JPH0840356A

JPH0840356A - 救命ボートの収納装置

Info

Publication number: JPH0840356A
Application number: JP18147094A
Authority: JP
Inventors: Senkichi Nakatsu; 千吉中津
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-08-02
Filing date: 1994-08-02
Publication date: 1996-02-13

Abstract

(57)【要約】【目的】津波が発生時の避難に対処するための救命ボ
ートの収納装置を得ること。【構成】家屋の屋根裏その他の高所空間２に、出口３
側に向かって下側に傾斜するボートＡの載台４を備える
ボート収容部を形成し、そのボート収容部に係留手段５
に係止させてボートＡを収納させる。係留手段５は、該
ボートＡに設けた係止部１５に係合するフック１６で構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主として、津波が発生
したとき避難するに用いる救命ボートの収納装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、洪水に対処するために、納屋の天
井等に救命ボートを吊して収納するものは知られる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、納屋の天井等
に救命ボートを吊して収納するものは、津波のように急
激に水位が上がるようなとき、天井から該救命ボートを
取り外す作業に手間取って、折角準備した該救命ボート
が役立たない事態を生じる。本発明はかかる津波の発生
したとき等に、速やかに救命ボートを収納場所から取外
し得る救命ボートの収納装置を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するため、家屋の屋根裏その他の高所空間に、出口側
に向かって下側に傾斜するボートの載台を備えるボート
収容部を設け、該収容部に、該収容部側に設けた係留手
段に係止させてボートを収納させる。その係留手段は、
該ボートに設けた係止部に係合する、収容部側に設けた
フックとする。

【０００５】

【作用】上記構成を備える救命ボートの収納装置にあっ
ては、津波が発生したときのように、急激に水かさが上
がったとき、ボートに乗り、ボートを係留する係留手段
を解けば、該ボートは、載台上を滑り落ちる。したがっ
て、速やかに、該ボートによって脱出を図ることが出来
る。

【０００６】

【実施例】本発明実施の１例を図面に付き説明する。図
面で１は家屋、２は該家屋１の屋根裏その他の高所空間
を示し、図示するものでは、切妻型の屋根で出来た家屋
１に上方に継足して、幅約1.8m，高さ約3.2m、奥行き5.
6m程度の屋根裏からなる高所空間２を設け、その高所空
間２はその一側に出口３を備え、該出口３側に向かって
下側に向かった約２０°傾斜するボートＡの載台４を設
けて、該高所空間２、即ち載台４上にボート収容部を形
成し、該収容部に係留手段５に係止させてボートＡを収
納させる。

【０００７】これを更に説明すると、該載台４は、屋根
裏の床板６ａを支える横桁６から立上がる数本の間柱７
上にそれぞれ取付けた横梁８上に支持させて取り付ける
もので、該間柱７は出口３側ほど丈を低くして、これの
上端に取付けた横梁８上に支持させる載台４が出口３側
に向かって斜下方に傾斜するようにした。載台４は、両
側の前後方向に長いアングル材９と、該アングル材９上
に取付けた両側の案内枠１０，１０と、各アングル材９
の長さ方向に沿って、適宜間隔を存して配置した軸受１
１，１１上に支持される軸１２とで構成され、各軸１２
にはそれぞれローラ１３を設けて、各ローラ１３でボー
トＡを受けるようにして、係留手段５を解いたときボー
トＡが滑り落ち易いようにした。しかし、必ずしも、ロ
ーラ１３を設ける必要はなく、表面を滑り易いようにテ
フロン仕上げした金属板等で載台４の底板を構成しても
良い。

【０００８】両側の案内枠１０，１０は上下の横梁１０
ａ，１０ｂとこの間に交互に張渡した支束１０ｃと方杖
１０ｄとから成る。尚、各間柱７と載台４との間に形成
される空間に非常用の備品その他を収納する収納庫１４
を設けた。

【０００９】ボートＡは、強度のあるアルミ合金製と
し、該ボートＡには強化ガラスその他の透明で着脱自在
な覆いＢを設けて、万一該ボートＡが転覆するようなこ
とがあってもボートＡ内に水の浸入がないようにした。
これには、図示しないが、ボートＡに乗り組んだもの
が、内部から該覆いＢをボートＡに締付け固定する手段
を設ける必要がある。

【００１０】前記係留手段５は、図５並びに図６に示す
ように、ボートＡの船尾の上面から上方に突出する突起
１５に係合するフック１６から成る。これを説明する
と、該フック１６は、先端下面に該突起１５と係合する
鉤部１６ａを備えるもので、これの根部１６ｂを該高所
空間２を構成する柱等に上下に揺動し得るように軸支さ
せ、該フック１６の下面にこれを受ける偏芯輪１７を臨
ませ、該偏芯輪１７を操作ハンド１８で回動させること
で、フック１６の先端側を持ち上げて、該フック１６の
突起１５との係合を解き得るようにした。

【００１１】尚、該操作ハンド１８の操作は、操作ハン
ド１８に紐等を連結しボートＡに乗り込んだ後紐を引く
ことで作出来るようにし、または操作ハンド１７を動力
源に接続して、ボートＡに乗り込んだ後、ボートＡ内か
ら遠隔操作出来るようにすれば、避難するときの安全性
がより高まる。尚、１９は高所空間２の出口３に設け
た、内側から押すとき外側に簡単に開き得る観音扉、２
０は高所空間２の一側に設けた該高所空間２に通ずる避
難通路で該避難通路２０は、図示しないが階段で階下と
連なっている。尚、該ボートＡを該ボート収容部から脱
出させるタイミングは図２に示す位置程度まで、水面Ｗ
が上昇したときである。

【００１２】

【発明の効果】このように本発明によるときは、津波が
発生したときのように、津波が発生したときのように、
急激に水かさが上がったとき、ボートに乗り、ボートを
係留する係留手段を解けば、該ボートは速やかに載台上
を滑り落ち、該ボートよる速やかな脱出を図ることが出
来、普段、ボートは該ボート収容部に収納されるため、
風雨に晒されることもなく、良好な状態で保存出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の１例の正面図

【図２】図１の側面図

【図３】図１の要部を拡大した截断正面図

【図４】要部の截断側面図

【図５】係留手段の側面図

【図６】その上面図

【符号の説明】

１家屋２高所空間
３出口４載台５係留手段
１５係止部１６フックＡ救命ボート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】家屋の屋根裏その他の高所空間に、出口
側に向かって下側に傾斜するボートの載台を備えるボー
ト収容部を形成し、該収容部に係留手段に係止させてボ
ートを収納させることを特徴とする救命ボートの収納装
置。
【請求項２】上記係留手段は、該ボートに設けた係止
部に係合するフックであることを特徴とする請求項１記
載の救命ボートの収納装置。