JPH0847013A - 光周波数多重型fifoバッファ - Google Patents

光周波数多重型fifoバッファ

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JPH0847013A
JPH0847013A JP6162114A JP16211494A JPH0847013A JP H0847013 A JPH0847013 A JP H0847013A JP 6162114 A JP6162114 A JP 6162114A JP 16211494 A JP16211494 A JP 16211494A JP H0847013 A JPH0847013 A JP H0847013A
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浩二 笹山
Takashi Habara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない数のバッファで多入力1出力又は1入
力1出力のFIFOバッファを構成し得る光周波数多重
型FIFOバッファを提供する。 【構成】 入力ハイウェイ3−1−1〜3−1−Mから
複数入力される光信号を固定周波数変換器3−2−1〜
3−2−Mで入力ハイウェイ毎に周波数チャネルを割り
当てて互いに異なる周波数に変換し、合波器3−3で周
波数多重し、ループ状光導波路遅延線3−7−1〜3−
7−Rで周波数多重信号を一括してバッファリングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号処理における処理
待ちの信号を蓄積するバッファや、交換機のインタコネ
クションネットワークにおける衝突吸収用のバッファ等
のFIFOバッファに関し、更に詳しくは、高速光信号
を処理する光コンピュータ・光交換機等に使用される光
周波数多重型FIFOバッファに関する。
【0002】
【従来の技術】広帯域な光遅延線を用いた光バッファ、
特に複数の入力ハイウェイからの信号を1本の出力ハイ
ウェイに接続する光FIFOバッファは、図1に示すよ
うに各入力ハイウェイ毎に1入力1出力FIFOバッフ
ァを設置する構成が考えられる。図1において、1−1
−1〜1−1−Mは入力ハイウェイ、1−2−1〜1−
2−Mは信号廃棄用出力手段、1−3−1〜1−3−M
は1入力1出力FIFOバッファ、1−4はM×1スイ
ッチ、1−5は出力ハイウェイである。各入力ハイウェ
イ1−1−1〜1−1−M上の時分割信号は、各ハイウ
ェイ毎に設けられた1入力1出力FIFOバッファ1−
3−1〜1−3−Mにより独立にバッファリングされ
る。各1入力1出力FIFOバッファの出力信号は、M
×1スイッチ1−4を用いてどれか1つだけを出力ハイ
ウェイに接続する。
【0003】ここで1入力1出力FIFOバッファにつ
いては、図2に示すような構成のバッファが、「Optimi
zing photonic variable-integer-delay circuits 」
(Topical meeting photonic switching 1987 )に記述
されている。図2において、2−1は入力線、2−2は
1×2スイッチ、2−3は信号廃棄用出力手段、2−4
−1〜2−4−Rは2×2スイッチ、2−5−1〜2−
5−Rはループ状光導波路、2−6は出力線である。こ
の1入力1出力FIFOバッファにおいて、ループ状光
導波路は1個の周回長がちょうど信号の切替単位の長さ
に対応しており、1個のループが1個のバッファとして
働く。新たに来た信号は最も出力側に近い空きループに
蓄積させ、前の信号が出力可能になったら各ループに蓄
積されている全ての信号を前に進めるように、2×2ス
イッチを制御する。全てのバッファが満たされた状態で
入力してくる信号は1×2スイッチを用いて廃棄用出力
手段へ出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の構成で
は、所定の廃棄率を満たすために入力ハイウェイ毎に複
数のループバッファが必要となり、全体としてバッファ
数が多くなるという問題点がある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、少ない数のバッファで多入力
1出力又は1入力1出力のFIFOバッファを構成し得
る光周波数多重型FIFOバッファを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光周波数多重型FIFOバッファは、時分
割多重された複数の光信号を1本の光ファイバ上に光周
波数多重して入力し、前記複数の光信号を時分割多重さ
れた1つの光信号として出力する光周波数多重型FIF
Oバッファであって、前記複数の光信号を二分岐する光
分岐手段と、信号を蓄積する複数のループ状光遅延線
と、前記複数のループ状光遅延線を前記光分岐手段の一
出力と直列に接続し、前記ループ状光遅延線中の光信号
を選択的に転送する複数の2×2光スイッチと、前記ル
ープ状光遅延線の最終段に接続され、前記複数の光信号
の中から所定の光周波数の光信号を出力ハイウェイに出
力する1×2周波数チャネルセレクタと、前記光分岐手
段により分岐された前記複数の光信号の他方を入力し、
前記複数の2×2光スイッチおよび前記1×2周波数チ
ャネルセレクタに制御信号を出力するバッファ制御回路
とを有することを要旨とする。
【0007】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、時分割多重された入力ハイウェイ上の光信号
を時分割多重された出力ハイウェイ上のタイムスロット
に先着順に出力させるFIFOバッファであって、該入
力ハイウェイに接続された信号モニタ用分岐器と、該分
岐器の1つの出力に接続され、光信号をシーケンシャル
に異なる周波数チャネルに変換する周波数変換器と、信
号を蓄積する複数のループ状光導波路遅延線と、該複数
のループ状光導波遅延線を前記周波数変換器の出力と直
列に接続するように該複数のループ状光導波路遅延線に
入出力が接続されて前記ループ状光導波路遅延線中の光
信号を選択的に転送する複数の2×2周波数チャネルセ
レクタと、前記複数のループ状光導波路遅延線のうちの
最終段の遅延線に接続され、光信号の中から所定の光周
波数の光信号を出力ハイウェイに出力する1×2周波数
チャネルセレクタと、前記1×2周波数チャネルセレク
タからの信号出力の可否を制御する信号出力制御回路
と、入力が前記信号モニタ用分岐器の他の出力に接続さ
れ、出力が前記周波数変換器及び前記複数の2×2周波
数チャネルセレクタの各々及び前記1×2周波数チャネ
ルセレクタに接続され、制御信号を各スイッチに供給す
るバッファ制御回路を有することを要旨とする。
【0008】また、本発明の周波数多重型FIFOバッ
ファは、前記2×2光スイッチは、一入力が前記光分岐
手段の一出力と接続され、一出力が光信号を廃棄し、他
の入力と他の出力が前記ループ状光遅延線の第一段目に
接続される第一段目の2×2光スイッチと、前記ループ
状光遅延線の隣接するものの間に配置され、一入力と一
出力とが前段のループ状光遅延線に接続され他の入力と
他の出力とが後段のループ状光遅延線に接続された第二
段目以降の2×2光スイッチとを含むことを要旨とす
る。
【0009】更に、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチが制御信号に応じて定
められた所定の光周波数の光信号のみを次段に送出する
ように構成されていることを要旨とする。
【0010】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチが入力された光信号の
一括交換を行う2×2一括スイッチであることを要旨と
する。
【0011】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチが、前段のループ状光
遅延線からの周波数多重信号が入力される入力ポート
と、光路長を可変することにより共振周波数を任意の周
波数チャネルに合わせることができる複数のリング状光
共振器と、該複数のリング状光共振器の各々に接続さ
れ、前記リング状光共振器の光路長を可変する複数の移
相器と、前記入力ポートから入力された周波数多重信号
を前記複数のリング状光共振器の各々に結合する複数の
第1の方向性結合器と、該複数の第1の方向性結合器を
介して前記複数のリング状光共振器の各々に結合された
前記周波数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振
周波数に一致した周波数チャネルのみを取り出し、後段
のループ状光遅延線に出力すべく前記複数のリング状光
共振器の各々に結合された複数の第2の方向性結合器
と、前記複数の第1の方向性結合器を介して前記複数の
リング状光共振器の各々に結合された前記周波数多重信
号のうち前記リング状光共振器の共振周波数に一致しな
い周波数チャネルを前段のループ状光遅延線に返送する
出力ポートとを有することを要旨とする。
【0012】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチは、次の段のループ状
光遅延線に空き周波数チャネルがある時には前の段の前
記ループ状光遅延線から該次の段のループ状光遅延線に
光信号を選択的に転送し、該次の段のループ状光遅延線
に空き周波数チャネルがない時には該前の段の前記ルー
プ状光遅延線に光信号を周回させておくことを要旨とす
る。
【0013】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチは、次の段のループ状
光遅延線が空きの時には前の段の前記ループ状光遅延線
から該次の段のループ状光遅延線に光信号を選択的に転
送し、該次の段のループ状光遅延線が空きでない時には
該前の段の前記ループ状光遅延線に光信号を周回させて
おくことを要旨とする。
【0014】本発明の光周波数多重型FIFOバッファ
は、時分割多重された複数の入力ハイウェイ上の光信号
をそれぞれ相異なる光周波数の光信号に変換する固定周
波数変換器と、該固定周波数変換器で周波数変換された
前記複数の光信号を合波する光合波器とを有し、これに
より時分割多重かつ光周波数多重された光信号を作成す
ることを要旨とする。
【0015】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記1×2周波数チャネルセレクタが、最終
段のループ状光遅延線からの周波数多重信号が入力され
る入力ポートと、光路長を可変することにより共振周波
数を任意の周波数チャネルに合わせることができるリン
グ状光共振器と、該リング状光共振器に接続され、前記
リング状光共振器の光路長を可変する移相器と、前記入
力ポートから入力された周波数多重信号を前記リング状
光共振器に結合する第1の方向性結合器と、該第1の方
向性結合器を介して前記リング状光共振器に結合された
前記周波数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振
周波数に一致した周波数チャネルのみを取り出し、出力
ハイウェイに出力すべく前記リング状光共振器に結合さ
れた第2の方向性結合器と、前記第1の方向性結合器を
介して前記リング状光共振器に結合された前記周波数多
重信号のうち前記リング状光共振器の共振周波数に一致
しない周波数チャネルを最終段のループ状光遅延線に返
送する出力ポートとを有することを要旨とする。
【0016】更に、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記バッファ制御回路が、前記光分岐手段に
より分岐された他方の前記複数の光信号を入力ハイウェ
イ毎に分波する分波器と、該分波器で分波された信号を
それぞれ電気信号に変換する受光器と、該受光器で変換
された電気信号に基づいてどの周波数チャネルのどのタ
イムスロットに存在するかを示すためのチャネル占有状
況を記憶するメモリと、該メモリの内容に応じて順番に
1本の出力ハイウェイに信号を出力させるように制御す
る選択回路とを有することを要旨とする。
【0017】本発明の光周波数多重型FIFOバッファ
は、前記光分岐手段と第1段目の2×2光スイッチとの
間に配設され、光信号の光周波数を一括してシフトする
光周波数一括変換器を有することを要旨とする。
【0018】更に、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記光周波数一括変換器が、前記光分岐手段
により分岐された前記複数の光信号の一方を入力する入
力ハイウェイと、CW光を出力する第1および第2のポ
ンプレーザと、該第1および第2のポンプレーザの出力
を結合する第1の方向性結合器と、前記入力ハイウェイ
からの周波数多重信号と前記第1の方向性結合器の出力
とを結合する第2の方向性結合器と、該第2の方向性結
合器の出力を4光波混合により周波数変換し、前記第1
および第2のポンプレーザからの2つのポンプ光の周波
数の差だけFDMチャネルを一括変換する半導体レーザ
増幅器と、該半導体レーザ増幅器により変換された信号
のみを選択するフィルタとを有することを要旨とする。
【0019】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチが、前段のループ状光
遅延線からの周波数多重信号が入力される入力ポート
と、光路長を可変することにより共振周波数バンドを任
意の周波数バンドに合わせることができるリング状光共
振器と、該リング状光共振器に接続され、前記リング状
光共振器の光路長を可変する移相器と、前記入力ポート
から入力された周波数多重信号を前記リング状光共振器
に結合する第1の方向性結合器と、該第1の方向性結合
器を介して前記リング状光共振器に結合された前記周波
数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振周波数バ
ンドに一致した周波数バンドのみを取り出し、後段のル
ープ状光遅延線に出力すべく前記リング状光共振器に結
合された第2の方向性結合器と、前記第1の方向性結合
器を介して前記リング状光共振器に結合された前記周波
数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振周波数バ
ンドに一致しない周波数バンドを前段のループ状光遅延
線に返送する出力ポートとを有することを要旨とする。
【0020】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチが、次の段のループ状
光遅延線に空き周波数バンドがある時には前の段の前記
ループ状光遅延線から該次の段のループ状光遅延線に光
信号を選択的に転送し、該次の段のループ状光遅延線に
空き周波数バンドがない時には該前の段の前記ループ状
光遅延線に光信号を周回させておくことを要旨とする。
【0021】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記周波数変換器が光信号にシーケンシャル
に異なる周波数を光信号の到着順に従って割り当てるこ
とを要旨とする。
【0022】また、本発明の光周波数多重型FIFOバ
ッファは、前記2×2光スイッチが、一入力が前記周波
数変換器の出力と接続され、一出力が光信号を廃棄し、
他の入力と他の出力が前記ループ状光遅延線の第一段目
に接続される第一段目の2×2光スイッチと、前記ルー
プ状光遅延線の隣接するものの間に配置され、一入力と
一出力とが前段のループ状光遅延線に接続され他の入力
と他の出力とが後段のループ状光遅延線に接続された第
二段目以降の2×2光スイッチとを含むことを要旨とす
る。
【0023】
【作用】本発明の光周波数多重型FIFOバッファで
は、多入力1出力の場合は時分割多重された複数の光信
号を周波数多重し、ループ状光導波路遅延線で周波数多
重信号を一括してバッファリングしている。又、1入力
1出力の場合は入力信号毎に周波数チャネルをシーケン
シャルに割り当てて周波数多重することにより、ループ
状光導波路遅延線を周波数多重利用し、複数の入力信号
を一括してバッファリングしている。
【0024】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0025】図3は、本発明の一実施例に係わる多入力
1出力の光周波数多重型FIFOバッファのブロック構
成図である。図3において、3−1−1〜3−1−Mは
時分割多重された入力ハイウェイ、3−2−1〜3−2
−Mは固定周波数変換器、3−3は合波器、3−4は信
号モニタ用分岐器、3−5は信号廃棄用出力手段、3−
6−1〜3−6−Rは2×2マルチ周波数チャネルスイ
ッチ、3−7−1〜3−7−Rはループ状光導波路、3
−8は1×2周波数チャネルセレクタ、3−9は時分割
多重された出力ハイウェイ、3−10はバッファ制御回
路、3−11は制御信号線である。
【0026】入力ハイウェイ3−1−1〜3−1−M上
の光信号は、各々ハイウェイ上の固定周波数変換器3−
2−1〜3−2−Mでハイウェイに対応する所定の周波
数チャネルを割り当てられる。変換された信号は合波器
3−3で合流される。周波数多重信号は信号モニタ用分
岐器3−4および2×2マルチ周波数チャネルスイッチ
3−6を介してループ状光導波路3−7に入力されバッ
ファリングされる。
【0027】ここで1個のループ状光導波路3−7は1
個のバッファとして働く。バッファに蓄えられている周
波数多重信号のうち、次段のバッファ内の空き周波数チ
ャネルに該当するものがあれば、2×2マルチ周波数チ
ャネルスイッチを用いて該当周波数チャネル内の信号を
次段へ送る。次段のバッファ内の同じ周波数チャネルが
塞がっている場合は、2×2マルチ周波数チャネルスイ
ッチを用いてその周波数チャネル内の信号だけをそのま
ま周回させておく。第1段のバッファ3−7−1に信号
が存在する場合、その占有チャネルに該当する信号入力
がある場合は、その信号だけは信号廃棄用出力手段3−
5で廃棄される。
【0028】最終段のバッファ3−7−Rは、バッファ
制御回路3−10からの制御により、所定の周波数チャ
ネルだけを1×2周波数チャネルセレクタ3−8で出力
ハイウェイ3−9に出力させる。その他の周波数チャネ
ルの信号はループ状光導波路へスイッチして周回させて
おく。これらの制御は全て、あらかじめ入力ハイウェイ
上に設置された分岐器3−4によりモニタしておいたバ
ッファ入力信号により行う。バッファ制御回路3−10
はバッファ入力信号に対してタイムスロット・周波数チ
ャネル占有状況を解析し、制御信号線3−11を通して
各スイッチの動作を制御する。ここで分岐器3−4から
2×2マルチ周波数チャネルスイッチへの入力信号は、
バッファ制御回路3−10から制御信号が送られるまで
適宜遅延される。このように入力ハイウェイから同時に
到着した信号は、光周波数多重型出力バッファにより互
いに異なるタイムスロットに出力される。
【0029】尚、上記図3の実施例において、2×2マ
ルチ周波数チャネルスイッチ3−6−1〜3−6−Rを
入力信号の一括交換を行う通常の2×2一括スイッチと
する変形も可能である。この場合、バッファ制御回路3
−10は、次段のバッファが空きになったら周波数多重
信号を次段へ送り、もし空いていなければ信号を周回さ
せておくように2×2スイッチを制御することとなる。
【0030】図4は、本発明の他の実施例に係わる多入
力1出力の光周波数多重型FIFOバッファのブロック
構成図である。図4において、4−1−1〜4−1−M
は時分割多重された入力ハイウェイ、4−2−1〜4−
2−Mは固定周波数変換器、4−3は合波器、4−4は
信号モニタ用分岐器、4−5は周波数チャネル一括変換
器、4−6は信号廃棄用出力手段、4−7−1〜4−7
−Rは2×2周波数チャネル一括セレクタ、4−8−1
〜4−8−Rはループ状光導波路、4−9は1×2周波
数チャネルセレクタ、4−10は時分割多重された出力
ハイウェイ、4−11はバッファ制御回路、4−12は
制御信号線である。
【0031】入力ハイウェイ4−1−1〜4−1−M上
の光信号は、各々ハイウェイ上の固定周波数変換器4−
2−1〜4−2−Mでハイウェイに対応する所定の周波
数チャネルを割り当てられる。変換された信号は合波器
4−3で合流される。周波数多重信号は信号モニタ用分
岐器4−4および周波数チャネル一括変換器4−5およ
び2×2周波数チャネル一括セレクタ4−7を介してル
ープ状光導波路4−8に入力されバッファリングされ
る。
【0032】ここで1個のループ状光導波路4−8は1
個のバッファとして働く。Mチャネル分の帯域幅をもつ
周波数チャネルの集合をバンドと呼ぶ場合、1個のバッ
ファは複数のバンドを同時に蓄えられるだけの有効光帯
域を有する。入力する周波数多重信号(1つのバンドに
存在する)は、第1のバッファの有効光帯域のうち使用
されていない任意のバンドに蓄えられるよう、周波数チ
ャネル一括変換器4−5を用いてそのバンドへ一括して
変換される。バッファ内で使用されている複数のバンド
のうち、次段のバッファ内の空きバンドに該当するもの
があれば、そのうちの1つのバンド内の信号は2×2周
波数チャネル一括セレクタを用いて一括して次段へ送
る。その他のバンド内の信号は2×2周波数チャネル一
括セレクタを用いてそのまま周回させておく。
【0033】最終段のバッファ4−8−Rには、1つの
バンドだけが存在するように2×2周波数チャネル一括
セレクタを動作させる。最終段のバッファに接続されて
いる1×2周波数チャネルセレクタ4−9は存在するバ
ンド内の所定の周波数チャネルだけを出力ハイウェイ4
−10に出力させる。その他の周波数チャネルの信号は
ループ状光導波路へスイッチして周回させておく。
【0034】第1段のバッファ4−8−1の有効光帯域
がすべて塞がっている場合、入力信号は信号廃棄用出力
手段4−6で廃棄される。これらの制御は全て、あらか
じめ入力ハイウェイ上に設置された分岐器4−4により
モニタしておいたバッファ入力信号により行う。バッフ
ァ制御回路4−11はバッファ入力信号に対してタイム
スロット・バンド・周波数チャネル占有状況を解析し、
制御信号線4−12を通して各スイッチの動作を制御す
る。ここで分岐器4−4から周波数チャネル一括変換器
4−5への入力信号は、バッファ制御回路4−11から
制御信号が送られるまで適宜遅延される。このように入
力ハイウェイから同時に到着した信号は、光周波数多重
型出力バッファにより互いに異なるタイムスロットに出
力される。
【0035】図5は、図3および図4に示す固定周波数
変換器3−2および4−2の一構成例を示す。図5にお
いて、5−1は周波数変換前の入力ハイウェイ、5−2
は受光器、5−3は固定周波数発振レーザ、5−4は外
部変調器、5−5は周波数変換後の入力ハイウェイであ
る。入力ハイウェイ5−1からの時分割信号は受光器5
−2で高速電気信号に変換され、外部変調器5−4を駆
動する。固定周波数発振レーザ5−3はあらかじめ設定
された周波数で一定に発振する。その後、駆動された外
部変調器5−4により信号を載せられて入力ハイウェイ
5−5に出力される。この構成において、光制御の外部
変調器あるいは固定周波数発振レーザの光制御直接変調
が可能になれば、全光化構成も可能である。
【0036】図6は、図3に示す2×2マルチ周波数チ
ャネルスイッチ3−6の一構成例を示す。図6におい
て、6−1は前段のバッファに接続された入力ポート
(1)、6−2は前段のバッファに接続された出力ポー
ト(1)、6−3は後段のバッファに接続された入力ポ
ート(2)、6−4は後段のバッファに接続された出力
ポート(2)、6−5−1〜6−5−Mはリング状光共
振器、6−6−1〜6−6−2Mは方向性結合器、6−
7−1〜6−7−Mは移相器、6−8は移相器設定用電
源である。
【0037】入力(1)6−1から入力された周波数多
重信号のうち、リング状光共振器6−5−1〜6−5−
Mのそれぞれの光路長で決まる共振周波数に一致したチ
ャネルだけが出力(2)6−4から出力され、それ以外
の周波数チャネルは出力(1)6−2から出力される。
共振周波数は、移相器6−7を調節してリング状光共振
器の光路長を変えることにより、任意の周波数チャネル
に合わせることができる。すなわち任意の複数の周波数
チャネルのみ後段のループバッファに送り、その他の周
波数チャネルを再度現在のループバッファに滞留させる
ことが可能となる。移相器6−7をタイムスロット毎に
調節することにより、高速に周波数チャネルを選択でき
る。
【0038】図7は、図3および図4に示す1×2周波
数チャネルセレクタ3−8および4−9の一構成例を示
す。図7において、7−1は最終段のループバッファに
接続された入力ポート、7−2は最終段のループバッフ
ァに接続された出力ポート(1)、7−3は出力ハイウ
ェイに接続された出力ポート(2)、7−4はリング状
光共振器、7−5−1〜7−5−2は方向性結合器、7
−6は移相器、7−7は移相器設定用電源である。
【0039】入力ポート7−1から入力された周波数多
重信号のうち、リング状光共振器7−4の光路長で決ま
る共振周波数に一致したチャネルだけが出力(2)7−
3から出力され、それ以外の周波数チャネルは出力
(1)7−2から出力される。共振周波数は、移相器7
−6を調節してリング状光共振器7−4の光路長を変え
ることにより、任意の周波数チャネルに合わせることが
できる。すなわち任意の周波数チャネルのみ出力ハイウ
ェイに接続し、その他の周波数チャネルを再度最終段ル
ープバッファに接続することが可能となる。移相器7−
6をタイムスロット毎に調節することにより、高速に周
波数チャネルを選択できる。
【0040】図8は、図3および図4に示すバッファ制
御回路3−10および4−11の一構成例を示す。図8
において、8−1は分岐器3−4または4−4からのモ
ニタ信号線、8−2は1×M分波器、8−3−1〜8−
3−Mは受光器、8−4−1〜8−4−Mはバッファ入
力信号のチャネル占有状況を記憶するメモリ、8−5は
バッファ出力信号選択回路、8−6は制御信号線であ
る。モニタ信号線8−1からのモニタ信号を分波器8−
2を用いて入力ハイウェイ毎に分波する。分波された信
号は各々受光器8−3により電気信号に変換され、どの
周波数チャネルのどのタイムスロットに存在するかを示
すためのバッファ入力信号のチャネル占有状況を記憶す
るメモリ8−4に記憶する。バッファ出力信号選択回路
8−5は、このメモリの内容に応じて順番に1本の出力
ハイウェイに信号を出力させるように制御信号線8−6
を通して各スイッチを制御する。
【0041】図9は、図3に示すバッファ制御回路3−
10の制御方法を示すために図3の光周波数多重型FI
FOバッファをループ数2としたバッファ構成図であ
り、図10は、その制御タイムチャートである。
【0042】図10の第1列に示す周波数多重信号が入
力されてくるとする。横軸は時間軸である。まず最初に
入力されてくる信号A,B,Cは2×2マルチ周波数チ
ャネルスイッチS1,S2を通ってループバッファL2
に蓄えられると同時にAは1×2周波数チャネルセレク
タFSを用いて出力ハイウェイに接続される。次に入力
される信号D,EはL1に入り、と同時に信号DはS2
を通ってL2に蓄えられる。信号EはL2に同じ周波数
チャネルの信号があるのでL1に蓄えられる。次の時刻
では、信号F,G,HのうちF,HはL1に蓄えられる
が、Gは同じチャネルのEがL1に存在するためにバッ
ファに入力できず廃棄される。以下の動作については同
様に、周波数チャネルが空いている限り信号は先送りさ
れ、空いていなければループバッファ内に蓄えられると
いう動作を行う。バッファ制御回路3−10はこのよう
な制御を行う。
【0043】図11は、前述の2×2一括スイッチを用
いる変形例において図9と同様にループ数2のバッファ
構成とした場合を示し、図12は、その制御タイムチャ
ートを示している。
【0044】図12の第1列に示すような別の周波数多
重信号が入力されてくると、このうちのまず最初に入力
されてくる信号A,BはスイッチS1をクロス状態にし
てループバッファL1に蓄えられる。次に入力される信
号CはやはりスイッチS1をクロスにしてバッファL1
に入り、と同時にスイッチS2もクロスにしてA,Bを
バッファL2に蓄える。次のタイムスロットの時刻で
は、A,Bのうち周波数選択型1×2スイッチFSを用
いてAだけを出力ハイウェイ3−9に接続し、その他
(B)はバッファL2に再度蓄積させる。このときCは
スイッチS2をバー状態にしてバッファL1に再度蓄積
し、入力してくるDはスイッチS1をバーにして信号廃
棄用出力手段3−4に接続される。以上示すように、入
力してくる信号に対して、次段のバッファが空きになっ
たら2×2スイッチをクロス状態にして周波数多重信号
をそのまま次段へ送り、もし空いていなければバー状態
にして信号を周回させておく。また第1段のバッファが
空いていない時に信号入力がある場合は、その信号は信
号廃棄用出力手段で廃棄される。
【0045】図13は、図4に示す周波数チャネル一括
変換器4−5の一構成例を示す。図13において、13
−1は周波数変換前の入力線、13−2−1,13−2
−2はポンプレーザ、13−3−1,13−3−2は方
向性結合器、13−4は半導体レーザアンプ、13−5
はフィルタ、13−6は周波数変換後の入力線である。
この構成は、"Polarization Insensitive Frequency Co
nversion of a 10-channel OFDM Signal Using Four-Wa
ve-Mixing in a Semiconductor Laser Amplifier",IEEE
Photonics Technology Letters,Vol.6,No.1,1994 に詳
細に記述されている。
【0046】入力ハイウェイ13−1からの周波数多重
信号は、ポンプレーザ13−2−1,13−2−2から
のCW光とともに方向性結合器13−3−1,13−3
−2を通って半導体レーザアンプ13−4に入力され
る。レーザアンプの内部では4光波混合により周波数変
換が行われ、図中の出力スペクトルが示すように2つの
ポンプ光の周波数差だけFDMチャネルが一括変換され
る。その後、フィルタ13−5を用いて変換された信号
のみを選択する。
【0047】図14は、図4に示す2×2周波数チャネ
ル一括セレクタ4−7の一構成例を示す。図14におい
て、14−1は前段のバッファに接続された入力ポート
(1)、14−2は前段のバッファに接続された出力ポ
ート(1)、14−3は後段のバッファに接続された入
力ポート(2)、14−4は後段のバッファに接続され
た出力ポート(2)、14−5はリング状光共振器、1
4−6−1,14−6−2は方向性結合器、14−7は
移相器、14−8は移相器設定用電源である。
【0048】入力(1)14−1から入力された複数の
バンドのうち、リング状光共振器14−5の光路長で決
まる共振バンドに一致したバンドだけ出力(2)14−
4から出力され、それ以外のバンドは出力(1)14−
2から出力される。共振バンドは、移相器14−7を調
節してリング状光共振器14−5の光路長を変えること
により、任意のバンドに合わせることができる。すなわ
ち、任意のバンドのみ後段のループバッファに送り、そ
の他のバンドを再度現在のループバッファに滞留させる
ことが可能となる。移相器14−7をタイムスロット毎
に調節することにより、高速にバンドを選択できる。
【0049】図15は、図4に示すバッファ制御回路4
−11の制御方法を示すために図4の光周波数多重型F
IFOバッファをループ数2としたバッファ構成図であ
り、図16は、その制御タイムチャートである。
【0050】図16の第1列に示す周波数多重信号が入
力されてくるとする。横軸は時間軸である。まず最初に
入力されてくる信号A,B,C,Dは周波数チャネル一
括変換器4−5を用いてバンドW0に一括周波数変換さ
れ、2×2周波数チャネル一括セレクタS1,S2を通
ってループバッファL2に蓄えられ、と同時にAは1×
2周波数チャネルセレクタFSを用いて出力ハイウェイ
に接続される。次に入力される信号Eは周波数チャネル
一括変換器を用いてバンドW1に周波数変換され、L1
に入る。その後信号F,GはL1のW2に、HはL1の
W0に蓄えられる。引き続き入力されるIはL1の有効
光帯域が全て塞がっているので廃棄される。L2の信号
A,B,C,Dが全て出力された後、E,F,G,Hの
順にS2を通ってL2に蓄えられ、FSを通って出力さ
れる。バッファ制御回路4−11はこのような制御を行
う。
【0051】図17は、本発明の一実施例に係わる1入
力1出力の光周波数多重型FIFOバッファのブロック
構成図である。図17において、17−1は時分割多重
された入力ハイウェイ、17−2は信号モニタ用分岐
器、17−3は周波数変換器、17−4は信号廃棄用出
力手段、17−5−1〜17−5−Rは2×2周波数チ
ャネルセレクタ、17−6−1〜17−6−Rはループ
状光導波路、17−7は1×2周波数チャネルセレク
タ、17−8は時分割多重された出力ハイウェイ、17
−9はバッファ制御回路、17−10は信号出力制御回
路、17−11は制御信号線である。
【0052】入力ハイウェイ17−1上の光信号は、信
号モニタ用分岐器17−2及び周波数変換器17−3及
び2×2周波数チャネルセレクタ17−5を介してルー
プ状光導波路17−6に入力されバッファリングされ
る。ここで1個のループ状光導波路17−6は1個のバ
ッファとして働く。入力信号は、第1のバッファ17−
6−1内の使用されていない任意の周波数チャネルに蓄
えられるよう、周波数変換器を用いてそのチャネルへ変
換される。バッファ内に蓄えられている信号のうち、次
段のバッファ内の空きチャネルに該当するものがあれ
ば、そのうちの1つは2×2周波数チャネルセレクタを
用いて次段へ送る。その他の信号は2×2周波数チャネ
ルセレクタを用いてそのまま周回させておく。
【0053】最終段のバッファに接続されている1×2
周波数チャネルセレクタ17−7は所定の周波数チャネ
ルだけを出力ハイウェイ17−8に出力させる。その他
の周波数チャネルの信号はループ状光導波路へスイッチ
して周回させておく。第1段のバッファの周波数チャネ
ルがすべて塞がっている場合、入力信号は信号廃棄用出
力手段17−4で廃棄される。
【0054】これらの制御は全て、あらかじめ入力ハイ
ウェイ上に設置された分岐器17−2によりモニタして
おいたバッファ入力信号及び信号出力制御回路17−1
0からの信号の出力の可否を知らせる信号(バックプレ
ッシャー信号:BP)により行う。バッファ制御回路1
7−9はバッファ入力信号とBP信号を解析し、制御信
号線17−11を通して各スイッチの動作を制御する。
ここで分岐器17−2から周波数変換器17−3への入
力信号は、バッファ制御回路17−9から制御信号が送
られるまで適宜遅延される。このように入力ハイウェイ
からの信号は、光周波数多重利用FIFOバッファによ
り到着順にタイムスロットに出力される。
【0055】図18は、周波数変換器17−3の一構成
例を示す。図18において、18−1は周波数変換前の
入力ハイウェイ、18−2は受光器、18−3は可変周
波数発振半導体レーザ、18−4は外部変調器、18−
5は周波数変換後の入力ハイウェイである。入力ハイウ
ェイ18−1からの時分割信号は受光器18−2で高速
電気信号に変換され、外部変調器18−4を駆動する。
可変周波数発振レーザ18−3はバッファ制御回路17
−9からの制御信号により所定の周波数で発振する。そ
の後、駆動された外部変調器18−4により信号を載せ
られて入力ハイウェイ18−5に入力される。この構成
において、光制御の外部変調器あるいは可変周波数発振
レーザの光制御直接変調が可能になれば、全光化構成も
可能である。
【0056】図19は、2×2周波数チャネルセレクタ
17−5の一構成例を示す。図19において、19−1
は前段のバッファに接続された入力ポート(1)、19
−2は前段のバッファに接続された出力ポート(1)、
19−3は後段のバッファに接続された入力ポート
(2)、19−4は後段のバッファに接続された出力ポ
ート(2)、19−5はリング状光共振器、19−6−
1,19−6−2は方向性結合器、19−7は移相器、
19−8は移相器設定用電源である。
【0057】入力(1)19−1から入力された周波数
多重信号のうち、リング状光共振器19−5の光路長で
決まる共振周波数に一致した周波数チャネル内の信号だ
けが出力(2)19−4から出力され、それ以外の信号
は出力(1)19−2から出力される。共振周波数は、
移相器19−7を調節してリング状光共振器の光路長を
変えることにより、任意のチャネルに合わせることがで
きる。すなわち任意の周波数チャネルの信号のみ後段の
ループバッファに送り、その他の信号を再度現在のルー
プバッファに滞留させることが可能となる。移相器19
−7をタイムスロット毎に調節することにより、高速に
信号を選択できる。
【0058】図20は、1×2周波数チャネルセレクタ
の一構成例を示す。図20において、20−1は最終段
のループバッファに接続された入力ポート、20−2は
最終段のループバッファに接続された出力ポート
(1)、20−3は出力ハイウェイに接続された出力ポ
ート(2)、20−4はリング状光共振器、20−5−
1〜20−5−2は方向性結合器、20−6は移相器、
20−7は移相器設定用電源である。
【0059】入力ポート20−1から入力された周波数
多重信号のうち、リング状光共振器20−4の光路長で
決まる共振周波数に一致した周波数チャネル内の信号だ
けが出力(2)20−3から出力され、それ以外の信号
は出力(1)20−2から出力される。共振周波数は、
移相器20−6を調節してリング状光共振器の光路長を
変えることにより、任意のチャネルに合わせることがで
きる。すなわち任意の周波数チャネルの信号のみ出力ハ
イウェイに接続し、その他の信号を再度最終段ループバ
ッファに滞留させることが可能となる。移相器20−6
をタイムスロット毎に調節することにより、高速に信号
を選択できる。
【0060】図21は、図17に示すバッファ制御回路
17−9の制御方法を示すために図17の光周波数多重
型FIFOバッファをループ数2としたバッファ構成図
であり、図22は、その制御タイムチャートである。
【0061】図22の第1列に示す信号が入力されてく
るとする。横軸は時間軸である。信号A〜Fがバッファ
リングされている状態から、入力信号Gは周波数変換器
17−3を用いて周波数チャネルf2に周波数変換さ
れ、2×2周波数チャネルセレクタ17−5−1(S
1)を通ってループバッファ17−6−1(L1)に蓄
えられる。これは、現在L1に存在する信号のうち周波
数チャネルの一番大きいものf1(F)だからである。
バッファに蓄えられている信号のうち後段のバッファに
空きチャネルがあれば、該当チャネルの信号は2×2周
波数チャネルセレクタを用いて後段へ送る。それ以外の
信号はそのまま現在のバッファに滞留させておく。最終
段バッファ17−6−2(L2)に蓄えられている信号
のうちポインタ(←)の示すチャネルの信号は、もしB
P信号が来なければ次のタイムスロットで、1×2周波
数チャネルセレクタ17−7(FS)を用いて出力ハイ
ウェイに接続される。それ以外の信号はやはりそのまま
最終段のバッファに滞留させておく。ポインタは信号が
1個出力される毎に1つずつシフトしていく。次に出力
される信号Hは周波数変換器を用いてf3に周波数変換
され、L1に入る。このように周波数変換器は、入力信
号に対してシーケンシャルに周波数チャネルを割り当て
る。バッファ制御回路17−9はこのような制御を行
う。
【0062】尚、上記図17の実施例で利用した信号出
力制御回路17−10からのバックプレッシャー信号B
Pを前述の図3や図4の多出力1入力の実施例において
利用することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多入力1出力の場合は時分割多重された複数の光信号を
周波数多重し、ループ状光導波路遅延線で周波数多重信
号を一括してバッファリングしているので、少ない数の
バッファで多入力1出力のFIFOバッファを構成する
ことができ、経済化を図ることができる。
【0064】又、1入力1出力の場合は入力信号毎に周
波数チャネルをシーケンシャルに割り当てて周波数多重
することにより、ループ状光導波路遅延線を周波数多重
利用し、複数の入力信号を一括してバッファリングする
ことが可能となり、少ない個数のバッファで1入力1出
力のFIFOバッファを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のM入力1出力のFIFOバッファの構成
を示す図である。
【図2】図1に示す従来のFIFOバッファに使用され
ている1入力1出力のFIFOバッファの構成を示す図
である。
【図3】本発明の一実施例に係わる多入力1出力の光周
波数多重型FIFOバッファの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例に係わる多入力1出力の光
周波数多重型FIFOバッファの構成を示すブロック図
である。
【図5】図3および図4の実施例に使用されている固定
周波数変換器の構成を示す図である。
【図6】図3の実施例に使用されている2×2マルチ周
波数チャネルスイッチの構成を示す図である。
【図7】図3および図4の実施例に使用されている1×
2周波数チャネルセレクタの構成を示す図である。
【図8】図3および図4の実施例に使用されているバッ
ファ制御回路の構成を示す図である。
【図9】図3の実施例に使用されているバッファ制御回
路の制御方法を示すためのループ数が2の場合のFIF
Oバッファの構成を示す図である。
【図10】図9に示すFIFOバッファの作用を示す制
御タイムチャートである。
【図11】図9に示すものと同じく、図3の実施例に使
用されるバッファ制御回路の制御方法を示すためのルー
プ数が2の場合のFIFOバッファの構成を示す図であ
り、2×2一括スイッチを用いる変形例の場合を示す図
である。
【図12】図11に示すFIFOバッファの作用を示す
制御タイムチャートである。
【図13】図4に示す実施例に使用されている周波数チ
ャネル一括変換器の構成を示す図である。
【図14】図4に示す実施例に使用されている2×2周
波数チャネル一括セレクタの構成を示す図である。
【図15】図4に示す実施例に使用されるバッファ制御
回路の制御方法を示すためのループ数が2の場合のFI
FOバッファの構成を示す図である。
【図16】図15に示すFIFOバッファの作用を示す
制御タイムチャートである。
【図17】本発明の他の実施例に係わる1入力1出力の
光周波数多重型FIFOバッファの構成を示すブロック
図である。
【図18】図17の実施例に使用されている周波数変換
器の構成を示す図である。
【図19】図17の実施例に使用されている2×2周波
数チャネルセレクタの構成を示す図である。
【図20】図17の実施例に使用されている1×2周波
数チャネルセレクタの構成を示す図である。
【図21】図17の実施例に使用されているバッファ制
御回路の制御方法を示すためのループ数が2の場合のF
IFOバッファの構成を示す図である。
【図22】図21に示すFIFOバッファの作用を示す
制御タイムチャートである。
【符号の説明】
3−1−1〜3−1−M 時分割多重された入力ハイウ
ェイ 3−2−1〜3−2−M 固定周波数変換器 3−3 合波器 3−4 信号モニタ用分岐器 3−5 信号廃棄用出力手段 3−6−1〜3−6−R 2×2マルチ周波数チャネル
スイッチ 3−7−1〜3−7−R ループ状光導波路 3−8 周波数選択型1×2スイッチ 3−9 時分割多重された出力ハイウェイ 3−10 バッファ制御回路 3−11 制御信号線 4−5 周波数チャネル一括変換器 4−7−1〜4−7−R 2×2周波数チャネル一括セ
レクタ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多重された複数の光信号を1本の
    光ファイバ上に光周波数多重して入力し、前記複数の光
    信号を時分割多重された1つの光信号として出力する光
    周波数多重型FIFOバッファであって、 前記複数の光信号を二分岐する光分岐手段と、 信号を蓄積する複数のループ状光遅延線と、 前記複数のループ状光遅延線を前記光分岐手段の一出力
    と直列に接続し、前記ループ状光遅延線中の光信号を選
    択的に転送する複数の2×2光スイッチと、 前記ループ状光遅延線の最終段に接続され、前記複数の
    光信号の中から所定の光周波数の光信号を出力ハイエェ
    イに出力する1×2周波数チャネルセレクタと、 前記光分岐手段により分岐された前記複数の光信号の他
    方を入力し、前記複数の2×2光スイッチおよび前記1
    ×2周波数チャネルセレクタに制御信号を出力するバッ
    ファ制御回路とを有することを特徴とする光周波数多重
    型FIFOバッファ。
  2. 【請求項2】 時分割多重された入力ハイエェイ上の光
    信号を時分割多重された出力ハイエェイ上のタイムスロ
    ットに先着順に出力させるFIFOバッファであって、 該入力ハイウェイに接続された信号モニタ用分岐器と、 該分岐器の1つの出力に接続され、光信号をシーケンシ
    ャルに異なる周波数チャネルに変換する周波数変換器
    と、 信号を蓄積する複数のループ状光導波路遅延線と、 該複数のループ状光導波路遅延線を前記周波数変換器の
    出力と直列に接続するように該複数のループ状光導波路
    遅延線に入出力が接続されて前記ループ状光導波路遅延
    線中の光信号を選択的に転送する複数の2×2周波数チ
    ャネルセレクタと、 前記複数のループ状光導波路遅延線のうちの最終段の遅
    延線に接続され、光信号の中から所定の光周波数の光信
    号を出力ハイウェイに出力する1×2周波数チャネルセ
    レクタと、 前記1×2周波数チャネルセレクタからの信号出力の可
    否を制御する信号出力制御回路と、 入力が前記信号モニタ用分岐器の他の出力に接続され、
    出力が前記周波数変換器及び前記複数の2×2周波数チ
    ャネルセレクタの各々及び前記1×2周波数チャネルセ
    レクタに接続され、制御信号を各スイッチに供給するバ
    ッファ制御回路を有することを特徴とする光周波数多重
    利用FIFOバッファ。
  3. 【請求項3】 前記2×2光スイッチは、一入力が前記
    光分岐手段の一出力と接続され、一出力が光信号を廃棄
    し、他の入力と他の出力が前記ループ状光遅延線の第一
    段目に接続される第一段目の2×2光スイッチと、前記
    ループ状光遅延線の隣接するものの間に配置され、一入
    力と一出力とが前段のループ状光遅延線に接続され他の
    入力と他の出力とが後段のループ状光遅延線に接続され
    た第二段目以降の2×2光スイッチとを含むことを特徴
    とする請求項1記載の光周波数多重型FIFOバッフ
    ァ。
  4. 【請求項4】 前記2×2光スイッチは制御信号に応じ
    て定められた所定の光周波数の光信号のみを次段に送出
    することを特徴とする請求項1又は2記載の光周波数多
    重型FIFOバッファ。
  5. 【請求項5】 前記2×2光スイッチは入力された光信
    号の一括交換を行う2×2一括スイッチであることを特
    徴とする請求項1記載の光周波数多重型FIFOバッフ
    ァ。
  6. 【請求項6】 前記2×2光スイッチは、前段のループ
    状光遅延線からの周波数多重信号が入力される入力ポー
    トと、光路長を可変することにより共振周波数を任意の
    周波数チャネルに合わせることができる複数のリング状
    光共振器と、該複数のリング状光共振器の各々に接続さ
    れ、前記リング状光共振器の光路長を可変する複数の移
    相器と、前記入力ポートから入力された周波数多重信号
    を前記複数のリング状光共振器の各々に結合する複数の
    第1の方向性結合器と、該複数の第1の方向性結合器を
    介して前記複数のリング状光共振器の各々に結合された
    前記周波数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振
    周波数に一致した周波数チャネルのみを取り出し、後段
    のループ状光遅延線に出力すべく前記複数のリング状光
    共振器の各々に結合された複数の第2の方向性結合器
    と、前記複数の第1の方向性結合器を介して前記複数の
    リング状光共振器の各々に結合された前記周波数多重信
    号のうち前記リング状光共振器の共振周波数に一致しな
    い周波数チャネルを前段のループ状光遅延線に返送する
    出力ポートとを有することを特徴とする請求項1又は2
    記載の光周波数多重型FIFOバッファ。
  7. 【請求項7】 前記2×2光スイッチは、次の段のルー
    プ状光遅延線に空き周波数チャネルがある時には前の段
    の前記ループ状光遅延線から該次の段のループ状光遅延
    線に光信号を選択的に転送し、該次の段のループ状光遅
    延線に空き周波数チャネルがない時には該前の段の前記
    ループ状光遅延線に光信号を周回させておくことを特徴
    とする請求項1又は2記載の光周波数多重型FIFOバ
    ッファ。
  8. 【請求項8】 前記2×2光スイッチは、次の段のルー
    プ状光遅延線が空きの時には前の段の前記ループ状光遅
    延線から該次の段のループ状光遅延線に光信号を選択的
    に転送し、該次の段のループ状光遅延線が空きでない時
    には該前の段の前記ループ状光遅延線に光信号を周回さ
    せておくことを特徴とする請求項1記載の光周波数多重
    型FIFOバッファ。
  9. 【請求項9】 時分割多重された複数の入力ハイウェイ
    上の光信号をそれぞれ相異なる光周波数の光信号に変換
    する固定周波数変換器と、該固定周波数変換器で周波数
    変換された前記複数の光信号を合波する光合波器とを有
    し、これにより時分割多重かつ光周波数多重された光信
    号を作成することを特徴とする請求項1記載の光周波数
    多重型FIFOバッファ。
  10. 【請求項10】 前記1×2周波数チャネルセレクタ
    は、最終段のループ状光遅延線からの周波数多重信号が
    入力される入力ポートと、光路長を可変することにより
    共振周波数を任意の周波数チャネルに合わせることがで
    きるリング状光共振器と、該リング状光共振器に接続さ
    れ、前記リング状光共振器の光路長を可変する移相器
    と、前記入力ポートから入力された周波数多重信号を前
    記リング状光共振器に結合する第1の方向性結合器と、
    該第1の方向性結合器を介して前記リング状光共振器に
    結合された前記周波数多重信号のうち前記リング状光共
    振器の共振周波数に一致した周波数チャネルのみを取り
    出し、出力ハイウェイに出力すべく前記リング状光共振
    器に結合された第2の方向性結合器と、前記第1の方向
    性結合器を介して前記リング状光共振器に結合された前
    記周波数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振周
    波数に一致しない周波数チャネルを最終段のループ状光
    遅延線に返送する出力ポートとを有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の光周波数多重型FIFOバッフ
    ァ。
  11. 【請求項11】 前記バッファ制御回路は、前記光分岐
    手段により分岐された他方の前記複数の光信号を入力ハ
    イウェイ毎に分波する分波器と、該分波器で分波された
    信号をそれぞれ電気信号に変換する受光器と、該受光器
    で変換された電気信号に基づいてどの周波数チャネルの
    どのタイムスロットに存在するかを示すためのチャネル
    占有状況を記憶するメモリと、該メモリの内容に応じて
    順番に1本の出力ハイウェイに信号を出力させるように
    制御する選択回路とを有することを特徴とする請求項1
    記載の光周波数多重型FIFOバッファ。
  12. 【請求項12】 前記光分岐手段と第1段目の2×2光
    スイッチとの間に配設され、光信号の光周波数を一括し
    て所望の周波数バンドにシフトする光周波数一括変換器
    を有することを特徴とする請求項1記載の光周波数多重
    型FIFOバッファ。
  13. 【請求項13】 前記光周波数一括変換器は、前記光分
    岐手段により分岐された前記複数の光信号の一方を入力
    する入力ハイウェイと、CW光を出力する第1および第
    2のポンプレーザと、該第1および第2のポンプレーザ
    の出力を結合する第1の方向性結合器と、前記入力ハイ
    ウェイからの周波数多重信号と前記第1の方向性結合器
    の出力とを結合する第2の方向性結合器と、該第2の方
    向性結合器の出力を4光波混合により周波数変換し、前
    記第1および第2のポンプレーザからの2つのポンプ光
    の周波数の差だけFDMチャネルを一括変換する半導体
    レーザ増幅器と、該半導体レーザ増幅器により変換され
    た信号のみを選択するフィルタとを有することを特徴と
    する請求項12記載の光周波数多重型FIFOバッフ
    ァ。
  14. 【請求項14】 前記2×2光スイッチは、前段のルー
    プ状光遅延線からの周波数多重信号が入力される入力ポ
    ートと、光路長を可変することにより共振周波数バンド
    を任意の周波数バンドに合わせることができるリング状
    光共振器と、該リング状光共振器に接続され、前記リン
    グ状光共振器の光路長を可変する移相器と、前記入力ポ
    ートから入力された周波数多重信号を前記リング状光共
    振器に結合する第1の方向性結合器と、該第1の方向性
    結合器を介して前記リング状光共振器に結合された前記
    周波数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振周波
    数バンドに一致した周波数バンドのみを取り出し、後段
    のループ状光遅延線に出力すべく前記リング状光共振器
    に結合された第2の方向性結合器と、前記第1の方向性
    結合器を介して前記リング状光共振器に結合された前記
    周波数多重信号のうち前記リング状光共振器の共振周波
    数バンドに一致しない周波数バンドを前段のループ状光
    遅延線に返送する出力ポートとを有することを特徴とす
    る請求項12記載の光周波数多重型FIFOバッファ。
  15. 【請求項15】 前記2×2光スイッチは、次の段のル
    ープ状光遅延線に空き周波数バンドがある時には前の段
    の前記ループ状光遅延線から該次の段のループ状光遅延
    線に光信号を選択的に転送し、該次の段のループ状光遅
    延線に空き周波数バンドがない時には該前の段の前記ル
    ープ状光遅延線に光信号を周回させておくことを特徴と
    する請求項12記載の光周波数多重型FIFOバッフ
    ァ。
  16. 【請求項16】 前記周波数変換器は光信号にシーケン
    シャルに異なる周波数を光信号の到着順に従って割り当
    てることを特徴とする請求項2記載の光周波数多重型F
    IFOバッファ。
  17. 【請求項17】 前記2×2光スイッチは、一入力が前
    記周波数変換器の出力と接続され、一出力が光信号を廃
    棄し、他の入力と他の出力が前記ループ状光遅延線の第
    一段目に接続される第一段目の2×2光スイッチと、前
    記ループ状光遅延線の隣接するものの間に配置され、一
    入力と一出力とが前段のループ状光遅延線に接続され他
    の入力と他の出力とが後段のループ状光遅延線に接続さ
    れた第二段目以降の2×2光スイッチとを含むことを特
    徴とする請求項2記載の光周波数多重型FIFOバッフ
    ァ。
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