JPH0841481A - ミストオイル組成物 - Google Patents
ミストオイル組成物Info
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- JPH0841481A JPH0841481A JP18032094A JP18032094A JPH0841481A JP H0841481 A JPH0841481 A JP H0841481A JP 18032094 A JP18032094 A JP 18032094A JP 18032094 A JP18032094 A JP 18032094A JP H0841481 A JPH0841481 A JP H0841481A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温、高速、高荷重、高滑り等の過酷な条件
下の被潤滑箇所にオイルを供給するためのミスト給油シ
ステムに用いられ、しかも、潤滑性能、ミスト発生量、
再凝縮性、ストレイミスト等に優れた性能を有するミス
トオイル組成物を提供する。 【構成】 分子量分布が700〜1,400の範囲内9
5%以上であり、かつ、40℃における動粘度が5〜5
00cStである基油100重量部に対し、数平均分子
量1,000〜50,000のポリマーを0.4〜25
重量部の範囲で含むミストオイル組成物である。 【効果】 高速圧延機の軸受等のような過酷な条件下で
用いられる軸受等に対するミスト給油システムに用いら
れ、潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮性、ストレイミス
ト等に優れた性能を発揮するものであり、焼損防止、長
寿命化、作業環境の改善等に役立つほか、例えば、鋼板
等の連続生産を安定的に操業する上でも有用である。
下の被潤滑箇所にオイルを供給するためのミスト給油シ
ステムに用いられ、しかも、潤滑性能、ミスト発生量、
再凝縮性、ストレイミスト等に優れた性能を有するミス
トオイル組成物を提供する。 【構成】 分子量分布が700〜1,400の範囲内9
5%以上であり、かつ、40℃における動粘度が5〜5
00cStである基油100重量部に対し、数平均分子
量1,000〜50,000のポリマーを0.4〜25
重量部の範囲で含むミストオイル組成物である。 【効果】 高速圧延機の軸受等のような過酷な条件下で
用いられる軸受等に対するミスト給油システムに用いら
れ、潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮性、ストレイミス
ト等に優れた性能を発揮するものであり、焼損防止、長
寿命化、作業環境の改善等に役立つほか、例えば、鋼板
等の連続生産を安定的に操業する上でも有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミスト給油システム
で霧状にされ、工作機械や繊維機械等の歯車、軸受等の
被潤滑箇所へ空気と共に送られてこれら被潤滑箇所で再
凝縮し、これら被潤滑箇所を潤滑するために用いられる
ミストオイル組成物に関する。
で霧状にされ、工作機械や繊維機械等の歯車、軸受等の
被潤滑箇所へ空気と共に送られてこれら被潤滑箇所で再
凝縮し、これら被潤滑箇所を潤滑するために用いられる
ミストオイル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ミスト給油システムにオイルヒー
ターやエアヒーターを組み込んで高粘度油のミスト化が
可能になり、これに伴って、例えば鉄鋼設備の高速圧延
機の軸受等のように、高温、高速、高荷重であって、更
には高滑りという過酷な条件下で使用されるものについ
ても、このようなミスト給油システムでオイルを供給す
る試みが行われるようになってきた。
ターやエアヒーターを組み込んで高粘度油のミスト化が
可能になり、これに伴って、例えば鉄鋼設備の高速圧延
機の軸受等のように、高温、高速、高荷重であって、更
には高滑りという過酷な条件下で使用されるものについ
ても、このようなミスト給油システムでオイルを供給す
る試みが行われるようになってきた。
【0003】このミスト給油システムは、清浄な空気が
ベンチュリー部を通過するとき、このベンチュリー部の
圧力降下を利用してオイルタンク内のオイルをベンチュ
リー部に吸い上げ、この吸い上げられたオイルをそのベ
ンチュリー部で空気と混合してミスト化し、ミスト化し
たオイルをミスト配管で機械の被潤滑箇所まで送り、そ
こで再凝縮させて機械の被潤滑箇所にオイルを供給する
ものである。
ベンチュリー部を通過するとき、このベンチュリー部の
圧力降下を利用してオイルタンク内のオイルをベンチュ
リー部に吸い上げ、この吸い上げられたオイルをそのベ
ンチュリー部で空気と混合してミスト化し、ミスト化し
たオイルをミスト配管で機械の被潤滑箇所まで送り、そ
こで再凝縮させて機械の被潤滑箇所にオイルを供給する
ものである。
【0004】このため、このようなミスト給油システム
で用いられるミストオイル組成物には、耐焼付性や疲労
寿命の延長等の潤滑性能に優れていることは勿論のこ
と、ミスト化され易くてミスト発生量が多く、ミスト化
された際には均一な油粒子にコントロールされて再凝縮
性に優れ、更に空気中に飛散するストレイミストが少な
いことが要求される。
で用いられるミストオイル組成物には、耐焼付性や疲労
寿命の延長等の潤滑性能に優れていることは勿論のこ
と、ミスト化され易くてミスト発生量が多く、ミスト化
された際には均一な油粒子にコントロールされて再凝縮
性に優れ、更に空気中に飛散するストレイミストが少な
いことが要求される。
【0005】しかしながら、今日までミストオイルとし
て市販されているものは、ある定められた粘度の鉱油系
のものであって、特別にミストオイルとしてその潤滑性
能、ミスト発生量、再凝縮性、ストレイミスト等の点を
考慮して開発されたものはなく、使用途中で油量不足
や、被潤滑箇所、たとえば軸受での焼損事故、早期の剥
離等の種々の問題が発生し、必ずしも要求性能を十分に
満たしているとは言えない。
て市販されているものは、ある定められた粘度の鉱油系
のものであって、特別にミストオイルとしてその潤滑性
能、ミスト発生量、再凝縮性、ストレイミスト等の点を
考慮して開発されたものはなく、使用途中で油量不足
や、被潤滑箇所、たとえば軸受での焼損事故、早期の剥
離等の種々の問題が発生し、必ずしも要求性能を十分に
満たしているとは言えない。
【0006】また、このような問題を解決するため、ミ
ストオイル中に、例えばポリアルキルメタクリレート
(PAMA)、ポリイソブチレン(PB)等のミスト調
整剤を添加し、その潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮
性、ストレイミスト等を改善する試みも提案されている
が〔例えば、PETROTECH 第11巻第 5号第32〜37頁(1988)
等〕、必ずしも満足できる結果が得られていない。
ストオイル中に、例えばポリアルキルメタクリレート
(PAMA)、ポリイソブチレン(PB)等のミスト調
整剤を添加し、その潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮
性、ストレイミスト等を改善する試みも提案されている
が〔例えば、PETROTECH 第11巻第 5号第32〜37頁(1988)
等〕、必ずしも満足できる結果が得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、高速圧延機の軸受等のように、高温、高速、高荷
重、高滑り等の過酷な条件下での被潤滑箇所に用いるミ
スト給油システムに適したミストオイル組成物の開発に
ついて鋭意研究を重ねた結果、分子量分布と動粘度とが
ある特定の範囲にある基油に、ある特定の数平均分子量
を有するポリマーを所定の割合で添加することにより、
上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成し
た。
は、高速圧延機の軸受等のように、高温、高速、高荷
重、高滑り等の過酷な条件下での被潤滑箇所に用いるミ
スト給油システムに適したミストオイル組成物の開発に
ついて鋭意研究を重ねた結果、分子量分布と動粘度とが
ある特定の範囲にある基油に、ある特定の数平均分子量
を有するポリマーを所定の割合で添加することにより、
上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0008】従って、本発明の目的は、高温、高速、高
荷重、高滑り等の過酷な条件下の被潤滑箇所にオイルを
供給するためのミスト給油システムに用いられ、しか
も、潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮性、ストレイミス
ト等に優れた性能を有するミストオイル組成物を提供す
ることにある。
荷重、高滑り等の過酷な条件下の被潤滑箇所にオイルを
供給するためのミスト給油システムに用いられ、しか
も、潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮性、ストレイミス
ト等に優れた性能を有するミストオイル組成物を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、分
子量分布が700〜1,400の範囲内95重量%以上
であり、かつ、40℃における動粘度が5〜500cS
tである基油100重量部に対し、数平均分子量1,0
00〜50,000のポリマーを0.4〜25重量部の
範囲で含むミストオイル組成物である。
子量分布が700〜1,400の範囲内95重量%以上
であり、かつ、40℃における動粘度が5〜500cS
tである基油100重量部に対し、数平均分子量1,0
00〜50,000のポリマーを0.4〜25重量部の
範囲で含むミストオイル組成物である。
【0010】本発明で使用される基油は、その分子量分
布が700〜1,400の範囲内95重量%以上、好ま
しくは99重量%以上であり、かつ、40℃における動
粘度が5〜500cSt、好ましくは10〜400cS
tである必要がある。基油がこのような条件を満たすこ
とにより、ミスト供給システムで生成するミストオイル
の粒子を均一で最適な粒子径範囲、例えば2〜4μmの
範囲に調整することができる。
布が700〜1,400の範囲内95重量%以上、好ま
しくは99重量%以上であり、かつ、40℃における動
粘度が5〜500cSt、好ましくは10〜400cS
tである必要がある。基油がこのような条件を満たすこ
とにより、ミスト供給システムで生成するミストオイル
の粒子を均一で最適な粒子径範囲、例えば2〜4μmの
範囲に調整することができる。
【0011】40℃における動粘度については、それが
5cStより低いと、基油の影響よりも潤滑油(ミスト
オイル組成物)中の高粘度組成物が多くなるので、ミス
ト粒子径が大きくなり、ミスト発生量が減少し、被潤滑
箇所へのオイルの必要供給量の確保が難しくなるという
問題が生じ、反対に、それが500cStを越えると、
ポリマーが少なくなるので再凝縮性が低下し、ストレイ
ミストとして外気へ放出され、被潤滑箇所へのオイルの
必要供給量の確保が難しくなるという問題が生じる。
5cStより低いと、基油の影響よりも潤滑油(ミスト
オイル組成物)中の高粘度組成物が多くなるので、ミス
ト粒子径が大きくなり、ミスト発生量が減少し、被潤滑
箇所へのオイルの必要供給量の確保が難しくなるという
問題が生じ、反対に、それが500cStを越えると、
ポリマーが少なくなるので再凝縮性が低下し、ストレイ
ミストとして外気へ放出され、被潤滑箇所へのオイルの
必要供給量の確保が難しくなるという問題が生じる。
【0012】そして、このような性状を有する基油とし
ては、例えば、ポリ−α−オレフィン系合成油や高粘度
指数パラフィン系鉱油がある。前者のポリ−α−オレフ
ィン系合成油は、α−オレフィン(1−デセン、C10H
20)を原料とし、これを重合させたのちに水素化処理し
て製造される合成油であり、また、後者の高粘度指数パ
ラフィン系鉱油は、鉱油中の不安定な芳香族分を高温、
高圧の条件下で水素の存在下に分解し、パラフィン成分
に変換すると共に不純物を除去して得られるものであ
る。
ては、例えば、ポリ−α−オレフィン系合成油や高粘度
指数パラフィン系鉱油がある。前者のポリ−α−オレフ
ィン系合成油は、α−オレフィン(1−デセン、C10H
20)を原料とし、これを重合させたのちに水素化処理し
て製造される合成油であり、また、後者の高粘度指数パ
ラフィン系鉱油は、鉱油中の不安定な芳香族分を高温、
高圧の条件下で水素の存在下に分解し、パラフィン成分
に変換すると共に不純物を除去して得られるものであ
る。
【0013】また、本発明において、上記基油に添加さ
れるポリマーとしては、具体的にはポリブテン、ポリイ
ソブチレン、ポリメタクリレート等であり、これらは単
独であっても2種以上の混合物であっても使用すること
ができる。これらのポリマーについてはその数平均分子
量が1,000〜50,000の範囲内である必要があ
り、好ましくは2,000〜45,000の範囲である
のがよい。このポリマーの数平均分子量が1,000よ
り低いとポリマーの添加量が多くなり基油の特徴が失わ
れるという問題があり、また、50,000より高くな
ると剪断におけるポリマー分子の破壊による粘度低下が
発生するという問題が生じる。
れるポリマーとしては、具体的にはポリブテン、ポリイ
ソブチレン、ポリメタクリレート等であり、これらは単
独であっても2種以上の混合物であっても使用すること
ができる。これらのポリマーについてはその数平均分子
量が1,000〜50,000の範囲内である必要があ
り、好ましくは2,000〜45,000の範囲である
のがよい。このポリマーの数平均分子量が1,000よ
り低いとポリマーの添加量が多くなり基油の特徴が失わ
れるという問題があり、また、50,000より高くな
ると剪断におけるポリマー分子の破壊による粘度低下が
発生するという問題が生じる。
【0014】本発明において、上記基油に対するポリマ
ーの添加量は、基油100重量部に対してポリマー0.
4〜25重量部、好ましくは0.5〜19重量部であ
る。ポリマーの添加量が0.4重量部より少ないと、ミ
ストの再凝縮性が低下し、ストレイミストとして外気へ
放出され、被潤滑箇所へのオイルの必要供給量の確保が
難しくなり、また、25重量部より多くなると、潤滑油
(ミストオイル組成物)中の高粘度組成物が多くなるの
で、ミスト粒子径が大きくなり、ミスト発生量が減少
し、被潤滑箇所へのオイルの必要供給量の確保が難しく
なる。
ーの添加量は、基油100重量部に対してポリマー0.
4〜25重量部、好ましくは0.5〜19重量部であ
る。ポリマーの添加量が0.4重量部より少ないと、ミ
ストの再凝縮性が低下し、ストレイミストとして外気へ
放出され、被潤滑箇所へのオイルの必要供給量の確保が
難しくなり、また、25重量部より多くなると、潤滑油
(ミストオイル組成物)中の高粘度組成物が多くなるの
で、ミスト粒子径が大きくなり、ミスト発生量が減少
し、被潤滑箇所へのオイルの必要供給量の確保が難しく
なる。
【0015】本発明のミストオイル組成物を調製するに
際しては、上記基油とポリマーとを均一に混合してポリ
マーを基油中に溶解させればよい。また、本発明におい
ては、そのミストオイル組成物中に、通常の潤滑油組成
物に配合される防錆剤、酸化防止剤、極圧剤、消泡剤等
の添加剤を必要に応じて添加することができる。
際しては、上記基油とポリマーとを均一に混合してポリ
マーを基油中に溶解させればよい。また、本発明におい
ては、そのミストオイル組成物中に、通常の潤滑油組成
物に配合される防錆剤、酸化防止剤、極圧剤、消泡剤等
の添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0016】
【作用】本発明のミストオイル組成物においては、所定
の割合で添加される数平均分子量1,000〜50,0
00のポリマーがミストの再凝縮性や粒子径及び発生量
を調節するミスト調整剤として作用しているほか、被潤
滑箇所への付着性にも寄与しているものと考えられる。
の割合で添加される数平均分子量1,000〜50,0
00のポリマーがミストの再凝縮性や粒子径及び発生量
を調節するミスト調整剤として作用しているほか、被潤
滑箇所への付着性にも寄与しているものと考えられる。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。
を具体的に説明する。
【0018】実施例1〜4及び比較例1〜2 基油として表1に示す数平均分子量、分子量分布、及び
40℃における動粘度を有するポリ−α−オレフィン系
合成油や高粘度指数パラフィン系鉱油を使用し、これに
表1に示す分子量分布のポリブテン、ポリイソブチレン
又はポリメタクリレートを使用し、これらを表1に示す
割合で配合し、40℃粘度が460cStになるように
して実施例1〜4及び比較例1〜2のミストオイル組成
物を調製した。
40℃における動粘度を有するポリ−α−オレフィン系
合成油や高粘度指数パラフィン系鉱油を使用し、これに
表1に示す分子量分布のポリブテン、ポリイソブチレン
又はポリメタクリレートを使用し、これらを表1に示す
割合で配合し、40℃粘度が460cStになるように
して実施例1〜4及び比較例1〜2のミストオイル組成
物を調製した。
【0019】得られた各実施例及び各比較例のミストオ
イル組成物について、圧縮空気元圧力4.5kgf/c
m2 、ミスト発生圧力0.13kgf/cm2 、油温4
5℃及び空気温度65℃の実機運転条件で軸受内凝縮油
量を測定すると共に、潤滑性能評価機械を用いて耐焼付
性及び軸受疲労寿命を測定した。結果を表1に示す。
イル組成物について、圧縮空気元圧力4.5kgf/c
m2 、ミスト発生圧力0.13kgf/cm2 、油温4
5℃及び空気温度65℃の実機運転条件で軸受内凝縮油
量を測定すると共に、潤滑性能評価機械を用いて耐焼付
性及び軸受疲労寿命を測定した。結果を表1に示す。
【0020】また、ミスト発生量については、発生装置
(東京オートマチック社製:MC−1020)を使用
し、圧縮空気元圧力5.1〜5.3kgf/cm2 、ミ
スト発生圧力0.7kgf/cm2 、ミスト排出側圧力
0.125kgf/cm2 、油温43℃、ミスト凝縮ノ
ズルφ1.7×8個、及びミスト発生器内空気温度60
℃の条件でミストを発生させ、軸受に入る手前でホース
より排出されるミストの一部を捕集し、そのミスト発生
量を測定した。
(東京オートマチック社製:MC−1020)を使用
し、圧縮空気元圧力5.1〜5.3kgf/cm2 、ミ
スト発生圧力0.7kgf/cm2 、ミスト排出側圧力
0.125kgf/cm2 、油温43℃、ミスト凝縮ノ
ズルφ1.7×8個、及びミスト発生器内空気温度60
℃の条件でミストを発生させ、軸受に入る手前でホース
より排出されるミストの一部を捕集し、そのミスト発生
量を測定した。
【0021】また、軸受内凝縮油量については、上記ミ
スト発生量の場合と同様に、発生装置(東京オートマチ
ック社製:MC−1020)を使用し、圧縮空気元圧力
5.1〜5.3kgf/cm2 、ミスト発生圧力1.0
kgf/cm2 、ミスト排出側圧力0.36kgf/c
m2 、油温43℃、ミスト凝縮ノズルφ1.7×8個、
及びミスト発生器内空気温度60℃の条件でミストを発
生させ、軸受内に捕集されたオイル量から軸受内凝縮油
量を測定した。
スト発生量の場合と同様に、発生装置(東京オートマチ
ック社製:MC−1020)を使用し、圧縮空気元圧力
5.1〜5.3kgf/cm2 、ミスト発生圧力1.0
kgf/cm2 、ミスト排出側圧力0.36kgf/c
m2 、油温43℃、ミスト凝縮ノズルφ1.7×8個、
及びミスト発生器内空気温度60℃の条件でミストを発
生させ、軸受内に捕集されたオイル量から軸受内凝縮油
量を測定した。
【0022】また、耐焼付性については、耐焼付試験機
(神鋼造機社製:ファレックス6型試験機)を使用し、
荷重150kg及び回転数290rpmの条件で測定し
た。
(神鋼造機社製:ファレックス6型試験機)を使用し、
荷重150kg及び回転数290rpmの条件で測定し
た。
【0023】更に、軸受疲労寿命については、ユニスチ
ールころがり試験機(神鋼造機社製)を使用し、IP3
04/74仕様に準拠して、荷重780ポンド(lb
s)及び回転数1,500rpmの条件で測定した。
ールころがり試験機(神鋼造機社製)を使用し、IP3
04/74仕様に準拠して、荷重780ポンド(lb
s)及び回転数1,500rpmの条件で測定した。
【0024】更にまた、ミスト粒子径については、上記
ミスト発生量の場合と同様に、発生装置(東京オートマ
チック社製:MC−1020)を使用し、圧縮空気元圧
力5.1〜5.3kgf/cm2 、ミスト発生圧力0.
7kgf/cm2 、ミスト排出側圧力0.125kgf
/cm2 、油温43℃、ミスト凝縮ノズルφ1.7×8
個、及びミスト発生器内空気温度60℃の条件でミスト
を発生させ、ガラスプレート上に付着したミストを顕微
鏡で観測し、そのミスト粒子径を測定した。
ミスト発生量の場合と同様に、発生装置(東京オートマ
チック社製:MC−1020)を使用し、圧縮空気元圧
力5.1〜5.3kgf/cm2 、ミスト発生圧力0.
7kgf/cm2 、ミスト排出側圧力0.125kgf
/cm2 、油温43℃、ミスト凝縮ノズルφ1.7×8
個、及びミスト発生器内空気温度60℃の条件でミスト
を発生させ、ガラスプレート上に付着したミストを顕微
鏡で観測し、そのミスト粒子径を測定した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明のミストオイル組成物は、高速圧
延機の軸受等のように、高温、高速、高荷重、高滑り等
の過酷な条件下での被潤滑箇所に対するミスト給油シス
テムに用いられ、潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮性、
ストレイミスト等に優れた性能を発揮するものであり、
例えば軸受の焼損防止、長寿命化、作業環境の改善等に
役立つほか、鋼板等の連続生産を安定的に操業する上で
有用である。
延機の軸受等のように、高温、高速、高荷重、高滑り等
の過酷な条件下での被潤滑箇所に対するミスト給油シス
テムに用いられ、潤滑性能、ミスト発生量、再凝縮性、
ストレイミスト等に優れた性能を発揮するものであり、
例えば軸受の焼損防止、長寿命化、作業環境の改善等に
役立つほか、鋼板等の連続生産を安定的に操業する上で
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 145:14) C10N 20:02 20:04 40:02 50:04 (72)発明者 四阿 佳昭 愛知県東海市東海町5−3、新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 高澤 豊 愛知県東海市東海町5−3、新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 分子量分布が700〜1,400の範囲
内95重量%以上であり、かつ、40℃における動粘度
が5〜500cStである基油100重量部に対し、数
平均分子量1,000〜50,000のポリマーを0.
4〜25重量部の範囲で含むことを特徴とするミストオ
イル組成物。 - 【請求項2】 ポリマーがポリブテン、ポリイソブチレ
ン及びポリメタクリレートから選ばれた1種又は2種以
上の混合物である請求項1記載のミストオイル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18032094A JPH0841481A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | ミストオイル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18032094A JPH0841481A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | ミストオイル組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841481A true JPH0841481A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16081156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18032094A Withdrawn JPH0841481A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | ミストオイル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0841481A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049187A1 (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-11 | Nippon Oil Corporation | 極微量油剤供給式切削・研削加工用油剤組成物 |
-
1994
- 1994-08-01 JP JP18032094A patent/JPH0841481A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049187A1 (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-11 | Nippon Oil Corporation | 極微量油剤供給式切削・研削加工用油剤組成物 |
JP2006124609A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Nippon Oil Corp | 極微量油剤供給式切削・研削加工用油剤組成物 |
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