JPH083957Y2 - ヘリックス形進行波管 - Google Patents
ヘリックス形進行波管Info
- Publication number
- JPH083957Y2 JPH083957Y2 JP2063890U JP2063890U JPH083957Y2 JP H083957 Y2 JPH083957 Y2 JP H083957Y2 JP 2063890 U JP2063890 U JP 2063890U JP 2063890 U JP2063890 U JP 2063890U JP H083957 Y2 JPH083957 Y2 JP H083957Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- helix
- coaxial
- impedance matching
- wave circuit
- wave tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はヘリックス形進行波管に関し、特に同軸形高
周波窓を有するヘリックス形進行波管に関する。
周波窓を有するヘリックス形進行波管に関する。
進行波管は、遅波回路上を伝播する高周波と電子ビー
ムの相互作用によって、高周波を増幅する機能を有し、
電子ビームを放射する電子銃と、電子ビームと高周波と
を結合させて高周波を増幅する遅波回路と、電子ビーム
を捕獲するコレクタ電極及び遅波回路内で電子ビームの
発散を防止する集束用磁気回路などから構成されてい
る。
ムの相互作用によって、高周波を増幅する機能を有し、
電子ビームを放射する電子銃と、電子ビームと高周波と
を結合させて高周波を増幅する遅波回路と、電子ビーム
を捕獲するコレクタ電極及び遅波回路内で電子ビームの
発散を防止する集束用磁気回路などから構成されてい
る。
進行波管に於ては、電子ビームを遅波回路内に近接し
て通すようにするため、電子ビームの一部が遅波回路に
衝突して発熱するもの、或いは、遅波回路上を伝播する
高周波電力の損失による発熱などによって加熱される
が、このような発熱作用は熱容量の小さいヘリックス形
遅波回路に於ては、遅波回路の温度を上昇させ、高周波
損失の増大や遅波回路からのガス放出量が増大して、出
力低下など高周波特性に不具合を招くばかりでなく、短
寿命の原因にもなる。
て通すようにするため、電子ビームの一部が遅波回路に
衝突して発熱するもの、或いは、遅波回路上を伝播する
高周波電力の損失による発熱などによって加熱される
が、このような発熱作用は熱容量の小さいヘリックス形
遅波回路に於ては、遅波回路の温度を上昇させ、高周波
損失の増大や遅波回路からのガス放出量が増大して、出
力低下など高周波特性に不具合を招くばかりでなく、短
寿命の原因にもなる。
前述した如く、ヘリックス形遅波回路に電子ビームが
衝突して発生する熱を抑える方策の一つとして、ヘリッ
クス形遅波回路のヘリックス端部にヘリックス内径とほ
ぼ同じ内径を有するビームシェーバーが置かれる。
衝突して発生する熱を抑える方策の一つとして、ヘリッ
クス形遅波回路のヘリックス端部にヘリックス内径とほ
ぼ同じ内径を有するビームシェーバーが置かれる。
また、ヘリックス形進行波管では、マイクロ波をヘリ
ックスに伝達し、増幅されたマイクロ波を外部回路に取
り出すために、同軸形高周波窓に同軸形接栓を接続させ
て取出す方法が一般的に用いられるが、ヘリックス回路
のインピーダンスと同軸形高周波窓とのインピーダンス
整合をとるため、ヘリックスと同軸形高周波窓との接続
した部分のヘリックス外周部に近接して非磁性金属のイ
ンピーダンス整合部品を配置してインピーダンス整合を
行なう方法が用いられる。
ックスに伝達し、増幅されたマイクロ波を外部回路に取
り出すために、同軸形高周波窓に同軸形接栓を接続させ
て取出す方法が一般的に用いられるが、ヘリックス回路
のインピーダンスと同軸形高周波窓とのインピーダンス
整合をとるため、ヘリックスと同軸形高周波窓との接続
した部分のヘリックス外周部に近接して非磁性金属のイ
ンピーダンス整合部品を配置してインピーダンス整合を
行なう方法が用いられる。
一方、前述した如く、電子ビームがヘリックスに衝突
するのを抑制するビームシェーバーとヘリックスと同軸
形高周波窓とのインピーダンス整合を行なうインピーダ
ンス整合部品は、別々の部品として配置されている。
するのを抑制するビームシェーバーとヘリックスと同軸
形高周波窓とのインピーダンス整合を行なうインピーダ
ンス整合部品は、別々の部品として配置されている。
第３図は従来構造のヘリックス形遅波回路と同軸形高
周波窓の軸方向の断面図であり、第４図は遅波回路部の
径方向断面図である。
周波窓の軸方向の断面図であり、第４図は遅波回路部の
径方向断面図である。
遅波回路部の真空外囲器を構成する円筒状金属外囲器
１と同軸部外導体３と同軸部内導体４及び誘電体部品５
より構成された同軸形高周波窓２が設けられている。こ
の同軸部内導体４の先端部には、誘電体支持棒９で支持
固定されたヘリックス10が溶接され、マイクロ波の伝達
が行なわれる。
１と同軸部外導体３と同軸部内導体４及び誘電体部品５
より構成された同軸形高周波窓２が設けられている。こ
の同軸部内導体４の先端部には、誘電体支持棒９で支持
固定されたヘリックス10が溶接され、マイクロ波の伝達
が行なわれる。
この同軸形高周波窓２は、同軸部外導体３、同軸部内
導体４の寸法比並びに同軸部内導体４に溶接されたヘリ
ックス10の近傍にインピーダンス整合部品７を配置し、
このインピーダンス整合部品は、インピーダンス整合が
最適値に調整された後、金属外囲器１の内径部に溶接し
て取付けられる。
導体４の寸法比並びに同軸部内導体４に溶接されたヘリ
ックス10の近傍にインピーダンス整合部品７を配置し、
このインピーダンス整合部品は、インピーダンス整合が
最適値に調整された後、金属外囲器１の内径部に溶接し
て取付けられる。
一方、ヘリックス10の端部に、ビームシェーバー８が
金属外囲器１の内径部に取付けられ、電子ビーム（図示
せず）がヘリックス10に衝突するのを抑制している。
金属外囲器１の内径部に取付けられ、電子ビーム（図示
せず）がヘリックス10に衝突するのを抑制している。
上述した如く、従来構造では、ヘリックスと同軸形高
周波窓を接続する際のインピーダンス整合を調整する整
合部品と、電子ビームがヘリックスに衝突するのを抑制
するビームシェーバーとが別々の部品となっているた
め、部品数が多くなって高価、且つ、複雑になること、
また、整合部品の取付けしろを取る関係で、ビームシェ
ーバーを軸方向の最適な位置に置きにくいこと、或い
は、ビームシェーバーが金属外囲器に全周にわたって接
触させにくくなり、温度上昇を招く危険性が高いなどの
欠点があった。
周波窓を接続する際のインピーダンス整合を調整する整
合部品と、電子ビームがヘリックスに衝突するのを抑制
するビームシェーバーとが別々の部品となっているた
め、部品数が多くなって高価、且つ、複雑になること、
また、整合部品の取付けしろを取る関係で、ビームシェ
ーバーを軸方向の最適な位置に置きにくいこと、或い
は、ビームシェーバーが金属外囲器に全周にわたって接
触させにくくなり、温度上昇を招く危険性が高いなどの
欠点があった。
本考案の目的は、構造が簡素化され、ビームシェーバ
ーを軸方向の最適な位置に設定でき温度上昇を招く危険
性のないヘリックス形進行波管を提供することにある。
ーを軸方向の最適な位置に設定でき温度上昇を招く危険
性のないヘリックス形進行波管を提供することにある。
本考案は、電子銃とヘリックス形遅波回路とコレクタ
ー電極とを有し、且つ、前記ヘリックス形遅波回路の両
端部には同軸形の入力並びに出力高周波窓を有する進行
波管に於て、前記ヘリックス形遅波回路のヘリックス端
部にビームシェーバーと高周波窓のインピーダンス整合
機能を併用する部品を具備している。
ー電極とを有し、且つ、前記ヘリックス形遅波回路の両
端部には同軸形の入力並びに出力高周波窓を有する進行
波管に於て、前記ヘリックス形遅波回路のヘリックス端
部にビームシェーバーと高周波窓のインピーダンス整合
機能を併用する部品を具備している。
次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第１図は本考案の一実施例の軸方向の断面図、第２図
は本考案の径方向の断面図である。
は本考案の径方向の断面図である。
第１図及び第２図に示すように、遅波回路部を構成す
る円筒状金属外囲器１に同軸形高周波窓２が設けられ、
同軸形高周波窓２は、同軸部外導体3,同軸部外導体４及
び誘電体部品５より構成され、同軸部内導体３の誘電体
支持棒９で支持固定された先端部には、ヘリックス10が
溶接されている。同軸部内導体４とヘリックス10溶接部
近傍には、インピーダンス整合部品とビームシェーバー
とを一体化した部品であるインピーダンス整合部品兼ビ
ームシェーバー６を配置し、同軸形高周波窓２とヘリッ
クス10のインピーダンス整合をとると同時に電子ビーム
がヘリックス10に衝突するとを抑制するビームシェーバ
ー形成する。
る円筒状金属外囲器１に同軸形高周波窓２が設けられ、
同軸形高周波窓２は、同軸部外導体3,同軸部外導体４及
び誘電体部品５より構成され、同軸部内導体３の誘電体
支持棒９で支持固定された先端部には、ヘリックス10が
溶接されている。同軸部内導体４とヘリックス10溶接部
近傍には、インピーダンス整合部品とビームシェーバー
とを一体化した部品であるインピーダンス整合部品兼ビ
ームシェーバー６を配置し、同軸形高周波窓２とヘリッ
クス10のインピーダンス整合をとると同時に電子ビーム
がヘリックス10に衝突するとを抑制するビームシェーバ
ー形成する。
このインピーダンス整合部品兼ビームシェーバー６は
内径寸法がヘリックス10内径とほぼ同じ寸法をとり、且
つ、外形寸法は金属外囲器１の内径寸法に密着できる寸
法に選択されており、金属外囲器１の内径部に挿入し、
インピーダンス整合を最適値に調整した後、金属外囲器
１に溶接し固定する。
内径寸法がヘリックス10内径とほぼ同じ寸法をとり、且
つ、外形寸法は金属外囲器１の内径寸法に密着できる寸
法に選択されており、金属外囲器１の内径部に挿入し、
インピーダンス整合を最適値に調整した後、金属外囲器
１に溶接し固定する。
このようにして、ヘリックス10と同軸形高周波窓２と
のインピーダンス整合がとられると同時にビームシェー
バーが軸方向の最適値に設置され、且つ、金属外囲器１
に密着していることから熱放散が良好になり温度上昇の
抑制が出来る。
のインピーダンス整合がとられると同時にビームシェー
バーが軸方向の最適値に設置され、且つ、金属外囲器１
に密着していることから熱放散が良好になり温度上昇の
抑制が出来る。
以上説明したように本考案では、インピーダンス整合
部品とビームシェーバーが１体化されていることによ
り、構造が簡素化され、且つ、インピーダンス整合をと
ると同時にビームシェーバーの位置が最適値に設定され
ることにより、電気的特性の向上が図られ、且つ、構造
が簡素化されることにより安価な製品を提供できる効果
がある。
部品とビームシェーバーが１体化されていることによ
り、構造が簡素化され、且つ、インピーダンス整合をと
ると同時にビームシェーバーの位置が最適値に設定され
ることにより、電気的特性の向上が図られ、且つ、構造
が簡素化されることにより安価な製品を提供できる効果
がある。
第１図は本考案の一実施例の軸方向の断面図、第２図は
本考案の一実施例の径方向の断面図、第３図は従来構造
の一例の軸方向断面図、第４図は従来構造の一例の径方
向断面図である。 １……金属外囲器、２……同軸形高周波窓、３……同軸
部外導体、４……同軸部内導体、５……誘電体部品、６
……インピーダンス整合部品兼ビームシェーバー、７…
…インピーダンス整合部品、８……ビームシェーバー、
９……誘電体支持棒、10……ヘリックス。
本考案の一実施例の径方向の断面図、第３図は従来構造
の一例の軸方向断面図、第４図は従来構造の一例の径方
向断面図である。 １……金属外囲器、２……同軸形高周波窓、３……同軸
部外導体、４……同軸部内導体、５……誘電体部品、６
……インピーダンス整合部品兼ビームシェーバー、７…
…インピーダンス整合部品、８……ビームシェーバー、
９……誘電体支持棒、10……ヘリックス。
Claims (1)
- 【請求項１】電子銃とヘリックス形遅波回路とコレクタ
ー電極とを有し、且つ、前記ヘリックス形遅波回路の両
端部には同軸形の入力並びに出力高周波窓を有する進行
波管に於て、前記ヘリックス形遅波回路のヘリックス端
部にビームシェーバーと高周波窓のインピーダンス整合
機能を併用する部品を具備したことを特徴とするヘリッ
クス形進行波管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2063890U JPH083957Y2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | ヘリックス形進行波管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2063890U JPH083957Y2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | ヘリックス形進行波管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03110751U JPH03110751U (ja) | 1991-11-13 |
| JPH083957Y2 true JPH083957Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=31523725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2063890U Expired - Lifetime JPH083957Y2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | ヘリックス形進行波管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083957Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010229802A (ja) * | 2008-06-16 | 2010-10-14 | Koichi Okamoto | 回転体の回転制御機構とその回転体制御機構を用いたドア等の開閉装置 |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP2063890U patent/JPH083957Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010229802A (ja) * | 2008-06-16 | 2010-10-14 | Koichi Okamoto | 回転体の回転制御機構とその回転体制御機構を用いたドア等の開閉装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03110751U (ja) | 1991-11-13 |
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