JPH0848590A - 爆薬組成物及びその製造方法 - Google Patents
爆薬組成物及びその製造方法Info
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- JPH0848590A JPH0848590A JP20304994A JP20304994A JPH0848590A JP H0848590 A JPH0848590 A JP H0848590A JP 20304994 A JP20304994 A JP 20304994A JP 20304994 A JP20304994 A JP 20304994A JP H0848590 A JPH0848590 A JP H0848590A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡便な製造過程で、感度,爆発性の優れた爆薬
組成物を得ること。 【構成】35℃〜160℃の加温下で、ポ−ラスプリル
硝安と混合時に液状の燃料と混合して爆薬組成物を得
る。感度,爆発性を更に向上させる場合には、芳香族ジ
ニトロ化合物及び又は金属粉末を追加成分として使用す
る。
組成物を得ること。 【構成】35℃〜160℃の加温下で、ポ−ラスプリル
硝安と混合時に液状の燃料と混合して爆薬組成物を得
る。感度,爆発性を更に向上させる場合には、芳香族ジ
ニトロ化合物及び又は金属粉末を追加成分として使用す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、採石,採鉱,隧道堀進
等の発破作業に汎く利用される爆薬組成物及びその製造
方法に関するものである。
等の発破作業に汎く利用される爆薬組成物及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発破作業等に用いられている爆薬として
は、ダイナマイト,含水爆薬,硝安爆薬,アンモン爆
薬,ANFO爆薬等が良く知られている。これらの爆薬
のうち、ANFO爆薬は、細孔を有した粒状の硝酸アン
モニウム(以下ポーラスプリル硝安と呼ぶ)に軽油を混
合した粒状の爆薬であり、原料物質の安価さ,製造方法
の簡便さから、安価な爆薬として市販されており、更に
はANFO爆薬は通常粒状で供給される為、薬包として
横孔に装填される以外に、縦孔に流し込む装薬方法が採
れる事に依り、国内で極めて広範に使用されている。
は、ダイナマイト,含水爆薬,硝安爆薬,アンモン爆
薬,ANFO爆薬等が良く知られている。これらの爆薬
のうち、ANFO爆薬は、細孔を有した粒状の硝酸アン
モニウム(以下ポーラスプリル硝安と呼ぶ)に軽油を混
合した粒状の爆薬であり、原料物質の安価さ,製造方法
の簡便さから、安価な爆薬として市販されており、更に
はANFO爆薬は通常粒状で供給される為、薬包として
横孔に装填される以外に、縦孔に流し込む装薬方法が採
れる事に依り、国内で極めて広範に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ANFO爆薬は、感度
が極めて鈍感で、使用時に市販の6号雷管では爆発せ
ず、必ず雷管起爆性の爆薬をブースターとして使用する
必要があり、又装薬の密閉性が要求され、非密閉あるい
は半密閉下では爆轟中断を生じ、更には、発破後の後ガ
ス組成に有害成分が多い等の欠点が見られる。
が極めて鈍感で、使用時に市販の6号雷管では爆発せ
ず、必ず雷管起爆性の爆薬をブースターとして使用する
必要があり、又装薬の密閉性が要求され、非密閉あるい
は半密閉下では爆轟中断を生じ、更には、発破後の後ガ
ス組成に有害成分が多い等の欠点が見られる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ANFO
爆薬の持つ利点、即ち原料物質の安価さ,製造の簡便さ
は出来るだけ活かして、しかも鋭感で、密閉度が低くな
っても完爆し、かつ発破後の後ガス組成も良好な爆薬組
成物を得ようと鋭意研究した結果、ポーラスプリル硝安
を、当業者の常識としては従来考えられていなかったβ
型からγ型への結晶転移点32.3℃を越える35℃か
ら160℃の高温で、予め加温するかあるいは混合時に
加温するかしながら液状の燃料物質を加えて混合する
と、理由は判然としないが、上述のような期待を満足す
るような爆薬組成物が得られる事を見い出し本発明を完
成させたものである。
爆薬の持つ利点、即ち原料物質の安価さ,製造の簡便さ
は出来るだけ活かして、しかも鋭感で、密閉度が低くな
っても完爆し、かつ発破後の後ガス組成も良好な爆薬組
成物を得ようと鋭意研究した結果、ポーラスプリル硝安
を、当業者の常識としては従来考えられていなかったβ
型からγ型への結晶転移点32.3℃を越える35℃か
ら160℃の高温で、予め加温するかあるいは混合時に
加温するかしながら液状の燃料物質を加えて混合する
と、理由は判然としないが、上述のような期待を満足す
るような爆薬組成物が得られる事を見い出し本発明を完
成させたものである。
【0005】即ち本発明は (1)35℃〜160℃の温度下で、ポーラスプリル硝
酸アンモニウムと混合時に液状の燃料物質を混合してな
る爆薬組成物 (2)混合時に液状の燃料物質が芳香族ジニトロ化合物
の単独又は2種以上の混合物である前項(1)に記載の
爆薬組成物 (3)追加燃料として金属粉末が加えられた前項(1)
又は(2)に記載の爆薬組成物 (4)35℃〜160℃の温度下で、ポーラスプリル硝
酸アンモニウムと混合時に液状の燃料物質を混合する事
を特徴とする爆薬組成物の製造方法に関する。
酸アンモニウムと混合時に液状の燃料物質を混合してな
る爆薬組成物 (2)混合時に液状の燃料物質が芳香族ジニトロ化合物
の単独又は2種以上の混合物である前項(1)に記載の
爆薬組成物 (3)追加燃料として金属粉末が加えられた前項(1)
又は(2)に記載の爆薬組成物 (4)35℃〜160℃の温度下で、ポーラスプリル硝
酸アンモニウムと混合時に液状の燃料物質を混合する事
を特徴とする爆薬組成物の製造方法に関する。
【0006】本発明を詳細に説明する。本発明の爆薬組
成物に用いられるポーラスプリル硝安は、一般にANF
O爆薬用に用いられているものが使用できるが、それよ
りも吸油率が高いポーラスプリル硝安も使用可能であ
る。本発明においては、粒径が通常0.2〜5mm、好
ましくは0.5〜3mm,吸油率が通常5〜25%、好
ましくは10〜24%のポーラスプリル硝安が使用され
る。又ポ−ラスプリル硝安は通常30〜99重量%、好
ましくは70〜96重量%の割合で本発明の爆発組成物
に含有させられる。ポーラスプリル硝安は予め加温して
おくか、燃料物質と混合時に加温して使用に供される。
加温温度は通常は35〜160℃好ましくは50℃〜1
00℃の範囲である。
成物に用いられるポーラスプリル硝安は、一般にANF
O爆薬用に用いられているものが使用できるが、それよ
りも吸油率が高いポーラスプリル硝安も使用可能であ
る。本発明においては、粒径が通常0.2〜5mm、好
ましくは0.5〜3mm,吸油率が通常5〜25%、好
ましくは10〜24%のポーラスプリル硝安が使用され
る。又ポ−ラスプリル硝安は通常30〜99重量%、好
ましくは70〜96重量%の割合で本発明の爆発組成物
に含有させられる。ポーラスプリル硝安は予め加温して
おくか、燃料物質と混合時に加温して使用に供される。
加温温度は通常は35〜160℃好ましくは50℃〜1
00℃の範囲である。
【0007】本発明の爆薬組成物に使用される燃料物質
としては、混合時に液体であるものが使用可能である。
例えばANFO爆薬に通常使用されているJIS規格K
2204に規定される2号軽油やその他灯油、流動パラ
フィンの他、加温して液状としたパラフィンワックスな
ども使用できるが,燃料物質として好ましいものは芳香
族ジニトロ化合物でこれらは必要により加温して液状に
して使用に供される。使用しうる芳香族ジニトロ化合物
の具体例としては、ジニトロベンゼン,ジニトロトルエ
ン,ジニトロキシレン,ジニトロフェノールの様な芳香
族ジニトロ化合物が挙げられ、これらは単独で又は2種
以上混合して使用に供される。本発明の爆薬組成物に使
用される液状燃料は、液状であれば加温して加える必要
はないが、混合時の熱降下を考慮して、ポーラスプリル
硝安と同程度あるいはそれ以上に加温しておく方が好ま
しい。
としては、混合時に液体であるものが使用可能である。
例えばANFO爆薬に通常使用されているJIS規格K
2204に規定される2号軽油やその他灯油、流動パラ
フィンの他、加温して液状としたパラフィンワックスな
ども使用できるが,燃料物質として好ましいものは芳香
族ジニトロ化合物でこれらは必要により加温して液状に
して使用に供される。使用しうる芳香族ジニトロ化合物
の具体例としては、ジニトロベンゼン,ジニトロトルエ
ン,ジニトロキシレン,ジニトロフェノールの様な芳香
族ジニトロ化合物が挙げられ、これらは単独で又は2種
以上混合して使用に供される。本発明の爆薬組成物に使
用される液状燃料は、液状であれば加温して加える必要
はないが、混合時の熱降下を考慮して、ポーラスプリル
硝安と同程度あるいはそれ以上に加温しておく方が好ま
しい。
【0008】本発明の爆薬組成物に使用される燃料物質
は、1〜50重量%好ましくは4〜20重量%の範囲で
爆薬組成物に含有させられる。
は、1〜50重量%好ましくは4〜20重量%の範囲で
爆薬組成物に含有させられる。
【0009】又本発明の爆薬組成物には威力を向上させ
るために、ポーラスプリル硝安と燃料物質を混合する際
に金属粉末を追加成分として混合することが出来る。特
に微細ないし表面積の大きい金属粉末を加えると、威力
と共に感度も向上する。用いうる金属粉末の具体例とし
ては、アルミニウム,マグネシウム,鉄,ケイ素鉄,マ
グナリウム等、一般に火薬に使用される金属粉末が挙げ
られるが、特にアルミニウム粉末が好ましい。又アルム
ニウム粉末のうち、フレークアルミと呼ばれるりん片状
で表面積の広いアルミニウムを用いると威力、感度向上
効果が著しい。これらの金属粉末は、燃料物質と同時に
添加混合したり、燃料物質を添加したのちに添加混合す
る事もできるが、燃料物質を充分混合した後、35℃以
下に冷却してから、混合する方法がより好ましい。金属
粉末は、本発明の爆薬組成物中50重量%以下の範囲で
使用されるが、20重量%以下で使用するのが好まし
い。
るために、ポーラスプリル硝安と燃料物質を混合する際
に金属粉末を追加成分として混合することが出来る。特
に微細ないし表面積の大きい金属粉末を加えると、威力
と共に感度も向上する。用いうる金属粉末の具体例とし
ては、アルミニウム,マグネシウム,鉄,ケイ素鉄,マ
グナリウム等、一般に火薬に使用される金属粉末が挙げ
られるが、特にアルミニウム粉末が好ましい。又アルム
ニウム粉末のうち、フレークアルミと呼ばれるりん片状
で表面積の広いアルミニウムを用いると威力、感度向上
効果が著しい。これらの金属粉末は、燃料物質と同時に
添加混合したり、燃料物質を添加したのちに添加混合す
る事もできるが、燃料物質を充分混合した後、35℃以
下に冷却してから、混合する方法がより好ましい。金属
粉末は、本発明の爆薬組成物中50重量%以下の範囲で
使用されるが、20重量%以下で使用するのが好まし
い。
【0010】本発明による爆薬組成物には、当業者が周
知の如く、必要によってはポーラスプリル硝安以外の酸
化剤、更には金属粉末以外の粉末追加燃料あるいは他の
添加剤を加える事が可能である。
知の如く、必要によってはポーラスプリル硝安以外の酸
化剤、更には金属粉末以外の粉末追加燃料あるいは他の
添加剤を加える事が可能である。
【0011】本発明の爆薬組成物は、加温装置の装備さ
れたニ−ダ−、回転ミキサ−のような混合機に、必要に
より予め加温処理された燃料物質、ポーラスプリル硝安
及びその他必要により金属粉末、及びその他の追加燃料
を加え、35〜160℃好ましくは50〜160℃の温
度で十分攪拌処理を行ったあと冷却して得られる。尚金
属粉末は上記のように燃料物質との混合時に加えてもよ
いが、より好ましくはポーラスプリル硝安と燃料物質と
の混合が終わり、得られた混合物が35℃以下に冷却さ
れてから添加、混合するのが好ましい。混合時間は使用
する混合機の効率にもよるが、通常1〜30分である。
れたニ−ダ−、回転ミキサ−のような混合機に、必要に
より予め加温処理された燃料物質、ポーラスプリル硝安
及びその他必要により金属粉末、及びその他の追加燃料
を加え、35〜160℃好ましくは50〜160℃の温
度で十分攪拌処理を行ったあと冷却して得られる。尚金
属粉末は上記のように燃料物質との混合時に加えてもよ
いが、より好ましくはポーラスプリル硝安と燃料物質と
の混合が終わり、得られた混合物が35℃以下に冷却さ
れてから添加、混合するのが好ましい。混合時間は使用
する混合機の効率にもよるが、通常1〜30分である。
【0012】本発明による爆薬組成物は、粒状のままで
使用する事が、特に縦孔への装填の場合便利であるが、
必要によっては、粉状品として使用する事も可能であ
る。本発明の爆薬組成物の粉状品をえるには上記で得た
粒状爆薬組成物を擂潰機、エッジランナ−、ボ−ルミル
等の粉砕機で粉砕処理を施すことによって得られる。
使用する事が、特に縦孔への装填の場合便利であるが、
必要によっては、粉状品として使用する事も可能であ
る。本発明の爆薬組成物の粉状品をえるには上記で得た
粒状爆薬組成物を擂潰機、エッジランナ−、ボ−ルミル
等の粉砕機で粉砕処理を施すことによって得られる。
【0013】本発明の爆薬組成物はその製造法が簡単で
あり、またその威力、感度に優れるという特徴がある。
又燃料物質として芳香族ジニトロ化合物を使用し、又追
加燃料として金属粉末を併用することによって威力、感
度が一段と優れた爆薬組成物が得られる。更に本発明の
爆薬組成物は爆発後の後ガスの組成が良好である。
あり、またその威力、感度に優れるという特徴がある。
又燃料物質として芳香族ジニトロ化合物を使用し、又追
加燃料として金属粉末を併用することによって威力、感
度が一段と優れた爆薬組成物が得られる。更に本発明の
爆薬組成物は爆発後の後ガスの組成が良好である。
【0014】
【実施例】本発明を実施例を挙げて更に詳しく説明す
る。実施例において部は重量部を意味する。又%は重量
%である。
る。実施例において部は重量部を意味する。又%は重量
%である。
【0015】実施例1 吸油率12%のポーラスプリル硝安94部を90℃で5
分間加温した後、90℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、室温の2号軽油6部を添加し10分
間混合した。得られた混合物をポリ袋に取り出し、室温
迄冷却して本発明の爆薬組成物を得た。
分間加温した後、90℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、室温の2号軽油6部を添加し10分
間混合した。得られた混合物をポリ袋に取り出し、室温
迄冷却して本発明の爆薬組成物を得た。
【0016】実施例2 吸油率22%のポーラスプリル硝安94部を90℃で5
分間加温した後、90℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、2号軽油6部を添加し10分間混合
した。得られた混合物をポリ袋に取り出し、室温迄冷却
し本発明の爆薬組成物を得た。
分間加温した後、90℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、2号軽油6部を添加し10分間混合
した。得られた混合物をポリ袋に取り出し、室温迄冷却
し本発明の爆薬組成物を得た。
【0017】実施例3 吸油率10%のポーラスプリル硝安86部を40℃で5
時間加温した後、40℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、予め40℃に加温したジニトロキシ
レンとジニトロトルエンの40:60重量比(以下同
じ)の混合物14部を加え5分間混合した。得られた混
合物をポリ袋に取り出し、室温迄冷却して本発明の爆薬
組成物を得た。
時間加温した後、40℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、予め40℃に加温したジニトロキシ
レンとジニトロトルエンの40:60重量比(以下同
じ)の混合物14部を加え5分間混合した。得られた混
合物をポリ袋に取り出し、室温迄冷却して本発明の爆薬
組成物を得た。
【0018】実施例4 吸油率19%のポーラスプリル硝安86部を40℃で5
時間加温した後、40℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、予め40℃に加温したジニトロキシ
レンとジニトロトルエンの40:60の混合物14部を
加え5分間混合した。得られた混合物をポリ袋に取り出
し、室温迄冷却して本発明の爆薬組成物を得た。
時間加温した後、40℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、予め40℃に加温したジニトロキシ
レンとジニトロトルエンの40:60の混合物14部を
加え5分間混合した。得られた混合物をポリ袋に取り出
し、室温迄冷却して本発明の爆薬組成物を得た。
【0019】実施例5 吸油率19%のポーラスプリル硝安84部を70℃で2
時間加温した後、70℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、予め70℃に加温したジニトロキシ
レンとジニトロトルエンの40:60の混合物14部を
加え5分間混合した。得られた混合物をポリ袋に取り出
し、室温迄冷却した後、室温の横型ニーダーに移しアト
マイズドアルミニウム(東洋アルミ社製、商品名AC−
0460)2部を加え5分間混合した後、ポリ袋に取り
出し本発明の爆薬組成物を得た。
時間加温した後、70℃に保温したシグマ翼を備えた横
型ニーダーに移し、予め70℃に加温したジニトロキシ
レンとジニトロトルエンの40:60の混合物14部を
加え5分間混合した。得られた混合物をポリ袋に取り出
し、室温迄冷却した後、室温の横型ニーダーに移しアト
マイズドアルミニウム(東洋アルミ社製、商品名AC−
0460)2部を加え5分間混合した後、ポリ袋に取り
出し本発明の爆薬組成物を得た。
【0020】実施例6 吸油率19%のポーラスプリル硝安85部を70℃に加
温したシグマ翼を備えた横型ニーダーに移し、5分間撹
拌した後、予め70℃に加温溶解したジニトロトルエン
14部を加え10分間混合した。ポリ袋に取り出し、室
温迄冷却した後、室温の横型ニーダーに移しフレーク状
アルミ(東洋アルミ社製、商品名P−0100)1部を
加え5分間混合した後、ポリ袋に取り出し本発明の爆薬
組成物を得た。
温したシグマ翼を備えた横型ニーダーに移し、5分間撹
拌した後、予め70℃に加温溶解したジニトロトルエン
14部を加え10分間混合した。ポリ袋に取り出し、室
温迄冷却した後、室温の横型ニーダーに移しフレーク状
アルミ(東洋アルミ社製、商品名P−0100)1部を
加え5分間混合した後、ポリ袋に取り出し本発明の爆薬
組成物を得た。
【0021】比較例1 吸油率12%のポーラスプリル硝安94部を25℃に1
時間加温した後、25℃に保温した実施例1と同じ型の
ニーダーに移し、予め25℃に加温した2号軽油6部を
添加し10分間混合した。この後ポリ袋に取り出し、室
温迄冷却した。
時間加温した後、25℃に保温した実施例1と同じ型の
ニーダーに移し、予め25℃に加温した2号軽油6部を
添加し10分間混合した。この後ポリ袋に取り出し、室
温迄冷却した。
【0022】性能試験 実施例1〜6の爆薬組成物及び比較例1の爆薬混合物を
JIS−K4826に規定されている起爆感度試験方法
A(塩ビ雨樋試験法)で試験した。起爆には、8号,6
号及び工業火薬協会規格ES−32の(5)弱雷管試験
に規定した弱雷管を使用した。又実施例1〜6の爆薬組
成物及び比較例1の爆薬混合物を、各200gづつ、径
30mmの紙筒にいれ、工業火薬協会規格ES−32の
(5)弱雷管試験に規定されている弱雷管及び6号,8
号雷管により起爆試験を行った。紙筒の下部に鉛板を敷
き、鉛板に残った爆痕により爆・不爆を判定した。実施
例1〜6の爆薬組成物及び比較例1の爆薬混合物をそれ
ぞれ内径35mm,厚さ2mm,長さ250mmの両端フタ付
きの鋼管に入れ、砂中に埋め、実施例1及び比較例1に
ついては、6号雷管及び2号榎ダイナマイト20gに
て、又実施例2〜6については、8号雷管にて一端より
起爆し、発生した後ガスを官能により刺激の有無を調べ
た。実施例4〜6の爆薬組成物について、工業火薬協会
規格ES−45に規定する弾道振子試験を行った。これ
らの試験結果を表1、2にまとめた。
JIS−K4826に規定されている起爆感度試験方法
A(塩ビ雨樋試験法)で試験した。起爆には、8号,6
号及び工業火薬協会規格ES−32の(5)弱雷管試験
に規定した弱雷管を使用した。又実施例1〜6の爆薬組
成物及び比較例1の爆薬混合物を、各200gづつ、径
30mmの紙筒にいれ、工業火薬協会規格ES−32の
(5)弱雷管試験に規定されている弱雷管及び6号,8
号雷管により起爆試験を行った。紙筒の下部に鉛板を敷
き、鉛板に残った爆痕により爆・不爆を判定した。実施
例1〜6の爆薬組成物及び比較例1の爆薬混合物をそれ
ぞれ内径35mm,厚さ2mm,長さ250mmの両端フタ付
きの鋼管に入れ、砂中に埋め、実施例1及び比較例1に
ついては、6号雷管及び2号榎ダイナマイト20gに
て、又実施例2〜6については、8号雷管にて一端より
起爆し、発生した後ガスを官能により刺激の有無を調べ
た。実施例4〜6の爆薬組成物について、工業火薬協会
規格ES−45に規定する弾道振子試験を行った。これ
らの試験結果を表1、2にまとめた。
【0023】
【表1】 表1 実 施 例 番 号 1 2 3 4 5 6 塩ビ雨樋試験 6号不爆 6号完爆 2号不爆 0号完爆 0号完爆 0号完爆 8号完爆 3号完爆 30φ紙筒 8号不爆 8号不爆 8号完爆 0号不爆 0号不爆 0号完爆 起爆試験 1号完爆 1号完爆 後ガスの なし なし なし なし なし なし 刺激性 弾道振子値 測定不可 測定不可 測定不可 70mm 76mm 75mm
【0024】
【表2】 表2 比 較 例 番 号 1 塩ビ雨樋試験 8号不爆 30φ紙筒 8号不爆 起爆試験 後ガスの 強い刺 刺激性 激あり 弾道振子値 測定不可
【0025】実施例1〜6と比較例1を較べれば、本発
明の爆薬組成物の感度が著しく高いことが明白である。
実施例1〜2と実施例3〜4を較べると、芳香族ジニト
ロ化合物を用いた爆薬組成物の感度が著しく向上してい
る事は明白である。実施例1〜6と比較例1の後ガスの
官能試験結果を比較すると、比較例では後ガスが悪く強
い刺激を感じるのに対し、本発明の製造方法による爆薬
組成物は、刺激のない良好な後ガスとなっていることが
判る。実施例4,5,6間で比較すると、アルミ粉の添
加により威力が向上する事、特にフレーク状アルミを用
いると、感度と威力の両方が向上している事が判る。
明の爆薬組成物の感度が著しく高いことが明白である。
実施例1〜2と実施例3〜4を較べると、芳香族ジニト
ロ化合物を用いた爆薬組成物の感度が著しく向上してい
る事は明白である。実施例1〜6と比較例1の後ガスの
官能試験結果を比較すると、比較例では後ガスが悪く強
い刺激を感じるのに対し、本発明の製造方法による爆薬
組成物は、刺激のない良好な後ガスとなっていることが
判る。実施例4,5,6間で比較すると、アルミ粉の添
加により威力が向上する事、特にフレーク状アルミを用
いると、感度と威力の両方が向上している事が判る。
【0026】
【発明の効果】威力、感度に優れ、爆発後の後ガスの組
成が良好な爆薬組成物が得られた。又この爆薬組成物は
製造法が簡便である。
成が良好な爆薬組成物が得られた。又この爆薬組成物は
製造法が簡便である。
Claims (4)
- 【請求項1】35℃〜160℃の温度下で、ポーラスプ
リル硝酸アンモニウムと混合時に液状の燃料物質を混合
してなる爆薬組成物 - 【請求項2】混合時に液状の燃料物質が芳香族ジニトロ
化合物の単独又は2種以上の混合物である請求項1に記
載の爆薬組成物 - 【請求項3】追加燃料として金属粉末が加えられた請求
項1又は2に記載の爆薬組成物 - 【請求項4】35℃〜160℃の温度下で、ポーラスプ
リル硝酸アンモニウムと混合時に液状の燃料物質を混合
する事を特徴とする爆薬組成物の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20304994A JP3596624B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 爆薬組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20304994A JP3596624B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 爆薬組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
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