JPH0835940A - 木材の自動選別方法及び装置 - Google Patents

木材の自動選別方法及び装置

Info

Publication number
JPH0835940A
JPH0835940A JP6192231A JP19223194A JPH0835940A JP H0835940 A JPH0835940 A JP H0835940A JP 6192231 A JP6192231 A JP 6192231A JP 19223194 A JP19223194 A JP 19223194A JP H0835940 A JPH0835940 A JP H0835940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
average value
image pickup
obtaining
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6192231A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Kurushima
武男 久留嶋
Yoshiro Hashimoto
芳郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIYOORITSU TEC KK
Original Assignee
KIYOORITSU TEC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIYOORITSU TEC KK filed Critical KIYOORITSU TEC KK
Priority to JP6192231A priority Critical patent/JPH0835940A/ja
Publication of JPH0835940A publication Critical patent/JPH0835940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材表面の全体的な濃淡を非常に簡単な解析
手法によって効率的に検出できるようにすることで、木
材表面の濃淡による材料選別の自動化を、ハードウエア
及びソフトウエアの両方において低コストで実現できる
ようにする。 【構成】 木材表面をCCDカメラで撮像し、その各画
素出力を、木材の材質に応じて予め設定されている輝度
の閾値に従い濃淡の2値化をすることと、2値化された
濃淡一方の画素数を、撮像面を所定の面積単位で分割し
た各測定ブロック毎に計数して各測定ブロックの濃淡度
を求めることと、全測定ブロックについて濃淡度の平均
値を求めることとを木材の搬送に伴い繰り返すことによ
り、木材表面を分割撮像した各撮像面毎の濃淡度を得
る。そして、全撮像面について濃淡度の平均値を求め、
その平均値を、木材の等級分けをするため予め設定され
ている境界値と比較して等級分けを行い、その等級結果
に従って選別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の材質の木材を、
その表面の濃淡の度合いに応じて自動的に選別する(選
択・区別・分類などする)木材の自動選別方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】同じ種類の木材でも、その表面の濃淡の
度合い(トーン)は一様ではなく、実に変化に富み多様
である。木材で製品を作る場合には、その製品自体のト
ーンを統一するために、使用する材料について予め木材
表面の濃淡の度合いを揃えておく必要がある。
【0003】また、木工工場においては、様々な製品を
作るために各種の木材を取り揃えて在庫するが、実際の
使用に際しては、使用する材質の木材について更に木材
表面の濃淡をその都度吟味し、予め選別してから加工や
塗装などの処理を行うのが一般的である。
【0004】しかし、一般的な在庫形態としては、せい
ぜい材種及び形状・寸法毎の区分程度であり、木材表面
の濃淡により材料選別するには、熟練者の勘に依拠する
ところが多分にあり、熟練者不足の現況から製品の品質
管理上で問題を生じるような事態にもなっている。
【0005】熟練者の勘による選別は、一般に木材が長
尺であることからそれなりに時間がかかり、また常に同
じ鑑識結果になるとは限らず、しかも個人差もあるた
め、熟練者の勘に頼るということ自体そもそも問題であ
る上に、その熟練者も不足傾向にあることから、自動選
別を行える装置の開発が望まれている。
【0006】一般的に、物体表面の明るさや輝度などを
光学計器で測り、その値を以て物体のトーンとする考え
は従来からあった。例えば、その場の照度と物体からの
反射光とを測定し、照度に対する反射光の比率を以てそ
の物体のトーンとする方法があるが、誤差が多過ぎる欠
点があった。
【0007】また、グレースケール手法による二次元の
トーン検出は、極めて高い精度の測定が可能ではある
が、ハードウエア及びソフトウエアの両方においてコス
ト高になるきらいがあった。
【0008】カラー又は白黒の一次元(ラインスキャ
ン)CCDカメラで木材表面を走査し、カラー識別手法
又はグレースケール手法により木材を自動的に選別する
方法の一つとして、例えば特開平3−179244号公
報に開示のものがある。この方法は、ラインスキャンC
CDカメラで木材表面を走査して、各走査毎に赤、緑、
青の3色、又はグレースケールの選択された一次元の像
データを取得し、これを所定数ずつ合成した各フレーム
について、カラー強度の度数分布又はグレースケールに
よる度数分布を表すヒストグラムを形成し、これを各フ
レーム毎に分析するとともに、フレーム間で相関をとっ
て垂直な木目とフラットな木目とを識別し、木目の違う
ところでソーターを作動させて木材を切断することによ
り、垂直な木目の木材片とフラットな木目の木材片とに
分断するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は木
目の選別を主眼としたもので、この方法により木材表面
の二次元の濃淡度(トーン)を測定することはできず、
また木目の変化の検出を意図しているために、画像解析
が非常に複雑で、ハードウエア及びソフトウエアの両方
においてコスト高にならざるを得ない。
【0010】本発明は、木目ではなく、木材表面の全体
的な濃淡の違いから木材を選別するということに主眼を
おき、木材表面の全体的な濃淡を非常に簡単な解析手法
によって効率的に検出できるようにすることで、木材表
面の濃淡による材料選別の自動化を、ハードウエア及び
ソフトウエアの両方において低コストで実現できる方法
及び装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、木材表面を
固体撮像素子カメラで撮像し、その各画素出力を、木材
の材質に応じて予め設定されている輝度の閾値に従い濃
淡の2値化をすることと、2値化された濃淡一方の画素
数を、撮像面を所定の面積単位で分割した各測定ブロッ
ク毎に計数して各測定ブロックの濃淡度を求めること
と、全部又はある範囲の測定ブロックについて濃淡度の
平均値を求めることと、更に必要ならば、その平均値が
ある範囲内に入らない測定ブロックは除いて新たに平均
値を求めることとを、木材の搬送に伴い繰り返すことに
より、木材表面を搬送方向に分割撮像した各撮像面毎の
濃淡度を得る。そして、全撮像面又は一部の撮像面に関
する濃淡度を評価して木材を選別する。その評価は、全
撮像面又は一部の撮像面について濃淡度の平均値を求
め、その平均値を、木材の等級分けをするため予め設定
されている境界値と比較することによって行うことがで
きる。なお、本発明において「木材の等級分け」とは、
不良材の選別も含むものとする。
【0012】木材の材質に応じた閾値、及び木材を等級
分けするための境界値は固定的に決めてしまってもよい
が、木材表面を固体撮像素子カメラで撮影する前に任意
に選択設定できるようにすることが好ましい。
【0013】固体撮像素子カメラは、コンベアの搬送途
中に配置された撮像ブース内に設ける。一方、この撮像
ブース外に光源を設け、該光源からの光を光ファイバー
ケーブルで撮像ブース内に導いて木材表面に照射する形
態にするのが良い。
【0014】
【作用】木材をコンベアで搬送しながら固体撮像素子カ
メラによるワンショット撮像を繰り返すと、カメラの視
野を単位として木材表面を分割撮像したことになる。本
発明では、その各撮像面の撮像データから木材表面の濃
淡解析を行うが、解析域を次第に拡げて次のような4段
階の処理を行う。第1段階は、解析の簡素化のために、
まず各撮像面の各画素が持つある階調の輝度に対して木
材の材質に応じた閾値を設定し、これを基準に濃淡の2
値化を行う。つまり、各画素を、ある輝度以上のものは
白画素、それ以下のものは黒画素としてしまう。第2段
階は、各撮像面を縦横所定個数の画素を単位として格子
状に分割してその各格子面を一つの測定ブロックとし、
各測定ブロック毎に例えば黒画素数を計数してその個数
を以て当該測定ブロックの濃淡度とする。第3段階は、
各撮像面の測定ブロックの濃淡度の平均値を求め、その
平均値を以て当該撮像面の濃淡度とする。この場合、濃
淡度の平均値を一度求めてから、その平均値がある範囲
内に入らない測定ブロックは除いて新たに平均値を求め
直すと、木材表面の節目やその他の局部的な例外とすべ
き部分を除外でき、またそのような例外部分を含む木材
を不良材として選別できる。第4段階は、全ての撮像面
又はその一部について濃淡度の平均値を求め、この平均
値を以て当該木材の表面全体に関する平均的な濃淡度と
し、これを等級分けのための境界値と比較してどの等級
に該当するか最終的に評価する。
【0015】すなわち、本発明は、木目模様の類比やそ
の度合いなどは測定要素に含めず、木地トーンの度合い
のみを測定要素としてこれを「濃淡度」という概念で捉
えて処理する。ところが、木地トーンの程度は、変化に
富みしかも個々の木材により微妙に違うため、その測定
においては、画素間に大きな差となって現れる形状や輪
郭などの測定と比べて、各画素の測定値は極めて多様で
バラツキの大きいものとなる。このため、数多く存在す
る多様な中間値の処理が問題となる。そこで、本発明で
は、木地トーンの度合いは、まず木材の材質に依存する
ところ大であることから、各画素に対して材質毎の輝度
閾値を設定して、判別し難い中間値及びその付近の測定
値も敢えて単に「白」か「黒」かのいずれか一方に決め
てしまうことで、解析処理の簡素化を図っているもので
ある。
【0016】これは次のような理由による。すなわち、
樹木の木目と木地トーンは、一般に銘柄によって様々で
(樹木の種類ばかりでなく産地によっても異なる)、例
えば木目模様が比較的ハッキリしていて全体的に明るい
トーンの樹木もあれば、木目模様があまりハッキリせず
全体的に暗いトーンの樹木もあり、また木目模様がハッ
キリしていても全体的に暗いトーンの樹木もあれば、木
目模様はハッキリしないが全体的に明るい樹木もある。
このように多様な樹木それぞれについて、そのトーンの
度合いを適正に判別できるようにするのが、上記した閾
値であり、樹木毎に固有に設定する。そして、これを最
初の基準として、トーンの解析域を上記のように段階的
に拡げて全体的なトーンから個々の木材を等級分けする
ものである。
【0017】固体撮像素子カメラを撮像ブース内に設置
してその中で撮像することで、外光等による影響を避け
ることができる。一方、光源を撮像ブース外に設置して
その光を光ファイバーケーブルで撮像ブース内に導き、
点光源として木材表面を照明することにより、光源の発
熱及び照度変化による測定誤差や測定ムラなどを低減で
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
述する。図1に本発明による自動選別装置全体の外観を
示す。この自動選別装置は、搬入コンベア1、撮像ブー
ス2内の中継コンベア3、第1搬出コンベア4及び第2
排出コンベア5を一列に並べて配置するとともに、第1
搬出コンベア4上に第1仕分けコンベア6、第2搬出コ
ンベア5上に第2仕分けコンベア7を設けている。
【0019】搬入コンベア1の上面の一側縁には、その
搬送方向に延びる位置決め定規8が設けられており、選
別しようとする木材(通常は長尺な板材)Wは、この位
置決め定規8に一側縁を当てるように矢印IN方向に持
ち込んで搬入コンベア1上に載せる。そして、コンベア
ベース9の側面に設けられたスタートスイッチ10をオ
ンにして搬入コンベア1を作動させ、この搬入コンベア
1で木材Wを水平に搬送し、引き続き中継コンベア3で
搬送して撮像ブース2中を通過させることにより、木材
表面を後記のように撮像ブース2内のCCDカメラで長
手方向に分割するように撮像して、画像解析処理により
等級分けを行う。
【0020】第1仕分けコンベア6は第1搬出コンベア
4と、また第2仕分けコンベア7は第2搬出コンベア5
とそれぞれ交差して高さをそれぞれ高低2段階(搬出コ
ンベア4・5の搬送面より低い低位置と高くなる高位
置)に切り替えることができるとともに、搬送方向も両
方向に切り替え可能となっており、本自動選別装置で
は、画像解析処理した木材Wを等級結果に従い5方向に
仕分けることができるようになっている。すなわち、第
1は、第1仕分けコンベア6による矢印A方向の方向転
換、第2は同仕分けコンベア6による矢印B方向の方向
転換、第3は第2仕分けコンベア7による矢印C方向の
方向転換、第4は同仕分けコンベア7による矢印D方向
の方向転換、第5は第1及び第2搬出コンベア4・5に
よる矢印E方向の直進搬出である。
【0021】図2及び図3に示すように、撮像ブース2
内の上部中央には、モノクロ二次元CCDカメラ11が
下向きに支持され、また撮像ブース2の天井部の外側に
は、高周波蛍光灯等に比べて温度による照度変化が少な
くしかも点光源化し易いハロゲンランプによる光源装置
12が設置されている。そして、この光源装置12から
の光を、複数本の光ファイバーケーブル13で撮像ブー
ス2内に導き、撮像ブース2内の上部の複数個所からそ
れぞれ点光源として木材表面を照明する構造になってい
る。CCDカメラ11の周囲には遮光及び断熱のために
遮蔽板14が垂設されている。
【0022】図1に示すように、撮像ブース2の外側面
には操作パネル15が設けられている。この操作パネル
15として、本例ではディスプレイも兼ねるタッチパネ
ルを使用している。そのパネル面には、木材Wの材質等
を選択入力するための文字キーや数値を入力するための
テンキーや所要のファンクションキー等が用意されてお
り、この操作パネル15上に表示されるメッセージに従
ってモード選択や登録データの選択や登録データの変更
入力や新規データ入力やファンクション選択などを行
う。
【0023】図4は本自動選別装置のシステム構成を示
し、CPUを含むメインコントローラ16を中心とし
て、上記コンベア1・3・4・5・6・7を制御するシ
ーケンサ又はパーソナルコンピュータ17、光源装置1
2、操作パネル15、CCDカメラ11を含む画像処理
装置18及びプリントアウト装置19で構成されてい
る。
【0024】次に、このシステムによって行われる動作
及び処理について図5のフローチャートを参照して説明
する。
【0025】ステップS1で電源投入してこのシステム
を起動させると、ステップS2に進んで操作パネル15
上でモードの選択を行えるようになる。キーにより初期
設定・登録モードを選択した場合には、ステップS3で
木材の材質(「杉」とか「松」といった樹木名又はその
記号)を入力し、材質毎のファイルをフロッピーディス
クやハードディスク等に作る。その入力が行われたこと
をステップS4で確認したら、次にステップS5で仮の
閾値を入力し、ステップS6でスタートキー10をオン
にして少なくとも一枚の木材についてテストの測定を行
う(ステップS7)。ステップS8でその測定結果を判
断し、適切でなければステップS5に戻ってやり直す。
測定結果がよければ、適切な閾値を見つけてステップS
9で当該ファイルに登録し、ステップS10でその確認
をする。この閾値により、同材質の最も明るい木材の濃
淡度と最も暗い木材の濃淡度をそれぞれ測定し(ステッ
プS11)、その測定終了を確認したら(ステップS1
2)、その測定値を上限と下限として例えば5段階に等
分し、これを境界値として入力して当該ファイルに登録
する(ステップS13)。なお、閾値を、材質に関係な
く単に濃・中・淡の3段階に予め決めてある簡易設定モ
ードも組み込まれている。
【0026】一方、呼び出し使用モードを選択した場合
には、ステップS14で木材の材質名を指定して選択す
ると、その材質のファイルが読み出される。また、登録
してある境界値が操作パネル15に表示されるので、境
界値を確認することができる。
【0027】この後、選別しようとする木材Wを搬入コ
ンベア1上に載せ、ステップS15でスタートキー10
をオンにして撮像ブース2へ搬送し、CCDカメラ11
でワンショット撮像してそのデータを取り込む(ステッ
プS16)。つまり、1フレーム(1撮像面)の画像デ
ータをフレームメモリに記憶する。そして、その各画素
の例えば256階調の輝度を、上記のように設定してあ
る閾値と比較して2値化し、白画素と黒画素とに分ける
(ステップS17)。次に、1フレーム(1撮像面)
を、縦横m×n個の画素(例えば、木材表面上で10c
m×10cmの面積に相当する個数)を単位とする測定
ブロックに分割し、各測定ブロック毎にその黒画素数を
計数して各測定ブロックの濃淡度を求めた後(ステップ
18)、全測定ブロックについて濃淡度の平均値Aを求
める(ステップ19)。なお、ここで、1フレーム内に
所要の大きさのウインドウを設定してそのウインドウ内
の測定ブロックについてだけ平均値を求めても構わな
い。
【0028】次に、このように一旦求めた平均値Aを基
準として、上限(A+k)と下限(A−k)の範囲内に
入らない濃淡度の測定ブロックを除いて新たに平均値
A’を求め、この平均値A’を以て当該撮像面の濃淡度
とする(ステップ20)。なお、このステップ20は省
略してステップS19での平均値Aを以て当該撮像面の
濃淡度としても良い。
【0029】そして、ステップS16からステップS2
0までの処理を木材Wの搬送に伴い繰り返すことによ
り、木材表面を長手方向に分割撮像した各撮像面毎の濃
淡度を求め、これを最後の撮像が終えるまで、つまりス
テップS21で最後であることを判断するまで行う。
【0030】最後の撮像を終えたならば、全撮像面の濃
淡度の平均値を求め、これを上記のように設定してある
境界値と比較して5段階の等級分けを行い(ステップS
22)、その等級結果に従いシーケンサ又はパーソナル
コンピュータ17を制御して図1に示したようにA方
向、B方向、C方向、D方向、E方向の仕分けを行う
(ステップS23)。
【0031】図5には示していないが、上記のように求
めた濃淡度の測定値を、各撮像面毎に操作パネル15に
表示したり、更に細かくその全測定ブロックについてマ
トリックス状に表示したり、またプリントアウト装置1
9によってプリントアウトすることもできる。これによ
り、木材表面全体の長手方向のトーンの変化を知ること
ができるとともに、細かい濃淡の違いも数値で表れるの
で、木地トーンの全容を、巨視的にもまた微視的にも具
体的な数値を以て把握することができる。
【0032】なお、図5では、全撮像面の濃淡度の平均
値を求め、これを予め設定してある境界値と比較して評
価、つまり最終的に等級分けしたが、例えば撮像面相互
における濃淡度の変化の度合いなどを判定要素とするな
ど、他の基準によって評価することもできる。また、フ
ロッピーディスクやハードディスク等に記憶してデータ
ベース化しておくことにより、必要に応じて読み出し表
示して作業状況の確認や各種の統計資料の作成等に役立
てることができる。更に、カラーCCDカメラで撮像し
てその例えばRチャネルの輝度に対して2値化すれば、
測定精度を向上させることができる。
【0033】本発明の自動選別装置の具体的使用形態と
しては、トーンによる木材の仕分け機械などであり、更
にこれを適用する分野としては、例えば塗装機械や在庫
管理システムや自動倉庫など様々なものが考えられる。
また、木工工場での利用ばかりでなく、伐り出した材木
の製材工場において、例えば製材過程での加工や出荷の
段階などで濃淡の選別を済ませる場合にも利用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、木目模様の類比やその
度合いなどは測定要素に含めず、木地トーンの度合いの
みを測定要素としてこれを「濃淡度」という概念で捉
え、しかも木地トーンの度合いは、木材の材質に依存す
るところ大であることから、固体撮像素子カメラの撮像
による各画素に対して材質毎の輝度閾値を設定し、判別
し難い中間値及びその付近の測定値も敢えて単に濃淡に
2値化、つまり「白」か「黒」かのいずれか一方に決め
てしまうので、情報量を少なくして画像解析処理を簡素
化できる。また、このように2値化した後、濃淡度のみ
を判定要素としてその解析域を段階的に拡げていくの
で、木材表面の全体的な木地トーンを非常に簡単な解析
手法によって効率的に検出でき、木地トーンによる材料
選別の自動化を、ハードウエア及びソフトウエアの両方
において低コストで実現できる。
【0035】各撮像面の測定ブロックの濃淡度の平均値
を求め、その平均値を以て当該撮像面の濃淡度とするに
当たり、濃淡度の平均値を一度求めてから、その平均値
がある範囲内に入らない測定ブロックは除いて新たに平
均値を求め直すと、木材表面の節目やその他の局部的な
例外とすべき部分を除外できるので、選別精度を向上さ
せることができる。また、そのような例外部分を含む木
材は不良材として判定して選別することができる。
【0036】固体撮像素子カメラを撮像ブース内に設置
してその中で撮像することで、外光等による影響を避け
ることができ、また光源を撮像ブース外に設置してその
光を光ファイバーケーブルで撮像ブース内に導き、点光
源として木材表面を照明することにより、光源の発熱及
び照度変化による測定誤差や測定ムラなどを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動選別装置の一例の外観斜視図
である。
【図2】同自動選別装置の撮像ブースの概要構成を示す
側面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同自動選別装置のシステム構成を示すブロック
図である。
【図5】同システムの動作及び処理を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 搬入コンベア 2 撮像ブース 3 中継コンベア 4 第1搬出コンベア 5 第2搬出コンベア 6 第1仕分けコンベア 7 第2仕分けコンベア 11 CCDカメラ 12 光源装置 13 光フィイバーケーブル 15 操作パネル 16 メインコントローラ 17 シーケンサ 18 画像処理装置 19 プリントアウト装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材表面を固体撮像素子カメラで撮像し、
    その各画素出力を、木材の材質に応じて予め設定されて
    いる輝度の閾値に従い濃淡の2値化をすることと、 2値化された濃淡一方の画素数を、撮像面を所定の面積
    単位で分割した各測定ブロック毎に計数して各測定ブロ
    ックの濃淡度を求めることと、 全部又はある範囲の測定ブロックについて濃淡度の平均
    値を求めることと、を木材の搬送に伴い繰り返すことに
    より、木材表面を搬送方向に分割撮像した各撮像面毎の
    濃淡度を得た後、全撮像面又は一部の撮像面に関する濃
    淡度を評価して木材を選別することを特徴とする木材の
    自動選別方法。
  2. 【請求項2】木材表面を固体撮像素子カメラで撮像し、
    その各画素出力を、木材の材質に応じて予め設定されて
    いる輝度の閾値に従い濃淡の2値化をすることと、 2値化された濃淡一方の画素数を、撮像面を所定の面積
    単位で分割した各測定ブロック毎に計数して各測定ブロ
    ックの濃淡度を求めることと、 全部又はある範囲の測定ブロックについて濃淡度の平均
    値を求めることと、を木材の搬送に伴い繰り返すことに
    より、木材表面を搬送方向に分割撮像した各撮像面毎の
    濃淡度を得た後、全撮像面又は一部の撮像面について濃
    淡度の平均値を求め、その平均値を、木材の等級分けを
    するため予め設定されている境界値と比較して等級分け
    を行い、その等級結果に従って木材を選別することを特
    徴とする木材の自動選別方法。
  3. 【請求項3】木材表面を固体撮像素子カメラで撮像し、
    その各画素出力を、木材の材質に応じて予め設定されて
    いる輝度の閾値に従い濃淡の2値化をすることと、 2値化された濃淡一方の画素数を、撮像面を所定の面積
    単位で分割した各測定ブロック毎に計数して各測定ブロ
    ックの濃淡度を求めることと、 全部又はある範囲の測定ブロックについて濃淡度の平均
    値を求めることと、 その平均値がある範囲内に入らない測定ブロックは除い
    て新たに平均値を求めることと、を木材の搬送に伴い繰
    り返すことにより、木材表面を搬送方向に分割撮像した
    各撮像面毎の濃淡度を得た後、全撮像面又は一部の撮像
    面について濃淡度の平均値を求め、その平均値を、木材
    の等級分けをするため予め設定されている境界値と比較
    して等級分けを行い、その等級結果に従って木材を選別
    することを特徴とする木材の自動選別方法。
  4. 【請求項4】木材表面を固体撮像素子カメラで撮影する
    前に、木材の材質に応じた閾値を選択設定する過程と、
    木材を等級分けするための境界値を選択設定する過程を
    有する請求項1又は2或いは3に記載の木材の自動選別
    方法。
  5. 【請求項5】木材を搬送するコンベアと、このコンベア
    上を搬送される木材表面をその搬送に伴い繰り返し撮像
    する固体撮像素子カメラと、その各撮像面の画素出力
    を、木材の材質に応じて予め設定されている輝度の閾値
    に従い濃淡の2値化をする2値化手段と、2値化された
    濃淡一方の画素数を、各撮像面を所定の面積単位で分割
    した各測定ブロック毎に計数して各測定ブロックの濃淡
    度を求める手段と、全部又はある範囲の測定ブロックに
    ついて濃淡度の平均値を求めて当該撮像面の濃淡度とす
    る手段と、全撮像面又は一部の撮像面について更に濃淡
    度の平均値を求める手段と、その平均値を、予め設定さ
    れている境界値と比較して木材の等級分けを行う手段
    と、その等級結果に従って木材を選別する手段とを有す
    ることを特徴とする木材の自動選別装置。
  6. 【請求項6】木材を搬送するコンベアと、このコンベア
    上を搬送される木材表面をその搬送に伴い繰り返し撮像
    する固体撮像素子カメラと、その各撮像面の画素出力
    を、木材の材質に応じて予め設定されている輝度の閾値
    に従い濃淡の2値化をする2値化手段と、2値化された
    濃淡一方の画素数を、各撮像面を所定の面積単位で分割
    した各測定ブロック毎に計数して各測定ブロックの濃淡
    度を求める手段と、その平均値がある範囲内に入らない
    測定ブロックは除いて新たに平均値を求めて当該撮像面
    の濃淡度とする手段と、全撮像面又は一部の撮像面につ
    いて更に濃淡度の平均値を求める手段と、その平均値
    を、予め設定されている境界値と比較して木材の等級分
    けを行う手段と、その等級結果に従って木材を選別する
    手段とを有することを特徴とする木材の自動選別装置。
  7. 【請求項7】固体撮像素子カメラを、コンベアの搬送途
    中に配置された撮像ブース内に設ける一方、この撮像ブ
    ース外に光源を設け、該光源からの光を光ファイバーケ
    ーブルで撮像ブース内に導いて木材表面に照射すること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の木材の自動選別装
    置。
JP6192231A 1994-07-25 1994-07-25 木材の自動選別方法及び装置 Pending JPH0835940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6192231A JPH0835940A (ja) 1994-07-25 1994-07-25 木材の自動選別方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6192231A JPH0835940A (ja) 1994-07-25 1994-07-25 木材の自動選別方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0835940A true JPH0835940A (ja) 1996-02-06

Family

ID=16287845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6192231A Pending JPH0835940A (ja) 1994-07-25 1994-07-25 木材の自動選別方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0835940A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1083007A2 (en) * 1999-09-10 2001-03-14 Satake Corporation Method and apparatus for sorting granular objects with at least two different threshold levels
ES2180447A1 (es) * 2001-07-05 2003-02-01 Fundacion Robotiker Sistema y procedimiento para la separacion de particulas por medios o pticos.
EP1287912A1 (en) * 2001-09-04 2003-03-05 Finnforest Oy Analyzing and sorting of wood veneers
CN109249300A (zh) * 2018-10-25 2019-01-22 北京木业邦科技有限公司 木材加工控制方法、装置、电子设备及存储介质
CN111014082A (zh) * 2020-01-10 2020-04-17 山东沂川电子有限公司 木片筛选方法及其装置
CN112551136A (zh) * 2020-12-22 2021-03-26 赣州市智能产业创新研究院 一种移动式木材分选码垛系统
WO2024090560A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 株式会社アーステクニカ 識別装置、選別装置、及び識別方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1083007A2 (en) * 1999-09-10 2001-03-14 Satake Corporation Method and apparatus for sorting granular objects with at least two different threshold levels
EP1083007A3 (en) * 1999-09-10 2002-07-24 Satake Corporation Method and apparatus for sorting granular objects with at least two different threshold levels
ES2180447A1 (es) * 2001-07-05 2003-02-01 Fundacion Robotiker Sistema y procedimiento para la separacion de particulas por medios o pticos.
EP1287912A1 (en) * 2001-09-04 2003-03-05 Finnforest Oy Analyzing and sorting of wood veneers
US6851559B2 (en) 2001-09-04 2005-02-08 Finnforest Oy Analyzing and sorting of wood veneers
CN109249300A (zh) * 2018-10-25 2019-01-22 北京木业邦科技有限公司 木材加工控制方法、装置、电子设备及存储介质
CN111014082A (zh) * 2020-01-10 2020-04-17 山东沂川电子有限公司 木片筛选方法及其装置
CN112551136A (zh) * 2020-12-22 2021-03-26 赣州市智能产业创新研究院 一种移动式木材分选码垛系统
WO2024090560A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 株式会社アーステクニカ 識別装置、選別装置、及び識別方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7778458B2 (en) Method, apparatus and program product for searching knots in wood
US7822261B2 (en) Board inspecting apparatus, its parameter setting method and parameter setting apparatus
US8253793B2 (en) Lumber inspection method, device and program
CN110296997B (zh) 基于机器视觉的陶瓷瓦的缺陷检测方法及装置
JP5085860B2 (ja) 木材の検査方法及び装置及びプログラム
US5892808A (en) Method and apparatus for feature detection in a workpiece
US4617682A (en) Method and apparatus for automatic quantitative measurement of textures by image analysis
US6246788B1 (en) System and method of optically inspecting manufactured devices
KR101926641B1 (ko) 건설폐기물 중의 유기 이물질과 무기 이물질의 선별을 위한 분석시스템과 이를 이용한 순환골재 생산방법
MXPA02001474A (es) Metodo y dispositivo para reconocimiento de articulos.
CN115908432A (zh) 一种物料输出品质检测系统及预测方法
JPH0835940A (ja) 木材の自動選別方法及び装置
JP4708904B2 (ja) 木材の検査方法及び装置及びプログラム
US20050147286A1 (en) Identifying defects in decorative wood panels
US20080283449A1 (en) Method of Analyzing and Sorting Eggs
JP4712607B2 (ja) 感度ファイル自動設定装置及びそれを備えた物品の外観検査装置
KR20230139166A (ko) 목재 제품의 불량 검사 방법
JP3140226B2 (ja) 自動色調判定方法
CA2153647A1 (en) Method and apparatus for recognizing geometrical features of parallelepiped-shaped parts of polygonal section
KR100462121B1 (ko) 카메라를 이용한 피혁상태 검사장치
CN114270180A (zh) X射线单元技术模块和自动化应用训练
RU2444002C2 (ru) Способ и устройство для контроля пиломатериалов
JPH04364449A (ja) 果実の欠陥検出装置
KR102094314B1 (ko) 머신 비전 기반한 작물 선별 장치
Stojanovic et al. Robust system for automated wood inspection