JPH0835241A - 浚渫における吸泥タンク機構 - Google Patents

浚渫における吸泥タンク機構

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JPH0835241A
JPH0835241A JP6190162A JP19016294A JPH0835241A JP H0835241 A JPH0835241 A JP H0835241A JP 6190162 A JP6190162 A JP 6190162A JP 19016294 A JP19016294 A JP 19016294A JP H0835241 A JPH0835241 A JP H0835241A
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昭夫 戸嶋
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Seikichi Fukuda
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F7/00Equipment for conveying or separating excavated material
    • E02F7/005Equipment for conveying or separating excavated material conveying material from the underwater bottom

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造を備えながら、浚渫汚泥の間断の
ない吸入を確実に確保させ、汚泥の浚渫効率を高めるこ
とができる吸泥タンク機構の提供。 【構成】 浚渫における吸泥タンク機構を、連続して浚
渫汚泥Mの吸入と、該浚渫汚泥Mの排出とを順次に繰り
返す少なくとも三個以上の複数の吸泥タンク11、1
2、13から構成される吸泥タンク機構であって、前記
複数の吸泥タンク11、12、13のうちの一つの吸泥
タンクにおける吸入された浚渫汚泥M量が所要量に達し
た際に、当該吸泥タンクの次順位にある吸泥タンクの減
圧が開始されるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海洋、河川、湖沼に
堆積する汚泥を、例えば、真空ポンプなどを用いて浚渫
するにあたり用いられる吸泥タンク機構の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海洋などに堆積する汚泥の浚渫にあたっ
ては、浚渫に伴う汚泥などの拡散などに起因した水質汚
染を防止する目的で、従来より、浚渫船などに設置など
した真空ポンプなどを用いて、該汚泥を吸入する方式が
用いられている。
【0003】この方式では、適宜の採泥器より連なる吸
泥パイプを、真空ポンプなどに連通される吸泥タンクに
連通させ、該真空ポンプなどを駆動させることで該吸泥
タンクを減圧し、これにより採泥器に採り込まれる汚泥
を吸泥タンクに吸入させて、浚渫を行っていた。
【0004】ここで、該吸泥タンクの容量限度まで汚泥
が吸入された後は、該吸泥タンクの減圧は中止され、該
吸泥タンクを大気圧状態として、吸入した該汚泥を排出
することになり、この排出終了後、再び該吸泥タンクの
減圧を開始して、再び汚泥の吸入が行われる。そして、
この減圧と、加圧・排出とを繰り返すことにより、汚泥
の吸入・浚渫が行われていくことになる。
【0005】しかるに、該吸泥タンクを単一のタンクと
した場合、該吸泥タンクを加圧しての吸泥タンク内に吸
入された汚泥の排出が終了するまでは、該吸泥タンクを
減圧することはできないため、この排出の間、汚泥の吸
入・浚渫は中断されることになり、浚渫効率が損なわれ
てしまう。
【0006】そこで、吸泥タンクを二個のタンクより構
成し、この二個のタンクを交互に動作させることによ
り、間断のない汚泥の吸入・浚渫を行う技術が先に開示
されている。(実開平3−42844)
【0007】すなわち、このように吸泥タンクを二個の
タンクより構成した場合、一方の吸泥タンクに、真空ポ
ンプなどによる減圧を受けさせながら汚泥を吸入させて
いる間に、他方の吸泥タンクを、大気圧状態とさせるこ
とにより、先に該他方の吸泥タンクに吸入されている汚
泥を排出させ、一方の吸泥タンクに汚泥が容量限度に吸
入され、かつ、他方の吸泥タンク内より汚泥が排出され
た段階で、一方の吸泥タンクを大気圧状態として汚泥の
排出を開始させるとともに、他方の吸泥タンクの減圧を
開始して汚泥の吸入を開始させる。したがって、常にど
ちらかの吸泥タンクに汚泥を吸入させておくことがで
き、この結果、間断のない汚泥の吸入と排出による・浚
渫を達成しうるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浚渫の
対象となる汚泥は、一様のものではなく、粘度、粒度、
含有水分量などの諸条件により、前記吸入・排出をし易
い場合もあれば、吸入・排出し難い場合もある。このた
め、吸入される汚泥の性質によっては、一方の吸泥タン
クの吸入終了前までに他方の吸泥タンクの排出が終了し
なかったり、また、一方の吸泥タンクの排出が既に終了
しているのに、他方の吸泥タンクの吸入が終了していな
いなどの両タンクの動作を揃えることが困難な場合があ
った。
【0009】また、二個の吸泥タンクの前記各動作は、
主として、両タンクと真空ポンプなどとを連通させる吸
気パイプに設けられたバルブの開閉と、両タンクを大気
圧状態とさせる両タンクに設けられたバルブの開閉、お
よび、両タンクに設けられた汚泥の吐出口の開閉により
なされるものであるが、これらのバルブの開閉などをタ
イムラグなく行うことは必ずしも容易でなく、両タンク
の動作を揃えることはこの点からも困難なものであっ
た。
【0010】また、このように、二個の吸泥タンクの前
記各動作が不揃であると、連続した汚泥の吸入が行えな
いことになるが、一旦汚泥の吸入が停止されると、採泥
器と吸泥タンクを連通させる吸入パイプ内に、吸入され
た汚泥の一部が滞留してしまうため、汚泥の吸入の再開
にあたっては、先ず、この滞留した汚泥を吸泥タンクに
吸入させる必要があり、この吸入の間、新たな汚泥の吸
入ができないことから、汚泥の吸入を効率よく行い難い
ものであった。
【0011】そこでこの発明は、かかる従前の吸泥タン
ク機構の不都合に鑑み、簡易な構造を備えながら、浚渫
汚泥の間断のない吸入を確実に確保させ、汚泥の浚渫効
率を高めることができる吸泥タンク機構の提供を目的と
する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、浚渫における吸泥タン
ク機構を、連続して浚渫汚泥Mの吸入と、該浚渫汚泥M
の排出とを順次に繰り返す少なくとも三個以上の複数の
吸泥タンク11、12、13から構成される吸泥タンク
機構であって、前記複数の吸泥タンク11、12、13
のうちの一つの吸泥タンクにおける吸入された浚渫汚泥
M量が所要量に達した際に、当該吸泥タンクの次順位に
ある吸泥タンクの減圧が開始されるものとした。
【0013】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の浚渫における吸泥タンク機構が、連続して浚渫汚
泥Mの吸入と、該浚渫汚泥Mの排出とを順次に繰り返す
少なくとも三個以上の複数の前記吸泥タンク11、1
2、13が、バルブ21、22、23を介して減圧手段
に連通されており、前記複数の吸泥タンク11、12、
13のうちの一つの吸泥タンクにおける吸入された浚渫
汚泥M量が所要量に達した際に、当該吸泥タンクの次順
位にある吸泥タンクのバルブが、前記浚渫汚泥Mが所要
量に達した吸泥タンク内の負圧が略一定又は微増若しく
は微減するように開放される構造を備えたものとした。
【0014】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または請求項2記載の浚渫における吸泥タンク機構を構
成する前記複数の吸泥タンク11、12、13が、該吸
泥タンク内に設置される電極と、接地Aされている該吸
泥タンク11、12、13との間の静電容量の変化を検
出する静電容量検出手段を備えているものとした。
【0015】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
2記載の浚渫における吸泥タンク機構を構成する前記複
数の吸泥タンク11、12、13が、該吸泥タンク内に
設置される電極と、接地Aされている該吸泥タンクとの
間の静電容量の変化を検出する静電容量検出手段を備え
ており、該複数の吸泥タンク11、12、13のうちの
一つの吸泥タンクに吸入された浚渫汚泥M量が所要量に
達した際に、これを検出する静電容量検出手段の入力信
号により、次順位の吸泥タンクのバルブを開放するバル
ブ開放回路を閉成し、前記一つの吸泥タンクに吸引され
た浚渫汚泥M量が該吸泥タンクにおける吸入目的量に達
した際に、これを検出する静電容量検出手段の入力信号
により当該吸泥タンクに吸入された浚渫汚泥Mの排出を
開始する回路を閉成するものとした。
【0016】
【作用】請求項1に記載される吸泥タンク機構では、連
続して浚渫汚泥Mの吸入と、該浚渫汚泥の排出とを順次
に繰り返す少なくとも三個以上の複数の吸泥タンク1
1、12、13から構成される吸泥タンク機構であっ
て、前記複数の吸泥タンクのうちの一つの吸泥タンクに
おける吸入された浚渫汚泥M量が所要量に達した際に、
当該吸泥タンクの次順位にある吸泥タンクの減圧が開始
される構成を備えるので、間断なく浚渫汚泥Mの吸入を
行うことができる。
【0017】請求項2に記載される吸泥タンク機構で
は、連続して浚渫汚泥Mの吸入と、該浚渫汚泥Mの排出
とを順次に繰り返す少なくとも三個以上の複数の前記吸
泥タンク11、12、13が、バルブ21、22、23
を介して減圧手段に連通されており、前記複数の吸泥タ
ンク11、12、13のうちの一つの吸泥タンクにおけ
る吸入された浚渫汚泥M量が所要量に達した際に、当該
吸泥タンクの次順位にある吸泥タンクのバルブが、前記
一つの吸泥タンク内の負圧量が定量となるように開放さ
れる構成を備えるので、単一の減圧手段により間断のな
い浚渫汚泥Mの吸入を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、図1ないし図9に基づいて、この発明
に係る吸泥タンク機構の典型的な実施例を説明する。
【0019】なお、図1から図3は、吸泥タンク機構の
全体構成と使用状態の概略を示しており、該吸泥タンク
機構は稼動状態において、図1、図2、図3の順での浚
渫汚泥Mの吸入、排出を繰り返す。
【0020】また、図4は、吸泥タンク機構を構成する
各吸泥タンク11、12、13内に設置される静電容量
センサ61、62、63の構成の概略を示している。ま
た、図5および図6は、静電容量センサ61、62、6
3を構成する電極棒60aの詳細な構成を示している。
【0021】また、図7は、この実施例に係る吸泥タン
ク機構の自動制御系の構成を示しており、また、図8
は、このように構成される自動制御系により制御される
三個の吸泥タンクT1、T2、T3の動作の概要を、各
吸泥タンクT1、T2、T3ごとに示している。
【0022】さらに、図9は、このように制御を行った
場合の三個の吸泥タンクT1、T2、T3における吸泥
量(図9における上段の図)、負圧(同図における中段
の図)、吸泥タンクT1、T2、T3に流入される汚泥
の総流量(同図における下段の図)の単位時間あたりの
変移をそれぞれ示している。
【0023】この実施例に係る吸泥タンク機構は、三つ
の吸泥タンクT1、T2、T3、例えば図1に示される
ように、第1の吸泥タンク11、第2の吸泥タンク12
および第3の吸泥タンク13により構成されている。
【0024】各吸泥タンク11、12、13は、適宜の
採泥器(図示は省略する。)に連絡されている吸泥パイ
プ70に対して、各吸泥タンク11、12、13の下側
において連結パイプ71、72、73を介して連通され
ている。
【0025】また、各吸泥タンク11、12、13は、
適宜の真空ポンプなど(図示は省略する。)に連絡され
ている吸気パイプ80に対して、各吸泥タンク11、1
2、13の上側において連結パイプ81、82、83を
介して連通されている。
【0026】従って、各吸泥タンク11、12、13
は、それぞれ、真空ポンプなどの稼動により減圧され
て、吸泥パイプ70を介して、採泥器に採り入れられる
汚泥Mなどを吸入し、このように吸入させた汚泥Mを蓄
えることができる構成とされている。
【0027】また、各吸泥タンク11、12、13の下
側には、吸入された汚泥Mの吐出口11a、12a、1
3aがそれぞれ設けられている。この吐出口11a、1
2a、13aには、各吐出ドア11b、12b、13b
がそれぞれ設けられており、各吐出ドア11b、12
b、13bはピストンシリンダ11c、12c、13c
に動作されて、吐出口11a、12a、13aを開閉自
在に塞ぐ構成としてある。
【0028】また、各吸泥タンク11、12、13の上
側には、開操作により各吸泥タンク11、12、13を
大気圧状態とするバルブ31、32、33がそれぞれ設
けられている。
【0029】さらに、各吸泥タンク11、12、13を
真空ポンプなどに連絡させている吸気パイプ80に連な
る連結パイプ81、82、83には、バルブ21、2
2、23が設けられており、このバルブ21、22、2
3により連結パイプ81、82、83を開閉できる構成
とされている。
【0030】従って、各吸泥タンク11、12、13は
それぞれ、真空ポンプなどの稼動により吸入された汚泥
Mを、シリンダ11c、12c、13cの操作により吐
出ドア11b、12b、13bを開き、吐出口11a、
12a、13aを開放すると共に、バルブ31、32、
33の操作によりタンク内を大気圧状態とすることによ
り、吐出口11a、12a、13aからそれぞれ排出で
きる構成とされている。
【0031】ここで、各吸泥タンク11、12、13の
下側には、集泥槽90が設けてあり、各吸泥タンク1
1、12、13の吐出口11a、12a、13aから排
出された汚泥Mは、この集泥槽90に集められた後、適
宜の送泥手段により、陸地の貯泥池(図示は省略す
る。)に移送される。
【0032】また、各吸泥タンク11、12、13を、
吸泥パイプ70に連通させている連結パイプ71、7
2、73には、各吸泥タンク11、12、13が大気圧
状態とされた際に該各連結パイプ71、72、73を閉
じる逆止弁51、52、53がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】従って、各吸泥タンク11、12、13を
減圧又は大気圧状態として、各吸泥タンク11、12、
13内に蓄えられた汚泥Mを吐出口11a、12a、1
3aから排出するにあたり、前記連結パイプ71、7
2、73を通って吸泥パイプ70に該汚泥Mが流れ込む
ことのない構成とされている。
【0034】また、各吸泥タンク11、12、13と、
この各吸泥タンクを、吸気パイプ80に連通させている
連結パイプ81、82、83との連通開口41a、42
a、43aには、フロート弁41、42、43がそれぞ
れ設けてあり、各吸泥タンク11、12、13に吸入さ
れた汚泥Mがこのフロート弁41、42、43のフロー
トを浮き上がらせる高さまで該各吸泥タンク11、1
2、13内に吸入された際には、前記連通開口41a、
42a、43aをフロート弁41、42、43が閉塞す
る構成としてある。
【0035】従って、各吸泥タンク11、12、13内
に、その容量を超える汚泥Mが吸入された場合であって
も、該汚泥Mが連結パイプ81、82、83を通って吸
気パイプ80に流れ込むことのない構成とされている。
【0036】以上のように構成される吸泥タンク機構
は、適宜の採泥器に連絡されている吸泥パイプ70に三
個の吸泥タンク11、12、13をそれぞれ連通させて
いることから、図1ないし図3に示されるように、三個
の吸泥タンク11、12、13による浚渫汚泥Mの吸入
と、排出とを順次に連続して繰り返すことにより、効率
的な汚泥Mの吸入を可能とする。
【0037】まず、第1の吸泥タンク11と真空ポンプ
などに連なる吸気パイプ80とをバルブ21を開くこと
により連通させると共に、第2の吸泥タンク12と第3
の吸泥タンク13とを吸気パイプ80に連通させないよ
うにバルブ22、バルブ23を閉めておく。この状態
で、真空ポンプなどを稼動させることにより、第1の吸
泥タンク11が減圧され、吸泥パイプ70を通って第1
の吸泥タンク11内に汚泥Mが吸入される。
【0038】次いで、第1の吸泥タンク11内に吸入さ
れた汚泥Mの吸入量を適宜の検出手段により検出し、こ
れが所要の量、例えば、該第1の吸泥タンク11の全容
量の50%程度に達した段階で、図1に示されるよう
に、第2の吸泥タンク12と真空ポンプなどに連なる吸
気パイプ80とをバルブ22を開くことにより連通させ
る。これにより、第1の吸泥タンク11の負圧が略一定
又は微増若しくは微減の状態とさせられると共に、第2
の吸泥タンク12の準備的な減圧が開始され、第1の吸
泥タンク11への汚泥Mの吸入が継続されると共に、第
2の吸泥タンク12への汚泥Mの吸入が開始される。
【0039】ここで、汚泥Mを適切に吸入するために必
要とされる吸泥タンクTの負圧は、該汚泥Mの粘土、粒
度、含有水分量などの諸条件により異なるので、第2の
吸泥タンク12の準備的な減圧により、第1の吸泥タン
ク11の負圧が汚泥Mを適切に吸入するために必要とさ
れる負圧を下まわらないように、第2の吸泥タンク12
と真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とを連結させ
るバルブ22の開閉量を調整することが望ましい。
【0040】次いで、第1の吸泥タンク11内に吸入さ
れた汚泥Mの吸入量が第1の吸泥タンク11の吸泥目的
量、例えば、該第1の吸泥タンク11の全容量の90%
〜100%程度に達した段階で、第1の吸泥タンク11
と真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とを連通させ
るバルブ21を閉じると共に、第2の吸泥タンク12と
真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とを連通させる
バルブ22を全開にする。これにより、第1の吸泥タン
ク11の減圧が停止され、第1の吸泥タンク11への汚
泥Mの吸入が中止されると共に、第2の吸泥タンク12
の減圧が速められ(本減圧)、第2の吸泥タンク12へ
の汚泥Mの吸入量が増加される。
【0041】これに伴い、図2に示されるように、第1
の吸泥タンク11の上側に設けられているバルブ31を
開いて該吸泥タンク11を大気圧開放すると共に、エア
シリンダ−11cを操作させて該第1の吸泥タンク11
の下側に設けられている吐出ドア11bを開いて吐出口
11aを開放する。これにより、第1の吸泥タンク11
は大気圧状態とされ、該第1の吸泥タンク11内に吸入
されていた汚泥Mの吐出口11aからの集泥槽90への
排出が開始される。
【0042】次いで、第2の吸泥タンク12内に吸入さ
れた汚泥Mの吸入量が所要の量、例えば、該第2の吸泥
タンク12の全容量の50%程度に達した段階で、図2
に示されるように、第3の吸泥タンク13と真空ポンプ
などに連なる吸気パイプ80とをバルブ23を開くこと
により連通させる。これにより、第2の吸泥タンク12
の負圧が略一定又は微増若しくは微減の状態とされると
共に、第3の吸泥タンク13の準備的な減圧が開始さ
れ、第2の吸泥タンク12への汚泥Mの吸入が継続され
ると共に、第3の吸泥タンク13への汚泥Mの吸入が開
始される。
【0043】ここでも、第3の吸泥タンク13の準備的
な減圧により、第2の吸泥タンク12の負圧量が汚泥M
を適切に吸入するために必要とされる負圧を下まわらな
いように、第3の吸泥タンク13と真空ポンプなどに連
なる吸気パイプ80とを連結させるバルブ23の開閉量
を調整することが望ましい。
【0044】次いで、第2の吸泥タンク12内に吸入さ
れた汚泥Mの吸入量が第2の吸泥タンク12の吸泥目的
量、例えば、該第2の吸泥タンク12の全容量の90%
〜100%程度に達した段階で、第2の吸泥タンク12
と真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とを連通させ
るバルブ22を閉じると共に、第3の吸泥タンク13と
真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とを連通させる
バルブ23を全開にする。これにより、第2の吸泥タン
ク12の減圧が停止され、第2の吸泥タンク12への汚
泥Mの吸入が中止されると共に、第3の吸泥タンク13
の減圧が速められて(本減圧)、第3の吸泥タンク13
への汚泥Mの吸入量が増加される。
【0045】これに伴い、図3に示されるように、第2
の吸泥タンク12の上側に設けられているバルブ32を
開いて該吸泥タンク12を大気圧開放すると共に、エア
シリンダー12cを操作させて該第2の吸泥タンク12
の下側に設けられている吐出ドア12bを開いて吐出口
12aを開放する。これにより、第2の吸泥タンク12
は大気圧状態とされ、該第2の吸泥タンク12に吸入さ
れていた汚泥Mの吐出口12aからの集泥槽90への排
出が開始される。
【0046】次いで、第3の吸泥タンク13内に吸入さ
れた汚泥Mの吸入量が所要の量、例えば、該第3の吸泥
タンク13の全容量の50%程度に達した段階で、図3
に示されるように、第1の吸泥タンク11と真空ポンプ
などに連なる吸気パイプ80とをバルブ23を開くこと
により連通させる。これに先立ち、第1の吸泥タンク1
1は、先に吸入した汚泥Mの排出を終了させており、第
1の吸泥タンク11を大気圧状態とするバルブ31およ
び吐出口11aは閉じられている。したがって、これに
より、第3の吸泥タンク13の負圧が略一定又は微増若
しくは微減の状態とされると共に、第1の吸泥タンク1
1の準備的な減圧が開始され、第3の吸泥タンク13へ
の汚泥Mの吸入が継続されると共に、第1の吸泥タンク
11への汚泥Mの吸入が開始される。
【0047】ここでも、第1の吸泥タンク11の準備的
な減圧により、第3の吸泥タンク13の負圧が汚泥Mを
適切に吸入するために必要とされる負圧を下まわらない
ように、第1の吸泥タンク11と真空ポンプなどに連な
る吸気パイプ80とを連結させるバルブ21の開閉量を
調整することが望ましい。
【0048】次いで、第3の吸泥タンク13内に吸入さ
れた汚泥Mの吸泥量が第3の吸泥タンク13の吸泥目的
量、例えば、該第3の吸泥タンク13の全容量の90%
〜100%程度に達した段階で、第3の吸泥タンク13
と真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とを連通させ
るバルブ23を閉じると共に、第1の吸泥タンク11と
真空ポンプなどに連なる吸気パイプ80とに連通される
バルブ21を全開にする。これにより、第3の吸泥タン
ク13への汚泥Mの吸入が中止されると共に、第1の吸
泥タンク11の減圧が速められ(本減圧)、第1の吸泥
タンク11への汚泥Mの吸入量が増加される。
【0049】これに伴い、再び図1に示されるように、
第3の吸泥タンク13の上側に設けられているバルブ3
3を開いて該第3の吸泥タンク13を大気圧開放すると
共に、エアシリンダー13cを操作させて該第3の吸泥
タンク13の下側に設けられている吐出ドア13bを開
いて吐出口13aを開放する。これにより、第3の吸泥
タンク13は大気圧状態とされ、該第3の吸泥タンク1
3に吸入されていた汚泥Mの吐出口13aからの集泥槽
90への排出が開始される。
【0050】そして、再び図1に示されるように、第1
の吸泥タンク11内に吸入される汚泥Mの吸入量が所要
量に達する前までに、既に一旦吸入された汚泥Mの排出
の終了している第2の吸泥タンク12を大気圧状態とす
るバルブ32を閉じると共に、吐出口12aを吐出ドア
12bにより閉塞しておき、第1の吸泥タンク11内に
吸入されている汚泥Mの吸入量が所要量に達した段階
で、第2の吸泥タンク12と真空ポンプなどに連なる吸
気パイプ80とをバルブ22を開くことにより連通させ
て第2の吸泥タンク12を減圧する動作を再び行う。
【0051】この後は、以上に説明した動作を順次、連
続して繰り返して汚泥Mの吸入を行う。
【0052】以上に説明した三個の吸泥タンク11、1
2、13による汚泥Mの吸入においては、図8に示すよ
うに、先行して汚泥Mの吸入を行う吸泥タンクT1例え
ば、第1の吸泥タンク11に所要の汚泥Mが吸入された
段階で、次順位の吸泥タンクT2、例えば、第2の吸泥
タンク12を準備的に減圧させ始め、この間に次々順位
の吸泥タンクT3、例えば、第3の吸泥タンク13は大
気圧に開放されて汚泥Mを排出させているので、これら
の吸泥タンクT1、T2、T3の動作を順次、連続して
繰り返すことにより、間断のない汚泥Mの吸入が可能と
なる。
【0053】すなわち、図9の上段の図に示されるよう
に、横軸を時間(t)、縦軸を各吸泥タンク11、1
2、13への汚泥Mの吸入量(h)として、該吸入量の
単位時間あたりの変化を表した場合、第1の吸泥タンク
11への吸入量(図9において実線で示す。)がピーク
を示すt−1時前に第2の吸泥タンク12への吸入量
(図9において一点鎖線で示す。)が増加し始め、ま
た、第2の吸泥タンク12への吸入量がピークを示すt
−2時前に第3の吸泥タンク13への吸入量(図9にお
いて破線で示す。)が増加し始める。さらに、第3の吸
泥タンク13への吸入量がピークを示すt−3時前まで
に、第1の吸泥タンク11内の吸入量は略零に戻され、
再び第1の吸泥タンク11への吸入量が増加し始める。
したがって、図9の下段の図に示されるように、各吸泥
タンク11、12、13に連通される吸泥パイプ70内
を採泥器より圧送される汚泥Mは、間断なく、常時略一
定範囲の流量wとされる。
【0054】また、図9の中段の図に示されるように、
各吸泥タンク11、12、13内の圧力pの単位時間あ
たりの変化を表した場合、第1の吸泥タンク11の負圧
(図9において実線で示す。)がピークを示すt−1’
時前に第2の吸泥タンク12への負圧(図9において一
点鎖線で示す。)が増加し始め、また、第2の吸泥タン
ク12への負圧がピークを示すt−2’時前に第3の吸
泥タンク13への負圧(図9において破線で示す。)が
増加し始める。さらに、第3の吸泥タンク13への負圧
がピークを示すt−3’時前までに、再び第1の吸泥タ
ンク11への負圧が増加し始める。各吸泥タンク11、
12、13のうち二つのタンクが同時に減圧されている
間では、先行して減圧されるタンク、例えば第1の吸泥
タンク11の負圧は略一定又は微増の状態とさせられ、
この分、次ぎに減圧されるタンク、例えば第2の吸泥タ
ンク12の負圧が増加される。
【0055】また特に、この実施例に係る吸泥タンク機
構においては、各吸泥タンク11、12、13内に吸入
された汚泥Mの吸入量を、各吸泥タンク11、12、1
3内に配設されている静電容量検出手段たる、例えば、
図4ないし図6に示される静電容量センサ61、62、
63により検出する構成としてある。
【0056】各静電容量センサ61、62、63は、各
吸泥タンク11、12、13の上側から下側に向けて突
き出すように設置される電極棒60aを主体に構成され
ている。また、各吸泥タンク11、12、13は、接地
Aされている。
【0057】この状態では、電極棒60aと各吸泥タン
ク11、12、13との間の静電容量は、タンク内に吸
入される汚泥Mの量に比例して変化される。したがっ
て、電極棒60aに、例えば図4に示されるようなブリ
ッジ回路60bよりなる適宜の検出手段を電気的に接続
させることにより、前記汚泥Mの量の変化を静電容量の
変化としてアナログ的に検出することができる。
【0058】すなわち、各吸泥タンク11、12、13
内に汚泥Mが吸入されていない状態で、前記ブリッジ回
路60bを構成する可変コンデンサVCを調整してブリ
ッジをバランスさせて、該ブリッジ回路60bのa−b
間に電位差が生じないようにしておくと、c−d間に電
圧は表れず、出力電圧Eは表れない。この状態より、各
吸泥タンク11、12、13内に汚泥Mが吸入される
と、電極棒60aと各吸泥タンク11、12、13間の
静電容量が増加し、ブリッジのバランスが崩れ、c−d
間に、吸入される汚泥Mの量に比例して増減する出力電
圧Eが表れる。したがって、この出力電圧Eの値より、
各吸泥タンク11、12、13内に吸入されている汚泥
Mの量を検出することができる。
【0059】なお、各吸泥タンク11、12、13にそ
れぞれ設置される静電容量センサ61、62、63を構
成する電極棒60aは、より具体的には、図5および図
6に示されるように、棒状の本体60a’を絶縁パイプ
60a”で覆って構成されていると共に、各吸泥タンク
11、12、13の外方に突き出される端部に前記ブリ
ッジ回路60bなどの適宜の検出手段に電気的に接続さ
れる電極部60cを備えるものとして構成されている。
【0060】また、該電極部60cの直下に、前記各吸
泥タンク11、12、13に固定するためのフランジ状
部60dが形成されている。このフランジ状部60dの
前記各吸泥タンク11、12、13の内側に向けられて
いる面には、ノズル60fが開設されており、フランジ
状部60d内にチューブ60eを介して圧送される高圧
水をノズル60fから電極棒60a側に適宜、特に吸泥
タンク11、12、13内から吸入された汚泥を排出す
る段階において、吹き付けできる構成とされている。こ
れにより、該電極棒60aの絶縁パイプ60a”周面に
付着する汚泥Mを適宜洗い流すことができ、こうした汚
泥Mの付着により静電容量の変化を適切に検出できなく
なる事態の防止が図られている。
【0061】この実施例では、特に図7に示されるよう
に、このように構成される静電容量センサー61、6
2、63により各吸泥タンク11、12、13における
汚泥Mの吸入量を検出し、該吸入量の相応した静電容量
センサー61、62、63からの入力信号に基づいて、
各吸泥タンク11、12、13の制御を行っている。
【0062】ここで、図7においては、吸泥タンク機構
を構成する三個の吸泥タンク11、12、13を、符号
T1、T2、T3をもって、各吸泥タンク11、12、
13に設置される静電容量センサー61、62、63
を、符号S1、S2、S3をもって、各吸泥タンク1
1、12、13を真空ポンプなどに連通させるバルブ2
1、22、23を、符号V1、V2、V3をもって、各
吸泥タンク11、12、13を大気圧に開放させるバル
ブ31、32、33を、符号v1、v2、v3をもっ
て、さらに、各吸泥タンク11、12、13の吐出ドア
11b、12b、13bを開閉させるピストンシリンダ
ー11c、12c、13cを、符号P1、P2、P3を
もって、それぞれ表している。
【0063】制御指令装置には、先行して吸泥される吸
泥タンク、例えば、吸泥タンクT1に続いて吸泥される
次順位の吸泥タンク、例えば、吸泥タンクT2のバルブ
V2を開き始めると共に、吸泥タンクT2のバルブv2
を閉じ、かつ、吸泥タンクT2の吐出ドアを閉じ動作さ
せるようにピストンシリンダーP−2を動作させる条件
となる吸泥タンクT1の汚泥Mの吸入量(所要量)が目
標値(x)として入力される。また、吸泥タンクT1の
バルブV1を閉じると共に、該吸泥タンクT1のバルブ
v1を開き、かつ、該吸泥タンクT1の吐出ドアを開放
動作させるようにピストンシリンダーP1を動作させ、
一方、吸泥タンクT2のバルブV2を例えば全開にする
条件となる吸泥タンクT1の汚泥Mの吸入量(吸入目的
量)が目標値(y)として入力される。
【0064】したがって、例えば、吸泥タンクT1に設
置されている静電容量センサーS1から制御指令装置に
送られてくる入力信号が、前記目標値(x)に達するも
のとなった段階で、該制御指令装置より真空ポンプなど
連通バルブ制御装置に対して、バルブV2の開放回路を
閉成させる信号が送られ、バルブV2の開放が開始され
る。また、これと共に、バルブv2を閉じる信号が、大
気圧開放バルブ制御装置に送られ、さらに、吸泥タンク
T2の吐出ドアを閉じ動作させる信号が吐出ドア制御装
置に送られ、バルブv2が閉じられると共に、ピストン
シリンダーP2の動作により該吐出ドアが閉じられて、
前記バルブV2の開放により吸泥タンクT2の減圧が開
始される。
【0065】また、吸泥タンクT1に設置されている静
電容量センサーS1から制御指令装置に送られてくる入
力信号が、前記目標値(y)に達するものとなった段階
で、該制御指令装置より真空ポンプ連通バルブ制御装置
に対して、バルブV1を閉じ、かつ、バルブV2を全開
とする信号が送られ、該バルブV1が閉じられると共
に、バルブV2が全開とされる。また、これと共に、バ
ルブv1を開放する信号が、大気圧開放バルブ制御装置
に送られ、さらに、吸泥タンクT1の吐出ドアを開放動
作させる信号が吐出ドア制御装置に送られ、バルブv1
が開かれると共に、ピストンシリンダーP1の動作によ
り該吐出ドアが開かれて汚泥Mの排出がされる。
【0066】もちろん、以上の制御は、吸泥タンクT2
が先行して吸泥される吸泥タンクとなり、吸泥タンクT
3が次順位の吸泥タンクとなった場合、これに続いて、
吸泥タンクT3が先行して吸泥される吸泥タンクとな
り、吸泥タンクT1が次順位の吸泥タンクとなった場
合、さらに再び、吸泥タンクT1が先行して吸泥される
吸泥タンクとなり、吸泥タンクT2が次順位の吸泥タン
クとなった場合に、それぞれ同様に行われる。
【0067】このように、この実施例では、静電容量セ
ンサーS1、S2、S3により各吸泥タンクS1、S
2、S3における汚泥Mの吸入量を検出し、この検出値
と前記制御指令装置に入力された目標値(x)、(y)
とを該装置に比較させて、各吸泥タンクS1、S2、S
3を順次に、連続して動作させる制御を行っている。
【0068】特に、各吸泥タンクS1、S2、S3にお
ける汚泥Mの吸入量は、前記静電容量センサーS1、S
2、S3により、アナログ的に検出できることから、各
吸泥タンクS1、S2、S3に吸入される汚泥Mの性
質、すなわち、汚泥Mの粘度、粒度、含有水分量などに
応じての、制御指令装置に入力する前記目標値(x)、
(y)の適宜の変更に該静電容量センサーS1、S2、
S3は容易に追随でき、こうした汚泥Mの性質に応じた
各吸泥タンクS1、S2、S3の適切な制御を簡単に行
うことができる。
【0069】例えば、汚泥Mの粘度が高く、吸入に時間
がかかる場合には、先行して吸泥される例えば吸泥タン
クS1内に比較的少量の汚泥Mの吸入があった段階で、
次順位の吸泥タンクS2の吸入が開始されるように、前
記目標値(x)を設定することが考えられる。
【0070】なお、以上に説明した実施例では、三個の
吸泥タンクを11、12、13を順次に、繰り返し、吸
排泥動作させることにより、間断のない汚泥Mの吸入を
行う構成とされているが、順次に、繰り返し、吸排泥動
作しうる構成を備えてさえいれば、吸泥機構を構成する
吸泥タンクの個数は四個あるいはそれ以上であっても構
わない。
【0071】また、以上に説明した実施例では、各吸泥
タンク11、12、13からの吸入汚泥Mの排出を、各
吸泥タンク11、12、13を大気圧状態として行って
いるが、各吸泥タンク11、12、13内に、例えば圧
縮空気を送り込むことにより、各吸泥タンク11、1
2、13を加圧して、強制的に吸入汚泥Mの排出を行う
構成としてもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載される吸泥タンク機構で
は、連続して浚渫汚泥Mの吸入と、該浚渫汚泥Mの排出
とを順次に繰り返す少なくとも三個以上の複数の吸泥タ
ンク11、12、13から構成される吸泥タンク機構で
あって、前記複数の吸泥タンク11、12、13のうち
の一つの吸泥タンクにおける吸入された浚渫汚泥M量が
所要量に達した際に、当該吸泥タンクの次順位にある吸
泥タンクの減圧が開始される構成を備えるので、比較的
簡易な構造でありながら、間断なく浚渫汚泥Mの吸入を
行うことができ、汚泥Mの浚渫の効率を高めることがで
きる。
【0073】また、請求項2に記載される吸泥タンク機
構では、連続して浚渫汚泥Mの吸入と、該浚渫汚泥Mの
排出とを順次に繰り返す少なくとも三個以上の複数の前
記吸泥タンク11、12、13が、バルブ21、22、
23を介して減圧手段に連通されており、前記複数の吸
泥タンク11、12、13のうちの一つの吸泥タンクに
おける吸入された浚渫汚泥M量が所要量に達した際に、
当該吸泥タンクの次順位にある吸泥タンクのバルブが、
前記一つの吸泥タンク内の負圧量が定量となるように開
放される構成を備えるので、比較的簡易な構造でありな
がら、単一の減圧手段により間断のない浚渫汚泥Mの吸
入を行うことができ、汚泥Mの浚渫の効率を高めること
ができる。
【0074】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または請求項2記載の浚渫における吸泥タンク機構を構
成する前記複数の吸泥タンク11、12、13が、該吸
泥タンク内に設置される電極と、接地Aされている該吸
泥タンク11、12、13との間の静電容量の変化を検
出する静電容量検出手段を備えているので、吸泥タンク
内に吸入されている汚泥Mなどの量をアナログ的に検出
することができる。すなわち、該静電容量は、吸泥タン
ク内に吸入される汚泥Mなどの量に比例して増加し、ま
た、減少するので、この静電容量の値から吸泥タンク内
に吸入された汚泥Mの量を、吸泥タンク内への汚泥Mの
吸入・排出の前後に亙って、常時正確に検出することが
できる。
【0075】ここで、前記複数の吸泥タンクのうちの一
つの吸泥タンクにおける吸入された浚渫汚泥M量が所要
量に達した際に、当該吸泥タンクの次順位にある吸泥タ
ンクの減圧が開始される際の該所要量は、吸入される汚
泥Mの粘度などの性質に応じた吸入し易さ、吸入し難さ
などに応じて、該吸入を間断なく行えるように随時変更
される必要があるが、前記静電容量検出手段は吸泥タン
ク内に吸入されている汚泥Mの量をアナログ的に検出す
ることができるので、このように変更されるべき所要量
を吸泥タンクへの汚泥Mのなどの吸入状況、排出状況か
らに容易かつ的確に決めることができ、変更後は変更さ
れた所要量を容易かつ的確に検出することができる。
【0076】特に、汚泥Mの量の検出は、吸泥タンク内
の圧力の変化が激しく、また、汚泥Mの状態が安定的で
はないため、機械的なセンサーや、赤外線、超音波など
を用いたセンサーでは正確な検出を行い難く、また、複
雑な構造のセンサーでは耐久性を確保し難いが、前記静
電容量検出手段によれば、正確な汚泥Mの吸入量の検出
が可能であり、また、構造的にも簡易なものとして充分
な耐久性を与えることができる特長を有する。
【0077】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
2記載の浚渫における吸泥タンク機構を構成する前記複
数の吸泥タンク11、12、13が、該吸泥タンク内に
設置される電極と、接地Aされている該吸泥タンクとの
間の静電容量の変化を検出する静電容量検出手段を備え
ており、該複数の吸泥タンク11、12、13のうちの
一つの吸泥タンクに吸入された浚渫汚泥M量が所要量に
達した際に、これを検出する静電容量検出手段の入力信
号により、次順位の吸泥タンクのバルブを開放するバル
ブ開放回路を閉成し、前記一つの吸泥タンクに吸引され
た浚渫汚泥M量が該吸泥タンクにおける吸入目的量に達
した際に、これを検出する静電容量検出手段の入力信号
により当該吸泥タンクに吸入された浚渫汚泥Mの排出を
開始する回路を閉成するものとしているので、前記所要
量および吸入目的量を設定しておくだけで、汚泥Mの吸
入を間断なく行えるように、複数の吸泥タンクを順次に
繰り返し適切に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る吸泥タンク機構の概略を示す構成
図である。
【図2】実施例に係る吸泥タンク機構の概略を示す構成
図である。
【図3】実施例に係る吸泥タンク機構の概略を示す構成
図である。
【図4】静電容量センサ61、62、63の概略を示す
構成図である。
【図5】静電容量センサ61、62、63を構成する電
極棒60aの一部破断側面図である。
【図6】静電容量センサ61、62、63を構成する電
極棒60aの平面図である。
【図7】実施例に係る吸泥タンク機構の自動制御系を示
す構成図である。
【図8】図7に示される自動制御系により制御される三
個の吸泥タンクT1、T2、T3の動作の概要を示す説
明図である。
【図9】図8に示されるように動作される三個の吸泥タ
ンクT1、T2、T3における吸泥量、負圧値、および
該三個のタンクT1、T2、T3に流入される汚泥MM
の総流量の単位時間あたりの変化を示す状態図である。
【符号の説明】 11 吸泥タンク 12 吸泥タンク 13 吸泥タンク 21 バルブ 22 バルブ 23 バルブ 31 バルブ 32 バルブ 33 バルブ 41 フロート弁 42 フロート弁 43 フロート弁 51 逆止弁 52 逆止弁 53 逆止弁 61 静電容量センサ 62 静電容量センサ 63 静電容量センサ 70 吸泥パイプ 80 吸気パイプ 90 集泥槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して浚渫汚泥の吸入と、該浚渫汚泥
    の排出とを順次に繰り返す少なくとも三個以上の複数の
    吸泥タンクから構成される吸泥タンク機構であって、 前記複数の吸泥タンクのうちの一つの吸泥タンクにおけ
    る吸入された浚渫汚泥量が所要量に達した際に、当該吸
    泥タンクの次順位にある吸泥タンクの減圧が開始される
    ことを特徴とする浚渫における吸泥タンク機構。
  2. 【請求項2】 連続して浚渫汚泥の吸入と、該浚渫汚泥
    の排出とを順次に繰り返す少なくとも三個以上の複数の
    前記吸泥タンクが、バルブを介して減圧手段に連通され
    ており、 前記複数の吸泥タンクのうちの一つの吸泥タンクにおけ
    る吸入された浚渫汚泥量が所要量に達した際に、当該吸
    泥タンクの次順位にある吸泥タンクのバルブが、前記浚
    渫汚泥が所要量に達した吸泥タンク内の負圧値が略一定
    又は微増若しく微減するように開放されることを特徴と
    する請求項1記載の浚渫における吸泥タンク機構。
  3. 【請求項3】 前記複数の吸泥タンクには、該吸泥タン
    ク内に設置される電極と、接地されている該吸泥タンク
    との間の静電容量の変化を検出する静電容量検出手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の浚渫における吸泥タンク機構。
  4. 【請求項4】前記複数の吸泥タンクには、該吸泥タンク
    内に設置される電極と、接地されている該吸泥タンクと
    の間の静電容量の変化を検出する静電容量検出手段が設
    けられており、 該複数の吸泥タンクのうちの一つの吸泥タンクに吸入さ
    れた浚渫汚泥量が所要量に達した際に、これを検出する
    静電容量検出手段の入力信号により、次順位の吸泥タン
    クのバルブを開放させるようにバルブ開閉回路を閉成
    し、 前記一つの吸泥タンクに吸引された浚渫汚泥量が該吸泥
    タンクにおける吸入目的量に達した際に、これを検出す
    る静電容量検出手段の入力信号により当該吸泥タンクに
    吸入された浚渫汚泥の排出を開始する回路を閉成するこ
    とを特徴とする請求項2記載の浚渫における吸泥タンク
    機構。
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