JPH0845699A - プラズマ制御方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ制御方法およびプラズマ処理装置

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JPH0845699A
JPH0845699A JP6234815A JP23481594A JPH0845699A JP H0845699 A JPH0845699 A JP H0845699A JP 6234815 A JP6234815 A JP 6234815A JP 23481594 A JP23481594 A JP 23481594A JP H0845699 A JPH0845699 A JP H0845699A
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JP
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plasma
processed
electric field
processing apparatus
control method
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JP6234815A
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English (en)
Inventor
Toshirou Kizakihara
稔郎 木崎原
Akira Kojima
明 小島
Taiji Kato
泰司 加藤
Isao Motohori
勲 本堀
Satoshi Sakauchi
敏 坂内
Tomohiro Chiba
智博 千葉
Toshitaka Kawashima
利孝 河嶋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ内のイオンや電子の方向を制御でき
るプラズマ制御方法およびプラズマ処理装置を提供する
こと。 【構成】 本発明は、処理室1のプラズマ13の雰囲気
内で被処理体10の表面に対して垂直な方向に電界EV
を発生させるとともにその表面に対して水平な方向に電
界EH を発生させ、その合成電界EC に基づきプラズマ
13内のイオンや電子の方向を制御するプラズマ制御方
法である。また、被処理体10の表面に対して垂直な方
向に電界EV を与える垂直電界発生手段と、被処理体1
0の表面に対して水平な方向に電界EH を与える水平電
界発生手段とを備えたプラズマ処理装置でもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマCVDやプラ
ズマRIE、スパッタリング等において用いられるプラ
ズマ制御方法およびプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマを用いた処理にはプラズマCV
DやプラズマRIE、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング等があり、それぞれ処理室内に被処理体を配置し
た状態で所定のプラズマを発生させ、イオンや電子の作
用によって被処理体に膜付を行ったり、エッチングを施
したりする。
【0003】図13は従来のプラズマ処理装置を説明す
る模式図であり、(a)は平行平板型、(b)はECR
型を示している。図13(a)に示す平行平板型のプラ
ズマ処理装置は、ウエハ等の被処理体10を配置する処
理室1と、処理室1内に相対向する状態で配置される上
部電極11および下部電極12と、下部電極12に印加
するDCバイアス2および高周波バイアス3とから構成
される。
【0004】平行平板型のプラズマ処理装置では、処理
室1内に所定のガス(図示せず)を導入するとともに例
えば13.56MHzの高周波バイアス3を印加するこ
とで上部電極11と下部電極12との間の空間にプラズ
マ13を発生させ、例えば被処理体10の表面に膜を形
成する。処理室1内のプラズマ13は被処理体10の表
面に対して垂直な方向の電界E V やガスの流れ等によっ
て制御され密度の均一化が図られている。
【0005】また、図13(b)に示すECR型のプラ
ズマ処理装置は、被処理体10を配置する処理室1と、
処理室1内にマイクロ波を送り込むための導波管1a
と、磁場を発生させるコイル43とから構成される。E
CR型のプラズマ処理装置では、処理室1内へガスを導
入するとともに導波管1aから2.45GHz程度のマ
イクロ波を送り込んで放電を起こし、さらにコイル43
からの磁場の印加に基づく電子の回転をマイクロ波の周
波数と共振させて高効率のプラズマ13を発生してい
る。この処理室1内のプラズマ13は所定のバイアスや
ガスの流れ等によって制御され被処理体10への加工に
寄与している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
のプラズマ処理装置であってもイオンや電子を被処理体
の表面に対して垂直な方向に制御することで所望の処理
を行っている。このため、被処理体の表面に対して垂直
な方向、すなわち表面における膜厚やエッチング深さな
どは制御できても垂直方向以外の方向に対する制御が困
難であり、複雑な構造への処理には敵していない。例え
ば、半導体素子におけるトレンチ溝にテーパを設ける場
合やトレンチ溝の内側面に所望の厚さの酸化膜を被着す
る場合など、従来のプラズマ処理装置では十分な制御が
行えず複雑な加工を施す上での問題となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成されたプラズマ制御方法およびプ
ラズマ処理装置である。すなわち、請求項1記載の発明
は、被処理体が配置される処理室内にプラズマを発生さ
せた状態でそのプラズマ内のイオンや電子の方向を制御
するプラズマ制御方法であり、被処理体の表面に対して
垂直な方向に電界を発生させるとともにその表面に対し
て水平な方向に電界を発生させ、各々の方向の合成電界
に基づきプラズマ内のイオンや電子の方向を制御するも
のである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における被処理体の表面に対して水平な方向の
電界を、表面に対して水平な方向に発生させた磁界の方
向を周期的に反転させることで発生させるプラズマ制御
方法である。
【0009】また、請求項3記載の発明は、被処理体が
配置される処理室内にプラズマを発生させた状態でその
プラズマ内のイオンや電子の方向を制御するプラズマ制
御方法であり、被処理体の表面に対して垂直な方向に電
界を発生させるとともにその表面に対して水平な方向に
発生させた磁界をその表面に対して垂直な軸を中心とし
て回転させることでその表面に対して水平な方向に発生
する電界を回転させ、各々の方向の合成電界に基づきプ
ラズマ内のイオンや電子の方向を制御するものである。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら請求項3記載のいずれかの発明において、処理室内に
導入するガスの圧力を調整することでプラズマ内のイオ
ンや電子の方向を制御するプラズマ制御方法である。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項1か
ら請求項4記載のいずれかの発明において、処理室内で
被処理体を載置するための電極部のリアクタンスおよび
導電率に基づき被処理体の表面に対して水平な方向に発
生させる電界を制御するプラズマ制御方法である。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項2ま
たは請求項3記載の発明において、被処理体の表面に対
して水平な方向に発生させる磁界の移動周期に基づき被
処理体の表面付近における磁束密度を制御するプラズマ
制御方法である。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項1か
ら請求項6記載のいずれかの発明においてプラズマをプ
ラズマCVD時に用いるもの、請求項8記載の発明は、
請求項1から請求項6記載のいずれかの発明においてプ
ラズマをプラズマRIE時に用いるもの、請求項9記載
の発明は、請求項1から請求項6記載のいずれかの発明
においてプラズマをスパッタリング時に用いるもの、請
求項10記載の発明は、請求項1から請求項6記載のい
ずれかの発明においてプラズマをイオンプレーティング
時に用いるプラズマ制御方法である。
【0014】また、請求項11記載の発明は、請求項1
から請求項6記載のいずれかの発明においてプラズマを
被処理体の平坦化のために用いるもの、請求項12記載
の発明は、請求項1から請求項6記載のいずれかの発明
においてプラズマを被処理体の研磨のために用いるプラ
ズマ制御方法である。
【0015】また、請求項13記載の発明は、被処理体
が配置される処理室内にプラズマを発生させた状態でそ
のプラズマ内のイオンや電子の方向を制御するプラズマ
処理装置であり、被処理体の表面に対して垂直な方向に
電界を与えるための垂直電界発生手段と、被処理体の表
面に対して水平な方向に電界を与えるための水平電界発
生手段とを備えている。
【0016】また、請求項14記載の発明は、請求項1
3記載の発明の水平電界発生手段を、被処理体を間とし
た処理室の外側に相対向して配置される一対のコイル
と、一対のコイルに所定周期の交流電流を流すための電
源手段とから構成したプラズマ処理装置である。
【0017】また、請求項15記載の発明は、被処理体
が配置される処理室内にプラズマを発生させた状態でそ
のプラズマ内のイオンや電子の方向を制御するプラズマ
処理装置であり、被処理体の表面に対して垂直な方向に
電界を与えるための垂直電界発生手段と、被処理体の表
面に対して水平な方向に発生する磁界を回転させるため
の回転磁界発生手段とを備えている。
【0018】また、請求項16記載の発明は、請求項1
5記載の発明の回転磁界発生手段を、被処理体の周囲に
巻かれるコイルと、コイルに電流を流すための多相交流
電源とから構成したプラズマ処理装置である。
【0019】また、請求項17記載の発明は、請求項1
5記載の発明の回転磁界発生手段を、被処理体の周囲に
リング状に設けられ被処理体の表面に対して水平な方向
に磁界を発生するための永久磁石と、永久磁石を被処理
体の回りで回転させるための回転機構とから構成したプ
ラズマ処理装置である。
【0020】また、請求項18記載の発明は、請求項1
3から請求項17記載のいずれかの発明において、処理
室内で被処理体を載置するための電極部の周囲および被
処理体の周囲に磁性体リングを設けたプラズマ処理装置
である。
【0021】また、請求項19記載の発明は、請求項1
3から請求項18記載のいずれかの発明がプラズマCV
D装置である場合、請求項20記載の発明は、請求項1
3から請求項18記載のいずれかの発明がプラズマRI
E装置である場合、請求項21記載の発明は、請求項1
3から請求項18記載のいずれかの発明がスパッタリン
グ装置である場合、請求項22記載の発明は、請求項1
3から請求項18記載のいずれかの発明がイオンプレー
ティング装置である場合のプラズマ処理装置である。
【0022】また、請求項23記載の発明は、請求項1
3から請求項18記載のいずれかの発明がプラズマによ
って被処理体の平坦化処理を行うための平坦化装置であ
る場合、請求項24記載の発明は、請求項13から請求
項18記載のいずれかの発明がプラズマによって被処理
体の研磨処理を行うための研磨装置である場合のプラズ
マ処理装置である。
【0023】
【作用】本発明のプラズマ制御方法では、被処理体の表
面に対して垂直な方向に電界を発生させるとともに水平
な方向にも電界を発生させており、垂直方向の電界と水
平方向の電界との合成電界によってプラズマ内のイオン
や電子に力を与え、移動方向を所望の方向へ制御するよ
うにしている。
【0024】また、本発明のプラズマ制御方法では、被
処理体の表面に対して水平な方向に磁界を発生させ、そ
の磁界の方向を周期的に反転させることにより磁界の回
りに誘起電界を発生させている。これにより、発生した
誘起電界を被処理体の表面に対して水平な方向の電界と
して使用することができるようになる。
【0025】また、本発明のプラズマ制御方法では、被
処理体の表面に対して水平な方向に発生させた磁界をそ
の表面に対して垂直な軸を中心として回転させるてい
る。この磁界の回転によって、その磁界を取り巻く状態
に誘起電界が発生し、しかもその誘起電界が被処理体の
表面に沿って回転する状態となる。この回転する誘起電
界と被処理体の表面に対して垂直な方向の電界との合力
を用いることでプラズマ内のイオンや電子の移動方向を
制御できることになる。
【0026】しかも、処理室内に導入するガスの圧力を
調整することでイオンや電子へ与える力を制御しその移
動方向および移動速度を制御できるようになる。さら
に、処理室内において被処理体を載置するための電極部
のリアクタンスおよび誘電率に基づき被処理体の表面に
対して水平な方向に発生させる電界を制御したり、被処
理体の表面に対して水平な方向に発生させる磁界の移動
周期に基づき被処理体の表面付近における磁束密度を制
御することで、電極部を貫通する磁束を外部へ追いや
り、被処理体の表面付近の磁束へ与える影響を軽減でき
るようになる。
【0027】また、本発明のプラズマ処理装置では、垂
直電界発生手段によって被処理体の表面に対して垂直な
方向の電界を発生し、水平電界発生手段によって被処理
体の表面に対して水平な方向の電界を発生している。こ
れにより、各々の方向の合成電界によってプラズマ内の
イオンや電子の移動方向を制御できるようになる。
【0028】また、回転磁界発生手段を用いて被処理体
の表面に対して水平な方向に発生する磁界を回転させる
ことによりその磁界の周囲を取り巻く状態に誘起電界が
発生するようになる。この誘起電界は磁界の回転ととも
に被処理体の表面に沿って回転し、垂直な方向の電界と
の合成電界に基づきプラズマ内のイオンや電子に力を与
えその移動方向を制御できるようになる。
【0029】また、処理室内において被処理体を載置す
るための電極部の周囲および被処理体の周囲に磁性体リ
ングを設けることで、被処理体内部への磁束の貫通を防
ぎ回路破壊を抑制できるようになる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明のプラズマ制御方法およびプ
ラズマ処理装置の実施例を図に基づいて説明する。図1
は本発明のプラズマ制御方法の概略を説明する模式図で
あり、平行平板型のプラズマ処理装置を用いた場合を例
として示している。
【0031】すなわち、本発明のプラズマ制御方法は、
処理室1内に配置された上部電極11と下部電極12と
の間の空間に発生するプラズマ13において、このプラ
ズマ13内のイオンや電子の移動方向を制御する方法で
ある。プラズマ13内のイオンや電子の移動方向を制御
するには、処理室1内でウエハ等の被処理体10の表面
に対して垂直な方向の電界EV と水平な方向の電界E H
とを発生させ、その合成である電界EC の方向を制御す
るようにする。
【0032】被処理体10の表面に対して垂直な方向の
電界EV は、被処理体10の表面に自然発生するプラズ
マシース電界と、下部電極12の印加されるDCバイア
ス2によるDCバイアス電界と、例えば13.56MH
zの高周波バイアス3による高周波バイアス電界とから
構成される。
【0033】また、被処理体10の表面に対して水平な
方向の電界EH は、後述する被処理体10の表面に水平
な方向の磁界の移動によって得られる誘起電界によって
構成される。本発明は、この被処理体10の表面に対し
て垂直な方向の電界EV と水平な方向の電界EH とを所
定の比率で合成することにより、その合成電界である電
界E C を用いてプラズマ13内のイオンや電子の移動方
向を制御している。
【0034】ここで、プラズマエッチングで使用される
CF4 + イオンの電界周波数応答性について説明する。
数1に示すように、電界中のCF4 + イオンに働く力
(F)は電荷量(q)と電界強度(E)との積によって
求まる。また、CF4 + イオンに働く力(F)はCF4
+ イオンの分子量(M)と加速度(α)との積でもあ
る。
【0035】
【数1】
【0036】さらにこの数1より、時間tにおけるCF
4 + イオンの移動距離Lは、数2に示すようになる。
【0037】
【数2】
【0038】この数2より、垂直電界中のCF4 + イオ
ンの移動距離LV は数3のようになる。
【0039】
【数3】
【0040】したがって、例えば13.56MHz(半
周期の時間t=0.5×13.56×10-6(se
c))、電界強度EV =2×103 V/mの場合の垂直
電界中のCF4 + イオンの移動距離LV は1.49×1
-6mとなる。なお、計算を分かりやすくするため、垂
直バイアス電界においては、プラズマシース電界と直流
バイアス電界との和を0として高周波バイアス電界のみ
を考慮した場合を例としている。
【0041】同様に数2より、水平電界中のCF4 +
オンの移動距離LH は数4のようになる。
【0042】
【数4】
【0043】したがって、例えば800Hz(半周期の
時間t=0.5×800×10-2(sec))、電界強
度EH =1.5×102 V/mの場合の水平電界中のC
4 + イオンの移動距離LH は3.21×101 mとな
る。
【0044】すなわち、13.56MHz等の高周波電
界ではCF4 + イオンはμmオーダでしか移動しない
が、800Hz程度の水平電界ではmオーダで移動する
ことが分かる。これは、イオンの質量が電子の質量に比
べて大きく、電界が高周波となればなる程その応答性が
悪くなることに起因している。
【0045】このようなことから、例えば13.56M
Hz等の高周波から成る垂直方向の電界EV に対して8
00Hz程度の垂直方向の電界EH の強度または周波数
を調整して与えることで被処理体10の表面に対して垂
直な方向から水平な方向に至るまでの合成電界EC を自
由に生成できることになる。本発明は、この合成電界E
C を利用することでプラズマ13内のイオンや電子の移
動方向を制御して、被処理体10の表面に対する所望の
方向への作用を可能とするものである。
【0046】次に、被処理体10の表面に対して水平な
方向の電界EH を生成する方法について説明する。図2
は、反転磁界による水平電界誘起方法を説明する模式図
である。すなわち、この方法はプラズマ13の雰囲気内
において被処理体10の表面に対して水平な方向に磁束
密度Bの磁界を発生させ、その方向を(a)〜(b)に
示すように周期的に反転させることでその磁界を取り巻
く方向に誘起電界Eを発生させるものである。
【0047】この誘起電界Eにより、被処理体10の表
面上では水平方向の電界EH が図中左右方向に周期的に
反転する状態となる。したがって、この電界EH を垂直
方向の電界EV (図1参照)と合成させることでその合
成電界EC (図1参照)の方向が所定角度をもって反転
させることができ、プラズマ13内のイオンや電子の方
向を制御できるようになる。
【0048】また、図3は回転磁界による水平電界誘起
方法を説明する模式図である。この方法は、先ず、プラ
ズマ13の雰囲気内において被処理体10の表面に対し
て水平な方向に磁束密度Bの磁界を発生させ(図3
(a)参照)、これを被処理体10の表面に対して垂直
な軸を中心として回転させる。この水平方向の磁界の回
転により、磁界を取り巻く方向に帯状の誘起電界Eが発
生するとともにその帯状の誘起電界Eも磁界の回転とと
もに被処理体10の表面に沿って回転する状態となる。
【0049】すなわち、被処理体10の表面上では、水
平方向の電界EH が磁界の回転とともに回転する状態と
なり、この水平方向の電界EH と垂直方向の電界E
V (図1参照)との合成電界EC (図1参照)が被処理
体10の表面に対して所定角度で回転するようになる。
【0050】次に、被処理体10の表面上におけるて水
平方向の電界EH を平行かつ均一にするプラズマ制御方
法を説明する。先に説明したように、本発明では被処理
体10の表面上における水平方向の電界EH と垂直方向
の電界Ev との合成電界EC によってプラズマ13内の
イオンや電子の方向を制御している。この水平方向の電
界EH を生成するための磁界が被処理体10を載置する
ための下部電極12を貫通すると下部電極12側にも電
界が誘起されることになる。また、この電界によって電
流が流れ、さらにこの電流によって磁界が誘起されるこ
とになる。
【0051】このため、被処理体10の表面上における
磁界は、プラズマ13側と下部電極12側との磁界の合
成となる。図4は、プラズマ側および下部電極側におけ
る磁界と電界との関係を示す図である。図4において矢
印は初期の印加磁界、矢印は誘起電界、矢印は誘
起電流、矢印は誘起磁界、矢印は最終的な磁界、矢
印は最終的な誘起電界の大きさおよび方向をそれぞれ
示している。
【0052】すなわち、矢印で示す初期の印加磁界に
対して直角な方向に矢印で示す誘起電界が発生する。
また、この誘起電界によって発生する誘起電流は矢印
で示すようにリアクタンスによる位相差が生じている。
図4(a)に示すプラズマ側では誘起電流矢印が矢印
に対して角度θp だけ位相遅れを生じ、図4(b)に
示す下部電極側では誘起電流矢印が矢印に対して角
度θe だけ位相遅れを生じることになる。
【0053】角度θe は角度θp に比べてはるかに大き
なものであり、この差に応じて矢印で示す誘起磁界お
よび矢印で示す最終的な磁界の方向および大きさがそ
れぞれ異なることになる。なお、プラズマ側に比べ下部
電極側の方が矢印で示す誘起電流が大きくなるのは、
プラズマ側より下部電極側の方の導電率が大きいからで
ある。この結果、矢印で示す最終的な誘起電界の方向
および大きさもプラズマ側と下部電極側とで異なること
になる。
【0054】本発明では、矢印で示す最終的な誘起電
界の方向および大きさがプラズマ側と下部電極側とで異
なることに着目し、下部電極12のリアクタンスおよび
導電率に基づいてプラズマ側と下部電極側との最終的な
誘起電界の方向および大きさを制御し、これらの誘起電
界の合成である被処理体10の表面に対して水平な方向
の電界EH を制御している。
【0055】例えば、下部電極12の材料選択により導
電率を大きくしていくことで図4(b)に示す矢印の
誘起電流の位相遅れを大きくし、図4(a)の矢印で
示すプラズマ側の最終的な誘起電界に与える影響を小さ
くして電界EH (図1参照)を平行かつ均一にする。こ
れ以外にも下部電極12のリアクタンスおよび導電率を
最適化することによって、被処理体10の表面に対して
水平な方向の電界EH (図1参照)を平行かつ均一にし
て的確な合成電界EC の制御を行うようにしている。
【0056】次に、プラズマ13内に発生させる磁界の
時間的変化(周波数)と磁束密度との関係によるプラズ
マ制御方法を図5に基づいて説明する。図5は、プラズ
マ13内における磁界の時間的変化(周波数)と磁束密
度との関係を示す図である。
【0057】先に説明したように、本発明ではプラズマ
13内に磁束密度Bの磁界を発生させ、これを変化(反
転や回転)させることで被処理体10の表面に対して水
平な方向の電界EH を発生させてプラズマ13内のイオ
ンや電子の方向を制御している。一方、下部電極12側
にも磁束密度B’の磁界が発生しており、被処理体10
の表面上においてはこの下部電極12側の電界とプラズ
マ13側の電界との合成によって水平方向の電界EH
決まることになる。
【0058】そこで、本発明ではプラズマ13内に発生
させる磁界の時間的変化(周波数)を制御することで下
部電極12側に発生する磁束密度および被処理体10の
表面付近での磁束密度を制御して、水平方向の電界EH
を制御している。例えば、プラズマ13内に発生させる
磁界の時間的変化を大きくすると、図5(b)に示すよ
うに下部電極12を貫通する磁束が少なくなる。すなわ
ち、その磁束は被処理体10の表面付近へ追いやられる
ことになり、表面付近での磁束密度が高くなる(表皮効
果)。
【0059】このように、被処理体10の表面付近での
磁束密度を高めることで、下部電極12側で発生する電
界が小さくなりプラズマ13側における電界すなわち被
処理体10の表面に対して水平な方向に発生する電界E
H を平行、均一かつ増強させることが可能となる。つま
り、プラズマ13内における磁界の時間的変化を制御す
ることによって被処理体10の表面に対して水平な方向
の電界EH (図1参照)を平行、均一かつ増強し、的確
な合成電界EC の制御を行うようにしている。
【0060】本発明では、このようなプラズマ制御方法
によるプラズマをプラズマCVD、プラズマRIE、ス
パッタリングおよびイオンプレーティグ等のプラズマ処
理を行う際に用いる。これにより、プラズマ13内のイ
オンや電子の方向を制御でき被処理体10の表面への所
定の膜付けやエッチング加工の方向性を制御できるよう
になる。また、本発明では、このプラズマを被処理体1
0の平坦化および研磨のために用いている。この場合に
は、被処理体10の表面に対して水平な方向に合成電界
C を生成することで、平坦化および研磨処理を行うこ
とができるようになる。
【0061】また、本発明のプラズマ制御方法では、処
理室1(図1参照)内へ導入するガスの圧力を制御する
ことでプラズマ13内のイオンや電子の方向を制御して
もよい。例えば、被処理体10の表面に対して垂直な方
向にガスが導入される場合、その圧力を強くすることで
プラズマ13内のイオンや電子の垂直方向への到達速度
すなわちエネルギーを強くすることができ、これを調節
することでイオンや電子の移動方向および移動速度を制
御できるようになる。
【0062】次に、上記説明した水平電界誘起方法を実
現するための本発明のプラズマ処理装置について説明す
る。図6は、反転磁界による水平電界誘起方法(図2参
照)を実現するためのプラズマ処理装置を説明する模式
図である。すなわち、このプラズマ処理装置は、被処理
体10を間として相対向して配置される一対のコイル
4、およびこのコイル4に対して所定周期の交流電流を
流すための単相交流電源5を備えている。
【0063】一対のコイル4は、例えば処理室1(図1
参照)の外側に配置されており、単相交流電源5によっ
て数10Hz〜数kHz程度の交流電流が与えられるこ
とにより被処理体10の表面に対して水平な方向の磁束
密度Bから成る磁界を発生するものである。
【0064】また、コイル4に流れる電流を周期的に変
化させることで被処理体10の表面に対して水平な方向
の磁界が周期的に反転し、この磁界の反転によって磁界
を取り巻く方向に誘起電界Eが発生する状態となる。こ
の誘起電界Eは電流の周期に応じてその方向が反転し、
被処理体10の表面上では水平方向の電界EH の方向も
周期的に反転するようになる。
【0065】このプラズマ処理装置では、方向の反転す
る水平方向の電界EH と高周波バイアス3(図1参照)
等による垂直方向の電界EV (図1参照)とを発生さ
せ、その合成電界EC (図1参照)によってプラズマ1
3内のイオンや電子の移動方向を制御する。これによ
り、被処理体10に対して所望の方向で膜付やエッチン
グ等の加工を施すことができるようになる。
【0066】図7および図8は回転磁界による水平電界
誘起方法を実現する本発明のプラズマ処理装置を説明す
る図である。図7に示すプラズマ処理装置は、被処理体
10の周囲に巻かれるコイル41と、このコイル41に
多相(例えば、3相)の交流電流を流すための多相交流
電源51とから成る回転磁界発生手段を備えており、こ
のコイル41に多相交流電流を与えることで疑似的に被
処理体10の表面に対して水平な方向に発生する磁束密
度Bの磁界を回転させるものである。
【0067】例えば、3相交流電流の周波数を数10H
z〜数kHz程度にすることで、被処理体10上に発生
した磁界が被処理体10の表面に対して垂直な軸を中心
としてその交流電流の周波数に応じた回転数で回転する
ようになる。また、この磁界の回転とともに磁界を取り
巻く状態で帯状の誘起電界E(図3(b)参照)が発生
し、さらにこの帯状の誘起電界Eも一緒に回転するよう
になる。
【0068】これによって被処理体10の表面上では水
平方向の電界EH (図3(b)参照)が回転する状態と
なり、プラズマ処理装置はこの電界EH と図1に示すよ
うな高周波バイアス3による垂直方向の電界EV との合
成電界EC によってプラズマ13内のイオンや電子の移
動方向を制御できるようになる。
【0069】また、図8に示すプラズマ処理装置は、被
処理体10の周囲にリング状に設けられ被処理体10の
表面に対して水平な方向に磁束密度Bの磁界を発生させ
る永久磁石42と、この永久磁石42を被処理体10の
回りで回転させるための回転機構(図示せず)とから成
る回転磁界発生手段を備えている。
【0070】リング状の永久磁石42は、例えばM1
2 、M3 、M4 から成る4つの磁石片を連結した状態
で構成されており、その断面は回転してもガスの気流を
乱さないような流線形状となっている。このプラズマ処
理装置では、リング状の永久磁石42を例えば数千回転
/分〜数万回転/分で回転させることによりN極からS
極に向かう磁界を被処理体10の表面に対して垂直な軸
を中心に回転することができる。この磁界の回転によっ
て磁界を取り巻く状態で帯状の誘起電界E(図3(b)
参照)が発生し、さらにこの帯状の誘起電界Eも一緒に
回転するようになる。
【0071】この誘起電界Eの回転によって被処理体1
0の表面上では水平方向の電界EH(図3(b)参照)
が回転する状態となる。プラズマ処理装置は、この電界
H と図1に示すような高周波バイアス3による垂直方
向の電界EV との合成電界EC によってプラズマ13内
のイオンや電子の移動方向を制御できるようになる。
【0072】また、図9は磁性体リングを備えたプラズ
マ処理装置の例を説明する図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図、(c)は磁束の流れを示すものであ
る。図9(a)および(b)に示すように、このプラズ
マ処理装置は被処理体10を載置するための下部電極1
2の周囲および被処理体10の周囲に磁性体リング14
を備えており、ウエハ等の被処理体10内部へ磁束が貫
通するのを防ぎ形成された電子回路の破壊を防止するも
のである。
【0073】すなわち、図9(c)に示すように、被処
理体10の表面に対して水平な方向に向かう磁束密度B
の磁界は、磁性体リング14によって下部電極12およ
び被処理体10を避けるようにして進んで行き、被処理
体10の内部へ影響を与えないようになる。これによっ
て、被処理体10の内部に流れる不要な電流を抑制で
き、形成された電子回路の破壊を防止できるようにな
る。
【0074】図6〜図9に示したプラズマ処理装置は、
例えばプラズマCVD装置であったり、プラズマRIE
装置、スパッタリング装置、イオンプレーティング装置
であったりする。また、このプラズマ処理装置は、被処
理体10の平坦化処理を行うための平坦化装置、被処理
体10の研磨処理を行うための研磨装置であったりもす
る。
【0075】なお、各種加工装置として使用される本発
明のプラズマ処理装置には、被処理体10の表面に対し
て垂直な方向の電界EV (図1参照)と水平な方向の電
界E H との強度や周波数の比率を調整するための調整手
段(図示せず)が設けられており、この調整手段(図示
せず)を用いることで電界EV (図1参照)と電界E H
との合成電界EC (図1参照)の方向を制御して、被処
理体10に対する所望の加工方向を決定できるようにな
っている。
【0076】図10〜図12は、本発明のプラズマ制御
方法およびプラズマ処理装置による加工例を説明する断
面図である。図10はトレンチ溝の加工例を説明する断
面図である。例えば、本発明を適用したプラズマRIE
装置を用いて図10(a)に示すような被処理体10の
表面に対して垂直な方向のトレンチ溝10aを形成する
には、被処理体10の表面に対して垂直な方向へ合成電
界EC を生成し(例えば、図1に示す電界EV を100
%、電界EH を0%にして合成する)、イオンや電子の
方向を制御して被処理体10の表面に対して垂直なトレ
ンチ溝10aを形成するようにする。
【0077】さらに、この状態でトレンチ溝10aの開
口部にテーパを設ける場合には、図10(b)に示すよ
うにそのテーパの角度に応じて合成電界EC を生成し
(図1に示す電界EV と電界EH とを角度に応じた所定
の割合で合成する)、イオンや電子の方向を制御するこ
とで所定角度のテーパ状にエッチングすることができる
ようになる。また、図10(c)に示すように初めから
被処理体10の表面に対して斜めに合成電界EC を生成
しておき、トレンチ溝10aの内側面全体にテーパをつ
ける加工を行うこともできる。なお、本発明では、先に
説明した調整手段を用いることで、このような各種形状
に対応したエッチング処理を同一の装置で行うことがで
きるようになる。
【0078】また、図11は堆積加工例を説明する断面
図である。図11(a)に示すように被処理体10の上
面に酸化膜等の上面堆積物Aを被着するには、例えば、
本発明を適用したプラズマCVD装置を用いてその合成
電界EC を被処理体10の表面に対して垂直な方向に生
成する。これによって、被処理体10の表面やトレンチ
溝10aの底面に上面堆積物Aを被着することができ
る。
【0079】さらに、図11(b)に示すようにトレン
チ溝10aの内側面に側面堆積物Bを被着する場合に
は、先に説明した調整手段を用いて電界EV (図1参
照)と電界EH (図1参照)との比率を調整して合成電
界EC の方向に所定の角度をもたせイオンや電子がトレ
ンチ溝10aの内側面に作用できるような状態とする。
これによって、トレンチ溝10aの内側面に側面堆積物
Bを被着でき、被処理体10の表面からトレンチ溝10
aの内面全てを酸化膜等の堆積物で覆うことが可能とな
る。
【0080】これは、正確なトレンチキャパシタを歩留
り良く製造する上で特に有効な方法となる。なお、上記
説明ではトレンチ溝10aの加工を例としたが本発明は
これに限定されず、例えばビアホール、コンタクトホー
ル等の各種ホールの内面処理にも適応可能である。
【0081】また、図12は平坦化の加工例を説明する
断面図である。図12(a)に示すように、被処理体1
0の上面にアルミニウム等の金属配線6が設けられ、そ
の上に絶縁層7が設けられている場合、その絶縁層7の
表面は下の金属配線6の凹凸によってうねりが生じてし
まう。このような場合に、本発明を適用した平坦化装置
を用い、先に説明した調整手段によって被処理体10の
表面に対して水平な方向の合成電界EC を生成するよう
にする。
【0082】この合成電界EC によって、プラズマ13
(図1参照)内のイオンや電子が被処理体10の表面に
対して水平な方向に移動するようになり、絶縁層7の表
面が削り取られて図12(b)に示すような平坦化処理
を施すことが可能となる。また、被処理体10の研磨処
理を行う場合には、研磨する面の方向に沿って合成電界
C を生成し、イオンや電子の移動方向を制御すれば平
坦化と同様な削り取りによって研磨を行うことが可能と
なる。
【0083】また、上記説明したプラズマによるエッチ
ング、堆積処理および平坦化処理等を組み合わせること
でエッチバック等の他の処理も施すことが可能となる。
すなわち、被処理体10の表面に対して垂直な方向の電
界EV (図1参照)と水平な方向の電界EH (図1参
照)との合成電界EC によりプラズマ13(図1参照)
内のイオンや電子の方向を制御することで被処理体10
に対する3次元的な加工を施すことが可能となる。
【0084】なお、本実施例において示した各電界の周
波数や強度は一例であり、本発明はこれに限定されな
い。また、本実施例で示した加工例も一例であり、本発
明を被処理体10に対する他の加工において適用しても
同様である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
制御方法およびプラズマ処理装置によれば次のような効
果がある。すなわち、本発明ではプラズマ内において被
処理体の表面に対して垂直な方向の電界だけでなく水平
な方向の電界も制御しているため、これらの合成電界に
よってプラズマ内のイオンや電子の移動方向を自由に制
御できるようになる。また、被処理体を載置する電極部
のリアクタンスおよび導電率に基づき被処理体の表面に
対して水平は方向の電界を制御したり、被処理体の表面
に対して水平な方向に発生させる磁界の移動周期に基づ
き被処理体の表面付近の磁束密度を制御することで、被
処理体の表面に対して平行な方向に発生させる誘起電界
を平行、均一かつ増強でき、プラズマ内のイオンや電子
の移動方向を的確に制御できるようになる。
【0086】また、プラズマ生成のガスの導入圧力を調
整することでイオンや電子の移動速度も制御できるよう
になる。これらによってトレンチ溝等の加工(テーパ加
工等)やトレンチ溝等の内側面への加工、または被処理
体に対する平坦化処理、研磨処理等を自在に行うことが
可能となる。本発明は、特に半導体素子等の微細化、3
次元構造化を図る上で有効な方法および装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ制御方法の概略を説明する模
式図である。
【図2】反転磁界による水平電界誘起方法を説明する模
式図である。
【図3】回転磁界による水平電界誘起方法を説明する模
式図である。
【図4】磁界と電界との関係を示す図で、(a)はプラ
ズマ側、(b)は下部電極側である。
【図5】周波数と磁束密度との関係を示す図である。
【図6】反転磁界を用いたプラズマ処理装置を説明する
斜視図である。
【図7】回転磁界を用いたプラズマ処理装置の説明する
図(その1)である。
【図8】回転磁界を用いたプラズマ処理装置の説明する
図(その2)である。
【図9】磁性体リングを備えた例を説明する図で、
(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は磁束の流れ
を示すものである。
【図10】トレンチ溝の加工例を説明する断面図であ
る。
【図11】堆積加工の例を説明する断面図である。
【図12】平坦化加工の例を説明する断面図である。
【図13】従来例を説明する模式図で、(a)は平行平
板型、(b)はECR型を示している。
【符号の説明】
1 処理室 2 DCバイアス 3 高周波バイアス 10 被処理体 11 上部電極 12 下部電極 13 プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 16/50 C23F 4/00 A 9352−4K H01L 21/203 S 9545−4M 21/205 21/3065 21/304 321 M 21/31 (72)発明者 本堀 勲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 坂内 敏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 千葉 智博 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 河嶋 利孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体が配置される処理室内にプラズ
    マを発生させた状態で該プラズマ内のイオンや電子の方
    向を制御するプラズマ制御方法であって、 前記被処理体の表面に対して垂直な方向に電界を発生さ
    せるとともに該表面に対して水平な方向に電界を発生さ
    せ、各々の方向の合成電界に基づき前記イオンや電子の
    方向を制御することを特徴とするプラズマ制御方法。
  2. 【請求項2】 前記被処理体の表面に対して水平な方向
    の電界は、該表面に対して水平な方向に発生させた磁界
    の方向を周期的に反転させることで発生させることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマ制御方法。
  3. 【請求項3】 被処理体が配置される処理室内にプラズ
    マを発生させた状態で該プラズマ内のイオンや電子の方
    向を制御するプラズマ制御方法であって、 前記被処理体の表面に対して垂直な方向に電界を発生さ
    せるとともに該表面に対して水平な方向に発生させた磁
    界を該表面に対して垂直な軸を中心として回転させるこ
    とで該表面に対して水平な方向に発生する電界を回転さ
    せ、各々の方向の合成電界に基づき前記イオンや電子の
    方向を制御することを特徴とするプラズマ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記処理室内に導入するガスの圧力を調
    整することを特徴とする請求項1から請求項3のうちい
    ずれか一つに記載のプラズマ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記処理室内において前記被処理体を載
    置するための電極部のリアクタンスおよび導電率に基づ
    き該被処理体の表面に対して水平な方向に発生させる電
    界を制御することを特徴とする請求項1から請求項4の
    うちいずれか一つに記載のプラズマ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記被処理体の表面に対して水平な方向
    に発生させる磁界の移動周期に基づき該被処理体の表面
    付近における磁束密度を制御することを特徴とする請求
    項2または請求項3記載のプラズマ制御方法。
  7. 【請求項7】 前記プラズマがプラズマCVD時に用い
    られるものであることを特徴とする請求項1から請求項
    6のうちいずれか一つに記載のプラズマ制御方法。
  8. 【請求項8】 前記プラズマがプラズマRIE時に用い
    られるものであることを特徴とする請求項1から請求項
    6のうちいずれか一つに記載のプラズマ制御方法。
  9. 【請求項9】 前記プラズマがスパッタリング時に用い
    られるものであることを特徴とする請求項1から請求項
    6のうちいずれか一つに記載のプラズマ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記プラズマがイオンプレーティング
    時に用いられるものであることを特徴とする請求項1か
    ら請求項6のうちいずれか一つに記載のプラズマ制御方
    法。
  11. 【請求項11】 前記プラズマが前記被処理体の平坦化
    のために用いられるものであることを特徴とする請求項
    1から請求項6のうちいずれか一つに記載のプラズマ制
    御方法。
  12. 【請求項12】 前記プラズマが前記被処理体の研磨の
    ために用いられるものであることを特徴とする請求項1
    から請求項6のうちいずれか一つに記載のプラズマ制御
    方法。
  13. 【請求項13】 被処理体が配置される処理室内にプラ
    ズマを発生させた状態で、該プラズマ内のイオンや電子
    の方向を制御するプラズマ処理装置であって、 前記被処理体の表面に対して垂直な方向に電界を与える
    ための垂直電界発生手段と、 前記被処理体の表面に対して水平な方向に電界を与える
    ための水平電界発生手段とを備えていることを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 前記水平電界発生手段は、前記被処理
    体を間とした前記処理室の外側に相対向して配置される
    一対のコイルと、 前記一対のコイルに所定周期の交流電流を流すための電
    源手段とから構成されていることを特徴とする請求項1
    3記載のプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 被処理体が配置される処理室内にプラ
    ズマを発生させた状態で、該プラズマ内のイオンや電子
    の方向を制御するプラズマ処理装置であって、 前記被処理体の表面に対して垂直な方向に電界を与える
    ための垂直電界発生手段と、 前記被処理体の表面に対して水平な方向に発生する磁界
    を回転させるための回転磁界発生手段とを備えているこ
    とを特徴とするプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記回転磁界発生手段は、前記被処理
    体の周囲に巻かれるコイルと、 前記コイルに電流を流すための多相交流電源とから構成
    されていることを特徴とする請求項15記載のプラズマ
    処理装置。
  17. 【請求項17】 前記回転磁界発生手段は、前記被処理
    体の周囲にリング状に設けられ該被処理体の表面に対し
    て水平な方向に磁界を発生するための永久磁石と、 前記永久磁石を前記被処理体の回りで回転させるための
    回転機構とから構成されていることを特徴とする請求項
    15記載のプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】 前記処理室内において前記被処理体を
    載置するための電極部の周囲および該被処理体の周囲に
    磁性体リングを設けたことを特徴とする請求項13から
    請求項17のうちいずれか一つに記載のプラズマ処理装
    置。
  19. 【請求項19】 プラズマCVD装置であることを特徴
    とする請求項13から請求項18のうちいずれか一つに
    記載のプラズマ処理装置。
  20. 【請求項20】 プラズマRIE装置であることを特徴
    とする請求項13から請求項18のうちいずれか一つに
    記載のプラズマ処理装置。
  21. 【請求項21】 スパッタリング装置であることを特徴
    とする請求項13から請求項18のうちいずれか一つに
    記載のプラズマ処理装置。
  22. 【請求項22】 イオンプレーティング装置であること
    を特徴とする請求項13から請求項18のうちいずれか
    一つに記載のプラズマ処理装置。
  23. 【請求項23】 前記プラズマによって前記被処理体の
    平坦化処理を行うための平坦化装置であることを特徴と
    する請求項13から請求項18のうちいずれか一つに記
    載のプラズマ処理装置。
  24. 【請求項24】 前記プラズマによって前記被処理体の
    研磨処理を行うための研磨装置であることを特徴とする
    請求項13から請求項18のうちいずれか一つに記載の
    プラズマ処理装置。
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