JPH0838209A

JPH0838209A - 多用途靴底

Info

Publication number: JPH0838209A
Application number: JP7029586A
Authority: JP
Inventors: Young-Hwan Park; 永煥朴
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-03-03
Filing date: 1995-02-17
Publication date: 1996-02-13
Also published as: DE19517279A1; GB9509660D0; GB2300559A

Abstract

(57)【要約】【目的】アパート用キーや、自動車用キー等の貴重品等
を収納、保管し、安全に携帯でき、かつ、必要に応じて
発光機能も有する多用途靴底である。【構成】靴中底の後半部を開放形に構成し、靴底の内側
に多用途の収納室を設けたので、貴重携帯品の安全な保
管を可能とするとともに、発光靴として用いた場合は、
上記した安全保管機能とともに、発光靴としての機能改
善も併せて図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、運動靴や各種靴におい
て、その靴中底構造の内側部分に開閉可能な収納室を形
成し、同収納室内に、例えば、発光装置の電池を収納し
たり、アパート用キーや、自動車用キー等の貴重品等を
収納、保管し、安全に携帯できる多用途靴底に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来用いられて各種靴の靴底は、一般に
分離構造を有しており、靴底本体と靴底本体の上面に取
付けられる靴中底とからなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
靴底における靴中底は単に閉鎖状態になっており、靴底
の有効利用は何ら図られていなかった。

【０００４】なお、従来においても、靴の有効利用を図
るため、靴の甲皮側面に小さなポケットを取付け、キー
等を保管できる考案があったが、この場合、ポケットが
外部に露出することになるので、秘密性が保障できず、
安全性と実効性に欠けることになっていた。

【０００５】さらに、靴の有効利用を図るため、先行技
術ないし公知技術として、靴の内部に埋設式で点滅スイ
ッチを内装し、同点滅スイッチの作動で靴に取付けた発
光灯を点灯する発光装置を取付けた靴がある。しかし、
この靴は、内蔵した電池が消耗すれば発光効果が停止す
るだけでなく、常に靴の着用時はいつでも発光灯が点灯
し、昼間のおける不必要な点灯によって電池の消耗が大
きく、また着用者が希望しないにもかかわらず発光灯が
点灯するという問題もあった。

【０００６】本発明は、このような問題に着眼し、靴中
底の後部に開閉蓋を設け、その内部に収納室を内設する
ことによって特殊な携帯用品を秘密に安全に保管できる
ことができる靴底構造を有する多用途靴を提供すること
を目的とする。

【０００７】本発明は、また、靴の周面に発光灯を付着
するとともに靴中底の収納室内に水銀電池等の電源を収
納し、発光灯の点灯及び電池の交換を容易にすることが
できる多用途靴を提供することを目的とする。

【０００８】本発明は、また、点灯装置の作動に必要な
スイッチ装置を靴外部に別途に取付け、点灯装置の可動
を任意に選択できるようにして、必要の時のみ発光点灯
するようにし、不必要な電池消耗を防止し、かつ、夜間
には歩行者の位置確認及び対外的な信号効果を付与し、
安全歩行と夜間信号機能を達成できる多用途靴を提供す
ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、靴底の内部上
面に閉鎖形の靴中底を取付けた靴底構造において、靴中
底の後半部に開閉蓋を形成し、この開閉蓋の対応する靴
底の部位に収納室を凹設したことを特徴とする多用途靴
底に係るものである。

【００１０】本発明は、また、発光灯を靴底の前後面に
露出状態に取付け、かつ、靴底の上面に閉鎖形靴中底が
取付けた靴底構造において、靴中底の後半部に開閉蓋を
形成し、この開閉蓋の対応する靴底部位に収納室を凹設
し、収納室内に発光装置の電池と小形携帯用品を収納保
管可能な空間を形成したことに特徴とする多用途靴底に
係るものである。

【００１１】本発明は、また、上記した構成を有する多
用途靴を以下の構成にしたことにも特徴を有する。

【００１２】靴中底の後半部に設けた開閉蓋を、⊃形
ないし馬蹄形状に形成した。

【００１３】発光灯を靴底の外面に露出状態に取付け
た作動スイッチに接続した。

【００１４】発光灯を点滅スイッチに接続した。

【００１５】発光灯を、有色透明樹脂製の発光ダイオ
ードから形成した。

【００１６】

【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る多用途靴底を具体的に説明する。

【００１７】図１は本発明に係る多用途靴底を具備する
靴１の斜視図であり、靴底２の内部上面に靴中底４を取
付けないし着設している。一方、同靴中底４の上面に
は、靴内に挿入した中敷５が分離状態に挿入されてい
る。なお、図１において、３は甲皮である。

【００１８】靴底２は、その外周面上に所要数の発光灯
６を取付けけている。図１や図４に示すように、本実施
例では、発光灯６は、靴底２の前方と後方をなす個所に
それぞれ所要数設けた発光灯6A,6B から形成している。

【００１９】本発明は、また、上記した構成を有する多
用途靴底において、図２に示すように、靴中底４の後部
を、切起こし線4Aに沿って切断して切起こし、⊃形ない
し馬蹄形状の開閉蓋4Bを形成している。従って、同開閉
蓋4Bは、折点線4Cによって上部に容易に開閉することが
できる。

【００２０】この際、開閉蓋4Bに薄い布地製のハンドル
4Dを付着してもよく、同ハンドル4Dを摘むことによっ
て、開閉蓋4Bの開閉動作をさらに容易に行うことができ
る。

【００２１】また、靴底２は、図４に示すように、上記
した開閉蓋4Bと対応する個所に収納室７を形成してい
る。この収納室７には、両端を接続端子９に接続した電
池８(通常の水銀電池等を好適に用いることができる)
が収納されている。また、開閉蓋4Bと対応する個所に
は、上記した収納室７と所定の間隔を開けて、他の収納
室7Aを形成している。そして、この収納室7A内には、非
常携帯用アパートキーや自動車キー等の収納物品11を秘
密状態に収納することができる。

【００２２】上記した靴底２の外周面に取付ける発光灯
6A,6B は、好ましくは、有色発光ダイオードから形成す
る。

【００２３】この際、図４に示すように、靴底２の前方
に取付けた発光灯6Aは電池８から直列に連結し、一方、
靴底２の後方に設けた発光灯6Bは、点滅スイッチ10A を
経由して回路結線している。そして、電池８の作動スイ
ッチ10は、図４に示すように、靴底２の側面に露出状態
で取付けられている。

【００２４】ついで、上記構成を有する多用途靴底の使
用方法について説明する。

【００２５】電池８に結線されるとともに靴底２の前方
部と後方部に取付けた発光灯6A,6Bは、ボタン式の作動
スイッチ10を作動することによって点灯ないし消灯で
き、発光効果が必要な場合に選択的に点灯することがで
きる。

【００２６】従って、不必要な電池消耗が防止され，特
に夜間歩行時に作動スイッチ10を作動させ、照明効果を
生じ、安全歩行と交通事故防止及び信号効果をもたら
し、従来の常時点灯式照明靴に比べて実用性をさらに高
めることができる。

【００２７】作動スイッチ10の作動は、靴１を着用した
まま、一方の足で他方の靴の作動スイッチ10を作動する
ことによって行うことができ、この作動によって発光灯
6A,6Bを点滅することができる。このように、作動スイ
ッチ10を手で作動する必要がないので、多用途靴の使い
勝手をこの面からも向上することができる。

【００２８】また、発光灯6A,6B は、好ましくは、有色
透明材質から作り、かつ、耐衝撃性や耐摩耗性を充分に
有するものとすることによって、十分な安全性を確保す
ることができる。

【００２９】作動スイッチ10の作動時、前方の発光灯6A
は連続点灯になる。一方、後方の発光灯6Bは点滅スイッ
チ10A(このスイッチは点滅回路が内装されたスイッチと
して市販中の一般スイッチを利用することができる) の
特性によってその光が周期的にちらつき美しい照明光を
発射し、夜間において、他人に対する位置識別と安全警
告灯の役割を果たすことになる。

【００３０】また、靴中底４は開閉蓋4Bによって開放可
能としているので、電池８が消耗した際には、まず、中
敷５の後部を上方に持ち上げ、その後、同開閉蓋4Bを開
くことによって、電池８を新しい電池８と容易に交換す
ることができる。

【００３１】また、電池収納室７の側面には、上述した
ように、別途、収納室7Aが形成されているので、この収
納室7Aに、自動車用キーや、アパート用キーや、指輪
や、貴重携帯品等の収納物11を収納することができ、収
納物11を、安全に、しかも、秘密状態に保管できる。ま
た、ジョギング等運動時のように上着を脱いで活動する
時、多用途靴底を秘密保管箱として便宜に使用すること
ができる。

【００３２】また、本実施例では、靴底２の外周面に設
けた発光灯６は、前方と後方に設けた発光灯6A,6B より
構成したが、いずれか一方のみでもよく、また、取付個
所も他の適当な個所とすることもできる。

【００３３】上記した本発明を適用可能な靴は、一般運
動靴類に何ら限定されるものではなく、短靴、安全作業
靴、登山靴、布靴類、ビニール靴等、広範な種類の靴に
適用することができる。

【００３４】また、本発明の開放式靴中底構造は、実施
例に係る発光装置ないし照明装置を具備する靴に何ら限
定するものではなく、かかる発光装置を具備しない一般
の靴にも広く適用できるものである。

【００３５】

【効果】上述のように、本発明は、靴中底の後半部を開
放形に構成し、靴底の内側に多用途の収納室を設けたの
で、貴重携帯品の安全な保管を可能とするとともに、発
光靴として用いた場合は、上記した安全保管機能ととも
に、発光靴としての機能改善も併せて図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る多用途靴底を具備する靴の一部切
欠側面図である。

【図２】同多用途靴底の靴中底の斜視図である。

【図３】同靴中底の平面図である。

【図４】本発明の靴底の斜視図である。

【図５】電池結線状態の平面図である。

【図６】発光灯の取付状態説明図である。

【符号の説明】

1 靴 2 靴底 3 甲皮 4 靴中底 5 中敷 6,6A,6B 発光灯 7,7A 収納室 8 電池 9 接続端子 10 作動スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】靴底(2) の内部上面に閉鎖形の靴中底(4)
を取付けた靴底構造において、靴中底(4) の後半部に開
閉蓋(4B)を形成し、この開閉蓋(4B)の対応する靴底(2)
の部位に収納室(7)(7A) を凹設したことを特徴とする多
用途靴底。
【請求項２】発光灯(6) を靴底(2) の前後面に露出状態
に取付け、かつ、靴底(2) の上面に閉鎖形の靴中底(4)
が取付けた靴底構造において、靴中底(4) の後半部に開
閉蓋(4B)を形成し、この開閉蓋(4B)の対応する靴底(2)
部位に収納室(7)(7A) を凹設し、収納室(7)(7A) 内に発
光装置の電池と小形携帯用品を収納保管可能な空間を形
成したことを特徴とする多用途靴底。
【請求項３】請求項１又は請求項２記載の靴中底(4) の
後半部に設けた開閉蓋(4B)を⊃形ないし馬蹄形状とした
ことを特徴とする多用途靴底。
【請求項４】請求項２記載の発光灯(6) を靴底(2) の外
面に露出状態に取付けた作動スイッチ(10)に接続したこ
とを特徴とする多用途靴底。
【請求項５】請求項２又は請求項４記載の発光灯(6) を
点滅スイッチ(10A) に接続したことを特徴とする多用途
靴底。
【請求項６】請求項２, 請求項４又は請求項５のいずれ
かに記載の発光灯(6) を、有色透明樹脂製の発光ダイオ
ードから形成したことを特徴とする多用途靴底。