JPH084640Y2 - 離反旋回可能なシールドカバーの錠止装置に、きのこ状突起を備えたカバーのための掴み機構に設けられた掴みつめを連動結合する装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はホットセルまたは汚染された室のための上方
および後方に離反旋回可能なシールドカバーの錠止装置
に、きのこ状突起を備えた下側の二重カバー半部として
働くカバーのための掴み機構に設けられた掴みつめを連
動結合する装置であって、この場合、前記カバーが前記
シールドカバーの下に設置されており、前記錠止装置が
カバー中央に配置されたトグルレバー機構を有してお
り、該トグルレバー機構の押圧リンクが前記シールドカ
バーをホットセルの開口に圧着していて、同トグルレバ
ー機構のトグルジョイントが側方から連杆、たとえばピ
ストンロッドによって作動される形式のものに関する。

［従来の技術］ このような形式の装置は、西ドイツ国特許第2540722
号明細書および同第3017590号明細書に基づいて公知の
要素の組み合わせに関係している。前記西ドイツ国特許
第2540722号明細書に記載されているような保護カバー
をシールドカバーに同様の形式で連結するために、前記
西ドイツ国特許第3017590号明細書に記載のシールドカ
バーの圧着および旋回のための駆動装置が連結駆動装置
のために使用される。この装置の目的は、ホットセルを
用いて、ホットセル開口に連結された容器に荷積みする
か、またはこの容器から荷卸ししたい場合に、ホットセ
ルのシールド天井に設けられた開口を開放することであ
る。

この場合に、セル開口に連結された前記容器もしくは
廃棄物用キャスクは、前記開口にゆるく装着されたカバ
ーを有しており、このカバーがきのこ状突起を備えた所
謂二重カバーシステムの下側部分を成している。このよ
うなカバー構造は前記西ドイツ国特許第2540722号明細
書に基づき公知である。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案の課題は上に述べた両カバーシステムの連結を
行なうことであり、この場合トグルレバーによって圧着
される前記シールドカバーをセルカバーとして使用す
る。

［課題を解決するための手段］ この課題を解決するために本考案の構成では、 イ）前記トグルレバー機構の下側の押圧リンクが支持ピ
ンに載置されていて、該支持ピンが前記シールドカバー
内を鉛直方向に可動に支承されており、 ロ）前記支持ピンがばねを介してカバー挿入体もしくは
前記シールドカバーに支持されていて、該シールドカバ
ーをホットセルの開口の座部に押し込んでおり、 ハ）前記支持ピンが調節ピンと連行ディスクとによって
下方に延長されており、該連行ディスクが環状の溝を有
しており、該溝が前記シールドカバーに対して鉛直方向
運動を実施し、 ニ）前記溝に前記掴みつめの駆動ピンが係合していて、
前記掴みつめが前記シールドカバーの下側部分に旋回可
能に支承されており、 ホ）前記掴みつめが該掴みつめに所属の突起で、前記支
持ピン、前記調節ピンおよび前記連行ディスクと前記シ
ールドカバーもしくは前記カバー挿入体との間の相対運
動に関連して、前記のカバーもしくは下側の二重カバー
半部に設けられたきのこ状突起を下から掴むようにし
た。

［考案の効果］ 本考案のように構成された装置により、ホットセルの
シールドカバーを圧着しかつ旋回させる目的と、さらに
このシールドカバーに内側のカバーを連結する目的のた
めに、１つの駆動要素しか必要とされないことが可能と
なる。すなわち、ホットセル天井の閉鎖カバーの旋回運
動もしくは持ち上げ運動のための押圧駆動装置は同時
に、容器に所属する容器カバーのための連結機構として
働くことができ、この場合この容器は同じくセル内室か
ら、前記シールドカバーによって閉鎖される開口の下に
もたらされている。

［実施例］ 以下に、本考案による装置の実施例を図面につき詳し
く説明する。

第１図に示した装置は、たとえば西ドイツ国特許第30
17590号明細書にホットセルと関連してフィルタケーシ
ングの閉鎖体として記載されているようなカバー閉鎖装
置と、たとえば西ドイツ国特許第2540722号明細書に基
づき公知であるような二重カバー構想の一部分もしくは
下側の二重カバー半部を機能的に協働させる。

図面の上側部分には、重いセルシールドカバー１のた
めのカバー閉鎖装置の押圧機構が示されている。セルシ
ールドカバー１は閉鎖された状態で、トグルレバー機構
12,13,14（後述する）によってホットセルのセル天井３
に設けられた開口２の縁部に圧着される。シールはパッ
キン４を用いて行なわれる。圧着用の前記トグルレバー
機構はその上側のトグルレバー軸受け６を介して旋回ア
ーム５に支持されており、この旋回アームはセル天井３
とクランプ締結される（図示しない）。下側のトグルレ
バー軸受け７は可動の支持ピン８に載置されており、こ
の支持ピンはセルシールドカバー１内に設けられた支承
スリーブ９内を鉛直方向に摺動可能に支承されている。
支持ピン８にはさらに、つば10が固定されており、この
つばによって支持ピン８は連結ベローズ11を介してセル
シールドカバー１とガス密に結合されている。支持ピン
８はばねユニット28の作用を受けてカバー挿入体23を介
してセルシールドカバー１を押圧して、このセルシール
ドカバーをパッキン４に圧着している。

トグルレバー機構は２つの押圧リンク12,13を有して
おり、これら両押圧リンクはトグルジョイント14で結合
されていて、それぞれ上側もしくは下側のトグルレバー
軸受け6,7に支承されている。トグルジョイント14には
側方でピストンロッド15が係合しており、このピストン
ロッドはトグルジョイント14に作用して、押圧リンク1
2,13に力を加える。すなわち、ピストンロッド15は間接
的にセルシールドカバー１のための圧着力もしくは行程
力を形成する。

セルシールドカバー１の下方では、下方から開口２に
圧着された容器、たとえばキャスク16にキャスクカバー
17もしくは二重カバーシステムの下半部が載置してお
り、このキャスクカバーは取り扱い時にホットセル内部
でキャスク16をカバーしている。キャスクカバー17は中
央のきのこ状突起18を有しており、このきのこ状突起で
前記キャスクカバーはセルシールドカバー１の開放と同
時にこのセルシールドカバーによってキャスク16から持
ち上げられ、かつ閉鎖時にはその逆の動作が行なわれ
る。

連結のためには、所属する突起できのこ状突起18を下
から掴もうとする掴みつめ19が役立ち、この掴みつめは
支持ピン８の下方延長部に固定されている。この場合
に、この下方延長部とは調節ピン20と、この調節ピンの
下部に取り付けられた連行ディスク21とから成ってお
り、この連行ディスクは環状の溝22を備えている。これ
らの部材はセルシールドカバー１もしくはカバー挿入体
23に鉛直方向で可動に支承されている。掴みつめ19はや
はりピン24に旋回可能に支承されており、この場合、前
記掴みつめの駆動ピン25は前記溝22に係合している。こ
のときピン24はつめ支承部26にしっかりと取り付けられ
ており、このつめ支承部はやはりある程度可動にセルシ
ールドレバー１に支承されているので、下側部分、つま
り支持ピン８と調節ピン20と連行ディスク21との鉛直方
向運動時に掴みつめはピン24を中心にして旋回させら
れ、この場合掴みつめの突起はきのこ状突起18を下から
掴むか、もしくは前記きのこ状突起から解放される。

この装置の機能は次のとおりである： セルシールドカバー１が閉鎖されて、押圧されている
場合に、キャスクカバー17を備えた廃棄物用のキャスク
16はホットセルの開口２に連結されている。

セルシールドカバー１の開放時に連結駆動機構はカバ
ー駆動機構を介して次のように作動される： ピストンロッド15は「開」の方向に、つまり、右へ引
張られる。これにより、トグルジョイント14の押圧リン
ク12,13は前記旋回アーム５に固定された上側のトグル
レバー軸受け６を中心にして旋回させられ、下側のトグ
ルレバー軸受け７は上方に引き上げられる。このトグル
レバー軸受け７には、支持ピン８と調節ピン20と連行デ
ィスク21とが固定されている。連行ディスク21には、掴
みつめ19に所属の駆動ピン25が突入しており、これらの
駆動ピンは連行ディスク21が上方に移動する際にピン24
を中心とした４つの掴みつめ19の「閉鎖」旋回運動を実
施する。掴みつめ19に位置する突起はきのこ状突起18の
縁部に下から係合する。掴みつめ19と連行ディスク21と
つめ支承部26とは圧縮ばね27に抗して上方に移動する。
この場合にキャスクカバー17はセルシールドカバー１の
パッキン４に密に連結されるまで引き寄せられる。この
ために必要な力はばねユニット28によって形成される。
調節ピン20がその当接位置に達すると、つまり板29がス
トッパ30に当接すると、セルシールドカバー１は連結さ
れたキャスクカバー17と共に鉛直方向に持ち上げられ、
旋回アーム５で懸吊されながら開口２から外方旋回させ
られる。終端位置において、開口２はその全通過横断面
を開放されている。

閉鎖運動は相応して逆の動作で行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による装置の１実施例を示す断面図であ
る。 １…セルシールドカバー、２…開口、３…セル天井、４
…パッキン、５…旋回アーム、6,7…トグルレバー軸受
け、８…支持ピン、９…支承スリーブ、10…つば、11…
連結ベローズ、12,13…押圧リンク、14…トグルジョイ
ント、15…ピストンロッド、16…キャスク、17…キャス
クカバー、18…きのこ状突起、19…掴みつめ、20…調節
ピン、21…連行ディスク、22…溝、23…カバー挿入体、
24…ピン、25…駆動ピン、26…つめ支承部、27…圧縮ば
ね、28…ばねユニット、29…板、30…ストッパ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 カーリン・トラウトヴアイン ドイツ連邦共和国エツゲンシユタイン‐レ オポルツハーフエン・ルートヴイヒ‐ネツ ク‐シユトラーセ ４ツエー (56)参考文献 特開 昭52−36318（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−4596（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ホットセルまたは汚染された室のための上
   方および後方に離反旋回可能なシールドカバーの錠止装
   置に、きのこ状突起を備えた下側の二重カバー半部とし
   て働くカバーのための掴み機構に設けられた掴みつめを
   連動結合する装置であって、この場合、前記カバーが前
   記シールドカバーの下に設置されており、前記錠止装置
   がカバー中央に配置されたトグルレバー機構を有してお
   り、該トグルレバー機構の押圧リンクが前記シールドカ
   バーをホットセルの開口に圧着していて、同トグルレバ
   ー機構のトグルジョイントが側方から連杆によって作動
   される形式のものにおいて、 イ）前記トグルレバー機構の下側の押圧リンク（13）が
   支持ピン（８）に載置されていて、該支持ピンが前記シ
   ールドカバー（１）内を鉛直方向に可動に支承されてお
   り、 ロ）前記支持ピン（８）がばね（28）を介してカバー挿
   入体（23）もしくは前記シールドカバー（１）に支持さ
   れていて、該シールドカバーをホットセル（３）の開口
   （２）の座部に押し込んでおり、 ハ）前記支持ピン（８）が調節ピン（20）と連行ディス
   ク（21）とによって下方に延長されており、該連行ディ
   スクが環状の溝（22）を有していて、該溝が前記シール
   ドカバー（１）に対して鉛直方向運動を実施し、 ニ）前記溝（22）に前記掴みつめ（19）の駆動ピン（2
   5）が係合していて、前記掴みつめが前記シールドカバ
   ー（１）の下側部分に旋回可能に支承されており、 ホ）前記掴みつめ（19）が該掴みつめに所属の突起で、
   前記支持ピン（８）、前記調節ピン（20）および前記連
   行ディスク（21）と前記シールドカバー（１）もしくは
   前記カバー挿入体（23）との間の相対運動に関連して、
   前記のカバーもしくは下側の二重カバー半部（17）に設
   けられたきのこ状突起（18）を下から掴むことを特徴と
   する、ホットセルまたは汚染された室のための上方およ
   び後方に離反旋回可能なシールドカバーの錠止装置に、
   きのこ状突起を備えた下側の二重カバー半部として働く
   カバーのための掴み機構に設けられた掴みつめを連動結
   合する装置。