JPH0838130A - 無菌食用高圧蒸気滅菌装置 - Google Patents

無菌食用高圧蒸気滅菌装置

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JPH0838130A
JPH0838130A JP19268194A JP19268194A JPH0838130A JP H0838130 A JPH0838130 A JP H0838130A JP 19268194 A JP19268194 A JP 19268194A JP 19268194 A JP19268194 A JP 19268194A JP H0838130 A JPH0838130 A JP H0838130A
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JP
Japan
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pressure
sterilized
steam
opening
temperature
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JP19268194A
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English (en)
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Masao Tamano
玉野正雄
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TAMANO KK
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TAMANO KK
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】滅菌調理された食物の無菌状態を保ち、無菌食
全体を不都合なく作ることを目的とする。 【構成】加熱、滅菌、乾燥を行う際、真空ポンプ20を
作動して圧力容器2内に残留する空気を除去すると共
に、除菌されてヒータ24により加熱された熱風をノズ
ル4から導入するようにし、被滅菌物5が温まってか
ら、内缶2A内への空気導入を停止し、内缶2A内及び
被滅菌物5に残留する空気の排出を行うようにした。
又、内缶2A並びに被滅菌物5の残留空気が排出された
ならば、蒸気発生器6から蒸気フィルタ32を通して水
滴分を除去した飽和蒸気の内缶2A内への供給を、予め
定められた温度と圧力の関係に対して、0.2〜0.3
kg/cm2 だけ高めの内缶2A内圧力に保ちながら行
うようにし、排気、乾燥行程においては、下側の排気電
動弁38と上側の排気電動弁30を自動的に開閉してな
がら、内缶2A内の蒸気を乾燥空気と入れ換え、内缶2
A内の温度を低下させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧蒸気滅菌装置に関
し、特に、無菌食を必要とする患者の食事を、患者が細
菌感染しないように無菌状態で作るための無菌食用の高
圧蒸気滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、病院、疾患の検査機関等で使
用される滅菌装置は、手術器具、器材をカスト缶または
滅菌パック等に入れ、滅菌乾燥を行うものと、薬液、薬
瓶のような液体を滅菌、冷却するものとに使い分けられ
ている。
【0003】ところで、骨髄移植治療、或いは傷病等に
より抵抗力の弱い患者の無菌環境の管理下においては、
食事を通して細菌による感染を防止する必要があり、患
者の食事を無菌状態のまま作る必要がある。
【0004】そこで、かかる無菌食を、上述の滅菌装置
で滅菌して作ることが考えられるが、滅菌パック内に入
れた調理材料容器からの調理材料の吹きこぼれ、滅菌パ
ックの乾燥不良等の発生により、滅菌調理された食物の
無菌状態が保てず、無菌食全体を不都合なく作ることが
できないのが実情である。
【0005】即ち、従来の滅菌装置は、圧力容器内で被
滅菌物を滅菌した後、圧力容器内の蒸気を一旦排出し、
圧力容器全体を加熱して更に装置内の真空ポンプにより
真空乾燥するか、或いは真空ポンプにより蒸気を吸引し
つつ、除菌した空気を熱風に変えて圧力容器内に導入す
ることにより、被滅菌物から蒸発した湿気を吸引排出し
て、滅菌物を乾燥させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の滅菌
装置によると、滅菌行程終了後に圧力容器内の蒸気を排
出する際、滅菌パック内の被滅菌物容器内部と外部と
の、圧力及び温度に急激な差が生じるため、調理材料を
入れた被滅菌物容器より調理材料や汁等の吹きこぼれが
発生する。
【0007】このように調理材料や汁等が吹きこぼれた
状態で乾燥を行うと、調理臭が滅菌パックに付着した
り、吹きこぼれた汁等が広がるため、外部より雑菌が滅
菌パック内に浸透し、無菌状態の維持が困難となる。
【0008】かかる従来技術の問題点に鑑み、本発明者
らは、被滅菌物の加熱、滅菌、排気、乾燥において、圧
力容器内圧力と、被滅菌物容器内圧力及び温度との関係
に着目することにより、次の(1),(2)を知見し
た。 (1)一般に、被滅菌物の加熱、滅菌時において、圧力
容器内に飽和蒸気が満たされているときは、被滅菌物容
器内部と外部との、圧力及び温度の関係は均衡がとれ、
対象流動物の表面は静かであるが、被滅菌物の排気、乾
燥時においては、被滅菌物容器の内部と外部とで大きな
圧力差と温度差が生じ、被滅菌物容器内流動物が該容器
の外に吹き出る。これを防止するためには、排気、乾燥
行程に移行した時に圧力容器内圧力が被滅菌物容器内圧
力より高い関係に維持されていることが有効である。
【0009】(2)滅菌パックの表面を乾燥させるため
に、除菌された加圧熱風を滅菌パックに吹きつけ、被滅
菌物容器内温度低下に従って圧力容器内空気を排気し、
被滅菌物容器内温度と該容器外圧力(圧力容器内圧力)
との関係に基づいて、蒸気を素早く熱風と入れ換えるこ
とにより、被滅菌物容器内からの流動物の吹きこぼれを
なくし、合わせて、滅菌パック全体の蒸発を促し、確実
な乾燥を図れるようにすることが有効である。
【0010】本発明は前述のような従来の問題点に鑑
み、上記のような点に着目して、滅菌調理された食物の
無菌状態を保ち、無菌食を不都合なく作ることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、被滅菌物を包装した滅菌パックが配設される
内缶と外缶との内・外2重構造であって、内缶に開閉自
由な開口部を有する圧力容器と、食事用容器と略同容積
に形成されて水が封入される容器であって、前記内缶内
に配設されるサンプル容器と、前記圧力容器全体を加熱
するべく前記外缶内に導入する飽和蒸気を発生させると
共に、前記内缶内に導入する飽和蒸気を発生させる蒸気
発生器と、前記内缶内に飽和蒸気を導入する飽和蒸気導
入通路に介装された開閉手段と、内缶内部に被滅菌物を
包装した滅菌パック全体に向くように設置される複数の
熱風噴き出しノズルと、前記熱風噴き出しノズルに供給
する滅菌された熱風の発生装置と、前記内缶の空気を開
閉手段を介装した排気通路を介して排出させる真空ポン
プと、前記サンプル容器内温度を検出する温度検出手段
と、前記内缶内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記
検出されたサンプル容器内温度と内缶内圧力とに基づい
て前記飽和蒸気導入通路に介装された開閉手段の開閉を
制御して、サンプル容器内温度と内缶内圧力との予め定
められた関係に対して内缶内圧力が高くなるように内缶
内への飽和蒸気導入を制御する第1の制御手段と、前記
検出されたサンプル容器内温度と内缶内圧力とに基づい
て前記排気通路に介装された開閉手段の開閉を制御し
て、サンプル容器内温度を低下させるように内缶内から
の排気を制御する第2の制御手段と、を含んで構成し
た。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明において、加熱、滅菌、乾
燥を行う際、真空ポンプを作動して圧力容器内に残留す
る空気を除去すると共に、除菌された熱風をノズルから
導入することにより、滅菌パックを十分に温めることが
でき、加熱給蒸時に滅菌パック表面の湿気を低減させる
ことができる。これは、被滅菌物が冷えた状態での給蒸
は蒸気が水滴化し、これが乾燥終了まで残って料理の出
来ばえを悪化させるだけでなく、時間をかけて乾燥させ
ても滅菌パックの乾燥が十分にできないからである。
【0013】又、被滅菌物が温まってから、内缶内への
空気導入を停止し、内缶内及び被滅菌物に残留する空気
の排出を行うことにより、飽和蒸気の被滅菌物への浸透
の促進がより効果的に行われ、確実な滅菌を行うことが
できる。
【0014】更に、内缶並びに被滅菌物の残留空気が排
出されたならば、蒸気発生器からの飽和蒸気の内缶内へ
の供給を、予め定められた温度と圧力の関係に対して、
高めの内缶内圧力に保ちながら行うことにより、調理材
料や汁等の吹きこぼれが発生せず、調理臭が滅菌パック
に付着したり、吹きこぼれた汁等が広がることがないた
め、無菌状態の維持が容易となり、調理の出来ばえが良
好となる。
【0015】又、排気、乾燥行程においては、排気通路
に介装された開閉手段の開閉を制御して、サンプル容器
内温度を低下させるように内缶内からの排気を制御し
て、内缶内の蒸気を乾燥空気と入れ換え、内缶内の温度
を低下させるようにしたから、流動物の吹きこぼれがな
く、合わせて、滅菌パック全体の蒸発が促され、確実な
乾燥を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図1において、蒸気滅菌装置の機体収納箱1に
は、水平方向に沿って配設された圧力容器2が配置され
ている。この圧力容器2は、その前面に設けられた開口
部2aが開閉扉3により開閉自由となっており、開閉扉
3の閉時には、圧力容器2内が密閉される機構となって
おり、圧力容器構造規格に従って設計されている。
【0017】かかる圧力容器2は、内缶2Aと外缶2B
との内・外2重構造となっており、外缶2Bには、圧力
容器2全体を加熱する高圧蒸気が導入されるように構成
され、内缶2Aにも飽和蒸気が導入されるように構成さ
れている。
【0018】前記内缶2A内には、食事用の耐熱容器と
略同容積に形成されて水が封入されるサンプル容器36
が配設される。又、前記内缶2A内部には、複数の熱風
噴き出しノズル4が滅菌パックで包装された被滅菌物5
全体に向くように配置されている。又、内缶2A内部に
は、滅菌パックで包装された被滅菌物5を収納するステ
ンレス製の金網からなる棚板26が水平に配設されてお
り、該棚板26は給食量により水平に仕切る位置を変更
でき、かつ前後に引出し可能な構造となっている。
【0019】更に、機体収納箱1の内部には、本蒸気滅
菌装置の加熱、滅菌を行うのに必要な高圧蒸気を発生さ
せ、かつ十分な蒸気を供給させることができる圧力容器
構造規格に対応した蒸気発生器6が設けられている。
【0020】この蒸気発生器6には、蒸気を作るために
水を送り込む給水ポンプ7と給水電磁弁8とを介装した
給水管8Aが接続されている。蒸気発生器6への給水量
は、制御装置9により制御される。前記給水管8Aに
は、蒸気発生器6より高圧蒸気が給水側に逆流されるの
を阻止するための逆止弁17が介装されている。
【0021】又、蒸気発生器6には、その内部の水量を
外部から確認するための水位レベル計10が設けられて
いる。この水位レベル計10は、蒸気発生器6の横に設
けられ、機体収納箱1の側板を外すことにより観察する
ことができようになっている。
【0022】更に、蒸気発生器6には、その内部の水量
を電気信号的に検出するハイレベル用の水位センサ11
とローレベル用の水位センサ12とが設けられている。
これらの水位センサ11,12は、蒸気発生器6の外部
から内部へとねじ込むことにより装着される。
【0023】又、蒸気発生器6の底部には、その内部の
汚れた温水を排出するための排水管14Aが接続されて
いる。この排水管14Aには排水バルブ14が介装さ
れ、本蒸気滅菌装置の運転停止時にこの排水バルブ14
を開くことにより、蒸気発生器6の内部の汚れた温水を
排水できるようになっている。
【0024】更に、蒸気発生器6内部には、供給された
水を温めて蒸気にするための加熱手段としてのヒータ1
5と、蒸気発生器6内の圧力を検出する圧力センサ16
とが設けられており、該圧力センサ16からの信号に基
づいてヒータ15を制御装置9により制御し、蒸気発生
器6内の圧力を規定値内に制御するようにしてある。
【0025】圧力容器2の外缶2Bと蒸気発生器6とは
逆止弁13を介して飽和蒸気導入通路としての連通管1
3Aにより連通接続されており、蒸気発生器6で発生し
た蒸気を外缶2Bに送り込むことにより、圧力容器2全
体を加熱するようになっている。
【0026】又、圧力容器2の外缶2Bの底部に溜まっ
た温水は、圧力容器2の温度を低下させる原因となるた
め、この温水を圧力容器2の底部に接続された導出管1
8Aに介装されたトラップ18により排出させるように
なっている。尚、図において、39は逆止弁である。
【0027】更に、蒸気滅菌装置の構成をその作用と共
に説明すると、計器パネル37の起動スイッチを押すこ
とにより、装置を起動させることができ、ポンプ給水電
磁弁19が開いて、真空ポンプ20の駆動源としての水
が給水口から供給される。又、開閉手段としての下側の
排気電動弁38が開かれると、真空ポンプ20が駆動さ
れているから、圧力容器2内の内缶2Aの空気が排出さ
れる。更に、三方電磁弁22は空気流量調整バルブ27
側に対して開放されると、圧力容器2内が陰圧となるこ
とにより、除菌フィルタ25によりろ過された空気は、
サーモスタット28により一定温度に制御されるエアヒ
ータ24により加熱され、熱風として圧力容器2の内缶
2Aに設けられた前記ノズル4から、該内缶2A内に導
入される。
【0028】上記の熱風が一定時間導入されて、被滅菌
物5が温められたならば、三方電磁弁22がコンプレッ
サ29側に切り換えられる。外気導入電磁弁23は閉と
され、空気の導入は阻止され、これにより、圧力容器2
は真空状態となってくる。
【0029】上記の動作の後、被滅菌物5内の残留する
空気が除去されると、飽和蒸気導入通路としての導入管
31Aに介装された開閉手段としての給蒸電磁弁31、
内缶トラップ排気電磁弁35が開かれ、圧力容器2内に
蒸気が導入される。
【0030】蒸気発生器6からの蒸気は、蒸気フィルタ
32によりろ過され、更に導入管31Aにより冷やさ
れ、水滴化したドレン分は蒸気フィルタ32の下部に設
けられたトラップ33から排出され、飽和蒸気が圧力容
器2内に供給される。
【0031】かかる圧力容器2内への給蒸は、連続的に
行うのではなく、断続的に、内缶2A内に配設されたサ
ンプル容器36内に設けられた温度センサ21からの検
出信号及び圧力容器2の内缶2A内圧力を検出する圧力
センサ16からの検出信号に基づいて、請求項1記載の
発明の第1及び第2の制御手段としての機能をソフトウ
ェア的に装備した制御装置9により図3に示した表によ
り明らかにされた温度と圧力の関係に対して、0.2〜
0.3kg/cm2 だけ高めの内缶2A内圧力に保ちな
がら実行される。これにより、調理の出来ばえが良好と
なる。
【0032】そして、かかるサンプル容器36内の温度
が例えば121℃になったならば、滅菌行程に自動的に
切り換えられ、例えば20分間圧力容器2内の温度がこ
の温度に維持される。圧力容器2内に形成される水滴
(ドレン)分は、圧力容器2下部に位置したトラップ排
気電磁弁35を開くことにより、内缶トラップ34より
排出させることができ、圧力容器2内における飽和蒸気
の保持が可能となる。
【0033】かかる加熱、滅菌行程中、被滅菌物の調理
と滅菌が同時に行われる。設定された規定の滅菌時間が
経過すると、滅菌行程から排気、乾燥行程に自動的に切
換が行われる。
【0034】排気、乾燥行程に切り換わると、外気導入
電磁弁23が開かれ、コンプレッサ29が駆動される。
コンプレッサ29が駆動されることにより、除菌フィル
タ25によりろ過、除菌された空気がコンプレッサ29
によって加圧され、エアヒータ24により加熱され、ノ
ズル4から圧力容器2の内缶2A内に送り込まれる。
【0035】排気、乾燥行程中、トラップ排気電磁弁3
5は閉じられるため、圧力容器2の内缶2A圧力は上昇
する。この圧力は、内缶2Aに設けられた圧力センサ1
6により検出され、制御装置9により、図4のプログラ
ムに従って、下側の排気電動弁38と上側の排気電動弁
30が開閉されながら、内缶2A内の蒸気は乾燥空気と
を入れ換えられ、これにより、内缶2A内の温度が低下
される。
【0036】サンプル容器36内の温度センサ21によ
り該容器36内温度が測定され、該温度が例えば98℃
以下に下がったならば、コンプレッサ29の駆動が停止
され、三方電磁弁22が空気流量調整弁27側に切り換
えられ、下側の排気電動弁38が開放され、真空ポンプ
20が駆動され、内缶2A内に乾燥空気が導入されるこ
とにより、滅菌パック全体の乾燥が行われる。
【0037】規定の乾燥時間が終了すると、下側の排気
電動弁38が開放され、真空ポンプ20の駆動が停止さ
れる。圧力容器2内は、陰圧状態であるが、三方電磁弁
22が空気流量調整弁27側にあるため、除菌空気が圧
力容器2内に導入され、陰圧が解除される。
【0038】排気、乾燥行程終了後、エアヒータ24並
びに蒸気発生器6内のヒータ15の通電がOFFとな
り、本蒸気滅菌装置の運転が終了する。運転終了後、開
閉扉3を開放し、滅菌物を内缶2A内から取り出すよう
にする。
【0039】かかる構成によると、次のような利点があ
る。即ち、加熱、滅菌、乾燥を行う際、真空ポンプ20
を作動して圧力容器2内に残留する空気を除去すると共
に、除菌されてヒータ24により加熱された熱風をノズ
ル4から導入するようにしたから、滅菌パックを十分に
温めることができ、加熱給蒸時に滅菌パック表面の湿気
を低減させることができる。これは、被滅菌物5が冷え
た状態での給蒸は蒸気が水滴化し、これが乾燥終了まで
残って料理の出来ばえを悪化させるだけでなく、時間を
かけて乾燥させても滅菌パックの乾燥が十分にできない
からである。
【0040】又、被滅菌物5が温まってから、内缶2A
内への空気導入を停止し、内缶2A内及び被滅菌物5に
残留する空気の排出を行うようにしたから、飽和蒸気の
被滅菌物への浸透の促進がより効果的に行われ、確実な
滅菌を行うことができる。
【0041】更に、内缶2A並びに被滅菌物5の残留空
気が排出されたならば、蒸気発生器6から蒸気フィルタ
32を通して水滴分を除去した飽和蒸気の内缶2A内へ
の供給を、図3の表により明らかにされた温度と圧力の
関係に対して、0.2〜0.3kg/cm2 だけ高めの
内缶2A内圧力に保ちながら行うようにしたから、調理
材料や汁等の吹きこぼれが発生せず、調理臭が滅菌パッ
クに付着したり、吹きこぼれた汁等が広がることがない
ため、無菌状態の維持が容易となり、調理の出来ばえが
良好となる。
【0042】又、排気、乾燥行程においては、図4のプ
ログラムに従って、下側の排気電動弁38と上側の排気
電動弁30を自動的に開閉しながら、内缶2A内の蒸気
を乾燥空気と入れ換え、内缶2A内の温度を低下させる
ようにしたから、流動物の吹きこぼれがなく、合わせ
て、滅菌パック全体の蒸発が促され、確実な乾燥を図る
ことができる。
【0043】尚、上記実施例においては、機体収納箱1
の内部に、本蒸気滅菌装置の加熱、滅菌を行うのに必要
な高圧蒸気を発生させ、かつ十分な蒸気を供給させるこ
とができる圧力容器構造規格に対応した蒸気発生器6を
内蔵して設けるようにしたが、図2に示すように、機体
収納箱1の外部に蒸気発生器を用意し、外部から機体収
納箱1の内部の外缶2B及び内缶2Aに飽和蒸気を供給
する構成としても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、滅菌パックを十分に温めることができ、加
熱給蒸時に滅菌パック表面の湿気を低減させることがで
き、飽和蒸気の被滅菌物への浸透の促進がより効果的に
行われ、確実な滅菌を行うことができる。
【0045】特に、内缶並びに被滅菌物の残留空気が排
出されたならば、蒸気発生器からの飽和蒸気の内缶内へ
の供給を、予め定められた温度と圧力の関係に対して、
高めの内缶内圧力に保ちながら行うことにより、調理材
料や汁等の吹きこぼれが発生せず、調理臭が滅菌パック
に付着したり、吹きこぼれた汁等が広がることがないた
め、無菌状態の維持が容易となり、調理の出来ばえが良
好となる。また、排気、乾燥行程においては、排気通路
に介装された開閉手段の開閉を制御して、サンプル容器
内温度を低下させるように内缶内からの排気を制御し
て、内缶内の蒸気を乾燥空気と入れ換え、内缶内の温度
を低下させるようにしたから、流動物の吹きこぼれがな
く、合わせて、滅菌パック全体の蒸発が促され、確実な
乾燥を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明の一実施例の構成図
【図2】 他の実施例の構成図
【図3】 排気時の温度と圧力降下の均衡関係を示す図
【図4】 排気制御弁の制御プログラムを説明するフロ
ーチャート
【符号の説明】
2 圧力容器 2A 内缶 2B 外缶 3 開閉扉 4 熱風噴き出しノズル 5 被滅菌物 6 蒸気発生器 9 制御装置 13A 連通管 16 圧力センサ 20 真空ポンプ 21 温度センサ 24 エアヒータ 30 上側の排気電動弁 31 給蒸電磁弁 31A 導入管 36 サンプル容器 38 下側の排気電動弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被滅菌物を包装した滅菌パックが配設され
    る内缶と外缶との内・外2重構造であって、内缶に開閉
    自由な開口部を有する圧力容器と、 食事用容器と略同容積に形成されて水が封入される容器
    であって、前記内缶内に配設されるサンプル容器と、 前記圧力容器全体を加熱するべく前記外缶内に導入する
    飽和蒸気を発生させると共に、前記内缶内に導入する飽
    和蒸気を発生させる蒸気発生器と、 前記内缶内に飽和蒸気を導入する飽和蒸気導入通路に介
    装された開閉手段と、 内缶内部に被滅菌物を包装した滅菌パック全体に向くよ
    うに設置される複数の熱風噴き出しノズルと、 前記熱風噴き出しノズルに供給する滅菌された熱風の発
    生装置と、 前記内缶の空気を開閉手段を介装した排気通路を介して
    排出させる真空ポンプと、 前記サンプル容器内温度を検出する温度検出手段と、 前記内缶内の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記検出されたサンプル容器内温度と内缶内圧力とに基
    づいて前記飽和蒸気導入通路に介装された開閉手段の開
    閉を制御して、サンプル容器内温度と内缶内圧力との予
    め定められた関係に対して内缶内圧力が高くなるように
    内缶内への飽和蒸気導入を制御する第1の制御手段と、 前記検出されたサンプル容器内温度と内缶内圧力とに基
    づいて前記排気通路に介装された開閉手段の開閉を制御
    して、サンプル容器内温度を低下させるように内缶内か
    らの排気を制御する第2の制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする無菌食用高圧蒸気
    滅菌装置。
JP19268194A 1994-07-26 1994-07-26 無菌食用高圧蒸気滅菌装置 Pending JPH0838130A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0998855A3 (de) * 1998-11-02 2001-01-03 Zelgerm Management AG Beschickungsbehälter für Lebensmittel
WO2001032039A1 (de) * 1999-10-29 2001-05-10 Zelgerm Management Ag Beschickungsbehälter für eine anlage zur entkeimung, insbesondere von lebensmitteln
KR100665714B1 (ko) * 2006-10-12 2007-01-10 주식회사 경한 스팀 살균기 챔버 내 온도 균일화장치

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