と、
充填プロセスの後に、二重シームプロセスと称されるも
ので容器の上端に取り付けられる別個に形成された端板
とである。円筒状の本体部の場合には、二重シームプロ
セスにより、容器本体の周面を越えて延びるシームが形
成される。このような場合、最近では、容器本体と端板
との間の二重シームが円筒状の容器本体の周囲境界面に
位置されるように、容器本体の開放端付近にネック・イ
ン部分を形成することが一般的となってきている。これ
は、容器のパッケージングをよりコンパクトなものに
し、これにより、全運搬費及び保管経費を節減する。
【0003】このネック・イン形式の容器に対する需要
が次第に増加しているために、ネック部分及び容器本体
の周縁の太さをすばやく確実に縮小することのできる装
置の開発に多大な努力が払われてきた。材料コストの増
加につれて、容器の完全性を保ちながらも材料使用量を
最小限に減らすことが望ましいとされている。最終パッ
ケージング容器の製造に使用する材料の量をどの部分で
減少できるかについて製造業者に分かったことは、容器
の側壁の壁厚を薄くすることである。最終容器へと引っ
張られて鉄処理される最初の素材の厚みを減らすことに
努力が向けられてきたが、この引っ張り及び鉄処理工程
中に容器の円筒部分の壁厚も減少してしまう。カン本体
の側壁の厚みは約0.1mm(0.004インチ)まで
の減少が可能となっているが、ビールや酒類の容器の場
合には、本体の端部が0.3ないし0.33mm(0.
012ないし0.013インチ)の通常厚みのままであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カン本体の金属厚みを
このように減少する場合には、従来の環状のネック形成
ダイスを用いて容器をこの環状ダイスに本質的に押しつ
け容器の開放端もしくは容器の開放端のネック・イン部
分の大きさを縮小するようにしてネック・イン容器を製
造する上で、本来的に問題が生じる。これは高速度の装
置で容器を製造する場合に特に言えることである。
【0005】引っ張り及び鉄処理された容器であって、
単一のネック・イン部分、二重のネック・イン部分又は
三重のネック・イン部分を有しているような容器を製造
する装置としては、色々なものが提案されている。これ
らの提案が、例えば、米国特許第3,812,696
号、第3,687,098号、第3,983,729号
及び第4,070,888号に開示されている。
【0006】壁厚が減少されているために、ネック形成
プロセス中に容器本体を整形する際に本来的に別の問題
が生じる。それは整形中に、容器の側壁にかかる整形荷
重により側壁がつぶされることである。本発明の目的は
容器の側壁にかかる整形荷重を減少させて、側壁がつぶ
れない方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、開放端を有する薄壁容器にネックを形成す
る方法において、相対的に静止したネック形成ダイス及
びこのネック形成ダイス内で可動なパンチに上記開放端
を向けるようにして上記容器を動かして、上記容器の壁
を上記パンチとダイスとの間に係合させ、上記パンチが
上記容器よりも早い速度で動くようにして上記パンチを
容器と同じ方向に実質的に同時に動かして上記容器の端
を変形させることを特徴とする。
【0008】
【実施例】本発明は多数の色々な形態で実施できるが、
本発明の好ましい実施例を図示して以下に詳細に説明す
る。本明細書の開示は、本発明の原理を例示するもので
あって、本発明の広い観点をこれらの実施例に限定する
ものではないことを理解されたい。なお、以下において
は、本発明の方法を実施するためのモジュール式装置全
体の構成及び動作が説明されるが、特に本発明の方法に
関連する説明としては後述する「カムの構造及び形状」
の項で行われる。
【0009】図1には、三重ネック及び外方を向いたフ
ランジを有する容器を製造するように設計されたネック
及びフランジ形成装置全体が平面図で示されている。こ
のような容器は、その端部の形成に必要とされる厚い金
属の量を減少できるので現在普及してきている。完成し
た三重ネック付き容器が図9に示されている。
【0010】ネック及びフランジ形成装置は、参照番号
20で一般的に示された容器供給装置を備え、この容器
供給装置は、参照番号22で一般的に示された第1の移
送ホイールへ容器を供給する。この第1の移送ホイール
22は、参照番号24で一般的に示された第1のネック
形成モジュールへ容器を送り、ここで、後述するよう
に、容器に第1のネックが形成される。第1ネックが形
成された容器は、次いで、第2の移送ホイール26へ送
られ、該ホイールは容器を第2のネック形成モジュール
28へ送り、ここで、容器に第2のネックが形成され
て、第3の移送ホイール30へ送られる。次いで、容器
は、一対の移送ホイール34及び36によって第3のネ
ック形成ステーション32へ送られる。この第3のネッ
ク形成モジュール32において第3のネックが形成さ
れ、次いで、容器は更に別の移送ホイール38によって
フランジ形成モジュール40へ送られ、ここで、外方を
向いたフランジが容器に形成され、そして移送ホイール
42へ送られて、放出コンベア(図示せず)へ送り出さ
れる。
【0011】本発明の1つの特徴によれば、ネック及び
フランジ形成装置の全ての可動部材は、単一の駆動手段
44によって駆動され、該駆動手段は、出力トランスミ
ッション46に接続された可変速度モータを備えてい
る。出力トランスミッションは、出力シャフト(図示せ
ず)を有し、これにはギアが取り付けられている。移送
ホイール、ネック形成モジュール及びフランジ形成モジ
ュールの各々は、中央に配置された駆動手段と、その両
側にある全ての部品との間に同期した連続駆動機構を形
成するように互いに噛み合うギアを有している。
【0012】可変速度の駆動機構により、モジュールを
通して流れる容器の量を、容器製造ラインの他部分に流
れる容器の量に一致させるように、モジュールの速度を
自動的に増加及び減少することができる。又、可変速度
の駆動機構により、操作者が製造単位を正確に指示する
ことができる。又、ネック及びフランジ形成装置は、各
々のステーション及び各々の移送ホイールに関連した適
当な弓形のガイド素子48及び49も有している。
【0013】本発明の1つの特徴によれば、モジュール
24,28,32及び40の各々は、フレームの構造が
実質的に同じであり、従って、互いに交換可能であると
共に、形成されるべき容器の形式に応じて追加したり取
り外したりすることができる。更に、各々のネック形成
モジュールは、周囲方向に離間された複数の個々の同じ
ネック形成ステーションを有しており、図1にはこれら
のステーションが15個示されているが、この個数は更
に増加してもよいし減少してもよい。各々のネック形成
ステーションについては、以下で詳細に説明する。各々
のモジュール(図14)は、後述するように、容器受け
入れ区分と、整形区分と、取り外し区分と、休止/選別
区分と、容器放出区分とを有している。
【0014】モジュール化するという考え方及びC字形
の装置形態には多数の利点がある。各モジュールのフレ
ーム構造は同一であるから、部品の在庫を相当に減らす
ことができる。又、移送ホイールも全て構造が同一であ
り、部品の在庫を更に減らすことができる。C字形の床
面配置により、その中心に1人の操作者がいれば、移動
しなくても、全てのモジュールに目が行き届くことにな
る。
【0015】フレーム構造 前記したように、各々のモジュールは、構造が同一であ
り、図2に参照番号50で一般的に示された枠組を備え
ている。この枠組50は、図1に平面図で示された下方
のフレーム部材52と、上方のフレーム54とで構成さ
れ、これらフレームは柱56で相互接続される。
【0016】枠組50は、必要に応じて製造ラインに適
当に支持される。柱56は、後述するように種々の可動
部品の整列精度を確保するがっしりとした構造体が形成
されるように、フレーム部材52及び54に適当に接続
される。
【0017】製造中、下方及び上方フレーム部材52及
び54の各対は、これらを柱及び70で一般的に示され
たロータリターレットと共に組み立てる時にこれらフレ
ーム部材間に絶対的に正確な整列状態が確保されるよう
に、対応する組として互いに加工され穴あけされる。装
置のこの精度は、高品質で均一溝壁の容器を一貫して製
造する上で非常に重要である。
【0018】ロータリターレット組立体 枠組構造体50は、ロータリターレット組立体70の支
持体をなす。ロータリターレット組立体70は、その周
囲に、複数の同一のネック形成ステーション72を互い
に固定関係で保持する。図2に示されたように、ターレ
ット組立体は、下部ターレット74及び上部ターレット
76を備えている。下部ターレット74は、中空の中心
駆動シャフトの形態であり、該シャフトは、フレーム部
材52及び54の開口80及び82を通して延び、ベア
リング手段84のような適当なベアリング手段によって
回転可能に支持される。上部ターレット76は、下部タ
ーレット74に対して伸縮自在であり、くさび機構86
によって調整された位置に保持される。例えば、高さの
異なった容器にネックを形成するために機構を変更する
ことが所望される場合には、下部ターレットと上部ター
レットとが伸縮自在であることにより、ネック形成ステ
ーションの整列状態を変えることなくこれらターレット
を正確に配置し直すことができる。上部ハブ手段110
は、ネック形成ステーションの上部支持手段をなし、上
部ターレット76から半径方向に延びている。同様に、
下部ハブ手段112は、下部ターレット82から半径方
向外方に延び、ネック形成ステーション72の下部を支
持する。ハブ手段は、その外周に整列部分を有してお
り、これら部分は、ネック形成ステーション72の上部
と下部との間の整列精度を確保するために、対応する対
として加工される。
【0019】ネック形成ステーション ネック形成ステーションが図3及び図4に詳細に示され
ている。このステーションは、参照番号130で一般的
に示された下方の容器持ち上げ部分と、参照番号132
で一般的に示された上方の整形部分即ちネック形成部分
とを備えていることが分かろう。下方の容器持ち上げ部
分130は、外側の円筒部材即ちスリーブ140を備え
ており、このスリーブ140は一般的に円形の開口14
2を有している。この開口142内でラム即ちピストン
144が往復運動する。ラム144の下端は、カムホロ
ワ146(図2)を有し、このカムホロワは下部フレー
ム部材52に支持されたカム148に追従する。ラム1
44の上端は容器台150になっており、これは、スリ
ーブ140と協働して、参照番号154で一般的に示さ
れた流体式センタリング機構を構成する。
【0020】図3及び図4に示されたように、上方のネ
ック形成部分132は、固定のネック形成ダイス素子1
60を有する単一ネック器具を備え、上記ダイス素子1
60は、ねじ切りされたキャップ164によって中空の
カートリッジ166に固定される。カートリッジ166
には、プランジャ170が往復運動するように取り付け
られた開口168がある。プランジャ170の下端に
は、型押しパンチ即ち内部整形部材172が支持されて
いる。
【0021】図2に示されたように、プランシャ170
の上端には、カムホロワ180が回転可能に支持されて
おり、これは、上部カム182に常時係合し、これをブ
ロットしたものが図13に240で示されている。
【0022】容器加圧機構 本発明の1つの特徴によれば、本発明のネック形成装置
は、ネック形成作業において実質的な金属変形を行う前
に、容器を自動的に完全に加圧するための独特な容器加
圧手段を備えている。図4に示されたように、環状スリ
ーブ162は、大きな溝200と、これに組み合わされ
たスリーブ202とを有しており、これらは環状の室2
04を画成するように協働する。環状の室204は、コ
ンジット206を経て、ターレット組立体70のハブ手
段110に形成された供給室208に連通している。
【0023】ネック形成ダイス160の環状上縁は、型
押しパンチ172の上周縁と協働して環状バルブ手段2
10を画成する。この環状バルブ手段は、図4に示され
たように、ネック形成ダイス160の水平上縁212を
含み、これは、型押しパンチ172の上縁に設けられた
環状溝216に受け入れられた弾性ガスケット214と
協働する。型押しパンチ172は、流路218を1つ以
上有し、これにより、ネック形成ダイスの内部は、バル
ブ形成手段210が開いた時に容器の開放端と連通状態
にされる。従って、素子212及び214が図4に示さ
れた位置にある時には、バルブ手段210が閉じて室2
04を密封し、流路218へ流体が流れないようにす
る。
【0024】容器加圧手段の作動シーケンスは、図4、
図5及び図6を説明することによって最もよく理解でき
よう。図4に示された最初の位置では、容器Cがネック
形成ダイス160に対して最も下の位置にあり、該ダイ
ス160から離れている。一方、バルブ手段210は閉
じており、環状の室204は、所定圧力に保たれた所定
量の空気で加圧され、この所定圧力は、加圧空気流体が
この環状室204から容器Cの内部へ送り込まれた時に
容器内に所定の圧力を確立するに充分な圧力である。次
いで、台150が、図2及び図13に示されたように適
当な形状のカム148によって持ち上げられ、ネック形
成ダイス160のテーパ付けされた下端部に容器が係合
して図5の左側に示された位置へ向かって動くに充分な
距離だけ、上方に動かされる。容器の上縁がネック形成
ダイス160のテーパ付けされた部分を通り超した後、
型押しパンチが、図5の左側に示された位置でバルブ手
段210を開くように僅かな距離だけ上方に動かされ
る。これらが全て行われた後に、容器Cの開放上端の周
りの金属が著しく変形される。この時間中、ネック形成
ダイス160の内面及び容器Cの外面には空気シールが
形成される。加圧空気流体の保持室204は環状である
から、全ての流体が速やかに容器内へどっと流れ込み、
最初の作業中に実質的な金属変形が行われる前に容器が
完全に加圧される。
【0025】実際に、この圧力は、容器の薄い側壁に対
して適切な柱強度を与えるに充分なものでなければなら
ない。現在のところの壁厚では、速やかなネック形成作
業を行うのに、約0.7ないし1.26kg/cm
(10ないし18psi)の圧力で充分である。
【0026】容器及び型押しパンチが図5の左側部分に
示された位置にくると、型押しパンチ及び容器はどちら
も図5の右側部分に示された位置まで一般的に上方に動
かされ、ここで、ネック形成作業が開始される。この
時、容器は完全に加圧されており、容器の薄い壁は、実
際のネック形成作業中にかかる大きな軸方向荷重に耐え
られるようになる。もっと詳細に延べれば、容器は、側
壁に実質的な柱荷重が発生する前にその最大圧力に達す
る。
【0027】次いで、容器及びパンチは、一般的に1つ
のユニットとして、図5の右側部分に示された位置か
ら、図6の左側部分の位置へと動かされ、ここで、第1
段階でのネック付き容器が完成される。次いで、容器及
び型押しパンチは、図6の左側部分に示された位置か
ら、その右側部分に示された位置へと逆方向に動かさ
れ、容器がネック形成ダイスから外される。従って、容
器は、加圧空気のような適当な手段によって型押しパン
チから実際に外されるまでこの作業段階全体にわたって
加圧状態に保たれる。パンチと容器との相対的な動きに
ついては、以下で台と型押しパンチとの間のカム構成に
ついて説明する時に詳細に延べる。
【0028】第1のネック形成作業が完了した後、容器
は移送ホイール26(図1)によって次のモジュールへ
送られ、ここで第2のネック形成作業が行われて、図7
に示された二重ネック付き容器となる。この二重ネック
付き容器は、次いで、駆動モジュールの一部分である移
送ホイール30,34及び36によって第3のネック形
成モジュール32へ送られ、図8に示されたように第3
のネックが形成される。容器壁変形及びフランジ形成の
シーケンスが図15に示されている。
【0029】三重ネック付き容器は、次いで、移送ホイ
ール38によってフランジ形成モジュール40へ送ら
れ、ここで、外方を向いたフランジが形成されて、図9
に示された最終的な容器となる。
【0030】カムの構造及び形状 前記したように、ネック形成作業中に容器が歪まないよ
うにユニットを適切に機能させるためには、カム148
及び182の形状及び構造が重要である。明らかなよう
に、両カム148及び182は、各ネック形成ステーシ
ョン72の円形路の全周に延び、各サイクル即ち回転中
に容器及び/又は型押しパンチに所望の動きを与えるよ
うに構成された露出面を有している。
【0031】本発明の1つの特徴によれば、カム148
及び182は、ネック形成作業中に容器及びパンチの動
きによって容器Cの開放上端の金属がダイスに向かって
引っ張られ及び/又は型押しパンチの周りで伸ばされる
ような形状にされる。この操作により容器の薄壁にかか
る整形荷重が減少され、整形中に側壁がつぶれないよう
にされる。図13は、第1のネック形成作業中の型押し
パンチの動きを、参照番号240で一般的に示した曲線
によって表わしているグラフである。
【0032】又、図13のグラフから明らかなように、
全てのネック形成作業は、円形路に沿ったターレットの
約100°の弧状運動スパン中に行われる。更に、図1
3に曲線242で示されたように、容器は、グラフの0
°点の直後から、ターレットの約50°の点まで、実質
的に一定の傾斜をもつ暫増曲線に沿って上方に動き始め
る。一方、内部整形器具172の動きを表わす曲線24
0から明らかであるように、その回転運動の最初の約1
5°の間は、パンチ172が垂直運動を行わず、従っ
て、図5の左側部分に示されたように容器の上縁がネッ
ク形成ダイス160のテーパ付けされた部分をちょうど
越えて容器の外面とネック形成ダイスの内面との間に空
気シールを形成するような位置に容器の上縁がくる時ま
で、バルブ手段210が閉位置に保持される。
【0033】約15°の点において、型押しパンチ17
2は、この点での容器の移動速度より実質的に低い速度
で若干上方に移動せしめられて、バルブ手段210を開
き、そしてそれ以上の変形を行う前に容器を完全に加圧
する。約29°の回転点においては、パンチの上昇が容
器の上昇移動に等しいかそれより若干大きくなり、従っ
て、パンチは容器よりも若干速い速度で上方に移動する
ことに注意されたい。換言すれば、型押しパンチの速度
(V1)は、容器壁の速度(V2)より大きい。これら
速度の差により、所要圧力を下げることができる。とい
うのは、側壁の金属が伸ばされ、容器の側壁が上方に引
っ張られるからである。これにより、この時変形されつ
つある容器の部分は、このネック形成作業中に内方に整
形されるのではなく、容器の上端に対する型押しパンチ
の相対的な上方移動により、実際にはこの器具に向かっ
て引っ張られる。これは、側壁がつぶれたり他の不完全
な形状になったりするおそれを少なくする。これで、ネ
ック形成ステーションが構成される。
【0034】ネック形成作業が完了すると、型押しパン
チは、容器に接近はするが接触しないような位置まで、
容器に向かって動き、この間容器は休止時間である。そ
の後、容器及びパンチはどちらも同じ速度で動き、この
速度は、容器がダイスから取り外されるまで維持され
る。この取り外し時には、容器が型押しパンチから外れ
るまで、容器内の加圧空気が容器を型押しパンチから台
に対して押し出す。
【0035】本発明の1つの重要な特徴によれば、図1
3に示すように、各々のネック形成ステーション72に
対して360°の円形パターンを描く少なくとも下方の
カム148(図2)は、所与のネック形成装置において
異なった形態のネック形成作業を行うように容易に取り
外してすばやく交換することのできる小さな区分を有し
ている。その一例として(これに限定されるものではな
いが)、特に図13を説明すれば、360°のカム14
8は、ターレットの回転の約110°を包含する区分を
有し、該区分は、容易に取り外して交換できるように、
単一の固定手段149(図2)によって位置保持され
る。従って、以下で詳細に説明するように、容器の上端
に別のネック形状が所望される場合には、固定手段14
9を取り外し、カム区分を、所望形状のカム区分と交換
することが必要とされるだけであり、これはネック形成
作業ではなくてその区分に対しての休止を伴うだけであ
る。又、区分が取り外し可能であって、数個のネジで保
持されていることにより、数分の時間でカムを取り外し
て交換することができ、これにより或るカム形状から別
のカム形状へと変更するに要する時間が最小にされる。
【0036】図14を参照すれば、回転サイクルのほぼ
1/3の間に全てのネック形成が行われ、別の1/3
は、室の加圧が行われる休止時間でありそして更に別の
約1/3の間に装填及び取り外しが行われる。
【0037】図13は、必要とされるネック形状に基づ
いた全てのモジュールのカム形状を示している。従っ
て、カム242は、三重ネック形態が所望される時に3
つ全部のモジュールに使用され、カム244は、二重の
ネック形成が行われる時に3つのモジュールのうちの2
つに使用され(第3のモジュールには休止用(ドウェ
ル)カムが使用され)そしてカム246は、単一ネック
形成モードの時に3つのモジュールのうちの1つに使用
される(他の2つのモジュールには休止用カムが使用さ
れる)。
【0038】図16は、容器に所望されるネックの各々
の組み合わせに対して各モジュールに必要とされるカム
を一例として示している。従って、容器のネック形状が
選択されると、それに必要なカムがリストされる。図1
7から明らかなように、モジュールの器具を変更するこ
となく色々な本体直径のネック付き容器を多数製造でき
る。
【0039】潤滑、加圧及びセンタリング手段 本発明の更に別の特徴によれば、本発明のネック及びフ
ランジ形成装置は、全ての部品を互いに軸方向に整列状
態に維持すると同時に、カムホロワをその関連カムに常
時係合状態に維持し、然も、カムホロワをカムに対して
適切に動かすためにこれまで必要とされていた第2組の
カムホロワを不要にするような、新規で且つ独特な潤
滑、加圧及びセンタリング機構を備えている。潤滑及び
自己センタリング手段は、前記した下部の台組立体と共
に図10を参照して説明する。
【0040】特に、図10を説明すれば、円柱部材即ち
円柱144のための円形開口142は、その上端に小径
部分310を有していると共に、その下端に若干大きな
部分312を有しており、上記小径部分310の下端に
は環状のくぼみ314が配置されている。この環状のく
ぼみにはガスケットシール316が配置されており、小
径部分310を1つの室に分けそして大きな部分312
を第2の室に分けている。更に別の適当なシール320
及び322が開口142の上端及び下端に各々配置され
ていて、ピストン144に係合し、従って、開口は2つ
の室区分に分けられている。
【0041】加圧空気は、適当な供給源からターレット
70の上端にあるバルブ機構330へ送り込まれ、該機
構は、シャフト74と整列されており、固定部と回転部
とを有している。従って、加圧空気は、環状室332を
経て、ターレット70のステーション数と同数の複数の
コンジット334へ送られる。コンジット334の下端
は、下部ハブ手段112を貫通して延びている開口33
6に接続され、開口142の小径部分310に連通して
いる。同様に、ピストン即ちプランジャー144は、若
干小径の部分340を有し、これは、上方の室310に
配置される肩部を画成する。
【0042】ロータリバルブ330は、中空シャフト7
4の中心に整列された軸方向開口343に流れる液圧流
体も制御し、この開口はコンジット344に連通してお
り、そしてこのコンジットはターレットの下部ハブ手段
112に配置された開口346へ液圧流体を供給する。
この開口346は、プランジャー即ちピストン144の
外周面と大きな開口312との間に画成された小さな環
状室に連通している。
【0043】以上に延べた構成では、コンジット334
を経て加圧空気を連続的に供給すると、肩部342に下
向きの力が連続的にかかり、カムに対するターレットの
位置に拘りなくカムホロワ146と148との間に常時
接触が維持される。同様に、コンジット334、開口3
36に加圧空気流体を連続的に流すと、ピストン即ちプ
ランジャー144をその外側のシリンダ140に対して
常時センタリングするセンタリング手段が形成される。
この点について、コンジット344及び開口346に加
圧液圧流体を連続的に流すと、ピストン144の下端と
シリンダ140との間に連続的なセンタリング作用が与
えられる。又、空気流体によるセンタリング手段は、空
気バネとしても働いて、容器の下方移動終端の衝撃を吸
収する。換言すれば、加圧液圧流体及び空気流体は、ピ
ストンの周りに圧力ジャケットを形成し、機械的な整列
によって左右されないようにする。
【0044】上部及び下部ピストンに対して自己センタ
リング機構として用いた同じ潤滑系を、システムの種々
の部品に対して自動潤滑手段として同様に使用すること
ができる。例えば、環状開口350をプランジャー即ち
ピストン144に設けて、開口142の大きな部分31
2で形成された小さな環状室と連通させ、連続的な流量
でカムホロワおよびつカムに潤滑作用を与えることがで
きる。
【0045】フランジ形成組立体 フランジ形成組立体即ちユニット40は、多数の色々な
形態を取ることができるが、図1に示された組立体の他
のフレーム構造体と交換できるような同じ基本フレーム
構造を有する形式のものが好ましい。フランジ形成組立
体は本発明の部分を構成しないので、特定のフランジ形
成組立体について詳細に説明しない。
【0046】別の基本装置 本装置は、モジュール式であるから、単一のネック・イ
ン部分、二重のネック・イン部分又は三重のネック・イ
ン部分を有する容器を製造するように装置を構成するこ
とができる。
【0047】図11及び図12は、本発明装置の融通性
を示すもので、これは、装置全体に対して動力源として
単一の駆動手段を有していて実質的に同じ構造のモジュ
ールで構成される。
【0048】図11と図1を比較すれば、図1に平面図
で示された装置は、単一の駆動手段44を用いてフラン
ジ及び三重ネックを有する容器を製造するように設計さ
れている。モジュールの全系統を再構成して、図12に
示したように単一ネック形成及びフランジ形成作業を行
うようにすることができる。例えば、これに限定されな
いが、2つのモジュールを用い、これらモジュール間に
駆動ユニット44を配置して、第1のモジュールをネッ
ク形成モジュール28とし、そして第2モジュールをフ
ランジ形成モジュール40として単一ネック容器を製造
するように最初に装置を構成することができる。このよ
うな操作においては、本発明の教示に従って構成された
2つのモジュールを用いて、単一ネック容器を容易に形
成することができる。
【0049】経済的な条件を確立することによって付加
的な資本投下を節減できる場合には、同じ基本的装置で
二重ネック付き容器を形成できるようにカムの形状以外
は最初のモジュール28と同様の別のモジュール24を
購入することにより、図12に示された単一ネック形成
装置を、図11に示された二重ネック形成装置に容易に
変更することができる。或る時機に、単一ネック付き容
器を短期間製造することが要求される場合には、図11
に示されたモジュール24を休止モジュールに変更し、
二重ネック付き容器の製造から単一ネック付き容器の製
造へと変更することができる。同様に、図1に示された
三重ネック付き容器の製造装置は、いつでも、各々のモ
ジュールの単一カム区分を交換するたけで、数分の時間
内に、単一ネック容器製造操作、二重ネック容器製造操
作、或いは三重ネック容器製造操作用に変更することが
できる。
【0050】単一、二重、及び三重のネック形成につい
て以上に本発明を説明したが、本明細書に開示する本発
明の原理は、5回以上の寸法減少もしくは整形を行うよ
うに容易に拡張できることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモジュール特徴を組み込んだネック及
びフランジ形成装置を示す図である。
【図2】図1に示された1つのモジュールに設けられた
2つのネック形成ステーションを示す断面図である。
【図3】1つのネック形成ステーションの断面図であ
る。
【図4】ネック形成ダイス組立体の拡大部分断面図であ
る。
【図5】容器がネック形成ダイスへと動かされる時の段
階を示す図4と同様の図である。
【図6】ネックが形成された容器を示す図5と同様の図
である。
【図7】第2のネック形成作業後の容器を示す部分断面
図である。
【図8】第3のネック形成作業後の容器を示す図7と同
様の図である。
【図9】三重にネックが形成されそしてフランジが形成
された完成容器の斜視図である。
【図10】或るステーションにおける容器支持部材のた
めのセンタリング機構を示す拡大部分断面図である。
【図11】二重ネック及びフランジを容器に形成するた
めのネック及びフランジ形成装置を示す図である。
【図12】単一ネック及びフランジを容器に形成するた
めのネック及びフランジ形成装置を示す図である。
【図13】容器支持部材及び内部整形器具の動きをプロ
ットしたグラフである。
【図14】ネック形成ターレットの機能領域をめぐる容
器の移動中に行われる機能を示す概略図である。
【図15】三重ネック及びフランジ付きの容器を形成す
る段階を示す図である。
【図16】モジュールの考え方についての融通性を示す
図である。
【図17】容器の上端に行われる3回のネック形成操作
を示す図である。
【符号の説明】
20 容器供給装置 22 第1移送ホイール 24 第1のネック形成モジュール 26 第2移送ホイール 28 第2のネック形成モジュール 30 第3移送ホイール 32 第3のネック形成モジュール 34,36,38 移送ホイール 40 フランジ形成モジュール 42 移送ホイール 44 単一駆動手段 46 トランスミッション 48,49 ガイド素子 50 枠組 54 フレーム 56 柱 70 ロータリターレット組立体 74 下部ターレット 76 上部ターレット 84 ベアリング手段 86 くさび機構 130 下方の容器持ち上げ部分 132 上方の整形即ちネック形成部分 140 スリーブ 144 ピストン 146 カムホロワ 150 容器台 154 センタリング機構 160 ネック形成ダイス素子 166 カートリッジ 170 プランジャー 172 型押しパンチ 180 カムホロワ 210 バルブ手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放端を有する薄壁容器にネックを形成
    する方法において、上記容器に対し相対的に静止したネ
    ック形成ダイス及びこのネック形成ダイス内で可動なパ
    ンチに上記開放端を向けるようにして上記容器を動かし
    て、上記容器の壁を上記パンチとダイスとの間に係合さ
    せ、上記パンチが上記容器よりも速い速度で動くように
    して上記パンチを容器と同じ方向に実質的に同時に動か
    して上記容器の端を変形させることを特徴とする容器に
    ネックを形成する方法。
  2. 【請求項2】 上記容器の開放端と上記ダイスとの間を
    シールし、上記容器壁を著しく変形する前に上記容器
    内部を加圧する請求項1に記載の容器にネックを形成す
    る方法。
  3. 【請求項3】 上記ネック形成ダイスのすぐ近くに所定
    圧力の流体を所定量蓄積しそして上記パンチの最初の動
    きによって上記流体を前記容器の内部に解放する請求項
    2に記載の容器にネックを形成する方法。
  4. 【請求項4】 上記容器の端を変形させる工程は、容器
    壁を伸ばす工程を含む請求項1に記載の容器にネックを
    形成する方法。
  5. 【請求項5】 上記容器の端を変形させる工程は、容器
    壁を引っ張る工程を含む請求項1に記載の容器にネック
    を形成する方法。
  6. 【請求項6】 上記容器の端を変形させる工程は、パン
    チによって容器壁をネック形成ダイスに向かって引っ張
    工程を含む請求項1に記載の容器にネックを形成する
    方法。
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