JPH0847540A - 管腔内留置用ステント及びその製造方法 - Google Patents

管腔内留置用ステント及びその製造方法

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JPH0847540A
JPH0847540A JP6187198A JP18719894A JPH0847540A JP H0847540 A JPH0847540 A JP H0847540A JP 6187198 A JP6187198 A JP 6187198A JP 18719894 A JP18719894 A JP 18719894A JP H0847540 A JPH0847540 A JP H0847540A
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stent
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film
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stent component
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Yasuo Miyano
保男 宮野
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    • A61F2240/00Manufacturing or designing of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2240/001Designing or manufacturing processes

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、特に、挿入時の圧縮・挿入直後の復
帰時に拡張保持力を発生させるステント構成要素に対
し、その動きに制約をあたえることなく、また留置時の
再狭窄または再閉塞を防止できる拡張保持力を発生させ
るステント構成要素とフィルム構成要素が一体となった
ステントと、そのステントの製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】半径方向に拡張して実質的に管腔の拡張保持力
を発生させる素材を有するとともに、その素材間に形成
される空間を有するステント構成要素2と、このステン
ト構成要素2の素材間に形成される空間を塞ぐようにそ
のステント構成要素2に付設したフィルム構成要素3と
を備え、前記ステント構成要素2の素材の径より、前記
素材付近を除く前記空間の領域に形成されたフィルム構
成要素3の部分の厚さを同等かそれよりも薄く形成した
ステント1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、身体の消化管系、呼吸
器系、沁尿器系または生殖器系等における管腔部位内で
使用するための管腔内留置用ステント及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の管腔内留置用ステントは、特
に、消化管系において多く用いられている。そして、こ
の場合、ガン等の疾患により狭窄または閉塞した消化管
を従来その消化管が持っていた管腔機能を回復するため
に用いられる。このような狭窄または閉塞した消化管を
機能回復する手術としては、元々、外科的な切除・修復
が主であったが、その後、バルーンによる拡張等、内科
的処置が行われるようになってきた。
【0003】しかし、バルーン等による拡張では、処置
中しか管腔組織を拡張しないため、往々にして再度、狭
窄または閉塞を起していた。その対応として狭窄または
閉塞した管腔組織に直接またはバルーン等による拡張
後、半径方向に拡張した実質的に管腔の拡張保持力を発
生させるステントを留置する処置が広く行われるように
なり、これとしては、特公平4−32662号公報に示
されるように、フィルム構成要素を持たないワイヤ製の
ステントが知られている。
【0004】ところが、このようなステントが持つ欠点
として拡張保持力を発生させるステント構成要素のみの
ステントでは、そのワイヤ構成要素間に空間が大きくあ
いているため、その空間からの再狭窄または再閉塞が起
こることが、その後、判明した。
【0005】この問題の解決方法として、USP第4,
776,337号明細書やUSP第5,282,824
号明細書に示されるような拡張保持力を発生させるステ
ント構成要素にフィルム構成要素を付加したステントが
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フィルム付きステント
においては、そのフィルム構成要素が、拡張保持力を発
生させるステント構成要素の本来の性能、例えば、その
拡張保持力、管腔組織への挿入時の径方向への圧縮性お
よび挿入後の径方向への復帰性に対して本質的に影響せ
ず、かつ、フィルム構成要素の本来の目的である再狭窄
または再閉塞の防止が十分に達成できるフィルム構造で
あることが必要である。しかし、前述した従来のフィル
ム付きステントにおいては、それらが不十分であり、そ
の製法についての解決策もない。
【0007】本発明は前記問題点を解決することを目的
とし、特に、挿入時の圧縮・挿入直後の復帰時に拡張保
持力を発生させるステント構成要素に対し、その動きに
制約をあたえることなく、また留置時の再狭窄または再
閉塞を防止できる拡張保持力を発生させるステント構成
要素とフィルム構成要素が一体となったステントを提供
すること、およびその目的を達成するためのフィルムの
形態が得られるステントの製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決する手段および作用】前記課題を解決する
ために本発明の1つは、身体の管腔部位内に留置して使
用する管腔内留置用ステントにおいて、半径方向に拡張
して実質的に管腔の拡張保持力を発生させる素材を有す
るとともに、その素材間に形成される空間を有するステ
ント構成要素と、このステント構成要素の素材間に形成
される空間を塞ぐようにそのステント構成要素に付設し
たフィルム構成要素とを備え、前記ステント構成要素の
素材の径より、前記素材付近を除く前記空間の領域に形
成されたフィルム構成要素の部分の厚さを同等かそれよ
りも薄く形成したものである。
【0009】他の発明は、その管腔内留置用ステントの
の製造方法であり、そのステント構成要素に、前記空間
を塞ぐようにフィルム構成要素を形成するにあたり、前
記フィルム構成要素の材料を溶解した溶液を前記ステン
ト構成要素に塗布する第1の工程と、第1の工程によっ
て、前記ステント構成要素に塗布される溶液の膜からそ
の溶液に溶解していた薬剤を除去し、前記フィルム構成
要素自身の物性を確保する第2の工程とを含む工程から
なるものである。
【0010】この種のステントの製法上の問題点として
は、そのステント構成要素とフィルム構成要素とが十分
に密着することが実際上は必要である。この密着を与る
ための方法としては、フィルムの接着、スプレーによる
吹き付け、またはディッピングが考えられるが、理想の
密着力を与るためには、ステント構成要素の素材を包含
するようにフィルム構成要素を配置することが可能なデ
ィッピングが最も望ましい。さらに、望ましくは、その
ディッピング処理の前にステント構成要素に付着してい
る密着を妨げる物質、例えば油分を脱脂工程により取り
除くことが望ましい。脱脂工程に用いる薬剤としては、
アセトン・MEK(メチルエチルケトン)等のケトン化
合物、メタノール・エタノール等のアルコール、トリク
ロロエチレン・四塩化炭素等の有機ハロゲン化合物、ベ
ンゼン・トルエンTHF(テトラヒドロフラン)等の芳
香族化合物、DMSO(ジメチルスルホキシド)等の硫
黄化合物等が考えられる。また、どの薬剤を用いるか
は、脱脂能力と共にステント構成要素の耐薬性により制
限を受ける。また、超音波の併用も望ましい。
【0011】フィルム構成要素を形成するためのディッ
ピングの回数は、ステント構成要素の線径、隣り合うス
テント構成要素との距離、溶液の濃度及び目的とする厚
みによって調整される。
【0012】ディッピング溶液は、フィルム構成要素の
材料を溶解可能な薬剤からなり、その濃度としては、
0.5%〜50%であり、望ましくは5%〜20%であ
る。このフィルム構成要素の材料としては、例えば熱可
塑性エラストマー(以下、TPEと称す。)からなり、
その硬度としては、ショアA30°〜ショアD95°程
度の物質が望ましく、かつ溶解可能な薬剤との組み合わ
せを持つものとなる。代表的なTPEと薬剤の組み合わ
せとしては、ウレタン系のTPEとTHF(テトラヒド
ロフラン)、ポリアミド系TPEとDMSO(ジメチル
スルホキシド)等である。
【0013】次に、ディッピングされた溶液から前記薬
剤を除去する方法としては、2つのステップを取るべき
であり、第1のステップは、自然乾燥であり、第2のス
テップは、加熱乾燥である。第1のステップだけでは、
フィルム構成要素から前記薬剤が十分に除去できず、目
的の物性が与られにくい。また、第2のステップだけで
は、前記薬剤が急激に除去されるため、フィルム構成要
素が発泡現象を起してしまい、これまた目的の物性が与
られない。望ましくは、前記薬剤は生体に対し刺激性の
高い物質が多いため、前記第2ステップを減圧下で行う
とよい。
【0014】なお、ステント構成要素に溶液を塗布する
方法は、ディッピングするほか、吹き付けや刷毛等で塗
布するものであってよい。ステント構成要素の素材とし
ては、金属系線材またはプラスチック系線材が用いられ
る。金属系線材としては、例えばステンレス等があり、
プラスチック系線材としては、例えばポリエステル等が
ある。線材の材質及びその線径は、目的とするステント
製品の外径、それに必要とされる拡張力により選定され
る。
【0015】また、ステント構成要素に対し制約を与え
ず、フィルム構成要素の目的も達しえるためには、ステ
ント構成要素の素材の外径に対し、フィルム構成要素の
厚みが同等かそれ以下になっていることが望ましく、さ
らに望ましくはステント構成要素の外径を1とした場合
にフィルム構成要素の厚みが0.3〜0.7程度である
ことがよい。
【0016】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、本発明の実
施例につき、順次、詳細に説明する。 (第1の実施例)図1において示すこの実施例のステン
ト1は、消化管系において用いられるものであり、全体
的に見ると、僅かに傾斜する略円筒形状に形成されてい
る。そして、ステント1は、そのベース的な主体となる
ステント構成要素2と、これに付設されるフィルム構成
要素3とからなる。ステント1はその半径方向に自己拡
張能力があるが、その拡張力を発生させるためのステン
ト構成要素2は、図2で示すように、ステンレススチー
ル製のワイヤを螺旋状に巻き、全体的に略筒状に形成さ
れている。ステント構成要素2を形成する素材としての
ワイヤ(線材)の線径は、通常、0.2mmで作製されて
いる。ステント構成要素2がフリーの状態でのステント
外径を15mm、全長30mmとした。これは、例えば、消
化管系に用いることができる。当然のことながらステン
ト構成要素2のワイヤの材質及びその線径と、そのステ
ント外径及び全長は、本発明の意図した観点から離れる
ことなく、種々な要因により変化することは、理解でき
る。
【0017】そして、このようなステント構成要素2に
は、フィルム構成要素3が付設して形成されるが、以下
に、そのステント1の製造方法について説明する。ま
ず、図2のステント構成要素2のワイヤに対して、フィ
ルム構成要素3の密着力を安定させる目的で、アセトン
で素材のワイヤから脱脂を行う。この脱脂工程は、その
ステント構成要素2が十分に浸漬できる量のアセトンを
用意し、このアセトン液中にステント構成要素2を浸漬
し、5分間、超音波洗浄を実施した。その後、室温にて
ステント構成要素2上のアセトンが蒸発するまで放置し
た。
【0018】ついで、この脱脂処理の完了したステント
構成要素2を、フィルム構成要素3の材料が溶解してい
る溶液中にディッピングをした。前記フィルム構成要素
3の材料としては、ショアD70度のポリウレタンを使
用し、その溶媒としては、THF(テトラヒドロフラ
ン)を使用し、フィルム構成要素3の材料の濃度が、1
0%になるように調整した。ディッピングを行う回数
は、ステント構成要素2におけるワイヤ素線5間に形成
される空間領域、つまり、ステント間空4の面積と、図
3に示す如く、ステント構成要素2のワイヤ素線5の外
径aに対する、そのワイヤ素線5の存在しない部分にお
けるフィルム構成要素3の厚みbが、1/2になること
を考慮し、3回とした。また、ディッピングを行う間で
は、室温で10分間放置する。この場合には、a:b=
2:1としたが、これに限るものではない。フィルム構
成要素3の厚みbは、その溶液の濃度設定によっても変
わり、フィルム厚さをコントロールすることができる。
【0019】このディッピング処理が終了した後、室温
で、30分間放置し、さらに、9.8×10-4Paの減
圧下で60℃3hr乾燥した。しかして、フィルム構成
要素3は、図3に示す如く、ステント構成要素2が存在
する所では、そのステント構成要素2のワイヤ素線5を
包含し、強固に結合する。ワイヤ素線5が存在しない所
では、前述した『a:b=2:1』の関係で、薄い膜と
なるように形成される。
【0020】ここでの実施例では、図1で示す如く、フ
ィルム構成要素3がステント構成要素2の全長総てを覆
う例を示したが、図4の如く、未被覆部6を少なくとも
どちらか一端に形成するような形態としてもよい。 (第2の実施例)図5および図6を参照して、第2の実
施例に係るステントを説明する。このステント7は、ス
テント構成要素8とフィルム構成要素9からなる。ステ
ント構成要素8は、このステントとは別の拡張機能を有
するものによって拡張されるとともに、その形状を保持
できる機能を有する。このステント構成要素8の素線ワ
イヤとしては、例えばステンレススチールワイヤを用い
るとともに、互いに交差する逆向き螺旋状に巻いて網目
(ステント間空)を形成するように編成して、全体的に
略筒状に形成されている。
【0021】ステント構成要素8の素線ワイヤの線径
は、0.05mmで作製し、拡張された状態で、ステント
外径φ15mm、全長30mmとした。このステント構成要
素8の材質及び線径と、そのステント外径及び全長は、
第1の実施例と同様な考えができる。
【0022】この種のステント7の場合は、ステント構
成要素8が拡張された状態でのフィルム形成と、ステン
ト構成要素8が収縮した状態でのフィルム形成と、ステ
ント構成要素8が中程度に拡張された状態でのフィルム
形成が考えられるが、本発明ではその3種類総てが適応
可能である。ここでは、ステント構成要素8が拡張され
た状態でのフィルムの形成について記載する。他の2種
の製法については記載しないが、その製法としては同等
なものである。
【0023】まず、図5で示すように、拡張されたステ
ント構成要素8に対し、前述した第1の実施例と同様の
工程でフィルムを形成して、図6で示すようなフィルム
構成要素9を形成する。
【0024】第1の実施例での場合と異なる項目として
は、前述した図3と同様に示されるように、ステント構
成要素8のワイヤ素線の外径を『a』とし、そのワイヤ
素線の存在しない部分におけるフィルム構成要素9の厚
みを『b』とする場合、それらの関係が、a:b=1:
1になるようにしたことである。このようにしたのは、
ステント構成要素8の外径が第1の実施例のステント構
成要素2のワイヤ素線に比べて細径であるため、仮に、
a:b=2:1とすると、そのフィルム構成要素9の機
械物性が不足するためである。
【0025】ところで、前記各実施例におけるステント
構成要素は、金属材料であったが、この金属材料として
は、例えば、ステンレスまたはタングステンであること
が望ましい。また、ステント構成要素の素材が、プラス
チック材料であってもよい。ステント構成要素を形成す
るプラスチック材料としては、ポリエチレン、ポリエス
テル、ポリアミドや液晶ポリマーなどが考えられる。
【0026】また、フィルム構成要素の材料としては、
エラストマー系プラスチック材料、例えば、ポリウレタ
ンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミ
ドエラストマーなどを用いれば、そのステントの伸縮に
よるずれが発生しにくいため、それの点では望ましい。
【0027】なお、本発明は前記実施例のものに限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形が考えられる。 (付記)前述した説明によれば、次に列挙する事項の内
容が得られる。
【0028】1.身体の管腔部位内に留置して使用さ
れ、その素材間に空間を形成したステント構成要素に、
前記空間を塞ぐようにフィルム構成要素を形成するにあ
たり、前記主体たるステント構成要素の素材を脱脂する
第1の工程と、この第1の工程の後に、前記フィルム構
成要素の素材の材料を溶解した溶液に前記ステント構成
要素をディッピングするか、刷毛や吹き付け等で前記ス
テント構成要素に前記溶液を塗布する第2の工程と、第
2の工程によって、前記ステント構成要素に塗布される
溶液の膜からその溶液に溶解していた薬剤を除去し、前
記フィルム構成要素自身の物性を確保する第3の工程と
を含む工程からなる管腔留置用ステントの製造方法。 2.前記ステント構成要素が金属材料である第1項の製
造方法。 3.前記ステント構成要素がプラスチック材料である第
1項の製造方法。 4.前記フィルム構成要素がエラストマー系プラスチッ
ク材料である第1項の製造方法。 5.前記ステント構成要素の直径に比し、形成されたフ
ィルムの厚みが同等またはそれ以下となる第1項の製造
方法。 6.前記金属材料がステンレスである第2項の製造方
法。 7.前記金属材料がタングステンである第2項の製造方
法。 8.前記プラスチック材料がポリエチレンである第3項
の製造方法。 9.前記プラスチック材料がポリエステルである第3項
の製造方法。 10.前記プラスチック材料がポリアミドである第3項
の製造方法。 11.前記プラスチック材料が液晶ポリマーである第3
項の製造方法。 12.前記エラストマー系プラスチック材料がポリウレ
タンエラストマーである第4項の製造方法。 13.前記エラストマー系プラスチック材料がポリエス
テルエラストマーである第4項の製造方法。 14.前記エラストマー系プラスチック材料がポリアミ
ドエラストマーである第4項の製造方法。 15.身体の管腔部位内に留置して使用する管腔内留置
用ステントにおいて、自力または他力によって半径方向
に拡張して実質的に管腔の拡張保持力を発生させる素材
を有するとともに、その素材間には空間を形成したステ
ント構成要素と、このステント構成要素の素材間に形成
される前記空間を塞ぐようにそのステント構成要素に付
設したフィルム構成要素とを備え、前記ステント構成要
素の素材の外径(直径)より、前記素材付近を除く前記
空間における部分のフィルム構成要素の厚さを同じかそ
れよりも薄く形成したことを特徴とする管腔内留置用ス
テント。 16.前記ステント構成要素が金属材料である第15項
のステント。 17.前記ステント構成要素がプラスチック材料である
第15項のステント。 18.前記フィルム構成要素がエラストマー系プラスチ
ック材料である第15項または第16項のステント。 19.前記金属材料がステンレスである第16項のステ
ント。 20.前記金属材料がタングステンである第16項のス
テント。 21.前記プラスチック材料がポリエチレンである第1
7項のステント。 22.前記プラスチック材料がポリエステルである第1
7項のステント。 23.前記プラスチック材料がポリアミドである第17
項のステント。 24.前記プラスチック材料が液晶ポリマーである第1
7項のステント。 25.前記エラストマー系プラスチック材料がポリウレ
タンエラストマーである第18項のステント。 26.前記エラストマー系プラスチック材料がポリエス
テルエラストマーである第18項のステント。 27.前記エラストマー系プラスチック材料がポリアミ
ドエラストマーである第18項のステント。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
に、挿入時の圧縮・挿入直後の復帰時に拡張保持力を発
生させるステント構成要素に対し、その動きに制約をあ
たえることなく、また留置時の再狭窄または再閉塞を防
止できる拡張保持力を発生させるステント構成要素とフ
ィルム構成要素が一体となったステントを提供するこ
と、およびその目的を達成するためのフィルムの形態が
得られるステントの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例においてのステント構成
要素にフィルム構成要素を付加したステントの側面図。
【図2】同じく、そのステント構成要素のみの側面図。
【図3】同じく、そのステントにおけるステント構成要
素とフィルム構成要素の関係を示す断面図。
【図4】本発明の第1の実施例においてのステントの変
形例を示し、前記ステント構成要素に対してフィルム構
成要素を部分的に付加した構成のステントの側面図。
【図5】本発明の第2の実施例におけるステント構成要
素のみの側面図。
【図6】同じく、そのステント構成要素にフィルム構成
要素を付加したステントの側面図。
【符号の説明】
1…ステント、2…ステント構成要素、3…フィルム構
成要素、4…ステント間空、5…ワイヤ素線、7…ステ
ント、8…ステント構成要素、9…フィルム構成要素。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】身体の管腔部位内に留置して使用する管腔
    内留置用ステントにおいて、 半径方向に拡張して実質的に管腔の拡張保持力を発生さ
    せる素材を有するとともに、その素材間に形成される空
    間を有するステント構成要素と、このステント構成要素
    の素材間に形成される空間を塞ぐようにそのステント構
    成要素に付設したフィルム構成要素とを備え、前記ステ
    ント構成要素の素材の径より、前記素材付近を除く前記
    空間の領域に形成されたフィルム構成要素の部分の厚さ
    を同等かそれよりも薄く形成したことを特徴とする管腔
    内留置用ステント。
  2. 【請求項2】身体の管腔部位内に留置して使用され、そ
    の素材間に空間を形成したステント構成要素に、前記空
    間を塞ぐようにフィルム構成要素を形成するにあたり、 前記フィルム構成要素の材料を溶解した溶液を前記ステ
    ント構成要素に塗布する第1の工程と、 第1の工程によって、前記ステント構成要素に塗布され
    る溶液の膜からその溶液に溶解していた薬剤を除去し、
    前記フィルム構成要素自身の物性を確保する第2の工程
    とを含む工程からなる管腔留置用ステントの製造方法。
JP6187198A 1994-08-09 1994-08-09 管腔内留置用ステント及びその製造方法 Withdrawn JPH0847540A (ja)

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